JP2007193219A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】外力や衝撃による撓み等に対しての強度向上を図ることが可能な一対のガラス基板を有する電気光学装置等を提供する。
【解決手段】電気光学装置の一例としての液晶装置は液晶層を挟持する一対の上側基板及び下側基板を備える。一対の上側基板及び下側基板はガラス等により形成され、夫々液晶層と接触する側の面に対して逆側に凸状の湾曲面となる断面形状を有する。よって、均一な厚さに且つ薄く形成された一対の基板と比べて、それら一対の上側基板及び下側基板の厚さは増しており、その分だけ、それらの強度を上げることができる。また、この液晶装置を電子機器に適用すれば、その電子機器のケースに支持される凸状の湾曲面の外端部を薄くして、表示パネルの位置に配置される凸状の湾曲面の部分を厚くすることにより、電子機器の薄型化を実現しつつ、一対の上側基板及び下側基板の全体的な強度を上げることができる。よって、外力や衝撃等による撓み等に対しての強度向上を図ることができる。
【選択図】図3
【解決手段】電気光学装置の一例としての液晶装置は液晶層を挟持する一対の上側基板及び下側基板を備える。一対の上側基板及び下側基板はガラス等により形成され、夫々液晶層と接触する側の面に対して逆側に凸状の湾曲面となる断面形状を有する。よって、均一な厚さに且つ薄く形成された一対の基板と比べて、それら一対の上側基板及び下側基板の厚さは増しており、その分だけ、それらの強度を上げることができる。また、この液晶装置を電子機器に適用すれば、その電子機器のケースに支持される凸状の湾曲面の外端部を薄くして、表示パネルの位置に配置される凸状の湾曲面の部分を厚くすることにより、電子機器の薄型化を実現しつつ、一対の上側基板及び下側基板の全体的な強度を上げることができる。よって、外力や衝撃等による撓み等に対しての強度向上を図ることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、各種情報の表示に用いて好適な電気光学装置及び電子機器に関する。
従来より、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ装置、及びフィールドエミッション表示装置などの各種の電気光学装置が知られている。そのような電気光学装置の一例としての液晶表示装置は携帯型情報端末などに好適に用いられている。
特に、近年では、かかる携帯型情報端末の薄型化及び軽量化の要請に伴って、これに搭載される液晶表示装置も薄型化及び軽量化の要求が高い。そのような要求に応えるため、液晶表示装置の構成要素である、液晶を挟持する一対のガラス基板をできる限り薄くすることが行われている。例えば、このようなガラス基板を薄くする技術が特許文献1に開示されている。
上記のようにガラス基板の厚さが薄くなると、これに伴って、そのガラス基板の強度は弱くなる。したがって、そのような薄く形成されたガラス基板を有する液晶表示装置を携帯型情報端末に適用した場合には、次のような不具合が生じ易くなる。
例えば、かかる携帯型情報端末の表示パネル面に強い外力が作用した場合や、かかる携帯型情報端末を落下させたような場合、ガラス基板にはその外力又はその落下による衝撃に応じた応力が作用するため、そのガラス基板は波打つなどして撓み、或いは割れてしまうという不具合が生じ易くなる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、外力や衝撃による撓み等に対しての強度向上を図ることが可能な一対のガラス基板を有する電気光学装置及びそれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電気光学装置は、電気光学物質を挟持する一対の基板を備え、前記一対の基板のうち、少なくとも一方の基板は前記電気光学物質と接触する側の面に対して逆側に凸状の湾曲面となる断面形状を有する。
上記の電気光学装置は、電気光学物質を挟持する一対の基板を備えて構成される。好適な例では、一対の基板はガラスや石英などの材料により形成されているのが好ましい。
近年、電気光学装置の薄型化及び軽量化の要請から、一対の基板の各々はフォトリソグラフィー技術や研磨技術などの手段を用いて均一な厚さに且つ薄く形成される傾向にある。一対の基板の厚さが薄くなると、その分だけ、その強度は弱くなる。特に、携帯電話機などの表示パネルとして、そのような厚さの薄く設定された一対の基板(以下、「比較例」と称する)を適用した場合には、次のような不具合が生じ易くなる。即ち、その表示パネル面に強い外力が作用した場合や、携帯電話機等を落下させたような場合には、一対の基板にはその外力や落下による衝撃に応じた応力が作用するため、当該一対の基板の各々は波打つなどして撓み、或いは割れてしまうという不具合が生じ易くなる。
この点、この電気光学装置では、一対の基板のうち、少なくとも一方の基板は電気光学物質と接触する側の面に対して逆側に凸状の湾曲面となる断面形状を有する、言い換えれば、少なくとも一方の基板は電気光学装置の外側へ凸となるように形成されているので、比較例と比べて、その少なくとも一方の基板の厚さが増しており、その分だけ、外力や衝撃等による、その少なくとも一方の基板の撓み等に対する強度を上げることができ、上記した不具合は生じ難くなる。また、この構成によれば、少なくとも一方の基板において、電気光学物質と接触する側の面は平坦性を有するように形成してもかまわない。この理由は、電気光学物質と接触する側の面には各種配線や電極などが形成されるからである。よって、この構成によれば、外力や衝撃等による、少なくとも一方の基板の撓み等に対する強度向上を図りつつ、各種配線や電極などの形成に影響を及ぼすのを防止できる。
好適な例では、前記少なくとも一方の基板の内側の厚さは、当該少なくとも一方の基板の外側の厚さより厚く形成されているのが好ましい。また、前記少なくとも一方の基板はかまぼこ状の断面形状及び側面形状を有し、当該少なくとも一方の基板の中央部の厚さは、当該少なくとも一方の基板において最も厚く形成されているのが好ましい。また、前記少なくとも一方の基板は、当該少なくとも一方の基板の略中心又は中央部から外側に向かって漸次小さくなるように形成されてなるのが好ましい。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記凸状の湾曲面の曲率は、当該凸状の湾曲面に電気光学装置用部材、例えば偏光板を取り付けることができる大きさに設定されている。これにより、例えば偏光板の機能を維持しつつ、当該偏光板を凸状の湾曲面に確実に取り付けることができる。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記一対の基板はケースに収容され、前記凸状の湾曲面の外端部は緩衝部材を介して前記ケースの一部に支持されており、前記外端部を除く前記凸状の湾曲面の部分は表示領域に配置され、当該凸状の湾曲面の部分と前記ケースとの間には間隙を有する。
この態様では、一対の基板は、例えば携帯電話機などの電子機器のケースに収容されている。そして、凸状の湾曲面の外端部は、クッション性のある緩衝部材を介してケースの一部に支持されている。これにより、落下などの衝撃によりケースに外力が加わった場合でも、その外力に応じた応力の殆どは緩衝部材によって吸収され、その応力が凸状の湾曲面に直接的に作用するのを防止できる。
また、凸状の湾曲面の外端部を除く当該凸状の湾曲面の部分は厚さが厚く形成され、表示に寄与する表示領域に配置されているので、表示領域に対応する凸状の曲面の部分は、その外端部と比べ強度が高い。しかも、当該凸状の湾曲面の部分とケースとの間には間隙を有するので、当該凸状の湾曲面の部分に対応するケース面に強い外力が作用した場合でも、その外力に応じた応力が当該凸状の湾曲面の部分に直接的に作用するのを防止できる。
これらの構造により、少なくとも一対の基板が夫々撓んだり、或いは割れたりするなどの不具合が生じるのを防止できる結果、表示品質に悪影響を与えるのを防止できる。また、少なくとも一対の基板の外端部はケースに支持される部分であり、その部分の厚さは薄く形成されているので、電子機器が厚くなるのを防止できる。つまり、この態様によれば、ケースに支持される凸状の湾曲面の外端部を薄くして、表示領域に配置される凸状の湾曲面の部分を厚くすることにより、電子機器の薄型化を実現しつつ、一対の基板の全体的な強度を上げることができる。
これらの構造により、少なくとも一対の基板が夫々撓んだり、或いは割れたりするなどの不具合が生じるのを防止できる結果、表示品質に悪影響を与えるのを防止できる。また、少なくとも一対の基板の外端部はケースに支持される部分であり、その部分の厚さは薄く形成されているので、電子機器が厚くなるのを防止できる。つまり、この態様によれば、ケースに支持される凸状の湾曲面の外端部を薄くして、表示領域に配置される凸状の湾曲面の部分を厚くすることにより、電子機器の薄型化を実現しつつ、一対の基板の全体的な強度を上げることができる。
本発明の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、以下の各種実施形態は、本発明を電気光学装置の一例としての液晶装置に適用したものである。
本発明の概略を述べると、本発明に係る実施形態は一対の下側基板及び上側基板の厚さ方向の形状に特徴を有し、それらの基板において、薄くできる部分はそのままで、厚くできるところは厚くして、全体的な強度を上げることを目的とする。
本発明の概略を述べると、本発明に係る実施形態は一対の下側基板及び上側基板の厚さ方向の形状に特徴を有し、それらの基板において、薄くできる部分はそのままで、厚くできるところは厚くして、全体的な強度を上げることを目的とする。
[液晶装置の構成]
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る液晶装置100の構成等について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る液晶装置100の構成等について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る液晶装置100の概略構成を模式的に示す平面図である。図1では、紙面手前側(観察側)にカラーフィルタ基板92が、また、紙面奥側に素子基板91が夫々配置されている。なお、図1では、紙面縦方向(列方向)をY方向と、また、紙面横方向(行方向)をX方向と規定する。また、図1において、3色の各着色層6に対応する領域は1つのサブ画素領域SGを示していると共に、それら3つのサブ画素領域SGにより構成される1行3列の画素配列は、1つの画素領域AGを示している。図2は、図1における切断線A−A’に沿った断面図であり、特に一対の下側基板1及び上側基板2の厚さ方向の断面形状を示す。
液晶装置100は、素子基板91と、その素子基板91に対向して配置されるカラーフィルタ基板92とが枠状のシール材5を介して貼り合わされ、そのシール材5の内側に、例えば、TN(Twisted Nematic)型の液晶が封入されて液晶層4が形成されてなる。
まず、素子基板91の構成は次の通りである。
ガラスや石英などからなる下側基板1の内面上には、複数のソース線32、複数のゲート線33、複数の補助容量線34、複数のα−Si型TFT素子21、複数の画素電極10、ドライバIC40、外部接続用配線35及びFPC(Flexible Printed Circuit)41などが形成若しくは実装されている。そして、複数のソース線32、複数のゲート線33、複数の補助容量線34、複数のα−Si型TFT素子21及び複数の画素電極10等の内面上には、配向膜17が形成されている。一方、下側基板1の外面上には偏光板11が配置されていると共に、偏光板11の外面上には照明装置としてのバックライト15が配置されている。
図1に示すように、下側基板1は、カラーフィルタ基板92の一辺側から外側へ張り出してなる張り出し領域36を有しており、その張り出し領域36上には、ドライバIC40が実装されている。ドライバIC40の入力側の端子(図示略)は、複数の外部接続用配線35の一端側と電気的に接続されていると共に、複数の外部接続用配線35の他端側はFPC41と電気的に接続されている。FPC41の一端側は、図示しない電子機器と接続されている。
各ソース線32は、Y方向に延在するように且つX方向に適宜の間隔をおいて形成されており、各ソース線32の一端側は、ドライバIC40の出力側の端子(図示略)に電気的に接続されている。各ゲート線33は、Y方向に延在するように形成された第1配線33aと、その第1配線33aの終端部からX方向に且つ後述する有効表示領域V内に延在するように形成された第2配線33bとを備えている。各ゲート線33の第2配線33bは、各ソース線32と交差する方向、即ちX方向に延在するように且つY方向に適宜の間隔をおいて形成されており、各ゲート線33の第1配線33aの一端側は、ドライバIC40の出力側の端子(図示略)に電気的に接続されている。
各補助容量線34は、遮光性を有する導電材料にて形成され、ゲート線33の第2配線33bと同方向に延在するように設けられ、且つ、Y方向に相隣接する、ゲート線33の第2配線33bの間に設けられている。
各α−Si型TFT素子21は、各ソース線32と各ゲート線33の第2配線33bの交差位置付近に対応して設けられている。そして、各α−Si型TFT素子21は、各ソース線32、各ゲート線33及び各画素電極10等に電気的に接続されている。各画素電極10は、各サブ画素領域SG内に設けられている。
1つの画素領域AGがX方向及びY方向に複数個、マトリクス状に並べられた領域が有効表示領域V(2点鎖線により囲まれる領域)である。この有効表示領域Vに、文字、数字、図形等の画像が表示される。なお、有効表示領域Vの外側の領域は表示に寄与しない額縁領域38となっている。
次に、カラーフィルタ基板92の構成は次の通りである。
ガラスや石英などからなる上側基板2の内面上には、遮光層(以下、単に「BM」と略記する)、並びに赤色の着色層6R、緑色の着色層6G及び青色の着色層6B(以下、それらの色を区別しない場合には、単に「着色層6」と称する)が形成されている。
各着色層6は、各サブ画素領域SGに対応する位置に設けられていると共に、BMは、各サブ画素領域SGを区画する位置、並びに各α−Si型TFT素子21に対応する位置などに設けられている。各着色層6及びBM等の内面上には、オーバーコート層19が形成されていると共に、オーバーコート層19の内面上には、ITOなどの透明導電材料からなる共通電極8が形成されている。共通電極8は、シール材5の隅の領域E1において配線15の一端側と電気的に接続されていると共に、当該配線15の他端側は、ドライバIC40のCOMに対応する出力端子(接地用端子)と電気的に接続されている。共通電極20の内面上には配向膜が形成されている。一方、上側基板2の外面上には偏光板12が設けられている。こうして、カラーフィルタ基板92が構成されている。
以上の構成を有する液晶装置100では、電子機器等と接続されたFPC41側からの信号及び電力等に基づき、ドライバIC40によって、G1、G2、・・・、Gm−1、Gm(m:自然数)の順にゲート線33が順次排他的に1本ずつ選択されるとともに、選択されたゲート線33には、選択電圧のゲート信号が供給される一方、他の非選択のゲート線33には、非選択電圧のゲート信号が供給される。そして、ドライバIC40は、選択されたゲート線33に対応する位置に存在する画素電極10に対し、表示内容に応じたソース信号を、それぞれ対応するS1、S2、・・・、Sn−1、Sn(n:自然数)のソース線32及び各α−Si型TFT素子21を介して供給する。その結果、液晶層4の表示状態が、非表示状態または中間表示状態に切り替えられ、液晶層4内の液晶分子の配向状態が制御されることとなる。これにより、有効表示領域V内において所望の画像を表示することができる。
そして、本実施形態の液晶装置100において透過型表示がなされる場合、バックライト15から出射した照明光は、図2に示す経路Tに沿って進行する。即ち、バックライト15から出射された照明光は、画素電極10、液晶層4及び着色層6などを通過して所定の色相及び明るさを呈し、観察者に至る。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
(基板の構成)
次に、図3等を参照して、上記した目的を実現する一対の下側基板1及び上側基板2の厚さ方向の形状について説明する。図3は、本実施形態に係る一対の下側基板1及び上側基板2を有する液晶装置100の斜視図を概略的に示す。
次に、図3等を参照して、上記した目的を実現する一対の下側基板1及び上側基板2の厚さ方向の形状について説明する。図3は、本実施形態に係る一対の下側基板1及び上側基板2を有する液晶装置100の斜視図を概略的に示す。
下側基板1及び上側基板2は、上記したようにガラスや石英などにより形成され、矩形状の平面形状を有し、それぞれ凸状の湾曲面1s、2sを有している。凸状の湾曲面1s及び2sは、図2に示すように、液晶装置100の外側へ凸となるように、即ち、それぞれ下側基板1及び上側基板2における液晶層4と接触する側の面1w、2wに対して逆側に設けられている。このため、液晶層4は下側基板1の面1wと上側基板2の面2wによって挟持されている。なお、面1wには各種の配線や電極などが設けられるため、その面1Wは平坦性を有するように形成されていると共に、面2wには着色層6などが形成されるため、その面2wは平坦性を有するように形成されている。また、凸状の湾曲面1s、2sの各曲率は、当該凸状の湾曲面1s、2sに夫々偏光板11、12を取り付けることができる大きさに設定されている。なお、凸状の湾曲面1s及び2sは、周知のフォトリソグラフィー技術や研磨技術などを用いて形成することができる。
下側基板1及び上側基板2の各長手方向の側面1z、2z及び断面は、図2及び図3に示すように、夫々かまぼこ状の側面形状及び断面形状を有する。このため、下側基板1の短手方向における内側の厚さは、当該下側基板1の短手方向における外側の厚さd4より厚くなっていると共に、上側基板2の短手方向における内側の厚さは、当該上側基板2の短手方向における外側の厚さd2より厚くなっている。また、下側基板1の短手方向の中央部1x(矩形状の破線で囲まれる領域に相当)の厚さd1は、下側基板1において最も厚く形成されていると共に、下側基板1の短手方向の中央部1xに位置する、上側基板2の短手方向の中央部2xの厚さd3は、上側基板2において最も厚く形成されている。また、下側基板1は、当該下側基板1の短手方向の中央部1xから、その短手方向の外側の側面1yに向かって漸次小さくなるように形成されてなると共に、上側基板2は、当該上側基板2の短手方向の中央部2xから、その短手方向の外側の側面2yに向かって漸次小さくなるように形成されてなる。
好適な例では、下側基板1の短手方向の中央部1xの厚さd3、及び、上側基板2の短手方向の中央部2xの厚さd1は夫々約0.4〜0.5mm程度に、また、下側基板1の短手方向の外側の厚さd4、及び、上側基板2の短手方向の外側の厚さd2は夫々約0.3mm程度に設定されているのが好ましい。これにより、下側基板1の短手方向の中央部1xの厚さd3と、下側基板1の短手方向の外側の厚さd4との差d6、及び、上側基板2の短手方向の中央部2xの厚さd1と、上側基板2の短手方向の外側の厚さd2との差d5は夫々約0.1〜0.2mm程度となり、凸状の湾曲面1sに偏光板11を、また、凸状の湾曲面2sに偏光板12を夫々取り付けることが容易となる。
以上の構成を有する本実施形態は、次のような特有の作用効果を奏する。
上述したように、下側基板1及び上側基板2の厚さが夫々薄くなると、これに伴って、その下側基板1及び上側基板2の強度は夫々弱くなる。したがって、そのような薄く形成された一対の下側基板1及び上側基板2を有する液晶装置(以下、「比較例」と称する)を携帯型情報端末に適用した場合には、次のような不具合が生じ易くなる。
例えば、かかる携帯型情報端末の表示パネル面に強い外力が作用した場合や、かかる携帯型情報端末を落下させたような場合、一対の下側基板1及び上側基板2にはその外力又はその落下による衝撃に応じた応力が作用するため、その一対の下側基板1及び上側基板2は波打つなどして撓み、或いは割れてしまうという不具合が生じ易くなる。
この点、この液晶装置100では、一対の下側基板1及び上側基板2は、それぞれ液晶層4と接触する側の面1w、2wに対して逆側に凸状の湾曲面1s、2sとなる断面形状を有する、言い換えれば、液晶装置100の外側へ凸となるように形成されているので、比較例と比べて、その一対の下側基板1及び上側基板2の厚さが増しており、その分だけ、外力や衝撃等による、その一対の下側基板1及び上側基板2の撓み等に対する強度を上げることができ、上記した不具合は生じ難くなる。また、これにより、液晶層4と接触する側の面1w、2wは、平坦性を有するように形成しても構わない。この理由は、液晶層4と接触する側、即ち、下側基板1と上側基板2とが相互に対向する側の面1w、2wには、図3に示すように、各種配線や電極、着色層などが形成されるからである。このため、本実施形態では、それらの面1w、2wは、平坦性を有するように形成している。これにより、外力や衝撃等による、一対の下側基板1及び上側基板2の撓み等に対する強度向上を図りつつ、各種配線や電極などの形成に影響を及ぼすのを防止できる。
また、凸状の湾曲面1s、2sの各曲率は、当該凸状の湾曲面1s、2sに夫々偏光板11、12を取り付けることができる大きさに設定されている。これにより、例えば偏光板11、12の機能を維持しつつ、当該偏光板11、12を夫々凸状の湾曲面1s、2sに確実に取り付けることができる。
ここで、一対の下側基板1及び上側基板2の強度向上を図ることが可能な好適な形態例としては、一対の下側基板1及び上側基板2の各内側の厚さが、それぞれ、当該一対の下側基板1及び上側基板2の外側の厚さより厚くなっているのが好ましい。また、一対の下側基板1及び上側基板2は、夫々かまぼこ状の断面形状及び側面形状を有するのが好ましい。また、一対の下側基板1及び上側基板2の各短手方向の各中央部1x、2xの厚さd1は、それぞれ、一対の下側基板1及び上側基板2において最も厚く設定されているのが好ましい。また、一対の下側基板1及び上側基板2の各短手方向の各中央部1x、2xから、それぞれ、その各短手方向の外側1y、2yに向かって漸次小さくなるように形成されてなるのが好ましい。
次に、本実施形態に係る一対の下側基板1及び上側基板2を有する液晶装置100を、電子機器の一例としての携帯電話機に適用した場合の特有の作用効果について述べる。
図4は、この携帯電話機の構成を示す概略平面図である。
携帯電話機700は、ケース700gの表側に設けられた、複数の操作ボタン700a、表示部700b、表示部700bを覆い、ケース700gの一部を構成する透明カバー700e、受話口700c及び送話口700d、並びに、ケース700gの側面側に設けられた送受信アンテナ700fなどを備えて構成される。表示部700bに対応する位置には、本実施形態に係る液晶装置100が収容されている。ここで、図5は、表示部700bに対応する位置で切断した部分断面図を示す。なお、図5では、特徴的な要素のみ図示している。
同図に示すように、上側基板2、及びその凸状の湾曲面2sに貼着された偏光板12などはケース700g内に収容され、上側基板2及び偏光板12の外端部はクッション性を有する緩衝部材700hを介してケース700gの一部に支持されている。そして、上側基板2及び偏光板12の外端部を除く凸状の湾曲面2sの部分及び偏光板12の部分は、それぞれ、表示部700bに対応する位置に配置され、当該偏光板12の部分と、ケース700gの一部を構成する透明カバー700eとの間には間隙700kが形成されている。 これにより、携帯電話機700を落下させるなどしてケース700gに衝撃が加わった場合でも、その衝撃に応じた応力の殆どは緩衝部材700hによって吸収され、その応力が上側基板2の凸状の湾曲面2sに直接的に作用するのを防止できる。
また、表示部700bに対応する凸状の湾曲面2sの部分は厚さが厚く形成されているので、その表示部700bに対応する凸状の曲面の部分2sは、その外端部と比べ強度が高い。しかも、表示部700bに対応する凸状の湾曲面2sの部分とケース700gの一部を構成する透明カバー700eとの間には間隙700kを有するので、表示部700bに対応する透明カバー700eに矢印Y1方向から強い外力が作用した場合でも、その外力に応じた応力が表示部700bに対応する凸状の湾曲面2sの部分に直接的に作用するのを防止できる。
これらの構造により、上側基板2及び、図3において、その上側基板2の下方に位置する下側基板1(図示略)が夫々撓んだり、或いは割れたりするなどの不具合が生じるのを防止できる結果、表示品質に悪影響を与えるのを防止できる。また、一対の下側基板1及び上側基板2の外端部はケース700gに支持される部分であり、その部分の厚さは薄く形成されているので、携帯型電話機700が厚くなるのを防止できる。つまり、この液晶装置100では、携帯電話機700のケース700gに支持される一対の下側基板1及び上側基板2の外端部を薄くして、当該一対の下側基板1及び上側基板2の略中央部を厚くすることにより、携帯電話機700の薄型化を実現しつつ、一対の下側基板1及び上側基板2の全体的な強度を上げることができる。
[変形例]
上記の実施形態では、一対の上側基板1及び下側基板2は矩形状の平面形状を有していたが、本発明では、それらの平面形状に特に限定はない。
上記の実施形態では、一対の上側基板1及び下側基板2は矩形状の平面形状を有していたが、本発明では、それらの平面形状に特に限定はない。
また、上記の実施形態では、一対の上側基板1及び下側基板2の両方に、それぞれ凸状の湾曲面1s、2sを設けるように構成したが、これに限らず、本発明では、一対の上側基板1及び下側基板2のうち、いずれか一方に、凸状の湾曲面1s又は2sを設けるようにしても構わない。例えば、下側基板1の外面上には、図2に示すように、バックライト15が配置されるので、そのバックライト15を通じて液晶装置100内に照射する照明光の輝度を一定に保つ必要がある場合には、下側基板1には凸状の湾曲面を設けなくてもよい。
また、本発明では、凸状の湾曲面の形状は、上記したものに限定されない。例えば、図6に示すように、上側基板2の凸状の湾曲面2sは、上側基板2の略中心Oから、その短手方向の外側の側面2y及びその長手方向の外側の側面2zに向かって漸次小さくなるように形成することができる。また、必要に応じて、下側基板1の凸状の湾曲面1sは、下側基板1の略中心(図示略)から、その短手方向の外側の側面1y及びその長手方向の外側の側面1zに向かって漸次小さくなるように形成することができる。これにより、略中心Oに位置する凸状の湾曲面2sの厚さd7は、当該凸状の湾曲面2sの外端部の厚さd8より大きくなる。また、図示を省略するが、略中心に位置する凸状の湾曲面1sの厚さは、当該凸状の湾曲面1sの外端部の厚さより大きくなる。これにより、上記の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることができる。
[電子機器]
次に、本実施形態に係る液晶装置100又は上記した変形例に係る液晶装置を適用可能な電子機器の具体例について図7を参照して説明する。
次に、本実施形態に係る液晶装置100又は上記した変形例に係る液晶装置を適用可能な電子機器の具体例について図7を参照して説明する。
本実施形態の液晶装置100等を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図7は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ810は、キーボード811を備えた本体部812と、本実施形態に係る液晶装置100等をパネルとして適用した表示部813とを備えている。
なお、本実施形態の液晶装置100等を適用可能な電子機器としては、図4及び図5に示した携帯電話機や、図7に示したパーソナルコンピュータの他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
1 下側基板、 2 上側基板、 1s、2s 凸状の湾曲面、 4 液晶層、 91 素子基板、 92 カラーフィルタ基板、 100 液晶装置、 700 携帯電話機
Claims (7)
- 電気光学物質を挟持する一対の基板を備え、
前記一対の基板のうち、少なくとも一方の基板は前記電気光学物質と接触する側の面に対して逆側に凸状の湾曲面となる断面形状を有することを特徴とする電気光学装置。 - 前記少なくとも一方の基板の内側の厚さは、当該少なくとも一方の基板の外側の厚さより厚いことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記少なくとも一方の基板はかまぼこ状の断面形状及び側面形状を有し、
当該少なくとも一方の基板の中央部の厚さは、当該少なくとも一方の基板において最も厚いことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。 - 前記少なくとも一方の基板は、当該少なくとも一方の基板の略中心又は中央部から外側に向かって漸次小さくなるように形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記凸状の湾曲面の曲率は、当該凸状の湾曲面に電気光学装置用部材を取り付けることができる大きさに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記一対の基板はケースに収容され、
前記凸状の湾曲面の外端部は緩衝部材を介して前記ケースの一部に支持されており、
前記外端部を除く前記凸状の湾曲面の部分は表示領域に配置され、
当該凸状の湾曲面の部分と前記ケースとの間には間隙を有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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JP2006012895A JP2007193219A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 電気光学装置及び電子機器 |
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JP2013232892A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Samsung Electronics Co Ltd | ディスプレイ装置の破損防止構造を備える携帯用端末機 |
JP2014021220A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Sharp Corp | 液晶表示装置および液晶テレビ |
-
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- 2006-01-20 JP JP2006012895A patent/JP2007193219A/ja active Pending
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