JP2007121326A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2007121326A
JP2007121326A JP2005302743A JP2005302743A JP2007121326A JP 2007121326 A JP2007121326 A JP 2007121326A JP 2005302743 A JP2005302743 A JP 2005302743A JP 2005302743 A JP2005302743 A JP 2005302743A JP 2007121326 A JP2007121326 A JP 2007121326A
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Abstract

【課題】4色のカラーフィルタを備えた電気光学装置において、遮光層を形成する工程の
簡略化を図ると共に、充分な遮光性を有する遮光層を形成する。
【解決手段】電気光学装置は、液晶装置であり、液晶表示パネルなどの表示パネルを有す
る。表示パネルは、液晶などの電気光学物質を2つの基板の間に狭持してなる構造を有し
ている。複数の着色層が、2つの基板のうち、一方の基板の内面上に形成されている。こ
こでいう一方の基板とはカラーフィルタ基板である。複数の着色層は、4色以上の複数の
着色部材の夫々で形成されている。この着色層が、カラーフィルタとして機能する。複数
の着色層を区画する位置、及び画像を表示することのできる有効表示領域の外側の額縁領
域に対応する位置には、遮光層が設けられ、遮光層は、3色以上の選択された着色部材を
積層してなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適な電気光学装置及び電子機器に関する。
液晶装置に代表される電気光学装置は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラー
フィルタを備えた液晶表示パネルなどの表示パネルによりカラー表示を行っている。この
種の電気光学装置においては、表示画像のコントラストを向上させるために、各サブ画素
の間隙を覆う遮光層、いわゆるブラックマトリクスが設けられる。この遮光層は、クロム
(Cr)などの遮光性を有する金属材料の他、黒色に着色された樹脂材料によっても形成
されうる。
しかしながら、上述したような材料を用いて遮光層を形成する場合、表示パネルの製造
工程中において、遮光層を形成する工程を設ける必要がある。遮光層を形成する工程とし
ては、例えば、クロム(Cr)で遮光層を形成する場合、基板上に、カラーフィルタを形
成する前に、クロム膜をスパッタ法などにより基板上に成膜し、次いで、フォトリソグラ
フィー技術によりマトリクス状にクロム膜のパターンを施すことで形成される。
なお、下記の特許文献1には、RGBの3色のカラーフィルタのうち、2色を積層する
ことにより遮光層を形成する技術が提案されている。
特開2005−62760号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、4色のカラーフィルタを備えたで電気
光学装置において、遮光層を形成する工程の簡略化を図ると共に、充分な遮光性を有する
遮光層を形成することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電気光学装置は、2つの基板の間に狭持されてなる電気光学
物質と、前記2つの基板のうち、一方の基板の内面上に4色以上の複数の着色部材の夫々
で形成された複数の着色層を有する表示パネルを備え、前記一方の基板上において、前記
複数の着色層を区画する位置、及び画像を表示することのできる有効表示領域の外側の額
縁領域に対応する位置には、前記複数の着色部材のうち、3色以上の選択された着色部材
を積層してなる遮光層が設けられている。
上記の電気光学装置は、例えば、液晶装置であり、液晶表示パネルなどの表示パネルを
有する。表示パネルは、液晶などの電気光学物質を2つの基板の間に狭持してなる構造を
有している。複数の着色層が、前記2つの基板のうち、一方の基板の内面上に形成されて
いる。ここでいう一方の基板とはカラーフィルタ基板である。前記複数の着色層は、4色
以上の複数の着色部材の夫々で形成されている。この着色層が、カラーフィルタとして機
能する。前記複数の着色層を区画する位置、及び画像を表示することのできる有効表示領
域の外側の額縁領域に対応する位置には、遮光層が設けられ、前記遮光層は、3色以上の
選択された着色部材を積層してなる。このようにすることで、着色層を形成すると共に、
充分な遮光性を有する遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の一態様は、前記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画
する位置、及び画像を表示することのできる有効表示領域の外側の額縁領域に対応する位
置には、前記4色以上の複数の着色部材のうち、4色以上の選択された着色部材を積層し
てなる遮光層が設けられている。このようにすることで、より遮光性の高い遮光層を形成
することが可能となる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記遮光層は、前記複数の着色部材のうち、光学
濃度の濃い着色部材から順に3色以上の選択された着色部材を積層してなる。このように
しても、より遮光性の高い遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記遮光層及び前記複数の着色層には、透明膜が
塗布されてなる。透明膜は、オーバーコート層であり、具体的には、アクリルなどの有機
膜、又は感光性の有機膜である。このようにすることで、着色層と遮光層との間に発生す
る段差を、透明膜で吸収することができる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記遮光層は、積層された前記着色部材が上層に
なるに従って狭く形成されてなる。このようにすることで、透明膜の表面を、遮光層が形
成される領域から着色層が形成されるサブ画素領域にかけてなだらかにすることができ、
平坦化を図ることができる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記表示パネルは、1つのサブ画素領域が透過領
域と反射領域からなる半透過反射型の表示パネルであり、前記一方の基板の内面上の前記
透過領域及び前記反射領域の夫々に、前記4色以上の複数の着色部材の夫々で形成された
複数の着色層を有し、前記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画する位置、及
び画像を表示することのできる有効表示領域の外側の額縁領域に対応する位置には、前記
透過領域に形成される着色層及び前記反射領域に形成される着色層に用いられる複数の着
色部材のうち、3色以上の選択された着色部材を積層してなる遮光層が設けられている。
このように、半透過反射型の表示パネルであっても、前記透過領域及び前記反射領域に
形成される着色層に用いられる複数の着色部材から、3色以上の着色部材を積層すること
により、遮光性の高い遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の好適な実施例は、前記透過領域に設けられる着色層に用いられる
着色部材は、前記反射領域に設けられる着色層に用いられる着色部材よりも光学濃度が濃
くされてなり、前記遮光層は、前記透過領域に設けられる着色層に用いられる着色部材の
うち、光学濃度の濃い着色部材から順に選択された複数の着色部材を積層してなる。
上記の電気光学装置の好適な実施例は、前記4色以上の複数の着色部材は、赤(R)、
緑(G)、青(B)、シアン(C)の4色の着色部材である。
本発明の他の観点では、電気光学装置は、2つの基板の間に狭持されてなる電気光学物
質と、前記2つの基板のうち、一方の基板の内面上に、波長に応じて色相が変化する可視
光領域のうち、少なくとも青系の色相を有する着色部材からなる着色層、赤系の色相を有
する着色部材からなる着色層、青から黄までの色相の中で選択された2種の色相を有する
着色部材からなる着色層を有する少なくとも4色のサブ画素を含む表示領域からなり、前
記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画する位置、または前記表示領域の外側
の額縁領域に対応する位置には、前記複数の着色層のうち、3色以上の選択された着色層
を積層してなる遮光層が設けられている。
このようにすることで、サブ画素を含む表示領域を形成すると共に、充分な遮光性を有
する遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の一態様は、前記遮光層は、前記4色以上の選択された着色層を積
層してなる。
このようにすることで、より遮光性の高い遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記遮光層は、前記複数の着色部材のうち、光学
濃度の濃い着色部材から順に3色以上の選択された着色層を積層してなる。
このようにしても、より遮光性の高い遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記遮光層及び前記複数の着色層には、透明膜が
塗布されてなる。透明膜は、オーバーコート層であり、具体的には、アクリルなどの有機
膜、又は感光性の有機膜である。
このようにすることで、着色層と遮光層との間に発生する段差を、透明膜で吸収するこ
とができる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記遮光層は、積層された着色層が上層になるに
従って狭く形成されてなる。
このようにすることで、透明膜の表面を、遮光層が形成される領域から着色層が形成さ
れるサブ画素領域にかけてなだらかにすることができ、平坦化を図ることができる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記1つのサブ画素領域が透過領域と反射領域か
らなる。
このように、前記透過領域及び前記反射領域に形成される着色層に用いられる複数の着
色部材から、3色以上の着色部材を積層することにより、半透過反射型の電気光学装置で
あっても、遮光性の高い遮光層を形成することが可能となる。
上記の電気光学装置の他の一態様は、前記透過領域に設けられる着色層に用いられる着
色部材は、前記反射領域に設けられる着色層に用いられる着色部材よりも光学濃度が濃い
着色部材を積層してなる。
本発明の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部に備えることを特徴とする電子機
器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、以下
の各種実施形態は、本発明を液晶装置に適用したものである。
[第1実施形態]
第1実施形態は、本発明を、R(赤)、B(青)、G(緑)及びC(シアン)の4色を
有する透過型の液晶装置に適用する。
(液晶装置の構成)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶装置100の構成等
について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶装置100の概略構成を模式的に示す平面図
である。図1では、紙面手前側(観察側)にカラーフィルタ基板92が、また、紙面奥側
に素子基板91が夫々配置されている。なお、図1では、紙面縦方向(列方向)をY方向
と、また、紙面横方向(行方向)をX方向と規定する。また、図1において、R、G、B
、Cの各色に対応する領域は1つのサブ画素領域SGを示していると共に、R、G、B、
Cに対応する、1行4列の画素配列は、1つの画素領域AGを示している。なお、以下で
は、1つのサブ画素領域SG内に存在する1つの表示領域を「サブ画素」と称し、また、
1つの画素領域AG内に存在する複数の表示領域を「1画素」と称する。さらに、色を区
別してサブ画素領域SGを表す場合には、「サブ画素領域SG(R)」のようにカッコ書
きで示すこととする。
液晶装置100は、素子基板91と、その素子基板91に対向して配置されるカラーフ
ィルタ基板92とが枠状のシール材5を介して貼り合わされ、そのシール材5の内側に、
例えば、TN(Twisted Nematic)型の液晶が封入されて液晶層4が形成されてなる。
ここに、液晶装置100は、R、G、B、Cの4色を用いて構成されるカラー表示用の
液晶装置であると共に、スイッチング素子としてa−Si型のTFT(Thin Film Transi
stor)素子を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置である。また、液晶装置1
00は、透過型の液晶装置である。
まず、素子基板91の平面構成について説明する。素子基板91の内面上には、主とし
て、複数のソース線32、複数のゲート線33、複数のa−Si型のTFT素子21、複
数の画素電極10、ドライバIC40、外部接続用配線35及びFPC(Flexible Print
ed Circuit)41などが形成若しくは実装されている。
図1に示すように、素子基板91は、カラーフィルタ基板92の一辺側から外側へ張り
出してなる張り出し領域36を有しており、その張り出し領域36上には、ドライバIC
40が実装されている。ドライバIC40の入力側の端子(図示略)は、複数の外部接続
用配線35の一端側と電気的に接続されていると共に、複数の外部接続用配線35の他端
側はFPCと電気的に接続されている。各ソース線32は、Y方向に延在するように且つ
X方向に適宜の間隔をおいて形成されており、各ソース線32の一端側は、ドライバIC
40の出力側の端子(図示略)に電気的に接続されている。
各ゲート線33は、Y方向に延在するように形成された第1配線33aと、その第1配
線33aの終端部からX方向に且つ後述する有効表示領域V内に延在するように形成され
た第2配線33bとを備えている。各ゲート線33の第2配線33bは、各ソース線32
と交差する方向、即ちX方向に延在するように且つY方向に適宜の間隔をおいて形成され
ており、各ゲート線33の第1配線33aの一端側は、ドライバIC40の出力側の端子
(図示略)に電気的に接続されている。各ソース線32と各ゲート線33の第2配線33
bの交差位置付近にはTFT素子21が対応して設けられており、各TFT素子21は各
ソース線32、各ゲート線33及び各画素電極10等に電気的に接続されている。各TF
T素子21及び各画素電極10は、各サブ画素領域SGに対応する位置に設けられている
。各画素電極10は、例えばITO(Indium-Tin Oxide)などの透明導電材料により形成
されている。
1つの画素領域AGがX方向及びY方向に複数個、マトリクス状に並べられた領域が有
効表示領域V(2点鎖線により囲まれる領域)である。この有効表示領域Vに、文字、数
字、図形等の画像が表示される。なお、有効表示領域Vの外側の領域は表示に寄与しない
額縁領域38となっている。また、各ソース線32、各ゲート線33、各TFT素子21
、及び各画素電極10等の内面上には、配向膜17(図2を参照)が形成されている。
次に、カラーフィルタ基板92の平面構成について説明する。カラーフィルタ基板92
は、一般にブラックマトリクスと呼ばれる遮光層BM、額縁用としての遮光層BM_ed
geや、R、G、B、Cの4色の着色層6R、6G、6B、6C及び共通電極8などを有
する。なお、以下の説明において、色を問わずに着色層を指す場合は単に「着色層6」と
記し、色を区別して着色層を指す場合は「着色層6R」などと記す。遮光層BMは、各サ
ブ画素領域SGを区画する位置に形成されている。遮光層BM_edgeは、額縁領域3
8に対応する位置に形成されている。共通電極8は、画素電極と同様にITOなどの透明
導電材料からなり、カラーフィルタ基板92の略一面に亘って形成されている。共通電極
8は、シール材5の隅の領域E1において配線15の一端側と電気的に接続されていると
共に、当該配線15の他端側は、ドライバIC40のCOMに対応する出力端子(接地用
端子)と電気的に接続されている。
以上の構成を有する液晶装置100では、電子機器等と接続されたFPC41側からの
信号及び電力等に基づき、ドライバIC40によって、G1、G2、・・・、Gm−1、
Gm(mは自然数)の順にゲート線33が順次排他的に1本ずつ選択されるとともに、選
択されたゲート線33には、選択電圧のゲート信号が供給される一方、他の非選択のゲー
ト線33には、非選択電圧のゲート信号が供給される。そして、ドライバIC40は、選
択されたゲート線33に対応する位置にある画素電極10に対し、表示内容に応じたソー
ス信号を、それぞれ対応するS1、S2、・・・、Sn−1、Sn(nは自然数)のソー
ス線32及びTFT素子21を介して供給する。その結果、液晶層4の表示状態が、非表
示状態または中間表示状態に切り替えられ、液晶層4の配向状態が制御されることとなる
次に、図2を参照して、液晶装置100の断面構成について説明する。図2は、図1に
おける切断線A−A´断面図であり、特に、R、G、C、Bの各色の着色層6を通る位置
で切断した断面図である。
素子基板91を構成する下側基板1は、ガラスや石英等の絶縁性を有する材料にて形成
されている。下側基板1の内面上には、サブ画素領域SG毎に画素電極10が形成されて
いる。下側基板1の内面上であって、各画素電極10の左端の近傍位置には、ソース線3
2が形成されている。各画素電極10は、TFT素子21(図1等を参照)を介して、対
応する各ソース線32に電気的に接続されている。下側基板1、画素電極10、TFT素
子21、及びソース線32の各内面上には、ポリイミド膜等よりなる配向膜17が形成さ
れており、その配向膜17の表面上には所定の方向にラビング処理が施されている。また
、下側基板1の外面上には偏光板11が配置されていると共に、偏光板11の外面上には
、照明装置としてのバックライト15が配置されている。バックライト15は、例えば、
LED(Light Emitting Diode)等といった点状光源や、冷陰極蛍光管等といった線状光
源と導光板を組み合わせたものなどが好適である。また、照明装置としてのバックライト
15は、RGBの光源であればこれに限定されない。
一方、カラーフィルタ基板92を構成する上側基板2の内面上には、サブ画素領域SG
毎に、R、G、B、Cの4色のいずれかからなる着色層6がRGCBRGCB・・・の配
列順序で設けられている。そして、各着色層6R、6G、6C及び6Bは、対応する各画
素電極10と対向している。また、上側基板2の内面上であって、各着色層6を区画する
位置には、隣接するサブ画素領域SGを隔て、一方のサブ画素領域SGから他方のサブ画
素領域SGへの光の混入を防止するため遮光層BMが形成されている。また、額縁領域3
8に対応する位置にも、遮光層BM_edgeが形成されている。着色層6及び遮光層B
M等の内面上には、オーバーコート層19が形成されている。このオーバーコート層19
は、透明膜であり、具体的には、アクリルなどの有機膜、又は感光性の有機膜である。オ
ーバーコート層19は、液晶装置100の製造工程中に使用される薬剤等による腐食や汚
染から、着色層6等を保護する機能を有している。オーバーコート層19の内面上には、
ITO等からなる共通電極8が形成されている。共通電極8上の所定位置には、図示しな
いフォトスペーサが設けられている。このフォトスペーサによって、液晶層4が一定の厚
さに規定されている。なお、フォトスペーサは、一般的に、柱状スペーサ、貝柱又はリブ
などと称されることもある。共通電極8の内面上には、ポリイミド膜等よりなる配向膜2
0が形成されており、その配向膜20の表面上には所定の方向にラビング処理が施されて
いる。また、上側基板2の外面上には、偏光板12が配置されている。また、下側基板1
と上側基板2とはシール材5を介して対向しており、その両基板の間には液晶が封入され
液晶層4が形成されている。
以上の構成を有する液晶装置100において透過型表示がなされる場合、バックライト
15から出射した照明光は、図2に示す経路Tに沿って進行し、画素電極10及びR、G
、C、Bの各着色層6等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、その着色層
6等を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示
画像が観察者により視認される。特に、この液晶装置100では、R、G、C、Bの4色
を用いて構成されているので、人間の視感度が高いGの色の光の輝度の低下が抑制され、
また、いわゆるCIE色度図において、R、G、Bの3色にて構成される液晶装置と比較
して、色再現範囲(色度域)が大きくなっている。
図3は、第1実施形態のカラーフィルタ基板92における、2画素分に対応する平面的
なレイアウトを示す部分平面図である。なお、図3では、カラーフィルタ基板92の各要
素と、素子基板91の各要素との相対的な位置関係を理解し易くするため、素子基板91
側に設けられる画素電極10、TFT素子21、ソース線32及びゲート線33の第2配
線33bも示す。
まず、カラーフィルタ基板92の平面的な構成について説明する。
上側基板2上には、サブ画素領域SG毎に、R、G、C、Bのいずれか1色からなる着
色層6が設けられている。着色層6は、1つの画素領域AG毎に、X方向に向かって、6
R、6G、6C、6Bの配列順序でストライプ状に配置されている。この着色層6R、6
G、6C及び6Bの4色によりカラー表示の最小単位となるカラー1画素分が構成される
。各着色層6を区画する位置には遮光層BMが配置されている。各着色層6及び遮光層B
M上にはオーバーコート層19が設けられていると共に、オーバーコート層19上には、
その一面に亘って共通電極8が設けられている。
続いて、カラーフィルタ基板92の主要な要素と、素子基板91の主要な要素との平面
的な位置関係について説明する。
素子基板91において、各着色層6に対応する位置には、画素電極10が配置されてい
る。また、素子基板91において、X方向に相隣接する着色層6の間には、Y方向に延在
するようにソース線32が配置されている。このため、各ソース線32は遮光層BMと平
面的に重なり合っている。さらに、素子基板91において、Y方向に相隣接する着色層6
の間には、X方向に延在するようにゲート線33の第2配線33bが配置されている。こ
のため、各ゲート線33の第2配線33bは遮光層BMと平面的に重なり合っている。
図4は、図3における切断線B−B´に沿った断面図である。なお、図4では、便宜上
、配向膜20等の図示を省略している。また、以下では、上記で説明した要素については
同一の符号を付し、その説明は簡略化又は省略する。
まず、上記の約2画素分に対応する素子基板91の断面構成について説明する。
下側基板1の内面上であって、サブ画素領域SGの隅の位置には、ゲート線33の第2
配線33bと接続されたゲート電極33cが形成されている。ゲート電極33cの内面上
には、モリブデンなどからなる導電層52が形成されている。下側基板1及び導電層52
の内面上には、絶縁性を有するゲート絶縁膜50が形成されている。ゲート絶縁膜50の
内面上であって、ゲート電極33cと重なる位置には、α−Si層55が設けられている
。ゲート絶縁膜50の内面上であって、α−Si層55の左端付近にはソース線32と接
続されたソース電極32aが設けられていると共に、α−Si層55の右端付近にはドレ
イン電極54が設けられている。ソース電極32a及びドレイン電極54は、α−Si層
55と部分的に重なっている。ゲート絶縁膜50、ソース電極32a、ドレイン電極54
及びα−Si層55の内面上には、絶縁性を有するパシベーション層(反応防止層)51
が形成されている。パシベーション層51は、TFT素子21の要素であるドレイン電極
54の一端側に対応する位置に開口51aを有する。かかる積層構造によりTFT素子2
1が構成されている。なお、本発明では、TFT素子21は、上記の構成に限定されるも
のではない。また、パシベーション層51等の内面上には、サブ画素領域SG毎に、IT
O等からなる画素電極10が形成されている。画素電極10の一部は、パシベーション層
51の開口51a内まで形成されており、ドレイン電極54の一端側と電気的に接続され
ている。このため、画素電極10は、TFT素子21と電気的に接続されている。画素電
極10等の内面上には、所定の方向にラビング処理が施された配向膜17が形成されてい
る。
次に、上記の約2画素分に対応するカラーフィルタ基板92の断面構成について説明す
る。
上側基板2の内面上であって、1つのサブ画素領域SG内には、C(シアン)に対応す
る着色層6Cが、また、当該1つのサブ画素領域SGと隣接する、他の1つのサブ画素領
域SG内には、B(青)に対応する着色層6Bが夫々形成されている。着色層6C及び6
Bの各々を区画する位置には、遮光層BMが形成されている。着色層6C、着色層6B及
び遮光層BMの内面上には、オーバーコート層19が形成されている。オーバーコート層
19の内面上には、ITO等からなる共通電極8が形成されている。
以上の構成を有する素子基板91とカラーフィルタ基板92の間には液晶が封入され、
液晶層4が形成されている。
次に、遮光層BMの構造について、図5及び図6を用いて詳しく説明する。図5(a)
は、図3における切断線C−C´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断面図である。
図2で言うと、破線Pcで囲まれた部分の拡大断面図である。図5(b)は、図3にお
ける切断線D−D´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断面図である。図2で言うと
、破線Pdで囲まれた部分の拡大断面図である。図5(c)は、図3における切断線E−
E´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断面図である。図2で言うと、破線Peで囲
まれた部分の拡大断面図である。図5(a)〜(c)では、共通電極8を省略して図示し
ている。
図6(a)は、図3における切断線F−F´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断
面図である。図6(b)は、図3における切断線G−G´に沿ったカラーフィルタ基板9
2の拡大断面図である。図6(c)は、図3における切断線H−H´に沿ったカラーフィ
ルタ基板92の拡大断面図である。図6(d)は、図3における切断線I−I´に沿った
カラーフィルタ基板92の拡大断面図である。図6(a)〜(d)についても、図5(a
)〜(c)と同様に、共通電極8を省略して図示している。
図5(a)〜(c)、図6(a)〜(d)に示すように、カラーフィルタ基板92の内
面上におけるサブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)には、着色
部材7R、7G、7C、7Bが夫々塗布されている。サブ画素領域SG(R)、SG(G
)、SG(C)、SG(B)の夫々に塗布された着色部材7R、7G、7C、7Bが、夫
々着色層6R、6G、6C、6Bとなる。
また、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(d)に示すように、カラーフィルタ基板9
2の内面上における遮光層BMが形成される領域、即ちBM領域には、4色の着色部材7
R、7G、7C、7Bが、この順に積層されてなる構造を有している。このように積層さ
れた着色部材7R、7G、7C、7Bが、遮光層BMとなる。つまり、第1実施形態に係
る液晶装置では、いずれの位置にある遮光層BMであっても、4色の着色部材7R、7G
、7C、7Bが、この順に積層されてなる構造を有する。このようにして形成された遮光
層BMは、充分な遮光性を有する。
カラーフィルタ基板92は、このような構造を採ることにより、サブ画素領域SG(R
)、SG(G)、SG(C)、SG(B)における着色部材7の層の数は1層となる一方
、遮光層BMが形成されるBM領域における着色部材7の層の数は4層となる。従って、
サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)における着色部材7、即
ち着色層6と、BM領域における着色部材7、即ち遮光層BMとの間に段差が生じる。そ
こで、透明膜、具体的には、アクリルなどの有機膜、又は感光性の有機膜で、着色層6及
び遮光層BMを覆うことにより、オーバーコート層19を形成する。このようにすること
で、着色層6と遮光層BMとの間に発生する段差を、オーバーコート層19で吸収するこ
とができ、カラーフィルタ基板92の内面の平坦化を図ることができる。
さらに、遮光層BMとして積層される着色部材7R、7G、7C、7Bは、その各層毎
に幅が異なり、上層に向かうに従って幅が狭くなる先細りの形状、いわゆるテーパー形状
となる。具体的には、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(d)に示すように、着色部材
7Rの層の幅が最も広く、着色部材7Bの層の幅が最も狭い形状となる。このようにする
ことで、BM領域からサブ画素領域SGにかけて、遮光層BMと着色層6を覆うオーバー
コート層19をなだらかにすることができ、よりカラーフィルタ基板92の内面の平坦化
を図ることができる。具体的には、着色層6と遮光層BMとの間に発生する段差L1は、
1[um]未満まで低減される。
次に、遮光層BM_edgeの構造について、図7及び図8を用いて詳しく説明する。
図7は、第1実施形態のカラーフィルタ基板92の遮光領域38付近における、2画素
分に対応する平面的なレイアウトを示す部分平面図である。具体的には、図7は、図1に
おける破線30で囲まれた部分の部分拡大図である。先にも述べたように、カラーフィル
タ基板92の内面上の額縁領域38に対応する位置にも、遮光層BM_edgeが形成さ
れている。図8(a)は、図7における切断線J−J´に沿ったカラーフィルタ基板92
の拡大断面図である。図8(b)は、図7における切断線K−K´に沿ったカラーフィル
タ基板92の拡大断面図である。図8(c)は、図7における切断線L−L´に沿ったカ
ラーフィルタ基板92の拡大断面図である。図8(d)は、図7における切断線M−M´
に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断面図である。
図8(a)〜(d)に示すように、カラーフィルタ基板92の内面上において、サブ画
素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)には、着色層6R、6G、6C
、6Bとなる着色部材7R、7G、7C、7Bが夫々塗布されているのに対し、額縁領域
38には、4色の着色部材7R、7G、7C、7Bが、この順に積層されてなる構造を有
している。このように積層された着色部材7R、7G、7C、7Bが、遮光層BM_ed
geとなる。遮光層BM_edgeは、遮光層BMと同様の着色部材7の積層構造を有し
ている。第1実施形態に係る液晶装置では、いずれの位置にある遮光層BM_edgeで
あっても、4色の着色部材7R、7G、7C、7Bが、この順に積層されてなる構造を有
する。このようにして形成された遮光層BM_edgeは、充分な遮光性を有する。
サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)における着色部材7、
即ち着色層6と、遮光層BM_edgeとの間にも段差が生じる。そこで、遮光層BMと
同様に、透明膜、具体的には、アクリルなどの有機膜、又は感光性の有機膜で、着色層6
及び遮光層BMedgeを覆うことにより、オーバーコート層19を形成する。このよう
にすることで、着色層6と遮光層BM_edgeとの間に発生する段差を、オーバーコー
ト層19で吸収することができ、カラーフィルタ基板92の内面の平坦化を図ることがで
きる。
また、遮光層BM_edgeとして積層される着色部材7R、7G、7C、7Bも、遮
光層BMと同様に、その各層毎に幅が異なり、上層に向かうに従って幅が狭くなる先細り
の形状、いわゆるテーパー形状となる。具体的には、図8(a)〜(d)に示すように、
着色部材7Rの層の幅が最も広く、着色部材7Bの層の幅が最も狭い形状となる。このよ
うにすることで、額縁領域38からサブ画素領域SGにかけて、オーバーコート層19を
なだらかにすることができ、よりカラーフィルタ基板92の内面の平坦化を図ることがで
きる。具体的には、着色層6と遮光層BM_edgeとの間に発生する段差L2は、1[u
m]未満まで低減される。
第1実施形態に係るカラーフィルタ基板92の製造方法としては、着色部材7R、7G
、7C、7Bを、以下に述べるように、フォトリソグラフィー技術などによりパターニン
グする方法が考えられる。
まず、着色部材7Rを、サブ画素領域SG(R)、遮光層BM、BM_edgeの形成
される領域に、パターニングする。次に、着色部材7Gを、サブ画素領域SG(G)、遮
光層BM、BM_edgeの形成される領域にパターニングする。次に、着色部材7Cを
、サブ画素領域SG(C)、遮光層BM、BM_edgeの形成される領域にパターニン
グする。最後に、着色部材7Bを、サブ画素領域SG(B)、遮光層BM、BM_edg
eの形成される領域にパターニングする。このようにすることで、サブ画素領域SG(R
)、SG(G)、SG(C)、SG(B)には、着色層6R、6G、6C、6Bが夫々形
成され、遮光層BM、BM_edgeの形成される領域には、4色の着色部材7R、7G
、7C、7Bが積層された遮光層BM、BM_edgeが、夫々形成される。
以上に述べたように、遮光層BM、BM_edgeは、4色の着色部材7R、7G、7
C、7Bを積層して形成される。このようにすることで、着色層6を形成すると共に充分
な遮光性を有する遮光層BM、BM_edgeを形成することが可能となる。さらに、R
、G、C、Bの着色部材7の光学濃度は、一般的には、Gの着色部材、Rの着色部材、C
の着色部材、Bの着色部材の順に濃くなる。従って、RGBの着色部材にCの着色部材を
加えた4色の着色部材を積層して遮光層を形成する方が、RGBの着色部材のみを積層し
て遮光層を形成するよりも、高い遮光性を得ることができる。なお、遮光層BM、BM_
edgeにおける着色部材7R、7G、7C、7Bの積層順序は、上述したものには限ら
れず、どのような積層順序であってもかまわない。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。第1実施形態と第2実施形態を比
較した場合、両者の構成は略共通している。具体的には、第1実施形態において図1〜図
4、図7を用いて述べた液晶装置の構成は、第2実施形態における液晶装置でも同じ構成
となる。第1実施形態と第2実施形態との違いは、遮光層BM、BM_edgeの着色部
材7の積層構造が異なる点である。具体的には、第1実施形態では、遮光層BM、BM_
edgeの積層構造は、着色部材7を4層積層した構造となるのに対し、第2実施形態で
は、遮光層BM、BM_edgeの積層構造は、着色部材7を3層積層した構造となる。
以下、第2実施形態に係る遮光層BM、BM_edgeの構成について、図9〜図11
を参照しつつ説明する。
図9(a)は、図3における切断線C−C´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断
面図である。図9(b)は、図3における切断線D−D´に沿ったカラーフィルタ基板9
2の拡大断面図である。図9(c)は、図3における切断線E−E´に沿ったカラーフィ
ルタ基板92の拡大断面図である。図9(a)〜(c)では、共通電極8を省略して図示
している。
図10(a)は、図3における切断線F−F´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大
断面図である。図10(b)は、図3における切断線G−G´に沿ったカラーフィルタ基
板92の拡大断面図である。図10(c)は、図3における切断線H−H´に沿ったカラ
ーフィルタ基板92の拡大断面図である。図10(d)は、図3における切断線I−I´
に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断面図である。図10(a)〜(d)についても
、図9(a)〜(c)と同様に、共通電極8を省略して図示している。
図9(a)〜(c)、図10(a)〜(d)に示すように、第1実施形態と同様、カラ
ーフィルタ基板92の内面上におけるサブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)
、SG(B)には、着色部材7R、7G、7C、7Bが夫々塗布されている。サブ画素領
域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)の夫々に塗布された着色部材7R、
7G、7C、7Bが、夫々着色層6R、6G、6C、6Bとなる。
図9(a)〜(c)、図10(a)〜(d)に示すように、カラーフィルタ基板92の
内面上における遮光層BMが形成されるBM領域には、3色の着色部材7R、7C、7B
が、この順に積層されてなる構造を有している。このように積層された着色部材7R、7
C、7Bが、遮光層BMとなる。つまり、第1実施形態に係る液晶装置では、4色の着色
部材7R、7G、7C、7Bを積層して遮光層BMを形成していたが、第2実施形態に係
る液晶装置では、3色の着色部材7R、7C、7Bを積層して遮光層BMを形成している
。このようにしても、遮光層BMは、充分な遮光性を有する。
カラーフィルタ基板92は、このような構造を採ることにより、サブ画素領域SG(R
)、SG(G)、SG(C)、SG(B)における着色部材7の層の数は1層となる一方
、BM領域における着色部材7の層の数は3層となる。従って、第1実施形態の場合と同
様、サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)における着色部材7
、即ち着色層6と、BM領域における着色部材7、即ち遮光層BMとの間に段差が生じる
。そこで、第1実施形態と同様に、透明膜、具体的には、アクリルなどの有機膜、又は感
光性の有機膜で、着色層6及び遮光層BMを覆うことにより、オーバーコート層19を形
成する。このようにすることで、着色層6と遮光層BMとの間に発生する段差を、オーバ
ーコート層19で吸収することができ、カラーフィルタ基板92の内面の平坦化を図るこ
とができる。
さらに、遮光層BMとして積層される着色部材7R、7G、7Cは、第1実施形態と同
様、その各層毎に幅が異なり、上層に向かうに従って幅が狭くなる先細りの形状、いわゆ
るテーパー形状となる。具体的には、図9(a)〜(c)、図10(a)〜(d)に示す
ように、着色部材7Rの層の幅が最も広く、着色部材7Bの層の幅が最も狭い形状となる
。このようにすることで、遮光層BMが形成される領域からサブ画素領域SGにかけて、
オーバーコート層19をなだらかにすることができ、よりカラーフィルタ基板92の内面
の平坦化を図ることができる。具体的には、着色層6と遮光層BMとの間に発生する段差
L3は、1[um]未満まで低減される。
次に、第2実施形態に係る遮光層BM_edgeの構造について、図11を用いて詳し
く説明する。
図11(a)は、図7における切断線J−J´に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大
断面図である。図11(b)は、図7における切断線K−K´に沿ったカラーフィルタ基
板92の拡大断面図である。図11(c)は、図7における切断線L−L´に沿ったカラ
ーフィルタ基板92の拡大断面図である。図11(d)は、図7における切断線M−M´
に沿ったカラーフィルタ基板92の拡大断面図である。
図11(a)〜(d)に示すように、額縁領域38には、3色の着色部材7R、7C、
7Bが、この順に積層されてなる構造を有している。このように積層された着色部材7R
、7C、7Bが、遮光層BM_edgeとなる。つまり、遮光層BMと遮光層BM_edg
eは、どちらも3色の着色部材7が積層されてなる構造を有している。このようにしても
、遮光層BM_edgeは、充分な遮光性を有する。
サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)における着色部材7、
即ち着色層6と、遮光層BM_edgeとの間にも段差が生じる。そこで、第1実施形態
と同様に、透明膜、具体的には、アクリルなどの有機膜、又は感光性の有機膜で、着色層
6及び遮光層BMを覆うことにより、オーバーコート層19を形成する。このようにする
ことで、着色層6と遮光層BM_edgeとの間に発生する段差を、オーバーコート層1
9で吸収することができ、カラーフィルタ基板92の内面の平坦化を図ることができる。
また、遮光層BM_edgeとして積層される着色部材7R、7C、7Bも、第1実施
形態と同様、その各層毎に幅が異なり、上層に向かうに従って幅が狭くなる先細りの形状
、いわゆるテーパー形状となる。具体的には、図11(a)〜(d)に示すように、着色
部材7Rの層の幅が最も広く、着色部材7Bの層の幅が最も狭い形状となる。このように
することで、額縁領域38からサブ画素領域SGにかけて、オーバーコート層19をなだ
らかにすることができ、よりカラーフィルタ基板92の内面の平坦化を図ることができる
。具体的には、着色層6と遮光層BMとの間に発生する段差L4は、1[um]未満まで低
減される。
第2実施形態に係るカラーフィルタ基板92の製造方法としては、第1実施形態で述べ
たカラーフィルタ基板92の製造方法と同様、まず、着色部材7Rを、サブ画素領域SG
(R)、遮光層BM、BM_edgeの形成される領域に、フォトリソグラフィー技術等
によってパターニングする。次に、着色部材7Gを、サブ画素領域SG(G)にパターニ
ングする。次に、着色部材7Cを、サブ画素領域SG(C)、遮光層BM、BM_edg
eの形成される領域にパターニングする。最後に、着色部材7Bを、サブ画素領域SG(
B)、遮光層BM、BM_edgeの形成される領域にパターニングする。このようにす
ることで、サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)には、着色層
6R、6G、6C、6Bが夫々形成され、遮光層BM、BM_edgeの形成される領域
には、3色の着色部材7R、7C、7Bが積層された遮光層BM、BM_edgeが、夫
々形成される。なお、遮光層BM、BM_edgeにおける着色部材7R、7C、7Bの
積層順序は、上述したものには限られず、どのような積層順序であってもかまわない。
また、上述した実施形態では、遮光層BM、BM_edgeを形成するのに、着色部材
7R、7C、7Bを用いるとしているが、これに限られるものではなく、代わりに、着色
部材7R、7G、7C、7Bのうち、いずれか3色の着色部材を選択して、遮光層BM、
BM_edgeを形成するとしてもよい。例えば、図10(b)において、着色部材7R
、7C、7Bを積層して遮光層BMを形成するとしているが、着色部材7Rを用いる代わ
りに、着色部材7Gを用いて遮光層BMを形成することとしてもよい。このようにするこ
とで、2つのサブ画素領域SG(G)に挟まれたBM領域に着色部材7Rを塗布する必要
性はなくなり、BM領域を挟んだ2つのサブ画素領域SG(G)と、当該BM領域に着色
部材7Gをまとめて塗布することができる。これにより、製造工程の簡略化を図ることが
できる。遮光性の観点からすると、第1実施形態でも述べたように、R、G、C、Bの着
色部材7の光学濃度は、一般的には、Gの着色部材、Rの着色部材、Cの着色部材、Bの
着色部材の順に濃くなる。従って、上述したように、着色部材7R、7C、7Bを積層し
てBM、BM_edgeを形成する方が好適である。
第2実施形態では、上述したように、遮光層BM、BM_edgeにおける着色部材7
の層の数は3層となるので、第1実施形態の遮光層BM、BM_edgeにおける着色部
材7の層の数が4層となるのと比較して、遮光層BM、BM_edgeの厚さを薄く形成
することができる。例えば、各色の着色部材7の厚さが1.5[um]となる場合、第1実
施形態で述べた4色の着色部材7を積層して形成された遮光層BM、BM_edgeの厚
さは、6[um]となるのに対し、第2実施形態で述べた3色の着色部材7を積層して形成
された遮光層BM、BM_edgeの厚さは、4.5[um]となる。つまり、第2実施形
態に係る遮光層BM、BM_edgeの方が、第1実施形態に係る遮光層BM、BM_ed
geよりも薄く形成することができる。また、このようにすることで、着色層6と遮光層
BM、BM_edgeの段差の大きさを縮めることができ、上述のカラーフィルタ基板9
2の平坦化を容易に行うことができる。
ここで、着色部材7として、第1実施形態の着色部材よりも高い光学濃度の着色部材を
用いるのであれば、着色部材7を3層積層して形成された遮光層BM、BM_edgeは
、着色部材を4層積層して形成された遮光層BM、BM_edgeと同程度の遮光性を得
ることができる。具体的な例として、色度域を広げた着色部材7を用いる場合、各色の着
色部材7は、その光学濃度が高くなるが、その厚さも厚くなる。例えば、第1実施形態で
用いた各色の着色部材7の厚さが1.0[um]程度となるのに対し、第2実施形態で用い
られる各色の着色部材7の厚さが、色度域を広げたために、1.5[um]以上となるよう
な場合、3色の着色部材7を3層積層して形成された遮光層BM、BM_edgeは、4
色の着色部材7を4層積層して形成された遮光層BM、BM_edgeと同程度の遮光性
を得ることができる。このように、色度域を広げたために厚さが1.5[um]以上あるよ
うな各色の着色部材7を用いる場合には、第1実施形態で述べたように、4色の着色部材
7を4層積層して遮光層BM、BM_edgeを形成するよりも、上述したように、3色
の着色部材7を3層積層して遮光層BM、BM_edgeを形成する方が、カラーフィル
タ基板92の平坦化を容易に行うことができ、好適である。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。
図12は、図3に対応する図であり、第3実施形態に係る2画素分に対応するレイアウ
トを示す部分平面図である。なお、図12では、カラーフィルタ基板94の各要素と、素
子基板93の各要素との相対的な位置関係を理解し易くするため、素子基板93側に設け
られる画素電極10、TFT素子21、ソース線32及びゲート線33の第2配線33b
も示す。なお、以下では、上記の各実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、
その説明は簡略化又は省略する。
第1及び第2実施形態では、透過型の液晶装置に本発明を適用したのに対して、第3実
施形態では、半透過反射型の液晶装置に本発明を適用する。
まず、以下では、図12を参照して、第3実施形態に係る液晶装置の平面構成について
説明し、その後、図13を参照して、第3実施形態に係る液晶装置の断面構成について説
明する。なお、図12は、遮光領域38付近における、2画素分に対応する平面的なレイ
アウトを示す部分平面図である。即ち、図12は、図1における破線30で囲まれた部分
に対応する部分の部分拡大図である。
まず、第3実施形態に係る液晶装置の平面構成について説明する。図12において、1
つの画素領域AGは、透過型表示が行われる透過領域Etと、当該透過領域EtにY方向
に隣接し、反射型表示が行われる反射領域Erとを備えて構成される。
上側基板2上であって且つ各サブ画素領域SGを区画する位置には遮光層BMが形成さ
れていると共に、上側基板2の内面上であって且つ各サブ画素領域SGの透過領域Etに
対応する位置には、1つの画素領域G毎に、第1実施形態及び第2実施形態と同様の配列
順序で着色層6Ra、6Ga、6Ca、6Baが設けられている。一方、各サブ画素領域
SGの反射領域Erに対応する位置には、1つの画素領域G毎に、第1実施形態及び第2
実施形態と同様の配列順序で着色層6Rb、6Gb、6Cb、6Bbが設けられている。
透過領域Etでは、バックライト15からの照明光が着色層6を1回だけ通過するのに
対して、反射領域Erでは、外光が着色層6を往復で2回通過する。このため、透過型表
示では、明るい表示が可能であるものの彩度を高め難い一方、その逆に、反射型表示では
、彩度を高め易いものの明るさが犠牲になってしまうという問題が生じる。そこで、透過
領域Etに設けられた着色層6Ra、6Ga、6Ba、6Caの光学濃度は、反射領域E
rに設けられた着色層6Rb、6Gb、6Bb、6Cbの光学濃度より濃くなるように設
定されている。
また、少なくとも反射領域Erに対応する着色層6等の内面上には、セルギャップを調
整する機能を有し、オーバーコート層62(セル厚調整膜)が設けられる(図13も参照
)。オーバーコート層62及び透過領域Etに対応する着色層6の各内面上には、共通電
極8が形成されている。
次に、図13を参照して、第3実施形態に係る液晶装置の断面構成について簡略化して
説明する。図13は、図12における切断線N−N´に沿った断面図であり、便宜上、配
向膜20等の図示を省略している。
下側基板1上であって、各着色層6Rb、6Gb、6Bb、6Cbの隅の位置には、上
記した積層構造を有するTFT素子21が設けられている。少なくとも、反射領域Erに
対応するパシベーション層51の内面上、及び、TFT素子21に対応するパシベーショ
ン層51の内面上には、それぞれ、上記したオーバーコート層62と共に液晶層4の厚さ
(セルギャップ)を調整する機能を有し、アクリル樹脂等の透明性を有する樹脂材料より
なる層間膜61(他のセル厚調整膜)が設けられている。反射領域Erに対応する層間膜
61の表面上には、複数の凹凸が形成されている。層間膜61は、各TFT素子21の要
素であるドレイン電極54の一端側に対応する位置にコンタクトホール61aを有する。
反射領域Erに対応する層間膜61上には、アルミニウム、アルミニウム合金、銀合金
等の反射性を有する材料よりなる反射膜5が形成されている。この反射膜5は、複数の凹
凸を有する層間膜61上に形成されているため、その複数の凹凸を反映した形状に形成さ
れている。これにより、液晶装置内へ入射した光を適度に散乱させることができる。また
、各反射膜5は、層間膜61の各コンタクトホール61aに対応する位置に開口5aを有
する。少なくとも、反射領域Erに対応する反射膜5の内面上、及び、透過領域Etに対
応するパシベーション層51の内面上には、サブ画素領域SGと略同一の大きさを有する
画素電極10が形成されている。画素電極10等の内面上には、所定の方向にラビング処
理が施された配向膜17が形成されている。以上の構成により、素子基板93が構成され
ている。
一方、上側基板2上において、1つのサブ画素領域SGの透過領域Etには着色層6C
aが、反射領域Erには着色層6Cbが設けられている。また、また、当該1つのサブ画
素領域SGに隣接する、他の1つのサブ画素領域SGの透過領域Etには着色層6Baが
、反射領域Erには着色層6Bbが設けられている。上側基板2上であって、各サブ画素
領域SGを区画する位置には遮光層BMが設けられている。以上の構成により、第3実施
形態に係るカラーフィルタ基板94が構成されている。
そして、素子基板93とカラーフィルタ基板94とは、図示しない枠状のシール材5を
介して貼り合わされ、その両基板の間に液晶が封入され液晶層4が形成されてなる。また
、この液晶装置では、図示しないフォトスペーサにより、透過領域Etに対応する液晶層
4の厚さd5が、反射領域Erに対応する液晶層4の厚さd1より大きく設定され、いわ
ゆるマルチギャップ構造をなしている。これにより、透過型表示と反射型表示とで適切な
表示特性となるように設定されている。
さて、かかる構成を有する第3実施形態の液晶装置において、透過型表示がなされる場
合、バックライト15から出射した照明光は、図13の一点鎖線矢印に示す経路Tに沿っ
て進行し、主として、画素電極10、共通電極8及び着色層6等を夫々通過して観察者に
至る。このため、その照明光は、着色層6を夫々透過することにより所定の色相及び明る
さを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。一方、反射型
表示がなされる場合、液晶装置内に入射した外光は、図13の一点鎖線矢印に示す経路R
に沿って進行する。つまり、液晶装置内に入射した外光は、反射膜5によって反射され観
察者に至る。この場合、その外光は、各着色層6が形成されている領域を夫々通過して、
その各着色層6の下方に位置する反射膜5により反射され、再度、各着色層6を夫々通過
することによって所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観
察者により視認される。
特に、この第3実施形態の液晶装置では、R、G、C、Bの4色を用いて構成されてい
るので、人間の視感度が高いGの色の光の輝度の低下が抑制され、また、いわゆるCIE
色度図において、R、G、Bの3色にて構成される液晶装置と比較して、色再現範囲(色
度域)が大きくなっている。
次に、遮光層BM、BM_edgeの構造について、図14及び図15を用いて詳しく
説明する。図14及び図15は、第1実施形態で述べたのと同様、4色の着色部材7を積
層することによって、遮光層BM、BM_edgeを形成する例を示している。
図14(a)は、図12における切断線O−O´に沿ったカラーフィルタ基板94の拡
大断面図である。図14(b)は、図12における切断線P−P´に沿ったカラーフィル
タ基板94の拡大断面図である。図14(c)は、図12における切断線Q−Q´に沿っ
たカラーフィルタ基板94の拡大断面図である。図14(a)〜(c)では、共通電極8
を省略して図示している。
カラーフィルタ基板94の内面上におけるサブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG
(C)、SG(B)の透過領域Etには、着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Baが、
塗布され、夫々着色層6Ra、6Ga、6Ca、6Baとなる。また、サブ画素領域SG
(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)の反射領域Erには、着色部材7Rb、7
Gb、7Cb、7Bbが、塗布され、夫々着色層6Rb、6Gb、6Cb、6Bbとなる
。従って、着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Baの光学濃度は、着色部材7Rb、7
Gb、7Cb、7Bbの光学濃度よりも濃く設定される。
図14(a)〜(b)に示す遮光層BMは、サブ画素領域SG(R)、SG(G)、S
G(C)、SG(B)の透過領域Etに塗布される着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7
Baの4色の着色部材7が、BM領域に積層されてなる構造を有している。透過領域Et
に塗布される着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Baの光学濃度は、反射領域Erに塗
布される着色部材7Rb、7Gb、7Cb、7Bbの光学濃度よりも濃く設定されるので
、着色部材7Rb、7Gb、7Cb、7Bbを積層して遮光層BMを形成よりも、着色部
材7Ra、7Ga、7Ca、7Baを積層して遮光層BMを形成する方が、より高い遮光
性を得ることができる。同様の理由により、図14(c)に示す遮光層BM_edgeも
、サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)の透過領域Etに塗布
される着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Baが、遮光領域38に積層されてなる構造
を有している。
遮光層BM、BM_edgeの構造としては、上述したものには限られない。着色部材
7Ra、7Ga、7Ca、7Baのみを、遮光層BM、BM_edgeに用いるとする代
わりに、着色部材7Rb、7Gb、7Cb、7Bbを、遮光層BM、BM_edgeの一
部又は全部の層に用いてもよい。言い換えれば、着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7B
a、着色部材7Rb、7Gb、7Cb、7Bbの8色の着色部材7から4色選択して積層
することとしてもよい。
図15は、遮光層BM、BM_edgeの一部の層に着色部材7Rb、7Gb、7Cb
、7Bbを用いた場合の一例を示している。図15(a)は、図12における切断線O−
O´に沿ったカラーフィルタ基板94の拡大断面図である。図15(b)は、図12にお
ける切断線P−P´に沿ったカラーフィルタ基板94の拡大断面図である。図15(c)
は、図12における切断線Q−Q´に沿ったカラーフィルタ基板94の拡大断面図である
。図15(a)〜(c)では、共通電極8を省略して図示している。
図15(b)〜(c)では、遮光層BM、BM_edgeは、着色部材7Rb、7Gb
、7Cb、7Bbの中で光学濃度が濃い着色部材7Cb、7Bbと、着色部材7Ra、7
Ga、7Ca、7Baの中で光学濃度が濃い着色部材7Ca、7Baが、BM領域及び遮
光領域38に積層されてなる構造を有している。このようにしても、高い遮光性を有する
遮光層BM、BM_edgeを形成することができる。
ここで、遮光層BM、BM_edgeは、図14、図15に示すものには限られず、代
わりに、着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Ba、着色部材7Rb、7Gb、7Cb、
7Bbの8色の着色部材7のうち、いずれか4色を用いて形成されるとすることもできる
のは言うまでもない。例えば、図15(a)では、着色部材Ra、Rb、Ga、Gbが、
BM領域に積層されてなる構造を有している。
遮光性の観点からすれば、遮光層BMは、8色の着色部材のうち、光学濃度の濃い着色
部材から順に4色選択し、積層して遮光層を形成する方が、より高い遮光性を有する遮光
層を形成できる点で好適である。
次に、遮光層BM、BM_edgeの構造の他の例について、図16及び図17を用い
て詳しく説明する。図16及び図17は、第2実施形態で述べたのと同様、3色の着色部
材7を積層することによって、遮光層BM、BM_edgeを形成する例を示している。
図16(a)〜(b)に示す遮光層BM、図16(c)に示す遮光層BM_edgeは
、サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)の透過領域Etに塗布
される着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Baのうち、3色の着色部材7Ra、7Ca
、7Baが、BM領域及び遮光領域38に積層されてなる構造を有する。第2実施形態で
述べたのと同様、各色の着色部材7が1.5[um]以上ある場合、3色の着色部材7を積
層して形成された遮光層BM、BM_edgeは、4色の着色部材7を積層して形成され
た遮光層BM、BM_edgeと同程度の遮光性を得ることができる。ここで、遮光層B
M、BM_edgeは、図16に示す例のように、着色部材7Ra、7Ca、7Baを用
いて形成されるとする代わりに、着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Ba、着色部材7
Rb、7Gb、7Cb、7Bbの8色の着色部材7のうち、いずれか3色を用いて形成さ
れるとすることもできるのは言うまでもない。図16に示す例では、遮光層BM、BM_
edgeが、着色部材7Ra、7Ga、7Ca、7Baのうち、光学濃度が高い着色部材
7Ra、Ca、7Baを用いて形成されているので、高い遮光性を得ることができるとい
う点で好適である。つまり、8色の着色部材のうち、光学濃度の濃い着色部材から順に3
色選択し、積層して遮光層を形成する方が、より高い遮光性を有する遮光層を形成できる
点で好適である。
また、第3実施形態では、図14〜16からも分かるように、第1実施形態及び第2実
施形態のときと同様、サブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)に
おける着色部材7、即ち着色層6と、遮光層BM、BM_edgeとの間に生じる段差を
、オーバーコート層62で吸収し、カラーフィルタ基板94の内面の平坦化を図っている
また、遮光層BM、BM_edgeとして積層される各色の着色部材7も、その各層毎
に幅が異なり、上層に向かうに従って幅が狭くなる先細りの形状、いわゆるテーパー形状
となっている。これにより、BM領域及び遮光領域38からサブ画素領域SGにかけて、
オーバーコート層62をなだらかにすることができ、よりカラーフィルタ基板94の内面
の平坦化を図ることができる。具体的には、着色層6と遮光層BM、BM_edgeとの
間に発生する段差L5、L6は、1[um]未満まで低減される。
以上に説明した実施形態(第1〜第3実施形態)において、R、G、B、Cの4色に対
応するカラーフィルタ基板92の各着色層6R、6G、6B、6Cは、6R、6G、6B
、6Cに替えて、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、少なくとも4色の色相
を有する着色部材からなる着色層(着色領域)で構成することができる。したがって、サ
ブ画素領域SG(R)、SG(G)、SG(C)、SG(B)の夫々に塗布される着色部
材7R、7G、7C、7Bには、前記4色の色相に対応した着色部材が用いられる。
なお、第3実施形態における着色層6Ra,6Ga,6Ca,6Ba、着色層6Rb,
6Gb,6Bb,6Cb、着色層6Rb,6Gb,6Bb,6Cb、および着色部材7R
a,7Ga,7Ca,7Baについても同様である。
4色の色相を有する着色部材からなる着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光
領域(380−780nm)のうち、青系の色相の領域と、赤系の色相の領域と、青から
黄までの色相の中で選択された2種の色相の領域からなる。ここで系と用いているが、例
えば青系であれば純粋の青の色相に限定されるものでなく、青紫や青緑等を含むものであ
る。赤系の色相であれば、赤に限定されるものでなく橙を含む。また、これら着色層は単
一の着色層で構成されても良いし、複数の異なる色相の着色層を重ねて構成されても良い

また、これら着色領域は色相で述べているが、当該色相は、彩度、明度を適宜変更し、
色を設定し得るものである。
具体的な色相の範囲は、例えば、青系の色相の着色領域は、青紫から青緑であり、より
好ましくは藍から青である。赤系の色相の着色領域は、橙から赤である。青から黄までの
色相で選択される一方の着色領域は、青から緑であり、より好ましくは青緑から緑である
。青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、緑から橙であり、より好ましくは
緑から黄である。もしくは緑から黄緑である。ここで、各着色領域は、同じ色相を用いる
ことはない。例えば、青から黄までの色相で選択される2つの着色領域で緑系の色相を用
いる場合は、他方は一方の緑に対して青系もしくは黄緑系の色相を用いる。
これにより、従来のRGBの着色領域よりも広範囲の色再現性を実現することができる。
次に、4色の着色領域を透過光の波長で表現する。
青系の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが415−500nmにある着
色領域、好ましくは、435−485nmにある着色領域である。赤系の着色領域は、該
領域を透過した光の波長のピークが600nm以上にある着色領域で、好ましくは、60
5nm以上にある着色領域である。青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、
該領域を透過した光の波長のピークが485−535nmにある着色領域で、好ましくは
、495−520nmにある着色領域である。青から黄までの色相で選択される他方の着
色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが500−590nmにある着色領域、好
ましくは510−585nmにある着色領域、もしくは530−565nmにある着色領
域である。
さらに、4色の着色領域を、xy色度図で示す。
青系の着色領域は、x≦0.151、y≦0.056にある着色領域であり、好ましくは、0.134
≦x≦0.151、0.034≦y≦0.056にある着色領域である。赤系の着色領域は、0.643≦x、
y≦0.333にある着色領域であり、好ましくは、0.643≦x≦0.690、0.299≦y≦0.333に
ある着色領域である。青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、x≦0.164、0
.453≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.098≦x≦0.164、0.453≦y≦0.759にあ
る着色領域である。青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、0.257≦x、0.6
06≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.257≦x≦0.357、0.606≦y≦0.670にある
着色領域である。
こうした4色の着色領域の構成の例として、以下のものが挙げられる。
(1)色相が、赤、青、緑、シアン(青緑)の着色領域。
(2)色相が、赤、青、緑、黄の着色領域。
(3)色相が、赤、青、深緑、黄の着色領域。あるいは、赤、青、エメラルド、黄の着
色領域。
(4)色相が、赤、青、深緑、黄緑の着色領域。あるいは、赤、青緑、深緑、黄緑の着
色領域。
また、照明装置としてのバックライト15は、LED等といった点状光源や、冷陰極蛍
光管等といった線状光源と導光板を組み合わせたものなどが好適であが、RGBの光源であ
ればこれに限定されない。RGB光源としては、以下のものが好ましい。
(1)Bは波長のピークが435nm〜485nm範囲にあるもの。
(2)Gは波長のピークが520nm〜545nm範囲にあるもの。
(3)Rは波長のピークが610nm〜650nm範囲にあるもの。
そして、RGB光源の波長によって、上記カラーフィルタを適切に選定すればより広範囲
の色再現性を得ることができる。また、波長が例えば、450nmと565nmにピーク
がくるような、複数のピークを持つ光源を用いていも良い。
[変形例]
第1実施形態から第3実施形態では、R、G、C、Bの4色の着色層6を有する液晶装
置において、R、G、C、Bの4色の着色部材を積層、又は、R、G、C、Bの4色の着
色部材のうち、3色の着色部材を積層して、遮光層BM、BM_edgeを形成するとし
ている。しかしながら、これに限られるものではなく、代わりに、4色以上の着色層を有
する液晶装置において、夫々の色の着色層を形成するのに用いられる4色以上の着色部材
から、4色以上、または、3色以上の着色部材を選択し、積層して、遮光層BM、BM_
edgeを形成するとしても、第1実施形態、及び第2実施形態で述べたのと同様の効果
、即ち、着色層を形成すると共に充分な遮光性を有する遮光層を形成することができる。
なお、このとき、着色層を形成するのに用いられる4色以上の着色部材から、光学濃度
の濃い着色部材から順に選択された4色以上、又は3色以上の着色部材を、遮光層を形成
するのに用いることで、より遮光性の高い遮光層を形成することができるのはいうまでも
ない。
また、第1実施形態から第3実施形態における遮光層BM、BM_edgeの着色部材
7の積層構造は、すべてのBM領域及び遮光領域38で同じである必要性はなく、夫々の
BM領域及び遮光領域38で異なる遮光層BM、BM_edgeの着色部材7の積層構造
を有するとしてもよいのはいうまでもない。
さらに、第3実施形態では、透過領域と反射領域で、異なる光学濃度を有する着色部材
を用いて着色層が形成されるとしているが、これに限られない。代わりに、透過領域と反
射領域で同じ光学濃度を有する着色部材を用いて着色層が形成され、反射領域に形成され
た着色層に開口部を設けることにより、光学濃度を調整している半透過反射型の液晶表示
にも適用可能である。この場合には、透過領域と反射領域で夫々に塗布される着色部材の
光学濃度は互いに等しくなるので、実質的には、R、G、B、Cの4色の着色部材を積層
することにより、又は、R、G、B、Cの4色の着色部材のうち、3色の着色部材を選択
して積層することにより、遮光層を形成することとなる。つまり、第1実施形態及び第2
実施形態で述べたのと同様の実施形態となる。
上記の各実施形態では、画素領域AG単位毎に、R、G、C、Bの配列順序で着色層6
をストライプ状に配置するように構成したが、これに限らず、本発明では、図17に示す
ように、画素領域AG単位毎に、R、G、C、Bの各々に対応する各着色層6を田型若し
くはモザイク型となるように配置しても構わない。
ここで、図17に示される1画素の平面構成について簡単に説明する。なお、図17で
は、上記の各実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は簡略化又は
省略する。
各着色層6に対応する各サブ画素領域SGは、透過領域Et及び反射領域Erを備えて
構成されている。R、G、C及びBの各色の各着色層6は、図17に示される配列順序で
配置されているが、本発明では、R、G、C、Bの配列順序について特に限定はない。カ
ラーフィルタ基板において、各サブ画素領域SGを区画する位置には遮光層BMが設けら
れ、額縁領域には図示しない遮光層BM_edgeが設けられている。
一方、素子基板において、各サブ画素領域SG内の左下隅の位置にはTFT素子21が
設けられ、また、X方向に相隣接するサブ画素領域SGの間にはソース線32が設けられ
ていると共に、Y方向に相隣接するサブ画素領域SGの間にはゲート線33の第2配線3
3bが設けられている。
この図17に示す例においても、透過領域Etに塗布される夫々の色の着色部材、反射
領域Erに塗布される夫々の色の着色部材のうちから、3色又は4色の着色部材を積層す
ることにより、遮光層BM、BM_edgeを形成することができる。従って、第3実施
形態で述べたのと同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
また、上記の各実施形態及び変形例では、透過型の液晶装置又は半透過反射型の液晶装
置に本発明を適用したが、これに限らず、反射型の液晶装置にも本発明を適用することが
できる。また、上記の各実施形態では、TFT素子などの三端子型素子を有する液晶装置
に本発明を適用したが、これに限らず、TFD(Thin Film Diode)素子などの二端子型
非線形素子を有する液晶装置に本発明を適用しても構わない。
また、本発明は、FFS(Fringe Field Switching)方式を有する液晶装置、又はIP
S(In Plane Switching)方式を有する液晶装置にも適用することが可能である。その他
、本発明は、上記の各実施形態及び変形例の構成に限定されず、その趣旨を逸脱しない範
囲において種々の変形をすることが可能である。
さらに、本発明は、カラーフィルタ基板に関するものであるので、本発明に適用できる
装置としては、液晶装置には限られない。従って、上述したような構造のカラーフィルタ
基板を有する表示パネルを有する装置であれば、本発明を適用できるのはいうまでもない
。即ち、液晶装置のみでなく、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッ
センス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用
いた装置(Field Emission Display 及び Surface-Conduction Electron-Emitter Displa
y 等)などの各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。
[表示画像の変換方法]
次に、上記の実施形態に係る液晶装置100において、RGBの各色の画像信号をRG
BCの各色の画像信号に変換する方法について述べる。なお、この方法は、液晶装置10
0に限らず、上記の各実施形態及び変形例に係る液晶装置にも適用可能である。
図18は、上記の液晶装置100の模式図である。液晶装置100において、入力され
たRGBの各色の画像信号がRGBCの各色の画像信号に変換される場合、液晶装置10
0は、表示画像変換回路612を備える。表示画像変換回路612は、パーソナルコンピ
ュータなどの外部の表示画像出力源611より出力されたRGBの各色の画像信号を、R
GBCの各色の画像信号に変換して、液晶表示パネル600に出力する機能を有する。
表示画像出力回路612は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理部6
12aと、RAM(Random Access Memory)などの記憶部612bとを備えて構成されて
いる。演算処理部612aは、表示画像出力源611より出力された入力画像のRGBの
各色の画像信号61R、61G、61Bを、RGBCの各色の画像信号62R、62G、
62B、62Cに変換する。記憶部612bには、所定の強度のRGBの各色の画像信号
と、これに対応する強度のRGBCの各色の画像信号とを対応させたLUT(Look Up Ta
ble)が設けられている。例えば、演算処理部612aに、Cの色のみを表示させるRG
Bの各色の画像信号、例えば、R=0、G=100、B=100の強度のRGBの各色の
画像信号が入力された場合、演算処理部612aは、このRGBの各色の画像信号の強度
に対応する強度のRGBCの各色の画像信号(例えば、R=0、G=10、B=10、C
=100)を、記憶部612bのLUTより取得し、取得したRGBCの各色の画像信号
を液晶表示パネル600へ出力する。これにより、液晶表示パネル600の表示画面に、
RGBの各色だけでなく、Cの色を表示することができる。このようにすることで、入力
画像の画像信号として、RGBの画像信号が入力された場合においても、出力画像の色再
現範囲をシアン系色の色再現範囲に拡大することができる。
[電子機器]
次に、上述した各実施形態及び変形例に係る液晶装置100等を適用可能な電子機器の
具体例について図19を参照して説明する。
まず、各実施形態及び変形例に係る液晶装置100等を、可搬型のパーソナルコンピュ
ータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図19(a
)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パー
ソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る
液晶装置100等を適用した表示部713とを備えている。
続いて、各実施形態及び変形例に係る液晶装置100等を、携帯電話機の表示部に適用
した例について説明する。図19(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口72
2、送話口723とともに、本発明に係る液晶装置100等を適用した表示部724を備
える。
なお、各実施形態及び変形例に係る液晶装置100等を適用可能な電子機器としては、
図19(a)に示したパーソナルコンピュータや図19(b)に示した携帯電話機の他に
も、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビ
ゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、
テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る液晶装置の構成を模式的に示す平面図。 図1における切断線A−A´に沿った断面図。 第1実施形態の画素構成を示す平面図。 図3の切断線B−B´に沿った部分断面図。 図3の切断線C−C´、D−D´、E−E´に沿った部分断面図。 図3の切断線F−F´、G−G´、I−I´、H−H´に沿った部分断面図。 第1実施形態の画素構成を示す平面図。 図3の切断線J−J´、K−K´、L−L´、M−M´に沿った部分断面図。 図3の切断線C−C´、D−D´、E−E´に沿った部分断面図。 切断線F−F´、G−G´、I−I´、H−H´に沿った部分断面図。 切断線J−J´、K−K´、L−L´、M−M´に沿った部分断面図。 第3実施形態の画素構成を示す平面図。 図12の切断線N−N´に沿った部分断面図。 図12の切断線O−O´、P−P´、Q−Q´に沿った部分断面図。 図12の切断線O−O´、P−P´、Q−Q´に沿った部分断面図。 図12の切断線O−O´、P−P´、Q−Q´に沿った部分断面図。 変形例に係る画素構成及びフォトスペーサの配向構造を示す平面図。 第1実施形態等に係る液晶装置の表示画像の変換方法を示す模式図。 本発明の液晶装置を適用した電子機器の例。
符号の説明
4…液晶層、5…反射膜、6…着色層、7…着色部材、8…共通電極、10…画素電極
、19,62…オーバーコート層、21…TFT素子、32…ソース線、33…ゲート線
、91,93…素子基板、92,94…カラーフィルタ基板、100…液晶装置。

Claims (16)

  1. 2つの基板の間に狭持されてなる電気光学物質と、前記2つの基板のうち、一方の基板
    の内面上に4色以上の複数の着色部材の夫々で形成された複数の着色層を有する表示パネ
    ルを備え、
    前記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画する位置、及び画像を表示するこ
    とのできる有効表示領域の外側の額縁領域に対応する位置には、前記複数の着色部材のう
    ち、3色以上の選択された着色部材を積層してなる遮光層が設けられていることを特徴と
    する電気光学装置。
  2. 前記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画する位置、及び画像を表示するこ
    とのできる有効表示領域の外側の額縁領域に対応する位置には、前記複数の着色部材のう
    ち、4色以上の選択された着色部材を積層してなる遮光層が設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記遮光層は、前記複数の着色部材のうち、光学濃度の濃い着色部材から順に3色以上
    の選択された着色部材を積層してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学
    装置。
  4. 前記遮光層及び前記複数の着色層には、透明膜が塗布されてなることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記遮光層は、積層された着色部材が上層になるに従って狭く形成されてなることを特
    徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 前記表示パネルは、1つのサブ画素領域が透過領域と反射領域からなる半透過反射型の
    表示パネルであり、
    前記一方の基板の内面上の前記透過領域及び前記反射領域の夫々に、前記4色以上の複
    数の着色部材の夫々で形成された複数の着色層を有し、
    前記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画する位置、及び画像を表示するこ
    とのできる有効表示領域の外側の額縁領域に対応する位置には、前記透過領域に形成され
    る着色層及び前記反射領域に形成される着色層に用いられる複数の着色部材のうち、3色
    以上の選択された着色部材を積層してなる遮光層が設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記透過領域に設けられる着色層に用いられる着色部材は、前記反射領域に設けられる
    着色層に用いられる着色部材よりも光学濃度が濃くされてなり、
    前記遮光層は、前記透過領域に設けられる着色層に用いられる着色部材のうち、光学濃
    度の濃い着色部材から順に選択された複数の着色部材を積層してなることを特徴とする請
    求項6に記載の電気光学装置。
  8. 前記4色以上の複数の着色部材は、赤(R)、緑(G)、青(B)、シアン(C)の4
    色の着色部材であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電気光学装
    置。
  9. 2つの基板の間に狭持されてなる電気光学物質と、前記2つの基板のうち、一方の基板
    の内面上に、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、少なくとも青系の色相を有
    する着色部材からなる着色層、赤系の色相を有する着色部材からなる着色層、青から黄ま
    での色相の中で選択された2種の色相を有する着色部材からなる着色層を有する少なくと
    も4色のサブ画素を含む表示領域からなり、
    前記一方の基板上において、前記複数の着色層を区画する位置、または前記表示領域の
    外側の額縁領域に対応する位置には、前記複数の着色層のうち、3色以上の選択された着
    色層を積層してなる遮光層が設けられることを特徴とする電気光学装置。
  10. 前記遮光層は、前記4色以上の選択された着色層を積層してなることを特徴とする請求
    項9に記載の電気光学装置。
  11. 前記遮光層は、前記複数の着色部材のうち、光学濃度の濃い着色部材から順に3色以上
    の選択された着色層を積層してなることを特徴とする請求項9又は10に記載の電気光学
    装置。
  12. 前記遮光層及び前記複数の着色層には、透明膜が塗布されてなることを特徴とする請求
    項9乃至11のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  13. 前記遮光層は、積層された着色層が上層になるに従って狭く形成されてなることを特徴
    とする請求項12に記載の電気光学装置。
  14. 前記1つのサブ画素領域が透過領域と反射領域からなることを特徴とする請求項9乃至
    13のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  15. 前記透過領域に設けられる着色層に用いられる着色部材は、前記反射領域に設けられる
    着色層に用いられる着色部材よりも光学濃度が濃いことを特徴とする請求項14に記載の
    電気光学装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部に備えることを特徴と
    する電子機器。
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