JP2007191506A - 共重合ポリエステルを用いたチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、共重合ポリエステルの有する柔軟性、透明性、耐薬品性などの優れた長所を損なうことなく、原料コスト性に優れたチューブを提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明のチューブは、共重合ポリエステルを用いたチューブであって、該共重合ポリエステルを構成するポリエステルが、ジカルボン酸成分として、芳香族ジカルボン酸および長鎖脂肪族ジカルボン酸を90モル%以上含み、かつ、グリコール成分として、エチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを90モル%以上含んで構成されるモノマー組成からなる共重合ポリエステルであり、かつ、ガラス転移温度Tgが20℃未満、結晶化速度ΔTcが40〜100℃の範囲であることを特徴とするものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、医療用用具、食料品製造などに用いられるためのチューブに関するものである。さらに詳しくは、透明で内容物が確認でき、柔軟性や耐溶剤性にも優れるため、チューブ破損による内容物の流出、外部からの流入が少ない。また、燃焼した際の有害ガス等が発生せず環境にも優しいチューブに関するものである。
従来から、医療用用具や食料品製造などに用いられるチューブとしての素材は、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等が柔軟性、価格、加工性の点で好ましく用いられてきた。
しかしながら、ポリ塩化ビニルを用いた場合には、多量の可塑剤を含有するため、樹脂からチューブ内部あるいは外部へ可塑剤がブリードアウトすることで、人体、医療機材、食品等に移行し、安全上、衛生上等の問題があった。また、近年になって、燃焼した際の有害ガス発生の問題があり、近年の環境性のニーズにより新しい素材が求められている。また、ポリウレタンを用いた場合、柔軟性が劣り、柔軟性に優れた素材が求められている。
これらの欠点を改善するために、ポリエステルにソフトセグメントを共重合して柔軟性を付与する方法が多数開示されている。例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)にポリテトラメチレングリコール(PTMG)などの長鎖ポリエーテル、また、ダイマー酸(DA)などの長鎖脂肪族ジカルボン酸を共重合すること(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、またポリエチレンテレフタレート(PET)をハードセグメントとするポリエステルエラストマーの検討も数多く試みられている。例えば、PETにPTMGやDAを共重合すること(例えば、特許文献3、特許文献4参照)で柔軟性を付与している。
しかしながら、前記の共重合ポリエステルは、結晶化しやすく、白化により透明性および柔軟性が悪化するため、特に透明性、柔軟性を要求される用途には用いることができない。また、後記の共重合ポリエステルは、成形直後は透明で柔軟な成形体を与えるが、ガラス転移点(Tg)以上の雰囲気で放置すると、経時で結晶化が進行し、透明性および柔軟性が悪化するため、特に透明性、柔軟性を要求される用途には用いることができないという問題がある。
さらに、ソフトセグメントとして、二量体化脂肪酸またはそのエステル誘導体を用い、PETに共重合することで柔軟性を付与する方法が例示されている(特許文献5、特許文献6、特許文献7)。
このような二量体化脂肪酸の原料である不飽和脂肪酸は、菜種・大豆・トール油などの植物由来の原料を用いる場合が多いため、二量体化脂肪酸以外の不純物を多く含有している。この原料に含有する不純物は、一量体、三量体、脂環族化合物、芳香族化合物等が知られている。通常、ポリエステル用途においては、これを蒸留や分子蒸留することによって、一量体、三量体等を除去し、高純度の二量体化脂肪酸を精製して用いられている。また、不飽和結合が残存していると耐熱性、色調、耐候性などが低下することがあるため、触媒の存在下で水素添加することでヨウ素価を下げるなどの方法が取られている。特許文献5〜7で用いられている二量体化脂肪酸またはそのエステル誘導体は、一量体および三量体をほとんど含有しない高純度のもので、分子蒸留、水素添加などの精製工程を経ており、原料コストを考慮したものではなかった。
特開昭57−48577号公報 特開昭54−15913号公報 特開昭48−55235号公報 特公昭42−08709号公報 特許第3151875号公報 特開2000−290480号公報 特開2001−347621号公報
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、共重合ポリエステルの有する柔軟性、透明性、耐薬品性などの優れた長所を損なうことなく、原料コスト性に優れたチューブを提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明のチューブは、共重合ポリエステルを用いたチューブであって、該共重合ポリエステルを構成するポリエステルが、ジカルボン酸成分として、芳香族ジカルボン酸および長鎖脂肪族ジカルボン酸を90モル%以上含み、かつ、グリコール成分として、エチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを90モル%以上含んで構成されるモノマー組成からなる共重合ポリエステルであり、かつ、ガラス転移温度Tgが20℃未満、結晶化速度ΔTcが40〜100℃の範囲であることを特徴とするものである。
また、本発明の好ましい態様は、次のとおりである。すなわち、
(1)炭素数10以上の長鎖脂肪族ジカルボン酸成分を10〜40モル%含有すること、
(2)該長鎖脂肪族ジカルボン酸成分が、ダイマー酸あるいはダイマー酸誘導体であること、
(3)該ダイマー酸成分またはその誘導体が、一量体を1〜5重量%、二量体を70〜89重量%、および三量体を10〜25重量%含む混合物であること、
(4)該香族ジカルボン酸が、テレフタル酸であること、
(5)該重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸を60〜90モル%、およびダイマー酸またはその誘導体を40〜10モル%含み、グリコール成分として、エチレングリコールを20〜80モル%、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを80〜20モル%とを含んで構成されるモノマー組成からなること、
である。
本発明によれば、柔軟性、透明性、耐熱性、加熱時の透明保持性に優れ、また、燃焼時に有害物質を発生しない、環境に優しいチューブを提供することができる。
本発明は、前記課題、つまり共重合ポリエステルの有する柔軟性、透明性、耐薬品性などの優れた長所を損なうことなく、原料コスト性に優れたチューブについて、鋭意検討し、
特定な成分を選択的に採用して構成される、特定なガラス転移温度Tgと結晶化速度ΔTcを有する共重合ポリエステルを用いてチューブを作ってみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明の共重合ポリエステルを用いたチューブを構成するポリエステルとは、主鎖中の繰り返し単位にエステル結合とする高分子であって、通常ジカルボン酸成分とグリコール成分を重縮合反応させることによって得ることができるものをいう。
本発明の共重合ポリエステルを用いたチューブは、共重合ポリエステルを構成するポリエステルが、ジカルボン酸成分として、芳香族ジカルボン酸および長鎖脂肪族ジカルボン酸を90モル%以上含み、かつ、グリコール成分として、エチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを90モル%以上含んで構成されるモノマー組成からなる共重合ポリエステルであることが必要である。
芳香族ジカルボン酸成分は、芳香族ジカルボン酸およびそのエステル形成性誘導体から形成される。芳香族ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ベンゾフェノンジカルボン酸、およびそのエステル形成性誘導体等を挙げることができ、なかでもテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、およびそのエステル形成性誘導体が好ましい。また、これらの芳香族ジカルボン酸成分は、1種あるいは2種以上を併用してもよい。
ジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン酸および長鎖脂肪族ジカルボン酸の含有量が90モル%未満の場合、およびグリコール成分としてエチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールが90モル%未満の場合、透明性、柔軟性が劣るポリエステルとなりやすい。好ましくは、ジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン酸および長鎖脂肪族ジカルボン酸の含有量が95モル%以上、グリコール成分としてエチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを95モル%以上である。
本発明における共重合ポリエステルのガラス転移温度Tgは、チューブの柔軟性の点から20℃未満であることが必要である。より好ましくは15℃以下であり、さらに好ましくは10℃以下である。
本発明における共重合ポリエステルの結晶化速度ΔTcは、チューブの透明性、経時白化抑制の点から、40〜100℃の範囲であることが必要である。
一般に結晶性の遅いポリマー、例えばPETを溶融状態から急冷すると非晶状態となり、透明な成形体が得られる。しかし、得られた成形体をガラス転移温度(Tg)以上の温度下で放置すると、白化を生じる。また成形体を医療用途に使用する場合、消毒する熱湯で、白化を生じる。これは、ポリマーの結晶化が進行し、可視光サイズ以上の球晶が生成したためである。従って、良好な透明性を得るためには、可視光サイズ以下の小さな結晶を多量に生成させ、結晶化させることが必要である。その方法として、ポリマーを溶融状態から急冷するときにポリマーのTg〜降温結晶化温度Tmcの範囲で冷却固化すること、およびポリマーの結晶化速度(ΔTc)を40〜100℃の範囲とすることで可視光サイズ以下の微結晶が多量に生成し、透明結晶化が可能となる。透明結晶化に対し、金属塩化合物または無機化合物を結晶化促進剤として、透明性を阻害しない範囲で添加しても構わない。透明結晶化が達成されると、上記した経時白化を抑制できるだけでなく、ハンドリング性も向上する。共重合ポリエステルの結晶化速度(ΔTc)は、より好ましくは50〜100℃の範囲、さらに好ましくは60〜100℃の範囲である。
本発明における共重合ポリエステルは、全ジカルボン酸成分に対し炭素数10以上の長鎖脂肪族ジカルボン酸成分を10〜40モル%含有することが好ましい。反応性、耐候性、取り扱い性、熱寸法安定性などの点から10〜35モル%、特に好ましくは10〜30モル%であることが好ましい。10モル%未満の場合、十分な柔軟性が得られない場合があり、40モル%を越えると、チューブ作製時に押出機ホッパーでブロッキングやチューブの中空が潰れたり、取り扱い性が悪化する場合がある。長鎖脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジオン酸、ドデカジオン酸、ブラシル酸、テトラデカジオン酸、ペンタデカジオン酸、ヘキサデカジオン酸、ヘプタデカジオン酸、オクタデカジオン酸、ノナデカジオン酸、エイコサンジオン酸、ヘネイコサンジオン酸、ドコサンジオン酸、トリコサンジオン酸、テトラコサンジオン酸、ペンタコサンジオン酸、ヘキサコサンジオン酸、ヘプタコサンジオン酸、オクタコサンジオン酸、ノナコサンジオン酸、トリアコンタンジオン酸等の直鎖脂肪族ジカルボン酸およびそれらのハロゲン、脂肪族官能基、芳香族官能基、脂環族官能基置換体、およびそれらのエステル形成性誘導体、炭素数10以上の不飽和脂肪酸を二量化して得られるダイマー酸およびそのダイマー酸誘導体等を挙げることができる。中でもダイマー酸またはその誘導体が一量体1〜5重量%、二量体70〜89重量%、三量体10〜25重量%からなる混合物であることがコストの点から好ましい。一量体1〜5重量%、二量体70〜89重量%、三量体10〜25重量%からなる混合物であるダイマー酸とは、炭素数10以上の不飽和脂肪酸を二量体化することで炭素数20以上のダイマー酸とすることができる。ダイマー酸の炭素数は、柔軟性の点から30以上であることが好ましく、さらには34以上とすることが好ましい。ダイマー酸の原料が菜種、大豆、トール油などの植物由来の原料から生成されることで環境に優しい点からも好ましい。長鎖脂肪族ジカルボン酸の炭素数が10未満であると共重合ポリエステルの融点が低下し、耐熱性が低下する。長鎖脂肪族ジカルボン酸の含有量が10モル%未満である場合は柔軟性が劣りやすい。逆に40モル%を超える場合は耐熱性が低下し、また柔らかすぎ、取り扱い性が悪化しやすく、またチューブを作製したとき、チューブの中空が潰れやすいので好ましくない。
ダイマー酸中の一量体の含有量としては、反応性、ブリードアウト性などの点から少ないほどよいが、分子量が大きく、共重合ポリエステル組成物全体に占める割合から、1〜5重量%であれば十分であり、より好ましくは1〜3重量%である。一量体の含有量を1重量%未満にするためには、分子蒸留・精製などの工程を経る必要があり、コスト的に不利である。また、5重量%を超えると重縮合反応性の低下や、チューブ成形後のブリードアウト、経時で結晶化して白化することがある。
ダイマー酸中の二量体の含有量としては、70〜89重量%であることが好ましい。二量体はポリエステル中でソフトセグメントとして最も効果的に機能する成分であるため、その含有量は多いほどよいが、反応性、色調、耐候性、柔軟性などの点から70重量%以上含有することが好ましい。さらには75重量%であることが反応性、柔軟性の点から好ましい。その含有量が70重量%未満である場合、十分な反応性と柔軟性を得ることができない場合がある。また、二量体の含有量を89重量%より多くするためには分子蒸留・精製などの工程を経る必要があり、コスト的に不利である。
ダイマー酸中の三量体の含有量としては、10〜25重量%であることが好ましい。より好ましくは10〜20重量%であることが反応性、チューブの弾性回復率の点から好ましい。三量体の含有量が10重量%未満では十分な弾性回復率を得られないことがあり、さらには10重量%未満とするためには分子蒸留・精製などの工程を経る必要があり、コスト的にも不利である。また、三量体が25重量%を超えると、重縮合反応中にゲル化することがある。
このようなダイマー酸は、色調の点から水素添加し、残存している不飽和二重結合を飽和化することが好ましい。水素添加の有無で共重合ポリエステル組成物およびチューブを比較すると、水素添加したダイマー酸を用い共重合した共重合ポリエステルの方が、黄味が少なく、透明性においても良好であるので好ましい。
ダイマー酸の添加時期はエステル化反応から重縮合反応初期までの任意の時期、またはエステル交換反応が実質的に終了後から重縮合反応開始までの時期に添加することが反応性の点から好ましい。特に、ゲル化抑制の点からエステル化反応またはエステル交換反応が実質的に終了した後に添加することが好ましい。ダイマー酸の添加時期を遅らせて、受ける熱履歴を軽減することによってゲル化抑制、色調改善することができる。また、添加後に水の留出を行った後に移行することで重縮合反応をより安定に進めることができる。
ダイマー酸の添加方法としては、50〜80℃に加熱して添加することが取り扱い性の点から好ましい。トリマー酸を多く含むダイマー酸は粘度が高く、添加に時間がかかり、さらに、添加口、配管などへの残存量が無視できなくなるため、加熱して粘度を下げることにより取り扱い性を改善することが好ましく、粘度の目安は2000mPa・s以下である。加熱以外にも、エチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールと混合することで粘度を下げることができ、その混合比はダイマー酸に対して0.8〜1.2モル倍であることが好ましく、さらには貯留槽内において相分離しない様に攪拌することが好ましい。エチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを多量に混合すると減粘効果は期待できるが、多量の留出物が発生すること、エチレングリコールの場合はジエチレングリコール(DEG)が副生し、1,4−ブタンジオールの場合はテトラヒドロフラン(THF)が副生するなどの欠点もある。
また、共重合ポリエステルは、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸を60〜90モル%、およびダイマー酸またはその誘導体を40〜10モル%含み、グリコール成分として、エチレングリコールを20〜80モル%、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを80〜20モル%とを含んで構成されるモノマー組成であることが好ましい。これらの成分を上記範囲とすることで、結晶化速度ΔTcを40〜100℃の範囲とすることができる。より好ましくはジカルボン酸成分としてテレフタル酸を70〜90モル%、およびダイマー酸またはその誘導体を30〜10モル%、グリコール成分としてエチレングリコールを20〜80モル%、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオール80〜20モル%である。ジカルボン酸成分のダイマー酸またはダイマー酸誘導体の含有量として10モル%未満であるとチューブの柔軟性が低下するので好ましくない。
また、グリコール成分のエチレングリコールが20モル%未満および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオール80モル%を超えると結晶化速度が速くなり、チューブが白化し易くなり、チューブの透明性の点から好ましくない。逆にグリコール成分のエチレングリコールが80モル%を超え、1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオール20%を未満であると結晶化速度が遅くなるが、結晶化せず、経時および熱水で白化し易くなり、経時白化の点から好ましくない。
本発明における共重合ポリエステルには、本発明の効果を阻害しない範囲内で用途・目的に応じて各種の添加剤や熱可塑性樹脂組成物、架橋剤などを含有してもよい。例えば、結晶核剤、酸化防止剤、着色防止剤、顔料、染料、紫外線吸収剤、離型剤、易滑剤、難燃剤、帯電防止剤、抗菌剤、防塵剤、無機および/または有機粒子などを挙げることができる。
本発明における共重合ポリエステルの溶融粘度は、250℃で500〜2500poiseの範囲であることが好ましく、より好ましくは800〜2400poiseの範囲であり、さらに好ましくは1000〜2300poiseの範囲である。共重合ポリエステルの溶融粘度が500poise未満では、ポリマー溶融時に自己支持性がなくなりチューブ作製が困難となる。一方、共重合ポリエステルの溶融粘度が2500poise以上では、共重合ポリエステルを加工するときに、押出状態が安定せず、不均一な肉厚のものとなるので好ましくない。
本発明において共重合ポリエステルの固有粘度は、良好な成形性および機械特性を得るために、0.3〜2.0dl/gであることが好ましく、より好ましくは0.35〜1.8dl/gであり、さらに好ましくは0.4〜1.5dl/gである。
本発明における共重合ポリエステルの融点(Tm)は、良好な耐熱性および機械特性を得るために、120℃以上が好ましく、より好ましくは130℃以上であり、さらに好ましくは150℃以上である。
本発明における共重合ポリエステルを製造する方法は、特に限定されることはないが、例えば芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸あるいはそれらの低級アルキルエステル、およびエチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールから、エステル化反応あるいはエステル交換反応により低重合体を生成する第1段階の反応と、この低重合体を重縮合させる第2段階の反応とによって製造する方法が最も一般的である。上記の方法についてさらに具体的に説明すると、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸ジメチル、ダイマー酸ジメチル、グリコール成分として、エチレングリコール、1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを攪拌機、窒素ガス導入管、減圧蒸留装置を備えた重合反応器に仕込み、窒素を流しながら150〜250℃の温度で、かき混ぜながら加熱してエステル交換反応させる。その後、徐々に減圧し、0.001×10〜4×10Paの減圧下、200〜300℃の温度で重縮合反応を行い、共重合ポリエステルを得る。この反応の際に、チタン、鉛、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、マンガン化合物等のエステル交換触媒、アンチモン、ゲルマニウム、チタン化合物などの重縮合触媒、酸化防止剤、リン化合物などの安定剤等を使用することができる。また、本発明の範囲内で固相重合による高分子量化を行うことができる。
本発明の共重合ポリエステルを用いたチューブの製造方法は、特に限定されることはないが、例えば共重合ポリエステルを十分乾燥した後、押出機より溶融押出しして、円型口金等を用いて円筒状に押出し、水等の冷媒中に導いて冷却・固化させることで中空のチューブを得ることができる。通常、押出温度は融点+10〜融点+50℃の温度範囲であり、また、冷却温度は0〜90℃の範囲、好ましくは0〜50℃の範囲である。この時チューブの必要特性を満足することができれば、他の樹脂と共押出ししてもよい。
チューブの肉厚は特に限定されないが、通常、2〜4000μm程度の範囲内とするのが良く、中でも5〜2000μm程度の範囲内とすることが特に好ましい。2μm未満では、腰がなくなり、取り扱い性が劣るので好ましくない。また、4000μmを越えると、柔軟性に欠ける場合があるので好ましくない。
本発明における共重合ポリエステルは、透明性、柔軟性に優れるためチューブ以外の繊維、フィルム、その他成形物に成形して使用できる。
本発明において、共重合ポリエステルから得られるプレスシート化した厚み100μmのフィルムのヘイズは、10%以下が好ましい。より好ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下が好ましい。
本発明において、共重合ポリエステルから得られるプレスシート化した厚み100μmのフィルムの弾性率は、柔軟性の点から10〜300MPaが好ましく、より好ましくは50〜250MPaが好ましい。
本発明において、共重合ポリエステルから得られるプレスシート化した厚み100μmのフィルムの弾性回復率は、チューブの回復性の点から50%以上が好ましい。より好ましくは60%以上である。
本発明の共重合ポリエステルを用いたチューブは、熱湯で消毒しても白化しない点で医療用用具や食料品製造などに用いることができ、特に透明性や柔軟性、衛生性を要求される用途に適している。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。なお、諸特性は以下の方法により測定、評価した。
(1)固有粘度
ポリエステルをオルソ・クロロフェノールに溶解し、25℃において測定した。
(2)溶融粘度
80℃で10時間減圧乾燥したポリエステルをメルトインデックスを用いて250℃で測定した。
(3)ポリエステルの組成分析
ポリエステルをアルカリにより加水分解し、ジカルボン酸成分とグリコール成分をそれぞれ単離し、各成分を、ガスクロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィーにより分析し、各成分のピーク面積より組成比を求めた。
(4)脂肪族カルボン酸(誘導体)中の単量体、二量体、三量体の組成比(含有量)
高速液体クロマトグラフィーにより分析し、各成分のピーク面積より組成比(含有量)を求めた。
(5)熱特性(DSC)
Seiko Instrument(株)製示差走査熱量分析装置DSCII型を用い、試料5mgを速度10℃/分で昇温あるいは降温させてガラス転移温度(Tg)、昇温時の結晶化温度(Tc)、融点(Tm)、降温時の結晶化温度(Tmc)を求めた。結晶化速度ΔTcは下式により求めた。
・ΔTc=Tmc−Tc。
(6)ヘイズ(透明性)
プレスシート化した厚み100μmのフィルムについて、JIS K−6714に準じてフィルムヘイズを測定した。フィルムの厚みが100μmでない場合は、下式により100μmに換算して求め、次の基準で透明性を評価した。
・ヘイズ(%)=H×100/d
(H:ヘイズの実測値(%) d:ヘイズ測定部のフィルム厚み(μm))
○:ヘイズの値が5%未満のもの。
△:ヘイズの値が5〜10%の範囲のもの。
×:ヘイズの値が10%を超えるもの。
(7)弾性率(柔軟性)
プレスシート化した厚み100μmのフィルムについて、幅10mmにサンプリングし、ASTMD−882−81(A法)に準じて弾性率を測定し、次の基準で柔軟性を評価した。
○:弾性率が200MPa未満のもの。
△:弾性率が200〜300MPaの範囲のもの。
×:弾性率が300MPaを超えるもの。
(8)弾性回復率(回復性)
ポリエステルを240℃で溶融し、厚み100μmのプレスシートを作成し、幅10mmにサンプリングする。引張試験機に試長が50mmになるように装着し、引張速度10mm/分で、試長の50%の引張変形(75mm)を与えて、直ちに同速度で収縮させて、引張応力が0になったときのサンプル長(L)から弾性回復率を下式により算出して求め、次の基準で回復性を評価した。
・弾性回復率(%)=((75−L)/25)×100
○:弾性回復率が50%を超えるもの。
△:弾性回復率が20〜50%の範囲のもの。
×:弾性回復率が20%未満のもの。
(9)耐熱性
チューブに90℃の熱湯を流速10ml/秒で100時間流し、次の基準で耐熱性を評価した。
○:目視および手の感触で柔軟性および透明性が全く変化しないもの。
△:目視および手の感触で柔軟性および透明性が大きく変化しないが、柔軟性または透明性がやや変化するもの。
×:目視および手の感触で柔軟性または透明性が大きく変化するもの。
(10)耐折り曲げ性
チューブの1ヶ所を0°から180°の角度に折り曲げ、1000回繰り返した後、チューブに水を流速10ml/秒で流して、次の基準で耐折り曲げ性を評価した。
○:折り曲げ部から水漏れが全く認められないもの。
△:折り曲げ部から水が滲み出るもの。
×:折り曲げ部から水漏れが認められるもの。
以下、具体的な実施例を用いて説明する。
(ポリエステル1の合成)
ジメチルテレフタレート69.7重量部、1、4−ブタンジオール80.3重量部の混合物に、テトラブチルチタネート0.05重量部、IRGANOX(登録商標)1010(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社)0.02重量部を加えて最終的に210℃まで昇温を行いエステル交換反応を行った。エステル交換反応を行った後、リン酸トリメチル0.01重量部、テトラブチルチタネート0.07重量部、IRGANOX1010を0.03重量部添加した。徐々に昇温、減圧にし、最終的に245℃、1.33×10Pa以下で重縮合反応を行い、固有粘度0.85のポリブチレンテレフタレートのポリエステルを作製した。得られたポリエステルのTgは30℃、ΔTcは130℃であった。
(共重合ポリエステル1の合成)
テレフタル酸ジメチル54.7重量部、エチレングリコール0.3重量部、1,4−ブタンジオール22.8重量部、テトラブチルチタネート0.04重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.016重量部を仕込み、150℃から210℃まで昇温しながら常法に従いエステル交換反応を行った。次いで、該エステル交換反応物に、トリメチルリン酸0.042重量部を添加し、その10分後にテトラブチルチタネートを0.055重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.022重量部、予め50℃に加熱した炭素数36のダイマー酸ジメチルエステル(ユニケマ社製PRIPOL(登録商標)1025、一量体2.2重量%、二量体78.6重量%、三量体19.2重量%)41.9重量部/エチレングリコール7.6重量部/1,4−ブタンジオール22.8重量部混合スラリーを添加した。缶内温度が210℃に復帰後、30分間攪拌した後、重縮合反応釜に移行した。次いで、加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1.33×10Paの減圧下、240℃で常法により重縮合反応を行い、テレフタル酸80モル%、ダイマー酸20モル%、エチレングリコール20モル%、1,4−ブタンジオール80モル%の共重合ポリエステル1を得た。熱特性を表1に示す。
(共重合ポリエステル2〜4の合成)
共重合ポリエステル1と同様の方法で表1記載の共重合ポリエステル2〜4を合成した。
(共重合ポリエステル5の合成)
テレフタル酸ジメチル47.9重量部、1,4−ブタンジオール17.8重量部、テトラブチルチタネート0.04重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.016重量部を仕込み、150℃から210℃まで昇温しながら常法に従いエステル交換反応を行った。次いで、該エステル交換反応物に、トリメチルリン酸0.042重量部を添加し、その10分後にテトラブチルチタネートを0.055重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.022重量部、予め50℃に加熱した炭素数36のダイマー酸ジメチル(ユニケマ社製PRIPOL1098、一量体0.1重量%、二量体98.5重量%、三量体1.4重量%)48.8重量部/1,4−ブタンジオール35.5重量部混合スラリーを添加した。缶内温度が210℃に復帰後、30分間攪拌した後、重縮合反応釜に移行した。次いで、加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1.33×10Paの減圧下、240℃で常法により重縮合反応を行い、テレフタル酸80モル%、ダイマー酸20モル%、1,4−ブタンジオール100モル%の共重合ポリエステル5を得た。
(共重合ポリエステル6の合成)
共重合ポリエステル5と同様の方法で表1記載の共重合ポリエステル6を合成した。
(共重合ポリエステル7の合成)
テレフタル酸ジメチル56.7重量部、1,3−プロパンジオール23.4重量部、テトラブチルチタネート0.04重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.016重量部を仕込み、150℃から210℃まで昇温しながら常法に従いエステル交換反応を行った。次いで、該エステル交換反応物に、トリメチルリン酸0.042重量部を添加し、その10分後にテトラブチルチタネートを0.055重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.022重量部、予め50℃に加熱した炭素数36のダイマー酸ジメチル(ユニケマ社製PRIPOL(登録商標)1098、一量体0.1重量%、二量体98.5重量%、三量体1.4重量%)43.3重量部/1,3−プロパンジオール26.6重量部混合スラリーを添加した。缶内温度が210℃に復帰後、30分間攪拌した後、重縮合反応釜に移行した。次いで、加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1.33×10Paの減圧下、240℃で常法により重縮合反応を行い、テレフタル酸80モル%、ダイマー酸20モル%、1,3−プロパンジオール100モル%の共重合ポリエステル7を得た。
(共重合ポリエステル8の合成)
テレフタル酸ジメチル60.4重量部、エチレングリコール10.0重量部、テトラブチルチタネート0.04重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.016重量部を仕込み、150℃から210℃まで昇温しながら常法に従いエステル交換反応を行った。次いで、該エステル交換反応物に、トリメチルリン酸0.042重量部を添加し、その10分後にテトラブチルチタネートを0.055重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.022重量部、予め50℃に加熱した炭素数36のダイマー酸ジメチル(ユニケマ社製PRIPOL(登録商標)1098、一量体0.1重量%、二量体98.5重量%、三量体1.4重量%)46.1重量部/エチレングリコール33.5重量部混合スラリーを添加した。缶内温度が210℃に復帰後、30分間攪拌した後、重縮合反応釜に移行した。次いで、加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1.33×10Paの減圧下、240℃で常法により重縮合反応を行い、テレフタル酸80モル%、ダイマー酸20モル%、エチレングリコール100モル%の共重合ポリエステル8を得た。
(共重合ポリエステル9の合成)
テレフタル酸ジメチル84.7重量部、イソフタル酸ジメチル9.9重量部、エチレングリコール55.4重量部、テトラブチルチタネート0.05重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.02重量部を仕込み、150℃から210℃まで昇温しながら常法に従いエステル交換反応せしめた後、トリメチルリン酸0.01重量部を添加し、その10分後にテトラブチルチタネート0.07重量部、IRGANOX(登録商標)1010FP0.03重量部を添加した後、重縮合反応槽に移行し、加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1.33×10Paの減圧下、290℃で重縮合反応を行い、固有粘度0.69の17.5モル%イソフタル酸共重合ポリエステル9を得た。
(実施例1)
共重合ポリエステル1を用い、80℃×10時間減圧乾燥した後、プレス機を用い、ポリマーの融点+20℃の温度で溶融し、厚み100μmのフィルムを作製した。このフィルムを用い、ヘイズ、弾性率、弾性回復率を測定し、評価結果を表2に示す。
次に、共重合ポリエステル1を80℃×10時間減圧乾燥した後、押出機より融点+20℃の温度で溶融押出し、円型口金(マンドレル3.9mm/ダイリング6.0mm)を用い円筒状に押出し、10℃冷却水中に導いて冷却・固化させて内径3.0mm、外径4.5mmのチューブを作製した。このチューブを用い、耐折り曲げ性、耐熱性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例2〜6、比較例1〜4)
記載の実施例、比較例について、表1に記載の共重合ポリエステルまたポリエステルを用い、実施例1と同等の手法でフィルムおよびチューブを作製した。フィルムおよびチューブの評価結果を表2に示す。
実施例1〜6で得られたフィルムおよびチューブは、柔軟性、透明性、弾性回復率、耐折り曲げ性、耐熱性も優れるものであった。
一方、比較例1で得られたフィルムおよびチューブは、結晶化速度が100℃を超えるため、結晶化し、耐熱性が良好なものの、柔軟性、透明性、弾性回復率、耐折り曲げ性が劣るものであった。比較例2〜4で得られたチューブは、ガラス転移温度が20℃を超え、ΔTcが40℃未満であるため、柔軟性に欠け、また経時および熱水で結晶化し、耐屈曲性、耐熱性が劣るものであった。
Figure 2007191506
Figure 2007191506
但し、表中の略号は以下の通りである。
DMT :テレフタル酸ジメチル
DMI :イソフタル酸ジメチル
DA36 :ダイマー酸ジメチル(主鎖炭素数36)
EG :エチレングリコール
PG :1,3−プロパンジオール
BG :1,4−ブタンジオール
Tg :ガラス転移温度(℃)
Tc :昇温時の結晶化温度(℃)
Tm :融点(℃)
Tmc :降温時の結晶化温度(℃)
ΔTc :Tc−Tmc
本発明のチューブは、透明で内容物が確認でき、柔軟性や耐溶剤性にも優れるのでチューブ破損による内容物の流出、外部からの流入が少なく、燃焼時に有害物質を発生しない環境に優しいチューブであるから、医療用用具、食料品製造などのチューブ、液体家庭用品、液体医薬用品、液体飲料品などのチューブとして好ましく用いることができる。

Claims (6)

  1. 共重合ポリエステルを用いたチューブであって、該共重合ポリエステルを構成するポリエステルが、ジカルボン酸成分として、芳香族ジカルボン酸および長鎖脂肪族ジカルボン酸を90モル%以上含み、かつ、グリコール成分として、エチレングリコール、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを90モル%以上含んで構成されるモノマー組成からなる共重合ポリエステルであり、かつ、ガラス転移温度Tgが20℃未満、結晶化速度ΔTcが40〜100℃の範囲であるチューブ。
  2. 前記共重合ポリエステルが、全ジカルボン酸成分中に対し、炭素数10以上の長鎖脂肪族ジカルボン酸成分を10〜40モル%含有する請求項1に記載のチューブ。
  3. 前記長鎖脂肪族ジカルボン酸成分が、ダイマー酸またはダイマー酸誘導体である請求項2に記載のチューブ。
  4. 前記ダイマー酸またはダイマー酸誘導体が、一量体を1〜5重量%、二量体を70〜89重量%、および三量体を10〜25重量%含む混合物である請求項3に記載のチューブ。
  5. 前記芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸である請求項1〜4のいずれかに記載のチューブ。
  6. 前記共重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸を60〜90モル%、およびダイマー酸またはその誘導体を40〜10モル%含み、グリコール成分として、エチレングリコールを20〜80モル%、および1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールを80〜20モル%とを含んで構成されるモノマー組成からなる請求項1〜5のいずれかに記載のチューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024101133A1 (ja) * 2022-11-10 2024-05-16 東洋紡エムシー株式会社 難燃性ポリエステルエラストマー樹脂組成物

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