JP2007191234A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便かつ低コストで給紙異常を確実に防止することができるようにする。
【解決手段】用紙束P1が載置される手差しトレイ20および用紙押し上げ板40と、この用紙押し上げ板40の先端側上部に対向配置され、駆動回転することで用紙押し上げ板40上の用紙束P1の最上位の用紙Pから順番に用紙Pを1枚ずつ繰り出させる給紙ローラ部材50とが備えられ、用紙押し上げ板40は、先端側が昇降することにより載置された用紙Pの先端縁部を給紙ローラ部材50の給紙ローラ本体51の周面に当接させる当接姿勢S2と、載置された用紙束P1の先端側を給紙ローラ本体51の周面から離間させる離間姿勢S1との間で姿勢変更可能に構成され、用紙押し上げ板40の先端縁部には、凹没されることにより形成した給紙ローラ本体51のローラ幅より長尺の逃がし凹部43が凹設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば画像形成装置等の所定の装置に対して用紙を給紙する給紙装置およびこの給紙装置が適用された画像形成装置に関するものである。
従来、図7に示すような画像形成装置の手差しトレイ101に設けられた給紙装置100が知られている。因みに、図7は、従来の給紙装置100を示す断面視の説明図であり、(イ)は、手差しトレイ101に用紙Pが載置されていない状態、(ロ)は、手差しトレイ101に用紙Pが載置された状態、(ハ)は、用紙押し上げ板103が下降した状態、(ニ)は、用紙押し上げ板103が上昇した状態をそれぞれ示している。
図7に示すように、給紙装置100は、複数枚の用紙Pからなる用紙束P1を載置するための手差しトレイ101と、この手差しトレイ101に載置された用紙束P1から1枚ずつを繰り出して画像形成装置内に給紙する給紙ローラ106とを備えた基本構成を有している。前記給紙ローラ106は、図略の駆動モータの駆動により、間欠的にローラ軸106a回りに時計方向に向けて回転し、これによって手差しトレイ101上の用紙束P1から用紙Pを1枚ずつ繰り出させるようになっている。
前記手差しトレイ101は、トレイ本体102と、このトレイ本体102の下流端と前記給紙ローラ106との間に介設された用紙押し上げ板103とを備えて構成されている。用紙押し上げ板103は、その上流端上方が支持軸103aに外嵌されることにより当該支持軸103a回りに回動自在に軸支されているとともに、コイルスプリング104の付勢力で支持軸103a回りに時計方向に向けて付勢され、これによって手差しトレイ101上に用紙束P1が載置されていない状態で下流端が、図7の(イ)に示すように、給紙ローラ106の下部周面に当接されるようになっている。
かかる用紙押し上げ板103の下流端の上縁部には、ゴムなどのエラストマー製のフリクションパッド105が設けられ、用紙束P1の最下位の用紙Pの先端部がこのフリクションパッド105に支持されることにより当該用紙Pが滑って設定された位置から移動するのを防止するようになされている。
一方、給紙ローラ106の直下位置には、用紙束P1の左端面と対向して当該用紙束P1を当止させる当止壁面107aを備えたフレーム107が設けられ、このフレーム107の上面には、給紙ローラ106の周面と当接するゴム等のエラストマー製の分離パッド108が設けられている。この分離パッド108は、その摩擦力によって用紙束P1から用紙Pが2枚送りで繰り出されるのを防止するためのものである。
また、前記用紙押し上げ板103は、図略の昇降機構の駆動で、左方に向かう先下がりの傾斜角度を急峻とし、これによって用紙束P1の最上位の用紙を給紙ローラ106の周面から離間させる離間姿勢S1(図7の(ハ)参照)と、前記コイルスプリング104の付勢力で用紙束P1の最上位の用紙Pの先端を給紙ローラ106の周面に当接させる当接姿勢S2(図7の(ニ)参照)との間で姿勢変更し得るようになっている。
そして、前記給紙ローラ106は、用紙押し上げ板103の離間姿勢S1と当接姿勢S2との間の姿勢変更に同期して間欠的に駆動回転するようになされており、かかる画像形成装置106の間欠駆動で手差しトレイ101上の用紙束P1の最上位の用紙Pから1枚ずつが順次繰り出されていくようになっている。
このような給紙装置100については、手差しトレイを対象としたものとして特許文献1に記載のものを、給紙カセットを対象としたものとして特許文献2に記載のものを挙げることができる。
特開平11−139630号公報 特開2003−267572号公報
しかしながら、図7に示すような給紙装置100においては、用紙押し上げ板103が図7の(ハ)に示す離間姿勢S1に姿勢設定された状態のときには給紙ローラ106は停止された状態になっている一方、用紙押し上げ板103が図7の(ニ)に示す当接姿勢S2に姿勢変更された後に給紙ローラ106が駆動回転されるようになっている。
従って、用紙押し上げ板103が当接姿勢S2に姿勢変更されることにより用紙束P1の最上位の用紙Pの左端縁が給紙ローラ106の周面に衝突した直後には、給紙ローラ106の周面からの反作用によって用紙束P1の最上位の用紙Pの左端に対し右方に向かう力が作用するため、最上位の用紙Pは、図7の(ニ)に二点鎖線で示すように、左端部が一時的に上方に膨出する、いわゆる尺取り現象が生じる。
このような尺取り現象は、特に用紙Pが厚手のものである場合、当該用紙Pが給紙ローラ106によって弾かれることにより著しく生じる傾向にある。
そして、最上位の用紙Pに尺取り現象が生じると、用紙束P1の最上位から2番目の用紙Pが給紙ローラ106の周面と当接することになるため、この状態で給紙ローラ106が駆動回転を開始すると、最上位から2枚目の用紙Pが優先的に繰り出され、引き続き最上位の用紙Pが繰り出されるいわゆる2枚送りが生じてしまい、用紙Pを適正に給紙することができなくなる(すなわち給紙異常が生じる)という問題点を有している。
本発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、簡便かつ低コストで給紙異常を確実に防止することができる給紙装置およびこの給紙装置が適用された画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明(給紙装置)は、用紙束から用紙を1枚ずつ繰り出して所定の目的物へ向け給紙する給紙装置であって、用紙束が載置される用紙トレイと、この用紙トレイの先端側上部に対向配置され、駆動回転することで用紙トレイ上の用紙束の最上位の用紙から順番に用紙を1枚ずつ繰り出させる給紙ローラとが備えられ、前記用紙トレイは、前記給紙ローラに臨んだ先端側が昇降することにより載置された用紙の先端縁部を給紙ローラの周面に当接させる当接姿勢と、載置された用紙束の先端側を給紙ローラの周面から離間させる離間姿勢との間で姿勢変更可能に構成され、前記用紙トレイの先端縁部には、凹没されることにより形成した前記給紙ローラのローラ幅より長尺の逃がし凹部が凹設されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、用紙トレイが用紙束を介して給紙ローラの周面から離間した離間姿勢から用紙束の最上位の用紙が給紙ローラの周面と当接する当接姿勢に姿勢変更される都度、そのタイミングに合わせて給紙ローラを間欠的に駆動回転させることにより、用紙トレイに載置された用紙束の最上位の用紙が駆動回転している給紙ローラの周面に誘導されて繰り出され、所定の目的物内に給紙される。従って、用紙トレイの離間姿勢と当接姿勢との間の姿勢変更を繰り返すことに応じて給紙ローラの間欠駆動を継続することにより、用紙トレイに載置された用紙束の最上位の用紙から1枚ずつの用紙が目的物内に向けて順番に繰り出されることになる。
そして、用紙トレイの先端縁部には、凹没されることにより形成した給紙ローラのローラ幅より長尺の逃がし凹部が凹設されているため、用紙トレイが離間姿勢から当接姿勢に姿勢変更されたとき用紙ローラの周面に衝突した用紙トレイ上の用紙束の先端縁部は、用紙トレイの周面から受ける反力により逃がし凹部へ向けて凹没するため、最上位の用紙の先端側が用紙トレイ周面からの反力で給紙方向と反対方向に向けて移動することで上方に向かって膨出する、いわゆる尺取り現象が生じることがない。
従って、用紙束の最上位の用紙に尺取り現象が生じたときには、最上位の用紙の先端縁部の後退で2番目の用紙の先端縁部が給紙ローラの周面と当接し、当該2番目の用紙と最上位の用紙とが給紙ローラにより繰り出される、いわゆる2枚給紙が発生するのであるが、用紙トレイの先端縁部に逃がし凹部を設けた請求項1記載の発明ではかかる2枚給紙が確実に防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記逃がし凹部の底部には、摩擦力が大きな材料からなるフリクションパッドが積層されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、逃がし凹部に凹没した用紙束の最下位の用紙は、当該逃がし凹部に底部に積層されたフリクションパッドに当接されるため、最下位の用紙がフリクションパッドの摩擦力によりずれることが有効に防止され、これによる用紙束の束としての保形性が確保される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記用紙トレイは、トレイ本体と、このトレイ本体の先端側と前記給紙ローラとの間に介設される用紙押し上げ板とを備え、前記用紙押し上げ板の先端部のみが昇降するように構成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、用紙トレイに載置された用紙束は、その先端側のみが用紙押し上げ板によって昇降されるため、用紙の全体を昇降させる場合に比較して少ないエネルギー消費で賄われる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記給紙ローラの直下位置に用紙トレイ上の用紙束の先端縁面が当止される当止壁面が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、たとえ用紙トレイが給紙方向の先端側に向けて先下がりに傾斜していても、用紙トレイに載置された用紙束の先端縁面が当止壁面に当止することにより給紙方向に向けてずれることが確実に防止される。
請求項5記載の発明(画像形成装置)は、画像情報に基づき画像を形成して当該画像を用紙に転写処理する画像形成装置であって、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置からの用紙が給紙されるように構成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、画像形成装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置が備えた作用効果を享受し得るものになる。
請求項1記載の発明(給紙装置)によれば、用紙トレイの先端縁部に逃がし凹部が設けられているため、用紙束の先端縁部がこの逃がし凹部に凹没することにより、最上位が後退して上方に向けて膨出する尺取り現象が生じることがなく、従って、用紙束の最上位の用紙と2番目の用紙とが給紙ローラにより繰り出される、いわゆる2枚給紙の発生を確実に防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、逃がし凹部に凹没した用紙束の最下位の用紙は、当該逃がし凹部の底部に積層されたフリクションパッドに当接され、これによって最下位の用紙がフリクションパッドの摩擦力によりずれることが有効に防止されるため、用紙束の束としての保形性を確保することができ、用紙束からの1枚ずつの用紙の繰り出し操作が確実に行われる。
請求項3記載の発明によれば、用紙トレイに載置された用紙束は、その先端側のみが用紙押し上げ板によって昇降されるため、用紙の全体を昇降させる場合に比較して少ないエネルギー消費で対応することが可能になり、省エネルギーを達成することができる。
請求項4記載の発明によれば、たとえ用紙トレイが給紙方向の先端側に向けて先下がりに傾斜していても、用紙トレイに載置された用紙束の先端縁面が当止壁面に当止することにより給紙方向に向けてずれることが確実に防止されるため、用紙束の位置決めが確実に行われ、これによって用紙束からの用紙の繰り出しを常に適正に行うことができる。
請求項5記載の発明(画像形成装置)によれば、画像形成装置を、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置が備えた作用効果を享受し得るものにすることができる。
図1は、本発明に係る給紙装置が適用されたプリンタの一実施形態の内部構造の概要を説明するための一部切欠き斜視図であり、(イ)は、手差しトレイが閉止された状態、(ロ)は、手差しトレイが開放された状態をそれぞれ示している。なお、図1におけるX−X方向を左右方向(幅方向)、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図1に示すように、プリンタ(画像形成装置)10は、下部に形成された、印刷処理に供する用紙Pを貯留する用紙貯留部12と、この用紙貯留部12に貯留された用紙束P1から繰り出された1枚ずつの用紙Pに対して画像の転写処理を施す画像形成部13と、この画像形成部13で転写処理の施された用紙Pに対して定着処理を施す定着部14とが箱形を呈した装置本体(目的物)11に内装されると共に、定着部14で定着処理の施された用紙Pが排紙される排紙部15が装置本体11の頂部に設けられることにより構成されている。
前記装置本体11の左側壁には、その略上半分の位置に開閉可能なメンテナンス用ドア111が設けられ、このメンテナンス用ドア111を開放することによって装置本体11の内部が露出されるようになっている。また、装置本体11の前面の上縁部には、前方に向かって先下がりに傾斜した傾斜面が形成され、この傾斜面に操作パネル113およびLCD(Liquid crystal display)114が設けられ、操作パネル113から種々の操作情報を入力するとともに、画像形成処理に対する各種のコメントがLCD114へ文字出力されるようになっている。
前記用紙貯留部12は、装置本体11の下部に設けられ、装置本体11に対して前面から挿脱可能に装着された用紙カセット121と、この用紙カセット121の直上位置に開閉可能に設けられた手差しトレイ(用紙トレイ)20とを備えている。本実施形態においては、図1の(ロ)に示すように、手差しトレイ20の奥部(後方)に本発明に係る給紙装置30が設けられている。
前記用紙カセット121は、予め設定されたサイズの用紙Pの複数枚からなる用紙束P1を貯留するものであり、用紙カセット121の用紙束P1から1枚ずつ繰り出された用紙Pは、給紙搬送路122およびこの給紙搬送路122の下流端に設けられたレジストローラ対123を介して画像形成部13に給紙されるようになっている。
これに対し、前記手差しトレイ(トレイ本体)20は、予め用紙Pのサイズが設定されるものではなく、各種のサイズの用紙Pに対応可能に構成されている。かかる手差しトレイ20は、図1の(イ)に示す装置本体11の前壁面に収納されて壁面の前面開口110を閉止する閉止姿勢T1に姿勢設定された状態から、前方へ向けて傾倒することにより、図1の(ロ)に示すように、その奥部に給紙装置30が露出された開放姿勢T2に姿勢変更されるようになっている。そして、手差しトレイ20が開放姿勢T2に姿勢設定された状態でその給紙面に用紙束P1を載置することにより用紙Pを給紙搬送路122を介することなくレジストローラ対123を介して画像形成部13内へ直接給紙し得るようになっている。なお、かかる手差しトレイ20の詳細については後に図2を基に詳細に説明する。
前記画像形成部13は、コンピュータ等から伝送された画像情報に基づき用紙Pに転写処理を施すものであり、幅方向に延びるドラム心回りに回転可能に設けられた感光体ドラム131の周面に沿うように、当該感光体ドラム131の直上位置から時計方向に向けて帯電器132、露光装置133、現像装置134、転写ローラ135およびクリーニング装置136が配設されることによって構成されている。
前記感光体ドラム131は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成させるためのものであり、周面に強靱でかつ極めて平滑な誘電体であるアモルファスシリコン層が積層され、これによって静電潜像やトナー像を形成させるのに適したものになっている。
前記帯電器132は、ドラム心回り時計方向に回転している感光体ドラム131の周面に一様な電荷を形成させるものであり、図1に示す例では、コロナ放電によって感光体ドラム131の周面に電荷を付与する方式が採用されている。なお、感光体ドラム131の周面に電荷を付与する部材として帯電器132に代えて周面が感光体ドラム131の周面と当接しながら従動回転しつつ電荷を付与する帯電ローラを採用してもよい。
前記露光装置133は、コンピュータ等の外部の機器から伝送されてきた画像データに基づき強弱の付与されたレーザー光を回転している感光体ドラム131の周面に照射し、これによる感光体ドラム131周面のレーザー光が照射された部分の電荷の消去によって当該感光体ドラム131の周面に静電潜像を形成させるものである。
前記現像装置134は、感光体ドラム131の周面にトナーを供給することによって周面の静電潜像が形成された部分にトナーを付着させ、これによって感光体ドラム131の周面にトナー像を形成させるものである。
前記転写ローラ135は、感光体ドラム131の直下位置に送り込まれた用紙Pに対して当該感光体ドラム131の周面に形成されているプラスに帯電したトナー像を用紙Pに転写させるものであり、トナー像の電荷と逆極性であるマイナスの電荷を用紙Pに付与するようになっている。
従って、感光体ドラム131の直下位置に到達した用紙Pは、転写ローラ135と感光体ドラム131とによって押圧挟持されつつ、プラスに帯電した感光体ドラム131周面のトナー像がマイナスに帯電した用紙Pの表面に向けて引き剥がされ、これによって用紙Pに対し転写処理が施されることになる。
前記クリーニング装置136は、転写処理後の感光体ドラム131の周面に残留しているトナーを取り除いて清浄化するためのものである。このクリーニング装置136によって清浄化された感光体ドラム131の周面は、次の画像形成処理のために再び帯電器132へ向かうことになる。
前記定着部14は、画像形成部13によって転写処理の施された用紙Pのトナー像に加熱による定着処理を施すものであり、ハウジングの内部に通電発熱体が装着されたヒートローラ141と、このヒートローラ141の下部で周面同士が対向配置された加圧ローラ142とを備えている。そして、転写処理後の用紙Pは、ローラ心回りに時計方向に向けて駆動回転しているヒートローラ141と、ローラ心回りに反時計方向に向けて従動回転している加圧ローラ142との間のニップ部を通過することによって、ヒートローラ141からの熱を得て定着処理が施されるようになっている。定着処理の施された用紙Pは、排紙搬送路143を通って排紙部15へ排出されることになる。
前記排紙部15は、装置本体11の頂部が凹没されることによって形成され、この凹没した凹部の底部に排紙された用紙Pを受ける排紙トレイ151が設けられている。
図2〜図4は、開放姿勢T2に姿勢設定された手差しトレイ20およびこの手差しトレイ20の奥部に形成された給紙装置30の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、用紙束P1が手差しトレイ20に載置された直後の初期状態、図3は、手差しトレイ20に用紙束P1が載置された後に用紙押し上げ板40が離間姿勢S1に姿勢設定された状態、図4は、用紙押し上げ板40が離間姿勢S1から当接姿勢S2に姿勢変更された状態をそれぞれ示している。また、図5は、図2のA−A線断面図である。なお、図2〜図5におけるXおよびYによる方向表示は図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図2に示すように、手差しトレイ20は、プリンタ10の前面開口110(図1の(ロ))に対して挿脱されることにより閉止姿勢T1(図1の(イ))と開放姿勢T2との間で姿勢変更するトレイ本体21と、このトレイ本体21の上面に付設された用紙束P1の幅寄せを行う左右方向一対の幅寄せガイド22とを備えて構成されている。
前記トレイ本体21は、開放姿勢T2に姿勢設定された状態で、図5に示すように、後方に向かって先下がりになるように傾斜設定され、これによってトレイ本体21上に載置された用紙束P1には、この傾斜に誘導されて後方へ向かいずり下がるような力が作用するようになされている。
前記トレイ本体21は、左右方向の両縁部に上方に向けて突出した前後方向に延びる一対の側板211が設けられている。これら一対の側板211は、その後端部からそれぞれ互いに反対方向に向けて突設され、装置本体11の前面開口110に設けられた左右方向一対の所定のフレーム115に支持される支持軸23を有し、これらの支持軸23回りに正逆回動することで閉止姿勢T1(図1)と開放姿勢T2との間で姿勢変更し得るようになっている。
前記トレイ本体21には、当該トレイ本体21の前後方向の略中央部が左右の縁部から左右方向に延びるように切り欠かれることによって形成した左右方向一対のガイド開口212が設けられている一方、前記一対の幅寄せガイド22は、それぞれの下縁部から下方に向けて延設され、かつ、左右方向に延びるラック221を有し、これらの各ラック221が対応した各ガイド開口212へ嵌め込まれている。そして、これらのラック221は、歯面が互いに対向された状態で両方のラック221に噛合する図略のピニオンを介して互いに接続され、これによって一方の幅寄せガイド22を移動させることにより他方の幅寄せガイド22が反対方向に向けて同一量だけ移動するようになされている。
前記給紙装置30は、前記手差しトレイ20の先端縁部に連設された用紙押し上げ板(用紙トレイ)40と、先端部がこの用紙押し上げ板40上に位置した用紙束P1の最上位の用紙Pを装置本体11内に向けて繰り出させる給紙ローラ部材50と、この給紙ローラ部材50および前記用紙押し上げ板40に駆動力を伝達するための駆動力伝達部60とを備えた基本構成を有している。
前記用紙押し上げ板40は、平板状の押し上げ板本体41と、この押し上げ板本体41の左右方向の両端部から上方に向けて突設された前後方向に延びる左右方向一対の側板42と、前記押し上げ板本体41の下流側(後方側)縁部における左右方向中央部が押し起こしで凹没されることによって形成された逃がし凹部43とを備えて構成されている。
前記用紙押し上げ板40の一対の側板42は、それらの上流側(前方)縁部が前記手差しトレイ20の一対の側板211の内側にそれぞれ当接され、各当接された部分に前記支持軸23がそれぞれ内側から貫通されることにより、用紙押し上げ板40が支持軸23回りに正逆回動可能とされている。
前記逃がし凹部43は、給紙ローラ部材50の後述する給紙ローラ本体(給紙ローラ)51に対応し、かつ、この給紙ローラ本体51が嵌り込み得るように寸法設定されている。そして、本実施形態においては、かかる逃がし凹部43の底部に、ゴムなどのエラストマー製のテープ状体からなるフリクションパッド44が所定の粘結剤や接着剤を介して積層されている。なお、本発明においては、逃がし凹部43の底部にフリクションパッド44が積層されても、フリクションパッド44の上面が押し上げ板本体41の上面より下位に位置するように、フリクションパッド44の厚み寸法あるいは逃がし凹部43の凹没寸法が設定されている。従って、たとえ逃がし凹部43の底部にフリクションパッド44が貼設されても、逃がし凹部43の底部が押し上げ板本体41の上面に対して低位に位置するようになっている。
かかる用紙押し上げ板40には、図5に示すように、その下面位置に圧縮状態で付勢手段としてのコイルスプリング45が装着され、用紙押し上げ板40には、このコイルスプリング45の付勢力で支持軸23回りに時計方向に向かう付勢力が付与されるようになっている。
そして本実施形態においては、手差しトレイ20と用紙押し上げ板40とで本発明に係る用紙トレイが形成されている。
前記給紙ローラ部材50は、前記逃がし凹部43の後方斜め上方に位置するように配設された給紙ローラ本体51と、右方のフレーム115を貫通した状態で左方に向けて突設された、前記給紙ローラ本体51を軸心回りに一体回転可能に片持ち状態で軸支するローラ軸52とを備えている。前記給紙ローラ本体51は、用紙押し上げ板40上に用紙束P1が載置されていない状態において、図1および図5に示すように、その周面における前方側下面位置(具体的には、給紙ローラ本体51の軸心位置から垂下した直線を基準として軸心回りに反時計方向に略30°回動した位置)が、コイルスプリング45の付勢力で押し上げ板本体41を介し上方に向かって付勢されたフリクションパッド44の前縁部と当接するように径寸法が設定されている。
また、本実施形態においては、給紙ローラ本体51の直下位置に、図2〜図5に示すような装置本体11の左右方向の略全長に亘って架設された正面断面視でL字状を呈するガイドフレーム124が配設されている。かかるガイドフレーム124は、給紙ローラ本体51の直下位置で左右方向に延びる上面が水平な面一に形成された水平面125と、この水平面125の前方縁部から前方に向かって先下がりに傾斜した、用紙束P1の先端縁面が当止される当止壁面126とを備えている。従って、用紙押し上げ板40が当接姿勢S2から当接姿勢S2へ向けて姿勢変更されることにより、たとえ用紙Pが勢い余って下流側に向けて移動しても、当該用紙束P1の先端縁部は、当止壁面126に当止することでそれ以上の移動が阻止されるようになっている。
また、ガイドフレーム124の水平面125には、給紙ローラ本体51の周面と対向した位置にゴム等のエラストマー製の分離パッド127が設けられ、この分離パッド127の作用で用紙Pの2枚送りが防止されるようになっている。
かかる給紙ローラ部材50によれば、用紙押し上げ板40上に用紙束P1が存在しない状態あるいは用紙束P1が用紙押し上げ板40上に載置された初期の状態では、当該用紙押し上げ板40は、コイルスプリング45の付勢力により支持軸23回りに時計方向に向けて付勢され、これによってフリクションパッド44の先端縁部が給紙ローラ本体51の周面に押圧当接した当接姿勢S2に姿勢設定される一方、駆動力伝達部60の駆動で支持軸23が軸心回りに反時計方向に向けて所定量だけ回動されることにより、用紙押し上げ板40は、図3に示すように離間姿勢S1に姿勢設定されるようになっている。
なお、用紙押し上げ板40上に用紙束P1が載置された後に当該用紙押し上げ板40が一旦離間姿勢S1に姿勢変更されると、用紙押し上げ板40上の用紙束P1の上面先端が一旦給紙ローラ本体51より下位に位置する。従って、その後、用紙押し上げ板40がコイルスプリング45の付勢力で支持軸23回りに時計方向に向けて付勢回動すると、当該用紙押し上げ板40が当接姿勢S2に姿勢設定されることになるが、このときには、図4に示すように、先のフリクションパッド44に代えて用紙束P1の最上位の用紙Pの先端縁部が給紙ローラ本体51の周面に当接することになる。
前記駆動力伝達部60は、ローラ軸52および右側の支持軸23に駆動力を伝達してこれらに所定の同期した駆動を行わせるためのものである。かかる駆動力伝達部60は、右側のフレーム115の右方位置に形成された所定のケーシング61に駆動モータや、各種のギヤが組み合わされることにより形成したギヤ機構等が内装されている。
そして、これらの駆動モータやギヤ機構等の作用で、まず、用紙押し上げ板40が当接姿勢S2から離間姿勢S1に姿勢変更され、引き続き駆動力伝達部60の用紙押し上げ板40に対する駆動力伝達が解消され、これによって用紙押し上げ板40がコイルスプリング45の付勢力で当接姿勢S2に姿勢変更され、その後に給紙ローラ本体51がローラ軸52回りに時計方向に向けて回転されるようになっている。この給紙ローラ本体51の回転によって用紙束P1の最上位の用紙Pが装置本体11内へ向けて繰り出される。
手差しトレイ20上の用紙束P1における最上位の用紙Pの繰り出しが完了した時点で、用紙押し上げ板40および給紙ローラ部材50の前記のような同期駆動が繰り返され、これによって手差しトレイ20上に載置された用紙束P1から用紙Pが1枚ずつ装置本体11内へ向けて繰り出されていくことになる。手差しトレイ20上の用紙Pがなくなると、そのことが図略のセンサによって検出され、この検出結果に基づき駆動力伝達部60の動作は停止される。
そして、本発明においては、押し上げ板本体41の左右方向の中央位置における下流側縁部に給紙ローラ本体51が嵌り込み得る逃がし凹部43が設けられているため、この逃がし凹部43の作用によって手差しトレイ20および用紙押し上げ板40上に載置された用紙束P1から2枚の用紙Pが繰り出されてしまう、いわゆる2枚送りが確実に防止されるようになっている。
図6は、用紙押し上げ板40に設けられた逃がし凹部43の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、用紙押し上げ板40上に用紙Pが載置された直後の状態、(ロ)は、用紙押し上げ板40が当接姿勢S2から離間姿勢S1に姿勢変更された状態、(ハ)は、用紙押し上げ板40が離間姿勢S1から当接姿勢S2に姿勢変更された状態をそれぞれ示している。なお、図6において、(イ)〜(ハ)に添えられた添え字の「a」は、給紙装置30の正面断面視の説明図であることを示し、同添え字の「b」は、給紙装置30の側面断面視の説明図であることを示している。また、図6におけるXおよびYによる方向表示は図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図6の(イ)に示す用紙押し上げ板40上に用紙Pが載置された直後においては、押し上げ板本体41は、その先端(後端)のフリクションパッド44がコイルスプリング45の付勢力で給紙ローラ本体51の周面に当接した状態(当接姿勢S2)になっているため、用紙束P1はその先端(後端)が給紙ローラ本体51の周面とフリクションパッド44との間に挟持されることなく、給紙ローラ本体51に当止している。
この状態で駆動力伝達部60の駆動により用紙押し上げ板40を当接姿勢S2から離間姿勢S1に姿勢変更させると、用紙束P1は、図6の(ロ)−「a」に示すように、急峻な用紙押し上げ板40の傾斜角度に誘導されて下流側に向かって滑り落ち、これによって用紙束P1の先端がガイドフレーム124の当止壁面126に当止した状態になる。この状態では、用紙束P1の先端縁部の中央位置は、逃がし凹部43の底部のフリクションパッド44から離間した状態になっている。
ついで、用紙押し上げ板40は、駆動力伝達部60から解放されてフリーな状態とされ、コイルスプリング45の付勢力のみが作用するようになされる。これによって用紙押し上げ板40は、コイルスプリング45の付勢力により支持軸23回りに時計方向に向けて回動して当接姿勢S2へと姿勢変更する。そして、用紙押し上げ板40がコイルスプリング45の付勢力で当接姿勢S2に姿勢変更された状態においては、用紙束P1の先端側の縁部の前後方向中央部は、給紙ローラ本体51の周面によって相対的に押圧されることにより、図6の(ハ)−「a」および「b」に示すように、逃がし凹部43に嵌り込んだ状態になる。
そして、用紙束P1の先端側の縁部の前後方向中央部が逃がし凹部43に嵌り込んだ状態になると、用紙束P1には、逃がし凹部43を境としてその左右位置に、図6の(ハ)−「b」に示すような前後方向に延びる左右方向一対の膨出部P2が形成され、これによって用紙束P1の全ての用紙Pに前後方向で撓み難くなる、いわゆる腰付けが施された状態になる。従って、離間姿勢S1から当接姿勢S2へ姿勢変更されることにより用紙束P1の最上位の用紙Pが給紙ローラ本体51の周面に対して斜めに当接し、このとき給紙ローラ本体51の周面から上流側(前方)に向かう力を受けても、腰付けされた最上位の用紙Pが上流側に向かって移動することにより先端縁部が上方に向かって膨出する、いわゆる尺取り現象が生じることはなく、従って、用紙Pの尺取り現象に起因した2枚給紙が確実に防止される。
以上詳述したように、本実施形態に係る給紙装置30は、用紙束P1からプリンタ10の装置本体11の内部に向け用紙Pを1枚ずつ繰り出して給紙するものであり、用紙束P1が載置される手差しトレイ20および用紙押し上げ板40と、この用紙押し上げ板40の先端側上部に対向配置され、駆動回転することで用紙押し上げ板40上の用紙束P1の最上位の用紙Pから順番に用紙Pを1枚ずつ繰り出させる給紙ローラ部材50とが備えられ、用紙押し上げ板40は、先端側が昇降することにより載置された用紙Pの先端縁部を給紙ローラ部材50の給紙ローラ本体51の周面に当接させる当接姿勢S2と、載置された用紙束P1の先端側を給紙ローラ本体51の周面から離間させる離間姿勢S1との間で姿勢変更可能に構成されている。
従って、用紙押し上げ板40が用紙束P1を介して給紙ローラ本体51の周面から離間した離間姿勢S1から用紙束P1の最上位の用紙Pが給紙ローラ本体51の周面と当接する当接姿勢S2に姿勢変更される都度、そのタイミングに合わせて給紙ローラ本体51を間欠的に駆動回転させることにより、用紙押し上げ板40に載置された用紙束P1の最上位の用紙Pが駆動回転している給紙ローラ本体51の周面に誘導されて繰り出され、所定の装置本体11内に給紙される。従って、用紙押し上げ板40の離間姿勢S1と当接姿勢S2との間の姿勢変更を繰り返すことに応じて給紙ローラ本体51の間欠駆動を継続することにより、用紙押し上げ板40に載置された用紙束P1の最上位の用紙Pから1枚ずつの用紙Pが装置本体11内に向けて順番に繰り出されることになる。
そして、用紙押し上げ板40の先端縁部には、凹没されることにより形成した給紙ローラ本体51のローラ幅より長尺の逃がし凹部43が凹設されているため、用紙押し上げ板40が離間姿勢S1から当接姿勢S2に姿勢変更されたとき用紙ローラの周面に衝突した用紙押し上げ板40上の用紙束P1の先端縁部は、用紙押し上げ板40の周面から受ける反力により逃がし凹部43へ向けて凹没するため、最上位の用紙Pの先端側が用紙押し上げ板40周面からの反力で給紙方向と反対方向に向けて移動することで上方に向かって膨出する、いわゆる尺取り現象が生じることがない。
従って、通常、用紙束P1の最上位の用紙Pに尺取り現象が生じたときには、最上位の用紙Pの先端縁部の後退で2番目の用紙Pの先端縁部が給紙ローラ本体51の周面と当接し、当該2番目の用紙Pと最上位の用紙Pとが給紙ローラ本体51により繰り出される、いわゆる2枚給紙が発生するのであるが、本実施形態の給紙装置30においては、用紙束P1の先端縁部がこの逃がし凹部43に凹没することにより、最上位が後退して上方に向けて膨出する尺取り現象が生じることがなく、従って、用紙束P1の最上位の用紙Pと2番目の用紙Pとが給紙ローラ本体51により繰り出される、いわゆる2枚給紙の発生を確実に防止することができる。
また、本実施形態においては、逃がし凹部43の底部に摩擦力が大きな例えばゴム等のエラストマーからなるフリクションパッド44が積層され、逃がし凹部43に凹没した用紙束P1の最下位の用紙Pは、当該逃がし凹部43に底部に積層されたフリクションパッド44に当接され、これによって最下位の用紙Pがフリクションパッド44の摩擦力によりずれることが有効に防止されるため、用紙束P1の束としての保形性を確保することができ、用紙束P1からの1枚ずつの用紙Pの繰り出し操作を確実に行うことができる。
また、本実施形態においては、本発明に係る用紙トレイを、手差しトレイ20と、この手差しトレイ20の先端側と給紙ローラ本体51との間に介設される用紙押し上げ板40とを備えて構成し、用紙押し上げ板40の先端部のみが昇降するようになされているため、用紙押し上げ板40に載置された用紙束P1は、その先端側のみが用紙押し上げ板40によって昇降され、これによって用紙Pの全体を昇降させる場合に比較して少ないエネルギー消費で対応することが可能になり、省エネルギーを達成することができる。
また、本実施形態においては、給紙ローラ本体51の直下位置に用紙押し上げ板40上の用紙束P1の先端縁面が当止される当止壁面126が設けられているため、たとえ用紙押し上げ板40が給紙方向の先端側に向けて先下がりに傾斜していても、用紙押し上げ板40に載置された用紙束P1の先端縁面が当止壁面126に当止することにより給紙方向に向けてずれることが確実に防止され、これによって用紙束P1の位置決めが確実に行われ、結果として用紙束P1からの用紙Pの繰り出しを常に適正に行うことができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、本発明に係る給紙装置30が画像形成装置(上記の実施形態ではプリンタ10を例示している)に適用されることに限定されるものではなく、用紙Pを取り扱う画像形成装置以外の各種の装置(例えばソーティングマシンや、通常の印刷機など)へ適用してもよい。
(2)上記の実施形態においては、給紙装置30が適用される画像形成装置としてプリンタ10を例に挙げて説明したが、本発明は、給紙装置30の適用される画像形成装置がプリンタ10であることに限定されるものではなく、複写機やファクシミリ装置等であってもよい。
(3)上記の実施形態においては、本発明に係る給紙装置30が手差しトレイ20に適用されているが、本発明は、給紙装置30を手差しトレイ20に適用することに限定されるものではなく、用紙カセット121に適用してもよいし、画像形成装置が複写機やファクシミリ装置である場合には、自動原稿給紙装置に適用してもよい。
(4)上記の実施形態においては、手差しトレイ20と用紙押し上げ板40とで本発明に係る用紙トレイが構成されているが、本発明は、用紙トレイを手差しトレイ20と用紙押し上げ板40とで構成することに限定されるものではなく、手差しトレイ20のみで本発明に係る用紙トレイを構成してもよい。但し、この場合には、手差しトレイ20を、用紙押し上げ板40に代えて駆動力伝達部60の駆動で支持軸23回りに揺動させる必要がある。
(5)上記の実施形態においては、逃がし凹部43の底部にフリクションパッド44が貼設されているが、本発明は、逃がし凹部43の底部に必ずしもフリクションパッド44を設けなければならないというものではなく、逃がし凹部43の底部に特にフリクションパッド44を設けなくてもよい。
本発明に係る給紙装置が適用されたプリンタの一実施形態の内部構造の概要を説明するための一部切欠き斜視図であり、(イ)は、手差しトレイが閉止された状態、(ロ)は、手差しトレイが開放された状態をそれぞれ示している。 開放姿勢に姿勢設定された手差しトレイおよびこの手差しトレイの奥部に形成された給紙装置の一実施形態を示す斜視図であり、用紙束が手差しトレイに載置された直後の初期状態を示している。 開放姿勢に姿勢設定された手差しトレイおよびこの手差しトレイの奥部に形成された給紙装置の一実施形態を示す斜視図であり、手差しトレイに用紙束が載置された後に用紙押し上げ板が離間姿勢に姿勢設定された状態を示している。 開放姿勢に姿勢設定された手差しトレイおよびこの手差しトレイの奥部に形成された給紙装置の一実施形態を示す斜視図であり、用紙押し上げ板が離間姿勢から当接姿勢に姿勢変更された状態を示している。 図2に示す手差しトレイおよび給紙装置のA−A線断面図である。 用紙押し上げ板に設けられた逃がし凹部の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、用紙押し上げ板上に用紙Pが載置された直後の状態、(ロ)は、用紙押し上げ板が当接姿勢から離間姿勢に姿勢変更された状態、(ハ)は、用紙押し上げ板が離間姿勢から当接姿勢に姿勢変更された状態をそれぞれ示している。 従来の給紙装置を示す断面視の説明図であり、(イ)は、手差しトレイに用紙が載置されていない状態、(ロ)は、手差しトレイに用紙が載置された状態、(ハ)は、用紙押し上げ板が下降した状態、(ニ)は、用紙押し上げ板が上昇した状態をそれぞれ示している。
符号の説明
10 プリンタ 11 装置本体(目的物)
110 前面開口 111 メンテナンス用ドア
113 操作パネル
114 LCD 115 フレーム
12 用紙貯留部 121 用紙カセット
122 給紙搬送路 123 レジストローラ対
124 ガイドフレーム 125 水平面
126 当止壁面 127 分離パッド
13 画像形成部 131 感光体ドラム
132 帯電器 133 露光装置
134 現像装置 135 転写ローラ
136 クリーニング装置 14 定着部
141 ヒートローラ 142 加圧ローラ
143 排紙搬送路 15 排紙部
151 排紙トレイ 20 手差しトレイ(用紙トレイ、トレイ本体)
21 トレイ本体 211 側板
212 ガイド開口 22 幅寄せガイド
221 ラック 23 支持軸
30 給紙装置 40 用紙押し上げ板(用紙トレイ)
41 押し上げ板本体 42 側板
43 逃がし凹部 44 フリクションパッド
45 コイルスプリング 50 給紙ローラ部材
51 給紙ローラ本体(給紙ローラ)
52 ローラ軸 60 駆動力伝達部
61 ケーシング P 用紙
P1 用紙束 P2 膨出部
S1 離間姿勢 S2 当接姿勢
T1 閉止姿勢 T2 開放姿勢

Claims (5)

  1. 用紙束から用紙を1枚ずつ繰り出して所定の目的物へ向け給紙する給紙装置であって、
    用紙束が載置される用紙トレイと、この用紙トレイの先端側上部に対向配置され、駆動回転することで用紙トレイ上の用紙束の最上位の用紙から順番に用紙を1枚ずつ繰り出させる給紙ローラとが備えられ、
    前記用紙トレイは、前記給紙ローラに臨んだ先端側が昇降することにより載置された用紙の先端縁部を給紙ローラの周面に当接させる当接姿勢と、載置された用紙束の先端側を給紙ローラの周面から離間させる離間姿勢との間で姿勢変更可能に構成され、
    前記用紙トレイの先端縁部には、凹没されることにより形成した前記給紙ローラのローラ幅より長尺の逃がし凹部が凹設されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記逃がし凹部の底部には、摩擦力が大きな材料からなるフリクションパッドが積層されていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記用紙トレイは、トレイ本体と、このトレイ本体の先端側と前記給紙ローラとの間に介設される用紙押し上げ板とを備え、前記用紙押し上げ板の先端部のみが昇降するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 前記給紙ローラの直下位置に用紙トレイ上の用紙束の先端縁面が当止される当止壁面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 画像情報に基づき画像を形成して当該画像を用紙に転写処理する画像形成装置であって、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置からの用紙が給紙されるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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