以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本発明の情報処理装置は、一例として、携帯電話機であるとする。なお、情報処理装置は、携帯電話機に限定されることなく、小型で携帯可能な携帯端末装置であってもよい。たとえば、携帯端末装置は、PDA(Personal Digital Assistance)等であってもよい。また、情報処理装置は、たとえば、パーソナルコンピューターや複写機等の装置であってもよい。情報処理装置の処理するデータは、画像データ、音データ、文字データ、各種のプログラムデータ等である。
図1は、開いた状態の情報処理装置1000を正面から示した図である。図1を参照して、情報処理装置1000は、第1の筐体100と、第2の筐体200とから構成される。第1の筐体100と、第2の筐体200とは、連結部50により折り畳み可能なように連結される。
図2は、閉じた状態の情報処理装置1000の斜視図である。図2を参照して、図1の開いた状態の情報処理装置1000を折りたたむと、図2のような状態になる。
再び、図1を参照して、第1の筐体100は、メイン表示部110Aと、スピーカ150とを備える。メイン表示部110Aは、各種情報を、文字や画像等で表示する機能を有する。メイン表示部110Aは、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))、FED(Field Emission Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro luminescence Display)、ドットマトリクス等その他の画像表示方式の表示機器のいずれであってもよい。
スピーカ150は、通話の時に使用されるスピーカである。
第2の筐体200は、メイン操作ボタン群である機能ボタン群230と、メイン操作ボタン群である入力ボタン群240と、マイク260とを備える。
機能ボタン群230は、情報処理装置1000の各種設定、機能切替等を行なうための複数のボタンを含む。機能ボタン群230は、機能ボタン231,232と、ボタン233,234と、マルチガイドボタン235とを含む。
詳細は後述するが、情報処理装置1000は、カメラモードと、音楽モードと、ラジオモードと、テレビモードと、リモコンモードと、通常モードとを有する。カメラモードは、情報処理装置1000において撮像処理を行なうことが可能なモードである。音楽モードは、情報処理装置1000において音楽を聴取可能なモードである。ラジオモードは、情報処理装置1000においてラジオを聴取可能なモードである。テレビモードは、情報処理装置1000においてテレビを視聴可能なモードである。リモコンモードは、電気機器を無線(たとえば、赤外線)により制御するモードである。なお、リモコンモードにおいても、端末装置1000において、ラジオの聴取、テレビの視聴は可能である。
通常モードは、情報処理装置1000が、カメラモード、音楽モード、ラジオモード、テレビモードおよびリモコンモードのいずれでもないときのモードである。
機能ボタン231は、ユーザによる短時間(たとえば、0.5秒未満)の押下操作(以下、短押操作ともいう)によりネットワーク関連等のプログラムを起動させるためのボタンである。また、機能ボタン231は、ユーザによる長時間(たとえば、1秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、情報処理装置1000をカメラモードに設定するためのボタンである。なお、情報処理装置1000がカメラモードである場合に、機能ボタン231の長押操作があると、情報処理装置1000は、カメラモードから通常モードにモードが変更される。
機能ボタン232は、短押操作により電子メールのプログラムを起動させるためのボタンである。
機能ボタン232は、情報処理装置1000が通常モードである場合、長押操作毎に、情報処理装置1000を、音楽モード、ラジオモード、テレビモード、リモコンモード、通常モードの順に切替えるためのボタンである。なお、モードの切替わる順序は、上記の順に限定されることなく、任意の順序でもよい。
ボタン233は、情報処理装置1000に電話がかかってきた場合、短押操作により通話開始を行なうためのボタンである。
ボタン234は、情報処理装置1000が通話中である場合、短押操作により通話を終了させるためのボタンである。また、ボタン234は、長押操作により、情報処理装置1000の電源のオンとオフとの切替えを行なうためのボタンである。
マルチガイドボタン235は、方向ボタン235A,235B,235C,235Dと、決定ボタン235Eとを含む。方向ボタン235A,235B,235C,235Dは、短押操作により、メイン表示部110Aに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上下左右に移動させるためのボタンである。具体的には、短押操作があった、方向ボタン235A,235B,235C,235Dは、たとえば、カーソルを、それぞれ、上,下,左,右に移動させるためのボタンである。
決定ボタン235Eは、短押操作により、たとえば、方向ボタン235A,235B,235C,235Dの短押操作により選択された項目等を決定するためのボタンである。
入力ボタン群240は、短押操作により、数字、文字および記号等を入力するための複数のボタンから構成される。
マイク260は、通話の時に使用されるマイクである。
再び、図2を参照して、第2の筐体200は、サブ表示部110Bと、サブ操作ボタン群130と、サイドボタン132と、LED140と、スピーカ152と、記録媒体挿入部180とを備える。
サブ表示部110Bは、各種情報を、文字や画像等で表示する機能を有する。サブ表示部110Bは、メイン表示部110Aと同様の表示機器であるので詳細な説明は繰り返さない。サブ表示部110Bの解像度は、メイン表示部110Aの解像度よりも低い。なお、サブ表示部110Bの解像度は、メイン表示部110Aの解像度以上であってもよい。
サブ操作ボタン群130は、ボタン130A,130B,130C,130Dを含む。ボタン130Aは、情報処理装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生中の場合、短押操作により、再生中の音楽データの先頭から再生を開始させるためのボタンである。また、ボタン130Aは、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を左に移動させるためのボタンである。
ボタン130Bは、情報処理装置1000が、カメラモード、音楽モード、ラジオモード、テレビモード、リモコンモード、通常モードおよび電源オフ状態のいずれであっても使用可能なボタンである。詳細は後述するが、ボタン130Bは、たとえば、情報処理装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生中の場合、短押操作により、音楽データの再生を一時停止させるためのボタンである。また、ボタン130Bは、たとえば、情報処理装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生されていない場合、短押操作により、音楽データの再生を開始させるためのボタンである。
ボタン130Cは、情報処理装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生中の場合、短押操作により、再生中の音楽データの次の音楽データの先頭から再生を開始させるためのボタンである。また、ボタン130Cは、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を右に移動させるためのボタンである。
ボタン130Dは、短押操作により、サブ表示部110Bに、たとえば、画像Aが表示されている場合、サブ表示部110Bに、画像Aが表示される前の画像(たとえば、画像B)を表示させるためのボタンである。
LED140は、情報処理装置1000で行なわれる処理に応じて、光による報知を行なう。たとえば、LED140は、電話の着信があった場合、光を点滅させる。
スピーカ152は、情報処理装置1000のモード対応した音声を出力する機能を有する。たとえば、情報処理装置1000が音楽モードの場合、スピーカ152は、再生されている音楽データの音声を出力する。
サイドボタン132は、アップボタン132Aと、ダウンボタン132Bとを含む。アップボタン132Aは、短押操作により、情報処理装置1000のモードに関わらず、情報処理装置1000から出力される音声の音量を大きくするためのボタンである。また、アップボタン132Aは、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上に移動させるためのボタンである。
ダウンボタン132Bは、短押操作により、情報処理装置1000のモードに関わらず、情報処理装置1000から出力される音声の音量を小さくするためのボタンである。また、ダウンボタン132Bは、短押操作により、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を下に移動させるためのボタンである。
記録媒体挿入部180は、情報処理装置1000に後述する記録媒体を挿入する部分である。
なお、情報処理装置1000は、上記構成に限定されることなく、たとえば、メイン表示部110Aおよびサブ表示部110Bのいずれか一方のみを備える構成であってもよい。
図3は、閉じた状態の情報処理装置1000の背面図である。図3を参照して、第2の筐体200は、さらに、撮像部270と、発光部272とを備える。
撮像部270は、撮像対象となる被写体を撮像する撮像処理を行なう機能を有する。撮像部270は、図示しない、撮像レンズ、受光部およびカラーフィルタ部とを含む。受光部は、入力された光を電気信号に変換する機能を有する。受光部は、複数の受光素子から構成される。受光素子は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を使用した素子である。
カラーフィルタ部は、複数のカラーフィルタから構成される。カラーフィルタは、R、G、Bの各々に対応したフィルタである。複数のカラーフィルタは、複数の受光素子にそれぞれ対応して設けられる。
撮像処理では以下の処理が行なわれる。まず、撮像部270が、撮像対象となる被写体に反射されて撮像レンズに入射した光を、カラーフィルタ部を介して、受光部に入力させる。受光部は入力された光を電気信号に変換する。そして、撮像部270は、変換した電気信号をデジタルデータ(以下、撮像画像データともいう)に変換する。
発光部272は、撮像部270が撮像するときに、必要に応じて、光を発する。
図4は、情報処理装置1000の内部構成を示したブロック図である。図4を参照して、情報処理装置1000は、さらに、通信部310と、チューナ320と、記憶部330と、一時記憶部332と、記録媒体アクセス部334と、記録媒体70と、制御部340と、音声処理部350と、振動部370と、傾斜測定部380とを備える。
記憶部330には、制御部340に後述する処理を行なわせるためのプログラム72、その他各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。プログラム72は、たとえば、OS(Operating System)、制御プログラム、画像処理プログラム、カメラプログラム、音楽再生プログラム、ラジオプログラム、テレビプログラム、電子メールプログラム、通話プログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、ゲームプログラム、WEBブラウザプログラム、動画再生プログラム、リモコンプログラム等を含む。
OSは、他のプログラムの管理、各種インタフェース等の管理を行なうための各種処理を行なう。OSは、情報処理装置1000の電源オン時に、情報処理装置1000のモードに関わらず、常に実行される。カメラプログラムは、情報処理装置1000がカメラモードの場合に実行されるプログラムである。音楽再生プログラムは、情報処理装置1000が音楽モードの場合に実行されるプログラムである。
ラジオプログラムは、情報処理装置1000がラジオモードまたはリモコンモードの場合に実行されるプログラムである。テレビプログラムは、情報処理装置1000がテレビモードの場合に実行されるプログラムである。電子メールプログラムは、受信した電子メールの閲覧または電子メールの作成等を行なうプログラムである。通話プログラムは通話をする際に実行されるプログラムである。電話帳編集プログラムは、電話帳を表示および編集するためのプログラムである。電卓プログラムは、計算を行なうためのプログラムである。
電子メールプログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、ゲームプログラム、WEBブラウザプログラムおよび動画再生プログラムの各々は、情報処理装置1000が通常モードの場合に実行可能なプログラムである。なお、WEBブラウザプログラムは、端末装置1000がリモコンモードの場合にも実行可能なプログラムである。
以下においては、カメラプログラム、音楽再生プログラム、ラジオプログラム、テレビプログラム、電子メールプログラム、通話プログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、ゲームプログラム、WEBブラウザプログラム、動画再生プログラムおよびリモコンプログラムを、アプリケーションプログラムともいう。なお、アプリケーションプログラムは、上記プログラムのみに限定されることはない。
なお、情報処理装置1000が、通常モード、カメラモード、音楽モード、ラジオモード、テレビモードおよびリモコンモードのいずれのモードであっても、アプリケーションプログラムは実行可能であるとする。
また、プログラム72は、さらに、割込み可能プログラムを含む。割込み可能プログラムは、アプリケーションプログラムが実行中であっても、実行可能なプログラムである。割込み可能プログラムは、たとえば、電話着信プログラム、アラームプログラム、メール受信プログラム等を含む。
電話着信プログラムは、電話の着信処理を行なうプログラムである。アラームプログラムは、アラーム音をスピーカ152から出力させるための処理を行なうプログラムである。メール受信プログラムは、電子メールの受信処理を行なうためのプログラムである。
記憶部330は、制御部340によりデータアクセスされる。記憶部330は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。
制御部340は、記憶部330に記憶されたプログラム72に従って、情報処理装置1000内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部340は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
制御部340は、機能ボタン群230のうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を受信する。また、制御部340は、入力ボタン群240のうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を受信する。また、制御部340は、サブボタン群130のうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を受信する。制御部340は、短押操作または長押操作があったサイドボタン132のアップボタン132Aおよびダウンボタン132Bのいずれかに対応する信号を受信する。制御部340は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
通信部310は、無線通信により電波の送受信処理を行なう。電波は、無線通信用電波と、放送信号電波とに分類される。無線通信用電波は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む電波である。放送信号電波は、さらに、テレビジョン信号と、ラジオ信号とに分類される。なお、通信部310は、電波が放送信号電波の場合は、受信処理のみ行なう。
通信部310は、無線通信用電波により基地局と通信を行なう。通信部310は、無線通信用電波を受信した場合、当該無線通信用電波を復調し、復調した無線通信用電波に基づくデータを、制御部340へ送信する。また、通信部310は、無線通信用電波を送信する場合、制御部340からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信用電波に変換する。そして、通信部310は、変換した無線通信用電波を、送信先となる基地局へ送信する。
通信部310は、基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、制御部340へ送信する。制御部340は、受信した基地局位置情報に基づいて、情報処理装置1000の位置を大まかに把握することができる。
また、通信部310は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS(Global Positioning System)機能とは、人口衛星と通信して、情報処理装置1000の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、制御部340へ送信する。
また、通信部310は、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、ブルートゥース(Bluetooth)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能である。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、他の端末と無線でデータ通信を行なう。なお、無線データ通信は、ブルートゥースに限定されることなく、他の通信方式を使用してもよい。
また、無線データ通信機能は、赤外線を使用して、無線でデータ通信を行なう機能も有する。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、赤外線を使用して、電気機器に対応したリモコン信号を、対応する電気機器へ送信する。これにより、端末装置1000は、電気機器のリモコン制御も行なうことができる。なお、電気機器のリモコン信号のデータは、予め、記憶部330に記憶されている。
また、電気機器のリモコン信号は、通信部310を利用して、端末装置1000に学習させることもできる。以下においては、端末装置1000に学習させたリモコン信号を学習リモコン信号ともいう。端末装置1000にリモコン信号を学習させるためには、まず、リモコン信号を、通信部310により受信させる。制御部340は、受信したリモコン信号のデータを、学習リモコン信号のデータとして、記憶部330に記憶させる。
また、通信部310は、テレビジョン信号である放送信号電波を受信した場合、放送信号電波を、チューナ320へ送信する。チューナ320は、テレビジョン信号である放送信号電波を受信した場合、制御部340により指示された、チャンネルの信号をデジタルデータ(以下、テレビジョンデータともいう)に変換して、制御部340へ送信する。変換されたテレビジョンデータには、画像データと、音声データとが含まれる。
制御部340は、情報処理装置1000がテレビモードである場合、テレビジョンデータを受信し、メイン表示部110Aに、テレビジョンデータに基づく画像を表示させる。同時に、制御部340は、スピーカ152から、テレビジョンデータに基づく音声を出力させる。
また、通信部310は、ラジオ信号である放送信号電波を受信した場合、放送信号電波を、チューナ320へ送信する。チューナ320は、ラジオの信号である放送信号電波を受信した場合、制御部340により指示された、周波数のラジオ局の音声信号をデジタルデータ(以下、ラジオデータともいう)に変換して、制御部340へ送信する。変換されたラジオデータには、音声データが含まれる。なお、テレビジョンデータおよびラジオデータは、コンテンツデータである。
制御部340は、情報処理装置1000がラジオモードである場合、ラジオデータを受信し、スピーカ152から、ラジオデータに基づく音声を出力させる。
なお、情報処理装置1000は、ラジオ局のオートスキャンおよびテレビチャンネルのオートスキャンを行なう機能を有する。ラジオ局のオートスキャンは、基地局位置情報またはGPS位置情報に基づく位置において、制御部340が、受信可能な複数のラジオ局を自動で設定する処理である。
具体的には、制御部340が、所定の周波数ずつ変化させた周波数の情報をチューナ320へ、所定の時間(たとえば、2秒)間隔で、順次、送信する。チューナ340は、周波数の情報を受信する毎に、周波数の情報に基づいたラジオデータを制御部340へ送信する。制御部340は、順次受信するラジオデータに基づく音声のノイズのレベルが所定レベル以下であれば、対応するラジオデータの周波数を記憶部330に記憶させる。以上の処理が繰り返されることにより、複数のラジオ局の周波数の情報が自動で記憶(登録)される。
また、テレビチャンネルのオートスキャンは、基地局位置情報またはGPS位置情報に基づく位置において、制御部340が、受信可能な複数のテレビのチャンネルを自動で設定する処理である。複数のテレビのチャンネルを自動で設定する処理は、前述のラジオ局を自動で登録する処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
一時記憶部332は、データを一時的に記憶する機能を有する。一時記憶部332は、制御部340によってデータアクセスされ、ワークメモリとして動作する。一時記憶部332は、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、Direct−RDRAM(Direct Rambus Dynamic Random Access Memory)、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
記録媒体70には、前述したプログラム72、コンテンツデータ等が記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。記録媒体70が、前述の記録媒体挿入部180から情報処理装置1000に挿入(装着)されると、記録媒体アクセス部334は、記録媒体70にデータアクセス可能となる。
記録媒体アクセス部334は、プログラム72が記録された記録媒体70から、制御部340の制御指示に応じて、プログラム72を読出す機能を有する。記録媒体70に記憶されているプログラム72は、制御部340のインストール処理により、記録媒体アクセス部334で読み出され、記憶部330に記憶される。
このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部330に格納されており、インストール処理は、制御部340が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部330には、プログラム72が記憶されていなくてもよい。この場合、制御部340は、記録媒体アクセス部334を介して、記録媒体70に記憶されたプログラム72を読み出して、プログラム72に基づいた所定の処理を行なう。
また、通信部310を利用して、基地局またはインターネットなどの外部のネットワークから、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部330に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム72である。
制御部340は、基地局またはインターネットなどの外部のネットワークからダウンロードしたプログラム(プログラム72)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部330に格納されており、ダウンロード処理は、制御部340が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
記録媒体70は、情報処理装置1000から着脱可能な媒体である。すなわち、記録媒体70に記録されているプログラム72は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体70もプログラム製品として流通される。
記録媒体70は、CF(Compact Flash) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card)、SD(Secure Digital)メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカードおよびUSBメモリ、その他不揮発性メモリのいずれであってもよい。
このように、情報処理装置1000から着脱可能な記録媒体を使用することにより、ユーザが設定したデータ、プログラム、その他各種データを、他の情報処理装置に移送することができる。
音声処理部350は、デジタルデータである音声データ(以下、デジタル音声データともいう)をアナログ信号に変換する処理および音声データを含むアナログ信号(以下、アナログ音声信号ともいう)をデジタル音声データに変換する処理等を行なう。
制御部340が、デジタル音声データを音声処理部350へ送信すると、音声処理部350は受信したデジタル音声データをアナログ音声信号に変換する。そして、音声処理部350は変換したアナログ音声信号を制御部340により指示されたスピーカから出力させる。
また、ユーザがマイク260に対して音声を発すると、当該音声に応じたアナログ音声信号が、音声処理部350へ送信される。音声処理部350は、マイク260から、アナログ音声信号を受信すると、受信したアナログ音声信号をデジタル音声データに変換して、制御部340へ送信する。
また、制御部340は、ユーザがマイク260に対して発した言葉からなる音声をボイスデータとして、記憶部330に登録する機能を有する。そして、ユーザが、記憶部330に登録されたボイスデータに基づく音声と同等な言葉からなる音声を、マイク260を使用して入力させることで、制御部340は、ボイスデータに対応した処理を行なう。記憶部330に登録されているボイスデータは、たとえば、「メール」という言葉からなる音声であるとする。この場合、制御部340は、「メール」という言葉からなる音声が、マイク260から入力されると、たとえば、電子メールのプログラムを起動させる。
メイン表示部110Aは、制御部340から送信された画像データを受信すると、受信した画像データに基づく画像を表示する。サブ表示部110Bは、制御部340から送信された画像データを受信すると、受信した画像データに基づく画像を表示する。
LED140は、制御部340からの制御指示に基づいて、光を発する。
撮像部270は、制御部340からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データを制御部340へ送信する。制御部340は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部332、記憶部330および記録媒体70のいずれかに記憶させる。
振動部370は、制御部340からの制御指示に基づいて、情報処理装置1000を振動させる機能を有する。振動部370は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、制御部340からの制御指示に基づいて、情報処理装置1000を振動させる。
傾斜測定部380は、2方向の重力加速度を検出することにより、情報処理装置1000の傾斜状態を測定する機能を有する。傾斜測定部380は、たとえば、重力加速度センサーである。
重力加速度センサーは、重力加速度を検出する1以上の方向を有する。この検出方向を軸と呼ぶ。1個の軸を有する重力加速度センサーを、1軸の重力加速度センサーと呼ぶ。2個および3個の軸を有する重力加速度センサーを、それぞれ、2軸の重力加速度センサーおよび3軸の重力加速度センサーと呼ぶ。重力加速度センサーが有する2個以上の軸は、互いに直交する。本実施の形態における傾斜測定部380は、2軸の重力加速度センサーである。なお、傾斜測定部380は、2軸の重力加速度センサーに限定されることなく、1軸または3軸の重力加速度センサーであってもよい。
傾斜測定部380は、所定時間(たとえば、0.2秒)毎に、情報処理装置1000の傾斜状態を示す傾斜状態データを、制御部340へ送信する。制御部340は、傾斜状態データを受信することで、情報処理装置1000の傾斜状態を判定することが可能となる。
次に、制御部340が、前述のアプリケーションプログラムに基づいて行なう処理(以下、アプリケーション処理ともいう)の具体的な処理内容について説明する。
アプリケーション処理に基づく画像は、情報処理装置1000が図1の状態の場合、メイン表示部110Aに表示される。アプリケーション処理に基づく画像は、情報処理装置1000が図2の状態の場合、サブ表示部110Bに表示される。
アプリケーションプログラムが、カメラプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、撮像部270が、前述した撮像処理を行なう。撮像処理により、撮像部270が変換した撮像画像データは、制御部340へ送信される。
アプリケーションプログラムが、音楽再生プログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、音楽データの再生処理および停止処理、音楽データのリスト表示処理等が行なわれる。
アプリケーションプログラムが、ラジオプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、選局されたラジオ局の音声がスピーカ152から出力される。
アプリケーションプログラムが、テレビプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、選局されたチャンネルの画像が、メイン表示部110Aに表示される。また、同時に、選局されたチャンネルの音声がスピーカ152から出力される。
アプリケーションプログラムが、電子メールプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、電子メールの作成処理、電子メールの送信処理、電子メールの閲覧処理等が行なわれる。
アプリケーションプログラムが、ゲームプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、ゲームが実行される。
アプリケーションプログラムが、WEBブラウザプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、WEBサイトにアクセスし、WEBページがメイン表示部110Aに表示される。
アプリケーションプログラムが、動画再生プログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、動画像(たとえば、MPEG2形式の動画像)ファイルに基づく動画が、表示部110Aに表示される。
アプリケーションプログラムが、リモコンプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、予め設定されたリモコン信号が、通信部310から出力される。電気機器は、リモコン信号を受信すると、受信したリモコン信号に応じた処理を行なう。
図5は、制御部340により実行されるアプリケーションプログラム、割込み可能プログラムの一例を示す。図5を参照して、アプリケーションプログラムは、一例として、ゲームプログラム、音楽再生プログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、WEBブラウザプログラムおよび電子メールプログラムであるとする。
また、割込み可能プログラムは、一例として、電話着信プログラム、アラームプログラム、メール受信プログラムであるとする。以下においては、アプリケーションプログラムおよび割込み可能プログラムを、それぞれ、第1プログラムおよび第2プログラムともいう。
本実施の形態では、第1プログラムおよび第2プログラムの各々の実行時に使用される一時記憶部332内の領域は予め割り当てられている。
図6は、第1プログラムおよび第2プログラムの各々の実行時に使用される一時記憶部332内の領域を示す図である。図6を参照して、一時記憶部332は、第1プログラムの実行時に使用される、第1プログラム用領域R110,R112を含む。第1プログラム用領域R110および第1プログラム用領域R112の各々は、1つの第1プログラムの実行時に使用される領域である。すなわち、本実施の形態では、第1プログラムは、同時に、2つまで実行可能である。なお、一時記憶部332内の領域の設定の変更により、第1プログラムは、同時に、3つ以上実行されてもよい。
一時記憶部332は、さらに、第2プログラム用領域R120を含む。第2プログラム用領域R120は、図6に示す、全ての第2プログラム(割込み可能プログラム)を同時に実行可能な容量を有する領域である。したがって、たとえば、第2プログラムである、電話着信プログラムの実行中に、アラームプログラムは実行可能である。なお、第2プログラムの実行による制御部340の処理負荷は、第1プログラムの実行による制御部340の処理負荷より、遥かに小さいものとする。すなわち、第2プログラムの実行に必要な容量は、第1プログラムの実行に必要な容量よりも遥かに小さいものとする。
第1プログラム用領域R110,R112および第2プログラム用領域R120の各々の容量は、一例として、10メガバイトであるとする。
本実施の形態では、ユーザが、実行されることを最重要視する最重要処理は、一例として、アラーム音を再生または発生させる処理(以下、アラーム音再生処理ともいう)であるとする。なお、最重要処理は、アラーム音再生処理に限定されることなく、他の処理であってもよい。
本実施の形態では、アラーム音は、一例として、音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音またはアラームプログラムの実行により再生されるMIDI(Musical Instruments Digital Interface)データの音であるとする。本実施の形態では、MIDIデータは記憶部330に記憶されているとする。なお、アラームプログラムの実行により再生されるアラーム音は、MIDIデータが再生された音に限定されることなく、たとえば、ビープ音であってもよい。
音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データは、たとえば、AAC(Advanced Audio Coding)形式により符号化されたデータ、mp3(MPEG Audio Layer-3)形式により符号化されたデータである。本実施の形態では、音楽データは記録媒体70に記憶されているとする。そのため、音楽データの再生は、制御部340が、記録媒体アクセス部334を介して、記録媒体70にアクセスすることにより行なわれる。したがって、他の処理により、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれている期間は、音楽データの再生はできない。ここで、他の処理とは、たとえば、記録媒体70に記録されている音楽データの情報を更新する処理である。なお、音楽データは、記憶部330に記憶されていてもよい。
次に、アラーム音に関する情報(以下、アラーム関連情報ともいう)を設定するための処理について説明する。アラーム関連情報の設定は、ユーザのボタン操作により、以下のアラーム関連情報設定画像を、メイン表示部110Aに表示することで行なわれる。以下においては、アラーム関連情報を設定する処理を、アラーム関連情報設定処理ともいう。また、アラーム関連情報を示すデータをアラーム関連情報データともいう。
図7は、アラーム関連情報設定処理において、メイン表示部110Aに表示される画像を示す図である。図7(A)は、アラーム関連情報設定画像ST100を示す図である。アラーム関連情報設定画像ST100には、一例として、「開始時刻」の文字列と、「繰返し回数」の文字列と、「メッセージ」の文字列と、「連絡先」の文字列と、「アラーム音設定」の文字列とが表示される。
「開始時刻」の文字列は、アラーム音の再生の開始時刻を設定するための文字列である。「繰返し回数」の文字列は、アラーム音を繰返し再生させる回数を設定するための文字列である。「メッセージ」の文字列は、アラーム音再生時に、メイン表示部110Aに表示させるメッセージを設定するための文字列である。「連絡先」の文字列は、アラーム音再生時に、メイン表示部110Aに表示させる連絡先を設定するための文字列である。「アラーム音設定」の文字列は、再生させるアラーム音を設定するためのアラーム音設定画像をメイン表示部110Aに表示させるための文字列である。
なお、アラーム関連情報設定画像ST100は、ユーザによる前述のマルチガイドボタン235の操作により、「アラーム音設定」の文字列が選択されている状態を示す画像である。
メイン表示部110Aにアラーム関連情報設定画像ST100が表示されているときに、マルチガイドボタン235の決定ボタン235Eの短押操作があると、制御部340は、メイン表示部110Aに、図7(B)のアラーム音設定画像ST110を表示する。
アラーム音設定画像ST110には、一例として、「なし」の文字列と、「メロディ」の文字列と、「音楽」の文字列とが表示される。「なし」の文字列は、アラーム音の再生をなしに設定するための文字列である。「メロディ」の文字列は、アラーム音を、アラームプログラムの実行により再生されるMIDIデータの音に設定するための文字列である。「音楽」の文字列は、アラーム音を、音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音に設定するための文字列である。
なお、アラーム音設定画像ST110は、ユーザによる前述のマルチガイドボタン235の操作により、「音楽」の文字列が選択されている状態を示す画像である。
メイン表示部110Aにアラーム音設定画像ST110が表示されているときに、マルチガイドボタン235の決定ボタン235Eの短押操作があると、制御部340は、アラーム音を、音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音に設定する。アラーム音の設定情報は、アラーム関連情報データにより示される。すなわち、制御部340は、アラーム音の設定情報を有するアラーム関連情報データを、記憶部330に記憶させる。なお、ユーザは、マルチガイドボタン235の操作により、再生する音楽データを特定してもよい。この場合、制御部340により、アラーム関連情報データに、再生する音楽データを特定する情報も記録される。
音楽データは、前述したように、たとえば、AAC形式により符号化されたデータ、mp3形式により符号化されたデータである。そのため、アラーム音が音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音に設定されている場合のアラーム音の再生処理を行なう制御部340の負荷は、アラーム音がアラームプログラムの実行により再生されるMIDIデータの音に設定されている場合のアラーム音の再生処理を行なう制御部340の負荷よりも大きい。
なお、前述の開始時刻、繰返し回数、メッセージおよび連絡先は、メイン表示部110Aにアラーム関連情報設定画像ST100が表示されているときに、ユーザによる、マルチガイドボタン235の操作により、制御部340により設定されるものとする。
なお、本実施の形態では、前述した、開始時刻、繰返し回数、メッセージ、アラーム音が以下に示すアラーム関連情報データD100のように設定されたとする。
図8は、一例としてのアラーム関連情報データD100を示す図である。図8を参照して、アラーム音の再生の開始時刻は、18時00分に設定されている。また、アラーム音の繰返し再生回数は、2回に設定されている。再生時間は、アラーム音を再生させる時間である。再生時間は、予め設定されているものとする。また、アラーム音は、音楽に設定されている。すなわち、アラーム音は、音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音に設定されている。また、アラーム関連情報データD100においては、再生する音楽データを特定するための名称(音楽データ名(AAA))も設定されている。
なお、アラーム関連情報データは、アラーム音の繰返し再生回数が1回に設定されてもよい。また、アラーム関連情報データには、アラーム音を再生する曜日が設定されてもよい。また、アラーム関連情報データは、毎日、アラーム音を再生するように設定されてもよい。また、アラーム関連情報データは、メッセージを表示させず、アラーム音のみが再生するように設定されてもよい。
次に、アラーム音再生処理を行なうための処理について説明する。
図9は、アラーム音再生処理が行なわれる場合の、複数のプログラムの関係を示した図である。図9を参照して、制御部340は、OSに基づく各種処理を行なう。第1プログラムおよび第2プログラムの各々は、制御部340により実行される。また、第1プログラムおよび第2プログラムは、OS上で動作するプログラムである。
OSでは、アラーム管理処理が行なわれる。アラーム管理処理は、アラーム音再生処理を行なうための処理である。また、OSでは、プログラム管理処理が行なわれる。プログラム管理処理は、現在、OS上で動作しているプログラムの管理を行なう処理である。プログラム管理処理では、たとえば、いくつの第1プログラムが実行されているか等を管理する。また、OSでは、記録媒体アクセス管理処理が行なわれる。記録媒体アクセス管理処理では、他の処理により、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれているか否かを管理する処理である。また、OSでは、時刻管理処理が行なわれる。時刻管理処理は、現在の時刻を管理する処理である。また、OSでは、経過時間管理処理が行なわれる。経過時間管理処理では、ある処理が開始されてからの経過時間を管理する処理である。
図10は、アラーム管理処理のフローチャートを示す。図10を参照して、ステップS110では、制御部340が、アラーム関連情報データD100を参照して、前述の時刻管理処理により管理されている現在の時刻が、アラーム音の再生の開始時刻(たとえば、18時00分)であるか否かを判定する。ステップS110において、YESならば、ステップS120に進む。一方、ステップS110において、NOならば、再度、ステップS110の処理が行なわれる。
ステップS120では、アラーム処理が実行される。アラーム処理は、制御部340が、第2プログラムであるアラームプログラムを実行することで行なわれる処理である。なお、アラーム処理は、アラーム管理処理とは、独立して行なわれる処理である。
図11は、アラーム処理のフローチャートを示す。図11を参照して、ステップS205では、アラーム音は音楽か否かが判定される。具体的には、制御部340が、アラーム関連情報データD100を参照して、アラーム音が、音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音であるか否かを判定する。ステップS205において、YESならば、ステップS210に進む。一方、ステップS205において、NOならば、後述するステップS270に進む。
ステップS210では、音楽再生プログラムが実行中であるか否かが判定される。具体的には、制御部340により実行されるアラームプログラムが、OSに、音楽再生プログラムが実行中であるか否かを問合せることにより、制御部340が、第1プログラムである音楽再生プログラムが実行中であるか否かを判定する。ステップS210において、YESならば、後述するステップS270に進む。なお、ステップS210において、YESの場合、ステップS270に進むのは、音楽再生プログラムの処理負荷が大きいためである。一方、ステップS210において、NOならば、ステップS220に進む。
ステップS220では、処理負荷情報取得処理が行なわれる。本実施の形態において、処理負荷情報とは、第1プログラムが実行されている数の情報である。なお、処理負荷情報は、第1プログラムが実行されている数の情報に限定されることなく、たとえば、一時記憶部332の空き領域の情報であってもよい。
処理負荷情報取得処理では、制御部340により実行されるアラームプログラムが、OSから、第1プログラムがいくつ実行されているか示す処理負荷情報を受信する。その後、ステップS230に進む。
ステップS230では、受信した処理負荷情報に基づいて、制御部340により実行されるアラームプログラムが、2つの第1プログラムが実行されているか否かを判定する。ステップS230において、NOならば、ステップS232に進む。本実施の形態では、前述したように、第1プログラムは、同時に、2つまでしか実行できない。そのため、ステップS230において、NOと判定される場合は、第1プログラムが実行されていない場合および1つの第1プログラムが実行されている場合のいずれかとなる。
一方、ステップS230において、YESならば、後述するステップS270に進む。ステップS230でYESと判定された場合は、制御部340により、2つの第1プログラムが実行されている場合である。この場合、制御部340の処理負荷は、非常に大きいもの(所定レベル以上)となる。なお、制御部340の処理負荷を判定するための要素は、制御部340が実行しているプログラムの数に限定されることなく、他の要素により行なわれてもよい。他の要素の一例としては、一時記憶部332の空き領域の容量である。
ステップS232では、他の処理により、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれているか否かが判定される。具体的には、制御部340により実行されるアラームプログラムが、OSから、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれているか否かの情報を受信することで、制御部340は、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれているか否かを判定する。
ステップS232において、YESならば、後述するステップS270に進む。一方、ステップS232において、NOならば、ステップS240に進む。
ステップS240では、アラーム音再生処理Aが実行される。アラーム音再生処理Aは、図9に示すように、制御部340により実行されるアラームプログラムが、第1プログラムである音楽再生プログラムを制御部340に実行させることで行なわれる処理である。なお、アラーム音再生処理Aは、アラーム処理およびアラーム管理処理とは、独立して行なわれる処理である。その後、このアラーム処理は終了する。
図12は、アラーム音再生処理Aのフローチャートを示す。図12を参照して、ステップS310では、音楽データ読出し処理が行なわれる。音楽データ読出し処理では、制御部340が、アラーム関連情報データD100を参照し、記録媒体70から読み出す音楽データを特定する。そして、制御部340は、記録媒体アクセス部334を介して、記録媒体70に記憶されている音楽データを読み出す。その後、ステップS320に進む。
ステップS320では、制御部340が、読み出した音楽データと、記憶部330に記憶されているアラーム関連情報データD100に基づいて、音楽再生画像G100を生成する。
図13は、音楽再生画像を示す図である。図13(A)は、一例としての音楽再生画像G100を示す図である。音楽再生画像G100には、情報表示画像G110と、アニメーション画像G120と、音楽情報表示画像G130とが配置される。
情報表示画像G110には、アラーム関連情報データD100に基づく、アラーム音の再生が開始される時刻およびメッセージが表示される。アニメーション画像G120には、時間経過に応じて変化するアニメーションが表示される。音楽情報表示画像G130には、ステップS310により読み出された音楽データに関する情報が表示される。
再び、図12を参照して、ステップS320の処理の後、ステップS330に進む。
ステップS330では、制御部340が、ステップS320で生成した音楽再生画像G100を、メイン表示部110Aに表示させる処理を行なう。その後、ステップS340に進む。
ステップS340では、アラーム音の再生が開始される。具体的には、制御部340が、符号化された音楽データを復号化することにより、音楽データに基づくアラーム音の再生を開始し、当該アラーム音を、スピーカ152から出力させる。なお、音楽データの復号化処理は、図4に図示されない専用のプロセッサが行なってもよい。この場合、制御部340は、音楽データの復号化処理を、専用のプロセッサに行なわせる処理を行なう。その後、ステップS350に進む。
ステップS350では、制御部340により実行される音楽再生プログラムが、再生開始情報を、OSへ送信する。ステップS350で送信される再生開始情報は、音楽データに基づくアラーム音の再生を開始した旨を示す情報である。
再び、図10を参照して、OSを実行する制御部340により行なわれるアラーム管理処理では、ステップS120の処理の後、ステップS130に進む。
ステップS130では、制御部340が、再生開始情報を受信したか否かを判定する。ここでは、制御部340により実行される音楽再生プログラムから、再生開始情報を受信したとする。ステップS130において、YESならば、ステップS132に進む。一方、ステップS130において、NOならば、再度、ステップS130の処理が行なわれる。
ステップS132では、制御部340が、経過時間測定処理を実行する。経過時間測定処理は、アラーム管理処理とは独立して行なわれる。経過時間測定処理では、制御部340が、再生開始情報を受信した時刻からの経過時間を測定する。その後、ステップS134に進む。
ステップS134では、アラーム音の再生時間が経過したか否かが判定される。具体的には、制御部340が、アラーム関連情報データD100を参照して、経過時間測定処理により測定されている経過時間が、アラーム関連情報データD100に示される再生時間(1分)に繰返し回数(2)を乗算した時間(2分)に達したか否かを判定する。ステップS134において、YESならば、ステップS136に進む。一方、ステップS134において、NOならば、再度、ステップS134の処理が繰り返される。
ステップS136では、制御部340により実行されるOSが、アラーム音の再生を終了させるための再生終了指示を、音楽再生プログラムを実行する制御部340へ送信する。その後、このアラーム管理処理は終了する。
再び、図12を参照して、音楽再生プログラムを実行する制御部340により行なわれるアラーム音再生処理Aでは、ステップS350の処理の後、ステップS352に進む。
ステップS352では、制御部340が、再生終了指示を受信したか否かを判定する。ここでは、制御部340により実行されるOSから、再生終了指示を受信したとする。ステップS352において、YESならば、ステップS354に進む。一方、ステップS352において、NOならば、再度、ステップS352の処理が行なわれる。
ステップS354では、制御部340が、ステップS340で開始したアラーム音の再生を終了する。その後、ステップS356に進む。
ステップS356では、まず、制御部340が、再生終了画像G300を生成する。
図14は、一例としての再生終了画像G300を示す図である。図14を参照して、再生終了画像G300には、メッセージ表示画像310が配置される。メッセージ表示画像310には、一例として、アラーム音の再生が終了した時刻と、アラーム音の再生が終了した旨を示すメッセージとが表示される。
再び、図12を参照して、ステップS356では、さらに、制御部340が、生成した再生終了画像G300を、メイン表示部110Aに表示させる処理を行なう。以上により、このアラーム音再生処理Aは終了する。
再び、図11を参照して、ステップS205でNOと判定された場合、ステップS210でYESと判定された場合、ステップS230でYESと判定された場合、または、ステップS232でYESと判定された場合、ステップS270に進む。ステップS230でYESと判定された後、ステップS270の処理が行なわれる場合は、制御部340により、2つの第1プログラムが実行されている場合である。この場合、制御部340の処理負荷は、非常に大きいもの(所定レベル以上)となる。
ステップS270では、アラーム音再生処理Bが実行される。
図15は、アラーム音再生処理Bのフローチャートを示す。図15を参照して、ステップS410では、データ読出し処理が行なわれる。データ読出し処理では、制御部340が、記憶部330に記憶されているMIDIデータを読み出す。その後、ステップS420に進む。
ステップS420では、制御部340が、記憶部330に記憶されているアラーム関連情報データD100に基づいて、音楽再生画像G200を生成する。
再び、図13を参照して、図13(B)は、一例としての音楽再生画像G200を示す図である。音楽再生画像G200には、情報表示画像G210が配置される。情報表示画像G210には、アラーム関連情報データD100に基づく、アラーム音を開始させる時刻およびメッセージが表示される。
再び、図15を参照して、ステップS420の処理の後、ステップS430に進む。
ステップS430では、制御部340が、ステップS420で生成した音楽再生画像G200を、メイン表示部110Aに表示させる処理を行なう。その後、ステップS440に進む。
ステップS440では、アラーム音の再生が開始される。具体的には、制御部340が、MIDIデータに基づくアラーム音の再生を開始し、当該アラーム音は、スピーカ152から出力させる。その後、ステップS450に進む。
ステップS450では、制御部340により実行されるアラームプログラムが、再生開始情報を、OSへ送信する。ステップS450で送信される再生開始情報は、MIDIデータに基づくアラーム音の再生を開始した旨を示す情報である。
再び、図10を参照して、OSを実行する制御部340により行なわれるアラーム管理処理ではステップS120の処理の後、ステップS130に進む。
ステップS130では、制御部340が、再生開始情報を受信したか否かを判定する。ここでは、制御部340により実行されるアラームプログラムから、再生開始情報を受信したとする。ステップS130において、YESならば、ステップS132に進む。一方、ステップS130において、NOならば、再度、ステップS130の処理が行なわれる。
その後、前述した、ステップS132,S134,S136の処理が行なわれ、制御部340により実行されるOSが、アラーム音の再生を終了させるための再生終了指示を、アラームプログラムを実行する制御部340へ送信する。その後、このアラーム管理処理は終了する。
再び、図15を参照して、アラームプログラムを実行する制御部340により行なわれるアラーム音再生処理Bでは、ステップS450の処理の後、ステップS452に進む。
ステップS452では、前述のステップS352と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS452において、YESならば、ステップS454に進む。一方、ステップS452において、NOならば、再度、ステップS452の処理が行なわれる。
ステップS454では、制御部340が、ステップS440で開始したアラーム音の再生を終了する。その後、ステップS456に進む。
ステップS456では、前述のステップS356と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以上により、このアラーム音再生処理Bは終了し、図11のアラーム処理に戻り、このアラーム処理も終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザが、実行されることを最重要視する最重要処理が、たとえば、アラーム音再生処理であり、制御部340の処理負荷が非常に大きい場合(所定レベル以上の場合)、以下の処理が行なわれる。具体的には、再生されるアラーム音が、音楽再生プログラムの実行により再生される音楽データの音に設定されており、制御部340により2つの第1プログラムが実行されている場合(ステップS230でYES)、制御部340は、処理負荷の大きいアラーム音再生処理Aの代わりに、処理負荷の小さいアラーム音再生処理Bを行なう。
したがって、制御部340の処理負荷が非常に大きい場合であっても、最重要処理であるアラーム音生成処理は実行されることになる。その結果、制御部340の処理負荷に関わらず、実行されることが最重要視される処理を迅速に実行することができるという効果を奏する。
なお、本実施の形態では、他の処理により、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれている場合(ステップS232でYES)、アラーム音再生処理Aの代わりに、アラーム音再生処理Bを行なう。前述したように、他の処理により、記録媒体70にアクセスする処理が行なわれている場合、アラーム音再生処理Aを行なうことはできない。したがって、本実施の形態によれば、実行されることが最重要視される処理が行なわれないことを防止することができるという効果を奏する。
本実施の形態では、記録媒体70に音楽データが記憶されていることを前提に処理を説明した。しかしながら、図11のアラーム処理において、ステップS240の処理が行なわれる前に、記録媒体70に音楽データが記憶されていないと制御部340が判定した場合、ステップS270に進むようにすれば、記録媒体70に音楽データが記憶されていない場合においても本発明は適用可能となる。すなわち、記録媒体70に音楽データが記憶されていない場合は、再生するアラーム音を、MIDIデータを再生した音とする。したがって、この場合、実行されることが最重要視される処理が行なわれないことを防止することができるという効果を奏する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。