以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の外観の構成を表している。なお、図1[A]は、携帯電話機1を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図1[B]は、携帯電話機1を見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
図1[A]および[B]に示されるように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ44)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー14が設けられており、操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
第1の筐体12には、操作キー14として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体13に設けられた液晶ディスプレイ17に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体12は、ユーザによる十字キーの操作に応じて液晶ディスプレイ17に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
さらに、第1の筐体12には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。なお、十字キーと確定キーの左右隣に設けられた電子メールキーおよびブラウザキーは、液晶ディスプレイ17に表示される画面により例えば「Yes」や「No」などの種々の機能をもつことが可能であるため、それぞれ、soft1キーおよびsoft2キーと呼ばれる。
また、第1の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン15が設けられており、マイクロフォン15によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体12には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー16が設けられている。
なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
一方、第2の筐体13には、その正面に液晶ディスプレイ17(メインディスプレイ)が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図2のCCDカメラ20)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図3のメモリカード46)に記憶されているコンテンツを表示することができる。また、液晶ディスプレイ17の上部の所定の位置にはスピーカ18が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。
さらに、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、携帯電話機1の状態を検知するための磁気センサ19a、19b、19c、および19dが設けられる。
図2は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の他の外観の構成を表している。図2の携帯電話機1の状態は、図1の携帯電話機1の状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図2[A]は、携帯電話機1を閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図2[B]は、携帯電話機1を閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
第2の筐体13の上部には、CCDカメラ20が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ20の下部には、サブディスプレイ21が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
サブディスプレイ21の下部には、さらに、静電タッチパッド22が設けられる。静電タッチパッド22は、見かけ上一枚のタッチパッドになっているが、図示せぬセンサが複数個所に設けられており、ユーザがセンサの付近をタッチすると、センサがそれを検知し、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作、再生動作、および一時停止動作などが実行される。
図3は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。
図3に示されるように、携帯電話機1は、第1の筐体12及び第2の筐体13の各部を統括的に制御する主制御部31に対して、電源回路部32、操作入力制御部33、画像エンコーダ34、カメラインタフェース部35、LCD(Liquid Crystal Display)制御部36、多重分離部38、変復調回路部39、音声コーデック40、記憶部47、音楽制御部48、およびGPS受信部49がメインバス41を介して互いに接続されるとともに、画像エンコーダ34、画像デコーダ37、多重分離部38、変復調回路部39、音声コーデック40、および記録再生部45が同期バス42を介して互いに接続されて構成される。
電源回路部32は、ユーザの操作により終話・電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することにより携帯電話機1を動作可能な状態に起動する。
主制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部47からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
なお、主制御部31には、現在の日付と時刻を正確に計測するタイマが内蔵されている。
携帯電話機1は、主制御部31の制御に基づいて、音声通話モード時にマイクロフォン15で集音した音声信号を音声コーデック40によってディジタル音声信号に変換、圧縮し、これを変復調回路部39でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部43でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ44を介して送信する。
また、携帯電話機1は、音声通話モード時にアンテナ44で受信した受信信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部39でスペクトラム逆拡散処理し、音声コーデック40によって伸張し、アナログ音声信号に変換した後、変換されたアナログ音声信号をスピーカ18を介して出力する。
さらに、携帯電話機1は、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、操作キー14の操作によって入力された電子メールのテキストデータを操作入力制御部33を介して主制御部31に送出する。主制御部31は、テキストデータを変復調回路部39でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部43でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ44を介して基地局(図示せず)へ送信する。
これに対して携帯電話機1は、データ通信モード時に電子メールを受信する場合、アンテナ44を介して基地局(図示せず)から受信した受信信号を変復調回路部39でスペクトラム逆拡散処理して元のテキストデータを復元した後、LCD制御部36を介して液晶ディスプレイ17に電子メールとして表示する。
その後携帯電話機1は、ユーザの操作に応じて受信した電子メールを記録再生部45を介してメモリカード46に記録することも可能である。
携帯電話機1は、画像信号を送信しない場合には、CCDカメラ20で撮像した画像信号をカメラインタフェース部45及びLCD制御部46を介して液晶ディスプレイ17に直接表示する。
携帯電話機1は、データ通信モード時に画像信号を送信する場合、CCDカメラ20で撮像された画像信号をカメラインタフェース部35を介して画像エンコーダ34に供給する。
画像エンコーダ34は、CCDカメラ20から供給された画像信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)4などの所定の符号化方式によって圧縮符号化することにより符号化画像信号に変換し、変換された符号化画像信号を多重分離部38に送出する。このとき同時に携帯電話機1は、CCDカメラ20で撮像中にマイクロフォン15で集音した音声を音声コーデック40を介してディジタルの音声信号として多重分離部38に送出する。
多重分離部38は、画像エンコーダ34から供給された符号化画像信号と音声コーデック40から供給された音声信号とを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化信号を変復調回路部39でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部43でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ44を介して送信する。
これに対して、携帯電話機1では、データ通信モード時に、Webページのデータを受信することができる。
すなわち、携帯電話機1において、データ通信モードに、例えばWebページを要求するデータを送信すると、その要求に応じて、Webページのデータが基地局(図示せず)を介して送信される。このWebページのデータは、アンテナ44を介して送受信回路部43および変復調回路部39で受信される。送受信回路部43および変復調回路部39は、受信したWebページのデータを主制御部31に送出する。
主制御部31は、Webページのデータを解釈し、その解釈に基づく画面(画像)を作成する。作成された画面は、主制御部31からLCD制御部36を介して液晶ディスプレイ17に供給されて表示される。すなわち、主制御部31のROMまたは記憶部47には、少なくともWebブラウザのアプリケーションプログラムがインストールされており、主制御部31のCPUは、RAM上でWebブラウザのアプリケーションプログラムを実行することで、Webブラウザとして機能し、Webページのデータの解釈などを行う。
また、携帯電話機1は、データ通信モード時に例えばWebページなどにリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナ44を介して基地局(図示せず)から受信した受信信号を変復調回路部39でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化信号を多重分離部38に送出する。
多重分離部38は、多重化信号を分離することにより符号化画像信号と音声信号とに分け、同期バス42を介して符号化画像信号を画像デコーダ37に供給すると共に音声信号を音声コーデック40に供給する。画像デコーダ37は、符号化画像信号をMPEG4などの所定の符号化方式に対応した復号化方式でデコードすることにより再生動画像信号を生成し、生成された再生動画像信号をLCD制御部36を介して液晶ディスプレイ17に供給する。これにより、例えば、Webページなどにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画像データが表示される。
このとき同時に音声コーデック40は、音声信号をアナログ音声信号に変換した後、これをスピーカ18に供給し、これにより、例えば、Webページなどにリンクされた動画像ファイルに含まる音声信号が再生される。この場合も電子メールの場合と同様に携帯電話機1は、受信したWebページなどにリンクされたデータをユーザの操作により記録再生部45を介してメモリカード46に記録することが可能である。
記憶部47は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、主制御部31のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。また、記憶部47は、必要に応じて、ユーザの操作に応じて受信した電子メールや、受信したWebページなどにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画像データなどを記憶する。
音楽制御部48は、記憶部47に記憶されているオーディオデータの再生動作および一時停止動作や、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作などの実行を制御する。
GPS受信部49は、図示せぬGPS放送局からのGPS波(GPS情報(緯度経度情報など))を受信する。
次に、図4のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。この記録媒体取扱情報記憶処理は、ユーザにより記録媒体としてのメモリカード46の挿入または取り出しがなされることにより、開始される。
ステップS1において、主制御部31は、記録再生部45を介して、ユーザによりメモリカード46の挿入または取り出しがなされたか否かを判定し、ユーザによりメモリカード46の挿入または取り出しがなされたと判定するまで待機する。
ステップS1においてユーザによりメモリカード46の挿入または取り出しがなされたと判定された場合、主制御部31は、記録媒体としてのメモリカード46が取り扱われる際の情報である記録媒体取扱情報を生成する。
具体的には、主制御部31は、内蔵されたタイマを用いて取り出し日時を取得し、取得された取り出し日時と、記録再生部45を介して判定されたメモリカード46の挿入または取り出しの状況に基づいて、例えば図5に示されるように、記録媒体取扱情報を生成する。
例えば図5の場合、記録媒体取扱情報には、取扱状況に関する情報としてメモリカード46の取り出しに関する情報と、取扱日時に関する情報として「2006/12/08 18:05」が含まれている。
ステップS3において、主制御部31は、メインバス41を介して、GPS受信部49を起動する。ステップS4において、GPS受信部49は、主制御部31の制御に従い、図示せぬGPS放送局からのGPS情報を受信し、受信されたGPS情報を主制御部31に供給する。主制御部31は、GPS受信部49から供給されたGPS情報を取得する。
例えばメモリカード46の挿入または取り出しがなされた際の携帯電話機1の現在地が「東京都西新橋2丁目」である場合、取得されたGPS情報に現在地が「東京都西新橋2丁目」であることを示す情報が含まれている。なお、このGPS情報は、緯度経度を取得することが一般的であるが、その緯度経度情報をそのまま記憶してもよいし、上記説明のように緯度経度に対応した住所情報を記憶してもよい。緯度経度に対応した住所情報を記憶する際には、外部のサーバ(図示せず)などにアクセスして住所情報を得るようにしてもよい。以降、「GPS情報」とは緯度経度情報などのGPS受信部49から供給された情報や、その情報に対応する住所情報などの情報も含むものとする。以下は、具体例として、住所情報を例として説明する。
ステップS5において、主制御部31は、マイクロフォン15を制御し、マイクロフォン15に、記録媒体としてのメモリカード46が取り扱われる際の周囲の環境音を集音させる。マイクロフォン15は、主制御部31の制御に従い、記録媒体としてのメモリカード46が取り扱われる際の周囲の環境音を順次集音する。
例えばユーザによりメモリカード46が電車の駅の構内で取り出された場合、環境音として「ガタン・ゴトン」などの車両の駆動音や「ガヤ・ガヤ」などの利用者のしゃべり声などが集音される。また、例えばユーザによりメモリカード46が会社で取り外された場合、環境音として「パチン・パチン」などの他のユーザがパーソナルコンピュータなどを操作する際のキーボードを叩く音が集音される。
主制御部31は、音声コーデック40を制御し、集音された記録媒体としてのメモリカード46が取り扱われる際の周囲の環境音をディジタル音声信号に変換、圧縮し、圧縮後のディジタル音声信号(集音データ)を順次RAMに一時的に記憶させる。
ステップS6において、主制御部31は、内蔵されたタイマを用いて、予め設定された所定の時間(例えば5秒間など)が経過したか否かを判定する。ステップS6において予め設定された所定の時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS5に戻り、ステップS5の集音処理により、記録媒体としてのメモリカード46が取り扱われる際の周囲の環境音が集音される。
ステップS6において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、主制御部31はステップS7で、取得されたGPS情報と、RAMに一時的に記憶されている集音データ(ディジタル音声信号)とに基づいて、記録媒体取扱情報(記録媒体が取り扱われる際の情報)に付加するための情報である記録媒体取扱付加情報を生成する。
例えば図5の場合、記録媒体取扱付加情報には、GPS情報として現在地が「東京都西新橋2丁目」であることを示す情報と、集音データCが含まれている。
ステップS8において、主制御部31は、記憶部47に記憶されている記録媒体取扱履歴を読み出す。
例えば図6の記録媒体取扱履歴の第1列目乃至第4列目には、記録媒体取扱情報として「取扱状況」と「取扱日時」、そして、記録媒体取扱付加情報として「GPS情報」と「集音データ」が記載されており、それぞれ、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われた際の状況、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われた日時、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しがなされた際の携帯電話機1の現在地に関する情報、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われる際に集音された周囲の環境音に関するデータを示している。
例えば図6の記録媒体取扱履歴の第1行目の場合、「取扱状況」は「挿入」であり、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われた際の状況が「挿入」であることを示している。「取扱日時」は「2006/12/07/21:23」であり、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われた日時が「2006/12/07/21:23」であることを示している。「GPS情報」は「東京都太田区蒲田本町1丁目」であり、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しがなされた際の携帯電話機1の現在地に関する情報が「東京都太田区蒲田本町1丁目」であることを示している。「集音データ」は「集音データB」であり、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われる際に集音された周囲の環境音に関するデータが「集音データB」であることを示している。
例えば図6の記録媒体取扱履歴の第2行目の場合、「取扱状況」は「取り出し」であり、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われた際の状況が「取り出し」であることを示している。「取扱日時」は「2006/12/05/08:30」であり、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われた日時が「2006/12/05/08:30」であることを示している。「GPS情報」は「東京都港区港南2丁目」であり、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しがなされた際の携帯電話機1の現在地に関する情報が「東京都港区港南2丁目」であることを示している。「集音データ」は「集音データA」であり、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われる際に集音された周囲の環境音に関するデータが「集音データA」であることを示している。
ステップS9において、主制御部31は、生成された記録媒体取扱情報と記憶媒体取扱付加情報を対応付けて記憶部47から読み出された記録媒体取扱履歴に記憶(登録)させる。記憶部47は、主制御部31の制御に従い、生成された記録媒体取扱情報と記憶媒体取扱付加情報を対応付けて記録媒体取扱履歴に記憶(登録)する。
例えば図6に示される記録媒体取扱履歴は、例えば図7に示されるように更新される。
その後、例えばユーザが気づかないうちにメモリカード46を紛失してしまい、紛失したメモリカード46を探し出す場合に、記憶部47に記憶されている記録媒体取扱履歴を読み出し、液晶ディスプレイ17に読み出された記録媒体取扱履歴を表示するようにする。これにより、ユーザは、記録媒体であるメモリカード46が最後にどの場所で取り出されたのかについて知ることができ、その場所に従い、効率的に紛失したメモリカード46の捜索を行うことができる。以下、この方法を用いた記録媒体取扱履歴表示処理について説明する。
図8のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における記録媒体取扱履歴表示処理について説明する。この記録媒体取扱履歴表示処理は、ユーザにより操作キー14が操作されることにより記録媒体取扱履歴表示処理を開始するとの指示がなされることで、開始される。
ステップS11において、主制御部31は、ユーザにより操作キー14が操作されることにより記録媒体取扱履歴表示処理を開始するとの指示がなされたか否かを判定し、操作キー14が操作されることにより記録媒体取扱履歴表示処理を開始するとの指示がなされたと判定するまで待機する。
ステップS11において操作キー14が操作されることにより記録媒体取扱履歴表示処理を開始するとの指示がなされたと判定された場合、主制御部31はステップS12で、記憶部47に記憶されている記録媒体取扱履歴を読み出す。
ステップS13において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、読み出された記録媒体取扱履歴を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、読み出された記録媒体取扱履歴を表示する。
例えば図9[A]に示されるように、記録媒体であるメモリカード46の最直近の取扱状況や取扱日時、GPS情報などが表示される。これにより、ユーザは、記録媒体であるメモリカード46が最後に「東京都港区西新橋2丁目」(例えばユーザが勤務する会社の支店が存在する場所)で取り出されたのかについて知ることができ、その場所に従い、効率的に紛失したメモリカード46の捜索を行うことができる。
また、適宜、メモリカード46が取り扱われる際に集音された周囲の環境音を再生して聞くことができる。これにより、ユーザは、記録媒体であるメモリカード46を取り出した際の周囲の環境を、環境音から判断することができるとともに、記録媒体であるメモリカード46を取り出した際の自らの行動を思い出すことが可能となる。
なお、図9[A]に示されるように、ユーザは、操作キー14を操作することにより液晶ディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールすることで、これまでの記録媒体が取り扱われる際の履歴を調べることができる。
本発明の実施形態においては、ユーザにより記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しがなされたか否かを判定し、ユーザにより記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しがなされたと判定された場合、記録媒体としてのメモリカード46が取り扱われる際の情報である記録媒体取扱情報を生成することができる。また、ユーザにより記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しがなされたと判定された場合、GPS情報を受信するとともに、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われる際の周囲の環境音を集音し、受信されたGPS情報と集音された周囲の環境音に基づいて、記録媒体取扱情報に付加するための記録媒体取扱付加情報を生成することができる。
さらに、生成された記録媒体取扱情報と記録媒体取扱付加情報を対応付けて記録媒体取扱履歴に記憶(登録)することができる。
従って、ユーザが気づかないうちにメモリカードを紛失してしまった場合に、ユーザは、どこでメモリカードを携帯電話機から最終的に取り出したかを知ることができ、その場所に従い、効率的に紛失したメモリカード46の捜索を行うことができる。
その結果、記録媒体の利用性を向上させることができる。
ところで、記録媒体であるメモリカード46を取り出す際に、ユーザにその旨(ユーザに現在メモリカード46の取り出しが行われている旨)を報知するための報知音を発生するようにしてもよい。以下、この方法を用いた記録媒体取り出し時報知音発生処理について説明する。
図10のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における記録媒体取り出し時報知音発生処理について説明する。この記録媒体取り出し時報知音発生処理は、ユーザにより記録媒体としてのメモリカード46の取り出しがなされることにより、開始される。
ステップS21において、主制御部31は、記録再生部45を介して、ユーザによりメモリカード46の取り出しがなされたか否かを判定し、ユーザによりメモリカード46の取り出しがなされたと判定するまで待機する。
ステップS21においてユーザによりメモリカード46の取り出しがなされたと判定された場合、主制御部31は、記憶部47に記憶されている、メモリカード46を取り出す際にユーザにその旨を報知するための報知音(例えばピーなどの音)を読み出し、読み出された報知音を音声コーデック40に供給する。なお、記憶部47から読み出された報知音は、ディジタル音声信号である。
音声コーデック40は、主制御部31の制御に従い、ディジタル音声信号の報知音をアナログ音声信号の報知音に変換した後、変換後のアナログ音声信号の報知音をスピーカ18に供給する。スピーカ18は、音声コーデック40から供給されたアナログ音声信号の報知音を取得し、取得されたアナログ音声信号の報知音を出力し、報知音の発生を開始する。
ステップS23において、主制御部31は、内蔵されたタイマを用いて、予め設定された所定の時間(例えば2秒間など)が経過したか否かを判定する。ステップS23において予め設定された所定の時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS22に戻り、ステップS22において報知音の発生処理が行われる。これにより、予め設定された所定の時間(例えば2秒間など)が経過するまで、報知音が発生される。
ステップS23において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、主制御部31はステップS24で、音声コーデック40を介してスピーカ18を制御し、報知音の発生を停止する。
その後、ステップS25において、主制御部31は、ステップS22における報知音の開始から予め設定された所定の回数(例えば2、3回など)報知音を鳴らした(発生した)か否かを判定する。そして、ステップS25において予め設定された所定の回数報知音を鳴らした(発生した)と判定された場合、記録媒体取り出し時報知音発生処理を終了する(ステップS25「Yes」)。一方、ステップS25において予め設定された所定の回数報知音を鳴らしていないと判断された場合は、主制御部31はステップS26で、内蔵されたタイマを用いて、ステップS24の報知音の停止から所定の時間(予め定められた時間をタイマでカウントする)が経過したか否かを判定する。そして、ステップS26において、テップS24の報知音の停止から所定の時間経過したと判定された場合には処理はステップS22に戻り、ステップS22において報知音の発生が開始される。これにより、予め設定された所定の回数、報知音の発生が所定の時間ごとに繰り返される。
これにより、ユーザは、記録媒体であるメモリカード46を取り出していることを認識しつつ、メモリカード46の取り出しを行うことができ、もしメモリカード46を紛失したとしても、最後にどこで取り出したかを容易に思い出すことが可能となる。
従って、記録媒体の利用性をより向上させることができる。
なお、記録媒体取扱付加情報を生成する際に、メモ入力受付画面を液晶ディスプレイ17に表示し、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しの際に特徴となるメモをユーザにより入力させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、どこでメモリカード46を挿入または取り出したのかを正確に記録することができるとともに、メモリカード46の挿入または取り出しという行為自体を行っているということを認識することができる。以下、この方法を用いた記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。
図11のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における他の記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。なお、図11のステップS31乃至S36、およびステップS41乃至S43の処理は、図4のステップS1乃至S9の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
ステップS37において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、メモの入力の受け付けを指示するためのメモ入力受付指示画面を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、メモの入力の受け付けを指示するためのメモ入力受付指示画面を表示する。
例えば図9[B]に示されるメモ入力受付指示画面は、メッセージ表示欄51、およびコマンドを表示するコマンド表示欄52とコマンド表示欄53を有する。
図9[B]の例の場合、メッセージ表示欄51には、メッセージとして「メモを入力しますか?」が表示される。これにより、ユーザは、これ以降の処理により、メモリカード46の挿入または取り出しを行う際のメモの入力受付を指示することができることが分かる。
コマンド表示欄52とコマンド表示欄53は、それぞれ、「Yes」と「No」というコマンドのアイコンを有している。ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄52の「Yes」のコマンドアイコンを選択し、メモの入力受付の開始を指令することができる。また、ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄53の「No」のコマンドアイコンを選択し、メモの入力受付処理をキャンセルすることができる。
ステップS38において、主制御部31は、図9[B]のメモ入力受付指示画面に基づいて、ユーザが操作キー14を操作してコマンド表示欄52の「Yes」のアイコンを選択することにより、メモの入力受付が指示されたか否かを判定する。
具体的には、ユーザが操作キー14を操作することによりコマンド表示欄52の「Yes」のアイコンを選択した場合、ステップS38で主制御部31は、ユーザが操作キー14を操作してコマンド表示欄52の「Yes」のアイコンを選択することによりメモの入力受付が指示されたと判定する。
ステップS38においてユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄52の「Yes」のアイコンが選択されることによりメモの入力受付が指示されたと判定された場合、主制御部31はステップS39で、LCD制御部36を制御し、メモの入力を受け付けるためのメモ入力受付画面を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、メモの入力を受け付けるためのメモ入力受付画面を表示する。
例えば図9[C]に示されるメモ入力受付画面は、メッセージ表示欄54、メモ入力受付欄55、およびコマンドを表示するコマンド表示欄56を有する。
図9[C]の例の場合、メッセージ表示欄54には、メッセージとして「メモを入力してください。」が表示される。これにより、ユーザは、これ以降の処理により、メモリカード46の挿入または取り出しを行う際のメモを入力することができることが分かる。
メモ入力受付欄55は、ユーザの好みに応じたメモの入力を受け付ける。例えば図9[C]の場合、メモ入力受付欄55には、「品川駅」というメモの入力が受け付けられる。
コマンド表示欄56は、「OK」というコマンドのアイコンを有している。ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄56の「OK」のコマンドアイコンを選択し、メモの入力受付の確定を指令することができる。
ステップS40において、主制御部31は、操作入力制御部33を介して、ユーザにより操作キー14が操作されることにより、メモ入力受付画面上においてメモの入力を受け付ける。例えば図9[C]の場合、メモ入力受付画面のメモ入力受付欄55には、「品川駅」というメモの入力が受け付けられる。なお、このメモには、テキストデータなどが含まれる。
一方、ステップS38においてユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄52の「Yes」のアイコンが選択されずに、メモの入力受付が指示されていないと判定された場合(すなわち、ユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄53の「No」のアイコンが選択されることによりメモの入力受付が指示されていないと判定された場合)、ステップS39乃至S40の処理はスキップされる。これにより、ユーザによりメモが入力されず、メモの入力は受け付けられない。
その後、ステップS41に進み、ステップS40のメモ入力受付処理によりメモの入力が受け付けられた場合には、GPS情報と集音データだけでなく、さらに入力が受け付けられたメモに関するデータとに基づき、ステップS41において記録媒体取扱付加情報が生成される。一方、ステップS40のメモ入力受付処理によりメモの入力が受け付けられなかった場合には、GPS情報と集音データのみに基づいて、ステップS41において記録媒体取扱付加情報が生成される。
これにより、ユーザは、後日メモを液晶ディスプレイ17に表示させることで、どこでメモリカード46を挿入または取り出したのかを正確に記録することができるとともに、メモリカード46の挿入または取り出しという行為自体を行っているということを認識することができる。
従って、ユーザが気づかないうちにメモリカードを紛失してしまった場合に、ユーザは、どこでメモリカードを携帯電話機から最終的に取り出したかを確実に知ることができ、その場所に従い、効率的に紛失したメモリカード46の捜索を行うことができる。
その結果、記録媒体の利用性をより向上させることができる。
なお、図11のフローチャートを用いて説明した記録媒体取扱情報記憶処理においては、メモ入力受付画面を表示し、ユーザにより操作キー14が操作されることで、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しが行われる際のメモの入力を受け付けるようにしたが、このような場合に限られず、ユーザによるボイスメモ(音声によるメモ)の入力を受け付けるようにしてもよい。以下、この方法を用いた記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。
図12のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における他の記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。なお、図11のステップS51乃至S56、およびステップS61乃至S63の処理は、図4のステップS1乃至S9の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
ステップS57において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、ボイスメモの入力の受け付けを指示するためのボイスメモ入力受付指示画面を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、メモの入力の受け付けを指示するためのメモ入力受付指示画面を表示する。
例えば図9[D]に示されるメモ入力受付指示画面は、メッセージ表示欄57、およびコマンドを表示するコマンド表示欄58とコマンド表示欄59を有する。
図9[D]の例の場合、メッセージ表示欄51には、メッセージとして「ボイスメモを入力しますか?」が表示される。これにより、ユーザは、これ以降の処理により、メモリカード46の挿入または取り出しを行う際のボイスメモの入力受付を指示することができることが分かる。
コマンド表示欄58とコマンド表示欄59は、それぞれ、「Yes」と「No」というコマンドのアイコンを有している。ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄58の「Yes」のコマンドアイコンを選択し、ボイスメモの入力受付の開始を指令することができる。また、ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄59の「No」のコマンドアイコンを選択し、ボイスメモの入力受付処理をキャンセルすることができる。
ステップS58において、主制御部31は、図9[D]のボイスメモ入力受付指示画面に基づいて、ユーザが操作キー14を操作してコマンド表示欄58の「Yes」のアイコンを選択することにより、ボイスメモの入力受付が指示されたか否かを判定する。
具体的には、ユーザが操作キー14を操作することによりコマンド表示欄58の「Yes」のアイコンを選択した場合、ステップS58で主制御部31は、ユーザが操作キー14を操作してコマンド表示欄58の「Yes」のアイコンを選択することによりボイスメモの入力受付が指示されたと判定する。
ステップS58においてユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄58の「Yes」のアイコンが選択されることによりボイスメモの入力受付が指示されたと判定された場合、主制御部31はステップS59で、LCD制御部36を制御し、ボイスメモの入力を受け付けるためのボイスメモ入力受付画面を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、ボイスメモの入力を受け付けるためのボイスメモ入力受付画面を表示する。
例えば図9[E]に示されるメモ入力受付画面は、メッセージ表示欄60、およびコマンドを表示するコマンド表示欄61を有する。
図9[E]の例の場合、メッセージ表示欄60には、メッセージとして「ボイスメモを入力してください。」が表示される。これにより、ユーザは、これ以降の処理により、メモリカード46の挿入または取り出しを行う際のボイスメモを入力することができることが分かる。
コマンド表示欄61は、「OK」というコマンドのアイコンを有している。ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄61の「OK」のコマンドアイコンを選択し、ボイスメモの入力受付の確定を指令することができる。
ステップS60において、主制御部31は、マイクロフォン15を介して、ユーザの音声によるボイスメモの入力を受け付ける。例えば「品川駅でメモリカードを取り出しています」というボイスメモの入力が受け付けられる。
主制御部31は、音声コーデック40を制御し、記録媒体であるメモリカード46が取り扱われる際のボイスメモ(例えば「品川駅でメモリカードを取り出しています」というボイスメモなど)をディジタル音声信号に変換、圧縮し、圧縮後のディジタル音声信号(ボイスメモデータ)を順次RAMに一時的に記憶させる
一方、ステップS58においてユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄58の「Yes」のアイコンが選択されずに、ボイスメモの入力受付が指示されていないと判定された場合(すなわち、ユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄59の「No」のアイコンが選択されることによりボイスメモの入力受付が指示されていないと判定された場合)、ステップS59乃至S60の処理はスキップされる。これにより、ユーザによりボイスメモが入力されず、ボイスメモの入力は受け付けられない。
その後、ステップS61に進み、ステップS60のボイスメモ入力受付処理によりボイスメモの入力が受け付けられた場合には、GPS情報と集音データだけでなく、さらに入力が受け付けられたボイスメモに関するデータとに基づき、ステップS61において記録媒体取扱付加情報が生成される。一方、ステップS60のメモ入力受付処理によりボイスメモの入力が受け付けられなかった場合には、GPS情報と集音データのみに基づいて、ステップS61において記録媒体取扱付加情報が生成される。
これにより、ユーザは、後日ボイスメモを再生することで、どこでメモリカード46を挿入または取り出したのかを正確に記録することができるとともに、メモリカード46の挿入または取り出しという行為自体を行っているということを認識することができる。
従って、ユーザが気づかないうちにメモリカードを紛失してしまった場合に、ユーザは、どこでメモリカードを携帯電話機から最終的に取り出したかを確実に知ることができ、その場所に従い、効率的に紛失したメモリカード46の捜索を行うことができる。
その結果、記録媒体の利用性をより向上させることができる。
なお、図11のフローチャートを用いて説明した記録媒体取扱情報記憶処理においては、メモ入力受付画面を表示し、ユーザにより操作キー14が操作されることで、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しが行われる際のメモの入力を受け付けるようにしたが、このような場合に限られず、ユーザにより任意のタイミングでCCDカメラ20を用いて静止画や動画などを撮像させるようにしてもよい。以下、この方法を用いた記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。
図13のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における他の記録媒体取扱情報記憶処理について説明する。なお、図13のステップS71乃至S76、およびステップS82乃至S84の処理は、図4のステップS1乃至S9の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
ステップS77において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像を指示するための撮像指示画面を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像を指示するための撮像指示画面を表示する。
例えば図9[F]に示されるメモ入力受付指示画面は、メッセージ表示欄62、およびコマンドを表示するコマンド表示欄63とコマンド表示欄64を有する。
図9[F]の例の場合、メッセージ表示欄62には、メッセージとして「撮像しますか?」が表示される。これにより、ユーザは、これ以降の処理により、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像を指示することができることが分かる。
コマンド表示欄63とコマンド表示欄64は、それぞれ、「Yes」と「No」というコマンドのアイコンを有している。ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄63の「Yes」のコマンドアイコンを選択し、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像の開始を指令することができる。また、ユーザは、操作キー14を操作することにより、コマンド表示欄64の「No」のコマンドアイコンを選択し、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像処理をキャンセルすることができる。
ステップS78において、主制御部31は、図9[F]の撮像指示画面に基づいて、ユーザが操作キー14を操作してコマンド表示欄63の「Yes」のアイコンを選択することにより、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像が指示されたか否かを判定する。
具体的には、ユーザが操作キー14を操作することによりコマンド表示欄63の「Yes」のアイコンを選択した場合、ステップS78で主制御部31は、ユーザが操作キー14を操作してコマンド表示欄63の「Yes」のアイコンを選択することにより、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像が指示されたと判定する。
ステップS78においてユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄63の「Yes」のアイコンが選択されることにより、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像が指示されたと判定された場合、主制御部31はステップS79で、カメラインタフェース部35を介してCCDカメラ20を起動する。
ステップS80において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、CCDカメラ20を用いて撮像する際の撮像画面を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、例えば図9[G]に示されるように、CCDカメラ20を用いて撮像する際の撮像画面を表示する。
ステップS81において、主制御部31は、ユーザにより操作キー14のうちの例えば確定キーが押下されると、カメラインタフェース部35を介してCCDカメラ20を制御し、静止画や動画を撮像させる。CCDカメラ20は、主制御部31の制御に従い、静止画や動画を撮像する。
CCDカメラ20は、撮像された画像信号をカメラインタフェース部35を介して画像エンコーダ34に供給する。
主制御部31は、画像エンコーダ34を制御し、CCDカメラ20から供給された画像信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)4などの所定の符号化方式によって圧縮符号化することにより符号化画像信号に変換し、変換された符号化画像信号をRAMに一時的に記憶させる
一方、ステップS78においてユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄63の「Yes」のアイコンが選択されずに、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像が指示されていないと判定された場合(すなわち、ユーザにより操作キー14が操作されてコマンド表示欄64の「No」のアイコンが選択されることにより、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像が指示されていないと判定された場合)、ステップS79乃至S81の処理はスキップされる。これにより、メモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画の撮像は行われない。
その後、ステップS82に進み、ステップS81の撮像処理によりメモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画が撮像された場合には、GPS情報と集音データだけでなく、さらに撮像された画像信号とに基づき、ステップS82において記録媒体取扱付加情報が生成される。一方、ステップS81の撮像処理によりメモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の静止画や動画が撮像されなかった場合にはGPS情報と集音データのみに基づいて、ステップS82において記録媒体取扱付加情報が生成される。
これにより、ユーザは、後日撮像された画像信号(静止画や動画の画像信号)を再生することで、どこでメモリカード46を挿入または取り出したのかをより正確に記録することができるとともに、メモリカード46の挿入または取り出しという行為自体を行っているということを認識することができる。
従って、ユーザが気づかないうちにメモリカードを紛失してしまった場合に、ユーザは、どこでメモリカードを携帯電話機から最終的に取り出したかを確実に知ることができ、その場所に従い、効率的に紛失したメモリカード46の捜索を行うことができる。
その結果、記録媒体の利用性をより向上させることができる。
なお、本発明の実施形態においては、記録媒体であるメモリカード46の挿入または取り出しが行われた際の現在地に関する情報として、GPS情報を受信し、受信されたGPS情報を用いるようにしたが、これ以外にも、例えば図示せぬ基地局からの基地局情報を用いるようにしてもよい。また、GPS情報を用いる場合、図示せぬGPS放送局からGPS情報を受信することができない場合には、GPS情報を記録媒体取扱付加情報に含めないようにしてもよい。さらに、これらのGPS情報や基地局情報は、携帯電話機1の移動が頻繁であるときは、頻繁に更新した上で記録媒体取扱付加情報を生成し、携帯電話機1の移動が頻繁ではないときは、すでに取得したGPS情報または基地局情報に基づいて記録媒体取扱付加情報を生成するようにしてもよい。
また、図4、および図11乃至図13のフローチャートを用いた記録媒体取扱情報記憶処理においては、記録媒体取扱情報を生成し、さらに、記録媒体取扱情報に付加するための情報である記録媒体取扱付加情報を生成し、生成された記録媒体取扱情報と記録媒体取扱付加情報を対応付けて記録媒体取扱履歴に記憶させるようにしたが、このような場合に限られず、少なくとも、ユーザが後日記録媒体であるメモリカード46がいつ取り出されたのかを知ることができるように、取扱日時と取扱状況に関する情報が含まれる記録媒体取扱情報のみを生成して記憶するようにしてもよい。このとき、記憶される記録媒体取扱情報には、少なくとも、最後に行われた取扱に関する情報(取扱日時や取扱状況に関する情報)が含まれてさえすればよい。
さらに、GPS情報や集音データ以外に、例えばメモリカード46の挿入または取り出しが行われる際の温度や湿度に関する情報や、電池残量などに基づいて記録媒体取扱付加情報を生成するようにしてもよい。
また、携帯電話機1を閉じられた状態から開けられた状態にするときや、電源のON・OFFを切り替える際などの特定の操作時に、メモリカード46が挿入されているか否かを示す確認音を発生したり、確認表示をするようにしてもよい。なお、この機能は、ユーザの好みに応じてOFFに切り替えて設定するようにしてもよい。
これにより、ユーザがメモリカード46を取り扱う際に、注意を喚起することができ、気づかないうちにメモリカード46を紛失することを防止することができる。
さらに、本発明の実施形態においては、記録媒体としてメモリカード46に本発明を適用するようにしたが、紛失する可能性があるあらゆる記録媒体に本発明を適用することができる。
なお、本発明は、携帯電話機1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
1…携帯電話機、11…ヒンジ、12…第1の筐体、13…第2の筐体、14…操作キー、15…マイクロフォン、16…サイドキー、17…液晶ディスプレイ、18…スピーカ、19a乃至19d…磁気センサ、20…CCDカメラ、21…サブディスプレイ、22…静電タッチパッド、31…主制御部、32…電源回路部、33…操作入力制御部、34…画像エンコーダ、35…カメラI/F部、36…LCD制御部、37…画像デコーダ、38…多重分離部、39…変復調回路部、40…音声コーデック、41…メインバス、42…同期バス、43…送受信回路部、44…アンテナ、45…記録再生部、46…メモリカード、47…記憶部、48…音楽制御部、49…GPS受信部。