JP2007189073A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクと基板とのスキマを適正に維持しつつ、塵埃の付着を回避し、気圧制御を容易にできる露光装置を提供する。
【解決手段】ラビリンス構造30が設けられているので、マスクMの上面側の気圧と下面側の気圧との差による気流AFは、ラビリンス板31,32の間の狭い隙間を通過する際に抵抗が生じるので、流れが抑制され、マスクMや基板S上に塵埃等を飛散させることを抑えることができる。又、マスクMの上部に塵埃DSの発生源が存在しても、ラビリンス板31,32の間の狭い隙間を通過することが困難となるので、塵埃DSが基板上に落下する恐れを抑制できる。更に、ラビリンス板31,32の間の狭い隙間に通過する気流に抵抗を与えることで、マスクMの上下面の気圧の変動を抑え、気圧制御を容易にできる。一方、マスク保持枠2は、マスクステージベース21に対して隙間δの範囲でX、Y方向に移動できるので、十分なマスクストロークを確保することもできる。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイの基板上にマスクのマスクパターンを分割逐次露光方式で近接(プロキシミティ)露光転写するのに好適な露光装置に関する。
大型の薄形テレビ等に用いられる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイは、基板上にマスクのパターンを分割逐次露光方式で近接露光転写することで製造される。従来のこの種の分割逐次露光装置としては、例えば、被露光材としての基板より小さいマスクを用い、該マスクをマスクステージで保持すると共に基板をワークステージで保持して両者を近接して対向配置し、この状態でワークステージをマスクに対してステップ移動させて各ステップ毎にマスク側から基板にパターン露光用の光を照射することにより、マスクに描かれた複数のマスクパターンを基板上に露光転写して一枚の基板に複数のディスプレイ等を作成するようにしたものが知られている。
特許第2672535号明細書 特開平1−155354号公報
ところで、近接露光転写を行う場合の1つの問題は、マスクのパターンをいかに精度良く転写させるかにある。即ち、光源からの光束を完全に平行な状態でマスクに照射することは困難であるから、露光時においてマスクと基板との間に距離があると、解像度が低下し、斜入射した光によりパターンの精度良い転写ができない。そこで、マスクと基板とは接触しない範囲で極力近接させたいという要求がある。ところが、マスクは原寸であるため、例えば1m以上の長さを有する一方で、その厚さは通常15mm以下であるため、マスクの周辺を保持したときに、自重によってもたわみやすいという特徴がある。従って、マスクと基板とを近接させるためには、マスクのたわみを補正する必要があるといえる。
これに対し、特許文献1に示す露光装置においては、マスクの下方に密閉容器により密閉空間を画成し、その内部を加圧することでマスクのたわみを補正している。しかるに、マスクの下方には、ガラス基板を移動させる移動台が配置されているので、密閉容器はそれを収容できる大型のものとなり、その内部を加圧するために大きな加圧ポンプを必要とするという問題がある。
一方、特許文献2においては、マスクの上方に密閉空間を画成し、その内部を吸引することでマスクのたわみ補正を行っている。しかしながら、特許文献2の技術では、密閉空間を画成するための透明板をマスクの直近に配置しているため、マスクと同じ大きさの透明板が必要となって、コストを増大させると共に、取り扱い容易性に劣るという問題がある。更に、マスクの直近に透明板を配置すると、熱がこもりやすいという問題もある。加えて、マスクのアライメントに用いるアライメント光学系は、一般的にはマスクに近接させるほど精度良い検出を行えるが、マスク上部が密閉されていると、アライメント光学系を十分に近接させることができないという問題もある。
これに対し、マスクの上面に接する圧力と、マスクの下面に接する圧力とを調整することで、マスクの撓みを調整しようとする構成が検討されている。かかる構成において、マスクステージのストロークを確保するために、マスクの周囲にある程度のスキマを設けた場合、マスクの上面に接する圧力と、マスクの下面に接する圧力とを異ならせると、かかるスキマを通過して、圧力の低い側から圧力の高い側へと流れる気流が発生する。かかる気流は、マスクや基板上に塵埃等を飛散させる恐れがある。又、マスクの上部に塵埃の発生源が存在する場合、かかるスキマを通過して塵埃が基板上に落下する恐れもある。更に、かかる隙間が大きいと、通過する空気の流量も大きくなり、マスク上下面の気圧制御に大きな負荷がかかることになる。
そこで本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、マスクと基板とのスキマを適正に維持しつつ、塵埃の付着を回避し、気圧制御を容易にできる露光装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の露光装置は、ステージベースと、前記ステージベースに対して可動となっており、パターンを形成したマスクを保持するマスク保持部と、基板を保持する基板保持部とを有し、光源からの光を光学系を介して前記マスクに照射することにより、前記パターンを前記基板に露光する露光装置であって、
前記ステージベースと前記マスク保持部との間にラビリンス構造を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、前記ステージベースと前記マスク保持部との間にラビリンス構造を設けたので、前記マスク保持部の可動ストロークを確保するために、前記ステージベースと前記マスク保持部との間に設けられた隙間を介して気流が通過するような場合でも、前記ラビリンス構造によって気流の流れが抑制され、塵埃の飛散を抑えることができる。又、前記マスク保持部の上方に塵埃の発生源があったとしても、そこから隙間に向かって落下した塵埃は、前記ラビリンス構造により捕獲することができるので、前記基板への塵埃の付着が抑制される。なお、「ラビリンス構造」とは、前記ステージベースと前記マスク保持部の相対移動方向に交差する方向に延在し、対向する少なくとも2面を備え、その2面間の距離が、前記ステージベースに対する前記マスク保持部の最大移動量より小さい構造をいうものとする。
前記マスクの一方の面に接し前記光学系の少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバと、前記チャンバ内の気圧と、前記マスクの他方の面に接する前記チャンバ外の気圧とに圧力差を与える圧力制御手段とを有すると、前記ラビリンス構造により通過する気流に抵抗を与えることができ、コンダクタンスを小さくできるので、前記圧力制御手段の圧力制御をより効果的に行うことができる。
前記ラビリンス構造は、前記マスク保持枠に取り付けた板と、それに対向して延在する前記ステージベースに取り付けた板とを含み、前記板の間隔を調整する間隔調整手段を設けると、板同士の接触を回避して発塵を抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態の露光装置の断面図であり、図2は、本実施の形態の露光装置の要部斜視図であり、図3は、そのマスクステージ近傍を拡大して示す図である。図4は、図3の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。図5は、図4の構成を矢印V方向に見た図である。
図1において、定盤G上に複数の脚部1を介して、厚板状のベース2が配置されている。ベース2上には、基板(不図示)を保持するテーブルを含むワークステージ機構10が設けられると共に、その周囲に支持柱3が植設されている。支持柱3の上端には、マスクステージ機構20が配置されている。
ベース2の周囲は、サーマルチャンバ4により遮蔽されている。サーマルチャンバ4は、完全に密閉されておらず、側壁に基板を搬送するための開口4bを有している。一方、マスクステージ20の上方は、光学系チャンバ5により遮蔽されている。光学系チャンバ5に隣接して、光源チャンバ6が配置されている。
光源チャンバ6内には、光源となる高圧水銀ランプ41が配置されており、光学系チャンバ5内には、高圧水銀ランプ41から出射され、光源チャンバ6と光学系チャンバ5との間に配置された透明板43を通過する光束を、マスクMに導くための光学系42の一部が配置されている。
本実施の形態においては、光学系チャンバ5に設けられた排気路5aを介して負圧ポンプP−が連結されている。負圧ポンプP−を動作させることによって、光学系チャンバ5内を大気圧より低い気圧に維持することができる。なお、CPU7は、光学系チャンバ5内であるマスクの上面近傍と、光学系チャンバ5外である下面近傍の圧力をそれぞれ測定し、その圧力差に対応した信号を出力するセンサSからの信号に基づいて、負圧ポンプP−を駆動制御できる。
更に、本実施の形態にかかる露光装置の具体的構成を説明する。図2において高圧水銀ランプ41と、パターン露光用の光学系42と、マスクMを可動保持するマスクステージ機構20と、ガラス基板(被露光材)を保持するワークステージ機構10が設けられている。ガラス基板(単に基板ともいう)は、マスクMに対向配置されて該マスクMに描かれたマスクパターンPを露光転写すべく表面(マスクMの対向面)に感光剤が塗布されて透光性とされている。
光学系42は、紫外線照射用の高圧水銀ランプ41から照射された光を集光する凹面鏡42aと、その焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ42b,42cと、平面ミラー42d、42e及び球面ミラー42fと、平面ミラー42dとオプチカルインテグレータ42b,42cとの間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター42gとを備えている。
露光時に露光制御用シャッター42gを開制御されると、高圧水銀ランプ41から照射された光が、図2に示す光路Lを経て、マスクステージ機構20に保持されるマスクMひいてはワークステージ機構10に保持される基板(図2では共に図示せず)の表面に対して垂直にパターン露光用の平行光として照射され、これにより、マスクMのマスクパターンPが基板上に露光転写されるようになっている。
マスクステージ機構20は、マスクステージベース21を備えている。ベース2に対して支持柱3により支持されるマスクステージベース21は、図3に示すように、長方形状とされて中央部に開口21aを有しており、開口21aにはマスク保持枠(マスク保持部)22がX,Y方向に移動可能に装着されている。
図4において、マスク保持枠22は、マスクステージベース21の開口21aの内周との間に所定のスキマΔを介して挿入されており、その上端外周にフランジ22aが設けられている。マスク保持枠22と、マスクステージベース21との間には、ラビリンス機構30が設けられている。マスク保持部であるマスク保持枠22は、マスクステージベース(単にステージベースともいう)21に対して、スキマΔ分だけX,Y方向に移動可能に取り付けられている。
図6は、図4の矢印IVで示す部位を拡大して示す図である。図6において、ラビリンス構造30は、マスク保持枠22の外周に取り付けられ、X,Y方向(図6で水平方向)に延在するラビリンス板31と、マスクステージベース21の内周に取り付けられ、ラビリンス板31と距離dだけずれて平行にX,Y方向に延在するラビリンス板32とを有している。なお、マスク保持枠22をマスクステージベース21に向かって移動させたとき、最初にラビリンス板31の先端がマスクステージベース21の内周に当接するようになっているが、通常は、ラビリンス板31とマスクステージベース21の内周との間隔はδとなっており、間隔δの最大値は、マスク保持枠22の最大移動量(マスクストローク)である。
マスク保持枠22の下端面に、マスクパターンPが描かれているマスクMが真空式吸着装置22cを介して着脱自在に保持されるようになっている。かかる保持状態では、マスクMの下面はマスクステージベース21の下面より下に位置しているので、ワークステージをY軸方向に移動させる場合、該ワークステージのZ軸方向の退避を必要最小限とすることができる。
図4において、マスクステージベース21の上面には、マスク保持枠22をX,Y平面内で移動させて該マスク保持枠22に保持されたマスクMの基板に対する位置を調整するマスク位置調整装置24が設けられている。マスク位置調整装置24は、マスク保持枠22のY軸方向に沿う一辺に取り付けられたX軸方向駆動装置24xと、マスク保持枠22のX軸方向に沿う一辺に取り付けられた二台のY軸方向駆動装置24yとを備えている。
図4,5に示すように、X軸方向駆動装置24xは、X軸方向に伸縮するロッド24aを有する駆動用アクチュエータ(例えば電動アクチュエータ)24bと、マスク保持枠22のY軸方向に沿う辺部に取り付けられたリニアガイド(直動軸受案内)24cとを備えており、リニアガイド24cの案内レール24rはY軸方向に延びてマスク保持枠22に固定され、案内レール24rに移動可能に取り付けられたスライダ24sはロッド24aの先端にピン支持機構24dを介して連結されている。Y軸方向駆動装置24yも同様の構成を有するので、説明は省略する。X軸方向駆動装置24xによりマスク保持枠22のX軸方向の調整を、二台のY軸方向駆動装置24yによりマスク保持枠22のY軸方向及びθ軸方向(Z軸まわりの揺動)の調整を行う。
図3において、マスク保持枠22のX軸方向に互いに対向する二辺の内側には、マスクMと基板との対向面間のスキマを測定する手段としてのギャップセンサ25と、マスクMと基板との平面ずれ量を検出する手段としてのアライメントカメラ26とが配設されており、ギャップセンサ25及びアライメントカメラ26は共に移動機構27を介してX軸方向に移動可能とされている。
移動機構27は、マスク保持枠22のX軸方向に互いに対向する二辺の上面側にはそれぞれギャップセンサ25及びアライメントカメラ26を保持する保持架台27aがY軸方向に延びて配置されており、該保持架台27aの前記Y軸方向駆動装置24yから離間する側の端部は、リニアガイド27bによって支持されている。リニアガイド27bは、マスクステージベース21上に設置されてX軸方向に沿って延びる案内レール27cと、案内レール27c上を移動するスライダ(図示せず)とを備えており、該スライダに保持架台27aの前記端部が固定されている。
スライダをモータ及びボールねじからなる駆動用アクチュエータ27dによって駆動することにより、保持架台27aを介してギャップセンサ25及びアライメントカメラ26がX軸方向に移動するようになっている。なお、マスクステージベース21の開口21aのY軸方向の両端部にはマスクMの両端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ(遮蔽板)28がマスクMより上方に位置して配置されており、このマスキングアパーチャ28はモータ,ボールねじ及びリニアガイドよりなるマスキングアパーチャ駆動装置28aによりY軸方向に移動可能とされてマスクMの両端部の遮蔽面積を調整できるようになっている。
図2において、ワークステージ機構10は、ベース2上に設置されており、マスクMと基板との対向面間のスキマを所定量に調整するZ軸送り台11と、該Z軸送り台11上に配設されてワークステージをY軸方向に移動させるワークステージ送り機構12とを備えている。Z軸送り台11は、ベース2上に立設された上下粗動装置11aによってZ軸方向に粗動可能に支持されたZ軸粗動ステージ11bと、該Z軸粗動ステージ11bの上に上下微動装置11cを介して支持されたZ軸微動ステージ11dとを備えている。上下粗動装置11aには例えば空圧シリンダが用いられ、単純な上下動作を行うことによりZ軸粗動ステージ11bを予め設定した位置までマスクMと基板とのスキマの計測を行うことなく昇降させる。
一方、上下微動装置11cは、モータとボールねじとくさびとを組み合わせてなる可動くさび機構を備えており、この実施の形態では、例えばZ軸粗動ステージ11bの上面に設置したモータ11eによってボールねじのねじ軸11fを回転駆動させるようにすと共にボールねじナット11gをくさび状に形成してそのくさび状ナット11gの斜面をZ軸微動ステージ11dの下面に突設したくさび(不図示)の斜面と係合させ、これにより、可動くさび機構を構成している。
ボールねじのねじ軸11fを回転駆動させると、くさび状ナット11gがY軸方向に水平微動し、この水平微動運動が両くさびの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換される。この可動くさび機構からなる上下微動装置11cは、Z軸微動ステージ11dのY軸方向の一端側(図の手前側)に2台、他端側に1台合計3台設置され、それぞれが独立に駆動制御されるようになっており、これにより、上下微動装置11cは、マスクMと基板とのスキマを計測しつつ目標値までZ軸微動ステージ11dの高さを微調整する機能に加えて、水平面に対する傾斜の微調整を行うチルト機能をも有するものになっている。
ワークステージ送り機構12は、Z軸微動ステージ11dの上面にX軸方向に互いに離間配置されてそれぞれY軸方向に沿って延設された二組のリニアガイド12aと、リニアガイド12aのスライダ(図示せず)に取り付けられたY軸送り台12bと、Y軸送り台12bをY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置12cとを備えており、Y軸送り駆動装置12cのモータ12dによって回転駆動されるボールねじ軸12eに螺合されたボールねじナット(図示せず)にY軸送り台12bが連結されている。
このY軸送り台12bの上には、基板(図2で不図示)を保持する基板保持部であるワークステージ13が取り付けられ、また、ワークステージ13のY軸送り誤差を検出する送り誤差検出手段14としてのレーザ干渉計(光学的計測センサ)14c,14dのミラー14a,14bが設置されている。ミラー14aはY軸送り台12bの幅方向の一側でY軸方向に沿って延びており、ミラー14bはY軸送り台12bのY軸方向の一端側にX軸方向に互いに離間して二か所配置されている。
送り誤差検出手段14は、ミラー14aに対向配置されてベース2に支持された真直度検出用のレーザ干渉計14cと、2個のミラー14bにそれぞれ対向配置されてベース2に支持された2台の傾斜及びY軸方向距離検出用のレーザ干渉計14dとを備えている。各レーザ干渉計14c、14dよりY軸送り台12bひいては第1の分割パターンの露光に続いて第2の分割パターンをつなぎ露光する際に基板を次のエリアに送る段階で発生するワークステージ13の送り誤差を検出して、その検出信号をCPU7の補正制御部に出力するようにしている。補正制御部は、この検出信号に基づいてつなぎ露光のための位置決め補正量を算出して、その算出結果をマスク位置調整装置(及び必要に応じて上下微動装置11c)に出力し、これにより、該補正量に応じてマスク位置調整装置等が駆動制御されて位置ずれが補正される。
次に、ワークステージ13の送り誤差について説明すると、ワークステージ13をY軸方向に所定の距離だけ送る場合の送り誤差としては、送り位置(距離)の誤差以外に、真直度とワークステージ面の傾きとがある。真直度とは、送り始点を通るY軸と実際の送り進行方向直線との間の送り終点におけるずれ量(X−Z平面内の)であり、X軸方向成分ΔXとZ軸方向成分ΔZとからなる。一方、ワークステージ面の傾きは、ワークステージ13の移動時のヨーイング(Z軸回りの回動),ピッチング(X軸回りの回動),ローリング(Y軸回りの回動)等により発生するものであり、ヨーイングではワークステージ面が水平のまま左右いずれかに首振りしてY軸に対し角度θだけずれ、ピッチングではワークステージ面が進行方向の前後に所定角度傾斜し、ローリングではワークステージ面が水平に対し左右に所定角度傾斜する。これらの誤差は、例えば直動軸受案内装置であるリニアガイドの精度等に起因して発生する。
送り誤差のうち、ヨーイングと真直度のX軸方向成分ΔXとは、送り誤差検出手段14により知ることができる。すなわち、Y軸方向の二台のレーザ干渉計14d、14dの計測値の差からヨーイングを検出でき、その結果とX方向のレーザ干渉計14cにより真直度を求めることができる。また、Y軸方向位置の誤差は、Y軸方向の二台のレーザ干渉計14d、14dの平均値で求めることができる。その他、真直度のZ軸方向成分ΔZ,ピッチング,ローリングは三台のギャップセンサ25により知ることができる。
この実施の形態では、Y軸方向をX軸方向のレ−ザ干渉計14c用のミラー14aの反射面に平行な方向としてY軸方向の真直度の基準をミラー14aによって定めている。そして、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマーク(不図示)とを整合させた状態のときに、マスクMのマスクパターンPの向きがY軸方向、換言すればミラー14aの反射面に平行な方向に対し傾きがない状態となるように設定されている。このため、2ヵ所のマスク側アライメントマークの中心同士を結ぶ線と、Y軸方向と一致させるべき方向とがなす角度が、2ヵ所のワーク側アライメントマークの中心同士を結ぶ線と、ミラー14aの反射面とのなす角度と等しくなるようにしている。
本実施の形態では、X軸方向のレーザ干渉計14c用のミラー14aの反射面を、ワークステージ13上の二か所のワーク側アライメントマークAの中心同士を結んだ線と厳密に直交するように設定し、二か所のマスク側アライメントマークの中心同士を結んだ線とマスクパターンPの向きとの関係も同様とした。そして、ワーク側アライメントマークAを基準にしてマスクMとのアライメントを行い、一回目のステップ露光が行われる。
なお、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマークとの整合については、アライメントカメラ26によって高精度に且つ容易に行えるようにしている。アライメントカメラ26は、マスクステージ11の下面に保持されているマスクMの表面のマスクマーク(不図示)をマスク裏面側から光学的に検出するものであり、ピント調整機構によりマスクMに対して接近離間移動してピント調整がなされるようになっている。
CPU7は、負圧ポンプP−の制御のみならず、露光制御シャッター42gの開制御、ワークステージ13の送り制御、レーザ干渉計14c,14dの検出値に基づく補正量の演算、マスク位置調整装置24の駆動制御、アライメント調整時の補正量の演算、Z軸送り台11の駆動制御、ワーク自動供給装置(図示せず)の駆動制御等、分割逐次近接露光装置に組み込まれた殆どのアクチュエータの駆動及び所定の演算処理をマイクロコンピュータやシーケンサ等を用いたシーケンス制御を基本として実行するようになっている。
次に、露光装置の動作を説明する。例えば、カラーフィルタ形大型液晶ディスプレイ用のRGBカラーフィルタに所定のパターンを形成する場合、ガラス基板上に先ず各画素間を仕切るブラックマトリックスのパターンをレジスト塗布した後に酸素遮断膜を塗布し、次いで、露光、現像の各工程を経る。このようにブラックマトリックスのパターンが形成された基板上に、R(赤),G(緑),B(青)の三原色の個々のパターンを各色毎にブラックマトリックスのパターン形成と同様の工程を繰り返しながら形成していく。ここでは、基板上に最初に形成するブラックマトリックスのパターンを「一層目」、一層目の上に形成する三原色のいずれかのパターンを「二層目」、次に形成する三原色の他のいずれかのパターンを「三層目」、更にその次に形成する三原色の残りのパターンを「四層目」という。
ここでは、大型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタのガラス基板の上に一層目のブラックマトリックスのパターンを2分割逐次近接露光により形成する場合を例に採る。分割逐次近接露光装置のマスクステージ1の下面には、一層目のパターンが描かれたマスクMが予め真空吸着により装着されている。また、ワークステージ13は、Y軸方向の前進限近傍(1ステップ目位置近傍であり、基板の搬入・搬出を行う位置)に位置し且つZ軸方向の最下限迄下降している。また、1枚の基板の処理が終わると次々に別の基板の処理を繰り返す場合を想定しており、すでに何枚かの処理を終わっているものとする。この場合、負圧ポンプP−から排気され、光学系チャンバ5内は、マスクMがたわまない程度の所定の圧力に設定されている。一方、サーマルチャンバ4及び光源チャンバ6内は大気圧に維持されている。
(1)アライメントのためのギャップ調整
まず、Z軸送り台11を構成するZ軸送り台11の上下粗動装置11aを駆動してワークステージ13を予め設定してある粗動上限目標位置(例えばマスクMの表面から数mm程度の位置)まで急速上昇させる。この粗動時には、ギャップセンサ25によるワークチャック(不図示)の上面(実際にはその上に固定されたガラス製の被検部上面)とマスクMとのスキマ間隔(ギャップ)の計測は行わない。
次に、Z軸送り台11の3台の上下微動装置11cを駆動してそのクサビ作用によりワークステージ13を微動で上昇させ、これにより、ワークステージ13とマスクMとを近接させる。この微動時には、マスク側アライメントマーク(不図示)を有するマスクMの表面と、ワーク側アライメントマークAを有するワークチャックの面との間のギャップをギャップセンサ25により計測し、その計測結果を上下微動装置11cの制御装置に出力し、該制御装置は予め設定してあるアライメント時の目標ギャップ量と一致するように上下微動装置11cを制御してワークステージ13を上昇させる。
このように、Z軸送り台11の上下動の速度を二速に分けて、ワークステージ13の上昇距離の大部分を上下粗動装置11aで高速上昇させるとともに、最終的には上下微動装置11cでワークステージ13を微動且つ高精度で上昇させるようにしているため、分割逐次近接露光におけるギャップ調整作業の高速化と高精度化を同時に達成することができる。
(2)アライメント調整
このようにして、ワークステージ13とマスクMとを近接させた状態においては、基板のステップ方向(Y軸方向)とマスクMとの相対位置及び姿勢が正しく整合していない場合、ワークステージ13に対してマスクパターンPを有するマスクMが傾斜している場合(ワークステージ13の向きとY軸方向の向きとは一致しているとして)には、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマークとは整合せず、ずれてしまう。従って、このまま1ステップ目のマスクパターンPの露光転写を行うと、次ステップ目で同一の基板上に形成される分割パターンPとのずれが生じて、精度の良いブラックマトリックスのパターンが得られない。そこで、ワーク側アライメントマークAとマスク側アライメントマーク(不図示)との整合作業(アライメント)をアライメントカメラ26を用いて行う。
また、ピントずれを検出するのにギャップセンサ25で実際のマスク下限位置を計測し、その計測値をCPU7に出力して予めマスク下面(マスクマーク面Mm)に設定しておいたピント位置(目標位置)からの相対ピント位置変化量を計算してその分だけピント調整機構を操作してアライメントカメラ26の位置を補正しているので、例えばマスク厚のばらつきによるピントずれを調整してマスクマークに対するベストフォーカスを保証することができる。
なお、ギャップセンサ25からの信号と、センサSからの信号とを予め対応付け、マスクMのたわみを補正できる圧力差が予め求めておけば、かかる圧力差をCPU7に記憶することで、実際の露光時におけるマスクMのたわみを補正するように、負圧ポンプP−の吸引力を変化させる(フィードバック制御する)ことができる。このとき、マスク保持枠22とマスクステージベース21との間にはスキマΔが存在し、そこにラビリンス構造30が設けられているので、ラビリンス構造30を介してサーマルチャンバ4から光学系チャンバ5へと空気が侵入するが、負圧ポンプP−の吸引量を調整することで、マスクMの形状を最適に保持できる。
その他、マスクMを保持する保持枠22の変形を監視する監視センサを設けることもできる。特にマスクMは非常に高価なものであるため、その損傷を回避したいが、露光装置の動作中に保持枠22からマスクMが脱落する場合もある。そこで、監視センサを設けることにより、保持枠22の変形が所定量を超えたと判断した場合、装置を停止したりアラームを出すようにすると、マスクMの脱落を未然に回避できる。
マスクのたわみ(又は形状)を測定するセンサとしては、ギャップセンサ25に限らず、種々の光学的センサ、磁気的センサ、機械的センサ(例えばマスクMの固定部の微小変位を測定する)等を用いることができる。なお、マスクMの上面近傍の気圧を検出するセンサを別個に設け、そのセンサの信号をCPU7に入力することで、負圧ポンプP−の吸引力を変化させる(フィードバック制御する)こともできる。
又、ラビリンス構造30を介して侵入する空気により、マスクMを冷却することもできる。ただし、基板Wに塗布された物質が昇華して、光学系42のミラー等に付着して汚染することを抑制するために、負圧ポンプP−の排気路は、マスクMと光学系42との間に配置するのが望ましい。
(3)基板の投入
1ステップ目の露光アライメント終了後、Z軸送り台11により一旦ワークステージ13を必要なだけ下降させる。この状態で、ワークステージ13とマスクステージ11との間隔(例えば60mm程度)を利用して、ワーク自動供給装置(図示せず)により基板をワークステージ13上に投入し、ワークステージ13上のワークチャックに保持する。その後、再度Z軸送り台11により、マスクMの下面と基板上面とのスキマを、露光する際に必要な所定の値となるように調整する。その手順は、ギャップセンサ25により計測されるのがマスクMの下面と基板上面とのギャップである点を除けば、上述と同じ手順である。
ワーク自動供給装置により基板をワークステージ13上に投入した後、レーザ干渉計14c,14dの検出値をCPU7の補正制御部に出力し、該補正制御部で算出された位置決め補正量に基づいてマスク位置調整装置24を制御してマスク保持枠22の位置を調整し、これにより、Z軸送り台11によるワークステージ13を上下動に起因するワークステージ13のXY平面内での位置ずれを補正してマスクMの向きとY軸方向との傾きのない状態に戻す。
次に、光学系42の露光制御用シャッター42gを開制御して1ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板の所定位置に焼き付けて、基板上に第1の分割パターンを得る。
(4)2ステップ目の露光位置へのワークステージ13の移動
続いて、第2の分割パターンのつなぎ露光を行うために、ワークステージ送り機構12の送り駆動装置12cを駆動してワークステージ13を移動させることにより、ワークステージ13をマスクMに対してY方向に1ステップ量だけ送り、基板を2ステップ目の露光位置に配置する。このとき、基板とマスクMとの干渉を避けるため、ワークステージ13を必要な分だけZ軸方向に下降させるようにしてもよい。
(5)ワークステージ13の送り誤差によるアライメント調整
上記のようにワークステージ13をマスクMに対してY方向に1ステップ量だけ送る際には、先にのべた要因による送り誤差が生じるため、そのまま2ステップ目の露光をすると第2の分割パターンがわずかではあるが位置ずれをおこす。例えば、ワークステージ13のステップ送り中にワークステージ13のヨーイングと真直度のエラーにより、正規位置からのズレが生じる。
そこで、基板上に第2の分割パターンを露光転写する前に、基板の送り誤差を送り誤差検出手段14のレーザ干渉計14c,14dで検出してその検出結果をつなぎ露光位置を補正するCPU7の補正制御部に出力し、補正制御部では検出結果に基づいてつなぎ露光のための位置決め補正量を算出し、その算出結果に基づいてマスク位置調整装置24(及び送り時のピッチング補正など、必要に応じてギャップ調整を行うために上下微動装置11c)のX軸方向駆動装置24x及びY軸方向駆動装置14yを制御してマスク保持枠22の位置を調整し、マスクMの基板に対する位置ずれを補正する。なお、Z軸送り台11によるマスクMと基板とのギャップ調整を行った場合は、その後の状態でのヨーイング及び真直度のデータに基づいて調整する。
(6)2ステップ目の露光
その後、光学系42の露光制御用シャッター42gを開制御して2ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板の所定位置に焼き付けて、基板上に位置ずれが修正された第2の分割パターンを得る。その後、ワークステージ13を1ステップ目の位置へ戻し、処理済みの基板を図示しないアンローダにより搬出する。
本実施の形態の効果について、比較例を参照して説明する。図7は、比較例にかかる露光装置の図6と同様な一部断面図である。比較例においては、ラビリンス構造が設けられていない他は、図6に示す実施の形態と同様な構造を有する。
まず、図7に示す比較例においては、ラビリンス構造が設けられていないので、マスクMの上面側の気圧と下面側の気圧との差による強い気流AFが、マスク保持枠22とマスクステージベース21との間の隙間を通過し、マスクMや基板S上に塵埃等を飛散させる恐れがある。又、マスクMの上部に塵埃DSの発生源が存在する場合、かかる隙間を通過して塵埃DSが基板上に落下する恐れもある。更に、かかる隙間が大きいと、通過する空気の流量も大きくなり、マスクMの上下面の気圧制御に大きな負荷がかかることになる。
これに対し、図6に示す本実施の形態によれば、ラビリンス構造30が設けられているので、マスクMの上面側の気圧と下面側の気圧との差による気流AFは、ラビリンス板31,32の間の狭い隙間を通過する際に抵抗が生じるので、流れが抑制され、マスクMや基板S上に塵埃等を飛散させることを抑えることができる。又、マスクMの上部に塵埃DSの発生源が存在しても、ラビリンス板31,32の間の狭い隙間を通過することが困難となるので、塵埃DSが基板S上に落下する恐れを抑制できる。更に、ラビリンス板31,32の間の狭い隙間に通過する気流に抵抗を与えることで、マスクMの上下面の気圧の変動を抑え、気圧制御を容易にできる。一方、マスク保持枠2は、マスクステージベース21に対して隙間δの範囲でX、Y方向に移動できるので、十分なマスクストロークを確保することもできる。
図8は、本実施の形態の変形例にかかる図6と同様な断面図である。本変形例のラビリンス構造30’において、マスク保持枠22に取り付けるラビリンス板31と、マスクステージベース21に取り付けるラビリンス板32とを、それぞろ3枚として交互に組み合わせている点が異なっている。かかる構成により、狭い隙間の空間が長くなり、それにより上述したラビリンス構造の効果が高まることとなる。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
図9は、本実施の形態の別な変形例にかかる図6と同様な断面図であり、組み付け時の状態を示している。本変形例のラビリンス構造30”において、ラビリンス板32に、間隔調整手段であるボルト33を螺合可能なねじ孔32aを形成している。上述したラビリンス構造の効果は、ラビリンス板31,32の間隔dが狭いほど有効であるが、露光ステップ中にラビリンス板31,32同士が擦れ合うと発塵を招き、マスクや基板に塵埃が付着する恐れがある。そこで、本変形例においては、組み付け時に、ねじ孔32aにボルト33を螺合させ、その先端をラビリンス板32から距離dだけ突出させる。更にラビリンス板31に重ねる際に、ボルト33の先端がラビリンス板31の下面に当接するように配置すれば、ラビリンス板31,32の間隔は、距離dに精度良く確保されることとなる。組み付け後に、ボルト33は取り外される。本変形例によれば、ラビリンス構造の効果を最大限発揮すると共に、ラビリンス板31,32同士の接触を回避して発塵を抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
本実施の形態にかかる露光装置の断面図である。 本実施の形態の露光装置の要部斜視図である。 マスクステージ近傍を拡大して示す図である。 図5の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 図4の構成を矢印V方向に見た図である。 図4の矢印IVで示す部位を拡大して示す図である。 比較例にかかる露光装置の図6と同様な一部断面図である。 本実施の形態の変形例にかかる図6と同様な断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかる図6と同様な断面図である。
符号の説明
1 マスクステージ
2 ベース
3 支持柱
4 サーマルチャンバ
4a 給気路
5 光学系チャンバ
5a 排気路
6 光源チャンバ
10 ワークステージ機構
11 マスクステージ
11a 上下粗動装置
11b 軸粗動ステージ
11c 上下微動装置
11d 軸微動ステージ
11e モータ
11f ボールねじ軸
11g ナット
12 ワークステージ送り機構
12a リニアガイド
12b Y軸送り台
12c 駆動装置
12d モータ
12e ボールねじ軸
13 ワークステージ
14 誤差検出手段
14a ミラー
14b ミラー
14c レーザ干渉計
14d レーザ干渉計
14y Y軸方向駆動装置
17a 保持架台
20 マスクステージ機構
21 マスクステージベース
21a 開口
22 マスク保持枠
22a フランジ
22b フランジ
24 マスク位置調整装置
24a ロッド
24c リニアガイド
24d ピン支持機構
24r 案内レール
24s スライダ
24x X軸方向駆動装置
24y Y軸方向駆動装置
25 ギャップセンサ
26 アライメントカメラ
27 移動機構
27b リニアガイド
27c 案内レール
27d 駆動用アクチュエータ
28 マスキングアパーチャ
28a マスキングアパーチャ駆動装置
30、30’、30” ラビリンス構造
31、32 ラビリンス板
41 高圧水銀ランプ
42 光学系
42a 凹面鏡
42b, オプチカルインテグレータ
42d 平面ミラー
42f 球面ミラー
42g 露光制御シャッター
42g 露光制御用シャッター
43 透明板
G 定盤
M マスク
P+ 正圧ポンプ
P− 負圧ポンプ
Pa 大気圧

Claims (3)

  1. ステージベースと、前記ステージベースに対して可動となっており、パターンを形成したマスクを保持するマスク保持部と、基板を保持する基板保持部とを有し、光源からの光を光学系を介して前記マスクに照射することにより、前記パターンを前記基板に露光する露光装置であって、
    前記ステージベースと前記マスク保持部との間にラビリンス構造を設けたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記マスクの一方の面に接し前記光学系の少なくとも一部を内包した空間を囲うチャンバと、前記チャンバ内の気圧と、前記マスクの他方の面に接する前記チャンバ外の気圧とに圧力差を与える圧力制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記ラビリンス構造は、前記マスク保持枠に取り付けた板と、それに対向して延在する前記ステージベースに取り付けた板とを含み、
    前記板の間隔を調整する間隔調整手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。

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