JP2007188956A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリサイド層を有するトランジスタの製造安定性を向上させる。
【解決手段】シリコン基板101の素子形成面にゲート電極105およびその側壁を覆うサイドウォール107を形成し、ゲート電極105の周囲のシリコン基板101に、ソース・ドレイン領域109を形成する。サイドウォール107が形成されたシリコン基板101の素子形成面全面に、Ni膜115を形成した後、シリコン基板101を加熱し、ソース・ドレイン領域109においてシリコン基板101とNi膜115とを反応させる。その後、未反応のNi膜115を除去し、ソース・ドレイン領域109の上部の領域にNiシリサイド層111を形成する。Ni膜115を形成する工程またはシリコン基板101を加熱しシリコン基板101とNi膜115とを反応させる工程において、サイドウォール107上に、Ni膜115が途切れた断絶部117を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シリコン基板に電界効果トランジスタが設けられた半導体装置の製造方法に関する。
従来の半導体装置の製造方法において、シリコン基板上にシリサイド層を形成する技術が知られている。シリサイド層を設けることにより、ゲートやソース・ドレイン電極の低抵抗化を図ることができる。このような半導体装置の製造方法として、従来、特許文献1および特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1には、薄い電極に対してシリサイドを適用しようとする技術が記載されている。特許文献1においては、シリサイドに必要なシリコンを、シリサイド層としてトランジスタ電極上に供給している。これにより、電極のシリコンを消費せずに、シリサイド層を形成できるとされている。
また、特許文献2には、ゲート電極の両側にダミー電極が設けられた半導体装置が記載されている。この半導体装置においては、ゲート電極上に形成されるシリサイド層の厚さが、ゲート電極とダミー電極との間に位置する領域に形成されるシリサイド層の厚さよりも厚くなっている。これにより、ソースドレイン拡散層におけるシリサイド層の厚みを均一にすることができるとされている。また、ゲート電極上のシリサイド膜の厚膜化とソースドレイン拡散層の浅接合化に伴うシリサイド膜厚の薄膜化との両立が可能であるとされている。
また、シリサイド層形成過程で用いられるスパッタ装置として、従来、特許文献3に記載のものがある。特許文献3には、ターゲットホルダとウェーハホルダとの間にコリメート板を設置した状態で介在させることが記載されている。コリメート板を挿入して金属のスパッタを行うことにより、ゲート電極のチャージアップを抑制できるとされている。
特開平10−178179号公報 特開2004−289138号公報 特開2004−263305号公報
ところで、電界効果型トランジスタのさらなる高速動作を実現するため、トランジスタのゲート長の微細化が進められている。
そこで、本発明者は、シリサイド層としてニッケル(Ni)シリサイド層を用いる場合について、トランジスタのゲート長の微細化を試みた。ところが、シリコン基板上にニッケルを含む膜を形成し、シリコン基板と膜とを反応させてニッケルシリサイドを形成する工程においては、ゲート電極間距離が小さくなると、ゲート電極間距離が小さい領域で、ニッケルの過剰反応が顕著に発生することが明らかになった。
本発明者は、ニッケルを用いた場合に、ゲート電極間距離が小さい領域で、ニッケルの過剰反応が顕著に生じる原因について鋭意検討した。その結果、ニッケルの過剰反応の原因として、密領域においてNiSi2化が起こりやすくなること、およびサイドウォール上に成膜されたニッケル含有膜からの反応時の「滑り込み」が起こりやすくなること、の二つが推察された。
上記二つの原因のうち、後者の反応時の「滑り込み」と本明細書の記載において表現している現象は、サイドウォール上に成膜されたニッケル含有膜が、シリサイド化反応時に、サイドウォール上を移動し、シリコン基板のソース・ドレイン領域に滑り落ちてしまう現象である。シリサイド化反応時に滑り込みが生じる場合、ソース・ドレイン領域に当初成膜されたニッケル含有膜に加えて、さらにサイドウォールから移動してきたニッケル含有膜がソース・ドレイン領域に供給されることになる。ニッケル含有膜がソース・ドレイン領域に過剰に堆積すると、ニッケルとシリコン基板との過剰反応が生じる懸念があった。
この滑り込み現象は、ニッケル含有膜を用いた本発明者の検討により新たに発見された現象である。このようなニッケルの滑り込みによる過剰反応を抑制するためには、上記特許文献1および特許文献2に記載の技術とは異なる対応が必要となる。そこで、本発明者は、サイドウォールからのニッケル含有膜の滑り込みを抑制すべくさらに検討を進め、本発明に至った。
本発明によれば、
シリコン基板の素子形成面に、ゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の側壁を覆う側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート電極の周囲の前記シリコン基板に、ソース・ドレイン領域を形成する工程と、
前記側壁絶縁膜が形成された前記シリコン基板の前記素子形成面全面に、ニッケルを含む膜を形成する工程と、
前記ニッケルを含む膜が形成された前記シリコン基板を加熱し、前記ソース・ドレイン領域において前記シリコン基板と前記ニッケルを含む膜とを反応させる工程と、
シリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程の後、未反応の前記ニッケルを含む膜を除去し、前記ソース・ドレイン領域の上部の領域にシリサイド層を形成する工程と、
を含み、
ニッケルを含む膜を形成する前記工程またはシリコン基板を加熱しシリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程において、前記側壁絶縁膜上に、前記ニッケルを含む膜が途切れた断絶部を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の製造方法においては、ニッケルを含む膜の形成時または形成後において、側壁絶縁膜上のニッケルを含む膜を途切れさせて、断絶部を形成する。このため、側壁絶縁膜上に形成されたニッケルを含む膜のうち、断絶部よりも上部に形成されたニッケルを含む膜がシリコン基板のソース・ドレイン領域に滑り込まないようにすることができる。よって、ソース・ドレイン領域へのニッケルを含む膜の過剰な供給を抑制できる。したがって、ソース・ドレイン領域におけるシリコン基板とニッケルを含む膜との過剰反応を抑制できる。このため、本発明によれば、ソース・ドレイン領域に、ニッケルを含むシリサイド層を安定的に形成することができる。また、過剰反応の抑制により、ソース・ドレイン領域の深さの減少を効果的に抑制できるため、ソース・ドレイン領域における接合リーク電流の発生を抑制することができる。
なお、本発明の製造方法において、断絶部は、側壁絶縁膜の少なくとも一部の領域に形成されればよい。また、断絶部が、平面視においてゲート電極の延在方向に沿って形成されることにより、ニッケルを含む膜の滑り込みをさらに効果的に抑制できる。
また、ニッケルを含む膜において、滑り込みが生じる理由は必ずしも明らかではないが、側壁絶縁膜とニッケルを含む膜との親和性が比較的低いためであると推察される。
なお、これらの各構成の任意の組み合わせや、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた本発明の態様として有効である。
以上説明したように本発明によれば、シリサイド層を有するトランジスタの製造安定性を向上させる技術が実現される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、すべての図面において、共通の構成要素には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態の半導体装置の構成を示す断面図である。
図1に示した半導体装置100は、シリコン基板101と、シリコン基板101に設けられたMOSFET102とを備える。
MOSFET102は、シリコン基板101の表面近傍に設けられた一対のソース・ドレイン領域109、ソース・ドレイン領域109の上部に形成されたエクステンション領域108、これらの間に形成されたチャネル領域(不図示)、チャネル領域上に設けられたゲート絶縁膜103、ゲート絶縁膜103上に設けられたゲート電極105、ゲート絶縁膜103およびゲート電極105の側壁を被覆するサイドウォール107を含む。また、ゲート電極105の上部にNiシリサイド層113が設けられている。また、ソース・ドレイン領域109の上部のうち、サイドウォール107の非形成領域に、Niシリサイド層113が設けられている。
ゲート絶縁膜103は、たとえば、SiO2膜等の酸化膜や、SiON膜等の酸窒化膜とする。以下においては、ゲート絶縁膜103がSiO2膜である場合を例に説明する。また、ゲート絶縁膜103を高誘電率膜としてもよい。高誘電率膜は、シリコン酸化膜よりも比誘電率の高い膜であり、いわゆるhigh−k膜を用いることができる。高誘電率膜は、比誘電率が6以上の材料により構成することができる。具体的には、高誘電率膜は、それぞれ、HfおよびZrからなる群から選択される一または二以上の金属元素を含む材料により構成することができ、これらのいずれかの金属元素を含む酸化膜、シリケート膜等とすることができる。
ゲート電極105は、シリコンを含む導電膜により構成される。ゲート電極105は、さらに具体的には、多結晶シリコン膜により構成される。
サイドウォール107は絶縁膜からなる。サイドウォール107の材料は、たとえばSiO2膜等の酸化膜や、SiN膜等の窒化膜とする。サイドウォール107は、ゲート絶縁膜103の上部からシリコン基板101表面に向かって拡径している。
ソース・ドレイン領域109は、MOSFET102のソースまたはドレインとして機能する不純物拡散領域である。
次に、図1に示した半導体装置100の製造方法を説明する。図2(a)〜図2(c)および図3(a)〜図3(c)は、半導体装置100の製造手順を示す工程断面図である。半導体装置100は、シリコン基板101にMOSFET102を形成することにより得られる。
半導体装置100は、以下の手順により製造される。
ステップ101:シリコン基板101の素子形成面に、ゲート電極105を形成する工程、
ステップ103:ゲート電極105の側壁を覆う側壁絶縁膜(サイドウォール107)を形成する工程、
ステップ105:ゲート電極105の周囲のシリコン基板101に、ソース・ドレイン領域109を形成する工程、
ステップ107:サイドウォール107が形成されたシリコン基板101の素子形成面全面に、ニッケルを含む膜(Ni膜115)を形成する工程、
ステップ109:Ni膜115が形成されたシリコン基板101を加熱し、ソース・ドレイン領域109においてシリコン基板101とNi膜115とを反応させる工程、および
ステップ111:シリコン基板101とNi膜115とを反応させるステップ109の手順の後、未反応のNi膜115を除去し、ソース・ドレイン領域109の上部の領域にシリサイド層(Niシリサイド層111)を形成する工程。
そして、上記工程のうち、Ni膜115を形成するステップ107またはシリコン基板101を加熱しシリコン基板101とNi膜115とを反応させるステップ109において、サイドウォール107上に、Ni膜115が途切れた断絶部117を形成する。
Ni膜115を形成するステップ107またはシリコン基板101を加熱しシリコン基板101とNi膜115とを反応させるステップ109において、断絶部117が、平面視においてゲート絶縁膜103の延在方向に沿って形成される。また、断絶部117は、平面視において、サイドウォール107の一端から他端にわたってストライプ状に形成される。こうすれば、シリコン基板101へのNiの滑り込みをさらに確実に抑制することができる。
ただし、本実施形態および以下の実施形態において、断絶部117は、サイドウォール107上の少なくとも一部の領域に設けられていればよい。本実施形態のように、サイドウォール107の延在方向の一端から他端にわたって断絶部117を設けることにより、サイドウォール107の延在方向の全体にわたってNiの滑り込みを抑制することができる。このため、ソース・ドレイン領域109におけるシリコン基板101の過剰反応をさらに効果的に抑制することができる。
また、Ni膜115を形成するステップ107またはシリコン基板101を加熱しシリコン基板101とNi膜115とを反応させるステップ109において、ゲート絶縁膜103の両側のサイドウォール107上に断絶部117が形成される。こうすることにより、ゲート電極105の両側について、サイドウォール107からシリコン基板101へのNiの滑り込みをより一層確実に抑制することができる。このため、ゲート電極105の両側での半導体装置100の構造のばらつきをさらに効果的に抑制できる。
断絶部117は、サイドウォール107の底部近傍に形成される。なお、サイドウォール107の底部近傍とは、サイドウォール107上のNi膜115のソース・ドレイン領域109への滑り込みが実用上充分に抑制できる程度にサイドウォール107の底部付近であることをいう。
半導体装置100のゲート電極105はシリコンを含み、シリコン基板101を加熱しシリコン基板101とNi膜115とを反応させるステップ109において、ゲート絶縁膜103とNi膜115とを反応させるとともに、Niシリサイド層111を形成するステップ111において、ソース・ドレイン領域109の上部の領域およびゲート絶縁膜103の上部の領域に、それぞれNiシリサイド層111およびNiシリサイド層113を形成する。こうすれば、ソース・ドレイン領域109に加えてゲート絶縁膜103についても低抵抗化が可能となる。
本実施形態においては、シリコン基板101を加熱しシリコン基板101とNi膜115とを反応させるステップ109は、シリコン基板101を第一条件で加熱処理し、サイドウォール107上のNi膜115を途切れさせて、断絶部117を形成する工程である。
また、本実施形態においては、Niシリサイド層111を形成するステップ111が、
ステップ113:未反応のNi膜115を除去する工程、および
ステップ115:未反応のNi膜115を除去するステップ113の後、シリコン基板101を第二条件で加熱処理し、シリコン基板101とNi膜115とを反応させる工程、
を含む。
なお、ステップ109の第一条件での加熱処理は、断絶部117が形成される条件での処理であればよい。また、この加熱処理は、シリコン基板101とNi膜115との反応が生じる条件とする。さらに具体的には、Ni膜115を形成するステップ107においては、サイドウォール107上に、Ni膜115の膜厚が5nm以下となる領域を形成する。そして、シリコン基板101を第一条件で加熱処理し断絶部117を形成するステップ109において、シリコン基板101を250℃以上500℃以下の温度で加熱処理する。シリコン基板101を250℃以上の温度で加熱することにより、Ni膜115の熱凝集をさらに確実に生じさせて、断絶部をさらに確実に形成することができる。また、シリコン基板101を500℃以下の温度で加熱することにより、シリサイド化反応をさらに穏やかな条件で安定的に行うことができる。
以下、図2(a)〜図2(c)および図3(a)〜図3(c)を参照し、半導体装置100の製造手順をさらに具体的に説明する。
まず、図2(a)に示すように、たとえば(100)面を主面とするシリコン基板101上に、公知の技術により、STI(Shallow Trench Isolation)による素子分離領域(不図示)を形成する。素子分離領域は、LOCOS法等の公知の他の方法で形成してもよい。その後、熱酸化法により、シリコン基板101上に酸化膜を形成する。そして、酸化膜上に、たとえば50〜200nm程度の膜厚の多結晶シリコン膜を形成する。
次に、シリコン基板101の上部に、ゲート絶縁膜103の形成領域を覆うフォトレジスト膜を形成する。そして、ゲート絶縁膜103の形成領域以外の領域に設けられた多結晶シリコン膜および酸化膜を選択的にドライエッチングして除去することにより、多結晶シリコン膜および酸化膜をゲート絶縁膜103およびゲート電極105の形状に加工する(ステップ101)。
そして、ゲート電極105をマスクとするイオン注入により、チャネル領域とソース・ドレイン領域109との電気的接続部として機能するエクステンション領域108を形成する(図2(a))。
つづいて、図2(b)に示すように、シリコン基板101の素子形成面に、CVD(chemical vapor deposition)法によりゲート電極105を覆うようにサイドウォール107となる絶縁膜を成膜する。絶縁膜の材料は、たとえばシリコン酸化膜もしくは窒化膜とする。また、絶縁膜の膜厚は、たとえば10〜100nm程度とする。そして、絶縁膜を所定の条件でエッチバックすることにより、ゲート電極105の両側にサイドウォール107を形成する(ステップ103)。
そして、図2(c)に示すように、ゲート電極105およびサイドウォール107をマスクとして、エクステンション領域108に注入された不純物と同じ導電型の不純物をシリコン基板101にイオン注入する。このイオン注入により、ゲート電極105の周囲にエクステンション領域108よりも深いソース・ドレイン領域109を形成する(ステップ105)。
次いで、スパイク急速昇温アニール(スパイクRTA(Rapid Thermal Annealing))により、ソース・ドレイン領域109を活性化する。スパイクRTAにおけるシリコン基板101表面の最高到達温度は、たとえば1000〜1100℃程度とする。その後、シリコン基板101の素子形成面について、所定のニッケルスパッタ前処理を実施してもよい。前処理としては、たとえば薬液を用いたシリコン基板101表面の洗浄処理が挙げられる。洗浄処理により、シリコン基板101の表面に形成された自然酸化膜や異物を除去することができるため、ソース・ドレイン領域109の上部の領域のシリサイド化をさらに確実に行うことができる。
次に、図3(a)に示すように、シリコン基板101の素子形成面全面に、スパッタ法を用いてNi膜115を形成する(ステップ107)。このとき、ソース・ドレイン領域109の上部のNi膜115の膜厚を、5〜20nm程度、さらに具体的には7〜15nm程度とする。Ni膜115の形成は、たとえば常温スパッタにより行う。また、このとき、サイドウォール107下部におけるNi膜115の膜厚を、後述するシンターにより断絶部117が形成される程度に薄くする。サイドウォール上のNi膜115に、シンターにより断絶部117が形成される程度の膜厚の領域を設けることにより、ステップ109にて断絶部117を確実に形成することができる。
シンターによりサイドウォール107上のNi膜115に断絶部117が形成されるためのサイドウォール107上のNi膜115の膜厚の上限は、たとえば、サイドウォール107の底部におけるサイドウォール107表面のシリコン基板101表面に対する立ち上がり角度αなどのサイドウォール107の形状、サイドウォール107の材料、およびシンター温度に依存する。断絶部117の形成方法については、後述する実施例にてさらに詳細に説明する。本実施形態では、たとえば、サイドウォール107の底部近傍におけるサイドウォール107表面の立ち上がり角度を60度とするとともに、サイドウォール107上にNi膜115の膜厚が5nm以下の領域が形成される条件でNi膜115を成膜する。
サイドウォール107下部に形成されるNi膜115の膜厚は、たとえばイオン化スパッタ法を用いる場合、スパッタ時の基板バイアス電圧を変えることにより調整することができる。また、通常のスパッタ法を用いる場合、コリメート板を使用してスパッタの異方性を調整することにより、サイドウォール107下部に形成されるNi膜115の膜厚を調整することができる。コリメート板のみでスパッタの異方性を高める場合には、コリメート板の穴の径とコリメート板の厚さを制御する。具体的には、コリメート板を厚くし、穴径を小さくするほどスパッタの異方性は高くなり、サイドウォール107に付着するNi膜115の膜厚を薄くすることができる。
また、スパッタの異方性は、サイドウォール107の形状に応じて調整される。ゲート電極105の高さが低く、サイドウォール107の膜厚が厚い場合は、サイドウォール下部の形状がなだらかな形状となる。このため、Ni膜115の形成時に、サイドウォール107下部でのNi膜115の膜厚を薄くするためには、より異方性の高いスパッタを行う必要がある。一方、ゲート電極105の高さが高く、サイドウォール107の膜厚が薄い場合は、サイドウォール下部の形状が急峻になる。このため、スパッタの異方性の程度が比較的小さくても、サイドウォール107下部に形成されるNi膜115を薄膜化することができる。
Ni膜115のスパッタと連続して、Ni膜115表面の酸化防止のために、TiNを5〜10nm程度スパッタしてもよい。
次いで、図3(b)に示したように、Ni膜115が形成されたシリコン基板101を加熱処理し、断絶部117を形成する(ステップ109)。本実施形態では、二段階のシンターを実施する。ステップ109では、第一シンター(ステップ113)が行われる。第一シンターでは、低温でアニールすることにより、サイドウォール107上に形成されたNi膜115に膜凝集を生じさせて断絶部117を形成するとともに、準安定なNiシリサイドを形成する。
断絶部117を形成するための加熱温度は、サイドウォール107上のNi膜115の膜厚等に依存する。たとえば、サイドウォール107の底部近傍におけるサイドウォール107表面の立ち上がり角度が60度であって、サイドウォール107底部におけるNi膜115の膜厚が5nm以下であるとき、第一シンターのシンター温度を250℃以上500℃以下とし、シンター時間を0秒より長く60秒以下とする。
つづいて、図3(c)に示したように、未反応のNi膜115をウェットエッチングにより除去する(ステップ113)。その後、第二シンターとして、シリコン基板101を所定の温度でアニールし、NiとSiとを反応させてシリサイドを形成する(ステップ115)。第二シンターの温度は、たとえば第一シンターの温度よりも高い温度とする。以上の手順により、図1に示した半導体装置100が得られる。なお、以上の手順の後、半導体装置100の所定の位置に、コンタクトプラグを形成する工程や、所定の配線工程を実施してもよい。
本実施形態によれば、Ni膜115のシリサイド化反応の際に、サイドウォール107上に断絶部117が形成される。
従来の技術では、サイドウォールの下部の形状がなだらかであったり、ニッケルスパッタ工程における異方性が低かったりして、断絶部117を意図的に形成するプロセスとなっていなかった。このため、サイドウォール上に成膜されるニッケル量が多く、ゲート電極間距離の小さい領域で、NiとSiとの過剰反応が促進されていた。
これに対し、本実施形態によれば、ステップ109のNiシリサイド化工程において、断絶部117が形成されるため、断絶部117の上部に形成されたNi膜115がサイドウォール107からのシリコン基板101に滑り込まないようにすることができる。このため、ゲート間距離が小さい構成とした場合にも、ソース・ドレイン領域109上部において、シリコン基板101とNiとの過剰反応を抑制することができる。さらに具体的には、ゲート長方向の断面視において、シリコン基板表面における拡散層の幅、つまりシリコン基板表面における拡散層のゲート電極側端部と素子分離膜側端部との距離が0.16μm以下の半導体装置では、特にサイドウォールからのNiの滑り込みの影響が顕著に生じる。本実施形態によれば、このような微細化された構成においても、サイドウォール107からソース・ドレイン領域109上へのNi膜115の滑り込みを抑制することができる。よって、半導体装置100の製造安定性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、Ni膜115の滑り込みを抑制できるので、サイドウォール107の形成領域の近傍におけるシリコン基板101の過剰反応を抑制することができる。このため、Niシリサイド層111を形成する際のサイドウォール107の形成領域の近傍におけるソース・ドレイン領域109の深さの減少を抑制できる。このため、ソース・ドレイン領域109の接合リーク電流の発生を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、常温スパッタによりNi膜115が形成される。このため、電極上にシリサイド層を堆積させる特許文献1の場合とは異なり、Niのスパッタ直後にサイドウォール上のニッケルが除去される条件でウェット処理をすると、すべてのニッケルが除去されてしまう。そこで、本実施形態においては、Ni膜115を形成し、第一シンターによるシリサイド化反応を行った後、ウェット処理により未反応のNi膜115を除去する。これにより、サイドウォール107上の未反応のNi膜115を選択的に除去することができる。
また、本実施形態では、シリサイド化の際の加熱処理を、第一シンターと第二シンターの二段階で行う。そして、第一シンターにおいては、加熱温度を比較的低温にすることにより、断絶部117を安定的に形成するとともに、シリサイド化反応を穏やかな条件で安定的に進行させることができる。このため、Niシリサイド層111およびNiシリサイド層113の製造安定性を向上させることができる。
以下の実施形態においては、第一の実施形態と異なる点を中心に説明する。
(第二の実施形態)
本実施形態は、半導体装置100(図1)の別の製造方法に関する。本実施形態の製造方法の基本手順は第一の実施形態と同様であるが、断絶部117の形成方法が異なる。第一の実施形態においては、ステップ109にてNi膜115に断絶部117を形成したのに対し、本実施形態では、ステップ107において、断絶部117を有するNi膜115を形成する。
本実施形態においては、サイドウォール107を形成するステップ103において、サイドウォール107に、Ni膜115の付着を抑制する遮断面を形成するとともに、Ni膜115を形成するステップ109において、サイドウォール107の遮断面の上部に断絶部117を形成する。
遮断面を形成する工程は、サイドウォール107の底部において、サイドウォール107の表面のシリコン基板101の表面に対する立ち上がり角度が略90度となるようにサイドウォール107を形成する工程である。また、Ni膜115を形成するステップ109においては、サイドウォール107の底部に断絶部117が形成される。
図4(a)および図4(b)は、本実施形態の半導体装置100の製造工程を示す断面図である。
本実施形態においても、図2(a)〜図2(c)を参照して前述した手順を用いて、シリコン基板101上の所定の領域にゲート絶縁膜103、ゲート電極105、サイドウォール107、エクステンション領域108およびソース・ドレイン領域109を形成する。
ただし、本実施形態においては、サイドウォール107を形成する際に、絶縁膜のエッチバック条件を制御して、サイドウォール107の下部の形状がシリコン基板101に対して急峻な角度を有するようにする。そして、アズスパッタ時に、Ni膜115が実質的に膜になっていない程度の薄膜となるように、Niスパッタにおける異方性を高める。
本明細書で言うサイドウォール107の立ち上がり角度αとは、具体的には、図4(a)に示したように、シリコン基板101の表面からサイドウォール107の接線を引いたときに、接線とシリコン基板101表面(水平面)とのなす角αを示している。立ち上がり角度αは、たとえば、半導体装置100のゲート長方向の断面をSEM(走査型電子顕微鏡)観察することにより計測することができる。
なお、ゲート長が100nm以下であるような微細トランジスタの製造プロセスでは、接合が形成される以降の熱処理が形状変化に及ぼす影響は小さく、シリサイド形成時の立ち上がり角度αは、概ね、半導体装置が出来上がった状態でも保たれている。
本実施形態においては、この立ち上がり角度αが90度となるようにする。サイドウォール107の立ち上がり角度αを90度とすれば、サイドウォールの底部近傍において、サイドウォール107の表面を、Ni膜115が付着しない遮断面とし、遮断面の少なくとも一部に断絶部117を設けることができる。そして、Ni膜115形成時のスパッタにおける異方性を高めて、シリコン基板101の法線方向成分以外の方向からのスパッタ量を低減させる。これにより、サイドウォール107の底部近傍にNi膜115が形成されないようにすることができる(図4(b))。
なお、サイドウォール107の立ち上がり角度は、サイドウォール107となる絶縁膜のドライエッチングの条件の調整することにより調整可能である。エッチング条件として、具体的には、エッチングガスの種類および圧力が挙げられる。たとえば、通常のなだらかな勾配のサイドウォール107を形成する際には、エッチングガスとしてCF4、CHF3、O2およびArを用い、チャンバ内を比較的低い圧力としてエッチングする。これに対し、本実施形態では、エッチングガスとしてC48、O2およびArを用い、チャンバ内を比較的高い圧力としてエッチングすることにより、サイドウォール107の勾配を急峻にすることができる。
さらに具体的には、エッチングガスとして、CF4、CHF3、O2およびArを用いることにより、サイドウォール107の立ち上がり角度αを90度にすることができる。また、CHF3、O2およびArを用いることもできる。さらに具体的には、エッチングの圧力を20〜100mtorr程度とし、ガス流量をCHF3/O2/Ar=20/20/300sccmとしてもよい。このようにすれば、シリコン基板101から底部が垂直にたちあがるサイドウォール107を一段階のエッチング工程で形成することができる。
なお、本実施形態においても、Ni膜115のスパッタにおける異方性の向上方法として、第一の実施形態に記載の方法を用いることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、以上の実施形態においては、Niシリサイド層111を形成するために、シリコン基板101上にNi膜115を形成する場合を例に説明したが、シリコン基板101上に形成する膜は、ニッケルを含む膜であればよく、たとえば、NiN膜等の窒化膜や、Niを含む金属膜を用いてもよい。ゲート電極105の材料を多結晶シリコンとしたが、ゲート電極105の材料としては、種々のものを用いることができる。
図5(a)〜図5(c)は、半導体装置100のゲート電極の構成を示す図である。
図5(a)は、図1に示した半導体装置100の構成に対応する。図5(a)においては、ゲート電極105の材料が多結晶シリコンであって、その上部にNiシリサイド層113が形成されている。
また、図5(b)においては、ゲート電極がNiシリサイド層113からなる。
さらに、図5(c)においては、金属膜119からなるゲート電極が設けられている。金属膜119からなるゲート電極は、たとえば以下の手順により得られる。まず、図1に示した半導体装置100を得る。その後、シリコン基板101の素子形成面に、ゲート電極105上部の領域以外の領域を覆うマスクを絶縁膜などで形成する。そして、マスクを用いてNiシリサイド層113およびゲート電極105を順次除去する。その後、Niシリサイド層113およびゲート電極105が除去された領域に、金属膜119を選択的に形成する。あるいは、図1に示した半導体装置を形成する際に、後工程でエッチングされやすい材料でゲート電極105を形成しておいて、その材料をエッチングした後に、エッチング除去された領域を金属膜119で埋め込む方法を用いることもできる。
本実施例では、第一の実施形態に記載の方法を用いて、半導体装置100(図1)を製造した。サイドウォール107の材料は、SiO2膜とした。サイドウォール107の立ち上がり角度αを60度とした。そして、サイドウォール107上でNi膜115の断絶が発生するシンター温度と、断絶が生じたときのサイドウォール107上のNi膜115の膜厚の関係を調べた。結果を図6(a)および図6(b)に示す。図6(a)は、サイドウォール107(図中「SW」とも表記する。)が酸化膜(SiO2膜)である場合の結果であり、図6(b)は、サイドウォール107が窒化膜(SiN膜)である場合の結果である。
図6(a)および図6(b)において、実線の下の領域ではNiの断絶が生じるので、実線よりNi膜厚を薄くすることによってNiの滑り込みを抑制することができる。
また、図6(a)および図6(b)より、サイドウォールの材質として、たとえばSiN膜を使うと、断絶が生じる膜厚は若干増加するが、SiO2膜と同様の温度依存性が得られる。
第一シンター時に過剰反応が生じる場合、サイドウォール上にスパッタされたニッケルがサイドウォール下部の拡散層にどんどん供給されつづける。これに対し、サイドウォール下部のニッケルの膜厚が薄いと、熱をかけた際に凝集して、サイドウォール107上でNi膜115の断絶が起こる。膜の断絶が起こると、ソース・ドレイン領域109となる拡散層上には、未反応のニッケルが供給されなくなるため、拡散層上の過剰反応が止められる。
シンター温度を250℃以上400℃以下とした場合、図6中の各シンター温度におけるスポットに対応する膜厚よりもサイドウォール107上におけるNi膜115の膜厚が薄くなる条件でNi膜115のスパッタを行う。これにより、サイドウォール107上に断絶部117を形成することができる。
たとえば、本実施例においては、サイドウォール107の下部の角度をシリコン基板101に対して60度とした。そして、スパッタ法を用いてシリコン基板101(ソース・ドレイン領域109)上に10nmの膜厚のNi膜115をする際に、コリメート板厚を107mmとするとともに、コリメート板の穴系を1センチ以下とした。こうすることにより、サイドウォール107上のNi膜115の膜厚を5nm以下とすることができた。
また、コリメート板をさらに厚くして、穴径を小さくすることにより、スパッタの異方性をさらに高めることができる。また、この場合、コリメート板の穴径を小さくすることにより、生産性は低下する方向に傾くため、コリメート板はチャージアップ対策のみに利用し、イオン化スパッタなどの方法を組み合わせることも可能である。
実施形態における半導体装置の構成を示す断面図である。 図1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施形態における半導体装置のゲート電極の構成を示す断面図である。 実施例の半導体装置における第一シンター温度と断絶が生じるNi膜厚との関係を示す図である。
符号の説明
100 半導体装置
101 シリコン基板
102 MOSFET
103 ゲート絶縁膜
105 ゲート電極
107 サイドウォール
108 エクステンション領域
109 ソース・ドレイン領域
111 Niシリサイド層
113 Niシリサイド層
115 Ni膜
117 断絶部

Claims (8)

  1. シリコン基板の素子形成面に、ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の側壁を覆う側壁絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート電極の周囲の前記シリコン基板に、ソース・ドレイン領域を形成する工程と、
    前記側壁絶縁膜が形成された前記シリコン基板の前記素子形成面全面に、ニッケルを含む膜を形成する工程と、
    前記ニッケルを含む膜が形成された前記シリコン基板を加熱し、前記ソース・ドレイン領域において前記シリコン基板と前記ニッケルを含む膜とを反応させる工程と、
    シリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程の後、未反応の前記ニッケルを含む膜を除去し、前記ソース・ドレイン領域の上部の領域にシリサイド層を形成する工程と、
    を含み、
    ニッケルを含む膜を形成する前記工程またはシリコン基板を加熱しシリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程において、前記側壁絶縁膜上に、前記ニッケルを含む膜が途切れた断絶部を形成する半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    ニッケルを含む膜を形成する前記工程またはシリコン基板を加熱しシリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程において、前記断絶部が、平面視において前記ゲート電極の延在方向に沿って形成される半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
    ニッケルを含む膜を形成する前記工程またはシリコン基板を加熱しシリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程において、前記ゲート電極の両側の前記側壁絶縁膜上に前記断絶部が形成される半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲート電極がシリコンを含み、
    シリコン基板を加熱しシリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程において、前記ゲート電極と前記ニッケルを含む膜とを反応させるとともに、
    シリサイド層を形成する前記工程において、前記ソース・ドレイン領域の上部の領域および前記ゲート電極の上部の領域にシリサイド層を形成する半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    シリコン基板を加熱しシリコン基板とニッケルを含む膜とを反応させる前記工程が、前記シリコン基板を第一条件で加熱処理し、前記側壁絶縁膜上の前記ニッケルを含む膜を途切れさせて、前記断絶部を形成する工程であって、
    シリサイド層を形成する前記工程が、
    未反応の前記ニッケルを含む膜を除去する工程と、
    未反応のニッケルを含む膜を除去する前記工程の後、前記シリコン基板を第二条件で加熱処理する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    ニッケルを含む膜を形成する前記工程において、前記側壁絶縁膜上に、前記ニッケルを含む膜の膜厚が5nm以下となる領域を形成し、
    シリコン基板を第一条件で加熱処理し断絶部を形成する前記工程が、前記シリコン基板を250℃以上500℃以下の温度で加熱処理する工程である半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至4いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    側壁絶縁膜を形成する前記工程において、前記側壁絶縁膜に、前記ニッケルを含む膜の付着を抑制する遮断面を形成するとともに、
    ニッケルを含む膜を形成する前記工程において、前記側壁絶縁膜の前記遮断面の上部に前記断絶部を形成する半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    遮断面を形成する前記工程が、前記側壁絶縁膜の底部において、前記側壁絶縁膜の表面の前記シリコン基板の表面に対する立ち上がり角度が略90度となるように前記側壁絶縁膜を形成する工程であって、
    ニッケルを含む膜を形成する前記工程において、前記側壁絶縁膜の前記底部に前記断絶部を形成する半導体装置の製造方法。
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