JP2007187751A - 画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー像の定着時の伸縮に起因した表裏面の画像形成位置のずれを確実に回避すること。
【解決手段】第1用紙搬送路80上を用紙が搬送されてくると、その用紙にトナー像を形成しないまま定着ニップ部33に搬入する。第2用紙搬送路90を経由して再び搬送されてくる用紙の第1の面にトナー像を形成し、定着ニップ部33に搬入してトナー像を定着させる。更に、第2用紙搬送路90を経由して再び搬送されてくる用紙の第2の面にトナー像を形成し、定着ニップ部33に搬入してトナー像を定着させてから排紙トレイ60へと排出する。
【選択図】図1
【解決手段】第1用紙搬送路80上を用紙が搬送されてくると、その用紙にトナー像を形成しないまま定着ニップ部33に搬入する。第2用紙搬送路90を経由して再び搬送されてくる用紙の第1の面にトナー像を形成し、定着ニップ部33に搬入してトナー像を定着させる。更に、第2用紙搬送路90を経由して再び搬送されてくる用紙の第2の面にトナー像を形成し、定着ニップ部33に搬入してトナー像を定着させてから排紙トレイ60へと排出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成方法に係り、特に、トナー像を記録材に定着させるゼログラフィ技術を用いた画像形成方法に関する。
用紙などの記録材の表裏面に画像を形成するいわゆる両面印刷を実現する技術としては、記録材の表面にトナー像を転写して定着させた後、インバータと呼ばれる部材を用いて記録材を反転させ、その裏面にトナー像を再び転写するのが一般的である。この際、表面に転写させたトナー像の定着は加熱源を内包させたロールからなるニップ部を経由して行われるためにその加熱源の熱の作用を受けて記録材が伸縮してしまい、引き続いて裏面にトナー像を転写させた場合には表面と裏面とで画像形成位置が微妙にずれてしまうという問題があった。
この種の問題を解決する端緒となり得る技術を開示した文献として、特許文献1などがある。この文献に開示された画像形成装置は、表面のトナー像の定着後に、記録材の伸縮量をラインセンサで検知し、その検知結果を裏面へのトナー像の定着位置の補正へフィードバックするようになっている。
特開2004−347842号公報
この種の問題を解決する端緒となり得る技術を開示した文献として、特許文献1などがある。この文献に開示された画像形成装置は、表面のトナー像の定着後に、記録材の伸縮量をラインセンサで検知し、その検知結果を裏面へのトナー像の定着位置の補正へフィードバックするようになっている。
しかしながら、特許文献1に開示された類の手法は、単色型の画像形成エンジンを想定した技術であり、タンデム型の画像形成エンジンにおいては、記録材の伸縮量をラインセンサで検知するタイミングよりも感光体ドラム上の帯電面にトナー像を形成するタイミングの方が早く、検知結果をトナー像の形成にフィードバックできないため、同形式の画像形成エンジンには原理的に適用できない。また、ラインセンサを実装するスペースとその実装コストを考慮すると、中小型機への実装は難しくなるという問題があった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、中小型機への実装も可能な比較的単純な仕組みにより、トナー像の定着時の伸縮に起因した表裏面の画像形成位置のずれを確実に回避できるようにすることを目的とする。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、中小型機への実装も可能な比較的単純な仕組みにより、トナー像の定着時の伸縮に起因した表裏面の画像形成位置のずれを確実に回避できるようにすることを目的とする。
本発明の好適な態様である画像形成方法は、記録材を加熱する予備加熱工程と、前記加熱された記録材にトナー像を転写する転写工程と、前記トナー像が転写された記録材を再び加熱してそのトナー像を定着させる定着加熱工程とを有する。
本発明の別の好適な態様である画像形成方法は、記録材を収容する収容部と、少なくとも一方に加熱源を内包させた一対のロールの周面同士を当接させてなるニップ部と、それら両部の間を結ぶ記録材搬送路上にて記録材にトナー像を転写する転写部とを有する装置を用いた画像形成方法であって、前記収容部から抽出した記録材を、前記転写部にトナー像を転写させることなく前記ニップ部に搬入する予備加熱工程と、前記ニップ部を経由した記録材へ前記転写部にトナー像を転写させる転写工程と、前記トナー像の転写を終えた記録材を前記ニップ部に再び搬入する定着加熱工程とを有する。
この態様において、前記装置は、前記ニップ部を経由した記録材の第1の面と第2の面とを反転させて前記記録材搬送路へ再び搬入する反転部を更に備え、前記定着加熱工程にて前記ニップ部を経由させた記録材の第1の面と第2の面とを前記反転部に反転させる工程と、前記反転された記録材へ前記転写部にトナー像を転写させる工程とを更に有してもよい。
また、前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する際の加熱源の温度と前記定着加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する際の加熱源の温度とを個別に設定する工程を更に有してもよい。
前記装置は、ニップ部のロールに内包させた加熱源の温度を示す各温度情報と、記録材の属性を示す各属性情報とを各々対応付けて記憶したメモリと、記録材の属性を入力する入力部とを備え、前記入力部を介して入力された属性と対応付けて前記メモリに記憶された温度情報を読み出す工程と、前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する際の加熱源の温度を前記読み出した温度情報が表す温度に設定する工程とを更に有してもよい。
前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する搬入速度と前記定着加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する搬入速度とを個別に設定する工程を更に有してもよい。
前記装置は、ニップ部に用紙を搬入する搬入速度を示す各速度情報と、記録材の属性を示す各属性情報とを各々対応付けて記憶したメモリと、記録材の属性を入力する入力部とを備え、前記入力部を介して入力された属性と対応付けて前記メモリに記憶された速度情報を読み出す工程と、前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する搬入速度を前記読み出した速度情報が表す速度に設定する工程とを更に有してもよい。
前記属性情報が表す属性は、記録材の種類、坪量、寸法、並びに記録材が記録材搬送路を搬送される際の記録材周辺の温度及び湿度のうちの1つ又は複数の組み合わせであってもよい。
本発明は、トナー像を定着させる際と同様の加熱処理をトナー像の形成前の記録材に一度施してから、その記録材へのトナー像の形成と定着のための加熱処理とを施すようになっている。用紙などの記録材は、複数回の加熱処理を経るうちの最初の段階の伸縮率が2回目以降の段階と比べて特に大きいという特性を有しているため、トナー像を形成する前の記録材に加熱処理を施す本発明によれば、トナー像の定着時の伸縮に起因した表裏面の画像形成位置のずれを確実に回避することができる。
(第1実施形態)
本願発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1のハードウェア構成概略図である。画像形成装置1は、記録材である一枚の用紙の表裏面に画像を印字できるようになっており、図に示すように、給紙トレイ10、画像形成エンジン20、トナー像定着部30、搬送路切換部40、用紙反転部50、排紙トレイ60、及び装置全体の動作を制御するコントローラ70を備えてなる。また、本装置1には、給紙トレイ10から、画像形成エンジン20、トナー像定着部30、及び搬送路切換部40を経由して排紙トレイ60へと繋がる第1用紙搬送路80と、搬送路切換部40にて第1用紙搬送路80と分岐し、用紙反転部50を経由して再び第1用紙搬送路80と合流する第2用紙搬送路90とが敷設されている。
本願発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1のハードウェア構成概略図である。画像形成装置1は、記録材である一枚の用紙の表裏面に画像を印字できるようになっており、図に示すように、給紙トレイ10、画像形成エンジン20、トナー像定着部30、搬送路切換部40、用紙反転部50、排紙トレイ60、及び装置全体の動作を制御するコントローラ70を備えてなる。また、本装置1には、給紙トレイ10から、画像形成エンジン20、トナー像定着部30、及び搬送路切換部40を経由して排紙トレイ60へと繋がる第1用紙搬送路80と、搬送路切換部40にて第1用紙搬送路80と分岐し、用紙反転部50を経由して再び第1用紙搬送路80と合流する第2用紙搬送路90とが敷設されている。
給紙トレイ10には、複数枚の用紙が収容され、コントローラ70による指示の下にこの給紙トレイ10からピッキングされた用紙は一枚ずつ第1用紙搬送路80へと搬入されるようになっている。
画像形成エンジン20は、無端の中間転写ベルト21を複数のロールに捲き回し、そのベルト21の外周上にY、M、C、Kの各色毎の画像形成素子22とベルトクリーナ23とを備え付けてなる。画像形成素子22の各々は、感光体ドラム、帯電器、露光器、現像器、ドラムクリーナ、除電装置などから形成され、各々の感光体ドラム上の帯電面にトナー像を形成し、中間転写ベルト21に重畳転写する(一次転写)。
また、中間転写ベルト21を下方の位置にて捲き回すロールの一つは二次転写ロール24となっており、この二次転写ロール24とバックアップロール25とにより中間転写ベルト21を挟み込むことによって二次転写ニップ部26を形成している。給紙トレイ10からピッキングされた用紙は、中間転写ベルト21上に重畳転写されたトナー像と重なるようなタイミングで二次転写ニップ部26に搬入されるようになっており、中間転写ベルト21上のトナー像は二次転写ロール24側から付与される電位差の作用を受けて用紙に転写される(二次転写)。
また、中間転写ベルト21を下方の位置にて捲き回すロールの一つは二次転写ロール24となっており、この二次転写ロール24とバックアップロール25とにより中間転写ベルト21を挟み込むことによって二次転写ニップ部26を形成している。給紙トレイ10からピッキングされた用紙は、中間転写ベルト21上に重畳転写されたトナー像と重なるようなタイミングで二次転写ニップ部26に搬入されるようになっており、中間転写ベルト21上のトナー像は二次転写ロール24側から付与される電位差の作用を受けて用紙に転写される(二次転写)。
トナー像定着部30は、内部に加熱源31aを有する加熱ロール31と加圧ロール32とにより第1用紙搬送路80上において定着ニップ部33を形成している。二次転写ニップ部26にてトナー像が転写された用紙がこの定着ニップ部33に搬入されると、そのトナー像は加熱ロール31と加圧ロール32とによる加熱及び加圧を受けて用紙に転写及び定着される。
搬送路切換部40は、コントローラ70による指示の下に上下に移動する第1切換板41を備えており、第1切換板41を下側に移動させると定着ニップ部33を経由した用紙がそのまま排紙トレイ60に搬出される一方、第1切換板41を上側に移動させると同部を経由した用紙が第2用紙搬送路90へ搬入される。
第2用紙搬送路90へ搬入された用紙は、用紙反転部50にて表裏面が反転された後、第1用紙搬送路80へ再び搬入されるようになっている。
図2は、用紙反転部50のハードウェア構成の詳細を示す図である。図に示すように、用紙反転部50は、搬入ロール51a及びb、第2切換板52、反転用搬送路53、センサ54、反転ロール55a及びb、及び搬出ロール56a及びbを備えてなる。反転ロール55a及びbは、図示外の駆動装置により正逆の回転が可能な構成となっている。図において、この用紙反転部50内に用紙Pが搬入された時点では第2切換板52が下側に移動しており、搬入ロール51a及びbに導かれた用紙Pは反転ロール55a及びbのニップ部に挟持される。反転ロール55a及びbは、そのまま正回転しながらセンサ54が用紙後端を検出する位置まで用紙Pを引き込む(図2に示した状態)。センサ54が用紙後端を検出すると、第2切換板52を上側に移動させた後、用紙Pを引き込んでいた反転ロール55a及びbを今度は逆回転させる。これにより、表裏面が反転された用紙Pが搬出ロール56a及びbに導かれて反転部外に搬出され、第2用紙搬送路90へと再び搬入される。
図2は、用紙反転部50のハードウェア構成の詳細を示す図である。図に示すように、用紙反転部50は、搬入ロール51a及びb、第2切換板52、反転用搬送路53、センサ54、反転ロール55a及びb、及び搬出ロール56a及びbを備えてなる。反転ロール55a及びbは、図示外の駆動装置により正逆の回転が可能な構成となっている。図において、この用紙反転部50内に用紙Pが搬入された時点では第2切換板52が下側に移動しており、搬入ロール51a及びbに導かれた用紙Pは反転ロール55a及びbのニップ部に挟持される。反転ロール55a及びbは、そのまま正回転しながらセンサ54が用紙後端を検出する位置まで用紙Pを引き込む(図2に示した状態)。センサ54が用紙後端を検出すると、第2切換板52を上側に移動させた後、用紙Pを引き込んでいた反転ロール55a及びbを今度は逆回転させる。これにより、表裏面が反転された用紙Pが搬出ロール56a及びbに導かれて反転部外に搬出され、第2用紙搬送路90へと再び搬入される。
図3は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。図に示す動作は、コントローラ70が予め定められた手順で装置各部の動作を制御することにより実現される。
図に示すステップ100において、コントローラ70は、給紙トレイ10からピッキングした用紙を、画像形成素子22を駆動させることなく二次転写ニップ部26に搬入する。これにより、二次転写ニップ部26にてトナー像が転写されない用紙が定着ニップ部33へ搬入され、同部33の加熱ロール31の作用を受けて伸縮する。この定着ニップ部33を経由する際に用紙が伸長するかそれとも縮小するか、及びその伸縮量は用紙の含有成分などの諸条件に依存する。
続く、ステップ110では、第1切換板41を下側に移動させ、定着ニップ部33を経由した用紙を第2用紙搬送路90へ搬入する。第2用紙搬送路90へ搬入された用紙は用紙反転部50で反転された後、第1用紙搬送路80へ搬入される。
図に示すステップ100において、コントローラ70は、給紙トレイ10からピッキングした用紙を、画像形成素子22を駆動させることなく二次転写ニップ部26に搬入する。これにより、二次転写ニップ部26にてトナー像が転写されない用紙が定着ニップ部33へ搬入され、同部33の加熱ロール31の作用を受けて伸縮する。この定着ニップ部33を経由する際に用紙が伸長するかそれとも縮小するか、及びその伸縮量は用紙の含有成分などの諸条件に依存する。
続く、ステップ110では、第1切換板41を下側に移動させ、定着ニップ部33を経由した用紙を第2用紙搬送路90へ搬入する。第2用紙搬送路90へ搬入された用紙は用紙反転部50で反転された後、第1用紙搬送路80へ搬入される。
ステップ120では、画像形成素子22を駆動させて中間転写ベルト21にトナー像を形成した状態で、第1用紙搬送路80を搬送されてくる用紙を二次転写ニップ部26に搬入する。これにより、二次転写ニップ部26にて中間転写ベルト21のトナー像が用紙の第1の面に転写され、転写されたトナー像はその後方の定着ニップ部33の加熱ロール31と加圧ロール32の作用を受けて用紙の第1の面に定着する。
ステップ130では、第1切換板41を下側に移動させ、定着ニップ部33を経由した用紙を第2用紙搬送路90へ搬入する。第2用紙搬送路90へ搬入された用紙は用紙反転部50で再び反転された後、第1用紙搬送路80へ搬入される。
ステップ130では、第1切換板41を下側に移動させ、定着ニップ部33を経由した用紙を第2用紙搬送路90へ搬入する。第2用紙搬送路90へ搬入された用紙は用紙反転部50で再び反転された後、第1用紙搬送路80へ搬入される。
ステップ140では、画像形成素子22を駆動させて中間転写ベルト21に別のトナー像を形成した状態で、第1用紙搬送路80を搬送されてくる用紙を二次転写ニップ部26に搬入する。これにより、二次転写ニップ部26にて中間転写ベルト21のトナー像が用紙の第2の面に転写され、転写されたトナー像はその後方の定着ニップ部33の加熱ロール31と加圧ロール32の作用を受けて用紙の第2の面に定着する。
ステップ150では、第1切換板41を上側に移動させ、定着ニップ部33を経由した用紙を排紙トレイ60へと排出する。
ステップ150では、第1切換板41を上側に移動させ、定着ニップ部33を経由した用紙を排紙トレイ60へと排出する。
以上説明した本実施形態では、第1用紙搬送路80上を用紙が搬送されくると、その用紙にトナー像を形成しないまま定着ニップ部33へと搬入する。そして、第2用紙搬送路90を経由して再び搬送されてくる用紙の第1の面にトナー像を形成し、定着ニップ部33に搬入してトナー像を定着させる。更に、第2用紙搬送路90を経由して再び搬送されてくる用紙の第2の面にトナー像を形成し、定着ニップ部33に搬入してトナー像を定着させてから、排紙トレイ60へと排出するようになっている。用紙などの記録材は、複数回の加熱処理を経るうちの最初の段階の伸縮率が2回目以降の段階と比べて特に大きいという特性を有しているため、トナー像を形成する前の記録材を定着ニップ部33に搬入して加熱処理を施す本実施形態によれば、トナー像の定着時の伸縮に起因した表裏面の画像形成位置のずれを確実に回避することができる。
(第2実施形態)
本願発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、用紙を搬入させる定着ニップ部33の加熱源31aの温度は常に一定であった。これに対し、本実施形態では、トナー像を形成する用紙の属性に応じて加熱源31aの温度を設定する。
本実施形態にかかる画像形成装置1のハードウェア構成は、温度設定メモリと属性入力部を備える点を除いて第1実施形態と同様である。
本願発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、用紙を搬入させる定着ニップ部33の加熱源31aの温度は常に一定であった。これに対し、本実施形態では、トナー像を形成する用紙の属性に応じて加熱源31aの温度を設定する。
本実施形態にかかる画像形成装置1のハードウェア構成は、温度設定メモリと属性入力部を備える点を除いて第1実施形態と同様である。
図4は、温度設定メモリのデータ構造図である。図に示すように、このメモリは、「用紙種類」、「用紙坪量」、「サイズ」、「搬送路内温度」、「搬送路内湿度」、及び「加熱源温度」の6つのレコードを取り纏めたテーブルを記憶する。
「用紙種類」、「用紙坪量」、「サイズ」、「搬送路内温度」、「搬送路内湿度」の5つのレコードには、各種の属性情報が記憶される。属性情報は、用紙の種類、坪量、サイズ、搬送路内の温度、湿度の各属性をそれぞれ表す情報である。「加熱源温度」のフィールドには、温度情報を記憶する。温度情報は、「用紙種類」、「用紙坪量」、「サイズ」、「搬送路内温度」、「搬送路内湿度」の各属性情報により特定される環境において定着ニップ部33の加熱源に設定すべき温度を示す情報である。各レコードの「加熱源温度」のフィールドに記憶する温度情報の内容は、加熱源の温度を数パターンで設定した定着ニップ部33に実際に用紙を搬入させた実験結果を基に割り出されたものとする。
「用紙種類」、「用紙坪量」、「サイズ」、「搬送路内温度」、「搬送路内湿度」の5つのレコードには、各種の属性情報が記憶される。属性情報は、用紙の種類、坪量、サイズ、搬送路内の温度、湿度の各属性をそれぞれ表す情報である。「加熱源温度」のフィールドには、温度情報を記憶する。温度情報は、「用紙種類」、「用紙坪量」、「サイズ」、「搬送路内温度」、「搬送路内湿度」の各属性情報により特定される環境において定着ニップ部33の加熱源に設定すべき温度を示す情報である。各レコードの「加熱源温度」のフィールドに記憶する温度情報の内容は、加熱源の温度を数パターンで設定した定着ニップ部33に実際に用紙を搬入させた実験結果を基に割り出されたものとする。
属性入力部は、本装置1を利用して用紙に画像を形成するユーザが、用紙種類、用紙坪量、サイズ、搬送路内温度、搬送路内湿度をそれぞれ入力するための操作子である。
次に、本実施形態の動作を説明する。
本実施形態においては、図3に示した動作を行う前に、温度設定動作を行なう。この動作においては、まず、ユーザが、属性入力部を操作することにより、用紙種類、用紙坪量、サイズ、搬送路内温度、搬送路内湿度の各属性を設定する。
そして、ユーザによる設定が行われると、コントローラ70は、その設定内容に応じたレコードを温度設定メモリのテーブルから特定し、特定したレコードの「加熱源温度」のフィールドの記憶された温度情報を読み出す。更に、定着ニップ部33の加熱ロール31内の加熱源31aの温度をその読み出した温度情報が表す温度に設定した後、図3に示したステップ100の処理を開始する。
本実施形態においては、図3に示した動作を行う前に、温度設定動作を行なう。この動作においては、まず、ユーザが、属性入力部を操作することにより、用紙種類、用紙坪量、サイズ、搬送路内温度、搬送路内湿度の各属性を設定する。
そして、ユーザによる設定が行われると、コントローラ70は、その設定内容に応じたレコードを温度設定メモリのテーブルから特定し、特定したレコードの「加熱源温度」のフィールドの記憶された温度情報を読み出す。更に、定着ニップ部33の加熱ロール31内の加熱源31aの温度をその読み出した温度情報が表す温度に設定した後、図3に示したステップ100の処理を開始する。
以上説明した本実施形態によると、トナー像を形成しないまま用紙を定着ニップ部33に搬入し、その加熱ロール31と加圧ロール32による加熱及び加圧を通じて伸縮させることができるだけでなく、その加熱の度合いを用紙の属性に応じて好適化することができる。
(他の実施形態)
本願発明は、種々の変形実施が可能である。
第2実施形態では、定着ニップ部33の加熱ロール31内の加熱源31aの温度が用紙の属性に応じて設定されるようになっていた。これに対し、定着ニップ部33へ用紙を搬入する際の搬入速度をも用紙の属性に応じて設定できるようにしてもよい。
また、トナー像を形成しない状態の用紙を定着ニップ部33へ搬入する際とトナー像を形成した状態の用紙を搬入する際の加熱源31aの温度及び搬入速度を個別に設定できるようにしてもよい。
第2実施形態では、種類、坪量、サイズ、搬送路内の温度、湿度などといったような、用紙自体やその搬送系の属性に応じて加熱源31aの温度を設定するようになっていたが、これに加え、トナー像として形成される画像の画像密度やトナー成分などといったようなそれ以外の環境をも加熱源31aの温度の好適化に反映させてもよい。
本願発明は、種々の変形実施が可能である。
第2実施形態では、定着ニップ部33の加熱ロール31内の加熱源31aの温度が用紙の属性に応じて設定されるようになっていた。これに対し、定着ニップ部33へ用紙を搬入する際の搬入速度をも用紙の属性に応じて設定できるようにしてもよい。
また、トナー像を形成しない状態の用紙を定着ニップ部33へ搬入する際とトナー像を形成した状態の用紙を搬入する際の加熱源31aの温度及び搬入速度を個別に設定できるようにしてもよい。
第2実施形態では、種類、坪量、サイズ、搬送路内の温度、湿度などといったような、用紙自体やその搬送系の属性に応じて加熱源31aの温度を設定するようになっていたが、これに加え、トナー像として形成される画像の画像密度やトナー成分などといったようなそれ以外の環境をも加熱源31aの温度の好適化に反映させてもよい。
10…給紙トレイ、20…画像形成エンジン、21…中間転写ベルト、22…画像形成素子、23…ベルトクリーナ、24…二次転写ロール、25…バックアップロール、26…二次転写ニップ部、30…トナー像定着部、31…加熱ロール、32…加圧ロール、33…定着ニップ部、40…搬送路切換部、50…用紙反転部、53…反転用搬送路、54…センサ、60…排紙トレイ、70…コントローラ
Claims (8)
- 記録材を加熱する予備加熱工程と、
前記加熱された記録材にトナー像を転写する転写工程と、
前記トナー像が転写された記録材を再び加熱してそのトナー像を定着させる定着加熱工程と
を有する画像形成方法。 - 記録材を収容する収容部と、少なくとも一方に加熱源を内包させた一対のロールの周面同士を当接させてなるニップ部と、それら両部の間を結ぶ記録材搬送路上にて記録材にトナー像を転写する転写部とを有する装置を用いた画像形成方法であって、
前記収容部から抽出した記録材を、前記転写部にトナー像を転写させることなく前記ニップ部に搬入する予備加熱工程と、
前記ニップ部を経由した記録材へ前記転写部にトナー像を転写させる転写工程と、
前記トナー像の転写を終えた記録材を前記ニップ部に再び搬入する定着加熱工程と
を有する画像形成方法。 - 請求項2に記載の画像形成方法において、
前記装置は、
前記ニップ部を経由した記録材の第1の面と第2の面とを反転させて前記記録材搬送路へ再び搬入する反転部
を更に備え、
前記定着加熱工程にて前記ニップ部を経由させた記録材の第1の面と第2の面とを前記反転部に反転させる工程と、
前記反転された記録材へ前記転写部にトナー像を転写させる工程と
を更に有する画像形成方法。 - 請求項2又は3に記載の画像形成方法において、
前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する際の加熱源の温度と前記定着加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する際の加熱源の温度とを個別に設定する工程
を更に有する画像形成方法。 - 請求項2乃至4に記載の画像形成方法において、
前記装置は、
ニップ部のロールに内包させた加熱源の温度を示す各温度情報と、記録材の属性を示す各属性情報とを各々対応付けて記憶したメモリと、
記録材の属性を入力する入力部と
を備え、
前記入力部を介して入力された属性と対応付けて前記メモリに記憶された温度情報を読み出す工程と、
前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する際の加熱源の温度を前記読み出した温度情報が表す温度に設定する工程と
を更に有する画像形成方法。 - 請求項1乃至5に記載の画像形成方法において、
前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する搬入速度と前記定着加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する搬入速度とを個別に設定する工程
を更に有する画像形成方法。 - 請求項6に記載の画像形成方法において、
前記装置は、
ニップ部に用紙を搬入する搬入速度を示す各速度情報と、記録材の属性を示す各属性情報とを各々対応付けて記憶したメモリと、
記録材の属性を入力する入力部と
を備え、
前記入力部を介して入力された属性と対応付けて前記メモリに記憶された速度情報を読み出す工程と、
前記予備加熱工程で前記ニップ部に記録材を搬入する搬入速度を前記読み出した速度情報が表す速度に設定する工程と
を更に有する画像形成方法。 - 請求項5〜7に記載の画像形成方法において、
前記属性情報が表す属性は、
記録材の種類、坪量、寸法、並びに記録材が記録材搬送路を搬送される際の記録材周辺の温度及び湿度のうちの1つ又は複数の組み合わせである
画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004078A JP2007187751A (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006004078A JP2007187751A (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 画像形成方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8170461B2 (en) | 2008-07-08 | 2012-05-01 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus including pre-heating unit |
JP7570839B2 (ja) | 2020-07-15 | 2024-10-22 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-01-11 JP JP2006004078A patent/JP2007187751A/ja active Pending
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