JP2007187471A - 回転角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でありながらも、回転体の回転角の変化に対して線形的に推移する電気出力に基づいて同回転体の回転角を検出することのできる回転角検出装置を提供する。
【解決手段】外周面および内周面をその両極とする円筒磁石10を、回転体であるシャフトSに同期回転可能に駆動連結した。また、この円筒磁石10の一端側および他端側の外周面に磁性体からなる略円筒状の遮磁部材11,12をそれぞれ外嵌することによって一体固定するとともに、それら遮磁部材11,12の対向する端面の間に、円筒磁石10の回転角に応じてその外周面の露出幅Xが一定の割合で変化するようにスリット13を形成した。そして、円筒磁石10の外周面と対向してホールIC20を配設するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転体の回転角を検出する回転角検出装置に関するものである。
例えば車両のステアリングシャフトの回転角を検出する装置としては一般に、光学式ロータリーエンコーダが採用されている。この光学式ロータリーエンコーダは、ステアリングシャフトとともに回転するスリット円板をその厚さ方向に挟み込む態様で発光素子および受光素子がそれぞれ配設された構成となっている。スリット円板には通常、その軸心周りに複数のスリットが透接されている。こうした光学式ロータリーエンコーダでは、ステアリングシャフトの回転に伴ってスリット円板が回転すると、受光素子からの照射光が同スリット円板を透過したり遮蔽されたりするため、これら照射光の透過あるいは遮蔽の回数の計数を通じて上記ステアリングシャフトの回転角が検出されるようになっている。
ところで、この種の光学式ロータリーエンコーダにあっては、スリット円板に形成されたスリットの数によってステアリングシャフトの回転角の分解能が決定される。そこで、回転角の分解能を上げるためには、微細加工技術を用いて上記スリット円板により多くのスリットを透設する必要がある。このため、光学式ロータリーエンコーダによる回転角の検出には、その分解能の向上に自ずと限界があった。
そこで近年では、回転体とともに回転する磁石と、同磁石の磁界を検出可能に配設された磁気検出素子とを備えて構成された磁気式の回転角検出装置も開発され、実用化されている。この回転角度検出装置では、回転体の回転に伴う磁石周囲の連続的な磁界変化を上記磁気検出素子を通じて検出し、同磁気検出素子からの電気出力に基づいて回転体の回転角を検出するようにしている。
磁気式の回転角検出装置としては、例えば特許文献1に記載の回転角検出装置が知られている。特許文献1に記載の回転角検出装置は、内燃機関のスロットルバルブの回転角(開度)を検出する回転角検出装置として構成されている。具体的には、この回転角検出装置は、スロットルバルブと一体的に回転する円筒状のロータコアと、該ロータコアの内周側において上記ロータコアと同軸となるように配設された円柱状のステータコアとを備える構成となっている。ロータコアには、その直径方向の対向する位置にあって、その周方向において互いの磁極が対向するように2個の磁石が設けられている。すなわち、ロータコアにおいて、2個の磁石は、その磁界がロータコアの内部で互いに反発するように設けられている。一方、ステータコアには、その直径方向に貫通して同ステータコアを2分割する凹形状のギャップが設けられるとともに、このギャップの内部にホールICが配設されている。このような構造の回転角検出装置によれば、ロータコアの回転角、すなわちスロットバルブの開度に応じてホールICに鎖交する磁束の密度が変化することから、ホールICの電気出力に基づいてスロットバルブの開度を求めることができるようになる。
こうした磁気式の回転角検出装置によれば、上述の光学式ロータリーエンコーダに見られるようなスリット板のスリット数による上記分解能の制約が解消されるようになり、回転角の検出分解能の向上を容易に図ることができるようになる。
特開2001−317909号公報
しかしながら、磁石から発生した磁束はN極からS極へと指向するため、磁石周囲の磁界は必ずしも一様とはならず、磁気検出素子により検出される磁界の大きさも回転体の回転角に比例したものとはならない。そこで従来の磁気式の回転角検出装置においては、磁気検出素子からの電気出力のうち、回転体の回転角にほぼ比例する部分のみを抽出してこれに補正等の処理を施すことによって回転体の回転角を求めるようにしていた。
この点、上記特許文献1に記載の回転角検出装置では、ロータコアの内部において2個の磁石の磁界を互いに反発させることにより、ホールICによって検出される磁界の大きさが一定の範囲内においてほぼ比例するようにはなっている。しかし、この回転角検出装置では、ホールICからの電気出力と回転体の回転角との線形性をより改善するためには、上記2個の磁石の製造時におけるこれら磁石の着磁強度や着磁方向等の厳密な管理とともに、磁石およびホールICの配置箇所や磁石の配設向き等の管理が必要となる。また、この特許文献1に記載の回転角検出装置では、2個の磁石を用いていることから、こうした管理も容易ではなく、回転角検出装置の構造が複雑化する要因ともなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成でありながらも、回転体の回転角の変化に対して線形的に推移する電気出力に基づいて同回転体の回転角を検出することのできる回転角検出装置を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回転角検出装置として、回転角の検出対象となる回転体に同期回転可能に駆動連結されるとともに外周面および内周面をその両極とする円筒磁石と、上記円筒磁石に一体固定されるとともに、同円筒磁石の回転角に応じて上記外周面の露出幅が一定の割合で変化するように同外周面の一部を覆う磁性体からなる遮磁部材と、上記円筒磁石の外周面と対向して配設された磁気検出素子と、を備えて構成し、上記円筒磁石の周囲に生じる磁界に応じた上記磁気検出素子の電気出力に応じて上記回転体の回転角を検出するようにした。
上記構成では、回転体に同期回転可能に円筒磁石が駆動連結されるとともに、同円筒磁石には、磁性体からなる遮磁部材が一体固定されている。円筒磁石から生じた磁束の一部は、この遮磁部材によって吸収される。また、円筒磁石において遮磁部材は、円筒磁石の回転角に応じて同円筒磁石の外周面の露出幅が一定の割合で変化するように、すなわち円筒磁石の外周面のうち露出している部分の同円筒磁石の軸心方向における長さが円筒磁石の回転に応じて一定の割合で変化するように、同外周面の一部を覆う態様で固定されている。このため、上記円筒磁石が回転すると、同円筒磁石の外周面と対向して配設された磁気検出素子の周囲に生じる磁界の強さは、円筒磁石の回転角に応じて一定の割合で変化する。したがって、回転角検出装置としてこのような構成によれば、簡単な構成でありながらも、回転体の回転角の変化に対して線形的に推移する電気出力に基づいて同回転体の回転角を検出することができるようになる。
このような回転角検出装置において、上記遮磁部材は、具体的には、例えば請求項2に記載の発明によるように、上記円筒磁石の外周面に外嵌される略円筒形状の部材として形成されるとともに、その周面に、上記円筒磁石の回転角に応じて溝幅の変化するスリットが形成されることにより製造される。こうした遮磁部材によれば、その周面に形成されたスリットの溝幅が上記円筒磁石の回転角に応じて変化するため、上述のように、円筒磁石の回転角に応じて同円筒磁石の外周面の露出幅が一定の割合で変化するようになる。このため、上記磁気検出素子の周囲に生じる磁界の強さが円筒磁石の回転角に応じて一定の割合で変化するようになり、回転体の回転角の変化に対して線形的に推移する電気出力を得ることができるようになる。
また、請求項2に記載の回転角検出装置において、請求項3に記載の発明によるように、上記遮磁部材を、上記円筒磁石の一端側及び他端側の外周面にそれぞれ外嵌される2つの円筒状の部材に分割形成するとともに、上記スリットを、それら2つの部材の対向する端面の間に形成するようにすることが、回転角検出装置による回転角の検出範囲の拡大を図る点からも有効である。このように2つの円筒状の部材の対向する端面の間に上記スリットを形成することにより、上記円筒磁石の外周面の周周り全域にわたって上記スリットが設けられることとなる。このため、上記磁気検出素子の周囲の磁界の強さが円筒磁石の回転角に応じて一定の割合で変化する領域は、上記円筒磁石の周周り全域に拡大されるようになり、ひいては回転角検出装置による回転角の検出範囲の拡大が図られるようになる。
なお、請求項4に記載の発明によるように、上記2つの部材を、同一形状に形成することとすれば、上記遮磁部材の製造工数や製造コストの削減を通じて回転角検出装置のコストの削減を図ることもできるようになる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転角検出装置を同軸上に複数併設するとともに、それら複数の回転角検出装置の上記円筒磁石のうちで、上記回転体と駆動連結される円筒磁石を、同円筒磁石の1回転毎に切り替える切替機構を備えて回転角検出装置を構成するようにした。
回転角検出装置としてこのような構成によれば、複数の円筒磁石のうちで、上記回転体と駆動連結される円筒磁石が円筒磁石の1回転毎に切換機構を通じて切り替えられることから、回転体と同期回転する円筒磁石は、回転体の回転数毎に異なるようになる。このため、回転体の1回転以上の回転角を検出することができるようになる。
本発明によれば、簡単な構成でありながらも、回転体の回転角の変化に対して線形的に推移する電気出力に基づいて同回転体の回転角を検出することのできる回転角検出装置を提供することができるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる回転角検出装置を具体化した第1の実施の形態について、図1〜図4を参照しつつ説明する。
図1(a)は、本実施の形態にかかる回転角検出装置の斜視構造を、図1(b)は同回転角検出装置の分解斜視構造をそれぞれ模式的に示したものである。
図1(a)に示すように、この回転角検出装置は、検出対象となるシャフトSに外嵌されることにより同シャフトSに同期回転可能に駆動連結された円筒磁石10と、磁性体からなって、この円筒磁石10の図中の上端側および下端側の外周面にそれぞれ外嵌された略円筒状の遮磁部材11,12とを備える構成となっている。すなわち、本実施の形態にかかる回転角検出装置では、円筒磁石10の外周面の一部が、磁性体からなる遮磁部材11,12によって覆われた構成となっている。
このうち円筒磁石10は、図1(b)に示すように、外周面および内周面がその両極となるように着磁されている。本実施の形態では、図中に矢印にて示すように、円筒磁石10は、その外周面のうち、軸心O周りの半分がN極となるように着磁されるとともに、残りの半分の外周面がS極となるように着磁されている。
また、図1(a)に示すように、遮磁部材11,12は、同一形状をなし、それらの対向する端面の間に形成されたスリット13の溝幅、すなわち上記円筒磁石10の外周面の露出幅Xが同円筒磁石10の軸心O周りの回転角に応じて一定の割合で変化するように形成されている。具体的には、遮磁部材11は、円筒形状をなす部材の図中下方の端部を、図中右側の幅Wが図中左側の幅Wよりも厚くなるように斜めに切断したような形状に形成されている。一方、遮磁部材12は、円筒形状をなす部材の図中上方の端部を、図中右側の幅Wが図中左側の幅Wよりも厚くなるように斜めに切断したような形状に形成されている。そして、これら遮磁部材11,12は、その幅Wが最も広い部分および最も狭い部分、すなわちスリット13の溝幅が最も狭くなる部分および最も広くなる部分が、上記円筒磁石10の外周面におけるN極とS極との境界にそれぞれ一致するように、上記円筒磁石10の上端側および下端側にそれぞれ外嵌されている。
また、こうした回転角検出装置において、上記スリット13の両端面からの距離が等しく、同スリット13を通じて上記円筒磁石10の外周面と対向する位置には、ホールIC20が、回転角検出装置に固定された回路基板上に配設されている。ホールIC20は、ホール素子をその周辺回路とともにパッケージ化したものである。なお、ホール素子は、半導体材料からなる素子であり、その内部に制御電流が流れている状態で制御電流の方向に対して直交する方向に磁界が印加されたときにホール効果の発現によってその磁界の強さに比例したホール電圧を出力する。このため、こうしたホール素子を備えたホールIC20は、その周囲の磁界の強さに応じた電圧(電気出力)、すなわち同ホールIC20に鎖交する円筒磁石10の磁束の密度に応じた電圧を出力する。
次に、以上の構成の回転角検出装置によるシャフトSの回転角θの検出態様について図2〜4を参照しつつ説明する。図2(a)〜(h)は、ホールIC20周辺における回転角検出装置の側面構造およびその図中A−Aに沿った断面構造を、シャフトSの回転角θとの対比のもとにそれぞれ模式的に併せ示したものである。なおここでは、円筒磁石10の外周面上におけるN極とS極との境界のうち一方を回転角「0°」とし、「−180°」から「180°」までの「360°」(1回転)内のシャフトSの回転角θを回転角検出装置により検出可能としている。これにともない、円筒磁石10は、回転角θが「−180〜0°」の領域では外周面がN極となるように着磁され、さらに回転角θが「0〜180°」の領域では外周面がS極となるように着磁されているものとする。またここでは、スリット13の溝幅(露出幅X)が最も狭いところを回転角「0°」としている。
図2(a)に示すように、シャフトSが回転角θ1(−180°≦θ1<0°)だけ回転したとき、回転角検出装置では、円筒磁石10のN極に着磁された外周面上にホールIC20が位置する。このときのホールIC20の位置における円筒磁石10の外周面の露出幅Xは、露出幅X1となる。
ところで、上述のように、遮磁部材11,12は、円筒磁石10の回転角に応じて上記露出幅Xが一定の割合で変化するように同円筒磁石10の外周面の一部を覆っている。このため、上記露出幅Xは、円筒磁石10の回転角、すなわちシャフトSの回転角θに応じて一定の割合で変化することとなる。
具体的には、図2(b)に示すように、シャフトSが回転角θ2(θ1<θ2<0°)だけ回転したときにおける露出幅Xは、露出幅X1よりも短い露出幅X2となる。また、図2(c)に示すように、シャフトSが回転角θ3(θ2<θ3<0°)だけ回転したときにおける露出幅Xは、この露出幅X2よりも短い露出幅X3となる。さらに、図2(d)に示すように、シャフトSが回転角θ4(θ3<θ4<0°)だけ回転したときにおける露出幅Xは、この露出幅X3よりも短い露出幅X4となる。また同様に、図2(e)に示すように、シャフトSが回転角θ5(θ4<θ5<0°)だけ回転したときにおける露出幅Xは、この露出幅X4よりも短い露出幅X5となる。
一方、図2(f)に示すように、シャフトSが回転角θ6(0°≦θ6<180°)だけ回転したとき、回転角検出装置では、円筒磁石10のS極に着磁された周面上にホールIC20が位置する。このときのホールIC20の位置における円筒磁石10の露出幅Xは、上記露出幅X5よりも長い露出幅X6となる。また、図2(g)に示すように、シャフトSが回転角θ7(θ6<θ7<180°)だけ回転したときにおける露出幅Xは、この露出幅X6よりも長い露出幅X7となる。さらに、図2(h)に示すように、シャフトSが回転角θ8(θ7<θ8<180°)だけ回転したときにおける露出幅Xは、この露出幅X7よりも長い露出幅X8となる。
図3は、こうしたシャフトSの回転角θに対する露出幅Xの推移を示したものである。同図3に示されるように、露出幅Xは、シャフトSの回転角θが「−180°」〜「0°」の範囲内では回転角θの増加に伴って一定の割合で減少するとともに、シャフトSの回転角θが「0°」〜「180°」の範囲内では、回転角θの増加に伴って一定の割合で増加することとなる。
さて、こうした回転角検出装置では、上記遮磁部材11,12が磁性体によって形成されていることから、円筒磁石10から発生した磁束のうちその一部が遮磁部材11,12にて吸収されるとともに、これら遮磁部材11,12によって吸収されなかった残りの磁束がホールIC20に鎖交する。また、円筒磁石10の外周面の露出幅XがシャフトSの回転角θに応じて一定の割合で変化するため、上記ホールIC20に鎖交する磁束の量は、シャフトSの回転角θに伴って一定の割合で変化する。しかも、ホールIC20は、回転角θが「−180°」〜「0°」の範囲内では円筒磁石10のN極に着磁された外周面と対向し、回転角θが「0°」〜「180°」の範囲内では円筒磁石10のS極に着磁された外周面と対向するように配置されている。このため、シャフトSの回転角θに応じてホールIC20周辺の磁界の強さも一定の割合で変化するようになり、図4に示すように、回転角θの変化に対して線形的に推移する電圧がホールIC20から出力されることとなる。
こうして回転角検出装置のホールIC20から出力された電圧は、シャフトSの1回転内にあっては固有の値となる。すなわち、同図4に示されるように、シャフトSの回転角θが回転角θ1のときには、ホールIC20から電圧値V1の電圧が出力される。また、シャフトSの回転角θが回転角θ2のときには、ホールIC20から電圧値V2の電圧が出力される。同様に、シャフトSの回転角θが回転角θ3〜θ8へと変化すると、ホールIC20からは、これら回転角θ3〜θ8にそれぞれ対応した電圧値V3〜V8の電圧が出力される。このように、シャフトSの回転角θとホールIC20から出力される電圧の電圧値とが一対一で対応していることから、回転角検出装置では、複雑な演算を用いることなく、ホールIC20の出力電圧に基づいてシャフトSの回転角θを容易に検出することができるようになる。
なお、本実施の形態では、シャフトSが「回転体」に、ホールIC20のホール素子が「磁気検出素子」にそれぞれ相当する構成となっている。また、本実施の形態では、遮磁部材11,12が、「円筒磁石の一端側及び他端側の外周面にそれぞれ外嵌される2つの円筒状の部材」に相当する構成ともなっている。
以上説明したように、本実施の形態にかかる回転角検出装置によれば、以下のような効果を得ることができるようになる。
(1)シャフトSに円筒磁石10を同期回転可能に駆動連結するとともに、この円筒磁石10の上端側および下端側の外周面にそれぞれ、磁性体からなる略円筒状の遮磁部材11,12を外嵌することにより、円筒磁石10の外周面の一部を覆うように一体固定した。そして、これら遮磁部材11,12の対向する端面の間に、シャフトSの回転角θの変化に伴って円筒磁石10の外周面の露出幅Xが一定の割合で変化するようにスリット13を形成した。また、このスリット13の溝幅の最も狭い部分および最も広い部分がそれぞれ上記円筒磁石10の外周面におけるN極およびS極の境界と一致するように、上記遮磁部材11,12を上記円筒磁石10に一体固定した。さらに、ホールIC20を、上記スリット13の両端面からの距離が等しく、同スリット13を通じて上記円筒磁石10の外周面と対向する位置に配設した。これにより、円筒磁石10から発生した磁束のうちその一部が遮磁部材11,12にて吸収されるとともに、これら遮磁部材11,12によって吸収されたなかった残りの磁束がホールIC20に鎖交するようになる。また、このホールIC20に鎖交する磁束の量は、シャフトSの回転角θに伴って一定の割合で変化するようになる。このため、シャフトSの回転角θに応じてホールIC20周辺の磁界の強さも一定の割合で変化するようになり、回転角θの変化に対して線形的に推移する電圧がホールIC20から出力されるようになる。したがって、複雑な演算を用いることなく、シャフトSの回転角θの変化に対して線形的に推移するホールIC20の出力電圧に基づいて同シャフトSの回転角θを容易に検出することができるようになる。
(2)シャフトSに円筒磁石10を固定するとともに、この円筒磁石10に遮磁部材11,12をそれぞれ固定し、円筒磁石10の外周面に対向するようにホールIC20を配設するようにした。すなわち、非常に簡易な構成にて回転角検出装置を構成するようにした。このため、従来の磁気式の回転角検出装置に比較して、磁石およびホールICの配置箇所や磁石の配設向き等の管理が容易になるとともに、磁束の発生源が円筒磁石10のみであるため、製造時における着磁強度や着磁方向等の管理を容易にすることができるようにもなる。
(3)遮磁部材11および遮磁部材12を同一形状に形成するようにした。このため、遮磁部材11,12の製造工数や製造コストの削減を通じて回転角検出装置のコストの削減を図ることができるようになる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明にかかる回転角検出装置を具体化した第2の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる回転角検出装置は、先の第1の実施の形態の回転角検出装置を複数併設することにより、検出対象となる回転体の1回転以上の回転角の検出が可能な構成となっている。本実施の形態では、この回転角検出装置を、車両のステアリングシャフトの回転角を検出する回転角検出装置として具体化している。以下、こうした回転角検出装置について、図5〜7を参照しつつ説明する。なお、先の第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を割愛する。また、本実施の形態では、先の第1の実施の形態にかかる回転角検出装置における「−180°」を「0°」に、「180°」を「360°」に置き換えることにより、上記複数併設された回転角検出装置の各々の回転角の検出範囲を「0°」から「360°」としている。
図5に示すように、本実施の形態にかかる回転角検出装置は、先の第1の実施の形態の回転角検出装置が固定軸J周りに3つ併設された構成を有している。詳しくは、この回転角検出装置は、円筒磁石10aおよび同円筒磁石10aに固定された平歯車30aと、円筒磁石10bと同円筒磁石10bに固定された平歯車30bと、円筒磁石10cおよび同円筒磁石10cに固定された平歯車30cとが順に上記固定軸J上に回転可能に設けられている。すなわち、円筒磁石10a〜10cはそれぞれ、上記固定軸Jの軸心周りに独立して回転可能となっている。
また、これら円筒磁石10a〜10cの図中左側の端部および右側の端部には、遮磁部材11a〜11cおよび遮磁部材12a〜12cがそれぞれ外嵌されている。そして、円筒磁石10a〜10cの外周面と対向する位置には、ホールIC20a〜20cがそれぞれ配設されている。なお、便宜上、円筒磁石10a、遮磁部材11a,12a、およびホールIC20aによって構成される回転角検出装置を「センサ1」とし、円筒磁石10b、遮磁部材11b,12b、およびホールIC20bによって構成される回転角検出装置を「センサ2」とする。同様に、円筒磁石10c、遮磁部材11c,12c、およびホールIC20cによって構成される回転角検出装置を「センサ3」とする。
また、車両のステアリングシャフトと同期回転可能に駆動連結されたシャフトSの図中右側の端部には、すぐばかさ歯車40が形成されている。このシャフトSの図中右側には、回転軸43が回転可能に軸支されるとともに、そのシャフトS側の端部には、上記すぐばかさ歯車40と同一の歯数を有するすぐばかさ歯車42が形成されている。さらに、上記シャフトSに形成されたすぐばかさ歯車40と上記回転軸43に形成されたすぐばかさ歯車42とのそれぞれに歯合するように、両者の間にすぐばかさ歯車41が回転可能に設けられている。すなわち、シャフトSと回転軸43とは、すぐばかさ歯車40〜42を介して同期回転可能に駆動連結されている。
こうした回転軸43は、図6にその一部断面構造を示すように、すぐばかさ歯車42の形成された端部と反対側の端面が開口された略有底筒状に形成されており、その内周面には、互いに対向する位置にピン43a,43bがそれぞれ突出形成されている。
また、回転軸43の図中右側には、往復軸44が往復同可能に配設されている。詳しくは、往復軸44の回転軸43側の一端部には、上記回転軸43のピン43a,43bの直径とほぼ同一の幅を有する係合溝44a,44bがその軸心方向にそってそれぞれ凹設されている。上記回転軸43と往復軸44とは、これらピン43a,43bと係合溝44a,44bとが係合した状態で駆動連結されている。この往復軸44の中央部には、上記センサ1〜センサ3の平歯車30a〜30cのそれぞれと選択的に歯合する駆動歯車45が固定されている。一方、上記往復軸44の他端部には、その外周面にねじ山44cが形成されている。なお、このねじ山44cのピッチは、往復軸44が1回転したときに上記駆動歯車45が、円筒磁石10a(円筒磁石10b,10c)の軸心方向の長さ(幅)、および平歯車30a(平歯車30b,30c)の軸心方向の長さ(幅)の和だけその軸心方向に往動あるいは復動するような値に設定されている。また、上記往復軸44の図中右側には、一方が閉塞された有底筒状の軸受部46が、その内周面に形成されたねじ溝46aと上記往復軸44のねじ山44cとが歯合する態様で固定されている。
以上の構成を有する回転角検出装置にあっては、シャフトSの1回転毎に上記センサ1〜センサ3の円筒磁石10a〜10cのうちで、上記シャフトSと駆動連結される円筒磁石が切り替えられることとなる。すなわち、シャフトSの1回転毎に、上記円筒磁石10a〜10cのうちの一つが同シャフトSと駆動連結される。次に、こうした上記シャフトSの1回転毎における円筒磁石10a〜10cの切り替え態様について、先の図5および図6を参照しつつ説明する。なお、ここでは、初期の状態として、往復軸44の駆動歯車45とセンサ1の平歯車30aとが歯合しているものとする。
図5に示すように、シャフトSが回転すると、すぐばかさ歯車40〜42を介してシャフトSの回転力が回転軸43に伝達されることとなり、回転軸43がシャフトSの回転に同期して回転する。こうして回転軸43が回転することにより、回転軸43とピン43a,43bを介して駆動連結されている往復軸44が回転する。上述のように、この往復軸44の他端部にはねじ山44cが形成されており、このねじ山44cは、固定された軸受部46のねじ溝46aと歯合している。このため、往復軸44は、回転軸43の回転に同期して回転するとともにその軸心方向に移動することとなる。すなわち、シャフトSの回転に伴って往復軸44がその軸心方向に移動する。
このとき往復軸44がその軸心方向に移動する距離は、同往復軸44の端部に形成されたねじ山44cのピッチによって決定される。本実施の形態では、上述のように、往復軸44のねじ山44cのピッチは、往復軸44が1回転したときに同往復軸44に固定された上記駆動歯車45が、円筒磁石10aの幅および平歯車30aの幅の和だけその軸心方向に移動するような値に設定されている。このため、シャフトSの回転に同期して往復軸44が1回転すると、往復軸44の駆動歯車45は、センサ1の平歯車30aとの歯合を解除してセンサ2の平歯車30bと歯合する。そして、往復軸44がさらに1回転すると、往復軸44の駆動歯車45は、こうしたセンサ2の平歯車30aとの歯合を解除してセンサ3の平歯車30cと歯合するようになる。すなわち、シャフトSが1回転する毎に、上記円筒磁石10a〜10cのうちの一つが同シャフトSと駆動連結されることとなる。
このような構成の回転角検出装置においても、円筒磁石10a〜10cのそれぞれの露出幅Xは、回転角θが「0°」〜「180°」の間では回転角θの増加に比例して一定の割合で減少することとなり、回転角θが「180°」〜「360°」の間では回転角θの増加に比例して一定の割合で増加することとなる。このため、本実施の形態にかかる回転角検出装置にあっても、図7に示すように、回転角θの変化に対して線形的に推移する電圧がホールIC20a〜20cのそれぞれから出力される。ただし、本実施の形態では、シャフトSが1回転する毎に上記シャフトSと駆動連結される円筒磁石が切り替えられるため、シャフトSの回転数毎に、ホールIC20a〜20cのうちの一つのみから回転角θの変化に対して線形的に推移する電圧が出力される。回転角検出装置は、各ホールIC20a〜20cの出力電圧から求められる各円筒磁石10a〜10cの各回転角を加算することにより、シャフトSの「0°」〜「1080°」までの範囲内の回転角θを検出することができる。
例えば、図7に示すように、センサ1のホールIC20aからは回転角「0°」に対応する電圧値E1の電圧が、センサ2のホールIC20bからは回転角「180°」に対応する電圧値E2の電圧が、そしてセンサ3のホールIC20cからは回転角「0°」に対応する電圧値E3の電圧がそれぞれ出力されたとする。この場合、回転角検出装置では、これら求めた各回転角が加算され、シャフトSの回転角θとして「540°」(360°+180°+0°)が算出される。
なお、本実施の形態では、すぐばかさ歯車40〜42、回転軸43、ピン43a,43b、往復軸44、係合溝44a,44b、ねじ山44c、駆動歯車45、軸受部46、ねじ溝46a、および平歯車30a〜30cが「切替機構」に相当する構成となっている。
以上説明したように、本実施の形態にかかる回転角検出装置によれば、上記(1)〜(3)の効果に加えて、次のような新たな効果を得ることができるようになる。
(4)先の第1の実施の形態の回転角検出装置を固定軸J周りに3つ併設した。また、すぐばかさ歯車40〜42、回転軸43、ピン43a,43b、往復軸44、係合溝44a,44b、ねじ山44c、駆動歯車45、軸受部46、ねじ溝46a、および平歯車30a〜30cによって構成される切替機構によって、シャフトSが1回転する毎に、円筒磁石10a〜10cのうちの一つが同シャフトSと駆動連結されるようにした。これにより、シャフトSと同期回転する円筒磁石がシャフトSの回転数毎に異なるようになる。このため、各円筒磁石10a〜10cの各回転角を加算することにより、シャフトSの1回転以上の回転角θを検出することができるようになる。
なお、この発明にかかる回転角検出装置は上各記実施の形態に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態の回転角検出装置を固定軸J上に3つ併設することにより、シャフトSの「0°」〜「1080°」までの範囲内の回転角θを検出可能としていた。こうして固定軸J上に併設する回転角検出装置の数は、検出対象の回転体の回転数に応じて任意に選択することができる。例えば、固定軸J上に4つの回転角検出装置を併設するとともに、シャフトSが1回転する毎に、それらの円筒磁石のうちの一つが同シャフトSと駆動連結されるようにすれば、「0°」〜「1440°」(360×4)までの範囲におよぶシャフトSの回転角θを求めることができるようになる。すなわち、検出対象の回転体の回転数に応じて上記第1の実施の形態にかかる回転角検出装置を複数併設することにより、多回転する回転体の回転角θを好適に求めることができる。
・上記第2の実施の形態では、往復軸44に固定された駆動歯車45の移動を通じてシャフトSの1回転毎に円筒磁石10a〜10cのうちの一つだけがシャフトSに駆動連結されるようにしていた。しかし、別途の手段によってシャフトSの回転数を検出可能であるならば、こうした駆動歯車45を往復移動させるための機構を割愛するようにしてもよい。すなわち、上記第1の実施の形態の回転角検出装置に、シャフトSの回転数を検出するための手段を追加することによっても、多回転する回転体の回転角θを求めることができる。
・上記第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態にかかる回転角検出装置を固定軸J上に3つ併設するとともに、シャフトSの1回転毎に円筒磁石10a〜10cのうちの一つだけをシャフトSに駆動連結することにより、シャフトSの3回転までの回転角θの検出を可能としていた。しかし、シャフトSの1回転以上の回転角θを検出するための回転角検出装置の構成は、このような構成に限定されない。例えば図8に示す回転角検出装置では、上記第1の実施の形態にかかる回転角検出装置を2つ用いることによって、シャフトSの3回転の範囲内の回転角θを検出することができるようにしている。詳しくは、同図8に示すように、この回転角検出装置では、検出対象となるシャフトSに平歯車50を外嵌するとともに、2つの円筒磁石10a,10bのうち円筒磁石10aには上記平歯車50と同一の歯数の平歯車30aを、円筒磁石10bには上記平歯車50の3倍の歯数を有する平歯車30bを固定する。そして、これら円筒磁石10a,10bを、回転可能に軸支されたシャフトS1,S2にそれぞれ固定する。このようにすれば、シャフトSの1回転に対して、円筒磁石10aが1回転するとともに、円筒磁石10bが1/3回転するようになる。このため、円筒磁石10bの回転角からシャフトSの回転数を求めるとともに、円筒磁石10aの回転角からシャフトSの1回転内の回転角を求めることにより、シャフトSの1回転以上の回転角θを求めることができるようになる。もちろん、円筒磁石10bの回転角のみからシャフトSの1回転以上の回転角θを求めることも可能ではある。
・上記第1の実施の形態において、遮磁部材11,12の形状は、これら遮磁部材11,12の対向する端面の間に形成されるスリット13の溝幅が円筒磁石10の回転角に応じて一定の割合で変化するような形状であればよく、必ずしも同一形状でなくてもよい。なお、実使用上は、ホールIC20の特性等によっては、円筒磁石10の回転角に応じてスリット13の溝幅、すなわち円筒磁石10の外周面の露出幅Xが一定の割合で変化するように回転角検出装置を構成したとしても、シャフトSの回転角θの変化に対して線形的に推移する電圧がホールIC20から出力されないおそれがある。この場合には、シャフトSの回転角θの変化に対して線形的に推移する電圧がホールIC20から出力されるようにシャフトSの1回転内の露出幅Xの推移を求め、この露出幅Xの推移が実現できるような形状に上記遮磁部材11,12をそれぞれ形成するようにすればよい。
・上記第1の実施の形態では、遮磁部材を遮磁部材11,12といった2つの部材に具体化することにより、シャフトSの回転角θの検出範囲の拡大を図っていた。しかしながら、検出対象とする回転体の回転可能範囲が1回転未満である場合には、遮磁部材を上記各実施の形態のように分割しないで、1つの部材として形成するようにしてもよい。このようにすれば、回転角検出装置の部品点数の削減を通じて、回転角検出装置の製造コストの一層の削減を図ることもできる。要するに、遮磁部材は、磁性体から形成されるとともに、円筒磁石10の回転角に応じてその外周面の露出幅Xが一定の割合で変化するように同外周面の一部を覆うような形状に形成されればよく、その形状は、遮磁部材11および遮磁部材12といった2つの部材に分割された形状に限定されない。
・磁気検出素子としては、上記各実施の形態におけるホールIC20,20a〜20cのホール素子の他に、例えばGMR(Giant Magneto Resistance:巨大磁気抵抗)素子を採用するようにしてもよい。
(a)は、本発明にかかる回転角検出装置の第1の実施の形態についてその斜視構造を模式的に示す斜視図、(b)は、同実施の形態にかかる回転角検出装置の分解斜視構造を模式的に示す斜視図。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかる回転角検出装置において、ホールIC周辺の側面構造およびその図中A−Aに沿った断面構造を、シャフトの回転角θとの対比のもとにそれぞれ模式的に示す側面図および断面図。 同実施の形態にかかる回転角検出装置を構成する円筒磁石の露出幅とシャフトの回転角θとの関係を示すグラフ。 同実施の形態にかかる回転角検出装置を構成するホールICからの出力電圧とシャフトの回転角θとの関係を模式的に示すグラフ。 本発明にかかる回転角検出装置の第2の実施の形態についてその斜視構造を模式的に示す斜視図。 同実施の形態にかかる回転角検出装置の切替機構の一部について、その一部断面構造を模式的に示す断面図。 同実施の形態にかかる回転角検出装置を構成するホールICからの出力電圧とシャフトの回転角θとの関係を模式的に示すグラフ。 他の実施の形態にかかる回転角検出装置についてその平面構造を模式的に示す平面図。
符号の説明
10,10a〜10c…円筒磁石、11,11a〜11c、12、12a〜12c…遮磁部材、13…スリット、20,20a〜20c…ホールIC、30a〜30c,50…平歯車、40〜42…すぐばかさ歯車、43…回転軸、43a,43b…ピン、44…往復軸、44a,44b…係合溝、44c…ねじ山、45…駆動歯車、46…軸受部、46a…ねじ溝、S…シャフト、J…固定軸。

Claims (5)

  1. 回転角の検出対象となる回転体に同期回転可能に駆動連結されるとともに外周面および内周面をその両極とする円筒磁石と、
    前記円筒磁石に一体固定されるとともに、同円筒磁石の回転角に応じて前記外周面の露出幅が一定の割合で変化するように同外周面の一部を覆う磁性体からなる遮磁部材と、
    前記円筒磁石の外周面と対向して配設された磁気検出素子と、
    を備え、前記円筒磁石の周囲に生じる磁界に応じた前記磁気検出素子の電気出力に応じて前記回転体の回転角を検出する回転角検出装置。
  2. 前記遮磁部材は、前記円筒磁石の外周面に外嵌される略円筒形状の部材として形成されるとともに、その周面には、前記円筒磁石の回転角に応じて溝幅の変化するスリットが形成されてなる
    請求項1に記載の回転角検出装置。
  3. 前記遮磁部材は、前記円筒磁石の一端側及び他端側の外周面にそれぞれ外嵌される2つの円筒状の部材に分割形成されてなり、前記スリットは、それら2つの部材の対向する端面の間に形成されてなる
    請求項2に記載の回転角検出装置。
  4. 前記2つの部材は、同一形状に形成されてなる
    請求項3に記載の回転角検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転角検出装置を同軸上に複数併設するとともに、
    それら複数の回転角検出装置の前記円筒磁石のうちで、前記回転体と駆動連結される円筒磁石を、同円筒磁石の1回転毎に切り替える切替機構を備えた
    ことを特徴とする回転角検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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