JP2007186509A - 1,2−ベンゾイソチアゾリン1,1−ジオキシド誘導体及び農園芸用植物病害防除剤 - Google Patents

1,2−ベンゾイソチアゾリン1,1−ジオキシド誘導体及び農園芸用植物病害防除剤 Download PDF

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Toshihiro Nagata
俊浩 永田
Masahisa Nakatani
昌央 中谷
Junichiro Bessho
淳一郎 別所
Mikio Yamaguchi
幹夫 山口
Atsushi Kogure
篤史 小暮
Koichi Ozaki
剛一 尾崎
Norihisa Yonekura
範久 米倉
Ryo Hanai
涼 花井
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Abstract

【課題】本発明は、従来の植物病害防除剤が有していた問題点を解決し、更に防除効果、残効性等に優れた植物病害防除剤を提供する。
【解決手段】一般式[I]
【化1】



[式中、Rはピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール等の置換基を表し、これらはC−Cアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基より選択される、1〜6個の同一又は相異なる基で置換されていてもよい。]で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用植物病害防除剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩、及び、それを有効成分とする農園芸用植物病害防除剤に関する。
ある種の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体は、例えば特許文献1で知られていて、農園芸用殺菌剤としての用途が開示されているが、本発明の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体は文献未記載である。
又、特許文献2には1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体に属する化合物が記載されており、医薬に関する記載はあるが、農園芸用植物病害防除活性に関する記載はない。
特公昭48−35457号公報 特開平5−194444号公報
農園芸作物の栽培にあたり、作物の病害に対して多数の防除薬剤が使用されている。しかし、従来の防除薬剤は、その防除効力が不十分であったり、薬剤耐性を有する病原菌の出現によりその使用が制限されたりすることがあり、又、植物体に薬害や汚染を生じさせたり、或いは人畜魚類に対する毒性や環境への影響という観点からは、必ずしも満足すべき防除薬剤とは言い難いものが少なくない。従って、かかる欠点が少なく安全に使用できる防除薬剤の出現が強く要請されている。
本発明の課題は、従来の植物病害防除剤が有していた前記の如き問題点を解決し、更に防除効果、残効性等に優れた植物病害防除剤を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するために、これまでに植物病害防除活性の知られていない1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体を多数合成し、その植物病害防除活性と有用性について鋭意検討した。その結果、本発明の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体を植物に対して施用しておくことにより、長期間にわたって植物病害を防除し、植物に薬害を与えることなく顕著な植物病害防除効果を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、次の(1)から(4)に関するものである。
(1)一般式[I]

[式中、Rはピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンゾイソチアゾール、インダゾール、1,2,3−ベンゾオキサジアゾール、1,2,3−ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、2,1,3−ベンゾオキサジアゾール又は2,1,3−ベンゾチアジアゾールを表し、これらはC−Cアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基より選択される、1〜6個の同一又は相異なる基で置換されていてもよい。]
で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用植物病害防除剤。
(2)一般式[I´]

[式中、Rはイソキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンゾイソチアゾール、インダゾール、1,2,3−ベンゾオキサジアゾール、1,2,3−ベンゾチアジアゾール又はベンゾトリアゾールを表し、これらはC−Cアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基より選択される、1〜5個の同一又は相異なる基で置換されていてもよい。]
で表されることを特徴とする1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩。
(3)一般式[I´]において、Rが、式R−a、R−b又はR−c

[式中、Yは酸素原子又は硫黄原子を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基又はシアノ基を表し、RはC−Cアルキル基を表し、Rはハロゲン原子を表す。]
のいずれかで表される前記(2)に記載の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩。
(4)前記(2)又は(3)に記載の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用植物病害防除剤。
本明細書に記載された記号及び用語について説明する。
ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
−C等の表記は、これに続く置換基の炭素数が、この場合では1〜3であることを示している。
−Cアルキル基とは、特に限定しない限り、炭素数が1〜3の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基を例示できる。
次に、一般式[I]で示される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体(以下、本願化合物という。)の具体例を表1〜表3に記載する。しかしながら、本願化合物はこれらの化合物に限定されるものではない。尚、化合物番号は以後の記載において参照される。



尚、本願化合物中の一般式[I´]で示される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体は、文献未記載の新規化合物である。
本願化合物である一般式[I]で示される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体の代表的な製造方法を以下に例示するが、本願化合物の製造方法はこれらの方法に限定されるものではない。
<製造方法1>


(式中、Mは水素原子又はナトリウム原子等のアルカリ金属を示す。Rは前記と同じ意味を示し、Xは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子又は、メタンスルホニルオキシ基、パラトルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等のスルホン酸エステルを示す。)
(工程1)
一般式[I]で表される化合物は、一般式[III]で表されるサッカリン又はサッカリン塩と一般式[IV]で表される化合物とを、塩基存在下又は非存在下、溶媒中又は溶媒非存在下で反応させることにより製造することができる。
一般式[IV]で表される化合物の使用量は、一般式[III] で表される化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8〜1.2モルである。
本工程で使用できる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカルボン酸塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等の金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物;水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物;トリエチルアミン,N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン(DBU)等の有機塩基等があげられる。
塩基の使用量は一般式[III]で表される化合物1モルに対して0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜1.2モルである。
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のウレア類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類;アセトニトリル等のニトリル類等を使用することができ、更にこれらの混合溶媒も使用することができる。
又、溶媒の使用量は一般式[III]で表される化合物1モルに対して0〜100リトルであり、好ましくは0〜3.0リットルである。
反応温度は、−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常30分〜48時間である。
本工程の目的物である一般式[I]で表される本願化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取される。得られた目的物は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
前記一般式[IV]で表される化合物のうち、3−メチルイソチアゾール−5−イル誘導体は、例えばジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサエティー・セクション・シー{Journal of The Chemical Society Section(C)、611頁、1968年}に記載の方法に準じて製造することができる。3−クロロイソキサゾール−5−イル誘導体は、例えばシンセティック・コミュニケーションズ(Synthetic Communications、 18巻、1171頁、1988年;及び22巻、1939頁、1992年}に記載の方法に準じて製造することができる。3−クロロ−1−メチルピラゾール−5−イル誘導体は、例えばWO1999/12910号公報に記載の方法に準じて製造することができる。1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−イル誘導体は、例えば米国特許5260423号公報に記載の方法に準じて製造することができる。
又、前記一般式[IV]で表される化合物は、次の製造方法によって製造することができる。
(式中、Rは前記と同じ意味を示し、Lは塩素原子又は臭素原子等のハロゲン原子を示し、Xは、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子又は、メタンスルホニルオキシ基、パラトルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等のスルホン酸エステルを示す。)
(工程2)
一般式[VI]で表される化合物は、一般式[V]で表される化合物とハロゲン化試薬1とを、溶媒中又は溶媒非存在下で反応させることによって製造することができる。
本工程で使用できるハロゲン化試薬1としては、例えばオキサリルクロリド、塩化チオニル等の酸クロリド等があげられる。又、必要に応じてN,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類を触媒量加えてもよい。
ハロゲン化試薬1の使用量は、一般式[V]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類等を使用することができ、更にこれらの混合溶媒も使用することができる。
溶媒の使用量は、一般式[V]で表される化合物1モルに対して0〜100リットルであり、好ましくは0〜2.0リットルである。
反応温度は、−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常30分〜10時間である。
本工程の目的物である一般式[VI]で表される化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取される。得られた目的物は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
(工程3)
一般式[VII]で表される化合物は、一般式[VI]で表される化合物と還元剤を、溶媒中又は溶媒非存在下で反応させることにより製造することができる。
本工程で使用できる還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素化合物等があげられる。
還元剤の使用量は、一般式[VI]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類;水;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のウレア類、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類;アセトニトリル等のニトリル類等を使用することができ、更にこれらの混合溶媒も使用することができる。
又、溶媒の使用量は一般式[VI]で表される化合物1モルに対して0〜100リットルであり、好ましくは0.1〜5.0リットルである。
反応温度は、−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜10時間である。
本工程の目的物である一般式[VII]で表される化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取される。得られた目的物は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
(工程4)
一般式[IV]で示される化合物は、一般式[VII]で表される化合物と、ハロゲン化試薬2或いはスルホン化試薬とを反応させることによって製造することができる。
本工程で使用できるハロゲン化試薬2としては、例えば、塩化チオニル、臭化チオニル等のイオウハロゲン化物;三塩化リン、オキシ塩化リン、三臭化リン、オキシ臭化リン等のリンハロゲン化物;四塩化炭素、四臭化炭素等のハロゲン化アルキル類とトリフェニルホスフィン等のホスフィン類との組合せ;が挙げられる。イオウハロゲン化物又はリンハロゲン化物は、塩基と組み合わせて用いてもよい。
ハロゲン化試薬2の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜10モルである。
本工程で使用できる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカルボン酸塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等の金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物;水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物;トリエチルアミン,N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン(DBU)等の有機塩基等があげられる。
塩基の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
ハロゲン化試薬2として、ハロゲン化アルキル類とホスフィン類の組合せを採用する場合、ハロゲン化アルキル類の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
同じく、ホスフィン類の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
スルホン化試薬としては、メタンスルホン酸クロリド、パラトルエンスルホン酸クロリド等のスルホン酸塩化物;トリフルオロメタンスルホン酸無水物等のスルホン酸無水物が挙げられる。スルホン酸塩化物又はスルホン酸無水物は、塩基と組み合わせて用いてもよい。
スルホン化試薬の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
本工程で使用できる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカルボン酸塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等の金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物;水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物;トリエチルアミン,N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン(DBU)等の有機塩基等があげられる。
塩基の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜5モルである。
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類等を使用することができ、更にこれらの混合溶媒も使用することができる。
又、溶媒の使用量は、一般式[VII]で表される化合物1モルに対して0〜100リットルであり、好ましくは0.5〜2.0リットルである。
反応温度は、−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜10時間である。
本工程の目的物である一般式[IV]で表される化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取される。得られた目的物は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
本発明の農園芸用植物病害防除剤は、一般式[I]で示される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩を有効成分として含有してなる。
尚、1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体の塩としては、例えば塩化水素、臭化水素や硫酸等との無機塩、シュウ酸、酢酸やクエン酸等との有機塩を挙げることができる。
本願化合物を農園芸用植物病害防除剤として使用する場合には、単独で用いてもよいが、その目的に応じて有効成分を適当な剤型で用いることができる。
通常は有効成分を不活性な液体又は固体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤、その他をこれに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等の製剤形態で使用できる。有効成分の配合割合は必要に応じ適宜選ばれるが、粉剤及び粒剤とする場合は0.1〜50%(重量)、又、乳剤及び水和剤とする場合は5〜80%(重量)が適当である。
製剤化に際して用いられる担体としては、例えばタルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、炭酸カルシウム、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘキサン、メチルナフタレン等の液体担体等があげられる。
界面活性剤及び分散剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、アラビアゴム等があげられる。
更に、本発明の農園芸用植物病害防除剤には、上記の様々な製剤形態において、有効成分である本願化合物以外に、必要に応じて他の公知の活性化合物、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、昆虫生育調整剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物病害防除剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料又は土壌改良剤等と混合してもよい。
本発明の農園芸用植物病害防除剤は、これらの製剤をそのまま、或いは希釈して茎葉散布、種子処理、土壌施用、水面施用又は育苗箱施用等により使用することができる。これらの施用量は、使用される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程度、環境条件、使用する剤型等によって変動する。
例えば粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合には、有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。
又、乳剤及び水和剤のように液状で使用する場合には、0.1ppm〜10,000ppm、好ましくは10〜3,000ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
又、育苗箱施用によって用いる場合、化合物の溶出性を制御した製剤化を行うことにより、長期にわたる効果を付与することが可能である。
本発明の農園芸用植物病害防除剤は上記の施用形態により、糸状菌、細菌及びウィルスに起因する植物の病害を防除できる。
次に、具体的な病害を非限定例としてあげる。
キュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)、リンゴ黒星病(Venturia inaequalis)、キュウリうどんこ病(Sphaerotheca cucurbitae)、コムギうどんこ病(Erysiphe graminis)、コムギふ枯病菌(Septoria nodorum)、イネいもち病(Pyricularia oryzae)、キュウリ灰色かび病(Botrytis cinerea)、イネ紋枯病(Rhizoctonia solani)、コムギ赤さび病(Puccinia recondita)、キュウリ斑点細菌病(Pseudomonas syringe)、イネ白葉枯病(Xanthomonas oryzae)、イネもみ枯細菌病(Burkholderia glumae)、イネ苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)、イネ褐状病(Acidovorax avenae)、内穎褐変病(Erwinia ananas)、キュウリ炭疽病(Colletotrichum orbiculare)
本発明の農園芸用植物病害防除剤は、イネいもち病、イネ紋枯病、コムギふ枯病、コムギうどんこ病、キュウリべと病、キュウリ炭疽病等に対して高い防除効果を有し、しかも、作物に薬害を生ずることなく、残効性、耐雨性に優れるという特徴をも併せ持っているため、農園芸用植物病害防除剤として有用である。
以下、本発明の農園芸用植物病害防除剤で用いる一般式[I]で表される本願化合物の製造法、製剤法並びに用途を下記の実施例で詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。尚、以下の説明において「%」は「重量百分率」を示す。
まず、実施例をあげて本発明化合物の製造法を具体的に説明する。
〔実施例1〕
2−(3,4−ジクロロイソチアゾール−5−イルメチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 1,1−ジオキシドの製造1(化合物番号1)
3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸(50g、253mmol)にオキサリルクロリド(50ml)と触媒量のDMFを加え、50℃で30分撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を減圧蒸留することにより無色結晶の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸クロリドを得た(50.4g;沸点:55−60℃/0.5mmHg;融点:25−27℃;収率92%)。
水素化ホウ素ナトリウム(1.9g、50.5mmol)を水(40ml)に懸濁させ、この懸濁液に、前記で製造した3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸クロリド(4.3g、19.9mmol)のTHF(4ml)溶液を10〜15℃で滴下した。15℃で30分撹拌した後、クエン酸水溶液を加えて弱酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。得られた結晶をヘキサンで洗浄し、無色結晶(融点94−95℃)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−メタノール(3.0g)を得た(収率82%)。
1H-NMR(CDCl3) δ : 2.28(1H, bs), 4.96(2H, s)ppm
前記で製造した3,4−ジクロロイソチアゾール−5−メタノール(2.0g、10.9mmol)と四臭化炭素(4.3g、13mmol)をアセトニトリル(20ml)に溶解し、氷冷下、トリフェニルホスフィン(3.7g、14.1mmol)を加えて室温で30分撹拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色液体の5−ブロモメチル−3,4−ジクロロイソチアゾール(2.23g)を得た(収率83%)。
1H-NMR(CDCl3) δ : 4.59(2H, s)ppm
前記で製造した5−ブロモメチル−3,4−ジクロロイソチアゾール(0.80g、3.2mmol)とサッカリン(0.72g、3.9mmol)をアセトニトリル(10ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.50g、3.9mmol)を加え、50℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮した後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色結晶(融点145−148℃)の2−(3,4−ジクロロイソチアゾール−5−イルメチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 1,1−ジオキシド(0.49g)を得た(収率43%)。
1H-NMR(CDCl3) δ : 5.11(2H, s), 7.86−7.99(3H, m), 8.11(1H, d, 6.8Hz)ppm
〔実施例2〕
2−(3,4−ジクロロイソチアゾール−5−イルメチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 1,1−ジオキシドの製造2(化合物番号1)
3,4−ジクロロイソチアゾール−5−メタノール(3.0g、16.3mmol)とイソプロピルエーテル(20ml)の混合物に、室温で塩化チオニル(2.52g、21.2mmol)とピリジン(1.67g、21.2mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物にイソプロピルエーテルを加えて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残査を減圧蒸留し、無色液体(沸点:80−82℃/0.5mmHg)の3,4−ジクロロ−5−クロロメチルイソチアゾール(2.81g)を得た(収率85%)。
1H-NMR(CDCl3) δ : 4.75(2H, s)ppm
水素化ナトリウム(0.19g、4.74mmol、純度60%)のDMF(5.0ml)懸濁溶液にサッカリン(1.08g、5.93mmol)を加え、室温で30分撹拌した。この混合物に、前記で製造した3,4−ジクロロ−5−クロロメチルイソチアゾール(0.80g、3.95mmol)を加え、100℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物に酢酸エチルを加えて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色結晶(融点145−148℃)の2−(3,4−ジクロロイソチアゾール−5−イルメチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 1,1−ジオキシド(0.47g)を得た(収率34%)。
1H-NMR(CDCl3) δ : 5.11(2H, s), 7.86−7.99(3H, m), 8.11(1H, d, 6.8Hz)ppm
〔実施例3〕
2−(3−クロロイソキサゾール−5−イルメチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 1,1−ジオキシドの製造(本願化合物番号3)
水素化ナトリウム(0.22g、5.46mmol、純度60%)のDMF(5.0ml)懸濁溶液にサッカリン(1.0g、5.46mmol)を加え、室温で30分撹拌した。この混合物に、3−クロロ−5−クロロメチルイソキサゾール(0.83g、5.46mmol)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物に酢酸エチルを加えて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた結晶をイソプロピルアルコールで洗浄し、無色結晶(融点116−117℃)の2−(3−クロロイソキサゾール−5−イルメチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 1,1−ジオキシド(1.06g)を得た(収率65%)。
1H-NMR(CDCl3) δ : 5.01(2H, s), 6.42(1H, s), 7.86−7.99(3H, m), 8.11(1H, d, 6.8Hz)ppm
前記実施例に準じて合成した本願化合物[I]の物性値を、前記実施例を含め表4に示す。

次に、代表的な製剤例をあげて製剤方法を具体的に説明する。化合物、補助剤の種類及び配合比率は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更が可能である。以下の説明において、「部」は「重量部」を示す。
〔製剤例1〕 粉剤
化合物番号1の化合物2部、珪藻土5部及びクレー93部を均一に混合粉砕して粉剤とした。又、化合物番号1に代えて、表1〜3に記載の化合物各々を用いて同様に粉剤を得ることができた。
〔製剤例2〕 水和剤
化合物番号2の化合物50部、珪藻土45部、ジナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム2部及びリグニンスルホン酸ナトリウム3部を均一に混合粉砕して水和剤とした。又、化合物番号2に代えて、表1〜3に記載の化合物各々を用いて同様に水和剤を得ることができた。
〔製剤例3〕 乳剤
化合物番号2の化合物30部、シクロヘキサノン20部、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル11部、アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム4部及びメチルナフタリン35部を均一に溶解して乳剤とした。又、化合物番号2に代えて、表1〜3に記載の化合物各々を用いて同様に乳剤を得ることができた。
〔製剤例4〕 粒剤
化合物番号3の化合物24部、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩2部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部、カルボキシメチルセルロース2部及びクレー67部を均一に混合粉砕した。この混合物に水20%相当量を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。又、化合物番号3に代えて、表1〜3に記載の化合物各々を用いて同様に粒剤を得ることができた。
次に、本発明の農園芸用植物病害防除剤の奏する効果について試験例をあげて具体的に説明する。
〔試験例1〕 キュウリべと病予防効果試験
直径5.5cmのプラスチックカップにキュウリ種子(品種:相模半白)を4粒ずつ播種し、温室内で7日間育成した。製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、展着剤(クミテン)を希釈倍率が3000倍になるように加え、この溶液を、子葉が展開したキュウリ幼苗に、各々1カップ当たり15mlを噴霧散布した。風乾後、キュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに20℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内に移し、7日後にポット全体の子葉の発病指数を表5の基準に従って調査し、数1より発病度を求め、更に数2より防除価(%)を求めた。
この試験において防除価75%以上を示す化合物の代表として、化合物番号2等があげられる。
ただし、
N :全調査葉数
n0:発病指数0の葉数
n1:発病指数1の葉数
n2:発病指数2の葉数
n3:発病指数3の葉数
n4:発病指数4の葉数
である。

〔試験例2〕 コムギうどんこ病予防効果試験
直径5.5cmのプラスチックカップにコムギ種子(品種:農林61号)を10粒ずつ播種し、温室内で7日間育成した。製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、展着剤(クミテン)を希釈倍率が3000倍になるように加え、この溶液を、1.5〜2葉期のコムギに、各々1カップ当たり15mlを噴霧散布した。風乾後、コムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、温室内で発病まで管理した。7日後にポット全体の第1葉の発病指数を表5の基準に従って調査し、数1より発病度を求め、数2より防除価(%)を求めた。
この試験において防除価75%以上を示す化合物の代表として、化合物番号3等があげられる。
〔試験例3〕 イネ紋枯病予防効果試験
直径7.5cm素焼鉢にイネ種子(品種:金南風)を15粒ずつ播種し、温室内で3週間育成した。製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、展着剤(クミテン)を希釈倍率が3000倍になるように加え、この溶液を、2.5〜3葉期のイネに、各々1鉢当たり15mlを噴霧散布した。風乾後、籾がらふすま培地で培養したイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)を、均一に土を覆う程度に接種し、温室内で発病まで管理した。6日後にポット全体の発病指数を表6の基準に従って調査し、数3より防除価(%)を求めた。
この試験において防除価75%以上を示す化合物の代表として、化合物番号2等があげられる。

〔試験例4〕 キュウリ炭疽病予防効果試験
直径5.5cmのプラスチックカップにキュウリ種子(品種:相模半白)を4粒ずつ播種深度2cmで播種し、温室内で7日間育成した。製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、展着剤(クミテン)を希釈倍率が3000倍になるように加え、この溶液を、子葉が展開したキュウリ幼苗の根元に、各々1カップ当たり10mlを土壌灌注した。2日後、キュウリ植物体にPDA平板培地で培養したキュウリ炭疽病菌(Colletotrichum orbiculare)の分生胞子懸濁液(10〜10個/ml)をハンドスプレーで均一に噴霧接種し、25℃の湿室に24時間放置した。その後、ガラス温室内の水盤上に静置し、6日後にポット全体の子葉の病斑数を調査し、数4より防除価を算出した。
この試験において防除価90%以上を示す化合物の代表として、化合物番号1等があげられる。

Claims (4)

  1. 一般式[I]

    [式中、Rはピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンゾイソチアゾール、インダゾール、1,2,3−ベンゾオキサジアゾール、1,2,3−ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、2,1,3−ベンゾオキサジアゾール又は2,1,3−ベンゾチアジアゾールを表し、これらはC−Cアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基より選択される、1〜6個の同一又は相異なる基で置換されていてもよい。]
    で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用植物病害防除剤。
  2. 一般式[I´]

    [式中、Rはイソキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンゾイソチアゾール、インダゾール、1,2,3−ベンゾオキサジアゾール、1,2,3−ベンゾチアジアゾール又はベンゾトリアゾールを表し、これらはC−Cアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基より選択される、1〜5個の同一又は相異なる基で置換されていてもよい。]
    で表されることを特徴とする1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩。
  3. 一般式[I´]において、Rが、式R−a、R−b又はR−c

    [式中、Yは酸素原子又は硫黄原子を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基又はシアノ基を表し、RはC−Cアルキル基を表し、Rはハロゲン原子を表す。]
    のいずれかで表される請求項2に記載の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の1,2−ベンゾイソチアゾリン 1,1−ジオキシド誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用植物病害防除剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106167472A (zh) * 2016-03-30 2016-11-30 贵州大学 一种2,5‑取代基‑1,3,4‑噁二唑硫醚类衍生物、其制备方法及应用

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