JP2007186164A - エアバッグカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】破断予定部の凹溝(切れ目)の位置や深さのバラツキを抑えて製造できるエアバッグカバーを提供すること。
【解決手段】エアバッグカバー10は、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されて破断してエアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部16を備えて、型成形によって形成される合成樹脂製とする。破断予定部16は、成形後のカバー素材9の裏面側に対して加工具35の切刃37による凹溝状の切れ目16aを入れることにより形成されている。カバー素材9における切れ目16aの加工時の始端と終端との位置には、カッタ35の切刃37を収納可能に凹んで形成される切刃収納部21A・21Bが配設されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されて破断してエアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、型成形によって形成される合成樹脂製のエアバッグカバーに関する。
従来、合成樹脂製のエアバッグカバーでは、エアバッグに押された際、扉部を開かせて、突出用開口を形成できるように、扉部の周囲に薄肉の破断予定部を形成していた(例えば、特許文献1参照)。この破断予定部は、射出成形されたエアバッグカバーの裏面側に凹溝を設けて構成されており、さらに、位置や深さの寸法精度を高めて加工できるように、光学系の計測機器によって、予め、加工ラインの位置や深さを測定しておき、そして、超音波カッタ等の加工具の切刃を利用して凹溝状の切れ目を入れる切り込み加工により、形成されていた。
特開2005−289254号公報
しかし、エアバッグカバーの破断予定部を切り込み加工によって形成する場合、切れ目の位置や深さのバラツキを無くす点に改善の余地があった。すなわち、切れ目の位置や深さに大きなバラツキがあれば、−20℃等の低温時での破断予定部の円滑な破断を阻害してしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、切れ目の位置や深さのバラツキを抑えて製造できるエアバッグカバーを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されて破断してエアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、型成形によって形成される合成樹脂製とし、
破断予定部が、成形後のカバー素材の裏面側に対して加工具の切刃による凹溝状の切れ目を入れることにより形成されているエアバッグカバーであって、
カバー素材における切れ目の加工時の始端と終端との位置に、加工具の切刃を収納可能に凹んで形成される切刃収納部が配設されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグカバーでは、カバー素材に切れ目を入れて破断予定部を形成する際、加工具の切刃を、切れ目の始端となる切刃収納部に挿入させて配置させ、ついで、加工具を移動させて、切れ目の終端となる位置の切刃収納部に到達させれば、破断予定部を構成する切れ目を形成できる。すなわち、切れ目の始端と終端とが、予め、型成形時から切刃収納部として特定されており、切れ目の配置位置精度を向上させることができる。また、切れ目の深さとしても、予め、光学系等の計測機器によって切刃収納部とその周縁とを測定しておけば、切れ目の深さの調整が容易に行なえ、切れ目の深さ精度を向上させて、加工具を操作することができる。
したがって、本発明に係るエアバッグカバーでは、切れ目の位置や深さのバラツキを抑えて破断予定部を製造することができる。
そして、切刃収納部は、切れ目を入れることなく加工具の切刃を収納可能とするとともに、最深部を切れ目より深くして配設することが望ましい。このような構成では、切刃収納部に不要な切れ目が形成されず、エアバッグに押されて破断予定部が破断する際、その破断が切刃収納部から予定外の部位に進行することを防止できる。
また、破断予定部が、一方の直線状部位に対して交差側部位を平面視の状態でT字状に交差させるT字状交差部を備えて構成される場合には、切刃収納部は、直線状部位の両端に配設させるとともに、交差側部位の両端にも配設させて、T字状交差部を含めて配設させることが望ましい。このような構成では、エアバッグに押されて破断予定部の交差側部位が破断して、その破断が直線状部位に向かって進行しても、T字状交差部に配置されて、凹溝状の切れ目より幅寸法を広くして凹んでいる切刃収納部の内周面の位置で、切刃収納部を越えること無く、停止させることができる。すなわち、不必要に破断を延長させずに、不要なエアバッグカバーの破片の飛散を防止できる。
本発明に係るエアバッグカバーの製造方法では、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されて破断してエアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、型成形によって形成される合成樹脂製とし、
破断予定部が、成形後のカバー素材の裏面側に対して加工具の切刃による凹溝状の切れ目を入れることにより形成されているエアバッグカバーの製造方法であって、
カバー素材における切れ目の加工時の始端と終端との位置に、加工具の切刃を収納する切刃収納部が、配設されて、
加工具による切れ目を入れる予定ラインを、予め、切れ目を入れる始端と終端との位置を含めて、計測され、計側された位置データに基いて制御されて、加工具が切れ目を形成していることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグカバーの製造方法では、加工具による切れ目を入れる予定ラインを、予め、切れ目を入れる始端と終端との位置を含めて、計測する際、切れ目を入れる始端と終端とを、周囲から凹んだ切刃収納部の部位を基準として、計測することができることから、切れ目の位置データの計測が容易となり、また、切刃収納部とその周縁とを計測することにより、切れ目の深さの調整も容易に行なえ、その結果、加工時の温度に依存するカバー素材の熱膨張による位置ずれやカバー素材の加工セット時の位置ずれの影響を受けることなく、破断予定部を形成する切れ目の配置位置と深さとの精度を向上させて、エアバッグカバーを製造することができる。
そして、破断予定部の近傍部位に、切刃収納部の周縁を含めて、シボ模様を形成しておけば、シボ模様が形成されていない場合に比べて、レーザ変位計等の光学系の計測機器を使用して、切れ目の予定ラインを計測する際、鏡面のように反射しないことから、予定ラインを容易に誤差を少なくして計測することができる。そして、シボ模様の凹凸を数〜数十μmの段差とすれば、誤差を±0.1mm以内とする切れ目の深さの精度管理も容易に行える。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグカバー10は、図1〜3に示すように、助手席用エアバッグ装置Sに使用されるものであり、オレフィン系熱可塑性エラストマー等から射出成形によって製造される合成樹脂製として、助手席前方のインストルメントパネル(以下、インパネとする)2の上面2a側の開口2bに配設されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、エアバッグカバー10の車両搭載状態を基準として、車両の直進状態における車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
また、助手席用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ4と、エアバッグ4に膨張用ガスを供給するインフレーター7と、エアバッグ4及びインフレーター7を収納保持するケース8と、エアバッグ4をケース8に取り付けるためのリテーナ5と、折り畳まれたエアバッグ4を覆うエアバッグカバー10と、を備えて構成されている。
エアバッグ4は、膨張完了時の形状を、前端側を頂部とし、底面の後面側を乗員拘束部とする略四角錐形状とされている。このエアバッグ4は、車両への搭載時、助手席前方におけるインパネ2の上面2a側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、インパネ上面2aとインパネ2上方の図示しないウインドシールドとの間を塞ぐように、上方へ突出するとともに後方側へ突出して、後面側の乗員拘束部によって、乗員を保護することとなる。
また、インフレーター7は、複数のガス吐出口7bを有した略円柱状の本体部7aと、インフレーター7をケース8に取り付けるためのフランジ部7cと、を備えて構成されている。
さらに、ケース8は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター7を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部8aと、底壁部8aの外周縁から上方に延びる周壁部8bと、を備えて構成され、周壁部8bの上端には、エアバッグカバー10の側壁部33を係止する複数の係止爪8cが、形成されている。ケース8には、底壁部8aの部位に、車両のボディ1側に連結されるブラケット8dが、配設されている。
なお、エアバッグ4とインフレーター7とは、エアバッグ4内に配設される円環状のリテーナ5の複数のボルト5aが、エアバッグ4の開口4aの周縁4b、インフレーター7のフランジ部7c、及び、ケース底壁部8a、を貫通して、ナット6止めされることにより、ケース8に取り付けられている。
エアバッグカバー10は、図1〜5に示すように、インパネ2の開口2aを塞ぐように長方形板状の天井壁部11と、天井壁部11の下面(裏面)側から下方に延びる略四角筒形状の側壁部33と、を備えて構成されている。側壁部33の前後の壁部33a・33bには、ケース周壁部8bの係止爪8cに周縁を係止させるための複数の係止孔33eが形成されている。側壁部33は、折り畳んだエアバッグ4の周囲をケース周壁部8bとともに覆う部位となる。
天井壁部11は、側壁部33で囲まれた部位に配置される突出用開口部12と、その周囲の周縁部31と、を備えて構成されている。周縁部31には、エアバッグカバー10がインパネ2の開口2bを塞ぐように配設された際に、ガタツキを無くすように、開口周縁2bに形成される複数の係止脚31aが、下方へ突設されている。
突出用開口部12は、長方形板状として、線状に延びる薄肉の破断予定部16が配設されている。この破断予定部16は、エアバッグカバー10の裏面側から表面側に凹む凹溝16aを設けて形成されるとともに、実施形態の場合、直線状部位17・18に対して交差側部位19を平面視の状態でT字状に交差させるT字状交差部20を2箇所に配置させて、平面視の形状をH字形状としている。そのため、破断予定部16の破断時には、交差側部位19を間にする前後二枚の扉部13・14が前後両側に開いて、エアバッグ4の突出用の長方形状の開口12aを形成することとなる。開き時の扉部13は、前縁側に配置されたヒンジ部15を回転中心として、上方へ向かいつつ前方側に開き、開き時の扉部14は、後縁側のヒンジ部15を回転中心として、上方へ向かいつつ後方側に開くこととなる。各ヒンジ部15は、H字の両側の縦棒部(直線状部位17・18)の左右方向で対向する両端相互を結ぶ部位として、側壁部33の前後の壁部33a・33bの内側面の位置に、配置されている。
そして、実施形態の場合、破断予定部16の凹溝16aは、エアバッグカバー10の成形後に、切削屑や切粉を排出せずに切れ目を入れるように、カッタ35を使用して形成されている。
カッタ35は、実施形態の場合、図8・9に示すように、本体部36の厚さを0.5〜1.0mmとした超音波カッタとして、片刃の切刃37を備える構成として、切刃37は、先端37aから元部37b側にかけて、切り込み加工時の移動方向に向かって張り出すように、傾斜して形成されている。そして、実施形態の場合、カッタ35は、移動方向前方側に切刃37を配置させて、移動させることにより、凹溝16aを形成する切れ目を形成することとなる。
そして、エアバッグカバー10の破断予定部16における直線状部位17・18の各両端とT字状交差部20となる交差側部位19の両端とには、カバー10の表面側に凹む切刃収納部21が形成されている。切刃収納部21は、成形時に予め形成されているものであり、図3〜5に示すように、カバー10の裏面側の開口を長方形状として、カッタ35の移動方向に沿って三角形に凹む横断面形状の凹部として、配設されている。さらに、この切刃収納部21は、図8・9に示すように、凹溝16aの切れ目を加工しようとその切れ目16aを形成可能な位置まで、切刃37を挿入させた際、切刃37が切刃収納部21の内周面に切れ目を入れない凹形状に形成されている。そして、実施形態の場合、切刃収納部21は、切刃37を挿入させた際の切刃37に対向する側の面(切刃側対向面)23と切刃37の峰36a側に対向する面(峰側対向面)24とが、カッタ35の移動方向に沿って長さを等しくして、凹んだ収納部21の底部22を頂点とすると二等辺三角形とするように、傾斜して形成されている。
なお、この切刃37と対向する切刃側対向面23は、実施形態の場合、切刃収納部21に挿入された際の切刃37と平行に形成されているが、切刃収納部21の開口面積を広げ過ぎない範囲で、切刃37とに隙間を空ける角度として、峰側対向面24からの開き角度を大きくするように傾斜させてもよい。そして、実施形態の場合、切刃収納部21は、対向面23・24の前後に側面側壁面25・26が拡開して下方に延びるように形成されている(図5参照)。
そして、直線状部位17・18や交差側部位19のそれぞれの両端の切刃収納部21では、一方が、切れ目を入れ始める始端側切刃収納部21Aとなり、他方が、切れ目を入れたカッタが到達する終端側切刃収納部21Bとなる。
また、エアバッグカバー10の肉厚は、天井壁部11における側壁部33から離れた周縁部31や扉部13・14の中央付近の一般部11aの肉厚T0が4mm程度として、切刃収納部21を含めた破断予定部16の肉厚を0.6〜1.5mmの範囲内とするように設定され、破断予定部16の周囲の部位の肉厚T1が2〜3mm(実施形態では2mm)とし、切刃収納部21の深さD0が1.0〜2.0mm(実施形態では1.2mm)とし、凹溝16aの深さD1が0.8〜1.0mm(実施形態では1.0mm)としている。そのため、切刃収納部21の部位の肉厚T2が0.6〜0.8mm(実施形態では0.8mm)とし、凹溝16aの部位の肉厚T3は0.8〜1.0mm(実施形態では1.0mm)としている。
また、切刃収納部21の前後の側面側壁面25・26の間の底部22側の幅W1は2〜3mm(実施形態では2mm)とし、切刃収納部21の長さL1も2〜3mm(実施形態では3mm)としている。なお、これらの幅W1や長さL1の寸法は、後述するように、切り込み加工でセットするカバー素材9が、セット台Jに対して位置ずれしてセットされる寸法分を考慮して、設定されている。
さらに、側壁部33の肉厚Bは2〜3mm(実施形態では2mm)としている。なお、天井壁部11の側壁部33の近傍には、扉部13・14側における直線状部位17・18近傍の薄肉部28と、側壁部33の外周側に位置して側壁部33側に肉厚を漸減させる薄肉部29と、が配設され、側壁部33の部位の天井壁部11の表面側にヒケやツヤムラ等が生じないように、これらの薄肉部28・29は、側壁部33の肉厚Bに近似させるように、配設されている。
さらにまた、実施形態の直線状部位17・18や交差側部位19の周縁のエリアには、成形時に賦形されるシボ模様30が配設されている。このシボ模様30は、実施形態の場合、数μm〜数十μm単位の細かい凹凸の皮シボ模様としている。
このエアバッグカバー10の成形直後のカバー素材9に破断予定部16を形成する凹溝(切れ目)16aを入れる切り込み加工について説明すると、この加工に使用する加工装置34は、図6に示すように、カッタ35と、図示しない超音波発信機を接続させてカッタ35を操作可能に保持する保持アーム39と、加工する予定ライン9a・9bを計測する計測機器としてのレーザ変位計40、レーザ変位計40の計測データに基づいて、超音波発信機を作動させつつ保持アーム39の駆動を制御する制御装置41と、射出成形されたカバー素材9をセットするセット台42と、を備えて構成されている。保持アーム39は、セット台42に沿った平行移動やセット台42と直交する上下移動のXYZ軸方向の3軸移動を可能に、カッタ35を保持するように構成されている。また、レーザ変位計40は、保持アーム39に保持されて、切れ目16aの始端と終端との位置基準とする各切刃収納部21の底部22の深さと配置位置とを計測しつつ、切刃収納部21の周縁の高さ(段差)や加工の予定ライン9a・9bに沿う高さを計測する。セット台42は、カバー素材9の表面側に対向する形状とするとともに、加工時のカバー素材9をずらさないように、セット台42側に吸着させる図示しない吸引装置が配設されている。なお、予定ライン9aは、交差側部位19を加工するラインであり、予定ライン9bは、直線状部位17・18を加工するラインである。
加工装置34の作動時には、図6・7に示すように、セット台42に成形後のカバー素材9をセットし、まず、交差側部位19や直線状部位17・18の始端側切刃収納部21Aの底部22から、加工の予定ライン9a・9bを経て、終端側切刃収納部21Bの底部22に到達するまで、位置と段差(高さ)を計測しつつ、レーザ変位計40を移動させる。なお、この時のレーザ変位計40の計測時に移動する保持アーム39は、予め、セット台42にセットされたカバー素材9が位置ずれてセットされていても、切刃収納部21の幅W1や長さL1の寸法が位置ずれを考慮して設定されており、ある程度の範囲の誤差を見込んで、レーザ変位計40が、始端側切刃収納部21Aの底部22から、加工の予定ライン9a・9bを経て、終端側切刃収納部21Bの底部22に到達まで、厳密な計測データを取り込めるように、レーザ変位計40を移動させる。
そして、計測後、レーザ変位計40からの計測データを入力させていた制御装置41が、超音波発信機を作動させつつ保持アーム39を移動させて、カッタ35の切り込み加工を操作する。その際、交差側部位19を加工する際には、図8のA・Bに示すように、カッタ35の切刃37を、直線状部位18側に向けた状態として、直線状部位17の始端側切刃収納部21A内に切り込み深さD1まで挿入させて停止させ、ついで、カッタ35の切刃37を直線状部位18側のT字状交差部20に向けて移動させて交差側部位19を形成する。この交差側部位19の全域に切れ目(切れ込み)を付けて凹溝16aを形成すれば、切り込み加工したカッタ35の切刃37は、T字状交差部20の終端側切刃収納部21Bに到達する。その際、切刃収納部21Bは、カッタ35の切刃37側が交差側部位19から離脱した際に、交差側部位19から直線状部位18に向かう方向で対向する位置に配置される切刃収納部21Bの対向面23に対して、切れ目を入れない状態として、切刃37を収納可能とする形状に形成されている。そのため、カッタ35の切刃37が、切刃収納部21Bの内周面における交差側部位19と対向する面23に切れ目を入れるように接触せず、その対向面23に切れ目(切れ込み)を入れることを防止することができる。勿論、実施形態では、始端側切刃収納部21Aにおいても、交差側部位19から直線状部位17に向かう方向の峰側対向面24にも、切刃37が切り込まれていない。
同様に、直線状部位17・18においても、図9のA・Bに示すように、カッタ35の切刃37を、始端側切刃収納部21A内に切り込み深さD1まで挿入させて停止させ、ついで、カッタ35の切刃37を終端側切刃収納部21Bに到達させて、凹溝16aを形成する。その際にも、各切刃収納部21A・21Bでは、カッタ35の切刃37が、切刃収納部21A・21Bの内周面23・24に不要な切れ目を入れるように接触しない。
そして、凹溝16aからなる破断予定部16を形成すれば、エアバッグカバー10の製造が完了し、エアバッグ装置Sを組み立てるようにエアバッグカバー10をセット台42から取り外す。エアバッグ装置Sの組み立ては、予め、リテーナ5を収納して折り畳んでおいたエアバッグ4やインフレーター7を、ボルト5aやナット6を利用してケース6に収納保持させて、エアバッグ組立体を形成しておく。そして、このエアバッグ組立体に対し、エアバッグカバー10を被せて、各係止爪8cに係止孔28eの周縁を係止させ、その後、エアバッグカバー10を組付済みのエアバッグ組立体を、予め車両に搭載されているインパネ2の開口2bから挿入し、各係止脚31aを開口周縁2cに係止させるとともに、ケース6のブラケット8dをボディ1側に締結する。そして、エアバッグ作動回路から延びる所定の作動信号入力用のリード線をインフレーター7に接続させれば、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの作動時には、インフレーター7からの膨張用ガスがエアバッグ4に流入して、エアバッグ4が膨張すれば、エアバッグ4は、突出用開口部12を急激に押すことから、破断予定部16を破断させて、エアバッグカバー10の扉部13・14を前後両側に開かせ、開いて形成された突出用開口12aから、助手席に着座している乗員を保護可能に、大きく突出することとなる。
そして、実施形態のエアバッグカバー10では、既述したように、切れ目16aの始端と終端とが、予め、型成形時から切刃収納部21A・21Bとして特定されており、切れ目16aの配置位置精度を向上させることができる。また、切れ目16aの深さD1としても、予め、レーザ変位計40によって切刃収納部21A・21Bとその周縁とを測定しており、切れ目16aの深さD1の調整が容易に行なえ、切れ目16Aの深さD1の寸法精度を向上させて、カッタ35を操作することができる。
したがって、実施形態のエアバッグカバー10では、切れ目16aの位置や深さのバラツキを抑えて破断予定部16を製造することができ、低温時でも、破断予定部16を、精度よく、円滑に破断させることができる。
また、実施形態の場合、各切刃収納部21が、不要な切れ目を入れることなくカッタ35の切刃37を収納可能とするとともに、最深部の底部22を切れ目16aより深くして配設されている。そのため、切り込み加工時、切刃収納部21に不要な切れ目が形成されず、エアバッグ4に押されて破断予定部16が破断する際、その破断が切刃収納部21から予定外の部位に進行することを防止できる。
さらに、実施形態の場合、破断予定部16が、一方の直線状部位17・18に対して交差側部位19を平面視の状態でT字状に交差させるT字状交差部20を備えて構成されていても、各切刃収納部21が、直線状部位17・18の両端に配設されるとともに、交差側部位19の両端にも配設されて、T字状交差部20を含めて配設されている。そのため、エアバッグ4に押されて破断予定部16の交差側部位19が破断して、その破断が直線状部位17・18に向かって進行しても、T字状交差部20に配置された切れ目16aより幅寸法を広くしている凹部からなる切刃収納部21の位置で、破断の進行方向で対向する対向面23・24が対向して、切刃収納部21を越えること無く、停止させることができる。すなわち、不必要に破断を延長させずに、不要なエアバッグカバー10の破片の飛散を防止できる。
そして、実施形態のエアバッグカバー10の製造方法では、カッタ35による切れ目16を入れる予定ライン9a・9bを、予め、切れ目16aを入れる始端と終端との位置を含めて、計測する際、切れ目16aを入れる始端と終端とを、周囲から凹んだ切刃収納部21A・21Bの底部22を基準として、計測することができることから、切れ目16aの位置データの計測が容易となり、また、切刃収納部21とその周縁とを計測することにより、切れ目16aの深さD1の調整も容易に行なえ、その結果、加工時の温度に依存するカバー素材9の熱膨張による位置ずれやカバー素材9の加工セット時の位置ずれの影響を受けることなく、破断予定部16を形成する切れ目16aの配置位置と深さとの精度を向上させて、エアバッグカバー10を製造することができる。
そして、実施形態では、破断予定部16の近傍部位に、切刃収納部21の周縁を含めて、シボ模様30が形成されており、シボ模様が形成されていない場合に比べて、レーザ変位計40やカメラ等の光学系の計測機器を使用して、切れ目16aの予定ライン9a・9bを計測する際、鏡面のように反射しないことから、予定ライン9a・9bを容易に誤差を少なくして計測することができる。そして、シボ模様30の凹凸を数〜数十μmの段差としており、誤差を±0.1mm以内とする切れ目16aの深さD1の精度管理も容易に行える。
なお、実施形態では、切刃収納部21の凹形状として、カッタ35の移動方向に沿う断面形状を二等辺三角形としたが、図10・11に示すエアバッグカバー10Aのように、カッタ35の移動方向に沿って台形状に凹んで底部を平坦面とした切刃収納部51や、図12・13に示すエアバッグカバー10Bのように、カッタ35の移動方向に沿って直角三角形状に凹む切刃収納部61としてもよい。これらの切刃収納部51・61も、カバー10A・10Bの裏面側の開口を長方形状として、凹溝16aの切れ目を加工しようとその切れ目16aを形成可能な位置まで、切刃37を挿入させた際、切刃37が切刃収納部21の内周面に切れ目を入れない凹形状に形成されている。すなわち、各切刃収納部51・61は、切れ目16aの始端と終端との位置に配置される始端側・終端側切刃収納部51A・51B・61A・61Bを備えて構成されるとともに、切刃37を挿入させた際の切刃37に対向する側の面(切刃側対向面)23と切刃37の峰36a側に対向する面(峰側対向面)24とが、切れ目を入れるように切刃37と接触しないように、配設されている。
なお、実施形態では、破断予定部16として、T字状交差部20を二つ配設させたようなH字形状の場合を示したが、一方の直線状部位17を備えていない破断予定部16を備えたエアバッグカバーにも、本発明を適用できる。
また、直線状部位17・18やその直線状部位17・18に交差するように配設される交差側部位は、その全域を直線状としなくともよい。
さらに、実施形態では、切り込み加工する切刃を有した加工具として、超音波カッタ35を例示したが、通常のコールドカッタや細い棒状のエンドミル等を使用して、切れ目16aを形成してもよい。但し、切粉や切屑を発生させずに、切れ目を入れて凹溝16aを形成できるカッタを使用すれば、破断時に応力集中が生じ易い切れ目16aを形成できるとともに、切粉等の処理も不要となって、好ましい。なお、エンドミル等の切削加工によって凹溝状の切れ目16aを形成する場合には、その開口の幅寸法は、エンドミル等の回転する切刃が切刃収納部に収納される際に、不要な切れ目を設けることのない寸法として、0.3〜1.5mm程度とすることが望ましい。
さらに、実施形態では、助手席用エアバッグ装置Sに使用されるインパネ2を別体としたエアバッグカバー10・10A・10Bについて説明したが、インパネと一体成形するエアバッグカバーに本発明を適用してもよく、さらに、他の運転席用やシートの側面に設けるエアバッグ装置等のエアバッグカバーに、本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態のエアバッグカバーの使用状態を示す斜視図である。 実施形態のエアバッグカバーが使用されているエアバッグ装置の断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの部分底面図であり、破断予定部付近を示す。 実施形態のエアバッグカバーの部分省略縦断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグカバーの部分省略縦断面図であり、図3のV−V部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの交差側部位を加工する予定ラインの計測状態を説明する図である。 実施形態のエアバッグカバーの直線状部位を加工する予定ラインの計測状態を説明する図である。 実施形態のエアバッグカバーの交差側部位を切り込み加工する状態を説明する図である。 実施形態のエアバッグカバーの直線状部位を切り込み加工する状態を説明する図である。 実施形態の変形例のエアバッグカバーの部分底面図であり、破断予定部付近を示す。 図10に示すエアバッグカバーの切り込み加工を説明する図である。 実施形態の他の変形例のエアバッグカバーの部分底面図であり、破断予定部付近を示す。 図12に示すエアバッグカバーの切り込み加工を説明する図である。
符号の説明
4…エアバッグ、
9…カバー素材、
9a・9b…予定ライン、
10・10A・10B…エアバッグカバー、
12a…突出用開口、
16…破断予定部、
16a…(切れ目・切り込み)凹溝、
18…直線状部位、
19…交差側部位、
20…T字状交差部、
21・51・61…切刃収納部、
21A・51A・61A…始端側切刃収納部、
21B・51B・61B…終端側切刃収納部、
30…シボ模様、
35…(加工具)カッタ、
37…切刃。

Claims (5)

  1. 折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張する前記エアバッグに押されて破断して前記エアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、型成形によって形成される合成樹脂製とし、
    前記破断予定部が、成形後のカバー素材の裏面側に対して加工具の切刃による凹溝状の切れ目を入れることにより形成されているエアバッグカバーであって、
    前記カバー素材における前記切れ目の加工時の始端と終端との位置に、前記加工具の切刃を収納可能に凹んで形成される切刃収納部が配設されていることを特徴とするエアバッグカバー。
  2. 前記切刃収納部が、切れ目を入れることなく前記加工具の切刃を収納可能とするとともに、最深部を前記切れ目より深くして配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  3. 前記破断予定部が、一方の直線状部位に対して交差側部位を平面視の状態でT字状に交差させるT字状交差部を備えて構成されて、
    前記切刃収納部が、前記直線状部位の両端に配設されるとともに、前記交差側部位の両端に配設されて、前記T字状交差部を含めて配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッグカバー。
  4. 折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張する前記エアバッグに押されて破断して前記エアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、型成形によって形成される合成樹脂製とし、
    前記破断予定部が、成形後のカバー素材の裏面側に対して加工具の切刃による凹溝状の切れ目を入れることにより形成されているエアバッグカバーの製造方法であって、
    前記カバー素材における前記切れ目の加工時の始端と終端との位置に、前記加工具の切刃を収納する切刃収納部が、配設されて、
    前記加工具による前記切れ目を入れる予定ラインを、予め、前記切れ目を入れる始端と終端との位置を含めて、計測され、計側された位置データに基いて制御されて、前記加工具が前記切れ目を形成していることを特徴とするエアバッグカバーの製造方法。
  5. 前記破断予定部の近傍部位に、前記切刃収納部の周縁を含めて、シボ模様が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグカバーの製造方法。
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