JP2007185878A - 液滴噴出記録装置のミスト除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液滴ミストを主液滴と分離して回収するとともに液滴ミストが記録媒体に付着するのを確実に防止する。しかも、記録媒体がノズル面に接触するのを防止する。
【解決手段】液滴噴出記録装置1のノズル面2に、スペーサ4を介して、ノズル面と左右の長さおよび前後の幅が略等しい仕切り板3をこのノズル面と平行に配置する。仕切り板の、ノズル面のノズル7と対向した位置にノズル7から噴出するインク等の液滴を通過させる通過孔8を設ける。液滴噴出記録装置の、記録媒体6の搬送方向下流側に向いた側面に、ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口10を設け、ノズルの並びの方向と直交する方向に気流を発生させる吸引手段11を取付ける。吸引手段にノズルからの液滴の噴出時に発生する液滴ミストを吸収するミスト吸収体15を取付ける。
【選択図】 図3
【解決手段】液滴噴出記録装置1のノズル面2に、スペーサ4を介して、ノズル面と左右の長さおよび前後の幅が略等しい仕切り板3をこのノズル面と平行に配置する。仕切り板の、ノズル面のノズル7と対向した位置にノズル7から噴出するインク等の液滴を通過させる通過孔8を設ける。液滴噴出記録装置の、記録媒体6の搬送方向下流側に向いた側面に、ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口10を設け、ノズルの並びの方向と直交する方向に気流を発生させる吸引手段11を取付ける。吸引手段にノズルからの液滴の噴出時に発生する液滴ミストを吸収するミスト吸収体15を取付ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、液滴噴出記録装置のノズルからの液滴の噴出に伴って発生する記録に不必要な液滴ミストを除去する液滴噴出記録装置のミスト除去装置に関する。
液滴噴出記録装置のノズルから液滴を噴出して画像記録を行う場合、画像記録を行う主液滴に付随して、主液滴よりも微小な液滴ミストもノズルから放出される。液滴ミストはサテライトミストと呼ばれる比較的大きなミストから極微小なミストまで様々なサイズがある。これらはその発生原理上、主液滴にくらべて質量が小さいため直進性が悪く、主液滴の軌道から外れて紙等の記録媒体へと飛んでいく。また、速度が低いため、たとえ主液滴と同じ軌道を辿ったとしても、記録媒体上の着弾位置がずれてしまう。液滴ミストの中にはさらに質量が小さく、初速がほとんど0に近いものもあり、そういうものの中には、逆に液滴噴出記録装置側に戻ってきてノズル面に付着するものや、液滴噴出記録装置の内部に拡散していくものがある。
これらの液滴ミストの振る舞いは画像記録において様々な問題を引き起こす。これらの液滴ミストが記録媒体に付着した場合には、それらはノイズとなって画質を劣化させる。また、逆に液滴ミストが液滴噴出記録装置側に戻ってきてノズル面に付着したり、さらに固化したりすると、吐出不良を起こす場合があるので、ノズル面のクリーニングが必要となる。さらにまた、液滴ミストが液滴噴出記録装置の可動機構部、例えばプラテン等に付着した場合には、記録媒体の搬送が不安定になり、記録媒体の斜行、ジャム等の支障を引き起こす要因となる。また、軸受け、歯車等に付着した場合には、摩擦の増大により、それらの動作が阻害され、画像記録に支障をきたす。また、電気/電子部品への付着により、ショートなどの電気的トラブルが起きるおそれがある。このため、画像記録を行う主液滴に付随して発生する液滴ミストを除去する必要がある。
これを、液滴を噴出する複数のノズルを一方向に並べて配置したノズル面を有する液滴噴出記録装置に対して実現したものとして、ファン等で液滴噴出記録装置のノズル面と記録媒体との間に、ノズルの配列方向と直交する方向に気流を発生させ、気流とともに液滴ミストを吸引して回収するものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2004−306270号公報
特開2004−202803号公報
しかしながら、このように液滴噴出記録装置のノズル面と記録媒体との間に気流を発生させて液滴ミストを吸引回収するものではノズル面と記録媒体が直接対面しており、このため、ノズル面と記録媒体に挟まれた空間に液滴ミストが存在することになり、これらの液滴ミストが記録媒体に付着する問題があった。特に、サテライトミスト等比較的質量大きい液滴ミストが記録媒体に付着すると画質を劣化し、また、記録面を汚す等の問題があった。
そこで本発明は、液滴ミストを画像記録に使用する主液滴と分離して回収できるとともに液滴ミストが記録媒体に付着するのを確実に防止でき、しかも、記録媒体が変形してノズル面に接触するのを防止できる液滴噴出記録装置のミスト除去装置を提供する。
本発明は、液滴を噴出する複数のノズルを一方向に並べて配置したノズル面を有する液滴噴出記録装置に対し、ノズル面を覆うように所定の空隙を介してそのノズル面に平行に配置し、各ノズルから噴出する液滴を通過させる通過孔を設けた仕切り板と、ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口を設け、ノズルの並びの方向と直交する方向に気流を発生させる吸引手段と、この吸引手段により発生する気流の通過領域に設けられ、ノズルからの液滴の噴出に伴って発生する液滴ミストを吸収するミスト吸収体を備えた液滴噴出記録装置のミスト除去装置にある。
本発明によれば、液滴ミストを画像記録に使用する主液滴と分離して回収できるとともに液滴ミストが記録媒体に付着するのを確実に防止できる。しかも、記録媒体が変形してノズル面に接触するのを防止でき、これにより、ノズル面が損傷するのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2において、1は液滴を噴出する複数のノズルを一方向(図1の左右方向)に並べて配置したノズル面2を有する液滴噴出記録装置である。
(第1の実施の形態)
図1および図2において、1は液滴を噴出する複数のノズルを一方向(図1の左右方向)に並べて配置したノズル面2を有する液滴噴出記録装置である。
前記液滴噴出記録装置1のノズル面2に、このノズル面2を覆うように仕切り板3をこのノズル面2と平行に配置している。すなわち、前記仕切り板3は、前記ノズル面2と左右の長さおよび前後の幅が略等しく、左右にスペーサ4を介すことによってノズル面2とは所定の間隙を開けて平行に配置している。
前記液滴噴出記録装置1は、ノズル面2を、前記仕切り板3を間に介して紙等の記録媒体6に対向配置することになる。前記仕切り板3は、図3に示すように、ノズル面2の各ノズル7と対向した位置にノズル7から噴出するインク等の液滴を通過させる通過孔8を設けている。通過孔8の形状としては、円形、正方形、楕円、長方形など様々な形状であってよい。
前記記録媒体6は、図2に矢印Aで示す方向に搬送されるようになっている。前記液滴噴出記録装置1の、記録媒体6の搬送方向下流側に向いた側面に、ノズル面2と仕切り板3とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口10を設け、ノズル7の並びの方向と直交する方向に気流を発生させる吸引手段11を取付けている。前記吸引口10は、ノズル面2に隣接してこのノズル面2と同じ高さで配置している。そして、ノズル面2の左右の長さと略等しい長さで、かつ、前後の幅は狭く形成され、前記記録媒体6に対面している。
前記吸引手段11は、一端を前記吸引口10とした吸引管12と、この吸引管12の他端に取付けたフィルタ13と、前記吸引口10から空気を吸い込みフィルタ13を経由して外部に放出させるファンモータ14によって構成されている。前記吸引管12は途中から前後の幅を大きく形成し、その形状のまま他端へ延出している。前記吸引管12の吸引口10と連通する内壁にミスト吸収体15を取付けている。
このような構成においては、吸引手段11のファンモータ14が回転動作すると、吸引口10から空気が吸い込まれフィルタ13を経由して外部に放出される。これにより、図3に矢印Bで示すようにノズル面2と仕切り板3とに挟まれた空間から吸引口10を経由して気流が発生する。
この状態で、液滴噴出記録装置1が例えばインク液16をノズル7から噴出すると、噴出された主液滴17は気流の影響をそれほど受けずに通過孔8を通過する。そして、記録媒体6上に着弾する。こうして、主液滴17による画像記録が行われる。ノズル7からの液滴の噴出時において、主液滴17の後方には小さい液滴ミスト18aや大きい液滴ミスト18bが発生する。液滴ミスト18a,18bは主液滴17に比べて質量が小さく、速度も低いので、気流(矢印B)によって流される。
そこで気流の強さを適当に調節すると、図3および図4に示すように、主液滴17は気流の影響をほとんど受けずに通過孔8を通り抜けて記録媒体6に着弾するのに対し、液滴ミスト18a,18bは気流に乗って流されるようになる。すなわち、小さい液滴ミスト18aは気流に乗ってノズル面2と仕切り板3とに挟まれた空間内を移動し、吸引口10から吸引管12内のミスト吸収体15へ衝突して吸収される。なお、ミスト吸収体15で吸収されなかった液滴ミスト18aはさらに上昇しフィルタ13により吸収される。こうして、発生した液滴ミスト18aは確実に吸収され、装置外部へ飛散することはない。
また、サテライトミストなどの大きい液滴ミスト18bは、小さい液滴ミスト18aのように気流に乗って大きく移動するということはないがある程度流されるので、通過孔8を通過することはなく、仕切り板3上に衝突するようになる。気流の強さによっては、小さい液滴ミスト18aと同様に乗って流され吸引口10へと吸い込まれることもある。
こうして、ノズル7からの液滴の噴出に伴って発生する液滴ミスト18a,18bは、吸引手段11のミスト吸収体15やフィルタ13によって吸収されるか、仕切り板3上に衝突して付着する。従って、液滴ミスト18a,18bは、ノズル面2と仕切り板3に挟まれた空間内のみに存在し、仕切り板3と記録媒体6に挟まれた空間には存在しない。すなわち、記録媒体6に液滴ミスト18a,18bが付着するのを確実に防止できる。従って、液滴ミストによる画質劣化を防止できる。
また、記録媒体6が波うち状態になったり、記録媒体6がジャム状態になったりして、記録媒体6が液滴噴出装置1に接触しても、仕切り板3がノズル面2を保護しているので、記録媒体6が直接ノズル面2と接触することは無い。従って、ノズル面2が記録媒体6によって損傷を受けるおそれはない。
なお、この実施の形態では、仕切り板3に対してノズル面2の各ノズル7と対向した位置に通過孔8を設けたものについて述べたがこれに限定するものではない。複数のノズル、例えば、3つのノズル毎に1つの長孔形状の通過孔を対向して設けてもよい。また、ノズル面2の全てのノズルに1つの長孔形状の通過孔を対向して設けてもよい。
また、この実施の形態では、仕切り板3の大きさを、ノズル面2の大きさに略合わせたものについて述べたがこれに限定するものではない。
例えば、図5の(a)に示すように、ノズル面2を充分に覆い、また、吸引手段11の吸引口10も充分に覆うように前後の幅を大きくした仕切り板31を設けてもよい。このようにすれば、吸引口10の吸引力がノズル面2と仕切り板31に挟まれた空間に作用しやすくなるので、ファンモータ14の出力を下げても液滴ミスト18a,18bを充分に吸収することができる。また、図5の(b)に示すように、さらに、前後の端部を上に折り曲げた形状の仕切り板32を設けてもよい。
また、図5の(c)に示すように、ノズル面2と吸引口10を覆う幅に合わせた幅の仕切り板33を、この仕切り板33と同じ幅のスペーサ41を介して配置したものであってもよい。
例えば、図5の(a)に示すように、ノズル面2を充分に覆い、また、吸引手段11の吸引口10も充分に覆うように前後の幅を大きくした仕切り板31を設けてもよい。このようにすれば、吸引口10の吸引力がノズル面2と仕切り板31に挟まれた空間に作用しやすくなるので、ファンモータ14の出力を下げても液滴ミスト18a,18bを充分に吸収することができる。また、図5の(b)に示すように、さらに、前後の端部を上に折り曲げた形状の仕切り板32を設けてもよい。
また、図5の(c)に示すように、ノズル面2と吸引口10を覆う幅に合わせた幅の仕切り板33を、この仕切り板33と同じ幅のスペーサ41を介して配置したものであってもよい。
なお、この実施の形態では、吸引口10をノズル面2に隣接してこのノズル面2と同じ高さで配置したものについて述べたがこれに限定するものではない。図5の(d)に示すように、吸引口10を液滴噴出装置1のノズル面2から多少離し、かつ、吸引口10の高さをノズル面2よりも若干高くする形状の吸引手段111を使用してもよい。
また、図6に示すように、ノズル面2および吸引手段の吸引口10を略覆うように前後の幅を大きくした仕切り板34を設けるとともに、吸引手段として、後端側の側壁が仕切り板34の位置まで延出した吸引手段112を設けてもよい。そして、側壁の内側に取付けたミスト吸収体15を側壁の延出に合わせて下方位置まで延出させている。
このようにすれば、吸引口10の吸引力がノズル面2と仕切り板31に挟まれた空間に効率良く作用するので、ファンモータ14の出力を下げても液滴ミスト18a,18bを充分に吸収することができる。また、液滴噴出装置1を図中矢印Cで示す方向に走査した場合に外部から気流Dが侵入するのを防止することができる。これにより、吸引手段112によって発生する液滴ミスト18a,18bを吸引するための気流が影響を受けることはない。
また、図7に示すように、吸引手段として、吸引管12の他端側を液滴噴出装置1と反対側に折り曲げ、この他端にフィルタ13を取付け、さらに、フィルタ13を介してファンモータ14を取付けた吸引手段113を使用したものであってもよい。
また、図8に示すように、ノズル面2および吸引手段11の吸引口10を丁度覆うように前後の幅を大きくした仕切り板33を配置するとともに、ミスト吸収体15の代わりに吸引口10に対向した仕切り板33の上にミスト吸収体151を取付けてもよい。この場合は吸引手段11の吸引管12内に付着した液滴ミストが垂れてきた場合にミスト吸収体151で吸収することができる。
また、図8に示すように、ノズル面2および吸引手段11の吸引口10を丁度覆うように前後の幅を大きくした仕切り板33を配置するとともに、ミスト吸収体15の代わりに吸引口10に対向した仕切り板33の上にミスト吸収体151を取付けてもよい。この場合は吸引手段11の吸引管12内に付着した液滴ミストが垂れてきた場合にミスト吸収体151で吸収することができる。
また、前述した実施の形態はノズル面2の各ノズル7と対向した位置に仕切り板3の通過孔8を設けたものについて述べたが、図9に示すように、ノズル7の中心位置Eよりも図中矢印Bで示す気流の流れる方向に、通過孔8におけるノズル7の並びの方向と直交する方向の中心位置Fを気流の強さに応じてずらしてもよい。
すなわち、液滴ミスト18a,18bと比べれば、主液滴17は気流の影響をそれほど受けないが、全くゼロではなく、気流の強さによっては無視できなくなる。気流が強く主液滴17が流されることがあると、仕切り板3に接触あるいは衝突し、画像形成に支障をきたすおそれがある。そこで、ノズル7の中心位置Eと通過孔8の中心位置Fを気流の強さに応じて気流の流れる方向にずらすことで主液滴17を常に通過孔8の中心を通過させることができ、記録媒体6への主液滴17の確実な着弾ができる。
(第2の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図10に示すように、ノズル面2および吸引手段11の吸引口10を丁度覆う前後幅を持った仕切り板33を、この仕切り板33の幅と同じ長さのスペーサ41(もう一方は図示せず)を間に挟んで前記ノズル面2および吸引手段11の吸引口10に対向配置している。そして、吸引手段11、仕切り板33およびスペーサ41によって筒状に形成された開口部19を封止部材20によって閉塞している。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図10に示すように、ノズル面2および吸引手段11の吸引口10を丁度覆う前後幅を持った仕切り板33を、この仕切り板33の幅と同じ長さのスペーサ41(もう一方は図示せず)を間に挟んで前記ノズル面2および吸引手段11の吸引口10に対向配置している。そして、吸引手段11、仕切り板33およびスペーサ41によって筒状に形成された開口部19を封止部材20によって閉塞している。
このように、ノズル面2および吸引口10と仕切り板33に挟まれた空間は、吸引手段11によって発生する気流(矢印B)の通路となるが、その空間の下流側の端部が密閉されているので、液滴噴出装置1の走査により発生する気流や記録媒体6の搬送に伴って生成される気流やその他諸々の外乱によって、空間内の気流が影響されることはない。
従って、空間内には非常に安定した気流Bが生成され、液滴ミスト18a,18bの除去も安定する。また、吸引口10の吸引力がノズル面2と仕切り板3に挟まれた空間にそのまま作用するので、効率がよく、より小さな吸引力で液滴ミスト18a,18bの吸収など除去ができ、従って、ファンモータ14の消費電力を軽減できる。
なお、この実施の形態では、封止部材20を使用して吸引手段11、仕切り板33およびスペーサ41によって筒状に形成された開口部19の閉塞を行ったがこれに限定するものではなく、例えば、図11に示すように、吸引手段を変形して閉塞してもよい。すなわち、吸引手段として、後端側の側壁が仕切り板33の端部位置まで延出した吸引手段112を使用し、この側壁によって開口部19を閉塞する。
また、この実施の形態において、図12に示すように、ノズル面2における吸引手段11を配置した側とは反対側の端部に延長部材21を取付けるとともに仕切り板およびスペーサとしてその延長部材21の端まで延出した長さの仕切り板35およびスペーサ42を使用し、前記延長部材21、仕切り板35およびスペーサ42によって形成された空気流入口22の内部に、空間内および吸引手段11の吸引管12内に流れる気流を均一化する、例えばエアーフィルタ等の流体抵抗体23を設けてもよい。
このように、空気流入口22に流体抵抗体23を設けることで、さらに安定した気流を発生させることができる。従って、ノズル7の位置の違いによる気流の強さのばらつきがなくなり、主液滴17の記録媒体6への着弾位置精度を向上できる。また、空気流入口22からの空気の流入が抑制されるので、逆に通過孔8からノズル面2と仕切り板35に挟まれた空間内への空気の流入が強められることになり、結果として液滴ミスト18a,18bが通過孔8を通過するのを、さらに確実に防止できる。
また、流体抵抗23を設けることで空気流入口22から紙粉等の粉塵が入り込んでノズル面2に付着することはない。また、通過孔8から空気と共に紙粉等の粉塵が入り込んでもその粉塵は気流によって吸引口10から吸引手段11内へ流れるので、ノズル面2に付着することはない。従って、粉塵がノズル7を塞ぐなどして誤吐出や不吐出が発生するのを確実に防止できる。
(第3の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図13に示すように、ノズル面2における吸引手段11を配置した側とは反対側の端部に延長部材21を取付けるとともに仕切り板およびスペーサとしてその延長部材21の端まで延出した長さの仕切り板36およびスペーサ42を配置している。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図13に示すように、ノズル面2における吸引手段11を配置した側とは反対側の端部に延長部材21を取付けるとともに仕切り板およびスペーサとしてその延長部材21の端まで延出した長さの仕切り板36およびスペーサ42を配置している。
そして、吸引手段11、仕切り板36およびスペーサ42によって筒状に形成された開口部を封止部材20によって閉塞している。また、前記延長部材21、仕切り板36およびスペーサ42によって形成された空気流入口22の内部に、空間内および吸引手段11の吸引管12内に流れる気流(矢印B)を均一化する、例えばエアーフィルタ等の流体抵抗体23を設けている。
前記仕切り板36は、前記吸引手段11の吸引口10の下方に位置して、液滴ミストによって発生したミスト液を吸収保持するとともにこの保持したミスト液を外部からの吸引によって排出する多孔質体からなるミスト吸収保持体24を配置している。
このような構成においては、ノズル7からの液滴の噴出に伴って発生する液滴ミスト18a,18bは、吸引手段11のミスト吸収体15によって吸収されるか、ミスト吸収保持体24によって直接吸収されるか、仕切り板3上に衝突して付着されるかする。そして、長時間にわたって液滴噴出記録装置1が動作することで吸引手段11のミスト吸収体15に蓄積するミスト液の量は多くなり、やがてはミスト吸収体15からミスト液がミスト吸収保持体24の上に垂れるようになる。また、仕切り板3上に付着したミスト液も量が多くなると空間内を流れる気流によって流れミスト吸収保持体24に吸収される。こうして、液滴噴出記録装置1の長時間の使用により、ミスト吸収保持体24に吸収されるミスト液の量は増加する。
そこで、液滴噴出記録装置1が記録動作を終了してホームポジションに戻ったときや定期的にメンテナンス位置に移動したときに、下方位置に待機させていた液体吸引管25を上方へ移動させて液体吸引管25の液体吸引口26を、ミスト吸収保持体24を覆うように仕切り板3に密着させる。この状態で、吸引ポンプ等の吸引手段(図示せず)を動作して液体吸引管25の内部気圧を減圧し、ミスト吸収保持体24に保持されているミスト液を液体吸引口26から吸引する。こうして、ミスト吸収保持体24に保持されているミスト液を定期的に吸い取ることができる。
このようにノズル面2と仕切り板36に挟まれた空間から吸引口10にかけての気流の通り道を封止部材20によって密閉した場合、密閉された空間の内部と外部を連絡するようにミスト吸収保持体24を配置することにより、ミスト液の回収によってミスト吸収保持体24に蓄積されたミスト液を外部から直接回収することができる。従って、チューブ等のミスト液回収のための部品や特別な機構を必要とせず、簡単にミスト液を回収することができる。
なお、仕切り板にミスト吸収保持体24を配置する構成は、図10および図11の構成においても適用できるものである。
なお、仕切り板にミスト吸収保持体24を配置する構成は、図10および図11の構成においても適用できるものである。
(第4の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図14に示すように、液滴噴出記録装置1のノズル面2に対し、ノズル7から噴出する主液滴17が通過できるように主液滴17の通過経路から若干外れた位置からノズル面2の端までのノズル面2の略半分を覆うように、スペーサ43により所定の間隙を開けてノズル面2と平行に仕切り板37を配置している。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図14に示すように、液滴噴出記録装置1のノズル面2に対し、ノズル7から噴出する主液滴17が通過できるように主液滴17の通過経路から若干外れた位置からノズル面2の端までのノズル面2の略半分を覆うように、スペーサ43により所定の間隙を開けてノズル面2と平行に仕切り板37を配置している。
前記液滴噴出記録装置1の、記録媒体6の搬送方向下流側に向いた側面に、ノズル面2と仕切り板37とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口10を設け、ノズル7の並びの方向と直交する方向に気流(矢印B)を発生させる吸引手段11を取付けている。前記吸引手段11は吸引管12内にミスト吸収体15を取付けている。
このような構成においては、液滴噴出装置1のノズル7から噴出された主液滴17は仕切り板37の先端近傍を通過して記録媒体6に着弾する。一方、吸引手段11の動作によってノズル面2と仕切り板37との間に気流を発生させることで、図15に示すように、質量の小さい液滴ミスト18aは気流に乗って吸引手段11の吸引口10から吸引管12内へと導かれ、ミスト吸収体15やフィルタで吸収される。また質量の比較的大きな液滴ミスト18bは仕切り板37上に衝突し付着する。
従って、液滴ミスト18a,18bはノズル面2と仕切り板37との間の空間のみに存在し、仕切り板37と記録媒体6との間の空間には存在しないので、記録媒体6に液滴ミスト18a,18bが付着することはなく、液滴ミストによる画質の劣化を防止できる。また、仕切り板37に主液滴17を通すための通過口を設ける必要は無く、仕切り板の構成を簡単にできる。また、仕切り板37の前後方向の幅を短くできる。
また、記録媒体6が波うち状態になったり、記録媒体6がジャム状態になったりして、記録媒体6が液滴噴出装置1に接触しても、仕切り板37がノズル面2を保護できるので、記録媒体6が直接ノズル面2と接触することはほとんど無い。従って、ノズル面2が記録媒体6によって損傷を受けるおそれはない。
なお、この実施の形態においては、仕切り板37の前後の幅を、主液滴17の通過経路から若干外れた位置からノズル面2の端までのノズル面2の略半分を覆う幅としたがこれに限定するものではない。例えば、図16の(a)に示すように、ノズル面2の端から更に延出させて吸引口10も充分にカバーできるように延出した仕切り板38を配置してもよい。また、図16の(b)に示すように、ノズル面2の端から更に延出させて吸引口10も充分にカバーできるように延出し、さらに上方へ曲折した形状の仕切り板39を配置してもよい。この場合、スペーサの長さも仕切り板38,39の幅に合わせて長くしてもよい。
1…液滴噴出記録装置、2…ノズル面、3…仕切り板、7…ノズル、8…通過孔、10…吸込口、11…吸引手段、14…ファンモータ、15…ミスト吸収体、17…主液滴、18a,18b…液滴ミスト。
Claims (7)
- 液滴を噴出する複数のノズルを一方向に並べて配置したノズル面を有する液滴噴出記録装置に対し、ノズル面を覆うように所定の空隙を介してそのノズル面に平行に配置し、前記各ノズルから噴出する液滴を通過させる通過孔を設けた仕切り板と、
前記ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口を設け、ノズルの並びの方向と直交する方向に気流を発生させる吸引手段と、
この吸引手段により発生する気流の通過領域に設けられ、ノズルからの液滴の噴出に伴って発生する液滴ミストを吸収するミスト吸収体を備えたことを特徴とする液滴噴出記録装置のミスト除去装置。 - 仕切り板は、通過孔におけるノズルの並びの方向と直交する方向の中心位置を、ノズルの中心位置よりも気流の流れる方向にずらしたことを特徴とする請求項1記載の液滴噴出記録装置のミスト除去装置。
- ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間における、気流の上流側に気流を均一化するための流体抵抗体を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の液滴噴出記録装置のミスト除去装置。
- 液滴を噴出する複数のノズルを一方向に並べて配置したノズル面を有する液滴噴出記録装置に対し、ノズルから噴出する液滴の通過経路を除いてノズル面の略半分を覆うように所定の空隙を介してそのノズル面に平行に配置した仕切り板と、
前記ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間の空気を吸い込む吸引口を設け、ノズルの並びの方向と直交する方向に気流を発生させる吸引手段と、
この吸引手段により発生する気流の通過領域に設けられ、ノズルからの液滴の噴出に伴って発生する液滴ミストを吸収するミスト吸収体を備えたことを特徴とする液滴噴出記録装置のミスト除去装置。 - 液滴噴出記録装置に対し記録媒体をノズルの並びの方向とは直交する方向に搬送し、この記録媒体の搬送方向の下流側に位置して吸引手段の吸引口を配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載の液滴噴出記録装置のミスト除去装置。
- ノズル面と仕切り板とに挟まれた空間から吸引手段の吸引口への気流の通過領域を密閉構造に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1記載の液滴噴出記録装置のミスト除去装置。
- 密閉構造における吸引手段の吸引口の下方に位置して液滴ミストを吸収保持するとともに保持した液滴ミストを外部からの吸引によって排出するミスト吸収保持体を配置したことを特徴とする請求項6記載の液滴噴出記録装置のミスト除去装置。
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