JP2007185161A - ペット用リード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】把持部とリード格納部とロック機構と自動巻取り機構を有するケース付きのリードであって、ロック機構は、リード格納部から繰出されるリードの長さの上限を調節することが可能であり、自動巻取り機構は、ロック機構が調節したリードの長さの上限の如何にかかわらずリードのリード格納部内への自動巻取り機能を発揮可能であるペット用リードとする。繰出し長さの上限の調節は、ケース内で繰出されるリードの経路を曲げてそれ以上の繰出しはフックがリードに絡みセルフロックとなること、リード格納部のドラムの両端のつばにロック用棒を差し込むこと、リードをドラムのつばに引掛けること等を利用する。自動巻き取りは、ゼンマイ等でリードを巻き取る。ケースやリードにも工夫を凝らす。
【選択図】図12
Description
即ち、このリードは、公園等の広い場所では長く繰出せるようにしてペットに比較的自由に運動をさせることができ、道路等の狭い場所では逆にあまり繰出せないようにしてペットとリードが他人の往来の邪魔をしないようすることができるため、なかなか便利であることによる。
また、ペットも体にリードが巻付くと嫌がる。
また、雨天等道路が汚れている場合には単にペットとリードが汚れるだけではなく、付着した泥が目立つこととなり、飼い主にとって、特に女性の飼い主にとって、あまり気持ちが好いものではない。
また、反射鏡、豆電球あるいは飾り等が付いたリードの場合には特に、リードがペットの体に絡みついた際にそれらがペットを傷つけたりしかねず、さらにリードが汚れた地面に何度も触れたりするのは好ましくない。
さらに、ペット用リードの製造者や販売者からみても、様々なユーザ(飼い主)の要望を充たすため、長さの異なるリードを種々製造し、展示しておくことは困難である。
自動巻取り機能を有するリードであれば、なおさら困難である。
このため、繰出し長さの上限を調節することが可能なリードであって、ペットが飼い主に近寄ってきても緩むことがないリードの実用化が望まれていた。
また、繰出し長さの調節や長く繰出したリードを巻き取る等の操作が極力少なくなるリードの実用化が望まれていた。
さらに、可能な限り軽量かつ取扱が容易であり、しかも安価なリードの実用化が望まれていた。
以下、請求の範囲に記載された発明を説明する。
リード巻付け機構とロック機構と自動巻取り機構を有するケース付きのリードであって、
前記ロック機構は、リード巻付け機構から繰出されるリードの長さの上限を調節することが可能であり、
前記自動巻取り機構は、前記ロック機構による繰出されるリードの長さの上限の調節の如何にかかわらず前記リード巻付け機構にたわんだリードの自動巻取りを行わせるものである、
ことを特徴とするペット用リードである。
「リード巻付け機構」とは、回転可能な状態でケース内に収納されたドラム等を指し、ドラムの回転軸方向の両端には巻付けられたリードとケース内表面の接触を防止するため、通常はつばが設けられている(設けられていなくても本発明に含まれる)。
なお、「ケース」には、リードが通過する開口が形成されており、また飼い主がリードを手で掴む把持部等が設置され、その他飼い主が手首にかけるためのケース付きの紐等が設置されていたりもする。
また、「繰出されるリードの長さの上限を調節」とは、調節(設定)された長さ以上には繰出されないようにロック機構が作用することを指し、飼い主によるロック機構の操作のためには、ケースに開口が形成されていたり、開口を設けることに換えてケースに実際にロック機構がリードをロックするように作用するための押しボタン機構等が設置されていたりするが、その手段は問わない。
またハード的には、「リード巻付け機構」、「ロック機構」、「自動巻取り機構」が各々専用の部品、構造を有するのではなく、1の部品が複数の機構の作用発揮に関係していてもよい。
念のため再度記載するが、「リード」の意味は、前記のごとく「鎖や紐等」と「システム機器としてのリード」がある。
リード巻付け機構は、リード巻付け用のドラムと仕切り板を有し、
ロック機構は、ケースに軸で止められたロック用ガイドとドラムに立設された先端が所定の方向を向いたリード用フックを有し、
自動巻取り機構は、リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有しているペット用リードである。
なお、繰出し長さの上限を設定するためのロック用ガイドの回転や平行移動等は、飼い主がケース外に設置されたつまみを回したりする等の操作により行われる。
また、「ロック用ガイド」とは、ケース内でリードにフックが引っ掛ってロックする作用をなす限り、必ずしも内部をリードが通過する円筒でなくても良い。
なおまた、自動巻取り機構は、以下の全ての具体的態様を通じて基本的態様と同じである。
リード巻付け機構は、先の態様と同じである。
ロック機構は、ロック用ガイドを有するのは先の態様と同じであるが、リード用フックはリードを固定していない側のドラム端部のつばに取付けられ若しくは形成されているのが大きく異なる。
ここに、「取付けられ」とはフックの先端を除く部分が収納されている場合を含み、「形成され」とはつば本体と一体的に製造されている場合等を指す。また、「つば」とは、リードの巻付けの案内をする限り、ドラムに立設された柱等を含む。
先の態様において、リード用フックはドラム端部のつばに回転可能なように取付けられ、さらにその先端はロック機構が不作動時にはバネ部材でドラム上半径方向の一定高さに支持されており、ロック機構が作動時であってリードを自動巻取りしている時には巻付けられるリードでドラム側へ押しやられるため、ケースを小さくすることが出来る。
リード巻付け機構は、ドラムの中央部に仕切り板が取付けられ、リードの巻付け箇所が2つに分割されているのは先の態様と同じである。
しかし、ドラムのリードを固定する側の端部のつばを必須とし、これと仕切り板がロック機構の一部を兼ねる点が相違する。
ロック機構は、ロック用挿入棒とつばと仕切り板からなり、つばと仕切り板は半径方向の所定高さ位置の少なくとも1箇所に貫通孔が一対になって(ペア)で形成されており、ここへロック用挿入棒を挿入することにより繰出し長さの上限の調節がなされる。
挿入も、ケースの開口からの飼い主の直接的な差込、レバー操作による回転等での入り込み、押しボタン操作などでの押しこみ等の内容を問わない。
リード巻付け機構は、リード巻付け用のドラムに仕切り板がなく、繰出されたリードの巻取りはロック用回転板が装着されたリード巻付け用のドラムの外周側にて行われる。このため、ケースが多少薄くなる。
ロック機構の原理は、ロック用回転板に立設された挿入用棒をドラムのつばの孔に差込むことによるロックであり、先の態様と同様である。
リード巻付け機構は、両端にロック機構の一部を兼ねるつばが取付けられたドラムを有し、つばにも半径方向の所定の高さ位置に少なくとも一対の貫通孔が形成されている。
ロック機構は、ロック用挿入棒を有し、飼い主の操作によりこれをつばの一対の貫通孔に挿入することにより発揮される。なお、ロック用挿入棒は、複数差込まれるようになっていてもよい。
先の具体的態様の小型化を図ったものである。このため、つばの貫通孔は、半径方向に長い長方形(ほぼ、長方形を含む)としている。
ロック機構は、ロック用挿入棒が飼い主の操作により前記つばの一対の貫通孔に挿入、抜取りが可能であるのは先の具体的形態と同じである。しかし、ロック用挿入棒は支持バネに支持されているため、繰出されたリードを巻取るときには巻取るリードの押圧力で巻付け用のドラム方向に収縮する。このため、ケースが小さくなる。
リード巻付け機構は、
好ましくは両端に、つばがついたリード巻付け用のドラムを有し、
前記リード巻付け機構は、
つばがついたリード巻付け用のドラムを有し、
前記ロック機構は、
前記つばには、外周にリードを引掛ける部分が少なくとも1箇所形成されており、その部分にリードを引掛けることによりなされ、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している。
なお、つばを引掛ける部分が複数個所あれば、リードの繰出し長さの上限を例えば5mと長くした状態で、リードが巻込まれた時を利用して他の引掛ける場所に再度リードを引掛けることにより、繰出し長さの上限を例えば3mと短く設定することも可能となる。
また、半ループの形成されたつばがドラムの両端にあれば、飼い主の利き腕が左右いずれであっても操作が容易であるが、軽量化のためいずれか一方のみつばを有していても良い(本請求項の発明に含まれる。なおこの場合には、ケースの内壁がつばを兼ねることとなる)。
また、つばとは、ドラムに立設した柱状の薄板等も含まれる。
リードとケースにリードを繰出す長さの上限の調節を行う機構を取付けたものである。このため、リード巻付け機構と自動巻取り機構は、通常の自動巻取り機能を有するペット用リードと同じである。
ロック機構は、ケースはリードを繰出す箇所に可変絞り機構を有し、リードはペット側から飼い主側に沿って通過に必要な孔の寸法が順次大きくなるストッパーを有しており、可変絞り機構を調節して通過可能なストッパーを変えることにより、リードの繰出し長さの調節がなされる。
なお、可変絞り機構は、写真の絞りのような構造に限定されず、ストッパーも個数は限定されず、さらに穴の寸法の変化は段階的あるいは連続的を問わない。
リードとケースにリードを繰出す長さの上限の調節を行う機構を取付けたものである。このため、リード巻付け機構と自動巻取り機構は、通常の自動巻取り機能を有するペット用リードと同じである。
ロック機構は、リードは所定箇所にストッパー取付け部を有し、ケースにはリードにストッパーを取付け可能な開口が形成され、またリードを繰出す箇所に絞り機構を有し、ケースの開口を利用してリードにストッパーを取付ける事により、リードの繰出し長さの調節がなされる。
また、「開口」は、蓋の有無を問わず、さらにケースが分解可能である場合や一方の側面が丸ごと大きく開く場合、絞り機構がケース本体から少し離れた場所にあり、絞り機構とケース本体の間でリードがケース外に露出している(従って、絞り機構はフレーム等によりケース本体と接続され。フレームの下部でリードが露出している)場合、ケースがスケルトン(原則として骨組みのみ)構造の場合をも含む。
ケースに特徴がある。即ち、ケースはいわゆるスケルトン構造であり、このためケースをつば付きのリード用巻付けドラムの軸方向(側面)から見た場合には、つば付きのリード用巻付けドラムを保持するための部分、即ち軸や巻取りのためのゼンマイを保持する部分、並びにこの部分と飼い主がケースを把持する部分、リードを繰出す部分およびドラムの半径方向の外周側部分とを結合する梁以外には、リード用巻付けドラムのある部分の側面にはケース側壁の構成部を有していない。
請求項1から請求項12の発明におけるロック機構とは無関係に、あるいは別にリードの繰出し、繰出したリードの自動巻取りをロックする第2ロック機構有している。
従って、ロック機構は2種類あることとなる。
また、2種類のロック機構を有しておれば、操作、補修、修理等に便利となる。
また、自動巻取り機構を有するペット用リードの製造者、販売者も、繰出し長さの上限を飼い主が(ユーザサイドが)調節可能であるため、予め種々の長さのリードを製造しておく必要がなくなる。
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、リードの繰出し長さの上限の調節はケース内でのリードの経路を斜めにしてドラムに立てたフックの先端を引掛けるセルフロック機構を利用し、上限を定めた状態でケース外へ繰出されているリードは最初巻付けていたドラムの横に巻付けるものである。
図1は、このペット用リードの要部の各状態を上方から見た様子を概念的に示す図であり、図2は同じく側面から見た様子を概念的に示す図である。両方の図において、10はケースであり、20はリードであり、30はリールを巻付けるドラムであり、31は格納用ドラム(ドラムの繰出さないリードを巻付ける部分)であり、32は収納用ドラム(繰出し長さの上限が調節された後の状態で、繰出したリードが緩んだときに巻付けるドラムの部分)であり、39はドラムの軸であり、40は仕切り板であり、50はフックであり。60は繰出されるリードが通過する円筒状のガイド(ロック用ガイド)である。
また、実際のペット用リードにおいては、図示している構成以外にリード格納部のケースには、後端(飼い主側、図上左)等に飼い主用の把持部、操作用の押しボタンやスライド式のボタン類等が一体的に取付けられている。また、ドラムの両端には、巻付けたリードとケース10内面との接触を防ぐつばが取付けられていたりもする。しかし、これら本実施の形態の発明の趣旨に関係が薄く、煩雑ともなるので、図示はしていない。
また、仕切り板40は、図2の(1)に明瞭に示す様に、半径方向に直交する直線により外周よりの部分41が一箇所切り欠かれている。
さらに、収納用ドラム32の仕切り板40の外周が切り欠かれた位置近くにはフック50が立設されており、その先端51は折り曲げられて仕切り板40の外周が切り欠かれた位置の半径方向外側に位置している。
さらに、フックの先端51は、ケースの開口に近接した状態ではケースの開口方向にも45度程度折り曲げられている。
リードの繰出しについて説明する。
両図の(1)に示す様に、リード20を繰出すときには、ロック用ガイド60は飼い主とペットを結ぶ方向(図上左右方向)を向いている。このときには、格納用ドラム31に巻付けられているリード20はほぼ真っ直ぐになって円筒部60内を通過し、矢印で示すようにケース外に繰出されていく。またこの繰出しに伴い、ドラム30と仕切り板40とフック50は一体となって回転している。なお、回転方向は、図2に示す方向から見た場合には、矢印で示すように時計方向である。
リード20が必要な長さだけ繰出されれば、飼い主の操作により、ロック用ガイド60が前記のごとく回転ねじを中心にして時計方向に回転し、その状態でラッチ機構により固定される。このため、両図の(2)に示す様にケース内のリードの経路は図上上に曲がり、このためフック50の先端がリード20に引っ掛る。この結果、格納用ドラム31等の時計方向の回転が阻止され、リード20の繰出し長さの上限が設定される。
ペットが飼い主の方に近寄って来れば、リード20の張力が作用しないため、ドラム30と仕切り板40とフック50は、ゼンマイの作用により逆(図上反時計)方向に回転する。この際、ロック用ガイド60の飼い主側の開口61は収納用ドラム32の半径方向外側に位置するため、図2の(3)に示す様に、飼い主側の開口61と格納用ドラム31間のリード21に逆方向に回転してきた仕切り板40の切欠き部41が引っ掛ることとなる。このため、リード20は矢印で示すように反時計方向に回転する収納用ドラム32に巻付けられていくこととなる。
本実施の形態は、先の実施の形態の変形例である。本実施の形態においては、ドラムの反格納用ドラム端側につばを兼ねてフック用円板が取り付けられ、このフック用円板にフックが取り付けられている点とリードの収納時にリードがフックをドラムの方に押下げる点が相違する。
図3は、最上部の図が先の実施の形態の図1の(1)に相当し、真中が図2の(2)に相当する図であり、最下部の図はリードの巻取りの様子を示す図である。なお、真中と最下部の図は、図2と同じく上半分のみを示している。
本図において、45はドラムのつばを兼ねたフック用円板であり、55はフックであり、56はフック取付け用回転ねじであり、57は半径方向ばねである。さらに、本図の真中の(2)、即ちA−A方向矢視図に示すように、フック55は、先端の折れ曲がり部59が半径方向ばね57によりフック取付け用回転ねじ56によりフック用円板45の外周部に位置するように保持されているが、本図の(3)に示すように、押圧されると先端部が収納用ドラム32に近づくことが可能な状態で取付けられている。
本実施の形態は、ドラムの両端のつばの貫通孔にロック用挿入棒を差込むことにより行い、繰出したリードの巻取りはロック用挿入棒を差込んだ状態のドラムの外側周囲で行うものである。
図4を参照しつつ本実施の形態を説明する。図4の(1)は、本実施の形態のペット用リードの側面図であり、(2)は要部を概念的に示す断面図である。
本実施の形態では、ドラム30はいわば両用ドラムであり、その内側が格納ドラムに相当し、ロック用挿入棒を挿入した後のその外側が収納ドラムに相当する。このため、ケースが薄くなる。
また、操作用の孔11の近くのつばの外側(図上左方)には、挿入型フック75を使用しない時につばの外側面に固定して収納しておくための構造、具体的には挿入型フックとつばの外側を結び付る伸縮自在のスプリング、使用していない挿入型フックを嵌め込んでつばの外側に収納するU型のピン等が取り付けられていたりもするが、実現性に特に困難はないため、図示や説明は省略する。
また、操作用の孔11の形成に換えて、ケースを後で説明するスケルトン構造としても良い。
本実施の形態は、先の実施の形態の変形例であり、ロック用挿入棒を立設した回転型フック機構をドラム内に挿入して繰出し長さの上限を調節するものである。
図5において、18は導入用軸であり、33はドラム(両用ドラム)であり、70は回転型フックである。本実施の形態においては、両用ドラム33はケース10側面の一方(図上右方)に立設された導入用軸18により回転自在でケースに取り付けられており、さらに導入用軸18が貫通する箇所で反立設側中央にはギヤー孔37が形成されている。
なお、両用ドラム33の胴の中央部、ギヤー孔37と逆方向(図上右)の側には、巻取りのためのゼンマイ(図示せず)が設置されている。
さらに、ケース10にも、押しボタン71に合せて円形の穴12が形成されている。
以上の他、ケース内に回転型フックを過度に押込まないためのストッパー、押込んだ回転フックを引き抜く際のストッパー等付帯設備があるが、これらは周知技術で容易に実現可能であるため、図示や説明は省略する。
最初、回転型フック70は、両用ドラム33の方に押込まれていない。このため、両用ドラム33に巻き付けられているリード10は、ペットが飼い主から離れるに伴い繰出されていく。ある程度まで繰出されると、飼い主は回転型フック70の押しボタン71を押して回転型フック70を両用ドラム33の方に押込む。これにより、回転型フック70のフック本体71が両用ドラム33のつばの孔38に大きく差込まれる。このため、第2、第3の実施の形態と同じ原理で、両用ドラム33はセルフロックのためそれ以上の回転が出来なくなり、リード(図示せず)の繰出し長さの上限が設定される。
次に、ペットが飼い主の方に近づいてくれば、リード10が緩み、このため両用ドラム33はゼンマイの力で逆方向に回転し、リードはフック本体71が挿入された外側で両用ドラム33に巻付くこととなる。
本実施の形態は、ロック機構の原理は第3の実施の形態であり、繰出したリードの巻取りは第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態の要部を図6に概念的に示す。本図において、44は仕切り板40に形成された凹みであり、リードの固定側のドラムのつば(図上左)34に形成された貫通孔34とぺアをなす位置に形成されている。なお、本実施の形態では、ケース10のリード(図示せず)を繰出すための開口(図示せず)は、仕切り板40が機能発揮するように貫通孔が形成されていないつば35と仕切り板40の間の上部(図上右上部)に在る。
また、本実施の形態においても、操作用の孔11の形成に換えて、ケースを後で説明するスケルトン構造としても良い。
本実施の形態は、第3の実施の形態の発達型であり、巻き戻したリードの収納時にフックがドラムの方に押下げられるものである。原理は、いわば自転車の片足スタンドと同じである。
また、ロック用挿入棒75を差込み始める側のドラムのつば34の外側面にはロック用挿入棒75が取り付けられている。
これにより、つばの外径とケースの外形を小さくすることが可能になる。
本図の(3)において、cは安定支持用スプリング84の一端がつば(図示せず)に取付けられている位置(バネ支持部)であり、実線はロック用挿入棒77がつばの側面部に収納されている状態を示し、aはこの状態における安定支持用スプリング84をロック用挿入棒77に固定している位置であり、点線はロック用挿入棒77がつばの貫通孔(図示せず)に挿入されている状態を示し、bはこの状態における安定支持用スプリング84をロック用挿入棒77に固定している位置である。
なお、本実施の形態においても、ケースが後で説明するスケルトン構造であれば、操作部74の操作が容易となる。
また、図4に示す第3の実施の形態において、つばに形成したロック用挿入棒75用の孔38は、図7の(2)に示すような構造であっても良い。この場合には、収納のため巻き付けられるリードのため、ロック用挿入棒75はドラム30側に押圧されることとなる。このため、つばの半径を小さくすることが可能となる。
本実施の形態は、第3の実施の形態と第4の実施の形態の変形例であり、また第6の実施の形態のロック機構のように、ロックする部分を飼い主が直接操作するのではなく、ケース外からボタン操作するものである。
飼い主が繰出し長さの上限を調節するため、押しボルト15をケース10内に押込めば、先端のいわゆるかすがい作用により下げれば、回転用押圧板85はつば34の方向に移動し、屈曲型ロック用挿入棒の円弧状屈曲部81を押圧して図上時計方向に回転させる。このため、屈曲型ロック用挿入棒80も回転軸82を中心に時計方向に回転し、(2)に示すように、その先端がもう一方のつば35に形成された凹み内に入り込み、ロック作用が発揮される。
なお、図8においても、押しボルトのラッチ機構等の図示は省略してある。
本実施の形態は、ケースに可変絞り機構を設け、リードにペット側から飼い主側に順に大きなストッパーを設けたものである。
図9に、要部を示す。本図において、13は可変絞り機構であり、19はそのためのボルトであり、21、22、23は順に直径が大きくなっていくリード付きのストッパーである。
なお、可変絞り機構は、ケースの側部から飼い主がハンドルを回す等他の構造であっても良い。
本実施の形態は、ケースに開口と絞り機構を設け、開口を使用してリードにストッパーを設けるものである。
図10に、要部を示す。本図において、15は絞り機構であり、16はケースの開口11の蓋であり、25はリードの凹みであり、26はリードの凹み25に巻付けられた紐からなるストッパーである。
本実施の形態においては、飼い主はリードの凹みに紐を巻付けてストッパーを形成し、繰出し長さの上限の調節(設定)を行うこととなる。
本実施の形態は、ケースに関する。
図11に、本実施の形態のケースの側面を概念図的に示す。本図において、90はケース本体であり、91はつば付きのリード用巻付けドラムの半径方向側の外周面であり、92は把持部であり、95は、リードの繰出し部であり、93はつば付きのリード用巻付けドラムを保持するための部分であり、94は該保持するための部分93とドラムの半径方向の外周面91、把持部92およびリードの繰出し部95とを結合する梁である。また、99は、操作用のボタンである。
また、つば付きのリード用巻付けドラムの半径方向外側の側面も大きく切欠かれ、側面は充分に人が指を差込んで操作等をすることが可能な開口が形成されている。
さらに、図4に示す第3の実施の形態、図6に示す第5の実施の形態と組合せると、それらの実施の形態の効果が一層発揮され、一層便利となる。
なお、さらにつば付きのリード用巻付けドラムのつばも柱のみやさらに柱の頂点を結ぶ輪があるのみ等のスケルトン構造とされていても良い。
本実施の形態は、つばに形成された引掛け部にリードを引掛ける点に特徴がある。
図12に、本実施の形態のリードの要部を示す。本図において、46はつば34の外周2箇所(図では、上下)に形成した切欠き部であり、47は切欠き部の底の中央につば材を外側(図では、手前)に折り曲げて形成した半ループであり、69はケース(図示せず)に取付けられたリールのガイドである。
本実施の形態は、リードを1mから50cm程度繰出すような場合でも、繰出されたリードの自動巻付けが容易に行えるため便利である。
なおこの場合には、リードを引掛ける機構、構造は、半ループ以上に先端が曲がった鉤型とし、これを3個、真中と両端で方向が相違する様にして設置しても良い。これにより、前記の繰出し長さを2段に設定した場合に、リードが一人外れる恐れが全くなくなる。
本実施の形態は、先の第10の実施の形態のスケルトン構造のケースと組合せると、一層効果が発揮される。
本実施の形態は、先の各実施の形態(厳密には、第10の実施の形態を除く)で説明してきたロック機構とは別に、リードの繰出し、自動巻取りを停止するロック機構が付加されているものである。
以上説明してきた本発明の各実施の形態に、例えば、以下のような他の機構、構造を併設しても良い。
ドラムの軸自体を弾性機構、弾性構造でケースに取付け、具体的にはスプリングやゴムでケースに支持したり、トルクコンバータ機構を組込んだりして、リードに伸縮部を設けることなく、ペットが急に動いても繰出し長さの上限を設定してあるリードから衝撃的な力が加わることが無いようにしている。
11 操作用孔
12 押しボタン孔
13 可変絞り機構
14 滑り軸受け
15 絞り機構
16 操作用孔の蓋
18 導入用軸
19 ボルト
20 リード
21 小ストッパー
22 中ストッパー
23 大ストッパー
25 凹み部
26 結び紐
30 ドラム
31 格納用ドラム
32 収納用ドラム
33 両用ドラム
34 つば
35 つば
36 半径方向に長い長方形の貫通孔
37 ギヤー孔
38 つばの孔
39 ドラムの軸
40 仕切り板
41 切欠き部
44 凹み
45 フック用円板
46 つばの切欠き
47 半ループ
50 フック
51 フックの先端
55 フック
56 フック取付け用回転ねじ
57 半径方向ばね
59 フックの先端
60 ロック用ガイド
61 飼い主側開口
62 ペット側開口
69 リールのガイド
70 回転型フック
71 押しボタン
72 ギヤー
73 フック本体
74 操作部
75 ロック用挿入棒
77 片足スタンド型ロック用挿入棒
78 ロック用挿入棒の受け
79 挿入棒支持用スプリング
80 屈曲型ロック用挿入棒
81 円弧状屈曲部
82 回転軸
83 スプリング
84 安定支持用スプリング
85 回転用押圧板
86 スプリング
87 押しボルト
90 ケース本体
91 つば付きのリード用巻付けドラムの半径方向側の外周面
92 把持部
95 リードの繰出し部
93 つば付きのリード用巻付けドラムを保持するための部分
94 梁
99 操作用のボタン
Claims (13)
- リード巻付け機構とロック機構と自動巻取り機構を有するケース付きのリードであって、
前記ロック機構は、リード巻付け機構から繰出されるリードの長さの上限を調節することが可能であり、
前記自動巻取り機構は、前記ロック機構による繰出されるリードの長さの上限の調節の如何にかかわらず前記リード巻付け機構にたわんだリードの自動巻取りを行わせるものである、
ことを特徴とするペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
リード巻付け用のドラムと仕切り板を有し、
リード巻付け用のドラムは、ケース内にて回転自在に取付けられ、リードの反ペット側の端部が固定されており、
仕切り板は、外周に繰出し長さの上限を調節されたリードを巻取るために回転しているときにはリードを引掛ける部分が形成され、ドラムの回転軸の軸方向の中央部付近かつドラムの外周に固定して取付けられており、
前記ロック機構は、
ロック用ガイドとリード用フックを有し、
ロック用ガイドは、内部をリードが通り、ケースのペット側となる開口近くに、前記ドラムの回転軸と平行かつ前記仕切り板に直交する面内で回転、平行移動等が可能な様に取付けられ、さらに反ペット側となる開口を前記ドラムの前記仕切り板で仕切られた何れの側の半径方向外側にも位置することとその状態で固定することが可能であり、
リード用フックは、前記リード巻付け用のドラムに固定して立てられ、かつその先端は前記仕切り板の半径方向外側に折り曲げられ、さらにケースの開口に近接した状態ではケースの開口方向にも折り曲げられており、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
リード巻付け用のドラムと仕切り板を有し、
リード巻付け用のドラムは、ケース内にて回転自在に取付けられ、リードの反ペット側の端部が固定されており、
仕切り板は、外周に繰出し長さの上限を調節されたリードをケース内に巻取る方向に回転しているときにはリードを引掛ける部分が形成され、ドラムの回転軸の方向の中央部付近かつドラムの外周に固定して取付けられており、
前記ロック機構は、
ロック用ガイドとドラムのつばとリード用フックとを有し、
ロック用ガイドは、内部をリードが通り、ケースのペット側となる開口近くに、前記ドラムの回転軸と平行かつ前記仕切り板に直交する面内で回転、平行移動等が可能な様に取付けられ、さらに反ペット側となる開口を前記ドラムの前記仕切り板で仕切られた何れの側の半径方向外側にも位置することとその状態で固定することが可能であり、
ドラムのつばは、前記リード巻付け用のドラムの端部かつ前記仕切り板で仕切られた部分のうちリードを固定していない側に取付けられており、
リード用フックは、前記ドラムのつばの仕切り板に対向する面に取付けられ若しくは形成されており、その先端は前記仕切り板の半径方向外側に折り曲げられており、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード用フックは、つばの内側面にねじ等で先端が半径方向の上下するように回転することが可能なように取付けられており、かつロック機構が不作動時には先端の半径方向の高さがロック機構作動時のリードに交差する位置となるようにバネ部材で支持されているものであることを特徴とする請求項3に記載のペット用リード。
- 前記リード巻付け機構は、
一方の端部につばが、中央部に仕切り板が取付けられたロック機構の一部を兼ねるリード巻付け用のドラムを有し、
リード巻付け用のドラムは、ケース内にて回転自在に取付けられ、リードの反ペット側の端部が固定されており、
つばは、リードの反ペット側の端部が固定された側に取付けられ、さらに半径方向の所定高さ位置の少なくとも1箇所に貫通孔が形成されており、
仕切り板は、外周に繰出し長さの上限を調節されたリードをケース内に巻取る方向に回転しているときにはリードを引掛ける部分が形成され、さらにつばの貫通孔に対向する位置に貫通孔か凹部が形成されており、
前記ロック機構は、
飼い主の操作により、つばの貫通孔と仕切り板の貫通孔または凹部内に挿入等、抜取りが可能なロック用挿入棒を有し、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
一方の端部につばが取付けられたロック機構の一部を兼ねるリード巻付け用のドラムを有し、
リード巻付け用のドラムは、リードの反ペット側の端部が固定され、ケース内にて回転自在に取付けられており、さらにドラムのつば側の端部にはギヤーが形成されており、
つばは半径方向の所定高さ位置の少なくとも1箇所に貫通孔が形成されており、
前記ロック機構は、
中央にギヤーが付き、外周に挿入用棒が立設されたロック用回転板を有し、
ロック用回転板は、飼い主の操作により前記リード巻付け用のドラムに挿入装着と取出しが可能であり、さらに挿入装着によりそのギヤーはドラムのギヤーに噛合い、また挿入用棒は前記つばの貫通孔内に深く入り込むものであり、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
両端にロック機構の一部を兼ねるつばが取付けられたリード巻付け用のドラムを有し、
いずれのつばにも半径方向の所定の高さ位置に少なくとも一対の貫通孔が形成されており、
前記ロック機構は、
飼い主の操作により前記つばの一対の貫通孔に挿入、抜取りが可能なロック用挿入棒を有し、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
両端にロック機構の一部を兼ねるつばが取付けられたリード巻付け用のドラムを有し、
いずれのつばにも半径方向の所定の高さ位置に少なくとも一対の半径方向に長方形の貫通孔が形成されており、
前記ロック機構は、
ロック用挿入棒と支持バネを有し、
ロック用挿入棒は、飼い主の操作により前記つばの一対の貫通孔に挿入、抜取りが可能であり、
支持バネは、ロック用挿入棒を挿入するときにはロック用挿入棒を長方形の貫通孔の外周側にて挿入されるようにし、繰出されたリードを巻取るときには巻取るリードの押圧力で巻付け用のドラム方向に収縮するものであり、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
つばがついたリード巻付け用のドラムを有し、
前記ロック機構は、
前記つばには、外周にリードを引掛ける部分が形成されており、その部分にリードを引掛けることによりなされ、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻き取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
リード巻付け用のドラムを有し、
前記ロック機構は、
前記ケースはリードを繰出す箇所に可変絞り機構を有し、リードはペット側から飼い主側に沿って通過に必要な孔の寸法が順次大きくなるストッパーを有しており、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
リード巻付け用のドラムを有し、
前記ロック機構は、
前記リードは所定箇所にストッパー取付け部を有し、ケースにはリードにストッパーを取付け可能な開口が形成され、またリードを繰出す箇所に絞り機構を有し、
前記自動巻取り機構は、
前記リード巻付け用のドラムに、繰出されたリードを巻取るトルクを常にかける弾性機構を有している、
ものであることを特徴とする請求項1に記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構は、
自動巻取り機構を含めたつば付きのリード巻付け用のドラムを有し、
前記ケースは、
ケースをつば付きのリード用巻付けドラムの軸方向(側面)から見た場合には、つば付きのリード用巻付けドラムを保持するための部分並びにこの部分と飼い主がケースを把持する部分、リードを繰出す部分およびリード巻付け用のドラムの半径方向の外周側部分(ケースの側面図で端部となる部分)とを結合する梁以外には、つば付きのリード巻付け用のドラムのある部分の側面にはケース側壁の構成部を有していないことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のペット用リード。 - 前記リード巻付け機構から繰出されるリードの長さの上限を調節することが可能であるロック機構と前記繰出されるリードの長さの上限の調節の如何にかかわらず前記リード巻付け機構にたわんだリードの自動巻取りを行わせる自動巻取り機構とは無関係に、リードの繰出し、繰出したリードの自動巻取りをロックする第2ロック機構有していることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のペット用リード。
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