JP2007184944A - 画像読み取り部に用いられる原稿搬送ガイド - Google Patents
画像読み取り部に用いられる原稿搬送ガイド Download PDFInfo
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Abstract
【課題】コンタクトガラス板の原稿排出側に隣接して配置され、且つ原稿の読み取りムラの発生が有効に抑制された原稿搬送ガイドを提供する。
【解決手段】画像読み取り部に設けられたコンタクトガラス板1の読み取り用原稿排出側に隣接して配置され、ガラス板1上を通過した読み取り用原稿3を排出方向に案内するための原稿搬送ガイド10において、原稿搬送ガイド10の上面に、コンタクトガラス板上から排出される読み取り用原稿の一部と接触するガイド面を、幅方向の一部に有する部分ガイド領域を形成したこと。
【選択図】図1
【解決手段】画像読み取り部に設けられたコンタクトガラス板1の読み取り用原稿排出側に隣接して配置され、ガラス板1上を通過した読み取り用原稿3を排出方向に案内するための原稿搬送ガイド10において、原稿搬送ガイド10の上面に、コンタクトガラス板上から排出される読み取り用原稿の一部と接触するガイド面を、幅方向の一部に有する部分ガイド領域を形成したこと。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナー等の画像形成装置に使用される原稿読み取り部に使用される原稿搬送ガイドに関するものであり、より詳細には、コンタクトガラス板を移動する原稿について、該ガラス板の下方に配置された光学系により原稿画像の読み取りを行うに際して、ガラス板に隣接して配置され、ガラス板上から排出される原稿の搬送ガイドとして使用される部材に関するものである。
電子写真法による画像形成装置では、感光体表面を所定極性に一様に帯電し、次いで所定の原稿情報に基づいての光照射による画像露光を行って静電荷像を形成し、この電荷像を現像してトナー像を形成し、このトナー像を所定の用紙に転写して定着することにより、画像形成が行われる。このような画像形成装置において、上記の原稿情報は、原稿に光照射し、その反射光をCCD素子などにより原稿画像を読み取ることによって得られる。これは、スキャナ等の画像読み取り装置でも同様である。
上記のようにして画像の読み取りが行われる装置では、原稿を自動送りし、コンタクト板を通過する原稿に光照射して原稿画像の読み取りを行うものが広く普及している。例えば、ファクシミリや事務用複写機では、ほとんど、このような読み取り機構を備えている。このように、コンタクトガラス板上を通過する原稿について原稿画像の読み取りを行う場合には、通常、原稿の排出側に、コンタクトガラスに隣接して原稿搬送ガイドが設けられている(例えば特許文献1)。
特開平9−37023号公報
上記のような搬送ガイドは、その上面が傾斜したガイド面となっており、コンタクトガラス板上を通過した原稿を上記ガイド面に沿って上方に送り出し、所定の原稿トレイ上に原稿を排紙するようになっている。
しかしながら、コンタクトガラス板の原稿排出側に隣接して搬送ガイド(以下、下流側搬送ガイドと呼ぶことがある)を設けた場合には、原稿の読み取りムラが発生しやすいという問題があった。特に、下流側搬送ガイドのガイド面がコンタクトガラス面(水平面)に対して急激な傾斜面となっている場合やコンタクトガラス上を通過させる原稿の搬送速度が大きくなるほど、この傾向が大きい。装置の小型化の点では、下流側搬送ガイドのガイド面を傾斜角の大きな傾斜面とすることが望ましく、また、読み取り速度の高速化のためには、当然、原稿は高速で搬送されるため、上記のような原稿読み取りムラの改善が求められている。
従って、本発明の目的は、コンタクトガラス板の原稿排出側に隣接して配置され、且つ原稿の読み取りムラの発生が有効に抑制された原稿搬送ガイドを提供することにある。
本発明によれば、コンタクトガラス板上を移動する原稿の画像を、コンタクトガラス板の下部に配置された光学系によって読み取る画像読み取り部に設けられ、該コンタクトガラス板の原稿排出側に隣接して配置され、且つ該コンタクトガラス板上を通過した原稿を排出方向に案内するための原稿搬送ガイドにおいて、
前記原稿搬送ガイドの上面は、コンタクトガラス側の端部が該コンタクトガラスの上面よりも低く且つコンタクトガラスから遠ざかるにしたがって高くなる傾斜面となっており、且つ該傾斜面には、コンタクトガラス側の端部からコンタクトガラスから遠ざかる方向に且つ原稿排出方向に沿って延びている幅狭の部分ガイド面と、該部分ガイド面に連なる非ガイド面とが形成されており、
前記部分ガイド面は、相対的に非ガイド面よりも高く、該部分ガイド面に、前記コンタクトガラス板上から排出される原稿が接触し、且つ該部分ガイド面に沿って該原稿が上方に案内されることを特徴とする原稿搬送ガイドが提供される。
前記原稿搬送ガイドの上面は、コンタクトガラス側の端部が該コンタクトガラスの上面よりも低く且つコンタクトガラスから遠ざかるにしたがって高くなる傾斜面となっており、且つ該傾斜面には、コンタクトガラス側の端部からコンタクトガラスから遠ざかる方向に且つ原稿排出方向に沿って延びている幅狭の部分ガイド面と、該部分ガイド面に連なる非ガイド面とが形成されており、
前記部分ガイド面は、相対的に非ガイド面よりも高く、該部分ガイド面に、前記コンタクトガラス板上から排出される原稿が接触し、且つ該部分ガイド面に沿って該原稿が上方に案内されることを特徴とする原稿搬送ガイドが提供される。
本発明においては、コンタクトガラス板から排出される原稿の先端は、先ず、上記原稿搬送ガイド上面の部分ガイド面に導入される。即ち、部分ガイド面のガイド面に原稿の先端の一部が当接し、この部分ガイド面に沿って上方に案内される。即ち、原稿の先端の全体が一挙に原稿搬送ガイドに当接しないため、原稿先端の当接時の衝撃が小さく、この結果、原稿の読み取りムラの発生を有効に抑制することが可能となるものである。即ち、従来の原稿搬送ガイドでは、その上面の全体がガイド面となっていたため、コンタクトガラスから排出される原稿の先端は、その全体が一挙にガイド面に当接する。この結果、原稿先端のガイド面への当接時の衝撃力が大きく、この結果、ガイド面に原稿先端が当接した際に、コンタクトガラス上を通過する原稿の速度が不均一となってしまい、読み取り操作にムラが発生してしまう。本発明では、このような衝撃力に起因する読み取りムラが有効に抑制されるのである。
図1は、本発明の原稿搬送ガイドの配置を示す概略側断面図である。図1において、コンタクトガラス1は、所定の画像形成装置等の上面の機枠2に取り付けられており、コンタクトガラス1の上面に画像読み取り用の原稿3が通過するようになっている。即ち、図示されていないが、コンタクトガラス1の下側には、光源、CCD素子、光学レンズ等からなる光学系ユニットが配置されており、コンタクトガラス1上を通過する原稿への光照射によって、原稿画像の読み取りを行うようになっている。
即ち、原稿3の搬送方向に対して、コンタクトガラス1の上流側上方には、上流側搬送ガイド5が配置され、コンタクトガラス1の上面には、適当な間隔を置いて上方ガイド7が配置され、所定の原稿台(図示せず)に載置された原稿は、それ自体公知の方法によって、給紙コロなどを介して、ガイド5からコンタクトガラス1上に搬送され、この原稿3は、上方ガイド7によって、コンタクトガラス1の上面に接しながらコンタクトガラス1上を通過する。このようにして原稿3がコンタクトガラス3上を通過する際に、画像読み取り作業が連続的に行われるものである。
一方、コンタクトガラス3の原稿搬送方向下流側には、コンタクトガラス1に隣接して本発明の原稿搬送ガイド10が機枠2に固定されている。即ち、コンタクトガラス1を通過した原稿3は、この原稿搬送ガイド10に沿って、上方に排出され、例えば原稿排紙トレイ上に送り出されることとなる。
図1から明らかな通り、本発明の原稿搬送ガイド10は、その上面の一方側端部は、全体的にコンタクトガラス1の上面よりも下側に位置し、他方側端部は、コンタクトガラス1の上面よりもかなり高い位置にあり、全体的にかなり傾斜した面となっている。この原稿搬送ガイド10の上面の一方側端部は、コンタクトガラス1の上面と面一であるのが最適であるが、形状誤差、或いは取り付け誤差などにより、多少でもコンタクトガラス1の上面よりも上側になってしまうと、原稿3の引っ掛かりなどを生じてしまう。従って、このような引っ掛かりを確実に防止するため、その上面の一方側端部は、コンタクトガラス1の上面よりも全体に低くしているわけである。
従って、コンタクトガラス1上を通過した原稿3の先端は、原稿搬送ガイド10の上面の中途部分に当接し(当接点はPで示した)、そのまま上方に案内されることとなる。
本発明の原稿搬送ガイド10は、その上面に部分ガイド面を形成し、上記の原稿3の先端との当接点Pは、この部分ガイド面に位置するようになっていることが重要な特徴である。
図2(a)〜2(c)は、上記の部分ガイド面を説明するための図であり、上記当接ポイントPを含む部分での原稿搬送ガイド10の横断面図(図1のガイド10におけるA−A部における横断面)の種々の例を示したものである。これらの図において、部分ガイド面は20で示されている。即ち、部分ガイド面20は、原稿搬送ガイド10は幅方向の一部に形成され、コンタクトガラス1側の端部が低く、且つコンタクトガラス1から遠ざかるにしたがって高くなる幅狭の傾斜面であり(図1参照)、他の面(非ガイド面)22に比して、相対的に高い面となっている(図2(a)〜2(c)参照)。このことから理解されるように、幅方向の一部が幅狭のガイド面20となっており(全体がガイド面となっていない)、このガイド10の上面に導入された原稿3は、部分的に部分ガイド面20に接触して上方に案内されることとなる。換言すると、原稿3の先端との当接ポイントPが部分ガイド面上に存在するということは、原稿3の先端の幅方向全体がガイド10の上面に当接するのではなく、その幅方向の一部のみが部分ガイド面20に当接することを意味する。従って、原稿3の先端の幅方向全体がガイド10の上面に当接する場合と比較すると、当接の際の衝撃力が大幅に軽減され、この結果、衝撃による原稿搬送速度の不均一化が有効に緩和され、このような衝撃力に起因する読み取りムラを有効に回避することが可能となる。
このような部分ガイド面20は、種々の形態で形成されていてよく、例えば、図2(a)では、幅方向中心部に部分ガイド面20が形成されており、その両側部分は、原稿3とは接触しない非ガイド面22となっている。また、図2(b)では、一定の間隔で、ガイド面20が幅方向に間欠的に複数形成されており、ガイド10の上面が全体として凹凸面となっている例である。即ち、図2(b)の例では、凸面の頂部が部分ガイド面20となっており、その間の凹面が非ガイド面22となっている。原稿3の斜め送り等を防止するためには、通常は、部分ガイド面20を幅方向中心に対して対称的に形成しておくことが好ましい。また、小サイズ原稿を搬送ガイド10の幅方向の一方側(例えば奥側)に寄せて搬送が行われるようなタイプの装置では、図2(c)に示されている如く、一方側端部(図2(c)では左側)に寄った位置に部分ガイド面20を設けることが好ましい。
本発明においては、原稿3の先端の一部が部分ガイド面20に当接して上方に案内されるように形成されているものであるが、このような部分ガイド面20は、搬送ガイド10の上面の下端(コンタクトガラス1側の端部)から上方に延びている。原稿3の当接点Pは、原稿の先端の状態、原稿の送り速度などによってかなりばらつくおそれがあるため、常に部分ガイド面20に原稿3の先端の当接点Pが位置するようにするためである。
また、上記のような部分ガイド面20が形成されている限り、原稿搬送ガイド10の上面形状に格別の制限はなく、例えば、上方にいくにしたがい、非ガイド面22が部分ガイド面20と面一となるような形状(即ち、上方では全体がガイド面となる)であってもよいし、また、ガイド面20及び非ガイド面22が常に一定の高低差を有するように形成することもできる。
また、上記のような部分ガイド面20が形成されている限り、原稿搬送ガイド10の上面形状に格別の制限はなく、例えば、上方にいくにしたがい、非ガイド面22が部分ガイド面20と面一となるような形状(即ち、上方では全体がガイド面となる)であってもよいし、また、ガイド面20及び非ガイド面22が常に一定の高低差を有するように形成することもできる。
上述した本発明の原稿搬送ガイドによれば、原稿3の先端とガイド面との当接により生じる衝撃力が有効に緩和され、この衝撃力に起因する原稿の搬送速度の不均一化(速度ムラ)による画像読み取りムラを有効に防止することができる。
1:コンタクトガラス
3:原稿
10:原稿搬送ガイド
20:ガイド面
22:非ガイド面
3:原稿
10:原稿搬送ガイド
20:ガイド面
22:非ガイド面
Claims (4)
- コンタクトガラス板上を移動する原稿の画像を、コンタクトガラス板の下部に配置された光学系によって読み取る画像読み取り部に設けられ、該コンタクトガラス板の原稿排出側に隣接して配置され、且つ該コンタクトガラス板上を通過した原稿を排出方向に案内するための原稿搬送ガイドにおいて、
前記原稿搬送ガイドの上面は、コンタクトガラス側の端部が該コンタクトガラスの上面よりも低く且つコンタクトガラスから遠ざかるにしたがって高くなる傾斜面となっており、且つ該傾斜面には、コンタクトガラス側の端部からコンタクトガラスから遠ざかる方向に且つ原稿排出方向に沿って延びている幅狭の部分ガイド面と、該部分ガイド面に連なる非ガイド面とが形成されており、
前記部分ガイド面は、相対的に非ガイド面よりも高く、該部分ガイド面に、前記コンタクトガラス板上から排出される原稿が接触し、且つ該部分ガイド面に沿って該原稿が上方に案内されることを特徴とする原稿搬送ガイド。 - 前記部分ガイド面は、原稿搬送ガイドの上面の幅方向中心線を軸として対称的に、1個または複数配置されている請求項1に記載の原稿搬送ガイド。
- 前記部分ガイド面は、原稿搬送ガイドの上面の幅方向中心部分に形成されている請求項2に記載の原稿搬送ガイド。
- 前記原稿搬送ガイドの上面は、凹凸面となっており、凸面の頂部が前記部分ガイド面となっている請求項1に記載の原稿搬送ガイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007011764A JP2007184944A (ja) | 2007-01-22 | 2007-01-22 | 画像読み取り部に用いられる原稿搬送ガイド |
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JP2011029971A (ja) * | 2009-07-27 | 2011-02-10 | Kyocera Mita Corp | 原稿搬送ガイド、画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2018017933A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置の製造方法 |
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2007
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