JP2007183683A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便に組み立てることができ、筐体内部の保守点検もしやすく、筐体補強性能にも優れた筐体構造の提供。
【解決手段】電子鍵盤楽器の筐体は、鍵盤部が載置される底板部を含む第1の筐体部分と、屋根板部と背面板部とを含む第2の筐体部分とを有し、前記第1の筐体部分に対して前記第2の筐体部分を着脱可能に取り付けることで該筐体を構成する。第2の筐体部分は、前記屋根板部と前記背面板部とを結合する補強部材を更に含み、該補強部材は、背面板部から前方に延びた形状を有していて、該補強部材の上部辺が屋根板部に接し、該補強部材の下部辺全体が底板部に接する構造からなり、第1の筐体部分に対して該第2の筐体部分を取り付けて筐体を構成するとき、補強部材が前記下部辺全体を介して底板部に当接して結合する。これにより、第2の筐体部分の強度が増して着脱に適したものとなり、また、筐体の構造全体の補強にも役立つ。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子鍵盤楽器の筐体構造に関する。
全体としてフラットな盤状の筐体形状を有する電子鍵盤楽器において、その筐体構造は、鍵盤部が載置される底板部と、鍵盤部の前に位置する口棒部と、鍵盤部の左右側に位置する左右の側板部と、後方上面を構成する屋根板部と、背面板部とで構成され、一般にこれらの各板部がネジ等を介して相互に結合されることで、ケース状の筐体が形成される。しかし、このような筐体構成では筐体内部の保守点検を行う際の筐体の分解及び再組立作業が面倒であった。
これに対して、下記特許文献1には、電子鍵盤楽器の筐体を上面部及び背面部を一体化した後方カバーと本体部とで構成し、本体部に備わる底板部に対して後方カバーを蝶番によって結合し、該後方カバーを開閉可能にしたものが示されている。しかし、この場合は、筐体を組み立てる際に、後方カバーを本体部に固定するための最後のネジ締めが必ず筐体上面側においてなされるので、ネジ頭が上面に露出してしまい、外観上好ましくなかった。また、後方カバーは筐体本体部に対して着脱自在ではないため、組立が面倒であり、筐体内部の回路基板等の保守点検もやりにくい面があった。更に、下記特許文献2,3,4に示すような従来技術が存在する。
実開昭62−103382号公報 特開平10−207461号公報 実公平7−23837号公報 特開平4−348394号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、筐体を見栄えよくかつ簡便に組み立てることができ、また筐体内部の保守点検もしやすい筐体構造を有し、かつ、筐体補強性能にも優れた電子鍵盤楽器を提供しようとするものである。
本発明に係る電子鍵盤楽器は、鍵盤部と、該鍵盤部を配置した筐体とを具備する電子鍵盤楽器において、前記筐体は、前記鍵盤部が載置される底板部を含む第1の筐体部分と、屋根板部と背面板部とを含む第2の筐体部分とを有し、前記第1の筐体部分に対して前記第2の筐体部分を着脱可能に取り付けることで該筐体を構成し、前記第2の筐体部分は、前記屋根板部と前記背面板部とを結合する補強部材を更に含み、該補強部材は、前記背面板部から前方に延びた形状を有していて、該補強部材の上部辺が前記屋根板部に接し、該補強部材の下部辺全体が前記底板部に接する構造からなり、前記第1の筐体部分に対して該第2の筐体部分を取り付けて前記筐体を構成するとき、前記補強部材が前記下部辺全体を介して前記底板部に当接して結合することを特徴とする。
これによれば、筐体を、第1の筐体部分と第2の筐体部分の2つの部分に分けて、該第2の筐体部分を第1の筐体部分に対して着脱可能にしているので、筐体を簡便に組み立て及び/または分解することができる。また、屋根板部と背面板部とを結合する補強部材により第2の筐体部分を単独で補強することができるので、該第2の筐体部分の着脱に適したものとなり、これに伴い筐体内部の保守点検も行いやすくなる。また、補強部材は、背面板部から前方に延びた形状を有していて、該補強部材の上部辺が屋根板部に接し、該補強部材の下部辺が底板部に接する構造からなり、第1の筐体部分に対して第2の筐体部分を取り付けて筐体を構成するとき、補強部材が前記下部辺全体を介して前記底板部に当接して結合するように構成されているので、上方の屋根板部と下方の底板部との間に加わる力に対して確実な補強効果を達成することもできる。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1(a)は本発明に係る電子鍵盤楽器の一例を示す平面図であり、(b)にその背面図、(c)に底面図をそれぞれ示す。本実施例に係る電子鍵盤楽器の筐体1は、大別して筐体本体部2(第1の筐体部分)と筐体後部3(第2の筐体部分)とで構成され、図2に略示するように筐体本体部2に対して筐体後部3が着脱式に取り付けられる。筐体本体部2は、鍵盤部9が載置される底板部5と、鍵盤部9の前で底板部5から立ち上がる口棒部8と、鍵盤部9の左右側で底板部5から立ち上がる左右の側板部6a、6bとを含み、これら底板部5、側板部6a,6b及び口棒部8はネジ等適宜の接合手段を介して相互に接合固定されている。筐体後部3は、筐体1の後方上面を構成する屋根板部4と、屋根板部4の後縁から立ち下がる背面板部7とを含み、屋根板部4と背面板部7はネジ等適宜の接合手段を介して相互に接合固定されている。背面板部7には、図1(b)に示すように、メイントーンホール10a,10bが設けられており、これらは左右両スピーカ(図示せず)からの音響出力の放音口である。屋根板部4の所定個所には、図1(a)に示すように、スピーカ裏面からの音響振動を放音する開口部であるサブトーンホール11a,11bと各種操作スイッチ及び表示器等を含む操作パネル12とが設けられている。
筐体本体部2に対する筐体後部3の取付は、筐体後部3を筐体本体部2に対してスライド固着するスライド固着手段を介して行われる。最初に説明する実施例においては、スライド固着手段を構成する機構は、筐体後部3においては屋根板部4の下面に設けられ、筐体本体部2においては左右側板部6a,6bの上端部に設けられており、これにより、該スライド固着手段は、筐体後部3を筐体本体部2の左右側板部6a,6bに対してスライド固着するように構成されている。
まず、筐体後部3の具体例について図3(a)〜(c)を参照して説明する。(a)は筐体1内側から背面板部7の裏面を見た筐体後部3の立面図であり、(b)は図3(a)の矢印aから屋根板部4の下面を矢視した図であり、(c)は筐体後部3の側面を図3(a)の矢印bから矢視した右側面図である。筐体後部3を構成する屋根板部4と背面板部7とは略々直角に結合されており、左右及び中央の3個所で結合保持板21a〜21cを介して両者の結合が補強されている。右側の結合保持板21aについて図3(c)により説明すると、その後端部で背面板部7と結合し、上端部で屋根板部4と結合しており、下端部53aは保持板21aの垂直部から連設された折れ曲がり部となっていて、後述するように底板部5にネジ等を介して結合できるようになっている。他の結合保持板21b,21cも同様に構成されている。背面板部7の左右端方寄りの所定個所には、図3(a)に示すように、それぞれスピーカ20a,2bが具えられている。中央の結合保持板21cは左右スピーカ20a,20b間の音響分離の役目も果たしている。また、背面板部7の下縁部51は内側に向けて略水平方向に折れ曲がっており、後述するように、底板部5の一辺縁に接してネジ等を介して接合される。
図3(b)に示すように、屋根板部4の裏面の左右端部寄りの所定個所には、筐体後部3を左右側板部6a,6bに対してスライド固着するためのスライド固着手段の一構成要素として、突起部31a〜31dがそれぞれ設けられている。図3(c)により屋根板部4裏面の右端部に設けられたスライド固着用突起部31a、31bについて説明すると、これらは前方寄り及び後方寄りの所定個所にそれぞれ設けられている。突起部31a、31bのそれぞれの先端部にはネジ頭33a、33bが形成されており、このネジ頭33a、33bから所定間隔開けたところにつば部34a、34bを有しており、このネジ頭33a、33bとつば部34a、34bの間にスライド用の隙間部32a、32bが形成されている。屋根板部4裏面の左端部に具備されているスライド固着用突起部31c,31dも同様な構成である。
次に、筐体本体部2の左右側板部6a,6bの側に設けられるスライド固着手段の構成要素の一例について、図4及び図5により説明する。図4は筐体本体部2の上面図であり、図5(a)はその右側板部6aの上面を拡大して示す図である。筐体本体部2の左右両側板部6a,6bの後方上面において、前記筐体後部3の前記スライド固着用突起部31a〜31dに対応する配置でスライド部35a〜35dがそれぞれ設けられている。図5(a)に示すとおり、各スライド部35a、35bは、大孔部36a、36bと、この大孔部36a、36bに連なり筐体前方に延びた長孔部37a、37bを具備しており、その周囲には凹部38a,38bが形成されている。大孔部36a、36bは、対応するスライド固着用突起部31a,31bのネジ頭33a,33bの挿通を許すサイズの径を有し、長孔部37a、37bの横幅は、ネジ頭33a,33b及びつば部34a,34bの直径より小さい。凹部38a,38bは、筐体後部3と筐体本体部2が結合される際に、対応するスライド固着用突起部31a,31bのつば部34a、34bが嵌合する凹部であり、つば部34a、34bに適合する横幅と深さを有する。この凹部38a,38bの裏面の所定範囲において後述するようにテーパ面(図5(b)の39a)が形成されている。他のスライド部35c、35dも同様の構造を有する。
筐体本体部2に対して筐体後部3を取り付けるには、図2に示すように、筐体本部2の背後から筐体後部3を設置し、屋根板部4下面のスライド固着用突起部31a〜31dのネジ頭33a,33b,・を、左右側板部6a,6bのスライド部35a〜35dの対応する大孔部36a,36b,・に落とし込み、その後筐体後部3全体を前方(矢印X方向)にスライドさせる。図5(b)は、図5(a)のG−G線断面図であり、スライド部35aに、これに対応する突起部31aを落とし込んだ状態を示す。この状態では、各突起部31a〜31dのつば部34a,34b,・はスライド部35a〜35dにおける対応する凹部38a,38b,・に位置し、各突起部31a〜31dの隙間部32a,32b,・はスライド部35a〜35dにおける対応する大孔部36a,36b,・の高さに位置し、各突起部31a〜31dのネジ頭33a,33b,・は対応する大孔部36a,36b,・よりも下に突出する。この状態から筐体後部3(図5(b)における屋根板部4)を前方つまり矢印X方向にスライドさせると、各突起部31a〜31dの隙間部32a,32b,・がスライド部35a〜35dの対応する長孔部37a,37b,・に案内されて前方に移動することができ、これによって筐体後部3が前方にスライドし、筐体本体部2に装着される。
各スライド部35a〜35dにおける凹部38a,38b,・の裏面の所定範囲にはテーパ面39a・がそれぞれ形成されている。テーパ面39a・の傾斜は楽器前方に向かって下向きになされており、テーパ面39a,・の下方傾斜に従ってスライド部35a〜35dが次第に肉厚になってゆく。テーパ面39a,・の個所において、各スライド部35a〜35dの板厚は対応する突起部31a〜31dの隙間部32a,32b,・の幅よりも徐々に厚くなる。このため、筐体後部3のスライド完了位置(つまり筐体後部3の取り付け位置)において、隙間部32a,32b,・の個所で、すなわちネジ頭33a,33b,・とつば部34a,34b,・の間で、それぞれに対応するスライド部35a〜35dをきつく狭持する。すなわち、テーパ面39a,・を登りきったネジ頭33a,33b,・がスライド部35a〜35dの厚みにより下方へ押し下げられるので、屋根板部4は左右側板部6a,6bに強く押し付けられ固定される。このようにして、筐体後部3は、前方にスライドされて側板部6a,6bに固着され、筐体本体部2に対して取り付けられる。
図5(b)に示すように、スライド部35a〜35d裏面の後方端部には、それぞれアジャスタ突起部40a,・が設けられている。アジャスタ突起部40a,・は、各スライド部35a〜35dの大孔部36a,36b,・の直後に設けられており、筐体本体部2から取り外すために筐体後部3を後方にスライドした際、スライド固着用突起部31a〜31dのネジ頭33a,33b,・は、それぞれ対応するアジャスタ突起部40a,・でスライドを停止される。アジャスタ突起部40a,・により、スライド固着用突起部31a〜31dのネジ頭33a,33b,・を対応する大孔部36a,36b,・の下方に位置させることができる。よって、筐体後部3を筐体本体部2から取り外す作業を円滑に行える。
筐体本体部2と筐体後部3は、上述のスライド固着手段による結合に加えて、次に述べるように、底板部5と筐体後部3の後方下端部においても、更に結合されており、その結合をより強固かつ確実なものとしている。
背面板部7の下縁部51は、図3(c)に示すように、内側に向けて略水平方向に折れ曲がっており、この下縁部51にはネジ孔52a〜52fが設けられている。結合保持板21a〜21cの下端部53a〜53c(図3(a)参照)も折れ曲がり部となっていて、それぞれの下端部53a〜53cにはネジ孔54a〜54cが設けられている。背面板部7の下縁部51は底板部5の下面の高さの位置に位置し、結合保持板21a〜21cの下端部53a〜53cは底板部5の上面の高さ位置に位置しており、下縁部51と下端部53a〜53cの間に底板部5を挟み込む構造になっている。筐体後部3を筐体本体部2にスライド装着するときに、下縁部51と下端部53a〜53cの間に底板部5の後縁部が嵌入される。背面板部7の下縁部51は底板部5の下面側に接しており、各ネジ孔52a〜52fで底板部5に螺合される。また、結合保持板21a〜21cの下端部53a〜53cは底板部5の上面側に接しており、それぞれネジ孔54a〜54cで底板部5に螺合される。このネジ止めは、図1(c)に示されているように、全て底板部5の下面からなされる。背面板部7の下縁部51と結合保持板21a〜21cの下端部53a〜53cにおいて複数のネジ止めがなされ、かつ下縁部51と下端部53a〜53cのそれぞれのネジ止め位置が楽器の前後方向にずれているので、筐体本体部2に固定された筐体後部3は前後方向にガタツキにくい。
筐体後部3を筐体本体部2から取り外すには、底板部5下面に施されたネジ止めを外し、筐体後部3を楽器後方(矢印Xと反対方向)にスライドさせる。これにより、筐体後部3の突起部31a〜31dとスライド部35a〜35dのテーパ面39a,・との係合・固着が解かれる。各突起部31a〜31dのネジ頭33a,33b,・は、スライド部35a〜35dに設けられたアジャスタ突起部40a・で停止され、それぞれの対応する大孔部36a,36b,・の下方の位置し、該大孔部36a,36b,・を通って上方に移動可能となる。よって、後方スライド停止位置で筐体後部3を持ち上げることで、筐体後部3を筐体本体部2から容易に取り外すことができる。
図3に戻り、背面板部7には、音源等を含むメイン回路基板22a、22bが配設されており(図3(a)参照)、また屋根板部4裏面の操作パネル12下方に当たる個所に、パネル回路基板60が配置されている(図3(b)参照)。このように筐体後部3の側に回路基板を配置とすることで、前記回路基板は筐体後部3と共に筐体本体部2に対して着脱可能となる。よって、筐体1内の回路基板等の保守作業を行う場合は、筐体後部3を筐体本体部2から後方にスライドさせて取り外して、筐体後部3を作業しやすい状態に置いた上で、メイン回路基板22a、22b等の保守作業を行えばよいので、保守点検作業を行いやすい。また、底板部5にメイン回路基板22a、22b等を配置するスペースを設けなくてもよいため、底板部5の前後方向サイズを縮小でき、楽器サイズの小型化及び楽器の軽量化を図ることができる。
前記実施例では、左右側板部6a,6bを筐体本体部2に帰属してこれと一体的に設けたが、左右側板部6a,6bを筐体後部3に帰属してこれと一体的に設けるようにしてもよい。この場合にあっても筐体本体部2に対し筐体後部3を後方から着脱させる本発明の技術思想を反映させることができる。この場合は、当然屋根板部4と側板部6a,6bとは裏面(内側)からL型金具を介して一体構成とするが、側板部6a,6b前方と口棒部8左右両端部とにおいての嵌合は、単に突き合わせ構造のみとする。即ち、口棒部8両端面を左右側板部6a,6b前方内縁が前方スライドして重なり、軽く接する構成に仕上げればよい。口棒部8と底板部5との結合は、前述した結合保持板21a〜21cを小さくし簡素化した結合金具若しくはL型金具で結合するものとする。
また、上述の例では、筐体後部3の後方下端部と筐体本体部2をネジ止めより固定する例を示したが、他の実施形態として、図6に示すように、ネジ止めを用いることなく、弾性変形嵌合手段(パッチン嵌合手段)で行うようにしてもよい。図6(a)は底板部5と背面板部7の一部を下面から見た概略斜視図であり、説明の便宜上、それぞれの左端部の一部分のみ図示して他を代表するものとする。図において、背面板部7の下縁部51には、切り溝51aを介して嵌合突起61が上向きに突設される。嵌合突起61には係合用の孔64が設けられている。嵌合突起61に対応する底板部5の下面の所定個所には、弾性変形型の嵌合係止部62が設けられている。図6(b)は嵌合係止部62だけを取り出して示す図で、見やすくするために(a)とは上下反転して示した。嵌合係止部62は、嵌合突起61の進入を許す凹部65と、先端に嵌合離脱用の操作部63bとそのすぐ内側で凹部65に臨むように設けられた係合突起63aとを有する弾性嵌合体63とで構成される。係合突起63aは片面テーパ状の先端を有し、凹部65内に進退自在に臨むよう作用する。
背面板部7と底板部5を結合する際、嵌合突起61を凹部65に挿入させると、嵌合突起61によって係合突起63aの片面テーパ部が押され、係合突起63aが凹部65から後退し、嵌合突起61の孔64に対応する位置で係合突起63aに対する係合突起61による押圧が解除され、弾性嵌合体63による反発力により係合突起63aが凹部65内に戻り、係合突起63aが嵌合突起61の孔64に嵌合する。係合突起63aが嵌合突起61の孔64に嵌合した状態を抽出して断面図にて示すと図6(c)のようである。こうして背面板部7と底板部5とが固定される。上記突起61が凹部65に嵌入する途中において、上記切り溝51aを設けたことで基部51bが弾性的になり背面板部7が底板部5に対しフレキシビリティを発生させ、スムーズな嵌合を可能にしている。
弾性嵌合体63において、係合突起63aに略々直角に嵌合離脱用の操作部63bが形成されている。背面板部7と底板部5の取り外しを行う際は、前記操作部63bを引いて、係合突起63aを凹部65から後退させ、嵌合突起61の孔64に対する係合突起63aの嵌合を解き、嵌合突起61を凹部65から外す。
このような2つの弾性変形嵌合手段(弾性嵌合体63と基部51b)を用いると、筐体本体部2と筐体後部3の結合にネジ止めが一切不要となるので、筐体本体部2と筐体後部3の分解及び取り付け作業が容易になる。
なお、スライド固着手段としては、上述のタイプに限らず、筐体本体部2に対して、筐体後部3をスライド移動した後、固着するものであればいかなる機構によるものでもよい。また、本実施例においては、屋根板部4の裏面と、それに対応する側板部6a,6bの上面とを係合させ、前後方向にスライドする例を示したが、これに限らず、例えば、背面板部7の裏面75と側板部6a,6bの後面を係合させ、上下方向にスライドするような構成等であってもよい。
また、上述の実施例においては、筐体後部3を構成する背面板部7と屋根板部4は略々直角をなして結合されていたが、これに限らず、例えば60度、120度、・等適宜角度を持って結合されていればよい。
筐体後部3にメイン回路部等を設ける構成のみを実施する場合は、上述のスライド固着手段に代えて適宜の手段で筐体後部3と筐体本体部2を着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
最後に、筐体後部3を筐体本体部2にスライド固着させるためのスライド固着手段の別の実施例につき図7により説明する。この実施例では、スライド部351a〜351dが筐体本体部2の底板部5に設けられており、該スライド部351a〜351dにスライド式に係合するスライド固着用突起部311a〜311dが、筐体後部3の屋根板部4から下方に延設された左右の脚部41a,41bの下縁に設けられている。例えば、図7(a)に見えるように、2つのスライド部351c,351dが形成されたスライド部材351が、底板部5の一端(一方の側板部6b寄りの箇所)に、ねじ止め等により取り付けられる。同様に、2つのスライド部351a,351bが形成されたもう1つのスライド部材が、底板部5の他端(他方の側板部6a寄りの箇所)に、ねじ止め等により取り付けられるが、図7(a)では側板部6aの陰になっているので見ることができず、番号351a,351bのみを参考のために付記しておく。各スライド部351a〜351dは、図5(a),(b)に示された前述のスライド部35aと同様に、大孔部(36a)、長孔部(37a)、テーパ面(39a)等の要素を含んで構成される。よって、これらの要素の詳細図示及び説明は図5及びその説明を援用するものとし、図7ではこれらの要素の詳細図示及び説明は省略する。
屋根板部4の下面にて下向きに延びた脚部41a,41bの下縁は、内側に略直角に曲げられることで細長の水平部を成している。この脚部41a,41bの下縁の水平部において、下向きに、スライド固着用突起部311a〜311dが設けられている。脚部41bに設けられる1つのスライド固着用突起部311cを拡大して示すと図7(b)のようであり、図5(b)に示された前述のスライド固着用突起部31aと同様に、ねじ頭331c、間隙部321c、つば部341c等の要素を含んで構成される。スライド固着用突起部311cはナット312にねじ結合して脚部41bの下縁水平部に固定される。底板部5に設けられた4つのスライド部351a〜351dの配置にそれぞれ対応するように、屋根板部4の脚部41a,41bにおいて4つのスライド固着用突起部311a〜311dが設けられる。他のスライド固着用突起部311a,311b,311dは、図7(a)において陰になっているため明確には図示されてないが、突起部311cと同一の構成からなっている。
図7の実施例において、筐体後部3を筐体本体部2に取り付ける際の、各スライド固着用突起部311a〜311dの各スライド部351a〜351dに対するスライド固着動作は、図5に示した実施例における各スライド固着用突起部31a〜31dの各スライド部35a〜35dに対するスライド固着動作と同様であるため、説明を省略する。つまり、テーパ面の存在によって、矢印X方向に筐体後部3が筐体本体部2に押し込まれていくほど、かたく結合するようになる。なお、スライド部351a〜351dの上面から側板部6a,6bの上縁までの距離D1と、スライド固着用突起部311a〜311dのつば部(341c)から屋根板部4の下面までの距離D2との関係は、適宜のクリアランスC分だけ、D1の方が長くなっている。つまり、D1=D2+Cである。これにより、屋根板部4が筐体本体部2の方に圧接され、かたい結合が得られる。
スライド固着手段における孔部及びテーパ面を有するスライド部351a〜351dとスライド固着用突起部311a〜311dとの配置(図7参照)は、上記実施例とは逆であってもよい。すなわち、大孔部(36a)、長孔部(37a)、テーパ面(39a)等の要素(図5参照)を含んでなるスライド部351a〜351d(図7参照)を、屋根板部4側の脚部41a,41bの下縁水平部に設け、スライド固着用突起部311a〜311dを上向きにして底板部5側のスライド部材351に設けるようにしてもよい。また、図5の例のような側板部6a,6bの側にスライド部35a〜35dを設ける場合も同様に、スライド固着手段における孔部及びテーパ面を有するスライド部35a〜35dとスライド固着用突起部31a〜31dとの配置を、上記実施例とは逆にしてよい。すなわち、大孔部(36a)、長孔部(37a)、テーパ面(39a)等の要素を含んでなるスライド部35a〜35dを、屋根板部4側の下側に設け、スライド固着用突起部31a〜31dを上向きにして側板部6a,6bの上面に設けるようにしてよい。
以上のように、本実施例によると、筐体を見栄えよくかつ簡便に組み立てることができ、また筐体内部の保守点検もしやすい筐体構造を有する電子鍵盤楽器を提供できる。
(a)は本発明に係る電子鍵盤楽器の一実施例を示す平面図、(b)は同実施例に係る電子鍵盤楽器の背面図、(c)は同実施例に係る電子鍵盤楽器の底面図。 同実施例に係る電子鍵盤楽器の筐体を筐体本体と筐体後部に分けた概略斜視図。 同実施例に係る電子鍵盤楽器の筐体後部を説明するための図であって、(a)は筐体後部の立面図、(b)は筐体後部の下面図、(c)は筐体後部の側面図。 同実施例に係る電子鍵盤楽器の筐体本体の平面図。 同実施例に係る電子鍵盤楽器の筐体のスライド固着手段を説明するための図であって、(a)は図3に示した筐体本体の右側板部上面を拡大視した平面図、(b)は(a)のG−G線断面図。 筐体後部と筐体本体の下方固定手段の他の実施例を説明するための図であって、(a)は下方固定手段の他の実施例を示す概略斜視図、(b)は(a)のパッチン嵌合係止部の一例を示す概略斜視図、(c)は係合突起63aが嵌合突起61の孔64に嵌合した状態を抽出して示す断面図。 筐体後部を筐体本体部にスライド固着させるためのスライド固着手段の別の実施例を説明するための図であって、(a)は筐体本体と筐体後部に分けて略示する概略分解斜視図、(b)は筐体後部に設けられるスライド固着用突起部の側面図。
符号の説明
1 筐体
2 筐体本体部(第1の筐体部分)
3 筐体後部(第2の筐体部分)
4 屋根板部
5 底板部
6a,6b 側板部
7 背面板部
8 口棒部
9 鍵盤部
21a,21b,21c 結合保持板
31a〜31d,311a〜311d スライド固着用突起部
35a〜35d,351a〜351d スライド部

Claims (1)

  1. 鍵盤部と、該鍵盤部を配置した筐体とを具備する電子鍵盤楽器において、
    前記筐体は、前記鍵盤部が載置される底板部を含む第1の筐体部分と、屋根板部と背面板部とを含む第2の筐体部分とを有し、前記第1の筐体部分に対して前記第2の筐体部分を着脱可能に取り付けることで該筐体を構成し、
    前記第2の筐体部分は、前記屋根板部と前記背面板部とを結合する補強部材を更に含み、該補強部材は、前記背面板部から前方に延びた形状を有していて、該補強部材の上部辺が前記屋根板部に接し、該補強部材の下部辺全体が前記底板部に接する構造からなり、前記第1の筐体部分に対して該第2の筐体部分を取り付けて前記筐体を構成するとき、前記補強部材が前記下部辺全体を介して前記底板部に当接して結合することを特徴とする電子鍵盤楽器。
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