JP2007183349A - 電子楽器 - Google Patents

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【課題】演奏者の演奏姿勢を制限することなく、かつ電子楽器の奥行きを大きくせずに、仮想音源位置に音像を定位させることができる電子楽器を提供する。
【解決手段】演奏操作を受け付ける演奏操作部2と、演奏操作部2の演奏操作に応じた楽音を発生する楽音発生部5と、複数のスピーカユニットSPが配列されたスピーカアレイ3を備えるとともに、楽音発生部5が発生した楽音にディレイを付与するデジタルフィルタ61及びこの楽音のゲインを調整する増幅部62を複数備え、デジタルフィルタ61及び増幅部62で処理した楽音を複数のスピーカユニットにそれぞれ入力する信号処理部と、演奏操作部2が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置として、複数のデジタルフィルタ61の各ディレイ時間及び複数の増幅部62の各ゲインをスピーカアレイ3からの音声ビームの焦点が仮想音源位置となるように制御するコントローラ4を備えた電子ピアノ1である。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数のスピーカユニットを備えたスピーカアレイに演奏操作部で受け付けた演奏操作に応じたオーディオ信号を入力する電子楽器であって、特に仮想音源位置に演奏音を定位させる電子楽器に関する。
従来、電子ピアノ等の電子楽器を用いてグランドピアノ等のアコースティック楽器の臨場感を与えるため、アコースティック楽器で音源となる位置に演奏音の音源があるようにリスナに認識させる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、左右(L,R)の2チャンネルのスピーカに、グランドピアノの発音位置に音像定位するような信号処理を施したオーディオ信号を入力する電子ピアノが開示されている。
この電子ピアノでは、左右の2チャンネルのオーディオ信号に対するレベル調整によって音声に方向性を与えるとともに、ディレイの付加によって音声に距離感を与える。このレベル調整とディレイの付加によって、押下された鍵盤の音高に応じたグランドピアノの弦における発音位置(仮想音源位置)に音像を定位させることができ、本電子ピアノはグランドピアノのような音の広がりや定位感を演奏音に与えることができる。
また、左スピーカからの音声が演奏者の右耳に到達するクロストークを防止するため、この電子ピアノは、このクロストーク成分を打ち消すための打ち消し信号を右スピーカに入力する。これとともに、右スピーカからの音声が演奏者の左耳に到達するクロストークを防止するため、このクロストーク成分を打ち消すための打ち消し信号を左スピーカに入力する。
人間は一般的に左右に入力される音声のタイミングの違いから音源の方向を認識するため、クロストークが生じるとせっかく与えた定位感がなくなってしまう。この様に、クロストークを防止するクロストークキャンセル処理を行うことで、オーディオ信号に与えた定位感で演奏者に演奏音を聴音させることができる。これによって、電子ピアノは、グランドピアノの様な臨場感を演奏者に与えることができる。
特開平6−19464号公報
上述した従来の電子楽器では、クロストーク成分の打ち消し信号を左右のスピーカに入力することでクロストークキャンセルを行う。このため、打ち消し信号の音声とクロストーク成分とが同じタイミングで演奏者の耳元に到達しなければ、クロストーク成分をキャンセルすることができない。従って、従来の電子楽器では、演奏者の耳の位置や向きが変わると好適にクロストークキャンセルを行うことができなかった。このため、演奏者は演奏姿勢に制限を受けてしまう。
また、上述した従来の電子楽器では、左右スピーカから出力する音声の遅延時間や音量を制御することでグランドピアノの発音位置に音像定位させる構成である。このため、左右方向において音像の定位位置の制御はできても奥行き方向(演奏者から見た奥行き方向)の定位位置の制御はできない。このことから、従来の電子楽器では仮想音源位置にスピーカを配置せねばならず、電子楽器の奥行きが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、演奏者の演奏姿勢を制限することなく、かつ電子楽器の奥行きを大きくせずに、仮想音源位置に音像を定位させることができる電子楽器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明では以下の手段を採用している。
(1)本発明は、演奏者の演奏操作を受け付ける演奏操作部と、演奏操作部の演奏操作に応じた楽音を発生する楽音発生部と、複数のスピーカユニットが配列されたスピーカアレイと、を備えるとともに、前記楽音発生部が発生した楽音にディレイを付与するディレイ部及びこの楽音のゲインを調整するゲイン制御部を複数備え、このディレイ部及びゲイン制御部で処理した楽音を前記複数のスピーカユニットにそれぞれ入力する信号処理部と、前記演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置として、前記複数のディレイ部の各ディレイ時間及び前記複数のゲイン制御部の各ゲインを前記スピーカアレイからの音声ビームの焦点が前記仮想音源位置となるように制御する定位制御部と、を備えた電子楽器である。
上記構成によれば、演奏操作部によって演奏者の演奏操作が受け付けられ、この演奏操作に応じた楽音が楽音発生部によって発生される。そして、定位制御部のディレイ部によって楽音発生部が発生した楽音にディレイが付与されるとともに、ゲイン制御部によってこの楽音のゲインが調整される。このディレイが付与されかつゲインが調整された楽音はスピーカユニットにそれぞれ入力される。
ここで、定位制御部によって、演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置として、複数のディレイ部の各ディレイ時間及び複数のゲイン制御部の各ゲインが、スピーカアレイからの音声ビームの焦点が前記仮想音源位置となるように制御される。これによって、音声ビームは仮想音源位置で発音された音声と同じタイミングかつ同音量で演奏者に到達することになり、仮想音源位置に音像が定位することになる。
また、上記音像定位は、演奏者の耳の向きや角度に影響されないため、演奏者の演奏姿勢を制限することがない。更に、スピーカアレイを用いて、仮想音源位置に音像定位させることが可能となる。このため、スピーカアレイをこの仮想音源位置と同じ奥行き位置(演奏者からみた奥行き位置)に配置しなくてもよく、この奥行き方向で電子楽器のコンパクト化を図ることが可能となる。
(2)本発明は、演奏者の演奏操作を受け付ける演奏操作部と、演奏操作部の演奏操作に応じた楽音を発生する楽音発生部と、複数のスピーカユニットが配列されたスピーカアレイと、を備えるとともに、前記楽音発生部が発生した楽音にディレイを付与する複数のディレイ部及びこの楽音のゲインを調整する複数のゲイン制御部を備え、このディレイ部及びゲイン制御部で処理した楽音を前記複数のスピーカユニットにそれぞれ入力する信号処理部であって、前記スピーカアレイからの音声ビームの焦点が特定位置となるように、前記複数のディレイ部の各ディレイ時間及び前記複数のゲイン制御部の各ゲインが設定されたものを複数備え、前記複数の信号処理部は、それぞれ異なる特定位置が焦点となるように設定され、さらに、前記演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置とし、この仮想音源に前記楽音発生部が発生した楽音を定位させるべく、前記複数の信号処理部に供給する楽音のレベルのバランスを制御する定位制御部、を備えた電子楽器である。
上記構成によれば、演奏操作部によって演奏者の演奏操作が受け付けられ、この演奏操作に応じた楽音が楽音発生部によって発生される。そして、信号処理部のディレイ部によって楽音発生部が発生した楽音にディレイが付与されるとともに、ゲイン制御部によってこの楽音のゲインが調整される。このディレイが付与されかつゲインが調整された楽音はスピーカユニットにそれぞれ入力される。
ここで、複数のディレイ部の各ディレイ時間及び複数のゲイン制御部の各ゲインが、演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた楽音の発音位置を仮想音源位置として、スピーカアレイからの音声ビームの焦点が特定位置となるように設定される。そして、複数の信号処理部は、それぞれ異なった位置が焦点となるように設定される。これによって、音声ビームは各特定位置で発音された音声を合成した波面で演奏者に到達することが可能になる。
そして、演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置とし、仮想音源に楽音発生部が発生した楽音を定位させるべく、定位制御部によって、複数の信号処理部に供給する楽音のレベルのバランスが制御される。これによって、各特定位置に対応する音声成分の音量のバランスが、仮想音源に音像定位するようなバランスで演奏者に到達する。
上述したように、各音声成分のレベルバランスを変えるだけの簡易な処理で、仮想音源に音像定位させることが可能となる。また、上記音像定位は、演奏者の耳の向きや角度に影響されないため、演奏者の演奏姿勢を制限することがない。更に、アレイスピーカを用いて、仮想音源位置に音像を定位させることができる。このため、アレイスピーカをこの仮想音源位置と同じ奥行き位置(演奏者からみた奥行き位置)に配置しなくてもよく、この奥行き方向で電子楽器のコンパクト化を図ることが可能となる。
(3)本発明は、上述した電子楽器において、前記定位制御部は、前記演奏操作部で受け付けた演奏操作に対応するアコースティック楽器の発音位置を前記仮想音源位置とする。この構成によれば、アコースティック楽器の発音位置に音像定位させることができる。これによって、演奏者はアコースティック楽器を演奏しているような臨場感で電子楽器の演奏を行うことが可能となる。
(4)本発明は、上述した電子楽器において、前記演奏操作部は、複数の鍵を備えたピアノ型の鍵盤であり、前記定位制御部は、押下された鍵に対応するアコースティックピアノの弦の発音位置を前記仮想音源とする。この構成によれば、アコースティックピアノの発音位置に音像が定位する。これによって、アコースティックピアノを弾いているような臨場感で演奏者に演奏操作を行わせることが可能となる。
(5)本発明は、上述した電子楽器において、前記演奏操作部は、複数のパッドを備えた電子ドラムセットであり、前記定位制御部は、打撃されたパッドの位置を前記仮想音源位置とする電子楽器である。この構成によれば、打撃されたパッドの位置に音像が定位する。これによって、アコースティックドラムを演奏しているような臨場感で演奏者に演奏操作を行わせることが可能となる。
請求項1に記載の本発明によれば、音声ビームは仮想音源位置で発音された音声と同じタイミングかつ同音量で演奏者に到達することになる。これによって、仮想音源位置に音像を定位させることができる。
また、上記音像定位は、演奏者の耳の向きや角度に影響されないため、演奏者の演奏姿勢を制限することがない。更に、スピーカアレイを用いて、仮想音源位置に音像を定位させることができる。このため、スピーカアレイをこの仮想音源位置と同じ奥行き位置(演奏者からみた奥行き位置)に配置しなくてもよく、この奥行き方向で電子楽器のコンパクト化を図ることができる。
また、請求項2に記載の本発明によれば、上記効果に加えて、操作子に対する演奏操作があった場合に、各音声のレベルバランスを変えるだけの簡易な処理で、アコースティック楽器の音源に音像定位させることができる。
(第1の実施形態)
図1〜図4を参照して本発明を電子ピアノに適用した第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態にかかる電子ピアノ1を上方から見た外観平面図である。電子ピアノ1はアップライト型のピアノに類似した形状をしている。この電子ピアノ1のピアノ本体1aは略直方体状であり、その前方側面(図面手前側)の上部には、前方向かって水平に延設された鍵盤載置部2aが設けられている。この鍵盤載置部2aの上面にはライン状に配列された複数の鍵21から成る鍵盤2が搭載され、前方に座る演奏者が鍵21を押下する演奏操作を行うことができるようになっている。なお、電子ピアノ1はアップライト形状に限定されず、ポータブルキーボード型であってもよい。
鍵盤載置部2aの上方後側(壁側)には、左右側にライン状に配置された複数のスピーカユニットSP(SP1〜SP8)を備えたスピーカアレイ3が内蔵されている。スピーカアレイ3は、放音面が前方になるようにピアノ本体1aに配置されている。なお、本来は同図ではスピーカアレイ3は視認できないはずであるが、説明の便宜のために記載している。
各スピーカアレイ3の各スピーカユニットには、音声信号にディレイを含むデジタルフィルタ61が接続されており(図2参照)、このデジタルフィルタ61により、各スピーカユニットSPから出力される楽音の合成波面が制御される。合成波面は、楽音がスピーカアレイ3の後方に設定された仮想音源から出力された円状の広がりを持つように制御される。
本実施形態では、演奏者がいずれかの鍵21を押下する演奏操作を行うと、このスピーカアレイ3から、押下された鍵21に対応する音高のピアノ音がグランドピアノと同様の定位で発音される。ここで、グランドピアノと同様の定位とは、その音高の弦が振動して発音しているのと同じ方向及び奥行きに仮想的な音源があるように演奏者に聴かせることであり、この仮想的な音源を以下、仮想音源pと記載する。同図では、鍵盤2における低音域の鍵21と高音域の鍵21との2つの鍵21が押下され、これらの押鍵に対応する仮想音源p1,p2からの楽音と同じ音声ビームを演奏者に対して出力する様子を示している。
この様に、合成波面の制御は、仮想音源pから音声が出力された場合と同様に音が広がるような波面を合成するように行う。これによって、仮想音源pからの楽音と同じタイミング及び同じ方向から演奏者の位置に音声ビームを到達させることができる。
上述したようなオーディオ信号へのディレイの調整の処理を行うことによって、電子ピアノ1は演奏者に仮想音源pからの楽音と同じ楽音を聴音させることができる。これによって、演奏者にグランドピアノ演奏の臨場感を与えながらピアノ演奏をさせることができる。
以下に、上述のようなディレイ調整の処理を行う機能を備えた電子ピアノ1の構成を説明する。図2は、電子ピアノ1の構成を示すブロック図である。電子ピアノ1は、上記鍵盤2及びスピーカアレイ3の他に、コントローラ4、音源部5、処理部6及びDAコンバータ7を備える。コントローラ4は、CPUやメモリ等で実現される。
コントローラ4は、処理部6が行うオーディオ信号へのディレイの付与を制御する処理(演奏処理)を実行する。このために、コントローラ4は、記憶するプログラムを実行することで、テーブル記憶部41、鍵盤入力検出部42及びパラメータ設定部43を機能的に備える。
テーブル記憶部41は、演奏操作された鍵21に対応するノートナンバを登録した演奏テーブルを記憶する。このノートナンバは音高を表す数値データであり、このノートナンバが音源部5に通知されると後述するように音源部5は通知されたノートナンバに対応する音高で発音処理を行う。
また、テーブル記憶部41は、パラメータテーブルT1を記憶する。図3は、パラメータテーブルT1を示す図である。パラメータテーブルT1は、各ノートナンバ毎に、レベル制御パラメータLP及びディレイ制御パラメータDPを対応付けて登録する。なお、同図ではノートナンバは対応する音高で示している。レベル制御パラメータは処理部6のオーディオ信号に対するレベル調整を制御するパラメータである。ディレイ制御パラメータは処理部6のオーディオ信号に対するディレイ調整を制御するパラメータである。
これらのレベル制御パラメータLP及びディレイ制御パラメータDPは、以下のように求められる。各鍵21の仮想音源pについて、各スピーカユニットSP1〜SP8に入力するオーディオ信号に付与する各ディレイを例えば下記式(1)を用いて算出する。
=L/C・・・式(1)
なお、上記式において、Dは仮想音源pからスピーカユニットSPまでのディレイ(伝達遅延時間)、Lは仮想音源pからスピーカユニットSPまでの距離、そしてCは音速である。
そして、この算出した各ディレイでオーディオ信号を遅延させるディレイ制御パラメータDPが、各鍵21の各ノートナンバに対応付けてパラメータテーブルT1に登録される。
また、以下の式(2)を用いて、各鍵21についての各仮想音源pについて、仮想音源pから各スピーカユニットSP1〜SP8までに音圧が減衰するゲインを示す音圧減衰ゲインを算出する。
=G/L・・・式(2)
なお、上記式において、Gは仮想音源pからスピーカユニットSPまでの音圧減衰ゲイン、Gは単位長さあたりの音圧減衰を示す減衰ゲイン定数である。
そして、上記各音圧減衰ゲインで各スピーカユニットSPに入力する信号のゲインを減少させるレベル制御パラメータLPが、各鍵21の各ノートナンバに対応付けてパラメータテーブルT1に登録される。
なお、上記レベル制御パラメータLP及びディレイ制御パラメータDPは、出荷前に予め設定されている上記L、C、Gの値を用いて、パラメータ設定部43に算出されて、パラメータテーブルT1に登録される。そして、これらパラメータはパラメータテーブルT1に登録される。もっとも、出荷後に、演奏者等のユーザによって上記L、C、Gの値が入力され、レベル制御パラメータLP及びディレイ制御パラメータDPが算出されてパラメータテーブルT1に登録されてもよい。
図2に戻って、鍵盤入力検出部42は、鍵盤2から押下された鍵21を示す信号が入力されると、この入力された信号に基づいて、押下された鍵21を検出する。そして、鍵盤入力検出部42は、検出した鍵21に対応するノートナンバをテーブル記憶部41の演奏テーブルから読み出す。読み出したノートナンバを、鍵盤入力検出部42はパラメータ設定部43に通知する。
パラメータ設定部43は、鍵盤入力検出部42からノートナンバが通知されたとき、このノートナンバに対応するレベル制御パラメータLP及びディレイ制御パラメータDPを、テーブル記憶部41のパラメータテーブルT1から読み出し、後述のデジタルフィルタ61にディレイ制御パラメータDPを設定するとともに、増幅部62にレベル制御パラメータLPを設定する。
また、パラメータ設定部43は音源部5にノートナンバを通知する。
これによって、処理部6は、押下された鍵21について仮想音源pから発せられたような楽音を演奏者に到達させることができる。また、押下された鍵21の仮想音源pの距離からの楽音と同音量で音声ビームを演奏者に到達させるようなレベルに、オーディオ信号を調整することができるようになる。
音源部5は、例えばDSP等で実現され、パラメータ設定部43からノートナンバが通知されると、このノートナンバに対応する音高でピアノ音のオーディオ信号を生成する処理(発音処理)を行う。具体的には、音源部5は、ノートナンバと音高とを対応付けて登録するノートナンバテーブルを記憶し、通知されたノートナンバから音高を割り出す。この割り出した音高で、音源部5は発音処理を行う。音源部5は生成したオーディオ信号を処理部6に入力する。
処理部6は、スピーカユニットSPに対応する8個のデジタルフィルタ61及び増幅部62を複数チャンネル(nチャンネル)分備える。なお、この8個のデジタルフィルタ61及び増幅部62を区別する場合には、対応するスピーカユニットSP1〜8と同じ数字を識別子として付して、デジタルフィルタ611〜618や増幅部621〜628と記載する。また、この場合において更に1〜nの各チャンネルを区別する場合には、デジタルフィルタ611−1〜611−nや増幅部621−1〜621−nのように記載する。 なお、デジタルフィルタ61は、例えばFIRフィルタで実現される。各チャンネル毎に、これらのデジタルフィルタ61及び増幅部62で本願発明の信号処理部を構成する。
1〜nの各チャンネルは、予めノートナンバに対応付けられてはおらず、全てのチャンネルが空きチャンネルである。そして、パラメータ設定部43が、上述したようにディレイ制御パラメータDPやレベル制御パラメータLPを設定する際に、空きチャンネルをアサインして設定する。また、レベル制御パラメータLPが増幅部621〜628に設定される際に、増幅部62の空きチャンネルがアサインされて設定される。
また、音源部5は、n個の発音チャンネルでオーディオ信号が出力可能に構成されている。このn個のチャンネルは、空きチャンネルであり、上記デジタルフィルタ61及び増幅部62の1〜nのチャンネルに対応付けられている。例えば、音源部5の1チャンネルとデジタルフィルタ611−1〜618−1及び増幅部621−1〜628−1が対応づけられている。
デジタルフィルタ61及び増幅部62のチャンネルにパラメータDP、LPが設定されるときに、これに対応する音源部5のチャンネルには、このパラメータDP、LPに対応するノートナンバが設定される。これによって、音源部5は押鍵に対応する音高のオーディオ信号を生成して、この音高と対応するチャンネルのデジタルフィルタ61に入力する。なお、パラメータ設定部43は、消音された場合に音源部5、デジタルフィルタ61及び増幅部62のチャンネルのアサインを解除する。解除されたチャンネルは空きチャンネルになる。
上記によって、8個のデジタルフィルタ611〜618を通過したオーディオ信号には、押鍵に対応する仮想音源pからスピーカユニットSP1〜SP8までのディレイが付与されることになる。
また、各チャンネルの増幅部62には同じチャンネルのデジタルフィルタ61からオーディオ信号が入力される。これによって、増幅部62を通過することにより、押鍵に対応する仮想音源pからの楽音がスピーカユニットSPに至るまでの音圧減衰ゲインだけ減衰するように、オーディオ信号はレベルを下げられる。これによって、音声ビームは、仮想音源pからスピーカユニットSPに至るまでの音圧減衰分の補正が行われ、仮想音源pから発音された楽音と同音量で演奏者に到達する。
処理部6は、上記nチャンネルの信号を加算合成するための加算部63を備える。加算部63は、スピーカユニットSP1〜SP8に対応する個数設けられている。これらの加算部63を区別する場合には、対応するスピーカユニットSP1〜SP8と同じ数字を識別子として付し、加算部631〜638と記載する。加算部631〜638には、同じスピーカユニットSPに対応する増幅部621〜628(同じ識別子が付与されたもの)からオーディオ信号が入力される。
加算部631〜638は、入力されたオーディオ信号を加算合成して対応するスピーカユニットSP1〜SP8に対して出力する。すなわち、複数の鍵21が押下されたときに、この複数の鍵21に対応する各音高のオーディオ信号が加算されてスピーカユニットSP1〜SP8に入力される。これによって、同時に複数の音高のピアノ音を演奏することができる。
加算部631〜638から各スピーカユニットSP1〜SP8までの信号経路には、DAコンバータ7(71〜78)が配設されている。このDAコンバータ71〜78は入力されたデジタルのオーディオ信号をアナログ信号に変換してスピーカユニットSP1〜SP8に入力する。この入力によって、スピーカユニットSP1〜SP8からは楽音が出力され、この各スピーカユニットSP1〜SP8の合成音声である音声ビームが演奏者に対して出力される。
図4は、図2で示すコントローラ4の実行する演奏処理を示すフローチャートである。まず、鍵盤入力検出部42は鍵21が押下されたかどうかを所定時間間隔毎に繰り返し判断して、YESと判断するまで待機する(S1)。この鍵21の押下は、鍵盤2から電気信号の入力があったかどうかで判断される。鍵21が押下されたと判断した場合には(S1でYES)、鍵盤入力検出部42は、いずれの鍵21が押下されたかを上述したように検出する。この後、鍵盤入力検出部42は、検出した鍵21に対応するノートナンバを上述したように演奏テーブルを参照することで割り出す(S2)。
鍵盤入力検出部42は、割り出したノートナンバをパラメータ設定部43に通知する。パラメータ設定部43は、通知されたノートナンバを順番に、音源部5、デジタルフィルタ61及び増幅部62の空きチャンネルにアサインする(S3)。
この後、パラメータ設定部43は、ノートナンバを音源部5のアサインしたチャンネルに対して通知する(S4)。これとともに、パラメータ設定部43は、通知されたノートナンバに対応するディレイ制御パラメータDP及びレベル制御パラメータLPをパラメータテーブルT1から読み出す(S5)。
そして、パラメータ設定部43はアサインしたチャンネルに読み出したノートナンバを対応付ける。これとともに、パラメータ制御部43は、このノートナンバのディレイ制御パラメータDPをデジタルフィルタ611〜618に設定し、このノートナンバのレベル制御パラメータLPを増幅部621〜628のアサインしたチャンネルに設定する(S6)。
ここで、上述したように、デジタルフィルタ61及び増幅部62の各チャンネルは、音源部5のチャンネルと対応付けられており、これらの対応するチャンネルには、同じノートナンバとこのノートナンバに対応するディレイ制御パラメータDP及びレベル制御パラメータLPが設定される。
この後、パラメータ設定部43は本処理をステップS1に戻す。なお、同時に複数の鍵21が押下された場合には、上記ステップS2〜S6が同時に押鍵された鍵21の個数だけ繰り返し実行される。また、上記演奏処理において、同じ鍵21が繰り返し押鍵された場合には、同じチャンネルが係属してアサインされてもよい。
上記演奏処理によって、音源部5にはノートナンバが通知され、上述したように、この通知されたノートナンバの音高のオーディオ信号が生成される。このオーディオ信号は、対応するチャンネルのデジタルフィルタ61に入力される。そして、デジタルフィルタ61を通過したオーディオ信号は同じチャンネルの増幅部62に入力される。
増幅部62を通過したオーディオ信号は加算部63に入力され、同じスピーカユニットSPに入力されるオーディオ信号同士が加算合成される。上述したように、この加算合成されたオーディオ信号はDAコンバータ7でアナログ信号に変換された後にスピーカユニットSPに入力される。
上述した第1の実施形態では、上記演奏処理の実行によって、各スピーカユニットSPからの音声ビームが押下された鍵21の仮想音源pから発音された楽音と同じタイミング、同じ音の広がり及び同音量で演奏者の位置に到達することになる。上述したように仮想音源pは押下された鍵21に対応するグランドピアノの発音位置(弦の最も振動する位置)である。これによって、グランドピアノと同様の演奏音を演奏者に聴音させることができ、演奏者はグランドピアノを演奏している臨場感を持って演奏操作を行うことができる。
また、演奏者の耳の角度や位置によって音像定位が妨げられる構成ではないため、演奏者の演奏姿勢を妨げることがない。更に、スピーカアレイ3を用いて仮想音源pから発音した楽音を模擬した音声ビームを出力する構成であり、グランドピアノの発音位置と同じ奥行き位置に(図1における奥行き位置)スピーカアレイ3を配置しなくても奥行き方向の定位位置の制御をすることができる。これによって、電子ピアノ1を奥行き方向でコンパクト化することができる。
(第2の実施形態)
以下に、図5を用いて本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態は本発明を電子ピアノ1に適用した実施形態であるが、第2の実施形態は本発明を電子ドラム10に適用した実施形態である。
図5は、本発明の第2の実施形態にかかる電子ドラム10の外観を示す斜視図である。この電子ドラム10は、略H形状で直立するラックシステム11と、このラックシステム11に取り付けられた複数のパッド(操作子)12とを備える。ラックシステム11の横棒部分には2つのタム121A,121Bが横並びに取り付けられている。このタム121A,121Bの下方右側(同図中右側)に位置するように、ラックシステム11の右側の縦棒部分に更にもう1つのタム121Cが取り付けられている。そして、そのタム121Cの対となる左側に位置するように、ラックシステム11の左側の縦棒部分にスネア122が取り付けられている。
また、この左側の縦棒部分には、スネア122の上方左側に位置するように、ソリット123が取り付けられている。そして、ラックシステム11の横棒部分に直交するように棒状体11A、11Bが取り付けられ、この棒状体11A,11Bの上端には、シンバル124A,124Bが取り付けられている。また、タム121A,121Bの下方には、床面から直立するようにキックパッド125が取り付けられている。また、このキックパッド125の前方にはキックペダル125aが取り付けられており、このキックペダル125aを踏むと、キックパッド125が打たれるようになっている。
そして、ラックシステム11の2つの縦棒部分の上端には、横方向に渡って長尺状である略直方体状のアレイスピーカ装置30が取り付けられている。このアレイスピーカ装置30は、全てのパッド12より奥側(同図中の奥側)に配置されている。このアレイスピーカ装置30には、前面側に長尺方向にライン状に配列されたスピーカユニットSPから成るスピーカアレイ3が配設されている。
また、ラックシステム11の左側の棒状部分には、トリガーモジュール13が取り付けられている。このトリガーモジュール13は各パッド12とケーブル(図略)で接続されている。タム121A,121B,121Cや、ソリット123、シンバル124A,124Bをバチ(図略)で打つ演奏操作や、キックペダル125aを踏む演奏操作を演奏者がおこなった場合に、この演奏操作に応じた信号が各パッド12からケーブル(図略)を介してトリガーモジュール13に入力される。
トリガーモジュール13は、入力された信号に基づいて演奏操作を検出し、この検出した演奏操作に応じたオーディオ信号を各スピーカユニットSPに入力する。トリガーモジュール13の構成は、図2のブロック図において、鍵盤2及びスピーカアレイ3を備えず、代わりに各パッド12から電気信号の入力端子(図略)やスピーカユニットSPへのオーディオ信号の出力端子を備えた構成である。
トリガーモジュール13は、各スピーカユニットSPからの音声ビームの焦点位置を左右方向で制御することができる。トリガーモジュール13は、各パッド121A,121B,121C,122,123,124A,124Bと左右方向で同じ所定位置を仮想音源p11〜p18とする。そして、各パッド12のうちいずれかが演奏操作された場合には、トリガーモジュールは、この演奏操作されたパッド12と同じ(左右方向で同じ)仮想音源pから発音された楽音と同じ波面を合成する。これによって、楽音はアコースティックドラムの左右方向の音源位置と同じ位置である仮想音源pを焦点として広がり、仮想音源pを音源とする音声と同じ広がりをもって演奏者に到達することになる。
また、各スピーカユニットSPから仮想音源pに至るまでに音声ビームは減衰する。トリガーモジュール13は、この音圧減衰ゲインだけゲインを上げるようにオーディオ信号のレベル調整を行う。これによって、音声ビームは、仮想音源pを音源とする楽音と同じ音量で演奏者に到達することになる。これによって、電子ドラム10でも、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、第2の実施形態では、仮想音源p11〜p18の8チャンネル分のデジタルフィルタ61及び増幅部62があれば足りる。このため、第2の実施形態では、第1の実施形態のように、各チャンネルを予め空きチャンネルにして、演奏操作毎に各チャンネルにディレイ制御パラメータDPや、レベル制御パラメータLPを設定する構成としなくてもよい。すなわち、第2の実施形態では、予め8チャンネルのデジタルフィルタ61,増幅部62にレベル制御パラメータLPやディレイ制御パラメータDPを設定しておいてもよい。
図4を用いてこの場合の演奏処理を説明する。ステップS1の前に初期動作として、ディレイ制御パラメータDP及びレベル制御パラメータLPを各チャンネルに設定する。そして、ステップS1で鍵21が押下されたと判断された場合に、ステップS2でノートナンバテーブルが割り出される。この後、ステップS3〜ステップS7が実行されず、ステップS8でノートナンバが音源部5に送信される。
(第3の実施形態)
以下に、図6〜図9を用いて本発明の第3の実施形態にかかる電子ピアノ1Aを説明する。第1の実施形態では、鍵21が押下されると、この押下された鍵21毎に設定された仮想音源pから発音された楽音と同じディレイがオーディオ信号に付与される。これとともに、この楽音の音圧減衰ゲインだけ減衰するようにオーディオ信号のレベルを下げる処理が行われる。これによって、仮想音源pから発音された楽音と同音量、同タイミング及び同じ音の広がりをもって、音声ビームが演奏者に到達することになる。上述したように、仮想音源pはグランドピアノにおける押下された鍵21に対応する音高の発音位置である。このため、演奏者は、グランドピアノを弾いているような臨場感を持ってピアノ演奏を行うことができる。
このような電子ピアノ1の構成では、上述したように、演奏操作が1回行われる毎に、空きチャンネルのアサインが行われ、この空きチャンネルにディレイ制御パラメータDPやレベル制御パラメータLPの設定が行われる。
電子楽器の場合には、押鍵してから発音するまでに長時間の遅延を生じると演奏感が不自然になる。これを防止するため、第1の実施形態では、この様な空きチャンネルのアサインからパラメータの設定までの処理を高速に行うことが必要となる。第3の実施形態は、この高速に行うべき処理を不要にして、より簡略な処理を用いて、グランドピアノにおける押下された鍵21の発音位置と同様の位置に音像定位させることを特徴とする。
図6は、本発明の第3の実施形態にかかる電子ピアノ1Aを上方から見た外観図である。電子ピアノ1Aと電子ピアノ1の外観は同じであるが、これらの音声信号処理の違いを説明するために図1とは別の図面を用いて説明する。
第3の実施形態では、鍵盤2を幾つかの音域に区分する。例えば、低音部、低中音部、高中音部及び高音部の4つに区分する。この各音域区分の1音(基準音)の鍵21(基準となる鍵21)についてのグランドピアノの発音位置を、以下仮想音源p21〜p24(特定位置)と記載する。なお、この基準音は、低音部については最も低い音、高音部については最も高い音、低中音部及び高中音部についてはそれぞれの音域の真ん中の音であることが好ましい。
電子ピアノ1Aは、仮想音源p21〜p24から発音される楽音と同じタイミング及び同じ方向から、音声ビームを演奏者に到達させるようなディレイをオーディオ信号に付与するように予め設定する。そして、電子ピアノ1Aは、演奏操作がなされたときに、各仮想音源p21〜24に対応する各音声成分のレベルバランスを、押下された鍵21に対応するグランドピアノの発音位置に音像が定位するように設定する。
例えば、電子ピアノ1Aは、基準となる鍵21が押下された場合には、この鍵21の属する音域区分の仮想音源pの音声成分を1、その他を0としたレベルバランスに設定する。また、電子ピアノ1Aは、基準となる鍵21の他の鍵21が押下された場合には、押下された鍵21の音域区分(押下区分)の仮想音源p及びそれに隣接する音域区分のうち近い方(近接区分)の仮想音源pの各楽音を用いて、押下された鍵21に対応するグランドピアノの発音位置に音像定位させる。
すなわち、電子ピアノ1Aは、押下区分と近接区分の他の仮想音源pに対応する音声成分のレベルバランスを0として、押下区分と近接区分の仮想音源pに対応する各音声成分の音量の違いによって、上記音像定位させる。例えば、低音部における低中音部に近い位置にある鍵21が押下された場合には、電子ピアノ1Aは、仮想音源p21及び仮想音源p22に対応する楽音のレベルバランスを用いて、押下された鍵21に対応するグランドピアノの発音位置に音像定位させる。これによって、演奏者は仮想音源p21と仮想音源p22の中央位置からやや仮想音源p21よりの位置に音源があるような定位感を持って演奏音を聞くことができる。
図8は、図6に示す電子ピアノ1Aの構成を示すブロック図である。本図において、電子ピアノ1と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。電子ピアノ1Aでは、仮想音源pの個数分の複数チャンネル(4チャンネル)のデジタルフィルタ61A及び増幅部62Aが設けられている。この各チャンネルを区別する場合には、第1の実施形態と同様に、デジタルフィルタ61A−1〜61A−4及び増幅部62A−1〜62A−4と記載する。
そして、各チャンネルについて、各スピーカユニットSPに対応する8個のデジタルフィルタ61A及び増幅部62Aが設けられていることは第1の実施形態と同様である。この各デジタルフィルタ61A及び各増幅部62Aを対応するスピーカユニットSP毎に区別する場合には、第1の実施形態と同様に、デジタルフィルタ611A〜618A,増幅部621A〜628Aと記載する。
各チャンネルのデジタルフィルタ61Aは、ディレイ制御パラメータDPが設定され、このディレイ制御パラメータDPに基づいたディレイが入力したオーディオ信号に付与される。また、各チャンネルの増幅部62Aにはレベル制御パラメータLPが設定され、このレベル制御パラメータLPに基づいたレベルに入力したオーディオ信号が調整される。
これについては、第1の実施形態と同様である。しかしながら、第1の実施形態では、各チャンネルのデジタルフィルタ61及び増幅部62は演奏処理の最初は空きチャンネルであり、演奏操作に応じてノートナンバとの対応付けやディレイ制御パラメータDP、レベル制御パラメータLPが設定される構成であった。これに対して、各チャンネルのデジタルフィルタ61A、増幅部62Aには演奏の前に予めディレイ制御パラメータDP、レベル制御パラメータLPが設定される。
すなわち、1チャンネルのデジタルフィルタ61A−1には、仮想音源p1からの楽音と同じタイミング及び同じ波面で音声ビームを演奏者に到達させるようなディレイ制御パラメータDPが予め設定される。2チャンネルのデジタルフィルタ61A−2には、仮想音源p2からの楽音と同じタイミング及び同じ波面で音声ビームを演奏者に到達させるようなディレイ制御パラメータDPが予め設定される。3チャンネルのデジタルフィルタ61A−3には、仮想音源p3からの楽音と同じタイミング及び同じ波面で音声ビームを演奏者に到達させるようなディレイ制御パラメータDPが予め設定される。4チャンネルのデジタルフィルタ61A−4には、仮想音源p4からの楽音と同じタイミング及び同じ波面で音声ビームを演奏者に到達させるようなディレイ制御パラメータDPが予め設定される。
これによって、第3の実施形態では、第1の実施形態のように、押鍵される毎に空きチャンネルを探索して、空きチャンネルにこの押鍵に対応するディレイ制御パラメータDPを設定する処理を行うことが不要となる。
そして、電子ピアノ1Aには、音源部5からデジタルフィルタ61Aまでの信号経路に信号分配部64が配設されている。信号分配部64は、音源部5からのオーディオ信号の各デジタルフィルタ61Aへの入力比率を調整する。具体的には、信号分配部64には、押下された鍵21に応じたレベルバランス係数(レベルバランスパラメータ)が各チャンネル分設定される。このレベルバランス係数は、例えば0〜1の間の値であり、各レベルバランス係数を足し合わせると1になるように設定される。
このレベルバランス係数は、図6を用いて上述したように、音声ビームの仮想音源p21〜p24の各成分が、押鍵に対応するグランドピアノの発音位置に音像定位するようなレベルバランスになるように設定される。
信号分配部64は、入力したオーディオ信号に設定された各レベルバランス係数を乗じて、各チャンネルに入力する。これによって、押下された鍵21の弦の振動位置に対応したレベルバランスにオーディオ信号が調整される。各チャンネルのデジタルフィルタ61Aに入力されたオーディオ信号は、増幅部62A、加算部63及びDAコンバータ7を介して各スピーカユニットSPに入力される。これによって、各スピーカユニットSPからは音声ビームが出力され、この音声ビームの各音声成分は、押下された鍵21に対応したグランドピアノの発音位置にこの鍵21の音高の楽音を定位させる音量バランスになる。
コントローラ4aでは、テーブル記憶部41aはパラメータテーブルT1に代えてレベルバランステーブルT2を記憶する。図7は、レベルバランステーブルT2を示す図である。レベルバランステーブルT2には、ノートナンバに対応付けて、各チャンネルのレベルバランス係数が登録されている。すなわち、ノートナンバの音高における鍵21が押下された場合のグランドピアノの発音位置に、楽音が定位させるようなレベルバランス係数がこのノートナンバに対応付けて登録されている。
なお、同図では、1チャンネルのデジタルフィルタ61A−1に入力するオーディオ信号のレベルバランス係数を低音チャンネルと、2チャンネルのデジタルフィルタ61A−2に入力するオーディオ信号のレベルバランス係数を低中音チャンネルと、3チャンネルのデジタルフィルタ61A−3に入力するオーディオ信号のレベルバランス係数を高中音チャンネルと、4チャンネルのデジタルフィルタ61A−4に入力するオーディオ信号のレベルバランス係数を高音チャンネルとして示す。
また、テーブル記憶部41aは、デジタルフィルタ61Aに設定するディレイ制御パラメータDPを記憶する。このディレイ制御パラメータDPは第1の実施形態と同様にしてパラメータ設定部43aに算出されて、出荷段階からレベルバランステーブルT2に登録される。
レベルバランス係数は、例えば以下のような値が設定される。まず、基準となる鍵21のノートナンバに対応するレベルバランス係数は、低音部、低中音部、高中音部及び高音部のうちこの鍵21の音域区分のチャンネルの係数が「1」に、その他の係数が「0」とされる。一方、その他の鍵21が押下された場合には、この鍵21の音域区分(押下区分)とこの音域区分に隣接する音域区分のうちこの鍵21に近い方(近接区分)のレベルバランス係数は、次のように設定される。
すなわち、押下区分及び近接区分に対応する基準音の各鍵21と押下された鍵21との間の距離の比率に応じて設定される。例えば低音部の基準音が「E1」で、低中音部の基準音が「E2」であるとする。押下された鍵21が「B1」だとする。この場合には、「B1」の鍵21から「E1」の鍵21までの距離が鍵21の3個分であり、「E2」の鍵21までの距離が鍵21の2個分である。このため、押下区分である仮想音源p21に対応する音声及び近接区分である仮想音源p22に対応する音声のレベルバランスは、3:2となる。
そして、その他の2つの音域区分のレベルバランスは「0」とされる。すなわち、押下区分、近接区分及び他2つの音域区分の各チャンネルのレベルバランスは3:2:0:0とされる。このため各チャンネルのレベルバランス係数は、押下区分については「0.6」、近接区分については「0.4」、その他2つの音域区分については「0」と算出される。
図8に戻って、パラメータ設定部43aは、演奏を行う前に予めテーブル記憶部41aからディレイ制御パラメータDPを読み出して、デジタルフィルタ61A−1〜61A−4に設定する。そして、パラメータ設定部43aは、鍵盤入力検出部42からノートナンバが通知される。パラメータ設定部43aは、レベルバランステーブルT2を参照して、通知されたノートナンバに対応する各レベルバランス係数を読み出して信号分配部64に設定する。
図9は、図8に示す電子ピアノ1Aの実行する演奏処理を示すフローチャートである。本処理は、電子ピアノ1の電源がオンされた場合に実行される。まず、パラメータ設定部43aは、初期動作として、ディレイ制御パラメータDPをテーブル記憶部41aから読み出して各チャンネルのデジタルフィルタ61Aに設定する。これとともに、パラメータ設定部43aは、レベル制御パラメータLPをテーブル記憶部41aから読み出して各チャンネルの増幅部62aに設定する(S11)。
次に、鍵盤入力検出部42は、鍵21が押下されたかを所定時間間隔毎に繰り返し判断し、YESと判断するまで待機する(S12)。鍵21が押下されたと判断した場合には(S12でYES)、鍵盤入力検出部42は演奏テーブルを参照して押下された鍵21に対応するノートナンバを割り出す(S13)。鍵盤入力検出部42は、パラメータ設定部43aに割り出したノートナンバを通知する。
パラメータ設定部43aは、通知されたノートナンバに対応する各レベルバランス係数をレベルバランステーブルT2から読み出す(S14)。この後、パラメータ設定部43aは、読み出したレベルバランス係数を信号分析部64に設定する(S15)。
パラメータ設定部43aは、ノートナンバを音源部5に送信する(S16)。
この後、パラメータ設定部43aは本処理をステップS12に戻す。これによって、音源部5ではノートナンバに対応する音高のオーディオ信号が生成され、このオーディオ信号が信号分析部64に入力される。
この信号分析部64では、設定されたレベルバランス係数に応じたレベルバランスに入力した信号が調整され、この調整後の信号が対応するチャンネルのデジタルフィルタ61Aに入力される。これによって、音声ビームにおける各仮想音源p21〜p24に対応する成分のレベルバランスを、押下された鍵21のグランドピアノの発音位置に音像定位するように制御することができる。
各チャンネルのデジタルフィルタ61Aに入力されたオーディオ信号は、ディレイ制御パラメータDPに応じたディレイが付与される。これによって、音声ビームは、仮想音源p21〜p24からの楽音と同じタイミング及び音の広がりで演奏者に到達させることができる。上述したように、押下された鍵21の音域区分(押下区分)やこの音域区分に隣接する近接区分の仮想音源pに対応する音声成分を用いて音像定位させる。このため、押下された鍵21の発音位置に近い仮想音源pに対応する音声成分が用いられることになり、より正確に発音位置に音像定位させやすくなる。
上記構成によって、第3の実施形態では、パラメータ設定部43aは、演奏の前に予めディレイ制御パラメータDPを各チャンネルに設定し、演奏時にはレベル調整パラメータを設定するための処理を行えばよいだけである。これによって、第1の実施形態の効果に加えて、第1の実施形態より簡易な処理を用いて、グランドピアノにおける押下された鍵21の発音位置と同様の位置に音像定位させることができるという効果を奏する。
本実施形態は、以下の変形例を採用することができる。
(1)第1及び第3の実施形態は本発明を電子ピアノ1,1Aに適用したものであり、第2の実施形態は本発明の電子ドラム10に適用した実施形態であるが、本発明はこれに限定されない。本発明は、演奏操作に応じて複数位置の音源から楽音が出力されるアコースティック楽器を模擬した電子楽器であれば如何なる電子楽器にも適用することができる。
(2)また、第1〜第3の実施形態において、スピーカアレイ3の構成はスピーカユニットSPをライン状に配列して成るものであるがこれに限定されない。例えば、スピーカアレイ3は、8個ではなくそれより少数又は多数の複数のスピーカユニットSPを備えていてもよい。また、スピーカアレイ3は、ライン状でなく、マトリクス状やハニカム状、円状に配列されたスピーカユニットSPから成るものであってもよい。
(3)第1の実施形態では、パラメータテーブルT1に予めディレイ制御パラメータDP及びレベル制御パラメータLPが登録され、演奏時にはこのテーブルT1より押鍵に対応するこれらの制御パラメータが読み出されて各チャンネルに設定される構成である。これに対して、パラメータテーブルTを記憶せずに、押鍵される毎に、これらの制御パラメータが算出されて各チャンネルに設定される構成であってもよい。
第1の実施形態にかかる電子ピアノを上方から見た外観平面図である。 電子ピアノの構成を示すブロック図である。 パラメータテーブルT1を示す図である。 図2で示すコントローラの実行する演奏処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる電子ドラムの外観を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態にかかる電子ピアノを上方から見た外観図である。 レベルバランステーブルT2を示す図である。 図6に示す電子ピアノの構成を示すブロック図である。 図7に示す電子ピアノの実行する演奏処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1A−電子ピアノ(電子楽器) 2−鍵盤(演奏操作部) 21−鍵 3−スピーカアレイ 4−コントローラ(定位制御部) 4a−コントローラ(固定定位制御部) 5−音源部(楽音発生部) 61,61A−デジタルフィルタ(ディレイ部,信号処理部) 62,62A−増幅部(ゲイン制御部,信号処理部) 10−電子ドラム(電子楽器) 64−信号分配部(定位制御部) 12−パッド(演奏操作部) SP−スピーカユニット p−仮想音源 T1−パラメータテーブル T2−レベルバランステーブル

Claims (5)

  1. 演奏者の演奏操作を受け付ける演奏操作部と、演奏操作部の演奏操作に応じた楽音を発生する楽音発生部と、複数のスピーカユニットが配列されたスピーカアレイと、を備えるとともに、
    前記楽音発生部が発生した楽音にディレイを付与するディレイ部及びこの楽音のゲインを調整するゲイン制御部を複数備え、このディレイ部及びゲイン制御部で処理した楽音を前記複数のスピーカユニットにそれぞれ入力する信号処理部と、
    前記演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置として、前記複数のディレイ部の各ディレイ時間及び前記複数のゲイン制御部の各ゲインを前記スピーカアレイからの音声ビームの焦点が前記仮想音源位置となるように制御する定位制御部と、
    を備えた電子楽器。
  2. 演奏者の演奏操作を受け付ける演奏操作部と、演奏操作部の演奏操作に応じた楽音を発生する楽音発生部と、複数のスピーカユニットが配列されたスピーカアレイと、を備えるとともに、
    前記楽音発生部が発生した楽音にディレイを付与する複数のディレイ部及びこの楽音のゲインを調整する複数のゲイン制御部を備え、このディレイ部及びゲイン制御部で処理した楽音を前記複数のスピーカユニットにそれぞれ入力する信号処理部であって、前記スピーカアレイからの音声ビームの焦点が特定位置となるように、前記複数のディレイ部の各ディレイ時間及び前記複数のゲイン制御部の各ゲインが設定されたものを複数備え、
    前記複数の信号処理部は、それぞれ異なる特定位置が焦点となるように設定され、
    さらに、前記演奏操作部が受け付けた演奏操作に応じた位置を仮想音源位置とし、この仮想音源に前記楽音発生部が発生した楽音を定位させるべく、前記複数の信号処理部に供給する楽音のレベルのバランスを制御する定位制御部、
    を備えた電子楽器。
  3. 前記定位制御部は、前記演奏操作部で受け付けた演奏操作に対応するアコースティック楽器の発音位置を前記仮想音源位置とする、請求項1又は2に記載の電子楽器。
  4. 前記演奏操作部は、複数の鍵を備えたピアノ型の鍵盤であり、
    前記定位制御部は、押下された鍵に対応するアコースティックピアノの弦の発音位置を前記仮想音源とする、
    請求項3に記載の電子楽器。
  5. 前記演奏操作部は、複数のパッドを備えた電子ドラムセットであり、
    前記定位制御部は、打撃されたパッドの位置を前記仮想音源位置とする、
    請求項3に記載の電子楽器。
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