JP2007183118A5 - - Google Patents

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放射線モニタ
この発明は、放射線モニタ、特に、放射線検出器からの微小な電流信号を周波数信号に変換してその周波数により放射線量または放射能量を測定する放射線モニタに関し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定するための放射線モニタに関するものである。
原子力発電所,核燃料再処理施設,粒子線利用施設等では、放射線量または放射能量を測定するために放射線検出器として電離箱,シンチレーション検出器,半導体検出器等を使用し、通常の放射能レベルから事故を想定した放射線レベルまで広い測定範囲をカバーするため、放射線が放射線検出器に作用した結果発生する電流を周波数に変換して測定する放射線モニタが設置されている。
従来のこの種の放射線モニタは、積分器とリセット回路から構成されるエレクトロメータを備え、積分器は演算増幅器と電荷積分コンデンサで構成され、電荷積分コンデンサは負帰還回路として演算増幅器に接続されるため、放射線検出器の出力電流は電荷積分コンデンサで電荷の形態として蓄積し、演算増幅器はその電荷の蓄積の結果として時間的に上昇する電圧を出力し、リセット回路は演算増幅器の出力電圧が所定のレベルに到達したら電荷積分コンデンサを放電してリセットするとともにワンショットパルスを出力する。このようにしてエレクトロメータに電流が入力されていれば、エレクトロメータからは繰り返しパルスが出力され、このパルスを計数することにより放射線量が測定される。
放射線検出器から出力される電流は、放射線レベルにより1×10−14Aのオーダから1×10−7Aと、測定下限の微小電流を測定でき、かつ測定上限までの広い範囲をカバーして測定できることが要求されている。
放射線レベルをワイドレンジにわたり高精度で測定するために、微小電流領域では、測定誤差の主要因である充電時の電流リークに配慮して電荷積分コンデンサを放電するスイッチに高絶縁のリレー接点を使用し、高電流領域では、測定誤差の主要因であるスイッチの動作時間により発生する欠測時間に配慮して高速で動作する半導体スイッチを使用し、リレー接点と半導体スイッチを並列または直列に接続し、周波数に応じてスイッチを切り換える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−365317号公報
従来のエレクトロメータは以上のように構成されているため、半導体スイッチの端子は演算増幅器に接続された状態であるため、スイッチの機能としては断の状態でも半導体特有の微小電流リークが発生し、微小電流領域で測定精度に大きく影響するという問題があった。
このような半導体スイッチを用いなくても前述した測定誤差の解消ができれば、高電流領域での測定誤差の問題と微小電流領域での測定誤差の問題の解決を併せて行うことが可能となる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、放射線レベルを広範囲にわたり高精度で測定できる放射線モニタを提供することを目的とする。
この発明に係る放射線モニタは、放射線を検出して電離電流を出力する放射線検出手段、前記電離電流を入力して電荷として蓄積する動作と前記蓄積した電荷を放電する動作とを繰り返すとともに前記電離電流による電荷を積分し所定の積分量毎に計数用信号を生成する信号生成手段を備え、前記信号生成手段により生成された計数用信号を計数した計数値と前記放電動作による欠測時間を除いて求めた実測定時間に基づき放射線量を演算して出力する放射線量出力手段を設けたものである。
この発明によれば、放射線レベルを広範囲にわたり高精度で測定できる放射線モニタを提供することができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図3までに基づいて説明する。図1は実施の形態1における放射線モニタの構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1におけるエレクトロメータの動作を説明する線図である。図3は実施の形態1における測定部の演算手順を示すフローチャートである。
この発明による実施の形態1における放射線モニタの構成を示す図1において、放射線検出器1は放射線を検出して電離電流を出力し、エレクトロメータ2は前記電離電流をパルス列に変換して出力する。測定部3は定周期でそのパルスを計数して計数値に基づき計数率を演算し、その計数率を放射能濃度、線量率等の工学値に変換して出力し、表示部4はその出力を表示する。なお、測定部3の出力は計数率でもよい。
エレクトロメータ2は、積分器21とコンパレータ22と電磁リレー23から構成され、積分器21は演算増幅器211と電荷積分コンデンサ212から構成され、電磁リレー23は電磁コイル231と接点232で構成される。
この発明による実施の形態1におけるエレクトロメータ2の動作を説明する図2において、積分器21に電離電流が入力されると、演算増幅器211はその電離電流を時間的に積分した結果の電荷を電荷積分コンデンサ212に蓄積し、その電荷量Qに比例する出力電圧V(図2のa)を出力する。出力電圧Vは、電荷積分コンデンサ212に蓄積された電荷量Qを電荷積分コンデンサ212の容量Cで割り算した値に等しい。
コンパレータ22は、演算増幅器211の出力電圧Vが動作電圧Vに到達したら短時間反転してワンショットパルスP(図2のb)を出力する。このワンショットパルスPで電磁リレー23の電磁コイル231が動作し、接点232が閉時間tだけ開から閉に反転し(図2のc)、電荷積分コンデンサ212に蓄積された電荷を放電させて再び充電させる。したがって、コンパレータ22から出力されるワンショットパルスPの周波数は、積分器21に入力される電離電流に比例する。
電荷積分コンデンサ212が充放電を繰り返すため、演算増幅器211の出力電圧Vは繰り返し鋸波形となる。電荷積分コンデンサ212の充電が進み過ぎると演算増幅器211の出力電圧は飽和し、電離電流入力と出力電圧の直線性が失われるため、直線性が保たれる範囲内で電荷積分コンデンサ212の放電を行うように、コンパレータ22の動作電圧Vが設定される。
接点232は、高絶縁でリーク電流が少ないという長所がある反面、動作時間が比較的長いという欠点がある。閉時間tは放電時間tより長くなり、閉時間tだけ欠測が生じる。
この発明による実施の形態1における測定部の演算手順を示す図3において、ステップS1で測定開始からの経過時間が定周期として設定されている測定時間Tに到達したか判断する。測定時間Tに到達しておればステップS2で計数値Nを読込む。ステップS3で計数値Nと接点の閉時間tから欠測時間N×tを求める。ステップS4で測定時間Tと欠測時間N×tから実測定時間Tr=T−N×tを求める。ステップS5で測定部3の計数値Nと実測定時間Trから計数率n=N÷Trを求める。ステップS6で計数率nと予め求めておいたバックグラウンド計数率nから正味計数率n=n−nを求める。ステップS7で換算計数kと正味計数率nNから放射能濃度または線量率R=k×nを求める。ステップS8で放射能濃度または線量率Rを出力する。なお、ステップS7で線量率Rを求める場合において、バックグラウンド計数率n は天然の放射能K−40等による自己汚染のことを意味し、n は小さいのでn =nとしてもよい。
以上のように、この実施の形態1では、測定部3は計数値Nと接点232の閉時間からエレクトロメータ2の欠測時間N×tを求めて実測定時間Trで計数率nを演算するようにしたので、高絶縁の機械的スイッチの弱点であった高計数率領域における欠測による誤差増大を補償することが可能となり、高精度でワイドレンジの安価な放射線モニタが得られる。
この発明による実施の形態1によれば、放射線を検出して電離電流を出力する放射線検出器1からなる放射線検出手段、前記電離電流を入力して電荷積分コンデンサ212に電荷として蓄積しコンパレータ22の動作電圧Vに相当する前記電荷の積分値に応じた電圧Vの所定値への到達に応じてワンショットパルスPからなる計数用信号を出力するとともに前記蓄積した電荷を電磁リレー23により放電して再び電荷を蓄積する動作を繰り返す電流/周波数変換手段としてのエレクトロメータ2からなる信号生成手段を備え、前記エレクトロメータ2からなる信号生成手段により生成されたワンショットパルスPからなる計数用信号を計数した計数値Nと当該測定時間Tから前記放電動作による欠測時間N×tを除いて求めた実測定時間Tr=T−N×tに基づき放射線量を演算して出力し測定結果としての放射線量を表示部4に表示する測定部3からなる放射線量出力手段を設けたので、測定誤差の主要因であるスイッチの動作時間により発生する欠測時間を補償して放射線量を求めることが可能となり、全測定レンジを高絶縁のリレー接点でカバーできるようになり、高放射線量まで高精度で測定できるものであって、簡潔な構成により放電動作による欠測時間の影響を排除し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定できる放射線モニタを提供することができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図4および図5について説明する。図4は実施の形態2における放射線モニタの構成を示すブロック図である。図5は実施の形態2におけるエレクトロメータの動作を説明する線図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成は、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
上記の実施の形態1では、エレクトロメータ2を積分器21とコンパレータ22と電磁リレー23で構成したが、この実施の形態2では、図4のように積分器21と多段波高弁別器24と電磁リレー23で構成する。
この発明による実施の形態2におけるエレクトロメータ2の動作を説明する図5において、多段波高弁別器24は、複数の個別弁別レベルL,L,L,L,L を有し(図5のa)、演算増幅器21の出力が電荷蓄積を開始する電圧レベルLから等間隔で順番に設けられた複数の個別弁別レベルL,L,L,L,L に順次到達する毎にワンショットパルスPを出力し(図5のb)、最後の個別弁別レベル に到達したらワンショットパルスPを出力するとともに電荷積分コンデンサ22に蓄積した電荷を放電して再び電荷を蓄積する動作を繰り返す(図5のc)。
そして、ワンショットパルスPの計数値Nと測定時間Tとによって計数率を求め、放射能濃度または線量率Rを出力する。
ここでは、多段波高弁別器24から出力されるワンショットパルスPの周波数は、実施の形態1におけるワンショットパルスPの周波数に個別弁別レベルL,L,L,L,L の数を掛け算した値に増加させることができる。
例えば、電離箱から出力される電離電流が10−14Aで、電荷積分コンデンサ212の容量が10pFで、多段波高弁別器24の放電弁別電圧が1Vの場合
に対応したパルスの蓄積電荷量=コンデンサ容量×放電弁別電圧
=10×10−12F×1V=1×10−11クーロン
に対応したパルスの周波数=電離電流÷ に対応した蓄積電荷量
=10−14A÷1×10−11クーロン=0.001s−1
となり、測定時間10000秒で得られる計数は10カウントで、この時の分解能は10%である。個別弁別電圧レベルL,L,L,L,L を例えば10mVの間隔で設けることにより、100秒の測定時間で上記と同等の分解能が得られる。また、測定時間を10000秒とすると、分解能は0.1%になる。
以上のように、エレクトロメータ2のコンパレータ22を多段波高弁別器24に置き換えることにより、積分器21の電荷蓄積コンデンサ212における放電リセットに伴う欠測の割合を増加させることなく、エレクトロメータ2の出力であるワンショットパルスPの周波数を、単位時間当たりの放電リセット回数に多段波高弁別器24の個別弁別レベルL,L,L,L,L の段数を乗じたものに増加することができるため、放射線モニタの下限側の測定レンジを拡大し、微小な電離電流を高精度で測定できる。
そして、この実施の形態2においても、測定部3で測定時間Tから欠測時間N×t ÷mを除いた実測定時間Trに基づき放射線量に相当する計数率を演算することにより、欠測時間N×t ÷mによる影響を排除し、測定レンジを上限側にも拡大することができる。
すなわち、多段波高弁別器24における個別弁別電圧レベルL,L,L,L,L で生成されるワンショットパルスPの計数値Nにより放射線量に相当する計数率nを求める場合、計数値Nと測定時間Tから欠測時間N×t ÷mを除いた実測定時間Trとによって計数率nを求め、計数率n=N÷Trとすることで、欠測時間N×t ÷mの影響を排除し、放射線量に相当する計数率nを正確に求めることができる。なお、この時のTrは、Tr=T−N÷m(個別弁別レベルの段数)×tとなる。
(2A)この発明による実施の形態2によれば、放射線を検出して電離電流を出力する放射線検出器1からなる放射線検出手段、前記電離電流を入力して電荷積分コンデンサ212に電荷として蓄積し、前記電離電流による電荷を電荷積分コンデンサ212を有する積分器21によって積分し多段波高弁別器24における個別弁別レベルL,L,L,L,L のレベル差に相当する所定の積分量毎にワンショットパルスPからなる計数用信号を生成する電流/周波数変換手段としてのエレクトロメータ2からなる信号生成手段を備え、前記エレクトロメータ2からなる信号生成手段により生成されたワンショットパルスPからなる計数用信号を計数した計数値Nと当該測定時間Tから放射線量を演算して出力し測定結果としての放射線量を表示部4に表示する測定部3からなる放射線量出力手段を設けたので、放電に伴う欠測時間を増やさずに1パルス当たりの電荷量を小さくすることが可能となり、微小電流領域の応答を速くすることができ、電流分解能を改善できるため、微小放射線量まで高精度で測定できるものであって、放電動作による欠測時間の影響を排除し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定できる放射線モニタを提供することができる。
(2B)この発明による実施の形態2によれば、前記(2A)項の構成において、前記測定部3からなる放射線量出力手段は、前記信号生成手段により生成されたワンショットパルスPからなる計数用信号を計数した計数値Nと当該測定時間Tから前記放電動作による欠測時間N×t ÷mを除いて求めた実測定時間Trに基づき放射線量を演算して出力するようにしたので、放電に伴う欠測時間を増やさずに1パルス当たりの電荷量を小さくすることが可能となり、微小電流領域の応答を速くすることができ、電流分解能を改善できるため、微小放射線量まで高精度で測定できるものであって、放電動作による欠測時間の影響を排除し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定できるとともに、放電動作による欠測時間の影響を排除し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定できる放射線モニタを提供することができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図6および図7について説明する。図6は実施の形態3における放射線モニタの構成を示すブロック図である。図7は実施の形態3における放射線モニタの切換動作を説明するための線図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成は、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
上記実施の形態2では、エレクトロメータ2を積分器21と多段波高弁別器24と電磁リレー23で構成したが、この実施の形態3では、図6のように、エレクトロメータ2を積分器21とコンパレータ22と多段波高弁別器24と電磁リレー23で構成し、多段波高弁別器24における個別弁別電圧レベルL,L,L,L,L で生成されるワンショットパルスP(図5参照)の計数値Nと測定時間Tとによって計数率を求め、放射能濃度または線量率Rを出力するとともに、コンパレータ22は多段波高弁別器24の最後の弁別レベル に対応する動作電圧Vを超えたら、実施の形態1と同様にワンショットパルスPを出力するとともに電荷積分コンデンサ212に蓄積した電荷を放電して再び電荷を蓄積する動作を繰り返す。
測定部3は、コンパレータ22から出力されるワンショットパルスPと多段波高弁別器24からそれぞれ出力されるワンショットパルスPについて、その両方を入力し、それぞれのワンショットパルスPを測定して計数率nを求め、電離電流が増加してコンパレータ22の出力に基づく計数率nが所定の値R1を超えたら、その後に続く演算に用いる計数率nを、コンパレータ24の出力に基づく計数率からコンパレータ22の出力に基づく計数率nに切り換える。
図7はこの切換動作を説明する線図である。多段波高弁別器24の出力に基づく計数率nによる出力増加時の出力特性が特性線AUで示され、計数率nが所定の値R1を超えると、特性線BUに示されるコンパレータ22の出力に基づく出力特性となる。
電離電流の増加で計数率の切り換えを行った後、電離電流が低下し、コンパレータ22の出力に基づく計数率nから多段波高弁別器24の出力に基づく計数率nに復帰させるときは、特性線BDに示されるコンパレータ22の出力に基づく出力特性が前記所定値R1よりも小さな所定値R2で切換えられ、特性線ADに示される多段波高弁別器24の出力に基づく出力特性となる。
このように、ヒステリシス効果を持たせて前記切換値R1よりも低い所定の値R2で切り換えを行うことにより、切換動作時におけるハンチング動作を確実に防ぐことができる。
上記切換値R1と切換値R2は、多段波高弁別器24の出力のワンショットパルスPの周波数が増加し、パルス同士がつながって見かけ上の計数率が低下する窒息現象の影響が現れない数値領域で選定される。
以上のように、コンパレータ22と多段波高弁別器24の両方を備え、それぞれワンショットパルスPを出力し、測定部3はそれぞれのワンショットパルスPを入力し、それぞれの入力に基づく計数率nを求めて、欠測の少ない正確な計数率nを出力できるように選択した上で、測定レンジ下限を広げたために測定レンジ上限が縮小することを防止でき、分解能を低下させることなく、高精度でワイドレンジの電離箱式放射線モニタを得ることができる。
そして、この実施の形態3においても、測定部3で測定時間から欠測時間を除いた実測定時間に基づき放射線量に相当する計数率nを演算することにより、欠測時間による影響を排除し、測定レンジを上限側にも拡大することができる。
すなわち、多段波高弁別器24における個別弁別電圧レベルL,L,L,L,L で生成されるワンショットパルスPの計数値Nにより放射線量に相当する計数率nを求める場合、計数値Nと測定時間Tから欠測時間N×t ÷mを除いた実測定時間Trとによって計数率nを求め、計数率n=N÷Trとすることで、欠測時間N×t ÷mの影響を排除し、放射線量に相当する計数率nを正確に求めることができる。
また、コンパレータ22から出力されるワンショットパルスPの計数値Nにより放射線量に相当する計数率nを求める場合、計数値Nと測定時間Tから欠測時間N×tを除いた実測定時間Trとによって計数率nを求め、計数率n=N÷Trとすることで、欠測時間N×t の影響を排除し、放射線量に相当する計数率nを正確に求めることができる。
(3A)この発明による実施の形態3によれば、放射線を検出して電離電流を出力する放射線検出器1からなる放射線検出手段、前記電離電流を入力して電荷積分コンデンサ212に電荷として蓄積し、前記電離電流による電荷を電荷積分コンデンサ212を有する積分器21によって積分し多段波高弁別器24における個別弁別レベルL,L,L,L,L のレベル差に相当する所定の積分量毎にワンショットパルスPからなる計数用信号を出力するものであって、前記電荷の積分値に対応した電圧値Vが、電荷蓄積開始の電圧レベルLから等間隔で順番に設けられた複数の弁別レベルL,L,L,L,L に順次到達する毎にワンショットパルスPからなる計数用信号を出力する電流/周波数変換手段としての多段波高弁別器24による第1の信号生成手段、前記電荷の積分値に応じた電圧値Vが、前記第1の信号生成手段における多段波高弁別器24の最後の弁別レベル 以上に設定された所定の電圧値に到達することにより、ワンショットパルスPからなる計数用信号を出力するとともに前記蓄積した電荷を放電して再び電荷を蓄積する動作を繰り返す電流/周波数変換手段としてのコンパレータ22による第2の信号生成手段を備え、前記第1および第2の信号生成手段により生成された前記ワンショットパルスPからなる計数用信号をそれぞれ計数し、それらの計数値Nと当該測定時間Tに基づき放射線量をそれぞれ演算し、前記第1および第2の信号生成手段により生成された前記ワンショットパルスPからなる計数用信号により演算された各々の放射線量を比較して、コンパレータ22による放射線量が所定値R1を超えると多段波高弁別器24による第1の信号生成手段による放射線量測定結果からコンパレータ22による第2の信号生成手段による放射線量測定結果に切換えて出力しコンパレータ22による放射線量が所定値R2以下になるとコンパレータ22による第2の信号生成手段による放射線量測定結果から多段波高弁別器24による第1の信号生成手段による放射線量測定結果に切換えて出力する所定の切換基準に基づき前記第1および第2の信号生成手段による放射線量測定結果を切り換えて出力し表示部4に表示する測定部3からなる放射線量出力手段を設けたので、第1の信号生成手段としての多段波高弁別器24による電流/周波数変換手段のワンショットパルスPが重なるような高放射線量になっても、周波数が低減された第2の信号生成手段としてのコンパレータ22による電流/周波数変換手段のワンショットパルスPに基づく測定結果による放射線量に切り換えて出力することにより、高精度の測定を維持して測定レンジ上限を広げることができるものであって、放電動作による欠測時間の影響を縮小し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定できる放射線モニタを提供することができる。
(3B)この発明による実施の形態3によれば、前記(3A)項の構成において、前記測定部3からなる放射線量出力手段は、前記第1および第2の信号生成手段により生成されたワンショットパルスPからなる計数用信号を計数した計数値Nと測定時間Tから前記放電動作による欠測時間を除いて求めた実測定時間Trに基づき放射線量を演算して出力するようにしたので、第1の信号生成手段としての電流/周波数変換手段のワンショットパルスPが重なるような高放射線量になっても、周波数が低減された第2の電流/周波数変換手段のワンショットパルスPに基づく放射線量に切り換えて出力することにより、高精度の測定を維持して測定レンジ上限を広げることができるとともに、放電動作による欠測時間の影響を排除し、広範囲の放射線レベルを高精度で測定できる放射線モニタを提供することができる。
この発明による実施の形態1における放射線モニタの構成を示すブロック図である。 この発明による実施の形態1におけるエレクトロメータの動作を説明する線図である。 この発明による実施の形態1における測定部の演算手順を示すフローチャートである。 この発明による実施の形態2における放射線モニタの構成を示すブロック図である。 この発明による実施の形態2におけるエレクトロメータの動作を説明する線図である。 この発明による実施の形態3における放射線モニタの構成を示すブロック図である。 この発明による実施の形態3における放射線モニタの切換動作を説明するための線図である。
符号の説明
1 放射線検出器、2 エレクトロメータ、21 積分器、211 演算増幅器、212 電荷積分コンデンサ、22 コンパレータ、23 電磁リレー、231 電磁コイル、232 接点、24 多段波高弁別器、3 測定部、4 表示部。
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