JP7093083B2 - 放射線計測装置および放射線計測方法 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係る放射線計測装置100の構成を示すブロック図である。
V2=VH1・f(Δt12)+VH2+VH3・f(-Δt23)
V3=VH1・f(Δt12+Δt23)+VH2・f(Δt23)+VH3
以上の3つの式を行列式で表し、逆行列をとれば、次の式(1)が得られる。
出力する。
ただし、Σは、iが1からkまでの和を表す。
図12は、第2の実施形態に係る放射線計測装置100aの構成を示すブロック図である。
VH2(n)=V2-VH1(n-1)・f(Δt12)-VH3(n-1)・f(-Δt23)
VH3(n)=V3-VH1(n-1)・f(Δt13)-VH2(n-1)・f(Δt23)
…(5)
式(5)は、式(1)を式(6)のように変形し、左辺のVH1をVH1(n)に、VH2をVH2(n)に、VH3をVH3(n)に置き換え、右辺のVH1をVH1(n-1)に、VH2をVH2(n-1)に、VH3をVH3(n-1)に置き換えたものである。
VH2=V2-VH1・f(Δt12)-VH3・f(-Δt23)
VH3=V3-VH1・f(Δt13)-VH2・f(Δt23)
…(6)
式(5)の演算を所定の回数実行し、得られたVH1(n)、VH2(n)、VH3(n)を補正ディジタル演算値とする。本例は、ディジタル変換値が3個の場合であるが、3個未満あるいは4個以上の場合も、同様にして定義される演算式を使用する。式(5)を、ディジタル変換値の個数によらないように一般化して記述した場合、パルス信号の番号をkとすれば、次の式(7)となる。
ただし、右辺第2項のΣは、iがkからNまでの和、右辺第3項のΣは、iが1から(k-1)までの和を示す。
図14は、第3の実施形態に係る放射線計測装置100bの構成を示すブロック図である。
図15は、第4の実施形態に係る放射線計測装置100cの構成を示すブロック図である。本第4の実施形態は、第1の実施形態の変形である。
図16は、第5の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示すブロック図である。本第5の実施形態は、第1の実施形態の変形である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
Claims (16)
- 測定対象とする放射線を検出し第1の出力端子および第2の出力端子からパルス状の電流信号を発生する放射線検出器と、
前記測定対象とする放射線のエネルギースペクトルを出力する信号処理装置と、
を備え、
前記信号処理装置は、
前記放射線検出器からの信号を処理する通常速度処理部と、
前記放射線検出器からの信号を前記通常速度処理部より高速で処理する高速処理部と、
前記通常速度処理部、前記高速処理部からの情報に基づいて判定処理を行い前記測定対象とする放射線のエネルギースペクトルを出力する判定処理部と、
を具備し、
前記判定処理部は、
前記高速処理部が出力する高速整形波形から取得されるパルス幅と前記通常速度処理部が出力する通常整形波形のピーク値との組み合わせが、当該判定処理部が収納する判定表で規定する範囲内にあるか否かによってパイルアップの有無を判定するTOTパイルアップ判定器と、
パイルアップの補正の可否を判定するパイルアップ補正判定器と、
前記補正の可否の判定の結果に基づいてパイルアップ補正を行うパイルアップ補正器と、
を有することを特徴とする放射線計測装置。 - 前記通常速度処理部は、
前記放射線検出器の前記第1の出力端子に接続され前記放射線検出器から出力された前記パルス状の電流信号を電圧に変換する電荷有感増幅器と、
前記電荷有感増幅器からの出力を受け入れて波形整形する波形整形増幅器と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。 - 前記高速処理部は、
前記放射線検出器の前記第2の出力端子に接続され、前記電荷有感増幅器よりも高い電荷電圧変換係数を有し、前記放射線検出器から出力された前記パルス状の電流信号を電圧に変換する高利得型電荷有感増幅器と、
前記高利得型電荷有感増幅器の出力を前記波形整形増幅器よりも短い時定数で波形整形する高速波形整形増幅器と、
前記波形整形された高速波形について、閾値を横切るタイミングを出力する波高弁別器と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の放射線計測装置。 - 前記高速処理部は、
前記電荷有感増幅器の出力を前記波形整形増幅器よりも短い時定数で波形整形する高速波形整形増幅器と、
前記波形整形された高速波形について、閾値を横切るタイミングを出力する波高弁別器と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の放射線計測装置。 - 前記波高弁別器が出力する検出信号の数を数え上げる計数器と、
前記パイルアップ補正判定器が出力する波高の推定値と第1のアナログディジタル変換器が出力するディジタル変換値から波高スペクトルを求めるスペクトル測定器と、
前記計数器が数え上げた個数を用いて前記スペクトル測定器が出力する前記波高スペクトルの統計量を補正するスペクトル補正器と、
を備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の放射線計測装置。 - 前記計数器は、前記TOTパイルアップ判定器がパイルアップの発生を検出した際に計数値を増加させることを特徴とする請求項5に記載の放射線計測装置。
- 前記パイルアップ補正器は、
ルックアップテーブルに保存した典型的な整形パルスの形状と、前記高速処理部で処理されたパルス間の時間間隔と、前記通常速度処理部で処理されたパルス波形のピーク値をディジタル化したディジタル変換値とを用いて、
前記典型的な整形パルスの形状を時間tの関数としてf(t)で表し、k番目の前記ディジタル変換値をVk(0)で表し、演算をn回行って得られた値をVk(n)で表し、a番目、b番目の前記検出信号の時間間隔をΔtabで表したときに、次の式(1)で表される演算式を補正演算式とし、V(n)をパイルアップがない場合の推定値とする、
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の放射線計測装置。
V k (n)=V k -ΣV i (n-1)・f(-Δt ki )-ΣV i (N-1)・f(Δt ik ) ・・・(1)
ただし、右辺第2項のΣは、iがkからNまでの和、右辺第3項のΣは、iが1から(k-1)までの和を示す。 - 前記パイルアップ補正器は、前記ルックアップテーブルに保存した前記典型的な整形パルスの形状と、前記高速処理部で処理されたパルス間の時間間隔と、前記通常速度処理部で処理されたパルス波形の前記ピーク値をディジタル化したディジタル変換値とを用いて、パイルアップ補正を行い、この際、未定計数法による行列演算でパイルアップがない場合の波高の推定値を用いる、
ことを特徴とする請求項7に記載の放射線計測装置。 - 前記TOTパイルアップ判定器は、前記パルス幅に対し前記ピーク値の正常な幅を規定する前記判定表を有し、受け入れた前記パルス幅と受け入れた前記ピーク値との組み合わせが、前記判定表で規定する範囲内にあるか否かによってパイルアップの有無を判定することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の放射線計測装置。
- 前記パイルアップ補正器は、
前記n回の補正演算により得た値Vk(n)と、(n-1)回以前の演算結果を比較し、演算結果の収束を判定する、
ことを特徴とする請求項9に記載の放射線計測装置。 - 前記パイルアップ補正器は、
前記高速処理部で処理されたパルス間の時間間隔が短い場合には補正計算を行わない、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の放射線計測装置。 - 前記放射線検出器の温度を測定する温度測定器をさらに備え、
前記パイルアップ補正器は、演算した波高の推定値から、前記温度測定器が測定した温度とあらかじめ記憶された波高値と温度の相関関係に基づいて、温度依存の影響を除いた波高値を推定する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の放射線計測装置。 - 前記第2の出力端子に接続された電流増幅器を備え、
前記高速処理部は、前記電流増幅器の出力を閾値と比較し検出信号を出力する波高弁別器を有する、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線計測装置。 - 一個の弁別パルス信号に対し多数のアナログディジタル変換信号を生成するトリガ生成器と、
前記多数のアナログディジタル変換信号により得た多数のディジタル変換値の平均値を演算して出力するための第2のアナログディジタル変換器と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項13に記載の放射線計測装置。 - 前記波高弁別器の出力を受け入れてパイルアップ数を出力するパイルアップ数測定器と、
前記パイルアップ数測定器の出力と前記パイルアップ補正判定器の出力とから不感時間を算出し積算する不感時間積算器と、
積算された不感時間に基づいて前記スペクトル測定器が出力した前記波高スペクトルを不感時間補正するためのスペクトル補正器と、
をさらに備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の放射線計測装置。 - 放射線検出器が、測定対象とする放射線を検出しパルス状の電流信号を発生する放射線検出ステップと、
信号処理装置が、前記測定対象とする放射線のエネルギースペクトルを出力する信号処理ステップと、
を有する放射線計測方法であって、
前記信号処理ステップは、
通常速度処理部が、前記放射線検出器からの信号を処理する通常処理ステップと、
高速処理部が、前記放射線検出器からの信号を前記通常速度処理部より高速で処理する高速処理ステップと、
判定処理部が、前記通常速度処理部、前記高速処理部からの情報に基づいて判定処理を行い前記測定対象とする放射線のエネルギースペクトルを出力する判定処理ステップと、
を有し、
前記判定処理ステップは、
TOTパイルアップ判定器が、前記高速処理部が出力する高速整形波形から取得されるパルス幅と前記通常速度処理部が出力する通常整形波形のピーク値との組み合わせが、当該判定処理部が収納する判定表で規定する範囲内にあるか否かによってパイルアップの有無を判定するパイルアップ判定ステップと、
パイルアップ補正判定器が、パイルアップの補正の可否を判定するパイルアップ補正判定ステップと、
パイルアップ補正器が、前記補正の可否の判定結果に基づいてパイルアップ補正を行うパイルアップ補正ステップと、
を有することを特徴とする放射線計測方法。
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JP2012527608A (ja) | 2009-05-19 | 2012-11-08 | クロメック リミテッド | 放射線検出 |
US20170248704A1 (en) | 2016-02-26 | 2017-08-31 | Thermo Eberline Llc | Dead-time correction system and method |
JP2019219251A (ja) | 2018-06-19 | 2019-12-26 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 放射線計測装置 |
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