JPH079459B2 - 荷電粒子線線量計 - Google Patents

荷電粒子線線量計

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JPH079459B2
JPH079459B2 JP18557188A JP18557188A JPH079459B2 JP H079459 B2 JPH079459 B2 JP H079459B2 JP 18557188 A JP18557188 A JP 18557188A JP 18557188 A JP18557188 A JP 18557188A JP H079459 B2 JPH079459 B2 JP H079459B2
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進 西原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、荷電粒子線の線量を測定する線量計、特に
レンジを切り替えなくても広いダイナミツクレンジをも
つ荷電粒子線線量計に関するものである。
〔従来の技術〕
第2図は、従来の荷電粒子線線量計を一部ブロツク図で
示す回路図である。図示のように、従来の荷電粒子線線
量計は、荷電粒子線1の線量に応じた大きさの電離電流
を生じる電離箱2と、この電離箱2に反転入力端子が接
続されると共に非反転入力端子が接地されたオペアンプ
3と、このオペアンプ3と並列に、特にその反転入力端
子と出力端子の間に接続された抵抗群4と、この抵抗群
4の抵抗切り換え用リレー群5と、このリレー群5のリ
レー選択用切換器6と、オペアンプ3の出力端子に接続
された電圧−周波数変換器7と、この電圧−周波数変換
器7の出力側に接続されたカウンタ8とを備えている。
更に、抵抗群4は複数個例えば4個のリレー接点の各々
RY1a,RY2a,RY3a,RY4aと直列に接続された抵抗R1,R2,R3,
R4から成り、各直列回路は互いに並列に接続されてい
る。リレー群5は上述したリレー接点RY1a,RY2a,RY3a,R
Y4aにそれぞれ対応する全部で4個のリレーRY1,RY2,R
Y3,RY4から成り、各リレーは電源+と切換器6の各固定
接点S1,S2,S3,S4との間に図示のダイオードと並列に接
続されている。
従来の荷電粒子線線量計は上述したように構成されてお
り、図示の状態から切換器6の可動接点Mを動かして固
定接点S2に接触させると、電源+からリレーRY2、固定
接点S2および可動接点Mを通って大地に流れる電流によ
り、リレーRY2が励磁されかつそのリレー接点RY2aが閉
じる。従つて、オペアンプ3と並列に抵抗R2が接続され
ることになる。この状態において、電離箱2が荷電粒子
線1の線量に応じた大きさの電離電流Isをオペアンプ3
の反転入力端子と抵抗群4との接続点に流し込むと、流
れ込んだ電流Isは抵抗R2で電圧降下され、接続点が0Vに
なるような出力電圧でバランスする。従つて、測定電流
範囲は抵抗R2の抵抗値とオペアンプ3の電源電圧で決定
される。上述の出力電圧はR2・Isで表わされ、その極性
は電離箱2から接続点に流れ込む方向がマイナス、接続
点から電離箱2に流れ出る方向がプラスとなる。R2に10
KΩを用いると感度は100μA/Vである。レンジを切り換
えたい場合は、可動接点Mを固定接点S1,S3に接触さ
せ、リレーRY1,RY3を励磁し、そのリレー接点RY1a,RY3a
を閉じることにより例えば1KΩの抵抗R1、100KΩの抵抗
R3を使用すると、感度はそれぞれ1mA/V,10μA/Vとな
る。しかし、最大感度はオペアンプ3の入力バイアス電
流で制約され、小感度は最低負荷抵抗によつて制約され
る。この出力電圧を電圧−周波数変換器7で周波数に変
換、カウンタ8で計数する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の荷電粒子線線量計では、レンジを切り換えなけれ
ばならないなどの問題点があつた。
この発明は、上述したような問題点を解決するためにな
されたもので、レンジを切り換えずに広いダイナミツク
レンジをもつ荷電粒子線線量計を得ることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る荷電粒子線線量計は、荷電粒子線の線量
に応じた大きさの電離電流を生じる電離箱と、この電離
箱の出力側に接続されたオペアンプ、このオペアンプと
並列に接続されたコンデンサ、および前記オペアンプの
出力端子に接続されたコンパレータから構成され、オペ
アンプ出力電位が一定電圧になつた時にパルスを1個発
生する電流−パルス変換回路と、この電流−パルス変換
回路の出力側に接続され、前記パルスを正負論理パルス
に変換するパルス変換手段と、定電流源と、この定電流
源、前記オペアンプ、および前記パルス変換手段に接続
され、前記パルス変換手段からの一方の論理パルスによ
つてON/OFF制御されるスイツチ手段と、前記パルス変換
手段に接続され、その他方の論理パルスを計数するカウ
ンタとを備えている。
〔作用〕
この発明においては、電離箱より流れ込んだ電離電流に
基づいてオペアンプに並列に接続されたコンデンサに電
荷を集め、オペアンプ出力電位が一定電圧になつた時に
電流−パルス変換回路からパルスを1個発生させ、この
パルスをパルス変換手段で正負論理パルスに変換し、そ
の正論理パルスを出力として使うと同時に、負論理パル
スをFETスイツチにフイードバツクしてそのローレベル
でFETスイツチをOFFにし、これにより定電圧源から電流
を抵抗とダイオードを通してオペアンプの入力端子に流
し込んでコンデンサに貯えられた電荷を消滅させる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図はこの発明に係る荷電粒子線線量計の一実施例を
一部ブロツク図で示す回路図である。この荷電粒子線線
量計は、従来と同様な電離箱2、オペアンプ3およびカ
ウンタ8に加えて、オペアンプ3と並列に接続されたコ
ンデンサ10と、オペアンプ3の出力端子に非反転入力端
子が接続されると共に反転入力端子が接地されたコンパ
レータ11と、このコンパレータ11の出力側に接続された
ワンシヨツト・マルチバイブレータ12と、このワンシヨ
ツト・マルチバイブレータ12の例えば負論理パルス出力
端子にゲート端子が接続され、一方の出力端子例えばソ
ース端子が接地されたFETスイツチ13と、定電流源14
と、この定電流源14の出力側で互いに直列接続されると
共にその接続点がFETスイツチ13の他方の出力端子例え
ばドレイン端子に接続された2個の抵抗15Aおよび15B
と、後者の抵抗15Bとオペアンプ3の反転入力端子との
間で互いに逆並列接続されたダイオード16Aおよび16Bと
を備えワンシヨツト・マルチバイブレータ12の正論理パ
ルス出力端子にカウンタ8が接続されている。
上述したように構成された荷電粒子線線量計において、
電離箱2が荷電粒子線1の線量に応じた大きさの電離電
流Isをオペアンプ3に流し込み、このオペアンプ3に並
列接続されたコンデンサ10により電荷を集め、オペアン
プ3の出力電位が一定電圧になると、コンパレータ11は
パルスを1個発生する。このパルスをワンシヨツト・マ
ルチバイブレータ12により正負論理パルスに変換し、こ
のうちの一方例えば正論理パルスを出力としてカウンタ
8に計数させるが、負論理パルスをFETスイツチ13にフ
イードバツクさせる。この負論理パルスは、ハイレベル
の場合にFETスイツチ13をONさせ、これにより定電流源1
4からの電流を大地に流させるが、ローレベルの場合に
はFETスイツチ13をOFFさせ、定電圧源からの電流を今度
は一定の抵抗15Aおよび15B並びに両方向性ダイオード16
Aおよび16Bを通してオペアンプ3の入力端子に流し込ま
せ、これによりコンデンサ10に貯えられた電荷を消して
しまう。その後、コンデンサ10は再び電荷を貯え始め、
上述した過程を繰り返えす。
なお、上述した説明から明らかなように、オペアンプ
3、コンデンサ10、およびコンパレータ11は、電離箱2
より流れ込んだ電離電流Isに基づいてコンデンサ10に電
荷を集め、オペアンプ出力電位が一定電圧になつた時に
パルスを1個発生する電流−パルス変換回路を構成す
る。また、ワンシヨツト・マルチバイブレータ12は、電
流−パルス変換回路からの1個のパルスを正負論理パル
スに変換するパルス変換手段になる。更に、FETスイツ
チ13、抵抗15A,15B、およびダイオード16A,16Bは、FET
スイツチ13のON時に定電流源14からの電流を大地に側路
するが、OFF時には定電流源14からの電流をオペアンプ
に流し込んでコンデンサ10に貯えられた電荷を消滅させ
るスイツチ手段を構成する。
〔発明の効果〕
以上、詳述したように、この発明は、荷電粒子線の線量
に応じた大きさの電離電流を生じる電離箱と、この電離
箱の出力側に接続されたオペアンプ、このオペアンプと
並列に接続されたコンデンサ、および前記オペアンプの
出力端子に接続されたコンパレータから構成され、オペ
アンプ出力電位が一定電圧になつた時にパルスを1個発
生する電流−パルス変換回路と、この電流−パルス変換
回路の出力側に接続され、前記パルスを正負論理パルス
に変換するパルス変換手段と、定電流源と、この定電流
源、前記オペアンプ、および前記パルス変換手段に接続
され、前記パルス変換手段からの一方の論理パルスによ
つてON/OFF制御されるスイツチ手段と、前記パルス変換
手段に接続され、その他方の論理パルスを計数するカウ
ンタとを備えているので、広いダイナミツクレンジをも
つ荷電粒子線線量計が得られると云う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を一部ブロツク図で示す回
路図、第2図は従来の荷電粒子線線量計を一部ブロツク
図で示す回路図である。 図において、1……荷電粒子線、2……電離箱、3……
オペアンプ、8……カウンタ、10……コンデンサ、11…
…コンパレータ、12……ワンシヨツト・マルチバイブレ
ータ、13……FETスイツチ、14……定電流源、15A,15B…
…抵抗、16A,16B……ダイオードである。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子線の線量に応じた大きさの電離電
    流を生じる電離箱と、この電離箱の出力側に接続された
    オペアンプ、このオペアンプと並列に接続されたコンデ
    ンサ、および前記オペアンプの出力端子に接続されたコ
    ンパレータから構成され、前記電離箱より流れ込んだ前
    記電離電流に基づいて前記コンデンサに電荷を集め、オ
    ペアンプ出力電位が一定電圧になつた時にパルスを1個
    発生する電流−パルス変換回路と、この電流−パルス変
    換回路の出力側に接続され、前記パルスを正負論理パル
    スに変換するパルス変換手段と、定電流源と、この定電
    流源、前記オペアンプ、および前記パルス変換手段に接
    続され、前記パルス変換手段からの一方の論理パルスに
    よつてON/OFF制御され、ON時に前記定電流源からの電流
    を大地に側路するが、OFF時には前記定電流源からの電
    流を前記オペアンプの入力端子に流し込んで前記コンデ
    ンサに貯えられた電荷を消滅させるスイツチ手段と、前
    記パルス変換手段に接続され、その他方の論理パルスを
    計数するカウンタとを備えた荷電粒子線線量計。
JP18557188A 1988-07-18 1988-07-27 荷電粒子線線量計 Expired - Lifetime JPH079459B2 (ja)

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US5875986A (en) * 1994-09-08 1999-03-02 Daiwa Seiko, Inc. Fishing reel of double bearing type having improved fishline releasing characteristic
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