JP4536668B2 - 放射性ガスモニタ - Google Patents
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Description
この種の放射性ガスモニタの測定対象放射線はβ線で、バックグラウンド放射線は天然放射性核種としてサンプルガス中に存在するラドン・トロンから放射されるα線および環境γ線である。特にラドン・トロンから放射されるα線はエネルギーが数MeVと大きく、測定対象のβ線の平均的エネルギーより1桁以上大きい。測定対象のβ線を高感度で測定するために、従来の放射性ガスモニタは、電離箱から出力される微小な電流信号に重畳されるラドン・トロンのα線に起因するパルス状の電流成分をパルス信号として抽出し、このパルス信号を計数するα線計数手段と、電離箱の出力信号に基づく放射線測定値を補正する補正手段を備え、ラドン・トロンの影響を補償した電離箱式放射性ガスモニタが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この発明による実施の形態1における放射性ガスモニタを図1および図2に基づいて説明する。図1は実施の形態1における放射性ガスモニタの構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1における放射性ガスモニタの動作を示す線図である。
負極性の高電位(HV)を印加された容器31と零電位(0V)部位に接続された集電極32の間にサンプルガスが導入されると、サンプルガスに含まれる放射性核種から放射される放射線によりサンプルガスが電離してイオン対が生成され、電離電流iが出力される。電流/電圧変換回路4は、電離箱3からの電離電流iを入力し、オペアンプ41に接続された抵抗値Rの負帰還抵抗42により、(1)式のように電離電流iに比例した電圧信号Vに変換する。
V=iR…(1)式
電圧信号平均値Vavに含まれるラドン・トロンのα線寄与分は、波高値データ積算値ΣHに所定の定数k1を掛け算して求めることができるので、正味の電圧信号平均値Vav(正味)は(2)式により求めることができる。
従って、正味の放射線測定値M(正味)は、(3)式のように正味の電圧信号平均値Vav(正味)に校正定数k2を掛け算して求めることができ、ラドン・トロンの影響を補償した正味の放射線測定値M(正味)を出力するとともに表示する。なお、k1は実験的に定数として求めることができ、k2は線源校正により求めることができる。
Vav(正味)=Vav−k1×ΣH…(2)式
M(正味)=k2×Vav(正味)…(3)式
測定ユニット7に設けられた測定値補償回路72は、波高値測定回路6からの波高値データHにより、所定の測定時間Tについて、波高値データHの積算値ΣHを求める。この測定値補償回路72は、波高値データHの積算値ΣHに所定の定数k1を乗算し電圧信号平均値Vavに含まれるラドン・トロンのα線寄与分に相当する補償出力k1×ΣHとして、測定値算出回路71に入力する。
測定値算出回路71は、電圧信号Vの平均値Vavと測定値補償回路72からの補償出力k1×ΣHに基づき、前記(2)式にしたがって電圧信号平均値Vav(正味)を算出し、この電圧信号平均値Vav(正味)に校正定数k2を乗算し前記(3)式にしたがって正味の放射線測定値M(正味)を算出する。この放射線測定値M(正味)は、測定値算出回路71の出力すなわち測定ユニット7の測定出力として導出される。
すなわち、電流/電圧変換手段の電圧信号出力による測定値算出手段の測定値に対して電離箱3から出力される微小な電流信号に重畳されるラドン・トロンのα線に起因するパルス状の電流成分をアナログパルス信号として抽出し、このアナログパルス信号の波高値を測定し、この波高値に基づきラドン・トロンによる影響を補償するようにしたので、リアルタイムの補償が可能となり、高精度で応答の速い放射性ガスモニタが実現できる。
すなわち、電離箱3から出力される微小な電流信号に重畳されるラドン・トロンのα線に起因するパルス状の電流成分をアナログパルス信号として抽出し、このアナログパルス信号の波高値を測定し、この波高値に基づき電離箱から出力される電離電流を電流に比例した電圧に変換する電流/電圧変換回路4を用いた電流/電圧変換手段の電圧信号出力による測定値算出手段の測定値に対してラドン・トロンによる影響を補償するようにしたので、リアルタイムの補償が可能となり、高精度で応答の速い放射性ガスモニタが実現できる。
この発明による実施の形態2における放射性ガスモニタを図3に基づいて説明する。図3は実施の形態2における放射性ガスモニタの構成を示すブロック図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成につていは、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
すなわち、電離箱から出力される微小な電流信号に重畳されるラドン・トロンのα線に起因するパルス状の電流成分を振動容量型電流/電圧変換回路8を用いてアナログパルス信号として抽出し、このアナログパルス信号の波高値を測定し、この波高値に基づきラドン・トロンによる影響を補償するようにしたので、リアルタイムの補償が可能となり、高精度かつ高感度で応答の速い放射性ガスモニタが実現できる。
この発明による実施の形態3における放射性ガスモニタを図4および図5に基づいて説明する。図4は実施の形態3における放射性ガスモニタの構成を示すブロック図である。図5は実施の形態3における放射性ガスモニタの動作を示す線図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成につていは、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
V=Q/C…(4)式
n(正味)=n−k3×ΣH…(5)式
M=k4×n(正味)…(6)式
測定ユニット7に設けられた測定値補償回路72は、波高値測定回路6からの波高値データHにより、所定の測定時間Tについて、波高値データHの積算値ΣHを求める。この測定値補償回路72は、波高値データHの積算値ΣHに所定の定数k3を乗算しワンショットパルスの計数率nに含まれるラドン・トロンのα線寄与分に相当する補償出力k3×ΣHとして、測定値算出回路71に入力する。
測定値算出回路71は、ワンショットパルスの計数率nと測定値補償回路72からの補償出力k3×ΣHに基づき、前記(5)式にしたがって計数率n(正味)を算出し、この計数率n(正味)に校正定数k4を乗算し前記(6)式にしたがって正味の放射線測定値M(正味)を算出する。この放射線測定値M(正味)は、測定値算出回路71の出力すなわち測定ユニット7の測定出力として導出される。
電荷積分回路9と比較回路10を備えて、電離箱3から出力される電離電流を電荷の形態で蓄積して電圧信号に変換することにより、実施の形態1よりも1桁程度低い10−15A以下のバックグラウンド電流の変化を測定できるようにし、更に、電圧信号をワンショットパルス列に変換して計数率として測定できるようにしたので、高精度かつ高感度かつワイドレンジで応答の速い放射性ガスモニタが実現できる。
すなわち、電離箱3から出力される微小な電流信号に重畳されるラドン・トロンのα線に起因するパルス状の電流成分を電荷積分回路9と微分回路5とを用いてアナログパルス信号として抽出し、このアナログパルス信号の波高値を測定し、この波高値に基づきラドン・トロンによる影響を補償するようにしたので、リアルタイムの補償が可能となり、高精度かつ高感度でありしかもワイドレンジで応答の速い放射性ガスモニタが実現できる。
Claims (5)
- サンプルガスを電離箱内に取り込み、電離箱の出力信号から放射線測定値を求める放射性ガスモニタにおいて、前記電離箱から出力される電離電流を電圧信号に変換する電流/電圧変換手段と、前記電圧信号に重畳されるパルス状の変化をアナログパルスとして抽出し、前記アナログパルスの波高値を測定する波高値測定手段とを備え、前記電離箱の出力信号による放射線測定値に対して前記波高値測定手段からの波高値データに基づきα線の影響を補償する測定値補償手段を設けたことを特徴とする放射性ガスモニタ。
- 前記電離箱から出力される電離電流を電圧信号に変換する電流/電圧変換手段と、前記電圧信号に重畳されるパルス状の変化をアナログパルスとして抽出し、前記アナログパルスの波高値を測定する波高値測定手段と、前記電流/電圧変換手段の電圧信号出力に基づき放射線測定値を求める測定値算出手段と、前記測定値算出手段の測定値に対して前記波高値測定手段からの波高値データに基づきα線の影響を補償する測定値補償手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の放射性ガスモニタ。
- 前記電流/電圧変換手段として、前記電離箱から出力される電離電流を電流に比例した電圧に変換する電流/電圧変換回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射性ガスモニタ。
- 前記電流/電圧変換手段として、前記電離箱から出力される電離電流を入力し、所定の周期で静電容量を変化させて電流に比例した振幅の正弦波電圧に変換し、前記正弦波を整流して電流に比例した電圧を出力する振動容量型電流/電圧変換回路を備えたことを特徴とする請求項3に記載の放射性ガスモニタ。
- 前記電流/電圧変換手段として、前記電離箱から出力される電離電流を積分して電荷の形態で蓄積し、蓄積された電荷量に比例した電圧信号に変換する電荷積分回路を備えるとともに、前記測定値算出手段として、前記電荷積分回路からの電圧信号が所定の値に到達するとワンショットパルスを出力し前記電荷積分回路に蓄積された電荷を放電してリセットする比較回路から出力されるワンショットパルスの計数率によって放射線測定値を求める測定値算出回路を備えたことを特徴とする請求項2に記載の放射性ガスモニタ。
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