JP6615713B2 - 放射線計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中性子やγ線を測定することで、各燃料物質の有無やその特性を評価するための放射線計測装置に関する。
放射性物質を取り扱う施設として原子力発電プラントや廃棄物処理施設、加速器施設、放射性物質等管理区域を有する施設などがある。これらの施設の一部では、ウランやプルトニウムなどの核燃料物質が発電用や基礎研究用として使用されている。
また、原子力発電所で事故が発生した場合、原子炉圧力容器や原子炉格納容器に溶融した後に固まった核燃料の一部が堆積している可能性がある。このため、核燃料物質を取り扱う施設においては、核燃料物質の高精度な管理が要求される。
核燃料物質の管理の観点で、特に原子力発電所においては、核燃料物質の検知技術が求められている。核燃料物質の有無を検知する方法の一つとして、核燃料に付随して存在する放射性物質から放出される特有の放射線を計測する手段がある。その代表的な放射性物質として、Ce−144やEu−154等のγ線源、Cm−244等の中性子線源がある。
原子力発電所における過去の事故においては、Ce−144から放射されるγ線を計測することで、燃料デブリを調査したとする報告書もある。ただしCe−144は半減期が短く(約239日)、適用性に制限がある。一方でEu−154は半減期が長く(約8.6年)、燃料集合体内部の含有量も比較的多いため、核燃料有無の検知のための測定対象として有力である。
γ線計測として、使用済み燃料集合体由来の核燃料物質においては、原子炉運転中に生じた核分裂生成物が多く含まれていることから、核燃料物質のγ線線量率は非常に高いことから、γ線線量率の情報も有用と考えられる。また、Cm−244は自発核分裂によって中性子を放出し、その半減期は約18年である。核燃料に付随して存在するため、核燃料有無の検知のための測定対象として有力である。
Eu−154から放射されるγ線やγ線線量率、Cm−244から放射される中性子を計測するには、それぞれの線種に対応した放射線検出器での測定が必要である。これらの放射線検出器には、非常に強い放射線環境下(例えば、1Gy/h)での動作が要求される。更に、遠隔操作装置を利用したアクセスが必要とされるため、これらの放射線検出器には小型であること、更に軽量であることが要求される。これらの条件において、これらの線種や線量率を計測するには、1台の小型軽量の放射線検出器を用いて、且つ非常に強い放射線環境下において安定して動作するための手法が必要となる。
非特許文献1では、γ線や中性子を計測するための一般的な放射線検出器が記述されている。非常に強い放射線環境下で動作する検出器としてはγ線線量率を計測するための電離箱や、中性子検出器として運転中の原子炉中で使用される核分裂電離箱が挙げられる。また、γ線計測による核種分析を実現するために、Ge半導体やCdTe半導体、CdZnTe半導体を用いた放射線検出器、中性子計測を実現するための、He−3ガス検出器やボロン塗布型比例計数管、BF3ガス検出器が挙げられる。
また、特許文献1では、検出器の信号をデジタル信号に変換し、信号を演算処理する計測装置について述べられている。ここでは、検出器のパルス信号の時間間隔とエネルギー値を得るとともに、解析対象のパルスの前に取得したパルス信号波高値から解析対象の信号波高値を補正している。
また、特許文献2では、単結晶基盤上に製作された超伝導トンネル接合素子による放射線吸収により基盤で発生したフォノンを検出する放射線検出器において、ガンマ線またはX線または電子線と、粒子線とを電荷パルス信号の立ち上がり時間が異なることを利用して弁別することを特徴とする。
放射線計測ハンドブック(第4版);Glenn F.Knoll、神野郁夫、木村逸郎
特許第5611357号公報 特開2005−195552号公報
非常に強い放射線環境下において、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を計測するには、1台の小型軽量の放射線検出器を用いて、非常に強い放射線環境下においても安定して動作するための手法が必要となる。
非特許文献1は、一般的な放射線検出器に対する記述はなされているが、1台の小型軽量の放射線検出器で、γ線や中性子、それに伴うγ線線量率を計測する手法については記載されていない。したがって、非特許文献1における構成では、非常に強い放射線環境下において、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を1台の小型軽量の放射線検出器で計測することは困難である。
また、特許文献1では、検出器のパルス信号の時間間隔から、解析対象のパルス信号の波高値を補正する記述はなされている。このため、波高値情報に基づく高精度のγ線核種分析の実現性が示唆される。しかしながら、γ線や中性子の弁別に関して記述されていない。また、非常に強い放射線環境下における動作に関して記述されていない。したがって、特許文献1における構成では、非常に強い放射線環境下において、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を計測することは困難である。
また、特許文献2では、超電導トンネル接合素子の基盤で発生したフォノンの信号立ち上がり時間を利用することで、γ線との相互作用で生じる二次電子やX線、中性子を弁別することが記述されている。
しかしながら、特許文献2の図2に示されているように、γ線の信号立ち上がり時間と、中性子線の信号立ち上がり時間とは、互いに重複する部分が有る。このため、立ち上がり時間を利用した弁別では、γ線と中性子線とを高精度に弁熱することは困難である。
また、特許文献2は、非常に強い放射線環境下における動作に関しては考慮されていない。また、超電導トンネル接合素子は極低温まで素子を冷却する必要があることから、大型の冷凍機が必要となる。
したがって、特許文献2に記載の技術では、非常に強い放射線環境下において適用可能な小型軽量の放射線検出器を用いて、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を高精度に計測することは困難である。
本発明の目的は、核燃料物質を取り扱う施設の非常に強い放射線環境下において、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を高精度に弁別して計測可能な、小型軽量の放射線計測装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
放射線計測装置において、平板薄膜型の半導体素子の平面部分の一方に(n,α)反応を示す中性子コンバータを有し、測定対象物から発生される放射線を検知する放射線検出器と、上記放射線検出器に電圧を印加する電圧源と、上記放射線検出器の出力信号を増幅する前置増幅器と、上記前置増幅器の出力信号の立ち上がり時間と波高値を演算する信号処理回路と、上記信号処理回路が演算した上記立ち上がり時間及び上記波高値と、これらの信号の放射線計数値を解析する解析回路と、上記解析回路から出力される解析結果を出力する表示装置とを備え、上記解析回路は、上記立ち上がり時間及び上記波高値のそれぞれに複数の領域を指定し、上記複数の領域に含まれる放射線計数値から中性子計数値及びγ線計数値を算出し、上記中性子計数値から熱中性子束を算出し、上記γ線計数値からγ線線量率を算出して解析結果として出力する。
核燃料物質を取り扱う施設の非常に強い放射線環境下において、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を高精度に弁別して計測可能な、小型軽量の放射線計測装置を実現するができる。
本発明の実施例1による放射線計測装置の概略構成図である。 本発明の実施例1における放射線計測装置に使用する放射線検出器内の電子及び正孔ドリフトの概念図である。 図1に示した前置増幅器の信号の概念図である。 前置増幅器の信号データ取得の概念図である。 信号の立ち上がり時間と波高値との計数値分布を表示する図である。 各弁別領域における波高値スペクトルを示す図である。 実施例2における中性子起因α線による前置増幅器の波形立ち上がり領域の時間微分波形の概念図である。 実施例2におけるγ線による前置増幅器の波形立ち上がり領域の時間微分波形の概念図である。 波形立ち上がり領域の正孔ドリフト時間幅の算出に関する概念図である。 正孔ドリフト時間幅と波高値による計数値分布を示す図である。 実施例3における電荷収集効率のバイアス電圧依存性を示す図である。 実施例4における各弁別領域における波高値スペクトルを示す図である。 実施例4における各弁別領域における波高値スペクトルを示す図である。
本発明は、核燃料物質を取り扱う施設において、非常に強い放射線環境下においても、1台の小型軽量の放射線検出器を用いて、測定対象物である核燃料物質由来の中性子、γ線線量率を高精度に弁別し、それぞれ線種における応答を安定して計測することで、核燃料物質の管理を容易にすることができる放射線計測装置に関して種々検討して得た新たな知見に基づいてなされたものである。
上記知見から、中性子及びγ線を計測する放射線計測装置において、信号の立ち上がり時間と波高値とを指定した複数の範囲から、中性子計数値及びγ線計数値を弁別して算出し、中性子計数値から熱中性子束、γ線計数値からγ線線量率を算出することで、非常に強い放射線環境下においても、1台の小型軽量の放射線検出器を用いて、核燃料物質由来の中性子、γ線線量率を高精度に弁別し、それぞれ線種における応答を安定して計測することを可能とし、核燃料物質の管理を容易にすることができる。
以下、本発明に係る放射線計測装置の好適な実施例を、図面を参照して具体的に説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1である放射線計測装置を図1から図6を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1による放射線計測装置の概略構成図である。
図1において、放射線計測装置100は、放射線検出器101と、前置増幅器102と、電圧源103と、信号処理回路104と、解析回路105と、表示装置とを備える。
放射線検出器101では、外部から到来する(測定対象物から発生される)放射線165を検知し、検知に伴う電気信号を発生させる。放射線検出器101で使用される放射線センサとしては、ダイヤモンド半導体、シリコン半導体、CdTe半導体、CdZnTe半導体、GaAs半導体、SiC半導体のいずれかが使用される。これらの半導体検出器を用いることで、放射線検出器101の小型化が容易となる。
この放射線検出器101には電圧源103によって所定の極性のバイアス電圧が印加される。放射線検出器101で発生した電気信号は前置増幅器102で整形、増幅される。ここで前置増幅器102として、半導体検出器用に一般的に使用される電荷有感型前置増幅器が使用され、テールを有するパルス信号に変換される。前置増幅器102の出力信号は信号処理回路104に入力され、出力信号の波高値や立ち上がり時間を演算する。
ここで、信号処理回路104はアナログデジタル変換器を備え、前置増幅器102の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。アナログデジタル変換器には、使用する放射線センサの応答速度に応じて、1MS/s以上のサンプリング周期や10bit以上の分解能を有するアナログデジタル変換器を使用する。デジタル変換した出力信号は、FPGAやASICを用いたプログラマブルアレイ等を用いて、取得すべき信号成分である波高値や立ち上がり時間を抽出する。出力信号の波高値や立ち上がり時間は後段の解析回路105に伝送される。解析回路105ではこれらの情報に加え、放射線計数値を取得する。解析回路105は、波高値や立ち上がり時間、放射線計数値を解析し、解析結果を出力する。この解析結果を表示装置106で出力する。
図2は、本発明の実施例1における放射線計測装置に使用する放射線検出器101内の電子及び正孔ドリフトの概念図である。
図2において、放射線センサを半導体素子107とし、形状を平面薄膜型とする。放射線センサ107の膜厚を100μm〜1μmとすることで、γ線に対する応答を低減しつつ、中性子起因のα線の応答を数え落とし無く計測することが可能となる。これによって、γ線による高バックグラウンド下での中性子計測が可能となる。
中性子に対する応答を効率良く取得するため、半導体素子107の一方の平面に中性子コンバータ108を塗布もしくは蒸着させる。ここで中性子コンバータ108の材料として、(n,α)反応を示す材料として、リチウム6(Li−6)もしくはボロン10(B−10)を含有する材料を選定する。
半導体素子107には電圧源103を用いてバイアス電圧が印加される。ここでは一例として電界向き109を図2のように設定し、正孔ドリフト向き110を中性子コンバータ108向き、電子ドリフト向き111を中性子コンバータ108向きとは反対向きのもう一方の向きであると設定した。この半導体素子107に熱中性子112やγ線113を照射する。熱中性子112は中性子コンバータ108との(n,α)反応によってα線を放出する。このα線と半導体素子107との相互作用によって生じる電子及び正孔を電気信号として検出することで、熱中性子112を検出する。
α線の飛程は短いため、半導体素子107の表層部で相互作用を生じさせる。図2の場合、α線との相互作用位置114から電子及び正孔が電界向き109に沿ってドリフトを開始する。ここで正孔ドリフト距離は短く、半導体素子107内では電子ドリフトが支配的となる。半導体素子107の電気的特性の一部である電子移動度μが高い場合、電子が半導体素子107内を高速に移動することを示す。また、電子寿命τが長い場合、電子は半導体素子107内で捕獲されにくいことを示す。
これらの積であるμτ積は、電子の収集効率とその速度を示す指標となる。このことから、μτ積が大きい場合には、電子が半導体素子107内で高速で移動し、捕獲される確率が低いと考えられる。
γ線113では、γ線113と半導体素子107との相互作用によって生じる電子及び正孔を電気信号として検出することで、γ線113を検出する。図2の場合、γ線113と半導体素子107との相互作用位置115から電子及び正孔が電界向き109に沿ってドリフトを開始する。γ線113との相互作用位置115の発生箇所はγ線113のエネルギーに依存する。実施例1では半導体素子107を平面薄膜型としていることから、半導体素子107内でのγ線113との相互作用位置115はほぼ一様であると考えられる。
半導体素子107の電気的特性の一部である正孔移動度μが高い場合、正孔が半導体素子107内を高速に移動することを示す。また、正孔寿命τが長い場合、正孔は半導体素子107内で捕獲されにくいことを示す。これらの積であるμτ積は、正孔の収集効率とその速度を示す指標となる。正孔のμτ積が小さい場合には、正孔が半導体素子107内で低速で移動し、捕獲される確率が高いと考えられる。例えば、正孔捕獲位置116において、正孔の一部が捕獲される。これらの放射線との半導体素子107との相互作用で生じる電子及び正孔は各平面に取り付けられた電極(図示せず)を介して信号線117に伝送される。
図3は、図1に示した前置増幅102の信号の概念図である。図3において、縦軸を波高値、横軸を時刻とする。
半導体素子107における各電荷のμτ積の違いによって、前置増幅器102の信号波形には変化が生じる。ここでは一例として、半導体素子における電子のμτ積が高く、正孔のμτ積が低い場合で説明する。ただし、使用する半導体素子によっては、正孔のμτ積が高く、電子のμτ積が低い場合もある。
中性子起因パルス信号118(破線)は、電子ドリフトによる立ち上がり波形119が観測される。一方でγ線起因パルス信号120(実線)は、電子ドリフトによる立ち上がり波形119(破線)と正孔ドリフトによる立ち上がり波形121(実線)が観測される。
正孔のμτ積が低いことから、正孔ドリフトによる立ち上がり波形121は電子ドリフトによる立ち上がり波形119と異なる波形が観測される。
この立ち上がり波形の違いを利用して、信号処理回路104にて中性子起因の出力信号とγ線起因の出力信号とを弁別させる。
実施例1では図4で示すように、波形立ち上がり時間122と、波形立ち上がり時間122と連動した波高値123を取得する。図4は、前置増幅器102の信号データ取得の概念図であり、縦軸は波高値123を示し、横軸は時刻を示す。
図4において、測定対象となる信号波形124に対して、波高値のベースライン125に対して信号が立ち上がるタイミングから波高値が波高値最大値126となるタイミングまでの時間間隔を波形立ち上がり時間122とする。波高値のベースライン125に対して信号が立ち上がるタイミングは、コンパレータ等を用いて任意の波高値のしきい値を超えたタイミングとする方式であるリーディングエッジタイミング方式や、信号のウォークの影響を低減してしきい値を超えたタイミングを高精度に検出できるコンスタントフラクションタイミング方式が使用される。
解析回路105では、信号処理回路104で取得された波形立ち上がり時間122と波高値123とを解析する。図5は、これらの信号の立ち上がり時間と波高値との計数値分布を表示する図である。図5において、縦軸は波形立ち上がり時間であり、横軸は波高値を示す。図5に示した分布には中性子による応答127及びγ線による応答128による計数値の分布が示される。
核燃料物質やその周辺から放出されるγ線のうち、2MeVを超えるγ線エネルギーを有する放射性物質は少量である。このため、γ線エネルギーと比例関係である波高値においては、低から中領域の波高値にγ線による寄与が支配的となる。
一方、中性子起因のα線エネルギーは数MeVと高く、波高値でγ線と弁別することが可能である。ただし、γ線による高バックグラウンド下で測定する場合、パイルアップ影響131で中性子起因のα線と同等の波高値にもγ線による波高値が記録される。
そこで、本発明の実施例1では、波高値123だけではなく、立ち上がり時間122も利用して、γ線による高バックグラウンド下での中性子計測性を向上させる。図3に示したように、中性子起因のパルス信号は立ち上がり時間が短くなる。そこで、立ち上がり時間の任意の領域に立ち上がり時間弁別領域129を設定する。また、波高値にも波高値弁別領域130を設定する。
図5に示した計数率分布を任意の立ち上がり時間で抽出し、波高値スペクトルで表示することができる。図6は各弁別領域における波高値スペクトルを示す図である。
図6において、波高値スペクトル132は図5で示した立ち上がり時間の弁別領域129を適用した際の波高値スペクトルである。もう一方の波高値スペクトル133は図5において弁別領域を設定しない場合の波高値スペクトルである。波高値スペクトル132では、中性子による波高値領域134において、波高値ピーク136を観測できる。これは中性子起因α線によるものである。
γ線による波高値領域135においては、例えば半導体素子107にダイヤモンド半導体やシリコン半導体、SiC半導体といった低い原子番号の元素から構成される半導体を用いた場合、コンプトン効果による半導体素子107へのエネルギー付与が支配的となるため、波高値スペクトルにはコンプトン分布137が観測される。
図6においては、中性子起因α線の波高値ピーク136より低い波高値領域にγ線によるコンプトン分布137が測定できる。一方で弁別領域を設定しない場合の波高値スペクトル133では、γ線によるパイルアップ影響によって、広い波高値領域にてコンプトン分布138が測定される。この影響によって、中性子による波高値領域134において中性子起因α線の波高値ピーク136は観測できない。これらから、波高値スペクトル132では中性子による計数値とγ線による計数値を高精度に弁別することができるといえる。
図6における中性子による波高値領域134における計数値と、γ線による波高値領域135における計数値から、次式(1)及び次式(2)を用いて、解析回路105が、それぞれを熱中性子束及びγ線線量率に変換する(演算する)。
th=(Nth×αth)/t ・・・(1)
=(N×α×3600)/t ・・・(2)
ただし、上記式(1)及び(2)において、Fthは熱中性子束(/cm/s)、Nthは熱中性子束による計数値、αthは熱中性子束変換係数(/cm)、tは測定時間(s)、Fはγ線線量率(Gy/h)、Nはγ線による計数値、αは線量率変換係数(Gy/h)である。
解析回路105で演算された熱中性子束Fth(/cm/s)及びγ線線量率F(Gy/h)は、表示装置106に表示される。
本発明の実施例1によれば、電圧源103を用いて放射線センサである放射線検出器101に電圧を印加することで、放射線と放射線検出器101との相互作用で生じる電子と正孔を高効率に収集することが可能となる。
また、前置増幅器102を用いることで、放射線検出器101の信号を適切に増幅することが可能となる。
また、信号処理回路104を用いることで、前置増幅器102の信号の立ち上がり時間と波高値を同時に収集することができ、後段の解析回路105において、これらの信号の立ち上がり時間と波高値とにより設定される複数の弁別領域を用いて、計数値でその大小を比較する分布を取得することが可能となる。表示装置106ではこの解析結果を表示することで、解析結果における使用者の理解を容易にすることが可能となる。
また、放射線検出器101内で生じる電子と正孔において、放射線検出器101内での寿命を示すμτ積が短い電荷を、中性子コンバータ108を備えた平面部分にドリフトさせる電界を印加する電圧源103を備えることで、中性子コンバータで発生するα線と放射線検出器101との相互作用で生じる電子と正孔のうち、μτ積が長い電荷をドリフトさせることになる。このため、中性子による計数を取得する場合の信号立ち上がり時間は速くなる。一方でγ線との相互作用で生じる電子と正孔は放射線検出器101内でほぼ一様であると仮定できることから、信号立ち上がり時間にμτ積が短い電荷の影響が発現し、信号立ち上がり時間が遅くなる。放射線検出器101が有する電子及び正孔のμτ積の特性を利用することで、これらの信号立ち上がり時間の差異を明確化させることが可能となる。これによって、中性子とγ線による信号弁別の精度を向上することができ、高精度の核燃料物質の管理が可能となる。
また、中性子コンバータ108として、リチウム6(Li−6)あるいはボロン10(B−10)を含むように構成したので、中性子コンバータ108から発生する粒子をα線とすることができ、電子及び正孔の発生箇所を中性子コンバータ108近傍の放射線検出器領域とすることができる。これによって、中性子とγ線による信号弁別の精度を向上することができ、高精度の核燃料物質の管理が可能となる。
以上のように、本発明の実施例1は、放射線検出器として小型軽量であり、非常に強い放射線環境下でも安定した動作が可能な半導体検出器101を使用することにより放射線計測装置全体として小型軽量化を可能とし、半導体検出器の出力信号を、波形立ち上がり時間弁別領域と波高値弁別領域とからなる弁別領域に弁別し、γ線と中性子とを弁別するように構成されている。
したがって、核燃料物質を取り扱う施設の非常に強い放射線環境下において、核燃料物質由来のγ線や中性子、それに伴うγ線線量率を高精度に弁別して計測可能な小型軽量の放射線計測装置を実現することができる。
なお、上述した実施例1においては、信号処理回路104は、前置増幅器102の信号をA/D変換するアナログデジタル変換器を備えるように構成したが、信号処理回路104は、必ずしもアナログデジタル変換器を備える必要は無く、前置増幅器102から出力されたアナログ信号のまま信号処理を行うことも可能である。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
実施例2における放射線検出装置の概略構成及び半導体検出器は、図1及び図2に示した例と同様であるので、図示及び詳細な説明は省略する。
本発明の実施例2は、波高値の時間微分値を用いて波形立ち上がり時間を取得するものである。図7は、実施例2における中性子起因α線による前置増幅器102の波形立ち上がり領域の時間微分波形の概念図である。
図7において、中性子起因パルス信号139(破線)に対して、その波高値の時間微分をすることで、時間微分波形140(実線)を取得する。
図8は、実施例2におけるγ線による前置増幅器102の波形立ち上がり領域の時間微分波形の概念図である。
図8において、γ起因パルス信号141(実線)に対して、その波高値の時間微分をすることで、時間微分波形142を取得する。ここで、実施例1と同様に、正孔ドリフトμτ積が電子ドリフトに対して低いものとして説明する。図8では正孔ドリフトμτ積が低いことから、波形立ち上がり時間が長くなる。このことから、時間微分波形が変化する。本発明の実施例2ではγ線による寄与は正孔ドリフト時間を利用して弁別性を向上するものである。
図9は、波形立ち上がり領域の正孔ドリフト時間幅の算出に関する概念図である。図9において、時間微分値142に対して弁別しきい値143を設ける。正孔ドリフトが存在する場合、時間微分値が低下し、弁別しきい値143を下回る。弁別しきい値143を下回ったタイミングを起点とし、波高値が飽和するタイミングまでを正孔ドリフト時間幅144と設定する。この正孔ドリフト時間幅144を利用して、計数値分布を算出する。
時間微分値の演算は信号処理回路104が実行する。
図10は、正孔ドリフト時間幅と波高値による計数値分布を示す図である。図5と同様に、図10に示した分布には中性子による応答145及びγ線による応答146による計数値の分布が示される。γ線による高バックグラウンド下測定時におけるパイルアップ影響131を受ける条件において、中性子とγ線の寄与を高精度に弁別するために、正孔ドリフト時間幅の弁別領域147と波高値弁別領域148を設定する。これらの設定領域に存在する計数値を利用して中性子による計数値を算出する。γ線による計数値も図5と同様に、低中領域の波高値領域からその計数値を算出する。熱中性子束及びγ線線量率への変換方法は実施例1と同様である。また、実施例1と同様に、解析結果は表示装置106に表示される。
本発明の実施例2においては、実施例1と同様な効果を得ることができる他、パルス信号の時間微分値を用いて、正孔ドリフト時間幅を決定し、弁別領域を、正孔ドリフト時間幅の弁別領域と波高値弁別領域としたので、より高精度に中性子とγ線とを弁別できる放射線計測装置を実現することができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
実施例3における放射線検出装置の概略構成及び半導体検出器は、図1及び図2に示した例と同様であるので、図示及び詳細な説明は省略する。
本発明の実施例3は電圧源103を用いて半導体素子107に印加するバイアス電圧値を最適化することで弁別性を向上させるものである。
図11は、電荷収集効率のバイアス電圧依存性を示す図である。電荷収集効率は各電荷のμτ積と相関があるパラメータである。図11の横軸はバイアス電圧値を示す。
図11において、電子ドリフトによる電荷収集効率曲線149と正孔ドリフトによる電荷収集効率曲線150(破線)、これらの曲線の比として電荷収集効率比曲線151を示す。
本発明においては、図4に示す波形立ち上がり時間122や図9に示す正孔ドリフト時間144等の弁別領域を用いて、中性子とγ線の弁別性を向上するものである。この弁別性を向上させるために、図11に示す電荷収集効率比曲線151において、電荷取集効率比が高くなるバイアス電圧設定領域152のバイアス電圧値を電圧源103により放射線検出器101の半導体素子107に印加する。ここで、本実施例3では一例として、バイアス電圧設定領域152を電荷収集効率比曲線151の極大値に対して半値となるバイアス電圧で領域を設定する。
バイアス電圧設定領域152のバイアス電圧を電圧源103から半導体素子107に印加することによって、波形立ち上がり時間の差異が拡がることから、中性子とγ線の弁別性を向上することができる。
以上の本実施例3の構成を備えることで、実施例1と同様な効果を得ることができる他、中性子とγ線の弁別性をより向上することが可能な放射線計測装置を実現することができる。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。
実施例4における放射線検出装置の概略構成及び半導体検出器は、図1及び図2に示した例と同様であるので、図示及び詳細な説明は省略する。
本発明の実施例4はγ線による波高値スペクトルから核種情報を収集するものである。
図12は、各弁別領域における波高値スペクトルを示す図である。波高値スペクトル153は、波形立ち上がり時間等による弁別したスペクトルである。図6で示したように、中性子による波高値領域154を設定し、この領域から中性子による計数値を導出する。
波高値スペクトル155は、弁別領域を設定しない場合の波高値スペクトルである。半導体素子107にCdTe半導体やCdZnTe半導体を適用することで、波高値スペクトルからγ線エネルギーを算出し、そのγ線を放出する核種を同定することが可能となる。例えば、低中波高値領域において、波高値ピーク156、157が観測された場合、これらの波高値ピーク156、157の波高値中心値からγ線エネルギーを推定する。また、その強度をγ線ピーク領域158、159の計数値から導出する。これら2種類の波高値スペクトルを取得することで、1台の検出器においても高精度に中性子とγ線の情報を抽出することができる。図12に示す各弁別領域における波高値スペクトルから核種情報を収集する演算は、解析回路105で行うものである。
ここで、半導体素子107にダイヤモンド半導体やシリコン半導体、SiC半導体を使用した場合、波高値ピークはほぼ形成されないが、コンプトン分布の端部にコンプトンエッジが形成される。
図13は、各弁別領域における波高値スペクトルを示す図である。図13において、波高値スペクトル160は、波形立ち上がり時間等により弁別したスペクトルである。図6と図12で示したように、中性子による波高値領域161を設定し、この領域から中性子による計数値を導出する。
波高値スペクトル162は、弁別領域を設定しない場合の波高値スペクトルである。例えば、γ線エッジ領域163と164にコンプトンエッジが観測された場合、コンプトンエッジの中心値からγ線エネルギーを推定することができる。図13に示す各弁別領域における波高値スペクトルのコンプトンエッジからγ線エネルギーを推定する演算は、解析回路105で行うものである。
γ線による波高値スペクトルから収集された核種情報は、表示装置106に表示される。
本発明の実施例4においても、実施例1と同様な効果が得られる他、中性子とγ線の弁別性を維持しつつ、γ線エネルギーからγ線放出核種の情報を抽出できる放射線計測装置を実現することができる。
なお、上述した実施例1〜4は、それぞれを互いに組み合わせて構成することも可能である。
100・・・放射線計測装置、101・・・放射線検出器、102・・・前置増幅器、103・・・電圧源、104・・・信号処理回路、105・・・解析回路、106・・・表示装置、107・・・半導体素子、108・・・中性子コンバータ、109・・・電界向き、110・・・正孔ドリフト向き、111・・・電子ドリフト向き、112・・・熱中性子、113・・・γ線、114・・・α線との相互作用位置、115・・・γ線との相互作用位置、116・・・正孔捕獲位置、117・・・信号線、118・・・中性子起因パルス信号、119・・・電子ドリフトによる立ち上がり波形、120・・・γ線起因パルス信号、121・・・正孔ドリフトによる立ち上がり波形、122…波形立ち上がり時間、123…波高値、124・・・信号波形、125・・・波高値のベースライン、126・・・波高値最大値、127、145・・・中性子による応答、128、146・・・γ線による応答、129・・・立ち上がり時間弁別領域、130・・・波高値弁別領域、131・・・パイルアップ影響、132、133、153、155、160、162・・・波高値スペクトル、134、154、161・・・中性子による波高値領域、135・・・γ線による波高値領域、136、156、157・・・波高値ピーク、137、138・・・コンプトン分布、139・・・中性子起因パルス信号、140・・・時間微分波形、141・・・γ線起因パルス信号、142・・・時間微分値、143・・・弁別しきい値、144・・・正孔ドリフト時間幅、147・・・正孔ドリフト時間幅の弁別領域、148・・・波高値弁別領域、149・・・電子ドリフトによる電荷収集効率曲線、150・・・正孔ドリフトによる電荷収集効率曲線、151・・・電荷収集効率比曲線、152・・・バイアス電圧設定領域、158、159・・・γ線ピーク領域、163、164・・・γ線エッジ領域、165・・・放射線

Claims (11)

  1. 平板薄膜型の半導体素子の平面部分の一方に(n,α)反応を示す中性子コンバータを有し、測定対象物から発生される放射線を検知する放射線検出器と、
    上記放射線検出器に電圧を印加する電圧源と、
    上記放射線検出器の出力信号を増幅する前置増幅器と、
    上記前置増幅器の出力信号の立ち上がり時間と波高値を演算する信号処理回路と、
    上記信号処理回路が演算した上記立ち上がり時間及び上記波高値と、これらの信号の放射線計数値を解析する解析回路と、
    上記解析回路から出力される解析結果を出力する表示装置と、
    を備え、上記解析回路は、上記立ち上がり時間及び上記波高値のそれぞれに複数の領域を指定し、上記複数の領域に含まれる放射線計数値から中性子計数値及びγ線計数値を算出し、上記中性子計数値から熱中性子束を算出し、上記γ線計数値からγ線線量率を算出して解析結果として出力することを特徴とする放射線計測装置。
  2. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    上記電圧源は、上記放射線検出器内で生じる電子と正孔の、上記放射線検出器内での寿命を示すμτ積が短い電荷を、上記中性子コンバータを有する平面部分にドリフトさせる電界を上記放射線検出器に印加することを特徴とする放射線計測装置。
  3. 請求項1に記載の放射線検出装置において、
    上記中性子コンバータは、リチウム6(Li−6)あるいはボロン10(B−10)を含むことを特徴とする放射線計測装置。
  4. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    上記放射線検出器は、ダイヤモンド半導体、シリコン半導体、CdTe半導体、CdZnTe半導体、GaAs半導体及びSiC半導体のうちのいずれかを備えることを特徴とする放射線計測装置。
  5. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    上記信号処理回路は、上記前置増幅器の出力信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を有することを特徴とする放射線計測装置。
  6. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    上記信号処理回路は、上記前置増幅器の出力信号の立ち上がり時間の領域にて、上記波高値の時間微分値を演算し、
    上記解析回路は、上記時間微分値、記波高値及びこれらの信号の計数値を解析し、上記時間微分値と上記指定した上記波高値の複数の領域から、中性子計数値及びγ線計数値を算出し、上記中性子計数値から熱中性子束を算出し、上記γ線計数値からγ線線量率を算出することを特徴とする放射線計測装置。
  7. 請求項1又は6に記載の放射線計測装置において、
    上記解析回路は、上記立ち上がり時間と上記指定した波高値の複数の領域から算出された上記中性子計数値に中性子束変換係数を乗ずることで熱中性子束を算出することを特徴とする放射線計測装置。
  8. 請求項1、6及び7のうちのいずれか一項に記載の放射線計測装置において、
    上記解析回路は、上記立ち上がり時間と上記指定した波高値の複数の領域から算出された上記γ線計数値にγ線線量率変換係数を乗ずることでγ線線量率を算出することを特徴とする放射線計測訴装置。
  9. 請求項1、6及び7のうちのいずれか一項に記載の放射線計測装置において、
    上記解析回路は、上記指定した波高値の複数の領域から算出された上記γ線計数値から、上記測定対象物に含まれる放射性物質を同定することを特徴とする放射線計測装置。
  10. 請求項1、6、7、8及び9のうちのいずれか一項に記載の放射線計測装置において、
    上記放射線検出器の上記半導体素子は膜厚が100μm〜1μmであることを特徴とする放射線計測装置。
  11. 請求項1、6、7、8、9及び10のうちのいずれか一項に記載の放射線計測装置において、
    上記電圧源は、上記放射線検出器内で生じる電子と正孔の、上記放射線検出器内での寿命を示すμτ積の比が極大値となる電界を印加することを特徴とする放射線計測装置。
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