JP2007182706A - 手摺ブラケット - Google Patents

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憲昌 城戸
Tetsuo Hikawa
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Abstract

【課題】メンテナンス性をあまり損ねることなく、カバー部材とブラケット本体の固定強度を高めることができる手摺ブラケットの提供を目的とする。
【解決手段】ブラケット本体3にカバー部材6を脱離可能に装着してなり、
前記カバー部材6の一端縁部7には、端縁にほぼ沿うように片持ち梁状に突設されて板厚方向に弾性変形可能で、装着状態においてブラケット本体3に形成される被係合部1に自由端部を係合する弾性脚4が形成されるとともに、対向端縁部8には、ブラケット本体3に形成される被係止部2に対して前記被係合部1の開放方向に係止する弾性変形可能なフック部5が形成され、
被係止部2にフック部5を弾発係止させることによりブラケット本体3にカバー部材6を装着可能で、かつ、前記対向端縁部8を中心にした回転操作により弾性脚4を被係合部1から弾発的に係合解除させることによってブラケット本体3からカバー部材6を脱離可能に構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は手摺ブラケットに関するものである。
従来、ブラケット本体にカバー部材を脱着可能にした手摺ブラケットとしては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この従来例において、ブラケット本体には横溝が形成され、カバー部材には、嵌合片が形成されるとともに、抜け止めキャップの突起に嵌合する凹部が形成される。ブラケット本体へのカバー部材の装着は、横溝に嵌合片を嵌合させてブラケット本体に組み付けられるカバー部材に対し、その凹部に突起を嵌合させることによりブラケット本体の一部を包み込むようにして抜け止めキャップを装着することによってなされ、この状態で横溝と嵌合片の嵌合解除を凹部に対する突起の嵌合により規制する。また、上記抜け止めキャップには、カバー部材への装着状態においてブラケット本体に貼着されて上記凹部に対する突起の嵌合解除を妨げる両面テープが貼り付けられる。
したがってブラケット本体とカバー部材は横溝と嵌合片の嵌合により、カバー部材と抜け止めキャップは凹部と突起の嵌合により、さらに抜け止めキャップとブラケット本体は両面テープの貼着により、これら三部品が互いに二部品間で連鎖状に連結される。カバー部材のブラケット本体からの取り外しに際しては、抜け止めキャップとブラケット本体との間に先端が尖った工具を差し入れて両面テープを剥がし、突起と凹部の嵌合を解除した後、カバー部材を手前に引いて嵌合片を横溝から引き抜けばよい。
特開2004-169531号公報
以上のようにブラケット本体にカバー部材を脱着可能にすることにより、例えばブラケット本体を壁面に対してアンカーボルトで固定する場合などにおいて、カバー部材の装着によりアンカーボルトの頭部を隠して意匠性を高めることができるとともに、カバー部材の脱離により、アンカーボルトの増し締めなどのメンテナンス性を高めることができるようになるが、この反面、子供のいたずらなどによってカバー部材が取り外されてしまうおそれが生じる。このため、子供のいたずら程度ではカバー部材をブラケット本体から取り外すことができないようにすることが求められる。
この点、上述した従来例のように粘着テープを用いるときには、粘着テープの粘着力を高めればカバー部材のブラケット本体に対する固定強度を高めることができるものの、この場合には、高い粘着力を維持するために、メンテナンス時に既存の高い粘着力の粘着テープをきれいに剥がして再度新しい粘着テープを貼り付けなければならなくなり、メンテナンス性が極端に悪くなってしまうという欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、メンテナンス性をあまり損ねることなく、カバー部材とブラケット本体の固定強度を高めることができる手摺ブラケットの提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
ブラケット本体3にカバー部材6を脱離可能に装着してなり、
前記カバー部材6の一端縁部7には、端縁にほぼ沿うように片持ち梁状に突設されて板厚方向に弾性変形可能で、装着状態においてブラケット本体3に形成される被係合部1に自由端部を係合する弾性脚4が形成されるとともに、対向端縁部8には、ブラケット本体3に形成される被係止部2に対して前記被係合部1の開放方向に係止する弾性変形可能なフック部5が形成され、
被係止部2にフック部5を弾発係止させることによりブラケット本体3にカバー部材6を装着可能で、かつ、前記対向端縁部8を中心にした回転操作により弾性脚4を被係合部1から弾発的に係合解除させることによってブラケット本体3からカバー部材6を脱離可能な手摺ブラケットAを提供することにより達成される。
本発明によれば、ブラケット本体3に対するカバー部材6の装着は、被係合部1に対する弾性脚4の係合と、被係止部2に対するフック部5の係止によりなされる。被係合部1の弾性脚4との係合解除方向である開放方向に被係止部2とフック部5が係止することにより、カバー部材6のブラケット本体3に対する装着状態が安定する。また、上記弾性脚4とフック部5とは、それぞれカバー部材6の一端縁部7とその対向端縁部8、すなわちカバー部材6の対向する端縁部に配置され、カバー部材6の装着状態における安定性が高められる。
上記弾性脚4およびフック部5はいずれも弾性変形可能に形成され、カバー部材6のブラケット本体3への装着は、その一方であるフック部5を撓ませて被係止部2に弾発係止させることによりなされる。これは、例えば後述する実施の形態に示すように、弾性脚4が被係合部1に差し込まれるようにカバー部材6をブラケット本体3に近づけたときにフック部5と被係止部2が傾斜面で衝接するようにすればよく、傾斜面による分力によってフック部5を撓ませれば、傾斜面を乗り越えたフック部5の被係止部2への弾発係止と同時に弾性脚4が被係合部1に深く係合し、これによりカバー部材6がブラケット本体3に装着される。上記フック部5は、例えばアームの先端に拡開鉤部、すなわち傾斜面と鉤を備えて構成することが可能であり、この場合アームに弾性変形能を持たせることがその構造上容易である。また、被係止部2は、フック部5が係止できるもの、例えば突起として構成することが可能である。
一方、弾性脚4は、カバー部材6の一端縁にほぼ沿うように、その近傍から片持ち梁状に突設される板状の部材で、したがってその突設基端から自由端に行くに従って板厚方向に弾性変形できるように構成される。ブラケット本体3へのカバー部材6の装着状態において、上述したフック部5が形成される対向端縁部8を中心にカバー部材6をブラケット本体3に対して回転させれば、上記一端縁部7の端縁に沿う弾性脚4は被係合部1により板厚方向に弾性変形し、被係合部1との係合が解除される位置まで回転が進行すれば、弾性復帰して弾発的に被係合部1と係合解除する。
上述したように弾性脚4は板状に形成されるため、これに係合する被係合部1は弾性脚4の断面に一致する長穴や、弾性脚の板厚にほぼ一致する幅の溝として構成することが可能で、溝の場合には、カバー部材6の溝に沿ったブラケット本体3に対する相対移動を適宜妨げることができるように他の係止手段等をカバー部材6やブラケット本体3に設ければ装着状態を安定させることができる。また、上述した対向端縁部8を中心にしたカバー部材6の回転を妨げないようにするために、上述したフック部5と被係止部2については回転中心軸となる対向端縁部8周りにある程度適宜に回転できるようにすることが望ましく、例えば対向端縁部8を中心にした回転面内で係止していれば、係止状態をやや変更しつつ維持して回転することができる。
以上のようにカバー部材6の装着、脱離時において弾性変形する部材を弾性脚4とフック部5とで異ならせることにより、弾性脚4の弾性変形能を低く設定する、例えば弾性脚4の板厚を厚くするなどすれば、カバー部材6の固定強度のみを容易に高めることができ、子供のいたずら程度ではカバー部材6が取り外されないようにすることができる。一方、反対にフック部5について弾性変形能を高めれば、カバー部材6を装着する際には、脱離する際に比べて力がいらなくなり、簡単になる。このようにカバー部材6脱離時の作業性の悪化を装着時の改善で補うことにより、全体としての作業性を維持することができ、メンテナンス性を維持することができる。
なお、カバー部材6の装着、脱離時における作業性を異ならせるためには、少なくともこれらの各作業に要する力の総量、すなわち弾性変形のための力の総量を異ならせれば足り、したがって例えば装着時においてフック部5に加えて弾性脚4をも少量弾性変形させるようにしても、装着作業全体として必要な力が脱離時よりも低ければ、脱離時の作業性を装着時に補うことが可能で、メンテナンス性を維持、向上することが可能である。
また、以上のようにカバー部材6をブラケット本体3から取り外すために弾性脚4を弾性変形させる構成をとる場合において、カバー部材6がこじられたときのように被係止部2とフック部5の係止解除方向に弾性脚4が比較的強い力で弾性変形や塑性変形などにより変形させられたときのフック部5の係止解除によるカバー部材6の脱抜を防止するためには、弾性脚4の変形量に一定の限度を設けることが有効である。弾性脚4の変形量の限界の設定は、その弾性力や被係合部1に対する係止深さを調節したり、あるいは断面形状を調節したりして行うことが理論上は可能であるものの、適宜の弾性変形能を維持して精度の高い限界を設定することは実質的には困難である。この場合において、正規の取り外し操作では弾性脚4に接触せず、こじったときのように少なくとも被係止部2に対するフック部5の係止解除方向への直線移動操作では弾性脚4に接触してその変形を規制する補強片9を弾性脚4に隣接して設ければ、弾性脚4の弾性変形能を適宜に維持しつつ、容易にその変形量に一定の限度を設定することができる。この場合補強片9は、図4に矢印で示すように、フック部5の被係止部2に対する係止解除方向への操作力Fにより弾性脚4が撓む方向、すなわちフック部5の係止解除方向の反対方向側に、正規取り外し操作時の変形を許容できる程度の間隔を隔てて、弾性脚4に隣接して設けることにより構成することができる。
さらに、弾性脚4をフック部5の被係止部2に対して係止する向きの反対方向、すなわち上述したようにアームに鉤を設けてフック部5を構成するときにはアームに対して鉤が設けられている向きの反対方向に傾斜して突設させた場合には、カバー部材6のブラケット本体3からの抜け止めについて、さらに補強することができる。すなわち、上述したように対向端縁部8を中心としたカバー部材6の回転は、弾性脚4を対向端縁部8を中心にした回転軌道に沿って移動させることになり、上述したように一端縁部7、すなわち対向端縁部8から離れた位置にある弾性脚4を傾斜させておけば、被係合部1との実質的な掛かり深さを深くすることができる。また、カバー部材6の対向するそれぞれの端縁部7、8に弾性脚4とフック部5が配置され、それぞれが傾斜と鉤によりちょうど反対方向につっぱるようになるために、カバー部材6のがたつきについても抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、メンテナンス性をあまり損ねることなくカバー部材とブラケット本体の固定強度を高めることができ、機能性と意匠性を効率的に維持して手摺装置の価値を向上させることができる。
図1ないし図5に本発明の実施の形態を示す。図3および図4は本発明に係る手摺ブラケットAにより手摺笠木11を支持、固定した状態を示すもので、手摺笠木11はアルミニウム等を押し出し成形して形成される芯材11aに合成樹脂材からなる被覆材11bを被せて形成される。この手摺笠木11には下方に開放する溝状の取付部12が長手通しに形成され、取付部12に挿入される手摺ブラケットAの笠木支持片3aに対してネジ13により固定、装着される。
上記手摺ブラケットAは、図1および図2に示すように、笠木支持片3aの下方に固定片3bを延設して形成されるブラケット本体3と、このブラケット本体3の固定片3bを覆うカバー部材6とを有し、図4に示すように、壁面14に打ち込まれるアンカーボルト15を固定片3bに開設されたアンカー挿通孔16に挿通させ、アンカーボルト15の終端部にナット17を螺合することにより壁面14に固定される。
ブラケット本体3は、アルミニウムの押し出し型材を当該ブラケット本体3の幅方向寸法に切断し、アンカー挿通孔16を穿孔して量産されるもので、幅方向に同一断面形状であり、板状の固定片3bの上端からほぼ四分円弧状に飛び出す連結片3cを介してこの固定片3bに平行な板状の笠木支持片3aを上方に延設して形成される。固定片3bの下端部にはその板厚方向に蟻溝状の嵌合溝(被係合部1)が凹設され、連結片3cの固定片3b側の基端近傍には、基端側に行くに従って固定片3b側に漸次張り出す庇状の張り出し部(被係止部2)が形成される。この張り出し部2は、連結片3cの固定片3b側の基端側に行くに従って連結片3cから漸次離れるように斜めに張り出す傾斜面26と、連結片3cから固定片3b側に直角方向に張り出して上記傾斜面26の張り出し終端と繋がる顎部18により構成される。
カバー部材6は、合成樹脂材の射出成型品であり、特に図2に示すように、ほぼ矩形板状のカバー部19の両側縁からほぼ直交方向に挟持壁20を立設し、対向する挟持壁20の一側縁間を連結するようにカバー部19の下端縁から断面やや円弧状をなす覆い壁21をほぼ直交方向に立設して略箱状に形成される。また、上記カバー部19の裏面、すなわち挟持壁の立設される側の面には、その上端縁部(対向端縁部8)にフック(フック部5)が突設され、下端縁部(一端縁部7)に弾性脚4が突設される。
フック5は、カバー部19から挟持壁20に対してほぼ直角をなすように立設される断面矩形の短冊状からなるアーム部22と、このアーム部22の自由端縁部に形成され、アーム部22の後端側に行くに従ってその板厚方向に漸次拡開する拡開鉤部23とを有し、挟持壁20、20の間で挟持壁20と隙間を隔ててカバー部19の幅方向に対称な二カ所に並べられる。このフック部5はカバー部19の上端縁、すなわち覆い壁21の反対側の端縁よりもやや内方に配置されて挟持壁20よりもやや短寸にされ、上記拡開鉤部23は、アーム部22の後端側に行くに従って該アーム部22から漸次離れてカバー部19の上端側に近接するように斜めに張り出す傾斜面26と、アーム部22からカバー部19の上端側に向かって直交方向に張り出して傾斜面26の終端に繋がる顎部18により構成される。この実施の形態において、拡開鉤部23は、アーム部22からカバー部材6の外側に向かって、すなわちカバー部材6の上方に向かって突出する。
弾性脚4は、上記アーム部22にほぼ平行で、具体的にはやや覆い壁21側に近接する角度、この実施の形態においてはアーム部22よりも5度程度覆い壁21側、すなわちアーム部22から離れる側に傾いてカバー部19から立設される断面矩形の板材であり、アーム部22よりも板厚がやや厚く、上述したブラケット本体3の嵌合溝1内にその蟻溝状の空間を利用して揺動自在な程度の厚さにされる。この弾性脚4は、フック5を張り出し部2に係止させたときに、嵌合溝1の覆い壁21側の傾斜する内壁面にほぼ密着する程度の間隔でフック5と離間して配置され、この状態で自由端がほぼ嵌合溝1の底面に接触する程度の高さにされる。また、上述したアーム部22同様、挟持壁20、20の間に挟持壁20と隙間を隔てて配置され、カバー部19の幅方向寸法よりも若干短い程度と上述した一対のアーム部22、22を合計した幅寸法よりもさらに幅広に形成される。また、カバー部19から片持ち梁状に突設されることにより板厚方向の弾性変形能が適宜に高められる。
以上のカバー部材6は、図5に示すように、先ず、ブラケット本体3の固定片3bに対してカバー部19を傾けて弾性脚4を嵌合溝1に差し込み、次いで、図5等において白抜きの矢印で示すように、弾性脚4と嵌合溝1の係合するカバー部材6下端縁部7を中心にしてカバー部材6を固定片3bに対して相対回転させ、アーム部22の弾性変形により拡開鉤部23を張り出し部2に弾発係止させることによってブラケット本体3に装着される。手順を詳しく説明すると、カバー部材6の両挟持壁20、20を指で摘み、アンカーボルト15により壁面14に固定されたブラケット本体3の固定片3bに対してカバー部19を傾けたカバー部材6の下端縁部7を近づけて弾性脚4を嵌合溝1に差し込むと、嵌合溝1の蟻溝状の上面側のスペースにより弾性脚4が嵌合溝1内に深く進入する。
この後、弾性脚4の嵌合溝1に対する係止により下方への落下が防止されたカバー部材6のカバー部19の表面を固定片3b側に今度は指で押し、図5における半時計回り方向に下端縁部7を中心にしてカバー部材6を回転させると、回転に伴って拡開鉤部23の傾斜面26が張り出し部2の傾斜面26に摺接し、これらの傾斜面26、26により生じる分力によってアーム部22が次第に撓み、カバー部材6の回転操作により拡開鉤部23の顎部18が張り出し部2の顎部18を超えたときに、アーム部22と弾性脚4が弾性復帰して拡開鉤部23、すなわちフック5と張り出し部2の顎部18、18同士が弾発係止する。これと同時に、弾性脚4は、カバー部材6の回転姿勢の変化に伴って角度を変え、これにより弾性脚4の自由端部は蟻溝状の嵌合溝1内を下方に向かって回転し、フック5と張り出し部2の係止状態において今度は蟻溝状の嵌合溝1の下面側のスペースに移動してその傾斜する内壁面に当接する。
この装着状態において、嵌合溝1への弾性脚4自由端部の嵌合によりカバー部材6のブラケット本体3に対する縦方向へのずれが防止されるとともに、フック5と張り出し部2の係止によりブラケット本体3正面側へのカバー部材6の脱離が防止される。また、弾性脚4はカバー部19側から固定片3b側に向かって5度程度下向きに傾斜して自由端部を嵌合溝1に下方から支持され、フック5は、ほぼ水平姿勢のアーム部22の先端から上方に突出する拡開鉤部23を下方に突出する張り出し部2に係止させているために、ブラケット本体3に対して上下に突っ張るようにカバー部材6がしっかりと固定される。
さらに、装着状態においてカバー部材6の挟持壁20、20によりブラケット本体3の両側面が挟み付けられ、これによりカバー部材6のブラケット本体3に対する横方向へのずれについても防止される。加えて、カバー部材6の上方はブラケット本体3の連結片3cによりほぼ塞がれてその上端縁部8は連結片3cの基端部にほぼ当接した状態になるとともに、カバー部19等がアンカーボルト15のみならずブラケット本体3の固定片3bの下端を含めて全体をほぼ覆い隠し、これによりブラケット本体3の連結片3cの下方にほぼ一体をなすようにしてカバー部材6が装着されて全体の意匠性が極めて高められる。
また、この実施の形態において、カバー部材6のブラケット本体3に対する装着をより安定させるために、カバー部材6には、図2等に示すように、弾性押圧片24と、ストッパ片25と、補強片9とが形成される。弾性押圧片24は、フック5、5の間に該フック5のアーム部22と同じ向きで、かつよりカバー部19の上端寄りに立設される板状体で、カバー部材6のブラケット本体3に対する装着時に張り出し部2を押圧して弾性脚4と嵌合溝1の嵌合、フック5と張り出し部2の係止によりブラケット本体3に装着されるカバー部材6の装着時のがたつきを防止する。また、この押圧により、フック5は撓むことなく拡開鉤部23を張り出し部2に係止し、撓みにより生じる応力作用による材料疲労、劣化が防止される。
ストッパ片25は、カバー部19の四隅部近傍から立設され、フック5の張り出し部2への係止状態において固定片3bの表面にその先端を当接させてカバー部材6のブラケット本体3に対する正面方向のがたつきを防止する。また、固定片3bの底面とカバー部材6の挟持壁20や覆い壁21の先端との間に適宜のクリアランスを確保し、壁面14に貼り付けられる壁紙などに対する挟持壁20等の衝接を防止する。
補強片9は、弾性脚4の板厚方向に隣接して立設され、カバー部材6をこじるなどされて弾性脚4が過度に変形するときに弾性脚4に衝接し、弾性脚4の過度の弾性変形や塑性変形、破壊によるフック5と張り出し部2の係止解除によるカバー部材6のブラケット本体3からの脱離を防止する。したがって補強片9の弾性脚4に対する配置間隔は、例えばカバー部材6がほぼ真下に強い力で引っ張られて嵌合溝1から抜ける程度に弾性脚4が極度に撓む際の撓み量で接触する程度とされ、後述する正規の取り外し方法による場合に弾性脚4に衝接することはない。なお、この実施の形態においては、図2等に示すように、補強片9は上述したストッパ片25を兼ねて構成される。
以上のようにして装着されるカバー部材6のブラケット本体3からの取り外しは、弾性脚4と嵌合溝1の係合するカバー部材6下端縁部7を中心にフック5を回転させる装着時とは逆に、カバー部材6上端縁部8、より詳細には連結片3cにほぼ接触するカバー部19の上端縁19aを中心にしてカバー部材6を回転させ、フック5と張り出し部2との係止状態を維持しつつ弾性脚4を嵌合溝1から弾発的に係合解除した後、今度はカバー部材6を下方に下ろしてフック5と張り出し部2を係止解除させることによってなされる。
手順を詳しく説明すると、カバー部材6の両挟持壁20、20を指で摘み、図5において白抜きの矢印で示すように上方に向かって反時計回りに引き起こすと、カバー部材6はカバー部19上端縁19aを連結片3cの基端部に摺接させるようにして回転し、このときフック5と張り出し部2は係止基端部27を中心に係止状態を維持しながら回転し、さらにこの回転により弾性脚4には嵌合溝1の下方の内壁面を押す力が働き、回転の進行に伴って次第に下方に向かって凸な弓状に弾性変形して嵌合溝1との係合深さを超える撓みを生じたときに嵌合溝1から弾発的に係合解除する。なお、カバー部19の上端縁19aと連結片3cとの間に仮に隙間が存在するときには、カバー部材6は同様にその上端縁部8を中心にして回転はするものの、この隙間の許す範囲内で一時的にフック5と張り出し部2の係止基端部27を中心にして回転する場合もある。
上述したように弾性脚4はフック5のアーム部22よりも板厚を厚くされ、また、弾性脚4が下方に傾斜してカバー部材6上端縁部8を中心に回転したときの弾性脚4自由端の回転軌道がより大きくなり、嵌合溝1との係合解除に必要な弾性変形量がより大きくなる、すなわち弾性脚4と嵌合溝1との実質的な係合深さが深くなることにより、カバー部材6のブラケット本体3からの取り外しには、その取り付けに比して極めて強い力が必要となる。
なお、以上の実施の形態においては、壁面14等の手摺ブラケットAの取り付け対象物への取り付け状態において、フック5を張り出し部2に対して上向きに係止させるとともに、弾性脚4をカバー部材6の基端から下向きに傾斜して突出させ、あるいはフック5を弾性脚4の上方に配置する場合を示したが、フック5の係止する向きと弾性脚4の傾きを反対方向にし、また、カバー部材6の上下端部7、8にフック5と弾性脚4のそれぞれを配置すればカバー部材6のがたつき防止は確保できるため、これらの向きや配置については、逆にすることも可能である。また、拡開鉤部23もアーム部22の先端部に限らず、例えば中間部に設けることも可能である。さらに、例えば大人用と子供用など複数本の手摺笠木11、11、・・を支持するように構成した場合にも、カバー部材6の回転スペースを確保すれば問題が生じることはない。
本発明を示す分解斜視図で、正面側を表す図である。 本発明を示す分解斜視図で、背面側を表す図である。 手摺笠木を支持、固定した状態を示す斜視図である。 手摺笠木を支持、固定した状態を示す縦断面図である。 ブラケット本体に対するカバー部材の取り付け、取り外し操作を示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 被係合部
2 被係止部
3 ブラケット本体
4 弾性脚
5 フック部
6 カバー部材
7 一端縁部
8 対向端縁部
9 補強片




Claims (3)

  1. ブラケット本体にカバー部材を脱離可能に装着してなり、
    前記カバー部材の一端縁部には、端縁にほぼ沿うように片持ち梁状に突設されて板厚方向に弾性変形可能で、装着状態においてブラケット本体に形成される被係合部に自由端部を係合する弾性脚が形成されるとともに、対向端縁部には、ブラケット本体に形成される被係止部に対して前記被係合部の開放方向に係止する弾性変形可能なフック部が形成され、
    被係止部にフック部を弾発係止させることによりブラケット本体にカバー部材を装着可能で、かつ、前記対向端縁部を中心にした回転操作により弾性脚を被係合部から弾発的に係合解除させることによってブラケット本体からカバー部材を脱離可能な手摺ブラケット。
  2. 前記カバー部材には、前記対向端縁部を中心にした回転操作による弾性脚の被係合部に対する弾発的な係合解除時の変形量では接触することなく、かつ、少なくともフック部の被係止部に対する係止解除方向への直線移動操作による弾性脚の被係合部からの弾発的な係合解除のための変形量において接触する間隔を隔てて弾性脚に近接する補強片が形成される請求項1記載の手摺ブラケット。
  3. 前記弾性脚は、フック部の被係止部に対して係止する向きの反対方向に傾斜して突設される請求項1または2記載の手摺ブラケット。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200446595Y1 (ko) * 2008-09-30 2009-11-11 고석진 벽부형 핸드레일

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KR200446595Y1 (ko) * 2008-09-30 2009-11-11 고석진 벽부형 핸드레일

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