JP2007182091A - ラジエータファン制御装置及びラジエータファン制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】産業車両走行時の産業車両内の冷却効率を上げつつ、産業車両の前後進の切替えが頻繁に発生する場合の産業車両内の冷却効率の低下を抑える。
【解決手段】産業車両1の前進時、ラジエータファン3の送風方向が「後方」となるようにラジエータファン3の回転方向を制御し、産業車両1の後進時の速度が切替速度(例えば、時速6km)以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】産業車両1の前進時、ラジエータファン3の送風方向が「後方」となるようにラジエータファン3の回転方向を制御し、産業車両1の後進時の速度が切替速度(例えば、時速6km)以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御するラジエータファン制御装置に関する。
一般に、エンジン駆動のフォークリフトなど、エンジンの発熱により内部温度が高くなる産業車両では、産業車両内の熱気をラジエータにより冷却させながらラジエータファンにより産業車両の外部後方に排出させている。
ところで、産業車両は、乗用車と異なり後進することが頻繁にある。例えば、フォークリフトでは、大きな荷の積載時で前方がよく見えないとき後進により荷を搬送する場合がある。
そのため、上述のように、冷却風を外部後方へ排出する産業車両において、後進が続くと、冷却風と外部から産業車両内に入る走行風とが衝突し続け、その間産業車両内から熱気が排出され難くなり、産業車両内の冷却効率が低下するおそれがある。
そこで、例えば、産業車両の前後進切替レバーとラジエータファンのブレード角度反転機構とを機械的に連動させ、常にラジエータファンの送風方向が産業車両の走行方向と反対方向になるようにして、冷却風と走行風とを衝突させないことが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭59−1825号
しかしながら、上述のように、産業車両の前後進の切替えに応じてラジエータファンの送風方向を切り替える構成では、ラジエータファンの送風方向の切替時、必ず無風状態となる。そのため、荷の積付け時など産業車両の前後進の切替えが頻繁に行われる場合では、ラジエータファンの無風状態も頻繁に発生するため、産業車両内の冷却効率が低下するおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明は、産業車両走行時の産業車両内の冷却効率を上げつつ、産業車両の前後進の切替えが頻繁に行われる場合の産業車両内の冷却効率の低下を抑えることが可能なラジエータファン制御装置及びラジエータファン制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成及び方法を採用した。
すなわち、本発明のラジエータファン制御装置は、産業車両の車速を検出する車速検出手段と、前記産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記車速検出手段により検出される前記産業車両の前後進切替後の車速が所定速度以上になると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する。
すなわち、本発明のラジエータファン制御装置は、産業車両の車速を検出する車速検出手段と、前記産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記車速検出手段により検出される前記産業車両の前後進切替後の車速が所定速度以上になると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する。
また、本発明のラジエータファン制御装置は、産業車両の前後進が切り替わると、所定時間の計時を開始するタイマと、前記産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記所定時間が満了すると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する。
このように、本発明のラジエータファン制御装置は、ラジエータファンの送風方向を産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向にしているので、そのとき冷却風と走行風との衝突が回避される。これにより、産業車両走行時の産業車両内の冷却効率を上げることができる。
また、本発明のラジエータファン制御装置は、産業車両の前後進が切り替わっても、所定の条件(車速または時間)が満たされるまではラジエータファンの送風方向を切り替えないので、産業車両の前後進の切替えが頻繁に行われる場合でも、ラジエータファンの回転方向の切替え回数を抑えることができ、ラジエータファンの無風状態の発生を抑えることができる。これにより、産業車両の前後進の切替えが頻繁に行われる場合の産業車両内の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、上記ラジエータファン制御装置は、さらに、前記ラジエータの水温を検出する水温検出手段を備え、前記制御手段は、前記水温検出手段により検出される水温に基づいて前記ラジエータファンの回転速度を制御するように構成してもよい。
これにより、ラジエータの予想最高水温を想定してラジエータファンの風量が一定に制御される構成に比べて、ラジエータファンのエネルギーが無駄に消費されなくなるため、産業車両の燃費を改善することができる。
また、上記ラジエータファン制御装置は、さらに、前記ラジエータの水温を検出する水温検出手段を備え、前記制御手段は、前記水温検出手段により検出される水温が所定水温よりも低い場合、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の走行方向と一致するように前記ラジエータファンの回転方向を制御するように構成してもよい。
これにより、冷却風と走行風とをキャンセルさせることができるので、例えば、エンジン始動時などにおいて、短時間に暖気を完了させることができたり、ラジエータの水温の上昇を早めることができる。そのため、エンジンを良好な動作状態にすばやく設定して燃費改善やエミッション低減を図ることができる。
また、本発明のラジエータファン制御方法は、産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御するラジエータファン制御方法であって、前記産業車両の前後進切替後の車速が所定速度以上になると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する。
また、本発明のラジエータファン制御方法は、産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御するラジエータファン制御方法であって、前記産業車両の前後進切替時から所定時間後、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する。
本発明によれば、産業車両走行時の産業車両内の冷却効率を上げつつ、産業車両の前後進の切替えが頻繁に発生する場合の産業車両内の冷却効率の低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の産業車両を示す図である。
図1(a)に示す産業車両1は、エンジン駆動のフォークリフトであって、車両後部に配置されるラジエータ2と、そのラジエータ2の前または後(図1(a)では前)に配置されるラジエータファン3と、産業車両1のタイヤやギアの単位時間当たりの回転数に基づいて産業車両1の車速を検出する車速センサ4(車速検出手段)と、車速センサ4から送られる車速を示す車速信号に基づいてラジエータファン3の駆動を制御する制御部5(制御手段)とを備えて構成されている。なお、制御部5は、車速信号に含まれる産業車両1の走行方向情報や産業車両1の操縦者から制御部5に与えられる走行方向の切替指示などにより、産業車両1の現在の走行方向を認識しているものとする。また、特許請求の範囲に記載するラジエータファン制御装置は、例えば、車速センサ4と、制御部5とにより構成されるものとする。
図1(a)は、本発明の実施形態の産業車両を示す図である。
図1(a)に示す産業車両1は、エンジン駆動のフォークリフトであって、車両後部に配置されるラジエータ2と、そのラジエータ2の前または後(図1(a)では前)に配置されるラジエータファン3と、産業車両1のタイヤやギアの単位時間当たりの回転数に基づいて産業車両1の車速を検出する車速センサ4(車速検出手段)と、車速センサ4から送られる車速を示す車速信号に基づいてラジエータファン3の駆動を制御する制御部5(制御手段)とを備えて構成されている。なお、制御部5は、車速信号に含まれる産業車両1の走行方向情報や産業車両1の操縦者から制御部5に与えられる走行方向の切替指示などにより、産業車両1の現在の走行方向を認識しているものとする。また、特許請求の範囲に記載するラジエータファン制御装置は、例えば、車速センサ4と、制御部5とにより構成されるものとする。
また、上記産業車両1のウエイト6には、開口部7が設けられており、その開口部7は、産業車両1が走行すると発生する走行風やラジエータファン3が回転すると発生する冷却風を通すための通風孔の役目を果たしている。
図1(b)は、制御部5を示す図である。
図1(b)に示す制御部5は、産業車両1のエンジンを制御したり、車速センサ4から送られてくる車速信号に基づいてファン回転指令値を算出するECU(Engine Control Unit)8と、ECU8で算出されるファン回転指令値に基づいてラジエータファン3の回転方向を制御しラジエータファン3の送風方向を切り替えるファンコントローラ9とを備えて構成されている。
図1(b)に示す制御部5は、産業車両1のエンジンを制御したり、車速センサ4から送られてくる車速信号に基づいてファン回転指令値を算出するECU(Engine Control Unit)8と、ECU8で算出されるファン回転指令値に基づいてラジエータファン3の回転方向を制御しラジエータファン3の送風方向を切り替えるファンコントローラ9とを備えて構成されている。
図2は、産業車両1の車速とラジエータファン3の送風方向との関係を示す図である。なお、図2に示すグラフの縦軸はラジエータファン3の送風方向を示しており、グラフの中心0から上方が「後方」(産業車両1の後進時の走行方向と同方向)を示し、グラフの中心0から下側が「前方」(産業車両1の前進時の走行方向と同方向)を示している。また、図2に示すグラフの横軸は産業車両1の車速を示しており、グラフの中心0から右側が産業車両1の前進方向の速さを示し、グラフの中心0から左側が産業車両1の後進方向の速さを示している。
図2に示すように、産業車両1は、産業車両1の後進時の車速が切替速度(所定速度)以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御している。
なお、上記切替速度は、時速6kmとしてもよい。
例えば、産業車両により荷の積付けが行われる際の産業車両の平均速度は、およそ時速4〜6kmとなる。そのため、上記切替速度を時速6kmとすることにより、産業車両1により荷の積付けが行われている期間、ラジエータファン3の送風方向の切替え回数が増えなくなるため、産業車両1の冷却効率の低下を抑えることができる。
例えば、産業車両により荷の積付けが行われる際の産業車両の平均速度は、およそ時速4〜6kmとなる。そのため、上記切替速度を時速6kmとすることにより、産業車両1により荷の積付けが行われている期間、ラジエータファン3の送風方向の切替え回数が増えなくなるため、産業車両1の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、産業車両1は、ラジエータファン3の送風方向の切替制御の際、ヒステリシスを持たせるように構成してもよい。例えば、ラジエータファン3の送風方向を「後方」から「前方」に切り替える際の産業車両1の後進時の車速を時速6.5kmとし、ラジエータファン3の送風方向を「前方」から「後方」に切り替える際の産業車両1の後進時の車速を時速5.5kmとしてもよい。これにより、産業車両1が時速6km付近で走行している際のラジエータファン3の送風方向の切替においてチャタリングの発生を抑えることができる。
このように、産業車両1は、産業車両1の後進時の車速が切替速度以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わる構成であるため、そのとき産業車両1の後進時の冷却風と走行風との衝突が回避される。これにより、産業車両1後進時の産業車両1内の冷却効率を上げることができる。そのため、ラジエータ2の能力を下げることができ、その分ラジエータ2の小型化や低コスト化を図ることができる。
また、産業車両1は、産業車両1の前後進が切り替わっても、後進時の速さが切替速度以上になるまではラジエータファン3の送風方向を切り替えないので、産業車両1の前後進が頻繁に繰り返される場合でも、ラジエータファン3の回転方向の切替え回数を抑えることができ、ラジエータファン3の無風状態の発生を抑えることができる。これにより、産業車両1の前後進の切替えが頻繁に行われる場合の産業車両1内の冷却効率の低下を抑えることができる。
なお、上記実施形態では、産業車両1の車速のみに基づいてラジエータファン3の送風方向を切り替える構成であるが、産業車両1の車速に基づいてラジエータファン3の送風方向を切り替えつつ、ラジエータ2に流れる冷却水の温度(以下、ラジエータ2の水温という)の変化に応じてラジエータファン3の送風量を制御してもよい。
図3(a)は、本発明の他の実施形態の産業車両を示す図である。なお、図1(a)に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図3(a)に示す産業車両10は、ラジエータ2と、ラジエータファン3と、車速センサ4と、ラジエータ2の水温を検出する水温センサ11と、車速信号及び水温センサ11から送られる水温を示す水温信号に基づいてラジエータファン3の駆動を制御する制御部12(制御手段)とを備えて構成されている。なお、制御部12は、制御部5と同様に、車速信号に含まれる産業車両10の走行方向情報や産業車両10の操縦者から制御部12に与えられる走行方向の切替指示などにより、産業車両10の現在の走行方向を認識しているものとする。また、特許請求の範囲に記載するラジエータファン制御装置は、例えば、車速センサ4と、水温センサ11と、制御部12とにより構成されるものとする。
図3(a)に示す産業車両10は、ラジエータ2と、ラジエータファン3と、車速センサ4と、ラジエータ2の水温を検出する水温センサ11と、車速信号及び水温センサ11から送られる水温を示す水温信号に基づいてラジエータファン3の駆動を制御する制御部12(制御手段)とを備えて構成されている。なお、制御部12は、制御部5と同様に、車速信号に含まれる産業車両10の走行方向情報や産業車両10の操縦者から制御部12に与えられる走行方向の切替指示などにより、産業車両10の現在の走行方向を認識しているものとする。また、特許請求の範囲に記載するラジエータファン制御装置は、例えば、車速センサ4と、水温センサ11と、制御部12とにより構成されるものとする。
図3(b)は、制御部12を示す図である。なお、図1(b)に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図3(b)に示す制御部12は、産業車両10のエンジンを制御したり、車速信号及び水温信号に基づいてファン回転指令値を算出するECU13と、ファン回転指令値に基づいてラジエータファン3の回転方向や回転速度を制御し、ラジエータファン3の送風方向や送風量を制御するファンコントローラ14とを備えて構成されている。
図3(b)に示す制御部12は、産業車両10のエンジンを制御したり、車速信号及び水温信号に基づいてファン回転指令値を算出するECU13と、ファン回転指令値に基づいてラジエータファン3の回転方向や回転速度を制御し、ラジエータファン3の送風方向や送風量を制御するファンコントローラ14とを備えて構成されている。
図4は、産業車両10の車速とラジエータファン3の送風方向/送風量とラジエータ2の水温との関係を示す図である。なお、図4に示すグラフの縦軸はラジエータファン3の送風方向及び送風量を示しており、グラフの中心0から上方が「後方」を示し、グラフの中心0から下方が「前方」を示し、グラフの中心0から離れるに従って送風量が大きくなることを示している。また、図4に示すグラフの横軸は産業車両10の車速を示しており、グラフの中心0から右側が産業車両10の前進方向の速さを示し、グラフの中心0から左側が産業車両10の後進方向の速さを示している。
図4に示すように、産業車両10は、産業車両10の後進時の車速が切替速度(所定速度)以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御すると共に、ラジエータ2の水温が高水温(例えば、80〜90℃)のとき、ラジエータファン3の送風量がd1になるようにラジエータファン3の回転速度を制御し、ラジエータ2の水温が低水温(例えば、50〜60℃)のとき、ラジエータファン3の送風量がd2(d1>d2)になるようにラジエータファン3の回転速度を制御している。
すなわち、産業車両10は、産業車両10の後進時の車速が切替速度以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御すると共に、ラジエータ2の水温に応じて、ラジエータファン3の回転速度を制御している。
これにより、産業車両10は、上記産業車両1と同様、産業車両10後進時の産業車両10内の冷却効率を上げつつ、産業車両10の前後進の切替えが頻繁に行われる場合の産業車両10内の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、産業車両10は、ラジエータ2の水温に応じて、ラジエータファン3の回転速度を制御する構成であるので、ラジエータ2の予想最高水温を想定してラジエータファン3の風量が一定に制御される構成に比べて、ラジエータファン3のエネルギーが無駄に消費されなくなるため、産業車両10の燃費を改善することができる。
なお、産業車両10は、上記産業車両1と同様に、ラジエータファン3の送風方向の切替制御の際、ヒステリシスを持たせるように構成してもよい。これにより、ラジエータファン3の送風方向の切替えにおけるチャタリングの発生を抑えることができる。
また、図4に示すように、産業車両10は、ラジエータ2の水温が極低水温(例えば、50〜60℃)(所定温度)よりも低い場合、産業車両1の前進時、ラジエータファン3の送風方向を「前方」とし、産業車両1の後進時、ラジエータファン3の送風方向を「後方」とすると共に、産業車両10の車速に応じてラジエータファン3の送風量を変えている。
すなわち、産業車両10は、ラジエータ2の水温が極低水温よりも低い場合、ラジエータファン3の送風方向が産業車両10の前後進切替後の走行方向と一致するようにラジエータファン3の回転方向を制御している。
これにより、産業車両10は、冷却風と走行風とをキャンセルさせることができるので、例えば、エンジン始動時などにおいて、短時間に暖気を完了させることができたり、ラジエータ2の水温の上昇を早めることができる。そのため、エンジンを良好な動作状態にすばやく設定して燃費改善やエミッション低減を図ることができる。
また、産業車両10は、外気温が非常に低い場合も、ラジエータ2の水温の低下を防止することができるため、アイドリングストップを行う産業車両や間欠的にエンジンが動作するハイブリッド産業車両における燃費改善やエミッション低減に対して特に有用である。
なお、上記産業車両10は、産業車両10の後進時の車速が切替速度以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御する動作、及び、ラジエータ2の水温に応じて、ラジエータファン3の回転速度を制御する動作のみを実行してもよい。
また、上記産業車両10は、産業車両10の後進時の車速が切替速度以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御する動作、及び、ラジエータ2の水温が極低水温よりも低い場合、ラジエータファン3の送風方向が産業車両10の前後進切替後の走行方向と一致するようにラジエータファン3の回転方向を制御する動作のみを実行してもよい。
また、上記産業車両1、10では、産業車両1、10の後進時の車速が切替速度以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「後方」から「前方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御する構成であるが、産業車両1、10の前進時の車速が切替速度(所定速度:例えば、時速6km)以上になると、ラジエータファン3の送風方向が「前方」から「後方」に切り替わるようにラジエータファン3の回転方向を制御してもよい。
また、上記産業車両1、10において、車速信号に含まれる産業車両1、10の走行方向情報や産業車両1、10の操縦者からECU8、13に与えられる走行方向の切替指示などにより、産業車両1、10が前進から後進(または、後進から前進)に切り替わると
、ECU8、13に備えられるタイマが所定時間(例えば、5秒程度)の計時を開始し、その所定時間が満了したときに、ラジエータファン3の送風方向を「後方」から「前方」(または、「前方」から「後方」)に切り替えるようにラジエータファン3の回転方向を制御してもよい。この場合、所定時間の満了前に産業車両1、10が後進から前進(また
、前進から後進)に切り替わると、タイマをリセットし、ラジエータファン3の送風方向がそのままとなるようにラジエータファン3の回転方向を制御する。
、ECU8、13に備えられるタイマが所定時間(例えば、5秒程度)の計時を開始し、その所定時間が満了したときに、ラジエータファン3の送風方向を「後方」から「前方」(または、「前方」から「後方」)に切り替えるようにラジエータファン3の回転方向を制御してもよい。この場合、所定時間の満了前に産業車両1、10が後進から前進(また
、前進から後進)に切り替わると、タイマをリセットし、ラジエータファン3の送風方向がそのままとなるようにラジエータファン3の回転方向を制御する。
このように構成しても、産業車両1、10の走行時の冷却効率を上げつつ、産業車両1、10の前後進の切替えが頻繁に行われる場合の産業車両1、10内の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、上記産業車両1、10は、ホイールローラやトーイング車などフォークリフトに限定されない。
また、上記産業車両1、10は、ハイブリットエンジン駆動でもよいし、燃料電池によるモータ駆動でもよい。
また、上記産業車両1、10は、ハイブリットエンジン駆動でもよいし、燃料電池によるモータ駆動でもよい。
また、上記切替速度は、時速6kmに限定されることは無く、特許請求の範囲内であれあば適宜変更可能である。
1 産業車両
2 ラジエータ
3 ラジエータファン
4 車速センサ
5 制御部
6 ウエイト
7 開口部
8 ECU
9 ファンコントローラ
10 産業車両
11 水温センサ
12 制御部
13 ECU
14 ファンコントローラ
2 ラジエータ
3 ラジエータファン
4 車速センサ
5 制御部
6 ウエイト
7 開口部
8 ECU
9 ファンコントローラ
10 産業車両
11 水温センサ
12 制御部
13 ECU
14 ファンコントローラ
Claims (6)
- 産業車両の車速を検出する車速検出手段と、
前記産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記車速検出手段により検出される前記産業車両の前後進切替後の車速が所定速度以上になると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する、
ことを特徴とするラジエータファン制御装置。 - 産業車両の前後進が切り替わると、所定時間の計時を開始するタイマと、
前記産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記所定時間が満了すると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する、
ことを特徴とするラジエータファン制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載のラジエータファン制御装置であって、
前記ラジエータの水温を検出する水温検出手段を備え、
前記制御手段は、前記水温検出手段により検出される水温に基づいて前記ラジエータファンの回転速度を制御する、
ことを特徴とするラジエータファン制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載のラジエータファン制御装置であって、
前記ラジエータの水温を検出する水温検出手段を備え、
前記制御手段は、前記水温検出手段により検出される水温が所定水温よりも低い場合、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の走行方向と一致するように前記ラジエータファンの回転方向を制御する、
ことを特徴とするラジエータファン制御装置。 - 産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御するラジエータファン制御方法であって、
前記産業車両の前後進切替後の車速が所定速度以上になると、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する、
ことを特徴とするラジエータファン制御方法。 - 産業車両内の熱気をラジエータを介して外部に排出するためのラジエータファンの駆動を制御するラジエータファン制御方法であって、
前記産業車両の前後進切替時から所定時間後、前記ラジエータファンの送風方向が前記産業車両の前後進切替後の走行方向と反対方向になるように前記ラジエータファンの回転方向を制御する、
ことを特徴とするラジエータファン制御方法。
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JP2005380542A JP2007182091A (ja) | 2005-12-29 | 2005-12-29 | ラジエータファン制御装置及びラジエータファン制御方法 |
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JP2005380542A Withdrawn JP2007182091A (ja) | 2005-12-29 | 2005-12-29 | ラジエータファン制御装置及びラジエータファン制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9550415B2 (en) | 2014-02-21 | 2017-01-24 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Vehicles incorporating cooling drag reduction systems and methods |
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2005
- 2005-12-29 JP JP2005380542A patent/JP2007182091A/ja not_active Withdrawn
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US9550415B2 (en) | 2014-02-21 | 2017-01-24 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Vehicles incorporating cooling drag reduction systems and methods |
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