JP2007181923A - ロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信回線を介して移動形のロボット30を駆動制御する。
【解決手段】グリッパ32、走行用のモータ33、昇降用のモータ34を有するロボット30をビーム31上に往復走行自在に設置し、無線通信回線を介して、ロボット30に搭載する制御コンピュータと、外付けの指令コンピュータ35とを双方向に接続する。
【選択図】図10

Description

この発明は、マテハン用の移動形のロボット装置に関する。
物品搬送用のロボット、いわゆるマテハン用のロボットは、あらゆる産業分野において広く使用されている。なお、このようなロボットは、2軸以上の駆動軸を有し、2次元的または3次元的に移動する移動形のロボットであることが普通である。
従来の移動形のロボットには、駆動用の電源ラインの他に、各種の指令データや確認データなどを送受するために通信ラインが接続されている。そこで、電源ラインは、トロリを介してロボットに駆動用の電源を供給し、通信ラインは、たとえば伸縮自在のケーブルを介し、ロボットに対して必要なデータを供給し、ロボットからのデータを外部に送出することができる。
かかる従来技術によるときは、ロボットは、電源ラインの他に有線の通信ラインを接続しなければならないから、設置工事が煩雑となり、工費も嵩みがちであるという問題が避けられない。殊に、移動ストロークが長大な移動形のロボットは、通信ラインに要する経費が無視できない上、繰返し動作に対する通信ラインの耐久性、信頼性を確保することが極めて難しいという問題があった。なお、かかる移動形のロボットを無線通信回線によって制御すると、通信回線に混入するノイズなどに起因してロボットが暴走する危険がある。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、各軸の現在位置が指令されたプログラムのスタート位置に一致していることを動作開始の条件とすることによって、無線通信回線を利用しても、暴走の危険を無視し得るレベルにまで小さくすることができるロボット装置を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、ビーム上に往復走行自在に設置し、走行用のモータ、昇降用のモータを搭載するロボットと、ロボットに搭載し、昇降用のモータを介して昇降させるグリッパと、ロボットに搭載し、走行用のモータ、昇降用のモータをロボットの各駆動軸用の駆動源として駆動制御する制御コンピュータと、無線通信回線を介して制御コンピュータと双方向に接続する外付けの指令コンピュータとを備えることをその要旨とする。
なお、制御コンピュータは、ロボットの各軸の現在位置が指令コンピュータから指令される各プログラムのスタート位置に一致していることを条件として当該プログラムの動作を開始してもよく、指令されたプログラムのステップにおけるロボットの移動方向が所定のa軸方向(ただし、a=1、2…)の動作であることを条件として当該ステップの動作を開始してもよい。
また、制御コンピュータは、指令されたプログラムの完了を指令コンピュータに報告してもよく、指令されたプログラムの各ステップの完了を指令コンピュータに報告してもよい。
ただし、この発明において、プログラムとは、ロボットの各駆動軸を駆動することによるロボットの一連の移動動作をいい、ステップとは、プログラムを構成する単位移動動作をいう。また、駆動軸は、ロボットを直線運動させるものであってもよく、回転運動させるものであってもよい。
かかる発明の構成によるときは、制御コンピュータは、無線通信回線を介して上位の指令コンピュータに接続され、たとえば、ロボットの各軸の現在位置が、指令コンピュータから指令される各プログラムのスタート位置に一致していることを条件として当該プログラムの動作を開始させることができる。そこで、ロボットは、各軸の現在位置が指令されたプログラムのスタート位置に一致していない限り、当該プログラムの動作を開始することがない。すなわち、ロボットは、仮に特定のプログラムの実行を誤って指令されても、各軸の現在位置が、そのプログラムの本来のスタート位置にない限り、そのプログラムの動作を開始することがなく、高い安全性を実現することができる。
したがって、ロボットは、各プログラムの本来のスタート位置以外の位置から不用意に移動するおそれが全くなく、無線通信回線を利用しても、暴走の危険を実質的に無視し得るレベルにまで小さくすることができ、十分高い動作信頼性を実現することができる。また、有線の通信ラインを設ける必要がないから、設置工事や改修工事、日常の保守点検工事などに要する費用を大幅に削減することができる。
なお、各プログラムのスタート位置は、ロボットに搭載する制御コンピュータ内にあらかじめデータベースとして記憶させておくものとし、かかるデータベースは、ロボットの動作内容を規定するティーチング操作を利用して、極めて容易に自動作成することができる。ティーチング操作に当り、ロボットの所定の動作内容や、その順序を規定するために、各動作のスタート位置、エンド位置を指示することは、一般に必要不可欠であるからである。
制御コンピュータは、指令されたプログラムのステップがa軸方向の動作であることを条件として当該ステップの動作を開始することにより、ティーチング操作によって作成されたデータベースの誤りを容易に検知することができる。
なお、制御コンピュータは、引き続く複数回の受信データが同一であることを条件として指令されたプログラムを有効とすることにより、無線通信回線に混入するノイズの影響を有効に排除することができる。ノイズの影響による受信データの誤りは、同一の態様の誤りが2回以上つづけて発生することは実質的にあり得ないからである。そこで、引き続く受信データの受信回数は、一般に2回以上とすれば十分である。
指令されたプログラムの完了を制御コンピュータから指令コンピュータに報告するときは、指令コンピュータは、当該報告を受領することにより、あらかじめ定められた制御ロジックを参照して次に実行すべきプログラムを選択し、それを制御コンピュータに指令することができる。また、指令されたプログラムの各ステップの完了を制御コンピュータから指令コンピュータに報告するときは、指令コンピュータは、当該報告を受領することにより、あらかじめ定められた制御ロジックを参照して、同一プログラムの次ステップの実行を制御コンピュータに指令することができる。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
ロボットの駆動制御装置は、移動形のロボットRBに搭載する制御コンピュータ10に対し、無線通信回線Lを介して指令コンピュータ20を双方向に接続してなる(図1)。
ロボットRBは、X軸、Y軸、Z軸の直交する3軸の駆動軸を有し、各軸方向の駆動源としてのモータM、M…と、各軸方向の位置検出器P、P…とを搭載している。なお、各モータMは、制御コンピュータ10によって個別に駆動制御され、各位置検出器Pの出力は、各軸の現在位置X、Y、Zとして、制御コンピュータ10にリアルタイムに入力されている。また、制御コンピュータ10には、ロボットRB内に設置する図示しないセンサからのセンサ情報Dr が併せ入力されている。
ロボットRBは、3軸の駆動軸の各軸方向に移動することにより、任意の対象PLに所定の動作を働きかけることができる。たとえば、ロボットRBが工作機械に未加工のワークを搬入するマテハン用のロボットである場合、対象PLは、工作機械であり、ロボットRBが搬入コンベヤによって搬入される物品を所定の場所の容器内に荷卸しするマテハン用のロボットである場合、対象PLは、搬入コンベヤと容器である。
制御コンピュータ10、指令コンピュータ20には、それぞれ無線通信装置11、21が組み合わされており、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20は、ロボットRBの全移動ストロークに亘って、無線通信回線Lを介して互いに安定にデータ交信することができる。ただし、ここにいう無線通信回線Lは、電波の他、光、赤外線、超音波などの任意の無線通信媒体を使用するものを含む。なお、指令コンピュータ20には、対象PL内の図示しないセンサからのセンサ情報Dp が入力されている。
制御コンピュータ10には、ロボットRBを駆動制御するために、各プログラムm(m=1、2…m)を構成するステップn(n=1、2…n)ごとのスタート位置Xmn、Ymn、Zmnがあらかじめデータベースとして記憶されている(図2)。ただし、図2において、各プログラムmを構成するステップnの数は、プログラムmごとに同じであってもよく、異なっていてもよい。
図2のデータベースには、各プログラムmのエンド位置Xm 、Ym 、Zm が付随しているものとする。各プログラムmのエンド位置Xm 、Ym 、Zm は、次に実行すべきプログラムm+1が存在するとき、その最初のステップ1のスタート位置X(m+1)1、Y(m+1)1、Z(m+1)1に一致する。そこで、制御コンピュータ10は、無線通信回線Lを介して指令コンピュータ20から特定のプログラムmの特定のステップnの実行を指令されると、図2のデータベースを参照してモータM、M…を適切に駆動制御し、ステップnのスタート位置Xmn、Ymn、ZmnにあるロボットRBを次ステップn+1のスタート位置Xm(n+1)、Ym(n+1)、Zm(n+1)、または、次に実行すべきプログラムm+1のスタート位置X(m+1)1=Xm 、Y(m+1)1=Ym 、Z(m+1)1=Zm に移動させることができる。
制御コンピュータ10の具体的な動作は、たとえば図3のプログラムフローチャートに示すとおりである。
制御コンピュータ10は、指令コンピュータ20からプログラムm、ステップnの実行を指令されると、「ダブルチェック」、「位置確認」、「方向確認」、「条件確認」の各サブルーチンを実行し(図3のプログラムステップ(1)〜(4)、以下、単に(1)〜(4)のように記す)、指令されたプログラムmのステップnを実行して(5)、所定のいずれかのモータMを駆動制御する。つづいて、制御コンピュータ10は、モータMに対応する位置検出器Pの出力を監視してステップnの完了を待ち(6)、プログラムmに次ステップn+1があるときは(7)、指令コンピュータ20に対し、無線通信回線Lを介してステップnの完了を報告して(8)、終了する。一方、制御コンピュータ10は、次ステップn+1がないときは(7)、指令コンピュータ20に対し、プログラムmの完了を報告するとともに(9)、次に実行可能なプログラムm′(ただし、m′≠m)を報告して(10)、終了する。
ただし、図3のプログラムステップ(7)において、次ステップn+1の有無の判断は、図2のデータベースを参照して、プログラムステップ(5)、(6)において実行したステップnがプログラムmの最終ステップであるか否かを判定すればよい。また、プログラムステップ(10)において、次に実行可能なプログラムm′は、プログラムステップ(5)、(6)を完了後の各軸の現在位置X=Xm 、Y=Ym 、Z=Zm がスタート位置Xm′1、Ym′1、Zm′1に一致するプログラムm′を図2のデータベースから抽出して見出すことができる。なお、このときのプログラムm′は、1個のみに限らず、2個以上であってもよい。
指令コンピュータ20は、制御コンピュータ10からプログラムmのステップnの完了が報告されると(8)、図4のプログラムフローチャートに従って動作する。すなわち、指令コンピュータ20は、「ダブルチェック」のサブルーチンを実行した後(図4のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、次ステップn+1の実行が可能であることを確認し(2)、n=n+1として(3)、プログラムm、ステップn=n+1の実行を制御コンピュータ10に指令する(4)。そこで、制御コンピュータ10は、図3のプログラムフローチャートに従って、次ステップn+1を実行することができる。
よって、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20は、プログラムmの1ステップを実行するごとに指令データ、報告データを交換しながら、プログラムmのステップn=1、2…nを順に実行することができる。ただし、図4のプログラムステップ(2)において、指令コンピュータ20は、たとえば対象PLからのセンサ情報Dp を含む制御ロジックを参照して、次ステップn+1の実行の可否を判断することができる。なお、指令コンピュータ20には、各プログラムmのステップnごとに、次ステップn+1を実行するための制御ロジックがあらかじめ記憶されているものとする。
一方、制御コンピュータ10から、指令されたプログラムmの完了とともに次に実行可能なプログラムm′が報告されると(図3のプログラムステップ(9)、(10))、指令コンピュータ20は、「ダブルチェック」のサブルーチンを実行後(図5のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、報告された実行可能なプログラムm′の中から、次に実行すべきプログラムm=m′を選択する(5)。ただし、このときの指令コンピュータ20は、センサ情報Dp や、ロボットRBの制御順序を含む所定の制御ロジックに適合するように、特定の単一のプログラムm=m′を選択するものとする。なお、このときの指令コンピュータ20は、ロボットRBの各軸の現在位置X、Y、Zがスタート位置Xm1、Ym1、Zm1に一致するプログラムmを自動的に選択することができる。制御コンピュータ10から報告される実行可能なプログラムm′は、そのスタート位置Xm′1=X、Ym′1=Y、Zm′1=Zのものであるからである。
その後、指令コンピュータ20は、選択されたプログラムmの最初のステップn=1の実行、すなわちプログラムmの開始を制御コンピュータ10に指令して(6)、終了する。そこで、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20は、図3、図4のプログラムフローチャートに従って、新しいプログラムmの各ステップ1、2…nを順に実行すればよい。
なお、指令コンピュータ20は、外部から最初の起動指令が与えられると、無線通信回線Lを介し、制御コンピュータ10に対して実行可能なプログラムmの報告を求める(2)。これに対し、制御コンピュータ10は、各軸の現在位置X、Y、Zをキーとして図2のデータベースを検索し、スタート位置Xm1=X、Ym1=Y、Zm1=Zの1または2以上のプログラムmを抽出して指令コンピュータ20に報告する。そこで、指令コンピュータ20は、「ダブルチェック」のサブルーチンを実行しながら制御コンピュータ10からの報告を待ち((3)、(4))、制御コンピュータ10から報告された実行可能なプログラムmの中から次に実行すべき特定の単一のプログラムmを選択し(5)、プログラムmの開始を制御コンピュータ10に指令して(6)、終了する。
以上のようにして、指令コンピュータ20は、図5のプログラムステップ(6)により、制御コンピュータ10に対して特定の単一のプログラムmの開始を指令する。また、このとき指令されるプログラムmは、ロボットRBの各軸の現在位置X、Y、Zに対し、スタート位置Xm1=X、Ym1=Y、Zm1=Zのものに限られる。プログラムmは、図3のプログラムステップ(10)において、または図5のプログラムステップ(2)の報告要求に呼応して、それぞれ制御コンピュータ10により、スタート位置Xm1=X、Ym1=Y、Zm1=Zを条件として抽出されたプログラムm′、mの中から選択されるからである。
なお、図3〜図5において、二重枠によって表示する各プログラムステップ(図3のプログラムステップ(8)〜(10)、図4のプログラムステップ(4)、図5のプログラムステップ(2)、(6))は、それぞれ制御コンピュータ10または指令コンピュータ20が無線通信回線Lを介して相手方コンピュータに対してデータを送信する動作を示し、図6の「ダブル送信」のサブルーチンを利用することを示している。
図6において、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20の一方は、他方に対してデータを送信すると(図6のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、一定の時間遅れの後に(2)、同一のデータを再度送信する(3)。その後、一方のコンピュータは、さらに一定の時間遅れの後(4)、他方のコンピュータからの再送信要求がないことを確認して(5)、元の主ルーチンに復帰するが、他方のコンピュータからの再送信要求があれば(5)、図6の全体動作を繰り返す((1)〜(5))。すなわち、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20は、無線通信回線Lを介して相手方にデータを送信するとき、同一データを2回繰り返して送信するように動作する。
これに対し、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20は、相手方からのデータを受信するとき、「ダブルチェック」のサブルーチンを実行する(図3のプログラムステップ(1)、図4のプログラムステップ(1)、図5のプログラムステップ(1)、(3)、図7)。
図7において、一方のコンピュータは、他方のコンピュータからのデータを受信すると(図7のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、2回目のデータの受信を待った上((2)、(1)、(2))、同一のデータが受信されたときは(3)、その受信データを有効なデータとして記憶するが(4)、データが一致しないときは(3)、相手方コンピュータに対してデータの再送信を要求して(5)、以下、同様の動作を繰り返す((1)〜(3)、(5))。すなわち、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20は、引き続く2回の受信データが同一であることを条件として、その受信データを有効とすることができ、殊に制御コンピュータ10は、図3のプログラムステップ(1)により、引き続く2回の受信データが同一であることを条件として、指令コンピュータ20から指令されたプログラムmを有効とすることができる。
図3のプログラムステップ(2)の「位置確認」のサブルーチンの内容は、たとえば図8のとおりである。
図8において、指令コンピュータ20から指令されたプログラムmのステップn=1でない場合(図8のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、制御コンピュータ10は、そのまま主ルーチンに戻るが、ステップn=1である場合(1)、各軸の現在位置X、Y、Z、指令されたプログラムmのスタート位置Xm1、Ym1、Zm1について、Xm1=X、Ym1=Y、Zm1=Zの成否をチェックし(2)、その全部が成立することによって主ルーチンに戻り、一部または全部が成立しないと(2)、適当な異常表示を出力した上(3)、制御動作を強制的に終了させる。そこで、制御コンピュータ10は、ロボットRBの各軸の現在位置X、Y、Zが、指令コンピュータ20から指令されたプログラムmのスタート位置Xm1、Ym1、Zm1に一致していることを条件として、プログラムmの動作を開始することができる(図3のプログラムステップ(2)、(5))。
制御コンピュータ10が図3のプログラムステップ(3)において実行する「方向確認」のサブルーチンの内容は、たとえば図9のとおりである。すなわち、図9において、制御コンピュータ10は、指令されたプログラムmのステップnにおけるロボットRBの移動方向が1軸方向のみであることを確認すると(図9のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、主ルーチンに戻り、移動方向が2軸以上であると(1)、異常表示を出力し(2)、制御動作を強制終了させる。
ただし、図9のプログラムステップ(1)の判断は、図2のデータベースにおいて、プログラムmのステップn、次ステップn+1の各スタート位置Xmn、Ymn、Zmn、Xm(n+1)、Ym(n+1)、Zm(n+1)として、ステップnにおける各軸方向の移動量Δx=Xm(n+1)−Xmn、Δy=Ym(n+1)−Ymn、Δz=Zm(n+1)−Zmnのいずれか1だけがゼロでなく、他の全部がゼロである場合に成立し、移動量Δx、Δy、Δzの全部がゼロである場合、または2以上がゼロでない場合に不成立とする。なお、次ステップn+1が存在しないときは、スタート位置Xm(n+1)、Ym(n+1)、Zm(n+1)に代えて、エンド位置Xm 、Ym 、Zm を使用すればよい。制御コンピュータ10は、「方向確認」のサブルーチンを実行することにより、指令されたプログラムmのステップnが1軸方向だけの動作であることを条件としてステップnの動作を開始することができる(図3のプログラムステップ(3)、(5))。
なお、制御コンピュータ10は、図3のプログラムステップ(4)により、「条件確認」のサブルーチンを実行するが、その内容は、たとえば、ロボットRB内のセンサからのセンサ情報Dr を含む指令されたプログラムm、ステップnの実行許容条件のチェックルーチンである(図示省略)。
かかるロボットの駆動制御装置は、たとえば搬入コンベヤCV、CVを介して搬入される物品を定位置に荷卸しするためのマテハン用のロボット30に適用し、ロボット装置を構成することができる(図10)。
ロボット30は、台座31a、31aを介して支持するビーム31上に走行自在に設置されており、物品を把持するための昇降自在のグリッパ32を備えている。また、ロボット30には、走行用のモータ33、昇降用のモータ34が搭載されており、モータ33は、ロボット30をビーム31に沿って前後に駆動することができ(図10の矢印X方向)、モータ34は、グリッパ32を上下に昇降させることができる(同図の矢印Z方向)。すなわち、ロボット30は、X軸方向、Z軸方向の2軸の駆動軸を有する。
ロボット30には、図示しない制御コンピュータが搭載されており、制御コンピュータは、外付けの指令コンピュータ35に対し、ロボット30上のアンテナ30a、指令コンピュータ35上のアンテナ35aを使用する無線通信回線を介して双方向に接続されている。ただし、無線通信回線は、電波回線の他、光、赤外線、超音波などの回線であってもよい。指令コンピュータ35には、搬入コンベヤCV、CV、グリッパ32などを統括制御する別のコンピュータ36がケーブル36aを介して接続されている。
図10と図1とを対比すると、前者のロボット30、ロボット30内の制御コンピュータ、指令コンピュータ35は、それぞれ後者のロボットRB、制御コンピュータ10、指令コンピュータ20に対応している。また、後者の搬入コンベヤCV、CVは、前者の対象PLに対応しており、後者のモータ33、34は、前者のX軸、Z軸用のモータM、Mに対応している。
そこで、図10の制御コンピュータ、指令コンピュータ35は、図2相当のデータベースを制御コンピュータに記憶させた上、全体として図3〜図9のプログラムフローチャートに従って作動させることにより、ロボット30を所定の順序に作動させ、グリッパ32を介して搬入コンベヤCV、CV上の物品を順次荷卸しすることができる。ただし、このときの図2相当のデータベースは、2軸分のスタート位置Xmn、Zmn、エンド位置Xm 、Zm を記憶すれば十分である。また、搬入コンベヤCV、CVの起動停止動作や、グリッパ32の開閉動作は、たとえばロボット30の駆動制御内容を規定するプログラムmの特定のステップnに付随して指令コンピュータ35またはコンピュータ36内に制御タイミングを記憶させることにより、必要に応じて、指令コンピュータ35からロボット30内の制御コンピュータに指示することができる。
なお、図1において、ロボットRB内のセンサ情報Dr は、無線通信回線Lを介して指令コンピュータ20にも併せ送出することができる。指令コンピュータ20は、対象PLからのセンサ情報Dp と、センサ情報Dr とを使用することにより、次ステップn+1の実行の可否や、次に実行すべきプログラムmの選択のための制御ロジックを一層合理的に構築することができる。
また、図3〜図9のプログラムフローチャートにおいて、「ダブル送信」、「ダブルチェック」のサブルーチンは、無線通信回線Lを介するデータ交信の全部に適用する必要性は必ずしもなく、たとえば図4のプログラムステップ(4)、図5のプログラムステップ(6)、図3のプログラムステップ(1)に対してのみ適用し、必要最少限のデータ交信に制限してもよい。「ダブル送信」、「ダブルチェック」のサブルーチンを適用すると、データ交信に要する時間が長くなり、即応性を損うおそれがあるからである。
なお、図7のプログラムステップ(3)、すなわち引き続く2回の受信データが一致しているか否かのチェック動作は、図6の「ダブル送信」のサブルーチン側に移行させてもよい。ただし、このとき、データを受信する側のコンピュータは、データを受信する都度、受信データを送信側のコンピュータに送り返すものとし、送信側のコンピュータは、引き続く2回のデータ送信に対して、受信側のコンピュータから2回とも正しい応答がない限り、図6のプログラムステップ(1)〜(4)の動作を繰り返す。なお、受信側のコンピュータは、引き続く2回の受信データが同一でない限り、受信データを廃棄してそのまま待機し、相手方コンピュータに対してデータの再送信を要求する必要がない。
また、図8のプログラムステップ(1)は、これを削除することにより、各プログラムmの開始時に加えて、各プログラムmの各ステップnの開始時において、スタート位置Xmn=X、Ymn=Y、Zmn=Zの成否をチェックすることができる。
さらに、図9のプログラムステップ(2)は、プログラムmのステップnが所定のa軸方向(ただし、a=1、2…)であるか否かの判断内容に変更してもよい。ただし、aは、プログラムmのステップnごとに、図2のデータベースを利用して制御コンピュータ10に記憶させ、または指令コンピュータ20内に記憶させ、指令コンピュータ20からのプログラムm、ステップnの実行指令の都度、制御コンピュータ10自体により、または指令コンピュータ20からの指示により、適切に書き換えるものとする。
以上の説明において、ロボットRBの駆動軸は、直交座標系のみならず、円筒座標系や、極座標系を適用し、ロボットを回転運動させるものを含んでいてもよく、3軸以上の多関節系を構成するものであってもよい。
全体構成ブロック系統図 データベースの概念図 プログラムフローチャート(1) プログラムフローチャート(2) プログラムフローチャート(3) プログラムフローチャート(4) プログラムフローチャート(5) プログラムフローチャート(6) プログラムフローチャート(7) 適用例を示す構成斜視図
符号の説明
RB…ロボット
L…無線通信回線
m…プログラム
n…ステップ
X、Y、Z…現在位置
Xmn、Ymn、Zmn…スタート位置
10…制御コンピュータ
20…指令コンピュータ
30…ロボット
31…ビーム
32…グリッパ
33…走行用のモータ
34…昇降用のモータ
35…指令コンピュータ

特許出願人 技研株式会社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (5)

  1. ビーム上に往復走行自在に設置し、走行用のモータ、昇降用のモータを搭載するロボットと、該ロボットに搭載し、前記昇降用のモータを介して昇降させるグリッパと、前記ロボットに搭載し、前記走行用のモータ、昇降用のモータを前記ロボットの各駆動軸用の駆動源として駆動制御する制御コンピュータと、無線通信回線を介して前記制御コンピュータと双方向に接続する外付けの指令コンピュータとを備えてなるロボット装置。
  2. 前記制御コンピュータは、前記ロボットの各軸の現在位置が前記指令コンピュータから指令される各プログラムのスタート位置に一致していることを条件として当該プログラムの動作を開始することを特徴とする請求項1記載のロボット装置。
  3. 前記制御コンピュータは、指令されたプログラムのステップにおける前記ロボットの移動方向が所定のa軸方向(ただし、a=1、2…)の動作であることを条件として当該ステップの動作を開始することを特徴とする請求項1または請求項2記載のロボット装置。
  4. 前記制御コンピュータは、指令されたプログラムの完了を前記指令コンピュータに報告することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載のロボット装置。
  5. 前記制御コンピュータは、指令されたプログラムの各ステップの完了を前記指令コンピュータに報告することを特徴とする請求項4記載のロボット装置。
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