JP2007180634A - 直交ミキサ回路およびrf通信用半導体集積回路 - Google Patents

直交ミキサ回路およびrf通信用半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電流を抑えつつ、2次歪のバラツキも抑えることができる直交ミキサ回路およびRF通信用半導体集積回路を提供する。
【解決手段】直交ミキサ回路において、トランジスタQI3〜6とトランジスタQQ3〜6のベースに入力する90度異なるローカル信号は、振幅が大きくても、抵抗RI3,4、抵抗RQ3,4、容量C1,2により干渉を抑圧されると共に、容量C1,2により直流バイアスの変化が生ずることはないので、2次歪のバラツキを抑圧することができる。さらに、容量C1,2は、トランジスタQI1,2、抵抗R5よりなる差動回路と、トランジスタQQ1,2、抵抗R5よりなる差動回路の電流出力を合成するので、消費電流も削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミキサ回路に関係しており、特に信号を、周波数が等しく位相の90度異なる2つのローカル信号を用いて周波数変換する直交ミキサ回路およびRF通信用半導体集積回路に関するものである。
従来、無線信号処理回路は、各機能ブロック(信号を増幅する増幅器、信号の周波数を変換するミキサ、信号の所望の帯域のみ通過させるフィルタなど)ごとに個別部品を用いて構成していた。これが近年の半導体技術の向上により、無線信号処理回路を構成する機能ブロックを複数、1つの半導体チップへ内蔵することが可能となってきた。1つ或いは数個の半導体チップへ内蔵された無線信号処理回路はアンテナから受信した高周波信号を、高い品質(低雑音、所望以外の帯域の信号を抑圧など)でより低い周波数帯の信号に変換する。
無線信号処理回路を低コストで実現するためには、より多くの無線信号処理回路を構成する機能ブロックを1つの半導体チップへ内蔵する必要がある。この目的に対する障害の一つが所望以外の帯域の信号を抑圧するフィルタ回路の半導体チップへの内蔵化である。一般に、このフィルタ回路は、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ、誘電体フィルタなどが用いられる。これにより所望以外の帯域に存在する信号を抑圧するのであるが、SAWフィルタや誘電体フィルタの半導体チップ内蔵化はできない。
一般に、個別部品での無線信号処理回路はスーパーヘテロダイン方式と呼ばれる構成で、SAWフィルタや誘電体フィルタを必要とする(スーパーヘテロダイン方式に関しては、例えば、非特許文献1参照)が、SAWフィルタや誘電体フィルタは半導体チップへ内蔵することはできないので、半導体で製造する無線信号処理回路をスーパーヘテロダイン方式で構成すると半導体チップ外部にSAWフィルタや誘電体フィルタを外付けすることになる。そのため部品点数、実装面積が増大することになる。
そこで、半導体回路の長所(半導体チップ間の部品定数の絶対値はばらつくが、1つの半導体チップ内での部品定数の相対値は高精度で一致する)を利用し、SAWフィルタや誘電体フィルタが不要な無線信号処理回路方式が提案されている。これは、ゼロIF方式、低IF方式、広帯域IF方式などである。いずれも外付けのSAWフィルタや誘電体フィルタを必要とせず、所望の帯域以外の帯域に存在する信号の抑圧は半導体へ内蔵可能なフィルタで行なう(無線方式、或いはシステム的な要求より一部のフィルタを外付けする必用が生ずることもある)。
ゼロIF方式、低IF方式、広帯域IF方式などの基本原理は、例えば、非特許文献2を参照されたい。ゼロIF方式、低IF方式、広帯域IF方式には信号の周波数を変換するミキサ回路の構成にはある共通の特徴がある。このミキサを直交ミキサと呼び、一般的な回路図を図2に示す。
図2の直交ミキサ回路において、10はローカル信号発振器、20は90度移相回路、30〜50はバイアス回路、VCCは電池、C3,4は容量、R1,2,RI1,2,RI5〜7,RQ1,2,RQ5〜7は抵抗、QI1〜6,QQ1〜6はトランジスタ、IEI1,2,IEQ1,2は電流源、RFin1,2は入力端子、Iout1,2はI出力端子、Qout1,2はQ出力端子、である。
図2では、
電流源IEI1の電流=電流源IEI2の電流
=電流源IEQ1の電流=電流源IEQ2の電流
トランジスタQI1,QI2,QQ1,QQ2は同一サイズ、同一形状、同一特性
トランジスタQI3〜6,QQ3〜6は同一サイズ、同一形状、同一特性
RI1の抵抗値=RI2の抵抗値=RQ1の抵抗値=RQ2の抵抗値=RL
RI6の抵抗値=RI7の抵抗値=RQ6の抵抗値=RQ7の抵抗値
RI5の抵抗値=RQ5の抵抗値=RE
R1の抵抗値=R2の抵抗値
C3の容量値=C4の容量値
である。
図2のトランジスタQI1〜6,QQ1〜6はバイアス回路30〜50により適切な動作をするよう直流バイアス電圧を与えているものとする。すなわち、
トランジスタQI1のベース電圧=トランジスタQI2のベース電圧
=トランジスタQQ1のベース電圧=トランジスタQQ2のベース電圧
トランジスタQI3のベース電圧=トランジスタQI4のベース電圧
=トランジスタQI5のベース電圧=トランジスタQI6のベース電圧
=トランジスタQQ3のベース電圧=トランジスタQQ4のベース電圧
=トランジスタQQ5のベース電圧=トランジスタQQ6のベース電圧
トランジスタQI1のベース電圧>トランジスタQI1のエミッタ電圧
トランジスタQI1のコレクタ電圧>トランジスタQI1のエミッタ電圧
トランジスタQI2のベース電圧>トランジスタQI2のエミッタ電圧
トランジスタQI2のコレクタ電圧>トランジスタQI2のエミッタ電圧
トランジスタQI3,5のコレクタ電圧>トランジスタQI3,5のエミッタ電圧
トランジスタQI4,6のコレクタ電圧>トランジスタQI4,6のエミッタ電圧
トランジスタQQ1のベース電圧>トランジスタQQ1のエミッタ電圧
トランジスタQQ1のコレクタ電圧>トランジスタQQ1のエミッタ電圧
トランジスタQQ2のベース電圧>トランジスタQQ2のエミッタ電圧
トランジスタQQ2のコレクタ電圧>トランジスタQQ2のエミッタ電圧
トランジスタQQ3,5のコレクタ電圧>トランジスタQQ3,5のエミッタ電圧
トランジスタQQ4,6のコレクタ電圧>トランジスタQQ4,6のエミッタ電圧
であるとする。
入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号は、容量C3,4にて直流成分をカットされ、トランジスタQI1,2のベース、トランジスタQQ1,2のベースへ2つに分岐されて入力する。電流源IEI1,2はトランジスタQI1,2へ、電流源IEI1,2はQQ1,2へバイアス電流を供給する。
トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗RI5,RQ5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換される。
入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧(交流成分)をvRF、電圧−電流変換後のRF信号電流(交流成分)をiRFとすると、
iRF
=トランジスタQI1のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)−
トランジスタQI2のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)
=トランジスタQI1のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)−
トランジスタQI2のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)
=vRF/RE
となる。
トランジスタQI3〜6のベースにはローカル信号発振器10から出力されたローカル信号が入力する。従って、トランジスタQI3〜6はローカル信号発振器10と同じ位相で電流をスイッチするスイッチ回路として動作する。この場合、スイッチする電流は先のiRFである。iRFをローカル信号と同じ位相でスイッチすることでトランジスタQI3orQI5のコレクタ電圧とQI4orQI6のコレクタ電圧の差成分(出力端子Iout1の電圧をVIout1、Iout2の電圧をVIout2とするとVIout1−VIout2)にはiRFの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分が含まれる。
ローカル信号は差動信号である。つまり、トランジスタQI3orQI5のベースに入力されるローカル信号とQI4orQI6のベースに入力されるローカル信号とは位相が180度異なる。トランジスタQI3orQI5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQI4orQI6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より大きいとき、トランジスタQI3orQI5のベースコレクタ間はオン状態、トランジスタQI4orQI6のベースコレクタ間はオフ状態となり、トランジスタQI3orQI5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQI4orQI6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より小さいとき、トランジスタQI3orQI5のベースコレクタ間はオフ状態、トランジスタQI4orQI6のベースコレクタ間はオン状態となり、iRFをスイッチ処理する。
Iout1,2の後段には図示しないフィルタがあり、VIout1−VIout2よりiRFの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分のみを取り出す。
トランジスタQQ3〜6のベースにはローカル信号発振器10の信号を90度移相回路20で90度だけ位相をずらせたローカル信号が入力する。従って、トランジスタQQ3〜6はローカル信号発振器10と90度異なる位相で電流をスイッチするスイッチ回路として動作する。この場合、スイッチする電流は先のiRFである。iRFをローカル信号と90度異なる位相でスイッチすることでトランジスタQQ3orQQ5のコレクタ電圧とQQ4orQQ6のコレクタ電圧の差成分(出力端子Qout1の電圧をVQout1、Qout2の電圧をVQout2とするとVQout1−VQout2)にはiRFの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分が含まれる。
上記と同様、ローカル信号は差動信号であるので、トランジスタQQ3orQQ5のベースに入力されるローカル信号とQQ4orQQ6のベースに入力されるローカル信号とは位相が180度異なる。トランジスタQQ3orQQ5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQQ4orQQ6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より大きいとき、トランジスタQQ3orQQ5のベースコレクタ間はオン状態、トランジスタQQ4orQQ6のベースコレクタ間はオフ状態となり、トランジスタQQ3orQQ5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQQ4orQQ6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より小さいとき、トランジスタQQ3orQQ5のベースコレクタ間はオフ状態、トランジスタQQ4orQQ6のベースコレクタ間はオン状態となり、iRFをスイッチ処理する。
Qout1、2の後段には図示しないフィルタがあり、VQout1−VQout2よりiRFの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分のみを取り出す。
図2の直交ミキサ回路でRF信号電圧をRF信号電流へ電圧−電流変換する回路部分、つまり、トランジスタQI1,2,QI1,2、抵抗RI5,RQ5、電流源IEI1,2,IEQ1,2で構成される部分は、トランジスタQI1,2、抵抗RI5、電流源IEI1,2で構成される部分と、トランジスタQQ1,2、抵抗RQ5、電流源IEQ1,2で構成される部分とが同一の電圧−電流変換動作をする。これら同一動作部分をまとめ、消費電流低減を図ることができる。
低消費化直交ミキサ回路例を図3に示す。図3において図2と同様の動作を行う部分には図2と同じ番号を付し説明を略す。
図3の直交ミキサ回路において、IE1,2は電流源、R5,RI3,4,RQ3,4は抵抗、である。図3では、図2のバイアス条件に加え、
電流源IE1の電流=電流源IE2の電流
トランジスタQI1のエミッタ電流+トランジスタQQ1のエミッタ電流
=電流源IE1の電流
トランジスタQI2のエミッタ電流+トランジスタQQ2のエミッタ電流
=電流源IE2の電流
トランジスタQI1のエミッタ電流=トランジスタQQ1のエミッタ電流
トランジスタQI2のエミッタ電流=トランジスタQQ2のエミッタ電流
RI3の抵抗値=RI4の抵抗値=RQ3の抵抗値=RQ4の抵抗値=RC
である。
図3の直交ミキサ回路は、トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)が、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐され、電流スイッチ部のトランジスタQI3,4とQQ3,4へ入力するので、図2の直交ミキサ回路の半分の消費電流で動作する(但し、設計段階における回路の調整次第では完全に半分となる訳ではない)。このとき、電流をスイッチする部分、つまり、トランジスタQI3〜6,QQ3〜6はそれぞれのベースに入力されるローカル信号が相互に干渉しないよう、抵抗RI3,4,RQ3,4を挿入する。抵抗RI3,4,RQ3,4は、特許文献1に説明されている。
特開2004−180281号公報 Thomas H.Lee著、The Design of CMOS Radio−Frequency Integrated Circuits、CAMBRIDGE Aarno Parssinen著、DIRECT CONVERSION RECEIVERS IN WIDE−BAND SYSTEMS、Kluwer Academic Publishers
ところで、図3の直交ミキサ回路は、実際に製造するとI出力端子Iout1,2の出力信号電圧(VIout1−VIout2)より出力される、トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)が、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐された電流の信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分(以下、I出力と記す)に含まれる2次歪成分か、Q出力端子Qout1,2の出力信号電圧(QIout1−QIout2)より出力される、トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)が、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐された電流の信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分(以下、Q出力と記す)に含まれる2次歪成分のどちらかが悪い特性となる。
2次歪成分の指標として2次の入力換算インターセプトポイント(以下、IIP2と記す)がある。
IIP2に関して、Iout1,2、Qout1,2の後段の図示しないフィルタより、VIout1−VIout2、VQout1−VQout2からトランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)の信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差の周波数成分を取り出す直交ミキサ回路を例に説明する。
まず、直交ミキサ回路の電力利得をGP[dB]とする。
この直交ミキサ回路の入力に2波のPin[dBm]の周波数のΔf[Hz]異なる正弦波を入力したときに、直交ミキサ回路出力に現れるΔf[Hz]成分のレベルがS[dBm]であるとする。このとき、
IIP2[dBm]=2×Pin[dBm]+GP[dB]−S[dBm]
と定義される。ここで、Δf[Hz]は直交ミキサ回路の出力所望帯域内にある周波数である。
これは、抵抗RI3とRQ3、抵抗RI4とRQ4の短絡によりローカル信号の振幅値のバラツキなどの影響を受け、トランジスタQI1,2,QQ1,2のバイアス電流値が変化することにより生ずる。
図3の直交ミキサ回路はI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちらかが悪い特性になる(当然、基本特性が悪ければ、I出力のIIP2もQ出力のIIP2もどちらも悪くなる)。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決し、消費電流を抑えつつ、2次歪のバラツキも抑えることができる直交ミキサ回路およびRF通信用半導体集積回路を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
上記目的を達成するために、本発明に関わる直交ミキサ回路、RF通信用半導体集積回路などを含む送信装置は以下のように構成する。
(1)入力端子と、入力端子からの信号電圧を信号電流に変換する2つの同一な機能を有する第1および第2の電圧−電流変換回路と、第1の電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する第1の直流電流源と、第2の電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する第2の直流電流源と、ローカル信号発振器と、ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進めた或いは遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、第1の電圧−電流変換回路の第1の出力電流と第2の電圧−電流変換回路の第2の出力交流電流との和電流を第1の出力電流として出力する第1の電流合成回路と、第1の電圧−電流変換回路の第1の出力交流電流と第2の電圧−電流変換回路の第2の出力電流との和電流を第2の出力電流として出力する第2の電流合成回路と、ローカル信号発振器のローカル信号のタイミングで第1の電流合成回路の第1の出力電流を切り替える第1の電流スイッチ回路と、90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで第2の電流合成回路の第2の出力電流を切り替える第2の電流スイッチ回路と、第1の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第1の電流−電圧変換回路と、第2の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第2の電流−電圧変換回路と、を有する直交ミキサ回路とすることで、電流を削減しつつもI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にできる。
上記の直交ミキサ回路で、第1の電流合成回路の第1の出力電流の出力端子と第2の電流合成回路の第2の出力電流の出力端子とでは電圧の振幅が異なることを特徴とした直交ミキサ回路とすることでも、電流を削減しつつもI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にできる。
更に、上記の直交ミキサ回路で、第1の電圧−電流変換回路のバイアス電流と第2の電圧−電流変換回路のバイアス電流の和は、第1の電流スイッチ回路のバイアス電流と第2の電流スイッチ回路のバイアス電流との和以上であることを特徴とする直交ミキサ回路とすることでも、電流を削減しつつもI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にできる。
(2)RF受信信号電圧またはRF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第1及び第2のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第1及び第2のIF受信信号電流に変換する第1の差動回路と、RF受信信号電圧またはRF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第3及び第4のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第3及び第4のIF受信信号電流に変換する第2の差動回路と、ローカル信号発振器と、ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進め又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、電流を入力する第1の電流入力端子を有し、ローカル信号発振器のローカル信号を受け、ローカル信号発振器のタイミングで第1の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のI出力信号電流に変換する第3の差動回路と、電流を入力する第2の電流入力端子を有し、ローカル信号発振器のローカル信号を受け、ローカル信号発振器と180度位相の異なるタイミングで第2の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のI出力信号電流に変換する第4の差動回路と、電流を入力する第3の電流入力端子を有し、90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで第3の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のQ出力信号電流に変換する第5の差動回路と、電流を入力する第4の電流入力端子を有し、90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、90度移相回路の出力であるローカル信号と180度位相の異なるタイミングで第4の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のQ出力信号電流に変換する第6の差動回路と、第1のI出力信号電流と第3のI出力信号電流を加算接続して第5のI信号電流を出力する第1のI信号電流加算接続部と、第2のI出力信号電流と第4のI出力信号電流を加算接続して第6のI信号電流を出力する第2のI信号電流加算接続部と、第1のQ出力信号電流と第3のQ出力信号電流を加算接続して第5のQ信号電流を出力する第1のQ信号電流加算接続部と、第2のQ出力信号電流と第4のQ出力信号電流を加算接続して第6のQ信号電流を出力する第2のQ信号電流加算接続部と、を有するギルバートセル型直交ミキサ回路を具備したRF通信用半導体集積回路である。
上記のRF通信用半導体集積回路で、第1の差動回路の第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流は、第1の電圧降下素子を介して第1の電流入力端子へ接続され、第2の差動回路の第3のRF受信信号電流又は第3のIF受信信号電流は、第2の電圧降下素子を介して第3の電流入力端子へ接続されると共に、第1の容量を用いて第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流と第3のRF受信信号電流又は第3のIF受信信号電流を加算接続し、第1の差動回路の第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流は、第3の電圧降下素子を介して第2の電流入力端子へ接続され、第2の差動回路の第4のRF受信信号電流又は第4のIF受信信号電流は、第4の電圧降下素子を介して第4の電流入力端子へ接続されると共に、第2の容量を用いて第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流と第4のRF受信信号電流又は第4のIF受信信号電流を加算接続されて成ることを特徴とするRF通信用半導体集積回路とすることで、電流を削減しつつもI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にできる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、消費電流を抑えつつ、2次歪のバラツキも抑えることができる直交ミキサ回路およびRF通信用半導体集積回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である直交ミキサ回路の一例を示すブロック図である。図1の直交ミキサ回路において、10はローカル信号発振器、20は90度移相回路、30〜50はバイアス回路、VCCは電池、C1〜4は容量、R1,2,R5,RI1〜4、RI6,7、RQ1〜4、RQ6,7は抵抗、QI1〜6,QQ1〜6はトランジスタ、IE1,2は電流源、RFin1,2は入力端子、Iout1,2はI出力端子、Qout1,2はQ出力端子、である。
すなわち、本実施の形態の直交ミキサ回路は、入力端子からの信号電圧を信号電流に変換する2つの同一な機能を有する第1および第2の電圧−電流変換回路(QI1,2+R5、QQ1,2+R5)と、第1の電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する第1の直流電流源(IE1)と、第2の電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する第2の直流電流源(IE2)と、ローカル信号発振器(10)と、ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進めた或いは遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路(20)と、第1の電圧−電流変換回路の第1の出力電流と第2の電圧−電流変換回路の第2の出力交流電流との和電流を第1の出力電流として出力する第1の電流合成回路(RI3,4)と、第1の電圧−電流変換回路の第1の出力交流電流と第2の電圧−電流変換回路の第2の出力電流との和電流を第2の出力電流として出力する第2の電流合成回路(RQ3,4)と、ローカル信号発振器のローカル信号のタイミングで第1の電流合成回路の第1の出力電流を切り替える第1の電流スイッチ回路(QI1〜6)と、90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで第2の電流合成回路の第2の出力電流を切り替える第2の電流スイッチ回路(QQ3〜6)と、第1の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第1の電流−電圧変換回路(RI1,2)と、第2の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第2の電流−電圧変換回路(RQ1,2)などを有して構成される。
図1では、
電流源IE1の電流=電流源IE2の電流
トランジスタQI1,QI2,QQ1,QQ2は同一サイズ、同一形状、同一特性
トランジスタQI3〜6,QQ3〜6は同一サイズ、同一形状、同一特性
RI1の抵抗値=RI2の抵抗値=RQ1の抵抗値=RQ2の抵抗値=RL
RI6の抵抗値=RI7の抵抗値=RQ6の抵抗値=RQ7の抵抗値
RI3の抵抗値=RI4の抵抗値=RQ3の抵抗値=RQ4の抵抗値=RC
R5の抵抗値=RE
R1の抵抗値=R2の抵抗値
C1の容量値=C2の容量値
C3の容量値=C4の容量値
である。
図1のトランジスタQI1〜6,QQ1〜6はバイアス回路30〜50により適切な動作をするよう直流バイアス電圧を与えているものとする。すなわち、
トランジスタQI1のエミッタ電流+トランジスタQQ1のエミッタ電流
=電流源IE1の電流
トランジスタQI2のエミッタ電流+トランジスタQQ2のエミッタ電流
=電流源IE2の電流
トランジスタQI1のエミッタ電流=トランジスタQQ1のエミッタ電流
トランジスタQI2のエミッタ電流=トランジスタQQ2のエミッタ電流
トランジスタQI1のベース電圧=トランジスタQI2のベース電圧
=トランジスタQQ1のベース電圧=トランジスタQQ2のベース電圧
トランジスタQI3のベース電圧=トランジスタQI4のベース電圧
=トランジスタQI5のベース電圧=トランジスタQI6のベース電圧
=トランジスタQQ3のベース電圧=トランジスタQQ4のベース電圧
=トランジスタQQ5のベース電圧=トランジスタQQ6のベース電圧
トランジスタQI1のベース電圧>トランジスタQI1のエミッタ電圧
トランジスタQI1のコレクタ電圧>トランジスタQI1のエミッタ電圧
トランジスタQI2のベース電圧>トランジスタQI2のエミッタ電圧
トランジスタQI2のコレクタ電圧>トランジスタQI2のエミッタ電圧
トランジスタQI3,5のコレクタ電圧>トランジスタQI3,5のエミッタ電圧
トランジスタQI4,6のコレクタ電圧>トランジスタQI4,6のエミッタ電圧
トランジスタQQ1のベース電圧>トランジスタQQ1のエミッタ電圧
トランジスタQQ1のコレクタ電圧>トランジスタQQ1のエミッタ電圧
トランジスタQQ2のベース電圧>トランジスタQQ2のエミッタ電圧
トランジスタQQ2のコレクタ電圧>トランジスタQQ2のエミッタ電圧
トランジスタQQ3,5のコレクタ電圧>トランジスタQQ3,5のエミッタ電圧
トランジスタQQ4,6のコレクタ電圧>トランジスタQQ4,6のエミッタ電圧
であるとする。
図1の直交ミキサ回路の動作を説明する。
入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号は、容量C3,4にて直流成分をカットされ、トランジスタQI1,2のベース、トランジスタQQ1,2のベースへ2つに分岐されて入力する。電流源IE1,2はトランジスタQI1,2,QQ1,2へバイアス電流を供給する。先に述べたように、トランジスタQI1,QI2,QQ1,QQ2は同一サイズ、同一形状、同一特性なので、
トランジスタQI1のエミッタ電流+トランジスタQQ1のエミッタ電流
=電流源IE1の電流
トランジスタQI2のエミッタ電流+トランジスタQQ2のエミッタ電流
=電流源IE2の電流
トランジスタQI1のエミッタ電流=トランジスタQQ1のエミッタ電流
トランジスタQI2のエミッタ電流=トランジスタQQ2のエミッタ電流
となる。
トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換される。
入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧(交流成分)をvRF、電圧−電流変換後のRF信号電流(交流成分)をiRFとすると、
iRFi
=トランジスタQI1のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)−
トランジスタQI2のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)
iRFq
=トランジスタQI1のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)−
トランジスタQI2のコレクタ電流のRF信号電流(交流成分)
iRFi+iRFq=vRF/RE
となる。
図1の直交ミキサ回路は、図3と同様、トランジスタQI1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧がRF信号電流へ電圧−電流変換されたiRFiと、トランジスタQQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたiRFqとが容量C1,2で交流的に加算され、抵抗RI3,4、RQ3,4で分岐し、電流スイッチ部のトランジスタQI3,4とQQ3,4へ入力するので、図2の直交ミキサ回路の半分の消費電流で動作する(但し、設計段階における回路の調整次第では完全に半分となる訳ではない)。電流をスイッチする部分、つまり、トランジスタQI3〜6,QQ3〜6はそれぞれのベースに入力されるローカル信号が相互に干渉しないよう、抵抗RI3〜4,RQ3〜4が挿入されている。抵抗RI3〜4,RQ3〜4は、特許文献1に説明されている。図1は、特許文献1に説明されている抵抗RI3〜4,RQ3〜4を挿入に加え、抵抗RI3と抵抗RQ3の間に容量C1が、抵抗RI4と抵抗RQ4の間に容量C2が挿入される。
ここで、
抵抗RI3,4からトランジスタQI3〜6へ流入する電流の信号周波数成分をiRFI、
抵抗RQ3,4からトランジスタQQ3〜6へ流入する電流の信号周波数成分をiRFQ
とする。当然、素子バラツキがなければ、
iRFI=iRFQ
である。
トランジスタQI3〜6のベースにはローカル信号発振器10から出力されたローカル信号が入力する。従って、トランジスタQI3〜6はローカル信号発振器10と同じ位相で電流をスイッチするスイッチ回路として動作する。この場合、スイッチする電流は先のiRFIである。iRFIをローカル信号と同じ位相でスイッチすることでトランジスタQI3orQI5のコレクタ電圧とQI4orQI6のコレクタ電圧の差成分(出力端子Iout1の電圧をVIout1、Iout2の電圧をVIout2とするとVIout1−VIout2)にはiRFIの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分が含まれる。
ローカル信号は差動信号である。つまり、トランジスタQI3orQI5のベースに入力されるローカル信号とQI4orQI6のベースに入力されるローカル信号とは位相が180度異なる。トランジスタQI3orQI5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQI4orQI6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より大きいとき、トランジスタQI3orQI5のベースコレクタ間はオン状態、トランジスタQI4orQI6のベースコレクタ間はオフ状態となり、トランジスタQI3orQI5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQI4orQI6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より小さいとき、トランジスタQI3orQI5のベースコレクタ間はオフ状態、トランジスタQI4orQI6のベースコレクタ間はオン状態となり、iRFIをスイッチ処理する。
Iout1,2の後段には図示しないフィルタがあり、VIout1−VIout2よりiRFIの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分のみを取り出す。
トランジスタQQ3〜6のベースにはローカル信号発振器10の信号を90度移相回路20で90度だけ位相をずらせたローカル信号が入力する。従って、トランジスタQQ3〜6はローカル信号発振器10と90度異なる位相で電流をスイッチするスイッチ回路として動作する。この場合、スイッチする電流は先のiRFQである。iRFQをローカル信号と90度異なる位相でスイッチすることでトランジスタQQ3orQQ5のコレクタ電圧とQQ4orQQ6のコレクタ電圧の差成分(出力端子Qout1の電圧をVQout1、Qout2の電圧をVQout2とするとVQout1−VQout2)にはiRFQの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分が含まれる。
上記と同様、ローカル信号は差動信号であるので、トランジスタQQ3orQQ5のベースに入力されるローカル信号とQQ4orQQ6のベースに入力されるローカル信号とは位相が180度異なる。トランジスタQQ3orQQ5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQQ4orQQ6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より大きいとき、トランジスタQQ3orQQ5のベースコレクタ間はオン状態、トランジスタQQ4orQQ6のベースコレクタ間はオフ状態となり、トランジスタQQ3orQQ5のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧がトランジスタQQ4orQQ6のベースに入力されるローカル信号の振幅電圧より小さいとき、トランジスタQQ3orQQ5のベースコレクタ間はオフ状態、トランジスタQQ4orQQ6のベースコレクタ間はオン状態となり、iRFQをスイッチ処理する。
Qout1,2の後段には図示しないフィルタがあり、VQout1−VQout2よりiRFQの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分のみを取り出す。
先に[発明が解決しようとする課題]で説明したように、特許文献1の直交ミキサ回路、即ち図3の直交ミキサ回路は、実際に製造すると、I出力端子Iout1,2の出力信号電圧(VIout1−VIout2)より出力される、トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)が、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐された電流の信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分(以下、I出力と記す)に含まれる2次歪成分か、或いは、Q出力端子Qout1,2の出力信号電圧(QIout1−QIout2)より出力される、トランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)が、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐された電流の信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分(以下、Q出力と記す)に含まれる2次歪成分のどちらかが悪い特性となる。
2次歪成分の指標として2次の入力換算インターセプトポイント(以下、IIP2と記す)がある。
IIP2に関して、Iout1,2、Qout1,2の後段の図示しないフィルタより、VIout1−VIout2、VQout1−VQout2からトランジスタQI1,2,QQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたRF信号電流(交流成分)の信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差の周波数成分を取り出す直交ミキサ回路を例に説明する。
まず、直交ミキサ回路の電力利得をGP[dB]とする。
この直交ミキサ回路の入力に2波のPin[dBm]の周波数のΔf[Hz]異なる正弦波を入力したときに、直交ミキサ回路出力に現れるΔf[Hz]成分のレベルがS[dBm]であるとする。このとき、
IIP2[dBm]=2×Pin[dBm]+GP[dB]−S[dBm]
と定義される。ここで、Δf[Hz]は直交ミキサ回路の出力所望帯域内にある周波数である。
つまり、図3の直交ミキサ回路はI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちらかが悪い特性になる(当然、基本特性が悪ければ、I出力のIIP2もQ出力のIIP2もどちらも悪くなる)。
これは、抵抗RI3とRQ3、抵抗RI4とRQ4の短絡によりローカル信号の振幅値のバラツキなどの影響を受け、トランジスタQI1,2,QQ1,2のバイアス電流値が変化することにより生ずるが、図1の直交ミキサ回路は、容量C1,C2の挿入により、ローカル信号の干渉は交流成分のみとなり直流成分は影響を受けない。
つまり、容量C1,C2の挿入により、トランジスタQI1,2,QQ1,2のバイアス電流値が変化を抑圧することができるため、実際に製造してもI出力端子Iout1,2の出力信号電圧(VIout1−VIout2)より出力される、トランジスタQI1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧がRF信号電流へ電圧−電流変換されたiRFiと、トランジスタQQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧がRF信号電流へ電圧−電流変換されたiRFqとが容量C1,2を経て加算されると共に、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐され、抵抗RI3,4からトランジスタQI3〜6へ流入する電流の信号周波数成分をiRFIとした時、iRFIのの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分に含まれる2次歪成分か、或いは、Q出力端子Qout1,2の出力信号電圧(QIout1−QIout2)より出力される、トランジスタQI1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたiRFiと、トランジスタQQ1,2、抵抗R5により、入力端子RFin1,2より差動信号として入力されたRF信号電圧はRF信号電流へ電圧−電流変換されたiRFqとが容量C1,2を経て加算されると共に、抵抗RI3,4,RQ3,4で分岐され、抵抗RQ3,4からトランジスタQQ3〜6へ流入する電流の信号周波数成分をiRFQとした時、iRFQの信号周波数成分とローカル信号発振器10の信号周波数の差と和の周波数成分より所望の周波数成分に含まれる2次歪成分のどちらも良好な特性を実現することができる。
つまり、図1の直交ミキサ回路はI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にできる。
図1、図3の直交ミキサ回路をWCMDA向けゼロIF方式受信回路として実際に試作した。試作した直交ミキサ回路は前段に低雑音増幅器が挿入されている。この低雑音増幅器に−33dBmの1950.95MHz、1951.05MHzという周波数の2波の正弦波を入力し、先に説明したIIP2を測定した。この場合、図1、3のローカル信号発振器10の発振周波数は2140MHz、Δfは1MHzである。結果、
図3の直交ミキサ回路では
I出力のIIP2=30.1dBm
Q出力のIIP2=45.1dBm
であったのに対し、図1の直交ミキサ回路では、
I出力のIIP2=51.4dBm
Q出力のIIP2=46.5dBm
となり、I出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性になることが確認できた。
図1の直交ミキサ回路のみの回路も試作した。これもWCMDA向けゼロIF方式受信回路としての試作であるこの直交ミキサ回路に先と同様に−33dBmの1950.95MHz、1951.05MHzという周波数の2波の正弦波を入力し、先に説明したIIP2を測定した。この場合も、上記同様、図1のローカル信号発振器10の発振周波数は2140MHz、Δfは1MHzである。結果、
I出力のIIP2=65.7dBm
Q出力のIIP2=52.8dBm
となった。前段に低雑音増幅器がない分、良好な結果となり、しかも、I出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性になることが確認できた。
以上により、本実施の形態の直交ミキサ回路によれば、電流を削減しつつもI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にできる。すなわち、トランジスタQI3〜6とトランジスタQQ3〜6のベースに入力する90度異なるローカル信号は、振幅が大きくても、抵抗RI3,4、抵抗RQ3,4、容量C1,2により干渉を抑圧されると共に、容量C1,2により直流バイアスの変化が生ずることはないので、2次歪のバラツキを抑圧することができる。さらに、容量C1,2は、トランジスタQI1,2、抵抗R5よりなる差動回路と、トランジスタQQ1,2、抵抗R5よりなる差動回路の電流出力を合成するので、消費電流も削減できる。この結果、消費電流を抑えつつ、直交ミキサ回路の2次歪のバラツキも抑えることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、直交ミキサ回路を例に説明したが、RF通信用半導体集積回路として構成することも可能である。
すなわち、RF通信用半導体集積回路は、RF受信信号電圧またはRF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第1及び第2のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第1及び第2のIF受信信号電流に変換する第1の差動回路(QI1,2、R5)と、RF受信信号電圧またはRF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第3及び第4のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第3及び第4のIF受信信号電流に変換する第2の差動回路(QQ1,2、R5)と、ローカル信号発振器(10)と、ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進め又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路(20)と、電流を入力する第1の電流入力端子を有し、ローカル信号発振器のローカル信号を受け、ローカル信号発振器のタイミングで第1の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のI出力信号電流に変換する第3の差動回路(QI3,4)と、電流を入力する第2の電流入力端子を有し、ローカル信号発振器のローカル信号を受け、ローカル信号発振器と180度位相の異なるタイミングで第2の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のI出力信号電流に変換する第4の差動回路(QI5,6)と、電流を入力する第3の電流入力端子を有し、90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで第3の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のQ出力信号電流に変換する第5の差動回路(QQ3,4)と、電流を入力する第4の電流入力端子を有し、90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、90度移相回路の出力であるローカル信号と180度位相の異なるタイミングで第4の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のQ出力信号電流に変換する第6の差動回路(QQ5,6)と、第1のI出力信号電流と第3のI出力信号電流を加算接続して第5のI信号電流を出力する第1のI信号電流加算接続部(RI1)と、第2のI出力信号電流と第4のI出力信号電流を加算接続して第6のI信号電流を出力する第2のI信号電流加算接続部(RI2)と、第1のQ出力信号電流と第3のQ出力信号電流を加算接続して第5のQ信号電流を出力する第1のQ信号電流加算接続部(RQ1)と、第2のQ出力信号電流と第4のQ出力信号電流を加算接続して第6のQ信号電流を出力する第2のQ信号電流加算接続部(RQ2)と、を有するギルバートセル型直交ミキサ回路を具備する。
上記のRF通信用半導体集積回路で、第1の差動回路の第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流は、第1の電圧降下素子(RI3)を介して第1の電流入力端子へ接続され、第2の差動回路の第3のRF受信信号電流又は第3のIF受信信号電流は、第2の電圧降下素子(RI4)を介して第3の電流入力端子へ接続されると共に、第1の容量(C1)を用いて第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流と第3のRF受信信号電流又は第3のIF受信信号電流を加算接続し、第1の差動回路の第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流は、第3の電圧降下素子(RQ3)を介して第2の電流入力端子へ接続され、第2の差動回路の第4のRF受信信号電流又は第4のIF受信信号電流は、第4の電圧降下素子(RQ4)を介して第4の電流入力端子へ接続されると共に、第2の容量(C2)を用いて第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流と第4のRF受信信号電流又は第4のIF受信信号電流を加算接続されて構成することができる。
このRF通信用半導体集積回路においても、同様に、電流を削減しつつもI出力のIIP2とQ出力のIIP2のどちも良好な特性にでき、この結果、消費電流を抑えつつ、RF通信用半導体集積回路の2次歪のバラツキも抑えることができる。
本発明は、信号を、周波数が等しく位相の90度異なる2つのローカル信号を用いて周波数変換する直交ミキサ回路およびRF通信用半導体集積回路に適用して有効である。
本発明の一実施の形態である直交ミキサ回路の一例を示すブロック図である。 第1の従来例である直交ミキサ回路の一例を示すブロック図である。 第2の従来例である直交ミキサ回路の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10…ローカル信号発振器、20…90度移相回路、30〜50…バイアス回路、VCC…電池、C1〜4…容量、R1,2,R5,RI1〜4、RI6,7,RQ1〜4、RQ6,7…抵抗、QI1〜6、QQ1〜6…トランジスタ、IE1,2…電流源、RFin1,2…入力端子、Iout1,2…I出力端子、Qout1,2…Q出力端子。

Claims (4)

  1. 入力端子と、
    前記入力端子からの信号電圧を信号電流に変換する2つの同一な機能を有する第1および第2の電圧−電流変換回路と、
    前記第1の電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する第1の直流電流源と、
    前記第2の電圧−電流変換回路にバイアス電流を供給する第2の直流電流源と、
    ローカル信号発振器と、
    前記ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進めた或いは遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、
    前記第1の電圧−電流変換回路の第1の出力電流と前記第2の電圧−電流変換回路の第2の出力交流電流との和電流を第1の出力電流として出力する第1の電流合成回路と、
    前記第1の電圧−電流変換回路の第1の出力交流電流と前記第2の電圧−電流変換回路の第2の出力電流との和電流を第2の出力電流として出力する第2の電流合成回路と、
    前記ローカル信号発振器のローカル信号のタイミングで前記第1の電流合成回路の第1の出力電流を切り替える第1の電流スイッチ回路と、
    前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記第2の電流合成回路の第2の出力電流を切り替える第2の電流スイッチ回路と、
    前記第1の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第1の電流−電圧変換回路と、
    前記第2の電流スイッチ回路の出力信号電流を電圧信号に変換する第2の電流−電圧変換回路と、を有することを特徴とする直交ミキサ回路。
  2. 請求項1記載の直交ミキサ回路において、
    前記第1の電流合成回路の第1の出力電流の出力端子と前記第2の電流合成回路の第2の出力電流の出力端子とでは電圧の振幅が異なることを特徴とする直交ミキサ回路。
  3. 請求項2記載の直交ミキサ回路において、
    前記第1の電圧−電流変換回路のバイアス電流と前記第2の電圧−電流変換回路のバイアス電流の和は、前記第1の電流スイッチ回路のバイアス電流と前記第2の電流スイッチ回路のバイアス電流との和以上であることを特徴とする直交ミキサ回路。
  4. RF受信信号電圧または前記RF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第1及び第2のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第1及び第2のIF受信信号電流に変換する第1の差動回路と、
    RF受信信号電圧または前記RF受信信号電圧から変換されたIF受信信号電圧を受け、180度位相の異なる第3及び第4のRF受信信号電流、又は180度位相の異なる第3及び第4のIF受信信号電流に変換する第2の差動回路と、
    ローカル信号発振器と、
    前記ローカル信号発振器のローカル信号位相を90度進め又は遅らせたローカル信号を出力する90度移相回路と、
    電流を入力する第1の電流入力端子を有し、前記ローカル信号発振器のローカル信号を受け、前記ローカル信号発振器のタイミングで前記第1の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のI出力信号電流に変換する第3の差動回路と、
    電流を入力する第2の電流入力端子を有し、前記ローカル信号発振器のローカル信号を受け、前記ローカル信号発振器と180度位相の異なるタイミングで前記第2の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のI出力信号電流に変換する第4の差動回路と、
    電流を入力する第3の電流入力端子を有し、前記90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、前記90度移相回路の出力であるローカル信号のタイミングで前記第3の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第1及び第2のQ出力信号電流に変換する第5の差動回路と、
    電流を入力する第4の電流入力端子を有し、前記90度移相回路の出力であるローカル信号を受け、前記90度移相回路の出力であるローカル信号と180度位相の異なるタイミングで前記第4の電流入力端子に入力される電流を切り替え、180度位相の異なる第3及び第4のQ出力信号電流に変換する第6の差動回路と、
    前記第1のI出力信号電流と前記第3のI出力信号電流を加算接続して第5のI信号電流を出力する第1のI信号電流加算接続部と、
    前記第2のI出力信号電流と前記第4のI出力信号電流を加算接続して第6のI信号電流を出力する第2のI信号電流加算接続部と、
    前記第1のQ出力信号電流と前記第3のQ出力信号電流を加算接続して第5のQ信号電流を出力する第1のQ信号電流加算接続部と、
    前記第2のQ出力信号電流と前記第4のQ出力信号電流を加算接続して第6のQ信号電流を出力する第2のQ信号電流加算接続部と、を有するギルバートセル型直交ミキサ回路を具備したRF通信用半導体集積回路であって、
    前記第1の差動回路の第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流は、第1の電圧降下素子を介して前記第1の電流入力端子へ接続され、
    前記第2の差動回路の第3のRF受信信号電流又は第3のIF受信信号電流は、第2の電圧降下素子を介して前記第3の電流入力端子へ接続されると共に、第1の容量を用いて第1のRF受信信号電流又は第1のIF受信信号電流と第3のRF受信信号電流又は第3のIF受信信号電流を加算接続し、
    前記第1の差動回路の第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流は、第3の電圧降下素子を介して前記第2の電流入力端子へ接続され、
    前記第2の差動回路の第4のRF受信信号電流又は第4のIF受信信号電流は、第4の電圧降下素子を介して前記第4の電流入力端子へ接続されると共に、第2の容量を用いて第2のRF受信信号電流又は第2のIF受信信号電流と第4のRF受信信号電流又は第4のIF受信信号電流を加算接続されて成ることを特徴とするRF通信用半導体集積回路。
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