JP2007180603A - 映像情報処理装置及び映像情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フレームシフトモード時のチャプター境界位置とGOPシフトモード時のチャプター境界位置を記憶させておき、サムネイル表示時に切替え可能とした映像情報処理装置及び映像情報処理方法を提供する。
【解決手段】 入力された映像信号から1フレーム単位でチャプター境界位置を前後にシフトするフレームシフトモードと、ビデオ規格の編集単位であるGOP単位毎にチャプター境界位置を前後にシフトするGOPシフトモードとを有する映像情報処理装置において、フレームシフトモードで分割されたチャプター境界位置を管理ファイル1に記録し、GOPシフトモードで分割されたチャプター境界位置を管理ファイル2に記録する記録手段と、記録手段によって管理ファイル1及び2に記録された各境界位置に基づいたサムネイルを選択的に表示切替可能とする制御手段とを具備する。
【選択図】 図12

Description

この発明は、動画編集を行う映像情報処理装置に関し、特に、映像情報のタイトルを構成するチャプターの設定処理を行う映像情報処理装置及び映像情報処理方法に関する。この発明が適応される装置としては、例えば装置に内蔵されたハードディスクと、この装置に着脱自在で録再可能なDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)などの媒体を取り扱うことが出来る機器がある。
最近、記録可能なDVD(Digital Versatile Disk)を使用したDVDビデオレコーダが実用化されている。又、HDD(Hard Disk Drive)を使用したHDDビデオレコーダも開発されている。更には、着脱可能なリムーバブルメディアであるDVDと、大容量のHDDの双方を併せ持ったハイブリッドレコーダも登場している。
従来の、磁気テープを使用したビデオテープレコーダでは、録画したコンテンツの編集作業、例えば、不要なシーンの削除や必要なシーンの抽出といった操作を行うには、複数台のビデオテープレコーダや編集のための装置などが必要であった。これは、テープの走行方向に一直線に記録するという、テープメディアの特性に起因する。
一方、DVDやHDDなどのディスクメディアは、ランダムアクセス性に優れているという特長を持っている。そのため、これらディスクメディアを使用したビデオレコーダでは、特殊な編集装置を使用することなく、録画したコンテンツの編集機能をビデオレコーダ本体に内蔵することが可能である。具体的には、録画したコンテンツの中の一部分を指し示す部分参照情報を束ねた、プレイリスト編集と呼ばれるものが一般的である。
録画されたコンテンツは、オーディオデータやビデオデータそのものを持つオリジナルタイトルと、固有のオーディオ・ビデオデータは持たず、他のオリジナルタイトルのオーディオ・ビデオデータに対する再生順序情報のみで構成されているプレイリストタイトルの2種類に分類される。
このプレイリストの作成手順は、概略として次の手順を踏んでいる。まず、オリジナルタイトルや又は既に作成済みの他のプレイリストタイトルなどの元データの中で、ユーザが任意に開始/終了位置を指定したチャプター(部分領域)を設定する。次に、作成したチャプターの範囲に相当する部分参照情報を束ねた再生順序情報を構成する。この再生順序情報が、すなわちプレイリストタイトルとなる。
映像情報の編集処理の際に、元のタイトル内の既に設定されたチャプターを利用して、新たなタイトルを起こすべく再生順序情報であるプレイリストを作成する場合、利用するチャプターの開始位置や終了位置が必ずしも最適ではない場合がある。すなわち、利用するチャプターは元となるタイトルの編集画面で既に任意に設定されており、この位置が、現在のユーザにとって必ずしもベストであるとは限らない。例えば、そのチャプターの範囲内に含まれる映像や音声が頭切れ/尻切れを生じていたり、又はそのチャプターの先頭や終端に余計な画面が含まれている場合もある。
そこで、編集すべき映像情報のタイトル内のチャプターについてその境界位置を非常に容易に再設定することができる映像情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−208172号公報
上記特許文献1に記載の技術によると、映像信号を録画した際の再生順序情報(プレイリスト)内のチャプターについて、これを後の編集処理の際に登録し利用する場合、そのチャプターの範囲内に含まれる映像や音声が頭切れ/尻切れを生じていたり、又はそのチャプターの先頭や終端に余計な画面が含まれている場合もある。これは、本来なら元タイトルの編集画面でチャプターを設定する段階ではないので、調整することができなかったが、本特許文献1によれば、このチャプターを後の編集画面においても、セルの境界領域をシフトしたりセル中のエントリポイント(EP)をシフトすることにより、適宜再設定することができる。
例えば、VR(Video-Recording)モードで記録されたタイトルから必要なチャプターを集めたプレイリストを作成し、VIDEOモードにダビングするとき、余分な映像が見えないようするためチャプター境界位置をフレームシフト単位からGOP(Group Of Picture)シフト単位に境界位置合わせを行うことができる。
しかしながら、上記特許文献1においては、プレイリストを作成するとき、フレームシフトモード時のサムネイル(チャプター先頭画像)から必要なチャプターか否かの判断はしやすいが、GOP単位の境界位置にずれていた場合、そのチャプターのサムネイルをみただけでは必要なチャプターか否かの判断がしずらい、という問題があった。
また、フレームシフトモードにてチャプター分割後、VIDEOモードにコピーするため、GOPシフトモードにてチャプター境界位置を移動すると、オリジナルのチャプター境界位置自体も変更されてしまう。もし、オリジナルのチャプター境界位置を変更させたくなければタイトルをコピーし二重化しなければならない、という問題があった。
本発明はこれに鑑み、フレームシフトモード時のチャプター境界位置とGOPシフトモード時のチャプター境界位置を記憶させておき、サムネイル表示時に切替え可能とした映像情報処理装置及び映像情報処理方法を提供する。更に、GOPシフトモード時のチャプター境界位置情報関連のみ別ファイルにすることにより複数のチャプター境界位置をもつことが可能な映像情報処理装置及び映像情報処理方法を提供する。
上記した課題を解決するために、この発明は、入力された映像信号から1フレーム単位でチャプターの境界位置を前後にシフトするフレームシフトモードと、DVDビデオ規格の編集単位であるGOP単位ごとにチャプターの境界位置を前後にシフトするGOPシフトモードとを有する映像情報処理装置において、前記フレームシフトモードで分割された前記チャプターの境界位置を第1の管理領域に記録し、前記GOPシフトモードで分割された前記チャプターの境界位置を前記第1の管理領域とは異なる第2の管理領域に記録する記録手段と、前記記録手段によって前記第1及び第2の管理領域に記録された前記各境界位置に基づいた代表画としてのサムネイルを選択的に表示切替可能とする制御手段とを具備することを特徴とする。
この発明によれば、フレームシフトモード時のチャプター境界位置の他にGOPシフトモード時のチャプター境界位置を別途記憶させておく。プレイリスト作成時に表示されるサムネイル画像を前述のどちらのチャプター境界位置でも利用可能とすることにより必要なチャプター選択を容易にすることができる。
また、VIDEOモードのタイトルを作成時に不要な部分を見せないようにチャプター位置移動させた場合でも、元々のタイトルのチャプター境界位置は元のフレーム単位のままにしておくことができる。
以下、この発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の映像情報処理装置に係る実施の形態の概略構成を示すブロック図である。この実施形態では、記録媒体としてDVD−RAMとハードディスクの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、ハードディスク又はDVD−RAMは、例えば、半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。
図1の各ブロックを大きく分けると、左側には記録部の主なブロックを示し,右側には再生部の主なブロックを示している。
図1の映像情報処理装置は、2種類のディスクドライブ部を有する。まず、ビデオファイルを構築できる情報記録媒体である第1のメディアとしての光ディスクDを回転駆動し、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部23を有する。又、第2のメディアとしてのハードディスクを駆動するハードディスクドライブ部21を有する。データプロセッサ部22は、ディスクドライブ部23及びハードディスクドライブ部21に記録データを供給することができ、又、再生された信号を受け取ることができる。ディスクドライブ部23は、光ディスクDに対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。
データプロセッサ部22は、記録、又は、再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
又、図1の映像情報処理装置は、録画側を構成するエンコーダ部50と、再生側を構成するデコーダ部60と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータ部30とを主たる構成要素としている。
エンコーダ部50は、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。更に、副映像エンコーダも含む。
エンコーダ部50の出力は、バッファメモリを含むフォーマッタ51にて所定のDVD−VRのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部22に供給される。すなわち、VR(Video-Recording)規格(例えば、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどに記録する規格)で規定されたフォーマットに変換される。
エンコーダ部50には、AV入力部40からの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号、又はTVチューナ部42からのアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号が入力される。ここでは、アナログビデオ信号とアナログオーディオ信号ではなくデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号でもよい。
なお、エンコーダ部50は、直接圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ51に供給することもできる。又、エンコーダ部50は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオ(V)ミキシング部71やオーディオセレクタ76に直接供給することもできる。
エンコーダ部50に含まれるビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2、又は、MPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEG、又は、AC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、又はリニアPCMのデジタルオーディオ信号に変換される。
副映像信号がAV入力部40から入力された場合(例えば、副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号など)、又はこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されてそれがTVチューナ42で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ51にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなり、更にこれらが集合されてVR規格で規定されたフォーマットに変換される。
ここで図1の装置は、フォーマッタ51でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部22を介してハードディスクドライブ部21又はデータディスクドライブ部23に供給し、ハードディスク又は光ディスクDに記録することができる。又、ハードディスク又は光ディスクDに記録された情報を、データプロセッサ部22、ディスクドライブ部23またはハードディスクドライブ部21を介して光ディスクD又はハードディスクに記録することもできる。
又、ハードディスク又は光ディスクDに記録されている複数番組のビデオオブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行うこともできる。これは、本発明にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
マイクロコンピュータ部30は、MPU(マイクロプロセッシングユニット)、又は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、映像情報処理装置の表示部43に表示されるか、又は、モニター45ディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。又、マイクロコンピュータ部30は、この装置を操作するための操作信号を与えるキー入力部44を有する。
デコーダ部60は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSPデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。又、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
デコーダ部60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部71に入力される。ビデオミキシング部71では、テキストデータの合成が行われる。又、ビデオミキシング部71には、TVチューナ42やA/V入力部40からの信号を直接取り込むラインも又、接続されている。ビデオミキシング部71には、バッファとして用いるフレームメモリ72が接続されている。ビデオミキシング部71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器74を介して外部へ出力される。なお、デジタル出力の場合はこのデジタルアナログ変換器74がなくてもよい。
デコーダ部60の出力オーディオ信号は、セレクタ76を介してデジタルアナログ変換器77でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ76は、マイクロコンピュータ部30からのセレクト信号により制御される。これによりセレクタ76は、TVチューナ42やA/V入力部40からのデジタル信号を直接モニター45する時、エンコーダ部50をスルーした信号を直接選択することも可能である。
又、本装置では、ビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。又、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
データプロセッサ部22は、エンコーダ部50のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部23又はハードディスクドライブ部21に供給している。又、マイクロコンピュータ部30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部22に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダ部50からマイクロコンピュータ部30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報など)を受け取る。又、マイクロコンピュータ部30のMPUは、記録開始時には光ディスク及びハードディスクから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部22を介してディスクに設定している。
本特許の特徴を説明する前に手動操作によるチャプター分割処理の一例につき図2乃至図5を用いて説明する。図2はタイトル一覧画面を表す図である。図3は編集一覧画面を表す図である。図4はチャプター編集画面を表す図である。図5はプレイリスト編集画面を表す図である。
まず、ユーザは図示しないリモートコントローラを操作し、タイトル一覧を見るための見るナビゲーションキー(見るナビキー)を押すと、図2に示すようにタイトル一覧画面(見るナビ画面)101が表示される。ここではタイトルA、B、Cの3つのタイトルに対する代表画としてのサムネイルがそれぞれ表示されている。この見るナビ画面101の中で、編集したいタイトルを選択して編集ナビゲーションキー(編集ナビキー)を押すと、図3に示すような選択タイトルにおける編集一覧画面(編集ナビ画面)102が表示される。ここでは、チャプターを編集できるチャプター編集メニューやプレイリストを編集できるプレイリスト編集メニューが表示される。例えば、ユーザはこの編集ナビ画面102からチャプター編集メニューを選択すると、図4に示すようなチャプター編集画面103が表示される。ユーザはこのチャプター編集画面103にてチャプターを分割したり、チャプターの先頭画像を見ながらチャプター境界位置を合わせたりする。
この時点では、チャプター境界位置は、フレームシフトモード(フレーム単位)にて位置合わせされている。すべてのチャプター編集を終えると、フレームシフトモード時におけるチャプター分割位置情報などをハードディスクまたは光ディスクの第1の管理領域(管理ファイル1)に書き込む。
具体的には、VR規格で定義されているビデオマネージャー(VMG)の階層構造の中にあるセルエントリーポイントインフォメーション(C_EPI)の中のエントリーポイントプレゼンテーションタイムマップ(EP_PTM)にエントリーポイントの再生時間として書き込まれる。
また、プレイリストの作成は、前述のようにチャプター分割されたチャプターから必要なものを選択し作成する。リモートコントローラを操作し、編集ナビゲーションキーを押すと、編集ナビ画面からプレイリスト編集メニューを選択する。図5に示すようなプレイリスト編集画面104が表示される。
プレイリスト編集画面104では、タイトル一覧と選択されたタイトルのチャプター一覧が切替え可能である。表示されたタイトルまたはチャプターから必要なものを選択し、集めプレイリストを作成する。
次に、HDDに録画した映像コンテンツをダビングしてDVD−Rに記録する場合、映像音声データを、VR規格からDVD−Video規格にフォーマット変換する必要があるが、その際、Video規格の制限により、チャプターの境界はMPEG−2のグループオブピクチャ(GOP)の境界にセットしなくてはならない。しかしながら、HDD上ではユーザはフレーム単位であれば任意の位置にチャプター境界を設定できるため、このようなタイトルをDVD−Rにダビング記録した場合、ユーザが設定した位置とは微妙にチャプター境界がずれることがある。このずれによって、VRモードでは見えなかった映像が見えたりすることがある。
図6は、あるタイトルのチャプターの境界位置をフレームシフト単位又はGOP単位で示した図である。図6に示したように、例えば△の映像を表示させないプレイリストをユーザが作成したいとする。その場合、VRモードにおいては、チャプターの境界位置がフレームシフト単位であるため、単純にチャプター1とチャプター3をプレイリストに追加すればよい。
図6のタイトルを元にプレイリストを作成する画面にて表示されるサムネイルを図7に示す。図7はフレームシフトモードにおけるサムネイル(チャプターの先頭位置を表示)を示しているため、チャプター1は○、チャプター2は△、チャプター3は☆となっている。
しかしながら、フレームシフト単位にチャプター境界位置があるものをVideoモードにダビングした場合、チャプター2の最後のフレームの△の映像が見えてしまう。これを回避するためにチャプターの境界位置をフレームシフト単位からGOPシフト単位に変更する手法がある。△の映像を表示させないようにチャプター位置をずらしたタイトルを図8に示す。図8のタイトルにおいてチャプター1とチャプター3をプレイリストに追加すればよい。図8のタイトルを元にプレイリストを作成する画面にて表示されるサムネイルを図9に示す。図9はGOPシフトモードにおけるサムネイルを示しているため、チャプター1は○、チャプター2は○、チャプター3は☆となっている。
このように、サムネイルはチャプターの先頭位置を表示しているためプレイリストに追加するチャプター選択がサムネイルだけでは困難となる。VRモードにてチャプター分割した段階では、サムネイル画像を見ただけで必要なチャプターか否か判断し易いがGOP単位にチャプター境界位置が変更された時点では必要なチャプターか否かの判断がしずらい。
そこで上記問題を解決するために本発明の特徴をフローチャートを用いて説明する。
図10は、フレームシフトモードにおけるチャプター境界位置シフトの手順を示したフローチャートである。
まず、ユーザはリモートコントローラを操作し、編集ナビキーを押すと編集ナビ画面102が表示される。そして、この編集ナビ画面102からプレイリスト編集メニューを選択し編集するタイトルを選択する(ステップST101)。ユーザはフレームシフトモードにてチャプター分割を行い、またはフレーム単位でチャプター境界位置を調整する(ステップST102)。この作業が完了するまでステップST102を繰り返し(ステップST103のN)、完了した場合にはフレームシフトモード時のチャプター境界位置情報をオリジナルの管理ファイル1に保存する(ステップST104)。この管理ファイル1は上述したようにVR規格で定義されているビデオマネージャー(VMG)の中のセルエントリーポイントインフォメーション(C_EPI)の中のエントリーポイントプレゼンテーションタイムマップ(EP_PTM)にエントリーポイントの再生時間として保存される。
図11は、GOPシフトモードにおけるチャプター境界位置シフトの手順を示したフローチャートである。
ユーザはリモートコントローラを操作し、編集ナビキーを押すと編集ナビ画面102が表示され、この編集ナビ画面102からプレイリスト編集メニューを選択し、GOPシフトモードで境界位置を移動するためのタイトルを選択する(ステップST111)。選択したタイトルに対してGOPシフトモードにてチャプター境界位置を調整する(ステップST112)。そして、チャプター境界位置合わせが完了するまでステップST112を繰り返し(ステップST113のN)、完了した場合にはマイクロコンピュータ部30はモニター45にチャプター境界位置情報を管理ファイル2に保存するか否かを表示させ、ユーザはこの表示結果をみてハードディスク内の第2の管理領域(管理ファイル2)に保存するか決定する。管理ファイル2にチャプター境界位置情報を保存すると決定した場合(ステップST115のY)、マイクロコンピュータ部30はハードディスク内に管理ファイル2としてチャプター境界位置情報を保存させる(ステップST115)。ユーザが管理ファイル2にチャプター境界位置情報を保存しないと決定した場合(ステップST115のN)、マイクロコンピュータ部30は上記管理ファイル1にチャプター境界位置情報を上書き保存させる(ステップST116)。
図12はプレイリスト編集の手順を示した図である。
ユーザはリモートコントローラを操作し、編集ナビキーを押すと編集ナビ画面102が表示され、この編集ナビ画面102からプレイリスト編集メニューを選択し、プレイリストに追加するチャプターを含むタイトルを選択する。すると、マイクロコンピュータ部30は選択されたタイトルに関するチャプター境界位置情報が管理ファイル2に記録されているか判断する(ステップST122)。管理ファイル2に記録されていると判断された場合(ステップST121のY)、マイクロコンピュータ部30は管理ファイル1または管理ファイル2のどちらを利用するかをサムネイルとしてモニター45に表示させる。そして、ユーザがサムネイルは管理ファイル2を利用するとした場合には、マイクロコンピュータ部30はハードディスクに格納された管理ファイル2からチャプター境界位置情報を読出す(ステップST124)。
また、ステップST122において、マイクロコンピュータ部30が選択されたタイトルに関するチャプター境界位置情報が管理ファイル2に記録されていないと判断した場合(ステップST122のN)、さらにステップST123において、ユーザはサムネイルは管理ファイル1を利用するとした場合(ステップST123のN)には、マイクロコンピュータ部30は管理ファイル1からチャプター境界位置情報を読出す(ステップST125)。
マイクロコンピュータ部30は、管理ファイル1または管理ファイル2のどちらか一方から読み出したチャプター境界位置情報に基づいて、モニター45にサムネイルを表示させる(ステップST126)。すなわち、管理ファイル1を読み出した場合にはフレーム単位でのチャプター境界位置が示され、管理ファイル2を読み出した場合にはGOP単位でのチャプター境界位置が示されている。そして、プレイリストにチャプターを追加し(ステップST127)、さらに別のタイトルからもプレイリストに追加する場合には(ステップST128のY)ステップST121へ戻り、追加しない場合には(ステップST128のN)ステップST129へ進む。
チャプター追加が終了の場合は(ステップST129のY)フローを終えるが、まだ追加する場合には(ステップST129のN)ステップST126へ戻る(ステップST129のN)。
以上説明したように、VRモード記録されたタイトルから必要なチャプターを集めたプレイリストを作成し、Videoモードにダビングするとき、余分な映像が見えないようするためチャプター境界位置をフレームシフト単位からGOPシフト単位に境界位置合わせを行うことがある。
プレイリストを作成するとき、フレームシフトモード時のサムネイル(チャプター先頭画像)から必要なチャプターか否かの判断はしやすいが、GOP単位の境界位置にずれていた場合、そのチャプターのサムネイルを見ただけでは必要なチャプターか否かの判断がしずらい。よって、プレイリスト編集時にサムネイルを表示するチャプター境界位置情報をGOPシフトモード時からフレームシフトモード時の切替えが可能であり、必要なチャプターの選択がし易くなる。すなわち、図9のようなサムネイル表示では分かりずらいため、図7のようなサムネイル表示に切り替えることができ、ユーザはチャプターの選択が容易になる。
また、フレームシフトモードにてチャプター分割後、Videoモードにコピーするため、GOPシフトモードにてチャプター境界位置を移動すると、オリジナルタイトルのチャプター境界位置自体も変更されてしまう。もし、オリジナルのチャプター境界位置を変更させたくなければタイトルをコピーし二重化しなければならない。しかし、本発明ではGOPシフトモード時のチャプター境界位置情報を別ファイル(管理ファイル2)にすることにより、タイトル自信の二重化は必要ない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
本発明の映像情報処理装置に係る実施の形態の概略構成を示すブロック図。 タイトル一覧画面を表す図。 編集ナビ画面を表す図。 チャプター編集画面を表す図。 プレイリスト編集画面を表す図。 フレーム単位にシフトしたタイトルを示す図。 フレーム単位にシフトされた境界位置によるサムネイルを示す図。 GOP単位にシフトしたタイトルを示す図。 GOP単位にシフトされた境界位置によるサムネイルを示す図。 フレームシフトモードにおける境界位置シフトの手順を示すフローチャート。 GOPシフトモードにおける境界位置シフトの手順を示すフローチャート。 プレイリスト編集手順を示すフローチャート。
符号の説明
30・・・マイクロコンピュータ部、50・・・エンコーダ部、60・・・デコーダ部、21・・・HDD部、23・・・ディスクドライブ部、45・・・モニター45

Claims (4)

  1. 入力された映像信号から1フレーム単位でチャプターの境界位置を前後にシフトするフレームシフトモードと、DVDビデオ規格の編集単位であるGOP単位ごとにチャプターの境界位置を前後にシフトするGOPシフトモードとを有する映像情報処理装置において、
    前記フレームシフトモードで分割された前記チャプターの境界位置を第1の管理領域に記録し、前記GOPシフトモードで分割された前記チャプターの境界位置を前記第1の管理領域とは異なる第2の管理領域に記録する記録手段と、
    前記記録手段によって前記第1及び第2の管理領域に記録された前記各境界位置に基づいた代表画としてのサムネイルを選択的に表示切替可能とする制御手段とを具備することを特徴とする映像情報処理装置。
  2. 前記第1及び第2の管理領域には、複数の前記チャプターの境界位置を記録することを特徴とする請求項1記載の映像情報処理装置。
  3. 入力された映像信号から1フレーム単位でチャプターの境界位置を前後にシフトするフレームシフトモードと、DVDビデオ規格の編集単位であるGOP単位ごとにチャプターの境界位置を前後にシフトするGOPシフトモードとを有する映像情報処理方法において、
    前記フレームシフトモードで分割された前記チャプターの境界位置を第1の管理領域に記録し、前記GOPシフトモードで分割された前記チャプターの境界位置を前記第1の管理領域とは異なる第2の管理領域に記録し、
    前記第1及び第2の管理領域に記録された前記各境界位置に基づいた代表画としてのサムネイルを選択的に表示切替することを特徴とする映像情報処理方法。
  4. 前記第1及び第2の管理領域には、複数の前記チャプターの境界位置を記録することを特徴とする請求項3記載の映像情報処理方法。
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