JP2004208172A - 映像情報処理装置及び映像情報処理方法 - Google Patents

映像情報処理装置及び映像情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】編集すべき映像情報のタイトル内の部分領域についてその境界位置を非常に容易に再設定することができる映像情報処理装置及び方法を提供する。
【解決手段】入力された映像信号を、実映像信号とこの実映像信号の1又は複数の部分領域(チャプタ)の再生順序情報として記録し、その後、この部分領域を登録して再生順序情報を作成する際に、部分領域の開始位置又は終了位置を再度設定する開始終了位置再設定部を有する映像情報処理装置であり、部分領域の開始終了位置の再設定を非常に容易に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、動画編集を行う映像情報処理装置に関し、特に、映像情報のタイトルを構成する部分領域の開始・終了位置の再設定処理を行う映像情報処理装置及び映像情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、記録可能なDVD(Digital Versatile Disk)を使用したDVDビデオレコーダが実用化されている。又、HDD(Hard Disk Driver)を使用したHDDビデオレコーダも開発されている。更には、着脱可能なリムーバブルメディアであるDVDと、大容量のHDDの双方を併せ持ったハイブリッドレコーダも登場している。
【0003】
従来の、磁気テープを使用したビデオテープレコーダでは、録画したコンテンツの編集作業、例えば、不要なシーンの削除や必要なシーンの抽出といった操作を行うには、複数台のビデオテープレコーダや編集のための装置などが必要であった。これは、テープの走行方向に一直線に記録するという、テープメディアの特性に起因する。
【0004】
一方、DVDやHDDなどのディスクメディアは、ランダムアクセス性に優れているという特長を持っている。そのため、これらディスクメディアを使用したビデオレコーダでは、特殊な編集装置を使用することなく、録画したコンテンツの編集機能をビデオレコーダ本体に内蔵することが可能である。具体的には、録画したコンテンツの中の一部分を指し示す部分参照情報を束ねた、プレイリスト編集と呼ばれるものが一般的である。
【0005】
録画されたコンテンツは、オーディオデータやビデオデータそのものを持つオリジナルタイトルと、固有のオーディオ・ビデオデータは持たず、他のオリジナルタイトルのオーディオ・ビデオデータに対する再生順序情報のみで構成されているプレイリストタイトルの2種類に分類される。
【0006】
このプレイリストの作成手順は、概略として次の手順を踏んでいる。まず、オリジナルタイトルや又は既に作成済みの他のプレイリストタイトルなどの元データの中で、ユーザが任意に開始/終了位置を指定した部分領域を設定する。次に、作成した部分領域の範囲に相当する部分参照情報を束ねた再生順序情報を構成する。この再生順序情報が、すなわちプレイリストタイトルとなる。
【0007】
このようなプレイリストを用いる従来技術として、エンドレス記録が可能なデジタル記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなデジタル記録再生装置においては、プレイリストを活用することで、ユーザが希望する映像情報を所望の順番で再生するべく編集処理することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−167507号公報。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術においては、映像情報の編集処理の際に、元のタイトル内の既に設定された部分領域(チャプタ)を利用して、新たなタイトルを起こすべく再生順序情報であるプレイリストを作成する場合、利用する部分領域の開始位置や終了位置が必ずしも最適ではない場合がある。すなわち、利用する部分領域は元となるタイトルの編集画面で既に任意に設定されており、この位置が、現在のユーザにとって必ずしもベストであるとは限らない。例えば、その部分領域(チャプタ)の範囲内に含まれる映像や音声が頭切れ/尻切れを生じていたり、又はその部分領域(チャプタ)の先頭や終端に余計な画面が含まれている場合もある。これは、元タイトルの編集画面の段階で部分領域を設定する段階であれば、開始/終了位置を再度設定するということも可能であるが、一旦プレイリストに登録してしまった後では、その開始/終了位置を調整することができないという問題がある。
本発明はこれに鑑み、編集すべき映像情報のタイトル内の部分領域についてその境界位置を非常に容易に再設定することができる映像情報処理装置及び映像情報処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するべく、入力された映像信号を、実映像信号と前記実映像信号の1又は複数の部分領域の再生順序情報として記録する記録手段と、前記記録手段で記録されている前記部分領域の開始位置又は終了位置を再度設定する再設定手段とを具備することを特徴とする映像情報処理装置である。
【0011】
本発明に係る映像情報処理装置においては、映像信号を録画した際の再生順序情報(プレイリスト)内の部分情報(チャプタ)について、これを後の編集処理の際に登録し利用する場合、その部分領域(チャプタ)の範囲内に含まれる映像や音声が頭切れ/尻切れを生じていたり、又はその部分領域(チャプタ)の先頭や終端に余計な画面が含まれている場合もある。これは、従来装置においては、元タイトルの編集画面で部分領域を設定する段階ではないので、調整することができないのだが、本発明によれば、この部分領域(チャプタ)を後の編集画面においても、後述するように、セルの境界領域をシフトしたりセル中のエントリポイント(EP)をシフトすることにより、適宜再設定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態である映像情報処理装置の一例を説明する。
【0013】
<本発明に係る映像情報処理装置>
(構成)
初めに本発明に係る映像情報処理装置の一例の構成を説明する。図1は、本発明に係る映像情報処理装置の一例を示すブロック図である。この実施形態では、記録媒体としてDVD−RAMとハードディスクの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、ハードディスク又はDVD−RAMは、例えば、半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。
【0014】
図1の各ブロックを大きく分けると、左側には記録部の主なブロックを示し,右側には再生部の主なブロックを示している。
【0015】
図1の映像情報処理装置は、2種類のディスクドライブ部を有する。まず、ビデオファイルを構築できる情報記録媒体である第1のメディアとしての光ディスクDを回転駆動し、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部23を有する。又、第2のメディアとしてのハードディスクを駆動するハードディスクドライブ部21を有する。データプロセッサ部22は、ディスクドライブ部23及びハードディスクドライブ部21に記録データを供給することができ、又、再生された信号を受け取ることができる。ディスクドライブ部23は、光ディスクDに対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。
【0016】
データプロセッサ部22は、記録、又は、再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
【0017】
又、図1の映像情報処理装置は、録画側を構成するエンコーダ部50と、再生側を構成するデコーダ部60と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック30とを主たる構成要素としている。
【0018】
エンコーダ部50は、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。更に、副映像エンコーダも含む。
【0019】
エンコーダ部50の出力は、バッファメモリを含むフォーマッタ51にて所定のDVD−RAMのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部22に供給される。
【0020】
エンコーダ部50には、AV入力部40からの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号、又はTVチューナ42からのアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号が入力される。
【0021】
なお、エンコーダ部50は、直接圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ51に供給することもできる。又、エンコーダ部50は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオミキシング部71やオーディオセレクタ76に直接供給することもできる。
【0022】
エンコーダ部50に含まれるビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2、又は、MPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEG、又は、AC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、又はリニアPCMのデジタルオーディオ信号に変換される。
【0023】
副映像信号がAV入力部40から入力された場合(例えば、副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号など)、又はこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されてそれがTVチューナ42で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
【0024】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ51にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなり、更にこれらが集合されてDVD−レコーディング規格(例えば、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどに記録する規格)で規定されたフォーマットに変換される。
【0025】
ここで図1の装置は、フォーマッタ51でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部22を介してハードディスクドライブ部21又はデータディスクドライブ部23に供給し、ハードディスク又は光ディスクDに記録することができる。又、ハードディスク又は光ディスクDに記録された情報を、データプロセッサ部22、ディスクドライブ部23を介して光ディスクD又はハードディスクに記録することもできる。
【0026】
又、ハードディスク又は光ディスクDに記録されている複数番組のビデオオブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行うこともできる。これは、本発明にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
【0027】
マイクロコンピュータブロック30は、MPU(マイクロプロセッシングユニット)、又は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAM31とを含んでおり、代表的な機能としてのディレクトリ検知部33と、本発明の特徴となるチャプタ開始終了位置再設定部を含む編集時の管理情報制御部34と、録画時の管理情報制御部35とを含んでいる。
【0028】
マイクロコンピュータブロック30のMPUは、そのROMに格納された制御プログラムに従い、RAM31をワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、AVアドレス設定などを実行する。
【0029】
又、マイクロコンピュータブロック30は、システム全体を制御するために必要な情報処理部を有するもので、上述したワークRAM31、ディレクトリ検出部33、編集時及び録画時の管理情報制御部34,35の他に、VMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報処理部(RDI処理部)、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部などを備える。
【0030】
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、映像情報処理装置の表示部43に表示されるか、又は、モニターディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。又、マイクロコンピュータブロック30は、この装置を操作するための操作信号を与えるキー入力部44を有する。
【0031】
なお、マイクロコンピュータブロック30が、ディスクドライブ部23、ハードディスクドライブ部21、データプロセッサ部22、エンコーダ部50及び/又は、デコーダ部60などを制御するタイミングは、STC(システムタイムクロック)38からの時間データに基づいて実行することができる。録画や再生の動作は、通常はSTC38からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC38とは独立したタイミングで実行されてもよい。
【0032】
デコーダ部60は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSPデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。又、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
【0033】
デコーダ部60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部71に入力される。ビデオミキシング部71では、テキストデータの合成が行われる。又、ビデオミキシング部71には、TVチューナ42やA/V入力部40からの信号を直接取り込むラインも又、接続されている。ビデオミキシング部71には、バッファとして用いるフレームメモリ72が接続されている。ビデオミキシング部71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器74を介して外部へ出力される。
【0034】
デコーダ部60の出力オーディオ信号は、セレクタ76を介してデジタルアナログ変換器77でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ76は、マイクロコンピュータブロック30からのセレクト信号により制御される。これによりセレクタ76は、TVチューナ42やA/V入力部40からのデジタル信号を直接モニタする時、エンコーダ部50をスルーした信号を直接選択することも可能である。
【0035】
なお、エンコーダ部50のフォーマッタでは、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時などの情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間などである。
【0036】
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータなどを保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行われる。
【0037】
又、本装置では、ビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。又、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
【0038】
データプロセッサ部22は、エンコーダ部50のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部23又はハードディスクドライブ部21に供給している。又、マイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部22に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダ部50からマイクロコンピュータブロック30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報など)を受け取る。又、マイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録開始時には光ディスク及びハードディスクから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部22を介してディスクに設定している。
【0039】
(編集処理の概要)
次に、図2及び図3を使用して、管理情報と、コンテンツである実映像データとの関係を簡単に説明する。図2及び図3は、本発明に係る映像情報処理装置の管理情報と実映像データとの関係を示す概略図である。
【0040】
図2において、まず実映像データ80について説明する。ここでは実映像データ80は記録メディア上で1つのファイルにまとめられているとする。1つのファイルは、1つ又は複数の実映像データストリーム81で構成されている。1つ1つの実映像データストリーム81は、例えば、1回の録画処理により記録される単位であったりする。これは、例えば、DVDレコーディング規格におけるVOB(ビデオオブジェクト)などに相当する。1つの実映像データストリーム81は、1つ又は複数のストリーム部分領域82で構成される。これは、例えば、DVDレコーディング規格におけるVOBU(ビデオオブジェクトユニット)や、MPEG2規格におけるGOP(グループオブピクチャ)などに相当する。1つのストリーム部分領域82は、複数パックから構成される。複数のパックとしては、情報パック83、映像パック84、音声パック85などが存在する。更に、副映像パック86が存在してもよい。
【0041】
情報パック83は、例えば、DVDレコーディング規格におけるRDIパックなどに相当する。その場合、このパックには、これが属するVOBUの最初のフィールドが再生される開始時間を示す情報、当該VOBUの記録時を示す情報、製造者情報(MNFI)などを含む。又、ディスプレイ制御情報(DCI)及びコピーコントロール情報(CCI)を含む。ディスプレイ制御情報は、アスペクト比情報、サブタイトルモード情報、フィルムカメラモード情報を示す。コピーコントロール情報は、コピー許可情報、又は、コピー禁止(非許可)情報を含む。
【0042】
映像パック84はビデオデータがMPEG2の方式で圧縮されたもので、パックヘッダ、パケットヘッダ、ビデオデータ部で構成される。
【0043】
音声パック85はオーディオデータが、例えば、リニアPCM又はMPEG、又はAC−3などの方式で処理されたものであり、パックヘッダ、パケットヘッダ、オーディオデータ部で構成される。
【0044】
次に、管理情報90について説明する。
【0045】
管理情報90の中に、実映像データ80の再生順序を管理する情報(再生順序情報)であるオリジナルタイトル(プログラム)情報T1が定義されている。これは、例えば、DVDレコーディング規格におけるプログラム93−1〜nなどに相当する。個々のオリジナルタイトル情報(又は、プログラム情報)93−1〜nの中には参照情報94−1〜nが定義されており、これは再生すべき対象となる実映像データ80に関する情報である実映像データ情報91とリンクしている。これらは、例えば、DVDレコーディング規格におけるセルとビデオオブジェクト情報(VOBI)などに相当する。
【0046】
このようにオリジナルタイトル情報T1(プログラム93−1〜n)はそれ自身の実映像データ80を持ち、通常、録画時にはこのタイトルが作成される。
【0047】
これに対し、再生順序を管理する情報(再生順序情報)のみで構成されているものもある。これがプレイリスト情報T2であり、例えば、DVDレコーディング規格におけるプレイリストなどがこれに相当する。このプレイリスト情報T2はそれ自身の実映像データ80を持たず、図2に示すように、オリジナルタイトル情報T1の実映像データ情報91に対してリンクしている参照情報94−1〜nを編集(削除、追加)することでプレイリストとして作成される。
【0048】
実映像データ情報91内にはタイムマップ情報92が記述されている。このタイムマップ情報92は、実映像データ情報91に対応する実映像データストリーム81を構成している部分領域82を指定する。管理情報90のオリジナルタイトル情報T1の参照情報94−1〜n又はプレイリスト情報T2の参照情報95−1〜nから実映像データ情報91へのリンクは、論理アドレスで特定されている。又、タイムマップ情報92から実映像データストリーム81及びその部分領域82へのリンクは、実映像データストリーム81の番号、そのストリーム内の部分領域82の数、個々の部分領域82に対するエントリー番号、個々の部分領域82への論理アドレスに基づいて行われている。このような構成により、録画された映像データの通常の再生のみならず、倍速/スロー再生や逆再生のような特殊再生、更にはシーンのサーチなどに対応することができる。
【0049】
更に、図3は、図2の管理情報と実映像データとの関係を示す概略図にプレイリスト情報T3を更に加えたものである。これは、第1の再生順序情報を示すオリジナルタイトル情報T1と、これに基づく編集処理の後の(第2の再生順序情報を示す)プレイリスト情報T2に加えて、更に編集を行った場合の(第3の再生順序情報を示す)プレイリスト情報T3が示されている。このプレイリスト情報T3は、プレイリスト情報T2と同様に、それ自身の実映像データ80を持たず、図3に示すようにオリジナルタイトル情報T1の実映像データ情報91に対してリンクしている参照情報94−1〜nやオリジナルタイトル情報T2の参照情報95−1〜nや、その他の参照情報を編集(削除、追加)することでプレイリストとして作成される(ただし図3では、図面が煩雑になるため、プレイリストタイトル情報T3の参照情報96−1〜nから実映像データ情報91へのリンクの状態は、省略している)。
【0050】
(編集処理の詳細)
次に、このような概要をもつ編集処理の詳細を図4乃至図10のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、この際の説明においては、本発明の映像情報処理装置は、次のような構成を取る場合を例に説明している。
すなわち、まず、本発明の映像情報処理装置は、DVD録画規格(DVD−VR規格)に基づいたDVD録画機であるとする。又、DVDとHDDの2つの録画メディアを有するハイブリッド録画機であるとし、DVDとHDD相互間での映像データのダビングが可能であるとする。又、DVDへの録画は、DVD−VR規格に基づきDVD−RAMなどへ録画する機能を有するほかに、DVDビデオ規格(DVD−Video規格)に基づいてDVD−Rに録画する機能をも有するものとする。ここで、上述した第1再生順序情報に応じる第1のタイトルはDVD−VR規格のプログラム93−1〜nであるとし、第2のタイトルおよび第3のタイトルはDVD−VR規格のプレイリストであるとする。つまり、上述の第1再生順序情報はDVD−VR規格のプログラム情報(PGI)に、第2再生順序情報及び第3再生順序情報は、ユーザーデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)に相当し、参照情報94−1〜n及び95−1〜n及び96−1〜nはDVD−VR規格のセルに相当する。
【0051】
次に、上述した再生順序情報の中に設定した部分領域を、ここではチャプタと呼ぶこととする。つまり、上述した部分領域の開始位置、又は、終了位置の再設定とは、ここではチャプタ境界の移動に相当する。このチャプタの境界を示す位置には、マーキング情報として、DVD−VR規格のエントリーポイントを打つこととする。ただし、タイトル中の1番目のチャプタについては、タイトルの始点位置から開始することが自明であるため、チャプタ1番の前方境界位置すなわちタイトルの先頭位置には、エントリーポイントが存在してもよいし、存在しなくでもよい。
【0052】
次に、図4乃至図10のフローチャートを用いて本発明に係る編集動作を詳細に説明する。
【0053】
図4は、本発明による動作全体の処理を示すフローチャートである。
【0054】
まず、ステップS11において、ユーザの操作に基づき、本発明の動作に必要な各種のパラメータを確定する。ここでは、次に述べるパラメータが必要となる。対象タイトルは、処理の対象となるタイトルの種別(オリジナルタイトル情報T1か、プレイリストT2,T3か)と、そのタイトルの番号を指定する。対象チャプタは、そのタイトル内で、処理の対象となるチャプタの番号を指定する。前方/後方チャプタ境界は、上記指定されたチャプタのチャプタ境界のうち、前方境界と後方境界のいずれを処理対象とするかを指定する。前方移動/後方移動は、上記指定されたチャプタ境界を、前方(時間軸上で過去方向)、又は、後方(時間軸上で未来方向)のいずれの方向に移動させるかを指定する。1フレーム分/VOBU境界へ移動は、移動方法の種別を指定する。1フレーム分移動は、選択したチャプタ境界を、1フレーム単位で前後に移動するものである。VOBU境界移動は、選択したチャプタ境界を、前後の直近のVOBU(DVD−VR規格におけるビデオオブジェクトユニット)の境界位置に移動するものである。後者については、次のような利点がある。HDDに録画した映像コンテンツをダビングしてDVD−Rに記録する場合、映像音声データを、DVD−VR規格からDVD−Video規格にフォーマット変換する必要があるが、その際、DVD−Video規格の制限により、チャプタの境界はMPEG−2のグループオブピクチャ(GOP)の境界にセットしなくてはならない。しかしながら、HDD上ではユーザは任意の位置にチャプタ境界を設定できるため、このようなタイトルをDVD−Rにダビング記録した場合、ユーザが設定した位置とは微妙にチャプタ境界がずれることがある。DVD−VR規格の規定により、少なくとも1つ以上のGOPが束ねられてVOBUに納められているため、VOBUの境界はGOPの境界と一致している。そのため、このVOBU境界移動を使用すれば、上記チャプタ境界のずれ方を前もって認識することができるという利点がある。
【0055】
ステップS12では、上記ステップS11で確定したパラメータに基づき、タイトルの再生順序情報(PGI、又は、PGCI)の中で実際に変更対象とするものを確定する。つまり、セルの境界のみを変更するのか、エントリーポイントの移動のみを行うのか、又はセル境界とエントリーポイントの双方を操作するのかをここで確定する。
【0056】
ステップS13は、上記ステップS11で確定したチャプタ境界の移動方法の選択結果に基づき、チャプタの境界を1フレーム分移動するのか、又は直近のVOBU境界に移動するのかを分岐する。
【0057】
ステップS13の結果、1フレーム分の移動が選択された場合は、ステップS14へ分岐して、1フレーム単位でのチャプタ境界の移動処理を行う。この処理の詳細については、図5及び図6のフローチャートを使用して後述することとする。
【0058】
又、ステップS13の結果、直近のVOBU境界への移動が選択された場合には、ステップS15へ分岐して、VOBU境界位置へのチャプタ境界の移動処理を行う。この処理の詳細については、図7及び図8のフローチャートを使用して後述することとする。
【0059】
上記ステップS14又はステップS15の中には、後述するようにチャプタ境界の移動処理を実施できるか否かの判定処理を含んでいる。ステップS16は、上記ステップS14又はステップS15よりチャプタ境界の移動を拒絶する内容のリターンコードが返ってきた場合には、以降の処理をスキップする方向に分岐して処理を終了とする。又、上記ステップS14又はステップS15より拒絶のリターンコードが返らない場合には、チャプタ境界の移動処理が正常に行われたとして、次のステップS17へ進む方向に処理を分岐する。
【0060】
ステップS17は、プレイリストへの波及処理が生じるか否かによる以後の処理の分岐を行う。すなわち、チャプタ境界の移動処理を施した対象のタイトルがオリジナルタイトル情報T1であり、かつこのチャプタ境界の移動処理によりセルの範囲が狭まるような場合には、プレイリストへの波及が生じるためプレイリストを書き換えるべきと判断する。その場合、次のステップS18へ進む方向に処理を分岐する。それ以外の場合には、プレイリストへの波及処理は生じないものとし、以降の処理をスキップする方向に分岐して処理を終了とする。
【0061】
ステップS18は、オリジナルタイトル情報T1に対する処理に基づく、プレイリストへの波及処理を行う。この処理の詳細については、図9及び図10のフローチャートを使用して後述することとする。
【0062】
以上説明したステップS11からステップS18までの一連の処理が、本発明による編集動作の概要を示している。
【0063】
(1フレーム単位のチャプタ境界の移動処理)
図5及び図6は、先に説明した図4のステップS14における1フレーム単位のチャプタ境界の移動処理の内容を詳細に説明したフローチャートである。
【0064】
まず、ステップS401で、移動の対象であるチャプタ境界を、1フレーム分移動した場合の位置情報を算出する。これは、実際にチャプタ境界を移動するときの更新情報に使用するほかに、このチャプタ境界移動処理が適切であるか否かの判定処理にも使用される。
【0065】
続くステップS402からS409までが、チャプタ境界の移動処理が適切であるか否かの判定処理に相当する。以下、順を追って説明する。
ステップS402では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、マーキング情報であるエントリーポイントの移動を伴うものであるか否かを判定している。エントリーポイントの移動を伴う場合、続くステップS403へ処理を分岐する。エントリーポイントの移動を伴わない場合は、ステップS403をスキップしてステップS404へ進む方向に処理を分岐する。
【0066】
ステップS403は、エントリーポイントの移動の点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
・エントリーポイントはセルの範囲をオーバーするか?
・他のエントリーポイントと重なる、又は、追い越すか?
ステップS403でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS415の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS404へ進む方向に処理を分岐する。
【0067】
ステップS404では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、セルの範囲の変更を伴うものであるか否かを判定している。セル範囲の変更を伴う場合、続くステップS405へ処理を分岐する。セル範囲の変更を伴わない場合は、ステップS405をスキップしてステップS406へ進む方向に処理を分岐する。
【0068】
ステップS405は、セルの範囲の変更の点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
・セルの範囲が、VOBの範囲をはみ出すか?
・セルのサイズが“0”になるか?
・エントリーポイントを追い越すか?
ステップS405でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS415の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS406へ進む方向に処理を分岐する。
【0069】
ステップS406では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、プレイリスト上のチャプタに対する処理であるか否かを判定している。プレイリスト上のチャプタに対する処理である場合、続くステップS407へ処理を分岐する。プレイリスト上のチャプタに対する処理ではない場合は、ステップS407をスキップしてステップS408へ進む方向に処理を分岐する。
【0070】
ステップS407は、プレイリスト上のチャプタに対する処理という点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
・プレイリスト中のセルの範囲が、該セルが参照しているVOBに対応しているオリジナルタイトル情報T1のセルの範囲を、オーバーするか?
ステップS407でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS415の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS408へ進む方向に処理を分岐する。
【0071】
ステップS408では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対する処理であるか否かを判定している。オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対する処理である場合、続くステップS409へ処理を分岐する。オリジナルタイトル情報T1上のチャプタ対する処理ではない場合は、ステップS409をスキップしてステップS410へ進む方向に処理を分岐する。
【0072】
ステップS409は、オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対する処理という点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
【0073】
・オリジナルタイトル情報T1中のセルの境界位置が、対応しているVOBの境界位置から4×VOBU以内の範囲からはみ出すか?
ステップS409でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS415の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS410へ進む方向に処理を分岐する。
【0074】
以上述べたステップS402からステップS409までの、チャプタ境界の移動処理が適切であるか否かの判定処理の結果、拒絶条件に適合しなかった場合には、チャプタ境界の移動が可能であるということになる。これを受けて、ステップS410からステップS413までの処理により、チャプタ境界の移動処理を行う。以下、順を追って説明する。
【0075】
ステップS410では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、マーキング情報であるエントリーポイントの移動を伴うものであるか否かを判定している。エントリーポイントの移動を伴う場合、続くステップS411へ処理を分岐する。エントリーポイントの移動を伴わない場合は、ステップS411をスキップしてステップS412へ進む方向に処理を分岐する。
【0076】
ステップS411では、先にステップS401で算出した、移動対象であるチャプタ境界を1フレーム分移動した場合の位置情報を使用し、エントリーポイントの位置を再設定する。これにより、エントリーポイントは元の位置から1フレーム分だけ移動する。このエントリーポイントの移動処理を行った後、続くステップS412へ進む。
【0077】
ステップS412では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、セルの範囲の変更を伴うものであるか否かを判定している。セル範囲の変更を伴う場合、続くステップS413へ処理を分岐する。セル範囲の変更を伴わない場合は、ステップS413をスキップしてステップS414へ進む方向に処理を分岐する。
【0078】
ステップS413では、先にステップS401で算出した、移動対象であるチャプタ境界を1フレーム分移動した場合の位置情報を使用し、セルの境界位置を再設定する。これにより、セルの境界は元の位置から1フレーム分だけ移動する。このセル範囲の移動処理を行った後、続くステップS414へ進む。
【0079】
上記ステップS410からステップS413までの処理により、チャプタ境界の移動処理が実施されるので、ステップS414で正常終了の内容のリターンコードを返して処理を終了する。
【0080】
なお、先に述べたように、上記ステップS402からステップS409までの処理により、チャプタ境界の移動処理を拒絶すると判定された場合には、ステップS415で拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。
【0081】
以上、図5及び図6のフローチャートを使用して、図4のフローチャートのステップS14における1フレーム単位のチャプタ境界の移動処理の内容を説明した。ここで、上記のフローにおいて、チャプタ境界の移動処理が適切であるか否かの個々の判定処理の順序、ならびにチャプタ境界の個々の移動処理の順序は、必ずしもここに述べた順序通りである必要はない。すなわち、上記ステップS402からステップS409までの一連のチャプタ境界移動可否の判定条件は、図5及び図6のフローチャートに示すとおりの順序である必要はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適切な順序で処理がなされればよい。同様に、上記ステップS410からステップS413までの一連のチャプタ境界移動処理は、図5及び図6のフローチャートに示すとおりの順序である必要はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適切な順序で処理がなされればよい。
【0082】
(VOBU境界位置へのチャプタ境界の移動処理)
次に、VOBU境界位置へのチャプタ境界の移動処理を説明する。図7及び図8は、先に説明した図4のフローチャートのステップS15におけるVOBU境界位置へのチャプタ境界の移動処理の内容を詳細に説明しているフローチャートである。
【0083】
まず、ステップS501で、移動先のVOBU境界の位置情報を取得する。これは、実際にチャプタ境界を移動するときの更新情報に使用するほかに、このチャプタ境界移動処理が適切であるか否かの判定処理にも使用される。
【0084】
続くステップS502からS509までが、チャプタ境界の移動処理が適切であるか否かの判定処理に相当する。以下、順を追って説明する。
【0085】
ステップS502では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、マーキング情報であるエントリーポイントの移動を伴うものであるか否かを判定している。エントリーポイントの移動を伴う場合、続くステップS503へ処理を分岐する。エントリーポイントの移動を伴わない場合は、ステップS503をスキップしてステップS504へ進む方向に処理を分岐する。
【0086】
ステップS503は、エントリーポイントの移動の点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
【0087】
・エントリーポイントはセルの範囲をオーバーするか?
・他のエントリーポイントと重なる、又は、追い越すか?
ステップS503でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS515の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS504へ進む方向に処理を分岐する。
【0088】
ステップS504では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、セルの範囲の変更を伴うものであるか否かを判定している。セル範囲の変更を伴う場合、続くステップS505へ処理を分岐する。セル範囲の変更を伴わない場合は、ステップS505をスキップしてステップS506へ進む方向に処理を分岐する。
【0089】
ステップS505は、セルの範囲の変更の点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
【0090】
・セルの範囲が、VOBの範囲をはみ出すか?
・セルのサイズが“0”になるか?
・エントリーポイントを追い越すか?
ステップS505でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS515の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS506へ進む方向に処理を分岐する。
【0091】
ステップS506では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、プレイリスト上のチャプタに対する処理であるか否かを判定している。プレイリスト上のチャプタに対する処理である場合、続くステップS507へ処理を分岐する。プレイリスト上のチャプタに対する処理ではない場合は、ステップS507をスキップしてステップS508へ進む方向に処理を分岐する。
【0092】
ステップS507は、プレイリスト上のチャプタに対する処理という点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
【0093】
・プレイリスト中のセルの範囲が、該セルが参照しているVOBに対応しているオリジナルタイトル情報T1のセルの範囲を、オーバーするか?
ステップS507でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS515の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS508へ進む方向に処理を分岐する。
【0094】
ステップS508では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対する処理であるか否かを判定している。オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対する処理である場合、続くステップS509へ処理を分岐する。オリジナルタイトル情報T1上のチャプタ対する処理ではない場合は、ステップS509をスキップしてステップS510へ進む方向に処理を分岐する。
【0095】
ステップS509は、オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対する処理という点において、このチャプタ境界の移動処理が適切であるか、それとも拒絶すべきものであるかを判定している。ここでは、拒絶条件として、例えば、以下のような項目を判定に使用する。これらは一例であり、映像情報処理装置の製品仕様として、適宜判定条件を追加してもよい。
【0096】
・オリジナルタイトル情報T1中のセルの境界位置が、対応しているVOBの境界位置から4×VOBU以内の範囲からはみ出すか?
ステップS509でこのような拒絶条件に適合すると判定された場合には、ステップS515の方向へ分岐し、拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。拒絶条件に適合しない場合には、続くステップS510へ進む方向に処理を分岐する。
【0097】
以上述べたステップS502からステップS509までの、チャプタ境界の移動処理が適切であるか否かの判定処理の結果、拒絶条件に適合しなかった場合には、チャプタ境界の移動が可能であるということになる。これを受けて、ステップS510からステップS513までの処理により、チャプタ境界の移動処理を行う。以下、順を追って説明する。
【0098】
ステップS510では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、マーキング情報であるエントリーポイントの移動を伴うものであるか否かを判定している。エントリーポイントの移動を伴う場合、続くステップS511へ処理を分岐する。エントリーポイントの移動を伴わない場合は、ステップS511をスキップしてステップS512へ進む方向に処理を分岐する。
【0099】
ステップS511では、先にステップS501で取得した、移動先のVOBU境界の位置情報を使用し、エントリーポイントの位置を再設定する。これにより、エントリーポイントは元の位置からVOBUの境界位置へと移動する。このエントリーポイントの移動処理を行った後、続くステップS512へ進む。
【0100】
ステップS512では、指定されたチャプタ境界の移動処理が、セルの範囲の変更を伴うものであるか否かを判定している。セル範囲の変更を伴う場合、続くステップS513へ処理を分岐する。セル範囲の変更を伴わない場合は、ステップS513をスキップしてステップS514へ進む方向に処理を分岐する。
【0101】
ステップS513では、先にステップS501で取得した、移動先のVOBU境界の位置情報を使用し、セルの境界位置を再設定する。これにより、セルの境界は元の位置からVOBUの境界位置へと移動する。このセル範囲の移動処理を行った後、続くステップS514へ進む。
【0102】
上記ステップS510からステップS513までの処理により、チャプタ境界の移動処理が実施されるので、ステップS514で正常終了の内容のリターンコードを返して処理を終了する。
【0103】
なお、先に述べたように、上記ステップS502からステップS509までの処理により、チャプタ境界の移動処理を拒絶すると判定された場合には、ステップS515で拒絶の内容のリターンコードを返して処理を終了する。
【0104】
以上、図7及び図8のフローチャートを使用して、図4のフローチャートのステップS15におけるVOBU境界位置へのチャプタ境界の移動処理の内容を説明した。ここで、上記のフローにおいて、チャプタ境界の移動処理が適切であるか否かの個々の判定処理の順序、ならびにチャプタ境界の個々の移動処理の順序は、必ずしもここに述べた順序通りである必要はない。すなわち、上記ステップS502からステップS509までの一連のチャプタ境界移動可否の判定条件は、図7及び図8のフローチャートに示すとおりの順序である必要はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適切な順序で処理がなされればよい。同様に、上記ステップS510からステップS513までの一連のチャプタ境界移動処理は、図7及び図8のフローチャートに示すとおりの順序である必要はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適切な順序で処理がなされればよい。
【0105】
(プレイリストへの波及処理)
図9及び図10は、先に説明した図4のステップS18における、オリジナルタイトル処理に基づくプレイリストへの波及処理の内容を詳細に説明したフローチャートである。先に述べたように、図4のステップS18の処理は、オリジナルタイトル情報T1上のチャプタに対するチャプタ境界の移動処理により、セルの範囲が狭まる場合に実行される。
【0106】
まず、ステップS601で、このチャプタ境界移動処理により、オリジナルタイトル情報T1中で範囲が狭まるセルを特定する。
【0107】
続くステップS602以降の処理は、処理対象であるオリジナルタイトル情報T1と同一のメディア上に存在するすべてのプレイリストに対して実施されることになる。そのため、ステップS602では、処理対象となるプレイリストの初期値を設定する。
【0108】
ステップS603では、そのプレイリスト中でのセルの初期値を設定する。
【0109】
次に、ステップS604で、先にステップS601で特定したオリジナルタイトル情報T1のセルと、プレイリストのセルとについて、それぞれが参照しているVOBを検索する。
【0110】
ステップS605では、上記オリジナルタイトル情報T1のセルと上記プレイリストのセルとが、同じVOBを参照しているか否かを判定する。同じVOBを参照している場合、ステップS606へ進む方向に処理を分岐する。一方、これらのセルが同じVOBを参照していない場合には、プレイリストのセルに対する処理は不要となるため、ステップS606からステップS608までの処理をスキップする方向に処理を分岐する。
【0111】
ステップS606では、上記オリジナルタイトル情報T1のセルと同じVOBを参照しているプレイリストセルに対し、セル範囲の再設定を行う。すなわち、プレイリストのセルの範囲を、同一VOBを参照しているオリジナルタイトル情報T1のセルの範囲以下となるように変更する。
【0112】
ステップS607では、範囲を再設定したプレイリストのセルに対し、セルサイズがゼロになったか否かの判定を行っている。これは、プレイリストはオリジナルタイトル情報T1のVOBの中の任意の範囲を参照できるので、オリジナルタイトル情報T1のセルは有意なサイズを保持していたとしても、プレイリストのセルが消失することがあるためである。ここで、セルの範囲の再設定によりプレイリストのセルがゼロになる場合には、ステップS608へ進む方向に分岐する。セルの範囲を再設定してもプレイリストのセルサイズがゼロにならない場合は、ステップS608をスキップする方向に分岐する。
【0113】
ステップS608では、サイズがゼロになってしまったプレイリストのセルを削除する処理を行う。
【0114】
上記ステップS606からステップS608までの一連の処理が実施されるか否かによらず、ステップS609に到達する。ステップS609では、ここまで処理対象としてきたプレイリストのセルが、そのプレイリストの中における最後のセルであるか否かを判定する。最後のセルではない場合は、ステップS610に進む方向に分岐する。最後のセルである場合には、ステップS611へ進む。
【0115】
ステップS610は、上記ステップS609において、これまで処理対象としてきたセルが、プレイリスト内の最後のセルではない場合に到達する処理である。この場合、ステップS610においてプレイリスト内のセルをインクリメントし、プレイリスト内の新たなセルに対し、上記ステップS604からステップS609までの一連の処理を実施する。
【0116】
一方、上記ステップS609において、これまで処理対象としてきたセルがプレイリスト内の最後のセルである場合には、ステップS611へ到達する。ステップS611では、これまで処理対象としてきたプレイリストにセルが含まれているか否か、つまりプレイリストが空であるか否かを判定している。これは、上記ステップS608でサイズがゼロになったセルの削除を行っていることによるもので、最悪のケースでは、プレイリスト内のすべてのセルが皆同じVOBを参照しており、又、該VOBを参照しているオリジナルタイトル情報T1のセルの範囲が狭まり、それによりプレイリスト内のすべてのセルが消失するような結果になるということがありえる。ここで、これまで処理対象としてきたプレイリストが、ステップS611までの一連の処理により空になってしまった場合には、ステップS612へ進む方向に分岐する。一方、処理対象としてきたプレイリストが空にはならない場合には、ステップS612をスキップする方向へ処理を分岐する。
【0117】
ステップS612では、空になってしまったプレイリストを削除する処理を行う。
【0118】
続くステップS613では、これまで処理対象としてきたプレイリストが、このメディア上に存在する最後のプレイリストであるか否かの判定を行う。最後のプレイリストではない場合は、ステップS614へ進む方向に処理を分岐する。最後のプレイリストである場合は、ステップS614を行わない方向に処理を分岐する。
【0119】
ステップS614は、上記ステップS613において、これまで処理対象としてきたプレイリストが、このメディアにおける最後のプレイリストではない場合に到達する処理である。この場合、ステップS614においてメディア内のプレイリストをインクリメントし、新たなプレイリストに対し、上記ステップS603からステップS613までの一連の処理を実施する。
【0120】
一方、上記ステップS613において、これまで処理対象としてきたプレイリストがこのメディア上の最後のプレイリストである場合には、ステップS614へ進まない方向に処理を分岐し、一連のプレイリストへの波及処理を終了する。
【0121】
<本発明に係る映像情報処理装置の編集動作による再生順序情報の変化>
次に、図11乃至図22を用いて、本発明の編集処理による再生順序情報の変化の様子を説明する。
【0122】
図11は、あるプレイリスト(PlayList #n)における再生順序情報(この場合はユーザデファインドPGCI)の一例である。このプレイリストPnには、DVD−VR規格におけるセルが2つ含まれているとし、個々のセルはそれぞれVOB1とVOB2とを参照しているものとする。又、セル1の中間とセル2の前方境界位置とに、それぞれDVD−VR規格のエントリーポイントEPがセットされているとする。ここで、あるエントリーポイントEPから次のエントリーポイントEPの直前までの範囲を持つ部分領域をチャプタとし、エントリーポイントEPがセットされている位置をチャプタ境界CBとする。ただし、タイトルの先頭位置については、エントリーポイントEPの有無によらずチャプタ境界CBとみなす。
【0123】
以下、図12以降を使用し、上述した部分領域であるチャプタの開始位置、又は、終了位置の再設定、すなわちチャプタ境界CBの移動の様子を説明する。
【0124】
図12は、チャプタ1の後方境界の近傍を拡大した図である。ここでは、チャプタ1の後方境界にはセルの境界は存在せず、エントリーポイントEPのみが存在している。この例では、チャプタ1の後方境界は、あるVOBU内のフレーム#Nの位置に存在している。
【0125】
図13は、このチャプタ1の後方境界を、後方に1フレーム分移動させた場合を示している。ここでは、エントリーポイントEPの位置が、後方に1フレーム分移動し、これによりチャプタ1の後方境界が、1フレーム分後方のフレーム#N+1の位置であるムーブドチャプタボーダMCBに移動している。
【0126】
図14は、チャプタ1の後方境界を、前方の直近のVOBU境界位置MCBに移動させた場合を示している。ここでは、エントリーポイントEPの位置がVOBUの前方の境界位置に移動し、これにより、チャプタ1の後方境界が、VOBUの境界位置に移動している。
【0127】
なお、図12から図14までの例のように、チャプタの境界位置にセルの境界が存在せず、エントリーポイントEPのみが存在するケースでは、あるチャプタのチャプタ境界CBの移動は、同一チャプタ境界CBで接している隣接チャプタのチャプタ境界CBの移動と等価になる。この例では、チャプタ1の後方境界の移動は、チャプタ2の前方境界の移動と等価である。
【0128】
このように、タイトル内の部分領域であるチャプタの範囲の定義を変更することにより、再生される映像及び音声の範囲を変更することができる。
【0129】
図15は、チャプタ1の前方境界の近傍を拡大した図である。ここでは、チャプタ1の前方境界にはエントリーポイントEPが存在せず、セルの境界のみが存在している。この例では、チャプタ1の前方境界は、VOB1の最初のVOBU内のフレーム#Nの位置に存在している。
【0130】
図16は、このチャプタ1の前方境界を、後方に1フレーム分移動させた場合を示している。ここでは、セル1の前方境界が後方に1フレーム分移動し、これによりチャプタ1の前方境界が、1フレーム分後方のフレーム#N+1の位置であるムーブドチャプタボーダMCBへと移動している。
【0131】
図17は、チャプタ1の前方境界を、後方の直近のVOBU境界に移動させた場合を示している。ここでは、セル1の前方境界がVOBUの後方の境界位置に移動し、これにより、チャプタ1の前方境界が、VOBUの境界位置であるムーブドチャプタボーダMCBへと移動している。
【0132】
このように、チャプタ境界CBの移動として、実映像データ80に対する参照情報94−1〜n又は95−1〜n又は96−1〜nであるセルの範囲を変更することにより、再生される映像及び音声の範囲を変更することができる。つまり、タイトル内の部分領域であるチャプタが、映像の頭切れや尻切れを生じていたり、又はチャプタの先頭や終端に余計な画面が含まれていたとしても、ここで説明した本発明の移動処理により、チャプタ境界CBを簡便にトリミングすることが可能となる。
【0133】
なお、ここではプレイリストを例に挙げているが、仮にこのタイトルがオリジナルタイトル情報T1である場合には、DVD−VR規格の制約により、セル1の前方境界はVOBの先頭から4×VOBUの範囲内に存在しなくてはならない。そのため、この4×VOBUの範囲を逸脱するようなチャプタ境界CBの移動は拒絶されなくてはならない。又、チャプタ3の前方境界に一致しているセル2の前方境界についても、同様の制約が適用される(VOB2の先頭から4×VOBU以内であること)。
【0134】
図18は、チャプタ3の前方境界の近傍を拡大した図である。ここでは、チャプタ3の前方境界には、セルの境界とエントリーポイントEPの双方が存在している。この例では、チャプタ3の前方境界は、VOB2の最初のVOBU内のフレーム#Nの位置に存在している。
【0135】
図19は、このチャプタ3の前方境界を、前方に1フレーム移動させた場合を示している。ここでは、セル2の前方境界と、そのセル2の前方境界位置にセットされているエントリーポイントEPの双方が、ともに前方に1フレーム分移動している。これにより、チャプタ3の前方境界が、1フレーム分前方のフレーム#N−1の位置であるムーブドチャプタボーダMCBへと移動している。
【0136】
図20は、チャプタ3の前方境界を、前方の直近のVOBU境界に移動させた場合を示している。ここでは、セル2の前方境界と、そのセル2の前方境界位置にセットされているエントリーポイントEPの双方が、ともにVOBUの前方の境界位置に移動し、これにより、チャプタ3の前方境界が、VOBUの境界位置であるムーブドチャプタボーダMCBへと移動している。
【0137】
なお、このようにチャプタ境界CBにセルの境界が存在するケースでは、エントリーポイントEPの有無は問わず、あるチャプタのチャプタ境界CBの移動は、隣接チャプタのチャプタ境界CBの移動とは等価にならない。これは、ユーザ側からは同一のチャプタ境界CBで接しているように見えても、再生順序情報(PGI、又は、PGCI)の上でのセルの境界が別物であるためである。この例では、チャプタ3の前方境界は図18から図20までに示すように移動しているが、ユーザ側からは接しているように見えるチャプタ2の後方境界は不変である。この例では、チャプタ2の後方境界はセル1の後方境界と一致するが、図18から図20までを通し、チャプタ2の後方境界CBは、VOB1の最終VOBU上のフレーム#Mの位置を保持し続けている。
【0138】
図21は、そのチャプタ2の後方境界を、後方に1フレーム分移動させた場合を示している。ここでは、セル1の後方境界が、後方に1フレーム分移動している。これにより、チャプタ2の後方境界が、1フレーム分後方のフレーム#M+1の位置であるムーブドチャプタボーダMCBへと移動している。
【0139】
図22は、チャプタ2の後方境界を、後方の直近のVOBU境界に移動させた場合を示している。ここでは、セル1の後方境界がVOBUの後方境界に移動し、これにより、チャプタ2の後方境界が、VOBUの境界位置であるムーブドチャプタボーダMCBへと移動している。
【0140】
なお、ここでは、図18及び図21、図22を通し、チャプタ3の前方境界CBは、VOB2の最初のVOBU上のフレーム#Nの位置を保持し続けており、不変である。
【0141】
このように、チャプタ境界CBの移動として、実映像データ80に対する参照情報94−1〜n又は95−1〜n又は96−1〜nであるセルの範囲を変更することにより、再生される映像及び音声の範囲を変更することができる。つまり、タイトル内の部分領域であるチャプタが、映像の頭切れや尻切れを生じていたり、又はチャプタの先頭や終端に余計な画面が含まれていたとしても、ここで説明した本発明の編集処理により、チャプタ境界CBを簡便にトリミングすることが可能となる。
【0142】
又、ここではプレイリストを例に挙げているが、仮にこのタイトルがオリジナルタイトル情報T1である場合には、DVD−VR規格の制約により、セル1の後方境界はVOB1の末尾から4×VOBUの範囲内に存在しなくてはならない。そのため、この4×VOBUの範囲を逸脱するようなチャプタ境界CBの移動は拒絶されなくてはならない。又、チャプタ3の後方境界に一致しているセル2の後方境界についても、同様の制約が適用される(VOB2の末尾から4×VOBU以内であること)。
【0143】
<本発明に係る映像情報処理装置の編集処理の操作方法>
次に、図23乃至図40を用いて、本発明に係る映像情報処理装置における部分領域の開始位置、又は、終了位置の再設定の操作方法の具体例を説明する。なお、以下の説明においては、本発明の映像情報処理装置は、先に図4以降の図面を使用して本発明の動作説明を行った際に記したものと同じ構成を例に説明を進める。つまり、上述した部分領域の開始位置、又は、終了位置の再設定とは、ここではチャプタ境界CBの移動に相当する。
【0144】
まず、図23乃至図27の図面を用いて、チャプタ作成画面におけるチャプタ境界CBの移動操作について説明する。
【0145】
図23は、本発明に係る映像情報処理装置における、チャプタ作成のための操作画面を表している。この操作画面は、あるタイトルの中の任意の範囲をチャプタとして設定するのに使用する。図23の上段には、再生画面を表示するためのウィンドウ101が設けられている。ユーザは、この画面で再生画像をモニタしながら再生操作を行い、位置を決定してチャプタ境界CBを設定する。図23中段のバーは、対象タイトルの中でチャプタ境界CBが設定されている大体の位置を示している。バーの中に立つ縦線が、チャプタ境界CBのおおよその位置を示している。又、図23の下段には、タイトル内に設定した個々のチャプタの代表画面がサムネイル102−1〜nとして表示されている。
【0146】
ここでは、例として、チャプタ2のチャプタ境界CBを移動する場合を説明する。
【0147】
まず、図24で、例えば、リモコンの操作などによりチャプタ2のサムネイル102−2にフォーカスを当て、チャプタ2を処理対象として確定する。
【0148】
次に図25で、リモコンの操作などによりメニュー画面103を開く。このとき、この状況で使用可能なメニューコマンドとして、チャプタ境界CBのフレーム単位シフトと、チャプタ境界CBのGOP境界へのシフトが選択可能となっている。なお、この例では、VOBU境界シフトではなくGOP境界シフトというコマンド名としている。これは、DVD−VR規格の規定により、少なくとも1つ以上のGOPが束ねられてVOBUに納められており、VOBUの境界はGOPの境界と一致しているため、VOBU境界はGOP境界と一致していることと、近年、GOPという名前が比較的ユーザに知られていることから、ここではGOP境界という名称を使用している。
【0149】
図26は、リモコン操作などにより、チャプタ境界CBのフレーム単位シフトを選択した場合を表している。これを受けて、チャプタの前方境界/後方境界の別と、前後いずれへの移動であるかを選択するためのサブメニュー画面104が表示される。
【0150】
図27は、リモコン操作などにより、後方境界の前方への1フレーム移動を選択した場合を表している。これにより、チャプタ2の後方チャプタ境界CBに対し、1フレーム分前方にシフトする処理が実施される。
【0151】
なお、図には示していないが、チャプタ境界CBのシフトが終了した後、そのチャプタ境界CBの近傍を自動的に再生して、チャプタ境界CBをシフトさせた結果を確認できるようなプレビュー機能を備えてもよい。
【0152】
次に、図28から図34までを使用して、チャプタ一覧表示画面におけるチャプタ境界CBの移動操作について説明する。
【0153】
図28は、本発明に係る映像情報処理装置における、HDD又はDVDの中に記録されているタイトルの一覧を表示している画面である。録画されているタイトルの代表画面であるサムネイル105−1,105−2と、タイトル名やタイトルの種別、タイトルの長さなどが表示されている。
【0154】
ここでは、例として、タイトル3に含まれるチャプタに対して、チャプタ境界CBの移動を行う場合を説明する。
【0155】
この画面はタイトルの一覧表示であるため、これをチャプタの一覧表示に切り替える必要がある。図29では、タイトル3のサムネイル105−2にフォーカスを当てて、このタイトルに含まれるチャプタの一覧を表示しようとしている。
【0156】
図30は、リモコン操作などにより切り換わった、上記タイトル3に含まれるチャプタのサムネイルの一覧表示している画面である。タイトルに含まれる個々のチャプタの代表画面である3つのチャプタのサムネイル106−1,106−2,106−3と、チャプタ名又はチャプタの番号が表示されている。
【0157】
ここでは、例として、チャプタ2に対してチャプタ境界の移動処理を行うものとする。
【0158】
図31では、対象となるチャプタ2のサムネイル106−2にフォーカスを当てて処理対象を確定し、又、リモコン操作などによりメニュー画面107を開いている。このとき、この状況で使用可能なメニューコマンドとして、チャプタ境界のフレーム単位シフトと、チャプタ境界のGOP境界へのシフトが選択可能となっている。
【0159】
図32は、リモコン操作などにより、チャプタ境界のGOP境界位置への移動を選択した場合を表している。
【0160】
これを受けて、図33では、チャプタの前方境界/後方境界の別と、前後いずれへの移動であるかを選択するためのサブメニュー画面108が表示されている。
【0161】
図34は、リモコン操作などにより、後方境界の後方GOP境界への移動を選択した場合を表している。これにより、チャプタ2の後方チャプタ境界に対し、後方のGOP境界へ移動する処理が実施される。
【0162】
なお、図には示していないが、チャプタ境界のシフトが終了した後、そのチャプタ境界の近傍を自動的に再生して、チャプタ境界をシフトさせた結果を確認できるようなプレビュー機能を備えてもよい。
【0163】
(プレイリスト作成画面による操作)
続いて、図35から図40までを使用して、プレイリスト作成画面におけるチャプタ境界の移動操作について説明する。
【0164】
図35は、本発明に係る映像情報処理装置における、プレイリストの作成画面を表している。この操作画面は、タイトル、又は、チャプタをパーツとして登録することにより、プレイリストを構成するのに使用する。図35の上段には、パーツとしてプレイリストに登録が可能なタイトル又はチャプタのサムネイル109−1,109−2の一覧が表示されている。又、図35の下段には、作成しているプレイリストにパーツとして登録されたタイトル又はチャプタのサムネイル110−1,110−2が表示されている。
【0165】
ここで、下段に表示されているサムネイル110−1,110−2は、作成しているプレイリストにパーツとして登録されているものの代表画面である。従って、元々チャプタであった場合と、元はタイトルであった場合とがある。元はタイトルであった場合、その中に複数個のチャプタが含まれるケースがあり得るが、こういったケースでは、何らかの形でチャプタを特定させる仕組みが必要になる。例えば、リモコン操作などにより、元がタイトルであったパーツの中に含まれている、すべてのチャプタのサムネイルを下段に表示させるような機能を別途用意してもよい。又、例えば、元がタイトルであったパーツ自体の前方境界又は後方境界の移動処理を行う形としてもよい。この場合は、内部的には、元がタイトルであったひとかたまりのパーツに含まれる最初のチャプタの前方境界と、該パーツに含まれる最後のチャプタの後方境界に対してチャプタ境界の移動処理を施すことになる。又、例えば、元がタイトルであったパーツは、プレイリストに登録する際にバラけて複数個のチャプタがプレイリストに登録される形としてもよい。ここに例示したもの以外にも様々な仕組みをとりえるが、いずれにせよ、本発明の主旨に沿ったもので、何らかの形でチャプタを選択できる仕組みであればよい。
【0166】
ここでは、例として、下段に表示されるパーツ2が元はチャプタであったとし、その元がチャプタであったパーツ2のチャプタ境界を移動する場合を説明する。
【0167】
まず、図36で、例えば、リモコンの操作などにより、元がチャプタであったパーツ2のサムネイル110−2にフォーカスを当て、これを処理対象として確定する。
【0168】
次に図37で、リモコンの操作などによりメニュー画面111を開く。このとき、この状況で使用可能なメニューコマンドとして、チャプタ境界のフレーム単位シフトと、チャプタ境界のGOP境界へのシフトが選択可能となっている。
【0169】
図38は、リモコン操作などにより、チャプタ境界のフレーム単位シフトを選択した場合を表している。
【0170】
これを受けて、図39では、チャプタの前方境界/後方境界の別と、前後いずれへの移動であるかを選択するためのサブメニュー画面112が表示されている。
【0171】
図40は、リモコン操作などにより、前方境界の後方への1フレーム移動を選択した場合を表している。これにより、元がチャプタであったパーツ2の前方チャプタ境界に対し、1フレーム分後方にシフトする処理が実施される。
【0172】
なお、図には示していないが、チャプタ境界のシフトが終了した後、そのチャプタ境界の近傍を自動的に再生して、チャプタ境界をシフトさせた結果を確認できるようなプレビュー機能を備えてもよい。
【0173】
以上、図を使用して説明したように、本発明の処理により、タイトル内の部分領域の境界位置をワンタッチで再設定する機能を有する映像情報処理装置を提供することができる。この機能は、プレイリスト編集において、これからプレイリストに登録する部分領域をタイトル内で設定する際にその境界位置を簡便に再設定するのに使用できるだけでなく、既にプレイリストに登録してしまった後でも、タイトル内の部分領域の境界位置を再設定するのにも使用できる。そのため、映像や音声の頭切れや尻切れを生じていたり、又は、その部分領域の先頭や終端に余計な画面が含まれている場合のトリミングが容易に実現でき、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0174】
なお、本発明に係る映像情報処理装置は、上述した実施形態の形式にとらわれるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意の構成を取り得ることは言うまでもない。
【0175】
例えば、本発明に係る部分領域であるチャプタの開始終了位置の再設定は、オリジナルタイトルとこれに含まれる部分領域であるチャプタが決定した後に、行うことができるものであり、更に、編集のための上記の第2タイトルの編集の際に行うことができ、更に、編集のための上記の第3タイトルの編集の際、更にそれ以外の編集の際等、様々な状況で行うことが同等の趣旨により可能となるものである。
【0176】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0177】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、部分領域であるチャプタの開始・終了位置を非常に容易に再設定することができるので、特に編集処理において、容易に高品位な編集映像を得ることができる映像情報処理装置及び映像情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像情報処理装置の一例を示すブロック図。
【図2】本発明に係る映像情報処理装置の管理情報と実映像データとの関係を示す概略図。
【図3】本発明に係る映像情報処理装置の管理情報と実映像データとの関係を示す概略図。
【図4】本発明に係る映像情報処理装置の処理動作の全体の処理を示すフローチャート。
【図5】図4のフローチャートのステップS14における、1フレーム単位のチャプタ境界の移動処理の内容を詳細に示すフローチャート。
【図6】同様のフローチャート。
【図7】図4のフローチャートのステップS15における、VOBU境界位置へのチャプタ境界の移動処理の内容を詳細に示すフローチャート。
【図8】同様のフローチャート。
【図9】図4のフローチャートのステップS18における、オリジナルタイトル処理に基づくプレイリストへの波及処理を詳細に示すフローチャート。
【図10】同様のフローチャート。
【図11】あるタイトルの再生順序情報の一例を示す図。
【図12】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図13】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図14】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図15】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図16】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図17】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図18】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図19】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図20】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図21】図11で例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図22】図11例示したタイトルにおける部分領域の、境界位置の再設定の様子を説明する連続図の一部の図。
【図23】本発明に係る映像情報処理装置における、チャプタ作成画面を表す図。
【図24】図23のチャプタ作成画面におけるチャプタ境界の移動操作について説明する連続図の一部の図。
【図25】図23のチャプタ作成画面におけるチャプタ境界の移動操作について説明する連続図の一部の図。
【図26】図23のチャプタ作成画面におけるチャプタ境界の移動操作について説明する連続図の一部の図。
【図27】図23のチャプタ作成画面におけるチャプタ境界の移動操作について説明する連続図の一部の図。
【図28】本発明に係る映像情報処理装置における、タイトルの一覧画面を示す図。
【図29】図28のタイトルの一覧画面で、チャプタの一覧を表示するために特定タイトルの選択を示す図。
【図30】図29で選択したタイトルに含まれるチャプタの一覧画面の図。
【図31】図30のチャプタの一覧画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図32】図30のチャプタの一覧画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図33】図30のチャプタの一覧画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図34】図30のチャプタの一覧画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図35】本発明に係る映像情報処理装置における、プレイリスト作成画面を示す図。
【図36】図35のプレイリスト作成画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図37】図35のプレイリスト作成画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図38】図35のプレイリスト作成画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図39】図35のプレイリスト作成画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【図40】図35のプレイリスト作成画面におけるチャプタ境界の移動操作を説明する連続図の一部の図。
【符号の説明】
30…マイクロコンピュータブロック、31…ワークRAM、33…ディレクトリ検知部、34…チャプタ開始・終了位置の再設定部を含む編集時の管理情報制御部、35…録画時の管理情報制御部、50…エンコーダ部、60…デコーダ部。

Claims (14)

  1. 入力された映像信号を、実映像信号と前記実映像信号の1又は複数の部分領域の再生順序情報として記録する記録手段と、
    前記記録手段で記録されている前記部分領域の開始位置又は終了位置を再度設定する再設定手段と、を具備することを特徴とする映像情報処理装置。
  2. 前記記録手段が記録する1又は複数の部分領域、又は新たに設けられた部分領域に関して、これらの再生順序を示す第2再生順序情報を生成する生成手段を更に有しており、
    前記再設定手段は、前記第1又は第2再生順序情報が対象とする前記1又は複数の部分領域に関して、その開始位置又は終了位置を再設定することを特徴とする請求項1記載の映像情報処理装置。
  3. 前記第1又は第2再生順序情報が対象とする各々の前記部分領域、又は、前記第1又は第2再生順序情報、又は、その他の再生順序情報や部分領域に関して、これらの再生順序を示す第3再生順序情報を生成する第2生成手段を更に有しており、
    前記再設定手段は、前記第1乃至第3再生順序情報が対象とする複数の前記部分領域に関して、その開始位置又は終了位置を再設定することを特徴とする請求項2記載の映像情報処理装置。
  4. 前記再生順序情報が対象とする前記部分領域の開始位置及び終了位置には、前記実映像信号との対応関係を示す参照情報(セル)の境界又は前記参照情報中に設定されるエントリ位置情報(EP)の少なくとも一方が存在し、前記再設定手段は、前記参照情報(セル)の境界又は前記エントリ位置情報(EP)の少なくとも一方を再設定することを特徴とする請求項1乃至3の中の1つに記載された映像情報処理装置。
  5. 前記再設定手段は、前記参照情報(セル)の境界又は前記エントリ位置情報(EP)の少なくとも一方を、前記映像信号の画面単位でシフトするように再設定することを特徴とする請求項4に記載の映像情報処理装置。
  6. 前記再設定手段は、前記参照情報(セル)の境界又は前記エントリ位置情報(EP)の少なくとも一方を、前記映像信号の実体の単位領域の境界(GOP)毎にシフトするように再設定することを特徴とする請求項4に記載の映像情報処理装置。
  7. 前記再設定手段の再設定処理の操作は、メニュ画面から又は操作用装置のスイッチ操作により行われ、前記部分領域の開始位置又は終了位置を画面単位で行うことを特徴とする請求項1乃至3の中の1つに記載の映像情報処理装置。
  8. 入力された映像信号を、実映像信号と前記実映像信号の1又は複数の部分領域の再生順序情報として記録し、
    前記記録されている前記部分領域の開始位置又は終了位置を再度設定することを特徴とする映像情報処理方法。
  9. 前記記録された1又は複数の部分領域、又は新たに設けられた部分領域に関して、これらの再生順序を示す第2再生順序情報を更に生成し、
    前記第1又は第2再生順序情報が対象とする前記1又は複数の部分領域に関して、その開始位置又は終了位置を再設定することを特徴とする請求項8記載の映像情報処理方法。
  10. 前記第1又は第2再生順序情報が対象とする各々の前記部分領域、又は、前記第1又は第2再生順序情報、又は、その他の再生順序情報や部分領域に関して、これらの再生順序を示す第3再生順序情報を更に生成し、
    前記第1乃至第3再生順序情報が対象とする複数の前記部分領域に関して、その開始位置又は終了位置を再設定することを特徴とする請求項9記載の映像情報処理方法。
  11. 前記再生順序情報が対象とする前記部分領域の開始位置及び終了位置には、前記実映像信号との対応関係を示す参照情報(セル)の境界又は前記参照情報中に設定されるエントリ位置情報(EP)の少なくとも一方が存在し、前記参照情報(セル)の境界又は前記エントリ位置情報(EP)の少なくとも一方を再設定することを特徴とする請求項8乃至10の中の1つに記載された映像情報処理方法。
  12. 前記参照情報(セル)の境界又は前記エントリ位置情報(EP)の少なくとも一方を、前記映像信号の画面単位でシフトするように再設定することを特徴とする請求項11に記載の映像情報処理方法。
  13. 前記参照情報(セル)の境界又は前記エントリ位置情報(EP)の少なくとも一方を、前記映像信号の実体の単位領域の境界(GOP)毎にシフトするように再設定することを特徴とする請求項11記載の映像情報処理方法。
  14. 前記再設定手段の再設定処理の操作は、メニュ画面から又は操作用装置のスイッチ操作により行われ、前記部分領域の開始位置又は終了位置を画面単位で行うことを特徴とする請求項8乃至10の中の1つに記載された映像情報処理方法。
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