JP2007179035A - 拡散シートおよびそれを用いたバックライトユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】光の異方拡散効果に優れた拡散シートを提供せんとするものである。
【解決手段】拡散シート1は、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シート3において、該シートの少なくとも片側表面における60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上であることを特徴とするものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種表示装置、特に液晶表示装置のバックライトユニットに好適な拡散シートに関する。
液晶表示装置は、ノートパソコンや携帯電話機器を始め、テレビ、モニター、カーナビゲーション等、多様な用途に用いられている。液晶表示装置には、光源となるバックライトユニットが組み込まれており、バックライトユニットからの光線を液晶セルを通して制御することにより、表示される仕組みとなっている。このバックライトユニットに求められる特性は、単に光を出射する光源としてだけではなく、画面全体を明るく且つ均一に光らせることである。
バックライトユニットの構成は大きく二つに分けることができる。
1つは、サイドライト型バックライトと称される方式である。これは、例えば薄型化・小型化が求められるノートパソコン等に主に使用される方式であるが、基本構成として導光板を用いるのが特徴である。サイドライト型バックライトの場合、導光板の側面に蛍光管を設置し、側面から導光板に光線を入射させて、導光板内部を全反射させながら面内全体に光を伝搬しつつ、導光板の裏面に施された拡散ドット等により一部を全反射条件から離脱させて導光板前面から採光することにより、バックライトすなわち面光源として機能させるものである。サイドライト型バックライトの場合には、これら構成以外にも、導光板の裏面から漏れ出る光を反射させて再利用させる機能を担う反射フィルム、導光板前面から出射する光を均一化させる拡散シート、そして正面輝度を向上させるプリズムシートなど、多種類の光学フィルムが用いられている。
また、もう1つの方式は、直下型バックライトと称される方式である。これは、大型化・高輝度化が求められるテレビ用途に好ましく用いられる方式であるが、基本構成としては、導光板は用いず、画面奥に直接蛍光管を並べた構造が特徴である。画面奥に線状または一部線状の蛍光管を複数本平行に並べることにより、大画面にも対応可能で、さらに明るさも十分に確保できる。しかしながら、特徴でもある画面奥に設置された蛍光管による画面内の明るさむら(輝度むら)が生じる。つまり、複数本並んでいる蛍光管の真上は明るく、隣接する蛍光管の間が暗くなる(管むら)。このため、直下型バックライトでは、この管むらを解消するため、極めて強い光拡散性を有する乳白板を蛍光管の上側に設置し、画面の均一化を図っている(特許文献1)。乳白板は、微粒子を分散させたアクリル樹脂、またはポリカーボネート樹脂等からなる光拡散板である。この乳白板により管むらが解消され画面の均一化が図れるのであるが、強く拡散させるために全光線透過率が低く光利用効率が悪くなり、また強く拡散しすぎるために不要な方向へ光を散らしてしまい、結果として、必要となる正面の明るさが不十分となる。そこで、乳白板の上に、光を等方的に拡散しながら、正面方向に集光効果を示す拡散シートを設置している(特許文献2)。この拡散シートは、基材シート上に有機架橋粒子などの微粒子を含有した拡散層を形成したシートであり、乳白板とは違い、ある程度正面方向への指向性を示す光学フィルムである。またこれら以外にも、蛍光管から後方に出射される光を反射する反射フィルム、必要に応じさらに集光性を向上させるためにプリズムシートなどが組み込まれている。
特開2004−29091号公報 特開2001−324607号公報
直下型バックライトにおいては、画面奥の蛍光管に由来する管むらを解消し、画面の均一化と高輝度化を両立させることが必要とされる。しかしながら、管むら解消の為に用いる乳白板は全光線透過率が低く光利用効率が悪い。またこの乳白板により散らしすぎた光を、拡散シートを用いて再度集光させるという極めて非効率的な構成を採用している。さらに、乳白板は厚みが2〜3mmと分厚く、薄型化の妨げとなっている。
そこで、本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、光の異方拡散効果に優れた拡散シートを提供せんとするものである。
すなわち、本発明は、かかる拡散シートにより、効率的な拡散効果を発揮させることができ、それにより蛍光管に由来する管むらを効率的に解消し、さらに画面均一性と高い輝度特性を発現させることもでき、さらに機能統合することによってバックライトユニットの薄型化を達成することができるという効果を奏するものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次の手段を採用するものである。すなわち、本発明の拡散シートは、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートにおいて、該シートの少なくとも片側表面における60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上であることを特徴とするものである。
また、本発明の拡散シートは、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートに、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表層を積層して構成された積層体であることを特徴とするものである。
さらに、本発明の拡散シートは、以下の(1)〜(9)に示す特徴を好ましく具備するものである。
(1)60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminを示す方向が、互いに直交すること。
(2)60度光沢度の最小値Gminが1〜50であること。
(3)該拡散シートにおいて、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が、一方の表面で1.1以上であり、かつ、他方の表面で1以上1.1未満であること。
(5)該内部拡散シートのその少なくとも片面に樹脂層が積層されたものであること。
(6)該樹脂層が、二軸延伸シートであること。
(7)該拡散シートの全膜厚が25〜500μmであること。
(8)該拡散シートの全光線透過率が50〜95%であること。
(9)該拡散シートのヘイズが50〜95%であること。
(10)60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である片側表面、又は、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表層における、85度光沢度の最大値Gmax85と最小値Gmin85の比(Gmax85/Gmin85)が、該60度光沢度の比(Gmax/Gmin)よりも大きいこと。
(11)85度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax85/Gmin85)が、2以上であること。
(12)85度光沢度の最小値Gminが10以下であること。
また、本発明の拡散シートを用いたバックライトユニットは、少なくとも、略平行配列の複数の直線状光源、及び/又は略平行配列の複数の直線状部分を有する形状の光源、及び/又は略平行配列の直線状に明暗が観察される光源の上側に、前記拡散シートを、該拡散シートの85度光沢度が最大値を示す方向と該光源の長手方向とが平行になるように設置したことを特徴とする。
さらに、本発明の拡散シートを用いたバックライトユニットは、以下の(13)に示す特徴を好ましく具備するものである。
(13)前記拡散シートの上に、さらに本発明の拡散シートを、該拡散シートの85度光沢度が最大値を示す方向と該光源の長手方向とが平行または垂直になるように設置したこと。
本発明によれば、光の異方拡散効果を効率的に発揮する拡散シートを提供することができ、これを液晶表示装置のバックライトユニット、特に直下型バックライトに組み込むことにより、高い画面均一性と高い輝度特性の両立が図れ、さらに薄型化を達成することが可能となる。
本発明は、前記課題、つまり光の異方拡散効果に優れた拡散シートについて、鋭意検討した結果、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートで構成され、拡散シートの表面を、特定の光沢度条件を満たす形にしてみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。すなわち、拡散シートの表面を、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上を満たす表面形状に刻設・変形してみたところ、前記課題を見事に達成する拡散シートを完成するに至ったものである。
本発明の拡散シートは、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートにおいて、該内部拡散シートの少なくとも片側表面における60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上であることを特徴とする。
また、本発明の拡散シートは、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートに、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表層を積層して構成されたことを特徴とする。
本発明でいう60度光沢度は、シート表面に入射する光の反射によって定義される値であり、JIS Z8741に規定された方法に基づいて測定することができる。つまり、60度光沢度とは、測定表面に入射角60度で光を入射した時、入射光に対する正反射光の割合を標準板を基準として百分率で表した値のことである。
本発明において、60度光沢度の測定は、まず任意の測定位置において測定し、該測定位置を中心に10度刻みでシートを360度回転させ、それぞれの方向において測定する。そして、得られた測定値(60度光沢度)の中で、最大値をGmax、最小値をGminと定義するものである。
本発明の拡散シートは、このようにして得られる60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上を満たす、光沢度に異方性をもった表面によって異方的な光拡散作用を発現し、液晶表示装置のバックライトユニット、特に直下型バックライトユニットに組み込んだ場合に、効率的に画面を均一化できるとともに、高い正面輝度を得ることが可能となる。
直下型バックライトは線状(または一部線状)の蛍光管を平行に配列させた構造であり、画面を効率的に均一化するためには、等方的に強く拡散するのではなく、蛍光管長手方向と垂直な方向に強く拡散して、不要な方向への光の散乱を減らせばよい。つまり、一方向への強い光拡散性、すなわち異方拡散性を示す拡散シートを用いることで実現可能となる。ここで、光沢度異方性をもつ本発明のシートがこの異方拡散性を発現する拡散シートである。
本発明の拡散シートにおいて、60度光沢度の比(Gmax/Gmin)は1.1以上が好ましいが、さらに好ましくは1.2以上、最も好ましくは1.5以上である。また、好ましい範囲の最大値は特に限定されないが、バックライトと組み合わせた時に拡散シートの光拡散効果が強すぎて、結果として正面輝度の向上が不十分となることもあるため、敢えて設定するとすれば10以下であるのが好ましい。本発明の拡散シートにおいて、60度光沢度の比(Gmax/Gmin)が1.1より小さい場合には、光沢度の異方性が不十分で異方拡散性が十分に発揮されず、効率的な画面の均一化が達成されないため好ましくない。
また、かかる拡散シートにおいて、60度光沢度の最小値Gminが1〜50であることが好ましい。最小値Gminをこの範囲にすることで、高い画面均一性を得る充分な拡散性が得られるため好ましい。
本発明の拡散シートにおいて、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表面を得るためには、シート表面に異方的な形状をもつパターンが形成されていることが好ましい。以下、好ましい表面形状を例示するが、前記光沢度条件を満たす形状であれば、これら以外の形状も好ましく用いることができる。
図1には、本発明の拡散シートの好ましい表面形状を大きく2種類に分けて図示している(内部拡散層は省略)。図1(a)は、一定方向に連なる線状パターンが形成されたシート、図1(b)は、異方的な形状を有するパターン(例えば半円柱、半紡錘形など)を配列したシートを示している。
図1(b)の異方的な形状とは、表面に形成されるパターンのシート面内における縦横の長さの比率(アスペクト比)が1を越える形状のことを言う。本発明では、これらいずれの表面形状も、個々のパターンの長手方向がほぼ平行になるように配列することが好ましい。かかる異方的な形状をもつパターンを平行配列することにより、パターン長手方向に垂直な方向への拡散性が、平行な方向に比べ強くなる。また、平行配列することにより、光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの方向が直交するようになるが、本発明の拡散シートでは、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminを示す方向が、互いに直交することが好ましい。互いに直交するように形成することによって、バックライトユニットに組み込む際、強く拡散することが求められる蛍光管長手方向に垂直な方向に対して強く、不必要に拡散しすぎないことが求められる蛍光管長手方向に平行な方向に対して最も弱く拡散するように配置でき、画面の上下左右方向においてバランス良く均一性を高めることができるため好ましい。
図1(a)の場合、ラインの繰り返し配列ピッチ、高さ、断面形状などは、面内において一定、または周期的、ランダムに変化する場合のいずれも好ましく用いられる。また、図1(b)の場合においても、個々のパターン形状、サイズ(縦、横、高さなど)、配列はシート面内で一定、または周期的、ランダムに変化する場合のいずれも好ましく用いられる。光の回折、干渉による色づきを低減するためには、個々のパターン形状、ピッチ、高さ、配列などをランダム化することが好ましい。
図2は、表面パターン長手方向に垂直な方向の断面形状を例示したものである。これら以外の形状も、光沢度条件を満たす形状であれば好ましく用いられる。
好ましい断面形状の例として、半円状または楕円状(図2(a))、半円の反転形状(図2(b))、正弦カーブを描く波形形状(図2(c))、略三角形状(図2(d))、四角形や台形などの多角形状(図2(e))、ランダム形状(図2(f))、またはこれらを変形したもの、これらを一部に含むものなどが挙げられる。
また、配列ピッチ、高さについては、光沢度条件を満たすものであれば特に規定されるものではないが、好ましい範囲を以下に示す。
すなわち、配列ピッチについては、隣接パターンの頂部間距離として規定すると、0.5〜500μmが好ましく、さらに好ましくは1〜300μm、最も好ましくは10〜100μmである。また、高さについては、凹部最下点を結ぶ直線から頂部までの厚み方向距離と規定し、0.5〜500μmが好ましく、さらに好ましくは0.5〜300μm、最も好ましくは0.5〜100μmである。
ここで、バックライトユニットに組み込んだとき、バックライトユニットの輝度を向上させるためには、高さと配列ピッチの比(高さ/配列ピッチ)を大きくすること、すなわち、より急峻な凹凸が形成されるのが好ましい。
また、図2(e)では表面に平坦部が形成されているが、平坦部が存在する場合、拡散されずに素通りする成分が増え、シートの拡散性が弱まることがあるため、表面には実質的に平坦部が無いほうがより好ましい。
本発明の拡散シートにおいて、60度光沢度の比(Gmax/Gmin)が1.1以上を満たす表面は、両面に形成される構成も好ましく用いられる。この場合、それぞれの表面において強く拡散する方向を互いに合致させることが好ましく、この構成にすることによって、異方拡散性をさらに増強できるため好ましい。
また、本発明の拡散シートは、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が、一方の表面で1.1以上であり、かつ、他方の表面で1以上1.1未満を満たすことも好ましい態様である。ここで、比(Gmax/Gmin)が1以上1.1未満を満たす他方の表面とは、実質的に異方拡散性を示さない表面(裏面)のことであり、例えば、反射防止層を設けた平坦表面や、拡散性補強のための等方的な拡散層、密着防止層など、更なる機能統合化が図れるため、好ましい構成である。
また、本発明の拡散シートは、前記60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である片側表面、又は、前記60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表層における、85度光沢度の最大値Gmax85と最小値Gmin85の比(Gmax85/Gmin85)が、該60度光沢度の比(Gmax/Gmin)よりも大きいことが好ましい。ここで、85度光沢度の測定、及び最大値Gmax85と最小値Gmin85の比の求め方については、光沢度測定時の測定角が85度に変わる以外は60度光沢度と同様に測定して求める。
本発明の拡散シートにおいて、異方拡散性を示し、画面の均一化を図りながら輝度を向上させるための好ましい表面形状としては、シート面内における縦横の長さの比率(アスペクト比)が大きく、よりライン状に近い面内パターンであり、かつ、個々の断面形状が急峻なものが挙げられる。ライン状に近い面内パターンにより異方拡散性がさらに増強され、急峻な形状により集光性をも増強され、輝度が向上する形状である。ここで、85度光沢度は、60度光沢度に比べ入射角が大きいために表面凹凸の高さの影響を受けやすく、より高くライン状に延びたパターンが形成されている場合には、60度の場合よりも光沢度異方性が高くなる。即ち、85度光沢度の比(Gmax85/Gmin85)を、60度光沢度の比(Gmax/Gmin)よりも大きくすることによって、高輝度かつ高均一性を達成するための好ましい形状が得られる。
また、本発明の拡散シートは、85度光沢度の最大値Gmax85と最小値Gmin85の比(Gmax85/Gmin85)が2以上であることが好ましい。さらに好ましくは3以上、最も好ましくは4以上である。この比を2以上にすることによって、拡散シートの表面に、急峻かつ異方的な形状が形成されていることがわかり、画面均一化およびさらなる輝度向上を達成するためにさらに好ましい態様である。
また、本発明の拡散シートは、85度光沢度の最小値Gmin85が10以下であることが好ましい。拡散シートが85度光沢度の最小値が10以下である表面を有することにより、十分に強い異方拡散性と輝度向上効果を発揮するため好ましい。
本発明の拡散シートは、マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有してなる内部拡散シートで構成されるものであることが必須要件である。
つまり、本発明の拡散シートは、バックライトの高い画面均一性と高い輝度特性を両立させるため、光沢度異方性をもつ表面による光拡散作用(異方拡散性)と、内部拡散シートによる光拡散作用を組み合わせたことがポイントである。かかる光沢度異方性をもつ表面を採用することにより、異方拡散性を発現させることができ、その結果、効率的な光拡散作用を達成することができたものであり、この異方拡散性の発現が、画面均一性と高輝度特性に必要不可欠な要素である。なお、表面の光拡散効果だけでも特性向上が見込めるが、特に画面均一性を改善する上においては、内部拡散シートと組み合わせることで、初めて格段に性能向上を図ることが可能となったものである。例えば、直下型バックライトは、画面奥に蛍光管が配置されているため、拡散シートで強く拡散しなければ管むらが解消できず均一性が向上しない。表面の異方拡散作用は蛍光管の像を一方向に強く拡散して散らす効果は得られるものの、等方的な拡散作用ではないため、個々の蛍光管の散らされた像を面内で完全に均一化することは難しい。そこで、内部拡散シートと組み合わせ、内部に含まれる拡散素子により光の屈折界面数を増やすことで、格段に画面均一性を向上させることができたものである。
本発明の拡散シートの内部拡散シートに用いる拡散素子としては、例えば、硫酸バリウム、酸化チタン、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ等の無機微粒子、またはアクリル樹脂、有機シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、尿素樹脂、ホルムアルデヒド縮合物、フッ素樹脂等の有機(架橋)微粒子、または島状に分散したポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレン、脂環式オレフィン等に代表されるポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレート等に代表されるポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等に代表されるアクリル系樹脂、等からなる熱可塑性樹脂(各種共重合体を含む)、中空粒子、または気泡等を挙げることができる。拡散素子としては、1種類単独で用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。これらは本発明の拡散シートに用いる拡散素子として好ましい一例を挙げたものであり、少なくとも可視光領域(380〜780nm)においてマトリクス樹脂と屈折率が異なる成分であれば、これらに限定されることなく好ましく用いることができる。
本発明の拡散シートに用いる拡散素子の粒径としては、平均一次粒径が0.5〜50μmであるのが好ましく、0.5〜30μmが更に好ましく、0.5〜20μmが最も好ましい。平均一次粒径が0.5μmよりも小さくなると、380〜780nmの可視光領域において拡散素子としての光拡散作用が十分に得られず、また50μmを越える場合には、有効な光拡散作用を得るためには内部拡散シートの膜厚が厚くなりすぎ、薄膜化できないため好ましくない。
また、拡散素子の形状は特に制限されることなく、球状(真球状含む)、回転楕円体、棒状、針状、扁平状、無定形など、いずれも好ましく用いることができる。本発明において、真球状以外の形状における粒径は、最も幅の狭い部分の長さが上記範囲を満たせばよい。ここで、拡散素子の形状が回転楕円体、棒状、針状など一軸方向に延びた形状の場合には、これらの長軸方向をシート面内で一定方向に配列させることも好ましい態様である。このような配列により、長軸方向と垂直な方向に強く光を拡散し内部拡散シート単独でも異方拡散性を示すようになる。よって、内部拡散シートで強く拡散する方向と、光沢度異方性をもつ表面で強く拡散する方向とを合致させることにより、さらに拡散シートとしての光拡散性能が向上し、均一性および輝度特性の向上にも寄与するため好ましい。
また、内部拡散シートにおける拡散素子の添加量は、拡散素子の屈折率、粒径および形状などによって適切量が異なるため、求める性能に合わせて適宜設定するが、凡そ内部拡散シートに対し0.01〜50wt%の範囲で添加されることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜30wt%、最も好ましくは0.1〜30wt%である。
また、本発明の拡散シートの内部拡散シートに用いるマトリクス樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエステル樹脂、イソフタル酸共重合ポリエステル樹脂、スピログリコール共重合ポリエステル樹脂、フルオレン共重合ポリエステル樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプレピレン、ポリメチルペンテン、脂環式オレフィン共重合樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、およびこれらを成分とする共重合体、またはこれら樹脂の混合物等の熱可塑性樹脂が挙げられ、特に制限されることなく好ましく用いられる。
また、熱可塑性樹脂以外に、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂も好ましく用いることができる。
光硬化性樹脂の例としては、分子内に少なくとも一つのラジカル重合性を有する化合物、またはカチオン重合性を有する化合物等が挙げられる。ラジカル重合性を有する化合物としては、活性エネルギー線によりラジカルを発生する重合開始剤の存在下、活性エネルギー線照射により高分子化または架橋反応する化合物で、例えば、構造単位中にエチレン性の不飽和結合を少なくとも1個以上含むものであり、1官能であるビニルモノマーの他に多官能ビニルモノマーを含むものであり、またこれらのオリゴマー、ポリマー、混合物であってもよい。また、分子内に少なくとも一つのカチオン重合性を有する化合物としては、オキシラン環を有する化合物、オキセタン環を有する化合物、ビニルエーテル化合物から選ばれる一つあるいは2種以上の化合物から選ばれるもの等が挙げられる。
熱硬化性樹脂の例としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられ、これらより選択される1種類もしくは2種類以上の混合物を用いることができる。
光硬化性樹脂および熱硬化性樹脂には重合開始剤が用いられる。光硬化性樹脂の場合には感光波長および重合形式に合わせ、活性エネルギー線の照射によりラジカル種またはカチオン種を発生する光重合開始剤を、また熱重合開始剤の場合にはプロセス温度に合わせた熱重合開始剤を用いることが好ましい。
内部拡散シートのマトリクス樹脂としては、これら熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂をどのように組み合わせて用いてもよい。
また、内部拡散シートには、拡散素子、マトリクス樹脂以外にも、各種添加剤を添加することも好ましい態様である。添加剤としては、例えば、分散剤、相溶化剤、顔料、染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、耐熱剤、耐光剤、耐候剤などが好ましく用いられるが、拡散シートとしての効果を阻害しない範囲内で、これら以外の添加剤も好ましく用いられる。
本発明の拡散シートは、少なくとも内部拡散シートを有するシートであり、内部拡散シートのみからなる単膜、または内部拡散シートを含む二シート以上の積層体から構成される。以下、好ましいシート構成について説明するが、図3は60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比率Gmax/Gminが1.1以上を満たす形状が片面に形成されている場合、図4は両面に形成されている場合を示している。いずれも表面形状は一例を示すものである。
図3(a)および図4(a)は、拡散シートが内部拡散シートのみからなる単膜の場合を例示している。
図3(b)〜(f)、図4(b)〜(e)には、好ましい積層体の構成を例示する。
図3(b)(c)は、内部拡散シートの片面に、光沢度条件を満たす表面が積層された拡散シートを示している。図3(b)のように、断面において個々のパターンが孤立した不連続なシートとして形成されていてもよいし、図3(c)のように、内部拡散シート表面をすべて覆い尽くすように形成されていてもよい。内部拡散シートからの拡散素子脱離防止、パターンの密着性向上のためには、図3(c)のように覆い尽くされている方が好ましい。
また、図3(d)や図4(b)に示すように、内部拡散シートの少なくとも片面、好ましくは両側に樹脂層(シート)を積層した構成も好ましい態様である。両側に積層することによって、内部拡散シートの機械的強度の向上、および内部拡散シートからの拡散素子脱離防止が可能となり好ましい。両側に積層する場合には、表裏面の熱的または機械的特性のバランスをとるため、同じ膜厚で積層するのが好ましい。
また、積層する樹脂シートについては、内部拡散シートのマトリクス樹脂と同様の熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂が好ましく用いられ、好ましく用いられる添加剤も同様である。また、拡散素子は表面からの脱理防止の観点からは含有しない方が好ましいが、拡散性を向上又は調整するために添加してもよい。
本発明の拡散シートでは、かかる樹脂層として、二軸延伸シートを積層した構成も好ましい。図3(e)、図4(c)のように、二軸延伸シートを積層することにより、機械的強度や耐熱性が向上するため好ましい構成である。またさらに、内部拡散シートの両側に二軸延伸シートを設けることが好ましい。両側に積層することにより、バランス良く機械的強度および耐熱性が向上し、特に、拡散シートを薄膜化する際には両側積層が好ましく用いられる(図3(f)、図4(d)(e))。二軸延伸シートに用いられる樹脂としては、特に限定されることはないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレート、またはこれらをベースとしたその他成分との共重合体や、混合物などのポリエステル系樹脂が、機械的強度、耐熱性、寸法安定性などの点から好ましく用いられる。
これらのうち、最も好ましいシート構成としては、両側に二軸延伸シートが積層された内部拡散シートと、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上を満たす樹脂層からなる表層を積層して構成される積層体が、前述のメリットを全て網羅できるため好ましい。
また、図3において、平坦面として図示されている下側表面には、多様な形状を付与することが可能であり、例えば、等方的に拡散する拡散シート、密着防止用などのマットシート、反射防止シートなど、特に限定されることなく好ましく用いられる。また、両面の場合は、図4(e)のように、表裏で形状が異なる場合も好ましく用いられる。
本発明の拡散シートは、全膜厚が25〜500μmであることが好ましい。膜厚が25μmを下回るとシートのハンドリング性が低下するため好ましくない。また、膜厚が500μmを越えるシートは、拡散性の点では好ましいシートが得られるものの、バックライトユニット全体の薄型化の観点から、500μm以下であるのが好ましい。また、最も好ましい構成である両側に二軸延伸シートを積層した場合の表層積層比率は、片側5%以上であることが好ましい。5%以上とすることにより、シート全体としての剛性および耐熱性が向上するため好ましい。
本発明の拡散シートは、全光線透過率が50〜95%であることが好ましい。全光線透過率がこの範囲を満たすことにより、液晶表示装置のバックライトユニットに組み込んで用いた場合に、光利用効率が高くなり画面の輝度を高めることができるため好ましい。
また、本発明の拡散シートは、全体としてヘイズが50〜95%であることが好ましい。ヘイズは拡散シートの光拡散性を評価する指標の1つであり、本発明の拡散シートを用いた場合に良好な画面均一性を発現させるためには、ヘイズの値が上記範囲を満たすことが好ましい。また、内部拡散シート単体でのヘイズは、拡散シート全体として求める拡散性に合わせて調整可能であるが、例えば、20〜95%の範囲で用いられる。
本発明の拡散シートを製造する方法について説明するが、これらの方法に限定されることなく、その他の方法も好ましく用いられる。以下に、内部拡散シートの形成方法と求める光沢度を得る表面形成方法について説明する。
内部拡散シートの形成方法については、例えば、(1)拡散素子を分散したマトリクス樹脂を溶融押出してシート状に成形する方法、(2)拡散素子、マトリクス樹脂、溶剤を含んだ塗剤を基材上にキャストした後、溶剤を乾燥させて形成する方法、(3)拡散素子を分散した液状マトリクス樹脂を基材上にキャストした後、活性エネルギー線または熱によりマトリクス樹脂を硬化させて形成する方法等が挙げられる。
これらのうち、(1)の方法は積層押出することにより積層体を一気に作製することが可能であり、さらに押出後に延伸工程を施すことにより二軸延伸シートをも一括して作製できるため好ましい方法である。
また、求める光沢度を得る表面形成方法については、(a)金型を用いた金型転写方法、(b)表面を直接加工する方法、(c)形状に異方性をもつ粒子を含有した塗剤をコーティングする方法、(d)織物を貼り合わせる方法、等が挙げられる。
(a)金型転写方法についてさらに詳述すると、(a1)金型又は/及び表面が熱可塑性を示すシートを加熱・加圧して圧着させ賦形する方法、(a2)表面に光又は熱硬化性樹脂が積層されたシートに金型を押しあて、活性エネルギー線の照射、又は加熱により樹脂を硬化させて賦形する方法、(a3)予め金型の凹部に充填された樹脂を、基材上に転写する方法等が挙げられる。
また、(b)直接加工する方法としては、(b1)機械的に切削冶具などを用いて所望形状に削る方法、(b2)サンドブラスト法により削る方法、(b3)レーザーにより削る方法、(b4)表面に光硬化性樹脂を積層したシートを、リソグラフィーや光干渉露光法などの手法を用いて所望形状に加工する方法、等が挙げられる。
また、(c)形状に異方性をもつ粒子を含有した塗剤をコーティングする方法としては、棒状、針状、繊維状、回転楕円体などの異方形状を有する粒子またはこれら粒子を含む塗剤を、例えば剪断を掛けながらコーティングすることにより粒子が一定方向に配向したシートを形成する方法などが挙げられる。
また、(d)形状に異方性をもつ織物を貼り合わせる方法としては、縦糸および横糸の径や密度、形状などを制御することにより異方性をもった織物を基材上に貼り合わせる方法などが挙げられる。
これらのうちでは、生産性の観点から(a)金型転写方法がより好ましい製造方法であるが、これらのプロセスを組み合わせることも可能であり、適宜プロセスを選択することで、求める拡散シートを得ることができる。
また、本発明の拡散シートを用いたバックライトユニットは、少なくとも、略平行配列の複数の直線状光源、及び/又は略平行配列の複数の直線状部分を有する形状の光源、及び/又は略平行配列の直線状に明暗が観察される光源が画面直下に設置されたバックライトユニットであって、該光源上側に、本発明の拡散シートを、該拡散シートの85度光沢度が最大値Gmax85を示す方向と該光源の長手方向とが平行になるように設置することを特徴とする。
図5に直下型バックライトユニットの構成例を示す。
本発明の拡散シートが効果を発揮する直下型バックライトの光源としては、直線状、または直線状部分を有する形状(U字管、W字管など)のもの、または直線状に明暗が観察されるものであればよく、特に限定されないが、例えば蛍光管が好ましく用いられる。また、通常はこれらの光源の下側に反射シートを設置することによって、裏側に逃げていく光線を画面側に反射し輝度を向上させることができるが、光源がユニット底面の全面を覆う構造の場合には不要となる。
本発明のバックライトユニットでは、本発明の拡散シートを該シートの85度光沢度が最大値Gmax85を示す方向と前述の光源の長手方向とが平行になるように設置する。ここで、本発明の拡散シートの85度光沢度が最大値Gmax85を示す方法とは、該シートが最も強い拡散性を示す方向である。この方向を光源の長手方向と平行に設置することによって、異方拡散性を最大限に活かすことができ、蛍光管像が透けて見える輝度ムラを効率的に解消することが可能となる。
また、本発明のバックライトユニットでは、前記拡散シートの上に、さらに本発明の拡散シートを設置することも好ましい態様である。この場合、上側に設置する拡散シートは、該拡散シートの85度光沢度が最大値Gmax85を示す方向と該光源の長手方向とが平行または垂直になるように設置することが好ましい。平行に設置する場合には、異方拡散性がより向上するために、さらに輝度ムラを低減し画面均一性を高めることができる。また、垂直に設置する場合には、下側の拡散シートでは集光されていなかった方向(蛍光管長手方向)の光線を集光する作用があるため、より輝度を高めることができる。
また、本発明の拡散シートのさらに上側には、ビーズシート、プリズムシート、輝度向上シートなどの光学シートを組み合わせて用いることが好ましい。これら光学シートの上方に液晶セルを設置する。
本発明の拡散シートにおいて、光沢度条件を満たす表面は、蛍光管側および液晶セル側のいずれの方向を向いていてもよいが、輝度を向上させるためには好ましくは液晶セル側を向いているのがよい。
以下に各実施例・比較例の測定方法及び評価方法について説明する。
(測定・評価方法)
A.光沢度
スガ試験機(株)製、デジタル変角光沢計UGV−5Bを用い、入射角60度、受光角60度(60度光沢度)、および入射角85度、受光角85度(85度光沢度)で、JIS Z8741に準じて測定した。サンプルは50mm角に切り出し、サンプルの金型加工を施した面側から光を入射して行った。測定は、まず任意の測定位置において行い、該測定位置を中心に10度刻みでシートを360度回転させ、それぞれの方向において測定し、得られた測定値の最大値をGmax、最小値をGminとした。
B.透過率、ヘイズ
スガ試験機(株)製、全自動直読ヘーズコンピューターHGM−2DPを用い、透過率およびヘイズを測定した。サンプルは50mm角に切り出し、光がサンプルの金型加工を施した面の反対側から入射するようにしてセットした。
C.画面均一性および輝度特性
評価用21インチ(330mm×410mm:対角520mm)直下型バックライト(筐体、反射フィルム、蛍光管部分)を12Vにて点灯させ、1時間経過後に、蛍光管上側に本発明の拡散シート(340mm×420mm)を設置し、(株)アイ・システム製、輝度むら解析装置Eye―Scale3を用いて、正面方向における輝度および輝度むらを測定した。拡散シートの設置方向は、85度光沢度が最大値を示す方向を蛍光管長手方向に平行に設置した。測定位置は、バックライト中央を通り蛍光管長手方向に垂直な線上において行った。また、拡散シートは、光沢度を測定した面(金型加工面)を、蛍光管とは逆側になるように設置し、該金型加工面を測定した。
輝度については、該測定位置の平均値として評価した。画面均一性については、該測定位置において得られる最大値と最小値の比率から下記式を用いて計算した。
・輝度むら(%)=100×(最大値−最小値)÷最小値
輝度むらについては、1.5%以下をAA、3%以下をA、5%以下をB、5%より大きい場合をCとし、Cのレベルではむらが大きすぎてバックライトとして不適であることを示している。
また、評価用バックライト構成の詳細については次の通りである。
(蛍光管)
直径:2mm
本数:12本
隣接間隔:25mm
反射板との距離(下側):5mm
拡散シートとの距離(上側)20mm
(反射シート)
東レ(株)製、ルミラー(登録商標)188E60L。
以上の測定はすべて室温23℃の条件で行った。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
主押出機に、PETを12質量%、PETにイソフタル酸成分を17mol%共重合させたポリエステル樹脂を58質量%、PETにシクロヘキサンジメタノールを33mol%共重合させたポリエステル樹脂を30質量%、拡散素子としてポリメチルペンテンを3質量%混合したチップを供給し(Bシート)、また副押出機にPETを供給して(Aシート)、280℃にて三シート積層溶融押出を行い(A/B/Aの三シート。積層比1/8/1)、25℃に冷却された鏡面ドラム上に静電印可しながらキャストし押出シートを作製した。このシートを90℃に加熱されたロール群で予熱し、95℃で長手方向に3.5倍延伸した。その後、シート端部をクリップで把持して95℃に加熱されたテンター内に導き5秒予熱した後、その後連続的に110℃の雰囲気中で幅方向に3.5倍延伸した。更に連続的に235℃の雰囲気中で20秒間の熱処理を行い、膜厚100μmの内部拡散シートを有するシートを作製した。
次に得られたシートの片面に、下記塗剤をコーティングし80℃で15分熱処理して溶剤を乾燥して樹脂シート(膜厚40μm)を形成し、基材1を得た。
(塗剤1)
ポリエステル樹脂 OKP−4(大阪ガスケミカル(株)製) 20質量部
メチルエチルケトン 80質量部。
次に、下記金型1と基材1を150℃で2分加熱し、150℃を維持しながら圧力2MPaで、金型と基材1の該コーティング面とを2分間圧着した。続いて70℃まで冷却後、金型を離型することにより、該コーティング面に下記表面形状のパターンを有する拡散シートを得た。
(金型1)
凹部断面形状 :半円(半径30μm)
面内パターン:連続ストライプ(平行配列)。
得られた拡散シートは、金型形状を反転した良好な半円ストライプパターンを有していた。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値61、垂直な方向で最小値28を示した。
この拡散シートを、ストライプ方向がバックライトの蛍光管長手方向と平行に、且つ金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度かつ高画面均一性が得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例2)
主押出機に、PETを12質量%、PETにイソフタル酸成分を17mol%共重合させたポリエステル樹脂を58質量%、PETにシクロヘキサンジメタノールを33mol%共重合させたポリエステル樹脂を30質量%、拡散素子としてポリメチルペンテンを5質量%混合したチップを供給し(Bシート)、また副押出機にPETを供給して(Aシート)、280℃にて三シート積層溶融押出を行い(A/B/Aの三シート。積層比1/8/1)、25℃に冷却された鏡面ドラム上に静電印可しながらキャストし押出シートを作製した。このシートを90℃に加熱されたロール群で予熱し、95℃で長手方向に3.5倍延伸した。その後、シート端部をクリップで把持して95℃に加熱されたテンター内に導き5秒予熱した後、その後連続的に110℃の雰囲気中で幅方向に3.5倍延伸した。更に連続的に235℃の雰囲気中で20秒間の熱処理を行行い、膜厚125μmの内部拡散シートを作製した。
次に得られた内部拡散シートの片面に、下記塗剤2をコーティングし、膜厚30μmの塗膜を形成し、基材2を得た。
(塗剤2)
アデカオプトマー KRM−2199(旭電化工業(株)製) 10質量部
アロンオキセタン OXT−221(東亞合成(株)製) 1質量部
アデカオプトマー SP170(旭電化工業(株)製) 0.25質量部。
この塗剤2をコーティングした基材2の表面に下記金型2を押しあて、基材2の裏面側から超高圧水銀灯により1J/m照射して塗剤を硬化させ、金型を離型し、該コーティング面に下記表面形状のパターンを有する拡散シートを得た。得られた拡散シートは、金型形状を反転した良好なパターンを有していた。
(金型2)
凹部断面形状 :半円(半径20μm)
面内パターン:連続ストライプ(平行配列)。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値60、垂直な方向で最小値23を示した。
この拡散シートを、ストライプ方向がバックライトの蛍光管長手方向と平行に、且つ金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度かつ高画面均一性が得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例3)
押出機に、PETを12質量%、PETにイソフタル酸成分を17mol%共重合させたポリエステル樹脂を58質量%、PETにシクロヘキサンジメタノールを33mol%共重合させたポリエステル樹脂を30質量%、拡散素子としてポリメチルペンテンを3質量%混合したチップを供給し、280℃にて溶融押出を行い(単層シート)、25℃に冷却された鏡面ドラム上に静電印可しながらキャストし、膜厚500μmの内部拡散シート(基材3)を作製した。
次に、前記金型1と基材3を110℃で1分加熱し、110℃を維持しながら圧力2MPaで、金型1と基材3とを1分間圧着した。続いて60℃まで冷却後、金型を離型することにより、金型形状を反転した半円ストライプパターンを有する拡散シートを得た。ここで、基材3は加熱圧着することにより、基材全体が変形して圧縮され、膜厚が250μmとなった。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値45、垂直な方向で最小値25を示した。
この拡散シートを、バックライトに設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度を維持しつつより画面均一性の高いバックライトが得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1と同様にして内部拡散シートを作製し、得られたシートの両面に、前記塗剤1をコーティングし80℃で15分熱処理して溶剤を乾燥して各々膜厚40μmの樹脂層を形成し基材4を得た。
次に、前記金型1(2台)と基材4を150℃で1分加熱し、150℃を維持しながら圧力2MPaで、基材4の両面に金型1をパターンが平行となるように設置して1分間圧着した。続いて70℃まで冷却後、金型を離型することにより、両面に金型形状を反転した半円ストライプパターンを有する拡散シートを得た。この拡散シートを、バックライトに設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度を維持しつつより画面均一性の高いバックライトが得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例5)
主押出機に拡散素子として供給するポリメチルペンテンの量を1.5質量%とする以外は実施例1と同様に内部拡散シートを作製した。
次に得られたシートの片面に、前記塗剤をコーティングし80℃で15分熱処理して溶剤を乾燥して樹脂シート(膜厚40μm)を形成し、基材5を得た。
次に、下記金型3と基材1を150℃で2分加熱し、150℃を維持しながら圧力2MPaで、金型と基材1の該コーティング面とを2分間圧着した。続いて70℃まで冷却後、金型を離型することにより、該コーティング面に下記表面形状のパターンを有する拡散シートを得た。
(金型3)
凹部断面形状 :半径50μm半円の上部1/5(高さ10μm、底辺60μm)
面内パターン :連続ストライプ(平行配列)。
得られた拡散シートは、金型形状を反転した良好な曲面ストライプパターンを有していた。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値14.1、垂直な方向で最小値7.5を示した。
この拡散シートを、バックライトに設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度かつ高画面均一性が得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例6)
主押出機に、PETを21質量%、PETにイソフタル酸成分を17mol%共重合させたポリエステル樹脂を52質量%、PETにシクロヘキサンジメタノールを33mol%共重合させたポリエステル樹脂を27質量%、拡散素子としてポリメチルペンテンを0.3質量%混合したチップを供給し(Bシート)、また副押出機にPETを供給して(Aシート)、280℃にて三シート積層溶融押出を行い(A/B/Aの三シート。積層比15/70/15)、25℃に冷却された鏡面ドラム上に静電印可しながらキャストし押出シートを作製した。このシートを90℃に加熱されたロール群で予熱し、95℃で長手方向に3.5倍延伸した。その後、シート端部をクリップで把持して95℃に加熱されたテンター内に導き5秒予熱した後、その後連続的に110℃の雰囲気中で幅方向に3.5倍延伸した。更に連続的に235℃の雰囲気中で20秒間の熱処理を行い、膜厚188μmの内部拡散シートを有するシートを作製した。
次に得られたシートの片面に、前記塗剤をコーティングし80℃で15分熱処理して溶剤を乾燥して樹脂シート(膜厚40μm)を形成し、基材6を得た。
次に、下記金型4と基材6を150℃で2分加熱し、150℃を維持しながら圧力2MPaで、金型と基材1の該コーティング面とを2分間圧着した。続いて70℃まで冷却後、金型を離型することにより、該コーティング面に下記表面形状のパターンを有する拡散シートを得た。
(金型4)
凹部断面形状 :半径25μm半円の上部2/5(高さ10μm、底辺40μm)
面内パターン :連続ストライプ(平行配列)。
得られた拡散シートは、金型形状を反転した良好な曲面ストライプパターンを有していた。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値65.8、垂直な方向で最小値41.5を示した。
この拡散シートを、ストライプ方向がバックライトの蛍光管長手方向と平行に、且つ金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度かつ高画面均一性が得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例7)
主押出機に拡散素子として供給するポリメチルペンテンの量を0.1質量%とする以外は実施例6と同様に内部拡散シートを作製した。
次に得られたシートの片面に、前記塗剤をコーティングし80℃で15分熱処理して溶剤を乾燥して樹脂シート(膜厚40μm)を形成し、基材7を得た。
次に、下記金型5と基材7を150℃で2分加熱し、150℃を維持しながら圧力2MPaで、金型と基材1の該コーティング面とを2分間圧着した。続いて70℃まで冷却後、金型を離型することにより、該コーティング面に下記表面形状のパターンを有する拡散シートを得た。
(金型5)
凹部断面形状 :半径25μm半円の上部3/5(高さ15μm、底辺46μm)
面内パターン :連続ストライプ(平行配列)。
得られた拡散シートは、金型形状を反転した良好な曲面ストライプパターンを有していた。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値54.2、垂直な方向で最小値43.8を示した。
この拡散シートを、ストライプ方向がバックライトの蛍光管長手方向と平行に、且つ金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度かつ高画面均一性が得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例8)
主押出機に拡散素子として供給するポリメチルペンテンの量を10質量%とする以外は実施例6と同様に内部拡散シートを作製し、その後も同様にして拡散シートを得た。光沢度測定および輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例9)
主押出機に拡散素子として供給するポリメチルペンテンの量を0.1質量%とする以外は実施例6と同様に内部拡散シートを作製した。
次に得られたシートの片面に、前記塗剤をコーティングし80℃で15分熱処理して溶剤を乾燥して樹脂シート(膜厚40μm)を形成し、基材9を得た。
次に、下記金型6と基材9を150℃で2分加熱し、150℃を維持しながら圧力2MPaで、金型と基材9の該コーティング面とを2分間圧着した。続いて70℃まで冷却後、金型を離型することにより、該コーティング面に下記表面形状のパターンを有する拡散シートを得た。
(金型6)
凹部断面形状 :短径25μm長径50μm半円の上部1/2
(高さ25μm、底辺43.3μm)
面内パターン :連続ストライプ(平行配列)。
得られた拡散シートは、金型形状を反転した良好な楕円ストライプパターンを有していた。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値54.2、垂直な方向で最小値43.8を示した。
この拡散シートを、ストライプ方向がバックライトの蛍光管長手方向と平行に、且つ金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、高輝度かつ高画面均一性が得られることがわかった。輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例10)
主押出機に拡散素子として供給するポリメチルペンテンの量を1.5質量%とする以外は実施例9と同様に内部拡散シートを作製し、その後も同様にして拡散シートを得た。光沢度測定および輝度特性評価結果を表1に示す。
(実施例11)
実施例10において評価したバックライトユニットの拡散シートの上側に、さらに同じ拡散シートを85度光沢度が最大値を示す方向を蛍光管長手方向に平行になるように設置し、輝度特性評価を行った。評価結果を表1に示す。画面均一性がさらに向上することがわかった。
(実施例12)
実施例10において評価したバックライトユニットの拡散シートの上側に、さらに同じ拡散シートを85度光沢度が最大値を示す方向を蛍光管長手方向に垂直になるように設置し、輝度特性評価を行った。評価結果を表1に示す。画面均一性を維持しながら輝度を高めることができた。
(比較例1)
実施例1において、金型1の代わりに下記金型3を用いた以外は同様にして拡散シートを作製した。
(金型3)
断面形状 :半円(半径30μmの半円)
面内パターン:ドット配列(隣接ドットの中心間距離60μm)。
この金型形状を転写した表面において60度光沢度を測定したところ、方向によらずほぼ18であり、異方性はみられなかった。
この拡散シートを、金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、管むらが解消されず画面均一性に劣る結果が得られた。評価結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1において、主押出機に投じる原料のうち、内部拡散シートの拡散素子となるポリメチルペンテンを配合しないで押出シートを作製する以外は実施例1と同様にして拡散シートを得た。
実施例1と同様の金型転写表面において60度光沢度を測定したところ、半円ストライプに平行な方向で最大値78、垂直な方向で最小値40と異方性を示した。
しかしながら、この拡散シートを、ストライプ方向がバックライトの蛍光管長手方向と平行に、且つ金型転写表面が蛍光管とは逆側になるように設置して輝度特性評価を行ったところ、管むらが解消されず画面均一性に劣る結果が得られた。評価結果を表1に示す。
Figure 2007179035
本発明の拡散シートは、各種表示装置、中でも液晶表示装置のバックライトユニットに組み込むことにより高い画面均一性と高い輝度特性を発現させる薄型の光学部材として適用可能である。
本発明の拡散シートの好ましい形状を模式的に示す斜視図である。 本発明の拡散シートを構成する基材の好ましい断面形状を模式的に示す図である。 本発明の拡散シートを構成する基材の好ましい断面形状を模式的に示す図である。 本発明の拡散シートを構成する基材の好ましい断面形状を模式的に示す図である。 本発明の拡散シートをバックライトに組み込んだ場合の構成を模式的に示す図である。
符号の説明
1 本発明の拡散シート
2 光沢度異方性を有する表面
3 内部拡散シート
4 樹脂層
5 二軸延伸シート
6 蛍光管
7 反射シート
8 筐体
9 ビーズシート
10 プリズムシート
11 輝度向上シート
12 液晶セル

Claims (15)

  1. マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートにおいて、該内部拡散シートの少なくとも片側表面における60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である拡散シート。
  2. マトリクス樹脂内部に拡散素子を含有して構成される内部拡散シートに、60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表層を積層して構成された積層体である拡散シート。
  3. 前記60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminを示す方向が、互いに直交する請求項1又は2に記載の拡散シート。
  4. 前記60度光沢度の最小値Gminが、1〜50である請求項1〜3のいずれかに記載の拡散シート。
  5. 60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が、一方の表面で1.1以上であり、かつ、他方の表面で1以上1.1未満である条件を満たす請求項1〜4のいずれかに記載の拡散シート。
  6. 前記内部拡散シートの少なくとも片面に樹脂層が積層された請求項2〜5のいずれかに記載の拡散シート。
  7. 前記樹脂層が、二軸延伸シートである請求項6に記載の拡散シート。
  8. 前記拡散シートの全膜厚が、25〜500μmである請求項1〜7のいずれかに記載の拡散シート。
  9. 前記拡散シートの全光線透過率が、50〜95%である請求項1〜8のいずれかに記載の拡散シート。
  10. 前記拡散シートのヘイズが、50〜95%である請求項1〜9のいずれかに記載の拡散シート。
  11. 前記60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である片側表面、又は、前記60度光沢度の最大値Gmaxと最小値Gminの比(Gmax/Gmin)が1.1以上である表層における、85度光沢度の最大値Gmax85と最小値Gmin85の比(Gmax85/Gmin85)が、該60度光沢度の比(Gmax/Gmin)よりも大きい請求項1〜10のいずれかに記載の拡散シート。
  12. 前記85度光沢度の最大値Gmax85と最小値Gmin85の比(Gmax85/Gmin85)が、2以上である請求項11に記載の拡散シート。
  13. 前記85度光沢度の最小値Gmin85が10以下である請求項11または12に記載の拡散シート。
  14. 少なくとも、略平行配列の複数の直線状光源、及び/又は略平行配列の複数の直線状部分を有する形状の光源、及び/又は略平行配列の直線状に明暗が観察される光源の上側に、請求項11〜13のいずれかに記載の拡散シートを、該拡散シートの前記85度光沢度が最大値Gmax85を示す方向と該光源の長手方向とが平行になるように設置したバックライトユニット。
  15. 前記拡散シートの上に、さらに請求項11〜13のいずれかに記載の拡散シートを、該拡散シートの前記85度光沢度が最大値Gmax85を示す方向と前記光源の長手方向とが平行または垂直になるように設置した請求項14に記載のバックライトユニット。
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