JP2007178770A - 露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大画面、大面積に対応して分割して露光する場合でも、パターンのつなぎ部を視認できないレベルとして、例えば、PDPなどの表示装置において非表示状態での外観を損なうことがなく、さらに、表示状態での画質低下を抑制する。
【解決手段】基板1上に形成された感光性材料層を複数の領域に分割し、複数の領域を各領域に対応したパターンを有するマスク3を介して露光する露光方法であって、隣接する領域の端部においてパターンを重複させて露光する重複部10を設け、重複部10において基板1に照射される露光を遮る遮光板4を基板1とマスク3とに対して相対的に移動させ、重複部10の露光量を変化させている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルなどを製造する際に用いるフォトリソグラフィプロセスにおいて、フォトマスクを介して基板上に形成された感光性材料層に所定パターンを露光する露光方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)は、薄型で大型化に適したディスプレイデバイスとして有望視されており、大画面化に向けた開発が進められている。フォトリソグラフィプロセスを用いて基板上に形成された感光性材料層にパターンを形成する際には、所定パターンを描画したフォトマスクを介して基板上の感光性材料層を露光する露光プロセスが必要である。大画面化の進展に伴い、露光プロセスにおいて露光装置の露光領域に収まらない広い領域を露光する必要がある。このような大面積の露光を実現する方法として、露光領域を複数の小領域に分割して露光する分割露光方法がある。
このような分割露光方法においては、露光装置として高精度の露光装置を用いたとしても、隣接する各分割領域間の端部となるつなぎ部に露光不足の領域や露光過剰の領域が発生し、形成されたパターンの太りまたは細りが発生する。これらのパターンの太りや細りは、人の目で視認されて非点灯時の外観を損なうととともに、ディスプレイデバイスの電気的な特性に影響をおよぼし異常放電などの不良発生を引き起こす。
これらの対策として、フォトマスクにフィルタを重ねて配置することや、フォトマスク自身にフィルタ膜を蒸着することによって減光特性を持たせることなどにより、パターンのつなぎ部への照明光量を台形状に変化させて露光量を均一化させる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−256140号公報
しかしながら、パターンのつなぎ部の照明光量を台形状に変化させる方法では、フォトマスクに特別のフィルタを貼付けたり、フォトマスクに近接してフィルタを配置する必要があるためフォトマスクにゴミなどの異物が発生しやすくなるとともにフォトマスクの洗浄工程が複雑化するという課題がある。
PDPは背面基板と前面基板とを対向配置して構成し、前面基板あるいは背面基板上には複数の電極などが所定パターンで配置形成されている。これらの電極は、導電性を付与する銀ペーストなどの厚膜をフォトリソグラフィプロセスを用いてパターン形成している。しかしながら、このような厚膜をフォトリソグラフィプロセスを用いてパターン形成する場合には、露光プロセスにおいて膜厚方向に露光深度不足が発生し、その後の現像プロセスにおいて過現像によってアンダーカットと呼ばれる現象が発生する。その結果、その後の焼成プロセスにおいてパターン端部が反り上がるエッジカールと呼ばれる現象が発生する。電極にこのようなエッジカールが発生すると、電極上に形成された誘電体層の絶縁破壊を誘発し、表示品質不良を発生させる。
パターンのつなぎ部においてフィルタなどによって露光光量を調節する従来の露光方法では、つなぎ部のパターンに位置ずれなどが発生すると、パターン端部でさらに露光光量が減少してエッジカールを増大させて誘電体層の絶縁破壊を増加させるといった課題を有している。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、露光領域を複数の小領域に分割して露光する場合の、つなぎ部の太りまたは細りを解消して非点灯時の外観を損なわないようにするとともに、つなぎ部におけるエッジカールを小さくすることができる露光方法を提供することを目的とする。
上述したような目的を達成するために、本発明の露光方法は、基板上に形成された感光性材料層を複数の領域に分割し、複数の領域を各領域に対応したパターンを有するマスクを介して露光する露光方法であって、隣接する領域の端部においてパターンを重複させて露光する重複部を設け、重複部において基板に照射される露光を遮る遮光板を基板とマスクとに対して相対的に移動させ、重複部の露光量を変化させている。
このような方法によれば、大画面、大面積に対応して分割して露光する場合でも、パターンのつなぎ部を視認できないレベルとして、例えば、PDPなどの表示装置において非表示状態での外観を損なうことがなく、さらに、表示状態での画質低下を抑制することができる。
さらに、重複部の重複幅(D)、相対的に移動する遮光板の移動距離(X)(但し、0≦X≦D)、遮光板がない場合の露光量(e)と、遮光板によって遮られ基板に照射される重複部での露光量(E)とが(数1)の関係であることが望ましい。
Figure 2007178770
このような方法によれば、重複部における露光量を重複部以外の露光量と同一にして、大面積の全領域において均一にすることができるとともに、重複部の露光量の変化を中央部より両端の方を緩やかにすることができ、つなぎ部をより視認しにくくすることができる。
さらに、重複部は略矩形形状であり、かつ重複部が各領域の隣接する2端部に設けられ、重複部の重複幅(D)、相対的に移動する遮光板の移動距離(X)(但し、0≦X≦√2D)、遮光板がない場合の露光量(e)と、遮光板によって遮られ基板に照射される重複部での露光量(E)とが(数2)の関係であることが望ましい。
Figure 2007178770
このような方法によれば、さらに大面積で、分割数を増加させて露光する場合でも、重複部における露光量を重複部以外の露光量と同一にして、大面積の全領域において均一にすることができるとともに、重複部の露光量の変化を中央部より両端の方を緩やかにすることができ、つなぎ部をより視認しにくくすることができる。
さらに、基板はPDP用ガラス基板であり、感光性材料層が隔壁形成材料層であって、重複部の長さが10mm以上であることが望ましい。このような方法によれば、PDPの隔壁を形成する際に、隔壁の重複部の視認をより困難にしてPDPの画像品質を高めることができる。
さらに、隔壁内には赤色蛍光体層、緑色蛍光体層、青色蛍光体層が順番に配設され、重複部の両端部を青色蛍光体層が形成される位置に配置することが望ましい。このような方法によれば、人間の視感度は青色に対して小さいので青色の輝度変化を検知しにくいため、重複部の視認をより困難にし画像品質を高めることができる。
本発明の露光方法によれば、大画面、大面積に対応して分割して露光する場合でも、パターンのつなぎ部を視認できないレベルとして、例えば、PDPなどの表示装置において非表示状態での外観を損なうことがなく、さらに、表示状態での画質低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における露光方法での露光装置を示す図である。感光性材料層が形成された基板の露光すべきエリアを、例えば2分割して露光する場合について述べる。図1に示すように、感光性材料層が形成された基板1が基板ステージ2に保持されている。図1(a)は、基板1の図面上で右半分の領域を露光する場合について示している。基板1上には所定の距離を離して、所定の開口パターンが形成されたマスク3が配置されている。また、マスク3と基板1間には遮光板4が設けられ、マスク3の上部には露光光源である水銀ランプ5が設けられている。また、図1(a)のマスク3の左端部が遮光板4によって遮光されるように構成されている。
水銀ランプ5から照射された露光光は、開口パターンが設けられたマスク3の開口部を通過して基板1に形成された感光性材料層の図面上の右半分に照射される。また、マスク3の図面上の左端部ではマスク3の開口部を通過する露光光が遮光板4によって遮光され、基板1に到達しない領域D1が形成される。また、上述したように、基板1は基板ステージ2で保持され、基板ステージ2はマスク3及び基板1に照射する露光光に対して垂直面内のX方向、及びY方向に、連続移動できる構造となっている。さらに、マスク3はマスクステージ(図示せず)で保持され、遮光板4は遮光板ステージ(図示せず)で保持され、マスクステージ及び遮光板ステージも、マスク3及び基板1に照射する露光光に対して垂直面内のX方向、及びY方向に、連続移動できる構造となっている。
図1(b)は、基板1の図面上で左半分の領域を露光する場合について示している。基板1上には所定の距離を離して、所定の開口パターンが形成されたマスク6が配置されている。また、マスク6と基板1間には遮光板7が設けられ、マスク6の上部には露光光源である水銀ランプ8が設けられている。また、図1(b)のマスク6の右側端部が遮光板7によって遮光されるように構成されている。したがって、水銀ランプ8から照射された露光光は、開口パターンが設けられたマスク6の開口部を通過して基板1に形成された感光性材料層の図面上の左半分に照射される。また、マスク6の図面上の右端部ではマスク3の開口部を通過する露光光が遮光板4によって遮光され、図1(a)に示すのと同様に基板1に到達しない領域D2が形成される。なお、本発明の第1の実施の形態では、領域D1と領域D2とは同一幅を有しており、重複部10を形成している。
なお、図1(a)、図1(b)に用いる、マスク3とマスク6とは左右対称で同一の開口パターンを有し、同じく、遮光板4と遮光板7とは左右対称で同一形状であり、水銀ランプ5と水銀ランプ8とは共用であってもよい。
PDPの隔壁を形成する際の露光プロセスを例にして、本発明の第1の実施の形態における露光方法についてさらに詳細に説明する。図1(a)は前述のように、基板1の図面上で右半分の領域を露光する場合について示している。ここでは、遮光板4、7によって露光光が遮光される領域D1と領域D2とでは、パターンが左右で重複する重複部10を形成しておりその幅Dとして200mmと設定した場合について述べる。また、露光量は、水銀ランプ5の種類、光学系、レジスト材料などによって変化するが、ここでは1つの例として、遮光されない場合に必要な露光量eを400mJ/cm、また露光時間Tを20secと設定した。
まず、基板1の右半分を露光するために図1(a)に示すように、露光すべき領域にマスク3及び基板1の露光領域が収まるように、マスク3及び基板1の位置決めを行う。また、遮光板4を重複部10の幅Dである200mmだけマスク3に重なるように位置決めを行う。図2は、PDPの隔壁と、隔壁内に形成された蛍光体層の構成を示す図であり、横隔壁50と縦隔壁51とによって格子状隔壁52が形成されている。格子状隔壁52内には、縦隔壁51の順番に、赤色蛍光体層53、緑色蛍光体層54、青色蛍光体層55が順番に形成されている。本発明の第1の実施の形態では、重複部10の両端部を図3に示すように青色蛍光体層55が形成される位置に配置している。
このように、基板1、マスク3、遮光板4を配置して露光する。次に、露光開始と同時に図1(a)に示すように、重複部10の幅Dが小さくなるように、遮光板4を所定の速度で矢印Aに示す方向に移動させ、露光終了と同時に遮光板4を停止させる。したがって、露光開始から露光終了までの間に、遮光板4が距離Dだけ移動するようにしている。
次に、重複部10において基板1の感光性材料層に照射される露光量Eの設定方法について説明する。図3は、重複部10のパターンを示す平面図であり、幅Dの重複部10において遮光板4を移動する方向をX軸として、遮光板4が図3のX=0からX=Dまで移動させている。本発明の第1の実施の形態では、この場合に、重複部10に照射される露光量を(数3)のようにしている。なお、次式において、Xは0≦X≦Dであり、eは遮光板がない場合にマスク3の開口部を通過して照射される露光量である。
Figure 2007178770
したがって、本実施の形態での必要露光量e=400mJ/cm、重複部の幅D=200mmとするとを、遮光板4の移動距離に対して露光量Eは(数4)のようになる。
Figure 2007178770
但し、Xは変数(0≦X≦200)である。
上述の(数3)より算出された露光量Eの分布を図4に示す。図4において、斜線部領域が重複部の領域を表している。図4に示すように、遮光板4のない領域は、400mJ/cm一定であり、遮光板4を用いた重複部10の幅D=200mmの領域では、(数3)の通りCosineカーブ状となり、400mJ/cm〜0mJ/cmの範囲で露光量が連続的に除々に変化する。つまり、重複部10の露光量Eの変化率は図4の斜線部のように、中央部より両端端の方を緩やかに変化させていることになる。
次に、基板1の左半分を露光するために、図5に示すように露光すべき領域にマスク6及び基板1の露光領域が収まるように、マスク6及び基板1の位置決めを行う。遮光板7を重複部10の幅Dである200mmだけマスク6に重なるように位置決めを行う。その後、上述と同様の露光方法で露光する。
図6は上述の2回の露光によって露光された露光量分布を示す図である。基板1の右半分を露光したエリア1と左半分を露光したエリア2とが形成され、基板1の全面が露光される。斜線の領域が重複部10を示し、重複部10においては2回の露光がされてパターンが接合された領域となる。基板1の右半分が露光された領域の露光量分布は、図6(b)の露光量曲線81のように重複部10でCosineカーブを形成して連続的に除々に減少する。一方、基板1の左半分が露光された領域の露光量分布は、図6(b)の露光量曲線82のように重複部10でCosineカーブを形成して連続的に除々に減少する。図6(b)に示すように、露光量曲線81及び露光量曲線82の重複部10における曲線は左右対称となり、したがって、これら2つの露光量曲線を合成すると、図6(c)のようになり、重複部10を含む基板1全面で均一になっている。
一方、図7には、重複部10の露光量を直線的に変化させた場合について示している。図6(b)と図7と比較してわかるように、本発明の第1の実施の形態によれば、重複部10において露光量を連続的に、さらに重複部10の端部において徐々に変化させることができる。したがって、左右のマスク3、6のパターンの差及びマスク位置合せの誤差などがある場合で、例えばPDPの格子状隔壁52を形成する場合には、重複部10部分での縦隔壁51の幅、ピッチの変化も除々に連続的に変化させることが可能となる。そのため、重複部10でのパターンの接合が視認できなくなり、輝度差を減少させて画像品質が向上する。
次に、本発明の第1の実施の形態では、重複部の両端部を青色蛍光体層が形成される位置に配置している。一般に、人間の色に対する感度は一定ではなく、比視感度を持っている。図8は標準比視感度曲線を示す図である。一方、図9は青色、緑色、赤色の波長と検査閾値の関係を示す図である。図8に示すように、人間の視感度は赤色や緑色に比較して青色は小さいことがわかる。つまり、図9に示すように輝度変化に対しての閾値は青色が高くなるので、青の輝度変化に対しては、他色の赤色や緑色に比較すると検値しにくくなる。そこで、露光領域が重複する重複部10の両端部を青色蛍光体層55に位置させることで、他色の蛍光体層に位置させるより、輝度差を視認しにくくなる効果がある。
次に、本発明の第1の実施の形態では、パターンが重複する重複部10の幅Dを10mm以上としているが、この理由について説明する。図10には重複部10の重複幅と重複部の視認度との関係を示す図である。図2に示す縦隔壁51の幅は高精細表示のPDPの場合で左右の露光領域で最大10μmの差が生じるが、パターンが重複する重複部10の幅Dを10mm以上に設定することにより帯状の視認が不可能となる。図10に示すように、幅Dを長く設定する程、重複部の視認度は低下し輝度差が均一になるが、幅Dを長く設定する程マスクが拡大することになり、コストアップとなることから、最大幅を200mm程度とすることが望ましい。
なお、上述の実施の形態では、基板1の右半分から露光する場合について述べたが、基板1の左半分から露光してもよい。また、本実施の形態では、静止した基板1及びマスク3、6に対して遮光板4、7を移動したが、静止した遮光板4、7に対して基板1及びマスク3、6を移動してもよいし、基板1及びマスク3、6の移動方向と遮光板4、7の移動方向を逆にして各々を移動する方法でもよい。
また、上述の説明では、重複部10において露光量を変えることで説明したが、露光量を変えるために、遮光板4、7を移動させる移動速度で説明することも可能であることは当然である。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、PDPの隔壁を形成する際に、図2に示す縦隔壁51に沿って左右2分割する場合について述べた。PDPの更なる大型化においては、さらに、4分割以上に分割することが必要となる。そこで、第2の実施の形態においては、露光すべき領域を上下左右に4分割して露光する場合の露光方法について述べる。
図11は本発明の第2の実施の形態における露光方法での露光エリアの配置を示す図である。
図11において、斜線で示す領域が上下または左右に隣接するパターン同士の一部が重複する領域であり、重複部20を示す。また、重複部20では重複する幅をD3とし、また図11に示す中心部分Eの対角線長D4を200mmと設定している。また、この中心部分Eを露光する際には、露光光の50%を遮光するフィルタを固定して露光するようにしている。
また、露光量は水銀ランプ5の種類、光学系、レジスト材料などによって変化するが、ここでは1つの例として、第1の実施の形態と同様に、遮光されない場合に必要な露光量eを400mJ/cm、また露光時間Tを20secと設定している。
次に、本発明の第2の実施の形態における露光方法について具体的に説明する。まず、図11に示す領域Aを露光するために、露光領域にマスク3及び基板1の露光すべき領域が収まるように、マスク3及び基板1の位置決めを行う。図12は各露光エリアの露光工程を示す図である。まず、領域Aについての露光方法を説明する。図12(a)に示すように遮光板4を重複部20の重複幅Dである200mmだけマスク3に重なるように位置決めを行う。また、領域A及び領域B、領域C及び領域Dが重複する部分の端部のうち、PDPの縦隔壁51と平行な端部は、第1の実施の形態と同様に図2に示す青色蛍光体層の位置に設定する。
このように、基板1、マスク3、遮光板4を配置して露光する。露光開始と同時に図12(a)に示すように、重複幅Dが小さくなる矢印S方向に遮光板4を所定の速度で移動させ、露光終了と同時に遮光板4を停止させる。この間に遮光板4は図12(b)に示すように、露光開始から√2Dだけ移動して停止した状態である。
本発明の第2の実施の形態において、重複部20において基板1の感光性材料層に照射される露光量Eの設定方法について説明する。図12に示すように、幅Dの重複部20において遮光板4を移動する方向をX軸として、遮光板4をX=0からX=√2Dまで移動させている。したがって、第1の実施の形態と同様に、重複部20に照射される露光量を(数5)としている。なお、(数5)において、Xは0≦X≦√2Dであり、eは遮光板がない場合にマスク3の開口部を通過して照射される露光量である。
Figure 2007178770
したがって、本実施の形態での必要露光量e=400mJ/cm、重複部の幅D=200mmとすると、遮光板4の移動距離に対して露光量Eは(数6)のようになる。
Figure 2007178770
次に、図11に示す領域Bを露光するために、露光すべき領域にマスク3及び基板1の露光領域が収まるように、マスク3及び基板1の位置決めを行う。また、図12(c)に示すように遮光板4を重複幅Dである200mmだけマスク3に重なるように位置決めを行う。その後、露光する。露光開始と同時に図12(c)に示すように、重複幅が小さくなる矢印T方向に遮光板4を所定の速度で移動させ、露光終了と同時に遮光板4を停止させる。この間に遮光板4は図12(d)に示すように、露光開始から√2Dだけ移動して停止した状態である。ここで、重複部20における露光量Eは(数5)および(数6)としている。
上述の2回の露光を実施することによって、図11に領域Aと領域Bの長方形の領域は必要露光量の100%の露光量での露光が行われることになる。一方、中心部分Eでは、前述のように、露光光の50%を遮光するフィルタを固定して露光するため、必要露光量の50%の露光量での露光が行われることになる。
上述と同様の方法で、図11に示す領域C及び領域Dを露光する。まず、図11に示す領域Cを露光するために、マスク3及び基板1及び遮光板4の位置決めを行い、図12(f)に示すように遮光板4を矢印U方向に移動しながら露光する。次に、図11に示す領域Dを露光するために、マスク3及び基板1及び遮光板4の位置決めを行い、図12(h)に示すように遮光板4を矢印V方向に移動しながら露光する。その結果、図11の領域Cと領域Dの長方形の領域の露光が行われる。
これらの結果、4分割した領域A、領域B、領域C、領域Dの露光をすることによって、中心部分Eの露光量も100%となり、さらに、重複部20とその他の領域の露光量が100%となり、基板1の全面にわたって均一な露光を実現することができる。
また、第1の実施の形態と同様に、重複部は略矩形形状であり、かつ重複部が各領域の隣接する2端部に設けられている場合でも、重複部20の露光量は、Cosineカーブ状に連続的に変化しているため、露光量を連続的に、重複部20の端部において徐々に変化させることができる。したがって、左右のマスクのパターンの差及びマスク位置合せの誤差などがある場合には、重複部20部分での幅、ピッチの変化を除々に連続的に変化させることが可能となる。そのため、重複部20でのパターンの接合が視認できなくなり、輝度差を減少させて画像品質が向上する。
第2の実施の形態では、静止した基板1及びマスク3に対して遮光板4を移動したが、静止した遮光板4に対して基板1及びマスク3を移動してもよいし、基板1及びマスク3の移動方向と遮光板4の移動方向を逆にし、各々を移動する方法でもよい。また、本実施の形態では、露光すべきエリアを4個に分割した例を説明したが、9個、16個と増加しても同様の方法を適用できることはいうまでもない。
上述の第2の実施の形態の説明では、上下左右4個に分割して露光する場合に、中心部分Eには、露光光の50%を遮光するフィルタを固定して使用していた。しかしながら、図12において、領域Aと領域Bを露光する際には、中心部分Eにはフィルタを設けず、領域Cと領域Dを露光する際に中心部分Eに露光光を100%遮光するフィルタを用いても、露光量を基板1の全面にわたって均一とすることができる。
なお、上述の説明では、PDPの背面板の隔壁を形成する際の露光方法について述べたが、PDPの前面板に形成される透明電極、透明電極上に形成されるバス電極、あるいは遮光パターンなどの露光方法にも適用できる。特に、背面板の隔壁と交差するこれらの構成要素のつなぎ部の重複部の端部を、図2に示すように背面板の青色蛍光体層55と緑色蛍光体層54の境界に設定することによって、これらのつなぎ部でのエッジ部が解消されて重複部分でのパターンの接合が視認できなくなり、輝度差を減少して画像品質を高めることができる。
さらに、第2の実施の形態で述べたように、上下左右4個に分割して露光する場合は、図11に示す領域Aと領域B、領域Cと領域Dが重複する部分の端部を背面板の青色蛍光体層と緑色蛍光体層の境界に設定し、図11に示す領域Aと領域C、領域Bと領域Dが重複する部分の端部を図13に示すように格子状隔壁によって形成される放電セル60の中央に設定することによって、重複部の輝度差を減少させて重複部の視認を困難にし画像品質を高めることができる。
本発明の露光方法は、大面積に対応して露光領域を複数に分割して露光する場合でも、表示装置の表示品質を損なうことがなく、大画面の表示装置などに有用であり、さらに、大面積の電子デバイスの露光方法としても有用である。
本発明の第1の実施の形態における露光方法の露光装置を示す図 PDPの隔壁と隔壁内に形成された蛍光体層の構成を示す図 本発明の第1の実施の形態の露光方法において重複部のパターンを示す平面図 同露光方法による露光量Eの分布を示す図 同露光方法により基板の左半分を露光する露光装置を示す図 同露光方法により2回の露光によって露光された露光量分布を示す図 重複部において露光量を直線的に変化させた場合の露光量分布を示す図 標準比視感度曲線を示す図 青色、緑色、赤色の波長と検査閾値の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態における露光方法による重複幅と重複部の視認度との関係を示す図 本発明の第2の実施の形態における露光方法での露光エリアの配置を示す図 同露光方法において各露光エリアの露光工程を示す図 同露光方法においてPDPの隔壁と隔壁内に形成された蛍光体層の構成と重複部の端部の位置を示す図
符号の説明
1 基板
2 基板ステージ
3,6 マスク
4,7 遮光板
5,8 水銀ランプ
10,20 重複部
50 横隔壁
51 縦隔壁
52 格子状隔壁
53 赤色蛍光体層
54 緑色蛍光体層
55 青色蛍光体層
60 放電セル

Claims (5)

  1. 基板上に形成された感光性材料層を複数の領域に分割し、前記複数の領域を各領域に対応したパターンを有するマスクを介して露光する露光方法であって、隣接する領域の端部において前記パターンを重複させて露光する重複部を設け、前記重複部において前記基板に照射される露光を遮る遮光板を前記基板と前記マスクとに対して相対的に移動させ、前記重複部の露光量を変化させることを特徴とする露光方法。
  2. 前記重複部の重複幅(D)、相対的に移動する前記遮光板の移動距離(X)(但し、0≦X≦D)、遮光板がない場合の露光量(e)と、前記遮光板によって遮られ前記基板に照射される前記重複部での露光量(E)とが(数1)の関係であることを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
    Figure 2007178770
  3. 前記重複部は略矩形形状であり、かつ重複部が各領域の隣接する2端部に設けられ、前記重複部の重複幅(D)、相対的に移動する前記遮光板の移動距離(X)(但し、0≦X≦√2D)、遮光板がない場合の露光量(e)と、前記遮光板によって遮られ前記基板に照射される前記重複部での露光量(E)とが(数2)の関係であることを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
    Figure 2007178770
  4. 前記基板はプラズマディスプレイパネル用ガラス基板であり、前記感光性材料層が前記プラズマディスプレイパネル用ガラス基板上に形成される隔壁を形成するための隔壁形成材料層であって、前記重複部の長さが10mm以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の露光方法。
  5. 前記隔壁内には赤色蛍光体層、緑色蛍光体層、青色蛍光体層が順番に配設され、前記重複部の両端部を前記青色蛍光体層が形成される位置に配置したことを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
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