JP2007177543A - 排水トラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】封水椀部から溢れ出た排水を下水側に流出させる排水トラップにおいて、防臭部材の上方に設けられた蓋部の清掃を簡単に行うことができる排水トラップを提供すること。
【解決手段】排水を溜める封水椀部11と、この封水椀部11内に着脱自在に配置されて封水Aを形成する防臭部材22と、封水椀部11から溢れ出た排水を下水側に流出させる流出口19と、を備える排水トラップ3において、防臭部材22は、封水椀部11内に配置される筒状部23と、この筒状部23の上部に設けられ、排水口部8を閉鎖するように形成される蓋部24と、から構成され、蓋部24には、少なくとも筒状部23の内径よりも小幅の流入口25が形成されているとともに、少なくとも上面が平坦面または湾曲面にて形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、キッチン台のシンクの底部や浴室の床面などに設置される排水トラップに関する。
従来のキッチン台のシンクの底部や浴室の床面などに設置される排水トラップとして、例えば、特許文献1に記載の排水装置(排水トラップ)のように、排水筒内に流入する排水を溜めて封水を形成するとともに、下水側からの臭気の通過を阻止する筒部(防臭部材)を設け、筒部の中央部に設けられた排水管(流出口)から封水を溢れ出すことで、排水を下水側に排出するものがある。
実開昭58−103262号公報(第1図)
しかしながら、特許文献1に記載の排水装置(排水トラップ)にあっては、封水を形成する筒部(防臭部材)の上方に形成された防臭蓋(蓋部)に、筒部を取り外すための凸部が形成された複雑な形状となっているため、防臭蓋を清掃する際に、排水筒から筒部を取り外してブラシ等で防臭蓋の上面や凸部を清掃しなければならず、清掃作業が面倒であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、封水椀部から溢れ出た排水を下水側に流出させる排水トラップにおいて、防臭部材の上方に設けられた蓋部の清掃を簡単に行うことができる排水トラップを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の排水トラップは、
排水を溜める封水椀部と、該封水椀部内に着脱自在に配置されて封水を形成する防臭部材と、前記封水椀部から溢れ出た排水を下水側に流出させる流出口と、を備える排水トラップにおいて、
前記防臭部材は、前記封水椀部内に配置される筒状部と、該筒状部の上部に設けられ、排水口部を閉鎖するように形成される蓋部と、から構成され、前記蓋部には、少なくとも前記筒状部の内径よりも小幅の流入口が形成されているとともに、少なくとも上面が平坦面または湾曲面にて形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、排水口部を閉鎖する蓋部の少なくとも上面が平坦面または湾曲面にて形成されていることで、排水中に含まれるゴミやぬめり等が蓋部の上面に付着しても、蓋部の上面を雑巾等で拭き取るだけで簡単に清掃ができるばかりか、封水椀部内に排水を流入させる流入口が、筒状部の内径よりも小幅に形成されていることで、流入口に挿入した指やフック等をその周縁部に引っ掛けることができるので、防臭部材を取り外すための取手等を設ける必要がなくなるので、より清掃が容易になる。
本発明の請求項2に記載の排水トラップは、請求項1に記載の排水トラップであって、
前記流入口は、前記蓋部に複数形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の流入口に複数本の指やフック等を掛けて防臭部材を取り外すことができるので、清掃作業の際に防臭部材の取り外しが容易になる。
本発明の請求項3に記載の排水トラップは、請求項1または2に記載の排水トラップであって、
前記流入口は、指が入る大きさに形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、使用者が流入口に指を入れることで、防臭部材を容易に取り外すことができ、かつ指が入るので流入口の清掃がし易くなる。
尚、流入口の内径の大きさは15mm以上の略円形状が好ましい。
本発明の請求項4に記載の排水トラップは、請求項1ないし3のいずれかに記載の排水トラップであって、
前記排水口部の内壁面と前記蓋部の上面とが略同一面をなして連続するように形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、蓋部の周縁部と排水口部の内壁面との間に段部が形成されることがないので、蓋部の上面のみならず、該蓋部の周縁部から内壁面にかけて容易に清掃することができる。
本発明の請求項5に記載の排水トラップは、請求項1ないし4のいずれかに記載の排水トラップであって、
前記排水口部における前記蓋部の上方には網かごが配置され、該網かごの下面には、上向きに膨出する膨出部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、排水トラップ内に多量の水を流し込まれると、網かごの下面と蓋部との間隙に一時的に水の膜が形成されることがあり、その際に、封水椀部内に一時的に空気が溜まって排水トラップ内の水の流れが停滞してしまう場合があるが、その溜まった空気が網かごに形成された膨出部から上方に逃がれるようになるので、排水トラップ内の水がスムーズに流れるようになる。
本発明に係る排水トラップを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、実施例1における排水トラップが設けられたシンクを示す縦断側面図であり、図2は、実施例1における排水トラップを示す縦断側面図であり、図3は、実施例1における網かごを示す斜視図であり、図4は、実施例1における防臭筒を示す斜視図であり、図5は、蓋体を取り外した状態の実施例1における排水トラップを示す平面図であり、図6は、実施例1における排水トラップに排水を流し込んだ状態を示す縦断側面図であり、図7は、従来の排水トラップに排水を流し込んだ状態を示す縦断側面図である。
図1の符号1は、台所に配置されるキッチン台である。以下、図1の紙面左側をキッチン台1の正面側として説明すると、このキッチン台1には、シンク2が設けられており、シンク2の底面には、排水トラップ3が配置されている。この排水トラップ3には、床下に配置される下水管(図示略)に通じる排水管4が接続されている。
図1に示すように、シンク2の下方には、収納空間5が形成されており、シンク2の正面側には、収納空間5を開放させることができる扉6が取り付けられている。排水トラップ3に接続された排水管4は、排水トラップ3から背面側に延びてから屈曲されて下方に延設されている。そのためシンク2の下方の収納空間5が、排水管4によって邪魔されることなく広く使用できるようになっている。
図2に示すように、排水トラップ3は、シンク2の底面に形成された開口にフランジ7を介して固着された有底円筒状の本実施例における排水口部としてのトラップ本体8を有しており、このトラップ本体8は、上方に開口されてシンク2からの排水が流入される開口部9を備えた水受椀部10と、水受椀部10よりも下方に配置されて上方の水受椀部10から流れてくる排水を溜める封水椀部11と、この封水椀部11の外周に環状に配置されて封水椀部11から溢れ出た排水を誘導する外周流路部12と、外周流路部12の下流側に形成された流出口19と、外周流路部12に囲まれてトラップ本体8の底面の中央部位に凹設された封水椀部11の取り付け部18と、から主に構成されている。
図2に示すように、封水椀部11は、上方が開放されるお椀型、つまり有底円筒状をなすとともに、トラップ本体8を構成する外壁とは別個に形成される筒状体からなり、トラップ本体8の取り付け部18に着脱自在に取り付けられており、上方に引き出すことでトラップ本体8の外部に取り外しできるようになっている。取り付け部18に取り付けられた状態において、この封水椀部11の上端縁から溢れ出た水が周囲に形成される外周流路部12に流れ落ちるようになっている。
封水椀部11の上端縁には、3つの突起部27が、所定間隔(本実施例では120度間隔)おきに上方に向けて凸設されている。また、封水椀部11の底面中央部位には、中央が上方に突出された三角錐形状を成す山型部13が形成されている。
図2に示すトラップ本体8の取り付け部18は、上面が封水椀部11の底面と同一形状を成しており、取り付け部18における封水椀部11の山型部13に対応する位置には山型部18aが形成されている。また、取り付け部18は、その周囲に形成される外周流路部12の底面よりも下方に形成され、凹状の取り付け部18が形成されているため、封水椀部11を取り付け部18に取り付けることで、封水椀部11の下部、詳しくは底面及び側面下部が凹状の取り付け部18内に嵌合されるとともに、山型部13に山型部18aが嵌合されるため、取り付け部18に取り付けた状態における封水椀部11の水平方向のがたつきが効果的に防止され、安定して設置される。
尚、水受椀部10は円筒状に形成され、その内部には排水中に含まれる大きなゴミ等が封水椀部11内に入り込むことを防ぐ網かご14が取り付けられるようになっている。更に、図3に示すように、網かご14の底面には、網かご14の略中央部から網かご14の縁部(側周面)に至るまで上方に膨出された膨出部14aが形成されている。また、トラップ本体8の上部には、水受椀部10の上方の開口部9を蓋う蓋体15が着脱自在に取り付けられており、この蓋体15により網かご14内に捕捉されたゴミを隠すことができるようになっている。
図2に示すように、蓋体15は、上面に円盤状の板部材16が配置されており、この板部材16によって水受椀部10の上面開口を蓋うことができるようになっているとともに、板部材16の一部は切り欠かれており、この板部材16の切り欠かれた部位に略半円形状の皿部17が形成されている。この皿部17は、板部材16の中心から離れた位置に形成されるとともに、板部材16よりも下方に配置されており、板部材16と皿部17の間には、段部17aが形成されている。また、この段部17aには、側方に開口して排水を水受椀部10に流入させることができる流入孔(図示略)が形成されている。
トラップ本体8の外周流路部12には、側方に開口して排水管4に接続される流出口19が形成されている。詳しくは、この流出口19の外周面には雄ネジ19aが形成されているとともに、該雄ネジ19aには袋ナット20が螺入されており、排水管4を流出口19に挿入した状態で、袋ナット20を流出口19の雄ネジ19aに螺合することで、流出口19に排水管4が取り付けられている。尚、流出口19と排水管4との間には、ゴムリング21が設けられ、排水管4が流出口19に水密に取り付けられるため、漏水が防止されている。
更に図2及び図4に示すように、排水トラップ3は、トラップ本体8に上方から取り付けられる円筒状の本実施例における防臭部材としての防臭筒22を備えている。この防臭筒22の下部には、封水椀部11に遊嵌される本実施例における筒状部としての筒体23が形成されているとともに、防臭筒22の上部には、水受椀部10の底面を構成する円盤状の本実施例における蓋部としての水受板24が設けられており、その外周側端面には雄ネジ24aが形成されている。また、水受板24は、トラップ本体8の開口部9から流出口19に至るまでの排水口部を閉鎖するように配置されている。
尚、水受板24の上面には、該防臭筒22の上面開口を覆うことができる本実施例における蓋部としての庇部26が形成されている。この庇部26には、3つの流入口25が設けられている。また、この流入口25は、略円形状に形成されており、その内径は、筒体23の内径よりも小径(小幅)であり、かつ使用者の指やフック等が入る大きさに形成されている。本実施例では流入口25の内径が約20mmとなっており、少なくとも流入口25の内径の大きさは15mm以上が好ましい。
また、水受板24に形成された庇部26を含んだ水受板24の上面全体は、突起や凹凸や角部が全く形成されていない略面一をなす平坦な形状となっている。この平坦な水受板24の上面によって、水受椀部10内の排水が水受板24の中央の流入口25に導かれ、その下方の封水椀部11内に流入されるようになっている。尚、トラップ本体8(水受椀部10)の内壁面と水受板24との上面とが略同一曲面を形成して流入口25に向けて傾斜する連続する面になるように形成されている。
つまり、図4及び図5に示すように、水受椀部10内の排水は、水受椀部10の底面中央に形成された流入口25から防臭筒22内に流入し、防臭筒22内を流下して該防臭筒22の下端開口から封水椀部11に流入する。更に、トラップ本体8における水受椀部10と外周流路部12との間には、防臭筒22の雄ネジ24aが螺合される雌ネジ8aが形成されている。
更に、図5に示すように、複数の流入口25は、水受板24の中心から外れた位置に形成されており、いずれか1つの流入口25に指を入れることで防臭筒22を回転させることができる。また、前述した網かご14の底面に形成された膨出部14aは、複数の流入口25が形成された範囲(筒体23の上方)に重なるように形成されている。尚、網かご14の底面と水受板24の上面とが近接されて配置されており、そのため網かご14の上下寸法が大きくなるように形成でき、網かご14が深く形成されるので多量のゴミが溜められるようになっている。本実施例では、網かご14の最下端と、水受板24の上面との間の間隔Sは、約4mmとなっている。
また、封水椀部11及び防臭筒22をトラップ本体8に取り付ける際には、先ず封水椀部11をトラップ本体8の上面開口から挿入してトラップ本体8の底面に形成された取り付け部18に取り付ける。そして、防臭筒22をトラップ本体8に上方から挿入し、複数の流入口25に複数本の指を挿入して、庇部26を摘んで防臭筒22を回転させることで、水受板24の外周縁端面に形成された雄ネジ24aがトラップ本体8に形成された雌ネジ8aに螺合して取り付けられる。これにより、トラップ本体8の内部が水受板24により上下に区画され、流入口25のみを介してトラップ本体8の上下部、すなわち上方の水受椀部10と下方の封水椀部11及び外周流路部12とが連通されることになる。
尚、図2に示すように、防臭筒22がトラップ本体8の取り付け部18に取り付けられると、封水椀部11の突起部27が防臭筒22の水受板24の下面に当接され、封水椀部11の底面が取り付け部18の上面に当接した状態で固定される。このとき、封水椀部11の上端縁と水受板24の下面との間には、突起部27の高さ分の間隙が形成されるようになっているとともに、防臭筒22を回転させて雄ネジ24aを雌ネジ8aに螺合すればするほど防臭筒22が下方に向けて押圧され、封水椀部11の下面が取り付け部18の上面に強く圧接されるため、取り付け部18の上面と封水椀部11の下面とがより強く密接される。
このように構成された排水トラップ3にあっては、図2に示すように、シンク2から流れてきた排水が封水椀部11に溜まるようになっているとともに、この封水椀部11内に上方から防臭筒22の筒体23が挿入され、筒体23の下端と封水椀部11の底面との間及び封水椀部11の内周と筒体23の外周との間に隙間、すなわち流路が形成されるように配置した状態で水受板24の雄ネジ24aを雌ネジ8aに螺合して封止することで、流入口25と流出口19とが封水椀部11を介してのみ連通することになるが、この封水椀部11内に所定レベル(例えば水面α)まで水が溜まることにより、筒体23の下端と封水椀部11の底面との間及び封水椀部11の内周と筒体23の外周との間に形成された隙間が水により塞がる。すなわち封水椀部11と防臭筒22とにより封水A(封水椀部11内に溜まる排水)が形成されることにより、下水側、つまり流出口19側からの臭気や害虫等が屋内側に進入してきても、この封水椀部11を通過することができないようになっている。
次に、排水がシンク2から排水トラップ3内に連続的に流入したときの排水の流れについて説明する。図2に示すように、シンク2から蓋体15の板部材16上に流れ込んだ排水は、板部材16の上面から皿部17に流れ込み、皿部17から流入孔(図示略)を介して水受椀部10に流入される。
そして、水受椀部10内に流れ落ちて防臭筒22の水受板24上を流れる排水は、環状の水受板24の中央部に形成された流入口25から筒体23内を流下して下方の封水椀部11に流れ落ちる。図2に示すように、封水椀部11に所定量の排水が流入すると、封水椀部11の上端縁と水受板24の下面との間に形成された間隙から封水椀部11内の排水が溢れ出し、外周流路部12に流れ落ちるようになっている。
尚、図7に示すように、従来の網かご14’’(底面に膨出部14aが形成されていない網かご14’’)が排水トラップ3に用いられている場合、排水トラップ3内に大量の排水を流し込んだときに、外周流路部12と封水椀部11と防臭筒22とを流れる排水に自己サイホン現象が発生し、一時的に封水Aの水面α(水位)が下がった状態となり、それと同時に、水の有する表面張力によって網かご14’’の底面と水受板24との間の間隙Sに水の膜ができてしまい、水受椀部10に排水Cが溜まり、封水Aと排水Cとの間の封水椀部11内部に空気Bが溜まる場合がある。
このように封水椀部11内部に空気Bが溜まる現象は一時的なもので、直ぐに空気Bは流入口25を介して上方側(屋内側)に排出されるが、例え一時的な現象であっても連続的に多量の排水が排水トラップ3内に流し込まれたときに、排水がスムーズに流れずに水受椀部10内で停滞してしまうため、一時的に網かご14’’の内部のゴミが水受椀部10内から浮上してしまう場合があり、使用者が不快感を感じるという問題があった。
しかしながら本実施例の排水トラップ3においては、図6に示すように、網かご14の底面に膨出部14aが形成されているため、網かご14の底面と水受板24との間の間隙Sに水の膜が形成されることを防ぐことができ、水受椀部10内部に排水Cが溜まり難くなっている。更に、この膨出部14aから封水椀部11内部に溜まった空気Bが上方側(屋内側)に排出されるようになり、そのため一時的に封水Aの水面α(水位)が下がったとしても、直ぐに水面αが上昇されて元の水面α(図2参照)に戻るので、排水がスムーズに流れるようになっている。
次に、実施例2に係る排水トラップにつき、図8から図10を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図8は、実施例2における排水トラップを示す縦断側面図であり、図9は、実施例2における防臭筒を示す斜視図であり、図10は、蓋体を取り外した状態の実施例2における排水トラップを示す平面図である。
図8に示すように、トラップ本体8には、上方側に水受椀部10が形成されるとともに、下方側に封水椀部11’が形成されている。封水椀部11’の中央部には、上方に突出された円筒形状の中央流路部28が形成されており、この中央流路部28の上端は、防臭筒22’の上端に形成された水受板24’の下面に当接されている。更に中央流路部28の上端には切欠部29が形成されており、封水椀部11’に溜められた封水は、切欠部29から溢れ出て中央流路部28内に流れ落ちるようになっている。尚、中央流路部28に流れ落ちた排水は、排水トラップ3の下方に取り付けられた排水管4に流れるようになっている。
図9及び図10に示すように、防臭筒22’に形成された水受板24’は、前記実施例1の水受板24と同様に円盤状をなしており、この水受板24’における筒体23’よりも外方側に広がった部位が庇部26’となっている。更に、庇部26’に6つのの流入口25’が形成されている。それぞれの流入口25’の内径は使用者の指が入る大きさに形成されている。尚、水受板24’の中央部は、若干上方に膨出されて形成されており(図8参照)、水受板24’の上面を流れる排水が流入口25’に誘導されるようになっている。
更に、図8に示すように、水受板24’に形成された庇部26’を含んだ水受板24’の上面全体は、突起が全く形成されておらず、その断面形状が曲線のみで形成された湾曲面となっている。尚、トラップ本体8(水受椀部10)の内壁面と水受板24’との上面とが略同一曲面を形成して流入口25’に向けて傾斜する連続する面になるように形成されている。
つまり、この湾曲された水受板24’の上面によって、水受椀部10内の排水が水受板24’の外周の流入口25’に導かれ、その下方の封水椀部11’内に流入されるようになっている。尚、流入口25’が水受板24’の外周に形成されているため、いずれか1つの流入口25’に指を入れることで防臭筒22’を回転させて雄ネジ24a’を雌ネジ8aから外すことができ、防臭筒22’を容易に取り外すことができる。
以上説明してきたように、本発明の実施例1及び実施例2における排水トラップ3にあっては、水受板24,24’と流入口25,25’の一部を覆う庇部26,26’とが平坦面または湾曲面をなすので、水受板24,24’及び庇部26,26’の上面側に排水中に含まれる微小なゴミ等が詰まり難くなる。
また、排水中に含まれるゴミやぬめり等が水受板24,24’の上面に付着しても、網かご14を排水トラップ本体8から取り出した状態で水受板24,24’及び庇部26,26’の上面を雑巾等で拭き取るだけで、簡単に清掃ができるようになり、清掃作業が簡素化される。
更に、封水椀部11,11’内に排水を流入させる流入口25,25’が、筒体23,23’の内径よりも小幅に形成されていることで、流入口25,25’に挿入した指やフック等をその周縁部に引っ掛けることができるので、防臭筒22,22’を取り外すための取手等を設ける必要がなくなるので、より清掃が容易になる。
尚、円形状の流入口25,25’が、複数設けられていることで、流入口25,25’の周縁にも角部がないので清掃しやすい。また、尚、トラップ本体8(水受椀部10)の内壁面と水受板24,24’との上面とが略同一曲面を形成して流入口25,25’に向けて傾斜する連続する面になるように形成されているため、水受板24,24’の周縁部と排水口部の内壁面との間に段部が形成されることがないので、水受板24,24’の上面のみならず、該水受板24,24’の周縁部から内壁面にかけて容易に清掃することができる。
また、排水トラップ3に排水を流し込んだときに封水椀部11,11’や外周流路部12及び中央流路部28を流れる排水音や、排水管4よりも更に下流側の排水管(図示略)内部を流れる排水音が、排水トラップ3を介して屋内側に響く場合がある。しかしながら本実施例における排水トラップ3においては、水受板24,24’に複数の流入口25,25’を形成し、かつ庇部26,26’を設けることで、下水側と屋内側とに連通している流入口25,25’の開口面積を小さく形成できるので、封水椀部11,11’や外周流路部12及び中央流路部28を流れる排水音や、更に下流側を流れる排水音が屋内側に伝わり難くなっている。尚、特に図示はしないが、水受板24,24’及び庇部26,26’の下面側に吸音性の高いゴムシート等の軟質部材(吸音部材)を貼り付けておくことで、水受板24,24’及び庇部26,26’の防音効果を向上させることもできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、流入口25が略円形状をなしていたが、流入口25の形状は円形状に限ることなく、四角形状や扇型形状など使用者の指が入る大きさであればどのような形状でもよい。
また、前記実施例では、流入口25,25’が庇部26,26’に複数形成されていたが、本発明にあっては、少なくとも筒体23,23’の内径よりも小幅の流入口であれば1つのみの流入口が形成されていてもよい。つまり、筒体23,23’の内径と同径の流入口を形成した場合、該流入口の周縁に指やフック等を引っ掛ける引っ掛かり部等が形成されないので、防臭筒22,22’を取り外すことが困難になるため、筒体23,23’の内径よりも小幅の流入口であれば、前記引っ掛かり部等が形成され、防臭筒22,22’の取り外しが容易になる。
実施例1における排水トラップが設けられたシンクを示す縦断側面図である。 実施例1における排水トラップを示す縦断側面図である。 実施例1における網かごを示す斜視図である。 実施例1における防臭筒を示す斜視図である。 蓋体を取り外した状態の実施例1における排水トラップを示す平面図である。 実施例1における排水トラップに排水を流し込んだ状態を示す縦断側面図である。 従来の排水トラップに排水を流し込んだ状態を示す縦断側面図である。 実施例2における排水トラップを示す縦断側面図である。 実施例2における防臭筒を示す斜視図である。 蓋体を取り外した状態の実施例2における排水トラップを示す平面図である。
符号の説明
1 キッチン台
2 シンク
3 排水トラップ
4 排水管
5 収納空間
6 扉
7 フランジ
8 トラップ本体(排水トラップ本体,排水口部)
8a 雌ネジ
9 開口部
10 水受椀部
11、11’ 封水椀部
12 外周流路部
13 山型部
14 網かご
14a 膨出部
15 蓋体
16 板部材
17 皿部
17a 段部
18 取り付け部
18a 山型部
19 流出口
19a 雄ネジ
20 袋ナット
21 ゴムリング
22,22’ 防臭筒(防臭部材)
23,23’ 筒体(筒状部)
24,24’ 水受板(蓋部)
24a,24a’ 雄ネジ
25,25’ 流入口
26,26’ 庇部(蓋部)
27 突起部
28 中央流路部
29 切欠部

Claims (5)

  1. 排水を溜める封水椀部と、該封水椀部内に着脱自在に配置されて封水を形成する防臭部材と、前記封水椀部から溢れ出た排水を下水側に流出させる流出口と、を備える排水トラップにおいて、
    前記防臭部材は、前記封水椀部内に配置される筒状部と、該筒状部の上部に設けられ、排水口部を閉鎖するように配置される蓋部と、から構成され、前記蓋部には、少なくとも前記筒状部の内径よりも小幅の流入口が形成されているとともに、少なくとも上面が平坦面または湾曲面にて形成されていることを特徴とする排水トラップ。
  2. 前記流入口は、前記蓋部に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 前記流入口は、指が入る大きさに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排水トラップ。
  4. 前記排水口部の内壁面と前記蓋部の上面とが略同一面をなして連続するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の排水トラップ。
  5. 前記排水口部における前記蓋部の上方には網かごが配置され、該網かごの下面には、上向きに膨出する膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の排水トラップ。
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