JP2007177337A - 柔軟剤組成物 - Google Patents

柔軟剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007177337A
JP2007177337A JP2005373895A JP2005373895A JP2007177337A JP 2007177337 A JP2007177337 A JP 2007177337A JP 2005373895 A JP2005373895 A JP 2005373895A JP 2005373895 A JP2005373895 A JP 2005373895A JP 2007177337 A JP2007177337 A JP 2007177337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
acid
group
carbon atoms
softener composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005373895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4647483B2 (ja
Inventor
Kazutaka Shirato
和隆 白土
Seiichi Miyanaga
清一 宮永
Keigo Suzuki
圭吾 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2005373895A priority Critical patent/JP4647483B2/ja
Publication of JP2007177337A publication Critical patent/JP2007177337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647483B2 publication Critical patent/JP4647483B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

【課題】 繊維製品に優れた柔軟効果を付与し、更に吸水性を改善できる繊維製品用柔軟剤組成物の提供。
【解決手段】 (a)陽イオン界面活性剤、及び(b)下記一般式(1)で表される化合物を含有する柔軟剤組成物。
Si(OR)4−p (1)
〔式中、Rは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基を示し、Rは水素原子、無機陽イオン、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基から選ばれる基である。pは0〜3の整数を示す。〕
【選択図】 なし

Description

本発明は柔軟剤組成物に関する。
陽イオン界面活性剤を含有する繊維製品用柔軟剤組成物は周知の技術である。また、シラノール化合物を繊維製品に応用する技術は特許文献1〜3に開示されている。
特開2002−01873号公報 特開2001−181579号公報 特開2002−61094号公報
陽イオン界面活性剤を含有する柔軟剤組成物は優れた柔軟効果を有するが、繊維製品の吸水性を損なうことが知られておりその改善が求められる。また、より柔軟効果を高めることも要望されている。
一方、シラノール化合物を繊維製品に応用する技術のうち、特許文献1には耐水性、撥水性を対象物に付与する技術が開示され、また、特許文献2,3には紙などに撥水性を付与する技術が開示されている。しかしながら、シラノール化合物及び陽イオン界面活性剤を併用することで、繊維製品の柔軟性及び吸水性を改善できることを示唆するものではない。
従って本発明の課題は、繊維製品に優れた柔軟効果を付与し、更に吸水性を改善できる繊維製品用柔軟剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)陽イオン界面活性剤、及び(b)下記一般式(1)で表される化合物(以下化合物(1)という)を含有する柔軟剤組成物を提供する。
Si(OR)4−p (1)
〔式中、Rは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基を示し、Rは水素原子、無機陽イオン、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基から選ばれる基である。pは0〜3の整数を示す。〕
本発明の柔軟剤組成物は、繊維製品に優れた柔軟効果を付与し、更に吸水性を改善することができる。
[(a)成分]
本発明の(a)成分である陽イオン界面活性剤としては、下記一般式(6)で表される化合物及び下記一般式(7)で表される化合物から選ばれる1種以上が好適である。
Figure 2007177337
〔R6a及びR7aはそれぞれ独立に、炭素数12〜24、好ましくは14〜20、より好ましくは16〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R6b及びR7bはそれぞれ独立に、炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基であり、R6c及びR6dはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、もしくはR6a−A−R6b−であり、R7c及びR7dはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、もしくはR7a−B−R7b−である。R7eは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。A及びBはそれぞれ独立に、−COO−、−CONH−から選ばれる基である。Xは有機又は無機の陰イオンであり、好ましくはクロルイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜18の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオンである。〕
一般式(6)において、R6a(R6c及び/又はR6dがR6a−A−R6b−である場合のR6aも含む)は炭素数16及び炭素数18のアルキル基又はアルケニル基の混合基であることが好適であり、C16/C18のモル比は好ましくは60/40〜1/99、より好ましくは55/45〜3/97、最も好ましくは50/50〜5/95であることが柔軟効果の点から好適である。また、R6a中にアルケニル基、好ましくはオレイン酸のカルボン酸基を除いた残基、エライジン酸のカルボン酸基を除いた残基、或いはパルミトレイン酸のカルボン酸基を除いた残基が含まれていてもよい、当該アルケニル基を含む場合、R6aの全モル数に対して好ましくは1〜100モル%、より好ましくは5〜98モル%、最も好ましくは20〜95モル%であることが吸水性の点で好ましい。さらに、R6aがアルケニル基の場合にはシス/トランス比が好ましくは99/1〜25/75(モル比)、より好ましくは98/2〜35/65(モル比)である。
一般式(7)において、R7a(R7c及び/又はR7dがR7a−A−R7b−である場合のR7aも含む)は炭素数16及び炭素数18のアルキル基又はアルケニル基の混合基であることが好適であり、C16/C18のモル比は好ましくは60/40〜1/99、より好ましくは55/45〜3/97、最も好ましくは50/50〜5/95であることが柔軟効果の点から好適である。また、R7aはアルケニル基、好ましくはオレイン酸のカルボン酸基を除いた残基、エライジン酸のカルボン酸基を除いた残基、或いはパルミトレイン酸のカルボン酸基を除いた残基が含まれていてもよい、当該アルケニル基を含む場合、R7aの全モル数に対して好ましくは1〜100モル%、より好ましくは5〜98モル%、最も好ましくは20〜95モル%であることが吸水性の点で好ましい。さらに、R7aがアルケニル基の場合にはシス/トランス比が好ましくは99/1〜25/75(モル比)、より好ましくは98/2〜35/65(モル比)である。なお、シス/トランス比率はH−NMRの積分比で求めることができる。
(a)成分において、一般式(6)で表される化合物((a−1)という)、及び一般式(7)で表される化合物((a−2)という)が単独であっても良く、混合されていてもよい。混合される場合の混合比は、(a−1)/(a−2)=1/99〜99/1(質量比)が好ましく、より好ましくは1/99〜80/20(質量比)である。また、(a−1)、(a−2)において長鎖アルキル基又はアルケニル基を1つ含有する成分(それぞれ(a−1−I)、(a−2−I)という)、2つ含有する成分(それぞれ(a−1−II)、(a−2−II)という)それぞれ単独で含有していても良く、又は混合されていても良い。混合比は[(a−1−I)及び/又は(a−2−I)]/[(a−1−II)及び/又は(a−2−II)]=1/99〜80/20(質量比)が好ましく、より好ましくは5/95〜50/50(質量比)である。また、長鎖アルキル基又はアルケニル基を3つ含有する成分(それぞれ(a−1−III)、(a−2−III)という)が、(a)成分中に含有されていても良い。含有量は(a)成分の全質量中に1〜40質量%が好ましく、より好ましくは5〜25質量%である。
[(b)成分]
本発明の(b)成分である化合物(1)は1種又は2種以上を混合して用いることができる。
化合物(1)において、Rで示されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t-ブチル基等が挙げられ、アルケニル基としては、ビニル基、アリル基等が挙げられる。Rとしては、柔軟性付与の観点より、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、炭素数2〜3のアルキル基がより好ましい。Rで示される無機陽イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオンが挙げられ、アルカリ金属イオンが好ましい。Rで示されるアルキル基又はアルケニル基としては、上記Rで示したものが挙げられ、加水分解により生じる副生成物の安全性、加水分解反応の反応性等の点から、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、炭素数1〜2のアルキル基がより好ましい。pは1〜2が好ましい。
(b)成分は、繊維に速乾性と吸水性を付与し、使用上の感触をより向上させる観点から、一般式(2)で表されるトリアルコシキシラン(b1)、及び一般式(3)で表されるジアルコシキシラン(b2)をともに含むことが好ましい。また、一般式(4)で表される化合物(b3)、及び一般式(5)で表される化合物(b4)をともに含むことも好ましい。
Si(OR) (2)
Si(OR) (3)
〔式中、Rは、前記の意味を示し、R及びRは各々独立に炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基を示す。〕
Si(OM) (4)
Si(OM) (5)
〔式中、Rは、前記の意味を示し、M及びMは各々独立に水素原子又は無機陽イオンから選ばれる基である。〕
トリアルコキシシラン(b1)としては、アルキル(炭素数1〜6)トリメトキシシラン、アルキル(炭素数1〜6)トリエトキシシランが好ましく、特にメチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシランがより好ましい。ジアルコキシシラン(b2)としては、ジアルキル(炭素数1〜6)ジメトキシシラン、ジアルキル(炭素数1〜6)ジエトキシシラン等が好ましく、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、がより好ましい。
化合物(b3)としては、アルキル(炭素数1〜6)シラントリオール、又はその塩等が挙げられ、メチルシラントリオール又はエチルシラントリオール、又はそのアルカリ金属塩が好ましい。化合物(b4)としては、ジアルキル(炭素数1〜6)シランジオール、又はその塩等が挙げられ、ジメチルシランジオール又はジエチルシランジオール、又はそのアルカリ金属塩が好ましい。
トリアルコシキシラン(b1)とジアルコシキシラン(b2)、あるいは化合物(b3)と化合物(b4)を併用する場合、これらの質量比、(b1)/(b2)又は(b3)/(b4)は9/1〜3/7が好ましく、8/2〜4/6がより好ましく、7/3〜5/5がさらに好ましい。
[柔軟剤組成物]
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分及び(b)成分を含有する。本発明の柔軟剤組成物中の(a)成分の含有量は、柔軟性付与の観点から、3〜30質量%が好ましく、5〜25質量%が更に好ましい。
本発明の柔軟剤組成物中の(b)成分の含有量は、吸水性向上効果の観点から、0.5〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
本発明の柔軟剤組成物に含有される水は、水中に微量に存在するカルシウム、マグネシウムなどの硬度成分や鉄などの重金属を除去した水が好ましく、イオン交換水又は蒸留水を用いることができる。また、水を殺菌又は滅菌する目的から少量の塩素化合物を含有してもよい。
本発明の柔軟剤組成物が水を含有する場合は、水の含有量は、製剤化の観点から、40〜95質量%が好ましく、60〜90質量%がより好ましい。
また本発明の柔軟剤組成物は、実質的に水を含有しない形態、例えば、タブレットや顆粒であってもよい。このような形態の場合には、例えば、濯ぎ工程時に投入することで、処理対象となる衣料に柔軟性や吸水性を付与することが可能となる。
本発明の柔軟剤組成物には、柔軟性能、吸水性向上性能を更に高める目的で、(c)成分として有機酸を含有することが好ましい。
有機酸としては、シュウ酸(pKa=1.04,3.82)、マレイン酸(pKa=1.75,5.83)、アスパラギン酸(pKa=1.93,3.70)、サリチル酸(pKa=2.81)、酒石酸(pKa=2.82,3.96)、フマル酸(pKa=2.85,4.10)、クエン酸(pKa=2.90,4.34)、リンゴ酸(pKa=3.24,4.71)、コハク酸(pKa=4.00,5.24)、蟻酸(pKa=3.55)、乳酸(pKa=3.66)、グルタル酸(pKa=4.13,5.01)、アジピン酸(pKa=4.26,5.03)、酢酸(pKa=4.56)、プロピオン酸(pKa=4.67)等を例示することができるが、pH調整が容易な点から、第1解離指数(pKa1)が2.9〜5.0、特に3.5〜5.0の範囲にある有機酸が好ましい。なかでも、(b)成分の重合反応の制御が容易であるグルタル酸、アジピン酸、酢酸及びプロピオン酸が好ましく、特に、臭気が少ないアジピン酸が好ましい。
本発明の柔軟剤組成物中の有機酸の含有量は、重合反応の抑制の点から、0.001〜5質量%、特に0.001〜1質量%が好ましい。
本発明の柔軟剤組成物には、(b)成分の効果を向上させる目的で、(d)成分として、40℃で液状のパラフィン((d1)成分)、及び炭素数12〜30の40℃で液状のアルコール((d2)成分)、及びオルガノシロキサン((d3)成分)から選ばれる1種以上の化合物を含有することができる。
(d1)成分の40℃で液状のパラフィンとしては、n−パラフィン、イソパラフィン、流動パラフィンを用いることができる。また、本発明で用いるパラフィンはJIS−K2283に記載の測定法で求めた37.8℃の粘度が、好ましくは50〜600SSU、より好ましくは50〜400SSU、特に好ましくは150〜350SSUである。
具体的にはカネダ株式会社製ハイコールK−160、K−105、K−305、K−285、K−300、K−350の商品名で販売されている流動パラフィン、Crompton Corporationから入手可能なベノール、ブライトール、グロリア、ケイドール、クレアロール、ルドール、松村石油研究所(株)から入手可能なスモイルP−55、P−100、P−150、P−200、P−260、P−300、P−350、モレスコホワイトP−500、P−55、P−60、P−70、P−80、P−85、P−100、P−120、P−150、P−200、P−230、P−260、P−300、P−350P、エッソ石油有限会社から入手可能なクリストール52、クリストールJ−72、クリストール72、クリストール172、クリストールJ−262、クリストールJ−352、クリストール542、モービル石油株式会社から購入可能なホワイトレックス307,309,326,335、中央化成株式会社製流動パラフィン40−S、55−S、60−S、70−S、80−S、90−S、100−S、120−S、150−S、260−S、350−S、出光興産株式会社製ダフニーオイル15N、32N、38N、68Nを用いることができる。
(d2)成分として、特に炭素数16〜28の分岐アルキル基又は不飽和結合を1〜3個有するアルケニル基を有する1級アルコールが好ましい。具体的に好ましい化合物としてはイソステアリルアルコール、オレイルアルコール、炭素数15〜27の1−オレフィンを一酸化炭素及び水素でヒドロホルミル化して得られるオキソアルコール、テトライソブチレンあるいはペンタイソブチレンを一酸化炭素及び水素でヒドロホルミル化して得られる多メチル分岐型1級アルコール、及び炭素数16〜28のゲルべアルコールから選ばれる1種以上が好ましい。ゲルベアルコールは、炭素数8〜16のアルキル基を有するアルデヒドとアルカリによって2位にアルキル基が分岐した総炭素数16〜28の1級アルコールを得ることができる。また、Ni触媒などを用いてアルコールの脱水素反応及び水素化反応を併発させてゲルベ反応を行わせることも可能である。
(d3)成分として、25℃における粘度が100〜1万mm/sのジメチルポリシロキサンが好ましい。特に好ましい粘度は100〜3000mm/sである。
(d)成分は、(b)成分と(d)成分との配合割合が、(b)成分/(d)成分=97/3〜3/97(質量比)、好ましくは95/5〜5/95(質量比)、さらに好ましくは90/10〜10/90(質量比)となる比率で含有することが好ましい。
本発明の柔軟剤組成物には、柔軟効果をさらに向上させる目的、及び貯蔵安定性の点から、(e)成分として炭素数12〜24の脂肪酸(以下(e1)成分という)及び非イオン界面活性剤(以下(e2)成分という)から選ばれる化合物を含有することが好ましい。
(e1)成分としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸、ベヘニン酸が好ましく、特にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸が好適である。
(e2)成分としては、炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に下記一般式(8)で表される非イオン界面活性剤が良好である。
8a−F−[(R8bO)−R8c] (8)
〔式中、R8aは、炭素数8〜18、好ましくは炭素数10〜16のアルキル基、又はアルケニル基であり、R8bは、炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、R8cは、炭素数1〜3のアルキル基、又は水素原子であり、eは2〜100、好ましくは5〜80、より好ましくは5〜60、特に好ましくは10〜40の数であり、Fは−O−、−COO−,−CON<又は−N<であり、Fが−O−又は−COO−の場合gは1であり、Fが−CON<又は−N<の場合gは2である。〕
一般式(8)で表される化合物の具体例としては、以下の式(8−1)〜(8−3)で表される化合物を挙げることができる。
8a−O−(CO)−H (8−1)
〔式中、R8aは前記の意味を示す。hは8〜100、好ましくは10〜60の数である。〕
8a−O−(CO)−(CO)−H (8−2)
〔式中、R8aは前記の意味を示す。i及びjはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、(CO)と(CO)はランダム又はブロック付加体であってもよい。〕
Figure 2007177337
〔式中、R8aは前記の意味を示す。m1,n1,m2及びn2はそれぞれ独立に0〜40の数であり、m1+n1+m2+n2は5〜60、好ましくは5〜40の数である。(CO)と(CO)はランダム又はブロック付加体であってもよい。R8d、R8eはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
本発明の組成物は、必要に応じて(f)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが貯蔵安定性の点から好ましい。
本発明の組成物は(a)成分と併用することで、更に柔軟性を向上させる効果を付与する目的で(g)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を含有してもよいが、良好な貯蔵安定性を得るためには、種類や含有量などに留意することが望ましい。配合できる(g)成分としては、トリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルを挙げることができる。脂肪酸と多価アルコール中の水酸基との反応モル比は1/3〜1/1が好ましく、より好ましくは1/2〜1/1、特に好ましくは1/2〜0.9/1である。
本発明の組成物は、必要に応じて(h)成分として有機溶剤を含有してもよい。具体的には、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれる有機溶剤が挙げられ、特にエタノールが匂いの点から好ましい。
本発明の組成物は、通常の柔軟剤組成物に使用される香料((i)成分、特に好ましくは、特開平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)を含有してもよい。
本発明の組成物は、分子内に発色団としてアゾ基、フタロシアニン基、トリフェニルメタン基、キサンタン基、アントラキノン基を有し、かつ水溶性、水分散性を高める官能基として、スルホン酸基、アミノ基、カルボキシル基、ポリオキシアルキレン基を有する染料((j)成分)を含有していてもよい。
本発明の組成物は匂い安定性、色相安定性を向上する目的でキレート剤((k)成分)を配合することが出来る。(k)成分としてはアミノポリカルボン酸、ホスホン酸、及びこれらの塩から選ばれる化合物が挙げられる。
アミノポリカルボン酸としては分子中に−N(CHCOOM)で示されるイミノジ酢酸基が少なくとも1つ以上、好ましくは1又は2つ有する分子量180〜1000、好ましくは250〜600の化合物が好適である。より具体的にはニトリロ3酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、アスパラギンサン酸2酢酸、グルタミン酸2酢酸、グリコールエーテルジアミン4酢酸、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸、トリエチレンテトラミン6酢酸、ジエンコル酸を挙げることができ、特にエチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、アスパラギンサン酸2酢酸、グルタミン酸2酢酸が好適である。
ホスホン酸としてはエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、トリメチレンホスホノアミン等を挙げることができ、特にエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)が好適である。
塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、及びアルカノールアミン塩、鉄塩、ニッケル塩、クロム塩、亜鉛塩が好ましく、特にナトリウム塩、カリウム塩、鉄塩が好適である。
本発明では(k)成分としてエチレンジアミン4酢酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、鉄塩が最も好ましい。
また、本発明の効果に影響を与えない量の消泡シリコーン、酸化防止剤、防腐剤を含有することもできる。
本発明の柔軟剤組成物は、20℃のpHが2.0〜7.5が好ましく、2.0〜5.0がより好ましい。
本発明の柔軟剤組成物の調製法は特に限定されないが、30〜80℃に調温した水に、必要に応じて(e2)成分、(h)成分、(k)成分を加え、溶融した(a)成分を添加する。(e1)成分、(g)成分を使用する場合には(a)成分と混合して配合することが好ましい。次に(f)成分、(i)成分、(j)成分を添加し、20〜35℃に冷却後に、(b)成分、(c)成分を配合することが好ましい。(d)成分を配合する場合には、単独で配合しても良いが(b)成分と予め混合して配合することが好ましい。
以下の実施例では、下記記載の(a)〜(k)成分を使用した。
・(a)成分
Figure 2007177337
Figure 2007177337
(a−3):N−ステアロイルアミドプロピル−N,N−ジメチルアミン塩酸塩
・(b)成分
(b−1):メチルトリエトキシシラン/ジメチルジエトキシシラン=70/30(質量比)の混合物
(b−2):メチルシラントリオール/ジメチルシランジオール=50/50(質量比)の混合物
・(b’)成分((b)成分の比較品)
(b’−1):メチルトリラウロキシシラン
・その他の成分
(c−1):アジピン酸
(d−1):ルドール(Crompton Corporation製)
(d−2):炭素数24のゲルベアルコール
(d−3):粘度350mm/sのジメチルポリシロキサン
(e−1):ポリオキシエチレン(19)ラウリルエーテル
(e−2):ステアリン酸
(f−1):塩化カルシウム
(f−2):塩化マグネシウム
(g−1):硬化牛脂脂肪酸モノグリセライド
(h−1):エタノール
(h−2):エチレングリコール
(i−1):特開平8−113871号公報、実施例記載の(c−1)成分/(d−1)成分=1/1(質量比)の香料組成物
(j−1):食用青色1号
(k−1):エチレンジアミン4酢酸4ナトリウム塩
実施例1
(1)柔軟剤組成物の製造
最終の柔軟剤組成物が300gになるように、表1に示す各成分を使用し柔軟剤組成物を製造した。一枚の長さが2.5cmのタービン型羽根が3枚ついた攪拌羽根をビーカー底面より1cm上部に設置した、500mLのガラスビーカーに必要量の90質量%イオン交換水を入れ、ウォーターバスで62℃まで昇温した。500rpmで攪拌しながら、融解した(e−1)を添加した、次に(h)成分と(k)成分を添加した。次に(a)成分、及び(e−2)、(g−1)を予め予備混合し70℃で溶融させた予備混合物を添加した。次に、(f)成分、(i)成分、(j)成分を添加し、10分攪拌後。5℃のウォーターバスで30℃まで冷却し、(b)成分若しくは(b)成分と(d)成分の混合物を添加し、次に(c)成分を添加した。次に所定のpHにするのに必要な量の35%塩酸水溶液、及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を添加し、その後、10分間撹拌した。柔軟性、風合い評価用の比較組成物として(b)又は(b’)成分を含まない組成物1’〜13’も調製した。
(2)柔軟剤組成物による処理
市販の木綿タオル(綿100%)1.5kg、綿肌着(綿100%)0.5kgを全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)に入れ、市販の弱アルカリ性洗剤(商品名アタック,花王(株)製)を用いて5回洗濯した(標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,水道水40L使用,水温20℃)。各回の洗濯後に25℃、40%RHで自然乾燥した。次に、再び全自動洗濯機で洗濯した(標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,柔軟剤組成物量10g,水道水40L使用,水温20℃)。洗濯中の2回目の濯ぎ時に表1の柔軟剤組成物を洗濯槽内に投入し柔軟処理をした。脱水後、タオルを25℃、40%RH条件下で自然乾燥した。この処理を10回くり返し累積処理を行った。また、比較として、比較組成物1’〜13’で同様に柔軟処理した木綿タオル、及び綿肌着を用意した。
(3)柔軟性の評価
上記の処理をした木綿タオルの柔軟性を10人のパネラー(20〜30歳代女性)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が1.5以上2.0以下をA、1.0以上、1.5未満をB、0.6以上1.0未満をC、0.3以上0.6未満をD、0以上0.3未満をEとした。結果を表1に示す。
比較木綿タオルより、非常に柔らかく仕上がった:2
比較木綿タオルより、やや柔らかく仕上がった:1
比較木綿タオルと同じ柔らかさであった:0
(4)吸水性の評価
上記の処理をした綿肌着を用いて10人のパネラー(20〜30歳代女性)に、洗顔後の顔を拭いてもらい、水の拭き取りやすさを下記の基準で判定し、平均点が1.5以上2.0以下をA、1.0以上、1.5未満をB、0.6以上1.0未満をC、0.3以上0.6未満をD、0以上0.3未満をEとした。結果を表1に示す。
比較木綿タオルより、非常に拭き取りやすかった:2
比較木綿タオルより、やや拭き取りやすかった:1
比較木綿タオルと同じ拭き取り易さだった:0
Figure 2007177337
*1;(c)成分からのキャリーオーバー含めた配合量
*2;pH調整は0.1N塩酸水溶液及び0.1N水酸化ナトリウム水溶液で行った。

Claims (3)

  1. (a)陽イオン界面活性剤、及び(b)下記一般式(1)で表される化合物を含有する柔軟剤組成物。
    Si(OR)4−p (1)
    〔式中、Rは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基を示し、Rは水素原子、無機陽イオン、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基から選ばれる基である。pは0〜3の整数を示す。〕
  2. (b)成分が、一般式(2)で表されるトリアルコシキシラン(b1)、及び一般式(3)で表されるジアルコシキシラン(b2)をともに含む、請求項1記載の柔軟剤組成物。
    Si(OR) (2)
    Si(OR) (3)
    〔式中、Rは、請求項1と同じ意味を示し、R及びRは各々独立に炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基を示す。〕
  3. (b)成分が、一般式(4)で表される化合物(b3)、及び一般式(5)で表される化合物(b4)をともに含む、請求項1記載の柔軟剤組成物。
    Si(OM) (4)
    Si(OM) (5)
    〔式中、Rは、請求項1と同じ意味を示し、M及びMは各々独立に水素原子又は無機陽イオンから選ばれる基である。〕
JP2005373895A 2005-12-27 2005-12-27 柔軟剤組成物 Expired - Fee Related JP4647483B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373895A JP4647483B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 柔軟剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373895A JP4647483B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 柔軟剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007177337A true JP2007177337A (ja) 2007-07-12
JP4647483B2 JP4647483B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=38302798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005373895A Expired - Fee Related JP4647483B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 柔軟剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647483B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284818A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Kao Corp 繊維製品処理剤及びその処理方法
JP2009256818A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Kao Corp 繊維製品処理剤組成物
JP2010133073A (ja) * 2008-10-30 2010-06-17 Kao Corp 繊維製品処理剤組成物
JP2010144309A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Kao Corp 繊維製品処理剤組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS536700A (en) * 1976-07-08 1978-01-21 Takemoto Oil & Fat Co Ltd Novel softening and finishing agent for synthetic fiber
US4170690A (en) * 1977-03-18 1979-10-09 Rohm And Haas Company Process of coating weatherable, abrasion resistant coating and coated articles
JPS58214585A (ja) * 1982-05-31 1983-12-13 竹本油脂株式会社 合成繊維用柔軟平滑仕上剤
JP2002339258A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS536700A (en) * 1976-07-08 1978-01-21 Takemoto Oil & Fat Co Ltd Novel softening and finishing agent for synthetic fiber
US4170690A (en) * 1977-03-18 1979-10-09 Rohm And Haas Company Process of coating weatherable, abrasion resistant coating and coated articles
JPS58214585A (ja) * 1982-05-31 1983-12-13 竹本油脂株式会社 合成繊維用柔軟平滑仕上剤
JP2002339258A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284818A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Kao Corp 繊維製品処理剤及びその処理方法
JP2009256818A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Kao Corp 繊維製品処理剤組成物
JP2010133073A (ja) * 2008-10-30 2010-06-17 Kao Corp 繊維製品処理剤組成物
JP2010144309A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Kao Corp 繊維製品処理剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4647483B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5502535B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
WO2006137554A1 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5148060B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP4647483B2 (ja) 柔軟剤組成物
JP2016121423A (ja) 液体柔軟剤組成物
JP2007056376A (ja) 液体柔軟剤組成物
JP4127385B2 (ja) 透明柔軟剤組成物
JP6118675B2 (ja) 液体洗浄剤
JP2006200116A (ja) 液体柔軟剤組成物
JP4738826B2 (ja) 繊維製品用消臭剤
JP2011137112A (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP3847651B2 (ja) 柔軟剤組成物
JP4368785B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP2004043795A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4574449B2 (ja) 透明又は半透明の液体柔軟剤組成物
JP4757789B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP2011168734A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4869723B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP3908628B2 (ja) 透明柔軟剤組成物
JP2005187974A (ja) 繊維製品用液体柔軟剤組成物
JP6418926B2 (ja) 液体洗浄剤
US20040023831A1 (en) Sulfuric acid amine salt, sulfonic acid amine salt, production thereof and softener composition
JP5253712B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP4672245B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP2007204877A (ja) 液体柔軟剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees