JP2007176522A - 梱包箱 - Google Patents

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Masakazu Takeuchi
雅和 竹内
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Abstract

【課題】底ケースと上ケースとをジョイントで連結する梱包箱において、開梱時にジョイントを抜いて上ケースを持ち上げたときに、上ケースの内側の緩衝材が落下しないようにした梱包箱を提供する。
【解決手段】底ケース10の底フラップ12の透孔12aにジョイント40を挿入して底フラップ12と上ケース20の側部22とを連結する。この際、ジョイント40により、上ケース20の舌片22a,22bを緩衝材32の窓部32aの内側に押し込む。ジョイント40を引き抜いて底ケース10と上ケース20との連結を解除した場合でも、舌片22a,22bによって上ケース20と緩衝材32との連結関係が維持される。開梱時に上ケース20を持ち上げても、緩衝材32は舌片22a,22bによって支持されるので落下しない。
【選択図】図4

Description

本発明は、底ケースと上ケースとを連結しているジョイントを外して上ケースを持ち上げることで開梱する梱包箱に関し、詳しくは開梱時に上ケースを持ち上げた際に、上ケース内側の緩衝材が落下しないようにした梱包箱に係る。
従来、電気製品,機械製品等の収納物を収納するのに使用する包装箱において、底ケースと上ケースとをジョイントで連結して使用するものが知られている(例えば、特許文献1の段落番号0002〜0009、及び図4等参照)。
この梱包箱は、例えば、収納物としての複写機の底面近傍を底ケースで被い、天面及び前後左右の側面を上ケースで被い、これら底ケースと上ケースとをジョイントで連結して全体として一体の梱包箱を構成している。
このような梱包箱は、ジョイントを引き抜くことで簡単に開梱することができる。すなわち、ジョイントを引き抜き、複写機が載せられた底ケースはそのままにして、上ケースを上方に持ち上げることにより、複写機等の重量物を持ち上げることなく、容易に開梱作業を行って、複写機のほぼ全体を露出させることができる。
特開平7−165229号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような上述の梱包箱において、上下方向の緩衝を主目的として、上ケースの4隅に、緩衝材である支柱をそれぞれ配設することがある。このような場合、開梱時に上ケースを持ち上げた際に、支柱は、底ケース側に残ったり、上ケースともに持ち上げられてしまったりする。前者の場合、支柱を除去するための作業が必要となるという問題がある。これに対し、後者の場合は、上ケースとともに持ち上げられた支柱が途中で落下するという問題がある。なお、これらの問題は、緩衝材が上述のような支柱である場合に限定されるものではなく、一般的な緩衝材についても同様な問題が発生する。
本発明の目的は、底ケースと上ケースとをジョイントで連結して使用する梱包箱において、開梱時の緩衝材の除去作業を容易にし、また上ケースを持ち上げたときに緩衝材が落下しないようにした梱包箱を提供することにある。
請求項1に係る発明は、梱包箱に関するものである。この発明に係る梱包箱は、底部と前記底部の端部に立設された底フラップとを有し、上方に向けて開口された底ケースと、無底角筒状に構成された複数の側部を有し、前記側部の下端側に位置するオーバーラップ部を前記底ケースの前記底フラップの内側に嵌め込むことで組み合わされる上ケースと、前記底ケースの前記底フラップと前記上ケースの前記オーバーラップ部とを外側から貫通することで、前記底ケースと前記上ケースとを連結するジョイントと、前記上ケースの前記側部の内面に接するように配設された緩衝材と、を備え、前記底フラップは、前記ジョイントが挿脱自在な透孔を有し、前記オーバーラップ部は、前記透孔に対する前記ジョイントの挿入動作によって内側に屈曲されて塑性変形する舌片を有し、前記緩衝材は、前記塑性変形された舌片が入り込む窓部を有する、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る梱包箱において、前記舌片は、前記透孔に対する前記ジョイントの挿入動作によって前記緩衝材の前記窓部の内側に観音開きされる、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る梱包箱において、前記舌片は、その上端縁によって前記緩衝材の前記窓部を支持する、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る梱包箱において、前記舌片は、前記上端縁に、前記緩衝材の前記窓部に対して係脱可能な係止凸部を有する、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に係る梱包箱において、前記緩衝材は、前記上ケースの内側隅部において、前記上ケースの前記側部のほぼ全高さにわたって配設された支柱である、ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の梱包箱において、前記上ケースは、前記側部の上端に連続するとともに内側に折り込まれて天井部を構成する上フラップを有し、前記上フラップは、前記支柱の水平方向の位置を規制する切欠き部を有する、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、上ケースの側部の下端側に位置するオーバーラップ部を、底ケースの底フラップの内側に嵌め込むことで、底ケースと上ケースとを組み合わせることができる。この状態で、底ケースの底フラップの透孔にジョイントを挿入すると、挿入されたジョイントによって上ケースのオーバーラップ部の舌片が内側に屈曲されて塑性変形する。塑性変形された舌片は、上ケースの内側に接するように配設された緩衝材の窓部の内側に入り込む。すなわち、ジョイントの挿入動作によって、底ケースと上ケースとを一体化するのと同時に、上ケースの一部である舌片を緩衝材の窓部の内側に入れ込むことができ、この舌片によって緩衝材を保持することができる。
したがって、開梱時に、底ケースに対して上ケースを持ち上げた場合でも、緩衝材が不用意に落下することがない。すなわち、開梱に際して、ジョイントを引き抜くと、底ケースに対して上ケースを持ち上げること可能となるが、上ケースの一部である舌片は、塑性変形されているので、緩衝材の窓部の内側に入り込んだままである。このため、上ケースを持ち上げた場合であっても、緩衝材は、舌片に保持されるので、持ち上げられた上ケースから落下することはない。つまり、上ケースを持ち上げたときの、緩衝材の不測の落下を防止することができる。また、緩衝材の落下防止のための構成としては、上ケースのオーバーラップ部に舌片を設け、緩衝材に窓部を設けるといった簡単な構成であり、特別な作業工程は不要である。なお、上述の舌片は、主に緩衝材の重量を支えるものであり、上ケースの内面から緩衝材を積極的に引き剥がすような力に対しては、ほとんど抵抗となり得ない。つまり、緩衝材は、上ケースの内面から引き剥がすようにすれば、簡単に取りはずすことができる。
請求項2の発明によれば、ジョイントの挿入動作によって、舌片が観音開きされて緩衝材の窓部に押し込まれる。すなわち、舌片は、2分割されていて、それぞれ左右の両端部近傍を上下方向の屈曲中心として、中央部近傍が両開きされて窓部の内側に入り込む。これによると、ジョイントの挿入動作によって、舌片を確実に屈曲させて、緩衝材の窓部の内側に入れ込むことができる。
請求項3の発明によれば、観音開きされた状態の舌片の上端縁によって緩衝材の窓部を支持することになる。このため2分割された舌片の双方によって2箇所で窓部を支持することができ、緩衝材を安定して保持することができる。
請求項4の発明によれば、舌片の上端縁の係止部が、窓部に係合されるので、開梱時に上ケースが傾いた場合であっても、緩衝材が落下するのを防止することができる。
請求項5の発明によれば、緩衝材が側部のほぼ全高さにわたって配設された支柱であるので、緩衝材は、例えば、梱包箱を上下方向に重ねた場合に、荷重を支えることができる。
請求項6の発明によれば、上ケースの上フラップは、切欠き部によって、緩衝材としての支柱の水平方向の位置を規制することができる。すなわち、支柱は、上下方向の荷重については、上ケースの舌片によって支持され、水平方向(前後左右方向)の不要な動きについては、切欠き部によって規制される。このため、支柱は、開梱時に上ケースが持ち上げられた場合でも、一層、落下しにくくなる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1〜図5を参照して、本発明に係るに梱包箱1を説明する。このうち図1は梱包箱1の分解斜視図を示す。図2は梱包箱1によって梱包されるワーク(例えば、複写機,プリンタ等)Wと発泡スチロール製の緩衝材T1〜T4を示す斜視図である。図3,図4は本発明の特徴部分の横断面(水平断面)を上方から見た図であり、このうち図3は透孔12aに対するジョイント40の挿入前の状態を示し、図4はジョイント40の挿入後の状態を示している。図5は本発明の特徴部分の縦断面(垂直断面)を横から見た図であり、ジョイント40の挿入後の状態を示している。
図1に示すように、本発明に係る梱包箱1は、底ケース10と、上ケース20と、緩衝材30と、ジョイント40とを備えており、これらの組立後にはほぼ直方体状に構成される。このうち底ケース10と、上ケース20と、緩衝材30は、厚手のボール紙や段ボール等の板状の紙を断裁し折曲し連結することで形成することができるが、本発明においては、段ボールが好適に使用される。残りのジョイント40については、合成樹脂(プラスチック)製品が好適に使用される。以下、底ケース10〜ジョイント40の順に説明する。
底ケース10は、長方形状の底部15と、その四辺(4つの端部)にそれぞれ立設された底フラップ11,12,13,14とを有していて、上方が開口されている。つまり、底ケース10は、全体として升形に形成されている。なお、以下では、底フラップ11,12,13,14について、これらがこの順に「前側」,「右側」,「後側」,「左側」に配置されているものとして説明する。
底ケース10の各底フラップ11,12,13,14には、それぞれに向かって右端側に左右方向に長い横長の透孔11a,12a(ただし、図1では2個のみを図示)が穿設されている。透孔11a,12a等の形状は、後述するジョイント40の形状に対応しており、例えば、楕円状、トラック状を採用することができる。
上ケース20は、無底角筒状に構成された複数(本実施形態では4個)の側部、すなわち前の側部21と右の側部22と後の側部23と左の側部24とを有している。これら側部21,22,23,24には、それぞれの上端に連続するように上フラップ25,26,27,28が設けられている。これら4つの上フラップ25,26,27,28のうち、右の側部22に設けられた上フラップ26と、左の側部24に設けられた上フラップ28とには、基端側(側部22,24の上端側)における前側及び後側に、切欠き部26a,26b、28a,28bが形成されている。これら切欠き部26a,26b、28a,28bは、後述する緩衝材31,32,33,34の上端の形状と同じに形成されている。4つの上フラップ25,26,27,28は、側部21,22,23,24に対して内側に直角に折り込まれることで、上ケース20の天井部を構成する。この際、右の上フラップ26及び左の上フラップ28がまず折り込まれ、その後、前の上フラップ25及び後の上フラップ27が折り込まれる。これにより、上述の右の上フラップ26の切欠き部26a,26bが後述するように、緩衝材31,32の上端の位置を規制し、同様に、左の上フラップ28の切欠き部28a,28bが緩衝材34,33の上端の位置を規制することが可能となる。
上ケース20は、前述の底ケース10に対して、上方から組み合わされる。この際、それぞれの側部21,22,23,24の下端側が底ケース10の底フラップ11,12,13,14の内側に嵌め込まれる。ここで、側部21,22,23,24の下端側の、底フラップ11,12,13,14に重なる部分をオーバーラップ部Rとすると、図1中の側部21,22については、二点鎖線で示す箇所よりも下側の部分がオーバーラップ部Rに相当する。
上ケース20の前の側部21におけるオーバーラップ部Rには、底ケース10に対する組合わせ後に前の底フラップ11の透孔11aに対応する位置に、スリットSが形成されている。このスリットSは、「H」字形を横に倒したような形状に形成されている。すなわち、スリットSは、左右方向に向いた上下2本の横スリットS1,S2と、これらの横スリットS1,S2の左右方向のほぼ中央を上下に連結する1本の縦スリットS3によって構成されている。ここで、スリットSは、側部21を表裏方向に完全に貫通するように形成してもよく、また上ケース20が表側のライナと裏側のライナとこれらに挟まれた中芯とを有する段ボールによって構成されている場合には、表側又は裏側のライナのいずれか一方のみに設けるようにしてもよい。上述の横スリットS1の左半部と縦スリットS3と横スリットS2の左半部とによって囲まれた部分が舌片21aとなる。同様に、上述の横スリットS1の右半部と縦スリットS3と横スリットS2の右半部とによって囲まれた部分が舌片21bとなる。
上述の前の側部21のオーバーラップ部Rに形成された横スリットS1,S2、縦スリットS3、舌片21a,21bと同様のものが、他の3つ側部22,23,24にも形成されているが、これらについては図示を省略している。ただし図1中では、右の側部22の舌片22a,22bについては図示している。
緩衝材30としては、本実施形態では、上下方向の荷重を支える支柱となる4個の緩衝材31,32,33,34が使用されている。各緩衝材31〜34は、底面及び天面のない四角筒状に形成されている。緩衝材31〜34は、それぞれの高さが側部21〜24の高さとほぼ同じに設定されている。さらに、詳しくは、各緩衝材31,32,33,34の高さは、その上端が、上述の上ケース20の上フラップ26,28を内側に折り込んだときにそれぞれの切欠き部26a,26b、28a,28bによって前後及び左右方向の不要な動きが規制されるように設定されている。各緩衝材31,32,33,34は、上ケース20の内側の4隅にそれぞれ配置されている。
緩衝材31における横スリットS1,S2、縦スリットS3に対応する位置、つまり舌片21a,21bに対応する位置には、窓部(図1では不図示)が形成されている。他の3個の緩衝材32,33,34についても同様な窓部が形成されている。
図3,図4に、図1に示す上ケース20の後側の右側に配置した緩衝材32の窓部32aを示す。図3,図4は側部22の舌片22a,22b近傍の横断面(水平断面)を上方から見た拡大図であり、このうち図3は透孔12aに対するジョイント40の挿入前の状態を示し、図4はジョイント40の挿入後の状態を示している。これらの図に示すように、緩衝材32には、底ケース10の底フラップ12の透孔12a、及び上ケース20の側部22におけるオーバーラップ部Rの舌片22a,22bに対応する位置に、窓部32aが形成されている。この窓部32aは、例えば、横長の長方形状に開口されている。窓部32aは、底フラップ12の透孔12aに対する、後述のジョイント40の挿入動作によって内側に屈曲された上ケース20の舌片22a,22bが入り込むことができるような位置、大きさ、形状に形成されている。
図4に示すように、ジョイント40は、上述の底ケース10の底フラップ11,12等の透孔11a,12a等に挿脱可能な本体41と、本体41の一方の端部に形成されたフランジ部42と、本体41の他方の端部に形成された係止部43とを備えている。本体41及びフランジ部42には、外側に開口する中空部が形成されていて、係止部43は、ジョイント40の透孔11a,12a等への挿入前は、上述の中空部に収まっている。係止部43は、ジョイント40の挿入後、外側から操作することで、図5に示すように、上下方向に拡がって、上ケース20裏面に係止される。なお、ジョイント40は、透孔11a,12a等に挿入され、さらに係止部43が開かれた状態において、本体41の中空部に作業者が指を引っ掛けることができるようになっている。したがって、作業者は、梱包箱1を移動させたりする際に、このジョイント40を有効に利用することができる。
以上で、底ケース10、上ケース20,緩衝材31〜34,ジョイント40の説明を終える。
つづいて、これらによって構成される本実施形態に係る梱包箱1の組み立て方法について説明し、その後、組立て後の梱包箱1の作用・効果、特に開梱時の作用・効果について説明する。
図1に示す底ケース10に、上方から上ケース20を組み合わせる。この際、上ケース20の各側部21〜24のオーバーラップ部Rが、底ケース10の底フラップ11〜14の内側に嵌め込まれる。これにより、底フラップ11,12等の透孔11a,12a等と、上ケース20の側部21,22等の舌片21a,21b、22a,22b等の位置がほぼ一致する。また、この際、上ケース20は、後に天井部を構成することになる、上フラップ25,26,27,28が開放されていて、上方に向けて開口されている。
上述のようにして底ケース10に上ケース20を組み合わせた後、上ケース20の4隅に、それぞれ支柱として緩衝材31,32,33,34を立てる。これにより、図3に示すように、底ケース10の底フラップ12の透孔12aと、上ケース20の舌片22a,22bと、緩衝材32の窓部32aの位置がほぼ一致する。
つづいて、ジョイント40を、図3中の矢印方向に押して、底フラップ12の透孔12aに押し込む。これにより、横スリットS1,S2、縦スリットS3(図1参照)に囲まれている舌片22a,22bは、図4に示すように、内側に観音開きされる。すなわち舌片22a,22bは、それぞれ左端側,右端側を屈曲の基準として屈曲され、中央側が、緩衝材32の窓部32aの内側に押し込まれて塑性変形する。このとき、舌片22a,22bの上端縁は、窓部32aの上端縁の高さとほぼ一致する。
その後、ジョイント40を操作して、図5に示すように、係止部43を上下方向に拡げて、緩衝材32の内面に係止させる。
以上により、底ケース10と上ケース20とは、底フラップ12と側部22とがジョイント40を介して連結される。また、上ケース20と緩衝材32とは、緩衝材32の窓部32aに押し込まれた舌片22a,22bによって連結される。すなわち、緩衝材32は、ジョイント40の挿入動作によって、底ケース10と上ケース20とが一体化されるのと同時に、舌片22a,22bを介して上ケース20と一体化される。なお、残りの3個の緩衝材31,33,34についても同様に、舌片21a,21b等を介して上ケース20と一体化される。
つづいて、図2に示す緩衝材T1〜T4を当てた状態のワークWをクレーン(不図示)等で吊り下げ、上フラップ25,26,27,28が開放された状態の上ケース20の上方から上ケース20内に収納し、底ケース10上に載置する。
その後、まず、上フラップ26,28をそれぞれ側部22,24に対して内側に90度屈曲させ、つづいて、残りの上フラップ25,27をそれぞれ側部21,23に対して内側に90度屈曲させて蓋をし、天井部を構成する。フラップ25〜28を粘着テープ又はホチキスで留める。これにより各緩衝材31,32,33,34は、それぞれの上端が、上フラップ26,28の切欠き部26a,26b、28a,28bによって前後及び左右方向の位置が規制され、前後左右方向の不要な動きが制限される。以上で、梱包箱1を使用したワークWの梱包が終了する。
次に、梱包箱1を開梱する場合について説明する。開梱に際しては、まず、ジョイント40を外側から操作して、上ケース40の内側に上下方向に拡がっていた係止部43を縮めて、本体41の中空部に収める。この状態で、ジョイント40を底ケース10の底フラップ11,12等の透孔11a,12a等から引き抜く。このジョイント40の引き抜き動作により、底ケース10と上ケース20との連結は解消される。これに対し、上ケース20と緩衝材31〜34との連結は解消されない。すなわち、前述のジョイント40の挿入動作によって、緩衝材32等の窓部32a等の内側に押し込まれた舌片22a,22b等は、前述のように塑性変形しているので、ジョイント40が引き抜かれた後も、緩衝材32等の窓部32a等の内側に入り込んだ状態を維持する。つまり、ジョイント40が引き抜かれても、各緩衝材31〜34は、依然として舌片22a,22b等を介して上ケース20との連結状態を維持している。
このため、ジョイント40を引き抜いた後、上ケース20を上方に持ち上げた場合であっても、各緩衝材31〜34は、自重を舌片22a,22b等によって支えられ、これに加え、上端の前後左右方向の不要な動きを前述の上フラップ26,28の切欠き部26a,26b、28a,28bによって規制されるので、上ケース20の上昇に伴ってこれについて上昇する。
このように本実施形態によれば、梱包箱1の開梱時に、ジョイント40を抜き取り、底ケース10に対して上ケース20を持ち上げたときに、緩衝材31〜34がこれに伴って持ち上げられる。このため、緩衝材31〜34が底ケース10側に残った場合に必要となる緩衝材31〜34の除去作業をなくすことができる。さらに、持ち上げた上ケース20から緩衝材31〜34が落下することを有効に防止することができる。しかも、前述のように、緩衝材31〜34を上ケース20に連結するための特別な作業を設けることなく、これらの効果、すなわち緩衝材31〜34の除去作業の省略、及び緩衝材31〜34の落下防止の双方を実現することができる。
上述の舌片21a,21b、22a,22b等の上端縁に係止凸部(不図示)を形成するようにしてもよい。ジョイント40の挿入動作によって舌片21a,21b、22a,22bが緩衝材31〜34の窓部32a等の内側に押し込まれた際に、係止凸部が窓部32等よりも内側に位置するようにする。これにより、舌片21a,21b、22a,22b等が、窓部32a等から外れにくくすることができる。
上述の梱包箱1において、ジョイント40の挿入箇所は、図1に示す箇所に限定されるものではない。底ケース10の底フラップ11〜14と、上ケース20のオーバーラップ部Rと緩衝材31〜34とが重なる箇所であれば、任意の箇所に設定することができる。
また、ジョイント40の挿入箇所は、1つの緩衝材につき1箇所に限定されるものではなく、1つの緩衝材に対して2個以上設けるようにしてもよい。この場合には、開梱時に上ケース20を持ち上げた場合に、緩衝材の落下を、より一層確実に防止することができる。
また、上ケース20の4つの側部のうちの1つの側部に対して2箇所以上にジョイント40の挿入箇所を設けた場合には、梱包箱1の取り扱い時に、2個のジョイントをそれぞれ片手で操作することができるので、取り扱いが容易となる。
また、上述では、緩衝材30として支柱の緩衝材31〜34を使用する場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、任意の形状の緩衝材に適用することができる。ただし、緩衝材はその一部に、底ケースの底フラップ及び上ケースのオーバーラップ部と重なる部分を有することが必要である。
また、上述では、底ケース及び上ケースが四角筒状である場合を例に説明したが、本発明は、原理的には、これ以外に、三角筒状や五角筒状以上のものに対してもほぼ同様の構成で適用することが可能である。適用した場合には、上述とほぼ同様の効果を挙げることができる。
本発明の梱包箱は、電気製品、機械製品、部品等の梱包に使用することができるが、これに限定されず、底ケースと上ケースと緩衝材とをジョイントで連結する構成の梱包箱によって梱包することが好適な他の任意の梱包対象を梱包するのに使用することが可能である。
本発明に係る梱包箱を斜め上方から見た分解斜視図である。 本発明に係る梱包箱が梱包対象とするワーク及び緩衝材を説明する斜視図である。 本発明の特徴部分の水平断面を上方から見た拡大図であり、透孔に対するジョイントの挿入前の状態を示す図である。 本発明の特徴部分の水平断面を上方から見た拡大図であり、透孔に対するジョイントの挿入後の状態を示す図である。 本発明の特徴部分の垂直断面を横方向から見た拡大図であり、透孔に対するジョイントの挿入後の状態を示す図である。
符号の説明
1……梱包箱、10……底ケース、11,12,13,14……底フラップ、11a,12a……透孔、15……底部、20……上ケース、21,22,23,24……側部、21a,21b,22a,22b……舌片、26a,26b,28a,28b……切欠き部、30……緩衝材,31,32,33,34……緩衝材(支柱)、32a……窓部、40……ジョイント、R……オーバーラップ部

Claims (6)

  1. 底部と前記底部の端部に立設された底フラップとを有し、上方に向けて開口された底ケースと、
    無底角筒状に構成された複数の側部を有し、前記側部の下端側に位置するオーバーラップ部を前記底ケースの前記底フラップの内側に嵌め込むことで組み合わされる上ケースと、
    前記底ケースの前記底フラップと前記上ケースの前記オーバーラップ部とを外側から貫通することで、前記底ケースと前記上ケースとを連結するジョイントと、
    前記上ケースの前記側部の内面に接するように配設された緩衝材と、を備え、
    前記底フラップは、前記ジョイントが挿脱自在な透孔を有し、
    前記オーバーラップ部は、前記透孔に対する前記ジョイントの挿入動作によって内側に屈曲されて塑性変形する舌片を有し、
    前記緩衝材は、前記塑性変形された舌片が入り込む窓部を有する、
    ことを特徴とする梱包箱。
  2. 前記舌片は、前記透孔に対する前記ジョイントの挿入動作によって前記緩衝材の前記窓部の内側に観音開きされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の梱包箱。
  3. 前記舌片は、その上端縁によって前記緩衝材の前記窓部を支持する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の梱包箱。
  4. 前記舌片は、前記上端縁に、前記緩衝材の前記窓部に対して係脱可能な係止凸部を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の梱包箱。
  5. 前記緩衝材は、前記上ケースの内側隅部において、前記上ケースの前記側部のほぼ全高さにわたって配設された支柱である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の梱包箱。
  6. 前記上ケースは、前記側部の上端に連続するとともに内側に折り込まれて天井部を構成する上フラップを有し、
    前記上フラップは、前記支柱の水平方向の位置を規制する切欠き部を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の梱包箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014024555A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Kyocera Document Solutions Inc 梱包材
US8662303B2 (en) 2010-10-08 2014-03-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Packaging box

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