JP2007176338A - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両前面に衝突した歩行者の脚部を、即座に且つ確実に払って、十分に保護することが出来る車両用歩行者保護装置を提供する。
【解決手段】車両の前面の下部部位に車両の前後方向に延びるように位置せしめられるプレート部12の前側部位14の前端部20に対して、水平延出板部94を設けると共に、この水平延出板部94の前端部と後端部とに、前側鉛直延出板部86と後側鉛直延出板部88とを、互いに対向する状態で鉛直方向に延びるように一体形成し、更に、後側鉛直延出板部88の前面における水平延出板部94との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分とプレート部12の後側部位16とを連結板部35にて一体的に連結して、構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用歩行者保護装置に係り、特に、車両前面の下部部位に設置されて、車両前面に衝突乃至は接触した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、かかる脚部を払って、保護する車両用歩行者保護装置の改良された構造に関するものである。
従来から、自動車等の車両においては、衝突時に生ずる衝撃エネルギーを吸収し、車体や乗員を保護することを主な目的として、車両の前面や後面、或いは側面等に、各種の保護装置が設置されている。また、近年では、車両の前面に歩行者が衝突(接触)した際に、歩行者を保護する装置も、車両前面に設置されるようになってきている。
そして、かかる歩行者保護装置の一種として、フロントバンパの内側や、フロントバンパとは独立して、その下部に設置されて、歩行者が車両前面に衝突したときに入力される衝撃荷重に対する反力を歩行者の脚部に作用せしめることで、かかる脚部を払って(すくい上げて)、歩行者を車両側に転倒させ、それにより、歩行者の脚部に対する骨折等の傷害の発生を可及的に防止し、以て、歩行者の保護及び安全を図るように構成した、所謂脚払い装置が、知られている。
このような歩行者保護装置の一種たる脚払い装置には、例えば、車両前面の下部部位に、少なくとも一部が車両前面から突出位置せしめられた状態で、車幅方向に延びる樹脂発泡体と、かかる樹脂発泡体の背面に接触位置せしめられた状態で、車幅方向に延びる梁部材とを設置してなる構造を有するもの(例えば、下記特許文献1参照)や、金属パイプ等からなり、車両前面の下部部位に、車幅方向に延出する状態で固定された構造を有するもの(例えば、下記特許文献2参照)等があるが、何れも、改良すべき欠点が存していた。即ち、前者の樹脂発泡体と梁部材とからなる歩行者保護装置にあっては、部品点数が多く、それ故に、部品コストが高く、しかも設置が面倒であった。また、後者の金属パイプからなる歩行者保護装置は、不可避的に大重量となるだけでなく、車両前面に即した形状に成形することが容易ではなかったのである。
かかる状況下、車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも前端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、このプレート部の前側部位における車両前面からの突出部分たる前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触して、かかる脚部を払うようにした歩行者保護装置の構造も、提案されている(例えば、下記特許文献3参照)。このような構造によれば、部品点数が可及的に少なくされているだけでなく、前端部が車両前面に突出位置せしめられるプレート部が成形性に優れた合成樹脂製品にて構成されていることによって、前記せる樹脂発泡体と梁部材とからなる装置や金属パイプからなる装置がそれぞれ有する欠点を有利に解消した上で、歩行者脚部の保護が有利に図られ得ることとなる。
ところが、かくの如き歩行者用保護装置では、通常、プレート部の後側部位がラジエータサポータやフロントクロスメンバ等に固定された状態で、かかるプレート部における前側部位の前端部が車両前面から突出位置せしめられるようになっているところから、プレート部の前後方向の長さが比較的に長尺なものとなるが、このプレート部の長さが余りに長くなると、そのような長尺なプレート部において、車両前面への歩行者の脚部の衝突に伴って入力される衝撃荷重に対する剛性(変形強度)が不十分なものとなってしまう恐れがあった。プレートの曲げ剛性が不十分であると、衝撃荷重の入力時に、プレート部の前側部位が当初容易に屈曲変形せしめられて、荷重特性における衝撃荷重の当初立上り(荷重−変位量曲線における荷重の急激な上昇)タイミングが遅れてしまうようになり、それによって、衝撃荷重に対する十分な反力を瞬時に発揮すること不可能となって、歩行者の脚部の下部部位を即座に払うことが出来なくなってしまうのである。
また、合成樹脂製のプレート部を有する歩行者用保護装置のうちで、フロントバンパの内側に設置されるものの中には、プレート部が前端部の前面が、一般的なフロントバンパにおけるバンパカバーの鉛直縦断面(車両前後方向に延びる切断線に沿って、鉛直方向に切断したときの断面)に対応した、前方に向かって凸となる湾曲面形状とされてなるものがあり(例えば、下記特許文献4参照)、このような歩行者用保護装置においては、上記の如き荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れの問題が、一層顕著となっていた。
すなわち、かかる従来の歩行者用保護装置では、歩行者の脚部がフロントバンパに衝突せしめられたときに車両の後方に向かって作用せしめられる衝撃荷重が、プレート部の前端部の凸状湾曲面形状を呈する前面に入力されるようになるため、かかる衝撃荷重の入力時に、プレート部の前端部に対して、それを上方に持ち上げるような作用力が生ぜしめられる。それによって、かかるプレート部の前端部が捲り上げられるように変形せしめられ、その結果、荷重特性における衝撃荷重の立上りの遅れが不可避的に惹起されるようになるのである。
特開2001−277963号公報 特開2004−25976号公報 特開2004−203183号公報 特開2002−274298号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、荷重特性における衝撃荷重を素早く立ち上げて、衝撃荷重に対する十分な反力を瞬時に発揮することが出来、それによって、車両前面に衝突した歩行者の脚部を即座に且つ確実に払って、十分に保護し得るようにした車両用歩行者保護装置の改良された構造を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その要旨とするところは、車両の前面の下部部位に、所定の幅をもって車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも前端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、前記プレート部が、(a)該プレート部における前記前側部位の前端部において、該プレート部の全幅に亘って水平に延びるように位置せしめられた水平延出板部と、(b)該水平延出板部の前端部に対して、鉛直方向に延びるように一体形成された前側鉛直延出板部と、(c)前記水平延出板部の後端部に対して、前記前側鉛直延出板部と所定距離を隔てて対向する状態で、鉛直方向に延びるように一体形成された後側鉛直延出板部と、(d)該後側鉛直延出板部の後側において前後方向に延びるように位置せしめられた、前記プレート部における前記前側部位の後端部側部分からなり、該後側鉛直延出板部の前面における前記水平延出板部との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分と前記プレート部の前記後側部位とを一体的に連結する連結板部とを含み、前記プレート部の前記前側部位が、縦断面コ字形状を呈するコ字状部分を有して構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置にある。
なお、本明細書で言う「水平に延びる」状態は、水平方向に真っ直ぐに延びる状態に厳密に限定されるものではなく、それには、水平方向に対して若干の角度をもって傾斜して延びる状態も含まれる。また、「鉛直方向に延びる」状態も、鉛直方向に真っ直ぐに延びる状態に厳密に限定されるものではなく、それには、鉛直方向に対して若干の角度をもって傾斜して延びる状態が含まれる。以下、同一の意味において使用する。
すなわち、本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっては、プレート部における前側部位の前端部側に設けられたコ字状部分が、プレート部の前側部位を補強するビードとして機能せしめられて、プレート部の全長が多少長くとも、前側部位の曲げ強度、特に、車両前面への歩行者の脚部の衝突に伴って入力される衝撃荷重に対する剛性(変形強度)が十分に確保され、以て、衝撃荷重の入力時に、プレート部の前側部位が容易に屈曲変形せしめられることが、有利に防止され得る。
また、かかる歩行者保護装置では、歩行者の脚部が車両前面に衝突せしめられて、プレート部における前側部位の前端部に接触したときに、前側鉛直延出板部が、鉛直方向に対して所定の角度をもって傾斜するように変形せしめられつつ、水平延出部が後方に向かって変位せしめられ、更に、後側鉛直延出板部も、鉛直方向に対して所定の角度をもって傾斜するように変形せしめられて、衝撃荷重が、プレート部の前側部位から後側部位に向かって徐々に伝達されるようになる。このとき、前側及び後側鉛直延出板部がプレート部の全幅に亘って鉛直方向に延びるように形成されているために、それら前側及び後側鉛直延出板部が、プレート部の幅方向(車幅方向)の広範囲に亘って変形せしめられ、これによって、衝撃荷重が、プレート部の幅方向にも効果的に伝達される。その結果、衝撃荷重が、プレート部の前側部位において有利に分散せしめられ、これによっても、衝撃荷重の入力時におけるプレート部の前側部位の容易な屈曲変形が、有利に防止され得る。
しかも、本発明装置では、歩行者の脚部の衝突に伴って生ずる衝撃荷重が、プレート部の前端部に位置する前側鉛直延出板部に対して略直角に入力されるようになるため、衝撃荷重の入力時に、プレート部の前端部に対して、それを上方に持ち上げるような作用力が何等生ぜしめられることがなく、それ故に、プレート部の前端部が捲り上げられるような変形の発生も、効果的に防止され得る。
かくして、本発明に係る車両用歩行者保護装置においては、衝撃荷重に対する剛性不足や衝撃荷重の応力集中、更にはプレート部前端部の形状等に起因した、衝撃荷重によるプレート部の前側部位の容易な屈曲変形が、より一層効果的に解消乃至は抑制され得、その結果として、プレート部の前側部位の屈曲変形によって惹起される、荷重特性における衝撃荷重の立上りの遅れの発生が、未然に阻止され得る。
従って、かくの如き本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっては、荷重特性における衝撃荷重を素早く立ち上げることが出来、それによって、衝撃荷重に対する十分な反力を瞬時に発揮することが可能となる。そして、その結果として、車両前面に衝突した歩行者の脚部を、即座に且つ確実に払って、更に一層高いレベルで十分に保護することが出来るのである。
また、本発明に係る車両用歩行者保護装置においては、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられ得るところから、かかる衝撃荷重が、より迅速に目標値に到達せしめられるようになる。そのため、荷重特性における衝撃荷重が目標値に到達してからの水平延出板部等の座屈変形による衝撃吸収ストローク量が、より十分な量において効果的に確保され得るといった利点も得られる。
発明の態様
ところで、本発明は、少なくとも、以下に列挙する如き各種の態様において、好適に実施され得るものである。
<1> 車両の前面の下部部位に、所定の幅をもって車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも前端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、前記プレート部が、(a)該プレート部における前記前側部位の前端部において、該プレート部の全幅に亘って水平に延びるように位置せしめられた水平延出板部と、(b)該水平延出板部の前端部に対して、鉛直方向に延びるように一体形成された前側鉛直延出板部と、(c)前記水平延出板部の後端部に対して、前記前側鉛直延出板部と所定距離を隔てて対向する状態で、鉛直方向に延びるように一体形成された後側鉛直延出板部と、(d)該後側鉛直延出板部の後側において前後方向に延びるように位置せしめられた、前記プレート部における前記前側部位の後端部側部分からなり、該後側鉛直延出板部の前面における前記水平延出板部との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分と前記プレート部の前記後側部位とを一体的に連結する連結板部とを含み、前記プレート部の前記前側部位が、縦断面コ字形状を呈するコ字状部分を有して構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
<2> 車両の前面の下部部位に、所定の幅をもって車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも前端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置において、前記プレート部が、(a)該プレート部における前記前側部位の前端部において、該プレート部の全幅に亘って鉛直方向に延びるように位置せしめられた前側鉛直延出板部と、(b)該前側鉛直延出板部の後方に所定距離を隔てた位置において、該前側鉛直延出板部と対向し且つ前後方向において互いに所定距離を隔てて対向する状態で、前記プレート部の全幅に亘って鉛直方向に延びるように位置せしめられた複数の後側鉛直延出板部と、(c)該複数の後側鉛直延出板部のうちの最も前側に位置するものと前記前側鉛直延出板部の互いに対応する高さ方向の端部同士の間と、該複数の後側鉛直延出板部同士の互いに対応する高さ方向の端部同士の間とにおいて、それぞれ、前記プレート部の全幅に亘って水平に延び且つ前後方向において隣り合うもの同士が段違いとなるように位置せしめられて、それら前側鉛直延出板部と後側鉛直延出板部や後側鉛直延出板部同士を一体的に連結する複数の水平延出板部と、(d)前記複数の後側鉛直延出板部のうちの最も後側に位置するものの更に後側において前後方向に延びるように位置せしめられた、前記プレート部における前記前側部位の後端部側部分からなり、該最も後側に位置する後側鉛直延出板部の前面における前記水平延出板部との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分と前記プレート部の前記後側部位とを一体的に連結する連結板部とを含んで構成されて、前記プレート部における前記前側部位の前端部側が、縦断面コ字形状を有して高さ方向にジグザグとなる形態をもって、延出せしめられていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
このような本態様においては、プレート部における前側部位の前端部側部分が、縦断面(鉛直縦断面)がコ字形状とされて、ビードとして機能するコ字状部分が前後方向に連続形成されてなるジグザグ状部分とされるため、プレート部における前側部位において、衝撃荷重に対する剛性が、更に有利に高められ得る。また、衝撃荷重が略直角方向に入力される前側鉛直延出板部と共に、衝撃荷重の入力によって、後方に変位せしめられる水平延出板部と、鉛直方向に対して所定の角度をもって傾斜するように変形せしめられる後側鉛直延出板部とが、それぞれ複数設けられているところから、衝撃荷重が、プレート部の幅方向に向かって、より一層十分に伝達されて、効果的に分散され得る。
従って、かくの如き本態様によれば、荷重特性における衝撃荷重の更に素早い立上げが実現されて、衝撃荷重に対する十分な反力が、より早いタイミングで発揮され得る。その結果、車両前面に衝突した歩行者の脚部が、より迅速に且つ確実に払われ得て、歩行者脚部の保護性能が、更に一段と高められ得ることとなる。
また、本態様にあっても、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられ得るところから、かかる衝撃荷重が、より迅速に目標値に到達せしめられ、その結果として、荷重特性における衝撃荷重が目標値に到達してからの水平延出板部等の座屈変形による衝撃吸収ストローク量が、より十分な量において効果的に確保され得るといった利点も得られる。
<3> 上記せる態様<1>又は態様<2>において、前記前側鉛直延出板部が、高さ方向中間部の複数個所において実質的に直角に屈曲せしめられて、階段状形態をもって鉛直方向に延びるように構成されていること。
この本態様では、プレート部における前側部位の前端部に位置する階段状の部分に、水平方向に延びる板状部分が、細かく分割されて、複数設けられるようになることで、プレート部の前側部位におけるモーメントアームが有利に短くされる。それによって、衝撃入力時にプレート部の前側部位において生ずる回転力が効果的に弱められ、以て、プレート部の前側部位の容易な屈曲変形が更に有利に防止され得る。そして、その結果として、荷重特性における衝撃荷重の立上りが更に早められ得る。
しかも、本態様においては、プレート部の前端部に設けられた、水平方向に延びる複数の板状部分が、前後方向において段違いに位置せしめられるようになるため、例えば、鉛直縦断面が凸状湾曲形状とされたフロントバンパの内側に、プレート部における前側部位の前端部を、凸状湾曲面からなるフロントバンパの内面に対向させた状態で設置される場合にあっても、フロントバンパの内面とプレート部の前端部の前面との間に形成される間隙が可及的に小さく為され得る。それ故、歩行者の脚部がフロントバンパに衝突せしめられたときに、フロントバンパの内面とプレート部の先端部との間の間隙の存在に起因して、荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れてしまうようなことが、効果的に解消乃至は抑制され得る。
従って、かくの如き本態様によれば、衝撃荷重に対する十分な反力が、より瞬時に発揮され得て、車両前面に衝突した歩行者の脚部が、即座に且つ確実に払われ得るのであり、以て、歩行者脚部の保護性能が、より一層有利に高められ得ることとなる。
<4> 上記の態様<1>乃至は態様<3>のうちの何れか一つにおいて、前記プレート部の前側部位に対して、該前側部位の強度を高める補強部が設けられて、車両の前面への歩行者の脚部の衝突に伴って入力せしめられる衝撃荷重による該前側部位の容易な変形が防止され得るようになっていること。この本態様によれば、衝撃荷重に対する剛性不足に起因した、衝撃荷重によるプレート部の前側部位の容易な屈曲変形が、より効果的に解消乃至は抑制され得る。そして、その結果として、荷重特性における衝撃荷重の素早い立上げと、それによる歩行者脚部の保護性能の向上とが、より効果的に実現され得る。
<5> 上記の態様<4>において、前記補強部が、前記前側鉛直延出板部と前記後側鉛直延出板部のそれぞれの後面と一体化せしめられた状態で、前後方向に延出せしめられて、前記プレート部の前側部位に対して一体的に立設された補強リブにて構成されていること。この本態様によれば、上記の如き優れた特徴を発揮する補強部が、例えば、一般的な金型成形によって容易に形成され得るため、部品点数の増加を招くことない、比較的に簡略で且つ安価な構造において、有利に実現され得る。また、プレート部の前側部位に対する補強リブの配設構造(例えば、配設個数や配設位置)を調節することによって、プレート部の前側部位の剛性を適宜に変更することが出来、以て、衝撃荷重の入力に伴うプレート部の前側部位の座屈変形量、更にはかかる前側部位の座屈変形に基づく衝撃エネルギーの吸収量を、入力される衝撃荷重の大きさに応じて、容易にチューニング可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う歩行者保護装置の一実施形態としての自動車の前面に設置されたフロントバンパの内側に取り付けられる脚払い装置が、その上面形態と縦断面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態の脚払い装置10は、プレート部としての基板12を有している。
この基板12は、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂等の合成樹脂材料からなり、図1における上下方向で、脚払い装置10の自動車への設置状態下において車幅方向、つまり自動車の左右方向に延びる方向(以下からは左右方向と言う)の寸法が、車幅よりも所定寸法だけ短く、且つ図1における左右方向で、自動車の前後方向に延びる方向(以下からは前後方向と言う)の寸法が、左右方向の寸法よりも十分に短くされた、全体として、略横長矩形状を呈する薄肉の平板材にて構成されている。
また、そのような基板12においては、その前側の略半分を占める部分が前側部位14とされる一方、残りの後側の略半分が後側部位16とされている。そして、この基板12の後側部位16における後側の端部には、それを板厚方向に貫通する、所定の固定ボルト等が挿通可能な挿通孔18が、左右方向に所定間隔をおいて複数(ここでは、5個)設けられている。
而して、このような本実施形態の脚払い装置10にあっては、特に、基板12の前側部位14が、従来装置には見られない特別な構造を有して、構成されている。
すなわち、ここでは、基板12における前側部位14の前端部側部分20に、その全幅に亘って鉛直方向に真っ直ぐに延びる3個の鉛直延出板部22,24,26が、前後方向に一定の距離を隔てて、互いに対向位置せしめられている。また、それら3個の鉛直延出板部22,24,26のうちの互いに対向するもの同士の間には、前後方向において基板12の全幅に亘って水平方向に真っ直ぐに延びる水平延出板部28,30が、それぞれ1個ずつ位置せしめられている。
より詳細には、3個の鉛直延出板部22,24,26は、基板12における前側部位14の前端部に位置する前側鉛直延出板部22と、その直ぐ後側で前側鉛直延出板部22に対向位置する第一後側鉛直延出板部24と、この第一後側鉛直延出板部24の更に後側で且つ前側部位14の前後方向長さの略中央部において、第一後側鉛直延出板部24に対向位置する第二後側鉛直延出板部26とからなっている。また、それら前側、第一後側、及び第二後側鉛直延出板部22,24,26は、何れも、基板12の幅と同一の幅と、互いに同一の高さ(鉛直方向長さ)とを有し、且つ厚さ方向において前方に向かって凸となるように撓まされた湾曲形態を呈する薄肉平板にて構成されている。
これによって、基板12の前端面、即ち、後述するように、自動車前面への歩行者脚部の衝突に伴って生ずる衝撃荷重が入力せしめられる荷重入力面31が、前側鉛直延出板部22の前面32にて構成されている。そして、そのような前面32からなる荷重入力面31が、歩行者脚部の衝突に伴って生ずる衝撃荷重の入力方向を含む水平面に対して直角となる鉛直面を、左右方向の中央部から左右両端部に向かって徐々に後方に向かって湾曲するように撓ませてなる如き湾曲面とされている。つまり、かかる荷重入力面31は、鉛直線を弧を描くように移動させた軌跡にて形成される、前方に向かって凸となる湾曲面にて構成されているのである。
一方、水平延出板部28,30は、前側鉛直延出板部22と第一後側鉛直延出板部24の下端部同士の間に位置する前側水平延出板部28と、第一後側鉛直延出板部24と第二後側鉛直延出板部26の上端部同士の間に位置する後側水平延出板部30とからなっている。また、それら前側及び後側水平延出板部28,30は、何れも、基板12の幅と同一の長さ(左右方向の寸法)と、互いに対向する鉛直延出板部22,24,26同士の間の距離と同一の幅(前後方向の寸法)とを有し、且つ幅方向において前方に向かって凸となる、各鉛直延出板部22,24,26の前面や後面に対応した湾曲形態を呈する薄肉平板にて構成されている。
そして、前側鉛直延出板部22と第一後側鉛直延出板部24の下端部同士が、前側水平延出板部28にて互いに一体的に連結される一方、第一後側鉛直延出板部24と第二後側鉛直延出板部26の上端部同士が、後側水平延出板部30にて相互に一体的に連結されている。また、第二後側鉛直延出板部26は、その下端部において、基板12における前側部位14の後端部側部分34からなる連結板部35により、基板12の後側部分16に対して一体的に連結されている。
これにより、前側鉛直延出板部22と第一後側鉛直延出板部24と第二後側鉛直延出板部26とが、互いに対向するもの同士において、前後方向で上下に段違いに位置せしめられた前側水平延出板部28と後側水平延出板部30の何れかにて一体的に連結された状態で、基板12の前側部位14に対して一体的に立設されている。
換言すれば、本実施形態の脚払い装置10にあっては、基板12における前側部位14の前端部側部分20が、前後方向に一定の距離を隔てた5個所において、それぞれ直角に屈曲せしめられている。また、それら各屈曲部分は、前側から順番に、第一屈曲部36、第二屈曲部38、第三屈曲部40、第四屈曲部42、及び第五屈曲部44とされている。
そして、かかる前端部側部分20のうち、それの最も後側に設けられた第五屈曲部44とその前側に設けられた第四屈曲部42との間の部分が、基板12における前側部位14の後端部側部分34たる連結板部35の前端から鉛直上方に真っ直ぐに延びる第二後側鉛直延出板部26とされている。また、第四屈曲部42とその前側に設けられた第三屈曲部40との間の部分が、第二後側鉛直延出板部26の上端から水平前方に真っ直ぐに延びる後側水平延出板部30とされている。更に、第三屈曲部40とその前側に設けられた第二屈曲部38との間の部分が、後側水平延出板部30の前端から鉛直下方に真っ直ぐに延びる第一後側鉛直延出板部24とされている。更にまた、第二屈曲部38とその前側に設けられた第一屈曲部36との間の部分が、第一後側鉛直延出板部24の下端から水平前方に真っ直ぐに延びる前側水平延出板部28とされている。また、第一屈曲部36よりも前側の部分の全体が、前側水平延出板部28の前端から鉛直上方に真っ直ぐに延びる前側鉛直延出板部22とされている。
かくして、基板12における前側部位14の前端部側部分20が、前側鉛直延出板部22と前側水平延出板部28と第一後側鉛直延出板部24と後側水平延出板部30と第二後側鉛直延出板部26とにて構成されて、縦断面コ字形状を有して上下方向にジグザグとなる形態をもって、前後方向に延出せしめられている。
そして、それによって、基板12における前端部側部分20の前部に、前側水平延出板部28と、その前端縁部と後端縁部とに対して互いに対向する状態で鉛直上方に向かって真っ直ぐに延びるようにそれぞれ一体形成された前側鉛直延出板部22と第一後側鉛直延出板部26とからなる前側コ字状部分46が、上方に向かって開口するコ字状の鉛直縦断面を有して、基板12の全幅に延びるように設けられている。また、かかる前端部側部分20の後側には、後側水平延出板部30と、その前端縁部と後端縁部とに対して互いに対向する状態で鉛直下方に向かって真っ直ぐに延びるようにそれぞれ一体形成された第一後側鉛直延出板部24と第二後側鉛直延出板部26とからなる後側コ字状部分48が、下方に向かって開口するコ字状の鉛直縦断面を有して、基板12の全幅に延びるように設けられている。つまり、基板12における前側部位14の前端部側部分20に、前側コ字状部分46と後側コ字状部分48とが、前後に連続して位置せしめられた状態で、一体的に設けられているのである。
従って、本実施形態の脚払い装置10にあっては、基板12における前側部位14の前端部側部分20に設けられた前側コ字状部分46と後側コ字状部分48とが、前側部位14(前端部側部分20)を補強するビードとして機能せしめられて、かかる前側部位14の曲げ強度が高められ、以て、後述するように、自動車前面への歩行者の脚部の衝突に伴って入力される衝撃荷重に対する剛性が、より十分に確保され得るようになっている。
また、そのような基板12の前側部位14には、補強部としての第一、第二、及び第三の3種類の補強リブ50,52,54が、前端部側部分20に設けられた前側水平延出板部28の上面と後側水平延出板部30の下面と、後端部側部分34からなる連結板部35の上面とに対して、それぞれ、一体的に立設されている。
すなわち、複数の第一補強リブ50は、それぞれのものが、前側鉛直延出板部22や第一及び第二後側鉛直延出板部24,26と同一の高さと、それらよりも薄い肉厚とを有する平板からなっている。そして、前側鉛直延出板部22と第一後側鉛直延出板部24との間で、左右方向において互いに一定の距離を隔てて対向して、平行に位置せしめられている。また、そのような配置状態下で、前後方向に連続して真っ直ぐに延出せしめられて、前側鉛直延出板部22の後面と第一後側鉛直延出板部24の前面とに対して一体化されている。
複数の第二補強リブ52は、それぞれのものが、第一補強リブ50と同一の高さと肉厚と長さとを有する平板からなり、その総数も、第一補強リブ50と同一とされている。そして、第一後側鉛直延出板部24と第二後側鉛直延出板部26との間で、左右方向において、互いに隣り合う第一補強リブ50同士の間の距離と同じ距離を隔てて、互いに対向して、平行に位置せしめられている。また、かかる配置状態下で、前後方向に連続して真っ直ぐに延出せしめられて、第一後側鉛直延出板部24の後面と第二後側鉛直延出板部26の前面とに対して一体化されている。更に、複数の第二補強リブ52は、一つ一つのものの左右方向の位置が、複数の第一補強リブ50におけるそれぞれのものの左右方向の位置と同一とされている。
複数の第三補強リブ54は、それぞれのものが、第一補強リブ50や第二補強リブ52と同一の高さと肉厚とを有するものの、それら第一及び第二補強リブ50,52よりも長い長さを有する平板からなり、その総数も、第一補強リブ50と第二補強リブ52のそれぞれの総数の略半分の数とされている。そして、かかる第三補強リブ54の複数が、第二後側鉛直延出板部26の後側で、左右方向において、互いに隣り合う第一補強リブ50同士の間の距離の二倍の距離を隔てて、互いに対向して、平行に位置せしめられている。また、そのような配置状態下において、第二後側鉛直延出板部26の後面に一体化されて、かかる後面から前側部位14と後側部位16との境界部分まで、前後方向に連続して真っ直ぐに延出せしめられている。
このように、ここでは、前側コ字状部分46と後側コ字状部分48とが設けられた基板12の前側部位14における前端部側部分20に対して、複数の第一補強リブ50と複数の第二補強リブ52とが、密な間隔で一体的に立設されていることで、かかる前端部側部分20の曲げ強度、更には衝撃荷重に対する剛性が、更に一層十分に高められている。また、前側部位14の後端部側部分34(連結板部35)にも、複数の第三補強リブ54が一体形成されていることにより、かかる後端部側部分34の曲げ強度、更には衝撃荷重に対する剛性が、それらの補強リブ54を何等有しない基板12の後側部位16に比して、有利に高められている。
ところで、かくの如き構造とされた脚払い装置10は、例えば、図3に示されるような従来より公知の構造において、自動車の前面に設置されたフロントバンパ56の内側に取り付けられている。
すなわち、脚払い装置10が内側に取り付けられるフロントバンパ56は、自動車の前面への設置状態下で、自動車前面から突出する上側突出部58と下側突出部60とを備えたバンパカバー62を有している。また、それら上側突出部58と下側突出部60は、何れも、鉛直縦断面が、前方に向かって凸となる湾曲形状とされている。そして、かかるバンパカバー50が、自動車の前面部分を構成する、例えばフロントグリル64に対してボルト固定等されて、設置されている。なお、図4中、66と68は、それぞれ、ボンネットとラジエータである。
そして、脚払い部材10よりも小さな剛性を有する公知の衝撃吸収構造体70が、バンパカバー62の上側突出部58の内側(自動車の後方側)において、剛性部材であるバンパリーンホースメント72との間に固設されている。
一方、脚払い装置10は、基板12における前側部位14の前端部側部分20に設けられた前側コ字状部分46と後側コ字状部分48とを自動車の前面から突出させて、前側コ字状部分46の前部を、下側突出部60の内部に突入させる一方、基板12の後側部位16における後端部の上面を、自動車の前部に、車幅方向に延びるように固設された、ラジエータ68を支持するラジエータサポート74の下面に接触させた状態で、配置されている。そして、基板12の後側部位16の後端部に設けられた複数の挿通孔24に、固定ボルト76がそれぞれ1個ずつ挿通されて、それら各固定ボルト76がラジエータサポート74に螺入されることで、基板12の後側部位16が、ラジエータサポート74に固定されている。
かくして、脚払い装置10が、自動車前面の下部部位に、前後方向に水平に延びるように配されて、基板12の前側コ字状部分46における前側鉛直延出板部22の荷重入力面31を、バンパカバー50の下側突出部48の内面に対向させると共に、前側鉛直延出板部22の下端部であり且つ前側水平延出板部28の前端部である第一屈曲部36を、バンパカバー50の下側突出部48の内面に近接位置せしめた状態で、位置固定に設置されているのである。
従って、本実施形態の脚払い装置10にあっては、自動車前面への設置状態下において、図4に示される如く、歩行者の脚部78がフロントバンパ56のバンパカバー62に接触乃至は衝突せしめられた際に、バンパカバー62の上側突出部58と下側突出部60とが、歩行者の脚部78の膝80付近とすね82付近とにそれぞれ接触せしめられるようになる。このとき、衝撃吸収構造体70の剛性が、脚払い装置10の剛性よりも小さくされているため、衝撃吸収構造体70の方が、脚払い装置10よりも容易に且つ大なる量において変形せしめられる。そして、それによって、バンパカバー62が、下側突出部60を上側突出部58よりも自動車の前方に向かって突出させた如き形態とされ、以て、かかる脚部78のバンパカバー62への衝突により、脚払い装置10において生ずる衝撃荷重に対する反力が、歩行者の脚部78のすね82付近の部分に対して、バンパカバー62の下側突出部60を介して作用せしめられる。その結果、歩行者の脚部78のすね82付近の部分が、脚払い装置10にて払われて(すくい上げられて)、歩行者が自動車のボンネット50側に転倒せしめられるようになり、以て、歩行者の膝80の無理な方向への曲げが小さくされて、かかる膝80に対する骨折等の傷害の発生が可及的に防止される。そうして、歩行者の保護及び安全が効果的に図られ得るようになっているのである。
そして、かかる脚払い装置10においては、特に、前述せる如く、基板12における前側部位14の前端部側部分20に、それを補強するビードとして機能せしめられる前側コ字状部分46と後側コ字状部分48とが設けられていることに加えて、かかる前側部位14の前端部側部分20と共に後端部側部分34にも第一、第二、及び第三補強リブ50,52,54が一体形成されて、前側部位14全体の衝撃荷重に対する剛性が十分に確保され得るようになっている。それ故、基板12の前側部位14への衝撃荷重の入力によって、基板12の前側部位14が、容易に屈曲変形せしめられることが、極めて効果的に防止され得る。
また、バンパカバー62の下側突出部60の内面に対向位置せしめられた前側鉛直延出板部22の荷重入力面31、衝撃荷重の入力方向を含む水平面に対して直角となるような形態とされて、衝撃荷重が、かかる荷重入力面31に対して直角に入力されるようになっているところからも、基板12の前側部位14の容易な屈曲変形が有利に防止され得る。
さらに、前側及び後側コ字状部分46,48に設けられた前側及び後側水平延出板部28,30が、上下に段違いに配置されていることで、基板12の水平に延出する部分が、前側部位14の後端部側部分34と後側部位16との連続部分と前側水平延出板部28と後側水平延出板部30とに分割されている。そのため、モーメントアームが有利に短くされて、衝撃荷重の入力時に基板12において生ずる回転力が効果的に弱められ、これによっても、基板12の前側部位14の容易な屈曲変形の防止効果が発揮され得る。
しかも、本実施形態の脚払い装置10では、基板12における前側部位14の前端部側部分20が、上記の如き前側コ字状部分46と後側コ字状部分48とが連続して設けられて、全体として、前後方向に向かって上下にジグザグ状に延びる形態とされているところから、図4に明示されるように、前側コ字状部分46の前側鉛直延出板部22に入力された衝撃荷重によって、前側及び後側コ字状部分46,48の前側及び後側水平延出板部28,30が後方に向かって変位せしめられつつ、衝撃荷重が基板12の前側部位14から後側部位16に向かって徐々に伝達される。また、このとき、前側及び後側コ字状部分46,48の第一後側鉛直延出板部24と第二後側鉛直延出板部26とが、鉛直方向に対して所定の角度をもって前側や後側に傾斜するように、基板12の幅方向の広範囲に亘って変形せしめられ、それによって、衝撃荷重が、基板12の幅方向にも有効に伝達される。そして、その結果、衝撃荷重が、基板12の前側部位14にいおいて有利に分散され、これによっても、衝撃荷重の入力時における基板12の前側部位14の容易な屈曲変形が、より効果的に防止され得る。
このように、本実施形態では、衝撃荷重の入力時における基板12の前側部位14の様々な原因による容易な屈曲変形の発生が、多面的に防止され得るようになっている。それ故に、そのような基板12の前側部位14の屈曲変形により、荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れてしまうようなことが、未然に阻止され得る。
従って、かくの如き本実施形態の脚払い装置10にあっては、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられて、衝撃荷重に対する十分な反力が、瞬時に且つ十分に発揮され得る。そして、その結果、フロントバンパ56に衝突した歩行者の脚部78が、即座に且つ確実に払われて、更に一層高いレベルで十分に保護され得ることとなるのである。
また、かかる脚払い装置10においては、荷重特性における衝撃荷重が素早く立ち上げられ得るところから、かかる衝撃荷重が、より迅速に目標値に到達せしめられるようになる。その結果、荷重特性における衝撃荷重が目標値に到達してからの各水平延出板部28,30や連結板部35等の座屈変形による衝撃吸収ストローク量が、より十分な量において効果的に確保され得るといった利点も得られる
また、本実施形態では、基板10における前側部位14の剛性確保のために、かかる前側部位14に対して、第一、第二、及び第三補強リブ50,52,54のそれぞれ複数が一体形成されているため、例えば、基板10とは別個の部材を固着して、前側部位14の剛性を高める場合に比して、基板10、ひいては脚払い装置10全体の製作性の向上や製作コストの低下が有利に図られ得るといった利点が得られる。更に、それら第一、第二及び第三補強リブ50,52,54の配設個数や配設位置等を調節することによって、基板12における前側部位14の剛性を適宜に変更することが出来、以て、衝撃荷重の入力に伴う基板12の前側部位14の座屈変形量、更にはかかる前側部位14の座屈変形に基づく衝撃エネルギーの吸収量を、入力される衝撃荷重の大きさに応じて、容易にチューニング可能となる。
ところで、上記の実施形態では、基板10における前側部位14の前端部側部分20に対して、2個のコ字状部分46,48が連続して設けられていたが、例えば、図5に示されるように、かかる前端部側部分20に、コ字状部分84を1個だけ設けるようにしても良い。なお、図5に示される実施形態においては、図1乃至図4に示される実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図1乃至図4と同一の符号を付すことにより、その詳細な説明は省略した。
すなわち、この図5に示された本実施形態の脚払い装置10では、基板14における前側部位14の前端部側部分20に、その全幅に亘って鉛直方向に真っ直ぐに延びる前側鉛直延出板部86と後側鉛直延出板部88とが、前後方向に一定の距離を隔てて、互いに対向位置せしめられた状態で、一体的に立設されている。また、それら前側鉛直延出板部88と後側鉛直延出板部88は、前記第一の実施形態における前側鉛直延出板部(22)と第一後側鉛直延出板部(24)と同様な構成を有している。
それによって、前側鉛直延出板部86の前面90が、フロントバンパ56への歩行者脚部(78)の衝突時に生ずる衝撃荷重に入力方向を含む水平面に対して直角となる鉛直面を、左右方向の中央部から左右両端部に向かって徐々に後方に向かって湾曲するように撓ませてなる如き湾曲面からなる荷重入力面31とされている。つまり、かかる荷重入力面31は、鉛直線を弧を描くように移動させた軌跡にて形成される、前方に向かって凸となる湾曲面にて構成されているのである。
また、それら前側及び後側鉛直延出板部86,88のそれぞれの上端部の間には、前後方向において基板12の全幅に亘って水平方向に真っ直ぐに延びる水平延出板部94が位置せしめられて、前側及び後側鉛直延出板部86,88のそれぞれの上端部同士が、かかる水平延出板部94にて一体的に連結されている。そして、かかる後側鉛直延出板部88における水平延出板部94との連結側とは反対の後面の下端部に対して、基板12における前側部位14の後端部側部分34からなる連結板部35が一体的に連結されている。
換言すれば、本実施形態においては、基板12における前側部位14の前端部側部分20に、水平延出板部94が位置せしめられて、この水平延出板部94の前端縁部に対して、前側鉛直延出板部86が、鉛直下方に真っ直ぐに延びるように一体形成されている。また、かかる水平延出板部28の後端縁部には、後側鉛直延出板部88が、前側鉛直延出板部86と、水平延出板部94の延出長さに相当する距離を隔てて対向せしめられた状態で、鉛直下方に向かって真っ直ぐに延びるように一体形成されている。そして、この後側鉛直延出板部88の下端部の後面に対して、連結板部35が、その前端縁において、一体的に連結されている。
かくして、基板14における前側部位14の前端部側部分20に、前側鉛直延出板部86と水平延出板部94と後側鉛直延出板部88とにて、鉛直縦断面が下方に向かって開口するコ字形状をもって、基板12の全幅に延びるコ字状部分84が形成されているのである。
そして、これにより、本実施形態の脚払い装置10においては、コ字状部分84が、基板14における前側部位14の前端部側部分20を補強するビードとして機能せしめられて、かかる前端部側部分20の曲げ強度、更には衝撃荷重に対する剛性が、十分に確保され得るようになっている。
また、コ字状部分84を構成する水平延出部94の下面には、前記第一の実施形態における第一補強リブ(50)や第二補強リブ(52)と同様な構成とされた、薄肉平板状の複数の前側補強リブ96が、左右方向に所定距離を隔てて一体的に立設されて、前側鉛直延出板部86の後面と後側鉛直延出板部88の前面とに一体化されている。更に、基板12における前側部位14の後端部側部分34からなる連結板部35の上面には、前記第一の実施形態における第三補強リブ(54)と同様な構成とされた、薄肉平板状の複数の後側補強リブ98が、左右方向に所定距離を隔てて一体的に立設されて、後側鉛直延出板部88の後面に一体化されている。これにより、基板12における前側部位14の衝撃荷重に対する剛性が、更に効果的に高められている。
そして、かくの如き構造とされた脚払い装置10は、コ字状部分84の前部をフロントバンパ56のバンパカバー62における下側突出部60内に突入させた状態で、前記実施形態と同様にして、自動車の下部に設置されている。
それ故、本実施形態の脚払い装置10においては、衝撃荷重に対する十分な剛性が確保されていることで、フロントバンパ56に対する歩行者脚部(78)の衝突時に、基部12の前側部位14の衝撃荷重による安易な屈曲変形が効果的に防止され得る。
また、衝撃荷重の入力によって、コ字状部分84の水平延出板部94が後方に変位せしめられると共に、前側及び後側鉛直延出板部86,88が、鉛直方向に対して所定の角度をもって前側や後側に傾斜するように、基板12の幅方向の広範囲に亘って変形せしめられるようになる。そのため、衝撃荷重が、基板12の長さ方向と幅方向の両方向に有効に伝達されて、基板12の前側部位14に有利に分散せしめられ得、これによっても、衝撃荷重による基部12の前側部位14の容易な屈曲変形が、効果的に防止され得る。
従って、本実施形態の脚払い装置10にあっても、荷重特性における衝撃荷重の素早い立上げが実現されて、衝撃荷重に対する十分な反力が、より早いタイミングで発揮され得る。その結果、フロントバンパ56に衝突した歩行者の脚部(78)が、より迅速に且つ確実に払われ得て、歩行者脚部の保護性能が、効果的に高められ得ることとなる。
また、かかる脚払い装置10においては、基板12における前側部位14に、コ字状部分84が1個だけ形成されているところから、基板12、ひいては脚払い装置10全体の構造の簡略化が有利に図られ得る。
次に、図6には、上記第二の実施形態と同様に、基板12における前側部位14の前端部側部分20に対してコ字状部分84が1個だけ設けられるものの、かかるコ字状部分84の前側鉛直延出板部86が特別な構造とされた例が、示されている。なお、本実施形態では、コ字状部分84が、上方に向かって開口するコ字状形態とされている。また、この図6に示される実施形態においても、図1乃至図4に示される第一の実施形態や図5に示される第二の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図1乃至図5と同一の符号を付すことにより、その詳細な説明は省略した。
すなわち、図6に示される実施形態では、前側鉛直延出板部86が、その高さ方向の中間部の2個所において直角に屈曲せしめられて、前方に向かって階段状に延びるように構成されている。
換言すれば、ここでは、前側鉛直延出板部86が、互いに同一高さを有する上部前側鉛直延出板部100と下部前側鉛直延出板部102とに二分割されている。また、それら上部前側鉛直延出板部100と下部前側鉛直延出板部102は、前者を前側にした状態で段違いに位置せしめられている。そして、そのような上部前側鉛直延出板部100と下部前側鉛直延出板部102とが、その下端部と上端部との間において前後方向に水平に延びる中間水平延出板部104にて一体的に連結されている。
これによって、基板12における前側部位14の前端部側部分20に設けられたコ字状部分84の前部が、階段状部分として構成されており、そして、かかる階段状部分の上部前側鉛直延出板部100の前面106が、鉛直方向に真っ直ぐに延びる荷重入力面31とされている。また、この荷重入力面31には、水平方向に所定高さ突出する水平突部108が、上部及び下部前側鉛直延出板部100,102と同じ板厚を有する薄肉平板状リブ形態をもって、一体的に設けられている。
さらに、本実施形態の脚払い装置10においては、基板12の前側部位14のうち、コ字状部分84が設けられた前端部側部分20を除く全ての部分が後端部側部分34とされている。そして、この後端部側部分34が、コ字状部分84の後側鉛直延出板部88と基板12の後側部分16とを一体的に連結する連結板部35とされている。また、かかる連結板部35は、基板12の後側部分16から水平前方に一体的に延びる後部と、この後部の前端から前方に向かって斜め上方に向かって一体的に延び出す中間部と、そのような中間部の前部から水平前方に一体的に延び出して、コ字状部分84の後側鉛直延出板部88の後面における高さ方向中間部に対して一体的に連結された前部とからなっている。
そして、かくの如き構造とされた基板12の前側部位14には、前記第二の実施形態と同様に、薄肉平板状の前側補強リブ96と後側補強リブ98とが、一体的に複数立設されている。なお、ここでは、複数の前側補強リブ96が、コ字状部分84の水平延出板部94の上面に立設されて、上部前側鉛直延出板部100と下部前側鉛直延出板部102のそれぞれの後面と中間水平延出板部104の上面と後側鉛直延出板部88の前面とに一体化された上部前側補強リブ96aの複数と、コ字状部分84の中間水平延出板部104の下面と水平突部108の下面とに立設されて、下部前側鉛直延出板部102の前面と一体化された三角形状の下部前側補強リブ96bの複数とによって構成されている。また、複数の後側補強リブ98は、連結板部35の上面に立設されて、後側鉛直延出板部88の後面における上部と一体化された上部後側補強リブ98aの複数と、連結板部35の中間部と前部の下面に立設されて、後側鉛直延出板部88の後面における下部と一体化された下部後側補強リブ98bの複数とからなっている。
そして、このような脚払い装置10が、コ字状部分84の前部において階段状部分を形成する上部前側鉛直延出板部100と下部前側鉛直延出板部102と中間水平延出板部104とを、フロントバンパ56におけるバンパカバー62の下側突出部60の内部に突入させて、バンパカバー62の内側に配置されている。また、そのような配置状態下で、上部前側鉛直延出板部100の荷重入力面31が、前方に向かって凸となる湾曲面形状を呈する下側突出部48の内面に対して、水平突部108を介在させつつ、僅かな隙間をおいて対向位置せしめられている。更に、ここでは、上部前側鉛直延出板部100と下部前側鉛直延出板部102とが同一の高さとされていることで、バンパカバー62の下側突出部60の内部に突入せしめられた階段状部分の中間水平延出板部104が、下側突出部60の高さ方向中間部に位置せしめられている。そして、前記第一の実施形態や第二の実施形態と同様にして、固定的に設置されている。
かくの如く、本実施形態の脚払い装置10においては、基板12の前側部位14に、コ字状部分84や複数の補強リブ96,98が設けられていることで、基板12の前側部位14における衝撃荷重に対する剛性が十分に確保されると共に、衝撃荷重が基部12の前側部位14の長さ方向や幅方向に有効に伝達され得るようになっており、それによって、フロントバンパ56に対する歩行者脚部(78)の衝突時に、基部12の前側部位14が、衝撃荷重により、容易に屈曲変形せしめられることが、効果的に防止され得る。
さらに、フロントバンパ56におけるバンパカバー62の内側への設置状態下で、バンパカバー62の下側突出部60の内部に突入せしめられた階段状部分の中間水平延出板部104が、下側突出部60の高さ方向中間部に位置せしめられるため、バンパカバー62に衝突せしめられる歩行者の脚部(78)との初期接触点が、基板12の前側部位14に設けられた階段状部分における中間水平延出板部104の前端部とされて、衝撃荷重が、基板12の前側部位14に対して、水平方向に確実に入力されるようになり、これによっても、基板12の前側部位14の容易な屈曲変形が、更に効果的に回避され得る。
それ故、本実施形態の脚払い装置10では、衝撃荷重の入力による基板12の前側部位14の屈曲変形に起因して、荷重特性における衝撃荷重の立上りの遅れが生ずることが、より有利に阻止され得る。
しかも、かかる脚払い装置10においては、フロントバンパ56におけるバンパカバー62の内側への設置状態下で、上部前側鉛直延出板部100の荷重入力面31が、バンパカバー62の下側突出部60の内面に対して、僅かな間隙をおいて対向位置せしめられているだけでなく、それら荷重入力面31とバンパカバー62の下側突出部60の内面との間に、荷重入力面31上に一体形成された水平突部108が位置せしめられているところから、バンパカバー62の下側突出部60の内面が前方に向かって凸となる湾曲面形状とされていても、衝撃荷重の入力時に、かかる下側突出部60の内面と基板12の前側部位14との間の間隙の存在に起因して、荷重特性における衝撃荷重の立上りが遅れてしまうようなことも、効果的に解消乃至は抑制され得る。
従って、このような本実施形態に係る脚払い装置10にあっては、衝撃荷重に対する十分な反力が、更に一層早いタイミングで発揮され得、その結果、フロントバンパ56に衝突した歩行者の脚部(78)が、より迅速に且つ確実に払われ得て、歩行者脚部の保護性能が、より効果的に高められ得ることとなるのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、プレート部としての基板12の前側部位14に対して、前側鉛直延出板部22,86の後側に設けられる後側鉛直延出板部24,26,88の個数は、前記第一乃至第三の実施形態に示されるものに、何等限定されるものではなく、それが3個以上とされていても良い。
また、それら前側鉛直延出板部22,86と後側鉛直延出板部24,26,88の高さや厚さが、互いに異なるようにされていても、何等差し支えない。
さらに、後側鉛直延出板部24,26,88のうちの対向するもの同士を一体的に連結する水平延出板部28,30,94の個数も、後側鉛直延出板部24,26,88のの配設個数に応じて、適宜に増減せしめられるものであることは、勿論である。
なお、そのような後側鉛直延出板部24,26,88と水平延出板部28,30,94のそれぞれの配設個数は、基板12の前側部位14における衝撃荷重に対する剛性の大きさ、或いは歩行者保護装置の設置スペース等に応じて、適宜に決定されるところである。
また、後側鉛直延出板部に対する連結板部の連結部位も、後側鉛直延出板部の前面における水平延出板部との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分のうちから、歩行者保護装置の設置スペース等に応じて、適宜に決定される。
さらに、複数の水平延出板部が、前側鉛直延出板部とそれに対向する後側鉛直延出板部との間や、互いに対向する後側鉛直延出板部同士の間にそれぞれ位置せしめられて、それら互いに対向する鉛直延出板部同士を一体的に連結して構成される場合、つまり、コ字状部分が複数設けられる場合には、複数の水平延出板部のうち、隣り合うもの同士が上下に段違いに配置されておれば、各水平延出板部の各鉛直延出板部との連結部分が、例示される如き各鉛直延出板部の互いに対応する端縁部に限定されるものではなく、例えば、端縁部よりも中間部側の互いに対応する端部であっても良い。
一方、コ字状部分が1個だけ設けられている場合、つまり、1個の水平延出板部の前端部と後端部とに対して、前側鉛直延出板部と後側鉛直延出板部とが一体形成される場合にあっても、例示の如く、それら前側及び後側鉛直延出板部を、水平延出板部の前端縁部と後端縁部とに一体形成することなく、例えば、前側及び後側鉛直延出板部のうちの少なくとも何れか一方を、水平延出板部の前端部又は後端部の各端縁よりも中間部側に位置する端部に設けることも出来る。また、それら前側及び後側鉛直延出板部を水平延出板部の前側及び後側の各端縁部に設ける場合にも、前側及び後側鉛直延出板部のうちの少なくとも何れか一方を、上下の端縁よりも中間部側の端部において、水平延出板部の端縁と一体化されるように構成しても良い。
すなわち、換言すれば、プレート部(基板)における前側部位の前端部側に、コ字状部分を1個又は複数設けるに際しては、かかるコ字状部分が、必ずしも、各鉛直延出板部の全ての部分と各水平延出板部の全ての部分とが組み合わされて構成されている必要はなく、各鉛直延出板部の一部分と各水平延出板部の一部分とを組み合わせて、構成することも可能なのである。
また、車両前面の下部部位への歩行者用保護装置の設置構造も、例示の構造に、特に限定されるものではない。即ち、プレート部の後側部位が固定される車両の部位や固定方式が、種々変更され得るものである。また、フロントバンパとは独立して、別個に、車両の下部部位に設置しても良い。
また、荷重入力面(31)とされる前側鉛直延出板部の前面を、水平面に対して直角な平面にて構成することも可能である。
さらに、前側鉛直延出板部を、高さ方向の中間部の複数個所において実質的に直角に屈曲せしめて、階段形状をもって鉛直方向に延びるように構成する場合には、前側鉛直延出板部を、高さ方向の3個所以上において直角に屈曲せしめてるようにしても、何等差し支えない。なお、、屈曲角度は、90°よりも、多少、大きくても或いは小さくても良い。
更にまた、そのような前側鉛直延出板部の屈曲による階段形状は、例示の如き前方に向かって登りとなる階段形状の他、前方に向かって降りとなる階段形状、或いは後方に向かって登りや降りとなる階段形状とされていても良い。
また、前記第一乃至第三の実施形態では、基板12の前側部位14に、補強リブ50,52,54,96,98が、補強部として設けられていたが、この補強部は、基板12の前側部位14が、車両前面への歩行者脚部の衝突に伴って入力される衝撃荷重により、容易に変形せしめられることを防止し得るものであれば、その構造が、特に限定されるものではない。なお、かかる補強部を例示の如き補強リブ50,52,54,96,98にて構成する場合にあっても、その形状や配設位置、配設個数等は、適宜に変更され得ることは、勿論である。また、そのような補強部は、本発明において必須のものではなく、省略することも出来る。
さらに、前記第一乃至第三の実施形態では、歩行者の脚部78のバンパカバー62へ衝突により、脚払い装置10において生ずる衝撃荷重に対する反力が、歩行者の脚部78のすね82付近の部分に対して、バンパカバー62の下側突出部60を介して作用せしめられるようになっていたが、この衝撃荷重に対する反力が作用せしめられる歩行者の脚部78の部位は、脚払い装置10の設置位置によって適宜に変更されるところである。
加えて、本発明は、自動車以外の車両の前面に、各種の形態で設置される歩行者保護装置の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本発明の特徴を更に明確にすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によっても、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。
先ず、図5に示される如く、平板材からなる基板(12)の前側部位(14)に、前側鉛直延出板部(86)と後側鉛直延出板部(88)と水平延出板部(94)とからなるコ字状部分(84)が設けられると共に、複数の補強リブ(96,98)が一体的に立設されて、前側鉛直延出板部(86)の前面が荷重入力面(31)とされた、本発明に従う構造を有する脚払い装置(10)を、ポリプロピレンを用いた射出成形を実施することにより作製して、準備した。そして、これを発明例とした。なお、この発明例の脚払い装置における基板の前後方向の最大全長は、300mmとし、その幅は、1200mmとした。前側鉛直延出板部と後側鉛直延出板部の高さは、それぞれ、25mmとし、水平延出板部の長さは、15mmとした。更に、それら基板と各延出板部の厚さは、それぞれ、3mmとした。また、各補強リブの高さは25mmとし、その厚さは、1.5〜3mmとした。
また、比較のために、発明例の脚払い装置とは別に、平板材からなる基板の前側部位に、その長さ方向に延びる複数の縦リブが、幅方向に所定距離を隔てて互いに対向して、一体的に立設されると共に、幅方向に延びる1個の横リブが、それら複数の縦リブに交差する状態で一体的に立設されて、基板の前端面が荷重入力面とされた、従来より公知の構造を有する脚払い装置を、ポリプロピレンを用いた射出成形を実施することにより作製して、準備した。そして、これを比較例とした。なお、この比較例の脚払い装置における基板の前後方向の最大全長と幅は、発明例の脚払い装置における基板の最大全長及び幅と、それぞれ同一の寸法とした。また、縦リブと横リブのそれぞれの高さと厚さは、発明例の脚払い装置における補強リブの高さ及び厚さと、それぞれ同一の寸法とした。
そして、かくして準備された発明例と比較例の2種類の脚払い装置を、それぞれ、位置固定の基台に設置した。その後、それら2種類の脚払い装置のそれぞれにおける荷重入力面に対して、21.3kgの重量を有する半割円筒状の衝撃子を5.3m/sの速度で衝突させた。これにより、発明例と比較例の各脚払い装置に対する歩行者の衝突を想定した歩行者衝突試験を行って、歩行者の衝突時に入力される衝撃荷重によって変形せしめられる部分とその変形量とを、各脚払い装置毎に、CAE解析により、各々調べた。かかる歩行者衝突試験での発明例の脚払い装置のCAE解析によるシミュレーション結果を、図7に示し、また、比較例の脚払い装置のCAE解析によるシミュレーション結果を、図8に示した。なお、それら図7及び図8では、各脚払い装置における部分的な変形量の違いが、濃淡の違いにて示されている。
かかる図7及び図8から示されるように、歩行者の衝突時に入力される衝撃荷重によって変形せしめられた部分が、比較例の脚払い装置よりも、発明例の脚払い装置の方が、基板の前側部位において、より幅広い範囲に分布していることが、認められる。このことから、本発明に従う構造を有する脚払い装置が、衝撃荷重を、基板の前側部位において、より広範囲に分散せしめることが出来、以て、基板における前側部位の衝撃荷重による屈曲変形を、より効果的に防止し得ることが、明確に認識され得るのである。
本発明に従う構造を有する歩行者保護装置の一例を示す上面説明図である。 図1におけるII−II断面説明図である。 図1に示される歩行者保護装置を車両に設置した状態を示す説明図である。 図1に示される歩行者保護装置が設置された車両の全面に歩行者が衝突した際における歩行者保護装置の変形状態を示す説明図である。 本発明に従う構造を有する歩行者保護装置の別の例を車両に設置した状態を示す説明図である。 本発明に従う構造を有する歩行者保護装置の更に別の例を車両に設置した状態を示す説明図である。 本発明に従う構造を有する歩行者保護装置に対する歩行者衝突試験を行って得られた、衝撃荷重による歩行者保護装置の部分的な変形量についてのシミュレーション結果を示す説明図である。 従来より公知の構造を有する歩行者保護装置に対する歩行者衝突試験を行って得られた、衝撃荷重による歩行者保護装置の部分的な変形量についてのシミュレーション結果を示す説明図である。
符号の説明
10 脚払い装置 12 基板
14 前側部位 16 後側部位
20 前端部側部分 22,86 前側鉛直延出板部
22、24,88 後側鉛直延出板部 28,30,94 水平延出板部
31 荷重入力面 34 後端部側部分
46,48,84 コ字状部分
50,52,54,96,98 40 補強リブ

Claims (5)

  1. 車両の前面の下部部位に、所定の幅をもって車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも前端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置にして、
    前記プレート部が、
    該プレート部における前記前側部位の前端部において、該プレート部の全幅に亘って水平に延びるように位置せしめられた水平延出板部と、
    該水平延出板部の前端部に対して、鉛直方向に延びるように一体形成された前側鉛直延出板部と、
    前記水平延出板部の後端部に対して、前記前側鉛直延出板部と所定距離を隔てて対向する状態で、鉛直方向に延びるように一体形成された後側鉛直延出板部と、
    該後側鉛直延出板部の後側において前後方向に延びるように位置せしめられた、前記プレート部における前記前側部位の後端部側部分からなり、該後側鉛直延出板部の前面における前記水平延出板部との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分と前記プレート部の前記後側部位とを一体的に連結する連結板部とを、
    含み、前記プレート部の前記前側部位が、前端部側に、縦断面コ字形状を呈するコ字状部分を有して構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  2. 車両の前面の下部部位に、所定の幅をもって車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、前側部位の少なくとも前端部が車両の前面から突出せしめられた状態で、後側部位において車両に固定される合成樹脂製のプレート部を有し、該プレート部における該前側部位の前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触せしめられることにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置にして、
    前記プレート部が、
    該プレート部における前記前側部位の前端部において、該プレート部の全幅に亘って鉛直方向に延びるように位置せしめられた前側鉛直延出板部と、
    該前側鉛直延出板部の後方に所定距離を隔てた位置において、該前側鉛直延出板部と対向し且つ前後方向において互いに所定距離を隔てて対向する状態で、前記プレート部の全幅に亘って鉛直方向に延びるように位置せしめられた複数の後側鉛直延出板部と、
    該複数の後側鉛直延出板部のうちの最も前側に位置するものと前記前側鉛直延出板部の互いに対応する高さ方向の端部同士の間と、該複数の後側鉛直延出板部同士の互いに対応する高さ方向の端部同士の間とにおいて、それぞれ、前記プレート部の全幅に亘って水平に延び且つ前後方向において隣り合うもの同士が段違いとなるように位置せしめられて、それら前側鉛直延出板部と後側鉛直延出板部や後側鉛直延出板部同士を一体的に連結する複数の水平延出板部と、
    前記複数の後側鉛直延出板部のうちの最も後側に位置するものの更に後側において前後方向に延びるように位置せしめられた、前記プレート部における前記前側部位の後端部側部分からなり、該最も後側に位置する後側鉛直延出板部の前面における前記水平延出板部との連結部分とは高さ位置の異なる後面部分と前記プレート部の前記後側部位とを一体的に連結する連結板部とを、
    含んで構成されて、前記プレート部における前記前側部位の前端部側が、縦断面コ字形状を有して高さ方向にジグザグとなる形態をもって、延出せしめられていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  3. 前記前側鉛直延出板部が、高さ方向中間部の複数個所において実質的に直角に屈曲せしめられて、階段状形態をもって鉛直方向に延びるように構成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用歩行者保護装置。
  4. 前記プレート部の前側部位に対して、該前側部位の強度を高める補強部が設けられて、車両の前面への歩行者の脚部の衝突に伴って入力せしめられる衝撃荷重による該前側部位の容易な変形が防止され得るようになっている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の車両用歩行者保護装置。
  5. 前記補強部が、前記前側鉛直延出板部と前記後側鉛直延出板部のそれぞれの後面と一体化せしめられた状態で、前後方向に延出せしめられて、前記プレート部の前側部位に対して一体的に立設された補強リブにて構成されている請求項4に記載の車両用歩行者保護装置。
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