JP2007176298A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Koichi Okuda
弘一 奥田
Takashi Ota
隆史 太田
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    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Abstract

【課題】内燃機関の動力軸側と変速機側の入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が駆動輪に作用するのを抑制する。
【解決手段】クラッチの接続の条件が成立したときの車速Vがエンジンの回転数NeとCVTのインプットシャフトの回転数Ninとの回転同期ができない閾値Vref未満のときには(S150)、クラッチの目標油圧を運転者が要求するトルクを伝達できる係合圧に至るまで徐々に大きくし、その後、エンジンの回転数Neとインプットシャフトの回転数Ninとの回転数差が閾値未満となったときに目標油圧を係合時圧に至るまで徐々に大きくする低車速時クラッチ制御を実行する(S180)。これにより、運転者が要求するトルクを超える予期しないトルクがインプットシャフトに入力されるのを抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンの出力軸をトルクコンバータ,クラッチ,CVTからなる自動変速機を介して車軸に接続するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エンジンを自動停止している最中に自動変速機の作動油圧が低下したときには、クラッチをオフしてニュートラルとしてエンジンを始動し、エンジンの回転数を所定回転数まで上昇させた後にクラッチを接続する。
特開2004−3425号公報
しかしながら、上述の車両では、クラッチの接続により駆動輪に作用する駆動力が急変する場合が生じる。特に、クラッチの入力側の回転数が出力側の回転数より大きいときにクラッチを接続すると、予期しない駆動力が駆動輪に作用してしまう。
本発明の車両およびその制御方法は、内燃機関の動力軸側と変速機側の入力軸とを接続したりその接続を解除するクラッチなどの接続解除装置を備える車両において、動力軸側と入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が駆動輪に作用するのを抑制することを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、内燃機関の動力軸側と変速機側の入力軸とを接続したりその接続を解除するクラッチなどの接続解除装置を備える車両において、動力軸側と入力軸とを接続する際でも要求される駆動力に応じた駆動力により走行することを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
車速に関連する物理量である車速関連物理量を検出する車速関連物理量検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記検出された車速関連物理量が所定量以上となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記検出された車速関連物理量が前記所定量未満となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の車両では、内燃機関から動力が出力される動力軸側とこの動力軸側に接続される変速手段の入力軸との接続が解除された状態で動力軸側と入力軸との接続が要請された接続要請時に、車速に関連する物理量である車速関連物理量が所定量以上となる第1の状態のときには、動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって動力軸と入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と車両に制動力を付与可能な制動力付与手段とを制御する。これにより、動力軸と入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が車軸側に出力されるのを抑制することができると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、車速関連物理量が所定量未満となる第2の状態のときには動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力より小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と制動力付与手段とを制御する。これにより、車速関連物理量が所定量未満となることにより動力軸と入力軸との回転同期を行なうことができなくても小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されるから、回転同期を行なうことができないことに伴って動力軸と入力軸とを接続する際に生じる予期しない駆動力の車軸側への出力を抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。ここで、車速関連物理量には、車速や変速手段の出力軸の回転数や変速手段の入力軸の回転数などを挙げることができる。
こうした本発明の第1の車両において、前記所定量は、前記変速手段を最大変速比としたときの前記入力軸の回転数が前記内燃機関の動力軸の最小回転数より小さくなる物理量であるものとすることもできる。こうすれば、動力軸と入力軸との回転同期を行なうことができないときにだけに対応することができる。
本発明の第2の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
前記動力軸の回転数である動力軸回転数を検出する動力軸回転数検出手段と、
前記入力軸の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により前記検出される動力軸回転数が前記検出される入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数未満となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により前記検出される動力軸回転数が前記検出される入力軸回転数に前記所定回転数を加えた回転数以上となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の車両では、内燃機関から動力が出力される動力軸側とこの動力軸側に接続される変速手段の入力軸との接続が解除された状態で動力軸側と入力軸との接続が要請された接続要請時に、動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により動力軸回転数が入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数未満となる第1の状態のときには動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって動力軸と入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と車両に制動力を付与可能な制動力付与手段とを制御する。これにより、動力軸と入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が車軸側に出力されるのを抑制することができると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、動力軸と入力軸とを回転同期させる動作により動力軸回転数が入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数以上となる第2の状態のときには動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力より小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と制動力付与手段とを制御する。これにより、動力軸回転数が入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数以上となることにより動力軸と入力軸との回転同期を行なうことができなくても小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されるから、回転同期を行なうことができないことに伴って動力軸と入力軸とを接続する際に生じる予期しない駆動力の車軸側への出力を抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。
これら本発明の第1または第2の車両において、前記制御手段は、前記第2の状態のときには前記設定された要求駆動力に相当する駆動力を伝達可能な係合力をもって前記動力軸と前記入力軸とが接続されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、要求駆動力に相当する駆動力を伝達できるから、運転者の要求に応じて走行することができる。
また、本発明の第1または第2の車両において、前記制御手段は、前記第1の状態のときには前記所定係合力に至るまで係合力を徐変することにより前記動力軸と前記入力軸とが接続されるよう制御し、前記第2の状態のときには前記所定係合力より小さな係合力に至るまで係合力を徐変することにより前記動力軸と前記入力軸とを接続した後に所定条件が成立したときに前記所定係合力に至るまで係合力を徐変する手段であるものとすることもできる。こうすれば、動力軸と入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が車軸側に出力されるのをより効果的に抑制することができる。この場合、前記所定条件は、前記動力軸の回転数と前記入力軸の回転数との回転数差が所定回転数差以下に至った条件であるものとすることもできる。
本発明の第1または第2の車両において、前記制御手段は、前記接続要請時に前記設定された要求駆動力が所定駆動力以上のときには、前記第2の状態であっても、前記所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、要求駆動力に応じた駆動力により走行することができる。この場合、動力軸と入力軸との接続の際に予期しない駆動力が車軸側に出力されても、大きな駆動力が要求されていることから、運転者に違和感を生じさせない。
本発明の第1または第2の車両において、前記制御手段は、前記内燃機関の運転が停止された状態で前記動力軸側と前記入力軸との接続が要請されたときには、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作の前に前記内燃機関を始動する手段であるものとすることもできる。また、本発明の第1または第2の車両において、前記動力軸と前記入力軸とに介在するトルクコンバータと、走行用の動力を出力可能な電動機と、を備え、前記制御手段は、前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記電動機をも制御する手段であるものとすることもできる。
本発明の第1の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、車速に関連する物理量である車速関連物理量を検出する車速関連物理量検出手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記検出された車速関連物理量が所定量以上となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記検出された車速関連物理量が前記所定量未満となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の第1の車両の制御方法では、内燃機関から動力が出力される動力軸側とこの動力軸側に接続される変速手段の入力軸との接続が解除された状態で動力軸側と入力軸との接続が要請された接続要請時に、車速に関連する物理量である車速関連物理量が所定量以上となる第1の状態のときには、動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって動力軸と入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と車両に制動力を付与可能な制動力付与手段とを制御する。これにより、動力軸と入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が車軸側に出力されるのを抑制することができると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、車速関連物理量が所定量未満となる第2の状態のときには動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力より小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と制動力付与手段とを制御する。これにより、車速関連物理量が所定量未満となることにより動力軸と入力軸との回転同期を行なうことができなくても小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されるから、回転同期を行なうことができないことに伴って動力軸と入力軸とを接続する際に生じる予期しない駆動力の車軸側への出力を抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。ここで、車速関連物理量には、車速や変速手段の出力軸の回転数や変速手段の入力軸の回転数などを挙げることができる。
本発明の第2の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により該動力軸の回転数が該入力軸の回転数に所定回転数を加えた回転数未満となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により該動力軸の回転数が該入力軸の回転数に前記所定回転数を加えた回転数以上となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の第2の車両の制御方法では、内燃機関から動力が出力される動力軸側とこの動力軸側に接続される変速手段の入力軸との接続が解除された状態で動力軸側と入力軸との接続が要請された接続要請時に、動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により動力軸回転数が入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数未満となる第1の状態のときには動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって動力軸と入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と車両に制動力を付与可能な制動力付与手段とを制御する。これにより、動力軸と入力軸とを接続する際に予期しない駆動力が車軸側に出力されるのを抑制することができると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、動力軸と入力軸とを回転同期させる動作により動力軸回転数が入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数以上となる第2の状態のときには動力軸と入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力より小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されると共に要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段と制動力付与手段とを制御する。これにより、動力軸回転数が入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数以上となることにより動力軸と入力軸との回転同期を行なうことができなくても小さな係合力による接続を経由して動力軸と入力軸とが接続されるから、回転同期を行なうことができないことに伴って動力軸と入力軸とを接続する際に生じる予期しない駆動力の車軸側への出力を抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22からの動力をトルクコンバータ30や前後進切換機構35,ベルト式の無断変速機としてのCVT40,ギヤ機構65,デファレンシャルギヤ66を介して前輪69a,69bに出力する前輪駆動系21と、モータ57からの動力をギヤ機構67,デファレンシャルギヤ68を介して後輪69c,69dに出力する後輪駆動系56と、前輪69a,69bおよび後輪69c,69dのブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ61と、装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されており、その出力軸であるクランクシャフト23はトルクコンバータ30に取り付けられている。エンジン22は、クランクシャフト23に取り付けられたクランクポジションセンサ23aからのクランクポジション信号などのエンジン22の状態を検出する各種センサからの信号に基づいて燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などがエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により行なわる。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
トルクコンバータ30は、周知のロックアップクラッチ付きの流体式トルクコンバータとして構成されており、必要に応じてエンジン22のクランクシャフト23に接続されたタービンランナー31と前後進切換機構35を介してCVT40のインプットシャフト41に接続されたポンプインペラ32とをロックアップクラッチ33によりロックアップする。トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33は、後述するCVT用電子制御ユニット(以下、CVTECUという)46により駆動制御される油圧回路47により作動する。
前後進切換機構35は、ダブルピニオンの遊星歯車機構とブレーキB1とクラッチC1とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構は、外歯歯車のサンギヤ36と、このサンギヤ36と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ37と、サンギヤ36に噛合する複数の第1ピニオンギヤ38aと、この第1ピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数の第2ピニオンギヤ38bと、複数の第1ピニオンギヤ38aおよび複数の第2ピニオンギヤ38bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア39とを備え、サンギヤ36にはトルクコンバータ30の出力軸34が、キャリア39にはCVT40のインプットシャフト41が、各々連結されている。遊星歯車機構のリングギヤ37は、ブレーキB1によりケースに接続されており、ブレーキB1をオンオフすることにより、リングギヤ37を自由に回転するものとしたり、その回転を禁止したりする。遊星歯車機構のサンギヤ36とキャリア39は、クラッチC1により接続されており、クラッチC1をオンオフすることにより、サンギヤ36とキャリア39とを連結されたり切り離したりする。前後進切換機構35は、ブレーキB1をオフすると共にクラッチC1をオンすることによりトルクコンバータ30の出力軸34の回転をそのままCVT40のインプットシャフト41に伝達して車両を前進させたり、ブレーキB1をオンすると共にクラッチC1をオフすることによりトルクコンバータ30の出力軸34の回転を逆方向に変換してCVT40のインプットシャフト41に伝達して車両を後進させたりする。また、ブレーキB1をオフすると共にクラッチC1をオフすることによりトルクコンバータ30の出力軸34とCVT40のインプットシャフト41とを切り離すこともできる。
CVT40は、溝幅が変更可能でインプットシャフト41に接続されたプライマリープーリー43と、同じく溝幅が変更可能で駆動軸としてのアウトプットシャフト42に接続されたセカンダリープーリー44と、プライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝に架けられたベルト45と、を備え、CVTECU46により駆動制御される油圧回路47によりプライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝幅を変更することにより、インプットシャフト41の動力を無段階に変速してアウトプットシャフト42に出力する。なお、プライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝幅の変更は、こうした変速比の変更だけでなく、CVT40の伝達トルク容量を調節するためのベルト45の狭圧力の制御としても行なわれる。CVTECU46には、インプットシャフト41に取り付けられた回転数センサ48からのインプットシャフト41の回転数Ninやアウトプットシャフト42に取り付けられた回転数センサ49からのアウトプットシャフト42の回転数Noutが入力されており、CVTECU46からは油圧回路47への駆動信号が出力されている。また、CVTECU46は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってCVT40の変速比を制御すると共に必要に応じて回転数センサ48からのインプットシャフト41の回転数Ninや回転数センサ49からのアウトプットシャフト42の回転数NoutなどCVT40の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
油圧回路47は、その一例を示す図2に示すように、低圧バッテリ(例えば、定格電圧が12Vの二次電池)51から電力供給を受けるモータ54により駆動する電動オイルポンプ55とエンジン22のクランクシャフト23にベルト27を介して取り付けられた機械式オイルポンプ29との駆動により発生する油圧を調整するレギュレータバルブ104,106と、油量を調整するデューティソレノイド108,110,112,114,116と、CVT40の変速比の変更を行なうためにプライマリープーリー43の溝幅を変更する変速用コントロールバルブ118,120と、CVT40のベルト45の狭圧力を変更するためにセカンダリープーリー44の溝幅を変更するベルト狭圧用コントロールバルブ122と、クラッチC1をオンオフするためのクラッチコントロールバルブ124やシフトバルブ126,図示しないシフトレバーに連動するピストン128aを有するマニュアルバルブ128と、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオンオフするロックアップバルブ130と、により構成されている。レギュレータバルブ104は、機械式オイルポンプ29または電動オイルポンプ55からのライン油圧を調圧してデューティソレノイド108,110,112,114,116やベルト狭圧用コントロールバルブ122,クラッチコントロールバルブ124に供給する。変速用コントロールバルブ118は、デューティソレノイド108からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりライン油圧とプライマリープーリー43とのラインを開閉する。変速用コントロールバルブ120は、デューティソレノイド108からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりプライマリープーリー43とドレインとのラインを開閉する。したがって、デューティソレノイド108のデューティ比とデューティソレノイド110のデューティ比とを制御することにより、変速用コントロールバルブ118を開方向に制御すると共に変速用コントロールバルブ120を閉方向に制御してライン油圧をプライマリープーリー43に作用させてCVT40をアップシフトしたり、変速用コントロールバルブ118を閉方向に制御すると共に変速用コントロールバルブ120を開方向に制御してプライマリープーリー43に作用するライン油圧を抜いてCVT40をダウンシフトすることができる。ベルト狭圧用コントロールバルブ122は、レギュレータバルブ104からの油圧とデューティソレノイド112からの油圧とによりライン油圧とセカンダリープーリー44とのラインを開閉する。したがって、デューティソレノイド112のデューティ比を制御することにより、ベルト狭圧用コントロールバルブ122の開閉を調節してセカンダリープーリー44に作用する油圧を調節してベルト45の狭圧力を調節することができる。シフトバルブ126は、デューティソレノイド114からの油圧とデューティソレノイド116からの油圧とによりクラッチコントロールバルブ124からの油圧とマニュアルバルブ128とのラインを開閉し、マニュアルバルブ128は、図示しないシフトレバーの位置に応じてシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインやシフトバルブ126からの油圧とブレーキB1からのラインを開閉する。シフトレバー81が「D」レンジに位置しているとき、すなわち、操作者が通常の前進走行を選択しているときにはシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインを開いてクラッチC1をオンし、シフトバルブ126からの油圧とブレーキB1とのラインを閉じると共にブレーキB1に作用する油圧を抜いてブレーキB1をオフする。そして、デューティソレノイド114のデューティ比とデューティソレノイド116のデューティ比とを制御することにより、クラッチC1に作用する油圧を調節してクラッチC1を半係合にしたり完全に係合(オン)させたりする。一方、シフトレバーが「R」レンジに位置しているとき、すなわち、操作者が後進走行を選択しているときにはシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインを閉じると共にクラッチC1に作用する油圧を抜いてクラッチC1をオフし、シフトバルブ126からの油圧とブレーキB1とのラインを開いてブレーキB1をオンする。また、デューティソレノイド114のデューティ比とデューティソレノイド116のデューティ比とを制御することにより、クラッチC1に作用する油圧を調節してクラッチC1を半係合にしたり完全に係合(オン)させたりする。レギュレータバルブ104は、機械式オイルポンプ29または電動オイルポンプ55からのライン油圧を調圧してロックアップバルブ130に供給する。ロックアップバルブ130は、レギュレータバルブ104からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりトルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオンオフする。
モータ57は、発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ58を介してエンジン22のクランクシャフト23に掛けられたベルト27を介して駆動するオルタネータ28やこのオルタネータ28への電力ラインに出力端子が接続された高圧バッテリ(例えば定格電圧として42Vの二次電池)50に接続されてオルタネータ28や高圧バッテリ50からの電力の供給を受けて駆動したり、回生制御により発電した電力により高圧バッテリ50を充電したりする。モータ57は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)59によって駆動制御されている。このモータECU59には、モータ57を駆動制御するために必要な信号、例えばモータ57の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ57aからの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータ57に印加される相電流などが入力されており、モータECU59からはインバータ58のスイッチング素子へのスイッチング信号が出力されている。また、モータECU59は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってインバータ58へのスイッチング制御信号を出力することによりモータ57を駆動制御すると共に必要に応じてモータ57の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、高圧バッテリ50と低圧バッテリ51は、電圧を変換するDC/DCコンバータ52を介して接続されており、高圧バッテリ50側からの電力が電圧変換されて低圧バッテリ51側へ供給されるようになっている。また、高圧バッテリ50と低圧バッテリ51はバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)53により図示しない両バッテリ50,51の出力端子に取り付けられた図示しない電圧センサからの端子間電圧や電流センサからの充放電電流,温度センサからの電池温度などに基づいて残容量(SOC)や入出力制限などが計算されて管理されている。
ブレーキアクチュエータ61は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ60の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動トルクが前輪69a,69bや後輪69c,69dに作用するようブレーキホイールシリンダ64a〜64dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みに無関係に、前輪69a,69bや後輪69c,69dに制動トルクが作用するようブレーキホイールシリンダ64a〜64dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。ブレーキアクチュエータ61は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)62により制御されている。ブレーキECU62は、図示しない信号ラインにより、前輪69a,69bや後輪69c,69dに取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速や図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに前輪69a,69bや後輪69c,69dのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに前輪69a,69bや後輪69c,69dのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。ブレーキECU62は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ61を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ61の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ87からの車速V,勾配センサ88からの勾配θ,ブレーキブースタ90内の圧力を検出する圧力センサ90aからの負圧Pなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、クランクシャフト23にギヤ25を介して取り付けられたスタータモータ26への駆動信号やオルタネータ28への駆動信号,電動オイルポンプ55のモータ54への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やCVTECU46,バッテリECU53,モータECU59,ブレーキECU62と通信しており、各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者のアクセルペダル83の操作に応じて、主としてエンジン22からの動力を前輪69a,69bに出力して走行し、必要に応じてモータ57からの動力を後輪69c,69dに出力して4輪駆動により走行する。4輪駆動により走行する場合の例としては、例えばアクセルペダル83が大きく踏み込まれた急加速時や車輪がスリップしたときなどが挙げられる。また、走行中にブレーキペダル85が踏み込まれたときなどの減速時には、クラッチC1の接続を解除しエンジン22をCVT40から切り離した状態でエンジン22を停止すると共にモータ57を回生制御し、モータ57による回生制動を利用して後輪69c,69dに制動力を付与すると共にモータ57によって回生される電力により高圧バッテリ50を充電することにより、システム全体のエネルギ効率を向上させている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止して走行している状態からクラッチC1を接続する際の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時走行制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止した状態で走行している最中に所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する状態としては、上述したように、走行中にブレーキペダル85が踏み込まれたときなどの減速時に行なわれる。なお、ブレーキペダル85が踏み込まれたときには、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される図示しない駆動制御ルーチンにより、ブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPや車速センサ87からの車速Vとに基づいて所定の分配比により、モータ57を回生制御することによる制動力とブレーキアクチュエータ61を駆動制御することにより生じる油圧ブレーキによる制動力との和としての制動力が車両に作用する。
エンジン停止時走行制御ルーチンが実行されると、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ87からの車速V,高圧バッテリ50の残容量(SOC)など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、高圧バッテリ50の残容量(SOC)については、高圧バッテリ50の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流を積算することにより演算される残容量(SOC)をバッテリECU53から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、クラッチC1を接続する条件が成立しているか否かを判定し(ステップS110)、クラッチC1を接続する条件が成立していないときにはステップS100のデータ入力処理に戻る。ここで、クラッチC1の接続する条件としては、例えばアクセルペダル83が踏み込まれることによる加速要求が生じた条件やブレーキペダル85の踏み込みにより車速Vが閾値Vref(例えば10km/hや5km/hなどの低速)未満に至って次の加速要求に備える必要が生じた条件、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Slow(例えば、10%や20%などの低い値)に至ってモータ57によるモータ走行を継続することができない状態に至る可能性が生じた条件などを挙げることができる。
一方、クラッチC1のを接続する条件が成立しているときには、エンジン22を始動するようエンジンECU24に指示を出力すると共にスタータモータ26を駆動し(ステップS120)、車速Vとアクセル開度AccとからCVT40の変速比γを設定し(ステップS130)、CVT40が設定した変速比γとなるよう油圧回路47を駆動制御すると共にCVT40を設定した変速比γとしたときのインプットシャフト41の回転数Ninにエンジン22の回転数Neが同期するようエンジン22の回転数Neを調整することによりクラッチC1の入出力側の回転数同期を行なう同期制御を開始する(ステップS140)。ここで、クラッチC1の入出力側の回転数同期を行なう同期制御は、CVT40の変速制御とエンジン22の回転数制御とにより行なわれ、CVT40の変速制御はCVTECU46により実行され、エンジン22の回転数制御はエンジンECU24により実行される。
そして、入力した車速Vを閾値Vrefと比較する(ステップS150)。ここで、閾値Vrefは、CVT40を最大変速比としたときのインプットシャフト41の回転数Ninがエンジン22の最小回転数より小さくなる車速として設定されるものであり、エンジン22やCVT40の性能などにより定めることができる。したがって、車速Vが閾値Vref未満のときには、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとを同期させることができず、エンジン22の回転数Neがインプットシャフト41の回転数Ninより大きい状態でクラッチC1を接続することになる。この場合、クラッチC1の接続時にエンジン22の回転数Neが大きいことにより、予期しないトルクがインプットシャフト41に入力され、運転者に違和感を生じさせる場合が生じる。この予期しないトルクを抑制する制御については後述する。
ステップS150で車速Vが閾値Vref以上と判定されたときには、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転同期は可能であると判断し、クラッチC1の係合制御としてクラッチC1の目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくする通常時クラッチ制御を実行して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。通常時クラッチ制御としては、例えば、図4に例示する通常時クラッチ制御を用いることができる。図4の制御では、クラッチC1の目標油圧Pc*に増量ΔPを加えた値を新たな目標油圧Pc*に設定してクラッチC1への油圧を増加し(ステップS200)、目標油圧Pc*を閾値Psetと比較する(ステップS210)。そして、目標油圧Pc*が閾値Pset未満のときには、所定時間経過するのを待って目標油圧Pc*に増量ΔPを加えた値を新たな目標油圧Pc*に設定してクラッチC1への油圧を増加するステップS200の処理に戻り、目標油圧Pc*が閾値Pset以上に至るとクラッチ制御を終了する。
ステップS150で車速Vが閾値Vref未満と判定されたときには、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転同期はできず、エンジン22の回転数Neの方が大きくなり、予期しないトルクがインプットシャフト41に入力される可能性があると判断し、アクセル開度Accが閾値Aref未満であるか否かを判定する(ステップS160)。ここで、閾値Arefは、運転者が大きな駆動力を要求しているか否かを判定するものであり、例えば40%や50%などを用いることができる。即ち、運転者が大きな駆動力を要求しているときには、クラッチC1を接続するときにエンジン22の回転数Neの方がインプットシャフト41の回転数Ninより大きいことによってインプットシャフト41に予期しないトルクが入力されても、運転者にとっては要求した駆動力と受け止めることになるから、違和感が生じない。このため、アクセル開度Accが閾値Aref以上のときには、運転者が大きな駆動力を要求していると判断し、通常時クラッチ制御を実行して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。
一方、アクセル開度Accが閾値Aref未満のときには、運転者は大きな駆動力は要求していないため、クラッチC1を接続するときにエンジン22の回転数Neの方がインプットシャフト41の回転数Ninより大きいことによってインプットシャフト41に予期しないトルクが入力されると運転者に違和感を与えると判断し、クラッチC1の係合制御として、クラッチC1の目標油圧Pc*をアクセル開度Accと車速Vとに基づいて設定される運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで徐々に大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくする低車速時クラッチ制御を実行して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。これにより、運転者が要求する要求トルクを超えるトルクがインプットシャフト41に入力されるのを抑制することができ、運転者が要求する要求トルクを超えるトルクがインプットシャフト41に入力されることによって運転者に違和感を生じさせるのを防止することができる。低車速時クラッチ制御としては、例えば、図5に例示する低車速時クラッチ制御を用いることができる。図5の制御では、要求トルクTd*を入力し(ステップS300)、要求トルクTd*を伝達可能な係合圧Plowを設定し(ステップS310)、クラッチC1の目標油圧Pc*に増量ΔPを加えた値を新たな目標油圧Pc*に設定してクラッチC1への油圧を増加し(ステップS320)、目標油圧Pc*を設定した係合圧Plowと比較する(ステップS330)。そして、目標油圧Pc*が係合圧Plow未満のときには、所定時間経過するのを待って目標油圧Pc*に増量ΔPを加えた値を新たな目標油圧Pc*に設定してクラッチC1への油圧を増加するステップS320の処理に戻る。目標油圧Pc*が係合圧Plowに至ると、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとを入力し(ステップS350)、入力したエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満に至るのを待つ(ステップS360)。そして、入力したエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満に至ると、クラッチC1の目標油圧Pc*に増量ΔPを加えた値を新たな目標油圧Pc*に設定してクラッチC1への油圧を増加し(ステップS370)、目標油圧Pc*を閾値Psetと比較し(ステップS380)、目標油圧Pc*が閾値Pset未満のときには、所定時間経過するのを待って目標油圧Pc*に増量ΔPを加えた値を新たな目標油圧Pc*に設定してクラッチC1への油圧を増加するステップS370の処理に戻り、目標油圧Pc*が閾値Pset以上に至るとクラッチ制御を終了する。
低車速時クラッチ制御によりクラッチC1を接続したときのエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数NinとクラッチC1の油圧の時間変化の一例を図6に示す。時間T1にクラッチC1を接続する条件が成立してエンジン22が始動されると共にクラッチC1の油圧が要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るよう徐々に大きくされる。クラッチC1の油圧が係合圧Plowに至ると(時間T2)、その係合圧Plowが保持され、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満に至った時間T3にクラッチC1の油圧が係合時圧Psetに至るよう徐々に大きくされる。そして、クラッチC1の油圧が係合時圧Psetに至った時間T4にクラッチC1の係合制御を終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、クラッチC1の接続の条件が成立したときの車速Vがエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転同期ができない閾値Vref未満のときには、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで徐々に大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくする低車速時クラッチ制御を実行するから、運転者が要求する要求トルクTd*を超えるトルクがインプットシャフト41に入力されるのを抑制することができ、運転者が要求する要求トルクTd*を超えるトルクがインプットシャフト41に入力されることによって運転者に違和感を生じさせるのを防止することができる。しかも、運転者が大きな駆動力を要求してアクセル開度Accが閾値Aref以上となるときには、クラッチC1の目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくする通常時クラッチ制御を実行するから、クラッチC1の接続時に生じ得るトルクショックを低減しながら迅速に大きなトルクを伝達できるようにすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、クラッチC1の接続の条件が成立したときの車速Vが閾値Vref未満であってもアクセル開度Accが閾値Aref以上となるときには通常時クラッチ制御を実行するものとしたが、低車速時クラッチ制御を実行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、低車速時クラッチ制御として、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで徐々に大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくするものとしたが、低車速時クラッチ制御として、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*に拘わらずに一定の係合圧に至るまで徐々に大きくし、その後、その係合圧を保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、低車速時クラッチ制御として、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで徐々に大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくするものとしたが、低車速時クラッチ制御として、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで急変により大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るよう急変により大きくするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、クラッチC1の接続の条件が成立したときの車速Vがエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転同期ができない閾値Vref未満のときに、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで徐々に大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくする制御を実行するものとしたが、クラッチC1に係合力を作用するときのエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値(例えばNref)以上のときに、クラッチC1の目標油圧Pc*を運転者が要求する要求トルクTd*を伝達できる係合圧Plowに至るまで徐々に大きくし、その後、係合圧Plowを保持し、エンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が閾値Nref未満となったときに目標油圧Pc*を係合時圧Psetに至るまで徐々に大きくする制御を実行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、クラッチC1を有する前後進切換機構35を備えるものとしたが、エンジン22をCVT40側から切り離すことができればよいから、トルクコンバータ30とエンジン22との間にクラッチを設けたり、前後進切換機構35とCVT40との間にクラッチを設けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータ57により後輪69c,69dを駆動する後輪駆動系56を備えるものとしたが、モータ57以外の駆動源により後輪69c,69dを駆動する後輪駆動系を備えるものとしてもよいし、後輪駆動系56を備えないものとしても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路47の構成の一例を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時走行制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 通常時クラッチ制御の一例を示すフローチャートである。 低車速時クラッチ制御の一例を示すフローチャートである。 低車速時クラッチ制御によりクラッチC1を接続したときのエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数NinとクラッチC1の油圧の時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、21 前輪駆動系、22 エンジン、23 クランクシャフト、23a クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 ギヤ、26 スタータモータ、27 ベルト、28 オルタネータ、29 機械式オイルポンプ、30 トルクコンバータ、31 タービンランナー、32 ポンプインペラ、33 ロックアップクラッチ、34 出力軸、35 前後進切換機構、36 サンギヤ、37 リングギヤ、38a 複数の第1ピニオンギヤ、38b 複数の第2ピニオンギヤ、39 キャリア、40 CVT、41 インプットシャフト、42 アウトプットシャフト、43 プライマリープーリー、44 セカンダリープーリー、45 ベルト、46 CVT用電子制御ユニット(CVTECU)、47 油圧回路、48,49 回転数センサ、50 高圧バッテリ、51 低圧バッテリ、52 DC/DCコンバータ、53 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 モータ、55 電動オイルポンプ、56 後輪駆動系、57 モータ、57a 回転位置検出センサ、58 インバータ、59 モータECU、60 ブレーキマスターシリンダ、61 ブレーキアクチュエータ、62 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、64a〜64d ブレーキホイールシリンダ、65 ギヤ機構、66 デファレンシャルギヤ、67 ギヤ機構、68 デファレンシャルギヤ、69a,69b 前輪、69c,69d 後輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 勾配センサ、104,106 レギュレータバルブ、108,110,112,114,116 デューティソレノイド、118,120 変速用コントロールバルブ、122 ベルト狭圧用コントロールバルブ、124 クラッチコントロールバルブ、126 シフトバルブ、128 マニュアルバルブ、128a ピストン、130 ロックアップバルブ、B1 ブレーキ、C1 クラッチ。

Claims (11)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
    加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
    少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
    車速に関連する物理量である車速関連物理量を検出する車速関連物理量検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記検出された車速関連物理量が所定量以上となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記検出された車速関連物理量が前記所定量未満となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記所定量は、前記変速手段を最大変速比としたときの前記入力軸の回転数が前記内燃機関の動力軸の最小回転数より小さくなる物理量である請求項1記載の車両。
  3. 内燃機関と、
    前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
    加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
    少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
    前記動力軸の回転数である動力軸回転数を検出する動力軸回転数検出手段と、
    前記入力軸の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により前記検出される動力軸回転数が前記検出される入力軸回転数に所定回転数を加えた回転数未満となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により前記検出される動力軸回転数が前記検出される入力軸回転数に前記所定回転数を加えた回転数以上となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  4. 前記制御手段は、前記第2の状態のときには前記設定された要求駆動力に相当する駆動力を伝達可能な係合力をもって前記動力軸と前記入力軸とが接続されるよう制御する手段である請求項1ないし3いずれか記載の車両。
  5. 前記制御手段は、前記第1の状態のときには前記所定係合力に至るまで係合力を徐変することにより前記動力軸と前記入力軸とが接続されるよう制御し、前記第2の状態のときには前記所定係合力より小さな係合力に至るまで係合力を徐変することにより前記動力軸と前記入力軸とを接続した後に所定条件が成立したときに前記所定係合力に至るまで係合力を徐変する手段である請求項1ないし4いずれか記載の車両。
  6. 前記所定条件は、前記動力軸の回転数と前記入力軸の回転数との回転数差が所定回転数差以下に至った条件である請求項5記載の車両。
  7. 前記制御手段は、前記接続要請時に前記設定された要求駆動力が所定駆動力以上のときには、前記第2の状態であっても、前記所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されるよう制御する手段である請求項1ないし6いずれか記載の車両。
  8. 前記制御手段は、前記内燃機関の運転が停止された状態で前記動力軸側と前記入力軸との接続が要請されたときには、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作の前に前記内燃機関を始動する手段である請求項1ないし7いずれか記載の車両。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の車両であって、
    前記動力軸と前記入力軸とに介在するトルクコンバータと、
    走行用の動力を出力可能な電動機と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記電動機をも制御する手段である、
    車両。
  10. 内燃機関と、前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、車速に関連する物理量である車速関連物理量を検出する車速関連物理量検出手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記検出された車速関連物理量が所定量以上となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記検出された車速関連物理量が前記所定量未満となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
  11. 内燃機関と、前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、加圧された作動流体を用いて調整可能な係合力により前記動力軸側と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、少なくとも車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記動力軸側と前記入力軸との接続が解除された状態で該動力軸側と該入力軸との接続が要請された接続要請時に、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により該動力軸の回転数が該入力軸の回転数に所定回転数を加えた回転数未満となる第1の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って所定係合力をもって該動力軸と該入力軸とが接続されると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御し、前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作により該動力軸の回転数が該入力軸の回転数に前記所定回転数を加えた回転数以上となる第2の状態のときには前記動力軸と前記入力軸とを回転同期させる動作を伴って前記所定係合力より小さな係合力による接続を経由して該動力軸と該入力軸とが接続されると共に前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段と前記制動力付与手段とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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JP2015124702A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 ジヤトコ株式会社 車両制御装置、及び車両制御方法
CN110249151A (zh) * 2016-12-07 2019-09-17 Gkn汽车有限公司 用于操控盘片式离合器的方法

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