JP2007175276A - 移動型容器装置及び物品提供システム - Google Patents

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JP2007175276A JP2005377151A JP2005377151A JP2007175276A JP 2007175276 A JP2007175276 A JP 2007175276A JP 2005377151 A JP2005377151 A JP 2005377151A JP 2005377151 A JP2005377151 A JP 2005377151A JP 2007175276 A JP2007175276 A JP 2007175276A
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Abstract

【課題】コンベア上にある食器に関する情報を利用客に対して簡易に提示することができ
、必要に応じて簡易に予約が可能な物品提供システムを提供すること。
【解決手段】ランプ表示部85は、食器10が主に搬送部20の搬送路TR上にある際に
動作する。ランプ表示部85を構成する一組のランプ部85aは、予約中であることを意
味する表示(予約情報)として例えば赤色光を発生し、残った一組のランプ部85bは、
買い得品やお勧め品であることを意味する表示(追加情報)として例えば青色光を発生す
る。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置を介して現在提供中の飲食物等の物品に関連する情報の表示を利用
客に提示できる移動型容器装置、及び、これを備える物品提供システムに関する。
回転寿司などの店舗に適用され、コンベアで食器を搬送することによって飲食物を提供
する飲食物提供システムがある。このような飲食物提供システムの1つとして、利用客用
の食事場所毎に食器の返却口を備え、食事後の食器に対して、食器の有する情報を読取る
読取り手段と、累計金額算出手段と、累計金額表示手段と、食器格納手段とを設けて、食
器が返却口を通過するときに情報を読取り、飲食した累計金額などを表示するものが開示
されている(特許文献1参照)。
特開2003−296422号公報
しかしながら、上記のような飲食物提供システムにおいて、利用客は、搬送中であって
これから飲食のため自己の座席に取り込むことができる飲食物に関する情報を十分に得る
ことができない。つまり、コンベア上の食器のうち利用客にとって例えば遠くにあるもの
については、食器の存在や食器上の飲食物の種類等を直ちに確認することができない。利
用客にとって確認のため食器の周回を待つことや、店員に飲食物の種類等を確認すること
は不便である。また、利用客の近くに食器があっても、食器上の飲食物の種類等が分から
ない場合もある。さらに、ある利用客が到着を待っている特定商品の食器をその上流にい
る利用客が取り込む可能性もあり、利用客がせっかく待ってもそのことが無駄になる可能
性がある。また、利用客に人気のない飲食物は搬送中に鮮度が落ちたり、余ることにより
廃棄することになる。
そこで、本発明は、コンベア上にある食器すなわち飲食物に関する情報を利用客に対し
て簡易に提示することができ、必要に応じて簡易に予約が可能な物品提供システムやこれ
に組み込まれる移動型容器装置を提供することを目的とする。また、廃棄するゴミの量を
減らすことも他の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る移動型容器装置は、(a)対象物品をそれぞれ
保持するとともに、搬送装置によって搬送されて移動可能な容器本体と、(b)容器本体
に取り付けられ、当該容器本体に対応する対象物品に関する物品情報を保持可能である情
報保持部と、情報を例えば遠隔的に視認可能に表示する表示部と、外部からの指令に基づ
いて動作可能であるとともに表示部の表示動作を制御し情報保持部の有する物品情報に関
連する表示を表示部に行わせる制御処理部とを含む組込ユニットとを備える。
上記移動型容器装置では、制御処理部が、情報保持部の有する物品情報に関連する表示
を表示部に行わせるので、容器本体に保持された対象物品に関する物品情報を容器本体側
の表示部において利用客に視認可能に表示させることができる。これにより、利用客は、
容器本体とともに搬送されている対象物品の種類、産地その他の関連情報や、搬送されて
いる対象物品が予約中であるか否かといった予約情報を含む物品情報を取得することがで
きる。つまり、本発明に係る移動型容器装置を飲食物等の対象物品を搬送しながら提供す
る物品提供システムに組み込むことにより、各利用客は、例えば自己の要求や嗜好に適合
する対象物品、或いは他人との衝突を回避した対象物品、すなわち適切な移動型容器装置
を選択することができるようになる。
また、本発明に係る物品提供システムは、(a)搬送部と、(b)搬送部の搬送路上を
当該搬送路に沿ってそれぞれ搬送される複数の上記移動型容器装置と、(c)搬送部によ
って搬送中の移動型容器装置に設けられた組込ユニットの情報保持部に書き込まれた物品
情報を読取り可能な情報読取り部と、(d)客席側からの指示情報を受け取るための入力
手段を有するとともに、当該入力手段を介して受け取った指示情報に基づいて組込ユニッ
トに対して動作を指令する信号を出力する情報処理手段とを備える。
上記物品提供システムでは、以上で説明した移動型容器装置を用いており、容器本体に
保持された対象物品に関する物品情報等を、客席側からの指示情報に従って容器本体側の
表示部において利用客に視認可能に表示させることができる。よって、各利用客は、容器
本体とともに搬送される対象物品が自己の要求や嗜好に適合しているか否かを判断するた
めの関連情報等を取得することができ、適切な移動型容器装置すなわち対象物品を選択す
ることができるようになる。また、各利用客が対象物品を適切に選択できるようになる結
果として、対象物品を効率的に巡回させ供給することができるようになるので、例えば鮮
度の落ちた食品等である対象物品の廃棄を抑制しゴミの発生量を減らすことにもなる。
本発明の具体的な態様では、上記物品提供システムにおいて、情報保持部及び制御処理
部が、無線読取り型のメモリICによって構成され、情報読取り部が、搬送部の全域をカ
バーする1以上のアンテナを有するとともに、搬送部によって搬送中の複数の移動型容器
装置にそれぞれ設けた複数のメモリICからの物品情報を混信することなく読み取り可能
である。この場合、小型で目立たないメモリICに記録された物品情報を非接触で簡易に
読み取ることができるだけでなく、搬送中の複数のメモリICからの物品情報をアンテナ
を介して同時並行して読み取ることができ、搬送中の対象物品を漏れなく確実に把握して
情報を収集することができる。なお、物品情報の混信を防止する手法として、メモリIC
をアンチコリジョン型のものとするとともに、情報読取り部をこの種のメモリICから物
品情報を読み取るタイプのリーダ装置とすることが考えられる。
本発明の別の態様では、入力手段が、指示情報として対象物品のうち特定種類の品名の
入力を受け付ける。この場合、利用客の指定した品名に対応する容器本体すなわち組込ユ
ニットのみを選択して指令信号を送ることができ、このような容器本体に対して選択的に
他と異なる識別表示を行わせることができる。
本発明のさらに別の態様では、制御処理手段が、入力手段を介して入力された特定種類
の品名に対応する対象物品を保持した移動型容器装置に設けた組込ユニットを動作させて
、表示部に所定の表示(例えば特定色のランプ点灯)を行わせる。この場合、利用客は、
搬送中の移動型容器装置が予約中であるか否かを簡単に判別できる。
本発明のさらに別の態様では、制御処理手段が、特定種類の品名に対応する対象物品を
保持する移動型容器装置が搬送部に複数存在する場合に、当該移動型容器装置のうち、入
力手段の入力に対応する客席の上流で最も近い位置にある移動型容器装置に設けた組込ユ
ニットを動作させて、所定の表示を行わせる。この場合、予約中の特定種類の対象物品の
うち注文を行った利用客に対して先頭にあるもののみが表示の対象となるので、予約を行
っていない他の利用客が過剰に購入等の制限を受けることを防止できる。なお、以上にお
いて、最も近い位置にある移動型容器装置は、1つに限らず複数とすることもできる。ま
た、予約を行っていない他の利用客が誤って予約品を取り込んだ場合は、取り込まれたこ
とを認識することで、直ちに同品種の別の移動型容器装置に予約品の表示をさせることも
できる。
本発明のさらに別の態様では、対象物品の付随的特徴に関する追加情報を情報処理手段
に対し入力するための管理側操作部をさらに備え、情報処理手段が、追加情報に対応する
対象物品を保持する移動型容器装置に設けた組込ユニットを動作させることによって、追
加情報に関連する情報を表示手段に表示させる。この場合、利用客は、客席側で追加情報
の提供を受けることができ、搬送中の対象物品について購入等の参考となる追加情報(具
体的には、例えばお勧め品、お買い得品であること)を得ることができ、利用客による購
入等の便宜を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る物品提供システムである飲食物提供システムを図面に
基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る飲食物提供システムの適用例を示す平面図である。なお、本
実施形態では、飲食物提供システム1を、いわゆる回転寿司の店舗に適用している。
図1に示すように、本飲食物提供システム1は、移動型容器装置としての食器10と、
食器搬送用の搬送部20と、利用客が選択した食器10を置くためのテーブル30と、利
用客に情報を提示するディスプレイ装置103と、利用客が操作する入力手段としての操
作部104とを備える。
食器10としては、皿やカップ、お椀等が用いられている。各食器10上には、寿司や
デザート等を含む対象物品としての飲食物FDが乗せられている。そして、それぞれの食
器10の縁部分には、表示部として、ランプ表示部85が遠隔的に観察可能に設けられて
いる。これらのランプ表示部85は、後に詳述するが、食器10上の飲食物FDが予約有
りの場合やお勧め品等である場合に点灯するようになっている。また、食器10の底面内
部には、メモリICとして、無線読取り型のICタグ80が取り付けられている。このI
Cタグ80は、情報保持部や制御処理部として機能するものであり、電磁波を用いて内蔵
する記憶部の情報を非接触で読み書きしたり、必要な信号処理等を行うことができるよう
になっている。より具体的に説明すると、ICタグ80は、本飲食物提供システム1の制
御系からの飲食物FDに関する情報の遠隔的な書き込みや読み出しに応じたり、同制御系
から遠隔的に受信した指令に応じて上記ランプ表示部85を駆動して点灯、点滅等させる
役割を有する。
搬送部20は、店舗内に環状に配列され搬送路TRを形成するコンベアを備える搬送装
置であり、このコンベアは、ローラ、ベルト等の機械機構を含む。搬送部20は、調理場
と客席とを搬送路TRで結んで飲食物FDを載せた食器10を循環させるものである。つ
まり、搬送部20は、搬送路TRのうち調理場に延在する部分において店員が寿司やデザ
ート等を含む飲食物FDを載せた食器10を載置することにより、テーブル30やカウン
タ席を含む多数の客席に沿って設けられた搬送路TR上を多数の食器10をゆっくりと周
回させる。搬送部20の搬送路TR上の一カ所には、ゲート状のアンテナ212aが設置
されており、このアンテナ212aは、これを通過しつつある食器10のICタグ80に
対し電力を供給することができるとともに、各ICタグ80から信号を取り出すことがで
きるようになっている。また、搬送部20上方には、食器10の搬送路TRに沿ってアン
テナ213aが設置されており、このアンテナ213aは、搬送部20で現在搬送されて
いる全ての食器10に設けたICタグ80に対し電力を供給することができるとともに、
各ICタグ80から信号を取り出すことができるようになっている。
なお、搬送部20は、一般的なコンベアに限らず、食器10を循環的に搬送できる様々
な搬送機構を備えるものとすることができる。なお、アンテナ213aは、単一のものに
限らず、複数のアンテナを複合したものとすることもできる。アンテナ213aを複数の
アンテナ要素の集合体で構成した場合、各アンテナ要素を同時或いは時分割で動作させて
ICタグ80からの記録情報を収集することができる。
テーブル30は、搬送部20に隣接して設けられており、利用客が着席する4つの座席
を有している。テーブル30には、アンテナ52が埋め込まれており、このアンテナ52
は、テーブル30上に載置された複数の食器10のICタグ80に対し電力を供給するこ
とができるとともに、各ICタグ80から信号を取り出すことができるようになっている
。なお、テーブル30は、利用客が飲食物FDを載せた食器10を選択して購入したこと
を意味する抽出場所となっている。
ディスプレイ装置103は、例えば液晶モニタからなる表示装置であり、不図示の制御
装置に駆動されて動作する。ディスプレイ装置103は、アンテナ52等を介して読み取
られたICタグ80すなわち食器10の情報が後述する客席端末装置等によって適宜処理
された結果として、テーブル30における飲食物FDの消費状況情報等を表示する。この
消費状況情報には、料金、名称等が含まれ、テーブル30単位で集計した合計金額、購入
リスト等が、利用客に見易い状態でディスプレイ装置103にリアルタイムで表示される
。さらに、ディスプレイ装置103には、利用客が飲食物FDを予約した場合、飲食物F
Dのリストを予約リストとして表示させることもできる。
なお、ディスプレイ装置103としては、液晶モニタに限らず、EL(Electro Lumine
scent)素子を使用する表示装置、CRT(ブラウン管)を使用する表示装置等を用いる
ことができる。
操作部104は、例えば複数の押しボタンスイッチからなる入力手段であり、利用客の
操作に対応する信号すなわち指示情報を不図示の制御装置に出力する。なお、操作部10
4としては、押しボタンスイッチに限らず、タッチパネルスイッチ等の各種入力装置を用
いることができる。
図2は、飲食物提供システムの制御系部分の構成を示すブロック図である。図示の飲食
物提供システム1は、客席端末装置100と、調理場端末装置200と、管理装置300
とを有している。客席端末装置100は、テーブル30単位或いはカウンタ席ごとに設置
される端末装置100(1),100(2),100(3),100(4),…を含んで
おり、各利用客がテーブル30やカウンタ席で受ける寿司提供のサービスに付随して利用
される。調理場端末装置200は、店員が調理場で操作・使用する端末装置である。管理
装置300は、客席端末装置100及び調理場端末装置200を含め飲食物提供システム
1の全体を統括制御している装置である。なお、これらの装置100,200,300は
、無線LAN(Local Area Network)等のネットワークシステムにより相互に接続されて
いる。
図3(a)は、図2の客席端末装置100(1)の具体的構成を示すブロック図である
。客席端末装置100(1)は、制御部101、記憶部102、ディスプレイ装置103
、操作部104、通信部105、リーダ/ライタ本体51、及びアンテナ52を有して構
成されている。
制御部101は、マイコンチップ等からなる情報処理手段である。この制御部101は
、リーダ/ライタ本体51との間で通信を行って、アンテナ52を介して、食器10に設
けたICタグ80に対して記録情報の読み取りを行わせる。また、制御部101は、リー
ダ/ライタ本体51を介して得た記録情報やこれを加工した処理結果を記憶部102に保
管させる。この処理結果には、飲食物の消費状況情報として、テーブル30で飲食した合
計金額、購入リスト等の情報が含まれている。その他、制御部101は、ディスプレイ装
置103に上記消費状況情報等を含む各種情報を所定のフォーマットで表示させ、或いは
利用客による操作部104の操作の便宜等を図る各種表示をディスプレイ装置103に行
わせることができる。さらに、制御部101は、操作部104から利用客の操作に対応す
る信号を受け取って動作し、システムの利用開始や利用終了等の処理を行うとともに、利
用客が予約したい飲食物FDの名称等の入力を可能にする。なお、制御部101は、通信
部105を介して調理場端末装置200や管理装置300と通信を行って情報を交換でき
るようになっており、管理装置300等を操作する店員に勘定支払いの意思表示をする信
号や、利用客の予約要求内容を含む予約要求情報の信号等を出力することが可能になって
いる。
リーダ/ライタ本体51とアンテナ52とは、ICタグ80用のリーダ/ライタとして
の情報読取り部50を構成している。リーダ/ライタ本体51は、制御部101の指示に
応じて動作しており、利用客が所望の飲食物が載る食器10を搬送部20から取り込んで
テーブル5上に置いた場合に、その食器10に収容されるICタグ80に書込まれた記録
情報を自動的に読み取る。なお、読み取った記録情報は、制御部101によって記憶部1
02に記憶される。
ICタグ80は、既に述べたようにアンチコリジョンタイプのリード/ライトを可能に
するものであり、リーダ/ライタ本体51は、テーブル5上に設定されたアンテナ52の
検出域内に配置された複数のICタグ80を識別しつつ同時に混信なく検出し、それぞれ
のICタグ80から必要な記録情報を読み取ることができる。これにより、テーブル5上
に載置された複数の食器10をリアルタイムで個々に識別することができ、例えばテーブ
ル30上の特定箇所に設けたリーダに食器10を毎回かざしてこれに埋め込まれたICタ
グ80を読み取るといった複雑な作業が不要となる。
図3(b)は、リーダ/ライタ本体51やICタグ80の構造を説明するブロック図で
ある。リーダ/ライタ本体51は、制御回路部51a及び送受信回路部51bで構成され
ている。また、ICタグ80は、アンテナ81、送受信回路部82、制御回路部83、及
び記憶部84で構成されており、制御回路部83は、制御処理部として、ランプ表示部8
5を駆動して適当なタイミングで点灯させ、或いは表示パネル86を駆動して必要な情報
を表示させる。記憶部84は、情報保持部として、制御回路部83の制御下で、飲食物F
Dに関する物品情報やそれに付随する関連情報のほか、お勧め品等であるか否かに関する
追加情報等を保持する。
リーダ/ライタ本体51の送受信回路部51bは、アンテナ52を介して信号を電磁波
に乗せて送信する。ICタグ80側では、送受信回路部82がアンテナ52からの電磁波
をアンテナ81経由で受信する。受信した電磁波により、ICタグ80の送受信回路部8
2は、共振によって電力を発生させ、この電力によりICタグ80の制御回路部83及び
記憶部84を動作させ必要な処理を行う。なお、制御回路部83は、送受信回路部82か
ら受けた電力を利用して、ランプ表示部85や表示パネル86を動作させることもできる
リーダ/ライタ本体51がICタグ80にデータの書込みを行う場合、リーダ/ライタ
本体51は、電磁波中に含まれるコマンドやデータにより記憶部84に必要なデータを書
込む動作を行う。また、リーダ/ライタ本体51がICタグ80からデータすなわち記録
情報の読取りを行う場合、ICタグ80の制御回路部83は、受信した電磁波中に含まれ
るコマンドに応じて、記憶部84に記憶されているデータを電磁波に乗せて送受信回路部
82及びアンテナ81を介して送信する。一方、リーダ/ライタ本体51側では、送受信
回路部51bがアンテナ52を介してICタグ80からの電磁波を受信する。そして、制
御回路部51aは、送受信回路部82が復調した信号から必要な記録情報を取り出す。以
上の動作を行うことにより、リーダ/ライタ本体51は、ICタグ80へのデータの書込
み、または、ICタグ80の記憶するデータの読取りを行う。
図3(c)は、食器10の平面図であり、ICタグ80に付随して設けたランプ表示部
85や表示パネル86といった表示部の外観を説明するものである。これらICタグ80
、ランプ表示部85、及び表示パネル86は、容器本体10aに取り付けられる組込ユニ
ットなっている。ランプ表示部85は、比較的低電力で動作するLED、EL素子等の発
光装置を複数を備えており、食器10が主に搬送部20の搬送路TR上にある際に動作す
る。ランプ表示部85を構成する一組のランプ部85aは、予約中であることを意味する
表示(予約情報)として例えば赤色光を発生し、残った一組のランプ部85bは、お勧め
品やお買い得品であることを意味する表示(追加情報)として例えば青色光を発生する。
また、表示パネル86は、低電力で動作するLCD素子等の表示器であり、食器10上の
飲食物FDの名称、産地、加工法等に関する文字表示(関連情報等を含む種々の情報)を
利用客に分かるように表示する。なお、予約の有無すなわちランプ部85aを点灯するか
否かに関する予約情報と、買い得品やお勧め品であるか否かすなわちランプ部85bを点
灯するか否かに関する追加情報と、表示パネル86に表示すべき関連情報とは、例えばI
Cタグ80の記憶部84に保管される。
なお、以上の説明は、リーダ/ライタ本体51と単一のICタグ80との間の動作に関
するものであったが、リーダ/ライタ本体51と他のICタグ(不図示)との間で行われ
る信号処理も上記と同様である。リーダ/ライタ本体51は、既に説明したようにアンチ
コリジョン機能を利用することで、1つのアンテナ52を介して複数のICタグ80に対
してデータの書込みやデータの読取りを同時並行的に行うことができ、アンテナ52の検
出領域に配置された個々のICタグ80から漏れや重複無く記録情報を読み取ることがで
きる。
また、以上の説明は、特定のテーブル30に設けられる端末装置100(1)について
の説明であったが、他のテーブルに設けられる端末装置100(2),100(3),…
も上記端末装置100(1)と同様の構造を有する。また、以上はテーブル30について
の説明であったが、搬送部20に隣接するカウンタ席にも、端末装置100(1)と同様
の端末装置を設けることができる。
図4(a)に示すように、調理場端末装置200は、制御部201、記憶部202、表
示部203、操作部204、通信部205、ライタ部211、リーダ/ライタ部212、
及びリーダ/ライタ部213を有している。
ここで、制御部201は、例えばコンピュータである演算処理装置等からなる情報処理
手段である。表示部203は、例えば液晶モニタからなる管理用ディスプレイである。操
作部204は、店員が意図する情報を入力するための管理側操作部の一部として機能する
ライタ部211は、調理場に配置されており、店員が食器10を搬送部20に乗せる際
の情報書込に使用される。ライタ部211は、回路的に図3(a)に示す情報読取り部5
0と同様の構造を有しており、ICタグ80との間で電波の送受信を行うためのアンテナ
211aを備える。ライタ部211は、ICタグ80に対して飲食物の情報を書き込むた
めの情報書込み部となっている。
また、リーダ/ライタ部212は、搬送部20で搬送中の食器10を定期的にチェック
する際の情報読込み及び書込みに使用される。つまり、リーダ/ライタ部212は、飲食
物FDの個別的搬送状況つまり搬送路TR上の特定位置の通過タイミングや搬送路TR上
での周回数をチェックするための補助情報読取り部としての役割を有する。リーダ/ライ
タ部212は、回路的に図3(a)に示す情報読取り部50と同様の構造を有しており、
ICタグ80との間で電波の送受信を行うためのアンテナ212aを備える。このアンテ
ナ212aは、既に説明したように搬送部20の搬送路TR上の適所にゲート状に配置さ
れている。なお、リーダ/ライタ部212は、ICタグ80から飲食物FDに関する物品
情報を読み取ったりICタグ80に飲食物FDの物品情報を書き込んだりするための情報
読書部となっている。
また、リーダ/ライタ部213は、搬送部20で搬送中の全ての食器10をチェックす
る際の情報読込みに使用され、さらに特定の食器10に対する情報の書込みに使用される
。リーダ/ライタ部213は、回路的に図3(a)に示す情報読取り部50と同様の構造
を有しており、ICタグ80との間で電波の送受信を行うためのアンテナ213aを備え
る。このアンテナ213aは、既に説明したように搬送部20の上方に配置されている。
なお、リーダ/ライタ部213は、ICタグ80から飲食物の情報を読み取ったりICタ
グ80に飲食物FDの物品情報を書き込んだりするための情報読書部となっている。
リーダ/ライタ部213は、搬送部20で周回中の食器10に設けたICタグ80から
この食器10上の飲食物FDの種類等に関する物品情報を収集する。また、リーダ/ライ
タ部213は、制御部201が食器10上の飲食物FDを利用客によって予約された特定
種類のものであると判定した場合、予約中であることを示すコマンドをICタグ80に送
信し、制御回路部83に対応する動作を行わせるとともに、そのコマンドに対応する予約
情報を記憶部84に記憶させる。また、リーダ/ライタ部213は、制御部201が食器
10上の飲食物FDを例えば店員が操作部204からの入力によって指定したお勧め品や
お買い得品であると判定した場合、お勧め品等であることを示すコマンドをICタグ80
に送信することができる。この場合、ICタグ80では、上記コマンドに対応する動作を
制御回路部83に行わせるとともに、制御回路部83を介してそのコマンドに対応する追
加情報を記憶部84に記憶させる。
調理場端末装置200の本体が設置される調理場においては、店員が寿司ネタを使用し
て寿司を握り、握った寿司(飲食物)を食器10に盛る(載せる)。そして、飲食物を載
せた食器10をライタ部211を収容する載置台に載置する。そして、店員は、載置台上
の食器10に収容されたICタグ80に対して、食器10に載せた飲食物の情報を書込む
操作を行う。詳細には、制御部201が、記憶部202に格納される情報書込み用アプリ
ケーションソフトを読込み、実行することで、表示部203としての液晶モニタに情報書
込み用メニューが表示される。液晶モニタには、操作部204としてのタッチパネルが設
置されており、店員は、液晶モニタに表示される情報書込み用メニューに従って、タッチ
パネルに対して操作入力を行い、書込みに必要な情報を作成する。
制御部201は、操作部204からの操作入力信号に基づき、情報書込み用アプリケー
ションソフトを実行し、ライタ部211を駆動させ、ICタグ80に必要な物品情報を書
込む動作を行う。ICタグ80に書込む物品情報としては、例えば名称(寿司ネタの名前
)、種別(握り、手巻き、お椀など)のほか、天然物か養殖物か、冷凍ものか生ものか、
加工方法(刺身、酒蒸、漬け、酢しめ)、価格、カロリー量、塩分量、栄養素の量(カル
シウムやマグネシウムなどの量、寿司ネタによってはビタミンなどの量)、産地、寿司ネ
タの取得日時、加工日時、加工担当者等の関連情報が挙げられる。このようにして IC
タグ80に物品情報を書込んだ食器10は、対応する飲食物FDを載せた状態で、店員に
より、搬送部20のコンベア上に載置される。なお、制御部201は、ICタグ80に書
込んだ情報などを、通信部205を介して管理装置300に送信する。
なお、店員は、寿司ネタがお勧め品やお買い得品である場合、操作部204を介してそ
の旨を入力することができ、制御部201は、ICタグ80のIDに関連付けてお勧め品
等であることを意味するデータすなわち追加情報を記憶部202に保管するとともに、I
Cタグ80にこのような追加情報を記録する。追加情報は、食器10を搬送路TRに置く
際にICタグ80に記録することもできるが、店員が後発的に搬送路TR上で周回する食
器10のICタグ80に対して操作部204を介して入力することもできる。
また、制御部201は、リーダ/ライタ部212を適当な周期で動作させて、搬送部2
0の一カ所に設けたゲート状のアンテナ212aを通過する食器10をチェックする。食
器10に埋め込まれたICタグ80は、アンテナ212aを通過するごとに通過回数を更
新しながら記録しており、一定以上の第1の通過回数を越えた場合には割引フラグを立て
、第1の通過回数よりも所定だけ大きな第2の通過回数を経た場合には回収フラグを立て
る。アンテナ212aに隣接して設けたゲート表示器207は、制御部201からの指令
信号に基づいて動作しており、リーダ/ライタ部212がアンテナ212aを介して回収
フラグを書き込んだり検出したりした場合にはその旨表示する。アンテナ212aの周辺
には、店員が待機しておりゲート表示器207をチェックしている。店員は、ゲート表示
器207が回収フラグの検出すなわち、回収フラグが立って上限回数を越えて残っている
食器10の通過を表示した場合、食器10を搬送部20のコンベア上から回収する。なお
、以上において食器10を搬送部20から回収する行為は機械化することができる。
また、制御部201は、リーダ/ライタ部213を適当な周期で動作させて、搬送部2
0の搬送路TRに沿って上方に配置されたアンテナ213aで検出される食器10をチェ
ックする。食器10に埋め込まれたICタグ80は、アンテナ213aからの信号に応じ
て動作しており、食器10上の飲食物FDの名称や数量に関する情報を返信する。ここで
、リーダ213のアンチコリジョン機能を利用することで、アンテナ213aを介して複
数のICタグ80に対してデータの書込みやデータの読取りを同時並行的に行うことがで
き、搬送部20の搬送経路上に配置された個々のICタグ80から漏れや重複無く記録情
報を読み取ることができる。制御部201は、リーダ/ライタ部によって得た食器10上
の飲食物FDの名称や数量に関する情報、すなわち現在搬送部20にある多数の食器10
に設けたICタグ80のIDリスト及び付帯データ(すなわち周回状況データ)を記憶部
202に一時的に保管する。このようにして保管された周回状況データは、適当なフォー
マットの表示データに変換されて表示部203に出力される。例えば、搬送部20を巡回
中の食器10上の飲食物FDの種別とその個数とが、店員に見易い状態で表示部203に
リアルタイムで表示される。
また、制御部201は、各端末装置100(2),100(3),100(4),…か
ら予約があった場合に、搬送部20を巡回中のいずれかの食器10上の飲食物FDに該当
するものがあるか否かを判断する。該当する飲食物FDが巡回中の場合、制御部201は
、リーダ/ライタ部213を適宜動作させて、この食器10に設けたICタグ80に対し
て既に説明した予約中の表示を指示するコマンドを送信して記憶部84の予約フラグを立
てるとともにランプ表示部85のうちランプ部85aを点灯させ、予約中であることが利
用客に分かるようにさせる。一方、該当する飲食物FDが巡回中でない場合、制御部20
1は、表示部203を適宜動作させて、搬送部20で巡回していない飲食物FDの予約が
あった旨を注意喚起するように表示させるとともに、予約すなわち注文があった飲食物F
Dの名称や客席の番号等を表示させる。店員は、このような注文に対応して例えば寿司を
握り、握った寿司を食器10に盛って、直接利用客に渡すことができる。
図4(b)に示すように、管理装置300は、制御部301、記憶部302、表示部3
03、操作部304、通信部305、キャッシュドロワ部306、磁気カードリーダ部3
07、及び印刷部308を有して構成されている。
管理装置300は、利用客の飲食した飲食物に対する会計処理を含め店舗の売上などの
管理を行う装置である。また、管理装置300は、利用客の飲食した飲食物の情報を管理
する装置でもある。
制御部301は、操作部304からの操作入力信号に基づいて、キャッシュドロワ部3
06、磁気カードリーダ部307、及び印刷部308を動作させる。なお、管理装置30
0は、通信部305を介して、客席端末装置100及び調理場端末装置200との間で情
報の送受信を行う。また、管理装置300は、客席端末装置100及び調理場端末装置2
00に対して統括制御を行う。
店員は、管理装置300を使用して、客席端末装置100から送信された利用客の飲食
した飲食物に対する累計金額の情報(データ)に基づき会計処理を行うことができる。具
体的には、制御部301が、会計処理時に、客席端末装置100から送信され、記憶部3
02に記憶されている累計金額のデータを読込み、表示部303としての液晶モニタに累
計金額を表示させる。液晶モニタには、操作部304としてのタッチパネルが設置されて
いる。利用客は、累計金額に対応する金銭を店員に払うと、店員は、タッチパネルなどを
操作して、キャッシュドロワ部306を開放させ、金銭の授受を行う。さらに、店員は、
タッチパネルなどを操作して、印刷部308としてのレシートプリンタを動作させ、レシ
ートを発行して会計処理を行う。また、利用客がクレジットカードなどで会計処理する場
合には、磁気カードリーダ部307を利用してクレジットカードの情報を読込み会計処理
を行うこともできる。
図5(a)は、調理場端末装置200におけるリーダ/ライタ部212,213を利用
した周回状況データの作成を説明するフローチャートである。
まず、調理場端末装置200は、リーダ/ライタ部213を適宜動作させて、搬送部2
0上方のアンテナ213aを介して搬送路TR上のすべての食器10すなわちICタグ8
0に対する記録情報の読出しを行って、得られた記録情報を記憶部202に保管する(ス
テップS11)。この際、搬送路TR上には通常多数の食器10が存在しているが、アン
チコリジョン機能を利用することにより、これらに対応する多数のICタグ80を混信す
ることなく個々に検出することができる。
次に、制御部201は、ステップS11において検出されたICタグ80から得た記録
情報に基づいて、搬送路TR上で周回中の飲食物FDに関する周回状況データを作成し記
憶部202に保管する(ステップS12)。搬送路TR上の食器10に埋め込んだ各IC
タグ80は、食器10上の飲食物FDの名称、産地等を記録情報として所有しているので
、検出された全てのICタグ80から得られた記録情報を集計することにより、食器10
搬送路TR上にある飲食物FDの周回状況データを得ることができる。つまり、搬送路T
R上に供給されている全飲食物FDについて得た物品情報に基づいて、ICタグ80のI
Dに対応付けて飲食物FDの種類、産地等の関連情報や予約の有無といった予約情報を含
めた一群のデータすなわち周回状況データを得ることができる。ここで、新規に検出され
たICタグ80や検出が終了したICタグ80のみをチェックして周回状況データを修正
することもできる。なお、新規に検出されたICタグ80に関する情報は、店員が搬送路
TR上に新たに載置した食器10に対応するものであり、検出が終了したICタグ80に
関する情報は、利用客が客席に取り込んだ食器10に対応するものである。
次に、調理場端末装置200は、リーダ/ライタ部212を適宜動作させて、搬送部2
0の搬送路TRの一箇所に設けたアンテナ207を介して食器10すなわちICタグ80
に対する記録情報の読出しを行って、得られた通過情報を記憶部202に保管する(ステ
ップS13)。
次に、制御部201は、ステップS13において検出された食器10すなわちICタグ
80について位置情報の修正値を算出する(ステップS14)。ところで、店員が食器1
0を搬送路TR上に載置する場所は決まっており、食器10が搬送路TR上載置されてア
ンテナ213aによって新規のICタグ80が検出された段階で食器10の搬送路TR上
のおおよその投入位置が分かり、それからの経過時間に基づいて食器10の搬送路TR上
のおおよその座標位置が分かる。しかしながら、搬送路TRのコンベアの移動速度は必ず
しも正確でなく、人為的に食器10が移動される場合もある。このため、アンテナ207
の通過時刻を利用して、食器10の搬送路TR上の座標位置すなわち位置情報の修正値を
算出している。したがって、アンテナ207の通過時刻をチェックしなくても食器10の
搬送路TR上の座標位置がほぼ正確に特定される場合、上記ステップS13,S14等に
おける処理は不要となる。
次に、制御部201は、ステップS14で修正された位置情報に基づいて、ステップS
12で得た周回状況データの更新を行う(ステップS15)。具体的には、周回状況デー
タに対して、アンテナ207を通過した食器10に関する位置情報の修正を施して、周回
状況データ(特に位置情報)の修正を行う。
以上のステップS11〜S15で説明した動作は、例えば店員が管理装置300を操作
して飲食物提供システム1の動作を停止するまで繰り返される。
図5(b)は、調理場端末装置200におけるリーダ/ライタ部213を利用した食器
10の表示状態の管理を説明するフローチャートである。
まず、調理場端末装置200の設けた制御部201は、通信部205を介して各端末装
置100(1),100(2),100(3),100(4),…との間で通信を行って
、利用客側から特定種類の飲食物FDに関する予約要求情報の送信があったか否かをチェ
ックして、記憶部202に保管された予約情報の更新を行う(ステップS21)。
制御部201は、ステップS21のチェック結果として新規の予約があったと判断した
場合、次のステップS22を経て、予約ランプ点灯のコマンドを出力するが(ステップS
23)、ステップS21のチェック結果として新規の予約がなかったと判断した場合、予
約ランプ点灯のステップS23を省略する。
ステップS23において、制御部201は、記憶部202に保管した周回状況データを
参照して、搬送路TR上において予約した利用客の座席に最も近い上流側の対応する食器
10を検索する。つまり、利用客の予約した飲食物FDの種類に対応するICタグ80の
リストを準備し、その中で最も各席に近い食器10をその位置情報に基づいて選択する。
制御部201は、こうして選択した食器10に設けたICタグ80に対してランプ部85
aの点灯を指令するコマンドを出力し、対応するICタグ80側では、記憶部84の予約
フラグを立ててその食器10に設けたランプ部85aを点灯させ、予約中であることを示
す所定の表示を行わせる。この表示は、予約した利用客にとっては、自己の予約を確認し
て周回を待つことを意味し、予約した以外の利用客にとっては、他の利用客による先約を
確認して購入の制限を受けたことを意味する。また、ICタグ80は、制御部201から
のコマンドに含まれる座席情報に基づいて、ランプ部85aを点灯させた食器10の予約
先の座席番号を表示パネル86に表示させる。なお、同一品種を複数の利用者が予約した
場合は1つの移動型容器装置に複数の座席番号を表示させても良い。この場合は、予約さ
れただけの食器を取り込んだ時点で周回中の移動型容器装置の表示をまだ取り込んでいな
い利用客の座席番号だけにする事で効率的な管理ができる。
この際、搬送路TR上の食器10のうち他の利用客が予約済みの食器10については、
周回状況データにその旨登録されており、今回点灯させる食器10から予め除外される。
また、搬送路TR上に予約を受け付けた食器10がない場合、制御部201は、表示部2
03を適宜動作させて、巡回していない飲食物FDの予約すなわち注文があった旨と、予
約すなわち注文があった飲食物FDの名称や客席の番号等の注文情報とを表示させる。
なお、利用客の予約した飲食物FDが同一種類で複数個の場合、制御部201は、周回
状況データを参照して、予約した利用客の座席に上流側にある同種類の飲食物FDを載置
した複数の食器10のうち、先頭側から予約数に対応する複数個の食器10を選択して、
これらの食器10に設けたICタグ80に対して予約ランプ点灯の指令コマンドを送信す
る。
次に、制御部201は、周回状況データを参照して、予約ランプを点灯させた食器10
のいずれかが利用客の座席に近づいたか否かを判定する(ステップS24)。つまり、制
御部201は、周回状況データを参照して、予約ランプを点灯させた食器10の位置情報
から食器10が予約者の客席に近接したか否かを判定する。予約者の客席に近接したか否
かは、例えば客席の0.5〜1m前に到達したタイミングとする。なお、制御部201は
、ステップS24で客席に近接した予約済みの食器10があったと判断した場合、次のス
テップS25に進んでランプ部85aの点滅のコマンドを出力するが、ステップS24で
客席に近接した予約済みの食器10がなかったと判断した場合、次のステップS25を省
略する。
制御部201は、ステップS25において、ステップS24で予約者の客席に近接した
と判定された食器10に設けたICタグ80に対してランプ部85aの点滅を指令するコ
マンドを出力し、対応するICタグ80側では、その食器10に設けたランプ部85aを
点滅させ、予約客に近接したことを示す表示を行わせる。
次に、制御部201は、周回状況データを参照して、予約ランプを点滅させた食器10
のいずれかが利用客の座席を通過したか否かを判定する(ステップS26)。つまり、制
御部201は、周回状況データを参照して、予約ランプを点滅させた食器10の位置情報
から食器10が予約者の客席を通過したか否かを判定する。なお、制御部201は、ステ
ップS26で客席を通過した予約済みの食器10があったと判断した場合、次のステップ
S27に進んでランプ部85aの消灯のコマンドを出力するが、ステップS26で客席を
通過した予約済みの食器10がなかったと判断した場合、次のステップS27を省略する
制御部201は、ステップS27において、ステップS26で予約者の客席を通過した
と判定された食器10に設けたICタグ80に対してランプ部85aの消灯を指令するコ
マンドを出力し、対応するICタグ80側では、その食器10に設けたランプ部85aを
消灯させ、予約解除を示す表示とする。
次に、制御部201は、記憶部202の周回状況データを参照して、買い得品やお勧め
品であることを意味する追加情報の書込み(追加や変更)が店員によってなされたか否か
をチェックする(ステップS28)。なお、制御部201は、ステップS28で追加情報
の書込があったと判断した場合、次のステップS29に進んでランプ部85bの点灯又は
消灯のコマンドを出力するが、ステップS28で追加情報の書込がなかったと判断した場
合、次のステップS29を省略する。
制御部201は、ステップS29において、ステップS28で追加情報の書込があった
と判定された食器10に設けたICタグ80に対してランプ部85bの点灯又は消灯を指
令するコマンドを出力し、対応するICタグ80側では、その食器10に設けたランプ部
85bを動作させ、お勧め品やお買い得品となったことやそうでなくなったことを表示さ
せる。
以上のステップS21〜S29で説明した動作は、例えば店員が管理装置300を操作
して飲食物提供システム1の動作を停止するまで繰り返される。
図6は、客席端末装置100を構成する1つの端末装置100(1)が行う一連の処理
を説明するフローチャートである。なお、図7は、客席端末装置100(1)の表示部1
03による表示例を具体的に説明する図である。
まず、端末装置100(1)に設けた制御部101は、制御部101は、リーダ/ライ
タ本体51を適宜動作させて、テーブル30に設けたアンテナ52を介して新しい食器1
0すなわち未検知のICタグ80に対する記録情報の読み取りを行う(ステップS31)
。なお、一度検出されたICタグ80については、ICタグ80や端末装置100(1)
のいずれかに履歴を残して置くことができ、重複検出が回避される。
いずれかのICタグ80から記録情報が読み出せた場合、制御部101は、この記録情
報を一旦記憶部102に保管するとともに、前回までの集計で得た累計金額を記憶部10
2から読み出す。さらに、制御部101は、上記累計金額と、ステップS31で検出した
ICタグ80に対応する寿司等の飲食物の単価とに基づいて現時点の累計金額を計算し、
この集計結果を記憶部102に記録する(ステップS32)。なお、新しいICタグ80
が検出されなかった場合、ステップS32以下の累計表示に関する処理は行わない。
次に、制御部101は、ステップS32で得たテーブル累計金額を表示する画像を準備
する。この画像は、表示部103に所定のフォーマットで表示された利用状況情報画像の
対応箇所の書換えに利用される。つまり、表示部103に表示された利用状況情報画像の
うち累計金額の欄が更新された画像に書き換えられる(ステップS33)。図7に例示さ
れるように、表示部103の表示画面DPAに表示された利用状況情報には、テーブル番
号とともにテーブル累計金額の表示TCが含まれる。
次に、制御部101は、ステップS31でこれまで記憶部102に蓄積してきた記録情
報を読み出すことによって、今回までに取り込んだ食器10の購入リストを準備し、この
購入リストすなわち皿リストを表示する画像を準備する。この画像は、表示部103に所
定のフォーマットで表示された利用状況情報画像の対応箇所の書換えに利用される。つま
り、表示部103に表示された利用状況情報画像のうち皿リストの欄が更新された画像に
書き換えられる(ステップS34)。結果的に、表示部103の表示画面DPAに表示さ
れた利用状況情報には、今回の予約内容を反映した皿リストすなわち購入品リストDLが
表示される。
次に、制御部101は、操作部104から予約を要求する信号が入力されたか否かを判
断する(ステップS35)。なお、制御部101は、ステップS58で予約要求があった
と判断した場合、次のステップS36に進んで予約を受け付けるが、ステップS35で予
約要求がなかったと判断した場合、次のステップS36を省略する。
制御部101は、ステップS36において、表示部103に予約情報書込み用メニュー
が表示させ、利用客は、表示部103に表示される情報書込み用メニューに従って、操作
部104を介しての希望する寿司ネタ等の品名の入力を行い、所望の予約を行う。この際
、前回までに予約した予約リストを記憶部102から読み出すとともに今回の追加分に付
加する予約リストの更新を行う。また、制御部101は、このように更新された予約リス
トを表示する画像を準備する。この画像は、表示部103に所定のフォーマットで表示さ
れた利用状況情報画像の対応箇所の書換えに利用される。つまり、表示部103に表示さ
れた利用状況情報画像のうち予約リストの欄が更新された画像に書き換えられる。結果的
に、表示部103の表示画面DPAに表示された利用状況情報には、今回の予約内容を反
映した予約リストRLが表示される。
以上のステップS31〜S36で説明した動作は、例えば利用客が操作部104を押し
たり、店員が管理装置300を操作して会計処理を開始したりするまで繰り返される。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されず
、種々の変更や改良などを加えることが可能である。
例えば、上記実施形態の飲食物提供システム1は、回転寿司の店舗に適用した場合につ
いてのものであるが、寿司に限らず、ケーキや焼肉用の肉など、様々な飲食物を扱う店舗
に適用することができる。
また、上記実施形態では、リーダ/ライタ部213すなわちアンテナ213aを利用し
て、搬送路TR上の食器10すなわちICタグ80からの情報を一括して取り込んでいる
が、アンテナ213aを複数に分割し、搬送路TR上に沿って適当な間隔で配列すること
により、搬送路TR上の食器10の位置を直接的にリアルタイムで判定することができ、
ランプ表示部85による予約の表示に活用することができる。
本発明の一実施形態に係る飲食物提供システムの適用例を示す平面図である。 飲食物提供システムの制御系の全体構成図である。 (a)は、図2のうち客席端末装置の具体的構成を示すブロック図であり、(b)は、リーダ/ライタ本体及びICタグの構造を説明するブロック図であり、(c)は、食器の外観等を説明する図である。 (a)は、調理場端末装置の構成図であり、(b)は、管理装置の構成図である。 (a),(b)は、調理場端末装置の主な動作を説明するフローチャートである。 (a),(b)は、客席端末装置の主な動作を説明するフローチャートである。 客席端末装置の表示部による一表示例を説明する図である。
符号の説明
1…飲食物提供システム、 5…テーブル、 10…食器、 20…搬送部、 30
…テーブル、 30a〜30d…座席領域、 50…情報読取り部、 51…リーダ/ラ
イタ本体、 51a…制御回路部、 51b…送受信回路部、 52…アンテナ、 80
…ICタグ、 81,212a,213a,…アンテナ、 82…送受信回路部、 83
…制御回路部、 84…記憶部、 85…ランプ表示部、 85a…ランプ部、 85b
…ランプ部、 100…客席端末装置、 101…制御部、 102…記憶部、 103
…表示部、 104…操作部、 105…通信部、 200…調理場端末装置、 300
…管理装置、 FD…飲食物

Claims (7)

  1. 対象物品をそれぞれ保持するとともに、搬送装置によって搬送されて移動可能な容器本
    体と、
    前記容器本体に取り付けられ、当該容器本体に対応する対象物品に関する物品情報を保
    持可能である情報保持部と、情報を視認可能に表示する表示部と、外部からの指令に基づ
    いて動作可能であるとともに前記表示部の表示動作を制御し前記情報保持部の有する物品
    情報に関連する表示を前記表示部に行わせる制御処理部とを含む組込ユニットと、
    を備える移動型容器装置。
  2. 搬送部と、
    前記搬送部の搬送路上を当該搬送路に沿ってそれぞれ搬送される複数の請求項1記載の
    移動型容器装置と、
    前記搬送部によって搬送中の移動型容器装置に設けられた前記組込ユニットの前記情報
    保持部に書き込まれた前記物品情報を読取り可能な情報読取り部と、
    客席側からの指示情報を受け取るための入力手段を有するとともに、当該入力手段を介
    して受け取った指示情報に基づいて前記組込ユニットに対して動作を指令する信号を出力
    する情報処理手段と、
    を備える物品提供システム。
  3. 前記情報保持部及び前記制御処理部は、無線読取り型のメモリICによって構成され、
    前記情報読取り部は、前記搬送部の全域をカバーする1以上のアンテナを有するとともに
    、前記搬送部によって搬送中の前記複数の移動型容器装置にそれぞれ設けた複数のメモリ
    ICからの前記物品情報を混信することなく読み取り可能である請求項2記載の物品提供
    システム。
  4. 前記入力手段は、前記指示情報として、対象物品のうち特定種類の品名の入力を受け付
    ける請求項2及び請求項3のいずれか一項記載の物品提供システム。
  5. 前記情報処理手段は、前記入力手段を介して入力された前記特定種類の品名に対応する
    対象物品を保持した移動型容器装置に設けた組込ユニットを動作させて、前記表示部に所
    定の表示を行わせる請求項4記載の物品提供システム。
  6. 前記情報処理手段は、前記特定種類の品名に対応する対象物品を保持する移動型容器装
    置が前記搬送部に複数存在する場合に、当該移動型容器装置のうち、前記入力手段の入力
    に対応する客席の上流で最も近い位置にある移動型容器装置に設けた組込ユニットを動作
    させて、前記所定の表示を行わせる請求項5記載の物品提供システム。
  7. 対象物品の付随的特徴に関する追加情報を前記情報処理手段に対し入力するための管理
    側操作部をさらに備え、前記情報処理手段は、前記追加情報に対応する対象物品を保持す
    る移動型容器装置に設けた組込ユニットを動作させることによって、前記追加情報に関連
    する情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか
    一項記載の物品提供システム。
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