JP2007175174A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体を目立つようにして遊技者に注目させ、可動体の演出動作を楽しませることで、遊技者の興趣が低下するのを防止することのできる遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機に、上下方向に移動する第一昇降部材470から外部へ延びる配線コード771の所定位置に備えられた配線バンド772と、配線バンド772が通過不能で配線コード771が通過可能な第一通過部774及び第二通過部775とを有し、第一通過部774と第二通過部775との間に配線バンド772が配置されるように、配線コード771を第一通過部774及び第二通過部775に挿通させて第一昇降部材470と装飾可動体ユニットカバー435との間で配線コード771に所定の弛みを持たせて保持する配線保持手段770を具備させる。
【選択図】図52

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機(一般的に「パチンコ機」とも称する)や回胴式遊技機(一般的に「パチスロ機」とも称する)等の遊技機に関するものである。
従来より、パチンコ機等の遊技機において、遊技球等の遊技媒体が打ち込まれる遊技領域を有した遊技盤を備えている。この遊技盤の適宜箇所に障害釘、風車、及び入賞口が設けられていると共に、入賞口に入賞しなかった遊技媒体を遊技領域外へ排出するアウト口とが備えられており、入賞口に遊技媒体が入賞すると、所定数の遊技媒体が払出されるようになっている。また、遊技盤に、様々な演出画像を表示可能な演出表示装置を更に備えたものが知られている。
この種の遊技機では、遊技状態に応じて演出表示装置に様々な演出画像を表示させることで、入賞への期待感等を持たせて、遊技者の興趣を高められるようにしている。また、演出表示装置に加えて、機械的に上下方向に移動する可動体を備えたり(例えば、特許文献1)、前後方向に回動移動する可動体を備えたりして(例えば、特許文献2)、演出画像による演出だけでなく可動体の動きによる演出も行うことで、より遊技者の興趣が高められるようにしたものも提案されている。
特開2004−065528号公報 特開2005−040441号公報
しかしながら、従来の遊技機では、遊技者に注目させたい可動体の大きさや移動量が比較的小さく、可動体に演出動作をさせても、遊技者に気付かれなかったり、演出動作が判り辛かったりして、遊技者によって、可動体の動きを楽しむことができず、興趣を低下させてしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、可動体を目立つようにして遊技者に注目させ、可動体の演出動作を楽しませることで、遊技者の興趣が低下するのを防止することのできる遊技機の提供を課題とするものである。
手段1:遊技機において、
「上下方向に延在する誘導部材と、
該誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、
該被誘導部材に保持される可動体と、
該可動体に配置される発光手段、又は、前記被誘導部材に配置され前記可動体を所定軸周りに回動させる回動手段の少なくとも一方と、
前記可動体と共に前記被誘導部材を前記誘導部材に誘導案内された状態で移動させる移動手段と、
基端が前記発光手段又は前記回動手段の少なくとも一方に接続され、先端が前記移動手段によって移動する前記被誘導部材から外部へと延び出す配線コードと、
該配線コードの途中を、前記被誘導部材が移動可能となるように保持する配線保持手段と
を具備する」ものであることを特徴とする。
ここで、「誘導部材」としては、被誘導部材を所定方向に誘導できるものであれば良く、「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に連続して延びるもの」、「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に不連続で延びるもの(所定の間隔で配置されるもの)」、等が挙げられる。なお、「誘導案内」としては、誘導部材と被誘導部材とが互いに摺動することで案内されるものや、何れかが転動することで案内されるもの等を挙げることができる。なお、「誘導部材」の素材としては、「樹脂」、「金属」、「セラミックス」、「ガラス繊維強化樹脂や炭素繊維強化樹脂などの複合材」、等が挙げられる。
また、「可動体」としては、「遊技媒体と接触するように配置され、遊技媒体の動きを変化させることのできる役物可動体」、「遊技媒体とは接触しないように配置され、動きにより演出を行うことのできる装飾可動体」、等が挙げらる。なお、可動体を、第一可動体、第二可動体、・・・のように複数備えるようにしても良い。
また、「発光手段」としては、「白熱ランプ」、「蛍光灯」、「LED」、「エレクトロルミネセンス(EL)」、「ネオンランプ」、「ナトリュウムランプ」、「キセノンランプ」、等があげられ、発光手段の発光により「所定形状のレンズ部材(装飾部材)が発光するもの」、「図柄等が表示されるもの」、「表示態様が変化するもの」、「動画が表示されるもの」、等が挙げられる。
更に、「回動手段」としては、「モータの回転により回動するもの」、「ソレノイドのプランジャが進退することで回動するもの」、「シリンダのピストンが進退することで回動するもの」、等が挙げられる。なお、モータ、シリンダ及びピストン等の駆動部により直接回動するものとしても良いし、駆動部の駆動が、ギヤ、リンク機構等の伝達手段を介して間接的に回動するものであっても良い。
また、「移動手段」としては、「誘導部材の延在方向に離反して配置されたスプロケットを含むプーリと、プーリに巻き掛けられるチェーンを含むベルトとを有し、プーリの回転によりベルトと共に移動させるもの」、「誘導部材の延在方向に延びるネジ部材と、ネジ部材と螺合するナット部材とを有し、ネジ部材とナット部材とを互いに相対回転させることで移動させるもの」、「誘導部材の延在方向に進退するプランジャを有したソレノイド、又はピストンを有したシリンダ装置により移動させるもの」、「誘導部材の延在方向に延びるリニアモータにより移動させるもの」、等が挙げられる。なお、移動手段としてベルトやチェーンを用いたものとした場合、移動速度を速くすることができインパクトの高められるものとすることができる。また、移動手段としてネジ部材等を用いたものとした場合、位置決め精度が高く、繊細な動きをさせることができる。
また、「配線コード」としては、「複数本の導電性の細線を絶縁体により被覆したもの」、「導電性の線材を絶縁体により被覆したもの」、「同軸状に導電体と絶縁体を交互に配置したもの(所謂、同軸ケーブル)」、等が挙げられる。なお、「配線コード」は、単線であっても良いし、複数の線であっても良い。また、配線コードは、動き易いように柔軟性の高いものを用いることが望ましい。
更に、「配線保持手段」としては、「配線コードを被誘導部材と所定位置との間で所定量の遊び(弛み)を持たせた状態で保持するもの」、「配線コードを被誘導部材の移動に伴って繰り出したり収容したりするもの」、等が挙げられる。なお、「配線保持手段として所定量の弛みを持たせるもの」としては、「配線コードの所定位置に大径部を形成し、その大径部を孔等の通過部に当接させることで保持して弛みを持たせるもの」、「配線コードの所定位置を巻き回したり、複数回屈曲させたりして保持して弛みを持たせるもの」、等が挙げられる。
ところで、従来の遊技機では、可動体が単に所定方向に移動するだけであったので、移動だけでは可動体による演出が単調なものとなり、遊技者によっては飽きてしまい、興趣を低下させてしまう恐れがあった。そこで、可動体に発光手段を備えて、可動体を発光させることで、可動体の動きによる演出だけでなく、発光手段の光による演出も行うことができ、より多彩な演出表現によって飽き難くすることが考えられる。しかしながら、この場合、可動体に備えられた発光手段に電気を供給する必要があり、そのための配線コードが可動体から延びだすこととなって、可動体の移動により配線コードが絡まったり、可動体の移動の邪魔になったりして、可動体の移動を阻害して可動体に所望の演出動作をさせることができなくなる恐れがある。
また、従来の遊技機では、可動体の動きが上下方向のみの動きであったり、前後方向に回動する動きのみであったりと、その移動方向が一方向であるので、可動体の動きが単純な動きとなり、その可動体の動きによる演出を見慣れてしまうことで遊技者によっては、可動体の動きに飽きてしまい、遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。そこで、可動体を保持する被誘導部材に、可動体を所定軸周りに回動させる回動手段を備えることで、可動体が直線的に移動するだけでなく、所定軸周りにも回転することができ、可動体の動きをより複雑な動きとすることが可能となり、より演出効果の高い動きができるようにすることが考えられる。しかしながら、この場合、被誘導部材に備えられた回動手段としてのソレノイドやモータ等に電気を供給する必要があり、そのための配線コードが被誘導部材から延びだすこととなって、その配線コードが可動体の移動を阻害して上記の可動体に発光手段を備えるようにした場合と同様の問題が発生する恐れがある。
手段1の構成によると、上下方向に延在する誘導部材と、誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、被誘導部材に保持される可動体と、可動体に配置される発光手段、又は、可動体を所定軸周りに回動させる回動手段の少なくとも一方と、被誘導部材を誘導部材に誘導案内された状態で移動させる移動手段と、基端が発光手段又は回動手段の少なくとも一方と接続され先端が被誘導部材から外部へ延びる配線コードと、配線コードの途中を被誘導部材が移動可能となるように保持する配線保持手段とを備えたものである。
これにより、被誘導部材が移動できるように配線コードを保持しているので、被誘導部材の移動によって配線コードが絡まったり、配線コードが誘導部材や移動手段に接触して被誘導部材の移動を阻害したりして、被誘導部材の移動の妨げになるのを防止することが可能となり、被誘導部材つまり可動体を良好に移動させることができ、可動体に所望の演出動作をさせて目立つようにして遊技者に注目させ、可動体の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、被誘導部材が移動できるように配線コードを保持している、つまり、被誘導部材が移動しても配線コードに被誘導部材の移動を妨げるような力がかからないので、発光手段や回動手段と接続された配線コードに無理な力が係って、接続が解除されたり、配線コードが断線したりして、発光手段や回動手段が作動しなくなるのを防止することができ、確実に可動体に所望の演出動作をさせることができる。なお、例えば、配線コードの先端側が接続コネクタ等を介して中継基板等に接続されていても、被誘導手段の移動による動きが配線保持手段に保持された所定位置から先端側へは伝わることがなく、配線コードの先端側の接続が良好な状態に維持することができる。
また、被誘導部材から配線コードを延びださせても被誘導部材つまり可動体を良好に移動させることができるので、配線コードが接続される発光手段又は回動手段の少なくとも一方を備えても問題なく可動体を移動させることができ、発光手段や回動手段を備えることでより興趣の高められるものとすることができる。例えば、発光手段を備えたものとした場合、可動体を発光させることができるので、可動体の動きによる演出だけでなく、光による演出も行うことができ、より遊技者に注目させることが可能となると共に、多彩な演出表現をすることで飽き難いものとすることができ、遊技者を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。一方、回動手段を備えたものとした場合、可動体が上下方向に移動するだけでなく、所定軸周りにも回転することができるので、可動体の動きをより複雑な動きとすることが可能となり、より演出効果の高い動きをさせることで、遊技者を可動体に注目させてその動きを楽しませることができ、興趣が低下するのを防止することができる。なお、発光手段及び回動手段の両方を備えたものとした場合、夫々の相乗効果によって、より強く可動体に注目させることができると共に、遊技者を楽しませることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
更に、可動体を上下方向に移動させるようにしているので、これにより、遊技領域を流下する遊技媒体の流れ方向と略同じ上下方向に移動し、遊技媒体と可動体との間での遊技者の目線移動がし易く早期に遊技者が疲労するのを抑制することができ興趣が低下するのを防止することができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記配線保持手段は、
前記配線コードの所定位置に備えられ該配線コードの外径よりも大径の大径部と、
該大径部が通過不能とされ且つ前記配線コードが通過可能とされた第一通過部と、
該第一通過部と隣接して配置され、前記大径部が通過不能とされ且つ前記配線コードが通過可能とされた第二通過部とを備え、
前記配線コードは、
前記第一通過部と前記第二通過部との間に前記大径部が配置されるように、前記第一通過部及び前記第二通過部に挿通され、前記被誘導部材との間で所定量の弛みを持たせた状態で保持されている」ものであることを特徴とする。
ここで、「大径部」としては、「配線コードにバンド状のもの(例えば、配線バンド)を巻きつけて固定することで形成されるもの」、「配線コードの被覆材を部分的に大径に形成したもの」、等が挙げられる。
また、「第一通過部」及び「第二通過部」としては、「所定方向に延びるスリット状のもの」、「配線コードのみが通過可能とされた穴状のもの」、等が挙げられる。また、それらスリット状や穴状のものに、開放部を形成してその開放部を介して配線コードを各通過部に挿通させるようにしても良く、これにより、各通過部へ配線コードを容易に挿通させることができ、手間を簡略化することができる。
手段2の構成によると、配線保持手段を、配線コードの所定位置に備えられた大径部と、大径部が通過不能とされ配線コードが通過可能とされた第一通過部及び第二通過部とで構成し、大径部を挟んで配線コードを夫々第一通過部及び第二通過部に挿通して、被誘導部材との間で配線コードに所定量の弛みを持たせるようにしたものである。
これにより、配線コードが引っ張られたり、押されたりしても、第一通過部又は第二通過部の開口部に大径部が当接して配線コードの移動が阻止され、被誘導部材が移動しても配線コードの弛みを当初の所定量に維持することができるので、配線コードが繰り出されて当初の所定量以上に弛んでしまったり、配線コードが押されて所定量の弛みが少なくなったりして、被誘導部材の移動によって配線コードが絡み易くなったり被誘導部材の移動を阻害したりするのを防止することができ、被誘導部材つまり可動体を良好に移動させることが可能となり、可動体に注目させて、遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
手段3:手段2の構成において、
「前記第一通過部及び前記第二通過部は、
略同一方向に延びたスリット状に形成されている」ものであることを特徴とする。
手段3の構成によると、第一通過部と第二通過部とを同一方向に延びるように形成されたスリット状としたものである。これにより、第一通過部及び第二通過部を単なる円形の穴状のものとした場合と比較して、開口部の面積が広くなり、第一通過部や第二通過部に配線コードを挿通し易くすることができ、作業性を向上させることができる。
また、スリットの延びる方向を適宜選択することで、被誘導部材の移動に伴って、配線コードが挿通される位置を変化させることができるので、例えば、スリットの延びる方向を被誘導部材の移動方向と同一方向とした場合、被誘導部材の移動と共にスリット内で配線コードを移動させることができるので、配線コードの弛み量を所定範囲内とすることができ、配線コードが被誘導部材の移動の妨げとなるのを防止して、被誘導部材つまり可動体を良好に移動させることが可能となり、可動体に注目させて遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
手段4:手段2又は手段3の構成において、
「前記配線保持手段は、
前記第一通過部と前記第二通過部とを連通させ、前記大径部が通過可能とされた連通部を更に備えている」ものであることを特徴とする。
ところで、第一通過部及び第二通過部が閉じられた孔(スリット状を含む)として形成されていると、配線保持手段に配線コードを保持させるために、配線コードの両端を第一通過部及び第二通過部に通過できる状態とする必要がある。つまり、配線コードの両端が未接続、又は接続コネクタが未装着の状態とし、配線コードを第一通過部及び第二通過部に挿通させた後に配線コードの先端を基板等に接続したり、接続コネクタを装着したりしなければならず、手間のかかるものとなる恐れがある。
手段4の構成によると、配線保持手段に第一通過部と第二通過部とを連通し大径部が通過可能とされた連通部を備えたものである。これにより、配線保持手段の一方側に配線コードを配置した状態で、配線コードに備えられた大径部を連通部に挿通した上で、大径部の両側の配線コードを第一通過部及び第二通過部内に夫々移動させることで、配線コードを配線保持手段に保持することができる。つまり、配線コードの両端に接続コネクタが装着されていたり、基板等に接続されていたりしても配線保持手段の一方側から配線コードを容易に保持させることができ手間を簡略化することができると共に、予め両端に接続コネクタ等が接続された配線コードを用いることができ。また、配線保持手段の他方側(大径部の配置される側)に誘導部材や被誘導部材等の部材が配置されて作業スペースが狭い場合でも、簡単に配線コードを保持させることができる。
手段5:手段2から手段4までの何れか一つの構成において、
「前記配線保持手段は、
前記第一通過部と前記第二通過部と間で、少なくとも前記大径部が配置される側に突出する突出部を更に備えている」ものであることを特徴とする。
手段5の構成によると、大径部が配置される第一通過部と第二通過部との間に突出部を備えたものである。これにより、例えば、第一通過部及び第二通過部を夫々スリット状とした場合、大径部が突出部と当接することで大径部が突出部を越えて移動し難くすることができるので、大径部つまり配線コードがスリットに沿って移動するのを防止することができる。特に、第一通過部と第二通過部とを連通する連通部を備えたものの場合、突出部により大径部が連通部に移動するのを防止することが可能となり、大径部が連通部に移動して配線コードが配線保持手段から外れて配線コードが大きく弛んで被誘導部材つまり可動体の移動が阻害されるのを防止することができる。
手段6:手段2から手段5までの何れか一つの構成において、
「前記配線保持手段は、
前記第一通過部又は前記第二通過部の何れかに隣接して配され、前記配線コードの先端に取付けられた接続コネクタが通過可能なコネクタ通過部を更に備えている」ものであることを特徴とする。
手段6の構成によると、第一通過部又は第二通過部に隣接して配線コードの先端に取付けられた接続コネクタが通過可能なコネクタ通過部を備えたものである。これにより、配線コードの先端に接続コネクタが取付けられていても、コネクタ通過部を通して簡単に配線保持手段を備えた部材の一方側から他方側に配線コードを通すことができると共に、配線保持手段が備えられる部材をカバー状の部材とすることもできる。
手段7:手段2から手段6までの何れか一つの構成において、
「前記配線保持手段の前記大径部は、
前記配線コードに固定された配線バンドにより形成されている」ものであることを特徴とする。
手段7の構成によると、配線バンドによって配線コードに大径部を形成するようにしたものである。これにより、配線コードの所定位置に配線バンドを巻き付け固定するだけで簡単に大径部を形成することができる。なお、配線バンドとしては、配線コードに巻き付け固定した際に、配線コードの延びる方向に移動し難いものとすることが望ましく、一般市販品を用いることでコストを低減させることができる。
手段8:手段1から手段7までの何れか一つの構成において、
「前記配線保持手段が備えられ、少なくとも前記誘導部材、及び前記移動手段を覆うカバーを更に具備する」ものであることを特徴とする。
ところで、誘導部材や移動手段等に埃やゴミ等が付着することで、それらの可動部分での抵抗が大きくなったり、それらが引っ掛かって可動部分が動かなくなったりして、被誘導部材つまり可動体の移動に問題が発生する恐れがある。
手段8の構成によると、誘導部材や移動手段を覆うカバーを備え、そのカバーに配線保持手段を備えるようにしたものである。これにより、誘導部材や移動手段がカバーに覆われた状態となるので、外部から埃やゴミ等が誘導部材や移動手段等に付着するのを防止することができ、埃やゴミの付着により被誘導部材つまり可動体の移動に問題が発生するのを防止して、可動体を良好に移動させることができる。また、配線保持手段をカバーに備えているので、配線保持手段を被誘導部材の近傍に配置することができると共に、配線保持手段を介してカバーの外部へ配線コードを延び出させて、外部に配置された所定の制御基板と容易に接続することができる。
なお、カバーにより誘導部材や移動手段等を所定位置に保持するようにしても良く、これにより、カバーと共に誘導部材や移動手段、及び可動体等を一つのユニットとすることができ、カバーを遊技盤に取付けるだけで、誘導部材や移動手段等を容易に遊技盤に取付けることができる。
手段9:手段1から手段8までの何れか一つの構成において、
「前記被誘導部材は、
前記配線コードを下方向に延出するように案内保持する延出部を備えている」ものであることを特徴とする。
手段9の構成によると、配線コードを下方に案内保持する延出部を被誘導部材に備えたものである。これにより、配線コードは、被誘導部材から下方に向かって延びだすこととなるので、延び出した配線コードが重力によって戻されることがなく、配線コードが曲がって、被誘導部材の移動の妨げになるのを防止して、被誘導部材つまり可動体を良好に移動させることができる。
手段10:手段9の構成において、
「前記配線保持手段が、前記誘導部材に誘導案内される前記被誘導部材の移動下端の近傍に配置されている」ものであることを特徴とする。
手段10の構成によると、配線保持手段を被誘導部材の移動下端の近傍に配置したものである。これにより、被誘導部材が下方端部(移動下端)に移動した状態では、被誘導部材の延出部によって配線コードが移動下端よりも更に下方に案内保持された状態となるので、被誘導部材の移動下端において、配線コードが被誘導部材と誘導部材を支持する支持部材との間に挟まれたりするのを防止することができ、被誘導部材を良好に移動させることができる。
手段11:手段1から手段10までの構成において、
「前記誘導部材の軸直角方向に延びる軸線上に前記可動体を支持すると共に、前記被誘導部材に回転可能に片持保持される支持シャフトと
を更に具備し、
前記回動手段は、
前記支持シャフトを介して前記可動体が保持される側とは前記誘導部材を挟んで反対側の位置に配置され、所定方向に進退するプランジャを有し、前記配線コードの基端が接続されたソレノイドと、
該ソレノイドにおける前記プランジャの進退による直線運動を回転運動に変換して前記支持シャフトをその軸芯周り回動させるように伝達する伝達手段と
を備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「伝達手段」としては、「基端が支持部材に固定され先端がプランジャに接続されることで、プランジャの直線運動を変換して支持部材を回転運動させるように伝達するもの」、「クランク機構を用いて、プランジャの直線運動を変換して支持部材を回転運動させるように伝達するもの」、等が挙げられる。
ところで、支持シャフトを回動させる駆動源としてモータを用いた場合、被誘導部材に備えられるような小型のモータでは一般的に回転トルクが小さく直接モータの回転軸により可動体と共に支持シャフトを回動させるのは困難であり、複数のギヤを介して回転数を落すことでトルクを高めて支持シャフトを回動させることとなるが、回動する速度が遅くなるので、可動体の動きが遅くなると共に、動きのレスポンスも遅くなり、インパクトがあり興趣の高められる速い動きをさせるのが困難であった。
また、可動体を支持シャフトを介して片持支持した場合、被誘導部材には、支持シャフトを介して可動体を保持した側に大きく荷重がかかることとなり、被誘導部材に保持された摺動部材と誘導部材との間で偏摩擦により偏摩耗が発生して、誘導部材に誘導案内される被誘導部材が滑らかに誘導されずぎこちない動きとなったり、誘導案内することができなくなったりする恐れがある。
手段11の構成によると、被誘導部材に保持され可動体を片持支持する支持シャフトと、支持シャフトを回動させるに、進退するプランジャを有し配線コードが接続されるソレノイドとプランジャの進退により支持シャフトを回動伝達させる伝達手段とを備え、その回動手段を、被誘導部材の可動体が保持される側とは誘導部材を挟んで反対側に配置したものである。
これにより、上述したように、被誘導部材に配線コードの基端が接続されたソレノイドを配置して被誘導部材から配線コードを延びださせても被誘導部材を良好に移動させることができるので、被誘導部材にソレノイドを配置しても被誘導部材つまり可動体を問題なく上下方向に移動させることができると共に、ソレノイドにより可動体を支持シャフトの軸芯周りに回動させることができるので、可動体を上下方向だけでなく、支持シャフトの軸芯周りの方向にも動かすことが可能となり、可動体の動きをより複雑な動きとすることができ、より演出効果の高い動きをさせることで興趣の高められるものとすることができる。
また、支持シャフトにより可動体を片持支持するようにしているので、例えば、移動手段を遊技盤の端(演出表示手段の左右外側)に配置し、支持シャフトに支持された可動体が遊技盤の略中央(演出表示手段の前面側)で上下方向に移動するようにすることもでき、可動体をより目立つ位置に配置することが可能となり、より演出効果の高められるものとすることができる。
更に、支持シャフトを回動させる回動手段を、被誘導部材の可動体が保持される側とは誘導部材を挟んで反対側に配置しており、被誘導部材は、誘導部材を挟んで一方の側に可動体を保持し、他方の側に回動手段を保持することとなり、誘導部材を挟んで両側に夫々所定の荷重がかかることとなるので、被誘導部材にかかる偏荷重が緩和され、被誘導部材と誘導部材との間で偏摩耗が発生するのを抑制し、偏荷重により誘導部材に誘導案内される被誘導部材が滑らかに誘導されずぎこちない動きとなったり、誘導案内することができなくなったりするのを防止することができる。
また、回動手段を、進退するプランジャを有したソレノイドと、ソレノイドにおけるプランジャの直線運動を回転運動に変換して支持シャフトを軸芯周りに回動させる伝達手段とを備えたものとしており、駆動源としてソレノイドを用いているので、モータを用いた場合と比較して、レスポンスの良い速い動きをさせることが可能となり、可動体によりインパクトの強い演出動作をさせることができ、興趣の高められるものとすることができる。
また、ソレノイドのプランジャにより直接可動体を回動させる場合、その回動量を変更するにはソレノイドそのものを変更しなければならず、容易に変更することができないと共に設計自由度の低いものとなる問題がある。しかしながら、本手段では、回動手段により支持シャフトを回動させるようにしているので、回動手段によってプランジャの進退量に対して支持シャフトの回転量を容易に変更することが可能となり、設計自由度を高くすることができ、より興趣の高められる動きを可動体にさせることができる。
ところで、一般的に、進退するプランジャを有したソレノイドでは、バネの弾性力により所定方向にプランジャが付勢されており、ソレノイドに通電することでプランジャがバネの付勢力に打ち勝って、バネによる付勢方向とは反対方向に進退移動するようになっている。そのため、ソレノイドにおけるプランジャの進退方向を上下方向とした場合、プランジャにはバネの付勢力の他に、プランジャにかかる重力も作用することとなるので、バネによる付勢方向によっては、プランジャにかかる付勢力が弱くなったり強くなったりし、例えば、付勢力が弱くなると、ソレノイドが非通電の時に、プランジャが充分に移動せず所定位置に位置しなくなる恐れがある。また、付勢力が強くなると、ソレノイドに通電しても充分にプランジャが移動しなかったり、通電力を多く必要としたりする問題がある。そして、これらにより、プランジャの進退が不充分となることで、可動体の動きが不充分となって所望の動きをさせることが困難となり、動きによる演出効果が得られなくなる恐れがある。
そこで、回動手段を、「プランジャが略水平方向に進退するように配置されたソレノイドと、基端が支持シャフトに固定され先端が上下方向の何れか一方に延出しプランジャと接続される伝達部材からなる伝達手段とから構成した」ものとしても良く、これにより、プランジャの進退方向を略水平方向としているので、プランジャの進退にかかる重力の影響を可及的に少なくすることができ、プランジャの進退を確実に行わせることで、可動体を確実に動かして所望の演出動作をさせることが可能となり、動きによる演出効果を充分に発揮させて、遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。また、伝達手段を、基端が支持シャフトに固定され先端が上下方向の何れかに延出しプランジャと接続される伝達部材としているので、簡単な構成の伝達手段により、プランジャの直線運動を支持シャフトの回転運動に変換させることができ、伝達手段の実現にかかかるコストが増加するのを抑制することができる。なお、伝達部材を延出させる方向は、進退するプランジャの移動が略中間位置にある時に、プランジャに接続された伝達部材が水平方向に対して略直角方向となるように延出させることが望ましい。これにより、プランジャの進退移動量が同じでも、より大きく支持シャフトを回転させることができる。
一方、進退するプランジャを有したソレノイドでは、一般的にその大きさが、プランジャの進退方向の寸法と、プランジャの進退方向に対して直角方向の寸法とでは、プランジャの進退方向の寸法の方が大きい寸法となっている。そのため、プランジャの進退方向を略水平方向となるようにソレノイドを配置すると共に支持シャフトの延出方向を略水平方向とした場合、プランジャの進退方向を支持シャフトと同じ方向とすると、支持シャフトの延出方向が全体的に長くなったり、支持シャフトとソレノイドとの重なりが大きくなったりして、遊技機に備える際に支持シャフトに支持される可動体の大きさが相対的に小さくなり、可動体が目立ち難くなってインパクトが減少し興趣を高められる効果が期待できなくなる恐れがある。また、プランジャの進退方向を支持シャフトの延出方向に対して略直角方向とすると、支持シャフトの軸直角方向の寸法が大きくなり、他の部材と緩衝し易くなる問題がある。
そこで、回動手段を、「プランジャが略上下方向に進退するように配置されたソレノイドと、略水平方向且つ支持シャフトの軸直角方向に所定長さ延び、一端と他端との間でソレノイドのプランジャに接続され、一端がプランジャとの接続部を挟んで支持シャフトとは反対側の位置に回転可能に支持され、他端が支持シャフトを挟んでプランジャとの接続部とは反対側の位置に配置される第一棹部材と、第一棹部材の他端に先端が回転可能に支持されると共に、基端が支持シャフトに一体回転可能に固定され、第一棹部材よりも長さの短い第二棹部材とからなる伝達手段とを備えている」ものとしても良く、これにより、支持シャフトの延出方向の寸法が全体的に長くなったり、支持シャフトとソレノイドとの重なりが大きくなったりして、遊技機に備える際に支持シャフトに支持される可動体の大きさが相対的に小さくなり、可動体が目立ち難くなるのを防止することが可能となり、可動体を可及的に大型化することができ、可動体によるインパクトを高めて、興趣を高められる効果を期待することができる。また、支持シャフトの軸直角方向の寸法が大きくなるのを抑制することができるので、他の部材と緩衝し難くすることが可能となり、容易に遊技機に備えることができる。なお、プランジャの進退は、ソレノイドの上部から進退するものであっても良いし、ソレノイドの下部から進退するものであっても良く、適宜選択することができる。また、プランジャの進退量に対して第一棹部材の他端の移動量が大きくなると共に、第二棹部材の長さが第一棹部材の他端からプランジャとの接続部までの長さよりも短い長さとなるので、第二棹部材を介して支持シャフトの軸芯周りの回転をより大きく回転させることができ、可動体の動きを大きくすることで、より興趣の高められる動きをさせることができる。更に、第一棹部材の一端と他端との間に、プランジャ及び支持シャフトが配置されるので、第一棹部材の他端と支持シャフトとを結ぶ第二棹部材が第一棹部材の外側に突出することがなく、伝達手段全体を小型化することが可能となり、伝達手段を備え易くすることができる。
なお、可動体と支持シャフトの関係としては、「可動体が支持シャフトにより偏芯した位置で支持されると共に、可動体にかかる重力によって、支持シャフト及び伝達手段を介してソレノイドのプランジャが、ソレノイドへの通電によって移動する方向とは逆方向に付勢される」ものとしても良く、これにより、ソレノイドが非通電の時には、可動体にかかる重力によりプランジャが通電により移動する方向とは逆方向に付勢されて、その移動端に自動的に前進又は後退する、つまり、非通電時には自動的にプランジャを復帰させることができる。なお、従来のソレノイドのように復帰させるためのバネ等の弾性部材を備えた場合でも、その弾性力が弱くても充分に復帰させることができるので、弾性力の強い高価な弾性部材を用いる必要がなく、コストが増加するのを抑制することができる。
手段12:手段1から手段11までの何れか一つの構成において、
「前記移動手段は、
上側に配置される駆動プーリ、及び下側に配置される従動プーリと、
前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられると共に、前記被誘導部材が固定される駆動ベルトと、
該駆動ベルトを駆動させるために前記駆動プーリを回転させる回転駆動手段と
を備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「駆動プーリ、従動プーリ、及び駆動ベルト」としては、「駆動ベルトを平ベルトとし、駆動プーリ及び従動プーリを平プーリとしたもの」、「駆動ベルトを歯付きベルトとし、駆動プーリ及び従動プーリを駆動ベルトの歯と係合する歯付きプーリとしたもの」、「駆動ベルトを歯付きベルトとし、駆動プーリを駆動ベルトの歯と係合する歯付きプーリとし、従動プーリを平プーリとしたもの」、等が挙げられる。
また、「回転駆動手段」としては、「電気モータ」、「空圧アクチュエータ」、等が挙げられ、回転駆動手段により直接駆動プーリを回転駆動するようにしても良いし、変速ギヤを介して間接的に駆動プーリを回転駆動するようにしても良い。なお、間接的に駆動プーリを回転駆動させるようにした場合、回転駆動手段の位置と、駆動プーリの位置とを異なる位置にすることができるので、空間的に余裕のある位置に回転駆動手段を配置してそこから間接的に駆動プーリを回転駆動させるようにすることもでき、より配置自由度を高めることができる。
ところで、誘導部材に誘導案内される被誘導部材を移動させる移動手段としては、種々の方法が考えられるが、例えば、所定方向に延在する長尺状のネジ部材と、ネジ部材に螺合するナット部材(可動部材)と、ネジ部材を回転させる回転駆動手段とで構成した場合、ネジ部材を回転させることでナット部材をネジ部材の延在方向に移動させることができる。しかしながら、ネジ部材の回転によりナット部材、つまり、可動体を移動させるようにした場合、ネジ部材の回転速度と比較して可動体の移動速度が遅く、可動体の演出動作が遅いものとなるので、遊技者に強く印象付けることが困難であり、興趣を高められる効果を期待することができなかった。
また、移動手段として、ネジ部材を用いた場合と比較してより速く可動体を移動させることのできるソレノイドやシリンダを用いることも考えられる。しかしながら、ソレノイドやシリンダを用いた場合、ソレノイドやシリンダに収容されたプランジャやピストンロッドを進退させることで可動体を移動させることとなるので、ソレノイドやシリンダを設置するためのスペースを多く必要とし、設置スペースの限られている遊技機では、可動体を移動させたい移動量によっては、ソレノイドやシリンダを設置することが困難となる問題がある。
更に、被誘導部材(可動体)を上下方向に移動させる場合、駆動プーリと従動プーリの配置位置としては、何れか一方を上側に、何れか他方を下側に配置すれば良いはずであるが、従動プーリを上側、駆動プーリを下側に配置した場合では、駆動ベルトに固定された被誘導部材等の重さにより、駆動ベルトが下方、つまり、駆動プーリ側へ引張られることとなり、駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力が弱くなり、駆動ベルトと駆動プーリとが滑り易くなって、駆動ベルトを充分に駆動することができなくなったり、駆動ベルトに固定された被誘導部材が降下してしまったりする恐れがある。そこで、付勢手段により駆動プーリと従動プーリとを離反させて、駆動プーリにおける駆動ベルトの巻き掛け力を強くして滑り難くすることが考えられるが、この場合、付勢手段の付勢力を強いものとしなければならず、その付勢力に対応させるために、駆動プーリや従動プーリ、駆動ベルト、それらを支持する支持部材の強度を高める必要があり、それらが大型化したり高価なものとなったりする問題が発生する。
手段12の構成によると、移動手段に、誘導部材の延在方向と同じ方向に離反して上側に配置される駆動プーリ及び下側に配置される従動プーリと、被誘導部材と固定され駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられる駆動ベルトと、駆動プーリを回転駆動する回転駆動手段とを備えたものである。
これにより、駆動プーリを回転駆動手段により回転させると駆動ベルトが回転し、駆動ベルトと共に被誘導部材を介して可動体が移動するので、ネジ部材等の移動手段を用いた場合と比較して、可動体を保持する被誘導部材の移動速度をより速く移動させることができ、速く移動する可動体により遊技者に強く印象付けることができるので、可動体に注目させてその演出動作を楽しませることが可能となり、遊技に対する興趣が低下するのを防止することができる。
また、駆動ベルトを駆動させることで被誘導部材を介して可動体を移動させるようにしているので、同じ移動量をソレノイドやシリンダを用いて移動させる場合と比較してより小型化することが可能となり、遊技機に設置し易いものとすることができると共に、可動体の移動量をより大きくしても遊技機に設置することができるので、可動体をより大きく移動させることができ、可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
更に、被誘導部材を誘導部材により誘導案内するようにしているので、撓み易いベルトを用いて被誘導部材を移動させても、誘導部材により被誘導部材を真直ぐ誘導案内させることができ、移動の際に被誘導部材、つまり、可動体を所望の姿勢で良好に移動させることができる。
また、駆動プーリを上側に、従動プーリを下側に配置しており、これにより、駆動ベルトは、固定された被誘導部材等の重さにより下方、つまり、駆動プーリとは離反する方向に引張られる力が作用するので、その力により駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力が強くなり、駆動プーリと駆動ベルトとの摩擦力が大きくなって互いに滑り難くすることができ、駆動プーリにより確実に駆動ベルトを駆動させることができると共に、駆動プーリと駆動ベルトとが滑って被誘導部材が降下するのを防止することができ、被誘導部材を介して可動体に所望の動きをさせることが可能となり、可動体に所定の演出動作をさせて、興趣の高められるものとすることができる。
更に、被誘導部材等の重さにより駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力が強くなるので、付勢手段を必要以上に付勢力の強いものとしなくても良いので、駆動プーリや従動プーリ、駆動ベルト、それらを支持する支持部材等の強度を必要以上に高める必要がなく、それらが大型化したり高価なものとなったりするのを抑制することができる。
なお、駆動ベルトに所定の張力(テンション)を作用させるようにすることが望ましく、それにより、駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力を良好な状態とすることができ、駆動プーリと駆動ベルトとの間で滑りが発生するのを防止して、駆動ベルトを良好に回転駆動させることができる。なお、駆動ベルトに張力を作用させる方法としては、例えば、「駆動プーリと従動プーリとが相対移動するようにした上で、付勢手段によって何れか一方のプーリを他方のプーリと離反する方向に付勢することで駆動ベルトに張力を作用させるもの」、「駆動プーリと従動プーリとが相対移動するようにした上で、駆動プーリと従動プーリとが離反するようにように相対移動させて、それらプーリに巻き掛けられた駆動ベルトに張力を作用させ、その状態でそれらプーリの位置を固定するもの」、「位置が固定された駆動プーリと従動プーリとに、駆動ベルトを巻き掛けた上で、駆動ベルトの内周側又は外周側から駆動ベルトを所定の付勢力で押圧することで駆動ベルトに張力を作用させるもの」、等が挙げられる。
また、本手段の構成に加えて、従動プーリを下側に付勢する付勢手段や、駆動ベルトや駆動プーリに係合歯や被係合歯を更に備えたものの場合、駆動ベルトには、被誘導部材等からかかる重量に加えて付勢手段の付勢力も作用するので、より下側へ引張られ、駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力を更に強くすることができると共に、係合歯と被係合歯の係合力も更に強くすることができ、駆動プーリと駆動ベルトとの滑をより一層防止することができる。
手段13:手段12の構成において、
「前記移動手段は、
前記駆動ベルトの内周に形成された複数の係合歯と、
該係合歯と係合し前記駆動プーリの外周に形成された複数の被係合歯と
を更に備えている」ものであることを特徴とする。
手段13の構成において、駆動ベルトを係合歯が形成された歯付きのベルトとし、駆動プーリを係合歯と係合する被係合歯が形成された歯付きのプーリとしたものである。これにより、駆動ベルトを駆動プーリに巻き掛けられることで、係合歯と被係合歯とが互いに係合し、駆動ベルトが駆動プーリの外周面上を滑り難くすることができ、駆動プーリから回転駆動を確実に駆動ベルトに伝達させることができる。
また、係合歯と被係合歯との係合により、駆動プーリの回転を確実に駆動ベルトに伝達させるようにしており、駆動プーリの回転速度を速くしても、駆動プーリと駆動ベルトとの間で滑りが発生しないので、より速い速度で駆動ベルトを駆動させることが可能となり、被誘導部材を介して可動体をより速い速度で移動させることができ、よりインパクトの強い動きをさせて、興趣の高められるものとすることができる。
手段14:手段12又は手段13の構成において、
「前記移動手段は、
前記駆動ベルトが、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられた状態で、該従動プーリを前記駆動プーリと離反する方向へ付勢する付勢手段を更に備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「付勢手段」としては、「コイルバネ」、「板バネ」、「ゴム」、等が挙げられる。なお、付勢手段を配置する位置としては、駆動プーリと従動プーリとの間の位置であっても良いし、従動プーリに対して駆動プーリとは反対側の位置であっても良い。
ところで、従来より、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられた駆動ベルトが良好に回転駆動するように、駆動ベルトに所定の張力(テンション)をかけるためのテンション機構が備えられている。このテンション機構としては、種々の形態があり、例えば、「駆動プーリと従動プーリとの間の位置で、駆動ベルトを内側又は外側から所定の付勢力で押圧することで駆動ベルトにテンションを付与するもの」を用いた場合、駆動プーリと従動プーリとの間にテンション機構を備えなければならず、そのテンション機構が被誘導部材の移動の邪魔となり移動させることができなくなったり、駆動ベルトの延びる方向に対して略直角方向に付勢力を作用させるための機構が必要となるので、その直角方向の大きさが大きくなり全体的に大型化して設置できなくなったりする問題がある。
手段14の構成によると、従動プーリを駆動プーリと離反する方向に付勢する付勢手段を備えたものである。つまり、駆動ベルトに所定のテンションを付与する付勢手段を備えたものである。これにより、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられる駆動ベルトの張力を適宜なものとすることができる、駆動ベルトを良好に回転駆動させることができる。
また、テンション機構として、駆動プーリと従動プーリとが互いに離反する方向に付勢するものとしているので、駆動プーリと従動プーリとの間で駆動ベルトの内側又は外側から反対側へ駆動ベルトを付勢するものと比較して、駆動ベルトの延びる方向に対して直角方向の大きさが大きくなるのを抑制することができると共に、駆動プーリと従動プーリとの間の位置にテンション機構を備えないので、被誘導部材の移動の邪魔にならず、被誘導部材を良好に移動させることができる。
なお、付勢手段を配置する位置としては、駆動プーリと従動プーリとの間の位置であっても良いし、従動プーリに対して駆動プーリとは反対側の位置であっても良い。
手段15:手段14の構成において、
「前記移動手段は、
前記従動プーリに対して前記駆動プーリと離反する方向に開放され前記従動プーリの両側から突出する軸部を係止するフック状の係止部、前記誘導部材が挿入嵌合する案内孔を有し、前記誘導部材に誘導案内されると共に前記従動プーリを回転可能に保持する移動体を更に備え、
該移動体における前記案内孔と前記係止部との間で前記付勢力が作用させられている」ものであることを特徴とする。
ここで、テンション機構として、「駆動プーリと従動プーリとが互いに離反する方向に相対移動させることで、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられた駆動ベルトに所定のテンションを付与するもの」を用いた場合、駆動ベルトの延びる方向に対して直角方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。しかしながら、駆動プーリや従動プーリがその配置された方向に対して相対移動できるようになっており、駆動プーリや従動プーリを回転可能に支持する支持部材にそれらを相対移動させて駆動ベルトに張力を作用させるテンション機構の他に、被誘導部材を誘導案内する誘導部材が配置されることとなるので、構成部品が多くなり全体として大型化して相対的に被誘導部材に保持される可動体が小さくなったり、被誘導部材すなわち可動体の移動量が少なくなったりする問題がある。
また、付勢手段により付勢力を作用させる位置としては、種々の位置が考えられ、従来のテンション機構では、駆動プーリと従動プーリの回転中心を通る軸線上に沿って作用するように配置されていた。しかしながら、従動プーリを駆動プーリと従動プーリの回転中心を通る軸線と略平行に配置された誘導部材により誘導案内(スライド)させるようにした上で、駆動プーリと従動プーリの回転中心を通る軸線上に沿って付勢力が作用するようにした場合、その軸線から偏芯した位置で従動プーリが移動体を介して誘導部材により誘導案内されるので、付勢手段の付勢力によって誘導部材に対して移動体が傾くこととなる。一方、誘導部材の軸芯に沿って付勢力が作用するようにした場合、付勢手段の付勢力による駆動ベルトからの反力が誘導部材の軸芯とは偏芯した駆動プーリと従動プーリの回転中心を通る軸線上にかかることとなり、その反力によって誘導部材に対して移動体が傾くこととなる。これらのように、移動体が誘導部材に対して傾くことにより、移動体を良好に誘導案内させることができなくなる恐れがある。
手段15の構成によると、駆動プーリと反対側が開放され従動プーリの軸部を係止するフック状の係止部と、誘導部材と挿入嵌合する案内孔とを備え、係止部と案内孔との間で付勢手段の付勢力を作用させて、移動体を介して駆動ベルトにテンションを付与するようにしたものである。
これにより、駆動ベルトにテンションを付与するための移動体を、被誘導部材が誘導案内される誘導部材によって誘導案内するようにしているので、移動体を駆動プーリと従動プーリとが離反する方向に移動させるための機構を別途備える必要がなく、装置全体を簡略化することが可能となって全体的に大型化するのを抑制することができる。つまり、全体的に大型化するのを防止することができるので、相対的に可動体を大型化したり、移動量を大きくしたりすることが可能となり、可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、移動体における誘導部材に誘導案内される案内部と、従動プーリを保持する係止部との間で付勢手段の付勢力が作用するようにしているので、これにより、移動体にかかる付勢手段の付勢力が誘導部材側と従動プーリ側とに略均等にかかることとなり、移動体が誘導部材に対して傾くのを抑制することができ、誘導部材により移動体を良好に誘導案内させることができる。
また、移動体を誘導部材により良好に誘導案内させることができるので、付勢手段の付勢力により駆動ベルトに所定のテンションを良好に付与することができ、これにより、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられる駆動ベルトの張力を適宜なものとして、駆動ベルトを良好に回転駆動させることができる。
更に、従動プーリに駆動ベルトを巻き掛けた状態でその軸部を係止部に係止させるだけで、簡単に従動プーリと駆動ベルトとを組立てることができると共に、駆動ベルトに付勢力を作用させることができる。詳述すると、一旦、付勢手段の付勢力に抗して移動体を駆動プーリ側へ移動させ、その状態で駆動ベルトを巻き掛けた従動プーリの軸部を移動体の開放された側から挿入し、移動体に付勢手段の付勢力がかかるようにすることで、移動体が付勢手段により駆動プーリと従動プーリとが離反する方向に付勢され、また、従動プーリは巻き掛けられた駆動ベルトにより駆動プーリと従動プーリとが離反する方向への移動が規制されるので、従動プーリの軸部が移動体の係止部から外れることがなく、良好に従動プーリの軸部を係止することができる。
なお、付勢手段の一端を移動体に接続すると共に他端をベースに接続するようにしても良く、これにより、剛性の高いベースと接続することで、付勢手段の付勢力が強くても、確実に支持することができ、付勢手段により駆動ベルトにかかるテンションを良好なものとすることができる。
手段16:手段1から手段15までの何れか一つの構成において、
「上下方向に延び、前記誘導部材から所定距離離れた位置に略平行に配置されるガイド部材と、
該ガイド部材によってその延出方向とは略直角方向への移動を規制され前記被誘導部材に保持される被ガイド部材と
を有した回転防止手段を更に具備し、
該回転防止手段によって、前記被誘導部材を介して可動体が、上下方向に延びる軸芯周りに回転するのを防止される」ものであることを特徴とする。
ここで、「ガイド部材」としては、「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に連続して延びるもの」、「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に不連続で延びるもの(所定の間隔で配置されるもの)」、等が挙げられる。なお、「ガイド部材」の素材としては、「樹脂」、「金属」、「セラミックス」、「ガラス繊維強化樹脂や炭素繊維強化樹脂などの複合材」、等が挙げられる。一方、「被ガイド部材」としては、「ガイド部材の外面と当接することでガイドされるもの」、「ガイド部材の内面又は凹陥部と当接することでガイドされるもの」、「ガイド部材と嵌合することでガイドされるもの」、等が挙げられる。更に、回転防止手段によっても被誘導部材の重量等を支持できるようなものでも良い。
ところで、従来の遊技機における可動体は、例えば、直線状のラックギヤを有し、そのラックギヤと噛合するピニオンギヤをモータによって回転させることで、可動体がラックギヤの延びる方向に移動するようになっている。そして、このラックギヤはその延びる方向に移動するように、所定の遊びをもって案内されており、可動体が遊びの分だけ振れるようになっている。そのため、可動体の大きさが比較的小さい場合は、可動体が振れてもその揺れが判り辛いが、可動体を大きくすると、全体として可動体の揺れが目立つようになり、意図しない揺れにより可動体の演出動作が損なわれて、所望の演出効果を発揮することができなくなる恐れがあると共に、案内される基端部での揺れが小さくても、基端部から離れた先端部での揺れは大きくなり、可動体が演出表示装置や他の部材と接触して、破損するなどの不具合が発生する恐れがある。
そのため、可動体を所定方向に移動するように案内する案内部分の遊びを少なくすることで、基端部での揺れを可及的に小さくして、可動体の先端部での揺れを抑制させるようにすることが考えられる。しかしながら、この場合、案内部分の寸法精度を高める必要があり、案内部分の加工コストが増加し高価なものとなる問題が発生する。
また、可動体を保持する被誘導部材を駆動ベルトに固定して移動させるようにした場合、一般に駆動ベルトは、柔軟性が高く撓み易いので、駆動ベルトに可動体の揺れを抑制させる作用を持たせることは困難であるばかりか、逆に、駆動ベルトは撓み易いので回転駆動させられると振動し易く、駆動ベルトの振動により被誘導部材を介して可動体が揺れる恐れがある。
手段16の構成によると、誘導部材と略平行となるように配置されたガイド部材と、ガイド部材の軸直角方向への移動が規制され被誘導部材に保持される被ガイド部材とを有した回転防止手段を備えて、被誘導部材つまり可動体が上下方向に延びる軸芯周りに回転するのを防止するようにしたものである。
これにより、回転防止手段により被誘導部材が誘導部材の軸芯周りに回転するのを防止することができるので、特に、振動の多い駆動ベルトにより被誘導部材を移動させても、被誘導部材に保持された可動体が誘導部材の軸芯周りに回転、つまり、上下方向に延びる軸芯周りに振れるのを良好に防止することが可能となり、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、可動体をより大きなものとすることが可能となり、可動体をより目立たせて、可動体による演出効果をより高めることができる。
また、回転防止手段を備えているので、誘導部材と被誘導部材との間の寸法精度を高くしなくても、被誘導部材が誘導部材の軸芯周りに回転して振れるのを防止することができ、誘導部材や被誘導部材の加工精度を高くする必要がなく、コストを増加させることなく、可動体が振れるのを良好に防止することができる。
更に、誘導部材と略平行に所定間隔離れた位置に配置されるガイド部材と、ガイド部材によりガイド部材の軸直角方向への移動が規制され被誘導部材に保持される被ガイド部材とを備えており、ガイド部材は、移動する被誘導部材に対してその位置が固定されるので、被誘導部材にガイド部材を保持させた場合と比較して、ガイド部材が移動するためのスペースが不要となる。これにより、設置スペースを可及的に小さくすることができるので、所望の演出効果が期待できる移動量を有した可動体を遊技機へ設置することが可能となり、より遊技者の興趣を高められるものとすることができる。
なお、回転防止手段としてのガイド部材及び被ガイド部材を、ガイド部材を断面が同一形状の長尺部材とし、被ガイド部材をガイド部材を挟むような断面コ字形状の部材としても良く、これにより、ガイド部材及び被ガイド部材が、夫々簡単な構成のものとすることができ、回転防止手段を容易に実現させることができる。また、ガイド部材として、一般的な押出し材や引抜き材等を用いることができ、ガイド部材等にかかるコストを低減させることができる。
また、誘導部材を断面の外形が円形の棒状、つまり、円柱状の棒状部材としても良く、これにより、誘導部材を、一般的な丸棒やパイプ材等の型材とすることで、誘導部材にかかるコストが増加するのを抑制することができると共に、回転防止手段が備えられているので、誘導部材として、被誘導部材が誘導部材の軸芯周りに回転し易い円柱状の棒状部材としても、良好に被誘導部材が回転する(揺れる)のを防止することができる。なお、この誘導部材は、外形が円形であれば良く、中実又は中空の何れの部材であっても良い。
更に、「誘導部材とガイド部材との間で可動体が被誘導部材に保持されている」ようにしても良く、これにより、被誘導部材が誘導部材とガイド部材の外側で可動体を保持する場合と比較して、誘導部材とガイド部材とが並んだ方向の幅が長くなるのを抑制することが可能となり、全体として小型化することができ、遊技機に備え易くして、より興趣の高められる遊技機とすることができる。また、被誘導部材を誘導部材だけではなくガイド部材によっても誘導案内するものとした場合、誘導部材とガイド部材との間で可動体を保持することで、被誘導部材から誘導部材及びガイド部材にかかる荷重を略均等にかかるようにすることができ、被誘導部材やガイド部材にかかる偏荷重が緩和され、被誘導部材と誘導部材やガイド部材との間で偏摩擦による偏摩耗が発生するのを抑制し、偏荷重により被誘導部材つまり可動体が滑らかに誘導されずぎこちない動きとなったり、誘導案内することができなくなったりするのを防止することができる。
手段17:手段16の構成において、
「前記回転防止手段における前記ガイド部材が、前記誘導部材の軸芯に対して、
前記被誘導部材に保持された前記可動体の方向とは反対方向、
または、前記被誘導部材に保持された前記可動体の方向とは略直角方向
となる位置に配置されている」ものであることを特徴とする。
ところで、被誘導部材に保持された可動体の方向に対し、回転防止手段を配置する方向としては、種々の方向が考えられるが、第一可動体や第二可動体と同じ方向に回転防止手段を配置した場合、第一可動体や第二可動体と回転防止手段とがラップする部分ができるため、回転防止手段の分だけ第一可動体や第二可動体が小さくなってしまう問題が発生する。
手段17の構成によると、回転防止手段のガイド部材を、誘導部材の軸芯に対して、可動体が配置された側とは反対側、又は、可動体が配置された側とは略直角となる側に配置したものである。
これにより、ガイド部材を、誘導部材の軸芯に対して可動体が配置された側と同じ側に配置しないので、ガイド部材、つまり、回転防止手段と可動体とが互いにラップ(重複)するのを防止することが可能となり、ラップにより可動体が小さくなるのを抑制し可動体を可及的に大型化することができるので、移動量の大きい大型の可動体とすることができ、可動体を目立たせてその演出動作により興趣の高められるものとすることができる。
なお、ガイド部材を誘導部材の軸芯に対して可動体とは反対側に配置した場合、誘導部材の軸芯方向から見ると、可動体、誘導部材、及び回転防止手段が、略直線状に並ぶこととなるので、誘導部材の軸芯に対して可動体とは軸直角方向の突出量を抑制することができる。つまり、遊技盤の面に略沿うように可動体及び誘導部材を配置しているので、前後方向の厚みが厚くなるのを抑制することが可能となり、遊技機の厚さ(前後方向の距離)が増加するのを抑制することができ、従来から遊技ホール等で用いられている遊技機を設置する島設備に良好に対応させることができる。また、誘導部材を挟んで可動体から遠ざかる方向に回転防止手段が配置されるので、ガイド部材を誘導部材から遠ざけるほど、回転防止機能が高くなると共に、可動体と、回転防止手段や回動手段との重量バランスが取り易くなり、より大型の可動体に対応させることができる。
また、ガイド部材を誘導部材の軸芯に対して可動部材とは軸直角方向の側に配置した場合、可動体と誘導部材とが並ぶ方向の長さが長くなるのを抑制することができるので、相対的に可動体の大きさ(長さ)を可及的に大きくすることができ、より大型の可動体を実現することでインパクトのあるより興趣の高められるものとすることができる。
手段18:手段1から手段17までの何れか一つの構成において、
「遊技者の操作によって遊技媒体が打ち込まれる遊技領域を有した遊技盤と、
該遊技盤に取付固定するための取付当接面を上側に備え、前記移動手段、及び前記誘導部材を少なくとも支持するベースと
を更に具備する」ものであることを特徴とする。
ここで、「ベース」の素材としては、「樹脂」、「金属」、「セラミックス」、「ガラス繊維強化樹脂や炭素繊維強化樹脂などの複合材」、等が挙げられる。なお、ベースに用いる素材の剛性は、誘導部材を支持するための支持部材(例えば、第一支持部材や第二支持部材)に用いる素材の剛性に対して、それ以上の剛性を有したものとすることが望ましい。また、素材を金属とした場合では、「所定厚さの板材を用いたもの」、「所定厚さの板材を所定形状に屈曲成形したもの」、「所定の断面形状を有した型材を用いたもの」、等が挙げられる。なお、ベースとして板材(例えば、板金)を屈曲成形したものとした場合、単板のベースと比較して屈曲部により剛性の高いベースとすることができると共に、安価に製造することができる。
ところで、遊技盤に、可動体を移動させるための移動手段や誘導部材等を支持するベースを取付ける場合、一般的には、取付強度を高めるために、ベースの略全長に亘って遊技盤とベースとが当接するようにすると共に、より多くの位置でビスなどを用いてベースを取付けるようにしていた。しかしながら、例えば、遊技盤やベースの寸法公差の違いや加工誤差等により、遊技盤とベースとの面が一致しないことがあり、その状態でベースを遊技盤に取付固定すると、ベース或いは遊技盤が歪んでしまったり、ガタツキが発生して取付け強度が低下したりして不具合が発生する恐れがある。
また、ベースにおける取付当接面を配置する位置としては、種々の位置が考えられるが、取付当接面をベースの左右何れか一方の側に配置した場合、遊技盤に取付けられる取付当接面から左右方向に大きく偏芯した位置にベースの重心が配置されることとなり、取付当接面や取付けるためのビス等には、ベースにかかる重量だけでなく重心の偏芯による回転モーメントもかかるので、その力によりビス等が耐えられなくなりベースを固定することができなくなったり、ベース(取付当接面)が変形したりして不具合が発生する問題がある。
更に、取付当接面をベースの下側に配置した場合、例えば、遊技機の移送等により遊技盤の面に対して左右方向の力が作用し、取付当接面の垂直線上からベースの重心が左右の何れかにずれると、ベースにかかる重量によって取付当接面を中心にベースを回転させようとする回転モーメントが作用して、上述と同様にベースを良好に固定することができなくなったり、変形したりして不具合が発生する問題がある。
手段18の構成によると、遊技領域を有した遊技盤と、移動手段や被誘導部材等を支持し遊技盤に取付固定するための取付当接面を上側に設けたベースとを更に備えたものである。
これにより、移動手段や誘導部材等をベースに支持させると共に、ベースに遊技盤に取付固定するための取付当接面を備えて、ベースの全体が遊技盤と当接するのではなく取付当接面のみを当接させて遊技盤に取付固定するようにしているので、ベースが歪んだり、ガタツキが発生したり、取付け強度が低下したりするのを防止して遊技盤にベースをより強固に取付固定することができる。
そして、このベースを介して移動手段や誘導部材等が遊技盤に取付固定されることとなり、それらを強固に固定することができるので、誘導部材によって可動体を確実に上下方向に誘導案内させることができ、可動体の動きを楽しませて、興趣の高められるものとすることができる。
また、誘導部材がベースを介して遊技盤にしっかり固定されているので、可動体を大きくしたり、速い速度で移動させたりしても、ぐらついたり歪んだりするのを防止することができ、可動体をよりインパクトの強いものとすることができると共に、可動体をより演出効果の高いものとして、より興趣の高められるものとすることができる。
また、ベースの上側に配置された取付当接面で遊技盤に取付固定するようにしている、つまり、ベースの一方の側でのみ取付固定するようにしているので、遊技盤への取付けがベースの一方側(上側)だけで済み、取付けにかかる手間を簡略化することができる。
更に、ベースの取付当接面の位置をベースの上側としているので、喩え、遊技盤の面に対して左右方向の力が作用して取付当接面の垂直線上からベースの重心が左右の何れかにずれても、その重心にかかる回転モーメントが、ベースの重心を取付当接面の垂直線上に戻すように作用し、ベースが元の位置に復帰するので、取付当接面やビス等にベースにかかる重量以外の力が作用するのを抑制することができ、ベースを良好に取付固定することができると共に、ベースが変形して不具合が発生するのを防止することができる。
また、誘導部材や移動手段等を支持したベースを遊技盤にしっかり取付固定することができるので、ベースが揺れたりすることがなく、ベースに隣接して演出表示手段を配置してもベースやベースに支持された部材が、演出表示手段と当接して破損したり、可動体が移動できなくなったりする恐れがなく、可動体を良好に移動させることができると共に、演出表示手段を良好に備えることができる。
更に、ベースの全長に対してその一部である取付当接面のみを遊技盤と当接させて取付固定するようにしているので、遊技盤やベース等の寸法誤差等があっても、その誤差による影響を可及的に少なくすることが可能となり、遊技盤にベースを取付固定してもそれらに歪等の不具合が発生するのを防止することができ、遊技盤にベースを良好に取付けることができる。そのため、可動体を誘導案内する誘導部材の長さを長くすることで誘導部材を支持するベースが長くなっても、遊技盤にベースを良好に取付固定することができるので、誘導部材の長さを長くして可動体が大きく移動するようにさせることが可能となり、可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することのできるものとすることができる。
また、「ベースの取付当接面の上部にビスを挿通する取付孔を穿設」することが望ましく、これにより、取付孔を介してビスによりベースを遊技盤に取付けることができると共に、取付当接面の上部でビスにより取付固定することで、上述と同様の理由により、ビスや取付当接面にかかる回転モーメントを可及的にかかり難くすることができ、ベースを良好に遊技盤に取付固定することができる。なお、取付孔の数、つまり、取付けるためのビスの数は、少ないほど取付けにかかる手間を簡略化することができ、取付孔をベースの重心の垂直線上に近い位置に配置すれば、取付孔の数を可及的に少なく(例えば、一つ又は二つ)することができる。
なお、移動手段を、上側に配置された駆動プーリと下側に配置された従動プーリとに巻き掛けられた駆動ベルトにより移動させるものとした場合、遊技盤へ取付固定するためのベースの取付当接面が配置された側と同じ上側に、移動手段の駆動プーリが配置されている。つまり、駆動プーリを回転駆動する回転駆動手段が取付当接面に近いベースの上側で支持されるので、振動や駆動反力の発生源である回転駆動手段に可及的に近い位置で取付当接面を介して遊技盤に取付固定することとなり、回転駆動手段からの振動等がベース全体に伝わるのを防止することができると共に、ベースの振動によりベースに支持された誘導部材等の各部材が振動し、他の部材と当接して破損したり、各部材同士の組付けが緩んだりして被誘導部材を良好に誘導案内させることができなくなるのを防止することができる。
また、移動手段を、同じく上側に配置された駆動プーリと下側に配置された従動プーリとに巻き掛けられた駆動ベルトにより移動させるものとした場合、取付当接面に近い位置で回転駆動手段を支持しており、回転駆動手段を駆動させても振動が発生するのを抑制することができるので、ベースを介して遊技盤が振動するのを防止して、回転駆動手段の振動により遊技領域内に打ち込まれた遊技媒体、各種入賞装置、及び遊技媒体の払出装置等に影響が及ぼされるのを防止することができると共に、良好に遊技することのできるものとすることができる。
手段19:手段18の構成において、
「前記誘導部材の一端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第一支持部材と、
前記誘導部材の他端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第二支持部材と
を更に具備し、
板金からなる前記ベースに、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の前記位置決め突起と対応する複数の位置決め孔を有し、該位置決め孔と前記位置決め突起とを互いに嵌合させることで、前記ベースにより前記第一支持部材及び前記第二支持部材が所定位置に位置決め支持される」ものであることを特徴とする。
ところで、可動体の移動距離を大きくするために、誘導部材の長さを長くすることが考えられる。この誘導部材として、その両端を支持するものとした場合、誘導部材の長さが長くなるほど、誘導部材の両端を支持する支持部材も大きくなる。そして、例えば、誘導部材の両端を支持する支持部材を一体で樹脂成形すると、支持部材が大きくなるほど成形歪みも大きくなり、誘導部材を所望の位置に支持することができなくなり、可動体を良好に誘導案内することができなくなる問題がある。
また、支持部材が大型化すると、支持部材を成形する成形型も大型化し、支持部材の製造にかかるコストが増加する問題がある。
手段19の構成によると、誘導部材の両端を樹脂からなる第一支持部材及び第二支持部材で支持すると共に、第一支持部材及び第二支持部材に備えられた位置決め突起を、板金からなるベースの対応する位置に備えられた位置決め孔に嵌合させることで、第一支持部材と第二支持部材とを所定位置に位置決め支持するようにしたものである。
これにより、樹脂からなる第一支持部材及び第二支持部材の大きさを可及的に小さくすることができ、樹脂成形による歪を相対的に小さくすることができると共に、加工精度(成形精度)の比較的高い板金からなるベースにより第一支持部材及び第二支持部材を所定位置に位置決め支持しているので、誘導部材を支持する部材を大きくしても誘導部材の支持精度を良好に維持することができる。つまり、誘導部材を大きく(長く)しても誘導部材を所望の位置に支持して、誘導部材により被誘導部材を介して可動体を良好に誘導案内させることが可能となるので、可動体がより大きく動くようにすることができ、可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、誘導部材の両端を支持し樹脂からなる第一支持部材及び第二支持部材部材を可及的に小さいものとすることができるので、第一支持部材及び第二支持部材部材を成形するための成形型を小型なものとすることができ、製造にかかるコストが増加するのを抑制することができる。
更に、位置決め突起を位置決め孔に嵌合させるだけで、第一支持部材と第二支持部材とを所定距離離れた所定位置に容易に位置決め支持することができ、誘導部材を所望の位置に容易に配置支持することができる。
また、第一支持部材及び第二支持部材によりベースと誘導部材とが互いに略平行となるように配置支持されるので、ベースと誘導部材を剛性の高い素材を用いて形成した場合、それらが互いに組み立てられることで、全体的な強度剛性がさらに高くなり、被誘導部材の移動により振動や反力がかかっても、誘導部材やベースが撓んだり振れたりすることがなく、被誘導部材つまり可動体を良好に誘導案内させることができる。
なお、「樹脂」としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂など適宜なものを用いることができ、例えば、「ポリカーボネイト」、「ポリプロピレン」、「ポリエチレン」、「ポリウレタン」、等が挙げられる。また、射出成形可能なものとすることが望ましい。
また、第一支持部材及び第二支持部材には、夫々位置決め突起を少なくとも二つ備えていることが望ましく、それら位置決め突起は、可及的に離れた位置に配置することが望ましい。これにより、ベースにおける第一支持部材や第二支持部材の夫々の位置決め精度をより高めることが可能となり、而して、誘導部材の支持精度を高めることができる。
手段20:手段19の構成において、
「前記ベースにおける前記取付当接面が、
前記移動手段、及び前記誘導部材を支持する支持面に対して略直角に屈曲形成されている」ものであることを特徴とする。
手段20の構成によると、ベースを、移動手段及び誘導部材を支持する支持面に対して、取付当接面を略直角方向に屈曲形成した板金製としたものである。これにより、移動手段及び誘導部材が、取付当接面に対して略直角方向に支持されるので、取付当接面が固定される遊技盤と、移動手段及び誘導部材とが干渉し難くすることが可能となり、移動手段及び誘導部材を支持しつつ、良好に遊技盤に取付固定することができる。
また、ベースをプレス成形できるようにしているので、切削加工したものと比較して大量で安価に製造することができると共に、移動手段及び誘導部材を支持する支持面と、取付当接面とが略直角になるように屈曲させているので、その屈曲部により平板材と比較して強度剛性の高いものとすることが可能となり、可動体の移動によりベースが変形したり、移動手段及び誘導部材がぐらついたりするのを防止することができ可動体を確実に誘導案内させることができる。
手段21:手段19又は手段20の構成において、
「前記回転防止手段における前記ガイド部材の一端側及び他端側が、前記第一支持部材及び前記第二支持部材に夫々支持されている」ものであることを特徴とする。
手段21の構成によると、回転防止手段におけるガイド部材の両端を、第一支持部材と第二支持部材とで支持するようにしたものである。これにより、ガイド部材を支持するための支持部材を別途備える必要がなく、ガイド部材を支持するための構成を簡略化することができ、コストが増加するのを抑制することができる。また、誘導部材と同様にガイド部材の支持精度も向上させることができるので、誘導部材の長大化に伴ってガイド部材を長くしても、誘導部材とガイド部材との関係(例えば、平行度)を良好な状態で維持することが可能となり、被誘導部材の振れを良好に防止することができ、可動体をより目立つように大型化して可動体の演出動作によって興趣を高められるものとすることができる。
なお、ガイド部材をベースや誘導部材と共に、その剛性が高いものを用いた場合、第一支持部材及び第二支持部材を介してベースに支持されるので、ベース、誘導部材及びガイド部材の相乗効果によって全体的な強度剛性を更に高めることが可能となり、誘導部材をより長くしたり、誘導部材に保持される可動体を大きくしたりしても誘導部材によって被誘導部材を良好に誘導案内させることができ、可動体の移動量や大きさをより大きくして、可動体を目立たせてその演出効果をより高めることができる。
手段22:手段1から手段21までの何れか一つの構成において、
「前記誘導部材に摺動案内され前記被誘導部材により所定間隔で保持される二つの摺動部材を更に具備する」ものであることを特徴とする。
ここで、また、「摺動部材」としては、誘導部材の軸直角方向への移動が規制できるものが望ましく、「円形又は多角形のブッシュ形状のもの」、「あり形状のもの」、「T字形状のもの」、等が挙げられ、特に、ブッシュ形状のもとした場合、誘導部材や摺動部材を安価で種類も豊富な型材や規格材とすることができる。
また、「被誘導部材」としては、「摺動部材が互いに接近しないように保持する本体部と、摺動部材が互いに離反しないように固定する固定部材とからなるもの」、「摺動部材が互いに接近及び離反しないように保持すると共に誘導部材の軸直角方向に対し一方向への移動を規制する本体部と、摺動部材が互いに接近及び離反しないように保持すると共に誘導部材の軸直角方向に対し他方向への移動を規制する固定部材とからなるもの」、「上記の本体部及び固定部材を適宜組み合わせたもの」、等が挙げられる。
ところで、従来の遊技機では、その可動体の大きさが比較的小さいため、遊技機において可動体が目立ち難く、可動体の動きによる演出効果が充分に得られない恐れがある。そこで、可動体を相対的に大型化することで目立つようにして、可動体の動きによる演出効果を高められるようにすることが考えられ、大型化した可動体を被誘導部材に保持させて、被誘導部材を誘導案内する誘導部材の延在方向に移動できるようにすることが考えられる。しかしながら、この場合、可動体の大型化に伴って被誘導部材も大型化することとなり、被誘導部材を誘導部材に摺動案内されるものとすると、その摺動部分の接触面積が大きくなり、摺動抵抗が大きくなって、被誘導部材を良好に誘導案内させることができなくなったり、被誘導部材を移動させるための移動手段に駆動力の大きなものが必要となり全体的に大型化してしまい遊技機に備えられなくなる恐れがある。
手段22の構成によると、被誘導部材に、誘導部材に摺動案内される二つの摺動部材を所定間隔で保持させるようにしたものである。これにより、可動体を保持する被誘導部材は、二つの摺動部材を介して誘導部材に摺動案内されるので、摺動部分の接触面積を可及的に少なくすることが可能となり、摺動抵抗を低減させることができ、可動体と共に被誘導部材を所定方向に良好に誘導案内させることができると共に、可動体を大型化することが可能となり、可動体をより目立たせてより演出効果の高いものとすることができ、興趣が低下するのを防止することができる。
また、可動体を大型化しても摺動抵抗が増加するのを抑制することができるので、駆動力の大きい大型の移動手段を用いなくても、可動体を保持する被誘導部材を良好に誘導案内させることが可能となり、所望の大きさの可動体を遊技機に備えることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
更に、摺動抵抗を低減させることができるので、静止状態の被誘導部材を移動させるために必要な駆動力が少なくて済み、容易に被誘導部材を移動開始させることができる。つまり、被誘導部材の移動レスポンスを高くすることができるので、被誘導部材すなわち可動体を機敏に移動させることが可能となり、可動体の動きによるインパクトをより高めることができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
なお、二つの摺動部材の所定間隔としては、可及的に離れた位置に配置することが望ましい。詳述すると、誘導部材と摺動部材とのクリアランスが同じ場合、二つの摺動部材の距離が小さいほど、被誘導部材のガタツキが大きくなり、被誘導部材の安定性が悪くなる。これに対して、二つの摺動部材の距離が大きいほど、被誘導部材のガタツキは小さくなり、被誘導部材の安定性が相対的に良くなる。従って、二つの摺動部材を可及的に離れた位置に配置することで、誘導部材によって被誘導部材をより安定した状態で誘導案内させることができる。
また、二つの摺動部材を所定間隔で保持しているので、可動体を片持支持しても、誘導部材に対して被誘導部材が傾いたり、ガタ付いたりするのを防止して、被誘導部材つまり可動体を安定した良好な状態で誘導案内させることができると共に、可動体を大型化することが可能となり、可動体をより目立たせてより演出効果の高いものとすることができ、興趣が低下するのを防止することができる。
手段23:手段22の構成において、
「前記誘導部材は、
少なくとも前記摺動部材が摺動する部位に、摩擦低減層が形成されている」ものであることを特徴とする。
ここで、「摩擦低減層」としては、例えば、「表面を磨くことで摩擦を低減可能な鏡面研磨層」、「クロム等の金属メッキ層」、「摩擦を低減可能な樹脂をコーティングした樹脂コーティング層(樹脂としては、エンジニアリングプラッスチックが望ましく、その中でも、フッ素系樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE,テフロン(登録商標),ターカイト(登録商標),ベアリー(登録商標))が望ましい。)」、等が挙げられる。
ところで、互いに接触して摺動する摺動部に、機械油やグリス等の潤滑剤を塗布することで、摩擦抵抗を低減させることが考えられるが、その場合、例えば、摺動部の摺動により、塗布した潤滑剤が飛散して汚れの原因となったり、付近に電気部品などが配置されている場合、潤滑剤によるショートや漏電等が発生したりする恐れがある。
手段23の構成によれば、誘導部材の摺動部材が摺動する部位に摩擦低減層を形成したものである。これにより、誘導部材と摺動部材との摺動抵抗を低減させることができるので、摺動部材を介して被誘導部材を良好に誘導案内させることができると共に、摺動部における摩擦が低減されて摩耗し難くすることが可能となり、誘導部材や摺動部材が早期に摩耗して被誘導部材すなわち可動体の動作不良を招くのを防止することができる。
また、誘導部材に摩擦低減層が形成されているので、潤滑剤を用いた場合と比較して、潤滑剤が飛散することが無く、摺動部材の摺動により汚れが発生するのを防止することができると共に、誘導部材の付近に電気部品等を配置することが可能となり、遊技機の設計自由度を高めてより興趣の高められるものとすることができる。
手段24:手段22又は手段23の構成において、
「前記誘導部材は、
断面外形が円形形状とされていると共に、前記摺動部材が前記誘導部材に挿入嵌合するブッシュ形状とされている」ものであることを特徴とする。
ここで、「断面外形が円形形状」とは、外形が円形であれば良く、中実又は中空の何れの部材であっても良い。また、「ブッシュ形状」とは、誘導部材と嵌合する円形の孔を有した筒形状であれば良く、被誘導部材に保持するための鍔部等を備えているものであっても良い。
手段24の構成によると、誘導部材を断面外形が円形の棒状とすると共に、摺動部材を誘導部材と嵌合するブッシュ形状としたものである。これにより、誘導部材を、一般的な丸棒やパイプ材等の型材とすると共に、摺動部材を一般的な円筒状のブッシュとすることができ、誘導部材や摺動部材にかかるコストが増加するのを抑制することができると共に、摺動部材を良好に摺動させることができる。
手段25:手段11から手段24までの何れか一つの構成において、
「前記支持シャフトに挿入嵌合される二つの支持ブッシュを更に備え、
二つの該支持ブッシュが前記被誘導部材に所定間隔で保持されることで、前記支持シャフトが前記支持ブッシュを介して前記被誘導部材に回転可能に保持されている」ものであることを特徴とする。
手段25の構成によると、二つの支持ブッシュを介して支持シャフトを被誘導部材に回転可能に保持するようにしたものである。これにより、支持シャフトを被誘導部材がかかる部分全体で回動可能に保持する場合と比較して、支持シャフトとの接触部分が可及的に少なくなり、支持シャフトにかかる摩擦抵抗を低減させることができるので、支持シャフトを良好に回動させることができ、支持シャフトに支持された可動体をスムーズに演出動作させて、興趣の高められるものとすることができる。
手段26:手段25の構成において、
「前記被誘導部材は、
二つの前記摺動部材及び二つの前記支持ブッシュを夫々所定間隔で挟持することで保持する本体部と、固定部材とを備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「本体部と固定部材とにより挟持」とは、本体部と固定部材とにより摺動部材や支持ブッシュを挟み込むことで保持することができれば良く、例えば、「摺動部材や支持ブッシュの軸方向両側から挟持するようにしたもの」、「摺動部材や支持ブッシュの軸直角方向両側から挟持するようにしたもの」、「摺動部材又は支持ブッシュの一方をその軸方向から、他方をその軸直角方向から挟持するようにしたもの」等が挙げられる。
手段26の構成によると、被誘導部材の本体部と固定部材とで二つの摺動部材及び支持ブッシュを挟持するようにしたものである。これにより、二つの摺動部材及び支持ブッシュを本体部と固定部材とで簡単に所定間隔で保持することができ、容易に組み立てられるものとすることができる。
なお、この被誘導部材として、例えば、本体部には、誘導部材を挿通可能な挿通孔を設け、その挿通孔の両端に摺動部材を収容する段付凹部を形成して、その段付凹部に摺動部材を当接させることで摺動部材が互いに接近するのを規制するようにし、固定部材には、本体部の段付凹部に収容された摺動部材の軸方向外側端面と当接する抜止片を設けて、固定部材の抜止片により摺動部材が互いに離反するのを規制するようにすることもできる。これにより、本体部に固定部材を固定するだけで摺動部材を所定位置に保持することができ、容易に組み立てられるものとすることができる。また、本体部のみで摺動部材の軸直角方向への移動を規制するようにしているので、本体部と固定部材とで協働して規制するようにした場合と比較して、摺動部材を規制する部分が連続した一つの部材とすることができ、より強固に移動を規制することができる。
また、被誘導部材に、二つの摺動部材及び支持ブッシュの間に、誘導部材及び支持シャフトとの間に所定量の隙間が形成される、収容部空間及び収容部を備えるようにしても良く、これにより、それら収容部空間や収容部に機械油やグリス等の潤滑剤を収容させることが可能となり、その潤滑剤により摺動部材と誘導部材とや、支持ブッシュと支持シャフトとの間の摺動抵抗や摩擦抵抗等を更に低減させることができ、よりスムーズに移動させたり回動させたりすることができる。
手段27:手段18から手段26までの何れか一つの構成において、
「前記遊技盤における前記遊技領域内に配置されると共に、遊技媒体が転動可能な転動演出面を少なくとも有した枠状の主役物を更に具備し、
該主役物の枠状の内側で前記可動体が視認可能に配置されている」ものであることを特徴とする。
ここで、「転動演出面」とは、遊技媒体を転動させることで遊技媒体に所定の演出動作を付与させて、遊技媒体の動きにより遊技者の興趣が高められるようにしたものであれば良く、例えば、「転動面が不動に固定され、供給された遊技媒体を所定方向(左右方向や前後方向)に転動させた上で、所定位置から放出するもの(例えば、固定タイプのステージ)」、「転動面の一部又は全部が可動するように構成され、供給された遊技媒体を所定方向(左右方向や前後方向)に転動させた上で、所定位置から放出するもの(例えば、可動タイプのステージ)」、等が挙げられる。
また、「枠状の内側で可動体が視認可能」とは、主役物を正面視した場合に、枠状の内側に可動体が投影されるような位置であれば良く、可動体が主役物の前側に配置されていても良いし、可動体が主役物の後側に配置されていても良いし、可動体が主役物と前後方向が略同じ位置に配置されていても良い。
手段27の構成によると、遊技領域内に転動演出面を有した枠状の主役物を配置し、その枠状の内側で可動体を視認可能に配置したものである。これにより、可動体が主役物の略中央で上下に移動することとなり、可動体が目立つ位置に配置されて遊技者をより可動体に注目させることができると共に、主役物の転動演出面(ステージ)上を転動する遊技媒体の動きによっても、遊技者を楽しませることができるので、より興趣の高められるものとすることができる。
なお、可動体を主役物の後側に配置した場合、可動体を移動させるための誘導部材や移動手段等も主役物の後側に配置されることとなり、誘導部材や移動手段等を設置するためのスペースが確保し易く、遊技機に上記の可動体を容易に備えることができ、より興趣の高められる遊技機とすることができる。
手段28:手段18から手段27までの何れか一つの構成において、
「前記遊技盤には前記遊技領域内で前後方向に貫通する貫通口を更に有し、
該貫通口を通して前記可動体が遊技者から視認可能となるように、前記遊技盤の後面側に前記ベースの前記取付当接面が取付固定されている」ものであることを特徴とする。
ところで、従来の遊技機では、可動体が、遊技媒体が打ち込まれて流下する遊技領域内(遊技盤の前面側)に配置されており、特に可動体を装飾可動体(遊技媒体とは接触せず、遊技媒体の動きに影響を与えないもの)としたものの場合、遊技媒体と接触しないように配置しなければならない関係から、その大きさや可動範囲が小さく、可動体に演出動作をさせても、その動きが小さく判り辛いものとなり、遊技者によっては、可動体の動きそのものを楽しむことができず、興趣を低下させてしまう問題があった。
また、遊技盤に対して、誘導部材や移動手段を支持したベースを取付固定する部位としては、遊技盤の前面側や後面側等が考えられるが、例えば、ベースを遊技盤の前面側に取付固定した場合、ベースを取付固定するための取付スペースを遊技盤の前面側に確保しなければならないが、通常、遊技盤の前面には遊技媒体が打ち込まれて流下する遊技領域が形成されているので、ベースの取付スペースを確保すると遊技領域が狭くなる問題が発生する。これにより、遊技媒体の流下範囲が狭くなるので、遊技媒体の動きが単調な動きとなり易くなり、遊技者によっては遊技媒体の動きに飽きてしまい興趣を低下させてしまう恐れがある。
更に、ベースに支持された誘導部材や移動手段等は可動体を移動させるためだけのものであり、遊技者が誘導部材や移動手段等を視認することで、煩雑な印象を与えてしまい、遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。そのため、誘導部材や移動手段等を装飾体等で覆うことが考えられるが、この場合、それらを覆う装飾体が必須部材となるので、遊技機全体のデザインに制約がかかることとなり、他の遊技機との差別化が困難となる恐れがある。
手段28の構成によると、貫通口を有した遊技盤の後面側に、貫通口を通して可動体が視認可能となるようにベースの取付当接面が取付固定されているものである。これにより、遊技盤の後面側にベースを取付けても、貫通口を通してベースに支持された誘導部材に誘導案内される可動体を遊技者に視認させることができ、可動体の動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制することができるものとすることができる。
また、ベースを遊技盤の後面側に取付固定しているので、上述の可動体を遊技機に備えても、ベースの取付固定のために遊技領域が狭くなることがなく、充分な遊技領域を確保することができ、遊技媒体の動きが単調な動きとなるのを防止して、興趣が低下するのを抑制することのできるものとすることができる。
更に、ベースを遊技盤の後面側に取付固定しているので、ベースやベースに支持された第一支持部材、第二支持部材、誘導部材、被誘導部材、及び移動手段等を貫通口にかからないように取付固定することで、それら部材が貫通口を通して遊技者側から見え難くすることができ、それらが見えることで煩雑な印象を与えるのを防止することができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
手段29:手段28の構成において、
「前記主役物が前記遊技盤の前記貫通口を前記遊技盤の前方から覆うように備えられると共に、
前記可動体が前記主役物の枠状の内側を通して視認可能とされている」ものであることを特徴とする。
手段29の構成によると、主役物を枠状とし遊技盤の貫通口を前方から覆うように配置すると共に、遊技盤の後方にベースを介して備えられた可動体が主役物の枠状の内側を通して視認可能としたものである。これにより、前側に主役物が後側に可動体が配置されることとなり、奥行きのある遊技機とすることができ、他の遊技機との差別化を図ることが可能となり、遊技者に注目させることができるものとすることができる。
手段30:手段1から手段29までの何れか一つの構成において、
「前記可動体が前面側に出没自在に配置され、所定の演出態様を表示可能な演出表示手段を更に具備する」ものであることを特徴とする。
ここで、「所定の演出態様」とは、キャラクタ、背景及び図柄等を静止画や動画として、或る動きをさせたり、ストーリー性のある表示をさせたりした表示態様のことである。なお、「キャラクタ」とは、図柄列及び背景以外の画像を意味しており、小説・漫画・映画・演劇などの登場人物、動物、植物、又は小道具類、もしくはこの遊技機のために作成された仮想上の人物、動物、植物、又は小道具類等を挙げられる。また、「図柄」とは、数字や記号、あるいはそれらと絵柄との組合わせ等からなる演出用の図柄である。
また、「演出表示手段」としては、「液晶ディスプレイ(LCD)」、「CRT」、「ドットマトリックス」、「発光ダイオード(LED)」、「7セグメントLED」、「エレクトロルミネセンス(EL)」、「蛍光表示管」、「白熱ランプ」、「プラズマディスプレイ(PDP)」、「レーザーディスプレイ」、等が挙げられる。
手段30の構成によると、演出表示手段を更に備え、その演出表示手段の前面側に可動体が出没自在に移動するようにしたものである。これにより、演出表示手段の前面側で可動体が上下方向に移動するので、可動体により演出態様を遮るようなこれまでにない遊技機とすることができ、他の遊技機と差別化して、遊技者の関心が引き付けられる効果を期待することができる。
また、可動体の演出動作を、演出表示手段に表示される演出態様と関連付けることができ、これにより、可動体と演出態様とが一体となったこれまでにない演出を遊技者に提供することが可能となり、見た目のインパクトを飛躍的に高められる効果を期待することができ、より興趣の高められるものとすることができる。
更に、遊技者に演出表示手段の演出態様を見せたい時には、可動体を、演出表示手段の前面側から没した位置に移動させることができるので、可動体により演出態様が遮られるのを防止することができ、演出態様全体を確実に遊技者に視認させて、遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
なお、可動体が没する位置しては、可動体が演出表示手段の上側又は下側に没するようにすることができる。
手段31:手段1から手段30までの何れか一つの構成において、
「前記可動体は、
上側に配置される第一可動体と、
該第一可動体の下側に配置される第二可動体と
から少なくともなる」ものであることを特徴とする。
ここで、「第一可動体」及び「第二可動体」としては、「遊技媒体と接触するように配置され、遊技媒体の動きを変化させることのできる役物可動体」、「遊技媒体とは接触しないように配置され、動きにより演出を行うことのできる装飾可動体」、等が挙げらる。なお、「第一可動体及び第二可動体とで、人形や動物形等の所定キャラクタや、建物や乗物等の一部又は全体が立体的に表現されたものとしても良く、例えば、第一可動体と第二可動体とを、「所定キャラクタの顔における上顎から上側と下顎から下側」、「所定キャラクタの頭と胴体」、「所定キャラクタの胴体と手足」、「ロケットや宇宙として分離・ドッキングするもの」、「複数のエレベータやエスカレータ、或いは、エレベータやエスカレータに乗った人」、「ビルや植物、火山」等のように、上下に移動したり延びたりするものとしても良い。
ところで、従来の遊技機では、電動チューリップやアタッカ装置等の可変入賞装置を除いては、可動する可動体(特に装飾可動体)が一つしか配置されておらず、その可動体の動きによる演出動作が単調なものとなり易く、遊技者によっては飽きてしまい興趣を低下させてしまう恐れがあった。
手段31の構成によると、可動体を少なくとも上側に配置される第一可動体と下側に配置される第二可動体としたものである。
これにより、第一可動体及び第二可動体の少なくとも二つの可動体を備えているので、夫々の動きを組み合わせることで演出動作の種類(バリエーション)を増やすことができ、より演出動作を楽しませて飽き難いものとし、演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。また、上下方向に移動する第一可動体及び第二可動体を、夫々接近させたり、離反させたり、一方のみを上下動させたり、両方を同一方向に上下動させたりすることが可能となり、二つの可動体が種々の演出動作をするので、遊技機において可動体が目立つものとなり、遊技者をそれらの可動体に注目させることができ、第一可動体及び第二可動体による演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一可動体及び第二可動体を所定キャラクタの一部としても良く、これにより、第一可動体や第二可動体を移動させることで、所定キャラクタを動かすことができ、特に、遊技者が認知しているキャラクタであれば、そのキャラクタが動くことで強く印象付けることができ、遊技者を楽しませて、より興趣を高められるものとすることができる。
なお、第一可動体及び第二可動体を、一組の誘導部材や移動手段等の駆動ユニットによって移動させるようにしても良いし、夫々独立した誘導部材や移動手段等の駆動ユニットによって移動させるようにしても良く、夫々が独立した駆動ユニットとした場合は、第一可動体と第二可動体とを互いに異なる動きをさせることができ、演出効果の高いより興趣の高められるものとすることができる。
また、第一可動体及び第二可動体を演出表示手段の前面側で出没自在とした場合、演出表示手段に対して、第一可動体及び第二可動体が没する位置しては、両可動体が共に上側又は下側に没するようにしても良いし、第一可動体が上側に第二可動体が下側に没するようにしても良い。
更に、回転防止手段を備えるようにすることが望ましく、これにより、第一可動体や第二可動体が上下方向に延びる軸芯周りに回転するのを防止することができるので、第一可動体や第二可動体を大型化しても、回転防止手段によってその振れが良好に防止されるので、第一可動体や第二可動体が、例えば、演出表示装置などの他の部材と接触するのを防止することができ、接触により可動体や他の部材等が破損したり摩耗したりして不具合が発生するのを防止できる。また、回転防止手段によって第一可動体や第二可動体が上下方向に延びる軸芯周りに回転するのを防止することができるので、移動手段として、振動の多い駆動ベルトにより第一可動体や第二可動体を移動させても、第一可動体や第二可動体が上下方向の軸芯周りに回転、つまり、軸芯周りに振れるのを良好に防止することが可能となり、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第一可動体や第二可動体をより大きなものとすることが可能となり、第一可動体や第二可動体をより目立たせて、可動体による演出効果をより高めることができる。
手段32:手段31の構成において、
「前記第一可動体を上下方向に移動させる第一駆動ユニットと、
前記第二可動体を上下方向に移動させる第二駆動ユニットと
を更に具備し、
前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットは、
前記誘導部材、前記被誘導部材、及び前記移動手段を少なくとも夫々備えている」ものであることを特徴とする。
手段32の構成によると、第一可動体と第二可動体とを夫々異なる第一駆動ユニットと第二駆動ユニットとで上下方向に移動させるようにしたものである。これにより、第一可動体と第二可動体とを夫々別々に移動させることができるので、例えば、夫々接近させたり、離反させたり、一方のみを上下動させたり、両方を同一方向に上下動させたりすることが可能となり、二つの可動体によって種々の演出動作をさせることができるので、遊技機において可動体が目立つものとなり、遊技者をそれらの可動体に注目させることができ、第一可動体及び第二可動体による演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
なお、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを遊技盤の後面側に取付固定すると共に、遊技盤に貫通口を設けて、その貫通口を通して第一可動体及び第二可動体が遊技者から視認可能となるようにしても良い。これにより、第一可動体及び第二可動体が、遊技盤の遊技領域が備えられた側(前面側)とは反対側に配置されるので、遊技領域内に可動体を配置した場合と比較して、その大きさや可動範囲の制約が少なくなり、第一可動体及び第二可動体の大きさを可及的に大きなものとしたり、それらの可動範囲を可及的に大きくしたりすることができ、第一可動体及び第二可動体を目立たせて可動体の演出動作を認識し易くし、その演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを遊技盤の後面側に取付固定するようにした場合、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの取付固定のために遊技領域が狭くなることがなく、充分な遊技領域を確保することができ、遊技媒体の動きが単調な動きとなるのを防止して、興趣が低下するのを抑制ができるものとすることができる。なお、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットは、貫通口にかから無いように遊技盤に取付固定することが望ましく、これにより、遊技者から第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを見え難くすることができるので、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットが見えることで煩雑な印象を与えるのを防止することができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
手段33:手段32の構成において、
「前記演出表示手段の左右何れか一方の外側には、前記第一可動体を片持支持する前記第一駆動ユニットが配置されると共に、
前記演出表示手段の左右何れか他方の外側には、前記第二可動体を片持支持する前記第二駆動ユニットが配置されている」ものであることを特徴とする。
ところで、可動体を移動させるためにそれらを支持する方法としては、可動体の中央(例えば、左右方向中央)で支持して移動させたり、可動体の左右両端で支持して移動させたりする方法が考えられる。しかしながら、可動体の中央で支持するようにした場合、可動体を移動されるための駆動ユニットが中央に配置されることとなり、駆動ユニットが見えて煩雑な印象を与えてしまったり、演出表示手段等の設置の邪魔になったりする問題がある。
一方、可動体の両端で支持するようにした場合、一つの可動体に対して駆動ユニットが両側に分散された形態となり駆動ユニットが大型化すると共に、可動体を支持する両側の部分を互いに同期して移動するようにしなければならず複雑な構成となり、遊技機への設置自由度が低下したり、コストが増加したりする問題がある。
また、可動体を移動させる駆動ユニットの長さは、一般的に、可動体の移動量を大きくするほど長くなる傾向がある。そのため、演出表示手段の上側又は下側に駆動ユニットを配置して、演出表示手段の前面側で可動体が移動するようにした場合、演出表示手段の上側又は下側の設置空間が比較的狭く、短い駆動ユニットしか設置できないので、可動体の移動量が少なくなり、遊技者に印象付けられるような動きをさせるのは困難であった。
手段33の構成によると、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットに、第一可動体及び第二可動体を夫々片持支持させると共に、演出表示手段の左右何れか一方の外側に第一駆動ユニットを、左右何れか他方の外側に第二駆動ユニットを配置したものである。
これにより、第一可動体及び第二可動体を夫々片持支持するようにしているので、第一可動体及び第二可動体の両端を支持するようにした場合と比較して、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの構成を簡略化することが可能となり、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットが大型化するのを防止することができ、第一可動体及び第二可動体を相対的に大型化することが可能となって、第一可動体及び第二可動体を大型化して遊技者に目立つようにし、第一可動体及び第二可動体の演出動作を認識させ易くして、その演出動作を楽しませることができる。
更に、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを演出表示手段の左右外側に配置しているので、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって演出表示手段に表示された演出態様が遮られるのを防止することができ、遊技者に演出態様全体を確実に視認させることができると共に、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットと演出表示手段とが干渉するのを防止して、それらを備えた興趣の高められる遊技機とすることができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを演出表示手段の左右外側に配置しているので、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの長さを、少なくとも演出表示手段の上下方向の長さ分は確保することが可能となり、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを演出表示手段の上側又は下側に配置した場合比較して、より長いものとすることができ、第一可動体及び第二可動体の移動量をより大きくして遊技者に目立つようにし、第一可動体及び第二可動体の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
手段34:手段31から手段33までの何れか一つの構成において、
「前記第一可動体が所定キャラクタの顔における上顎から上の部位が立体的に造形された外形とされると共に、
前記第二可動体が前記所定キャラクタの顔における下顎の部位が立体的に造形された外形とされている」ものであることを特徴とする。
ここで、「所定キャラクタ」とは、小説・漫画・映画・演劇などの登場人物、動物、植物、又は道具(乗物を含む)類等を擬人化したもの、若しくは、本遊技機のために作成された仮想上の人物、動物、植物、又は道具(乗物を含む)類等を擬人化したものである。
手段34の構成によると、第一可動体を所定キャラクタの上顎から上の部分とし、第二可動体を所定キャラクタの下顎の部分としたものである。これにより、第一可動体と第二可動体とで所定キャラクタの顔が表現されることとなり、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって、第一可動体と第二可動体とを同じ方向に移動させると、所定キャラクタの顔が上下方向に移動することとなり、所定キャラクタの顔を自在に出没させることが可能となり、所定キャラクタの顔が現れることで、遊技者にインパクトを与えることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって、第一可動体と第二可動体とを互いに接近させたり離反させたりすることで、所定キャラクタの口が閉じたり開いたりする動作となり、所定キャラクタの口がパクパクする動きにより遊技者を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
なお、移動手段を駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられた駆動ベルト等を備えたものとした場合、第一可動体と第二可動体の移動速度をより速くすることができるので、第一可動体と第二可動体とでパクパクする所定キャラクタの口の動きをより速くすることができるので、よりタイトな感じにさせて遊技者の緊張感を高めて、より強く注目させて遊技に釘付けにして楽しませられる効果を期待することが可能となる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの何れにも回動手段を備えるようにした場合、それらの支持シャフトが遊技盤に沿って略水平方向に延びているので、支持シャフトの軸芯を所定キャラクタの顎関節の軸芯に見立てて、第一可動体及び第二可動体を夫々支持シャフトの軸芯周りに回動させると、所定キャラクタの口の開閉動作が、よりリアルな動作となって遊技者への訴求力が強くなり、より楽しませられるものとすることができる。
手段35:手段34の構成において、
「前記第一可動体及び前記第二可動体は、前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットにより互いに接近又は離反する方向に相対移動する」ものであることを特徴とする。
手段35の構成によると、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって、第一可動体及び第二可動体を互いに接近又は離反するようしたものである。これにより、所定キャラクタの口が閉じたり開いたりするような動きをさせることができ、その動きにより遊技者を楽しませて興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一可動体及び第二可動体を移動させることで、所定キャラクタの口がパクパクする動作をするので、その動作に合わせて、所定の音声や音楽を出力するようにすれば、あたかも、所定キャラクタが話したり歌ったりしているようなインパクトの高い演出をすることができ、遊技者を楽しませて、興趣を高めることができる。
更に、第一可動体及び第二可動体の後方に配置された演出表示手段に、遊技者から見て第一可動体及び第二可動体に挟まれるような図柄等の演出態様を表示させ、第一可動体及び第二可動体の移動に合わせて、表示された図柄等の大きさや形状を変化させるようにしても良い。つまり、第一可動体及び第二可動体によって表現された所定キャラクタの口により、演出表示手段に表示された図柄等が噛まれたり、食べられたりする演出をすることができ、これにより、遊技者を楽しませて、興趣の高められるものとすることができる。
手段36:手段34又は手段35の構成において、
「前記第一可動体及び前記第二可動体は、
発光可能な前記発光手段を備えている」ものであることを特徴とする。
手段36の構成によると、第一可動体及び第二可動体に発光手段を備えたものである。これにより、上述したように、第一可動体及び第二可動体に配線コードの基端が接続された発光手段を夫々配置して被誘導部材から配線コードを延びださせても被誘導部材を良好に移動させることができるので、第一可動体及び第二可動体に発光手段を備えても被誘導部材を問題なく上下方向に移動させることができると共に、発光手段の発光によって遊技者に第一可動体や第二可動体に気付かせることが可能となり、第一可動体や第二可動体の動きを楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
手段37:手段36の構成において、
「前記第一可動体は、
前記所定キャラクタの目に相当する部位に、前記発光手段として発光する表示態様が変化する発光装飾表示手段を備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「目に相当する部位」とは、「眼球に相当する部位」、「瞳に相当する部位」、「上下の瞼の間に相当する部位」、「眼鏡やゴーグルに相当する部位」、等である。また、「発光装飾表示手段」としては、「発光表示される模様や図柄等が変化するもの」、「発光表示される模様や図柄等の色彩が変化するもの」、等が挙げられる。
手段37の構成によると、第一可動体における所定キャラクタの目に相当する部位に、発光装飾手段を備えたものである。これにより、所定キャラクタの目に相当する部位が光ったり、表示態様が変化したりするので、遊技者に強く印象付けることができ、インパクトの高い可動体として、興趣の高められるものとすることができる。
手段38:手段33から手段37までの何れか一つの構成において、
「前記第一駆動ユニットでは、前記ガイド部材が、前記誘導部材の軸芯に対して、前記被誘導部材に片持保持された前記第一可動体の方向とは反対方向の位置に配置され、
前記第二駆動ユニットでは、前記ガイド部材が、前記誘導部材の軸芯に対して、前記被誘導部材に片持保持された前記第二可動体の方向とは略直角方向の位置に配置されている」ものであることを特徴とする。
手段38の構成によると、第一駆動ユニットの回転防止手段では、ガイド部材を誘導部材を挟んで第一可動体の反対側、つまり、遊技盤に対して誘導部材とガイド部材とが左右方向に並ぶように配置すると共に、第二駆動ユニットの回転防止手段では、ガイド部材を誘導部材から第一可動体に対して略直角方向の位置、つまり、遊技盤に対して誘導部材とガイド部材とが前後方向に並ぶように配置したものである。
ところで、第一可動体に発光装飾表示手段が備えられていると、第一可動体の重量が大きくなり、重量の大きい第一可動体を回動させたり上下動させたりすることで被誘導部材の振動が大きくなったり傾いたりする問題が発生する。しかしながら、本手段によると、第一可動体を移動させる第一駆動ユニットでは回転防止手段のガイド部材を誘導部材を挟んで第一可動体の反対側に配置しており、誘導部材とガイド部材との距離を所定距離離して左右方向の長さを長くすることで回転防止手段による回転防止機能を高めると共に、回動手段と回転防止手段の重量によって第一可動体との重量バランスを良くして、被誘導部材つまり第一可動体を良好に誘導案内させることができる。一方、第二可動体を移動させる第二駆動ユニットでは回転防止手段のガイド部材を誘導部材の前後方向の何れかに配置したものとしているので、左右方向の長さを短くすることができ、左右方向の長さが第一駆動ユニットにおいて長くなった分を第二駆動ユニットで吸収させることができ、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを含めた全体の左右方向の長さが長くなるのを抑制して、良好な状態で第一可動体及び第二可動体を遊技機に備えさせることができる。
手段39:手段38の構成において、
「前記カバーは、
前記遊技盤の後面側に取付けられると共に、前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットの外周及び後側を覆い、前記演出表示手段を支持する」ものであることを特徴とする。
手段39の構成によると、配線防止手段を備えたカバーを、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを覆うように遊技盤の後面側に取付けると共に、演出表示手段を支持するようにしたものである。これにより、カバーによって、第一駆動ユニットや第二駆動ユニットに外部から埃やゴミ等が付着するのを防止して第一可動体や第二可動体を良好な状態で移動させることができると共に、カバーを介して演出表示手段を遊技盤に取付けるようにしているので、別途演出表示手段を遊技盤に取付けるためのブラケット等を備える必要がなく、部品点数を削減することができる。
なお、カバーにより第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを所定位置に保持すようにすることが望ましく、これにより、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを遊技盤に取付ける際の遊技盤への位置決めを容易に行うことができ、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの取付けを簡略化することができる。また、カバーにより第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを所定位置に保持することで、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを遊技盤に取付ける前に、予めカバーに備えられた配線保持手段に第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの被誘導部材から延び出した配線コードを保持させておくことができ、組立てに係る手間を簡略化することができる。
手段40:遊技機において、
「遊技者の操作によって遊技媒体が打ち込まれる遊技領域、及び該遊技領域内で前後方向に貫通する貫通口を有した遊技盤と、
該遊技盤の前記貫通口を前方から覆うように配置され、遊技媒体が転動可能な転動演出面を少なくとも有した枠状の主役物と、
該主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、外形が所定キャラクタの顔における上顎から上の部位が立体的に造形されると共に、該所定キャラクタの目に相当する部位に発光手段として発光する表示態様が変化する発光装飾表示手段を備えた第一可動体と、
該第一可動体の下方で前記主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、外形が前記所定キャラクタの顔における下顎の部位が立体的に造形されると共に、前記第一可動体に備えられたものとは異なる前記発光手段を有した第二可動体と、
前記第一可動体及び前記第二可動体が前面側に出没自在とされると共に、前記主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、所定の演出態様を表示可能な演出表示手段と、
該演出表示手段の左右何れか一方の外側で前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第一可動体を片持支持して上下方向に移動させる第一駆動ユニットと、
該第一駆動ユニットとは反対側である前記演出表示手段の左右何れか他方の外側で前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第二可動体を片持支持して上下方向に移動させる第二駆動ユニットと、
前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットの外周及び後側を覆い、前記演出表示手段を支持するカバーと
を具備し、
前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットは、
略上下方向に延在し断面外形が円形形状とされ摺動部位に摩擦低減層が形成された誘導部材と、
該誘導部材に挿入嵌合することで摺動案内されるブッシュ形状の二つの摺動部材と、
二つの該摺動部材が挿入嵌合される前記誘導部材の軸直角方向で前記遊技盤の面に略沿うように延び前記第一可動体又は前記第二可動体を片持支持する支持シャフトと、
該支持シャフトに挿入嵌合され、該支持シャフトを回転可能に支持する二つの支持ブッシュと、
該支持ブッシュに回転可能に支持された前記支持シャフトを軸芯周りに回動させ、前記第一可動体又は前記第二可動体が前記支持シャフトを介して片持支持される側とは前記誘導部材を挟んで反対側の位置に配置され、所定方向に進退するプランジャを有したソレノイド、該ソレノイドにおける前記プランジャの進退による直線運動を回転運動に変換して前記支持シャフトに伝達する伝達手段を備えた回動手段と、
該回動手段の前記ソレノイド及び前記発光手段に基端が接続され、先端に接続コネクタが取付けられた所定長さの配線コードと、
該配線コードが外部へ延びだすように所定方向に案内保持する延出部と、二つの前記支持ブッシュ及び二つの前記摺動部材を夫々所定間隔で挟持することで保持する本体部及び固定部材とを備え、二つの前記支持ブッシュを介して前記支持シャフトを回転可能に保持すると共に、二つの前記摺動部材を介して前記誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、
該被誘導部材を誘導案内する前記誘導部材の延在方向と同じ上下方向に互いに離反し、上側に配置され外周に複数の被係合歯が形成された駆動プーリ、及び下側に配置される従動プーリと、
前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、内周に前記駆動プーリの前記被係合歯と係合する複数の係合歯が形成されると共に、前記被誘導部材に固定される駆動ベルトと、
該駆動ベルトを駆動させるために前記駆動プーリを回転させる回転駆動手段と、
該回転駆動手段により回転させられる前記駆動プーリと共に前記駆動ベルトに巻き掛けられる前記従動プーリに対して前記駆動プーリと離反する方向に開放され前記従動プーリの両側から突出する軸部を係止するフック状の係止部、前記誘導部材が挿入嵌合する案内孔を備え、前記誘導部材に誘導案内されると共に前記従動プーリを回転可能に保持する移動体と、
該移動体における前記案内孔と前記係止部との間で一端が支持され、前記駆動プーリと前記従動プーリとが互いに離反する方向へ付勢する付勢手段と、
該付勢手段により前記従動プーリを介して付勢された前記駆動ベルトが駆動されることで移動する前記被誘導部材が、前記誘導部材の軸芯周りに回転するのを防止し、該誘導部材の延在方向と略同じ方向に延び該誘導部材から所定距離離れた位置に配置されるガイド部材、該ガイド部材によってその延出方向とは略直角方向への移動を規制され前記被誘導部材に保持される被ガイド部材を有し、前記第一駆動ユニットでは前記ガイド部材が前記誘導部材の軸芯に対して前記被誘導部材に片持保持された前記第一可動体の方向とは反対方向の位置に配置され、前記第二駆動ユニットでは前記ガイド部材が前記誘導部材の軸芯に対して、前記被誘導部材に片持保持された前記第二可動体の方向とは略直角方向の位置に配置される回転防止手段と、
前記誘導部材及び前記回転防止手段における前記ガイド部材の一端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第一支持部材と、
前記誘導部材及び前記回転防止手段における前記ガイド部材の他端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第二支持部材と、
板金からなり、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の前記位置決め突起と対応する複数の位置決め孔、該位置決め孔と前記位置決め突起とを互いに嵌合させることで前記第一支持部材及び前記第二支持部材を所定位置に位置決め支持する支持面、該支持面に対して略直角に屈曲形成され上部にビスを挿通可能な取付孔が穿設された取付当接面を上側に備え、前記駆動プーリ、前記回転駆動手段、及び前記誘導部材を少なくとも支持すると共に、前記従動プーリが配置される位置よりも下方向に延出した位置で前記移動体に一端が支持された前記付勢手段の他端を支持し、且つ、前記可動体が前記遊技盤の前記貫通口の一つ且つ前記主役物の枠状の内側を通して視認可能となるように前記遊技盤の後面側に前記取付当接面を介して取付固定されるベースとを備え、
更に、前記カバーは、
前記配線コードの所定位置に固定され、該配線コードの外径よりも大径の大径部を形成する配線バンド、
該配線バンドによって前記配線コードに形成された前記大径部が通過不能とされ且つ前記配線コードが通過可能とされた所定方向に延びるスリット状の第一通過部、
該第一通過部と同一方向に延びるスリット状とされると共に隣接して配置され、前記大径部が通過不能とされ且つ前記配線コードが通過可能とされた第二通過部、
前記第一通過部と前記第二通過部とを連結し、前記大径部が通過可能とされた連通部、
前記第一通過部と前記第二通過部と間で、少なくとも前記大径部が配置される側に突出する突出部、
前記第一通過部又は前記第二通過部の何れかに隣接して配され、前記配線コードの先端に取付けられた前記接続コネクタが通過可能なコネクタ通過部を有し、
前記配線コードを、前記第一通過部と前記第二通過部との間に前記大径部が配置されるように、前記第一通過部及び前記第二通過部に挿通して、前記被誘導部材との間で所定量の弛みを持たせた状態で該被誘導部材が移動可能となるように前記配線コードの途中を保持する配線保持手段を備えている」ものであることを特徴とする。
手段40の構成によると、遊技媒体の打ち込まれる遊技領域と前後方向に貫通する貫通口とを有した遊技盤と、遊技盤の貫通口を前方から覆うように配置され遊技媒体が転動可能な転動演出面を有した枠状の主役物と、主役物の後方で遊技者から視認可能に配置されると共に所定キャラクタの上顎から上側の部位が立体的に造形され目に相当する部位に発光手段としての発光装飾表示手段を備えた第一可動体と、第一可動体の下方で主役物の後方に遊技者から視認可能に配置されると共に所定キャラクタの下顎の部位が立体的に造形され第一可動体のとは異なる発光手段を有した第二可動体と、主役物の後方で第一可動体及び第二可動体が前面側に出没可能とされ所定の演出態様を表示可能な演出表示手段と、演出表示手段の左右何れか一方の外側で遊技盤の後面側に取付固定され第一可動体を片持支持して上下方向に移動させる第一駆動ユニットと、演出表示手段を挟んで第一駆動ユニットとは反対側で遊技盤の後面側に取付固定され第二可動体を片持支持して上下方向に移動させる第二駆動ユニットと、第一駆動ユニットと第二駆動ユニットとを覆うように遊技盤の後面側に取付固定され演出表示手段を支持するカバーとを具備し、
第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットには、上下方向に延在し表面に摩擦低減層が形成された円柱状の誘導部材と、誘導部材に挿入嵌合されるブッシュ形状の二つの摺動部材と、誘導部材の軸直角方向で遊技盤の面に略沿って延び第一可動体又は第二可動体を片持支持する支持シャフトと、支持シャフトに挿入嵌合され支持シャフトを回転可能に支持する二つの支持ブッシュと、進退するプランジャを有したソレノイドとプランジャの進退により支持シャフトを回動伝達させる伝達手段とを備え被誘導部材の可動体が保持される側とは誘導部材を挟んで反対側に配置される回動手段と、基端がソレノイドと発光手段に接続され先端に接続コネクタを有した配線コードと、配線コードを外部へ延びださせる延出部を備え本体部と固定部材とで二つの摺動部材及び支持シャフトを所定間隔で挟持し支持シャフトを保持すると共に誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、被係合歯が形成され上側に配置される駆動プーリ、及び下側に配置される従動プーリと、駆動プーリの被係合歯と係合する係合歯を有し駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられ被誘導部材に固定される駆動ベルトと、駆動プーリを介して駆動ベルトを回転駆動する回転駆動手段と、従動プーリに対し駆動プーリとは反対側が開放され従動プーリの軸部を係止する係止部、誘導部材が挿入嵌合される案内孔を備えた移動体と、移動体の係止部と案内孔との間で一端が支持され従動プーリを駆動プーリと離反する方向に付勢する付勢手段と、誘導部材と略平行に配置されるガイド部材とガイド部材によりその軸直角方向への移動が規制され被誘導部材に保持される被ガイド部材とを備え、第一駆動ユニットではガイド部材が被誘導部材を挟んで第一可動体の反対側に配置され、第二駆動ユニットではガイド部材が被誘導部材から第二可動体が配置された方向に対して直角方向に配置される回転防止手段と、誘導部材及びガイド部材の一端側を支持し位置決め突起を有した樹脂からなる第一支持部材と、誘導部材及びガイド部材の他端側を支持し位置決め突起を有した樹脂からなる第二支持部材と、第一支持部材及び第二支持部材の位置決め突起と対応する位置決め孔を有した支持面と支持面と略直角方向に屈曲形成され上側に配置された取付当接面とを備え第一支持部材及び第二支持部材を所定位置に位置決め支持すると共に駆動プーリ、回転駆動手段及び誘導部材等を支持し遊技盤の裏面側に取付固定される板金からなるベースとを備え、
更に、カバーには、配線コードの所定位置に固定して大径部を形成する配線バンドと、配線コードの大径部が通過不能とされると共に配線コードが通過可能とされ略平行に延びるスリット状の第一通過部及び第二通過部と、第一通過部と第二通過部とを連通し大径部が通過可能とされた連通部と、第一通過部と第二通過部との間で突出する突出部と、配線コードの接続コネクタが通過可能なコネクタ通過部とを有し、被誘導部材との間で所定量の弛みを持たせた状態で被誘導部材が移動可能となるように配線コードの途中を保持する配線保持手段を備えているものである。
これにより、被誘導部材の移動によって配線コードが絡まったり、配線コードが誘導部材や移動手段に接触して被誘導部材の移動を阻害したりして、被誘導部材の移動の妨げになるのを防止することが可能となり、被誘導部材つまり第一可動体や第二可動体を良好に移動させることができ、第一可動体や第二可動体に所望の演出動作をさせて目立つようにして遊技者に注目させ、第一可動体や第二可動体の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、配線コードが引っ張られたり、押されたりしても、第一通過部又は第二通過部の開口部に大径部が当接して配線コードの移動が阻止され、被誘導部材が移動しても配線コードの弛みを当初の所定量に維持することができるので、配線コードが繰り出されて当初の所定量以上に弛んでしまったり、配線コードが押されて所定量の弛みが少なくなったりして、被誘導部材の移動によって配線コードが絡み易くなったり被誘導部材の移動を阻害したりするのを防止することができ、被誘導部材つまり第一可動体や第二可動体を良好に移動させることが可能となり、それらに注目させて、遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
更に、カバーに備えられた配線保持手段には、第一通過部と第二通過部とを連通する連通部や、コネクタ通過部を備えているので、第一駆動ユニットや第二駆動ユニットが配置されたカバーの内側から外側へ配線コードを延び出させることができると共に、カバーの外側から配線コードの大径部を連通部に挿通させて、配線コードを第一通過部及び第二通過部に通過させることができ、配線保持手段に配線コードを容易に保持させることができる。
また、カバーを備えているので、外部から埃やゴミ等が第一駆動ユニットや第二駆動ユニット等に付着するのを防止することができ、埃やゴミの付着により被誘導部材つまり第一可動体や第二可動体の移動に問題が発生するのを防止して、それらを良好に移動させることができる。
更に、所定キャラクタの顔を表現した第一可動体及び第二可動体を、夫々接近させたり、離反させたり、一方のみを上下動させたり、両方を同一方向に上下動させたりすることが可能となる。つまり、所定キャラクタの顔を上下方向に移動させたり、所定キャラクタの顔の口を開閉させたりすることが可能となり、遊技機において可動体が目立つものとなり、遊技者をそれらの可動体に注目させることができ、第一可動体及び第二可動体による演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。また、第一可動体及び第二可動体の二つの可動体を備えているので、夫々の動きを組み合わせることで演出動作の種類(バリエーション)を増やすことができ、より演出動作を楽しませて飽き難いものとし、演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって、第一可動体と第二可動体とを互いに接近させたり離反させたりすることで、所定キャラクタの口が閉じたり開いたりする動作となり、所定キャラクタの口がパクパクする動きにより、遊技者に強いインパクトを与えると共に楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、遊技盤の後面側に、貫通口を通して第一可動体や第二可動体が視認可能となるようにベースの取付当接面を取付固定しているので、遊技盤の後面側にベースを取付けても、貫通口を通してベースに支持された誘導部材に誘導案内される可動体を遊技者に視認させることができ、第一可動体や第二可動体の動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制することができるものとすることができると共に、上述の可動体を遊技機に備えても、ベースの取付固定のために遊技領域が狭くなることがなく、充分な遊技領域を確保することができ、遊技媒体の動きが単調な動きとなるのを防止して、興趣が低下するのを抑制することのできるものとすることができる。
更に、演出表示手段の前面側で第一可動体や第二可動体が移動するようにしているので、これにより、演出表示手段に表示させる演出態様と可動体とを可及的に近づけることが可能となり、演出態様と第一可動体や第二可動体の演出動作とをより関連付けたものにし易くすることができ、演出態様と第一可動体や第二可動体の演出動作によるコラボレーションによって、これまでにないインパクトの高い演出を提供して、遊技者の興趣を高められるものとすることができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを演出表示手段の左右外側に配置しているので、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの長さを、少なくとも演出表示手段の上下方向の長さ分は確保することが可能となり、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを演出表示手段の上側又は下側に配置した場合比較して、より長いものとすることができ、第一可動体及び第二可動体の移動量をより大きくして遊技者に目立つようにし、第一可動体及び第二可動体の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、駆動ベルトにテンションを付与するための移動体を、被誘導部材が誘導案内される誘導部材によって誘導案内するようにしているので、移動体を駆動プーリと従動プーリとが離反する方向に移動させるための機構を別途備える必要がなく、装置全体を簡略化することが可能となって全体的に大型化するのを抑制することができる。つまり、全体的に大型化するのを防止することができるので、相対的に第一可動体や第二可動体を大型化したり、移動量を大きくしたりすることが可能となり、第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、移動体における誘導部材に誘導案内される案内孔と、従動プーリの軸部を係止保持する係止部との間で付勢手段の付勢力が作用するようにしているので、これにより、移動体にかかる付勢手段の付勢力が誘導部材側と従動プーリ側とに略均等にかかることとなり、移動体が誘導部材に対して傾くのを抑制することができ、誘導部材により移動体を良好に誘導案内させることができると共に、付勢手段の付勢力により駆動ベルトに所定のテンションを良好に付与することができ、これにより、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられる駆動ベルトの張力を適宜なものとして、駆動ベルトを良好に回転駆動させることができる。
更に、駆動プーリと反対側が開放され従動プーリの軸部を係止するフック状の係止部を備えた移動体としているので、これにより、従動プーリに駆動ベルトを巻き掛けた状態でその軸部を係止部に係止させるだけで、簡単に従動プーリと駆動ベルトとを組立てることができると共に、駆動ベルトに付勢力を作用させることができる。
また、ベースの全長に対してその一部である取付当接面のみを遊技盤と当接させて取付固定するようにしているので、遊技盤やベース等の寸法誤差等があっても、その誤差による影響を可及的に少なくすることが可能となり、遊技盤にベースを取付固定してもそれらに歪等の不具合が発生するのを防止することができ、遊技盤にベースを良好に取付けることができる。そのため、第一可動体や第二可動体を誘導案内する誘導部材の長さを長くすることで誘導部材を支持するベースが長くなっても、遊技盤にベースを良好に取付固定することができるので、誘導部材の長さを長くして第一可動体や第二可動体が大きく移動するようにさせることが可能となり、第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することのできるものとすることができる。
更に、ベースの上側に配置された取付当接面で遊技盤に取付固定するようにしている、つまり、ベースの一方の側でのみ取付固定するようにしているので、遊技盤への取付けがベースの上側だけで済み、取付けにかかる手間を簡略化することができると共に、例えば、遊技盤の面に対して左右方向の力が作用して取付当接面の垂直線上からベースの重心が左右の何れかにずれても、その重心にかかる回転モーメントが、ベースの重心を取付当接面の垂直線上に戻すように作用し、ベースが元の位置に復帰するので、取付当接面やビス等にベースにかかる重量以外の力が作用するのを抑制することができ、ベースを良好に取付固定することができると共に、ベースが変形して不具合が発生するのを防止することができる。
また、ベースの取付当接面の上部にビスを挿通する取付孔を穿設しており、これにより、ベースの上部のみで取付けているので、ビスの数を可及的に少なくすることができ、取付けにかかる手間を簡略化することができると共に、上述と同様の理由により、ビスや取付当接面にかかる回転モーメントを可及的にかかり難くすることができ、ベースを良好に遊技盤に取付固定することができる。
また、遊技盤へ取付固定するためのベースの取付当接面が配置された側と同じ上側に、移動手段の駆動プーリが配置されている。つまり、駆動プーリを回転駆動する回転駆動手段が取付当接面に近いベースの上側で支持されるので、振動や駆動反力の発生源である回転駆動手段に可及的に近い位置で取付当接面を介して遊技盤に取付固定することとなり、回転駆動手段からの振動等がベース全体に伝わるのを防止することができると共に、ベースの振動によりベースに支持された誘導部材等の各部材が振動し、他の部材と当接して破損したり、各部材同士の組付けが緩んだりして被誘導部材を良好に誘導案内させることができなくなるのを防止することができる。
更に、第一可動体や第二可動体を保持する被誘導部材は、二つの摺動部材を介して誘導部材に摺動案内されるので、摺動部分の接触面積を可及的に少なくすることが可能となり、摺動抵抗を低減させることができ、第一可動体や第二可動体と共に被誘導部材を上下方向に良好に誘導案内させることができると共に、第一可動体や第二可動体を大型化することが可能となり、第一可動体や第二可動体をより目立たせてより演出効果の高いものとすることができ、興趣が低下するのを防止することができる。また、第一可動体や第二可動体を大型化しても摺動抵抗が増加するのを抑制することができるので、駆動力の大きい大型の移動手段を用いなくても、第一可動体や第二可動体を保持する被誘導部材を良好に誘導案内させることが可能となり、所望の大きさの第一可動体や第二可動体を遊技機に備えることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
更に、摺動抵抗を低減させることができるので、静止状態の被誘導部材を移動させるために必要な駆動力が少なくて済み、容易に被誘導部材を移動開始させることができる。つまり、被誘導部材の移動レスポンスを高くすることができるので、被誘導部材すなわち第一可動体や第二可動体を機敏に移動させることが可能となり、それらの動きによるインパクトをより高めることができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
また、誘導部材の表面に摩擦低減層が形成されており、誘導部材と摺動部材との摺動抵抗を低減させることができるので、摺動部材を介して被誘導部材を良好に誘導案内させることができると共に、摺動部における摩擦が低減されて摩耗し難くすることが可能となり、誘導部材や摺動部材が早期に摩耗して被誘導部材すなわち第一可動体や第二可動体の動作不良を招くのを防止することができる。
更に、二つの支持ブッシュを介して支持シャフトを被誘導部材に回転可能に保持するようにしているので、これにより、支持シャフトを被誘導部材がかかる部分全体で回動可能に保持する場合と比較して、支持シャフトとの接触部分が可及的に少なくなり、支持シャフトにかかる摩擦抵抗を低減させることが可能となり、支持シャフトを良好に回動させることができ、支持シャフトに支持された可動体をスムーズに演出動作させて、興趣の高められるものとすることができる。
また、被誘導部材の本体部と固定部材とで二つの摺動部材、及び二つの支持ブッシュを所定の位置に保持するようにしているので、これにより、二つの摺動部材、及び二つの支持ブッシュを本体部と固定部材とで簡単に保持することができ、容易に組み立てられるものとすることができる。
更に、第一可動体や第二可動体を駆動ベルトの回転駆動により移動させるようにしており、ネジ部材等の移動手段を用いた場合と比較して、第一可動体や第二可動体の移動速度をより速く移動させることができ、速く移動する第一可動体や第二可動体により遊技者に強く印象付けることができるので、第一可動体や第二可動体に注目させてその演出動作を楽しませることが可能となり、遊技に対する興趣が低下するのを防止することができる。また、同じ移動量をソレノイドやシリンダを用いて移動させる場合と比較してより小型化することが可能となり、遊技機に設置し易いものとすることができると共に、第一可動体や第二可動体の移動量をより大きくしても遊技機に設置することができるので、第一可動体や第二可動体をより大きく移動させることができ、第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、被誘導部材を誘導部材により誘導案内するようにしているので、撓み易いベルトを用いて被誘導部材を移動させても、誘導部材により被誘導部材を真直ぐ誘導案内させることができ、移動の際に被誘導部材、つまり、可動体を所望の姿勢で良好に移動させることができる。
更に、駆動ベルトと駆動プーリの係合歯と被係合歯とを互いに係合させることで、駆動ベルトが駆動プーリの外周面上を滑り難くすることができ、駆動プーリから回転駆動を確実に駆動ベルトに伝達させることができると共に、駆動プーリの回転速度を速くしても、駆動プーリと駆動ベルトとの間で滑りが発生しないので、より速い速度で駆動ベルトを駆動させることが可能となり、被誘導部材を介して可動体をより速い速度で移動させることができ、よりインパクトの強い動きを第一可動体や第二可動体にさせて、興趣の高められるものとすることができる。
また、駆動プーリを上側に、従動プーリを下側に配置しているので、駆動ベルトは、固定された被誘導部材等の重さにより下方、つまり、駆動プーリとは離反する方向に引張られる力が作用し、その力により駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力が強くなり、駆動プーリと駆動ベルトとの摩擦力が大きくなって互いに滑り難くすることができ、駆動プーリにより確実に駆動ベルトを駆動させることができると共に、駆動プーリと駆動ベルトとが滑って被誘導部材が降下するのを防止することができ、被誘導部材を介して第一可動体や第二可動体に所望の動きをさせることが可能となり、第一可動体や第二可動体に所定の演出動作をさせて、興趣の高められるものとすることができる。
また、従動プーリを駆動プーリと離反する方向に付勢する付勢手段を備えているので、駆動ベルトに所定のテンションを付与することができ、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛けられる駆動ベルトの張力を適宜なものとして、駆動ベルトを良好に回転駆動させることができる。
更に、駆動プーリと従動プーリを上下方向に配置し誘導部材が遊技盤の面に略沿うように上下方向に配置されている、つまり、第一可動体や第二可動体を、遊技機における遊技盤の面に直角方向(前後方向)の寸法に対して、相対的に大きい寸法とされている上下方向(遊技盤の面に沿った方向)に移動するようにしているので、第一可動体や第二可動体の移動量を可及的に大きくすることが可能となり、第一可動体や第二可動体の動きをより認識し易いようにして、その演出動作を楽しませて興趣が低下するのを防止することができる。また、第一可動体や第二可動体を上下方向に移動させることができるので、遊技領域を流下する遊技媒体の流れ方向と略同じ上下方向に第一可動体や第二可動体が移動し、遊技媒体と第一可動体や第二可動体との間での遊技者の目線移動がし易く早期に遊技者が疲労するのを抑制することができ興趣が低下するのを防止することができる。
また、板金からなるベースにより樹脂からなる第一支持部材及び第二支持部材部材を支持すると共に、それら第一支持部材及び第二支持部材部材により誘導部材を支持するようにしているので、大型化すると歪みの大きくなる樹脂部材を可及的に小さくすることが可能となり、誘導部材を大きく(長く)しても誘導部材を所望の位置に正確に支持することができ、誘導部材により被誘導部材を介して第一可動体や第二可動体を良好に誘導案内させることが可能となるので、第一可動体や第二可動体がより大きく動くようにすることができ、第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一支持部材と第二支持部材とによりベース、誘導部材、及びガイド部材が一体的に組み付けられ、夫々の剛性の相乗効果によって全体的な強度剛性が高められているので、ベースや誘導部材を長くして被誘導部材の移動量を大きくしても、被誘導部材の移動によって発生する反力や振動等によりベースや誘導部材が変形するのを防止して、被誘導部材を介して第一可動体や第二可動体を良好に移動させることができると共に、第一可動体や第二可動体がより大きく動くようにして第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くし、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一支持部材及び第二支持部材とベースとを組付ける際に、位置決め突起を位置決め孔に嵌合させるだけで、第一支持部材と第二支持部材とを所定距離離れた所定位置に容易に位置決め支持することができ、誘導部材を所望の位置に容易に配置支持することができる。
更に、第一可動体や第二可動体を支持する支持シャフトを回動させる回動手段を備えているので、第一可動体や第二可動体を支持シャフトの軸芯周りに回動させることができ、可動体を誘導部材の延在する上下方向だけでなく、支持シャフトの軸芯周りの方向にも動かすことが可能となり、第一可動体や第二可動体の動きをより複雑な動きとすることができると共に、所定キャラクタの口の開閉動作が、よりリアルな動作となって遊技者への訴求力が強くなり、より演出効果の高い動きをさせることで興趣の高められるものとすることができる。
また、支持シャフトを回動させる回動手段を、被誘導部材の可動体が保持される側とは誘導部材を挟んで反対側に配置したものである。これにより、被誘導部材は、誘導部材を挟んで一方の側に可動体を、他方の側に回動手段を夫々保持することとなり、誘導部材を挟んで両側に夫々所定の荷重がかかることとなるので、被誘導部材にかかる偏荷重が緩和され、被誘導部材と誘導部材との間で偏摩擦や偏摩耗が発生するのを抑制し、偏荷重により誘導部材に誘導案内される被誘導部材が滑らかに誘導されずぎこちない動きとなったり、誘導案内することができなくなったりするのを防止することができる。
また、回動手段の駆動源としてソレノイドを用いているので、モータを用いた場合と比較して、レスポンスの良い速い動きをさせることが可能となり、可動体によりインパクトの強い演出動作をさせることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
また、回転防止手段により被誘導部材が誘導部材の軸芯周りに回転するのを防止することができるので、特に、振動の多い駆動ベルトにより被誘導部材を移動させても、被誘導部材に保持された第一可動体や第二可動体が誘導部材の軸芯周りに回転、つまり、軸芯周りに振れるのを良好に防止することが可能となり、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第一可動体や第二可動体をより大きなものとすることが可能となり、第一可動体や第二可動体をより目立たせて、演出効果をより高めることができる。
更に、回転防止手段におけるガイド部材の両端を第一支持部材と第二支持部材とで支持するようにしているので、ガイド部材を支持するための支持部材を別途備える必要がなく、ガイド部材を支持するための構成を簡略化することができ、コストが増加するのを抑制することができる。また、誘導部材と同様にガイド部材の支持精度も向上させることができるので、誘導部材の長大化に伴ってガイド部材を長くしても、誘導部材とガイド部材との関係(例えば、平行度)を良好な状態で維持することが可能となり、被誘導部材の振れを良好に防止することができ、第一可動体や第二可動体をより目立つように大型化して第一可動体や第二可動体の演出動作によって興趣を高められるものとすることができる。
また、第一可動体を移動させる第一駆動ユニットでは回転防止手段のガイド部材を誘導部材を挟んで第一可動体の反対側に配置しており、誘導部材とガイド部材との距離を所定距離離して左右方向の長さを長くすることで回転防止手段による回転防止機能を高めると共に、回動手段と回転防止手段の重量によって第一可動体との重量バランスを良くして、被誘導部材つまり第一可動体を良好に誘導案内させることができる。一方、第二可動体を移動させる第二駆動ユニットでは回転防止手段のガイド部材を誘導部材の前後方向の何れかに配置したものとしているので、左右方向の長さを短くすることができ、左右方向の長さが第一駆動ユニットにおいて長くなった分を第二駆動ユニットで吸収させることができ、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを含めた全体の左右方向の長さが長くなるのを抑制して、良好な状態で第一可動体及び第二可動体を遊技機に備えさせることができる。
更に、ベースを遊技盤の後面側に取付固定しているので、ベースやベースに支持された第一支持部材、第二支持部材、誘導部材、被誘導部材、及び移動手段等を貫通口にかからないように取付固定することで、それら部材が貫通口を通して遊技者側から見え難くすることができ、それらが見えることで煩雑な印象を与えるのを防止することができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
また、転動演出面を有し枠状の主役物を遊技盤の貫通口を前方から覆うように配置すると共に、遊技盤の後方にベースを介して備えられた第一可動体や第二可動体が主役物の枠状の内側を通して視認可能としているので、これにより、上記の可動体の演出動作だけでなく、主役物の転動演出面(ステージ)上を転動する遊技媒体の動きによっても、遊技者の興趣を高めることができると共に、前側に主役物が後側に第一可動体や第二可動体が配置されることとなり、奥行きのある遊技機とすることができ、他の遊技機との差別化を図ることが可能となり、遊技者に注目させて、より興趣の高められるものとすることができる。
更に、移動手段を誘導部材及び被誘導部材と一体に構成したり、或いは、移動手段を回転防止手段と一体に構成したりしても良く、これにより、上記と同様の作用効果を奏することができると共に、移動手段にかかる構成を簡略化することができる。
手段41:手段1から手段40までの何れか一つの遊技機において、
パチンコ機であることを特徴とする。
ここで、パチンコ機とは、遊技者が遊技機に投入する媒体である投入媒体と、遊技者が行う実質的な遊技に用いられる媒体である遊技媒体とを同一のものとした遊技機であり、投入された例えば遊技球等の媒体を用いて遊技が行われるタイプの遊技機の一種である。具体的には、「操作ハンドルの操作に対応して遊技球を発射する発射装置と、多数の障害釘、役物、表示手段等の適宜の機器が組み込まれたり、始動入賞口、大入賞口、通過口、到達口等の遊技球が入球する適宜の入球口が設けられた遊技領域と、発射装置から遊技領域に遊技球を導くレールと、遊技領域に導かれた遊技球の入球口への入球に応じたり、複数の入球口への遊技球の入球態様に応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出手段とを具備するもの」である。
なお、パチンコ機としては、種々のタイプのものがあり、一般に「デジパチ機」と称されるものに代表される「入球口への入球状態を検出する入球状態検出手段(遊技状態検出手段として捉えることもできる)と、入球状態検出手段によって入球が検出されると所定の抽選を行う抽選手段と、抽選手段の抽選結果に応じて特別図柄を変動させると共に変動を停止させる特別図柄表示手段とを備えたもの」や「加えて、特別図柄の変動中に、複数の図柄からなる図柄列を変動表示し、図柄列にて図柄を停止表示させたり、キャラクタや種々の物品等の表示物を描写し、表示物を動作させたりする等によって適宜の演出表示を行う演出表示手段を更に具備するもの」、一般に「ハネモノ機」と称されるものに代表される「役物内での遊技球の振分けによって抽選を行う抽選手段を備えたもの」、一般に「アレパチ機」と称されるものに代表される「例えば16個等の所定個数の遊技球により1ゲームが行われ、1ゲームにおける複数の入球口への遊技球の入球態様に応じて所定個数の遊技球の払出しを行うもの」等を例示することができる。
手段41の構成によると、パチンコ機において、上述した手段のいずれかの作用効果を奏することができる。
手段42:手段1から手段40までの何れか一つの遊技機において、
パチスロ機であることを特徴とする。
ここで、パチスロ機とは、投入媒体であるメダルを投入し、メダルの投入後、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作によって、夫々複数の図柄が描かれた複数のリールを回転させる等して、各リール等によって構成された図柄列を変動表示させるとともに、その後、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に応じて各図柄列の変動表示を停止させる、といった遊技が遊技者によって行われるものである。換言すれば、停止操作機能付きのスロットマシーンとして捉えることができるものである。なお、所定時間が経過しても停止用操作手段が操作されない場合には、所定時間経過したことに応じて図柄列の変動表示を停止させるものであってもよい。そして、各図柄列の変動表示の停止時において、表示された単体の図柄が特定の図柄であったり、各図柄列にて表示された図柄の組合わせが特定の組合せであったりする等、特定の条件を満たす場合に、満たされた条件に応じて所定個数のメダルを払出したり、遊技者が多量のメダルを獲得することができる遊技者に有利な特別有利状態を発生させたりするものである。
手段42の構成によると、パチスロ機において、上述した手段のいずれかの作用効果を奏することができる。
手段43:手段1から手段40までの何れか一つの遊技機において、
パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなることを特徴とする。
ここで、「パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機」とは、複数個(例えば5個)の遊技球を1単位の投入媒体とし、投入媒体を投入した後、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に応じて複数の図柄からなる図柄列を変動表示させるとともに、その後、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に応じて図柄列の変動を停止させるものである。なお、所定時間が経過しても停止用操作手段が操作されない場合には、所定時間経過したことに応じて図柄列の変動表示を停止させるものであってもよい。そして、各図柄列の変動表示の停止時において、表示された単体の図柄が特定の図柄であったり、各図柄列にて表示された図柄の組合わせが特定の組合せであったりする等、特定の条件を満たす場合に、満たされた条件に応じて所定個数のメダルを払出したり、遊技者が多量のメダルを獲得することができる遊技者に有利な特別有利状態を発生させたりするものである。
手段43の構成によると、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機において、上述した手段のいずれかの作用効果を奏することができる。
このように、本発明によれば、可動体を目立つようにして遊技者に注目させ、可動体の演出動作を楽しませることで、遊技者の興趣が低下するのを防止することのできる遊技機を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を、図面に基づいて詳細に説明する。
[パチンコ機の全体構成について] 図1及び図2に基づき説明する。
図1はパチンコ機の前側全体を示す正面図であり、図2はパチンコ機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側に前面枠が開かれた状態を示す斜視図である。なお、図1及び図2においては遊技領域における装飾部材を省略して示している。
パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、前面枠4、及び遊技盤5等を備えて構成されている。外枠2は、上下左右の木製の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、同外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面の片側には、ヒンジ機構7によって本体枠3が前方に開閉可能に装着されている。なお、外枠2は、樹脂やアルミニウム等の軽金属によって形成されていてもよい。
[本体枠の構成について] 図1及び図3に基づき説明する。
図3はパチンコ機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。
本体枠3は、前枠体11、遊技盤装着枠12及び機構装着体13を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。本体枠3の前枠体11は、外枠2(図2参照)の前側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。そして、前枠体11の片側の上下部には、本体枠側ヒンジ具15が固定されており、外枠2の片側の上下部に固定された外枠側ヒンジ具14に対してヒンジピン及びヒンジ孔によって開閉回動可能に装着されている。すなわち、外枠側ヒンジ具14、本体枠側ヒンジ具15、ヒンジピン及びヒンジ孔によってヒンジ機構7が構成されている。
前枠体11の前側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体11の前下部左側領域にはスピーカボックス部16が一体に形成され、そのスピーカボックス部16の前側開口部には、同開口部を塞ぐようにしてスピーカ装着板17が装着されている。そして、スピーカ装着板17にはスピーカ18が装着されている。また、前枠体11前面の下部領域内において、その上半部分には発射レール19が傾斜状に装着されている。また、前枠体11前面の下部領域内の下半部分には下部前面板30が装着されている。そして、下部前面板30の前面の略中央部には、遊技球を貯留可能な下皿31が設けられ、右側寄りには操作ハンドル32が設けられ、左側寄りには灰皿33が設けられている。なお、下皿31には、遊技球を下方に排出するための球排出レバー34が配設されている。
[前面枠の構成について] 図1及び図2に基づき説明する。
前枠体11の前面の片側には、その前枠体11の上端から下部前面板30の上縁にわたる部分を覆うようにして、前面枠4がヒンジ機構36によって前方に開閉可能に装着されている。また、前面枠4の略中央部には、遊技盤5の遊技領域37を前方から透視可能な略円形の開口窓38が形成されている。また、前面枠4の後側には開口窓38よりも大きな矩形枠状をなす窓枠39が設けられ、その窓枠39にはガラス板、透明樹脂板等の透明板50が装着されている。また、前面枠4の前面の略全体は、ランプ等が内設された前面装飾部材によって装飾され、同前面枠4の前面の下部には上皿51が形成されている。詳しくは、開口窓38の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置52が、下部に上皿51が、上部に音響電飾装置53が装着されている。サイド装飾装置52は、ランプ基板が内部に配置され且つ合成樹脂材によって形成されたサイド装飾体54を主体として構成されている。サイド装飾体54には、横方向に長いスリット状の開口孔が上下方向に複数配列されており、該開口孔には、ランプ基板に配置された光源に対応するレンズ55が組み込まれている。音響電飾装置53は、透明カバー体56、スピーカ57、スピーカカバー58、及びリフレクタ体(図示しない)等を備え、これらの構成部材が相互に組み付けられてユニット化されている。また、上皿51の左側には、遊技者が操作可能なボタン59が設けられている。
[施錠装置の構成について] 図2及び図3に基づき説明する。
前枠体11のヒンジ機構36に対して反対側となる自由端側の後側には、外枠2に対し本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対し前面枠4を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置70が装着されている。すなわち、この実施形態において、施錠装置70は、外枠2に設けられた閉止具71に係脱可能に係合して本体枠3を閉じ状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック72と、前面枠4の自由端側の後側に設けられた閉止具73に係脱可能に係合して前面枠4を閉じ状態に施錠する上下複数の扉施錠フック74と、パチンコ機1の前方から鍵が挿入されて解錠操作可能に、前枠体11及び下部前面板30を貫通して露出されたシリンダー錠75とを備えている。そして、シリンダー錠75の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで本体枠施錠フック72と外枠2の閉止具71との係合が外れて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に回動操作されることで、扉施錠フック74と前面枠4の閉止具73との係合が外れて前面枠4が解錠されるようになっている。
[遊技盤装着枠の構成について] 図2乃至図4に基づき説明する。
図4はパチンコ機の後側全体を示す背面図である。
図2及び図3に示すように、本体枠3の遊技盤装着枠12は、前枠体11の後側に設けられかつ遊技盤5が前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。遊技盤5は、遊技盤装着枠12の前方から嵌込まれる大きさの略四角板状に形成されている(図9参照)。遊技盤5の盤面(前面)には、外レール76と内レール77とを備えた案内レール78が設けられ、その案内レール78の内側に遊技領域37が区画形成されている。なお、発射レール19と案内レール78との間には、所定の隙間が設けられており、発射された遊技球が案内レール78を逆戻りした場合には、その遊技球は、その隙間から排出され下皿31に案内されるように構成されている。また、遊技盤5の前面には、その案内レール78の外側領域において、合成樹脂製の前構成部材79が装着されている。
一方、図4に示すように、遊技盤5の後側下部には、その中央部から下部にわたる部分において、各種入賞装置に流入した遊技球を受けかつその遊技球を所定位置まで導く集合樋としての機能とボックス装着部としての機能を兼ね備えたボックス装着台91が設けられている。このボックス装着台91には、音声制御基板、ランプ制御基板等の副制御基板92が収納された副制御基板ボックス93が装着され、その副制御基板ボックス93の後側に重ね合わされた状態で、主制御基板94が収納された主制御基板ボックス95が装着されている。さらに、遊技盤5の後側に対しボックス装着台91、副制御基板ボックス93及び主制御基板ボックス95がそれぞれ装着された状態において、本体枠3の遊技盤装着枠12の前方から遊技盤5を嵌込んで装着できるように、遊技盤5の外郭より外側にはみ出すことなくボックス装着台91、副制御基板ボックス93及び主制御基板ボックス95が配置されている。
[本体枠の機構装着体、球タンク及びタンクレールの構成について] 図7及び図8に基づき説明する。
図7はパチンコ機の本体枠に各種部材が組み付けられた状態を斜め右上後方から示す斜視図であり、図8は本体枠単体を斜め右上後方から示す斜視図である。
本体枠3の機構装着体13には、タンク装着部111、レール装着部112、及び払出装置装着部113等がそれぞれ形成され、タンク装着部111には球タンク114が装着されている。球タンク114は、透明な合成樹脂材よりなり、島設備から供給される多数の遊技球が貯留可能な上方に開口する箱形状に形成されている。そして、球タンク114の遊技球の貯留状態が球タンク114の後側壁を透して視認可能となっている。また、球タンク114の底板部115の後側隅部には遊技球を放出する放出口116が形成されるとともに、底板部115は放出口116に向けて下傾する傾斜面に形成されている。
本体枠3の機構装着体13には、そのタンク装着部111に下方に接近してレール装着部112が一体に形成され、そのレール装着部112にレール構成部材117が装着されることでタンクレール118が構成されるようになっている。すなわち、この実施形態において、レール装着部111は、本体枠3の上部横方向部分が所定深さ凹まされた状態で形成されており、その凹部の奥側壁をタンクレール118の前壁部119とし、その凹部の下縁部に沿って一端(図8に向かって左端)から他端(図8に向かって右端)に向けて下傾する傾斜状のレール棚120が形成されている。そして、レール棚120の横方向に延びる上向き面をレール受け部121としている。
レール装着部112に装着されてタンクレール118を構成するレール構成部材117は、レール装着部112の前壁部119との間にレール通路を構成する後壁部122と、傾斜状をなす下板部と、その下板部の上面の前後方向中央部に沿って突設されレール通路を前後複数列(この実施形態では前後2列)に区画する仕切り壁(いずれも図示しない)とを一体に備えて形成されている。このレール構成部材117は、レール装着部112に対し適宜の取付手段によって装着され、これによって、前後複数列のレール通路を備えたタンクレール118が構成されている。そして、球タンク114の放出口116から放出(自重によって落下)された遊技球がタンクレール118の前後複数列のレール通路の一端部においてそれぞれ受けられた後、遊技球が自重によってレール通路に沿って転動することでレール通路の他端部に向けて流れるようになっている。また、この実施形態において、レール構成部材117は、透明な合成樹脂材より形成され、これによって、レール通路内の遊技球の流れ状態が、レール構成部材117の後壁部122を透して視認可能となっている。
タンクレール118(レール装着部112)の前壁部119は、遊技盤5の後側に突出する装備品(例えば役物)における後部の上端部との干渉を避けるため第1空間部を隔てた状態で設けられている。また、この実施形態において、本体枠3の後端部となるレール棚120の後端と、タンクレール118の後壁部は、球タンク114の後側壁と略同一面をなしている。言い換えると、球タンク114の後壁部に対しタンクレール118の後壁部が略同一面となる位置までタンクレール118が遊技盤5の後面より後方に離隔して配置されている。これによって、遊技盤5の後側とタンクレール118の前壁部119との間に装備品(例えば役物)の後部との干渉を避けるための第1空間部が設けられるようになっている。
また、タンクレール118の上方には、レール通路を流れる遊技球を上下に重なることなく整列させる整流体123がその上部において軸124を中心として揺動可能に装着されている。この整流体123には、その中央部から下部において錘が設けられている。
[払出装置装着部及び球払出装置の構成について] 図7及び図8に基づき説明する。
本体枠3の機構装着体13の片側寄りの上下方向には、次に述べる球払出装置(球払出ユニット)125に対応する縦長の払出装置装着部113が形成されている。払出装置装着部113は、後方に開口部をもつ凹状に形成されている。また、払出装置装着部113の段差状をなす奥壁部(図示しない)の所定位置には、球払出装置125の払出用モータ126(図3参照)が突出可能な開口部127が形成されている。
払出装置装着部113の凹部に球払出装置125が装着された状態において、遊技盤5との間には、第1空間部と前後方向に略同一レベルとなる第2空間部が設けられている。これによって、レール通路と球通路とが前後方向に略同一レベルで配置されている。また、本体枠3の後端、すなわち払出装置装着部113の周壁部後端、レール棚120の後端、球タンク114、タンクレール118及び球払出装置125のそれぞれの後面は略同一面をなしている。
球払出装置125は、払出装置装着部113の凹部と略同じ大きさの縦長のボックス形状をなし、払い出しに関する各種部品が装着されることでユニット化されている。なお、球払出装置125は、払出装置装着部113の凹部の後方開口部から嵌込まれて適宜の取付手段(例えば、弾性クリップ、係止爪、ビス等の取付手段)によって装着されるようになっている。
また、図示しないが、球払出装置125は、タンクレール118におけるレール通路の出口にそれぞれ連通する流入口を有する球通路が前後複数列(例えば前後2列)に区画されて形成されている。また、その内部に形成された前後複数列の球通路の下流部が二股状に分岐されて前後複数列の賞球及び貸球用球通路と球抜き用球通路とがそれぞれ形成されている。そして賞球及び貸球用球通路と球抜き用球通路との分岐部には、遊技球をいずれかの通路に振り分けて払い出すための回転体よりなる払出部材(図示しない)が正逆回転可能に配設されている。
[本体枠の後側下部の装備について] 図3及び図4に基づき説明する。
本体枠3の前枠体11の後側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体11の後下部領域の片側(図4に向かって左側)には、発射レール19の下傾端部の発射位置に送られた遊技球を発射するための発射ハンマー(図示しない)、その発射ハンマーを作動する発射モータ128等が取付基板129に組み付けられてユニット化された発射装置ユニット130が装着されている。また、前枠体11の後下部領域の略中央部には、電源基板131を収容する電源基板ボックス132が装着され、その電源基板ボックス132の後側に重ね合わされた状態で払出制御基板133を収容する払出制御基板ボックス134が装着されている。払出制御基板133は、遊技球を払い出す数を記憶するRAMを備え、主制御基板94から送信される払出用信号に従って遊技球を払い出す制御信号を中継用回路基板(図示しない)に伝達して払出用モータ126を作動制御するようになっている。
[後カバー体の構成について] 図4及び図5に基づき説明する。
図5はパチンコ機の後側全体を右上後方から示す斜視図である。
遊技盤5後面に配置された表示装置制御基板ボックス135(図9参照)及び主制御基板ボックス95の後端部は機構装着体13の中央部に開口された窓開口部に向けて突出している。そして、機構装着体13の窓開口部の一側壁を構成する側壁部と他側壁を構成する払出装置装着部113の片側壁との間には、不透明な合成樹脂材によって略方形の箱形状に形成された後カバー体136がカバーヒンジ機構137によって開閉並びに着脱可能に装着されている。
後カバー体136は、略四角形状の後壁部138と、その後壁部138の外周縁から前方に向けて突出された周壁部139とから一体に構成されている。後カバー体136の周壁部139のうち、一側の壁部139aには、機構装着体13の側壁部の上下及び中間の計3箇所に形成されたヒンジ体140のヒンジ孔の上方からそれぞれ着脱可能に嵌込まれるヒンジピン141を下向きに有するヒンジ体142が一体に形成されている。また、後カバー体136の周壁部139のうち、他側の壁部139bには、払出装置装着部113の片側壁に形成された係止孔に弾性的に係合可能な係止爪を有する弾性閉止体143が一体に形成されている。
すなわち、後カバー体136は、その上下及び中間のヒンジ体142の各ヒンジピン141が機構装着体13の側壁部のヒンジ体140のヒンジ孔の上方からそれぞれ嵌込まれる。この状態で、ヒンジピン141を中心として後カバー体136が機構装着体13の他側に向けて回動されながら、その弾性閉止体143を払出装置装着部113の片側壁の係止孔に差し込んで弾性的に係合させることで、機構装着体13の後側に後カバー体136が閉じ状態で保持される。そして、後カバー体136によって、遊技盤5後面の表示装置制御基板ボックス135(図9参照)全体及び主制御基板ボックス95の略中間部から上端にわたる部分が後カバー体136によって覆われるようになっている。これによって、主制御基板ボックス95の上部に露出された主制御基板94の基板コネクタ(主として表示装置制御基板と接続するための基板コネクタ)が後方から視認不能に隠蔽されている。
また、主制御基板ボックス95の略中間部から下端にわたる部分は後カバー体136によって覆われることなく露出されている。そして、主制御基板ボックス95の下部には、その主制御基板94上に配置された検査用コネクタ144が露出されており、後カバー体136が閉じられた状態で主制御基板94上の検査用コネクタ144に基板検査装置(図示しない)を接続して検査可能となっている。
後カバー体136には、多数の放熱孔145、146、147、148が貫設されており、これら多数の放熱孔145、146、147、148から内部の熱が放出されるようになっている。この実施形態において、後カバー体136には、その周壁部139から後壁部138に延びる多数のスリット状の放熱孔145が貫設され、後壁部138の略中間高さ位置から上部においては多数の長円形、楕円形等の放熱孔146が貫設され、後壁部138の下部には多数の長円形、楕円形等の放熱孔147と所定数の横長四角形状の放熱孔148が貫設されている。
また、横長四角形状の放熱孔148は、主制御基板ボックス95の封印ねじ(封印部材)によって封印される複数の並列状の封印部149の列の大きさ及び配設位置に対応する大きさ及び位置に貫設されている。これによって、不透明な後カバー体136が閉じられた状態であっても、主制御基板ボックス95の複数の並列状の封印部149が放熱孔148の部分において視認可能に露出される。このため、後カバー体136が閉じられた状態であっても、主制御基板ボックス95の封印部149の封印状態を容易に視認することができる。また、不透明な合成樹脂材は、透明な合成樹脂材と比べ、リサイクル使用される合成樹脂材を材料として用いることが容易であるため、後カバー体136を安価に製作することができる。
後カバー体136の周壁部139のうち、上側壁部139cの所定位置(この実施形態では左右2箇所)には、電源コード(図示しない)を適宜に折り畳んだ状態で保持する略C字状でかつ弾性変形可能なコード保持体150が上方のタンクレール118の後壁面(レール構成部材117の後壁面)に向けて延出されている。このコード保持体150の先端部には、同コード保持体150を弾性変形させて電源コードを取り外すためのつまみが形成されている。
電源コードは、その一端が分電基板151の基板コネクタ152に取り外し可能に接続され、他端の電源プラグが電源コンセントに差し込まれる。前記したように、後カバー体136にコード保持体150を一体に形成して電源コードを保持することで、パチンコ機1を運搬、保管する際に電源コードがぶらついて邪魔になったり、異物に引っ掛かる不具合を防止することができる。
[本体枠の後側下部の下皿用球誘導体等の構成について] 図1及び図6に基づき説明する。
図6は、図5に示すパチンコ機の斜視図から後カバー体及び各種制御基板等を取り外した状態を示す斜視図である。
本体枠3の後下部領域の他側寄り部分(ヒンジ寄り部分)には、そのスピーカボックス部16の後段差部の凹み部分において下皿用球誘導体153が装着されている。この下皿用球誘導体153は、球払出装置125の賞球及び貸球用球通路から上皿連絡路(図示しない)を経て上皿51に払い出された遊技球が満杯になったときに、上皿連絡路の遊技球を下皿31に導くためのものである。
なお、この実施形態において、下皿用球誘導体153の後壁外面には、インタフェース基板154を収納している基板ボックス155が装着されている。なお、インタフェース基板154は、パチンコ機1に隣接して設置される球貸機と払出制御基板133との間に介在され、球貸に関する信号を球貸機と払出制御基板133との間で送受信可能に電気的に接続するようになっている。
[遊技盤の構成について]
図10は遊技領域を有した遊技盤の構成を示す拡大正面図である。図11は遊技盤を斜め前方から示す斜視図であり、図12は遊技盤を斜め後方から示す斜視図である。図13は図12における主制御基板ボックス、副制御基板ボックス等を外した状態で示す斜視図である。また、図14は遊技盤を分解して斜め前方から示す斜視図である。
図10乃至図14に示すように、遊技盤5は、略円形の開口210を有し開口210内に遊技球を案内する外レール76及び内レール77からなる案内レール78を備えた前構成部材79と、前面側に前構成部材79が取り付けられると共に適宜形状の貫通口211を複数有した板状の遊技盤ベース212と、遊技盤ベース212の貫通口211を覆うように、遊技盤ベース212の前面側に取り付けられる主役物213、主入賞口ユニット214、及び遊技領域内装飾体215と、主役物213と対応し遊技盤ベース212の後面側に取り付けられる後装飾体216と、後装飾体216の後方に配置される演出表示装置217と、遊技盤ベース212の後面側に取り付けられ主入賞口ユニット214に入賞した遊技球を排出誘導する排出誘導部材218とを主に備えている。
遊技盤5では、前構成部材79における開口210の内側で、遊技盤ベース212の前面側において、主に遊技領域37が区画形成されており、この遊技領域37内には、図10に示すように多数の障害釘が所定のゲージ配列をなして設けられているほか、その途中の適宜位置に風車219が設けられていると共に、上述の主役物213、主入賞口ユニット214、及び遊技領域内装飾体215が配置されている。なお、遊技領域37内の中央最下部には、入賞口等に入賞しなかった遊技球を遊技領域37内から排出するアウト口220が設けられている。
なお、本例の演出表示装置217が、本発明の演出表示手段に相当している。
(主役物の構成について)
次に、遊技盤5における主役物213の具体的な構成について図15乃至図24に基づき詳細に説明する。図15は主役物の正面図であり、図16は主役物を斜め前方から示す斜視図であり、図17は主役物を斜め後方から示す斜視図である。図18は主役物を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。また、図19は主役物のステージ付近を拡大して示す拡大正面図である。図20は左右の可動装飾体及び装飾体駆動ユニットを示す斜視図であり、図21の(A)は左可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり(B)は左可動装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。図22の(A)は右可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり、(B)は右可動装飾体を分解して斜め前方から示す斜視図である。図23の(A)は左可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図であり、(B)は右可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図である。更に、図24は左右の可動装飾体の動きを示す説明図である。
遊技盤5における主役物213は、図15乃至図18に示すように、額縁状に形成された枠状装飾体230と、枠状装飾体230の前側の右下縁部に取り付けられるキャラクタ体231と、枠状装飾体230の前側の上縁部やや右寄りに取り付けられ自動車を模した装飾部材232と、枠状装飾体230の開口を閉鎖するように枠状装飾体230の後側に取り付けられる透明な板状の隔壁板233と、枠状装飾体230の上縁部の前面下側に配置される右可動装飾体234及び左可動装飾体235と、枠状装飾体230の後側に配置され右可動装飾体234及び左可動装飾体235を夫々所定軸周りに回動させるための右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237とを備えている。
また、主役物213には、遊技領域37内の所定領域を通過する遊技球を検出可能なチャッカー238を更に備えている。このチャッカー238は、枠状装飾体230の左縁部に取り付けられ遊技球の通過を検出する通過検出センサ239と、通過検出センサ239を前方から覆うと共に上下方向に遊技球が通過可能な開口を有したチャッカーカバー240とを備えている。このチャッカー238は、チャッカーカバー240の上側から、遊技領域37内を流下する遊技球が進入すると、その遊技球を通過検出センサ239によって検出し、その後、検出した遊技球をチャッカーカバー240の下側から、再び遊技領域37内に戻すようになっている。
この主役物213の枠状装飾体230には、通過検出センサ238が取り付けられる部位の下側に、ワープ入口250が設けられていると共に、ワープ入口250の下方には枠状装飾体230の内側に開口するワープ出口251が設けられており、枠状装飾体230内部にはワープ入口250とワープ出口251とを連通するワープ通路252が形成されている。このワープ通路252は、断面視コ字状に形成された枠状装飾体230の開放部が隔壁板233の一部によって閉鎖されることで形成されており、遊技盤面に沿って流下する遊技球を、枠状装飾体230の外側(外周)から内側へワープ通路252を介して取り込めるようになっている。
主役物213の枠状装飾体230には、その下縁部における上面に、ワープ通路252のワープ出口251から連続し遊技球を左右方向に転動させることのできる転動面253と、転動面253の前側に設けられ左右に開放部254を有した所定高さの堰部255とからなるステージ256が備えられている。このステージ256は、ワープ通路252を介して取り込まれた遊技球を左右方向に転動させてその動きに様々な変化が付けられるようになっていると共に、ステージ256上を転動する遊技球が開放部254からステージ256の前方に流出するようになっている。なお、ステージ256上の遊技球は、枠状装飾体230の後側に取り付けられる隔壁板233によってステージ256の後方へ流出しないようになっている。
また、主役物213の枠状装飾体230には、ステージ256上の遊技球を、主入賞口ユニット214の略中央直上に流下するように誘導する球誘導路257を更に備えている。この球誘導路257は、ステージ256の左右の開放部254を挟むように略中央に配置され遊技球をステージ256の後側へ案内する球案内部258と、球案内部258の下方且つステージ256の後側に延出し上方から遊技球を受入可能とされた球受部259と、球受部259に受けられた遊技球を球案内部258の下方且つステージ256の前側に開口する球流出口260から流出するように誘導する球誘導部261とから構成されている。なお、隔壁板233の略中央下部には、後方に突出する球誘導凹部262が形成されており、球案内部258によってステージ256の後側に案内された遊技球が、球誘導凹部262に誘導されて隔壁板233の後側に流出することなく、良好に球受部259に受けられるようになっている。
更に、主役物213の枠状装飾体230には、ステージ256を挟んでワープ通路252の反対側に、枠状装飾体230の左右方向中央側が僅かに低くなるような面とされ、ステージ256の転動面253と連続するような延長転動面263を更に備えている。この延長転動面263は、ワープ入口250から取り込まれワープ通路252を介して所定の初速度でステージ256上に供給された遊技球が、ステージ256の堰部255を乗越えてステージ256から流出するのを防止するためのものである。なお、この延長転動面263の前側には、図示するように、キャラクタ体231の一部が配置されるようになっており、隔壁板233と協働して所定深さの溝が形成されるようになっており、延長転動面263において遊技球が弾んだりしても、延長転動面263から遊技球が脱落し難くなっている(図19参照)。
この延長転動面263の作用を詳述すると、ワープ通路252を介して所定の初速度で供給される遊技球は、ステージ256の左端から右端へと転動して延長転動面263上に供給され、その際に、ステージ256はその中央付近が低く左右両端が高くなるような形状とされているので、遊技球の速度はステージ256の右端に転動するのに従って低下するが、ワープ通路252内を流通する遊技球の速度は様々に異なるため、ステージ256へ供給される時の初速度も様々に異なり、例えば、ステージ256の右端に延長転動面263の代わりに球当接部を設けた場合、遊技球の速度によっては、球当接部への当接により弾んでしまいステージ256の堰部255を乗越えてステージ256から脱落し、ステージ256上で遊技球を良好に転動させることができなくなり、遊技球の動きを楽しませられなくなる恐れがある。
これに対して、本例では、ステージ256の右端に延長転動面263を設けており、所定の速度で転動する遊技球がステージ256の右端に到達しても、延長転動面263へと供給されてステージ256の右端で弾んでステージ256から脱落するのを防止することができるようになっている。また、延長転動面263では、キャラクタ体231及び隔壁板233と協働して所定深さの溝が形成されるので、延長転動面263上で遊技球が弾んでも、延長転動面263から遊技球が脱落するのを抑制することができるようになっている。更に、延長転動面263は、枠状装飾体230の中央側(左端)が僅かに下がった平坦面とされているので、延長転動面263からステージ256へ転動する遊技球の速度上昇を抑制させることが可能となり、好適な速度で遊技球をステージ256に戻すことができ、ステージ256上で遊技球を良好に転動させることができるようになっている。
主役物213の枠状装飾体230は、図16及び図17に示すように、その左側外周に遊技球を外周に沿って下方に案内可能な球案内路270が備えられている。この球案内路270は、枠状装飾体230の外周面271と、遊技盤ベース212の前面側に当接し遊技盤ベース212の該当する貫通口211を閉鎖するように外方に延びるフランジ部272と、フランジ部272から前側に所定距離離反した位置で外方に延び前面に装飾の施された装飾フランジ部273とから構成されている。この球案内路270は、枠状装飾体230の外周面271、フランジ部272、及び装飾フランジ部273とにより、遊技盤5の盤面に沿った外方に開放された断面が略コ字形状に形成されており、その内部を遊技球が流通可能とされている。
この球案内路270には、フランジ部272及び装飾フランジ部273の内面側(互いに対向する面側)に、複数の突起(突条)274が設けられており、フランジ部272側の突起274と、装飾フランジ部273側の突起274は、互いに対向しない位置に交互に夫々形成されている。この球案内路270は、その複数の突起274によって、球案内路270を流下する遊技球が突起274と当接することで、遊技球の流下速度を減衰させて、遊技球の流下速度が上昇するのを抑制することができるようになっている。なお、この球案内路270は、主入賞口ユニット214の下側付近まで遊技球を案内するように形成されている。
この球案内路270は、図10及び図11に示すように、遊技領域37の上部に打ち込まれた遊技球を、主入賞口ユニット214の下側付近まで案内しており、この球案内路270によって遊技球が案内されると、主入賞口ユニット214に入賞する可能性が低くなるので、球案内路270に遊技球が案内されないように、遊技球の打ち込み操作をさせることができ、打ち込み操作が単調となり興趣が低下するのを防止することができるようになっている。また、球案内路270によって遊技球が案内された場合、その突起274によって遊技球の流下速度が抑制されるので、球案内路270から勢い良く遊技球が放出されるのを防止して、放出された遊技球が主入賞口ユニット214や遊技領域内装飾体215等と当接するのを防止したり、当接してもその速度を遅くして衝撃を可及的に小さくし、主入賞口ユニット214等が破損するのを防止することができるようになっている。
次に、図20乃至図24に基づいて、右可動装飾体234及び左可動装飾体235と、右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237の構成を詳細に説明する。まず、主役物213の右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、略水平方向に延びる水平状態と、略垂直方向に延びる垂直状態との間で回動可能とされている。これら右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、図15及び図24に示すように、夫々水平状態となると、互いに連続した装飾体となるように構成されており、その前側には複数の文字(本例では、アルファベット)が立体的に造形され、それらの文字は右可動装飾体234及び左可動装飾体235とが一体となることで所定の単語となるようになっている。
これら右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、文字部290が透光性を有する部材とされた装飾部291と、装飾部291の後側に配置される枠状の本体部292と、本体部292内に配置され複数のLED293を備えた発光基板294と、発光基板294の後側に配置され本体部292の枠内の閉鎖する背板295と、所定位置から後側に延出する回動軸296とを備えている。この装飾部291の後側にはネジ孔を有した取付ボス297が形成されていると共に、背板295には装飾部291の取付ボス297に対応した位置に貫通孔298が穿設されており、装飾部291と背板295とで本体部292及び発光基板294を挟んだ状態で、背板295の後側から貫通孔298を貫通して取付ボス297にビス(図示しない)をねじ込むことで、それらが一体に組み付けられるようになっている(図21及び図22参照)。
なお、回動軸296は、背板295に設けられた取付孔に圧入固定されていると共に、回動軸296は、右可動装飾体234では右端部付近に、左可動装飾体235では左端部付近に夫々配置固定されている。また、夫々の背板295には、その後面の回動軸296付近の所定位置に突起299が形成されており、詳細は後述するが、この突起299は右可動装飾体234及び左可動装飾体235の夫々の回動位置を検出するためのものである。
一方、右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237は、右可動装飾体234及び左可動装飾体235を夫々の回動軸296の軸芯周りに回動させるものである。これら右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237は、右可動装飾体234又は左可動装飾体235を回動させるための可動装飾体駆動モータ310と、可動装飾体駆動モータ310の回転軸311に固定される駆動ギヤ312と、駆動ギヤ312と噛合し駆動ギヤ312の回転を伝達する伝達ギヤ313と、伝達ギヤ313と噛合し右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回動軸296が固定される出力ギヤ314と、後面に可動装飾体駆動モータ310を取り付け可能とされ、駆動ギア312、伝達ギア313、及び出力ギア314を収容可能なギヤケーシング315と、ギヤケーシング315の前側開口を閉鎖すると共に右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回動軸296が通過可能な通孔316を有した前板317とを備えている(図20、図23及び図24参照)。
これら右可動装飾体駆動ユニット236又は左可動装飾体駆動ユニット237は、可動装飾体駆動モータ310が回転駆動させられると、その回転軸311に固定された駆動ギヤ312が回転し、駆動ギヤ312の回転が伝達ギヤ313を介して出力ギヤ314に回転伝達され、出力ギヤ314に固定された右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回動軸296が出力ギア314と共に回転することで、夫々の回動軸296周りに右可動装飾体234又は左可動装飾体235を回動させることができるようになっている。
また、右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237には、右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回動に伴って回転する回転部材318と、回転部材318の回転位置を検出する回転位置検出センサ319とを更に備えている。この回転部材318は、一端に右可動装飾体234又は左可動装飾体235の突起299と当接可能な当接ピン320と、他端に回転位置検出センサ319に検出される被検出部321とを有しており、当接ピン320と被検出部321との間の所定位置において回転可能に前板317の裏側に軸支されている。また、前板317には、回転部材318の当接ピン320が挿通可能な円弧状の長孔322が形成されており、右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237が組み立てられた状態で、当接ピン320が長孔322を介して前板317の前側に突出するようになっていると共に、円弧状の長孔322により所定の回転角度の範囲内で回転するようになっている。
この回転部材318は、図示するようにその軸支される回転軸で折れ曲がったような形状とされていると共に、当接ピン320側よりも被検出部321側の方が重くなるように形成されており、その重量差によって当接ピン320が上方に回転するようになっている。この回転部材318の当接ピン320は、夫々右可動装飾体234又は左可動装飾体235の突起299の下側に当接するような位置に配置されており、当接ピン320と被検出部321との重量差によって上方に回転しようとする当接ピン320の回転移動が突起299によって阻止されるようになっている。つまり、突起299の回転移動に伴って当接ピン320が回転移動するようになっており、回転部材318の回転位置を検出することで突起299、即ち、右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回転位置を検出できるようになっている。
なお、本例では、回転位置検出センサ319は、フォトセンサとされており、被検出部321がフォトセンサ用の遮蔽板とされている。また、本例では、右可動装飾体234及び左可動装飾体235が水平状態の時に、夫々の回転部材318の被検出部321が、回転位置検出センサ319により検出される、つまり、被検出部321がフォトセンサを遮蔽するようになっている。
また、本例のステージ256が本発明の転動演出面に相当している。
(主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材の構成について)
次に、主入賞口ユニット214、遊技領域内装飾体215、及び排出誘導部材218の構成について、図25乃至図30に基づいて詳細に説明する。図25は主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材を斜め前方から示す斜視図である。図26の(A)は主入賞口ユニットにおける始動口の要部を拡大して示す斜視図であり、(B)はその側面図である。図27の(A)は主入賞口ユニットにおけるアタッカ装置の要部を示す斜視図であり、(B)はその側面図である。図28は主入賞口ユニットを斜め後方下側から示す斜視図であり、図29は遊技領域内装飾体を斜め後方から示す斜視図である。また、図30は主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材における遊技球の流路を示す断面図である。
まず、主入賞口ユニット214は、図示するように、その前側の左右方向略中央上部に配置され上方に開口する第一始動口330と、第一始動口330の下方に配置され第一始動口330と一対の可動片331とで閉鎖又は開放可能な第二始動口332と、第二始動口332の下方に配置され左右方向に延びる矩形状の大入賞口333及び大入賞口333を閉鎖可能とし上辺が前方に回動する開閉扉334を有したアタッカ装置335と、アタッカ装置335の左右両側に配置され互いに離反するように斜め上方に開口する一般入賞口336とを備えている。なお、一対の可動片331は、夫々一端側が回転可能に軸支されていると共に、その回転軸とは偏芯した位置に後側に突出する突出ピンが夫々設けられている。
また、主入賞口ユニット214は、第二始動口332を開閉する一対の可動片331を開閉駆動させる始動口開閉駆動ユニット350を更に備えている(図26参照)。この始動口開閉駆動ユニット350は、前後方向に進退可能なプランジャ351を有した始動口ソレノイド352と、始動口ソレノイド352におけるプランジャ351の前後方向の進退に伴って水平方向且つ左右方向(遊技盤面に沿った方向)に延びる軸周りに回動し、一対の可動片331から後側に延在された突出ピン337を上下方向に移動可能な伝達部材353とを備えている。また、この伝達部材353には、その回動軸354よりも上側且つ後側にプランジャ351先端の鍔部355を係止する係止部356が形成されていると共に、回動軸354よりも前側に可動片331の突出ピン337が挿通される側面視コ字形状の伝達部357が形成されている。
この主入賞口ユニット214では、始動口開閉駆動ユニット350における始動口ソレノイド352のプランジャ351が前進すると、伝達部材353の係止部356が前方に押圧されて、伝達部材353が図中反時計回りに回転し伝達部357の高さ位置が相対的に低くなると共に、伝達部357の下降に伴って可動片331の突出ピン337が下降し、可動片331の自由端側が上昇するように回動することとなる。これにより、一対の可動片331が夫々直立したような状態となり、一対の可動片331と第一始動口330とにより第二始動口332が閉鎖されるようになっている。なお、プランジャ351を後退させると、上述とは逆の動作をして、図示するように一対の可動片331の自由端側が互いに離反するように下降し、第二始動口332が開放された状態となるようになっている。また、第二始動口332が開放された状態では、その開口幅が、第一始動口330の開口幅よりも広くなり、遊技球が入賞し易くなるようになっている。
また、図示するように、始動口ソレノイド352の下側には第二始動口センサ358が備えられており、第二始動口332に入賞した遊技球が、第二始動口センサ358の貫通孔を通過することで第二始動口センサ358に検出されると共に、主入賞口ユニット214の下側に形成された排出口359から排出されるようになっている(図28参照)。
また、主入賞口ユニット214のアタッカ装置335は、大入賞口333に入賞した遊技球を検出する大入賞口センサ370と、大入賞口333を閉鎖可能な左右方向に延びる矩形状とされ下辺側が軸支されると共に上辺側が直立状態から前方に回動可能とされた開閉扉334と、前後方向に進退可能なプランジャ371を有したアタッカソレノイド372と、アタッカソレノイド372におけるプランジャ371の前後方向の進退に伴って水平方向且つ左右方向(遊技盤面に沿った方向)に延びる軸周りに回動して開閉扉334を回動させる伝達部材373と、大入賞口センサ370、開閉扉334、アタッカソレノイド372、及び伝達部材373を支持すると共に大入賞口333に入賞した遊技球を大入賞口センサ370に検出されるように誘導する誘導路374を有したケーシング375とを備えている(図27参照)。
なお、本例では、図27に示すように、アタッカソレノイド372及び伝達部材373は、大入賞口333よりも左側且つ後側となる位置にケーシング375に収容支持されている。また、開閉扉334の左側下端には、伝達部材373と当接する当接突起376が形成されている。更に、アタッカ装置335の伝達部材373には、その回動軸377よりも上側に配置されプランジャ371先端の鍔部378と係合する係合部379と、回動軸377よりも前側に配置され開閉扉334の当接突起376に上側から当接する当接ピン380とを備えている。
このアタッカ装置335では、アタッカソレノイド372のプランジャ371が前進すると、伝達部材373の係合部379が前方に押圧され、伝達部材373が図中反時計回りに回転して伝達部材373の回動軸377の前方に設けられた当接ピン380が回転下降し、当接ピン380の下降により当接ピン380と当接する開閉扉334の当接突起376が下降して開閉扉334がその支持軸芯に対して時計回りに回動する。つまり、図示するような、開閉扉334の下辺を中心として上辺が前方に回転した開状態から、開閉扉334が略直立する閉状態へと回転し、大入賞口333が閉状態となるようになっている。なお、アタッカソレノイド372のプランジャ371が後退すると、上述とは逆の動作をして、開閉扉334の上辺が前方に回転して大入賞口333が開状態となるようになっている。
なお、このアタッカ装置335は、大入賞口333の左右方向の幅が、一対の可動片331が開状態となり第二始動口332が開放状態となった時の幅よりも、更に広い幅とされており、遊技球がより入賞し易いようになっている。また、大入賞口333から進入し大入賞口センサ370で検出された遊技球は、そのまま主入賞口ユニット214の下方へ排出されるようになっている(図28参照)。
この主入賞口ユニット214には、前側に第一始動口330、大入賞口333、及び一般入賞口336が形成され後側にアタッカ装置335及び始動口開閉駆動ユニット350等が取り付けられる主入賞口ユニットベース381を更に備えている。この主入賞口ユニットベースの後側には、第一始動口330、第二始動口332、及び一般入賞口336と対応する位置に、遊技球を後方へ所定距離案内する球樋382が形成されている(図25及び図28参照)。また、主入賞口ユニットベース381の外形は、遊技盤ベース212に形成された対応する貫通口211の外形よりも大きい形状とされていると共に、後側に取り付けられるアタッカ装置335及び始動口開閉駆動ユニット350は、該当する貫通口211を通過可能な大きさとされている。
また、主入賞口ユニット214は、図10に示すように、その第一始動口330が、主役物213の球誘導路257における球流出口260の直下に位置するように遊技盤ベース212に取付固定されており、主役物213の球流出口260から流出した遊技球が、主入賞口ユニット214の第一始動口330に入賞する可能性が高くなるように配置されている。
本例の主入賞口ユニット214は、遊技盤ベース212に、その前側から取り付けられるようになっており、詳述すると、遊技盤ベース212の前側から主入賞口ユニット214のアタッカ装置335及び始動口開閉駆動ユニット350を該当する貫通口211に挿通すると共に、主入賞口ユニットベース381の後面を遊技盤ベース212の前面と当接させ、図示しないビスにより主入賞口ユニットベース381を遊技盤ベース212に固定することで、主入賞口ユニット214が遊技盤ベース212に取り付けられるようになっている。この際に、遊技盤ベース212の該当する貫通口211は、主入賞口ユニットベース381によって前側からは見えないように隠蔽されるようになっている(図11及び図14参照)。
次に、遊技領域内装飾体215は、特別図柄表示器390と、保留ランプ391と、発光装飾部393と、二つの一般入賞口394とを主に備えている。この特別図柄表示器390は、本例では複数の色を発光することのできる4つのLEDから構成されており、第一始動口330及び第二始動口332への遊技球の入賞に応じて、夫々のLEDが消灯、点灯、点滅、変色などをして、各始動口に対応した特別図柄を表示するようになっている。
また、保留ランプ391は、4つのLEDからなり、夫々のLEDが消灯、点滅、点灯、することができ、それらLEDの点滅、点灯の組合せにより、第一始動口330及び第二始動口332への遊技球の入賞による始動保留数を表示し、夫々4つまで始動保留を表示させることができるようになっている。
更に、発光装飾部393は、前側に配置された透光性を有するレンズ部395の後側に、種々の色を発光することのできる複数のLEDを有した発光基板396が配置されており、そのLEDの発光により、光による装飾ができるようになっている。
また、遊技領域内装飾体215の正面視左側の一般入賞口394は、入賞した遊技球が遊技領域内装飾体215の内部を通って、遊技領域内装飾体215の後側下部に開口した排出口397から外部へ排出されるようになっている。また、正面視右側の一般入賞口394は、入賞した遊技球が排出口397の略上側に設けられた排出部398から排出されるようになっており、この排出部398から遊技球がやや右側に誘導されるように外部へ排出されるようになっている。なお、この遊技領域内装飾体215には、正面視左側の一般入賞口394に入賞した遊技球を検出することができるように、センサ取付部399が備えられている(図29参照)。
この遊技領域内装飾体215は、その前後方向の略中間に、遊技盤ベース212の該当する貫通口211の外形よりも外方に延びるフランジ部400が備えられており、遊技盤ベース212の前側から、その後側を該当する貫通口211に挿入し、フランジ部400の後面側を遊技盤ベース212の前面側と当接させて貫通口211が前側から見えないように隠蔽すると共に、フランジ部400をその前側からビス(図示しない)により遊技盤ベース212に取り付けることで、遊技領域内装飾体215が遊技盤ベース212に固定されるようになっている(図11及び図14参照)。
次に、排出誘導部材218は、遊技盤ベース212を挟んで主入賞口ユニット214及び遊技領域内装飾体215の後側に配置され、遊技盤ベース212に固定された主入賞口ユニット214及び遊技領域内装飾体215の遊技盤ベース212の後面よりも後側に突出した部分の一部を覆うように形成され、主入賞口ユニット214及び遊技領域内装飾体215の入賞口に入賞した遊技球を誘導する各種誘導路を備えたものである(図25参照)。
この排出誘導部材218は、遊技盤ベース212の後面と当接し遊技盤ベース212に取付固定するためのビス(図示しない)を挿通する挿通孔410を有した取付固定部411と、主入賞口ユニット214の始動口開閉駆動ユニット350及びアタッカ装置335のケーシング375の一部を収容可能な収容凹部412と、主入賞口ユニット214の第一始動口330から続く球樋382と対応し第一始動口330に受入れられた遊技球を排出誘導部材218の下方へ誘導して排出する第一始動口排出誘導路413と、主入賞口ユニット214の正面視右側に配置された一般入賞口336から続く球樋382と対応し当該一般入賞口336に受入れられた遊技球を排出誘導部材218の下方から排出する右一般入賞口排出流路414と、主入賞口ユニット214の正面視左側に配置された一般入賞口336から続く球樋382と対応し当該一般入賞口336に受入れられた遊技球を排出誘導部材218の下方から排出する左一般入賞口排出流路415と、第一始動口排出流路413内を流通する遊技球を検出することで遊技球が第一始動口330に入賞したことを検出する第一始動口センサ416と、右一般入賞口排出流路414内の遊技球を検出することで右側の一般入賞口336に遊技球が入賞したことを検出する右一般入賞口センサ417aと、左一般入賞口排出流路415内の遊技球を検出することで左側の一般入賞口336に遊技球が入賞したことを検出する左一般入賞口センサ417bとを備えている。
この排出誘導部材218は、遊技領域内装飾体215の二つの一般入賞口394に受入れられた遊技球を、左一般入賞口排出流路415を介して排出誘導部材218の下方へ排出するようになっている。具体的には、左一般入賞口排出流路415には、遊技領域内装飾体215の排出口397から排出された遊技球を受けて左一般入賞口センサ417bへ導く第一誘導部418と、遊技領域内装飾体215の排出部398から排出された遊技球を受けて左一般入賞口センサ417bへ導く第二誘導部419とを備えている。なお、第二誘導部419には、第二誘導部419内の遊技球を検出できるようにセンサ取付部420が形成されている。
この排出誘導部材218は、上述のように、主入賞口ユニット214及び遊技領域内装飾体215における第一始動口330、一般入賞口336,394に受入れられた遊技球を検出すると共に、排出誘導部材218の下方へ排出することができるようになっている(図30参照)。なお、左一般入賞口センサは、主入賞口ユニット214の左側の一般入賞口336に受入れられた遊技球だけでなく、遊技領域内装飾体215の二つの一般入賞口394に受入れられた遊技球も検出することができるようになっており、入賞口の数に対して検出センサの数を少なくすることができるようになっている。また、遊技領域内装飾体215及び排出誘導部材218には、夫々センサ取付部399及びセンサ取付部420が設けられており、これらセンサ取付部399,420に遊技球の検出センサを取り付けることで、上記の何れの入賞口に遊技球が受入れられたのかを判別することができるようになり、各入賞口の差別化ができるようになっている。
(後装飾体の構成について)
次に、後装飾体216の構成について、図31乃至図52に基づいて詳細に説明する。図31は後装飾体を斜め前方から示す斜視図であり、図32は後装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。図33は後装飾体を分解して斜め後方から示す分解斜視図である。図34は後装飾体における第一装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図であり、図35は第一装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。図36の(A)は第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体を分解して斜め前方から示す分解斜視図であり、(B)は第一装飾可動体におけるレンズ部を示す拡大正面図である。図37は第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図であり、図38は第一装飾可動体駆動ユニットを斜め後方から示す斜視図である。図39は第一装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。図40は図39よりも更に分解して示す分解斜視図である。図41の(A)は第一装飾可動体駆動ユニットにおける第一昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第一昇降部材の分解斜視図である。図42は第一昇降部材における第一装飾可動体ソレノイドと回動伝達部材との関係を示す説明図である。図43は後装飾体における第二装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図であり、図44は第二装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。図45は第二装飾可動体ユニットにおける第二装飾可動体を分解して示す分解斜視図である。図46は第二装飾可動体ユニットにおける第二装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図である。図47は第二装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。図48は図47よりも更に分解して示す分解斜視図である。図49の(A)は第二装飾可動体駆動ユニットにおける第二昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第二昇降部材の分解斜視図である。図50は第二昇降部材における第二装飾可動体ソレノイドとリンク機構との関係を示す説明図である。図51は装飾可動体ユニットカバーを斜め前方から示す斜視図であり、図52は装飾可動体ユニットカバーの要部を示す説明図である。
この後装飾体216は、遊技盤ベース212の後面側で正面視中央よりも右側に取付固定され主に上下方向に移動し所定のキャラクタの上顎を含む顔上部が造形された第一装飾可動体430を有した第一装飾可動体ユニット431と、第一装飾可動体ユニット431に対して左右方向反対側の遊技盤ベース212の後面側に取付固定され第一装飾可動体430の下側で上下方向に移動し第一装飾可動体430と対応する下顎が造形された第二装飾可動体432を有した第二装飾可動体ユニット433と、第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433の外周側と後側を覆い中央に矩形状の開口434を有すると共に後側に演出表示装置217が取付可能とされた装飾可動体ユニットカバー435と、第一装飾可動体ユニット431と装飾可動体ユニットカバー435との間に配置される第一装飾体436と、第二装飾可動体ユニット433と装飾可動体ユニットカバー435との間に配置される第二装飾体437とを備えている。
この後装飾体216は、第一装飾可動体ユニット431の第一装飾可動体430と、第二装飾可動体ユニット433の第二装飾可動体432とを、互いに接近させたり離反させたりするように夫々を上下方向に移動させることで、所定のキャラクタの口が開いたり閉じたりするような演出動作をさせることができるものである。
この後装飾体216の第一装飾可動体ユニット431は、所定のキャラクタの上顎から眉毛までの間の顔上部を造形した第一装飾可動体430と、第一装飾可動体430を上下方向に移動させると共に遊技盤5の左右方向に延びる軸周りに回動させ、遊技盤ベース212の後面側に取付固定される第一装飾可動体駆動ユニット450と、第一装飾可動体駆動ユニット450に取り付けて装飾するユニット装飾体451とを備えている。
この第一装飾可動体ユニット431の第一装飾可動体430は、略黒色のレンズ部452を有したサングラス453と、キャラクタの目に相当する位置に貫通する開口孔454を有した第一装飾可動体本体455と、第一装飾可動体本体455の後側に配置され第一装飾可動体本体455の開口孔454を介して前側に所定色の光を発光可能な複数のLED456が取り付けられた発光基板457と、発光基板457の後側に配置され、サングラス453、第一装飾可動体本体455、及び発光基板457と一体に組み付けられるベース部材458とを備えている。
この第一装飾可動体430におけるサングラス453のレンズ部452は、図示するように、発光基板457のLED456が発する光の色に応じて、その表面に模様が現れるようになっており、具体的には、LED456から赤色の光が発せられると「三日月状の模様」が現れ、LED456から青色の光が発せられるとキャラクタに関係する「所定の漢字」(ここでは、「所」)が現れるようになっている。このレンズ部452の構造は、上述の「三日月状の模様」と「所定の漢字」とが重なるように配置されていると共に、重なった部分が無色又は白色の透光性を有する白色部459とされ、「三日月状の模様」の重なっていない部分が赤色の透光性を有する赤色部460とされると共に、「所定の漢字」の重なっていない部分が青色の透光性を有する青色部461とされ、その他の部分が略黒色の黒色部462とされている。
本例ではレンズ部452が上述の構成となっているので、例えば、LED456から赤色の光を照射すると、白色部459と赤色部460では、その赤色光が透過し、青色部461及び黒色部462では赤色光が透過しないので、白色部459と赤色部460とによる「三日月状の模様」が現れる。一方、LED456から青色の光を照射すると、白色部459と青色部461では青色光が透過し、赤色部460と黒色部462では青色光が透過しないので、白色部459と青色部461とによる「所定の漢字」が現れることとなる。このように、有色光と透光性を有した有色部材とを適宜組み合わせることで、LCD等の高価な表示装置を用いなくても容易に所望の模様を表示することができるようになっている。
なお、本例では、LED456が取り付けられる発光基板457が、遮光性の高い部材に形成されている。具体的には、発光基板457の裏側に遮光性の高い黒色塗料や黒色フィルム等からなる遮光部材が備えられている。これにより、レンズ部452の後側からLED456以外の光が入光するのを防止して、LED456の消灯時に、黒色部462以外の白色部459、赤色部460、及び青色部461が見えるのを抑制するようになっている。また、光源としてLED456を用いており、他の光源と比較して発光させる色の波長帯域が狭く他の色の成分の含有が少ないので、より確実に所望の色の模様を現すことができるようになっている。
また、第一装飾可動体430には、そのベース部材458に第一装飾可動体駆動ユニット450に固定支持されるための固定部463が備えられており、この固定部463により第一装飾可動体430が第一装飾可動体駆動ユニット450に支持されるようになっている。
次に、第一装飾可動体駆動ユニット450は、第一装飾可動体430を支持し第一装飾可動体430と共に上下方向に昇降する第一昇降部材470と、第一昇降部材470を上下方向に案内する案内レール471と、案内レール471の上端部を支持する第一上部支持部材472と、案内レール471の下端部を支持する第一下部支持部材473と、第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473を上下方向に所定距離離間して支持すると共に遊技盤ベース212の後面側と当接する取付当接面474を有し板金を屈曲形成した第一ベース475と、第一ベース475の第一上部支持部材472の反対側に配置され第一ベース475及び第一上部支持部材472を貫通してその回転する駆動軸476が突出する第一駆動モータ477と、第一駆動モータ477の駆動軸476の回転に伴って回転する駆動プーリ478と、駆動プーリ478と対となるように第一下部支持部材473の近傍に配置される従動プーリ479と、駆動プーリ478と従動プーリ479とに巻き掛けられる駆動ベルト480と、駆動ベルト480の一部を第一昇降部材470と連結固定するベルト固定部481とを備えている。
なお、本例では、第一駆動モータ477による駆動プーリ478の回転駆動は、第一駆動モータ477の駆動軸476に固定された駆動ギヤ482の回転が、駆動ギヤ482の上側に配置され駆動ギヤ482と噛合し駆動プーリ478と一体に回転する伝達ギヤ483に伝達されることで駆動プーリ478が回転駆動するようになっている。この駆動ギヤ482と伝達ギヤ483を用いることで、第一駆動モータ477の駆動軸476よりも駆動プーリ478の位置をより高くして第一昇降部材470の上下方向の可動範囲が大きくなるようになっている。また、駆動ベルト480の内周面には全周に亘って所定間隔で係合歯484が設けられていると共に、駆動プーリ478には係合歯484と係合する被係合歯485が歯車状に設けられており(図40参照)、被係合歯485と係合歯484との係合により駆動プーリ478の回転駆動が確実に駆動ベルト480に伝達されるようになっている。なお、従動プーリ479は、被係合歯のない平プーリとされている。
この第一装飾可動体駆動ユニット450には、第一昇降部材470が案内レール471の延びる軸方向周りに回転するのを防止するための第一回転防止手段490が更に備えられている。この第一回転防止手段490は、第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473にその上端及び下端が支持されると共に案内レール471と略平行に配置される案内ロッド491と、前後方向から案内ロッド491に当接可能とされ第一昇降部材470に取り付けられる案内部材492とを備えている。この第一回転防止手段490は、図示するように、案内ロッド491が案内レール471の右側に所定距離離れて配置されていると共に、断面が略コ字状とされた案内部材492が案内ロッド491の前後側の何れかに当接することで、第一昇降部材470が案内レール471の軸芯周りに回転するのを良好に防止することができるようになっている。
なお、本例では、案内レール471及び案内ロッド491は、共に金属製の丸棒とされており、案内レール471の表面には摺動抵抗を低減させるための摩擦低減層が形成されている。この摩擦低減層は、例えば、フッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE,(例えば、テフロン(登録商標)))が所定の厚さでコーティングされており、これにより、案内レール471により案内される第一昇降部材470の動摩擦抵抗の値と静摩擦抵抗の値とを可及的に近づけることができ、静止した第一昇降部材470が移動を開始する際に滑らかに移動開始させることができると共に、案内レール471等の摩耗を低減させて耐久性を向上させることができるようになっている。また、案内ロッド491の表面は、クロムメッキが施されており、錆び等の腐食を防止して耐久性を高めると共に、案内レール471よりは安価なものとなりコストが増加するのを防止することができるようになっている。
また、第一装飾可動体駆動ユニット450には、駆動ベルト480に所定の張力を付与するテンション機構493を更に備えている。このテンション機構493は、案内レール471に案内されると共に従動プーリ479を回転可能に支持する移動体494と、一端が移動体494に他端が第一ベース475に取付けられ移動体494を下方に付勢するテンションバネ495とを備えている。
このテンション機構493の移動体494は、案内レール471を挿通する案内孔496と、下方に開放され従動プーリ479の両端から突出する軸部497を係止するフック状の係止部498と、案内孔496と係止部498との間に配置されテンションバネ495の一端を取付けるバネ取付部499とを備えている。これにより、従動プーリ479に駆動ベルト480を巻き掛けた状態で、従動プーリ479を移動体494に支持させることができ、組立が容易にできるようになっている。また、案内孔496と従動プーリ479の軸部497を係止する係止部498との間でテンションバネ495により駆動ベルト480を引張るようにしているので、案内レール471の軸に対して案内孔496の軸が大きく傾くのを防止すことができ、案内レール471における移動体494の摺動抵抗が増加するのを抑制し、移動体494がスムーズに移動できるようになっていると共に、移動体494の姿勢が大きく変化するのを防止して駆動ベルト480に良好にテンションがかかるようになっている。
この第一装飾可動体駆動ユニット450は、図示するように、駆動プーリ478が上側に、従動プーリ479が下側に夫々配置されていると共に、駆動プーリ478と従動プーリ479とに巻き掛けられる駆動ベルト480が、従動プーリ479を介してテンション機構493により下方に付勢されるようになっている。また、駆動ベルト480に第一昇降部材470が固定されているので、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量が駆動ベルト480にかかり、駆動ベルト480の一方側のみに下方に引張る力が作用するようになっていると共に、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量により駆動ベルト480が駆動プーリ478に強く巻き掛けられるようになっている。
一方、上側の駆動プーリ478には、駆動ベルト480の係合歯484と係合する被係合歯485が備えられており、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量によって駆動ベルト480が駆動プーリ478に強く巻き掛けられることで駆動ベルト480の係合歯484と駆動プーリ478の被係合歯485との係合がより強くなると共に、第一駆動モータ477による駆動プーリ478の回転が阻止されることで、駆動ベルト480の回転が阻止され、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量が駆動ベルト480を介して駆動プーリ478に支持されることとなり、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量が下側の従動プーリ479やテンション機構493にかからないようになっている。これにより、テンション機構493に余分な負荷をかけることなく良好に第一昇降部材470等を上下動させることができると共に、テンション機構493による付勢力を最小限のものとしてテンション機構493等にかかるコストを低減させることができるようになっている。
ところで、駆動プーリ478と従動プーリ479及びテンション機構493の上下配置を逆にした場合、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量が駆動ベルト480を介して従動プーリ479にかかるが、従動プーリ479には、駆動ベルト480の係合歯484と係合する被係合歯が備えられておらず、また、従動プーリ479は自由回転するようになっているので、従動プーリ479により第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量を支持することができず、第一昇降部材470が降下すると共に、駆動ベルト480が所定方向に回転することとなる。また、下側の駆動プーリ478では駆動ベルト480が第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量により下方に引張られるので、駆動プーリ478での駆動ベルト480の巻き掛け力が弱くなる。つまり、駆動ベルト480の係合歯484と駆動プーリ478の被係合歯485との係合が弱くなり、互いに滑り易くなる。
そして、駆動プーリ478と駆動ベルト480との間で滑が発生すると、駆動ベルト480が第一駆動モータ477の回転に関係なく、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量によって回転してしまい、第一昇降部材470が下降することとなり、第一昇降部材470を良好に上下動させることができなくなる。そこで、テンション機構493による付勢力を大きくすることで、駆動プーリ478と駆動ベルト480との滑りを防止することが考えられるが、付勢力を大きくすると、テンション機構493だけでなく、駆動プーリ478、従動プーリ479、駆動ベルト480、及び第一ベース475等の強度を高くする必要があり、第一装飾可動体駆動ユニット450のコストが高くなる問題が発生することとなり、本例のように、駆動プーリ478を上側に、従動プーリ479を下側に夫々配置することが望ましい。
本例の第一装飾可動体駆動ユニット450では、また、第一ベース475に、第一上部支持部材472と第一下部支持部材473の取付位置を位置決めするための支持面509に位置決め孔510が穿設されていると共に、第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473の第一ベース475との当接部には、位置決め孔510と嵌合する位置決め突起511が夫々形成されている。これにより、第一ベース475の位置決め孔510に、対応する第一上部支持部材473及び第一下部支持部材473の位置決め突起511を嵌合させた上で、夫々を第一ベース475に固定することで、第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473を所定位置に正確に位置させることができ、案内レール471、駆動プーリ478、及び従動プーリ479等の組立精度を高精度且つ容易に組み立てられるようになっている。なお、第一ベース475の取付当接面474には、遊技盤ベース212に取付固定するための取付孔512が穿設されている。
この第一装飾可動体駆動ユニット450では、図示するように、その第一ベース475の取付当接面474が、第一ベース475の上部に備えられており、遊技盤ベース212に対して、第一ベース475の上部のみが取付固定されるようになっている。これにより、遊技盤ベース212への取付箇所を少なくすることができ、組立コストを低減させることができるようになっている。また、第一ベース475の上部で遊技盤ベース212に固定するようにしている、つまり、第一ベース475にかかる重量の重心よりも上側で固定しているので、仮に第一ベース475がその取付当接面474を中心として左右に振れても、その重心にかかる重力により元の位置に復帰しようとするので第一ベース475をその上部のみで固定しても、第一ベース475を良好な状態で固定することができるようになっている。即ち、第一装飾可動体駆動ユニット450を、遊技盤ベース212に良好に取付固定できるようになっている。
次に、第一装飾可動体駆動ユニット450の第一昇降部材470は、第一装飾可動体430が取付支持される棒状の支持シャフト530と、支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531と、案内レール471に挿通される二つの支持ブッシュ532と、案内レール471を挿通可能な挿通孔533を有し案内レール471に挿通される二つの支持ブッシュ532を上下方向に所定間隔離れて位置させると共に、支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531を左右方向に所定間隔離れて位置させることの可能な本体部534と、本体部534の後側に配置され本体部534と協働して案内レール471に挿通される二つの支持ブッシュ532及び支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531の位置を固定するブッシュ固定部材535とを備えている。
この第一昇降部材470の本体部534には、その挿通孔533の両端に案内レール471に挿通される支持ブッシュ532を嵌合可能な段付凹部536が形成されていると共に、挿通孔533の内径は案内レール471が接触しない径とされ、挿通孔533と案内レール471との間には所定寸法のクリアランスが形成されるようになっている。また、本体部534には、支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531を嵌合可能な半円筒状の嵌合凹部537が、左右方向に所定距離離れて対向するように形成されていると共に、対向する二つの嵌合凹部537の間には、半円筒状の収容部538が形成されており、支持ブッシュ531に挿通支持された支持シャフト530が本体部534と接触しないようになっている。
一方、第一昇降部材470のブッシュ固定部材535には、前側に延在された平面視略U字状の抜止片539が二つ形成されていると共に、これら抜止片539の距離が本体部534の挿通孔533の長さに対応した距離とされており、本体部534にブッシュ固定部材535を組み付けることで、二つの抜止片539によって挿通孔533の段付凹部536に嵌合された支持ブッシュ532が、段付凹部536から抜けるのを防止するようになっている。
また、ブッシュ固定部材535には、その前側の本体部534の二つの嵌合凹部537と対応する位置に、支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531を嵌合可能な半円筒状の嵌合凹部540が形成されていると共に、二つの嵌合凹部540の間には半円筒状の収容部541が形成されている。このブッシュ固定部材535の嵌合凹部540と本体部534の嵌合凹部537に夫々支持シャフト530に挿通される支持ブッシュ531を嵌合させ上で、本体部534にブッシュ固定部材535を組付固定することで、二つの支持ブッシュ531が所定距離離反した位置に固定支持されるようになっている。また、本体部534の収容部538とブッシュ固定部材535の収容部541とにより、二つの支持ブッシュ531の間では支持シャフト530との間に所定寸法のクリアランスが形成されるようになっている。
更に、ブッシュ固定部材535には、その後側に、下側の抜止片539よりも下方に延び、上下方向に延びる溝を有した延出部542が形成されている。この延出部542は、第一装飾可動体430の発光基板457に接続される複数の配線コードを保持するものである。
上述のように、本体部534にブッシュ固定部材535を組み付けることで、各支持ブッシュ531,532が所定の位置に固定支持されると共に、夫々二つの支持ブッシュ532及び支持ブッシュ531によって、案内レール471及び支持シャフト531が相対回転可能且つそれらの軸方向に相対摺動可能に支持されるようになっている。なお、本体部534の挿通孔533の長さは、案内レール471に案内される第一昇降部材470が他の部材に支障を来たさない最大の長さとされており、これによって、二つの支持ブッシュ532の距離を可及的に長くすることができ、案内レール471に対する第一昇降部材470のガタツキを小さくすることができるようになっている。
本例の第一昇降部材470には、本体部534に取付けられ前後方向に進退可能なプランジャ550を有した第一装飾可動体ソレノイド551と、一端が第一装飾可動体ソレノイド551におけるプランジャ550先端の鍔部552に係止され他端が支持シャフト531に一体回転可能に固定される回動伝達部材553とを更に備えている。この第一装飾可動体ソレノイド551は、支持シャフト530の下方で支持シャフト530とプランジャ550とが交差するような位置に配置されており、プランジャ550を進退させることで回動伝達部材553を介して支持シャフト530をその軸周りに所定角度範囲内で回動させることができるようになっている。なお、本体部534及びブッシュ固定部材535には、回動伝達部材553の一部を収容可能な収容窪部554が夫々形成されており、この収容窪部554に回動伝達部材553を収容させることで、回動伝達部材553の左右方向の移動を規制することができる、つまり、支持シャフト530の左右方向(その軸方向)の移動が規制されるようになっており、支持シャフト530が本体部534及びブッシュ固定部材535により固定支持された支持ブッシュ531から抜けないようになっている。
なお、第一昇降部材470の本体部534には、挿通孔533の前面側に駆動ベルト480を固定するベルト固定部481が取付けられていると共に、第一装飾可動体ソレノイド551が取付けられる取付部555の下側に第一回転防止手段490の案内部材492が取付けられている。また、図中符号556は、本体部534の前側に取付けられる装飾体である。
また、第一昇降部材470には、そのブッシュ固定部材535の後側に位置検出片557が設けられている。この位置検出片557は、装飾可動体ユニットカバー435の所定位置に取付けられる第一装飾可動体位置検出センサ558に検出されるようになっており、本例では、第一昇降部材470が上側端に位置した時に、第一装飾可動体位置検出センサ558によって検出されるようになっている。
この第一昇降部材470は、図示するように、案内レール471を挿通する挿通孔533の左側に支持シャフト530を大きく延びださせて第一装飾可動体430を支持すると共に、挿通孔533の右側に第一装飾可動体ソレノイド551を配置して、挿通孔533を挟んで、第一昇降部材470の左右の重量バランスのアンバランスが少なくなるようになっており、案内レール471や支持ブッシュ532が偏摩耗するのを抑制するようにしている。
次に、第一装飾可動体ユニット431のユニット装飾体451は、図示するように、第一装飾可動体駆動ユニット450の左側面に取付けられ、第一装飾可動体駆動ユニット450の案内レール471、従動プーリ479、駆動ベルト480、及びテンション機構493等が遊技盤5の前側から視認し難くなるように、それらを覆うと共に、表面の装飾により第一装飾可動体ユニット431を装飾するものである。このユニット装飾体451には、第一装飾可動体駆動ユニット450から延びる支持シャフト530が通過可能とされていると共に、支持シャフト530が上下方向に移動できるように、上下方向に延びた開口部570を備えている。
本例の第一装飾可動体ユニット431は、第一駆動モータ477の回転駆動により、第一昇降部材470、つまり、第一装飾可動体430を上下方向に移動させることができると共に、第一装飾可動体ソレノイド551により第一装飾可動体430を前後方向に回動させることができるようになっている。
また、本例の第一装飾可動体ユニット431は、第一昇降部材470の支持シャフト530に支持された第一装飾可動体430を、第一駆動モータ477の回転駆動により遊技盤5の面に略沿うように上下方向に移動させても、第一回転防止手段490により案内レール471の軸芯周りへの回転が防止されているので、第一装飾可動体430が不要に揺れるのを防止することができ、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第一装飾可動体430をより大きなものとすることが可能となり、第一装飾可動体430をより目立たせることができ、第一装飾可動体430による演出効果をより高められるようになっている。
また、本例の第一装飾可動体ユニット431は、これにより、第一装飾可動体430が、第一駆動モータ477の回転駆動により案内レール471の延在する上下方向に移動すると共に、第一装飾可動体ソレノイド551により支持シャフト530の軸芯周りに回転することができ、第一装飾可動体430により複雑な動きをさせることができるので、可動体の動きを飽き難くすることができ、飽きにより興趣が低下するのを防止することができるようになっていると共に、第一装飾可動体ソレノイド551におけるプランジャ550の進退方向を略水平方向(前後方向)としているので、プランジャ550の進退にかかる重力の影響を可及的に少なくすることができ、プランジャ550の進退を確実に行わせることで、第一装飾可動体430を確実に動かして所望の演出動作をさせることが可能となり、動きによる演出効果を充分に発揮させて、遊技者の興趣が低下するのを防止することができるようになっている。
更に、本例の第一装飾可動体ユニット431では、第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473の素材が夫々樹脂とされていると共に、第一ベース475の素材が板金とされている。そして、樹脂からなる第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473の大きさを可及的に小さくすることができるので、樹脂成形による歪を相対的に小さくすることができると共に、精度の高い板金からなる第一ベース475により第一上部支持部材472及び第一下部支持部材473を所定位置に位置決め支持しているので、案内レール471の支持精度を良好に維持することができる。つまり、案内レール471を長くしても案内レール471を所望の位置に支持して、案内レール471により第一昇降部材470を介して第一装飾可動体430を良好に誘導案内させることが可能となるので、第一装飾可動体430がより大きく動くようにすることができ、第一装飾可動体430の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができるようになっている。
続いて、後装飾体216の第二装飾可動体ユニット433は、第一装飾可動体430の所定のキャラクタの下顎部分を造形した第二装飾可動体432と、第二装飾可動体を上下方向に移動させると共に遊技盤5の左右方向に延びる軸周りに回動させ、遊技盤ベース212の後面側に取付固定される第二装飾可動体駆動ユニット610と、第二装飾可動体駆動ユニット610に取り付けて装飾するユニット装飾体611とを備えている。
この第二装飾可動体ユニット433の第二装飾可動体432は、所定のキャラクタの唇と下歯が造形された第二装飾可動体本体612と、第二装飾可動体本体612の顎内に配置されると共に所定のキャラクタの舌として造形され透光性を有した舌部材613と、舌部材613と第二装飾可動体本体612との間に配置され舌部材613に向かって光を照射するように複数のLED614を有した発光基板615と、発光基板615と舌部材613との間に配置され第二装飾可動体駆動ユニット610に支持されると共に発光基板615からの光を拡散させるレンズ部616を有したベース部材617とを備えている。
この第二装飾可動体432は、発光基板615のLED614が発光することで、その舌部材613が光るようになっている。
また、第二装飾可動体432には、そのベース部材617に第二装飾可動体駆動ユニット610に固定支持されるための固定部618が備えられており、この固定部618により第二装飾可動体432が第二装飾可動体駆動ユニット610に支持されるようになっている。
次に、第二装飾可動体駆動ユニット610は、第二装飾可動体432を支持し第二装飾可動体432と共に上下方向に昇降する第二昇降部材630と、第二昇降部材630を上下方向に案内する案内レール631と、案内レール631の上端部を支持する第二上部支持部材632と、案内レール631の下端部を支持する第二下部支持部材633と、第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633を上下方向に所定距離離間して支持すると共に遊技盤ベース212の後面側と当接する取付当接面634を有し板金を屈曲形成した第二ベース635と、第二ベース635の第二上部支持部材632の反対側に配置され第二ベース635及び第二上部支持部材632を貫通してその回転する駆動軸636が突出する第二駆動モータ637と、第二駆動モータ637の駆動軸636の回転に伴って回転する駆動プーリ638と、駆動プーリ638と対となるように第二下部支持部材633の近傍に配置される従動プーリ639と、駆動プーリ638と従動プーリ639とに巻き掛けられる駆動ベルト640と、駆動ベルト640の一部を第二昇降部材630と連結固定するベルト固定部641とを備えている。
なお、本例では、第二駆動モータ637による駆動プーリ638の回転駆動は、第二駆動モータ637の駆動軸636に固定された駆動ギヤ642の回転が、駆動ギヤ642の略下側に配置され駆動ギヤ642と噛合し駆動プーリ638と一体に回転する伝達ギヤ643に伝達されることで駆動プーリ638が回転駆動するようになっている。また、駆動ベルト640の内周面には全周に亘って所定間隔で係合歯644が設けられていると共に、駆動プーリ638には係合歯644と係合する被係合歯645が歯車状に設けられており、被係合歯645と係合歯644との係合により駆動プーリ638の回転駆動が確実に駆動ベルト640に伝達されるようになっている。なお、従動プーリ639は、被係合歯のない平プーリとされている。
この第二装飾可動体駆動ユニット610には、第二昇降部材630が案内レール631の延びる軸方向周りに回転するのを防止するための第二回転防止手段650が更に備えられている。この第二回転防止手段650は、第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633にその上端及び下端が支持されると共に案内レール631と略平行に配置される案内ロッド651と、左右方向から案内ロッド651に当接可能とされ第二昇降部材630に取り付けられる案内部材652とを備えている。この第二回転防止手段650は、図示するように、案内ロッド651が案内レール631の後側に所定距離離れて配置されていると共に、断面が略コ字状とされた案内部材652が案内ロッド651の左右側の何れかに当接することで、第二昇降部材630が案内レール631の軸芯周りに回転するのを良好に防止することができるようになっている。
なお、本例では、案内レール631及び案内ロッド651は、共に金属製の丸棒とされており、案内レール631の表面には摺動抵抗を低減させるための摩擦低減層が形成されている。この摩擦低減層は、例えば、フッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE,(例えば、テフロン(登録商標)))が所定の厚さでコーティングされており、これにより、案内レール631により案内される第二昇降部材630の動摩擦抵抗の値と静摩擦抵抗の値とを可及的に近づけることができ、静止した第二昇降部材630が移動を開始する際に滑らかに移動開始させることができると共に、案内レール631等の摩耗を低減させて耐久性を向上させることができるようになっている。また、案内ロッド651の表面は、クロムメッキが施されており、錆び等の腐食を防止して耐久性を高めると共に、案内レール631よりは安価なものとなりコストが増加するのを防止することができるようになっている。
また、第二装飾可動体駆動ユニット610には、駆動ベルト640に所定の張力を付与するテンション機構653を更に備えている。このテンション機構653は、第一装飾可動体駆動ユニット450に備えられたテンション機構493と同じ機構であり、案内レール631に案内されると共に従動プーリ639を回転可能に支持する移動体654と、一端が移動体654に他端が第二ベース635に取付けられ移動体654を下方に付勢するテンションバネ655とを備えている。
このテンション機構653の移動体654は、案内レール631を挿通する案内孔656と、下方に開放され従動プーリ639の両端から突出する軸部657を係止するフック状の係止部658と、案内孔656と係止部658との間に配置されテンションバネ655の一端を取付けるバネ取付部659とを備えている。これにより、従動プーリ639に駆動ベルト640を巻き掛けた状態で、従動プーリ639を移動体654に支持させることができ、組立が容易にできるようになっている。また、案内孔656と従動プーリ639の軸部657を係止する係止部658との間でテンションバネ655により駆動ベルト640を引張るようにしているので、案内レール631の軸に対して案内孔656の軸が大きく傾くのを防止すことができ、案内レール631における移動体654の摺動抵抗が増加するのを抑制し、移動体654がスムーズに移動できるようになっていると共に、移動体654の姿勢が大きく変化するのを防止して駆動ベルト480に良好にテンションがかかるようになっている。
この第二装飾可動体駆動ユニット610は、図示するように、駆動プーリ638が上側に、従動プーリ639が下側に夫々配置されていると共に、駆動プーリ638と従動プーリ639とに巻き掛けられる駆動ベルト640が、従動プーリ639を介してテンション機構653により下方に付勢されるようになっている。また、駆動ベルト640に第二昇降部材630が固定されているので、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量が駆動ベルト640にかかり、駆動ベルト640の一方側のみに下方に引張る力が作用するようになっていると共に、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量により駆動ベルト640が駆動プーリ638に強く巻き掛けられるようになっている。
一方、上側の駆動プーリ638には、駆動ベルト640の係合歯644と係合する被係合歯645が備えられており、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量によって駆動ベルト640が駆動プーリ638に強く巻き掛けられることで駆動ベルト640の係合歯644と駆動プーリ638の被係合歯645との係合がより強くなると共に、第二駆動モータ637による駆動プーリ638の回転が阻止されることで、駆動ベルト640の回転が阻止され、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量が駆動ベルト640を介して駆動プーリ638に支持されることとなり、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量が下側の従動プーリ639やテンション機構653にかからないようになっている。これにより、テンション機構653に余分な負荷をかけることなく良好に第二昇降部材630等を上下動させることができると共に、テンション機構653による付勢力を最小限のものとしてテンション機構653等にかかるコストを低減させることができるようになっている。
ところで、駆動プーリ638と従動プーリ639及びテンション機構653の上下配置を逆にした場合、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量が駆動ベルト640を介して従動プーリ639にかかるが、従動プーリ639には、駆動ベルト640の係合歯644と係合する被係合歯645が備えられておらず、また、従動プーリ639は自由回転するようになっているので、従動プーリ639により第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量を支持することができず、第二昇降部材630が降下すると共に、駆動ベルト640が所定方向に回転することとなる。また、下側の駆動プーリ638では駆動ベルト640が第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量により下方に引張られるので、駆動プーリ638での駆動ベルト640の巻き掛け力が弱くなる。つまり、駆動ベルト640の係合歯644と駆動プーリ638の被係合歯645との係合が弱くなり、互いに滑り易くなる。
そして、駆動プーリ638と駆動ベルト640との間で滑が発生すると、駆動ベルト64が第二駆動モータ637の回転に関係なく、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量によって回転してしまい、第二昇降部材630が下降することとなり、第二昇降部材630を良好に上下動させることができなくなる。そこで、テンション機構653による付勢力を大きくすることで、駆動プーリ638と駆動ベルト640との滑りを防止することが考えられるが、付勢力を大きくすると、テンション機構653だけでなく、駆動プーリ638、従動プーリ639、駆動ベルト640、及び第二ベース635等の強度を高くする必要があり、第二装飾可動体駆動ユニット433のコストが高くなる問題が発生することとなり、本例のように、駆動プーリ638を上側に、従動プーリ639を下側に夫々配置することが望ましい。
本例の第二装飾可動体駆動ユニット610では、また、第二ベース635に、第二上部支持部材632と第二下部支持部材633の取付位置を位置決めするための支持面669位置決め孔670が穿設されていると共に、第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633の第二ベース635との当接部には、位置決め孔670と嵌合する位置決め突起671が夫々形成されている。これにより、第二ベース635の位置決め孔670に、対応する第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633の位置決め突起671を嵌合させた上で、夫々を第二ベース635に固定することで、第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633を所定位置に正確に位置させることができ、案内レール631、駆動プーリ638、及び従動プーリ639等の組立精度を高精度且つ容易に組み立てられるようになっている。なお、第二ベース635の取付当接面634には、遊技盤ベース212に取付固定するための取付孔672が穿設されている。
この第二装飾可動体駆動ユニット610では、図示するように、その第二ベース635の取付当接面634が、第二ベース635の上部に備えられており、遊技盤ベース212に対して、第二ベース635の上部のみが取付固定されるようになっている。これにより、遊技盤ベース212への取付箇所を少なくすることができ、組立コストを低減させることができるようになっている。また、第二ベース635の上部で遊技盤ベース212に固定するようにしている、つまり、第二ベース635にかかる重量の重心よりも上側で固定しているので、仮に第二ベース635がその取付当接面634を中心として左右に振れても、その重心にかかる重力により元の位置に復帰しようとするので、第二ベース635をその上部のみで固定しても、第二ベース635を良好な状態で固定することができるようになっている。即ち、第二装飾可動体駆動ユニット610を、遊技盤ベース212に良好に取付固定できるようになっている。
次に、第二装飾可動体駆動ユニット610の第二昇降部材630は、第二装飾可動体432が取付支持される棒状の支持シャフト690と、支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691と、案内レール631に挿通される二つの支持ブッシュ692と、案内レール631を挿通可能な挿通孔693を有し案内レールに挿通される二つの支持ブッシュ692を上下方向に所定間隔離れて位置させると共に、支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691を左右方向に所定間隔離れて位置させることの可能な本体部694と、本体部694の後側に配置され本体部694と協働して案内レール631に挿通される二つの支持ブッシュ692及び支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691の位置を固定するブッシュ固定部材695とを備えている。
この第二昇降部材630の本体部694には、その挿通孔693の両端に案内レール631に挿通される支持ブッシュ692を嵌合可能な段付凹部696が形成されていると共に、挿通孔693の内径は案内レール631が接触しない径とされ、挿通孔693と案内レール631との間には所定寸法のクリアランスが形成されるようになっている。また、本体部694には、支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691を嵌合可能な半円筒状の嵌合凹部697が、左右方向に所定距離離れて対向するように形成されていると共に、対向する二つの嵌合凹部697の間には、半円筒状の収容部698が形成されており、支持ブッシュ691に挿通支持された支持シャフト690が本体部694と接触しないようになっている。
一方、第二昇降部材630のブッシュ固定部材695には、前側に延在された平面視略U字状の抜止片699が二つ形成されていると共に、これら抜止片699の距離が本体部694の挿通孔693の長さに対応した距離とされており、本体部694にブッシュ固定部材695を組み付けることで、二つの抜止片699によって挿通孔693の段付凹部696に嵌合された支持ブッシュ692が、段付凹部696から抜けるのを防止するようになっている。
また、ブッシュ固定部材695には、その前側の本体部694の二つの嵌合凹部697と対応する位置に、支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691を嵌合可能な半円筒状の嵌合凹部700が形成されていると共に、二つの嵌合凹部700の間には半円筒状の収容部701が形成されている。このブッシュ固定部材695の嵌合凹部700と本体部694の嵌合凹部697に夫々支持シャフト690に挿通される支持ブッシュ691を嵌合させ上で、本体部694にブッシュ固定部材695を組付固定することで、二つの支持ブッシュ691が左右方向に所定距離離反した位置に固定支持されるようになっている。また、本体部694の収容部698とブッシュ固定部材695の収容部701とにより、二つの支持ブッシュ691の間では支持シャフト690との間に所定寸法のクリアランスが形成されるようになっている。
上述のように、本体部694にブッシュ固定部材695を組み付けることで、各支持ブッシュ692,691が所定の位置に固定支持されると共に、夫々二つの支持ブッシュ692及び支持ブッシュ691によって、案内レール631及び支持シャフト690が相対回転可能且つそれらの軸方向に相対摺動可能に支持されるようになっている。なお、本体部694の挿通孔693の長さは、案内レール631に案内される第二昇降部材630が他の部材に支障を来たさない最大の長さとされており、これによって、二つの支持ブッシュ692の距離を可及的に長くすることができ、案内レール631に対する第二昇降部材630のガタツキを小さくすることができるようになっている。
本例の第二昇降部材630には、ブッシュ固定部材695に取付けられ上下方向に進退可能なプランジャ710を有した第二装飾可動体ソレノイド711と、第二装飾可動体ソレノイド711におけるプランジャ710の進退により支持シャフト690を回動させるリンク機構712とを更に備えている。この第二装飾可動体ソレノイド711は、プランジャ710の先端に鍔部713が形成されていると共に、プランジャ710を前進させる方向に付勢するバネ714が備えられており、本例では、プランジャ710が第二装飾可動体ソレノイド711の下側から上下方向に進退するようになっている。
また、リンク機構712は、前後方向に延びるように配置され一端側(後側)がブッシュ固定部材695に回転可能に支持され、一端側と他端側との間に第二装飾可動体ソレノイド711におけるプランジャ710先端の鍔部713を係止する係止部715を有すると共に、他端側に長孔からなる連結部716を有した第一棹部材717と、第一棹部材717の連結部716と連結する被連結部718が一端側に形成され他端側が支持シャフト690に固定される第二棹部材719とから構成されている。この第一棹部材717は、その一端側が、支持シャフト690の後側に配置された第二装飾可動体ソレノイド711のプランジャ710よりも更に後側の位置でブッシュ固定部材695に軸支されると共に、他端側が支持シャフト690よりも前側に位置するように配置されている。なお、支持シャフト690は、その端部にリンク機構712の第二棹部材719が固定されることで、軸方向への移動が阻止されて、支持ブッシュ691から抜けないようになっている。
この第二装飾可動体ユニット433では、リンク機構712によって、第二装飾可動体ソレノイド711のプランジャ710を前進(突出)させると、リンク機構712及び支持シャフト690を介して第二装飾可動体432の先端(前側)が上がるように回動し、プランジャ710を後退(没入)させると、リンク機構712及び支持シャフト690を介して第二装飾可動体の先端が下がるように回動するようになっている。
なお、第二昇降部材630の本体部694には、挿通孔693の前面側に駆動ベルト640を固定するベルト固定部641が取付けられていると共に、挿通孔693の後面側にブッシュ固定部材695を挟んで第二回転防止手段650の案内部材652が取付けられている。また、図中符号730は、本体部694の前側に取付けられる装飾体である。
また、第二昇降部材630には、そのブッシュ固定部材695の正面視左側に位置検出片731が設けられていると共に、第二下部支持部材633の所定位置には位置検出片731を検出可能な第二装飾可動体位置検出センサ732が取付けられている。本例では、第二昇降部材630が下側端に位置した時に、第二装飾可動体位置検出センサ732によって第二昇降部材630の位置検出片731が検出されるようになっている。
この第二昇降部材630は、図示するように、案内レール631を挿通する挿通孔693の正面視右側に支持シャフト690を大きく延びださせて第二装飾可動体432を支持すると共に、挿通孔693の左側に第二装飾可動体ソレノイド711を配置して、挿通孔693を挟んで、第二昇降部材630の左右の重量バランスのアンバランスが少なくなるようになっており、案内レール631や支持ブッシュ692が偏摩耗するのを抑制するようにしている。
次に、第二装飾可動体ユニット433のユニット装飾体611は、図示するように、第二装飾可動体駆動ユニット610の正面視右側面に取付けられ、第二装飾可動体駆動ユニット610の案内レール631、駆動プーリ638、従動プーリ639、駆動ベルト640、及びテンション機構653等が遊技盤5の前側から視認し難くなるように、それらを覆うと共に、表面の装飾により第二装飾可動体ユニット433を装飾するものである。このユニット装飾体611には、第二装飾可動体駆動ユニット610から延びる支持シャフト690が通過可能とされていると共に、支持シャフト590が上下方向に移動できるように、上下方向に延びた開口部733を備えている。
本例の第二装飾可動体ユニット433は、第二駆動モータ637の回転駆動により、第二昇降部材630、つまり、第二装飾可動体432を上下方向に移動させることができると共に、第二装飾可動体ソレノイド711により第二装飾可動体432の先端を上下方向に回動させることができるようになっている。
また、本例の第二装飾可動体ユニット433は、第二昇降部材630の支持シャフト690に支持された第二装飾可動体432を、第二駆動モータ637の回転駆動により遊技盤5の面に略沿うように上下方向に移動させても、第二回転防止手段650により案内レール631の軸芯周りへの回転が防止されているので、第二装飾可動体432が不要に揺れるのを防止することができ、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第二装飾可動体432をより大きなものとすることが可能となり、第二装飾可動体432をより目立たせることができ、第二装飾可動体432による演出効果をより高められるようになっている。
また、本例の第二装飾可動体ユニット433は、第二装飾可動体432が、第二駆動モータ637の回転駆動により案内レール631の延在する上下方向に移動すると共に、第二装飾可動体ソレノイド711により支持シャフト690の軸芯周りに回転することができ、第二装飾可動体432により複雑な動きをさせることができるので、第二装飾可動体432の動きを飽き難くすることができ、飽きにより興趣が低下するのを防止することができるようになっている。
また、第二装飾可動体ソレノイド711におけるプランジャ710の進退方向を略上下方向としているので、支持シャフト690の延出方向の寸法が全体的に長くなったり、支持シャフト690と第二装飾可動体ソレノイド711との重なりが大きくなったりして、パチンコ機1に備える際に支持シャフト690に支持される第二装飾可動体432の大きさが相対的に小さくなり、第二装飾可動体432が目立ち難くなるのを防止することが可能となり、第二装飾可動体432を可及的に大型化することができ、第二装飾可動体432によるインパクトを高めて、興趣を高められる効果を期待することができるようになっている。また、支持シャフト690の軸直角方向の寸法が大きくなるのを抑制することができるので、他の部材と緩衝し難くすることが可能となり、容易にパチンコ機1に備えることができるようになっている。
更に、本例の第二装飾可動体ユニット433では、第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633の素材が夫々樹脂とされていると共に、第二ベース635の素材が板金とされている。そして、樹脂からなる第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633の大きさを可及的に小さくすることができるので、樹脂成形による歪を相対的に小さくすることができると共に、精度の高い板金からなる第二ベース635により第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633を所定位置に位置決め支持しているので、案内レール631の支持精度を良好に維持することができる。つまり、案内レール631を長くしても案内レール631を所望の位置に支持して、案内レール631により第二昇降部材630を介して第二装飾可動体432を良好に誘導案内させることが可能となるので、第二装飾可動体432がより大きく動くようにすることができ、第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができるようになっている。
また、本例の第二装飾可動体ユニット433では、案内レール631と案内ロッド651との内側の位置で第二昇降部材630に第二装飾可動体432を支持シャフト690を介して保持するようにしているので、これにより、第二昇降部材630が案内レール631と案内ロッド651との外側で第二装飾可動体432を保持する場合と比較して、案内レール631と案内ロッド651とが並んだ方向の幅が長くなるのを抑制することが可能となり、全体として小型化することができ、パチンコ機1に備え易くして、より興趣の高められるパチンコ機1とすることができるようになっている。
なお、本例の第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432が本発明の第一可動体及び第二可動体に、本例の第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610が本発明の第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットに夫々相当している。また、本例の第一昇降部材470及び第二昇降部材630が本発明の被誘導部材に、また、本例の案内レール491及び案内レール631が本発明の誘導部材に夫々相当している。
また、本例の第一上部支持部材472及び第二上部支持部材632が本発明の第一支持部材に、本例の第一下部支持部材473及び第二下部支持部材633が本発明の第二支持部材に、本例の第一ベース475及び第二ベース635が本発明のベースに夫々相当している。更に、本例の第一駆動モータ477及び第二駆動モータ637が本発明の回転駆動手段に、本例のテンションバネ495,655が本発明の付勢手段に夫々相当している。
更に、本例の第一回転防止手段490及び第二回転防止手段650が本発明の回転防止手段に、本例の案内ロッド491,651が本発明のガイド部材に、本例の案内部材492,652が本発明の被ガイド部材に夫々相当している。また、本例の支持ブッシュ532,692が本発明の摺動部材に、本例の第一装飾可動体ソレノイド551及び第二装飾可動体ソレノイド711が本発明のソレノイドに、本例の回動伝達部材553及びリンク機構712が本発明の伝達手段に夫々相当している。
また、本例の発光基板457,615、サングラス453、レンズ部616が、本発明の発光手段に相当し、特に、本例の発光基板457及びサングラス453が本発明の発光装飾表示手段に相当している。また、本例の装飾可動体ユニットカバー435が本発明のカバーに相当している。
続いて、装飾可動体ユニットカバー435は、第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433を取付固定するための取付部750が複数備えられており、この取付部750は、夫々ビス孔と位置決めボスとから構成されている。一方、第一装飾可動体ユニット431の第一ベース475、及び第二装飾可動体ユニット433の第二ベース635の対応する位置には、ビス挿通孔と位置決め孔とが夫々形成されており、取付部750の位置決めボスを、第一ベース475又は第二ベース635の対応する位置決め孔に嵌合させることで、取付部750のビス孔と第一ベース475又は第二ベース635のビス挿通孔とが略一致するようになっており、第一ベース475又は第二ベース635のビス挿通孔を貫通するように前側からビスをビス孔にねじ込むことで、装飾可動体ユニットカバー435の所定位置に第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433が取付けられるようになっている。
また、装飾可動体ユニットカバー435には、遊技盤ベース212の後面と当接し、ビスを挿通可能なビス孔751を有した当接面752が複数形成されており、この当接面752を遊技盤ベース212の後面に当接させた上で、図示しないビスを当接面752の後側からビス孔751を介して遊技盤ベース212にねじ込むことで装飾可動体ユニットカバー435を遊技盤ベース212に取付けられるようになっている。
なお、本例の装飾可動体ユニットカバー435は、第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433を取付けた状態では、それらの第一ベース475及び第二ベース635における取付当接面474,634の取付孔512,672が、装飾可動体ユニットカバー435の外周よりも外側に位置するようになっている。これにより、第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433は、装飾可動体ユニットカバー435に取付けられた状態で、それらの第一ベース475及び第二ベース635の取付孔512,672を介して図示しないビスにより直接遊技盤ベース212の後面側に取付けられるようになっている。
また、装飾可動体ユニットカバー435には、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610の後側と対向する所定の位置に、配線保持手段770が夫々備えられている。この配線保持手段770は、第一昇降部材470に支持される発光基板457、及び第二昇降部材630に支持される発光基板615と接続される複数の配線コード771の所定位置に固定された配線バンド772を保持して、第一昇降部材470や第二昇降部材630が上下動する際に、それらの発光基板457,615に接続された配線コード771が他の部材に絡まったり、挟まったりしないようにするためのものである。
この配線保持手段770は、具体的には図52に示すように、配線コード771の端部(先端部)に取付けられる接続コネクタ778が通過可能な貫通口からなるコネクタ通過部773と、コネクタ通過部733に隣接して設けられ配線コード771に固定された配線バンド772が通過不能且つ配線コード771のみが通過可能とされた第一通過部774と、第一通過部774に隣接して設けられ配線コード771に固定された配線バンド772が通過不能且つ配線コード771のみが通過可能とされた第二通過部775とから構成されている。これら第一通過部774、及び第二通過部775は、細長いスリット状に形成されていると共に、互いに略平行となるように配置されている。
また、配線保持手段770には、第一通過部774と、第二通過部775とを連通すると共に、配線コード771が通過可能とされた連通部776と、連通部776に臨み第一通過部774と第二通過部775との間に配置され第一通過部774及び第二通過部775の開口面に対して略直角方向に突出する突出部777とを更に備えている。なお、本例では、連通部776は、配線コード771に固定された配線バンド772が通過可能な大きさとされていると共に、突出部777は、装飾可動体ユニットカバー435の前側と後側の両側に、夫々突出するように備えられている。
この配線保持手段770は、所定の位置に配線バンド772が固定された配線コード771を、第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433の配置される前側から、後側へそのコネクタ通過部773を通過するように挿通させる。続いて、挿通した配線コード771の配線バンド772よりも基端側を、連通部776を介して第一通過部774に、装飾可動体ユニットカバー435の後側から前側へ通過させ、更に配線バンド772の先端側を、同じく連通部776を介して第二通過部775に、装飾可動体ユニットカバー435の前側から後側に通過させる。そして、配線コード771に固定された配線バンド772を第一通過部774の開口部と当接(装飾可動体ユニットカバー435の前側と当接)させると共に、第一通過部774と第二通過部775との間で配線コード771が弛まないようにすることで、配線コード771をその基端側から引張っても、配線バンド772から接続コネクタ778側(先端側)が動かないように保持することができるようになっている。
なお、配線保持手段770には、突出部777が備えられているので、スリット状の第一通過部774及び第二通過部775に沿って配線コード771が移動しても、突出部777によりその移動が規制されるので、配線コード771が連通部776を介して第一通過部774及び第二通過部775から外れるのを防止することができるようになっている。
また、図52(B)に示すように、配線コード771の第一昇降部材470又は第二昇降部材630と配線保持手段770により保持された間で、第一昇降部材470又は第二昇降部材630が最も降下した時に弛んだ配線コード771の最下部付近の位置に配線バンド772が固定されている。この位置に固定された配線バンド772によって、配線コード771に曲がる契機を与えることができ、第一昇降部材470又は第二昇降部材630の移動により無用な位置で配線コード771が曲がって、移動の妨げとなるのを防止すことができるようになっている。また、配線コード771の先端に備えられた接続コネクタ778は、装飾可動体ユニットカバー435の後面に取付けられ中継基板779に接続されている。
[主基板及び周辺基板の機能的な構成について] 図53に基づき説明する。
図53は、制御構成を概略的に示すブロック図である。本例のパチンコ機1の制御は、大きく分けて主基板810のグループと周辺基板811のグループとで分担されており、このうち主基板810のグループが遊技動作(入賞検出や当り判定、特別図柄表示、賞球払出等)を制御しており、周辺基板811のグループが演出動作(発光装飾や音響出力、液晶表示等)を制御している。
主基板810は、主制御基板94と払出制御基板133とから構成されている。主制御基板94は、中央演算装置としてのCPU812、読み出し専用メモリとしてのROM813、読み書き可能メモリとしてのRAM814を備えている。CPU812は、ROM813に格納されている制御プログラムを実行することによりパチンコ機1で行われる各種遊技を制御したり、周辺基板811や払出制御基板133に出力するコマンド信号を作成したりする。RAM814には、主制御基板94で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。
この主制御基板94には、通過検出センサ239、第一始動口センサ416、第二始動口センサ358、大入賞口センサ370、一般入賞口センサ417(右一般入賞口センサ417a,左一般入賞口センサ417b)等からの検出信号が入力される。一方、主制御基板94は、始動口ソレノイド352、アタッカソレノイド372、特別図柄表示器390、保留ランプ391等へ駆動信号を出力する。また、払出制御基板133は、中央演算装置としてのCPU815、読み出し専用メモリとしてのROM816、読み書き可能メモリとしてのRAM817を備えている。そして、払出制御基板133は、主制御基板94から入力したコマンド信号を処理し、球払出装置125に駆動信号を出力する。これにより、球払出装置125は、駆動信号に従って遊技球を払い出す。
主制御基板94と払出制御基板133との間では、それぞれの入出力インタフェースを介して双方向通信が実施されており、例えば主制御基板94が賞球コマンドを送信すると、これに応えて払出制御基板133から主制御基板94にACK信号が返される。
一方、周辺基板811には、副制御基板92を含むサブ統合基板830のほかに例えば複数の電飾制御基板831,832や波形制御基板833等が含まれる。上記の主制御基板94とサブ統合基板830との間では、それぞれの入出力インタフェースと入力インタフェースとの間で一方向だけの通信が行われており、主制御基板94からサブ統合基板830へのコマンドの送信はあっても、その逆は行われない。
サブ統合基板830もまた、CPU834をはじめROM835やRAM836等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行することができる。サブ統合基板830とその他の電飾制御基板831,832や波形制御基板833との間では、それぞれの入出力インタフェースとの間で双方向に通信が行われる。
1つ目の電飾制御基板831には主にサイド装飾装置52、主役物213、遊技領域内装飾体215、後装飾体216等に含まれる装飾ランプ837が接続されており、サブ統合基板831から電飾制御基板831に対して装飾ランプ837の点灯信号が送信されると、これを受けて電飾制御基板831が装飾ランプ837を点灯させる処理を行う。
また、電飾制御基板831には、回転位置検出センサ319、第一装飾可動体位置検出センサ558、第二装飾可動体位置検出センサ732等からの検出信号が入力される。一方、電飾制御基板831は、可動装飾体駆動モータ310、第一駆動モータ477、第一装飾可動体ソレノイド551、第二駆動モータ637、第二装飾可動体ソレノイド711等へ駆動信号を出力する。この電飾制御基板831では、各検出センサ319,558,732からの検出信号に基づいて、各駆動モータ310,477,637の回転制御が行われる。
一方、2つ目の電飾制御基板832には演出表示装置217とともに演出ランプ838が接続されている。例えばサブ統合基板830から演出表示装置217に対する表示コマンドが電飾制御基板832に送信されると、これを受けて電飾制御基板832は実際に演出表示装置217を作動させる処理を行う。
波形制御基板833は、音響出力としての可聴音波のほか、不可聴である超音波等の波形信号を生成・送受信する処理を実行している。例えば、サブ統合基板830から音響出力コマンドが波形制御基板833に送信されると、これを受けて波形制御基板833は上記のスピーカ18,57を駆動する処理を行う。このほかにも、波形制御基板833には超音波送受信装置839が接続されており、この超音波送受信装置839は、複数の台間で超音波による通信を可能とする。通常、ホールの島設備には複数台のパチンコ機1が並べて設置されるが、超音波送受信装置839を装備しているパチンコ機1同士の間では、相互に超音波通信が可能となる。この通信機能を用いて、複数のパチンコ機1で演出動作をシンクロナイズさせたり、特定の台間で遊技情報の交換を行ったりすることができる。
なお、電飾制御基板831,832、及び波形制御基板833にも、それぞれ中央演算装置としてのCPU850,851,852、読み出し専用メモリとしてのROM853,854,855、及び読み書き可能メモリとしてのRAM856,857,858を備えている。
[主役物及び後装飾体の動作について] 図54乃至図57に基づき説明する。
図54は、主役物における可動装飾体が略垂直方向に回動した状態を示す遊技領域の正面図である。図55は、図54の状態から更に後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。図56は、後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。図57(A)は第一装飾可動体駆動ユニット及び第二装飾可動体駆動ユニットの一部を示す平面図であり、(B)は第一装飾可動体及び第二装飾可動体の可動範囲を示す正面図である。
まず、電飾制御基板831では、パチンコ機1の電源投入時や、リセット時において、右可動装飾体234及び左可動装飾体235の回転位置を検出する左右の回転位置検出センサ319の検出信号の受信の有無を確認し、回転位置検出センサ319からの検出信号がなければ、右可動装飾体234及び左可動装飾体235が夫々水平状態となるような方向に左右の可動装飾体駆動モータ310を回転駆動させて、各回転位置検出センサ319から検出信号を受信すると、可動装飾体駆動モータ310の回転を停止させる。これにより、右可動装飾体234及び左可動装飾体235は図10に示すような、略水平状態となる。
その後、遊技状態の変化に伴って、サブ統合基板830から電飾制御基板831へ、可動装飾体234,235を駆動制御する所定の制御コマンドが送信されると、電飾制御基板831では、可動装飾体駆動モータ310を回転駆動させて、図54に示すように右可動装飾体234及び左可動装飾体235が夫々垂直状態となるように回転させる。図示するように、この状態では、主役物213における枠状装飾体230の上縁部下側に、後装飾体216の第一装飾可動体430の一部が見える状態となる。
なお、サブ統合基板830からの制御コマンドによっては、可動装飾体駆動モータ310を短周期で正転、逆転を繰り返させて、可動装飾体234,235がブルブル振動するように駆動することもできるようになっている。
この状態で、サブ統合基板830から電飾制御基板831へ、後装飾体216の第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を駆動制御する所定の制御コマンドが送信されると、電飾制御基板831では、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432が互いに接近する方向に第一駆動モータ477及び第二駆動モータ637を回転駆動させて、演出表示装置217の前面に第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431が位置するように移動させる(図55参照)。なお、これら第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431は、サブ統合基板830からの制御コマンドに応じて、適宜、互いに接近したり、離反したりするように駆動され、第一装飾可動体430と第二装飾可動体431とで表現される所定のキャラクタの口がパクパクと開閉するような動作をさせることができるようになっている。
また、サブ統合基板830からの制御コマンドに応じて、電飾制御基板831では、第一装飾可動体ソレノイド551及び第二装飾可動体ソレノイド711を駆動させて、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431を夫々左右方向に延びる軸周りに回転させることで、第一装飾可動体430においてはその顔を前後に回動させると共に、第二装飾可動体432においてはその下顎を前後に回動させ、キャラクタの口の動作をよりリアルな動作となるようにしている。
なお、図55に示すように、下方に移動した第一装飾可動体430は、その左右両端が右可動装飾体234及び左可動装飾体235によって遮られるので、あたかも第一装飾可動体430が宙に浮いているように見せることができるようになっている。また、第二装飾可動体430では、第二装飾可動体ユニット433の第二昇降部材630に取付けられた装飾体730によって、第二装飾可動体432を支持する支持シャフト690が隠蔽されている。
また、サブ統合基板830からの制御コマンドによっては、図56に示すように、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431のみを駆動することもできるようになっている。なお、第一装飾可動体430を備えた第一装飾可動体ユニット431の第一昇降部材470に取付けられた装飾体556によって、第一装飾可動体430を支持する支持シャフト530が隠蔽されており、見栄えを良くして意匠性が高められるようになっている。
なお、図57(A)に示すように、第一装飾可動体ユニット450及び第二装飾可動体ユニット610における第一回転防止手段490及び第二回転防止手段650の案内レール471,631と、案内ロッド491,651との関係は、第一装飾可動体駆動ユニット450では第一回転防止手段490の案内ロッド491を案内レール471を挟んで第一装飾可動体430の反対側に配置しており、案内レール471と案内ロッド491との距離を所定距離離して左右方向の長さを長くすることで第一回転防止手段490による回転防止機能を高めると共に、第一装飾可動体ソレノイド551等の回動手段と第一回転防止手段490の重量によって第一装飾可動体430との重量バランスを良くして、第一昇降部材470つまり第一装飾可動体430を良好に誘導案内させることができるようになっている。
一方、第二装飾可動体駆動ユニット610では第二回転防止手段650の案内ロッド651を案内レール631の前後方向の何れかに配置したものとしているので、左右方向の長さを短くすることができ、左右方向の長さが第一装飾可動体駆動ユニット450において長くなった分を第二装飾可動体駆動ユニット610で吸収させることができ、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610を含めた全体の左右方向の長さが長くなるのを抑制するようになっている。
また、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の可動範囲は、図57(B)に示すように、夫々RL3及びLL3の範囲内で上下方向に移動するようになっている。また、第一昇降部材470及び第二昇降部材630における上下方向の寸法RL1及びLL1は、夫々案内レール471,631の有効長RL2及びLL2から、上述の第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の移動距離RL3及びLL3を夫々減算した値とおおよそ同じ値とされており、第一昇降部材470及び第二昇降部材630における上下方向の寸法つまり夫々に保持される二つの支持ブッシュ532,692の間隔を、第一昇降部材470及び第二昇降部材630の移動距離に対して可及的に大きい距離とされており、第一昇降部材470及び第二昇降部材630のガタツキを可及的に少なくして第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を安定した状態で移動させることができるようになっている。
なお、図57(B)中一点鎖線で示す矩形状は、演出表示装置217の表示範囲を示しており、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432は、夫々演出表示装置217の上側及び下側に移動するようになっており、演出表示装置217に表示される演出画像を遮らないようになっている。
このように、本実施形態のパチンコ機1によると、第一昇降部材470,第二昇降部材640の移動(昇降)によって配線コード771が絡まったり、配線コード771が案内レール471,631や、駆動ベルト480,640に接触して第一昇降部材470,第二昇降部材640の移動を阻害したりして、第一昇降部材470,第二昇降部材640の移動の妨げになるのを防止することが可能となり、第一昇降部材470,第二昇降部材640つまり第一装飾可動体430や第二装飾可動体432を良好に移動させることができ、第一装飾可動体430や第二装飾可動体432に所望の演出動作をさせて目立つようにして遊技者に注目させ、それらの演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、配線コード771が引っ張られたり、押されたりしても、第一通過部774又は第二通過部775の開口部に大径部(配線バンド772)が当接して配線コード771の移動が阻止され、第一昇降部材470,第二昇降部材640が移動しても配線コード771の弛みを当初の所定量に維持することができるので、配線コード771が繰り出されて当初の所定量以上に弛んでしまったり、配線コード771が押されて所定量の弛みが少なくなったりして、第一昇降部材470,第二昇降部材640の移動によって配線コード771が絡み易くなったり第一昇降部材470,第二昇降部材640の移動を阻害したりするのを防止することができ、第一昇降部材470,第二昇降部材640つまり第一装飾可動体430や第二装飾可動体432を良好に移動させることが可能となり、それらに注目させて、遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
また、装飾可動体ユニットカバー435に備えられた配線保持手段770には、第一通過部774と第二通過部775とを連通する連通部776や、コネクタ通過部773を備えているので、第一装飾可動体駆動ユニット450や第二装飾可動体駆動ユニット610が配置された装飾可動体ユニットカバー435の内側から外側へ配線コード771を延び出させることができると共に、装飾可動体ユニットカバー435の外側から配線コード771の大径部(配線バンド772)を連通部776に挿通させて、配線コード771を第一通過部774及び第二通過部775に通過させることができ、配線保持手段770に配線コード771を容易に保持させることができる。
また、装飾可動体ユニットカバー435を備えているので、外部から埃やゴミ等が第一装飾可動体駆動ユニット450や第二装飾可動体駆動ユニット610等に付着するのを防止することができ、埃やゴミの付着により第一昇降部材470,第二昇降部材640つまり第一装飾可動体430や第二装飾可動体432の移動に問題が発生するのを防止して、それらを良好に移動させることができる。
更に、所定キャラクタの顔を表現した第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を、夫々接近させたり、離反させたり、一方のみを上下動させたり、両方を同一方向に上下動させたりすることが可能となる。つまり、所定キャラクタの顔を上下方向に移動させたり、所定キャラクタの顔の口を開閉させたりすることが可能となり、パチンコ機1において第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432等の可動体が目立つものとなり、遊技者をそれら第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432に注目させることができ、それらによる演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。また、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の二つの可動体を備えているので、夫々の動きを組み合わせることで演出動作の種類(バリエーション)を増やすことができ、より演出動作を楽しませて飽き難いものとし、演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610によって、第一装飾可動体430と第二装飾可動体432とを互いに接近させたり離反させたりすることで、所定キャラクタの口が閉じたり開いたりする動作となり、所定キャラクタの口がパクパクする動きにより、遊技者に強いインパクトを与えると共に楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、遊技盤ベース212に対して第一ベース475,第二ベース635を、後面側に取付固定すると共に、遊技盤ベース212に前後方向に貫通する貫通口211を設けて、その貫通口211を通して第一ベース475,第二ベース635に支持された第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が遊技者側から視認可能としているので、これにより、遊技盤ベース212の後面側に第一ベース475,第二ベース635を取付けても、貫通口211を通して第一ベース475,第二ベース635に支持された案内レール471,631に誘導案内される第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を遊技者に視認させることができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制することができるものとすることができる。
更に、演出表示装置217の前面側で第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が移動するようにしているので、これにより、演出表示装置217に表示させる演出態様と第一装飾可動体430,第二装飾可動体432とを可及的に近づけることが可能となり、演出態様と第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作とをより関連付けたものにし易くすることができ、演出態様と第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作によるコラボレーションによって、これまでにないインパクトの高い演出を提供して、遊技者の興趣を高められるものとすることができる。
また、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610を演出表示装置217の左右外側に配置しているので、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610の長さを、少なくとも演出表示装置217の上下方向の長さ分は確保することが可能となり、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610を演出表示装置217の上側又は下側に配置した場合比較して、より長いものとすることができ、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の移動量をより大きくして遊技者に目立つようにし、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、駆動ベルト480,640にテンションを付与するための移動体494,654を、第一昇降部材470,第二昇降部材630が誘導案内される案内レール471,631によって誘導案内するようにしているので、移動体494,654を駆動プーリ478,638と従動プーリ479,639とが離反する方向に移動させるための機構を別途備える必要がなく、装置全体を簡略化することが可能となって全体的に大型化するのを抑制することができる。つまり、全体的に大型化するのを防止することができるので、相対的に第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を大型化したり、移動量を大きくしたりすることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432における案内レール471,631に誘導案内される案内孔496,656と、従動プーリ479,639を係止保持する係止部498,658との間でテンションバネ495,655の付勢力が作用するようにしているので、これにより、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432にかかるテンションバネ495,655の付勢力が案内レール471,631側と従動プーリ479,639側とに略均等にかかることとなり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が案内レール471,631に対して傾くのを抑制することができ、案内レール471,631により第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を良好に誘導案内させることができると共に、テンションバネ495,655の付勢力により駆動ベルト480,640に所定のテンションを良好に付与することができ、これにより、駆動プーリ478,638と従動プーリ479,639とに巻き掛けられた駆動ベルト480,640の張力を適宜なものとして、駆動ベルト480,640を良好に回転駆動させることができる。
更に、駆動プーリ478,638と反対側が開放され従動プーリ479,639の軸部497,657を係止するフック状の係止部498,658を備えた移動体494,654としているので、これにより、従動プーリ479,639に駆動ベルト480,640を巻き掛けた状態でその軸部497,657を係止部498,658に係止させるだけで、簡単に従動プーリ479,639と駆動ベルト480,640とを組立てることができると共に、駆動ベルト480,640に付勢力を作用させることができる。
また、第一ベース475,第二ベース635の全長に対してその一部である取付当接面474,634のみを遊技盤ベース212と当接させて取付固定するようにしているので、遊技盤ベース212や第一ベース475,第二ベース635等の寸法誤差等があっても、その誤差による影響を可及的に少なくすることが可能となり、遊技盤ベース212に第一ベース475,第二ベース635を取付固定してもそれらに歪等の不具合が発生するのを防止することができ、遊技盤ベース212(遊技盤5)に第一ベース475,第二ベース635を良好に取付けることができる。そのため、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を誘導案内する案内レール471,631の長さを長くすることで案内レール471,631を支持する第一ベース475,第二ベース635が長くなっても、遊技盤5に第一ベース475,第二ベース635を良好に取付固定することができるので、案内レール471,631の長さを長くして第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が大きく移動するようにさせることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することのできるものとすることができる。
更に、第一ベース475,第二ベース635の上側に配置された取付当接面474,634で遊技盤ベース212に取付固定するようにしている。つまり、第一ベース475,第二ベース635の一方の側でのみ取付固定するようにしているので、遊技盤ベース212への取付けが第一ベース475,第二ベース635の上側だけで済み、取付けにかかる手間を簡略化することができると共に、例えば、遊技盤5の面に対して左右方向の力が作用して取付当接面474,634の垂直線上から第一ベース475,第二ベース635の重心が左右の何れかにずれても、その重心にかかる回転モーメントが、第一ベース475,第二ベース635の重心を取付当接面474,634の垂直線上に戻すように作用し、第一ベース475,第二ベース635が元の位置に復帰するので、取付当接面474,634やビス等に第一ベース475,第二ベース635にかかる重量以外の力が作用するのを抑制することができ、第一ベース475,第二ベース635を良好に取付固定することができると共に、第一ベース475,第二ベース635等が変形して不具合が発生するのを防止することができる。
また、第一ベース475,第二ベース635の取付当接面474,634の上部にビスを挿通する取付孔512,672を穿設しており、これにより、第一ベース475,第二ベース635の上部のみで取付けているので、ビスの数を可及的に少なくすることができ、取付けにかかる手間を簡略化することができると共に、上述と同様の理由により、ビスや取付当接面474,634にかかる回転モーメントを可及的にかかり難くすることができ、第一ベース475,第二ベース635を良好に遊技盤ベース212に取付固定することができる。
また、遊技盤ベース212へ取付固定するための第一ベース475,第二ベース635の取付当接面474,634が配置された側と同じ上側に、移動手段の駆動プーリ478,638が配置されている。つまり、駆動プーリ478,638を回転駆動する第一駆動モータ477,第二駆動モータ637が取付当接面474,634に近い第一ベース475,第二ベース635の上側で支持されるので、振動や駆動反力の発生源である第一駆動モータ477,第二駆動モータ637に可及的に近い位置で取付当接面474,634を介して遊技盤ベース212に取付固定することとなり、第一駆動モータ477,第二駆動モータ637からの振動等が第一ベース475,第二ベース635全体に伝わるのを防止することができると共に、第一ベース475,第二ベース635の振動により第一ベース475,第二ベース635に支持された案内レール471,631等の各部材が振動し、他の部材と当接して破損したり、各部材同士の組付けが緩んだりして第一昇降部材470,第二昇降部材630を良好に誘導案内させることができなくなるのを防止することができる。
更に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を保持する第一昇降部材470,第二昇降部材630は、二つの支持ブッシュ532,692を介して案内レール471,631に摺動案内されるので、摺動部分の接触面積を可及的に少なくすることが可能となり、摺動抵抗を低減させることができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432と共に第一昇降部材470,第二昇降部材630を上下方向に良好に誘導案内させることができると共に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を大型化することが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより目立たせてより演出効果の高いものとすることができ、興趣が低下するのを防止することができる。また、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を大型化しても摺動抵抗が増加するのを抑制することができるので、駆動力の大きい大型の第一駆動モータ477,第二駆動モータ637等からなる移動手段を用いなくても、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を保持する第一昇降部材470,第二昇降部材630を良好に誘導案内させることが可能となり、所望の大きさの第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を遊技機に備えることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
更に、摺動抵抗を低減させることができるので、静止状態の第一昇降部材470,第二昇降部材630を移動させるために必要な駆動力が少なくて済み、容易に第一昇降部材470,第二昇降部材630を移動開始させることができる。つまり、第一昇降部材470,第二昇降部材630の移動レスポンスを高くすることができるので、第一昇降部材470,第二昇降部材630すなわち第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を機敏に移動させることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の動きによるインパクトをより高めることができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
また、案内レール471,631の表面に摩擦低減層が形成されており、案内レール471,631と支持ブッシュ532,692との摺動抵抗を低減させることができるので、支持ブッシュ532,692を介して第一昇降部材470,第二昇降部材630を良好に誘導案内させることができると共に、摺動部における摩擦が低減されて摩耗し難くすることが可能となり、案内レール471,631や支持ブッシュ532,692が早期に摩耗して第一昇降部材470,第二昇降部材630すなわち第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の動作不良を招くのを防止することができる。
更に、二つの支持ブッシュ531,691を介して支持シャフト530,690を第一昇降部材470,第二昇降部材630に回転可能に保持するようにしているので、これにより、支持シャフト530,690を第一昇降部材470,第二昇降部材630がかかる部分全体で回動可能に保持する場合と比較して、支持シャフト530,690との接触部分が可及的に少なくなり、支持シャフト530,690にかかる摩擦抵抗を低減させることが可能となり、支持シャフト530,690を良好に回動させることができ、支持シャフト530,690に支持された第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をスムーズに演出動作させて、興趣の高められるものとすることができる。
また、第一昇降部材470,第二昇降部材630の本体部534,694とブッシュ固定部材535,695とで各支持ブッシュ532,692、及び531,691を所定の位置に保持するようにしているので、これにより、これら支持ブッシュ532,692、及び531,691を本体部534,694とブッシュ固定部材535,695とで簡単に保持することができ、容易に組み立てられるものとすることができる。
更に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を駆動ベルト480,640の回転駆動により移動させるようにしており、ネジ部材等の移動手段を用いた場合と比較して、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の移動速度をより速く移動させることができ、速く移動する第一装飾可動体430,第二装飾可動体432により遊技者に強く印象付けることができるので、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432に注目させてその演出動作を楽しませることが可能となり、遊技に対する興趣が低下するのを防止することができる。また、同じ移動量をソレノイドやシリンダを用いて移動させる場合と比較してより小型化することが可能となり、遊技機に設置し易いものとすることができると共に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の移動量をより大きくしても遊技機に設置することができるので、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより大きく移動させることができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一昇降部材470,第二昇降部材630を案内レール471,631により誘導案内するようにしているので、撓み易い駆動ベルト480,640を用いて第一昇降部材470,第二昇降部材630を移動させても、案内レール471,631により第一昇降部材470,第二昇降部材630を真直ぐ誘導案内させることができ、移動の際に第一昇降部材470,第二昇降部材630、つまり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を所望の姿勢で良好に移動させることができる。
更に、駆動ベルト480,640と駆動プーリ478,638の係合歯484,644と被係合歯485,645とを互いに係合させることで、駆動ベルト480,640が駆動プーリ478,638の外周面上を滑り難くすることができ、駆動プーリ478,638から回転駆動を確実に駆動ベルト480,640に伝達させることができると共に、駆動プーリ478,638の回転速度を速くしても、駆動プーリ478,638と駆動ベルト480,640との間で滑りが発生しないので、より速い速度で駆動ベルト480,640を駆動させることが可能となり、第一昇降部材470,第二昇降部材630を介して第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより速い速度で移動させることができ、よりインパクトの強い動きを第一装飾可動体430,第二装飾可動体432にさせて、興趣の高められるものとすることができる。
また、駆動プーリ478,638を上側に、従動プーリ479,639を下側に配置しているので、駆動ベルト480,640は、これに固定された第一昇降部材470,第二昇降部材630等の重さにより下方、つまり、駆動プーリ478,638とは離反する方向に引張られる力が作用し、その力により駆動プーリ478,638への駆動ベルト480,640の巻き掛け力が強くなり、それらの間で摩擦力が大きくなって互いに滑り難くすることができ、駆動プーリ478,638により確実に駆動ベルト480,640を駆動させることができると共に、駆動プーリ478,638と駆動ベルト480,640とが滑って第一昇降部材470,第二昇降部材630が降下するのを防止することができ、第一昇降部材470,第二昇降部材630を介して第一装飾可動体430,第二装飾可動体432に所望の動きをさせることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432に所定の演出動作をさせて、興趣の高められるものとすることができる。
また、従動プーリ479,639を駆動プーリ478,638と離反する方向に付勢するテンションバネ495,655を備えているので、駆動ベルト480,640に所定のテンションを付与することができ、駆動プーリ478,638と従動プーリ479,639とに巻き掛けられる駆動ベルト480,640の張力を適宜なものとして、駆動ベルト480,640を良好に回転駆動させることができる。
更に、駆動プーリ478,638と従動プーリ479,639とを上下方向に配置し、案内レール471,631が遊技盤5(遊技盤ベース212)の面に略沿うように上下方向に配置されている。つまり、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を、パチンコ機1における遊技盤5の面に直角方向(前後方向)の寸法に対して、相対的に大きい寸法とされている上下方向(遊技盤の面に沿った方向)に移動するようにしているので、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の移動量を可及的に大きくすることが可能となり、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の動きをより認識し易いようにして、その演出動作を楽しませて興趣が低下するのを防止することができる。また、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を上下方向に移動させることができるので、遊技領域37を流下する遊技球の流れ方向と略同じ上下方向に第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432が移動し、遊技球と第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432との間での遊技者の目線移動がし易く早期に遊技者が疲労するのを抑制することができ興趣が低下するのを防止することができる。
また、板金からなる第一ベース475及び第二ベース635により、樹脂からなる第一上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材473,第二下部支持部材633を支持すると共に、それら第一上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材473,第二下部支持部材633により案内レール471,631を支持するようにしているので、大型化すると歪みの大きくなる樹脂部材を可及的に小さくすることが可能となり、案内レール471,631を長くしても案内レール471,631を所望の位置に正確に支持することができ、案内レール471,631により第一昇降部材470及び第二昇降部材630を介して第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を良好に誘導案内させることが可能となるので、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432がより大きく動くようにすることができ、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材473,第二下部支持部材633とにより第一ベース475,第二ベース635、案内レール471,631、及び案内ロッド491,651が一体的に組み付けられ、夫々の剛性の相乗効果によって全体的な強度剛性が高められているので、第一ベース475,第二ベース635や案内レール471,631を長くして第一昇降部材470,第二昇降部材630の移動量を大きくしても、第一昇降部材470,第二昇降部材630の移動によって発生する反力や振動等により第一ベース475,第二ベース635や案内レール471,631が変形するのを防止して、第一昇降部材470,第二昇降部材630を介して第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を良好に移動させることができると共に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432がより大きく動くようにして第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くし、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材473,第二下部支持部材633と、第一ベース475及び第二ベース635とを組付ける際に、位置決め突起511,671を位置決め孔510,670に嵌合させるだけで、第一上部支持部材472と第一下部支持部材473、或いは、第二上部支持部材632と第二下部支持部材633を所定距離離れた所定位置に容易に位置決め支持することができ、案内レール471,631を所望の位置に容易に配置支持することができる。
更に、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を支持する支持シャフト530,690を回動させる第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体ソレノイド711等の回動手段を備えているので、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を支持シャフト530,690の軸芯周りに回動させることができ、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を案内レール471,631の延在する上下方向だけでなく、支持シャフト530,690の軸芯周りの方向にも動かすことが可能となり、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の動きをより複雑な動きとすることができると共に、所定キャラクタの口の開閉動作が、よりリアルな動作となって遊技者への訴求力が強くなり、より演出効果の高い動きをさせることで興趣の高められるものとすることができる。
また、支持シャフト530,690を回動させる第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体ソレノイド711等の回動手段を、第一昇降部材470,第二昇降部材630の第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が保持される側とは案内レール471,631を挟んで反対側に配置したものである。これにより、第一昇降部材470,第二昇降部材630は、案内レール471,631を挟んで一方の側に第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を、他方の側に第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体ソレノイド711等の回動手段を夫々保持することとなり、案内レール471,631を挟んで両側に夫々所定の荷重がかかることとなるので、第一昇降部材470,第二昇降部材630にかかる偏荷重が緩和され、第一昇降部材470,第二昇降部材630と、案内レール471,631との間で偏摩擦や偏摩耗が発生するのを抑制し、偏荷重により案内レール471,631に誘導案内される第一昇降部材470,第二昇降部材630が滑らかに誘導されずぎこちない動きとなったり、誘導案内することができなくなったりするのを防止することができる。
また、回動手段の駆動源として第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体ソレノイド711を用いているので、モータを用いた場合と比較して、レスポンスの良い速い動きをさせることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432によりインパクトの強い演出動作をさせることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
また、第一回転防止手段490,第二回転防止手段650により第一昇降部材470,第二昇降部材630が案内レール471,631の軸芯周りに回転するのを防止することができるので、特に、振動の多い駆動ベルト480,640により第一昇降部材470,第二昇降部材630を移動させても、第一昇降部材470,第二昇降部材630に保持された第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が案内レール471,631の軸芯周りに回転、つまり、軸芯周りに振れるのを良好に防止することが可能となり、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより大きなものとすることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより目立たせて、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432による演出効果をより高めることができる。
更に、第一回転防止手段490,第二回転防止手段650における案内ロッド491,651の両端を第一上部支持部材472,第二上部支持部材632と、第一下部支持部材473,第二下部支持部材633とで支持するようにしているので、案内ロッド491,651を支持するための支持部材を別途備える必要がなく、案内ロッド491,651を支持するための構成を簡略化することができ、コストが増加するのを抑制することができる。また、案内レール471,631と同様に案内ロッド491,651の支持精度も向上させることができるので、案内レール471,631の長大化に伴って案内ロッド491,651を長くしても、案内レール471,631と案内ロッド491,651との関係を良好な状態で維持することが可能となり、第一昇降部材470,第二昇降部材630の振れを良好に防止することができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより目立つように大型化して第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作によって興趣を高められるものとすることができる。
また、第一装飾可動体430を移動させる第一装飾可動体駆動ユニット450では第一回転防止手段490の案内ロッド491を案内レール471を挟んで第一装飾可動体430の反対側に配置しており、案内レール471と案内ロッド491との距離を所定距離離して左右方向の長さを長くすることで第一回転防止手段490による回転防止機能を高めると共に、第一装飾可動体ソレノイド551等の回動手段と第一回転防止手段490の重量によって第一装飾可動体430との重量バランスを良くして、第一昇降部材470つまり第一装飾可動体430を良好に誘導案内させることができる。一方、第二装飾可動体432を移動させる第二装飾可動体駆動ユニット610では第二回転防止手段650の案内ロッド651を案内レール631の前後方向の何れかに配置したものとしているので、左右方向の長さを短くすることができ、左右方向の長さが第一装飾可動体駆動ユニット450において長くなった分を第二装飾可動体駆動ユニット610で吸収させることができ、第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニット610を含めた全体の左右方向の長さが長くなるのを抑制して、良好な状態で第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432をパチンコ機1に備えさせることができる。
更に、ステージ256を有し枠状の主役物213を遊技盤ベース212の貫通口211を前方から覆うように配置すると共に、遊技盤ベース212の後方に第一ベース475,第二ベース635を介して備えられた第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が主役物213の枠状の内側を通して視認可能としているので、これにより、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作だけでなく、主役物213のステージ256上を転動する遊技球の動きによっても、遊技者の興趣を高めることができると共に、前側に主役物213が後側に第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が配置されることとなり、奥行きのあるパチンコ機1とすることができ、他のパチンコ機との差別化を図ることが可能となり、遊技者に注目させて、より興趣の高められるものとすることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、遊技機としてパチンコ機1に適用したものを示したが、これに限定するものではなく、パチスロ機や、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機に、適用しても良く、この場合でも、上記と同様の作用効果を奏することができる。
パチンコ機の前側全体を示す正面図である。 パチンコ機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側に前面枠が開かれた状態を示す斜視図である。 パチンコ機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。 パチンコ機の後側全体を示す背面図である。 パチンコ機の後側全体を右上後方から示す斜視図である。 図5に示すパチンコ機の斜視図から後カバー体及び各種制御基板等を取り外した状態を示す斜視図である。 パチンコ機の本体枠に各種部材が組み付けられた状態を斜め右上後方から示す斜視図である。 本体枠単体を斜め右上後方から示す斜視図である。 遊技盤の背面斜視図である。 遊技領域を有した遊技盤の構成を示す拡大正面図である。 遊技盤を斜め前方から示す斜視図である。 遊技盤を斜め後方から示す斜視図である。 図12における主制御基板ボックス、副制御基板ボックス等を外した状態で示す斜視図である。 遊技盤を分解して斜め前方から示す斜視図である。 主役物の正面図である。 主役物を斜め前方から示す斜視図である。 主役物を斜め後方から示す斜視図である。 主役物を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 主役物のステージ付近を拡大して示す拡大正面図である。 左右の可動装飾体及び装飾体駆動ユニットを示す斜視図である。 (A)は左可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり(B)は左可動装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 (A)は右可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり、(B)は右可動装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 (A)は左可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図であり、(B)は右可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図である。 左右の可動装飾体の動きを示す説明図である。 主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材を斜め前方から示す斜視図である。 (A)は主入賞口ユニットにおける始動口の要部を拡大して示す斜視図であり、(B)はその側面図である。 (A)は主入賞口ユニットにおけるアタッカ装置の要部を示す斜視図であり、(B)はその側面図である。 主入賞口ユニットを斜め後方下側から示す斜視図である。 遊技領域内装飾体を斜め後方から示す背面斜視図である。 主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材における遊技球の流路を示す断面図である。 後装飾体を斜め前方から示す斜視図である。 後装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 後装飾体を分解して斜め後方から示す分解斜視図である。 後装飾体における第一装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第一装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 (A)は第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体を分解して斜め前方から示す分解斜視図であり、(B)は第一装飾可動体におけるレンズ部を示す拡大正面図である。 第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第一装飾可動体駆動ユニットを斜め後方から示す斜視図である。 第一装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。 図39よりも更に分解して示す分解斜視図である。 (A)は第一装飾可動体駆動ユニットにおける第一昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第一昇降部材の分解斜視図である。 第一昇降部材における第一装飾可動体ソレノイドと回動伝達部材との関係を示す説明図である。 後装飾体における第二装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第二装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 第二装飾可動体ユニットにおける第二装飾可動体を分解して示す分解斜視図である。 第二装飾可動体ユニットにおける第二装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第二装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。 図47よりも更に分解して示す分解斜視図である。 (A)は第二装飾可動体駆動ユニットにおける第二昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第二昇降部材の分解斜視図である。 第二昇降部材における第二装飾可動体ソレノイドとリンク機構との関係を示す説明図である。 装飾可動体ユニットカバーを斜め前方から示す斜視図である。 装飾可動体ユニットカバーの要部を示す説明図である。 制御構成を概略的に示すブロック図である。 主役物における可動装飾体が略垂直方向に回動した状態を示す遊技領域の正面図である。 図54の状態から更に後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。 後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。 (A)は第一装飾可動体駆動ユニット及び第二装飾可動体駆動ユニットの一部を示す平面図であり、(B)は第一装飾可動体及び第二装飾可動体の可動範囲を示す正面図である。
符号の説明
1 パチンコ機
5 遊技盤
37 遊技領域
210 開口
211 貫通口
212 遊技盤ベース
213 主役物
214 主入賞口ユニット
215 遊技領域内装飾体
216 後装飾体
217 演出表示装置(演出表示手段)
218 排出誘導部材
256 ステージ(転動演出面)
430 第一装飾可動体(第一可動体)
431 第一装飾可動体ユニット
432 第二装飾可動体(第二可動体)
433 第二装飾可動体ユニット
434 開口
435 装飾可動体ユニットカバー(カバー)
450 第一装飾可動体駆動ユニット(第一駆動ユニット)
453 サングラス(発光手段、発光装飾表示手段)
457 発光基板(発光手段、発光装飾表示手段)
470 第一昇降部材(被誘導部材)
471 案内レール(誘導部材)
472 第一上部支持部材(第一支持部材)
473 第一下部支持部材(第二支持部材)
474 取付当接面
475 第一ベース(ベース)
477 第一駆動モータ
478 駆動プーリ
479 従動プーリ
480 駆動ベルト
481 ベルト固定部
482 駆動ギヤ
483 伝達ギヤ
484 係合歯
485 被係合歯
490 第一回転防止手段(回転防止手段)
491 案内ロッド(ガイド部材)
492 案内部材(被ガイド部材)
493 テンション機構
494 移動体
495 テンションバネ
496 案内孔
497 軸部
498 係止部
499 バネ取付部
509 支持面
510 位置決め孔
511 位置決め突起
512 取付孔
530 支持シャフト
531 支持ブッシュ
532 支持ブッシュ(摺動部材)
533 挿通孔
534 本体部
535 ブッシュ固定部材
536 段付凹部
537 嵌合凹部
538 収容部
539 抜止片
540 嵌合凹部
541 収容部
542 延出部
550 プランジャ
551 第一装飾可動体ソレノイド(ソレノイド、回動手段)
553 回動伝達部材(伝達手段、回動手段)
610 第二装飾可動体駆動ユニット(第二駆動ユニット)
615 発光基板(発光手段)
616 レンズ部(発光手段)
630 第二昇降部材(被誘導部材)
631 案内レール(誘導部材)
632 第二上部支持部材(第一支持部材)
633 第二下部支持部材(第二支持部材)
634 取付当接面
635 第二ベース(ベース)
637 第二駆動モータ
638 駆動プーリ
639 従動プーリ
640 駆動ベルト
641 ベルト固定部
642 駆動ギヤ
643 伝達ギヤ
644 係合歯
645 被係合歯
650 第二回転防止手段(回転防止手段)
651 案内ロッド(ガイド部材)
652 案内部材(被ガイド部材)
653 テンション機構
654 移動体
655 テンションバネ
656 案内孔
657 軸部
658 係止部
659 バネ取付部
669 支持面
670 位置決め孔
671 位置決め突起
672 取付孔
690 支持シャフト
691 支持ブッシュ
692 支持ブッシュ(摺動部材)
693 挿通孔
694 本体部
695 ブッシュ固定部材
696 段付凹部
697 嵌合凹部
698 収容部
699 抜止片
700 嵌合凹部
701 収容部
710 プランジャ
711 第二装飾可動体ソレノイド(ソレノイド、回動手段)
712 リンク機構(伝達手段、回動手段)
713 鍔部
714 バネ
715 係止部
716 連結部
717 第一棹部材
718 被連結部
719 第二棹部材
750 取付部
751 ビス孔
752 当接面
770 配線保持手段
771 配線コード
772 配線バンド(大径部)
773 コネクタ通過部
774 第一通過部
775 第二通過部
776 連通部
777 突出部
778 接続コネクタ
779 中継基板

Claims (1)

  1. 上下方向に延在する誘導部材と、
    該誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、
    該被誘導部材に保持される可動体と、
    該可動体に配置される発光手段、又は、前記被誘導部材に配置され前記可動体を所定軸周りに回動させる回動手段の少なくとも一方と、
    前記可動体と共に前記被誘導部材を前記誘導部材に誘導案内された状態で移動させる移動手段と、
    基端が前記発光手段又は前記回動手段の少なくとも一方に接続され、先端が前記移動手段によって移動する前記被誘導部材から外部へと延び出す配線コードと、
    該配線コードの途中を、前記被誘導部材が移動可能となるように保持する配線保持手段と
    を具備することを特徴とする遊技機。
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