JP2007173387A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、後の処理を効率化する。
【解決手段】二次元的に配列したCCD素子で受光可能領域47を形成する。処理不良の原因となりうる物体が存在しない状態で受光可能領域47に向けてレーザ光を照射し、レーザ光が入射する明領域470と、レーザ光が入射しない暗領域471,472を形成する。さらに、暗領域471を含むように第1受光領域48を設定するとともに、明領域470を含むように第2受光領域49を設定する。第1受光領域48に入射するレーザ光の光量と上限閾値とを比較して物体を検出するとともに、当該物体は隆起した基板90と判定する。また、第2受光領域49に入射するレーザ光の光量と下限閾値とを比較して物体を検出するとともに、当該物体は基板90の表面に存在する異物と判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、スリットノズルによって基板に処理液を塗布する際に、処理不良の原因となる可能性のある物体を検出する技術に関する。
液晶用ガラス角形基板、半導体ウエハ、フィルム液晶用フレキシブル基板、フォトマスク用基板、カラーフィルター用基板(以下、単に「基板」と略する)などの製造工程においては、基板の表面に処理液を塗布する塗布装置(基板処理装置)が用いられる。塗布装置としては、スリット状の吐出部を有するノズルを用いて塗布(スリットコート)を行うスリットコータや、一旦前述のスリットコートを施してから、基板を回転させるスリット・スピンコータなどが知られている。
このような塗布装置では、ノズルの先端と基板とを近接させた状態で、ノズルと基板とを相対移動させて処理液を塗布するため、基板の表面に異物が付着していたり、基板とステージとの間に異物が挟まって基板が盛り上がった状態となることにより、
(1)スリットノズルが損傷する
(2)基板が割れる、あるいは基板に傷がつく
(3)異物を引きずりながら塗布することにより、塗布不良の原因となる
(4)異物そのものが塗布不良の原因となる
などの問題が発生する。
そのため、従来より、スリットコートを行う塗布装置においては、所定の検査領域において異物検査を行うことにより、ノズルと接触する物体(あるいは塗布不良の原因となりうる物体)が存在するか否かを判定する技術が提案されている。このような技術が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されている塗布装置は、透過型のレーザセンサ(透過してくるレーザ光を検出するセンサ)によって検出すべき対象物の検出を行い、当該レーザセンサが対象物を検出した場合には、塗布処理を強制終了させることにより、ノズルと対象物との接触を防止する。
特開2002−001195公報
ところが、特許文献1に記載されている塗布装置では、検出した対象物の種類を判定することはできないという問題があった。
塗布装置において処理不良の原因となる物体が検出された場合、当然、これを除去する処理(除去処理)が行われる。しかし、対象物の種類に応じて適切とされる除去処理は異なる。したがって、すべての除去処理を実行するのではなく、適切な除去処理のみを選択して効率的に実行しようとすれば、特許文献1に記載されている塗布装置では、何らかの方法で物体の種類を別途判定する必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、処理不良の原因となりうる物体が検出された場合において、後の処理を効率化することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に所定の処理液を塗布する基板処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された前記基板に所定の処理液を吐出するスリットノズルと、二次元的に配列された受光素子によって構成される受光可能領域を有し、前記受光可能領域内のそれぞれの位置における受光量を出力する受光手段と、前記受光可能領域に向けてレーザ光を照射する投光手段と、前記受光可能領域内に第1受光領域および第2受光領域を設定する設定手段と、前記投光手段と前記受光手段との位置関係を実質的に保持しつつ、前記投光手段と前記受光手段とを移動させる移動手段と、前記第1受光領域から出力される第1受光量に基づいて、処理不良の原因となりうる物体を検出する第1検出手段と、前記第2受光領域から出力される第2受光量に基づいて、処理不良の原因となりうる物体を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段および前記第2検出手段の検出結果に応じて、検出された物体の種類を判定する判定手段とを備え、前記設定手段は、処理不良の原因となりうる物体が存在しない場合において、前記レーザ光が入射しない領域を含むように前記第1受光領域を設定し、前記レーザ光が入射する領域を含むように前記第2受光領域を設定することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理装置であって、前記第1検出手段は、前記第1受光量が上限閾値より増加した場合に、処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る基板処理装置であって、前記判定手段は、前記第1検出手段によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、前記物体は裏面異物によって隆起した前記基板であると判定することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記第2検出手段は、前記第2受光量が下限閾値より減少した場合に、処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記判定手段は、前記第2検出手段によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、前記物体は前記基板の表面に存在する表面異物であると判定することを特徴とする。
請求項1ないし5に記載の発明では、第1検出手段および第2検出手段の検出結果に応じて、検出された物体の種類を判定することにより、検出精度が向上するだけでなく、検出された物体の種類に応じて適切に対処できるため、メンテナンス効率が向上する。
請求項2に記載の発明では、第1受光量が上限閾値より増加した場合に、処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することにより、第2受光量に基づいて検出することが困難な物体を検出することができる。
請求項3に記載の発明では、第1検出手段によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、検出された物体は裏面異物によって隆起した基板であると判定することにより、適切な回復処理を容易に選択できる。
請求項4に記載の発明では、第2受光量が下限閾値より減少した場合に、処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することにより、第1受光量に基づいて検出することが困難な物体を検出することができる。
請求項5に記載の発明では、第2検出手段によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、検出された物体は基板の表面に存在する表面異物であると判定することにより、適切な回復処理を容易に選択できる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 実施の形態>
<1.1 構成の説明>
図1は、本発明の実施の形態における基板処理装置1の正面図である。図2は、基板処理装置1における投光部45の周辺部の拡大図である。なお、図1および図2において、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を表し、XY平面が水平面を表すものとして定義するが、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。以下の図についても同様である。
基板処理装置1は、液晶表示装置の画面パネルを製造するための角形ガラス基板を被処理基板90としており、基板90の表面に形成された電極層などを選択的にエッチングするプロセスにおいて、基板90の表面にレジスト液を塗布する塗布装置として構成されている。したがって、この実施の形態では、スリットノズル41は基板90に対してレジスト液を吐出するようになっている。
なお、基板処理装置1は、液晶表示装置用のガラス基板だけでなく、一般に、フラットパネルディスプレイ用の種々の基板に処理液(薬液)を塗布する装置として変形利用することもできる。また、基板90の形状は角形のものに限られるものではない。
基板処理装置1は、被処理基板90を載置して保持するための保持台として機能するとともに、付属する各機構の基台としても機能するステージ3を備える。ステージ3は直方体形状の一体の石製であり、その上面(保持面30)および側面は平坦面に加工されている。
ステージ3の上面は水平面とされており、基板90の保持面30となっている。保持面30には多数の真空吸着口(図示せず)が分布して形成されている。基板処理装置1において基板90を処理する間、この真空吸着口が基板90を吸着することにより、ステージ3が基板90を所定の水平位置に保持する。
ステージ3の上方には、このステージ3の両側部分から略水平に掛け渡された架橋構造4が設けられている。架橋構造4は、カーボンファイバ樹脂を骨材とするノズル支持部40と、その両端を支持する昇降機構43,44と、移動機構5とから主に構成される。ノズル支持部40には、スリットノズル41が取り付けられている。
水平Y軸方向に伸びるスリットノズル41には、スリットノズル41へ薬液(レジスト液)を供給する配管やレジスト用ポンプを含む吐出機構(図示せず)が接続されている。スリットノズル41は、レジスト用ポンプによりレジスト液が送られ、基板90の表面を走査することにより、基板90の表面の所定の領域(以下、「塗布領域」と称する。)にレジスト液を吐出する。
基板処理装置1では、塗布処理において、塗布領域とスリットノズル41とが最も近接するので、最低限、塗布領域について物体の検出を行う必要がある。なお、本実施の形態において、スリットノズル41は(−X)方向に移動しつつ、レジスト液を吐出する。すなわち、基板処理装置1の塗布方向は、(−X)方向である。
昇降機構43,44はスリットノズル41の両側に分かれて、ノズル支持部40によりスリットノズル41と連結されている。昇降機構43,44はスリットノズル41を並進的に昇降させるとともに、スリットノズル41のYZ平面内での姿勢を調整するためにも用いられる。
架橋構造4の両端部には、ステージ3の両側の縁側に沿って別れて配置された移動機構5が固設される。移動機構5は、主に一対のACコアレスリニアモータ(以下、単に、「リニアモータ」と略する。)50と、一対のリニアエンコーダ51とから構成される。
リニアモータ50は、それぞれ固定子および移動子(図示せず)を備え、固定子と移動子との電磁的相互作用によって架橋構造4(スリットノズル41)をX軸方向に移動させるための駆動力を生成するモータである。また、リニアモータ50による移動量および移動方向は、制御部7からの制御信号により制御可能となっている。
リニアエンコーダ51は、それぞれスケール部および検出子(図示せず)を備え、スケール部と検出子との相対的な位置関係を検出して、制御部7に伝達する。各検出子は架橋構造4の両端部にそれぞれ固設され、スケール部はステージ3の両側にそれぞれ固設されている。これにより、リニアエンコーダ51は架橋構造4のX軸方向の位置検出を行う機能を有している。
架橋構造4の両側に固設された移動機構5には、さらに投光部45および受光部46が取り付けられている。このような構造により、移動機構5は、スリットノズル41、投光部45および受光部46を一体的にX軸方向に移動させる。したがって、投光部45と受光部46との相対的な位置関係はほぼ一定に保持され、かつ、スリットノズル41の塗布方向と、投光部45および受光部46の移動方向とは略平行(本実施の形態では略同一方向)となる。
図3は、投光部45が受光部46に向けてレーザ光Lを照射する様子を示す概念図である。図3に示すように、受光部46は投光部45と(+Y)方向に対向する位置に配置されている。また、図3に示す太線矢印は、レーザ光Lの光軸方向を示している。本実施の形態では、レーザ光Lの光軸方向は、ほぼ(+Y)方向となっている。
投光部45は、半導体レーザを備えており、受光可能領域47に向けてレーザ光Lを照射する。レーザ光Lは、光軸に略垂直な面における断面Sの形状が、X軸方向を長手方向とする矩形である。このような矩形のレーザ光は、スポット形状のレーザ光に比べて、光軸距離に対する光束密度の低下率が低く、受光部46における径の広がりが抑制される。したがって、矩形のレーザ光Lを用いることにより、基板処理装置1は、物体のY軸方向の位置の違いに起因する検出精度の低下をある程度抑制することができる。
なお、本実施の形態では、断面Sのサイズが、1.0(mm)×5.0(mm)となるように構成されているが、もちろんこのサイズに限られるものではない。また、断面Sのサイズは、第1受光領域48のサイズよりも大きいことが好ましい。
受光部46は、複数のCCD素子(受光素子)を備えており、これらCCD素子は二次元的に配列した構造により受光可能領域47を構成している。言い換えると、受光可能領域47は、受光部46が備える全てのCCD素子によって形成される領域である。
各CCD素子は、それぞれの位置において、入射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電気信号(出力信号)を制御部7に向けて出力する。すなわち、受光部46は、受光可能領域47に入射する光をCCD素子群によって受光し、受光可能領域47内のそれぞれの位置における受光量を制御部7に出力することが可能とされている。なお、受光可能領域47のZ軸方向の幅は、レーザ光Lの断面SのZ軸方向の幅に比べて十分な広さを有している。
なお、本実施の形態における基板処理装置1では、図3に示す配置関係となるように、投光部45および受光部46の位置調整が行われる。
図4は、処理不良の原因となりうる物体(以下、「検出体」と称する)が存在しない場合において、受光可能領域47内の明領域470および暗領域471,472を示す図である。言い換えれば、投光部45および受光部46は、検出体が存在しない場合において、図4に示す状態となるように位置調整される。
検出体が存在しない状態において、明領域470は、レーザ光Lが遮蔽されることなく直接入射するために、CCD素子から出力される受光量の値が大きくなる領域である。また、暗領域471は、レーザ光Lの光路から外れた領域であるために、検出体が存在しない状態において、レーザ光Lが入射することはなく、CCD素子から出力される受光量の値が低くなる領域である。さらに、暗領域472は、レーザ光Lがステージ3に保持された基板90によって遮蔽されるために、検出体の有無にかかわらずCCD素子から出力される受光量の値が低くなる領域である。
図5は、図4に示す受光可能領域47に対して設定される第1受光領域48および第2受光領域49を示す図である。
第1受光領域48および第2受光領域49は、オペレータからの入力に従って制御部7により、受光可能領域47内に設定される領域である。本実施の形態では、第1受光領域48および第2受光領域49は、X軸方向の幅がZ軸方向の幅よりも広い矩形の領域として設定される。
第1受光領域48は、暗領域471を含むように設定される領域であって、より詳しくは、暗領域471のみ含み、明領域470を含まない領域として設定される領域である。したがって、検出体が存在しない場合、第1受光領域48内にはレーザ光Lが入射することはなく、受光量の値は比較的低い値となる。言い換えれば、検出体が存在しない場合の第1受光領域48における受光量の値は、ほぼ最低値である。
第2受光領域49は、明領域470と暗領域472とを含み、暗領域471を含まないように設定される領域である。第2受光領域49は、暗領域472を含んでいるので、レーザ光Lの一部が基板90に遮蔽される。しかし、基板90の厚みが薄くならない限り、基板90に遮蔽される領域は狭くなることはない。したがって、第2受光領域49の受光量の値は、検出体が存在しない場合には比較的高い値となる。
なお、詳細は後述するが、基板処理装置1の制御部7は、第1受光領域48および第2受光領域49に配置されているCCD素子からの出力信号に基づいて、検出体の検出を行う。以下、第1受光領域48に配置されているCCD素子からの出力信号の時刻tにおける合算値を受光量EV1(t)と表す。また、第2受光領域49に配置されているCCD素子からの出力信号の時刻tにおける合算値をEV2(t)と表す。
従来の受光部は、第2受光領域49に相当する領域に入射したレーザ光をレンズ等で集光して、集光した光の光量をフォトダイオード等で検出していた。このような構成では、当該領域に入射した光の全体光量は検出できるが、当該領域内の各位置における光量を個別に検出することは不可能である。しかし、本実施の形態における基板処理装置1では、受光部46がCCD素子群で構成されているため、制御部7が各CCD素子ごとに出力信号を識別することができる。したがって、制御部7が受光可能領域47内に第1受光領域48および第2受光領域49を設定することが可能となる。
また、従来の受光部を構成するフォトダイオード等は受光した光量に応じた出力信号(個々の受光量に相当する値)を連続的に出力するが、CCD素子は所定の周期(以下、「周期T」と称する)ごとに受光量EV1(nT),EV2(nT)を出力する(nは0以上の整数)。本実施の形態では、周期Tは16.7(ms)とするがもちろんこれに限られるものではなく、周期Tは制御部7の演算速度、スリットノズル41の走査速度、あるいは検出しようとする検出体の大きさ等に応じて設定することが好ましい。
また、本実施の形態では、受光可能領域47のサイズは、Z軸方向が3.2(mm)、X軸方向が3.5(mm)である。また、第1受光領域48および第2受光領域49のサイズは、Z軸方向が1.0(mm)、X軸方向が3.5(mm)である。ただし、このサイズに限られるものではない。また、第1受光領域48は第2受光領域49と同じサイズとしているが、これらは互いに異なるサイズであってもよい。
また、基板処理装置1では、移動機構5によってスリットノズル41がさまざまな位置に移動するが、昇降機構43,44がスリットノズル41を十分な高さ位置に維持して移動する場合や、スリットノズル41が基板90と対向しない位置を移動する場合には、スリットノズル41が検出体と接触することはない。
図1に戻って、表示部6は、タッチパネル式の液晶パネルディスプレイであって、制御部7の制御により、各種データを画面に表示するとともに、基板処理装置1に対するオペレータの指示を受け付ける機能も有する。特に、本実施の形態における表示部6は、受光部46からの出力信号に基づいて、CCD素子群による受光量の分布状況を表示する。なお、基板処理装置1は、オペレータの指示を受け付けるための操作部(キーボードやマウス等)を別途備えている(図示せず)。
制御部7は、プログラムに従って各種データを処理する。制御部7は、図示しないケーブルにより基板処理装置1の各機構と接続されており、リニアエンコーダ51および受光部46などからの入力に応じて、ステージ3、昇降機構43,44、移動機構5および表示部6などの各構成を制御する。
図6は、制御部7の機能構成を示すブロック図である。図6に示す第1検出部70、第2検出部71および判定部72は、制御部7がプログラムに従って動作することによって実現される機能構成である。
第1検出部70は、受光部46の第1受光領域48を構成するCCD素子からの信号に基づいて、受光量EV1(t)を演算する。さらに、受光量EV1(t)と、上限閾値Q1とを比較して、EV1(t)>Q1となった場合に、検出体を検出したと判定して、判定部72に伝達する。すなわち、第1検出部70は、第1受光領域48に入射するレーザ光Lの光量が上限閾値Q1よりも増加した場合に検出体を検出したと判定する。
第2検出部71は、受光部46の第2受光領域49を構成するCCD素子からの信号に基づいて、受光量EV2(t)を演算する。さらに、受光量EV2(t)と、下限閾値Q2とを比較して、EV2(t)<Q2となった場合に、検出体を検出したと判定して、判定部72に伝達する。すなわち、第2検出部71は、第2受光領域49に入射するレーザ光Lの光量が下限閾値Q2よりも減少した場合に検出体を検出したと判定する。
次に、基板処理装置1が、第1検出部70および第2検出部71を備える意味を説明する。
図7は、主に第1検出部70によって検出される検出体の例を示す図である。図7に示す例では、基板90が検出体となる。
図7に示すように、基板90の裏面、あるいはステージ3の保持面30に異物(裏面異物91)が存在すると、基板90が隆起するために、基板90はスリットノズル41と干渉する。また、例え、基板90がスリットノズル41と干渉する高さ位置まで隆起しなくても、この位置において形成される薄膜の膜厚は他の位置に比べて薄くなる。この場合には、隆起した基板90は塗布ムラの原因といえる。したがって、塗布処理においては、隆起した基板90を検出する必要がある。
図8は、図7に示す検出体がレーザ光Lの光路上に存在する瞬間の受光可能領域47の受光状況を示す図である。また、図9は、図7に示す検出体が存在する場合における第1受光領域48の受光量EV1(t)の変化を示す図である。さらに、図10は、図7に示す検出体が存在する場合における第2受光領域49の受光量EV2(t)の変化を示す図である。
基板90が隆起する場合、基板90の表面位置は比較的なだらかに変化するため、基板90の表面によって反射されたレーザ光L(反射光)の一部は、乱反射されることなく、受光部46に到達する。この反射光は、基板90の表面によって反射されているため、その光路が本来の位置よりも(+Z)方向にずれる。
これによって暗領域471内に設定されていた第1受光領域48にも、図8に示すように、レーザ光L(反射光)が入射する。第1受光領域48に入射する反射光の光量が増加すれば、図9に示すように、受光量EV1(t)の値が上昇して上限閾値Q1を超える状態となる。
前述のように、第1検出部70は、受光量EV1(t)が上限閾値Q1を超えた場合、検出体を検出したことを示す信号を判定部72に伝達する。したがって、第1検出部70は、図7に示す例において、基板90を検出体として検出することができる。
本来、第1受光領域48は、レーザ光Lの光路上から外れているため、検出体が存在しない場合には受光量EV1(t)がほぼ「0」である。したがって、第1検出部70は、受光量EV1(t)が上限閾値Q1以下である場合には、検出体が存在しないものとみなす。
一方、基板90が隆起した場合、反射や光の干渉等が生じ、レーザ光Lが隆起した基板90によって完全に遮蔽されない場合がある。このような現象が発生すると、図8に示すように、第2受光領域49においてもレーザ光Lが受光される。したがって、第2受光領域49に入射するレーザ光Lは検出体が存在しない場合に比べて減少するものの、図10に示すように、受光量EV2(t)は下限閾値Q2に比べて充分には減少しない。
第2検出部71は、前述のように、受光量EV2が下限閾値Q2以下になった場合に、検出体を検出したと判定する。したがって、図8に示すような現象が発生した場合には、検出体のサイズが比較的大きなものであっても、これを検出することができず、見落とす可能性がある。
このような見落としを防止するためには、下限閾値Q2の値を、予め比較的大きな値として設定することにより、検出感度を上げることも可能である。しかし、その場合、第2検出部71は、受光量EV2(t)がわずかに減少しただけで検出体を検出したと判定するため、ノイズによる誤検出が頻発することになる。
このように基板処理装置1は、第1検出部70を備えているので、第2検出部71の検出精度にかかわらず、第2検出部71が見落とす可能性のある検出体を検出することができる。すなわち、ノイズによる誤検出を抑制しつつ、処理不良の原因となりうる物体(基板90)を検出できるので、基板処理装置1の検出精度が向上する。
図11は、主に第2検出部71によって検出される検出体の例を示す図である。
基板90の表面に異物(表面異物92)が存在すると、表面異物92はスリットノズル41と干渉する。また、表面異物92がスリットノズル41と干渉する高さより低くても、例えば、この位置において形成される薄膜の膜厚は他の位置に比べて薄くなる。このような場合、表面異物92は塗布ムラの原因といえる。したがって、塗布処理においては、表面異物92を検出する必要がある。
図12は、図11に示す検出体がレーザ光Lの光路上に存在する瞬間の受光可能領域47の受光状況を示す図である。また、図13は、図11に示す検出体が存在する場合における第1受光領域48の受光量EV1(t)の変化を示す図である。さらに、図14は、図11に示す検出体が存在する場合における第2受光領域49の受光量EV2(t)の変化を示す図である。
表面異物92が存在する場合、表面異物92の表面によって反射されたレーザ光L(反射光)は、乱反射されて、受光部46にはほとんど到達しない。このため、暗領域471内に設定されていた第1受光領域48には、図12に示すように、レーザ光Lはほぼ入射しない。したがって、受光量EV1(t)は、図13に示すように、ほぼ「0」の状態のままとなる。
前述のように、第1検出部70は、受光量EV1(t)が上限閾値Q1以下である場合、検出体は存在しないものとみなす。言い換えれば、第1検出部70は、照射されたレーザ光Lを、第1受光領域48に入射する方向以外の方向に反射(あるいは吸収)する検出体を検出することはできない。したがって、第1検出部70は、図11に示す例において、表面異物92を検出体として検出することはできず、表面異物92を見落とすこととなる。
一方、表面異物92が存在する場合、レーザ光Lは表面異物92によってほぼ完全に遮蔽される。この場合、図12に示すように、第2受光領域49に表面異物92の影が形成された状態となり、この影の部分にはレーザ光Lは入射しない。したがって、表面異物92のサイズが充分に大きい場合には、第2受光領域49に入射するレーザ光Lは検出体が存在しない場合に比べて充分に減少し、図14に示すように、受光量EV2(t)は下限閾値Q2より小さくなる。
第2検出部71は、前述のように、受光量EV2が下限閾値Q2以下になった場合に、検出体を検出したと判定して、検出体を検出したことを示す信号を判定部72に伝達する。したがって、基板処理装置1は、図11に示す表面異物92を検出体として検出できる。
このように基板処理装置1は、第2検出部71を備えているので、第1検出部70の検出精度にかかわらず、第1検出部70が見落とす可能性のある検出体を検出することができる。
図6に戻って、制御部7の判定部72は、第1検出部70および第2検出部71の検出結果に応じて、検出された検出体の種類を判定する。
具体的には、第1検出部70によって検出体が検出されたと判定された場合に、検出された検出体は裏面異物91によって隆起した基板90であると判定する。一方、第2検出部71によって検出体が検出されたと判定された場合に、検出された検出体は基板90の表面に存在する表面異物92であると判定する。
制御部7は、判定部72の判定結果に基づいて、先述のように、ステージ3、昇降機構43,44、移動機構5および表示部6などの各構成を制御するが、詳細は後述する。
以上が本実施の形態における基板処理装置1の構成および機能の説明である。
<1.2 動作の説明>
次に、基板処理装置1の動作について説明する。なお、以下に示す各部の動作制御は特に断らない限り制御部7により行われる。
基板処理装置1では、オペレータまたは図示しない搬送機構により、所定の位置に基板90が搬送されることによって、レジスト液を基板90の塗布領域に塗布するための処理が開始される。
なお、本実施の形態において、塗布領域は、基板90の表面のうちでレジスト液を塗布しようとする領域であって、通常、基板90の全面積から、端縁に沿った所定幅の領域を除いた領域である。また、基板90が搬出入されるとき、スリットノズル41は搬送される基板90と干渉しない位置(退避位置)に待機している。これに伴って、投光部45および受光部46も退避位置に待機している。また、処理を開始するための指示は、基板90の搬送が完了した時点で、オペレータが操作部を操作することにより入力されてもよい。
処理が開始されると、ステージ3が保持面30上の所定の位置に搬入された基板90を吸着して保持する。次に、移動機構5のリニアモータ50が投光部45および受光部46を検査開始位置に移動させる。なお、検査開始位置とは、投光部45と受光部46との対向線(レーザ光Lが照射された場合の光軸となる線)が、基板90の上方を通過する位置であって、基板90の(+X)方向の端部にほぼ沿う位置である。
先述のように、移動機構5は、スリットノズル41、投光部45および受光部46を相対位置を変えることなく、一体的にX軸方向に移動させる。したがって、移動機構5が、投光部45および受光部46を退避位置から検査開始位置まで移動させると、同時に架橋構造4もX軸方向に移動する。
しかし、このときのスリットノズル41は、昇降機構43,44によって十分な高度を保持しているので、例え、この間にスリットノズル41が基板90の上方を通過したとしても、スリットノズル41が検出体と接触することはない。
投光部45および受光部46が検査開始位置に移動すると、投光部45はレーザ光Lの照射を開始する。これ以降、照射を停止するまで、投光部45によるレーザ光Lの照射は継続される。
次に、制御部7は移動機構5を制御して、投光部45および受光部46を(−X)方向に移動させつつ、検出体の検出処理を開始する。
検出処理が開始されると、投光部45および受光部46と共に架橋構造4(スリットノズル41)も(−X)方向に移動する。しかし、この間、スリットノズル41は十分な高度(高さ位置)を保持して移動するため、検出体と接触することはない。
投光部45および受光部46と共に架橋構造4が(−X)方向に移動することにより、スリットノズル41が塗布開始位置まで移動すると、制御部7は、リニアモータ50を停止させて、架橋構造4を一旦停止させる。
なお、塗布開始位置とは、スリットノズル41が塗布領域の(+X)側の端部上方にほぼ沿う位置である。また、リニアモータ50が停止し、投光部45および受光部46がX軸方向に移動することなく停止している間、本実施の形態における検出処理も一旦停止する。
次に、制御部7は、スリットノズル41のYZ平面における姿勢が適正姿勢となるように、昇降機構43,44を制御して、ノズル支持部40の位置を調整する。なお、適正姿勢とは、スリットノズル41と塗布領域との間隔がレジストを塗布するために適切な間隔(本実施の形態においては50〜200μm)となる姿勢である。すなわち、これによって、スリットノズル41が下降し、スリットノズル41の下端が基板90に近接する。
基板処理装置1では、検出処理において、制御部7が検出体を検出したと判定した場合には、リニアモータ50を停止させることによりスリットノズル41の(−X)方向への移動動作を停止させるとともに、表示部6に警報を出力する。
したがって、検出処理が開始されてからスリットノズル41が塗布開始位置に移動するまでの間に検出体が検出されていなければ、基板90の(+X)側の端部から、投光部45(受光部46)の位置(塗布開始位置より(−X)方向に進んだ位置)までの間において、検出体を発見することができなかったことを意味する。したがって、塗布開始位置において、スリットノズル41を適正姿勢とするために、スリットノズル41を下降させても、スリットノズル41が検出体と接触する危険性はほとんどない。
スリットノズル41の姿勢調整が終了すると、レジスト用ポンプ(図示せず)によりスリットノズル41にレジスト液が送られ、スリットノズル41が塗布領域にレジスト液を吐出する。その吐出動作とともに、リニアモータ50がスリットノズル41を(−X)方向に移動させる。これにより、基板90の塗布領域がスリットノズル41によって走査され、塗布領域にレジスト液が塗布される。
スリットノズル41による走査の開始とともに、一旦停止していた検出処理が再開される。すなわち、これ以後は、スリットノズル41によってレジスト液が塗布される動作と並行して、検出処理が行われる。
なお、レジスト液の吐出は、姿勢調整が終了してからでなくてもよい。例えば、スリットノズル41から少量のレジスト液を吐出させることによってスリットノズル41の先端部に適切な液溜まりを生成してから、スリットノズル41を適正位置に降下させてもよい。
このように基板処理装置1では、スリットノズル41による塗布処理中(走査中)に、検出処理が実行されることにより、判定部72によって検出体が検出された場合に、直ちにスリットノズル41の移動を停止させる。これによって基板処理装置1はスリットノズル41と検出体との接触を未然に防止できる。したがって、スリットノズル41や基板90などが接触により破損することを有効に防止できる。
また、判定部72が検出体を検出した場合、制御部7は、レジスト用ポンプを停止してレジスト液の吐出を停止し、リニアモータ50および昇降機構43,44によりスリットノズル41を退避位置に退避させる。ただし、スリットノズル41が塗布開始位置に移動するまでの間に検出体が検出された場合には、レジスト液の吐出は未だ開始されていないため、レジスト液の吐出を停止させる処理は行わない。
また、制御部7は、先述のように、表示部6に警報を出力することにより、オペレータに異常事態が発生したことを知らせる。これにより、オペレータは復旧作業の要否を容易に判断できる。なお、警報はオペレータに知得させることができるものであればどのような手法であってもよく、スピーカなどから警報音を出力してもよいし、ライト等を点灯させてもよい。
また、第1検出部70によって検出体が検出された場合には、判定部72は、基板90が隆起していると判定して、検出された検出体の種別が「隆起した基板」であることを示す情報を表示部6に表示させる。また、基板90の裏面洗浄と保持面30の洗浄とを促すメッセージを表示部6に表示させる。
一方、第2検出部71によって検出体が検出された場合には、判定部72は、基板90の表面に表面異物が存在すると判定して、検出された検出体の種別が「表面異物」であることを示す情報を表示部6に表示させる。また、基板90の表面洗浄を促すメッセージを表示部6に表示させる。
さらに、検出体が検出された場合、制御部7は検出の過程(CCD素子群の出力)を表示部6に表示させる。これにより、オペレータは後から検出体を画面で確認することができるため、より適切な回復処理を行うことができる。
判定部72によって検出体が検出され、スリットノズル41が退避位置に移動すると、基板90は他の基板90(正常に処理された基板90)と区別して、再処理工程に向けて搬送される。
このとき、オペレータは表示部6に表示されている内容を確認し、裏面異物91が原因であると表示されている場合は、裏面洗浄を行う場所に基板90を搬送して、当該基板90の裏面洗浄を行う。また、この場合、裏面異物91はステージ3の保持面30に付着していることも考えられるため、基板処理装置1の保持面30を洗浄する。
一方、表示部6に表面異物92が原因であると表示されている場合は、表面洗浄を行う場所に基板90を搬送して、当該基板90の表面洗浄を行う。
このように、オペレータは、検出体が検出された場合に、適切な回復処理(リカバリー処理)を容易に判断できるので、オペレータの負担が軽減される。また、適切な回復処理を選択するために、別途検査等を行う必要がないので、処理効率も向上する。
検出処理において検出体が検出されない場合、制御部7はリニアエンコーダ51の出力に基づいてスリットノズル41の位置を確認しつつ、スリットノズル41が塗布終了位置に移動するまで塗布処理を継続する。塗布終了位置とは、スリットノズル41が塗布領域の(−X)側の端部上方に沿う位置である。
このように、検出体が存在しない場合には、スリットノズル41による走査が塗布領域全域に対して行われ、当該塗布領域の全域における基板90の表面上にレジスト液の層が形成される。
スリットノズル41が塗布終了位置に移動すると、制御部7がレジスト用ポンプを停止させてスリットノズル41からのレジスト液の吐出を停止させるとともに、リニアモータ50を停止させてスリットノズル41の(−X)方向への移動を停止する。また、これと並行して投光部45はレーザ光Lの照射を停止し、検出処理が終了する。
レジスト液の吐出が停止すると、制御部7は、リニアモータ50および昇降機構43,44を制御して、スリットノズル41を退避位置に退避させる。
スリットノズル41が退避位置に退避した後、ステージ3は基板90の吸着を停止し、オペレータまたは搬送機構が基板90を保持面30から取り上げ、基板90を次の処理工程に搬出する。これによって、基板90に対する塗布処理が終了する。
以上のように、基板処理装置1は、処理不良の原因となりうる物体が存在しない状態で、レーザ光Lが入射しない領域を含むように第1受光領域48を設定し、レーザ光Lが入射する領域を含むように第2受光領域49を設定する。そして、検出処理において、第1検出部70は第1受光領域48から出力される受光量EV1(t)に基づいて処理不良の原因となりうる物体を検出し、第2検出部71は第2受光領域49から出力される受光量EV2(t)に基づいて処理不良の原因となりうる物体を検出する。さらに、判定部72は第1検出部70および第2検出部71の検出結果に応じて、検出された物体の種類を判定する。これにより、基板処理装置1の検出精度が向上するだけでなく、検出された物体の種類に応じてオペレータが適切に対処できるため、メンテナンス効率が向上する。
受光量EV1(t)が上限閾値Q1より増加した場合に、第1検出部70は処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することにより、受光量EV2(t)に基づいて検出することが困難な物体を検出できる。
第1検出部70によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、検出された物体は裏面異物91によって隆起した基板90であると判定することにより、適切な回復処理を容易に選択できる。
受光量EV2(t)が下限閾値Q2より減少した場合に、第2検出部71は処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することにより、受光量EV1(t)に基づいて検出することが困難な物体を検出できる。
第2検出部71によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、検出された物体は基板90の表面に存在する表面異物92であると判定することにより、適切な回復処理を容易に選択できる。
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、スリットノズル41(ノズル支持部40)に投光部45および受光部46を取り付けてもよい。この場合は、投光部45および受光部46も昇降機構43,44によってスリットノズル41とともに昇降する。
また、受光部46を構成する素子は、CCD素子でなくてもよい。例えば、C−MOS等の撮像素子(受光素子)であればよい。
本発明における基板処理装置の正面図である。 基板処理装置における投光部の周辺部の拡大図である。 投光部が受光部に向けてレーザ光を照射する様子を示す概念図である。 処理不良の原因となりうる物体が存在しない場合において、受光可能領域内の明領域および暗領域を示す図である。 図4に示す受光可能領域に対して設定される第1受光領域および第2受光領域を示す図である。 制御部の機能構成を示すブロック図である。 主に第1検出部によって検出される検出体の例を示す図である。 図7に示す検出体がレーザ光Lの光路上に存在する瞬間の受光可能領域の受光状況を示す図である。 図7に示す検出体が存在する場合における第1受光領域の受光量EV1(t)の変化を示す図である。 図7に示す検出体が存在する場合における第2受光領域の受光量EV2(t)の変化を示す図である。 主に第2検出部によって検出される検出体の例を示す図である。 図11に示す検出体がレーザ光Lの光路上に存在する瞬間の受光可能領域の受光状況を示す図である。 図11に示す検出体が存在する場合における第1受光領域の受光量EV1(t)の変化を示す図である。 図11に示す検出体が存在する場合における第2受光領域の受光量EV2(t)の変化を示す図である。
符号の説明
1 基板処理装置
30 保持面
41 スリットノズル
43,44 昇降機構
45 投光部
46 受光部
47 受光可能領域
470 明領域
471,472 暗領域
48 第1受光領域
49 第2受光領域
5 移動機構
7 制御部
70 第1検出部
71 第2検出部
72 判定部
90 基板
91 裏面異物
92 表面異物
EV1(t) 受光量(第1受光量)
EV2(t) 受光量(第2受光量)
L レーザ光
Q1 上限閾値
Q2 下限閾値

Claims (5)

  1. 基板に所定の処理液を塗布する基板処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された前記基板に所定の処理液を吐出するスリットノズルと、
    二次元的に配列された受光素子によって構成される受光可能領域を有し、前記受光可能領域内のそれぞれの位置における受光量を出力する受光手段と、
    前記受光可能領域に向けてレーザ光を照射する投光手段と、
    前記受光可能領域内に第1受光領域および第2受光領域を設定する設定手段と、
    前記投光手段と前記受光手段との位置関係を実質的に保持しつつ、前記投光手段と前記受光手段とを移動させる移動手段と、
    前記第1受光領域から出力される第1受光量に基づいて、処理不良の原因となりうる物体を検出する第1検出手段と、
    前記第2受光領域から出力される第2受光量に基づいて、処理不良の原因となりうる物体を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段および前記第2検出手段の検出結果に応じて、検出された物体の種類を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、
    処理不良の原因となりうる物体が存在しない場合において、前記レーザ光が入射しない領域を含むように前記第1受光領域を設定し、前記レーザ光が入射する領域を含むように前記第2受光領域を設定することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記第1検出手段は、前記第1受光量が上限閾値より増加した場合に、処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置であって、
    前記判定手段は、前記第1検出手段によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、前記物体は裏面異物によって隆起した前記基板であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第2検出手段は、前記第2受光量が下限閾値より減少した場合に、処理不良の原因となりうる物体を検出したと判定することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記判定手段は、前記第2検出手段によって処理不良の原因となりうる物体が検出された場合に、前記物体は前記基板の表面に存在する表面異物であると判定することを特徴とする基板処理装置。
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