JP2007171883A - 光走査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構造で十分な光量を維持しながら正確な光量制御可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】ポリゴンミラー12が回転し、ビームB0が反射面16の間に設けられた透過面18にかかるとビームB0は透過面18を透過し、ビームB1としてポリゴンミラー12内部に設けられた中空部分14に導かれる。ビームB1は結像レンズ22で光量検知センサ20上に結像され、面発光レーザ11の光量検知に用いられる。ビームB1は、ポリゴンミラー12の回転軸を略中心とする透過面18の結像作用により、光ビームB0が透過面18に掛かっている間、面姿勢が変わらない光学レンズとして作用させ、一定方向に集光させる。光ビームB0の振り分けは、時分割で光路を切り替えることにより行う。ポリゴンミラー12そのものをレンズとして作用させ、回転軸近傍に配置されポリゴンミラー12の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサ20上に集光させる。
【選択図】図1
【解決手段】ポリゴンミラー12が回転し、ビームB0が反射面16の間に設けられた透過面18にかかるとビームB0は透過面18を透過し、ビームB1としてポリゴンミラー12内部に設けられた中空部分14に導かれる。ビームB1は結像レンズ22で光量検知センサ20上に結像され、面発光レーザ11の光量検知に用いられる。ビームB1は、ポリゴンミラー12の回転軸を略中心とする透過面18の結像作用により、光ビームB0が透過面18に掛かっている間、面姿勢が変わらない光学レンズとして作用させ、一定方向に集光させる。光ビームB0の振り分けは、時分割で光路を切り替えることにより行う。ポリゴンミラー12そのものをレンズとして作用させ、回転軸近傍に配置されポリゴンミラー12の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサ20上に集光させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光走査装置に関する。
レーザビームを回転多面鏡で偏向し、感光体ドラム上を露光走査する光走査装置に、光源として面発光レーザ(VCSEL)を用いたものがある。しかし、面発光レーザを光源に使用した光走査装置は、以下のような問題点を抱えている。
すなわち面発光レーザは、端面出射型の半導体レーザと異なり後方出射光(バックビーム)が生じないので、使用光となる前方出射光の一部をモニター光として用いる必要がある。例えば前方射出光が通過する光学系内にビームスプリッタを挿入し、このビームスプリッタで前方出射光の一部を分岐させて、モニター光とする構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)
例として、面発光レーザ111を光源に使用する光走査装置(ROS)では、図10に示すように射出ビームB0の一部B1をハーフミラー118により光路分岐して光量検知センサ120に導き、光量検知センサ120の出力を光量制御回路124にフィードバックして光量制御を行う構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)
上記の方式では、ビームB0の光量を光量検知用B1と画像形成用B2の2方向に分配し、双方の十分な光量を供給するためには、光源である面発光レーザ111の出力を大きくしなければならない。また、光源出力、感光体140の感度、光量検知センサ120の感度、分岐比などを最適化するためのパラメータが複雑な従属関係になるという問題があった。
例として、面発光レーザ111を光源に使用する光走査装置(ROS)では、図10に示すように射出ビームB0の一部B1をハーフミラー118により光路分岐して光量検知センサ120に導き、光量検知センサ120の出力を光量制御回路124にフィードバックして光量制御を行う構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)
上記の方式では、ビームB0の光量を光量検知用B1と画像形成用B2の2方向に分配し、双方の十分な光量を供給するためには、光源である面発光レーザ111の出力を大きくしなければならない。また、光源出力、感光体140の感度、光量検知センサ120の感度、分岐比などを最適化するためのパラメータが複雑な従属関係になるという問題があった。
例えば、面発光レーザ111は駆動電流を増大させていくと、最初はシングルモードで発光するが、次第にマルチモードに変化していくので、レーザのプロファイルが変化する。さらにシングルモードの領域であっても発振閾値電流値付近では広がり角度が広く、駆動電流を増大させると次第に広がり角度が小さくなっていくという挙動がある。
このため、例えば、図10に示すように、ビームスプリッタとしてのハーフミラー118の後にアパチャー119を設けて感光体ドラム140に向かう面発光レーザ111のビーム径を整形すると、駆動電流の変化によってアパチャー119によるビームのケラレ量が変動する。
従って、ハーフミラー118で反射されて光量検知センサ120に向かうレーザビームB1の光量とハーフミラー118を通過しアパチャー119でビーム径が整形されて感光体ドラム140に到達するレーザビームB2の光量との比率が、駆動電流によって異なり正確な光量制御(APC制御)ができないという問題を抱えている。
本発明は上記事実を考慮し、偏向器において偏向ビームと略停止ビームを時分割で形成し、これらを被走査面に向かう露光ビームと光量検知センサに向かう検出ビームとに振り分けることで、面発光レーザからのビームを光量分配することなく、光量制御を可能とすることを目的とする。
前記略停止ビームは、偏向器の回転軸を略中心とする円筒面の反射、結像作用により形成する。すなわち、光ビームが円筒透過面に掛かっている間、面姿勢が変わらないレンズとして作用させ、一定方向に集光させる。光ビームの振り分けは、時分割で光路を切り替えることにより行う。偏向器そのものをレンズとして作用させ、回転軸近傍に配置した偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサ上に集光させる。
特開平8−33061号公報
特開2002−40350号公報
本発明は上記事実を考慮し、単純な構造で十分な光量を維持しながら正確な光量制御可能な光走査装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光走査装置は、光ビームが入射する外周面の少なくとも一部が所定の透過率で内部に光を透過する光偏向器と、前記透過した光の光量を検知する光量検知手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、光量を検知し制御することが可能である。
請求項2に記載の光走査装置は、面発光レーザからなる光源と、前記光源から射出した光ビームを平行光とする第一の光学系と、前記光ビームの光量を検知する光量検知手段と、前記光ビームを外周面の一部である反射面と透過面とでそれぞれ被走査面と前記光量検知手段とに時分割で振り分ける光偏向器と、前記光偏向器により偏向された光ビームを前記被走査面上に結像させる第二の結像光学系と、を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項3に記載の光走査装置は、前記被走査面に向かう光ビームは前記光偏向器の作動にともなって主走査方向に走査され、前記光量検知手段に向かう光ビームの入射位置は前記光偏向器の作動に拘わらず前記光偏光器内部の所定位置であることを特徴とする。
上記構成の発明では、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項4に記載の光走査装置は、前記光ビームが入射する前記光偏向器の外周面は反射面である平面と、透過面で形成され、前記透過面を透過して内部に設けられた前記光量検知手段へ前記光ビームが入射することを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項5に記載の光走査装置は、前記光ビームが入射する前記光偏向器の外周面は反射面と光ビームが透過可能な非反射面とで構成され、前記光偏向器の回転軸近傍は中空であり、前記非反射面から入射した前記光ビームは前記中空部分内の所定の位置に入射することを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項6に記載の光走査装置は、前記光偏向器は前記光ビームを透過可能な材質で形成され、前記光ビームが入射する外周面は、前記光ビームを反射する反射面である平面と、回転軸を中心とする円柱面の一部とで形成され、前記円柱面は前記光ビームが透過する透過面であることを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項7に記載の光走査装置は、前記光偏向器の外周は、等間隔に配置された反射面と、少なくとも一つの透過面とで形成されていることを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項8に記載の光走査装置は、前記光量検知手段にて前記反射面と前記透過面との境界を入射光量差として検出し、前記境界を主走査方向の画像書き出し開始点の基準信号として用いることを特徴とする。
上記構成の発明では、光量検知センサでSOSセンサを兼用することができる。
請求項9に記載の光走査装置は、面発光レーザからなる光源と、前記光源から射出した光ビームを平行光とする第一の光学系と、前記光ビームの光量を検知する光量検知手段と、外周面がハーフミラーで構成され前記光ビームを主走査方向に偏向する光偏向器と、前記光偏向器により偏向された光ビームを前記被走査面上に結像させる第二の結像光学系と、を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明では、光偏向器手前で光ビームを光量分配することなく、偏向器の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサで光量を検知し制御することが可能である。
請求項10に記載の光走査装置は、nを正の整数とするとき、前記光量検知手段で検知された入射光量を、反射面1面分を1サイクルとしてnサイクル分で平均化した数値を検知光量とすることを特徴とする。
上記構成の発明では、周期的に変動する入射光量を平均化することで正確に光量を検知することができる。
請求項11に記載の光走査装置は、前記検知光量の変動パターンを記憶する記憶手段を備え、前記1サイクル中の所定の箇所にて検出された入射光量を、前記変動パターン中の前記所定の箇所に相当する変動値に基づいて補正することを特徴とする。
上記構成の発明では、周期的に変動する入射光量を所定のタイミングで計測することで正確に光量を検知することができる。
本発明は上記構成としたので、単純な構造で十分な光量を維持しながら正確な光量制御可能な光走査装置とすることができた。
<基本構成>
図1〜図3には、本発明の第1実施形態に係る光走査装置が示されている。
図1〜図3には、本発明の第1実施形態に係る光走査装置が示されている。
図1、2に示すように、光走査装置10は、面発光レーザ11(VCSEL)を光源として使用している。面発光レーザ11から射出されたビームB0はコリメータレンズ30にて平行光となり、ポリゴンミラー12に入射する。ポリゴンミラー12は光ビームを透過可能な物質、例えば樹脂やガラスなどの略透明な物質で構成され、外周面のうち平面部分には反射膜コーティングがされている。
ビームB0はポリゴンミラー12の外周面に等間隔に設けられ反射膜コーティングされた反射面16にて反射されてビームB2となり、ポリゴンミラー12の回転に伴って偏向され、図示しない結像レンズ(fθレンズ)で感光体ドラム40上にスポット像として結像され、画像情報に応じた静電潜像が感光体ドラム40の上に形成される。ポリゴンミラー12の回転に伴ってビームB2が偏向され、感光体ドラム40上にかかる直前にビームB2はSOSセンサ41に入射し、SOS信号を出力することで感光体ドラム40上の走査開始を検出する。
一方、ポリゴンミラー12が回転し、ビームB0が反射面16の間に設けられた透過面18にかかるとビームB0は透過面18を透過し、ビームB1としてポリゴンミラー12内部に設けられた中空部分14に導かれる。ビームB1は結像レンズ22で光量検知センサ20上に結像され、面発光レーザ11の光量検知に用いられる。
ビームB1は、ポリゴンミラー12の回転軸を略中心とする透過面18(円筒面)の結像作用により、光ビームB0が透過面18(円筒面)に掛かっている間、面姿勢が変わらない光学レンズとして作用させ、一定方向に集光させる。光ビームB0の振り分けは、時分割で光路を切り替えることにより行う。ポリゴンミラー12そのものをレンズとして作用させ、回転軸近傍に配置されポリゴンミラー12の回転によらず姿勢が変わらない光量検知センサ20上に集光させる。
すなわち、光量検知センサ20へレーザビームB1を入射させることでAPC制御(automatic power control)が行われる。APC制御では、光量検知センサ20で光電変換されたレーザビームB1の光出力信号が図示しない制御部に入力される。制御部では、面発光レーザ11から射出されるビームB0が所定の出力となるように面発光レーザ11の駆動電流を制御する。
図3には、本発明の第1実施形態に係る光走査装置の構成が示されている。
図3(a)(平面図)に示すように、回転軸を含むポリゴンミラー12の断面は凹形状をなしている。光量検知センサ20は、光走査装置の図示しない筐体に取り付けられたブラケット24に位置決め固定され、ポリゴンミラー12の回転にかかわらず凹部、すなわち中空部分14に固定的に配置されている。
中空部分14内に光量検知センサ20を設けつつポリゴンミラー12自体を高速で回転させるためには、ビームB1の光軸を避けてポリゴンミラー12の回転軸を設ける必要上、同一の基板上に光量検知センサ20とポリゴンミラー20を設けることは難しい。
よって図3(b)(側面図)に示すように、ブラケット24上に光量検知センサ20と結像レンズ22を設け、ポリゴンミラー12はモータなどの駆動手段26上にて支持することで両者の干渉をさけることができる。
ポリゴンミラー12を透過したビームB1は、回転軸を略中心とする円筒面である透過面18から中空部分14までの結像作用により、光量検知センサ20上に一定時間入射させることができる。すなわち透過面18から中空部分14までの間隙を構成する透過性素材は光量検知センサ20上にビームB1を結像させる光学的パワーを持ち、さらに光量検知センサ20の手前には直交シリンドリカルレンズ(入射側が副走査方向に母線をもつシリンドリカル面、射出側が主走査方向に母線をもつシリンドリカル面)である結像レンズ22を配置し、光量検知センサ20上にビームB1をスポット結像させる。
上記のように本実施形態のポリゴンミラー12は、反射平面と透過円筒面とを交互に配置することで、画像形成と光量検知とを交互に繰り返すことができる。
このとき、光路長を短くするために偏向角を大きく(例えば±30度程度)取ると反射面の平面部の大部分を使って偏光することになるので、反射面16と反射面16の間に曲面部分(透過面18)を設けるスペースが不足する。このため反射面16の数を減らして曲面部分(透過面18)を作る必要がある。しかしながら、例えば装置が大型化しても光路長を長くとることのできる場合であれば、偏向角を小さく(例えば±15度程度)することができ、面数を多くしても反射面16と反射面16の間に曲面部分(透過面18)を形成することは可能である。
<光量検知タイミング>
図4には、本発明の第1実施形態に係る光走査装置のビーム光量の時間変化が示されている。
<光量検知タイミング>
図4には、本発明の第1実施形態に係る光走査装置のビーム光量の時間変化が示されている。
前述のように本実施形態のポリゴンミラー12は、反射平面である反射面16と透過円筒面である透過面18とを交互に配置することで、画像形成と光量検知とを交互に繰り返すことができる。
このときポリゴンミラー12の反射面16で反射された画像形成用ビームであるB2と、SOSセンサ41が受光するSOS検出用ビームと、透過面18を透過して光量検知センサ20で面発光レーザ11の光量検知に用いられるビームB1とのビーム強度の、時間変動が図4に示されている。
すなわちポリゴンミラー12が回転し、ビームB0が反射面16にかかると反射したビームB2がSOSセンサ41に入射してSOSを検知し、続いて感光体ドラム40にビームB2が入射して画像を形成し、さらにポリゴンミラー12が回転することでビームB0は透過面18にかかり、光量制御用のビームB1として光量検知センサ20に導かれる。
これにより図中に1サイクルとして示す工程中、すなわちSOSの終了から画像形成、光量検知、次のSOS終了までの間に感光体ドラム40上への画像形成、面発光レーザ11の光量制御を連続して、かつ両者とも十分な光量で行うことができる。
これによって従来技術の問題点であった、光量検知センサ20の感度(帯域)、感光体ドラム40の感度(帯域)を考慮して、光源出力を割振る必要がなくなり、より正確な光量検知、光量に余裕を持った画像形成を行うことができる。
また、本実施形態においては透過面18にビームB0が入射し透過ビームB1となる状態、つまり透過ビームB1が光量検知センサ20へ入光する状態と、遮光される状態(反射面16にビームB0が入射し露光ビームB1となる状態)とが交互に来るので、遮光された瞬間(ビームB0の入射が透過面18から反射面16に切り替わった瞬間)に光量検知センサ20にて検出される光量はゼロになる。
図5に示すように、上記の光量変化点すなわちB1側の光量がゼロになるエッジを検知することでポリゴンミラー12の1サイクルの位相(1面の回転位相角度)を検知することができる。すなわち従来、SOSセンサ41など専用の主走査方向の書き出し基準位置検知センサを設けていた(例えば図1、図4)のに対し、光量検知センサ20により検出した光量値の変動でSOSのタイミングを検知することができ、これによってSOSセンサ41を兼用することができる。
なお、上記態様では、ポリゴンミラー12は、反射平面と透過円筒面とを交互に配置する例を示したが、反射平面と透過平面とを交互に配置するようにしても良い。
<全面ハーフミラー構造>
図6には、本発明の第2実施形態に係る光走査装置が示されている。
<全面ハーフミラー構造>
図6には、本発明の第2実施形態に係る光走査装置が示されている。
光走査装置19は、面発光レーザ11(VCSEL)を光源として使用し、面発光レーザ11から射出されたビームB0はコリメータレンズ30にて平行光となり、ポリゴンミラー12に入射する点は第1実施形態と同様である。
ポリゴンミラー12は光ビームを透過可能な物質、例えば樹脂やガラスなどの略透明な物質で構成され、外周面はハーフミラーを構成するコーティングがなされ、ハーフミラー17が形成されている。
上記の構成により、外周面の全てを反射面とすることができる。これによりハーフミラー17(反射面)の数を増やすことができ、ポリゴンミラー12が1回転する間に走査できる回数が増えるので、効率のよい光走査装置とすることができる。
ハーフミラー17により反射した反射ビーム(ビームB2)は図7に示す偏光原理により偏向走査される。図7には例としてポリゴンミラーの回転角±15°に対して反射ビームの偏向角±30°を示す。
ハーフミラー17の表面で反射されず内部に透過した透過光(ビームB1)はポリゴンミラー12内部に設けられた光量検知センサ20に導かれ、結像レンズ22により結像し、光量検知センサとして動作する。
しかしながらポリゴンミラー12の回転位相により、透過光の光量や光軸が僅かながら変動することに伴い、光量検知センサの受光光量も変動する。
すなわち、図8、図9に示すようにポリゴンミラー12を透過して光量検知センサ20で検出される光量I0は時間と共にポリゴンミラー12の回転に伴って透過部分の光路長や入射角度の違いにより周期的に変動する。
このためビームB0が入射するハーフミラー17の面が切り替わるごとに周期的な変動を起こすI0から、面発光レーザ11の光量を正しく測定・制御するにはこれらの変動による誤差の影響を排除する必要がある。
上記の変動による誤差の影響を受けないためには、光量I0の変動を1サイクル単位で平均化することにより誤差をキャンセルすることができる。すなわち、nを正の整数とするとき、光量検知センサ20で検知された入射光量を、ハーフミラー17一面分を1サイクルとしてnサイクル分で平均化した数値を検知光量とすることで1サイクル(ハーフミラー17の1面分)間の光量値を平均化し、平均光量IAVとして面発光レーザ11の光量検知・制御に用いることで誤差の影響を排除することができる。
これは起動時の初期設定にて1サイクル間の光量値を記録し、メモリなどの記憶手段に記憶させて補正データとして用いてもよく、あるいはより簡易に製造時の変動データをROMなどの記憶手段に記憶させる、またはテーブルとして記憶させておき稼働時に使用するなどの方法でもよい。すなわち図8に示すように、光量検知タイミングT1が1サイクルの中でどのタイミングに相当するかを考慮して、その位相ごとにタイミングT1にて測定された光量I1を補正することで正確な光量補正が可能となる。
<その他>
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
<その他>
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、光偏光器はポリゴンミラー12からなっているが、ポリゴンミラー12のかわりにガルバノミラーやレゾナントスキャナであってもよく、或いはその他の形態の光偏光器であってもよい。
また、画像記録は感光体ドラム上に形成される静電潜像に限らず、光ビームを用いて形成する画像記録であれば他の種々の画像形成装置全般に対して本発明を利用することが可能である。
10 光走査装置
11 面発光レーザ11
12 ポリゴンミラー
13 ポリゴンミラー
14 中空分
16 反射面
17 ハーフミラー
18 透過面
20 光量検知センサ
40 感光体ドラム
41 SOSセンサ
11 面発光レーザ11
12 ポリゴンミラー
13 ポリゴンミラー
14 中空分
16 反射面
17 ハーフミラー
18 透過面
20 光量検知センサ
40 感光体ドラム
41 SOSセンサ
Claims (11)
- 光ビームが入射する外周面の少なくとも一部が所定の透過率で内部に光を透過する光偏向器と、
前記透過した光の光量を検知する光量検知手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置。 - 面発光レーザからなる光源と、
前記光源から射出した光ビームを平行光とする第一の光学系と、
前記光ビームの光量を検知する光量検知手段と、
前記光ビームを外周面の一部である反射面と透過面とでそれぞれ被走査面と前記光量検知手段とに時分割で振り分ける光偏向器と、
前記光偏向器により偏向された光ビームを前記被走査面上に結像させる第二の結像光学系と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。 - 前記被走査面に向かう光ビームは前記光偏向器の作動にともなって主走査方向に走査され、
前記光量検知手段に向かう光ビームの入射位置は前記光偏向器の作動に拘わらず前記光偏光器内部の所定位置であることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。 - 前記光ビームが入射する前記光偏向器の外周面は反射面である平面と、透過面で形成され、
前記透過面を透過して内部に設けられた前記光量検知手段へ前記光ビームが入射することを特徴とする請求項1乃至3記載の光走査装置。 - 前記光ビームが入射する前記光偏向器の外周面は反射面と光ビームが透過可能な非反射面とで構成され、
前記光偏向器の回転軸近傍は中空であり、前記非反射面から入射した前記光ビームは前記中空部分内の所定の位置に入射することを特徴とする請求項1乃至4記載の光走査装置。 - 前記光偏向器は前記光ビームを透過可能な材質で形成され、
前記光ビームが入射する外周面は、前記光ビームを反射する反射面である平面と、回転軸を中心とする円柱面の一部とで形成され、
前記円柱面は前記光ビームが透過する透過面であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の光走査装置。 - 前記光偏向器の外周は、等間隔に配置された反射面と、少なくとも一つの透過面とで形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
- 前記光量検知手段にて前記反射面と前記透過面との境界を入射光量差として検出し、前記境界を主走査方向の画像書き出し開始点の基準信号として用いることを特徴とする、請求項5乃至請求項7の何れかに記載の光走査装置。
- 面発光レーザからなる光源と、
前記光源から射出した光ビームを平行光とする第一の光学系と、
前記光ビームの光量を検知する光量検知手段と、
外周面がハーフミラーで構成され前記光ビームを主走査方向に偏向する光偏向器と、
前記光偏向器により偏向された光ビームを前記被走査面上に結像させる第二の結像光学系と、を備えたことを特徴とする光走査装置。 - nを正の整数とするとき、前記光量検知手段で検知された入射光量を、反射面1面分を1サイクルとしてnサイクル分で平均化した数値を検知光量とすることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
- 前記検知光量の変動パターンを記憶する記憶手段を備え、前記1サイクル中の所定の箇所にて検出された入射光量を、前記変動パターン中の前記所定の箇所に相当する変動値に基づいて補正することを特徴とする、請求項10に記載の光走査装置。
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JP (1) | JP2007171883A (ja) |
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2005
- 2005-12-26 JP JP2005373280A patent/JP2007171883A/ja active Pending
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