JP2007171739A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】虹色干渉縞の発生を防止でき、膜構造が簡単である電気光学装置を提供する。
【解決手段】第1凹凸パターン10備えた面で液晶層12を支持する基板7aと、基板7
aと液晶層12との間に設けられた樹脂膜23と、樹脂膜23の上に設けられた光反射膜
24とを有する電気光学装置である。樹脂膜23の表面には、第1凹凸パターン10に対
向する領域に第2凹凸パターン28が設けられている。第2凹凸パターン28は、第1凹
凸パターン10を反映した凹凸パターンの上に、さらにフォトリソグラフィ処理によって
凹凸パターンを形成したものであり、複雑でランダム性の高い凹凸パターンである。従っ
て、第2凹凸パターン28の上に設けられた光反射膜24で反射した光を用いて行われる
反射型表示において虹色干渉縞が発生することを防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置等といった電気光学装置に関する。また、本発明は、その電気
光学装置の製造方法に関する。また、本発明は、その電気光学装置を用いた電子機器に関
する。
現在、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)装置等といった電気光学装置
が広く用いられている。この電気光学装置は、液晶、有機EL等といった電気光学物質の
電気光学特性を利用して文字、数字、図形等といった像を表示する。この電気光学装置の
画像表示面を特定の角度から観察したとき、複数色が線状に並んだ状態の縞模様、いわゆ
る虹色干渉縞が発生する場合があることが、従来から知られている。
この虹色干渉の発生を防止するため、本発明者は、例えば特許文献1において、第1樹
脂層の表面に第1の凹凸パターンを形成し、その第1の凹凸パターン上に第2樹脂膜を形
成し、その第2樹脂膜の表面に第2の凹凸パターンを形成し、その第2の凹凸パターンの
上に光反射膜を形成した構造を有する電気光学装置を提案した。この電気光学装置によれ
ば、2つの凹凸パターンを平面的に見て重ね合わせたことにより、光を反射する凹凸パタ
ーンである第2の凹凸パターンの平面内での無秩序性(すなわち、ランダム性)を高める
ことができ、その結果、虹色干渉縞の発生を有効に抑制することができる。
また、本出願人は、例えば特許文献2において、電気光学装置の内部で散乱光を得るた
めに、フロスト処理やサンドブラスト処理によって基板の表面に微細な凹凸を形成する技
術を提案した。
特開2004−029466号公報(第8頁、図3) 特開2001−188235号公報(第4頁、図12)
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、第1樹脂層及びそれに積層される第
2樹脂層の双方に凹凸パターンを形成するための処理を施さなければならず、膜構造が複
雑であり、製造工程も複雑であるという問題があった。また、両方の凹凸パターンは共に
フォトリソグラフィ処理によって形成されるものであり、このフォトリソグラフィ処理で
は、一般に、ランダム性の高い微細な凹凸パターンを形成することが難しいので、虹色干
渉縞の発生を防止することが、必ずしも十分ではなかった。
また、特許文献2に開示された技術では、基板上に形成された1種類の凹凸パターンの
みによって散乱光を得ることから、視角特性が狭く(すなわち、鏡面反射に近く)、散乱
特性及び指向性の調整が難しい光しか得られないという問題があった。
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、虹色干渉縞
の発生を確実に防止でき、膜構造が複雑でない電気光学装置及び電子機器を提供すること
を目的とする。また、本発明は、その電気光学装置を確実に製造できる電気光学装置の製
造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電気光学装置は互いに対向する一対の基板間には電気光学物質が挟持され
、一方の基板は、表面に第1凹凸パターン上には保護膜が設けられ、該保護膜と前記電気
光学物質との間には前記第1凹凸パターンに対応するように形成された第2凹凸パターン
を電気光学物質面側に備えた樹脂膜と、前記第2凹凸パターンと前記電気光学物質との間
に設けられた光反射膜とを有することを特徴とする。
この構成において、電気光学物質は電圧の印加により光学的特性が変化する物質、例え
ば、液晶、有機EL等である。また、樹脂膜は感光性を有するものであることが望ましく
、その感光性はポジ型でも、ネガ型でも良い。光反射膜は光を反射できる適宜の材料、例
えばAl(アルミニウム)によって形成できる。
上記構成の本発明に係る電気光学装置によれば、観察者は光反射膜で反射した光を観察
する。光反射膜に凹凸パターンが形成されていないと、その光反射膜で鏡面反射が起こり
、観察者が視認する表示の背景に観察者の背景が移り込んでしまい、表示が見難くなる。
これに対し、光反射膜に凹凸パターンを形成すれば、反射光が鏡面反射することなく散乱
光となるので、表示の背景に映り込みのない、見易い表示を実現できる。
しかしながら、上記のように光反射膜を凹凸パターンに設ける場合、その凹凸パターン
が単調であると虹色干渉縞が発生して表示が見難くなる。本発明の電気光学装置では、基
板上の第1凹凸パターンと樹脂膜上の第2凹凸パターンとが平面視で重なり合うので、光
を反射する凹凸パターンである第2凹凸パターンがその下層である第1凹凸パターンを反
映した凹凸状態、すなわちランダム性の高い凹凸状態となり、虹色干渉縞の発生を大幅に
防止できる。
また、本発明の電気光学装置によれば、複数の樹脂膜を重ねることによって複数の凹凸
パターンを平面視で重ね合わせるのではなく、基板上に設けた第1凹凸パターンと樹脂膜
上の第2パターンとを重ね合わせるので、膜の構造が簡単になり、製造工程も簡素化でき
るため、製造時間を短縮できるとともに、材料コスト及び製造コストを低減できる。
次に、本発明に係る電気光学装置において、前記第1凹凸パターンは微細凹凸形成処理
によって前記基板上に形成され、前記第2凹凸パターンはフォトリソグラフィ処理によっ
て前記樹脂膜上に形成されることが望ましい。ここでいう微細凹凸形成処理とは、一般的
な露光装置によって露光マスクを用いて樹脂膜の表面に凹凸パターンを形成する場合に比
べて、より微細な凹凸を形成することができる処理のことである。このような微細凹凸形
成処理としては、例えば、フロスト処理、サンドブラスト処理等が考えられる。
フロスト処理とは、例えばガラス基板の表面をフッ酸溶液によってエッチングする処理
である。また、サンドブラスト処理とは、例えばガラス基板やプラスチック基板の表面に
微粒子を吹き付ける処理である。いずれの処理によっても、基板面に微細でランダム性の
高い凹凸パターンを形成することができる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、前記基板上には前記第1凹凸パターンが設けられ
、スイッチング素子と、該スイッチング素子から延びる配線とを有する。前記第1凹凸パ
ターンが、前記スイッチング素子と前記基板との間、及び前記配線と前記基板との間には
ないことが望ましい。
前記スイッチング素子は、例えば3端子型のスイッチング素子であるTFT(Thin Fil
m Transistor)素子や、2端子型のスイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)
素子を用いることができる。TFT素子を用いる場合、上記配線は3端子の2つから延び
る2つの線、例えばゲート線及びソース線である。また、TFD素子を用いる場合、上記
配線は2端子の1つから延びる1つの線、例えばデータ線である。
基板上に第1凹凸パターンが形成される場合、何等の措置も講じなければその第1凹凸
パターン上にスイッチング素子が形成されることになるが、第1凹凸パターンの存在によ
りスイッチング素子を形成しづらくなる。これに対し、本発明では、スイッチング素子及
び配線の下に凹凸パターンを形成しないことにより、スイッチング素子及び配線を正常に
形成できる。
カラー表示の場合、異なる複数の色要素(例えば、B(青)、G(緑)、R(赤)の3
色や、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色)が個々のサブ画素に割り
当てられ、それら複数の色要素の数分のサブ画素によって1つの画素が形成される。また
、白黒表示又は任意の2色による表示(いわゆる、モノクロ表示)の場合は、個々のサブ
画素によって1つの画素が形成される。
上記の電気光学装置においては、そのサブ画素内に前記光反射膜のない領域を設けるこ
とができる。この領域は、光反射膜がないので反射光が生じず、光が透過する領域を有す
る。この光が透過する領域は、一般に、透過表示領域と呼ばれている。つまり、本発明態
様は、光反射膜によって反射する光によって表示が行われる反射表示領域と、透過光によ
って表示が行われる透過表示領域との2つの領域を1つのサブ画素内に有する電気光学装
置に関し、前記第1凹凸パターンは前記透過表示領域に対応する領域には設けられないこ
とが望ましい。こうすれば、透過表示時における表示品質の低下を抑えることができる。
次に、本発明に係る他の電気光学装置は、表面に第1凹凸パターンを備え、該第1凹凸
パターンを備えた面で電気光学物質を支持する基板と、該基板と前記電気光学物質との間
に設けられた第1光反射膜と、該第1光反射膜と前記電気光学物質との間に設けられた樹
脂膜であって前記第1凹凸パターンに対向する第2凹凸パターンを表面に備えた樹脂膜と
、前記第2凹凸パターンと前記電気光学物質との間に設けられた第2光反射膜とを有する
ことを特徴とする。
一般に第2凹凸パターンは、樹脂膜に対してフォトリソグラフィ処理を施すことによっ
て形成される。このフォトリソグラフィ処理は、所定の露光パターンを備えた露光マスク
を通して樹脂膜を露光する工程を含んでいるが、本発明形態でこの露光工程を実施するこ
とにより、樹脂膜に供給された露光光が樹脂膜を透過して、その下層の第1光反射膜に到
達し、第1反射膜で反射する。第1光反射膜は、第1凹凸パターン上に形成されているの
でそれ自身も凹凸パターンを有することから、第1光反射膜に到達した上記露光光は第1
反射膜で散乱反射する。このため、当該露光処理によって形成される第2凹凸パターンは
第1反射膜からの散乱光を背後から受け、ランダム性が高くなる。これにより、第2凹凸
パターンに基づいて得られる反射光によって反射表示を行うときに虹色干渉縞の発生を大
幅に抑えることができる。
なお、基板上に第2光反射膜を設けた上記電気光学装置においても、前記第1凹凸パタ
ーンは微細凹凸形成処理によって前記基板上に形成され、前記第2凹凸パターンはフォト
リソグラフィ処理によって前記樹脂膜上に形成されることが望ましい。また、前記微細凹
凸形成処理は、前記基板の表面をフッ酸溶液によってエッチング処理するフロスト処理、
又は前記基板の表面に微粒子を吹き付けるサンドブラスト処理であることが望ましい。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、基板上に微細凹凸形成処理によって第
1凹凸パターンを形成する工程と、前記第1凹凸パターンに対向する第2凹凸パターンを
表面に備えた樹脂膜を前記基板上に形成する工程と、前記第2凹凸パターン上に光反射膜
を形成する工程と、前記光反射膜の上層に電気光学物質の層を形成する工程とを有するこ
とを特徴とする。この構成の電気光学装置の製造方法によれば、互いに平面的に重なり合
う第1凹凸パターンと第2凹凸パターンとを有する電気光学装置を製造できる。
上記の電気光学装置の製造方法において、前記微細凹凸形成処理は、前記基板の表面を
フッ酸溶液によってエッチング処理するフロスト処理、又は前記基板の表面に微粒子を吹
き付けるサンドブラスト処理であることが望ましい。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の電気光学装置を有することを特
徴とする。本発明に係る電気光学装置によれば虹色干渉縞が発生しない見易い画像を表示
できるので、本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器においても、虹色干渉縞が発生
しない見易い画像を表示できる。このような電子機器としては、例えば、携帯電話機、携
帯情報端末機、その他種々の電子機器が考えられる。
(電気光学装置の実施形態)
以下、本発明に係る電気光学装置について説明する。本実施形態では、電気光学装置の
一例である液晶表示装置を例示する。また、本実施形態では、チャネルエッチ型でシング
ルゲート構造のアモルファスシリコンTFT素子をスイッチング素子として用いたアクテ
ィブマトリクス方式の液晶表示装置を例示する。なお、本発明がこの実施形態に限定され
ないことはもちろんである。また、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を分かり易く示
すために、複数の構成要素の寸法を実際とは異なった比率で示している。
図1は、本発明に係る電気光学装置の液晶表示装置全体の側断面構造の一実施形態を示
している。図2は、図1において矢印Z1で示す1つのサブ画素Dの部分を拡大して示し
、それ自身が単独で光を出射するON状態、光を出射しないOFF状態、又はそれらの中
間諧調状態のいずれかの状態をとる領域である。
図1において、電気光学装置としての液晶表示装置1は、電気光学パネルである液晶パ
ネル2と、この液晶パネル2に付設された照明装置3とを有する。この液晶表示装置1に
関しては矢印Aが描かれた側が観察面であり、上記の照明装置3は液晶パネル2に関して
観察面の反対側に配置されてバックライトとして機能する。図1においては、左右方向を
列方向Yとし、それに直交する紙面垂直方向を行方向Xとする。行方向Xは走査信号によ
って規定される水平走査方向であり、列方向Yはデータ信号によって規定される垂直走査
方向である。
液晶パネル2は、矢印A方向から見て長方形又は正方形で環状のシール材6によって貼
り合わされた一対の基板7及び8を有する。基板7はスイッチング素子が形成される素子
基板であり、基板8はカラーフィルタが形成されるカラーフィルタ基板である。本実施形
態では、観察面側にカラーフィルタ基板8が配置され、観察面側から見て背面に素子基板
8が配置される。
シール材6は素子基板7とカラーフィルタ基板8との間に間隙、いわゆるセルギャップ
Gを形成する。シール材6はその一部に液晶注入口(図示せず)を有し、この液晶注入口
を介して素子基板7とカラーフィルタ基板8との間に電気光学物質である液晶が注入され
る。注入された液晶はセルギャップG内で電気光学物質層としての液晶層12を形成する
。液晶注入口は液晶注入が完了した後に樹脂によって封止される。なお、液晶の注入方法
としては、上記のような液晶注入口を通して行う方法以外に、液晶注入口を持たない連続
する環状のシール材6によって囲まれる領域内に液晶滴を滴下する方法でもよい。
セルギャップGの間隔、すなわち液晶層12の層厚は、複数のスペーサ(図示せず)に
よって一定に維持される。このスペーサは、複数の球状の樹脂部材を素子基板7又はカラ
ーフィルタ基板8の表面上にランダム(すなわち、無秩序)に分散させた状態で置くこと
によって形成できる。また、スペーサは、感光性樹脂を材料とするフォトリソグラフィ処
理によって所定の位置に柱状に形成することもできる。
照明装置3は、光源としてのLED(Light Emitting Diode)13と、導光体14とを
有する。導光体14は矢印A方向から見て液晶パネル2とほぼ同じ面積の板状部材である
。光源としては、LEDのような点状光源以外に、冷陰極管のような線状光源を用いるこ
ともできる。導光体14は、例えば、透光性を有する樹脂材料を成形加工することで形成
され、LED13に対向する側面が光入射面14aであり、液晶パネル2に対向する面が
光出射面14bである。矢印Aで示す観察面から見て導光体14の背面には、必要に応じ
て、光反射膜16が設けられる。また、導光体14の光出射面14bには、必要に応じて
、光拡散層17が設けられる。
素子基板7は、第1の透光性基板7aを有する。この第1透光性基板7aは、例えば、
透光性のガラスやプラスチック等によって形成される。この第1透光性基板7aの外側表
面には偏光板18aが貼り付けられている。必要に応じて、偏光板18a以外の光学要素
、例えば位相差板を付加的に設けることもできる。
図2に示す矢印Z1で示すサブ画素D部分の拡大図には、第1透光性基板7aの内側表
面上の所定領域に第1凹凸パターン10が形成されている。第1透光性基板7aの表面に
列方向Yに延びるソース線19が設けられている。また、ゲート絶縁膜32を介してソー
ス線19と交差するゲート線20が行方向Xに延びている。ゲート線20は行方向Xに延
びる走査線であり、ソース線19は列方向Yに延びるデータ線である。そして、スイッチ
ング素子であるTFT素子21が、ソース線19とゲート線20との交差部分の近傍に設
けられている。3端子素子であるTFT素子21のうちの1つの端子がソース線19に接
続し、他の1つの端子がゲート線20に接続する。なお、TFT素子21、ソース線19
、及びゲート線20は第1透光性基板7a表面の第1凹凸パターン10が形成されていな
い面の上に設けられている。
TFT素子21、ソース線19及びゲート線20の上に、それらを覆う保護膜22が形
成され、その上に凹凸樹脂膜23、光反射膜24、透明電極25、配向膜26aの順番に
形成されている。配向膜26aに配向処理、例えばラビング処理が施され、これにより、
素子基板7の近傍における液晶分子の初期配向が決められる。光反射膜24と透明電極2
5との積層構造によって画素電極が構成されている。
通常、保護膜22は、透光性及び絶縁性を有する窒化膜(例えば、SiN)や二酸化ケ
イ素(例えば、SiO2)によって形成される。また、凹凸樹脂膜23は、透光性や感光
性、絶縁性を有する樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリイミド樹脂等をフォトリソグラフィ
処理によってパターニングすることによって形成されている。光反射膜24は、例えば、
Al(アルミニウム)、Al合金等といった光反射性材料をフォトエッチング処理によっ
てパターニングすることによって形成されている。
透明電極25は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等といった金属酸化物をフォトエ
ッチング処理によってパターニングすることによって形成されている。また、配向膜26
aは、例えばポリイミド等を印刷等によって塗布することによって形成されている。光反
射膜24と透明電極25とによって構成される画素電極は、矢印A方向から見て素子基板
7上に行方向X及び列方向Yの両方向に沿ってマトリクス状に複数形成される。
凹凸樹脂膜23の表面の適所には第2凹凸パターン28が形成されている。この第2凹
凸パターン28は基板7a上の第1凹凸パターン10と対向する位置、すなわち平面視で
重なり合う位置に設けられているので、第1凹凸パターン10の凹凸形状を反映した凹凸
形状を有している。具体的には、第2凹凸パターン28は第1凹凸パターン10の上に自
らの凹凸形状が重畳した状態の凹凸形状を有している。また、光反射膜24は凹凸樹脂膜
23の第2凹凸パターン28上に均一な厚さで成膜されているので、この光反射膜24は
第2凹凸パターン28と同じ凹凸パターンを呈している。
保護膜22及び凹凸樹脂膜23には、透明電極25とTFT素子21の1つの端子とを
電気的に接続するための開口部としての貫通穴であるコンタクトホール27が形成されて
いる。このコンタクトホール27は、矢印A方向から平面的に見てTFT素子21の素子
本体部分に重ならない位置であって、透明電極25と重なる位置に形成される。
サブ画素Dのうち符号Rで示す領域は光反射膜24であり、反射する光L0によって表
示が行われる領域である。以下、この領域を反射表示領域Rとする。また、符号Tで示す
領域はサブ画素Dのうち光反射膜24が設けられていない領域であり、素子基板7を透過
する光L1によって表示が行われる領域である。以下、この領域を透過表示領域Tとする
。反射表示領域Rと透過表示領域Tとを合わせた領域はサブ画素Dよりも小さい面積の領
域であり、反射表示領域Rと透過表示領域Tとを合わせた領域の周辺の領域であってサブ
画素Dの内側の領域は表示に寄与しない領域である。以下、この周辺領域を非表示領域と
呼ぶことにする。この周辺の非表示領域は、通常、ブラックマスク等といわれる遮光部材
によって覆われて遮光される。
図3は図2の矢印Aに従って第1透光性基板7aの表面を示した平面図であり、特に、
第1凹凸パターン10が形成された第1透光性基板7a上にTFT素子21、ソース線1
9、及びゲート線21を形成した状態を示している。なお、図3では、TFT素子21と
同時に形成される保持容量51も示されている。図1の第1凹凸パターン10は、図3に
斜線で示すように、TFT素子21、ソース線19、ゲート線20、及び保持容量51が
設けられる領域、並びに後述する透過表示領域Tには設けられず、それ以外の領域の第1
透光性基板7a上に設けられている。
図4は、図2においてTFT素子21等の上に保護膜22及び凹凸樹脂膜23を形成し
た平面図である。図5は、凹凸樹脂膜23上に光反射膜24を形成した平面図である。そ
して、図6は、光反射膜24上に透明電極25を形成した平面図である。
図5において、光反射膜24が形成された領域によって反射表示領域Rが規定される。
また、光反射膜24が形成されない領域によって透過表示領域Tが規定される。また、サ
ブ画素D内であって反射表示領域Rと透過表示領域Tとを合わせた領域以外の領域が非表
示領域である。TFT素子21に対応する領域も非表示領域に含まれる領域であって、光
反射膜24が形成されない領域である。
図6において、TFT素子21及び保持容量51を通るZ2−Z2線に沿った断面図が
図7である。図7において、TFT素子21は、ゲート電極31、ゲート絶縁膜32、a
−Si(アモルファスシリコン)によって形成された半導体膜33、N+−Si膜34a
,34b、ソース電極35、そしてドレイン電極36を有する。本実施形態のTFT素子
21は、ボトムゲート構造及びシングルゲート構造のチャネルエッチ型のTFT素子とし
て構成されている、
TFT素子21から少し離れて保持容量51が設けられている。この保持容量51は、
透明電極25に付随する容量が小さくなり過ぎることを防止するために設けられるもので
ある。この保持容量51は、ゲート電極31と同じ層内に同じ材料によって形成された第
1電極31aと、ゲート絶縁膜32と同じ層内に同じ材料によって形成されていて第1電
極31aを覆う絶縁膜32aと、ドレイン電極36と同じ層内に形成されていて絶縁膜3
2aを覆う第2電極36aとによって構成されている。図3に示すように、保持容量51
の第1電極31aは、ゲート線20に平行で、ソース線19に交差して延びている。また
、第2電極36aは面積の広い長方形状に形成されている。
図7において、ドレイン電極36は、その一端がN+−Si膜34bを介して半導体膜
33に接続し、その他端が保持容量51の第2電極36aとなる所まで延びている。また
、ドレイン電極36は、コンタクトホール27を介して透明電極25に電気的に接続して
いる。ソース電極35は、図3に示すように、ソース線19から分岐して形成されている
。また、ゲート電極31は、ソース線に対して直角の方向に延びるゲート線20から分岐
して延びている。
図7において、透明電極25の下に保護膜22と凹凸樹脂23とから成る層間絶縁膜を
設けることにより、透明電極25の層とTFT素子21の層は上下の別々の層に分けられ
ている。これにより、透明電極25とTFT素子21とを同じ層内に形成する構造に比べ
て、素子基板7の表面を有効に活用できることになっている。例えば、透明電極25の層
とTFT素子21の層とを別層にすることにより、図6に示すように、透明電極25の面
積、すなわち画素電極の面積をTFT素子21によって阻害されることなく大きくするこ
とができ、そのため、液晶表示装置において鮮明な表示を可能としている。
次に、図1において、素子基板7に対向するカラーフィルタ基板8は、矢印A方向から
見て長方形又は正方形の第2の透光性基板8aを有する。この第2透光性基板8aは、例
えば、透光性のガラス、プラスチック等によって形成される。この第2透光性基板8aの
外側表面には偏光板18bが貼り付けられている。必要に応じて、偏光板18b以外の光
学要素、例えば位相差板を付加的に設けることもできる。
第2透光性基板8aの内側表面には、図2にも示すように、カラーフィルタを構成する
着色膜41が形成され、その周囲に遮光膜42が形成され、着色膜41及び遮光膜42の
上には樹脂膜43、共通電極44、配向膜26bが順番に形成されている。配向膜26b
は、例えばポリイミド等を印刷等によって塗布することによって形成される。
個々の着色膜41は、矢印A方向から見て長方形又は正方形のドット状に形成されてい
る。また、着色膜41は複数個が矢印A方向から見て行方向X及び列方向Yにマトリクス
状に配列した状態に形成されている。遮光膜42はそれらの着色膜41を囲む格子状に形
成されている。
着色膜41の個々は、B(青)、G(緑)、R(赤)の1色を通過させる光学的特性に
設定され、それらB,G,Rの着色膜41が矢印A方向から見て所定の配列、例えばスト
ライプ配列、モザイク配列、又はデルタ配列で並べられている。着色膜41の光学的特性
はB,G,Rの3原色に限られず、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3
原色を通過させる特性とすることもできる。遮光膜42は、異なる色の着色膜41を重ね
る、あるいは、所定の材料(例えば、Cr)を使用することにより形成される。
図1において、共通電極44は、カラーフィルタ基板8の表面の全域に設けられている
。一方、素子基板7上に設けられた複数の透明電極25(すなわち、画素電極)は矢印A
方向から平面的に見て、行方向X及び列方向Yに沿ってマトリクス状に並んでいる。これ
らの透明電極25とカラーフィルタ基板8上に設けられた共通電極44とは、矢印A方向
から平面的に見て複数のドット状の領域で重なっている。このように重なり合った領域が
サブ画素Dの主たる領域となっている。そして、複数のサブ画素Dが行方向X及び列方向
Yにマトリクス状に並ぶことにより、矢印A方向から見て長方形状又は正方形状の表示領
域Vが形成され、この表示領域V内に文字、数字、図形等といった像が表示される。
本実施形態のように、B,G,Rの3色から成る着色膜41を用いてカラー表示を行う
場合、B,G,Rの3色に対応する3つの着色膜41に対応する3つのサブ画素Dによっ
て1つの画素が形成される。他方、白黒又は任意の2色でモノカラー表示を行う場合、1
つのサブ画素Dによって1つの画素が形成される。
次に、図2において、カラーフィルタ基板8上の樹脂膜43は反射表示領域R内に設け
られており、透過表示領域T内には設けられていない。このため、反射表示領域R内の液
晶層12の層厚t0は、透過表示領域T内の液晶層12の層厚t1よりも薄くなっている
。t0=(t1)/2になっていることが望ましい。このような液晶層12の層厚調整は
、反射表示領域R内で光L0が液晶層12を2回通過する反射表示の場合と、透過表示領
域T内で光L1が液晶層12を1回しか通過しない透過表示の場合とで、液晶層12を通
る光の光路長を近づけることにより、表示色を均一にするために行われるものである。
次に、図1において、素子基板7の構成要素である第1透光性基板7aはカラーフィル
タ基板8の外側へ張り出す張出し部45を有している。この張出し部45の表面には、配
線46がフォトエッチング処理等によって形成されている。配線46は矢印A方向から見
て複数本形成されており、それらの複数本が紙面垂直方向に沿って互いに等間隔で平行に
並べられている。また、張出し部45の辺端には複数本の外部接続用端子47が紙面垂直
方向に沿って互いに等間隔で平行に並ぶように形成されている。これらの外部接続端子4
7が設けられた張出し部45の辺端には、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)基
板(図示せず)が接続される。
複数の配線46は、シール材6に囲まれた領域内に向けて列方向Yに延びる状態で形成
されている。これらの配線46の一部は、素子基板7上のソース線19(図2参照)に直
接につながってデータ線として機能する。また、複数の配線46の他の一部は、シール材
6によって囲まれた領域内において素子基板7の側辺に沿って列方向Yに延びた後、行方
向Xへ折れ曲がる状態に形成されている。これらの曲がり形状を有する配線46は、素子
基板7上のゲート線20(図2参照)に直接につながって走査線として機能する。
図1の張出し部45の表面には、ACF(Anisotropic Conductive Film)48を用い
たCOG(Chip On Glass)技術によって、駆動用IC49が実装されている。この駆動
用IC49は、ソース線19へデータ信号を伝送し、ゲート線20へ走査信号を伝送する
。駆動用IC49は1つのICチップで形成しても良いし、必要に応じて複数のICチッ
プで形成しても良い。駆動用IC49を複数のICチップによって構成する場合には、そ
れらのICチップは張出し部45上で図1の紙面垂直方向に並べて実装される。
以上のように構成された液晶表示装置1が明るい室外や明るい室内に置かれる場合は、
太陽光や室内光等といった外部光を用いて反射型の表示が行われる。一方、液晶表示装置
1が暗い室外や暗い室内に置かれる場合は、照明装置3をバックライトとして用いて透過
型の表示が行われる。
上記反射型表示を行う場合、図2において、観察面側である矢印Aの方向からカラーフ
ィルタ基板8を通して液晶パネル2内へ入射した外部光L0は、液晶層12を通過して素
子基板7内へ入った後、反射表示領域Rにおいて光反射膜24で反射して再び液晶層12
へ供給される。他方、上記透過型表示を行う場合、図1の照明装置3の光源13が点灯し
、その光が導光体14の光入射面14aから導光体14へ導入され、さらに、光出射面1
4bから面状の光として出射する。この出射光は、図2の符号L1で示すように透過表示
領域Tにおいて光反射膜24が存在しない領域を通って液晶層12へ供給される。
以上のようにして液晶層12へ光が供給される間、素子基板7側の透明電極25とカラ
ーフィルタ基板8側の共通電極44との間には、走査信号及びデータ信号によって特定さ
れる所定の電圧が印加され、これにより、液晶層12内の液晶分子の配向がサブ画素Dご
とに制御される。この結果、液晶層12に供給された光がサブ画素Dごとに変調される。
この変調光が、カラーフィルタ基板8側の偏光板18b(図1参照)を通過するとき、そ
の偏光板18bの偏光特性に従って光がサブ画素Dごとに通過を規制され、カラーフィル
タ基板8の表面に文字、数字、図形等が表示され、これが矢印A方向から視認される。
本実施形態において、図2及び図3に示した第1凹凸パターン10は微細凹凸形成処理
、例えばフロスト処理又はサンドブラスト処理によって形成されている。フロスト処理と
は、ガラス基板の表面をフッ酸溶液によってエッチングすることにより、その基板表面に
微細な凹凸パターンを形成する処理であり、サンドブラスト処理とは、ガラス基板やプラ
スチック基板の表面に微粒子を吹き付けることにより、基板上に微細な凹凸パターンを形
成する処理である。いずれの処理によっても、個々の凹凸の平面形状及び断面高さが微細
、且つランダム性の高い配列で並んだ凹凸パターンを形成することができる。
従って、第1凹凸パターン10に重ねて形成された第2凹凸パターン28は、自らが持
っている凹凸パターンがある程度のランダム性を有している上に、第1凹凸パターン10
が上記の通りに微細且つランダムな凹凸パターンであることから、非常にランダム性の高
い凹凸を有することになる。
さて、本実施形態の液晶表示装置1によれば、図2において、反射型表示時に光反射膜
24で反射した光が観察者によって観察される。光反射膜24に凹凸パターンが形成され
ていない場合、その光反射膜24で鏡面反射が起こり、観察者が視認する表示の背景に観
察者の背景が映り込んでしまい、表示が見難くなる。これに対し、本実施形態のように凹
凸樹脂膜23の第2凹凸パターン28を反映した凹凸パターンを光反射膜24に持たせれ
ば、反射光が鏡面反射することなく散乱光となるので、表示の背景に映り込みのない、見
易い表示を実現できる。
しかしながら、光反射膜24に凹凸パターンを設ける場合、その凹凸パターンが単調で
あると虹色干渉縞が発生して表示が見難くなる。本実施形態は、第2凹凸パターン28が
基板7a上に形成した第1凹凸パターン10に重ねて形成されることにより非常にランダ
ム性の高い凹凸パターンが形成されているので、虹色干渉縞の発生を防止できる。
また、本実施形態では、図3に示したように、TFT素子21、ソース線19、ゲート
線20、そして保持容量51の各要素の下には第1凹凸パターン10を形成しないことに
より、TFT素子21及び保持容量51は平らな面上に形成されることになり、それ故、
TFT素子21及び保持容量51を所望の特性の素子として安定して形成できる。
また、本実施形態では、図3に示すように、透過表示領域Tに対応する領域に第1凹凸
パターン10を設けない場合、透過表示領域Tを透過する光で透過表示を行っても、透過
光が散乱することに起因する表示品質の低下を抑えることができる。
(電気光学装置の第2実施形態)
図8は、本発明に係る電気光学装置の他の実施形態の要部を示している。図8は先の実
施形態における図2に対応する構造を示している。本実施形態が図2に示した先の実施形
態と異なる点は、図8において、素子基板7の構成要素である基板7aの表面に設けられ
た第1凹凸パターン10の上にゲート絶縁膜32を介して第1光反射膜54を設けたこと
である。ゲート絶縁膜32は第1凹凸パターン10に対応した凹凸パターンを有している
ので、その上に形成された第1光反射膜54も同じ凹凸パターンを呈している。
第1光反射膜54以外の構成は図1〜図7に示した第1実施形態と同じである。従って
、同じ構成要素は同じ符号を付して示すことにして説明は省略する。なお、本実施形態に
おいて、凹凸樹脂膜23の表面に形成される光反射膜24は第2光反射膜とする。
本実施形態において、凹凸樹脂膜23の表面に形成される第2凹凸パターン28は、凹
凸樹脂膜23にフォトリソグラフィ処理を施すことによって形成される。このフォトリソ
グラフィ処理は、所定の露光パターンを備えた露光マスクを通して樹脂膜23を露光する
工程を含んでいる。この露光工程を実施すると、樹脂膜23に供給された露光光は樹脂膜
23を透過してその下層である第1光反射膜54に到達し、第1反射膜54で反射する。
第1光反射膜54は上記の通り第1凹凸パターン10に対応した凹凸パターンを有して
おり、第1光反射膜54に到達した上記露光光は第1反射膜54に散乱状態で反射する。
このため、当該露光処理によって形成される第2凹凸パターン28は第1反射膜54から
の散乱光を背後から受け、ランダム性が高くなる。これにより、第2凹凸パターン28に
基づいて得られる反射光によって反射表示を行うときに、虹色干渉縞の発生を大幅に抑え
ることができる。
(電気光学装置に関するその他の実施形態)
以上、実施形態を挙げて説明したが、本発明に係る電気光学装置はその実施形態に限定
されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記に説明した実施形態は3端子型のスイッチング素子であるTFT素子をア
クティブマトリクス方式の液晶表示装置に本発明を適用しているが、本発明は2端子型の
スイッチング素子のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。例えば、
2端子型のスイッチング素子であるTFD素子を用いる液晶表示装置にも適用できる。
TFT素子を用いる場合には、図3に示したように、ソース線19及びゲート線20と
いう2種類の配線が基板7a上に形成される。また、保持容量51が基板7a上に設けら
れる。そして、第1凹凸パターン10は2種類の配線19,20及び保持容量51が設け
られる領域以外の領域に設けられる。これに対し、2端子型のスイッチング素子であるT
FD素子を用いる場合には、基板7a上には1種類の配線であるデータ線が設けられ、ま
た、保持容量が設けられないこともある。従って、TFD素子を用いる場合には、TFD
素子及びデータ線が設けられる領域以外の比較的広い領域に、フロスト処理等によって第
1凹凸パターンが設けられる。
上記で、チャネルエッチ型でシングルゲート構造のアモルファスシリコンTFT素子を
スイッチング素子として用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置に本発明を適用
したが、本発明はチャネルエッチ型以外のアモルファスシリコンTFT素子を用いる液晶
表示装置にも適用できる。また、アモルファスシリコンTFT素子以外のTFT素子、例
えば低温ポリシリコンTFT素子や、高温ポリシリコンTFT素子等をスイッチング素子
として用いるアクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。
また、本発明は、シングルゲート構造以外のTFT素子、例えばダブルゲート構造又は
マルチゲート構造のTFT素子を用いる液晶表示装置にも適用でき、液晶表示装置以外の
電気光学装置、例えば、有機EL装置、無機EL装置、プラズマディスプレイ装置(PD
P:Plasma Display)、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electrophoretic Display)、
フィールドエミッションディスプレイ装置(FED:Field Emission Display)にも適用
できる。
(電気光学装置の製造方法の実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法を実施形態に基づいて説明する。本実施形
態では、図1に示した液晶表示装置1を製造例を説明する。なお、本発明方法がこの実施
形態に限定されないことはもちろんである。また、本実施形態では、液晶表示装置を1つ
ずつ作製するのではなく、面積の大きな透光性基板を用いて複数の液晶表示装置を同時に
作製する、いわゆる多数個取りの手法に基づいて液晶表示装置を作製するものとする。
このような多数個取りの製造方法においては、図1に示す素子基板7及びカラーフィル
タ基板8を1つずつ形成するのではなく、素子基板7に関しては、複数の素子基板7を形
成できる大きさの面積を有する素子側マザー透光性基板の上に素子基板7の複数個分の要
素を同時に形成してマザー素子基板を形成する。一方、カラーフィルタ基板8に関しては
、複数のカラーフィルタ基板8を形成できる大きさの面積を有するカラーフィルタ側マザ
ー透光性基板の上にカラーフィルタ基板8の複数個分の要素を同時に形成してマザーカラ
ーフィルタ基板を形成する。
そして、それらのマザー素子基板とマザーカラーフィルタ基板とを貼り合わせることに
より、液晶パネル2(図1で液晶層12を持たない状態)を縦及び横に複数列含む大きさ
の大面積のパネル構造体を作製する。その大面積のパネル構造体に対して1回目の切断処
理(いわゆる、1次ブレイク)を行う。この1次ブレイクでは、大面積のパネル構造体を
縦方向又は横方向の1つの方向に沿って切断して、複数の液晶パネル2が一列状態で含ま
れる中面積のパネル構造体、いわゆる短冊状のパネル構造体を作製する。この短冊状のパ
ネル構造体に関しては、それに含まれる複数の液晶パネル2内のシール材6(図1参照)
に設けられた液晶注入口が短冊状のパネル構造体の1つの側面において外部へ開放する。
次に、外部へ開放している液晶注入口を通して各液晶パネル2の内部へ液晶を注入して
液晶層12(図1参照)を形成し、その後、液晶注入口を樹脂で塞いだ上で、短冊状のパ
ネル構造体に対して2回目の切断処理(いわゆる、2次ブレイク)を行う。この2次ブレ
イクにより、短冊状のパネル構造体から個々の液晶パネル2が切り出される。そしてその
後、図1に示すように液晶パネル2に対して、偏光板18a,18b貼着、駆動用IC4
9実装、FPC基板接続により、液晶表示装置1が完成する。
本実施形態に係る電気光学装置の製造方法では、図1のカラーフィルタ基板8を製造す
る工程に関しては従来から周知の製造方法を採用できる。これに対し、図1の素子基板7
を製造することに関して改善が加えられている。この事情に鑑み、これ以降の説明では、
カラーフィルタ基板8に関する製造方法の説明は省略し、素子基板7の製造方法について
詳しく説明する。
図9は、図1の素子基板7を製造する方法の一実施形態を示している。図9において、
基板の製造作業が開始されると、工程P1において、図2の基板7a(大面積の透光性基
板の状態)に対して微細凹凸形成処理であるフロスト処理を実行する。具体的には、基板
7aをフッ酸溶液中に所定時間浸漬させる。これにより、図2に示すように基板7aの表
面に微細でランダム性の高い第1凹凸パターン10が形成される。なお、基板7a上でT
FT素子21等を形成する領域には第1凹凸パターン10を形成しないので、図3で斜線
を施した領域以外の領域は、フロスト処理に際してマスク処理を施して処理を受けないよ
うにしておく。
次に、工程P2において、基板7a上にゲート電極31、ゲート線20、及び保持容量
第1電極31aを形成する。これらの要素は、Alを主とする第1層の上にMo(モリブ
デン)を主とする第2層を積層して成る2層構造によって形成される。上記の各要素を形
成するにあたっては、ます、スパッタリングによってAlを膜厚1000Åで成膜し、次
に、そのAlの上にスパッタリングによってMoを膜厚500Åで成膜する。Moによっ
て上層を形成するのは次の理由による。すなわち、Alはその表面に酸化膜を形成し易い
ので、ゲート電極等をAl単体で形成すると、その上に他の金属膜を積層する際にそれら
の間の接触性が悪くなるおそれがある。これに対し、AlにMoを重ねてゲート電極等を
形成すれば、それに他の金属膜を積層する際の接触性を良好に維持できる。
以上により、Mo/Alの材料層が形成されると、次に、その材料層の上にレジストを
塗布し、フォトリソグラフィ処理によってそのレジストを所定の平面形状にパターニング
し、そのパターニングされたレジストをマスクとしてMo/Al層をエッチングし、さら
にマスクとして使ったレジストを剥離するという一連の処理を行う。これにより、図7の
ゲート電極31、ゲート線20、及び保持容量第1電極31aが基板7a(マザー基板状
態)上の所定位置にそれぞれ所定形状に形成される。
次に、図9の工程P3において半導体膜材料の成膜工程を実施する。具体的には、図7
のゲート絶縁膜32の材料層、a−Si膜33の材料層、そして高濃度不純物を含むN+
−Si膜34a,34bの材料層の3層をそれぞれCVD(Chemical Vapor Deposition
)法によって成膜する。より具体的には、SiNによって膜厚4000Åのゲート絶縁膜
材料層を成膜し、次にa−Siによって膜厚1000Åのa−Si材料層を成膜し、次に
N+−Si膜用の材料層を膜厚500Åに成膜する。
図9の工程P4において、図7のTFT素子21のa−Si膜33及びN+−Si膜3
4a,34bをアイランド状(すなわち、島状)に形成するためのパターニング処理を行
う。具体的には、まず感光性樹脂であるレジスト(実施形態ではポジ型)をN+−Si膜
34a,34bの材料層の上に塗布し、フォトリソグラフィ処理によってレジストをパタ
ーニングし、パターニングされたそのレジストをマスクとしてエッチングし、さらにマス
クとして使用したレジストを剥離することにより、島状のa−Si膜及び島状のN+−S
i膜を形成する。
図9の工程P5において、図7のソース電極35及びドレイン電極36の両電極用の導
電材料をスパッタリングによって成膜する。具体的には、Moによって膜厚50Åの第1
層を成膜し、その上にAlによって膜厚1000Åの第2層を成膜し、さらにその上にM
oによって膜厚500Åの第3層を成膜する。つまり、ソース・ドレイン導電材料層は、
Mo(第3層)/Al(第2層)/Mo(第1層)の3層構造によって形成される。
第1層として50ÅのMo層を設けるのは、ソース電極35及びドレイン電極36の下
層である半導体層33へAlが拡散するのを防止するためである。また、第3層として5
00ÅのMoを設けるのは、ドレイン電極36等の上に他の金属膜が設けられる場合の導
電接触性を高く保持できるようにするためである。
次に、感光性樹脂であるレジストを電極35,36の材料層の上に塗布し、フォトリソ
グラフィ処理によってレジストをパターニングし、パターニングされたそのレジストをマ
スクとしてエッチングし、さらにマスクとして使用したレジストを剥離することにより、
ソース電極35及びドレイン電極36を所定の形状に形成する。
工程P6においてチャネルエッチ処理を実行する。具体的には、N+−Si膜34a,
34bの島状材料層に対してエッチング処理を行うことにより、図7に示すように島状材
料層の中央部分を除去して、左右のN+−Si膜34a,34bを形成する。
工程P7において、保護膜22の材料層としてSiNをCVD法により膜厚4000Å
に形成し、さらにフォトリソグラフィ処理により、所定の形状にパターニングする。この
とき、保護膜22は個々の液晶パネル形成領域に対して図1の表示領域V内にのみ形成さ
れる。なお、図2では詳しく示していないが、保護膜22はその下層である第1凹凸パタ
ーン10と同じ凹凸パターンをその表面に有する。
工程P8において凹凸樹脂膜23を形成する。具体的には、凹凸樹脂膜23の材料層を例
えば塗布法によって膜厚2μmに形成し、さらにフォトリソグラフィ処理により、所定の
形状にパターニングする。このパターニング時に、凹凸樹脂膜23の表面に第2凹凸パタ
ーン28が形成される。この第2凹凸パターン28は基板7a上の第1凹凸パターン10
よりも凹凸の平面形状及び断面高さが大きいパターン(すなわち、第1凹凸パターン10
よりも粗いパターン)である。凹凸樹脂膜23も保護膜22と同様に個々の液晶パネル形
成領域内の表示領域V内にのみ形成される。
図2では詳しく示していないが、凹凸樹脂膜23はその下層である保護膜22の表面の
凹凸パターン(すなわち、第1凹凸パターン10)と同じ凹凸パターンをその表面に有す
ることになる。従って、凹凸樹脂膜23の表面には、第1凹凸パターン10の上に第2凹
凸パターン28が重畳した状態の複雑でランダム性の高い凹凸パターンが形成される。
工程P9において、図2の光反射膜24の材料層を、例えばAl又はAl合金を材料と
してスパッタリングによって膜厚1000Åで成膜する。このとき、凹凸樹脂膜23の凹
凸形状の上に積層された光反射膜24の材料層はその凹凸形状を反映した形状、すなわち
その凹凸形状と同じ凹凸形状を有することになる。凹凸樹脂膜23の表面の凹凸パターン
は第1凹凸パターン10と第2凹凸パターン28とが重ね合わさった状態の複雑でランダ
ム性の高い凹凸パターンであるので、光反射膜24が有する凹凸パターンも同じく複雑で
ランダム性の高い凹凸パターンとなる。このため、光反射膜24で反射する光を用いて表
示を行ったとき、その表示に虹色干渉縞が発生することを防止できる。
光反射膜の材料層に対してフォトエッチング処理を行って所定形状の光反射膜24をパ
ターニングする。具体的には、図5に示すように、サブ画素D内のうちTFT素子21の
上方領域、透過表示領域Tとすべき領域、及びサブ画素Dの内側周辺の幅の狭い非表示領
域の各領域以外の領域に光反射膜24を形成する。TFT素子21の上方領域に光反射膜
24を形成しないのは、図7において光反射膜24と透明電極25とから成る画素電極と
、TFT素子21のドレイン電極36とをコンタクトホール27を介して接続させる際の
良好な接触性を確保するためである。
工程P10において、保護膜22及び凹凸樹脂膜23に対してフォトリソグラフィ処理
を行うことにより、ドレイン電極36の延在部分を外部とつなげるためのコンタクトホー
ル27を保護膜22及び凹凸樹脂膜23の内部に形成する。
工程P11において光反射膜24及び凹凸樹脂膜23の上に透明電極25の材料、例え
ばITOをスパッタリングによって膜厚1000Åで成膜する。このとき、ITOはコン
タクトホール27の中に流れ込んでドレイン電極36のコンタクト部分に接触する。続い
て、透明電極25の材料層に対してフォトエッチング処理を行うことにより、図6におい
て長方形状のサブ画素Dが形成されるように透明電極25がパターニングされる。形成さ
れた透明電極25は、コンタクトホール27を介してTFT素子21のドレイン電極36
に接続される。ドレイン電極36はMo/Al/Moの3層構造を有していて最上層が導
電接触性の高いMoであるので、透明電極25とドレイン電極36との接触性は良好に維
持される。
工程P12において、図2の透明電極25の上に、例えばポリイミドをローラ転写法に
よって印刷することで配向膜26aが形成され、その配向膜26aに対してラビング処理
が行われる。以上により、図1の素子基板7(マザー基板状態)が作成される。この後は
、別途作製されたカラーフィルタ基板(マザー基板状態)と、その素子基板7(マザー基
板状態)とを貼り合わせ、液晶を注入し、基板の切断を行うことにより、図1に示す個々
の液晶パネル2を作製する。
上記説明では、図9の微細凹凸形成処理工程P1をフロスト処理によって実施すること
としたが、工程P1はその他の処理、例えばサンドブラスト処理によって実施することも
できる。
(電子機器の第1実施形態)
以下、本発明に係る電子機器を実施形態に基づいて説明する。なお、この実施形態は本
発明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示している。電子機器は、液晶表示装
置101と、制御する制御回路102とを有する。液晶表示装置101は液晶パネル10
3及び駆動回路104を有する。制御回路102は、表示情報出力源105、表示情報処
理回路106、電源回路107及びタイミングジェネレータ108によって構成される。
表示情報出力源105は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種デ
ィスク等といったストレージユニット、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等を
備え、タイミングジェネレータ108により生成される各種のクロック信号に基づいて、
所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路106に供給する。
表示情報処理回路106は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ補正回
路、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を実行して
、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路104へ供給する。ここで、駆動回路1
04は、走査線駆動回路やデータ線駆動回路と共に、検査回路等を総称したものである。
また、電源回路107は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
本実施形態の電子機器では液晶表示装置101を図1に示した液晶表示装置1を用いて
構成することにより、図1に示した液晶表示装置1が奏する効果をそのまま奏することが
できる。例えば、図2において、光反射膜24で反射した光が観察者によって観察される
。光反射膜24に凹凸パターンが形成されていない場合、光反射膜24で鏡面反射が起こ
り、観察者が視認する表示背景に観察者の背景が映り込んでしまい、表示が見難くなる。
これに対し、図2に示すように光反射膜24に第2凹凸パターン28を形成すれば、反射
光が鏡面反射することなく散乱光となるので、表示の背景に映り込みのない、見易い表示
を実現できる。
しかしながら、光反射膜24に第2凹凸パターン28を設ける場合、その凹凸パターン
28が単調であると虹色干渉縞が発生して表示が見難くなる。このことに関し、本実施形
態では、基板7aの表面に形成した微細でランダム性の高い第1凹凸パターン10に重ね
て第2凹凸パターン28を形成することで、虹色干渉縞の発生を大幅に防止できる。
また、本実施形態によれば、複数の樹脂膜を重ねることによって複数の凹凸パターンを
平面視で重ね合わせるのではなく、基板7a上に設けた第1凹凸パターン10と凹凸樹脂
膜23上の第2凹凸パターン28とを重ね合わせることで、膜構造と製造工程を簡素化し
、製造時間を短縮できる。このため、材料コスト及び製造コストを低減できる。
(電子機器の第2実施形態)
図11は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。携帯
電話機110は、本体部111と、開閉可能に設けられた表示体部112とを有する。液
晶表示装置等の電気光学装置によって構成された表示装置113は、表示体部112の内
部に配置され、電話通信に関する各種表示は、表示体部112の表示画面114によって
視認できる。本体部111には複数の操作ボタン115が適宜の配列で設けられている。
表示体部112の一端部には伸縮自在のアンテナ116が取付けられている。表示体部
112の上部の受話部117内部には、図示しないスピーカが配置される。また、本体部
111の下端部の送話部118内部には図示しないマイクが内蔵されている。表示装置1
13の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制御を司る制御部の一部とし
て、又はその制御部とは別に、本体部111又は表示体部112の内部に格納される。
本実施形態の携帯電話機110では表示装置113を図1に示した液晶表示装置1を用
いて構成することにより、液晶表示装置1が奏する効果をそのまま奏することができる。
この効果は、図10に示した電子機器の場合と同じであるので、詳しい説明は省略する。
電子機器としては、以上に説明した携帯電話機等の他にも、パーソナルコンピュータ、
液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲ
ーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テ
レビ電話機、POS端末器等が挙げられ、各種の電子機器に本発明を適用できる。
本発明に係る電気光学装置の一実施形態である液晶表示装置の一例を示す側面断面図。 図1の矢印Z1で示す部分を拡大して示す断面図。 基板にフロスト処理を施し、さらにTFT素子等を形成した状態を示す平面図。 基板上に保護膜及び凹凸樹脂膜を形成した状態を示す平面図。 基板上に光反射膜を形成した状態を示す平面図。 基板上に透明電極を形成した状態を示す平面図。 図6のZ2−Z2線に従った断面図。 本発明に係る電気光学装置の他の実施形態の要部を示す側断面図。 本発明に係る電気光学装置の製造方法の主要工程を示す工程図。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図。 本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示す斜視図。
符号の説明
1.液晶表示装置(電気光学装置)、 2.液晶パネル(電気光学パネル)、
3.照明装置、 6.シール材、 7.素子基板、 7a.第1透光性基板、
8.カラーフィルタ基板、 8a.第2透光性基板、 10.第1凹凸パターン、
12.液晶層、 13.LED、 14.導光体、 18a,18b.偏光板、
19.ソース線、 20.ゲート線、 21.TFT素子、 22.保護膜、
23.凹凸樹脂膜、 24.光反射膜(第2光反射膜)、 25.透明電極、
26a,26b.配向膜、 27.コンタクトホール、 28.第2凹凸パターン、
31.ゲート電極、 31a.保持容量の第1電極、 32.ゲート絶縁膜、
32a.保持容量の絶縁膜、 33.半導体膜、 34a,34b.N+−Si膜、
35.ソース電極、 36.ドレイン電極、 36a.保持容量の第2電極、
41.着色膜、 42.遮光膜、 43.樹脂膜、 44.共通電極、
45.張出し部、 46.配線、 47.外部接続用端子、 51.保持容量、
54.第1光反射膜、 D.サブ画素、 G.セルギャップ、 L0,L1.光、
t0,t1.層厚

Claims (11)

  1. 互いに対向する一対の基板間には電気光学物質が挟持され、一方の基板は、表面に第1
    凹凸パターンを備え、該第1凹凸パターン上には保護膜が設けられ、該保護膜と前記電気
    光学物質との間には前記第1凹凸パターン形状に対応するように形成された第2凹凸パタ
    ーンを電気光学物質面側に備えた樹脂膜と、前記第2凹凸パターンと前記電気光学物質と
    の間に設けられた光反射膜とを有することを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1記載の電気光学装置において、前記第1凹凸パターンは微細凹凸形成処理によ
    って前記基板上に形成され、前記第2凹凸パターンはフォトリソグラフィ処理によって前
    記樹脂膜上に形成されることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電気光学装置において、前記微細凹凸形成処理は、前記基
    板の表面をフッ酸溶液によってエッチング処理するフロスト処理、又は前記基板の表面に
    微粒子を吹き付けるサンドブラスト処理であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の電気光学装置において、前記基板上の前
    記第1凹凸パターンが設けられた面上にはスイッチング素子と、該スイッチング素子から
    延びる配線とを有し、前記第1凹凸パターンが、前記スイッチング素子と前記基板との間
    、及び前記配線と前記基板との間にないことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の電気光学装置において、サブ画素内には
    前記光反射膜が設けられない領域である透過表示領域があり、前記第1凹凸パターンは前
    記透過表示領域に対応する領域には設けられないことを特徴とする電気光学装置。
  6. 表面に第1凹凸パターンを備え該第1凹凸パターンを備えた面で電気光学物質を支持す
    る基板と、該基板と前記電気光学物質との間に設けられた第1光反射膜と、該第1光反射
    膜と前記電気光学物質との間に設けられた樹脂膜であって前記第1凹凸パターンに対向す
    る第2凹凸パターンを表面に備えた樹脂膜と、前記第2凹凸パターンと前記電気光学物質
    との間に設けられた第2光反射膜とを有することを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6記載の電気光学装置において、前記第1凹凸パターンは微細凹凸形成処理によ
    って前記基板上に形成され、前記第2凹凸パターンはフォトリソグラフ処理によって前記
    樹脂膜上に形成されることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項6又は請求項7記載の電気光学装置において、前記微細凹凸形成処理は、前記基
    板の表面をフッ酸溶液によってエッチング処理するフロスト処理、又は前記基板の表面に
    微粒子を吹き付けるサンドブラスト処理であることを特徴とする電気光学装置。
  9. 基板上に微細凹凸形成処理によって第1凹凸パターンを形成する工程と、前記第1凹凸
    パターンに対向する第2凹凸パターンを表面に備えた樹脂膜を前記基板上に形成する工程
    と、前記第2凹凸パターン上に光反射膜を形成する工程と、前記光反射膜の上層に電気光
    学物質の層を形成する工程とを有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の電気光学装置の製造方法において、前記微細凹凸形成処理は、前記基板
    の表面をフッ酸溶液によってエッチング処理するフロスト処理、又は前記基板の表面に微
    粒子を吹き付けるサンドブラスト処理であることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の電気光学装置を有することを特徴とする
    電子機器。
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