JP2007171336A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱ファンによる騒音の発生、および消費電力、コストの増大がなく、薄型化が制限されることがない表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】背面空間32の上部には、風向板56が上部傾斜面6の横方向の全幅にわたって、リアケース20とフレームシャーシ24とに接触して設けられている。そしてリアケース20には、アルミニウムなどの高熱伝導性金属からなる風向板56と、リアケース20との接触部60の下側に、横方向に長軸を有する楕円状の排気孔58を設けている。ここで風向板56は、上昇する空気を排気孔58へ滑らかに導くように曲面を有して配置している。例えば、風向板56の一方の面はリアケース20と直角に接触し、他方の面はなだらかにフレームシャーシ24と接するように配設されることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置内に生じた熱を外部へ放熱する表示装置に関する。
近年、プラズマ表示パネル(以下、PDPと記す)や液晶パネルを用いた表示装置が、大画面、薄型、軽量の表示装置として、ディジタルテレビや情報表示装置などに実用化されている。また、有機ELのパネルの開発も進み将来の実用化を目指して開発が進められている。これらの表示パネルを用いた装置では、特に大型化が進むと、大型のパネルやそれらに付随する多数の電子素子、それらを用いた駆動回路、制御回路、電源回路、画像処理回路、TVチューナ回路などから多量の熱を発生する。これらの表示装置の特性の安定化や長寿命化を図るため、装置内に発生する熱を、消費電力を抑えることにより、また装置内の熱を効率的に排出する手段を用いて低減させる検討がなされている。上記表示装置の放熱に関しては、PDP、液晶パネル、有機ELパネルを用いた装置での共通な課題であり、以下ではPDPを用いた装置に関する例を挙げて説明する。
PDPでは、2枚のガラス基板間に放電ガスを封入し蛍光体を設けたマトリックス状の複数の微小放電空間を配設する。その微小放電空間のガス放電によって発生する紫外線により蛍光体を励起し、発生する可視光を情報の表示に利用するものである。
このガス放電よってPDPはかなりの高温になり、はなはだしい場合にはPDPの破損につながり、また寿命が短くなるなどの問題が発生する。また、このPDPを駆動、制御する電気回路に大きな電流を流すことによって、回路基板上に搭載された各種トランジスタなどの電子素子から熱が生じ、プラズマ表示装置内部の温度を著しく上昇させる問題がある。これを防止するための種々の検討がなされている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1のPDPの側面断面図である。プラズマ表示装置800は、フレーム802の前面にフロントケース804、フレーム802の後面にリアケース806を備えている。またプラズマ表示装置800は、フロントケース804内にPDP808を収容し、フロントケース804の前面開口に光学フィルター810を装着している。そしてリアケース806の上端部に冷却ファン822、リアケース806の背面下部両側および下部中央寄りに吸気孔群816が設けられている。また冷却ファン822と対向する上部に排気孔群818、2つの冷却ファン822で挟まれた上面中央部および冷却ファン822の直下のリアケース806上に吸気孔群820が設けられている。
一方、リアケース806内には、フレーム802上に回路基板812が取り付けられ、回路基板812の後方でフレーム802の横長さの略中央部には、AC/DCアダプター814が設けられている。冷却ファン822が動作すると、吸気孔群816、吸気孔群820から、それぞれ矢印826、矢印824に示すように外気を取り込む。そしてリアケース806内の空間を、矢印830で示すように上方に空気が流れ、回路基板812やAC/DCアダプター814を冷却し、排気孔群818より、矢印828のように外部へ熱を放出するように構成されている。
上記特許文献1に関連する例として、フレームシャーシと回路基板との間に高熱伝導性部材を挟んで取りつけ、PDPと回路基板とを一体構造として、PDPの背面で発熱する熱と回路基板で発熱する熱とを、回路基板から一体として放熱し、放熱ファンにより外部へ排出する例もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−29648号公報 特開平11−284379号公報
しかしながら、上述の特許文献1、特許文献2では、放熱ファンを用いて背面空間内の加熱された空気を筐体の外部へ強制的に放出するため、騒音が発生し、消費電力やコストが増大するなどの課題があった。さらに放熱ファンを配設することによって表示装置の薄型化が制限される課題があった。
そこで本発明は、放熱ファンによる騒音の発生、および消費電力、コストの増大がなく、薄型化が制限されることがない表示装置を提供することを目的にするものである。
本発明の表示装置は、映像を表示する表示パネルと、熱伝導性部材からなり、表示パネルを支持するフレームシャーシと、フレームシャーシの背面に配設され表示パネルを駆動する駆動回路を含む回路基板と、フレームシャーシおよび回路基板により加熱された空気を排出する排気孔を設けたリアケースと、フレームシャーシおよびリアケースで囲まれた背面空間の中に空気を排気孔へ導く風向板とを備えた構成である。
このような構成にすれば、背面空間で加熱された空気は、自然対流により上昇し、風向板によって排気孔より効果的に外部へ放出される。このため、放熱ファンによる騒音の発生、および消費電力、コストの増大がなく、薄型化が制限されることがない表示装置を実現できる。
また本発明の表示装置の排気孔は、リアケースの上方から下方に向かって複数個設け、それぞれの排気孔の面積は上方から下方に向かって小さくなるように形成してもよい。
背面空間では、上方に向かうにしたがってフレームシャーシ、回路基板により空気が加熱されるため、上方ほど排気孔の面積を大きくすると、効率的に加熱された空気を排気できる。
また本発明の表示装置の風向板は、フレームシャーシに接触するようにしてもよい。
このようにすれば、背面空間の加熱された空気を風向板より上方の空間に逃がすことなく、外部に加熱された空気を排気することができる。また、風向板をフレームシャーシと接触させることによって、フレームシャーシからの熱を、風向板を介してリアケースに伝導しリアケースから外部へ放熱させることもできる。
また本発明の表示装置の表示パネルをアドレスするための表示制御用ICは、風向板より上方に配置されてもよい。
このような構成にすると、フレームシャーシ、駆動回路等の回路基板で加熱された空気は、表示制御用ICの周辺に達する前に外部へ排気されるので、表示制御用ICの温度上昇を抑制できる。
また本発明の表示装置の風向板は、リアケースと接触部で接触し、排気孔を接触部の下方に設けてもよい。
このような構成により、風向板で方向を変えられた加熱された空気は、排気孔から外部にスムーズに排気される。
また本発明の表示装置の風向板は複数個備えられ、複数個の風向板はそれぞれ異なる位置のリアケースとの接触部で接触した構成としてもよい。
このような構成によれば、背面空間内を上方に流れ、流速分布を有する加熱された空気を、複数の風向板によって、さらに効率よく分離してそれぞれの排気孔より外部へ排気することができる。
また本発明の表示装置の複数の風向板のうち、最も上方に位置する風向板がフレームシャーシと接触するようにしてもよい。
このようにすれば、背面空間の加熱された空気を、最も上方に位置する風向板より上方の空間に逃がすことなく、外部に加熱された空気を排気することができる。また、風向板をフレームシャーシと接触させることによって、フレームシャーシからの熱を、風向板を介してリアケースに伝導しリアケースから外部へ放熱させることもできる。
また本発明の表示装置のリアケースは、その上方に垂直方向に対して傾斜した上部傾斜面を備え、排気孔は上部傾斜面に設けられてもよい。
このような位置に排気孔を設けることで、埃が侵入することが少なく、電子部品などの信頼性が向上し、長寿命になるとともに、高温の空気はリアケースの上部に達する前に排気されるため、リアケースの上部が高温になることはない。
また本発明の表示装置の排気孔は、上部傾斜面の傾斜方向の長さが傾斜方向と直交する横幅方向の長さに比較して短く形成されてもよい。
このような排気孔の形状とすると、リアケースにおける排気孔の占める面積を少なくできるため、リアケースの強度を向上させるとともに、リアケースの設計上の自由度を向上させることができる。
本発明の表示装置によれば、放熱ファンを設置することなく、自然対流により上昇する加熱された空気が、風向板で効率よく外部へ排出されるので、放熱ファンによる騒音の発生、および消費電力、コストの増大がなく、薄型化が制限されることがない表示装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、表示装置としてプラズマ表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
最初に、プラズマ表示装置のファンレス放熱機構に関して説明する。
プラズマ表示装置の主な発熱源は、PDP、電気回路基板、表示制御用ICであり、これらによって発生した熱は、フレームシャーシとリアケースが構成する背面空間内の空気を加熱する。放熱ファンがなく、またリアケースの上部の最上面に排気孔が設けられた場合を想定すると、「煙突効果」と呼ばれる次の現象が生じる。すなわち、この加熱された空気は比重が小さくなり、自然対流により背面空間を上昇しリアケース上部に設けられた排気孔から排出される。また、加熱された空気は上部の排気孔から排出されることによって、リアケースの下部に設けられた吸気孔から背面空間内部へ外気が吸入される。このときの吸入力は煙突の高さに、すなわち縦長のプラズマ表示装置では筐体の高さを長い煙突として利用できる。また、換気による放熱量は、換気風量、つまりプラズマ表示装置では空気の排出量あるいは、吸入量に比例する。この煙突効果を有効に用いてファンレス放熱方式の放熱効果を高めることができる。
図1および図2を用いて、リアケースに設けられた排気孔が煙突効果に及ぼす影響について説明する。図1は、加熱された空気が実効的に通過する排気孔の有効断面積を求めるためのシミュレーションモデルを示す拡大側面断面図である。最上面4と上部傾斜面6とで構成されたリアケース8は、フレームシャーシ2に接合されている。ここで、上部傾斜面6が鉛直方向に対してなす角度θとし、上部傾斜面6に設けられた孔径dを有する排気孔12が上昇気流に対して有効な排気が行える断面積と、孔径dを有する最上面4に設けられた排気孔10の断面積との比を、有効排気孔面積比f(θ)として示している。また、有効排気孔面積比f(θ)は、有限体積法を用いて計算し、リアケース8の厚みは、市場で一般的に用いられている1.5mm、排気孔12の孔径dは4mmとした。なお、孔径dは筐体内に異物が混入しないように、また子供の指が入らないように最大直径4mmが一般的であるとされている。
図2は、リアケースの角度θと、有効排気孔面積比f(θ)との関係を示す図である。特性曲線14は、θ=90°の場合の排気孔10の有効排気孔面積を1として示したものある。これより角度θが小さくなるにしたがって、有効排気孔面積比f(θ)は減少することがわかる。θ=90°、すなわちリアケースの最上面4に形成された排気孔10の場合には、加熱された空気の流れる方向は垂直上方であるため、孔径dがそのまま有効排気孔径となり最も効率的である。しかしながら、埃の侵入を考慮すると最上面4に排出孔を設けることは好ましくない。
また、この結果はプラズマ表示装置が薄型になると、角度θが小さくなり上部傾斜面6に設けた排気孔12の有効排気孔面積比f(θ)は減少するため、自然対流による排気量が減少し放熱効果が失われることを示している。すなわち有効排気孔面積比f(θ)は、θ=48°では、90°の場合の1/2となり、さらにθ=20°では零となる。市販の薄型表示装置では、角度θが10°〜20°のものも多い。このような薄型形状でかつ最上面4に排気孔を設けていない形状に対して、ファンレス放熱方式を適用すると、加熱された空気が排出されにくくリアケース内によどみ、放熱効果を失うことになる。その結果、筐体内部や筐体自体が著しく高温となり、動作が不安定になり、信頼性が低く、安全上好ましくない現象が生じることとなる。
本発明は、この加熱された空気を、風向板を用いて排出孔に導き煙突効果を有効に活用して、効率的なファンレス放熱方式のプラズマ表示装置を実現するためのものである。
次に、本発明のプラズマ表示装置の具体構成に関して図3および図4を用いて説明する。
図3(A)は本発明の第1の実施の形態におけるプラズマ表示装置を示す側面断面図、図3(B)は同第1の実施の形態のプラズマ表示装置のリアケースの背面側から見た平面図で、図3(A)は、図3(B)のA−A線で切断した側面断面図である。
プラズマ表示装置16では、有機樹脂からなるフロントケース18とアルミニウム(Al)など高熱伝導性金属のリアケース20とが、アルミダイカストのフレームシャーシ24の周辺端面部に固定された筐体22を構成している。PDP26の前面側には、ガラスや樹脂で構成された前面パネル28が配置される。この前面パネル28として、電磁波や赤外線などを防止し、コントラストを向上させる多機能のフィルターが用いられる。
また、PDP26はその背面が、金属粉末を分散させたシリコンなどの熱伝導性シート30を介してフレームシャーシ24に装着され、PDP26のガス放電によって発生する熱をフレームシャーシ24へ熱伝導する。この熱は、フレームシャーシ24と上部傾斜面6を備えたリアケース20とで囲まれた背面空間32に放熱される。
一方、PDP26と発光を制御するための表示制御用IC36、37とは、フレキシブルな配線部34によって接続され、さらにPDP26は、走査電極を駆動する走査駆動回路基板38、維持電極を駆動する維持駆動回路基板40に電気的に結合される。フレームシャーシ24には、映像信号等を処理する信号処理回路基板42、TV信号を受信するTVチューナ回路基板44、電源回路基板46など種々の回路基板が配設されている。
これらの回路基板上に搭載された電子素子に電流が流れることによって発熱し、背面空間32内に熱を放散する。特に走査駆動回路基板38および維持駆動回路基板40に搭載された電子素子には、大電流が流れるため多くの熱を発生する。そのため、それらをまとめて放熱するための放熱板を設けている。すなわち、走査駆動回路基板38では放熱板48および放熱板50を、維持駆動回路基板40では放熱板52および放熱板54を設けて、電子素子が発生する熱を背面空間32に放熱する。以上のように背面空間32では、PDP26から発生した熱がフレームシャーシ24に伝わり、フレームシャーシ24から伝導、輻射された熱と、各回路基板から発生し伝導、輻射された熱によって加熱された空気が自然対流により上昇する。
また、背面空間32の上部には、風向板56が図3(B)の横方向の全幅、すなわち上部傾斜面6の横幅にわたって、リアケース20とフレームシャーシ24とに接触して設けられている。そしてリアケース20には、アルミニウムなどの高熱伝導性金属からなる風向板56と、リアケース20との接触部60の下側に、横方向に長軸を有する楕円状の排気孔58を設けている。ここで風向板56は、上昇する空気を排気孔58へ滑らかに導くように曲面を有して配置している。例えば、風向板56の一方の面はリアケース20と直角に接触し、他方の面はなだらかにフレームシャーシ24と接するように配設されることが好ましい。
このように構成することにより、リアケース20の下部に設けた吸気孔64から矢印66に示すように外気を吸入し、吸入された空気は加熱され矢印68に示すように背面空間32内を上昇する。さらに、加熱された空気は流速を減ずることなく、矢印62に示すように風向板56に沿って流れ、矢印70に示すように排気孔58から外部へ流出する。
また風向板56は、フレームシャーシ24と接触して配置されている。そのため、フレームシャーシ24の上部に取り付けられた表示制御用IC37の熱は、風向板56によりフレームシャーシ24からリアケース20へ熱伝導され、リアケース20から外部へ放熱されるとともに、風向板56の表面から、風向板56に沿って流れる空気へ熱が伝えられ、排気孔58から外部へ放熱される。このようにリアケース20、フレームシャーシ24および風向板56によって密閉された空間内に配置された表示制御用IC37は、充分に放熱される。さらにリアケース20の最上面4には、排気孔を形成しない構成であるため、外部からの埃の侵入が抑制され、長時間の動作安定性が確保され高信頼性で長寿命のプラズマ表示装置が実現できる。
なお、風向板56の材料として、アルミニウム以外に銅(Cu)や鉄(Fe)系合金などの高熱伝導性材料も有効であり、風向板56の表面は空気抵抗が小さくなるように平滑な面であることが望ましい。
背面空間32内の空気は、加熱される空気温度にしたがって、すなわち、上述した電子部品や回路基板などの熱源に近い領域では流速が早く、遠い領域では流速が小さくなる流速分布を有する。従って、排気孔58からの排気量はリアケース20と風向板56との接触部60の直下では大きく、接触部60から下側に遠ざかるにつれて小さくなる。このため、リアケース20と風向板56との接触部60直下における排気孔58の大きさに比べて、この接触部60から遠ざかるにつれて排気孔の大きさを小さくするのがよい。このため、リアケース20の強度を高めることができるとともに、リアケース20の設計上の自由度を増すことができる。
さらに排気孔58の形状として、風向板56に沿って排気孔58から排出される空気量が増大するように、上部傾斜面6の傾斜方向の長さが傾斜方向と直交する横幅方向の長さに比較して短くすることが好ましい。本発明の実施の形態では、排気孔58の形状として楕円形状を用いたが、それ以外に長方形、逆三角形などの多角形状も有効である。
また、本発明の実施の形態では、図3(B)の横方向の全幅に近い大きさの風向板56を用いたが、発熱する回路基板や部品に対応して複数の風向板に分割して用いてもよい。
このようにファンレスの放熱方式の構成によって、騒音の発生、消費電力、コストを大幅に低減し、薄型化が制限されることがないプラズマ表示装置を実現できる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、リアケース内に複数の風向板を設けて、加熱された空気をさらに効果的に排気孔から外部へ放熱できるプラズマ表示装置に関するものである。なお、本発明の第1の実施の形態と同一要素には同一の符号を付け、異なる点についてのみ説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態のプラズマ表示装置の構成を示す側面断面図である。プラズマ表示装置72は、2つの風向板の第1の風向板74と、第2の風向板76とを有している。上述したように、電子部品や回路基板などの熱源に近い領域では空気の流速が速く、遠い領域では流速が遅くなる流速分布を有する。従って、速度の異なる気流が衝突して渦を発生する可能性があり、この現象を防止する構成である。
すなわち、プラズマ表示装置72の背面空間32には第1の風向板74と、第2の風向板76とを配置する。本発明の第1の実施の形態と同様に、第1の風向板74は、背面空間32の上部に、第1の風向板74が紙面と垂直な方向に全幅にわたって、リアケース20とフレームシャーシ24とに接触して設けられる。第1の風向板74との接触部60の下側に位置する上部傾斜面6には、楕円形状の排気孔58が設けられる。ここで排気孔58は、上部傾斜面6の傾斜方向の長さが傾斜方向と直交する横幅方向の長さに比較して短く形成している。
また第2の風向板76は、リアケース20と接触し、その接触部78の下方に排気孔80が位置するようにする。第1の風向板74、第2の風向板76の材料としては、アルミニウムなど高熱伝導性金属、有機樹脂で成形されたものでもよく、とくに材料は限定されないが、表面は平滑であることが好ましい。このように構成することにより、矢印82で示す流速の早い第1の気流と、矢印84で示す流速が比較的遅い第2の気流とが背面空間32の上部で衝突することが少なく、それぞれ第1の風向板74および第2の風向板76によって分離される。そして、それぞれ矢印86および矢印88で示すように、排気孔58、80から外部へ放出される。
従って、流速の異なった気流が上部で衝突することによる渦が発生しにくいため、背面空間32内で加熱された空気は、流速を減少させることなく排気孔58、80から排出される。そのため、さらに放熱効果に優れたファンレス放熱方式のプラズマ表示装置を実現できる。
なお、本発明の実施の形態では、2つの風向板を用いたがさらに数を増し、それ以上の複数の風向板を用いても効果的である。
以上、プラズマ表示装置を例にして説明したが、その他、液晶パネル、有機ELパネルなどを用いた表示装置に関しても適用できる。
本発明に係る表示装置は、放熱ファンによる騒音の発生、および消費電力、コストの増大がなく、薄型化が制限されることがないという効果を有しPDP、液晶パネル、有機ELパネル等に有用である。
加熱された空気が実効的に通過する排気孔の有効断面積を求めるためのシミュレーションモデルを示す拡大側面断面図 リアケースの角度θと有効排気孔面積比f(θ)との関係を示す図 (A)本発明の第1の実施の形態におけるプラズマ表示装置を示す側面断面図(B)同第1の実施の形態のプラズマ表示装置のリアケースの背面側から見た平面図 本発明の第2の実施の形態のプラズマ表示装置の構成を示す側面断面図 従来のプラズマ表示装置の側面断面図
符号の説明
2,24 フレームシャーシ
4 最上面
6 上部傾斜面
8,20,806 リアケース
10,12,58 排気孔
14 特性曲線
16,72,800 プラズマ表示装置
18,804 フロントケース
22,812 筐体
26,808 PDP
28 前面パネル
30 熱伝導性シート
32 背面空間
34 配線部
36 表示制御用IC
38 走査駆動回路基板
40 維持駆動回路基板
42 信号処理回路基板
44 TVチューナ回路基板
46 電源基板回路基板
48,50,52,54 放熱板
56 風向板
60,78 接触部
62,66,68,70,80,82,84,86,88,824,826,828,830 矢印
64 吸気孔
74 第1の風向板
76 第2の風向板
802 フレーム
810 光学フィルター
812 回路基板
814 AC/DCアダプター
816 吸気孔群
818,820 排気孔群
822 冷却ファン

Claims (9)

  1. 映像を表示する表示パネルと、
    熱伝導性部材からなり、前記表示パネルを支持するフレームシャーシと、
    前記フレームシャーシの背面に配設され前記表示パネルを駆動する駆動回路を含む回路基板と、
    前記フレームシャーシおよび前記回路基板により加熱された空気を排出する排気孔を設けたリアケースと、
    前記フレームシャーシおよび前記リアケースで囲まれた背面空間の中に前記空気を前記排気孔へ導く風向板と
    を備えた表示装置。
  2. 前記排気孔は前記リアケースの上方から下方に向かって複数個設け、それぞれの前記排気孔の面積は前記上方から前記下方に向かって小さくなるように形成した請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記風向板が前記フレームシャーシに接触する請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示パネルをアドレスするための表示制御用ICが前記風向板より上方に配置された請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記風向板は前記リアケースと接触部で接触し、前記排気孔を前記接触部の下方に設けた請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記風向板は複数個備えられ、複数個の前記風向板はそれぞれ異なる位置の前記リアケースとの接触部で接触した請求項5に記載の表示装置。
  7. 複数の前記風向板のうち、最も上方に位置する風向板が前記フレームシャーシと接触する請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記リアケースは、その上方に垂直方向に対して傾斜した上部傾斜面を備え、前記排気孔は前記上部傾斜面に設けられた請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記排気孔は、前記上部傾斜面の傾斜方向の長さが前記傾斜方向と直交する横幅方向の長さに比較して短く形成された請求項8に記載の表示装置。
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