JP2009157197A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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亮 井上
Kazutaka Tsuji
和隆 辻
Keizo Suzuki
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Abstract

【課題】PDP装置の放熱性を向上させる。
【解決手段】PDP(プラズマディスプレイパネル)の背面側に配置され、前記プラズマディスプレイパネルに電気的に接続される回路基板と、PDPと回路基板との間に配置され、PDPを支持するシャーシ部材4と、シャーシ部材4の外縁よりも外側に配置され、シャーシ部材4と反対方向に複数の排気孔5b、5cが形成された排気管5と、冷却ファンとを有し、シャーシ部材4は、内部に中空空間を有し、該中空空間は複数の仕切板4aで区画される複数の空間(通気経路)4bを構成し、複数の空間4bは排気管5に接続され、冷却ファンを動作させると、複数の空間4bに強制的に空気が送り込まれ、排気管5に形成された排気孔5b、5cから前記空気が排出されるものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマディスプレイ装置の技術に関し、特に、プラズマディスプレイ装置の薄型化に適用して有効な技術に関する。
薄型でテレビ映像等を大画面で表示することが出来る表示デバイスとしてプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置と記す)が重用されている。PDP装置に組み込まれるプラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)は、対向配置されるガラス基板間に形成された放電セル内で気体放電を発生させ、この際に発生する真空紫外線で蛍光体を励起させて、所望の画像を形成する表示パネルである。
また、PDP装置は、PDPに電気的に接続された電源回路、駆動回路、制御回路などを有し、これらの回路からPDPに電源や各種の信号などを伝達して所望の画像を形成している。
これらの回路や、PDPを正常に機能させるためには、PDP装置の放熱性を向上させる必要がある。放熱性が低いと、例えば、回路に搭載された半導体部品の温度上昇により信頼性が低下する、あるいは、PDP自体の温度上昇により、PDPの発光特性に問題が生じる場合がある。
PDP装置の放熱性を向上させる手段として、PDP装置の背面カバーの背面部、上部等に排気口を設け、ファンを用いて強制対流(換気)を利用し、放熱効率を向上させる方法が検討されている。また、ファンを用いずに自然対流(換気)を利用し、放熱している場合もある。
例えば、特開平11―52872号公報(特許文献1)には、PDPの背面に吸気孔および排気用の穴を有する中空構造のシャーシ内部に冷却用フィンを設け、筐体の背面側に取り付けられた冷却用ファンによって、中空構造内の空気を強制的に排気する、あるいは中空構造内に強制的に送風する構造が記載されている。
特開平11―52872号公報
ところで、近年、PDP装置を壁に掛けて支持する、いわゆる壁掛け型の態様に対する需要がある。PDP装置を壁掛け型で用いる場合には、PDP装置の厚さをさらに薄型化する必要がある。
本発明者は、PDP装置の薄型化および、その特徴的利用態様である壁掛け型のPDP装置を実現するための技術について検討を行い、以下の課題を見出した。
上記、特許文献1に記載される構造のPDP装置の場合、筐体の背面側と回路基板との間に十分な空間を確保しつつ、かつ、背面側に取り付けた冷却用ファンで筐体外部との通気性が十分に確保できれば、PDP装置の放熱性をある程度向上させることができる。
しかしながら、PDP装置の薄型化を図る場合、筐体の背面側と回路基板との間に十分な空間を確保することができない場合がある。また、PDP装置を壁掛け型の態様で用いる場合、筐体の背面側には、PDP装置を設置する壁が接近するため、吸排気の効率が著しく低下する場合がある。また、PDP装置が有する回路と筐体との距離が近づくことにより、回路で発生した熱が筐体に伝わり易くなり、筐体に伝わった熱が蓄熱される場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PDP装置の放熱性を向上させることのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明の一つの実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルの表示面の反対側に位置する背面側に配置され、前記プラズマディスプレイパネルに電気的に接続される回路基板と、前記プラズマディスプレイパネルと前記回路基板との間に配置され、前記プラズマディスプレイパネルを支持するシャーシ部材と、前記シャーシ部材の外縁よりも外側に配置され、前記シャーシ部材と反対方向に複数の排気孔が形成された排気管と、冷却ファンとを有している。そして、前記シャーシ部材は、内部に中空空間を有し、前記中空空間は複数の仕切板で区画される複数の通気経路を構成し、前記複数の通気経路は前記排気管に接続され、前記冷却ファンを動作させると、前記複数の通気経路に強制的に空気が送り込まれ、前記排気管に形成された複数の排気孔から前記空気が排出されるものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、PDP装置の放熱性を向上させることができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の要部断面図、図2は図1に示すPDPとシャーシ部材の全体構造を示す斜視図、図3は図2に示すA−A線に沿った断面図である。また、図4は図1に示すシャーシ部材および排気管の全体構造を示す斜視図、図5は図4に示すシャーシ部材の一部を内部構造が見えるように拡大した要部拡大斜視図である。
図1〜図3において、本実施の形態1のPDP装置1は、PDP(プラズマディスプレイパネル)2と、PDP2の表示面の反対側に位置する背面側に配置され、PDP2に電気的に接続される回路基板3と、PDP2と回路基板3との間に配置され、PDPを支持するシャーシ部材4と、シャーシ部材4の外縁よりも外側に配置される排気管5とを有している。
また、PDP2の背面、回路基板3、およびシャーシ部材4は背面カバー(カバー部材)10に覆われ、背面カバー10の下面側には冷却ファン11が、上面および側面には排気口12がそれぞれ設けられている。また、PDP2の表示面側には、光透過性の前面カバー13が設けられている。
本実施の形態1のPDP装置1が有する放熱機構の概要を説明すれば、以下である。まず、PDP装置1の下面側に配置された冷却ファン11が駆動すると、PDP装置1の下面側に配置された吸気口14から外気を取り込んで、シャーシ部材4の方向に強制的に送風する。冷却ファン11から送られる空気は、シャーシ部材4の開口部4cから、内部に形成された通気経路である空間4bに導入され、この空間(通気経路)4bを通過する際に、PDP2から伝達された熱を熱交換によって奪いながら排気管5に到達する。排気管5には、複数の排気孔5b、5c(図4参照)が形成されており、ここから熱交換後の空気が排出される。排気孔5b、5cの近傍には排気口12が配置されており、熱交換後の空気はこの排気口12から背面カバー10の外部に排出される。つまり、冷却ファン11を動作させると、空間4bに強制的に空気が送り込まれ、排気管5に形成された複数の排気孔5b、5cから空気が排出される構造となっている。
以下本実施の形態1のPDP装置1が備える各部の構成について説明する。
PDP2は、前面板2aと背面板2bとが対向配置された構造となっており、その間に図示しない放電空間が形成されている。また、例えば、PDP2の前面板2aおよび背面板2bには、それぞれ複数の電極群(図示は省略)が形成され、各電極の外部接続端子が前面板2aおよび背面板2bの外縁部に形成されている。PDP2の各外部接続端子と、回路基板3の回路部3aとは、例えばフラットケーブルあるいはフレキシブル配線基板と呼ばれる帯状のフレキシブル配線板6を介して電気的に接続されている。
PDP2の背面側には、例えば、電源回路、駆動回路、制御回路などを構成する回路部3aが搭載された回路基板3が配置されている。回路基板3は、例えば図1に示すネジ7などの固定手段により、シャーシ部材4に固定されている。
図1では、1枚の回路基板3に複数の回路部3aを搭載した例を示しているが、例えば、回路部3a毎に回路基板3を分割して、複数の回路基板3をPDP2の背面側に配置しても良い。
PDP2の背面側に配置されるシャーシ部材4は、熱伝導性シート8を介してPDP2と接着されている。この熱伝導性シート8はPDP2で発生する熱をシャーシ部材4側に伝達するため、例えば、シリコン系樹脂など、高熱伝導性材料により構成されている。この熱伝導性シート8に接着強度の高い材料を用いれば、PDP2とシャーシ部材4とを熱伝導性シート8によって強固に接着することができる。
また、接着強度を向上させるため、PDP2の中央に熱伝導性シート8を配置し、その周囲に熱伝導性シート8よりも接着強度が高い接着シートを配置する構成としても良い。この場合、接着シートによって、PDP2とシャーシ部材4との必要な接着強度を確保することができるので、熱伝導性シート8に用いる材料の選択枝を広げることができる。
シャーシ部材4は、PDP2および回路基板3を支持する機能と、PDP2で発生した熱を外部に伝達する機能とを有している。このため、シャーシ部材4を構成する材料としては、熱伝導性が良好で、加工の容易なアルミ板を用いることが好ましい。ただし、上記した支持機能と、熱伝達機能が満たされる材料であれば、その材質はアルミニウムには限定されない。アルミニウムの代わりに、例えば、アルミニウム系合金、マグネシウム、ニッケル、ステンレス等の金属を用いても良い。
また、図4に示すように、シャーシ部材4は略平面板状の部材であり、その内部は中空構造となっている。この中空構造部は、図5に示すように複数の仕切板4aにより区画され仕切板4aの間にそれぞれ空間(通気経路)4bが形成されている。この空間4bはシャーシ部材4に伝達された熱を外部に放熱するための通気経路として機能する。シャーシ部材4に仕切板4aを形成することにより、放熱する際の空気の流れ方向を制御することができる。
また、中空構造部に複数の仕切板4aを形成することにより、シャーシ部材の強度が向上するので、図1に示すPDP2および回路基板3を支持するために必要な強度を確保することができる。このため、シャーシ部材4の板厚を薄くすることができる。
仕切板4aは図4に示すように、上下方向に延伸するようにそれぞれ形成される。このため、空間4bは、図1に示すPDP2の背面に沿って上下方向に延伸するように形成される。PDP2で発生する熱の分布にはバラツキがあり、中央部分が最も発熱量が大きい。また、上下方向の温度分布では、上側の方が下側よりも温度が高くなる。
本実施の形態1では、空間4bを上下方向に延伸するように形成することにより、冷却ファン11から送風される空気が低温の下側領域とこれより高温の上側領域を通過することとなるので、PDP2の面内温度分布のバラツキを抑制することができる。したがって、PDP2が局所的に高温となることを抑制し、PDP2の発光特性の異常を抑制することができる。
また、仕切板4aを熱伝導性が良好なアルミニウムなどの材料で形成することにより、仕切板4aが放熱フィンとして機能する。このため、空間4bに導入された空気とシャーシ部材4との接触面積が増加することにより、熱交換を効率的に行うことができる。つまり、PDP2で発生した熱を効率的に空気に伝達して排出することにより、放熱特性を向上させることができる。
仕切板4aの配置間隔は、空気を流す際の圧力抵抗である静圧と、シャーシ部材4の強度を考慮して決定することが好ましい。つまり、仕切板4aの配置間隔を広げると、空間4bの断面積が大きくなる。このため、空間4bに空気を流す際の静圧は小さくなる(空気が流れ易くなる)が、シャーシ部材4の強度は低下する。一方、仕切板4aの配置間隔を狭くすると、空間4bの断面積が小さくなるので、シャーシ部材4の強度は向上するが、空気を流す際の静圧は大きくなる。したがって、PDP装置1(図1参照)に要求される放熱性の程度と、シャーシ部材4に要求される強度に応じて決定することが好ましい。
また、仕切板4aの配置間隔は必ずしも一定間隔でなくても良い。図4に示すように上下方向に延伸する複数の空間4bを並べて配置する場合、配置箇所によって空気の流れ易さが異なることがある。例えば、冷却ファン11(図1参照)からの距離が遠くなる程空気が流れ難くなる場合がある。この場合には、冷却ファン11からの距離が遠い位置に配置される仕切板4aの配置ピッチは冷却ファン11の距離が近い位置に配置される仕切板4aの配置ピッチよりも広くすることが好ましい。これにより、全ての空間4bにおいて流れる空気の量を一様にすることができる。
また、図4に示すように、排気管5は中空構造の管であり、空間4bは排気管5の内部に形成された空間5aに接続されている。排気管5は、シャーシ部材4の上面および側面を囲むようにコの字型に配置されている。つまり、シャーシ部材4が成す四辺形のうち、両側面を含む3辺を囲むように配置されている。
また、排気管5には上面側に配置される排気孔(第1排気孔)5bと両側面側に配置される排気孔(第2排気孔)5cとが形成され、排気孔5b、5cはそれぞれシャーシ部材4と反対方向(すなわち、排気管5の外側の面)に形成されている。また、図1に示す背面カバー10に形成される排気口12は、背面カバー10の少なくとも上面および側面にそれぞれ形成され、図4に示す排気孔5b、5cの近傍にそれぞれ形成されている。
シャーシ部材4の空間4bは排気管5内の空間5aを介して排気管5に形成された排気孔5b、5cに接続されている。このため、空間4bを通過することにより熱せられた熱交換後の空気は図1に示す背面カバー10の内部に直ちに放出されず、背面カバー10の上面および側面に形成された排気口12の近傍まで排気管5の空間5aに沿って誘導される。また、排気孔5b、5cはそれぞれ背面カバー10の排気口12が配置される方向に形成される。したがって、熱交換後の空気は背面カバー10の内部で滞留することなく、背面カバー10の外部に放出される。
背面カバー10の上面および側面に形成する排気口12は、排気管5に形成された排気孔5b、5cとそれぞれ対向する位置に形成することが好ましい。排気孔5b、5cから排出された空気を直ちに背面カバー10の外部に排出するためである。また、排気口12はスリット状あるいはドット状に形成することが好ましい。埃や塵の浸入を抑制するためである。
また、図4では、シャーシ部材4と排気管5とが一体構造で構成される例について示しているが、それぞれ独立の部材として構成し、それぞれの開口部を接続する構成としても良い。ただし、この場合、空間4bと排気管5の空間5aの接続部に隙間が生じないように接続することが好ましい。隙間から熱交換後の空気が漏れて背面カバー10の内部に滞留するのを防止するためである。
ここで、排気管5をシャーシ部材4の上側のみに形成し、熱交換後の空気を排気孔5bのみで排出しようとする場合、空気の流量と排気スペースの関係によっては、十分に排気しきれない場合がある。この場合、一部の熱が背面カバー10の内部に滞留することとなる。
そこで、本実施の形態1では排気管5をシャーシ部材4の上面側のみではなく、両側面側にも配置した。これにより、熱交換後の空気を排気するためのスペースを拡大することができるので、熱の対流を防止することができる。
また、本実施の形態1では、図4に示すように上面に形成される排気孔5bの開口面積を側面に形成される排気孔5cの開口面積よりも小さくしている。このため、熱交換後の空気は、全てが排気孔5bから排出される訳ではなく、確実に排気孔5cまで誘導することができる。
また、空間4bの断面積や排気管5の空間5aの断面積について空気の流れ方向に沿って徐々に大きくするような構成としてもよい。これにより、熱交換後の空気を排気孔5cまで確実に誘導することができる。
前述のように、例えば、図1に示すPDP装置1を壁掛け型の態様で用いる場合、背面カバー10の背面側からの吸排気の効率が著しく低下する。しかし、本実施の形態1によれば、背面カバー10の上面および側面に十分な排気スペースを確保することができるので、吸排気の効率低下を抑制することができる。すなわち、放熱性を向上させることができる。
したがって、本実施の形態1によれば、例えば、背面カバー10の背面側に吸排気用の開口部を設けない構成とした場合であっても、十分な放熱性を得ることができる。また、背面カバー10の背面側を密閉することにより、空気の流路を容易に制御することができる。もちろん、背面カバー10の背面側に開口部を形成しても良い。この場合、該開口部は、補助的な吸排気手段として機能することとなる。
また、図1では、冷却ファン11を1個示しているが、冷却ファン11の数は1個に限定されない。PDP装置1の幅方向の長さに応じて、適宜複数の冷却ファン11を取り付けても良い。なお、冷却ファン11を1個とする場合には、冷却ファンにより送風される空気が、全ての空間4b(図4参照)に行き渡るように、図4に示す開口部4cの下側に空気を分配するための配管を配置することが好ましい。この空気を分配するための配管の構造は、例えば、図4に示すシャーシ部材4の上面側に設置される排気管5と同様な構造とし、冷却ファン11と対向する位置に開口部を形成すれば良い。
ところで、本実施の形態1では、主にPDP2から発生する熱の放熱方法について説明したが、PDP装置1の熱源としては、PDP2の他に回路部3aもある。しかし、回路部3aは、図1に示すように背面カバー10の内部の空間に露出した状態で配置されている。このため、PDP2から発生する熱の放熱と比較すると、空気の通気経路が確保し易いので、比較的放熱し易い。
本実施の形態1の場合で説明すると、図1に示すように、冷却ファン11はシャーシ部材4および回路基板3の下面と対向する位置に配置されている。このため、冷却ファン11が駆動する際に送風される空気は、その全てが、シャーシ部材4内部の空間4bに送り込まれる訳ではなく、一部は回路基板3の周囲に送られる。
回路基板3の周囲に送られた空気は回路部3aから発せられる熱を熱交換により奪いながら更に上方に進み、背面カバー10の上面側に設けられた排気口12から外部に排出される。また、回路基板3あるいは回路部3aに当たって流れ方向が変わった一部の空気が、背面カバー10の側面に設けられた排気口から外部に排出される場合もある。
本実施の形態1では、PDP2からの発熱の大部分はシャーシ部材4の空間4b、排気管5の空間5a(図4参照)および排気孔5b、5c(図4参照)を経由して排出される。このため、シャーシ部材4の内部に通気経路を有しない場合と比較するとシャーシ部材4の背面側の熱量は小さくなる。したがって、回路部3aからの発熱も十分に放熱することができる。
(実施の形態2)
図6は本実施の形態2のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の要部断面図、図7は図6に示すPDPとシャーシ部材の全体構造を示す斜視図、図8は図6に示すシャーシ部材および排気管の全体構造を示す斜視図である。
前記実施の形態1で説明したPDP装置1と本実施の形態2のPDP装置20との相違点は、排気管5およびフレキシブル配線板6の配置位置である。
前記実施の形態1では、シャーシ部材4の両側面と上面を囲むようにコの字型に排気管5を配置した。一方、本実施の形態2では排気管5は、シャーシ部材4の両側面と下面を囲むようにコの字型に配置している。またPDP2の下側にはフレキシブル配線板6は配置されておらず、代わりにPDP2の上側に配置されている。つまり、図6に示すPDP装置20は図1に示すPDP装置1と比較すると、シャーシ部材4、排気管5およびフレキシブル配線板6の上下を反転させた構造となっている。
なお、フレキシブル配線板6のレイアウトは、PDP2に形成する電極端子のレイアウトを変更すればよい(例えば、図7に示すPDP2の背面板2bの上側に電極端子を形成する)ので、容易に変更することができる。
本実施の形態2のPDP装置20が有する放熱機構は、PDP装置20の上面側から吸気し、下面および側面から排気する点、およびシャーシ部材の内部の空間4bを流れる空気の流れ方向が上から下方向になる点を除き前記実施の形態1で説明したPDP装置1と同様である。
前述の通り、PDP2の上下方向の温度分布では、上側の温度の方が下側の温度よりも高くなる。本実施の形態2によれば、空気を上から下方向に流すことになるので、外部から取り込んだ空気を比較的温度の高い上側から下側方向に強制的に送ることとなる。つまり、強制的に送られる空気を介して、温度の高い上側から下側に熱伝達がなされる。このため、PDP装置20は前記実施の形態1で説明した効果に加えて、PDP2全体の温度をより一様に揃えることができる。また、PDP2全体の温度を一様に揃えることにより、放熱効率を向上させることができる。
(実施の形態3)
図9は本実施の形態3のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の要部断面図、図10は図9に示すPDPとシャーシ部材の全体構造を示す斜視図、図11は図9に示すシャーシ部材および排気管の全体構造を示す斜視図である。
前記実施の形態1で説明したPDP装置1と本実施の形態3のPDP装置21との相違点は、フレキシブル配線板6の配置位置、および排気管5とシャーシ部材4の接続部の構造である。
本実施の形態3のPDP装置21(図9参照)は、図10に示すようにフレキシブル配線板6がPDP2の上側、下側、および両側面側にそれぞれ配置されている。このようにフレキシブル配線板6を上側および下側に配置することにより、隣り合うフレキシブル配線板6の配置ピッチを前記実施の形態1、2で説明したPDP装置1、20と比較して広げることができる。このため、図9に示す冷却ファン11を駆動させて空気を開口部4cから送り込む際の障害物を減らすことができるので、送風効率が向上する。つまり放熱効率を向上させることができる。
ここで、排気管5が配置されるシャーシ部材4の上面側にもフレキシブル配線板6を配置する場合、シャーシ部材4と排気管5との接続部の構造として前記実施の形態1で説明した図4に示す構造を適用すると、フレキシブル配線板6は、排気管5の外側を回して接続することとなる。しかし、この場合、排気管5に形成された排気孔5bからの空気がフレキシブル配線板6に当たって排気効率が低下する懸念がある。
そこで、本実施の形態3では、図11に示すようにシャーシ部材4と排気管5との接続部にシャーシ部材4を厚さ方向に貫通する貫通孔4dを形成し、図10に示すようにこの貫通孔4dにフレキシブル配線板6を通す構造とした。これにより、排気管5をフレキシブル配線板6よりも外側に配置することができるので、排気効率の低下を抑制することができる。
つまり、本実施の形態3によれば、排気効率の低下を抑制しつつ送風効率を向上させることができるので、結果として前記実施の形態1で説明した効果に加えてさらに放熱性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、実施の形態3では、シャーシ部材4の上側に排気管5を配置する構成について説明したが、これに実施の形態2で説明した技術を組み合わせて、排気管5をシャーシ部材4の下面側に配置しても良い。この場合、PDP2全体の温度をより一様に揃えることができる。
本発明は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等のディスプレイ装置、平面型のテレビジョン、あるいは、広告や情報等を表示するための装置として利用されるプラズマディスプレイ装置に対して幅広く適用することができる。
本発明の実施の形態1であるプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の要部断面図である。 図1に示すPDPとシャーシ部材の全体構造を示す斜視図である。 図2に示すA−A線に沿った断面図である。 図1に示すシャーシ部材および排気管の全体構造を示す斜視図である。 図4に示すシャーシ部材の一部を内部構造が見えるように拡大した要部拡大斜視図である。 本発明の実施の形態2であるプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の要部断面図である。 図6に示すPDPとシャーシ部材の全体構造を示す斜視図である。 図6に示すシャーシ部材および排気管の全体構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3であるプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の要部断面図である。 図9に示すPDPとシャーシ部材の全体構造を示す斜視図である。 図9に示すシャーシ部材および排気管の全体構造を示す斜視図である。
符号の説明
1、20、21 PDP装置(プラズマディスプレイ装置)
2 PDP(プラズマディスプレイパネル)
2a 前面板
2b 背面板
3 回路基板
3a 回路部
4 シャーシ部材
4a 仕切板
4b 空間(通気経路)
4c 開口部
4d 貫通孔
5 排気管
5a 空間
5b 排気孔(第1排気孔)
5c 排気孔(第2排気孔)
6 フレキシブル配線板
7 ネジ
8 熱伝導性シート
10 背面カバー(カバー部材)
11 冷却ファン
12 排気口
13 前面カバー
14 吸気口

Claims (5)

  1. プラズマディスプレイパネルと、
    前記プラズマディスプレイパネルの表示面の反対側に位置する背面側に配置され、前記プラズマディスプレイパネルに電気的に接続される回路基板と、
    前記プラズマディスプレイパネルと前記回路基板との間に配置され、前記プラズマディスプレイパネルを支持するシャーシ部材と、
    前記シャーシ部材の外縁よりも外側に配置され、前記シャーシ部材と反対方向に複数の排気孔が形成された排気管と、
    冷却ファンとを有し、
    前記シャーシ部材は、内部に中空空間を有し、前記中空空間は複数の仕切板で区画される複数の通気経路を構成し、前記複数の通気経路は前記排気管に接続され、
    前記冷却ファンを動作させると、前記複数の通気経路に強制的に空気が送り込まれ、前記排気管に形成された複数の排気孔から前記空気が排出されることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置において、
    前記複数の通気経路は、前記プラズマディスプレイパネルの背面に沿って上下方向に延伸するようにそれぞれ形成され、前記排気管は、前記シャーシ部材が成す四辺形のうち、両側面を含む3辺を囲むように配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  3. 請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置において、
    前記排気管は、前記シャーシ部材が成す四辺形のうち、上面および両側面を囲むように配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  4. 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置において、
    前記排気管は、前記プラズマディスプレイパネルの外周に形成された電極端子と、前記回路基板とを電気的に接続する帯状のフレキシブル配線板よりも外側に配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  5. 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置において、
    前記プラズマディスプレイ装置は、前記プラズマディスプレイパネルの背面、前記シャーシ部材、前記排気管、および前記冷却ファンを覆うカバー部材を有し、前記カバー部材の側面には、前記排気管の前記複数の排気孔と対向する位置に排気口が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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