JP2007171082A - 電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局 - Google Patents

電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局 Download PDF

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Abstract

【課題】情報量一定という条件下で、IGP(電離層グリッドポイント)の電離層遅延量の補正情報の送信方法を変更し、GPS測位精度を向上させることを可能とする。
【解決手段】5分ごとの所定時間間隔よりも長い時間間隔で、緯度5度×経度5度の所定間隔よりも狭い間隔で配置された各IGPの電離層遅延量の補正情報を、地上局40のIGP電離層遅延量補正情報送信部40aから静止衛星20経由で放送し、移動局41において、受信されたIGPの電離層遅延量の補正情報に基づいて、移動局41の電離層遅延量補正情報算出部41aにて、当該移動局41における電離層遅延量の補正情報を算出して、GPS測位情報を補正する。ここで、IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも(例えば、1/2の)狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも(例えば、2倍)長くする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局に関し、特に、SBAS(Satellite−Based Augmentation System:衛星設置増強システム)等におけるGPS測位信号の補正技術に好適に適用することができる。
近年、ユーザの移動局の位置を測位する際に用いられる、GPS(Global Positioning System)やGLONASS(Global Navigation Satellite System)などの測位システムにおける測位精度の向上を図るために、SBAS(Satellite−Based Augmentation System)が導入されるようになってきている。SBASとは、特許文献1に示す特開2004−37212号公報「ディファレンシャル測位装置」にも記載されているように、地上に配備した監視局で得たGPS観測データを基にして、ディファレンシャル測位のための誤差補正情報をSBAS地上局において生成して放送するための静止衛星を増強するシステムのことであり、GPS信号を用いた測位精度の向上を図るために必要とされる誤差補正情報を、SBAS地上局から、増強された静止衛星(SBAS衛星)経由で、ユーザ側の移動局へ通知するシステムである。
その誤差補正情報の中には、GPS測位精度へ最も影響を与える電離層遅延量の補正情報がある。これは、電離層の彼方にあるGPS衛星からユーザの移動局までのGPS信号の伝搬は、その伝搬経路上に介在する電離層のGPS信号の荷電粒子による影響を大きく受けてしまうためである。
このため、静止衛星経由で放送される電離層遅延量の補正情報には、緯度および経度において、通常、5度間隔ごとの位置、すなわち、5度×5度のIGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)の各仮想的な位置における電離層の垂直遅延量と垂直遅延量推定誤差とが含まれており、最低、5分間隔毎に放送されるように設定されている。なお、このIGPとは、RTCA−D0229Bにて規定された所定の緯度経度間隔で配置された仮想的な格子のことであり、北緯55度〜南緯55度の地域では、緯度経度ともに5度間隔で、それ以外の地域即ち南北両極近傍の地域では、もっと大きな緯度経度間隔で、配置されるようにしている。
特開2004−37212号公報(第4−6頁)
現在のSBASにおいては、IGPのグリッド間隔は、前述したように、最低でも緯度および経度が5度ずつとされるものであるが、静止衛星から電離層遅延量の補正情報として放送されるIGPのこのグリッド間隔を、より狭い間隔にすれば、GPS測位精度を向上させることができる。しかし、狭い間隔にすれば、電離層遅延量の補正情報の情報量が大きくなってしまうという問題である。
そこで、本発明の目的は、静止衛星経由でユーザ側の移動局へ通知される電離層遅延量の補正情報を、一定以下の情報量に抑えるという条件下において、より高精度の情報として送信することができる送信方法を提供することにより、ユーザ側の移動局におけるGPS測位精度を向上させることを可能とする電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明による電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局からの情報を用いて、GPS測位情報を補正する電離層遅延補正方法において、前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも狭い間隔に配置して、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くする電離層遅延補正方法。
(2)前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くする上記(1)の電離層遅延補正方法。
(3)前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くする上記(2)の電離層遅延補正方法。
(4)あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局からの情報を、静止衛星経由で、移動局において受信して、当該移動局のGPS測位情報を補正する電離層遅延補正システムにおいて、前記地上局は、前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも狭い間隔に配置して、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くするとともに、前記移動局は、前記所定時間間隔よりも長い時間間隔で放送されてくる各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を受信して、前記IGPの空間的な配置位置が前記所定間隔よりも狭い間隔に配置されている各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を用いて、当該移動局のGPS測位情報を補正する電離層遅延補正システム。
(5)前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くする上記(4)の電離層遅延補正システム。
(6)前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くする上記(5)の電離層遅延補正システム。
(7)あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局において、前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも狭い間隔に配置して、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くする地上局。
(8)前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くする上記(7)の地上局。
(9)前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くする上記(8)の地上局。
(10)あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局からの情報を、静止衛星経由で、受信して、GPS測位情報を補正する移動局において、前記所定時間間隔よりも長い時間間隔で前記地上局から放送されてくる各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を受信して、前記IGPの空間的な配置位置が前記所定間隔よりも狭い間隔に配置されている各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を用いて、GPS測位情報を補正する移動局。
(11)前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔が、前記所定時間間隔よりも長くされている上記(10)の移動局。
(12)前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くされている上記(11)の移動局。
本発明の電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局によれば、次のような効果を奏することができる。すなわち、静止衛星(SBAS衛星)経由で送受信される情報量を一定以下に抑えるという条件下において、SBASシステムにおいてSBAS衛星経由の電離層遅延量の補正情報を利用したGPS測位精度を更に向上させることが可能になるという効果が得られる。
その理由は、電離層の時間的な変化が空間的な変化よりも小さいことを利用して、従来、静止衛星を経由して放送していた、緯度および経度に対して5度×5度のIGPにおける電離層遅延量の補正情報を、空間的により狭い間隔(例えば、(1/2)の間隔とした2.5度×2.5度間隔)のIGPにおける電離層遅延量の補正情報とするとともに、従来の所定時間間隔の5分単位ではなく、より長い時間間隔(例えば、10分単位)で放送するようにしているためである。
例えば、電離層の時間的な変化がGPS信号の伝搬への影響として現れない範囲内で、5度×5度間隔の各IGPの電離層遅延量の補正情報を有するIGPグループとして、2つ以上の複数のIGPグループを用意し、各IGPグループ間の配置位置を、5度間隔からさらに細かく分割した位置にずらすようにして配置することとして、各IGPグループを単位として、各IGPグループに属する各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を、まとめて、5分間隔で放送するようにして、各IGPそれぞれにおける電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、5分間隔よりも拡大させることにより、静止衛星(SBAS衛星)経由の情報量の増加を抑えつつ、GPS測位精度の向上を図ることを可能としている。
以下、本発明による電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
図1は、本発明による電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局におけるIGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)の空間的配置および放送間隔の一例を説明するための概念図である。また、図2は、本発明による電離層遅延補正システムの一構成例を示すシステム構成図であり、地上局、移動局、および、GPS衛星、監視局、静止衛星、通信ネットワークシステムからなり、図1に示すような電離層遅延量の補正情報の送受信方法を実現する一例として示している。
図1の概念図に示すように、5分毎に電離層遅延量の補正情報を放送するIGPグループとして、IGP#1とIGP#2との2つのIGPグループを用意し、双方の空間的な位相を、緯度および経度について、2.5度ずつずらして配置し、5分の時間毎に、各IGPグループを単位として、交互に、電離層遅延量の補正情報を放送するように構成している。このような構成を採用する理由は、次の通りである。
地上の移動局で受信するGPS信号は、電離層よりも上空に位置するGPS衛星から電離層を貫いて到来してくるものであり、電離層の状態は、場所(緯度・経度)ごとに異なり、GPS信号が電離層を貫く点、すなわち、IPP(Ionospheric Pierce Point)の緯度・経度により、GPS信号に現れる実際の電離層遅延量は、異なる量となっている。したがって、実際に現在位置を正確に取得したい移動局の位置における電離層遅延量を精度良く近似させるためには、IGPの位置も細分化する方が望ましい。
しかし、IGPの位置を細分化して、IGPそれぞれの位置における電離層遅延量の補正情報を放送すると、前述したように、IGPの個数に比例して、静止衛星(SBAS衛星)経由で放送される電離層遅延量の補正情報の情報量が大きくなり、好ましくない。一方、IGPそれぞれの位置における電離層の状態の時間的な経過による変化は、数十分程度では、IGPそれぞれの空間的な場所(緯度・経度)の違いによる変化に比して、圧倒的に少ないものであり、各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を、長い間隔で送信するようにしても、精度の劣化は少ない。
したがって、本発明の一例を示す本実施例においては、5分毎に放送するIGPグループとして、IGP#1 とIGP#2との2つのIGPグループを用意し、IGPグループ双方の空間的な位相を、緯度および経度について、2.5度ずつずらして配置して、それぞれのIGPグループを5分の時間間隔ごとに、交互に、言い換えると、1つのIGPグループについては、(IGPグループ数に応じて)2倍に拡大した10分の時間間隔ごとに、電離層遅延量の補正情報を放送するように構成している。
なお、本実施例では、あらかじめ定められた所定時間間隔である5分ごとに放送するIGPグループの個数を、互いに2.5度ずつ緯度および経度をずらして配置した2つのIGPのグループとしたが、本発明は斯かる場合のみに限るものではない。電離層の状態の時間的な経過による変化がGPS信号の伝搬への影響として現れない範囲内で、5分ごとに放送するIGPグループとして2つ以上の複数のIGPグループを用意し、それぞれのIGPグループに属するIGPの空間的な位置を、そのIGPグループ数に応じて緯度および経度をずらすように分割した配置位置として、更なる測位精度の向上を図るようにしてもよい。このように、2つ以上のIGPグループに分割した場合、各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔は、前記所定時間間隔の5分ごとよりも、長い時間間隔、例えば、IGPグループ数に応じて拡大した時間間隔とすることにより、静止衛星(SBAS衛星)経由の情報量を増加させることなく、GPS測位精度の向上を図ることができる。
図1の概念図について更に説明すると、次の通りである。図1に示すように、IGPグループとして2つ用意されているIGP#1とIGP#2との空間的な配置は、緯度および経度が、5度を(1/2)にした2.5度ずつ、ずれた位置関係とされており、一方、IGP#1とIGP#2とのそれぞれのIGPグループの放送時間間隔は、5分間隔で、交互に放送されていくという時間的な関係とされている。
例えば、図1において、記号▲で示すAの位置における電離層遅延量の補正情報を求めたい場合について、以下に説明する。ここで、記号▲で示すAの位置に最も近接する四角形の頂点の位置にある4つのIGPとして、記号●で示すIGP#1においては、グリッドポイント5、6、8、9が選択され、一方、記号○で示すIGP#2においては、グリッドポイント5a、6a、8a、9aが選択されるものとし、これら選択されたいずれのグリッドポイントにおける電離層遅延量の補正情報も有効な情報として利用することが可能な状態にあるものとする。
ここで、例えば、時刻0:00で、記号●で示すIGP#1のグリッドポイント1、2、3、…、4、5、6、…、7、8、9、…の各IGPにおける電離層遅延量の補正情報が放送されると、5分後の次の時刻0:05には、記号○で示すIGP#2のグリッドポイント1a、2a、3a、…、4a、5a、6a、…、7a、8a、9a、…の各IGPにおける電離層遅延量の補正情報が放送される。そして、更に5分後の次の時刻0:10には、再び、記号●で示すIGP#1に戻って、IGP#1に属する各グリッドポイントにおける電離層遅延量の補正情報が放送され、その次の時刻0:15には、再び、記号○で示すIGP#2に移って、IGP#2に属する各グリッドポイントにおける電離層遅延量の補正情報が放送される。このように、IGP#1とIGP#2との2つのIGPグループに関する情報を、5分間隔で交互に放送する動作が繰り返される。
一方、記号▲で示すAの位置に居る移動局では、前述のように、静止衛星(SBAS衛星)経由でIGPグループごとに5分間隔で順次放送されてくる各IGPの電離層遅延量の補正情報の中から、IGP#1、IGP#2それぞれのIGPグループについて、記号▲で示すAの地点に最も近接する四角形の各頂点に位置する4つのIGPを、それぞれ選択して、すなわち、IGP#1のグループでは、グリッドポイント5、6、8、9を、IGP#2のグループでは、グリッドポイント5a、6a、8a、9aを、それぞれ選択して、それぞれの位置のIGPにおける電離層遅延量の補正情報を抽出する。
このようにして抽出された各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を用いて、補間演算を行うことにより、記号▲で示すAの位置における電離層遅延量の補正情報を、静止衛星(SBAS衛星)経由で送受信される情報量を増加させることなく、より精度良く算出することができ、GPS測位情報を精度良く補正することができる。
次に、図1で説明した概念を実現する電離層遅延補正システムの一構成例について、図2を用いて説明する。
図2に示す電離層遅延補正システム100において、符号11〜14は、GPS衛星、符号41、42、…は、自らの測位情報を算出する移動局である。符号31、32、…は、GPS衛星11〜14から受信したGPS測位用信号の誤差補正データとともに、電離層遅延量の補正情報を求める監視局である。符号40は、各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を求めるSBAS地上局であり、監視局31、32、…とは有線および/または無線のネットワーク通信システム50を介して接続されている。符号20は、SBAS地上局からのIGPの電離層遅延量の補正情報を放送するSBAS衛星(静止衛星)である。
このSBAS地上局40は、ネットワーク通信システム50を介して受信される監視局31、32、…からの電離層遅延量の補正情報に基づいて、各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を求めて、SBAS衛星20に対してアップロードする。SBAS衛星20は、広範囲に亘って、各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を放送する。移動局41、42、…は、SBAS衛星20からの各IGPにおける電離層遅延量の補正情報を受信するとともに、GPS衛星11〜14からGPS測位用信号を受信してディファレンシャルGPS測位を行うことにより、自移動局に関する測位情報を算出する。
ここで、SBAS地上局40は、IGP電離層遅延量補正情報送信部40aを備えており、IGP電離層遅延量補正情報送信部40aは、ネットワーク通信システム50を介して、各監視局31、32、…から受信した電離層遅延量の補正情報に基づいて、2つ以上の複数に分割されたIGPグループそれぞれに属している各IGP、例えば、図1に例示したように、IGP#1、IGP#2の2つのIGPグループそれぞれに属している各IGPの位置における電離層遅延量の補正情報を算出して、SBAS衛星20に対して、各IGPグループについて5分間隔で順番にアップロードするものである。
一方、移動局41、42、…それぞれには、電離層遅延量補正情報算出部41a、42a、…を備えており、電離層遅延量補正情報算出部41a、42a、…は、SBAS衛星20経由で、SBAS地上局40から5分間隔でIGPグループを単位として順番に放送されてくるIGPグループそれぞれに属する各IGPの電離層遅延量の補正情報に基づいて、例えば、図1に例示したように、IGP#1、IGP#2の2つのIGPグループそれぞれに属する各IGPの電離層遅延量の補正情報に基づいて、自移動局におけるGPS測位情報を補正するための電離層遅延量の補正情報を求めるものである。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
本発明による電離層遅延補正方法、電離層遅延補正システム、地上局および移動局におけるIGPの空間的配置および放送間隔の一例を説明するための概念図である。 本発明による電離層遅延補正システムの一構成例を示すシステム構成図である。
符号の説明
11〜14 GPS衛星
20 SBAS衛星(静止衛星)
31、32、… 監視局
40 SBAS地上局
40a IGP電離層遅延量補正情報送信部
41、42、… 移動局
41a、42a、… 電離層遅延量補正情報算出部
50 ネットワーク通信システム
100 電離層遅延補正システム

Claims (12)

  1. あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局からの情報を用いて、GPS測位情報を補正する電離層遅延補正方法において、前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも狭い間隔に配置して、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする電離層遅延補正方法。
  2. 前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする請求項1に記載の電離層遅延補正方法。
  3. 前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くすることを特徴とする請求項2に記載の電離層遅延補正方法。
  4. あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局からの情報を、静止衛星経由で、移動局において受信して、当該移動局のGPS測位情報を補正する電離層遅延補正システムにおいて、前記地上局は、前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも狭い間隔に配置して、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くするとともに、前記移動局は、前記所定時間間隔よりも長い時間間隔で放送されてくる各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を受信して、前記IGPの空間的な配置位置が前記所定間隔よりも狭い間隔に配置されている各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を用いて、当該移動局のGPS測位情報を補正することを特徴とする電離層遅延補正システム。
  5. 前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする請求項4に記載の電離層遅延補正システム。
  6. 前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くすることを特徴とする請求項5に記載の電離層遅延補正システム。
  7. あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局において、前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔よりも狭い間隔に配置して、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする地上局。
  8. 前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔を、前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする請求項7に記載の地上局。
  9. 前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くすることを特徴とする請求項8に記載の地上局。
  10. あらかじめ定められた所定間隔で配置された各IGP(Ionospheric Grid Point:電離層グリッドポイント)における電離層遅延量の補正情報を、あらかじめ定められた所定時間間隔ごとに放送する地上局からの情報を、静止衛星経由で、受信して、GPS測位情報を補正する移動局において、前記所定時間間隔よりも長い時間間隔で前記地上局から放送されてくる各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を受信して、前記IGPの空間的な配置位置が前記所定間隔よりも狭い間隔に配置されている各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を用いて、GPS測位情報を補正することを特徴とする移動局。
  11. 前記IGPの空間的な配置位置を狭い間隔とした割合に応じて、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記時間間隔が、前記所定時間間隔よりも長くされていることを特徴とする請求項10に記載の移動局。
  12. 前記IGPの空間的な配置位置を前記所定間隔の(1/2)に狭くし、各IGPにおける前記電離層遅延量の補正情報を放送する前記所定時間間隔を2倍に長くされていることを特徴とする請求項11に記載の移動局。
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