JP2007170732A - 湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム - Google Patents

湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】湿式空調空気浄化装置への循環水の供給を維持しながら、主タンクの水の入れ替えなどのために、主タンクとは別個に予備タンクの機能を有する蓄水部を設けた湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システムを提供する。
【解決手段】主タンク6から湿式空調空気浄化装置Bを通って主タンクへ戻る主循環水路4と、少なくとも主タンク6に給排水をするための主給水手段8及び主排水手段10と、主循環水路4のうち主タンク6上流寄りの分岐点Pと主タンク下流寄りの合流点Qとの間に設けたバイパス流路16とを有し、このバイパス流路16の合流点Qから湿式空調空気浄化装置Bを通って分岐点Pへ至る主循環水路部分を共通流路18として、この共通流路と上記バイパス流路とで補助循環水路14を形成し、この補助循環水路14の一部を、上記主タンク6よりも小容積の蓄水部22とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム、特に動物飼育室や食品倉庫などの空調に用いられる循環水の水質維持に適したシステムに関する。
製薬会社の動物飼育施設などでは、アンモニアやメチルメルカプタンなどによる動物臭が発生し、同様に食品倉庫でも素材の臭い(魚臭・果実臭など)が生ずる。更に、外気を飼育室等に導入するときには、二酸化硫黄や窒化酸化物などの大気汚染物質が流入する可能性がある。こうした物質を除去するため、外気処理空調機や循環空気処理空調機において、可溶性ガス除去用水を空中に噴霧するエアワッシャーを導入することが行われている(特許文献1及び特許文献2)。
特開平11−173600号 特開2002−081691号
特許文献1及び特許文献2の如く外気処理調和機にエアワッシャーを組み込んだ場合において、水量削減のために噴霧水を回収して循環する構成を採ったときには、循環水にガスが溶解して濃縮されるので、その水を再び噴霧したときに、その噴霧粒子が空気通路の下流側に飛散し、空気の浄化性能が低下するという問題点がある。
又、エアワッシャーを循環空気処理調和機に組み込んだ場合でも、噴霧水を循環させると、溶解した臭気成分が濃縮されて脱臭効果が低下する。このため、循環水は一定量を排水し、蒸発した水量を含めて補給水を循環系に設置したタンクに入れる。しかしながら、これではガスを溶解した水と清浄な水とが混合してしまい、水質維持の効率が悪い。
そこで本発明は、湿式空調空気浄化装置への循環水の供給を維持しながら、循環系の主タンクから送水を水の入れ替えなどのために一時停止できるようにするために、主タンクとは別個に予備タンクの機能を有する蓄水部を設けた湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システムを提供することを目的とする。
第1の手段は、
主タンク6から湿式空調空気浄化装置Bを通って主タンクへ戻る主循環水路4と、
少なくとも主タンク6に給排水をするための主給水手段8及び主排水手段10と、
主循環水路4のうち主タンク6上流寄りの分岐点Pと主タンク下流寄りの合流点Qとの間に設けたバイパス流路16とを有し、
このバイパス流路16の合流点Qから湿式空調空気浄化装置Bを通って分岐点Pへ至る主循環水路部分を共通流路18として、この共通流路と上記バイパス流路とで補助循環水路14を形成し、
この補助循環水路14の一部を、上記主タンク6よりも小容積の蓄水部22として、その蓄水部の上流側に蓄水部への送水用の補助給水手段28を設け、
かつこれら主循環水路4及び補助循環水路14を流路切替弁v〜vで切り替え可能に設けている。
本手段では、主タンクからの送水を停止すると同時に、湿式空調空気浄化装置に対する循環水の供給を行うことができるように蓄水部付きの予備循環水路を設けている。こうすることで、主タンク内の水を入れ替えたり、或いは主タンク内に繁殖した藻などを除去することができる。
「蓄水部」は、主タンクからの送水の停止時間中、主タンクに代えて循環水を湿式空調空気浄化装置に提供するためのものである。蓄水部の容量は、省スペースの要請から主タンクの容量よりは小さいものとし、かつ主タンクの停止時間中、清浄な水を循環供給できる程度に大きいことが望ましい。本発明は、このように比較的小容量の蓄水部で大きな浄化作用を達成する手段を提供するものである。この点に関しては後述する。蓄水部の形状としては、タンク室内に主タンクとともに床置きするタンク型、室内の空所(例えば主タンク上方)に設置する容器型、送水管を兼ねる管路型など様々な形態が考えられる。この管路型では、補助循環水路を構成する管路の一部又は全部を、配管径を太くし、或いは配管長を長くすることで必要な蓄水量を確保するようにすれば良い。
また、主給水手段は主循環水路に対する給水手段であり、また、補助給水手段は補助循環水路に対する給水手段である。これら両給水手段は全く別個の管路として形成しても良く、後述の図示例の如く一つの管路から二股に分かれて、共通水路を除く主循環水路部分及び補助水路部分にそれぞれ給水するようにしても良い。更に主循環水路及び補助循環水路の共通水路に対して給水する一つの管路を両給水手段として兼用しても良い。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ上記蓄水部22の容量は、主タンク6内の全水量を入れ替える間に、臭気物質について設定した標準負荷量を処理させたときに、補助循環水路14内の臭気物質の濃度が限界値を超えないように設計している。
本手段では、主タンク内の水を入れ替えるときに必要となる蓄水部の容量について言及している。その容量が大きいほど多量の臭気物質を溶解させる能力がある。蓄水部の容量は次の要素によって決定される。
(1)臭気物質の標準負荷量(M)。この標準負荷量は、空調対象エリア(例えば動物飼育施設)毎に設定される。この設定値は、負荷の予想値又は空調エリアでの目標値として定めることができる。これらに関しては後述する。
(2)主タンクの全水量を入れ替えるのに要する作業時間(T)。この作業時間は、主給水手段及び主排水手段の給排水能力をフルに発揮したときの最小時間とすることが望ましい。
(3)循環水路内での臭気物質濃度の限界値(c)。アンモニアの場合には、その限界値は5mg/Lとすることができる。
具体的には、臭気物質が循環水に溶解する割合をαとすると、単位時間当たりの臭気物質の溶解量はα×Mであるから、(α×M×T)/V<cを満たすようにVを設計すれば良い。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ上記流路切替弁を操作する制御部40を設け、この制御部40は、少なくとも、湿式空調空気浄化装置Bに対して、主循環水路4を介して給水する通常運転モードと、補助循環水路14を介して給水する補助運転モードとを繰り返すように構成している。
この構成により、常に循環水を供給し続けながら、タンク内の水質を維持できる。各モード間の切換えは、例えば主タンク内の臭気物質の濃度が限界濃度に達したことを濃度センサで、また主タンク内の水の入れ替えが完了したことを水位センサでそれぞれ検出して次のモードに移行しても良い。また、各過程に要する時間を予め計算しておき、時間がきたら、次のモードに移行するようにしても良い。また、通常運転モードと補助運転モードとの間に蓄水部内の水を置換するモードを介在させてもよい。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ上記制御部40は、湿式空調空気浄化装置Bでの臭気物質の負荷量が上記標準負荷量よりも多いときには、上記通常運転モードと補助運転モードとの切替の頻度を多くするようにしている。
例えば動物飼育室で発生する動物臭は、飼育場所の清掃の頻度などによって大きく変動するし、更に動物の種類や数の変化によっても当然に変動する。従って臭気物質の濃度の変動は不規則であり、標準負荷量を超える負荷がかかると、主タンク内の水の入れ替えが完了する前に補助循環水路内の臭気物質の濃度が限界値を超えてしまう可能性がある。そこで本手段では、臭気物資の負荷が過剰であるときには各モードの切換え頻度を多くして(各モードの継続時間を短くして)、水の入れ替え作業が完了していなくとも、通常運転モードに切り替えるようにしている。
第5の手段は、第1の手段乃至第4の手段の何れかを有し、かつ上記補助循環水路14の共通水路部分に上記蓄水部22と駆動ポンプ20とを、それぞれ設置している。
この構成によれば駆動ポンプを主循環水路と補助循環水路とで共用することができ、通常運転、蓄水部内の水の置換、補助運転の各モードを少ない設備で効率的に行うことができる。
第6の手段は、第1の手段乃至第5の手段の何れかを有し、かつ上記補助循環水路14を構成する管路の一部を大径化して、この大径部を蓄水部22としている。
この構成によれば、管路を蓄水部として省スペースを図ることができる。例えば主タンクを床に設置すると、その主タンクの上方の空いたスペースに配置したり、或いは管路の一部を垂直にしてこの垂直部分を蓄水部とすることで床面積を節約することができる。また、空きスペースの位置に応じて蓄水部を複数設けることもできる。
第7の手段は、第1の手段乃至第6の手段の何れかを有し、かつ上記共通流路18の一部29に、この一部の上流端部から分岐して下流端部に合流する分流部30を形成して、この分流部に上記蓄水部22を設け、更にこの蓄水部から排水をする補助排水手段32を設けている。
本手段では、主タンク内の水を入れ替えた後に主給水手段からの送水を主タンクを経て蓄水部へ送って、蓄水部内の汚れた水と置換することができるようにしたものである。この汚れた水は補助排水手段32を経由して外部へ排水される。
第1の手段に係る発明によれば次の効果を奏する。
○主タンク6と分離して補助循環水路14を設けたから、循環水の供給と並行して主タンク6内の水の入れ替えを行うことができる。
○主タンクの水を入れ替えるときに汚れた水と新しい水とが混ざり合わないので、安定したガス除去性能が得られる。
第2の手段に係る発明によれば、主タンク6内の水の入れ替え作業時間内に補助循環水路14内の臭気物質の濃度が限界値に達しないように蓄水部22の容量を設定したから、補助循環水路14を使用したときでも、臭気物質を確実に除去することができる。
第3の手段に係る発明によれば、通常運転モードと補助運転モードとを自動的に切り替える制御部40を設けたから、システムの管理が容易である。
第4の手段に係る発明によれば、各モード間の移行頻度を多くすることで、臭気物質の濃度が過剰であっても、良好なガス除去性能を発揮することができる。
第5手段に係る発明によれば、次の効果を奏する。
○上記補助循環水路14の共通水路部分に上記蓄水部22と駆動ポンプ20とを、それぞれ設置したから、主循環水路4内の循環と補助循環水路14内の循環とに、駆動ポンプ20を兼用することができる。
○補助循環水路14内での水の循環を行うために、蓄水部22内の水の置換を行うのでガス除去性能が高まる。
第6の手段に係る発明によれば、上記補助循環水路14を構成する管路の一部を大径化して、この大径部を蓄水部22としたから、限られたスペースを有効利用して蓄水部22を設けることができる。
第7の手段に係る発明によれば、主タンク6より送水する状態から、蓄水部22より送水する状態へ直ちに切り替えることができる。
図1から図2は、本発明の実施形態に係る湿式空調空気浄化装置用の循環水の水質維持システム2を示している。尚、図1に記載されている設備のうち、Aは循環空気路、Bは従来公知の湿式空調空気浄化装置である。湿式空調空気浄化装置としては、空気路内に設置したエレメントの表面を水が流下するようにした濡れ性エレメント方式(滴下式濾材)をとっているが、これに代えて空気路内に水を噴霧するエアワッシャー方式などを採用することができる。
循環水供給システム2は、主循環水路4と、補助循環水路14と、制御部40とで構成されている。
主循環水路4は、主タンク6を有し、この主タンクから往路を経て上記湿式空調空気浄化装置Bへ送水し、この装置から復路を経て主タンクへ水を戻すように構成している。
上記主タンク6には、主タンクに対して給水するための主給水手段8と、主排水手段10とを設けている。一例として、主タンク6の容量を100Lとすると、100L/分で排水して、20/分で給水できる程度の給排水の能力を付与するとよい。この場合には、主タンク内の水の総入れ替えに要する作業時間Tは6分となる。他方、主タンクの水量を100Lとすると、臭気物質の負荷にもよるが、一回の水の入れ替え作業後に約6時間程度はその水を使って循環作業を続けることができ、水の入れ替え作業が煩雑すぎることもない。
補助循環水路14は、上記主循環水路4のうち主タンク上流側の分岐点Pと主タンク下流側の合流点Qとを連結するバイパス流路16を有し、かつ、そのバイパス流路の合流点Qから湿式空調空気浄化装置Bを通って分岐点Pに至る水路部分を共通流路18として主循環水路と共有している。共通流路18のうち湿式空調空気浄化装置Bに向かう往路部分には、合流点Qから下流に向かって、駆動ポンプ20と、バッファタンクである蓄水部22とを順次設置している。
更に復路部分の基端部には、湿式空調空気浄化装置Bから滴下する水を受ける受部(ドレインパン)24を設けており、この受部内には臭気物質の濃度センサ26を設置している。
上記駆動ポンプ20は、主循環水路4又は補助循環水路14を介して湿式空調空気浄化装置Bに対して十分な水量を供給する機能を有する。図5は、公知の湿式空調空気浄化装置におけるアンモニアのワンパス除去率(1度の通過で物質が除去される割合)と循環水量との関係を表しており、循環水量が多いとワンパス除去率が高まるという関係を示している。このデータより、アンモニアのワンパス除去率の目標値を80%程度とすると、駆動ポンプ20には15L/分程度の送水能力を与えることが望ましい。
この蓄水部22は、主タンク6内の水を入れ替える作業時間中に清浄な水を送り続けることができる程度の容積を有する。図6は、公知の湿式空調空気浄化装置におけるアンモニアのワンパス除去率とアンモニア濃度との関係を示している。このデータより、80〜85%程度のアンモニアのワンパス除去率を得ようとすれば、循環水路内のアンモニア濃度を5mg/L(= c)以下とする必要がある。
前述の通り、蓄水部の容量Vは、数式(α×M×T)/V<cを満たすように設計すればよい。この式の中でMは標準負荷量である。この標準負荷量は、負荷の予想値又は空調エリアでの目標値として定めることができる。負荷の予想値として設定する場合には、一般に特定種の動物が一匹当たりで発生する臭気物質の量は知られているので、本システムを使用しようとする動物飼育施設における動物の収容数を掛けて、単位時間当たりに発生する負荷量を、標準負荷量とすればよい。また、目標値として設定する場合には、例えば動物飼育室での臭気物質の許容濃度をcとし、また動物飼育室の容積をVとして単位時間当たりの空気の入れ替え回数をnとして、M=c×n×Vとすれば良い。尚、アンモニアの場合には、一般的な許容濃度が20ppmである。
又、蓄水部22の上流側には、この蓄水部22に給水する補助給水手段28として管路を設ける。この管路は、図示例では、上記主給水手段8を形成する管路から分岐している。又、上記主循環水路4の復路及び往路のうちバイパス流路16よりも主タンク寄りの部分には、それぞれ流路切替弁v、vを、またバイパス流路16には流路切替弁vをそれぞれ付設している。又、上記補助給水手段28の二股流路部分のうち主タンクに接続する部分に流路切替弁vを、かつ往路に接続する部分に流路切替弁vをそれぞれ付設している。更に主タンクからの主排水手段10には、開閉弁vを付設している。
制御部40は、上記駆動ポンプ20、流路切替弁v〜v及び開閉弁vを制御して、(a)主循環水路を介して送水する通常モード、(b)蓄水部内の水を入れ替える置換モード、(c)補助循環水路を介して送水する補助運転モードのうちタンク排水を行うモードとを切替可能に設けている。尚、補助運転モードは、主タンクに排水を行う第1のサブモードと、主タンクに給水を行う第2のサブモードとに分かれる。
図2は、各モードでの主タンク6の臭気物質の変化を実線で、蓄水部22内での臭気物質の濃度を点線で示している。尚、各モードの継続時間は通常モードAが約6時間、置換モードBが約40秒間、主タンク排水モードが約1分間、主タンク給水モードが約5分間程度であるが、図2では、作図の都合上より通常モードAに比べて他のモードの継続時間を長く描いている。
Figure 2007170732
各弁の動作は上記表1のように行い、これに応じてシステムの各部を動作させる。
即ち、通常運転のモードでは、弁v及びvを開とするとともに、他の弁を閉じて、駆動ポンプ20を作動させる。これにより、主タンク6内の水は主循環水路4の往路を介して湿式空調空気浄化装置B内へ供給され、受部24から主循環水路4の復路を介して主タンク6内に戻る。これにより、循環空気路A内のアンモニアなどの臭気物質は循環水に溶解して除去される。通常運転モード(A)では、図2に示す如く主タンク6内での臭気物質の濃度は徐々に上昇していき、許容される濃度の限界値cに近づく。同様に蓄水部22内の臭気物質濃度も上昇していく。もっともその濃度変化を表す点線ラインは、主タンク内の濃度を示す実線ラインと殆ど重なる。
蓄水部の置換モードでは、弁v及びvを開とするとともに、その他の弁を閉じる。これにより駆動ポンプ20が、補助給水手段28を介して蓄水部22へ送水し、蓄水部内の汚れた水を、主循環水路の復路を介して主タンク6内へ押し流す。これにより、蓄水部22内には清浄な水が貯水される。尚、表1では、より好適な例として、流路切替弁v、vの他に、開閉弁vを開いて、蓄水部内の水の置換と同時に主タンクからの排水を行うこととしている。置換モード(B)では、図2に点線で示す如く蓄水部22内の臭気物質の濃度は、濃度の限界値c付近から零へ急激に減少する。
補助運転モードのうち、主タンクから排水を行うサブモードでは、弁v及びvを開とし、その他の弁を閉じる。これにより、補助循環水路14を介して蓄水部22内の水が循環しながら湿式空調空気浄化装置Bに対して供給され、かつこれと同時に主タンク6内の水が開閉弁vを介して排水される。この過程においては、主タンク6内では、臭気物質の濃度は限界値付近のまま水量のみが減少していく。また、主タンクへの給水を行うサブモードでは、弁v及びvを開とし、その他の弁を閉じる。この過程においては、主タンク内の臭気物質濃度は零のままで水量のみが増大していく。こように給水及び排水のサブモードを分けたから、汚れた水と新たな供給水とが混合することなく、清浄な水が主タンク6内に蓄積される。その反面、蓄水部22内の臭気物質の濃度は、図2に示す如く再び濃度の限界値c付近まで上昇していく。
各モードにおける主タンクの切り替えは、予め各モードに応じて設定した継続時間を制御部40に記憶させておき、その継続時間に従って一定の頻度で行うことができる。
動物飼育設備で発生するアンモニアなどの臭気物質は、尿などの排泄物が分解されて発生するのであるので、一定間隔で飼育室の清掃を行っていれば、一匹の動物から一定時間内に排出される臭気物質の量はおおよそ推定することができる。従って飼育動物の数から、湿式空調空気浄化装置の負荷、即ち、臭気物質が単位時間に循環水に溶解する量を算出することができる。この溶解量から、主タンク内の臭気物質の濃度が限界値に達するのに要する時間を計算して、これを通常運転モードの継続時間とすれば良い。主タンク6の排水及び給水に要する時間は、主タンク及びの容量と給排水の能力とから、また蓄水部22内の置換に要する時間は、駆動ポンプの送水能力から容易に設定することができる。
もっとも、上述の如く時間のみに基づく制御方式では、たまたま動物飼育室の清掃の間隔があいて湿式空調空気浄化装置の負荷が標準負荷量Lを超えて大きくなったときに、補助運転モード及び通常運転モードにおいて、循環水内の臭気物質濃度が限界値を超えて大きくなってしまう可能性がある。そこで本実施形態では、共通流路に設置した濃度センサ26の測定値に基づき、図3に示す如く、湿式空調空気浄化装置の負荷が限界量を超えたときには、各モードの継続時間の割合を変えずにその切換え頻度を多くする方式をとっている。
もっとも上述の時間制御方式に変えて、主タンク6乃至蓄水部22内の臭気物質濃度と主タンク内の水位とに基づいて各モードを切り替えるようにしても良い。
図4は、本発明のシステムに係る第2の実施形態を示している。
本実施形態では、共通流路18の一部(本流部)29の両端に連結する分流部30を設け、この分流部に蓄水部22を設置するとともに、この蓄水部下流側の分流部分から排水する排水路を補助排水手段32として設けている。また、本流部29に流路切換弁vを、蓄水部上流側及び下流側の分流部分に流路切換弁v及びvを、更に補助排水手段32には開閉弁v10をそれぞれ設けている。
この実施形態では、通常の運転モード、主タンク6への給排水を伴う補助運転モードの後に、蓄水部22の置換モードを行うようにしている。そのための弁の開閉は次の表2のように行う。この構成では、通常の運転モードの後に直ちに蓄水部22から湿式空調空気浄化装置へ送水を行うことができる。
Figure 2007170732
本発明システムの第1の実施形態の全体構成図である。 図1のシステムの制御方式の説明図である。 図1のシステムの制御方式の変更例を示す図である。 本発明システムの第2の実施形態の全体構成図である。 従来公知の空調空気浄化装置の脱臭性能と循環水量との関係の実験結果を表すグラフである。 従来公知の空調空気浄化装置の脱臭性能とタンク内のアンモニア濃度との関係の実験結果を示す実験グラフである。
符号の説明
2…循環水供給システム 4…主循環水路 6…主タンク 8…主給水手段
10…主排水手段 14…補助循環水路 16…バイパス流路 18…共通流路
20…駆動ポンプ 22…蓄水部 24…受部 26…濃度センサ 28…補助給水手段
29…本流部 30…分流部 32…補助排水手段 40…制御部

Claims (7)

  1. 主タンク6から湿式空調空気浄化装置Bを通って主タンクへ戻る主循環水路4と、
    主循環水路4のうち主タンク6上流寄りの分岐点Pと主タンク下流寄りの合流点Qとの間に設けたバイパス流路16とを有し、
    このバイパス流路16の合流点Qから湿式空調空気浄化装置Bを通って分岐点Pへ至る主循環水路部分を共通流路18として、この共通流路と上記バイパス流路とで補助循環水路14を形成し、
    この補助循環水路14の一部を、上記主タンク6よりも小容積の蓄水部22として、 その蓄水部の上流側に蓄水部への送水用の補助給水手段28を設け、
    かつこれら主循環水路4及び補助循環水路14を流路切替弁v〜vで切り替え可能に設けたことを特徴とする、湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
  2. 上記蓄水部22の容量は、主タンク6内の全水量を入れ替える間に、臭気物質について設定した標準負荷量を処理させたときに、補助循環水路14内の臭気物質の濃度が限界値を超えないように設計したことを特徴とする、請求項1記載の湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
  3. 上記流路切替弁を操作する制御部40を設け、この制御部40は、少なくとも、湿式空調空気浄化装置Bに対して、主循環水路4を介して給水する通常運転モードと、補助循環水路14を介して給水する補助運転モードとを繰り返すように構成したことを特徴とする、請求項2記載の湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
  4. 上記制御部40は、湿式空調空気浄化装置Bでの臭気物質の負荷量が上記標準負荷量よりも多いときには、上記通常運転モードと補助運転モードとの切替の頻度を多くするようにしたことを特徴とする、請求項3記載の湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
  5. 上記補助循環水路14の共通水路部分に上記蓄水部22と駆動ポンプ20とを、それぞれ設置したことを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
  6. 上記補助循環水路14を構成する管路の一部を大径化して、この大径部を蓄水部22としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項5の何れか記載の湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
  7. 上記共通流路18の一部29に、この一部の上流端部から分岐して下流端部に合流する分流部30を形成して、この分流部に上記蓄水部22を設け、更にこの蓄水部から排水をする補助排水手段32を設けたことを特徴とする、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の湿式空調空気浄化装置用の循環水供給システム。
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