JP4035201B2 - 雨水及び中水の循環利用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雨水を浄化して中水として利用し、さらに、中水等を使用した後の排水を浄化して再利用するために用いられる雨水及び中水の循環利用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、中水の循環システムとして、家庭等で使用した後の排水を中水として再利用すると共に、雨水をも中水として利用可能にしたものが知られている((例えば、特開平8−229590号公報参照)。このものでは、排水に含まれる汚物を微細化する手段を備えた撹拌槽と、嫌気菌槽と好気菌槽とを交互に連結した浄化槽群と、複数の貯水槽体を連結した貯水槽群と、貯水槽群に接続され雨水を流入させる雨水流入管と、上記撹拌槽、浄化槽群、貯水槽群及び中水利用箇所を結ぶ循環回路とを備えている。そして、家庭内の排水を回収して撹拌槽に送り込み、浄化槽群で浄化した後に貯水槽群に貯水し、貯水槽群の貯水を中水利用箇所に送給し、使用した中水を再び排水として回収し撹拌槽に戻すようにしている。また、雨水流入管を通して雨水を上記貯水槽群に流入させて貯水量の確保を図る一方、多量降雨時には上記貯留槽群内の浄水を排水することにより雨水と入れ換え、この雨水を貯留するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の中水の循環システムにおいては、雨水を貯留するための貯留槽がないため、多量降雨時以外の通常時には雨水を利用することなく下水に排出させてしまうことになり、雨水を十分に利用することができないという不都合がある。一方、雨水のみを浄化して利用することも考えられるが、この場合には必要な水量を確保することができないという不都合がある。
【0004】
また、貯水槽群に流入させた雨水をそのまま中水として利用するようにしているため、酸性雨である場合には錆発生等の問題が生じる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、雨水の利用率を向上させるとともに、中水として利用可能な水量を十分に確保することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、雨水を浄化処理する浄化槽部を有し浄化された浄化雨水を中水用水として貯留する雨水貯留槽と、この雨水貯留槽に貯留された浄化雨水を中水利用箇所に対し供給する第1供給管及び第1ポンプと、上記中水利用箇所及び上水利用箇所の内の一方又は双方からの排水を浄化処理し浄化排水を貯留する合併浄化槽と、この合併浄化槽に貯留された浄化排水を上記雨水貯留槽に対し補給する第2供給管及び第2ポンプと、上記雨水貯留槽の浄化雨水の貯留水位を検出する水位検出手段と、この水位検出手段により検出された検出貯留水位に基づいて上記第2ポンプの作動を制御する制御手段とを備えたものとする。そして、上記制御手段を、上記雨水貯留槽の貯留水位を設定貯留水位に保つよう上記第2ポンプを作動制御するように構成するものである。
【0007】
上記の構成の場合、雨水貯留槽内の中水源の水位が低下すると、水位検出手段からの信号に基づき制御手段により第2ポンプが作動されて合併浄化槽で浄化された浄化排水が雨水貯留槽に補給されるため、雨水貯留槽の水量が常に一定に保たれ、中水として利用可能な水量を十分に確保することが可能になる。そして、雨水貯留槽により雨水を中水用水として貯留するため、雨水を利用せずに下水に排出することがなく、雨水の利用率を向上させて水資源の有効利用が図られる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、雨水貯留槽の浄化槽部にpH調整剤を付加する構成とするものである。
【0009】
上記の構成の場合、pH調整剤が付加されていることで雨水が酸性雨によるものであっても中和されるため、その中水を洗車に使用しても錆発生の問題は生じず、また、庭木に散水しても立ち枯れになることはない。このため、中水の利用可能箇所が増えて雨水の利用率をより一層向上させることが可能になる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1ポンプの吐出側の第1供給管を分岐させ、その一方を開閉弁を介して中水利用箇所に接続し、上記分岐の他方を開閉弁を介して消火栓に接続する構成とするものである。
【0011】
上記の構成の場合、火災等の非常時において、雨水貯留槽及び合併浄化槽の水を消火用水等の非常用水として利用することが可能になる。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1ポンプと第2ポンプとに対し、通常の電源と並行して非常用電源を接続する構成とするものである。ここで、非常用電源としてはエンジン発電機等を用いればよい。
【0013】
上記の構成の場合、停電時においても、非常用電源を用いることで第1ポンプ及び第2ポンプを作動させることが可能になり、これにより、雨水貯留槽及び合併浄化槽の水を利用することが可能になる。
【0014】
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、雨水貯留槽と合併浄化槽とを一体に形成する構成とするものである。
【0015】
上記の構成の場合、雨水貯留槽及び合併浄化槽の設置場所を節約することが可能になるとともに、設置作業の容易化が図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る雨水及び中水の循環利用装置を示し、1は雨水貯留槽、2は合併浄化槽、3は送水回路、4は循環回路である。
【0018】
上記雨水貯留槽1は、雨水を浄化する浄化槽部11と、浄化した水を貯留する処理水槽部12とにより構成されて地中に埋設されている。そして、上記浄化槽部11の導入口13には雨水導入管14が接続されて、雨水がこの雨水導入管14を通って上記浄化槽部11に流入するようになっている。上記導入口13にはフィルタ15が取り付けられており、このフィルタ15は雨水に混入した石、塵、及び木片等を除去するようになっている。また、上記浄化槽部11の側壁の上部には放出管16が接続されており、上記浄化槽部11の水位が上記放出管16の接続位置を超えた場合には、雨水を下水に排出することでこの浄化槽部11から溢流するのを防止している。
【0019】
上記浄化槽部11は、区画壁11aにより2つの領域に分けられて、その2つの領域が下部で互いに連通されている。そして、上記浄化槽部11の上流側の領域には浄化材11bが収容されており、下流側の領域には雨水のpHを所定の中性状態に調整するためのpH調整剤11cが収容されている。上記上流側及び下流側の領域の各上部と下部とには、例えば金網等の網状材料もしくはパンチングメタル等の多数の貫通孔を有する壁材により形成された上板11d,11dと下板11e,11eとが取り付けられている。これにより、上記浄化材11bと上記pH調整剤11cとを上記各領域内に保持しかつ水を容易に通過させ得るようにしている。上記浄化材11bは、例えば、木炭を用いればよく、また、上記pH調整剤11cは、例えば、石灰石を用いればよい。
【0020】
上記処理水槽部12は、上記浄化槽部11に隣接して配設されている。そして、上記浄化材11bが収容された上流側領域と上記pH調整剤11cが収容された下流側領域とを通過して浄化された雨水が上板11dを通してオーバーフローすることにより流入するようになっている。そして、上記処理水槽部12においては、上記の浄化処理された雨水が中水として貯留されるようになっている。
【0021】
上記合併浄化槽2は、沈殿漕部21と浄化槽部22と処理水槽部23とにより構成されて地中に埋設されている。そして、上記沈殿漕21の導入口24には排水導入管25が接続されて、中水利用箇所としての洗車・散水31a、トイレ31b及び風呂・洗濯機31c、並びに、上水利用箇所としての調理場31dからの各排水が上記排水導入管25を通って上記沈殿漕部21の上方の導入口24に流入するようになっている。この導入口24にはフィルタ26が取り付けられており、このフィルタ26により排水に含まれる汚物等を除去することができるようになっている。
【0022】
上記浄化槽部22は、上記沈殿槽部21に隣接しており、上記雨水貯留槽1の浄化槽部11と同様に、区画壁22aにより2つの領域に分けられて、その2つの領域が下部で互いに連通されている。そして、上記浄化槽部22の上流側の領域には浄化材22bが収容されており、下流側の領域には消毒・殺菌剤22cが収容されている。上記上流側及び下流側の領域の各上部と下部とには、例えば金網等の網状材料もしくはパンチングメタル等の多数の貫通孔を有する壁材により形成された上板22d,22dと下板22e,22eとが取り付けられている。これにより、上記浄化材22bと上記消毒・殺菌剤22cとを上記各領域内に保持しかつ水を容易に通過させ得るようにしている。
【0023】
上記処理水槽部23は、上記浄化槽部22に隣接しており、上記浄化材22bが収容された上流側領域と上記殺菌剤22cが収容された下流側領域とを通過して浄化された後の排水(以下、浄化排水という)を貯留するようになっている。そして、上記処理水槽部23の側壁には放出管27が接続されており、上記処理水槽部23の水位が上記放出管27の接続位置を越えた場合には、上記の浄化排水を下水に排出することでこの処理水槽23から溢流するのを防止している。
【0024】
上記送水回路3は、第1供給管としての送水管32と第1ポンプとしての送水ポンプ33とにより構成されている。上記送水管32は、その上流端が上記雨水貯留槽1の処理水槽部12の下方位置で開口するように配設され、下流端が各中水利用箇所等に延ばされており、その途中に上記送水ポンプ33が介装されている。そして、上記送水管32の下流は分岐しており、その一方は、開閉弁34を介して上記各中水利用箇所31a,31b,31cに接続され、他方は、開閉弁35を介して消火栓36に接続されている。また、上水管37が調理場31dと、開閉弁38を介して洗車・散水31a、トイレ31b及び風呂・洗濯機31cとに接続されている。
【0025】
上記循環回路4は、上記雨水貯留槽の処理水槽部12に貯留された中水源の貯留水位を検出する水位検出手段41と、この水位検出手段41からの信号が入力される制御手段42と、この制御手段42により作動が制御される第2ポンプとしての循環ポンプ43と、上記合併浄化槽の処理水槽23内の浄化排水を雨水貯留槽1の側に補給する第2供給管としての戻し管44とにより構成されている。上記水位検出手段41は、例えば、図示の如く貯留水位の変動に従って揺動するフロートを用いればよく、この場合には、上記処理水槽部12内の側壁の所定の上下方向位置に取り付けて上記フロートが設定貯留水位(下限水位)よりも下がれば作動信号を出力するように設定すればよい。この水位検出手段41の作動信号が上記制御手段42に入力されると、この制御手段42により戻し管44に介設された循環ポンプ43が作動されるようになっている。また、上記戻し管44は、その上流端が上記合併貯留槽2の処理水槽部23の下方位置に開口され、下流端が上記雨水導入管14に連通するように配設されており、上記循環ポンプ43の作動により上記処理水槽部23内の浄化排水が雨水導入管14を通して上記雨水貯留槽1の浄化槽部11に供給されるようになっている。
【0026】
また、上記送水ポンプ33と循環ポンプ43とには平常時の作動電源として図示省略の通常電源が接続されている一方、非常用電源としてエンジン発電機5が上記通常電源と並行して接続されている。
【0027】
つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明する。
【0028】
まず、建物の屋根等に降った雨水が集められ、その集められた雨水が雨水導入管14を通って導入口13から雨水貯留槽1に導入される。この際、フィルタ15により雨水に混入した石、塵、及び木片等が除去され、この後に雨水貯留槽1の浄化槽部11に流入する。次いで、上記雨水は、上記浄化槽部11の上流側領域内の浄化材11bにより浄化された後に上記浄化槽部11の下部を通って下流側領域に流入してその内部のpH調整剤11cによって中和され、上記浄化材11b及びpH調整剤11cにより浄化処理された雨水が上板11dを通して処理水槽部12に流入して中水として貯留される。そして、開閉弁34を開状態にし、開閉弁35及び開閉弁38を閉状態にそれぞれ設定して送水ポンプ33を作動させることにより、上記中水は、送水管32と上記開閉弁34とを通過して、中水利用箇所としての洗車・散水31a、トイレ31b及び風呂・洗濯機31cにそれぞれ送水される。ここで、上記の導入口13に導入された雨水が酸性雨でよるものであっても、上記処理水槽部12内の中水は中和されているため、この中水を洗車もしくは庭の放水に利用しても錆もしくは立ち枯れになることがない。
【0029】
そして、上記洗車・散水31a、トイレ31b及び風呂・洗濯機31c、並びに、上水利用箇所としての調理場31dからの排水は、排水導入管25を通って合併浄化槽2の導入口24まで導かれ、フィルタ26により比較的大きい汚物が除去されて合併浄化槽2の沈殿漕部21に流入する。この沈殿漕部21においてフィルタ26を通過した微細な汚物を沈殿させるとともに、この沈殿漕部21をオーバーフローした上澄みの排水が浄化槽部22の上流側領域に流入する。次いで、上記排水は、上記浄化槽部22の上流側領域において、浄化材22bにより浄化された後に、上記浄化槽部22の下部を通って下流側領域に流入し、ここで消毒・殺菌剤22cにより殺菌されて浄化排水となって処理水槽部23に貯留される。
【0030】
一方、上記雨水導入管14からの雨水の導入が滞りがちになると、上記雨水貯留槽1の処理水槽部12内の浄化雨水が中水として消費され続けることにより貯留量が減少することになる。そして、貯留水位が設定貯留水位以下になると、水位検出手段41から作動信号が上記制御手段42に出力され、この制御手段42により循環ポンプ43が作動されることになる。これにより、上記合併浄化槽2の処理水槽部23内の浄化排水が戻し管44を通って雨水導入管14に流入して上記雨水貯留槽1の浄化槽部11に補給される。この浄化排水は浄化材11b及びpH調整剤11cにより浄化処理された後に上記処理水槽部12に流入し、この処理水槽部12内の貯留水位が上昇する。そして、設定貯留水位まで回復すると、上記水位検出手段41からの作動信号の出力が停止して上記循環ポンプ43の作動が停止される。このような、浄化排水の補給が上記処理水槽部12の貯留水位の低下の度に繰り返されるため、雨水貯留槽1の処理水槽部12内の貯留水量を一定水位に保持することができることになる。このように排水を浄化して再利用するため、渇水期においても利用可能な中水の水量を十分に確保することができ、中水利用箇所31a,31b,31cに対し中水を安定して供給することが可能になる。
【0031】
また、このような浄化排水の雨水貯留槽1に対する補給の際に中水利用箇所31a,31b,31cにおいて大量の中水消費があり、上記雨水貯留槽1の処理水槽部12内の中水源が一時的に不足する場合には開閉弁34を閉状態に、開閉弁38を開状態にそれぞれ一時的に変換すればよい。これにより、上水管37を通って上水が上記の中水利用箇所31a,31b,31cに送水される。つまり、水供給源を上水又は中水のいずれかに変更することができ、より確実に水の安定供給を行うことが可能になる。
【0032】
さらに、火災等の非常時には開閉弁35を開けることで、上記雨水貯留槽1内の中水を消火用水として消火栓36から得ることができる。また、上記消火栓36に対し例えば簡易浄水設備を接続すれば、災害等により上水道が断水になった場合等に飲料用の給水設備として用いることも可能になる。加えて、停電の場合であっても、送水ポンプ33及び循環ポンプ43はエンジン発電機5により作動可能であるため、上記雨水貯留槽1及び合併浄化槽2の水を継続して利用することができる。
【0033】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、雨水貯留槽1及び合併浄化槽2としてそれぞれ独立に形成したものを用いているが、これに限らず、両者を例えば区画壁などで区切ることにより一体に形成してもよい。これにより、設備のコンパクト化、設置工事の省力化が図られる。
【0034】
上記実施形態では、雨水貯留槽1及び合併貯留槽2を地中に埋設しているが、これに限らず、例えば地上に設置するようにしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、pH調整剤として石灰石を用いるようにしているが、これに限らず、例えば薬液・薬剤などを注入するようにしてもよい。
【0036】
さらに、上記実施形態では、中水利用箇所としての洗車・散水31a、トイレ31b及び風呂・洗濯機31c、並びに、上水利用箇所としての調理場31dの双方からの排水を浄化処理して雨水貯留槽1に対する補給用水源としているが、これに限らず、合併浄化槽2に導入する排水を例えば中水利用箇所31a,31b,31cのみからのもの、又は上水利用箇所31dのみからのものにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明における雨水及び中水の循環利用装置によれば、雨水貯留槽の処理水槽部内の水量を常に一定に保つことができ中水として利用可能な水量を十分に確保することができる。加えて、雨水貯留槽により雨水を貯留するようにしているため、雨水を十分に活用して雨水の利用率を向上させることができる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、たとえ雨水が酸性雨であっても雨水が中和されるため、庭木に散水しても立ち枯れになることがないため、雨水の利用可能箇所が増えて雨水の利用率を向上させることができる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、火災等の非常時において、消火用等の非常用水を確保することができる。
【0040】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、停電時においても中水を安定して供給することができ、中水を継続して利用することができる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、雨水貯留槽及び合併貯留槽の設置場所について省スペース化を図ることができるとともに、設置作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 雨水貯留槽
2 合併浄化槽
5 エンジン発電機(非常用電源)
11 浄化槽部
11c pH調整剤
31a,31b,31c 中水利用箇所
31d 上水利用箇所
32 送水管(第1供給管)
33 送水ポンプ(第1ポンプ)
34,35 開閉弁
36 消火栓
41 水位検出手段
42 制御手段
43 循環ポンプ(第2ポンプ)
44 戻し管(第2供給管)

Claims (5)

  1. 雨水を浄化処理する浄化槽部を有し浄化された浄化雨水を中水用水として貯留する雨水貯留槽と、
    この雨水貯留槽に貯留された浄化雨水を中水利用箇所に対し供給する第1供給管及び第1ポンプと、
    上記中水利用箇所及び上水利用箇所の内の一方又は双方からの排水を浄化処理し浄化排水を貯留する合併浄化槽と、
    この合併浄化槽に貯留された浄化排水を上記雨水貯留槽に対し補給する第2供給管及び第2ポンプと、
    上記雨水貯留槽の浄化雨水の貯留水位を検出する水位検出手段と、
    この水位検出手段により検出された検出貯留水位に基づいて上記第2ポンプの作動を制御する制御手段と
    を備え、
    上記制御手段は、上記雨水貯留槽の貯留水位を設定貯留水位に保つよう上記第2ポンプを作動制御するように構成されている
    ことを特徴とする雨水及び中水の循環利用装置。
  2. 請求項1において、
    雨水貯留槽の浄化槽部にpH調整剤が付加されている
    ことを特徴とする雨水及び中水の循環利用装置。
  3. 請求項1において、
    第1ポンプの吐出側の第1供給管が分岐され、その一方が開閉弁を介して中水利用箇所に接続され、上記分岐の他方が開閉弁を介して消火栓に接続されていることを特徴とする雨水及び中水の循環利用装置。
  4. 請求項1において、
    第1ポンプと第2ポンプとに対し、通常の電源に並行して非常用電源が接続されている
    ことを特徴とする雨水及び中水の循環利用装置。
  5. 請求項1において、
    雨水貯留槽と合併浄化槽とが一体に形成されている
    ことを特徴とする雨水及び中水の循環利用装置。
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