JP2007169906A - 開閉部材の係止装置および建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で構成でき、かつ良好な操作性が確保できる開閉部材の係止装置および建具を提供すること。
【解決手段】室内側操作部材14と室外側操作部材17とを有して係止装置本体10を構成し、室内側操作部材14の連結部143と室外側操作部材17の被連結部172とを回転可能に連結したので、室外側から室外側操作部材17を回動操作することによって室内側操作部材14が回動され、係合部141と受け部20との係合を解除することができる。また、室外側操作部材17を回動操作する操作方向が可動桟4の開方向に合致しているので、係合部141と受け部20との係合解除操作と可動桟4の開放操作とを連続した一連の操作で行うことができる。従って、簡単な構造で係止装置本体10を構成することができるとともに、室外側からであっても良好な操作性で可動桟4を開放することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、開閉部材の係止装置および建具に関し、詳しくは、開閉部材の可動桟に固定された係止装置本体と可動桟が当接する当接枠に設けられた受け部とを備えた開閉部材の係止装置、およびこの係止装置を備えた建具に関する。
従来、巻き取り式スクリーン等の開閉部材を閉状態で係止可能で、かつ室内外のいずれの側からも係止解除可能な係止装置(ロックユニット)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された係止装置は、巻き取り式スクリーンの可動框における室内側に設けられて枠体の係合部に係合可能なフック部材と、室外側に設けられて室内側に向かって押し込み操作可能な操作部材と、この操作部材の押し込み操作をフック部材に伝達する伝達ピンと、室外側から可動框を開操作するための室外側ハンドルとを有して構成されている。巻き取り式スクリーンを室内側から開放する場合には、係止装置のフック部材を室内側に引いて係合部との係合を解除し、そのままフック部材を可動框の開方向に引けばよい。一方、室外側から開放する場合には、係止装置の操作部材を室内側に押し込んで伝達ピンを介してフック部材を回動させることで、フック部材と係合部との係合を解除することができ、その状態で室外側ハンドルを可動框の開方向に引けば、巻き取り式スクリーンが開放されるようになっている。
特開2003−343183号公報
しかしながら、従来の係止装置では、室外側に設けた操作部材の押し込み操作をフック部材に伝達するための伝達ピンが必要となり、部品点数が多くなるとともに装置の構造が複雑化してしまうという問題がある。また、従来の係止装置では、伝達ピンが可動框の室外側に突出して設けられているので、この突出部分から雨水や埃等が可動框の内部に入り込んで係止装置の可動部分に付着し、係止装置が動作不良を起こす可能性がある。さらに、室外側から巻き取り式スクリーンを開放する際には、操作部材を押し込んだ状態で室外側ハンドルを引かなければならず、開放操作が煩雑になって操作性が低下してしまうという問題もある。
本発明の目的は、簡単な構造で構成でき、安定的かつ良好な操作性が確保できる開閉部材の係止装置および建具を提供することにある。
本発明の開閉部材の係止装置は、第1空間と第2空間とを開閉自在に仕切る開閉部材の可動桟に固定された係止装置本体と、前記可動桟が当接する当接枠における前記第1空間側に設けられた受け部とを備えた開閉部材の係止装置であって、前記係止装置本体は、前記可動桟における前記第1空間側に設けられるとともに当該可動桟の長手方向に沿った主回動軸に回動自在に支持される主操作部材と、当該可動桟における前記第2空間側に設けられるとともに前記主回動軸と平行な副回動軸に回動自在に支持される副操作部材とを有して構成され、前記主操作部材は、前記受け部に係合可能な係合部と、当該主操作部材を回動操作するための主操作部と、前記回動軸よりも前記第2空間側に延びる連結部とを有して形成されるとともに、前記係合部が前記受け部に係合する回動方向に付勢され、前記副操作部材は、前記副回動軸よりも前記第1空間側に延びて前記主操作部材の連結部に回転可能に連結される被連結部と、当該副操作部材を回動操作するための副操作部とを有して形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の開閉部材としては、窓や引き戸における障子や戸、網戸、可動間仕切り(パーティション)等であってもよく、また巻き取り式のスクリーンや(横引きロールスクリーン)やロール網戸等であってもよい。また、第1空間および第2空間としては、室内空間および室外空間のいずれか一方で第1空間が構成されて他方で第2空間が構成されてもよく、また室内または室外における隣接する2つの空間で第1および第2の空間が構成されてもよい。
以上の本発明によれば、主操作部材と副操作部材とを有して係止装置の係止装置本体を構成し、主操作部材の連結部と副操作部材の被連結部とを回転可能に連結したことで、第2空間側から副操作部を操作して副操作部材を回動操作することによって主操作部材が回動され、係合部と受け部との係合を解除することができる。また、副操作部材を回動操作する操作方向を可動桟の開方向に合わせておくだけで、係合部と受け部との係合解除操作と可動桟の開放操作とを連続した一連の操作で行うことができる。さらに、主操作部材の連結部が第1空間側から第2空間側に向かって延びて形成され、副操作部材の被連結部が第2空間側から第1空間側に向かって延びて形成される、つまり連結部と被連結部とを可動桟の内部で連結させることができ、従来のように室外空間に突出して設けられていないため、室外の雨水や埃等の浸入や付着を防止することができる。従って、従来の係止装置のように部品点数が多くなったり構造が複雑になったりすることなく、簡単な構造で開閉部材の係止装置を構成するとともに安定動作を確保することができ、かつ第2空間側からであっても良好な操作性で開閉部材を開放することができる。
この際、本発明の開閉部材の係止装置では、前記主操作部材の主操作部は、前記主回動軸を挟んで前記係合部の反対側に設けられていてもよく、また、前記係合部よりも前記受け部側に突出して設けられていてもよく、さらには、前記主回動軸を挟んで前記連結部の反対側でかつ前記第1空間側に突出して設けられていてもよい。
ここで、主操作部材の主操作部は、上述の3箇所のうちのいずれか1箇所に設けられていてもよく、また上述の3箇所のうちの任意の2箇所、または3箇所全てに設けられていてもよい。
このような構成によれば、係止装置の第1空間側からの意匠性や、可動桟あるいは当接枠の形状等に応じて主操作部の位置や形態を任意に選択することができる。
そして、主回動軸を挟んで係合部の反対側に主操作部を設ければ、主操作部の操作方向(例えば、第2空間側に押し込む方向)と反対向き(第1空間側)に係合部が移動(主操作部材が回動)し、係合部と受け部の係合を容易に解除することができる。さらに、この場合には、係合部と主操作部とが回動軸を挟んで設けられるので、主操作部材を板状に形成することができ、第1空間側への突出量を小さくして主操作部が邪魔にならないようにすることができる。
また、係合部よりも受け部側に突出して主操作部を設ければ、主操作部の操作方向(例えば、第1空間側に引く方向)と同じ向き(第1空間側)に係合部が移動(主操作部材が回動)し、係合部と受け部の係合を容易に解除することができる。さらに、この場合には、係合部と主操作部とが回動軸に対して同じ側に設けられるので、主操作部材の見付け寸法をコンパクトに形成することができ、係止装置の意匠性を良好にすることができる。
また、主回動軸を挟んで連結部の反対側(第1空間側)に突出して主操作部を設ければ、指等を引っ掛けるようにして主操作部を操作することができ、また主操作部の操作方向を可動桟の開方向に合致させやすくなるので、より一層操作性を良好にすることができる。
また、本発明の開閉部材の係止装置では、前記副操作部材の副操作部は、前記副回動軸を挟んで前記被連結部の反対側でかつ前記第2空間側に突出して設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、副回動軸を挟んで被連結部の反対側(第2空間側)に突出して副操作部を設けたことで、指等を引っ掛けるようにして副操作部を操作することができ、また副操作部の操作方向を可動桟の開方向に合致させやすくなるので、操作性をさらに良好にすることができる。さらに、このような副操作部と、前述のように第1空間側に突出して設けた主操作部とを組み合わせて係止装置を構成すれば、主操作部および副操作部の係止解除操作が共通化され、第1空間側から開閉部材を開放する場合と第2空間側から開放する場合とで操作感を統一することができる。
一方、本発明の建具は、前記したいずれかの開閉部材の係止装置を備えた建具であることを特徴とする。
このような建具によれば、前述した係止装置における作用効果と略同様の作用効果を奏することができる。
また、本発明の建具は、前記したいずれかの開閉部材の係止装置を備えた建具であって、前記開閉部材は、室内空間と室外空間とを左右開閉自在に仕切る網戸であり、ネットと、このネットを開方向に付勢する網戸本体と、この網戸本体と反対側の前記ネットの端縁を保持する可動桟と、この可動桟を左右スライド自在に案内する上下のレールとを有して構成され、前記係止装置を構成する主操作部材および副操作部材は、それぞれ前記可動桟の室内空間側側面および室外空間側側面に対向して設けられていることを特徴とする。
ここで、網戸としては、網戸本体にネットが巻き取り収納されるロール網戸であってもよく、また網戸本体側にネットが蛇腹状に引き寄せられて開放されるタイプの網戸であってもよい。
このような構成によれば、ネットが網戸本体側に付勢された自動開放形式の網戸において、係止装置によって網戸の閉鎖状態を良好に維持できるとともに、前述した係止装置における作用効果と略同様の作用効果を奏することができる。すなわち、係止装置の構造を簡単化することができるとともに、室外空間側からの開放操作の操作性を良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である巻き取り収納式のロール網戸1を示す横断面図である。図2は、ロール網戸1を示す縦断面図である。図3は、ロール網戸1の可動桟4および当接枠7を拡大して示す横断面図である。図4は、可動桟4に設けられる係止装置本体10を分解して示す分解斜視図である。図5(A)〜(C)は、係止装置本体10の動作を説明する横断面図である。
図1〜図5において、巻き取り収納式のロール網戸1は、図示しない窓や出入り口等の室内側に設けられた開閉部材であって、窓の障子や出入り口の扉等を開放した際に室内空間(第1空間)と室外空間(第2空間)とを左右開閉自在に仕切って虫等が室内空間に浸入するのを防止しかつ通気性のあるネット2を有して構成されている。
ロール網戸1は、ネット2を巻き取り収納するロール網戸本体3と、このロール網戸本体3と反対側(図1の左側)のネット2の端縁を保持する可動桟4と、この可動桟4を左右スライド自在に案内する上下の案内レール5,6と、ネット2を閉鎖した際に可動桟4と当接する当接枠(縦枠)7とを有して構成されている。そして、ロール網戸本体3および当接枠7は、窓等の縦枠(不図示)の室内側側面に固定され、上下の案内レール5,6は、窓等の上枠および下枠(不図示)の室内側側面に固定されている。可動桟4は、図2に示すように、その上下端部に被案内部41,42を有した摺動片が取り付けられており、これらの被案内部41,42が上下の案内レール5,6の案内部51,61に案内されることで左右スライド可能になっている。また、ロール網戸1には、可動桟4に固定された係止装置本体10と、当接枠7における室内空間側に設けられた受け部20とを備えた係止装置が設けられ、ネット2を閉鎖した状態で係止装置本体10を受け部20に係止させることで、当接枠7に対して可動桟4およびネット2が不用意に開移動しないように規制できるようになっている。
係止装置本体10は、可動桟4における室内空間側に設けられる室内側本体11と、可動桟4における室外空間側に設けられる室外側本体12とを有して構成されている。
室内側本体11は、可動桟4の室内側側面4Aにビス止め固定される室内側ベース13と、この室内側ベース13に支持される主操作部材である室内側操作部材14と、この室内側操作部材14を室内側ベース13に回動自在に連結する主回動軸である室内側回動軸15と、室内側操作部材14を一方の回動方向に付勢するねじりコイルばね19(図4参照)とを有して構成されている。すなわち、室内側操作部材14は、可動桟4の長手方向(上下方向)に沿った室内側回動軸15回りに回動自在に支持されている。
室内側本体11の室内側操作部材14は、図3に示すように、当接枠7の受け部20に係合可能な係合部141と、室内側操作部材14を回動操作するための主操作部である室内側操作部142と、室内側回動軸15よりも室外側に延びる連結部143とを有し、平面視略T字形に形成されている。この室内側操作部材14において、係合部141は、室内側回動軸15よりも可動桟4の閉方向寄り(図1、3の左側)に設けられ、室内側操作部142は、室内側回動軸15を挟んで係合部141の反対側である可動桟4の開方向寄り(図1、3の右側)に設けられている。そして、室内側操作部材14は、ねじりコイルばね19によって係合部141が受け部20に係合する回動方向(図3における時計回りの方向、係合方向)に付勢されている。一方、室内側操作部142を室外側に押し込むことで、ねじりコイルばね19の付勢力に抗して室内側操作部材14が図3における反時計回り(係合解除方向)に回動し、係合部141を室内側に移動させて受け部20との係合が解除できるようになっている。
一方、室外側本体12は、可動桟4の室外側側面4Bにビス止め固定される室外側ベース16と、この室外側ベース16に支持される副操作部材である室外側操作部材17と、この室外側操作部材17を室外側ベース16に回動自在に連結する副回動軸である室外側回動軸18とを有して構成されている。すなわち、室外側操作部材17は、可動桟4の長手方向(上下方向)に沿って室内側回動軸15と平行な室外側回動軸18回りに回動自在に支持されている。そして、室外側操作部材17は、室外側回動軸18よりも室外側に延びて室外側操作部材17を回動操作するための副操作部である室外側操作部171と、室外側回動軸18よりも室内側に延びて室内側操作部材14の連結部143に回転可能に連結される被連結部172とを有して形成されている。室内側操作部材14の連結部143は、上下に延びかつ断面略U字形に形成され、室外側操作部材17の被連結部172は、室内側回動軸15および室外側回動軸18に平行な軸で形成されており、可動桟4の中空内部において連結部143に被連結部172を嵌めることで、互いに回転可能かつ互いの回動を伝達可能に連結されるようになっている。
以上のような係止装置本体10では、図5に示すように、可動桟4を閉鎖操作して当接枠7に当接する閉位置まで移動させると、係合部141の傾斜面が当接枠7の受け部20に当接(図5(B)の状態)して室内側操作部材14が係合解除方向に回動されるとともに、係合部141が受け部20を乗り越えてから(図5(C)の状態)、ねじりコイルばね19の付勢力により室内側操作部材14が係合方向に回動され、図1に示すように係合部141が受け部20に係合する。この係合部141と受け部20との係合により、可動桟4の開移動が規制され、ネット2の閉鎖状態が維持されるようになっている。
係合部141と受け部20とが係合した状態において、室内側から可動桟4およびネット2を開放する場合には、室内側操作部材14の室内側操作部142を室外側に押し込んで室内側操作部材14を係合解除方向に回動させ、係合部141と受け部20との係合を解除する(図3の状態)とともに、室内側操作部142を可動桟4の開方向に押して可動桟4を当接枠7から離隔させることで、係合部141が受け部20から外れる。その後、可動桟4の端縁を引いて可動桟4を開方向にスライドさせることで、可動桟4およびネット2が開放されるようになっている。
一方、室外側から可動桟4およびネット2を開放する場合には、室外側操作部材17の室外側操作部171を可動桟4の開方向に引いて室外側操作部材17を回動させることで、被連結部172が室外側操作部171と反対側に移動するとともに、この被連結部172に連動して連結部143が当接枠7側に移動して室内側操作部材14が係合解除方向に回動される。これにより、室内側操作部材14の係合部141と受け部20との係合が解除される(図3の状態)とともに、引き続き室外側操作部171を可動桟4の開方向に引いて可動桟4を当接枠7から離隔させることで、係合部141が受け部20から外れる。その後、室外側操作部171あるいは可動桟4の端縁を引いて可動桟4を開方向にスライドさせることで、可動桟4およびネット2が開放されるようになっている。
なお、本実施形態において、係止装置本体10の構造としては上述したものに限らず、次の図6に示す構造を採用してもよい。図6(A),(B)は、それぞれ本実施形態の変形例に係る係止装置本体10A,10Bを示す横断面図である。
図6(A)に示す係止装置本体10Aは、前記係止装置本体10における室内側本体11の室内側操作部材14と相違した構造の室内側操作部材14Aを有して形成されている。すなわち、室内側操作部材14Aは、前述と同様の係合部141、室内側操作部142、および連結部143と、係合部141よりも受け部20側に突出して設けられた主操作部である室内側第2操作部144とを有して形成されている。この室内側第2操作部144は、係合部141よりも可動桟4の閉方向寄り(図6の左側)に設けられており、この室内側第2操作部144に指を引っ掛けて室内側に引くことで、室内側操作部材14Aが係合解除方向に回動し、係合部141と受け部20との係合が解除できるようになっている。また、室内側操作部142を室外側に押し込んだ場合でも、前述と同様に係合部141と受け部20との係合が解除できる。
図6(B)に示す係止装置本体10Bは、前記係止装置本体10における室内側本体11の室内側操作部材14および室外側操作部材17と相違した構造の室内側操作部材14Bおよび室外側操作部材17Aを有して形成されている。すなわち、室内側操作部材14Bは、係合部141、室内側操作部142、および連結部143と、室内側回動軸15を挟んで連結部143の反対側(室内側)に突出して設けられた主操作部である室内側第2操作部145を有して形成されている。この室内側第2操作部145は、可動桟4の閉方向側に折り曲げて形成されており、この室内側第2操作部145に指を引っ掛けて可動桟4の開方向側に引くことで、室内側操作部材14Bが係合解除方向に回動し、係合部141と受け部20との係合が解除できるようになっている。また、室内側操作部142を室外側に押し込んだ場合でも、前述と同様に係合部141と受け部20との係合が解除できる。
一方、係止装置本体10Bにおける室外側操作部材17Aは、被連結部172と、前述の室外側操作部171よりも室外側に突出して形成された副操作部である室外側操作部173とを有して形成されている。、すなわち、室外側操作部173は、室外側回動軸18を挟んで被連結部172の反対側に突出し、かつ可動桟4の閉方向側に折り曲げて形成されており、この室外側操作部173に指を引っ掛けて可動桟4の開方向側に引くことで、室外側操作部材17Aが回動し、被連結部172および連結部143を介して室内側操作部材14Bが係合解除方向に回動され、係合部141と受け部20との係合が解除できるようになっている。
なお、図6(A),(B)の係止装置本体10A,10Bにおいて、室内側操作部材14A,14Bから室内側操作部142が省略されてもよく、その場合には、室内側操作部材14A,14Bの左右見付け寸法を短く形成することができる。また、係止装置本体10Bにおいて、図6(A)の室内側第2操作部144のように、室外側操作部が受け部20側に延びて形成されていてもよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、室内側操作部材14,14A,14Bと室外側操作部材17,17Aとを有して係止装置本体10,10A,10Bが構成され、室内側操作部材14,14A,14Bの連結部143と室外側操作部材17,17Aの被連結部172とが回転可能に連結されているので、室外側から室外側操作部材17,17Aを回動操作することによって室内側操作部材14,14A,14Bが回動され、係合部141と受け部20との係合を解除することができる。
(2)また、室外側操作部材17,17Aを回動操作する操作方向が可動桟4の開方向に合致しているので、係合部141と受け部20との係合解除操作と可動桟4の開放操作とを連続した一連の操作で行うことができる。従って、簡単な構造でロール網戸1の係止装置本体10,10A,10Bを構成することができるとともに、室外側からであっても良好な操作性で可動桟4およびネット2を開放することができる。
(3)また、室内側操作部材14,14A,14Bの連結部143と室外側操作部材17,17Aの被連結部172とが可動桟4の中空内部で連結されているので、室外の雨水や埃等の可動桟4内部への浸入や連結部分への付着を防止することができ、係止装置本体10,10A,10Bの安定動作を確保することができる。
(4)さらに、係止装置本体10,10A,10Bにおいて、室内側操作部材14,14A,14Bの室内側操作部142、室内側第2操作部144,145や、室外側操作部材17,17Aの室外側操作部171,173の形態を任意に選択することで、ロール網戸1の室内外の外観意匠性や開放操作性のバリエーションを拡大することができる。
(5)そして、室内側回動軸15を挟んで係合部141の反対側に室内側操作部142を設ければ、室内側操作部材14の室外側面を板状に形成することができ、室内空間への突出量を小さくして邪魔にならず、意匠性を向上させることができる。
(6)また、図6(A)に示すように、係合部141よりも受け部20側に突出して室内側第2操作部144を設ければ、室内側第2操作部144による係合部141の係合解除操作に連続して可動桟4の開放操作を実施することができ、操作性を向上させることができる。さらに、室内側第2操作部144を設けた場合に、室内側操作部142を省略すれば、係合部141と室内側第2操作部144とが室内側回動軸15に対して同じ側(受け部20側)に設けられるので、室内側操作部材14Aの見付け寸法をコンパクトに形成することができ、意匠性をさらに良好にすることができる。
(7)さらに、図6(B)に示すように、室内側に突出して室内側第2操作部145を設ければ、指等を引っ掛けるようにして室内側第2操作部145を操作することができ、また室内側第2操作部145の操作方向を可動桟4の開方向に合致させることができるので、室内側操作部材14Bの操作性をより一層良好にすることができる。そして、室外側操作部173を室内側第2操作部145と対称な形状に形成すれば、室内側第2操作部145と室外側操作部173との係止解除操作が共通化され、室内側から可動桟4を開放する場合と室外側から開放する場合とで操作感を統一することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、ロール網戸1の可動桟4を係止する係止装置に関して説明したが、本発明の係止装置は、ロール網戸1に限らず、片引き形式や引き違い形式、引き分け形式等の開閉形式で開閉される障子や戸に適用したり、通常の四周を框材で囲まれた網戸に適用したりすることができる。さらに、巻き取り収納式のロール網戸1に限らず、本発明の係止装置をロールスクリーン等に適用してもよく、可動式の間仕切り材(パーティション)に適用してもよい。
また、前記実施形態では、第1空間を室内空間とし、第2空間を室外空間としたが、第1空間を室外空間とし、第2空間を室内空間としてもよい。さらに、第1および第2の空間がそれぞれ室内空間であってもよく、あるいは第1および第2の空間がそれぞれ室外空間であってもよい。すなわち、係合部を有した主操作部が室外空間側に設けられていてもよく、また副操作部が室内空間側に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、1つの主操作部である室内側操作部142を設けた室内側操作部材14、2箇所の主操作部である室内側操作部142および室内側第2操作部144を設けた室内側操作部材14A、および2箇所の主操作部である室内側操作部142および室内側第2操作部145を設けた室内側操作部材14Bを例示したが、主操作部として室内側操作部142、室内側第2操作部144,145の3箇所全てを有した室内側操作部材を採用してもよく、これら3箇所のうちから主操作部として任意に選択した1箇所、2箇所を有した室内側操作部材を採用してもよい。
さらに、室外側操作部材17,17Aに関しても、前記実施形態の室外側操作部171,173に加えて他の副操作部を有して形成されていてもよい。
また、前記実施形態では、室内側操作部材(主操作部材)14,14A,14Bが室内側回動軸15で室内側ベース13に回動自在に支持され、室外側操作部材(副操作部材)17,17Aが室外側回動軸18で室外側ベース16に回動自在に支持されていたが、主回動軸および副回動軸としては、これらの回動軸15,18に限らず、主操作部材や副操作部材に一体に形成した突起でもよく、この突起がベース13,16や可動桟4に軸支されていればよい。また、主操作部材や副操作部材に凹みや孔を形成しておき、ベース13,16や可動桟4から突出した突起を凹みや孔に挿入することでも、主操作部材および副操作部材を回動自在に支持することができる。これらの構成によれば、室内側回動軸15や室外側回動軸18を省略することができ、部品点数を一層削減することができる。
また、室内側操作部材(主操作部材)14,14A,14Bの連結部143や室外側操作部材(副操作部材)17,17Aの被連結部172の構成は、前記実施形態で示したものに限らず、連結部を主回動軸および副回動軸と平行な軸で構成し、この軸に嵌合可能な形状に被連結部を形成してもよい。さらに、連結部と被連結部とが嵌合される必要はなく、例えば、前記実施形態における断面略U字形の連結部143から一方(図3の右側)の片を削除し、他方(図3の左側)の片が被連結部172に当接するように構成してもよい。このような構成によれば、室外側操作部材を回動操作することで連結部143の他方の片が押され、室内側操作部材が係合解除方向に回動されるようにでき、室内側操作部材を回動操作した場合には、被連結部172から連結部143の他方の片が離れて、室外側操作部材が連動しないようにできる。従って、比較的操作頻度の高い室内操作部材の操作に室外操作部材を連動させないことで、室外の雨水や埃等の可動桟内部への浸入をさらに確実に防止することができる。
また、前記実施形態における室内側本体11(副操作部材である室外側操作部材17,17A)を省略して係止装置本体を構成することも可能であり、この場合には、室内側からのみ操作可能な防犯性を有した係止装置が構成できるとともに、室外側本体12(主操作部材である室内側操作部材14,14A,14B)を転用することで、部品の共通化を図ることができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す横断面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具の可動桟および当接枠を拡大して示す横断面図である。 前記可動桟に設けられる係止装置本体を分解して示す分解斜視図である。 (A)〜(C)は、前記係止装置本体の動作を説明する横断面図である。 (A),(B)は、それぞれ前記実施形態の変形例に係る係止装置本体を示す横断面図である。
符号の説明
1…建具であるロール網戸、2…ネット、3…ロール網戸本体、4…可動桟、5,6…案内レール、7…当接枠、10,10A,10B…係止装置本体、14,14A,14B…主操作部材である室内側操作部材、15…主回動軸である室内側回動軸、17,17A…副操作部材である室外側操作部材、18…副回動軸である室外側回動軸、20…受け部、141…係合部、142…主操作部である室内側操作部、143…連結部、144,145…主操作部である室内側第2操作部、171,173…副操作部である室外側操作部、172…被連結部。

Claims (7)

  1. 第1空間と第2空間とを開閉自在に仕切る開閉部材の可動桟に固定された係止装置本体と、前記可動桟が当接する当接枠における前記第1空間側に設けられた受け部とを備えた開閉部材の係止装置であって、
    前記係止装置本体は、前記可動桟における前記第1空間側に設けられるとともに当該可動桟の長手方向に沿った主回動軸に回動自在に支持される主操作部材と、当該可動桟における前記第2空間側に設けられるとともに前記主回動軸と平行な副回動軸に回動自在に支持される副操作部材とを有して構成され、
    前記主操作部材は、前記受け部に係合可能な係合部と、当該主操作部材を回動操作するための主操作部と、前記回動軸よりも前記第2空間側に延びる連結部とを有して形成されるとともに、前記係合部が前記受け部に係合する回動方向に付勢され、
    前記副操作部材は、前記副回動軸よりも前記第1空間側に延びて前記主操作部材の連結部に回転可能に連結される被連結部と、当該副操作部材を回動操作するための副操作部とを有して形成されている開閉部材の係止装置。
  2. 前記主操作部材の主操作部は、前記主回動軸を挟んで前記係合部の反対側に設けられている請求項1に記載の開閉部材の係止装置。
  3. 前記主操作部材の主操作部は、前記係合部よりも前記受け部側に突出して設けられている請求項1または請求項2に記載の開閉部材の係止装置。
  4. 前記主操作部材の主操作部は、前記主回動軸を挟んで前記連結部の反対側でかつ前記第1空間側に突出して設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の開閉部材の係止装置。
  5. 前記副操作部材の副操作部は、前記副回動軸を挟んで前記被連結部の反対側でかつ前記第2空間側に突出して設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の開閉部材の係止装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の開閉部材の係止装置を備えた建具。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の開閉部材の係止装置を備えた建具であって、
    前記開閉部材は、室内空間と室外空間とを左右開閉自在に仕切る網戸であり、ネットと、このネットを開方向に付勢する網戸本体と、この網戸本体と反対側の前記ネットの端縁を保持する可動桟と、この可動桟を左右スライド自在に案内する上下のレールとを有して構成され、
    前記係止装置を構成する主操作部材および副操作部材は、それぞれ前記可動桟の室内空間側側面および室外空間側側面に対向して設けられている建具。
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