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Description
本発明は、ドレイン排水溝部材及びドレイン排水床構造に関するものであり、より具体的には、ドレイン水を受けて排水するばかりでなく、前記ドレイン排水溝部材の設置部に段差を生じさせないドレイン排水溝部材と、床下地に設置した前記ドレイン排水溝部材に床材を覆うように設けることにより、床面の美観を損なうことなくドレイン水が排水可能な、ドレイン排水床構造と、に関する。
従来、マンション等の集合住宅の共通廊下やベランダ等である屋外には、通常、冷暖房機の外機が設置されている。そして、外機からは、ドレインホースを通じてドレイン水が排出されている。
ところで、ドレイン水をそのまま屋外の床面に垂れ流すと、ドレイン水が床面に広がっていくため、ドレイン水の広がった場所に埃や砂等が付着し、床面に、汚れやしみができたりカビが発生したりしていた。また、ドレイン水により床面が濡れることにより、滑りやすくなり、歩行者の転倒事故が発生しやすくなり、安全性の観点からも好ましくなかった。
そこで、上記問題点を解決するため、ドレインホースからのドレイン水を排出するための溝状の排水路を設けたドレイン排水溝部材が提供されている(特許文献1)。また、当該ドレイン排水溝部材の改良技術として、排水路を管状体とし、かつ、前記短冊形部材における管状体の両側に幅2mm以上の熱溶着作業用領域を設けた、ドレイン排水溝部材が、提供されている(特許文献2)。
特開平10−46762号公報
特開2000−136602号公報
一般に、ドレイン排水溝部材では、床材とともに床下地に施工する際、ドレイン排水溝部材を設置する部分の床材を切り欠いて施工するか、或いは、当該部分を開けて床材を施工しなければならない。上記ドレイン排水溝部材では、その側面と隣接する床材とを熱溶着等の接合処理を行わなければならなかった。従って、かなり正確に計測して、ドレイン排水溝部材を設置する部分を当該ドレイン排水溝部材の幅に合わせるという施工をしなければならず、きわめて煩雑であった。
また、上記ドレイン排水溝部材では、床材とともに施工した場合に、ドレイン排水溝部材と床材との段差が生じるため、歩行者が躓いて転倒する危険性があり、安全上の観点から改善が望まれていた。
さらに、床面には種種の模様、色彩等、即ち意匠を有する床材が使用されるため、従来のドレイン排水溝部材では、隣接する床材の意匠と違和感が生じる等、床面全体の意匠性を低下させてしまうことがあった。
本願の第1発明は、屋外の床下地に設置されてドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材において、ドレイン水を流すための長手方向に延びた中空状排水路を有し、かつ、前記中空状排水路の少なくとも一方の側部の外面には横方向に張り出した張出部が形成されており、前記張出部が、横方向に向かって下方へ傾斜する傾斜部分を有することを特徴とするドレイン排水溝部材を、提供するものである。尚、本明細書において、張出部とは、中空状排水路の側面の最も横方向に位置する部分よりさらに横方向に張り出した部分をいう。また、床材とは、合成樹脂、石材、又は陶器からなるタイル、又はポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂からなるシートをいう。また、貼着剤とは、接着剤、粘着剤、シーリング剤をいう。さらに、設置とは、接着剤、粘着剤、シーリング剤等の貼着剤、及び両面テープによる貼着の他、吸着性を有する発泡シート等による吸着、不織布、ウレタン樹脂等防滑性を有する層を床下地と当接させることによる置き敷きを含む施工をいう。
前記第1発明は、更に、次の構成(A)〜(D)を採用するのが好ましい。
前記第1発明は、更に、次の構成(A)〜(D)を採用するのが好ましい。
(A)前記張出部の少なくとも端部が上方向及び/又は下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に、溝部が設けられたことを特徴とする。この構成では、ドレイン排水溝部材によって生じる段差を解消するための張出部が、前記中空状排水路の少なくとも一方の側部の外面に、形成されている。ここで、本体部とは、本発明ドレイン排水溝部材に溝部が形成された場合において、前記溝部を隔てて中空状排水路を有する部分をいう。
(B)前記中空状排水路の上面を形成する部分の外部表面が、前記中空状排水路の幅方向に対して両側部方向に向かって下方へ傾斜している傾斜部分を有する。
(C)前記張出部に、前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面と略同一平面に位置する面を有する。
(D)前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面、及び/又は、前記張出部の裏面の少なくとも一部に、凹部及び/又は凸部が形成されている。
本願の第2発明は、床材と、ドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材とが、床下地上に設置された、ドレイン排水床構造において、ドレイン水を流すための長手方向に延びた中空状排水路を有し、かつ、前記中空状排水路の少なくとも一方の側部には横方向に張り出した張出部が形成されており、前記張出部が、横方向に向かって下方へ傾斜する傾斜部分を有し、前記張出部の少なくとも端部が上方向及び/又は下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に溝部が設けられたことを特徴とする、ドレイン排水溝部材が、床下地に設置されており、少なくとも一方の前記張出部の端部が、上方向及び/又は下方向に移動して、傾斜している床下地上に設置されており、前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材が設けられたことを特徴とするドレイン排水床構造を提供するものである。
前記第2発明は、更に、次の構成(E)〜(G)を採用するのが好ましい。
前記第2発明は、更に、次の構成(E)〜(G)を採用するのが好ましい。
(E)前記ドレイン排水溝部材の前記中空状排水路の上面を形成する部分の外部表面が、前記中空状排水路の幅方向に対して両側部方向に向かって下方へ傾斜している傾斜部分を有する。
(F)前記ドレイン排水溝部材の張出部に、前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面と略同一平面に位置する面を有する。
(G)前記ドレイン排水溝部材の前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面、及び/又は、前記張出部の裏面の、少なくとも一部に、凹部及び/又は凸部が形成されている。
前記第1発明によれば、本発明ドレイン排水溝部材を構成する中空状排水路の少なくとも一方の側部の外面には傾斜部分を有することから、本発明ドレイン排水溝部材を設置することにより、張出部を有する側には段差を生じることがない。従って、歩行者がドレイン排水溝部材によって生ずる段差により躓いたり、又は転倒したりすることを防止することができ、歩行者の安全性をより向上させることができる。
前記構成(A)によれば、中空状排水路が設けられている本体部と張出部との間に溝部が形成されているため、当該溝部により、張出部の少なくとも端部が可動となり、床下地が平面部のみならず、本発明ドレイン排水溝部材の床下地の横方向に傾きがある場合であっても無理なく本発明ドレイン排水溝部材を設置することができる。また、例えば、本発明ドレイン排水溝部材を壁面に沿わせて施工する必要があるため、一方の張出部が不要である場合には、金属製のものさし等を使用せずとも、溝部にカッターナイフの刃を挿入して容易かつ美麗に切断することができる。
前記構成(B)によれば、前記中空状排水路の上面を形成する部分の外部表面が、前記中空状排水路の幅方向に対して両側部方向に向かって下方へ傾斜している傾斜部分を有しているため、本発明ドレイン排水溝部材によって生じる段差をより緩やかな傾斜によって解消することができる。また、前記張出部のみに傾斜部分が設けられている場合と比較して、前記張出部の横方向への幅が小さくすることが可能であるため、本発明ドレイン排水溝部材の小型化、軽量化に寄与することができ、作業時のハンドリング性もよくなることから、施工効率の向上も可能である。さらに、前記張出部のみに傾斜部分が設けられている場合と比較して、段差を解消するための傾斜する角度が同じであれば、同一幅で中空状排水路の幅を広げることができ、ドレイン水の排水効率を向上させることができる。
前記構成(C)によれば、前記張出部に前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面と略同一平面に位置する面を有しているため、床下地への本発明ドレイン排水溝部材の貼着安定性に優れている。
前記構成(D)によれば、前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面、及び/又は前記張出部の裏面の少なくとも一部に凹部、及び/又は凸部が形成されているため、本発明ドレイン排水溝部材の可撓性を向上させることができる。従って、当該可撓性の向上により、本発明ドレイン排水溝部材のハンドリング性が良くなり、施工作業性向上に寄与することができる。
前記第2発明によれば、前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材を設置するため、ドレイン排水溝部材との段差が生じにくい。また、前記ドレイン排水溝部材が床面に露出しないため、床材の有する意匠を損なうことがなく、床材の有する意匠如何に関わらず前記ドレイン排水溝部材を設置することができる。
また、前記ドレイン排水溝部材の張出部と本体部との間に、溝部が、前記張出部の少なくとも端部が可動となるように設けられているため、前記ドレイン排水溝部材を設置する際に床下地に傾斜が存在している場合でも前記ドレイン排水溝部材を安定的に設置することができ、加えて前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材を設置することができることから、設置後の床面にも違和感を生じることなくドレイン排水溝部材を設置することができる。
前記構成(E)によれば、前記中空状排水路の上面を形成する部分の外部表面の幅方向に対して両側部方向に向かって下方へ傾斜している傾斜部分を有しているため、ドレイン排水溝部材によって生じる段差をより緩やかな傾斜によって解消することができる。また、前記張出部のみに傾斜部分が設けられている場合と比較して、段差を解消するための傾斜する角度が同じであれば、同一幅で中空状排水路の幅を広げることができ、ドレイン水の排水効率を向上させることができる。
前記構成(F)によれば、前記張出部に前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面と略同一平面に位置する面を有しているため、床材下部に設置されたドレイン排水溝部材の床下地への貼着安定性に優れている。
前記構成(G)によれば、前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面、及び/又は、前記張出部の裏面の、少なくとも一部に、凹部及び/又は凸部が形成されているため、ドレイン排水溝部材を貼着剤で貼着する際、前記貼着剤の過剰塗布があった場合でも、ドレイン排水溝部材裏面の凹部に前記貼着剤が入り込むため、貼着剤のはみだし現象や、塗布した貼着剤がドレイン排水溝部材の貼着面に十分に広がらない、といった問題が生じることがない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ詳述する。図1は本発明ドレイン排水溝部材の一例の断面図を示す。本発明ドレイン排水溝部材1には、ドレイン水を排水するための中空状排水路4が設けられ、前記中空状排水路4の外面の少なくとも一方の側部には、横方向に張り出した張出部3、3´が設けられている。
本発明ドレイン排水溝部材1を構成する張出部3、3´には、横方向に向かって傾斜部分2、2´が形成されている。本発明ドレイン排水溝部材1を構成する張出部3、3´に形成された傾斜部分2、2´は、中空状排水路4による段差を解消できればよく、図1に示すように張出部3、3´全体に形成されてもよいし、部分的に形成されてもよい。
さらに、本発明ドレイン排水溝部材を構成する傾斜部分を張出部は、図1に示すように中空状排水路の両側面の外面に設けてもよいし、前記中空状排水路の何れか一方の側面の外面に設けてもよい。
本発明ドレイン排水溝部材を構成する張出部を前記中空状排水路の両側部の外面に設けた場合には、前記中空状排水路による両側の段差を前記張出部によって解消することができる。従って、本発明ドレイン排水溝部材を例えば廊下を横断するように設置した場合には、当該ドレイン排水溝部材の上の歩行者の安全性を向上させることができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材を構成する張出部を前記中空状排水路の一方の側部の外面に設けた場合には、前記中空状排水路による片側の段差を前記張出部によって解消することができる。従って、例えば、壁面等に沿わせて本発明ドレイン排水溝部材を設置する場合に、段差が目立たないため、美観を損なわず、床面の意匠上有効である。
また、本発明ドレイン排水溝部材に設けられる中空状排水路は、ドレイン水を導水し、排水できればよく、当該中空状排水路の断面形状は、図1に示す矩形に限られず、円形、楕円形であってもよい。さらに、導水性能の向上のため、中空状排水路の底面に、長手方向に一又は二以上の、溝部又は凸部を、設けてもよいし、前記溝部及び凸部の双方を、設けてもよい。
また、本発明ドレイン排水溝部材を構成する素材は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、又はエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等の熱可塑性樹脂の他、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、及びSBR、CR等の熱可塑性エラストマー、さらには、金属類、セラミクスであってもよい。また、運送時及び施工時の取り扱いの容易性の見地から、可撓性を付与できる素材、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、又はポリ塩化ビニル樹脂、若しくはポリエチレン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を混合した樹脂やSBR、CR等の熱可塑性エラストマーを、好ましく用いることができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材を構成する中空状排水路を有する部材と張出部とを、別部材とし、少なくとも施工時に接合可能に設けてもよい。図2に、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、張出部を接合した状態の断面図を示す。図2に示すように、張出部3、3´の接合部P2、P2´を境に張出部23、23´が接合可能に設けられている。本発明ドレイン排水溝部材において、張出部を接合可能に設けることにより、本発明ドレイン排水溝部材を設置する際、施工現場の状況に応じて、前記張出部を中空状排水路側面の外面の一方の側のみに設けるか、又は、両方の側に設けるか、を選択することができ、施工の際の自由度を向上させることができる。
本発明ドレイン排水溝部材において、張出部を少なくとも施工時に接合可能にする手段としては、図2に示す接合部P2、P2´で、中空状排水路を有する本体部26によって形成される面と、張出部23、23´によって形成される面と、を当接させて、床下地に接着剤等により貼着等することによって、又は、接合部P2,P2´で本体部26と張出部23,23´とを貼着等することによって、接合することもできる。また、本体部と張出部とが面する部分に、互いに嵌合可能な、凹部及び凸部を、設けることで、本体部に張出部を接合可能に設けてもよい。
また、本発明ドレイン排水溝部材に設けられる中空状排水路は、ドレイン水を導水し、排水できればよく、当該中空状排水路の断面形状は、図1に示す矩形に限られず、円形、楕円形であってもよい。さらに、導水性能の向上のため、中空状排水路の底面に、長手方向に一又は二以上の、溝部又は凸部を、設けてもよいし、前記溝部及び凸部の双方を、設けてもよい。
本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、本発明ドレイン排水溝部材を構成する張出部の少なくとも端部が上方向及び/又は下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に、溝部を設けてもよい。
図3に、本発明ドレイン排水溝部材を構成する張出部の端部が上方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に、上方向に向かって溝部が設けられた、一例の断面図を、示す。本発明ドレイン排水溝部材の本実施形態では、中空状排水路34が設けられている本体部36と張出部33、33´との間に、上方向に向かって溝部M3、M3´が形成されている。当該溝部M3、M3´により、張出部33、33´の端部が上方へ可動となり、床下地が平面部のみならず、本発明ドレイン排水溝部材の床下地の横方向に上方向に傾きがある場合であっても、無理なく、本発明ドレイン排水溝部材を設置することができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の本実施形態では、例えば、本発明ドレイン排水溝部材を壁面に沿わせて施工する必要があるため、一方の張出部が不要である場合には、金属製のものさし等を使用せずとも、溝部M3、M3´にカッターナイフの刃を挿入して容易かつ美麗に切断することができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の本実施形態において、溝部M3、M3´の深さは、張出部33、33´が上方向に可動であれば特に限定されないが、前記張出部33、33´の安定的な可動という観点から、溝部M3、M3´の設ける位置の本発明ドレイン排水溝部材の厚さの60〜95%、より好ましくは、前記厚さの70〜90%の深さで、設けるのがよい。
さらに、本実施形態において、溝部の底部から本発明ドレイン排水溝部材の底部方向に向かって、前記溝部の幅が広がるように形成すると(図示せず)、張出部の端部が上方及び下方へ可動となり、床下地が平面部のみならず、本発明ドレイン排水溝部材の横方向に上方向に傾きがある場合であっても、下方向に傾きがある場合であっても、無理なく、本発明ドレイン排水溝部材を設置することができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、図4に、本発明ドレイン排水溝部材を構成する張出部の端部が下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に、下方向に向かって溝部が設けられた、一例の断面図を、示す。本発明ドレイン排水溝部材の本実施形態では、中空状排水路44が設けられている本体部46と張出部43、43´との間に、上方向に向かって溝部M4、M4´が形成されている。当該溝部M4、M4´により、張出部43、43´の端部が下方へ可動となり、床下地が平面部のみならず、本発明ドレイン排水溝部材の床下地の横方向に下方向の傾きがある場合であっても、無理なく、本発明ドレイン排水溝部材を設置することができる。
また、本発明ドレイン排水溝の本実施形態では、例えば、本発明ドレイン排水溝部材を壁面に沿わせて施工する必要があるため、一方の張出部が不要である場合には、金属製のものさし等を使用せずとも、溝部M4、M4´にカッターナイフの刃を挿入して容易かつ美麗に切断することができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の本実施形態において、溝部M4、M4´の深さは、張出部43、43´が下方向に可動であれば特に限定されないが、前記張出部43、43´の安定的な可動という観点から、溝部M4、M4´の設ける位置の本発明ドレイン排水溝部材の厚さの60〜95%、より好ましくは、前記厚さの70〜90%の深さで、設けるのがよい。
さらに、本実施形態において、溝部の底部から本発明ドレイン排水溝部材の底部方向に向かって、前記溝部の幅が広がるように形成すると(図示せず)、張出部の端部が上方及び下方へ可動となり、床下地が平面部のみならず、本発明ドレイン排水溝部材の横方向に上方向に傾きがある場合であっても、下方向に傾きがある場合であっても、無理なく、本発明ドレイン排水溝部材を設置することができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、本発明ドレイン排水溝部材を構成する一方の張出部の端部が上方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に、上方向に向かって溝部が設けられ、他方の張出部の端部が下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に、下方向に向かって溝部が設けられていてもよい(図示せず)。
上記のように、一方の張出部の端部が上方向に可動となるため、主として本発明ドレイン排水溝部材の床下地に横方向に上方向に傾きがある場合であっても、無理なく、本発明ドレイン排水溝部材を設置することができ、他方の張出部の端部が下方向に可動となるため、主として本発明ドレイン排水溝部材の床下地に横方向に下方向に傾きがある場合であっても、無理なく、本発明ドレイン排水溝部材を設置することができる。
さらに、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、本発明ドレイン排水溝部材の張出部と本体部との間に設ける溝部を、上下双方向から設け、張出部の少なくとも端部を上下可動な状態にしてもよい。
図5に、本発明ドレイン排水溝の他の実施形態として、張出部の少なくとも端部が上下可動となるように、張出部と本体部との間に設ける溝部を、上下双方向から設けた、一例の断面図を示す。図5に示すように、本発明ドレイン排水溝部材の張出部53、53´と本体部56との間に、上下双方向から溝部M5、M5´が設けられている。本実施態様の場合、張出部53、53´の端部の上下の可動性は、張出部53、53´と本体部56との間に設けられた溝部M5、M5´の間隔と、上下方向に設けられた溝部の底部間の厚さと、に依存することとなる。即ち、張出部53、53´と本体部56との間に設けられた溝部M5、M5´の間隔が大きくなるほど、張出部53、53´の端部の可動の範囲が大きくなる。また、前記上下方向に設けられた溝部M5、M5´の底部間(以下、結合部と記す)の厚さが小さくなるほど、張出部53、53´の端部が容易に可動することとなる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の上下方向から設けられた溝部M5、M5´の各々の底部の位置も、張出部53、53´の端部の可動性に影響する。即ち、設けられた溝部M5、M5´の各々の底部間での張出部53、53´と本体部56との結合部の位置が上方であるほど、張出部53、53´が下方より上方への可動が容易となり、一方、前記結合部の位置が下方であるほど、上方より下方への可動が容易となる。本実施形態においては、溝部M5、M5´が形成する張出部53、53´と本体部56との幅、及び、上下方向に設けられた溝部M5、M5´の前記結合部の厚さ及び位置を、適宜選択することができる。
本実施形態においては、張出部53、53´と本体部56との間の幅は、0.1mm〜10mmが好ましく、さらに好ましくは、0.5mm〜5mmである。尚、張出部53、53´と本体部56との間の幅は、必ずしも一定幅である必要はなく、上方向若しくは下方向に向かって、又は、上方向及び下方向の双方に向かって、大きくなるように設けてもよい。また、前記結合部の厚さは、張出部53、53´の端部の可動性、及び、前記張出部と本体部56との結合強度、の観点から、0.5mm〜5mmが好ましく、さらに好ましくは、1mm〜3mmである。
本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、本発明ドレイン排水溝部材の中空状排水路の上面を形成する部分の外部表面(以下、排水路上部外部表面と記す。)が、前記中空状排水路の幅方向に対して両側部方向に向かって下方へ傾斜している傾斜部分を有している。本発明ドレイン排水溝部材において、排水路上部外部表面及び張出部に、傾斜部分を設けることにより、傾斜部分の傾斜角度をより緩やかにし、段差解消による安全性を向上させることができるほか、中空状排水路の容積を拡大することもでき、より多くのドレイン水を効率的に排水することができる。
図6及び図7に、本実施形態の一例の縦断面図を示す。図6及び図7に示すように、本実施形態においては、中空状排水路を設けることによって生じる段差を解消するための傾斜部分を形成する部分は、張出部のみに限られず、前記排水路上部外部表面にも前記傾斜部分が設けられていてもよい。
本発明ドレイン排水溝部材に設けられる傾斜部分は、下方に向かっていればよく、必ずしも断面直線状である必要はない。例えば、図6に示すように、排水路上部外部表面61から断面湾曲状の傾斜部分62、62´が設けられ、張出部63、63´には、前記排水路上部外部表面61から断面湾曲状の傾斜部分から断面直線状の傾斜部分が設けられている。当該実施形態により、傾斜部分の角度がより緩やかにすることができ、特に後述する本発明ドレイン排水溝部材を覆うように床材を設置した場合に顕著な効果がある。
また、図7に示すように、排水路上部外部表面71の幅方向に対して略中心の位置から、張出部73、73´に、断面直線状の傾斜部分72、72´が形成されている。本実施形態により、中空状排水路を設けることによって生じた段差を解消するために形成された傾斜部分72、72´の傾斜が、より緩やかになり、床下地に設置した場合には、より歩行時の安全性を向上させることができる。また、排水路上部外部表面に形成する傾斜部分は、必ずしも前記排水路上部外部表面71の幅方向に対して略中心にある必要はなく、前記傾斜部分を所望の傾斜角にする観点から、何れか一方に傾斜部分の開始部分が偏っていてもよい。
さらに、図8に、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、断面湾曲状の傾斜部分が形成された、一例のドレイン排水溝部材の断面図を示す。図8に示すように、傾斜部分82、82´を断面湾曲状に形成することにより、傾斜部分82、82´の傾斜をより緩やかにすることができるほか、後述する本発明ドレイン排水溝部材を覆うように床材を設置した場合、床材、とりわけ、床シートのように可撓性に富んだ床材の場合には、本発明ドレイン排水溝部材と床材との貼着安定性を向上させることもできる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態は、前記張出部に、前記中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面と略同一平面に位置する面を有する。本実施形態においては、本発明ドレイン排水溝部材を床下地に設置した場合の設置安定性の見地から、前記張出部が中空状排水路の底面を形成する部分の外部表面(以下、排水路底部外部表面と記す。)と略同一平面に位置する面を有するように設けてある。
図9に、本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、張出部に、排水路底部外部表面と略同一平面に位置する面を有する、一例のドレイン排水溝部材の断面図を示す。図9に示すように、本発明ドレイン排水溝部材の張出部93、93´の裏面の少なくとも一部は、前記排水路底部外部表面95と略同一平面状に位置する面を有している。当該張出部の裏面によって、本発明ドレイン排水溝部材の床下地への設置安定性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、張出部93、93´の裏面の全部が必ずしも排水路底部外部表面と同一平面状に位置することは必要ではなく、本発明ドレイン排水溝部材の床下地への設置安定性が確保できれば、排水路底部外部表面と同一平面状に位置する張出部93、93´の裏面の一部であってもよい。さらに、図9に示す実施形態では、本発明ドレイン排水溝部材が床下地に設置された場合に生じる、張出部93、93´の裏面と前記床下地とによって形成される空洞部97、97´に、別途ドレインホース、電線等を、挿設することができ、非常に有用である。
本発明ドレイン排水溝部材の他の実施形態として、排水路底部外部表面、及び/又は、前記張出部の裏面の、少なくとも一部に、凹部及び/又は凸部が形成されていてもよい。図10に、本発明ドレイン排水溝の他の実施形態として、排水路底部外部表面及び前記張出部の裏面に、凹部及び凸部が形成されている、一例のドレイン排水溝部材の断面図を示す。図10に示すように、排水路底部外部表面105及び前記張出部の裏面に、凹部109及び凸部108が形成されている。本発明ドレイン排水溝部材101は、床下地に、接着剤又は粘着剤によって貼着することで設置する際に、前記凸部108によって床下地と貼着され、前記凹部109に、余分な接着剤又は粘着剤が入り込み、当該凹部109の表面と床下地が貼着されることとなり、施工時に余分な接着剤又は粘着剤がはみ出したりすることがないため、効率的に貼着作業を行うことができる。
また、本発明ドレイン排水溝部材の裏面に設けられた凹部109により、張出部の横方向の可撓性が大きくなり、床下地への追従性が向上する。さらに、前記凹部によって形成される空間に、軽微な床下地の凹凸、即ち不陸を入り込ませることができるため、不陸による凹凸による影響が、本発明ドレイン排水溝部材には発生しにくく、美麗な施工状態を実現することができる。また、本実施形態においては、本発明ドレイン排水溝部材の裏面に設ける凹部及び凸部を、前記裏面全面に設けてもよいし、例えば、張出部裏面のみというように一部分にのみ設けてもよい。
また、本発明は、床材と、ドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材とが、設置された、ドレイン排水床構造において、ドレイン水を流すための長手方向に延びた中空状排水路を有し、かつ、前記中空状排水路の少なくとも一方の側部には横方向に張り出した張出部が形成されており、前記張出部が、横方向に向かって下方へ傾斜する傾斜部分を有することを特徴とする、ドレイン排水溝部材が、床下地に設置され、前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材が設けられたことを特徴とする、ドレイン排水床構造を、提供する。
図11に、本発明床構造の一例の断面図を示す。図11に示すように、床下地G11上に、ドレイン排水溝部材を覆うように、床材F11が、貼着剤S11、S11´によって貼着されている。
本発明ドレイン排水溝部材を床材で覆う状態となるので、施工上の観点から、床材としては、例えば、可撓性の富んだ熱可塑性樹脂、又は熱可塑性エラストマーからなるシート、又はタイルが、好ましい。また、貼着剤S11、S11´は、本発明ドレイン排水溝部材と床下地G11との間、本発明ドレイン排水溝部材と床材F11との間、及び床材F11と床下地G11との間に、設けられている。貼着安定性の観点から、図11に示すように各々に貼着剤を設けた方が好ましいが、実際の使用条件、即ち、例えば、歩行量が僅少であるなど穏やかな使用条件の場合は、本発明ドレイン排水溝部材と床下地G11との間、本発明ドレイン排水溝部材と床材F11との間、床材F11と床下地G11との間に、設けられている貼着剤の、何れか一又は二以上を省略してもよい。
本発明ドレイン排水溝構造は、前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材を設置するため、ドレイン排水溝部材との段差を有効に解消することができる。また、前記ドレイン排水溝部材が床面に露出しないため、床材の有する意匠を損なうことがなく、床材の有する意匠如何に関わらず前記ドレイン排水溝部材を設置することもできる。
本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、前記張出部の端部が上方向及び/又は下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に溝部を設けた、ドレイン排水溝部材を、覆うように、床材を設置してもよい。
図12に、本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、床下地の一方が斜め上方向に傾斜している、一例の本発明ドレイン排水床構造の断面図を示す。ドレイン排水溝部材の張出部と本体部との間には、上方向に向かって溝部M12、M12´が設けられているため、図12に示す断面図の、向かって右側の張出部の先端が上方向に移動し、斜め上方に傾斜している床下地にも無理なく安定的に設置することができる。
また、図12に示すように、ドレイン排水溝部材と床材との間、ドレイン排水溝部材と床下地との間、及びドレイン排水溝部材に設けられた溝部M12、M12´が、貼着剤S12、S12´によって貼着されている。但し、歩行量等の使用条件によっては、ドレイン排水溝部材と床材との間、ドレイン排水溝部材と床下地との間、ドレイン排水溝部材に設けられた溝部M12、M12´、及び床材F12と床下地G12との間、のうちの何れか一又は二以上の箇所の貼着剤による貼着を、必ずしもする必要がない。特に、溝部M12、M12´に充填する貼着剤S12は、張出部が床下地と十分に貼着されていれば必ずしも必要でない場合が多い。
本発明ドレイン排水床構造によれば、前記ドレイン排水溝部材の張出部と本体部との間に、溝部が、前記張出部の少なくとも端部が可動となるように設けられているため、前記ドレイン排水溝部材を設置する際に、図12で示すような床下地に上方向に向かう傾斜が存在している場合でも、前記ドレイン排水溝部材を安定的に設置することができ、加えて、前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材が設置されることから、床材の設置後の床面にも違和感を生じることなく、ドレイン排水溝部材を設置することができる。
また、本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、前記ドレイン排水溝部材の前記排水路上部外部表面が、前記中空状排水路の幅方向に対して両側部方向に向かって下方へ傾斜している傾斜部分を有する、ドレイン排水溝部材を、覆うように、床材を設置してもよい。
図13に、本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、排水路上面外部表面及び張出部に、傾斜部分を形成した、ドレイン排水溝部材と床材とを設置した、一例の断面図を示す。図13に示すように、床下地G13に設置されたドレイン排水溝部材には、排水路上面外部表面及び張出部133、133´の双方に、傾斜部分132、132´が形成されており、前記ドレイン排水溝部材の上部には床材F13が設置されている。
図13に示すように、床下地G13と床材F13との間、前記ドレイン排水溝部材と床下地G13との間、及び前記ドレイン排水溝部材と床材F13との間が、貼着剤S13,S13´によって貼着されている。但し、歩行量等の使用条件によっては、ドレイン排水溝部材と床材との間、及び、ドレイン排水溝部材と床下地との間、のうちの何れか一又は二以上の箇所の貼着剤による貼着を、必ずしもする必要がない。
本発明ドレイン排水床構造では、前記ドレイン排水溝部材の排水路上面外部表面及び張出部133、133´の双方に、傾斜部分132、132´が形成されているため、前記傾斜部分132、132´の傾斜角度がより小さくなり、歩行面での安全性を向上させることができ、加えて、床材F13の表面に生じる隆起状態を前記ドレイン排水溝部材によって緩和することができるため、意匠上の観点からも有用である。
本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、前記ドレイン排水溝部材の張出部に前記排水路底部外部表面と略同一平面に位置する面を有する、ドレイン排水溝部材に、床材を覆うように設置してもよい。
図14に、本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、前記ドレイン排水溝部材の張出部に前記排水路底部外部表面と略同一平面に位置する面を有する、ドレイン排水溝部材に、床材を覆うように設置した、一例のドレイン排水溝床構造の断面図を示す。図14に示すように、前記ドレイン排水溝部材を構成する張出部143、143´は、排水路底部外部表面と略同一平面に位置する面を有している。張出部の裏面に形成される排水路底部外部表面と略同一平面に位置する面は、図14に示すように、前記張出部の少なくとも一部分に設けられていればよく、必ずしも、張出部の全面に形成する必要はない。
また、図14に示すように、床下地G14と張出部143、143´の裏面との間に空洞(以下、張出部裏面空洞部と記す。)147、147´が形成されるようにすれば、当該張出部裏面空洞部147、147´に、例えば、他のドレインホース、又はドレインホースに代わる部材、並びに電線等を、通すことができ、構造上非常に有用である。
また、図14に示すように、床下地G14と床材F14との間、前記ドレイン排水溝部材と床下地G14との間、及び前記ドレイン排水溝部材と床材F14との間が、貼着剤S14,S14´によって貼着されている。但し、歩行量等の使用条件によっては、ドレイン排水溝部材と床材との間、及び、ドレイン排水溝部材と床下地との間、のうちの何れか一又は二以上の箇所の貼着剤による貼着を、必ずしもする必要がない。
本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、前記ドレイン排水溝部材の前記排水路底部外部表面及び/又は前記張出部の裏面の、少なくとも一部に、凹部及び凸部が形成されている、ドレイン排水溝部材を、覆うように、床材を設置してもよい。
図15に、本発明ドレイン排水床構造の他の実施形態として、ドレイン排水溝部材の前記排水路底部外部表面及び前記張出部の裏面に、凹部及び凸部が形成されている、ドレイン排水溝部材と、床材と、が設置された、一例のドレイン排水溝床構造の断面図を示す。ドレイン排水溝部材の張出部裏面及び前記排水路底部外部表面に、凹部159及び凸部158が設けられている。床材F15と床下地G15との間、床材F15とドレイン排水溝部材との間、及びドレイン排水溝部材と床下地G15との間が、貼着剤S15、S15´によって貼着されている。
図15に示すように、ドレイン排水溝部材を貼着剤で貼着する際、前記貼着剤の過剰塗布があった場合でも、ドレイン排水溝部材裏面の凹部159に前記貼着剤が入り込むため、貼着剤のはみだし現象や、塗布した貼着剤がドレイン排水溝部材の貼着面に十分に広がらない、といった問題が生じることがない。但し、歩行量等の使用条件によっては、ドレイン排水溝部材と床材との間、及び、ドレイン排水溝部材と床下地との間、のうちの何れか一又は二以上の箇所の貼着剤による貼着を、必ずしもする必要がない。
本発明ドレイン排水溝部材は、ドレイン水を円滑に導水することができるほか、段差を生じず安全性の富んだものであり、また、本発明ドレイン排水床構造は、ドレイン排水溝部材が床面に露出しないため、床面全体の意匠性を損なわないので、産業上の利用価値はきわめて高いものである。
1、21:本発明ドレイン排水溝部材
2、2´、22、22´、32、32´、42、42´、52、52´、62、62´、
72、72´、82、82´、92、92´、102、102´、112、112´、1
32、132´、142、142´、152、152´:傾斜部分
3、3´、23、23´、33、33´、43、43´、53、53´、63、63´、
73、73´、83、83´、113、113´、133、133´:張出部
4、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、124、13
4、144:中空状排水路
5、25、35、45、55、65、75、85、95:排水路底部外部表面
36、46:本体部
61、71、91:排水路上部外部表面
93、93´:張出部裏面
97、97´、:空洞部
108、158:凸部
109、159:凹部
147、147´:張出部裏面空洞部
F11、F12、F13、F14、F15:床材
G11、G12、G13、G14:床下地
M3、M3´、M4、M4´M5、M5´、M12、M12´:溝部
P2、P2´:接合部
S11、S11´,S12、S12´、S13、S13´、S14、S14´、S15、
S15´:貼着剤
2、2´、22、22´、32、32´、42、42´、52、52´、62、62´、
72、72´、82、82´、92、92´、102、102´、112、112´、1
32、132´、142、142´、152、152´:傾斜部分
3、3´、23、23´、33、33´、43、43´、53、53´、63、63´、
73、73´、83、83´、113、113´、133、133´:張出部
4、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、124、13
4、144:中空状排水路
5、25、35、45、55、65、75、85、95:排水路底部外部表面
36、46:本体部
61、71、91:排水路上部外部表面
93、93´:張出部裏面
97、97´、:空洞部
108、158:凸部
109、159:凹部
147、147´:張出部裏面空洞部
F11、F12、F13、F14、F15:床材
G11、G12、G13、G14:床下地
M3、M3´、M4、M4´M5、M5´、M12、M12´:溝部
P2、P2´:接合部
S11、S11´,S12、S12´、S13、S13´、S14、S14´、S15、
S15´:貼着剤
Claims (2)
- 屋外の床下地に設置されてドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材において、ドレイン水を流すための長手方向に延びた中空状排水路を有し、かつ、前記中空状排水路の少なくとも一方の側部の外面には横方向に張り出した張出部が形成されており、前記張出部が、横方向に向かって下方へ傾斜する傾斜部分を有することを特徴とするドレイン排水溝部材。
- 床材と、ドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材とが、床下地上に設置された、ドレイン排水床構造において、
ドレイン水を流すための長手方向に延びた中空状排水路を有し、かつ、前記中空状排水路の少なくとも一方の側部には横方向に張り出した張出部が形成されており、前記張出部が、横方向に向かって下方へ傾斜する傾斜部分を有し、前記張出部の少なくとも端部が上方向及び/又は下方向に可動となるように、前記張出部と中空状排水路を有する本体部との間に溝部が設けられたことを特徴とする、ドレイン排水溝部材が、床下地に設置されており、
少なくとも一方の前記張出部の端部が、上方向及び/又は下方向に移動して、傾斜している床下地上に設置されており、
前記ドレイン排水溝部材を覆うように床材が設けられたことを特徴とするドレイン排水床構造。
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