JP2007169242A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バイオセルロースが有する作用を十分に利用しつつ、保存安定性に優れた化粧料を提供すること。
【解決手段】 防腐剤としてパラベン類を実質的に含まないことを特徴とする、バイオセルロースを含有する化粧料を提供する。バイオセルロースを含有する化粧料に、防腐剤としてパラベン類を用いると、バイオセルロース中に吸着して効果を発揮できないため、適さない。本発明の化粧料は、好ましくはフェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種を含有する。これらの成分を用いると、優れた防腐効果を発揮し、保存安定性に優れた化粧料を得ることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、防腐剤としてパラベン類を実質的に含まないことを特徴とする、バイオセルロースを含有する化粧料に関する。
微生物が生産するセルロース(以下、バイオセルロースという)は、例えば食品においては、「ナタデココ」として知られる寒天様の物質であり、この物質は、1μm以下の微細なセルロース繊維がランダムに絡み合あった網状構造を有している。近年では、この構造を利用した化粧品、医薬品、食品の原料などに用いることが提案されており、次世代の液晶原料としても期待されているものである。(特許文献1〜4)。
特開昭62−175190号公報 特開平9−40703号公報 特開平9−107595号公報 特開平10−310601号公報
その中でも、バイオセルロースは、その網状構造により優れた保水性を有するために、保水性が求められる製品、例えば化粧品分野への適用が期待される。しかし、防腐剤などの化粧品として必要とされる成分がその効果を発揮できるかが十分に検討されておらず、バイオセルロースの用途を拡大できないという問題点があった。
本発明の目的は、バイオセルロースが有する作用を十分に利用しつつ、保存安定性に優れた化粧料を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討を行ったところ、化粧品分野の防腐剤として広く用いられるパラベン類は、バイオセルロースに吸着して効果を発揮できず、一方でフェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種を防腐剤として用いると、優れた効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、防腐剤としてパラベン類を実質的に含まないことを特徴とする、バイオセルロースを含有する化粧料に関する。
好ましくは、本発明は、防腐剤として、フェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種を用いることを特徴とする、前記化粧料に関する。
さらに好ましくは、前記多価アルコールが、炭素数3〜6で構成される2価アルコールから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、前記化粧料に関する。
また本発明は、前記化粧料の形態がマスクであることを特徴とする、前記化粧料に関する。
本発明によれば、バイオセルロースが有する作用を十分に利用しつつ、保存安定性に優れた化粧料を提供することができる。
以下、本発明のバイオセルロースを含有する化粧料について説明する。なお、本発明は、下記実施形態の記載により限定して解釈するべきでなく、特許請求の範囲における記載の範囲内で種々の変更が可能である。
(バイオセルロースを含有する化粧料)
本発明の化粧料は、バイオセルロースを含有し、防腐剤としてパラベン類を実質的に含まない。
(1)バイオセルロース
本発明でいうバイオセルロースとは、微生物が生産するセルロースのことをいい、セルロースを生産する微生物を培養することにより得られる。このようなセルロースを生産する微生物としては、アセトバクター属、シュードモナス属、アグロバクテリウム属の微生物などが挙げられる。培養方法としては、静置培養、撹拌培養などが挙げられるが、加工が容易なシート状のバイオセルロースを得ることができる静置培養が好ましい。
本発明に用いるバイオセルロースを得るための培養条件は、通常の培養条件であればよく、培養液として、微生物の栄養素として炭素源、窒素源、無機塩類および必要に応じてアミノ酸、ビタミンなどを含有する培養液を用いればよい。特に、これらの栄養を含有している穀物(コメ、ムギなど)、野菜(キャベツ、ケール、タマネギなど)、果物(ミカンなどの柑橘類やイチゴ、パイナップルなど)を培養液として用いると臭いが少なく、安全性の面からも好ましいため、好適に用いられる。もちろん、穀物を一度発酵させて得られた酢を用いてもよい。また、培養におけるpHは、用いる菌によって異なるが、pH2〜9、好ましくはpH2〜7程度である。
このようにして調製された培養液に前述のセルロースを生産する微生物を播種し、培養を行う。培養温度は10℃〜40℃であり、培養時間は1日〜60日である。このようにして培養することでバイオセルロースを得ることができる。
バイオセルロースは、そのまま本発明の化粧料として利用し得るが、セルロースが絡み合う過程で、培養液中の成分や微生物が産生する有機酸などを含有することがあるため、水で洗浄することが好ましい。例えば、アセトバクター属の微生物から得られたバイオセルロースは、強い酢酸臭を有するため、洗浄液が中性付近となるまで水で洗浄することが好ましい。
(2)パラベン類
本発明でいうパラベン類とは、パラオキシ安息香酸エステル類(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベンなど)のみならず、安息香酸およびその塩類、サリチル酸およびその塩類などの芳香族カルボン酸およびその塩類も含めることとする。これらパラベン類を、バイオセルロースを含有する化粧料に添加すると、バイオセルロース中に吸着され、その効果が発揮されない。
(3)フェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコール
本発明において、防腐剤として好ましく用いられる成分は、フェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種である。これらの成分は、バイオセルロース中に吸着されず、十分な効果が発揮される。
本発明における親水性の多価アルコールとしては、1,2−エタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、ペンタエリスリトール、キシリトールなどが挙げられるが、好ましくは炭素数3〜6で構成される2価アルコールである。
炭素数3〜6で構成される2価アルコールとしては、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールなどが挙げられ、好ましくは1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールである。
上記多価アルコールは、1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明の化粧料中におけるフェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種の量は特に制限されない。好ましくは、フェノキシエタノールは、化粧料100質量部に対して、0.05〜1.0質量部、好ましくは0.2〜0.5質量部である。また、親水性の多価アルコールは、化粧料100質量部に対して、0.1〜10質量部、さらに好ましくは0.5〜3質量部である。
本発明の化粧料は、上記防腐剤のほかに、外観や使用感をより向上させるために、必要に応じて、当業者が化粧料に通常用いる基剤および添加剤を含有してもよい。さらに、本発明の化粧料の有する機能をより増強したり、補填したりする目的で、様々な助剤を添加することもできる。
上記基剤および添加剤としては、エタノール、賦形剤(デキストリンなど)、香料、色素、増粘剤(シリコン系ポリマー、アクリル系ポリマー、カルボキシビニル系ポリマーなど)、キレート剤(EDTAなど)、甘味料(スクラロースなど)、清涼剤(メントールなど)などが挙げられる。
上記助剤としては、例えば、他の薬効成分や他の油剤(リノール酸、リノレン酸、パルミチン酸、DHA、EPAなどの不飽和脂肪酸及びその誘導体や亜麻仁油、ヤシ油、ホホバ油、オリーブ油、スクワラン、スクワレン、馬油、コメヌカ油、ヒマシ油などの動植物より抽出された油及びその誘導体など)、保湿剤(コラーゲンまたはその分解物、カロットエキスなどに含まれるコラーゲン類似ペプチド、大豆ペプチド、アミノ酸、ヒアルロン酸などのムコ多糖類、コンドロイチンなどのアミノ糖、トレハロースなどの糖類、海藻類、アルギン酸、グルコマンナン、ペクチンなどの水溶性食物繊維、リン脂質など)、界面活性剤(レシチンや脂肪酸エステル、アミノ酸誘導体など)、紫外線吸収剤(酸化亜鉛や酸化チタンなど)、吸収促進剤などが挙げられる。
上記助剤の1つである薬効成分としては、活性酸素除去剤、抗酸化剤、ビタミン剤(ビタミン類、ビタミン様作用因子、これらの塩または誘導体など)、抗炎症剤、細胞賦活剤、ホルモン剤などやこれらの効能を有する動植物由来の抽出物が挙げられる。
活性酸素除去剤または抗酸化剤としては、カロテノイド類、L−システイン、これらの誘導体またはこれらの塩、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、マンニトール、ハイドロキノン、トリプトファン、ヒスチジン、没食子酸およびその誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)や植物の抽出物としてボタンピ抽出物、トマト抽出物、パセリ抽出物、メリッサ抽出物、オウゴン抽出物などの植物抽出物が挙げられる。
ビタミン類としては、レチノール、レチナール、レチノイン酸、3−デヒドロレチノール、3−デヒドロレチナール、3−デヒドロレチノイン酸などのビタミンA類;α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチンなどのプロビタミンA類;チアミン(ビタミンB)、リボフラビン(ビタミンB)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン(以上ビタミンB)、コバラミン(ビタミンB12)、ニコチン酸、ニコチンアミド、パントテン酸、ビオチン(ビタミンH)、葉酸(ビタミンM)などのビタミンB群;アスコルビン酸(ビタミンC);エルゴカルシフェロール(ビタミンD)、コレカルシフェロール(ビタミンD)などのビタミンD類;7−デヒドロコレステロール、エルゴステロールなどのプロビタミンD類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノールなどのビタミンE類;フィロキノン(ビタミンK)、メナキノン(ビタミンK)、メナジオン(ビタミンK)などのビタミンK類などが挙げられる。立体異性体や光学異性体を有するものについては、いずれの異性体も用いることができ、cis体およびtrans体混合物やラセミ体を用いることもできる。
ビタミン様作用因子としては、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などの必須脂肪酸(ビタミンF)類;オロト酸(ビタミンB13)、カルニチン(ビタミンB)、myo−イノシトール、コリン、ルチン、ヘスペリジン、エリオシトルリンなどのビタミンP類;メチオニンメチルスルホニウム(ビタミンU);パントテニルアルコールなどが挙げられる。立体異性体や光学異性体を有するものについては、いずれの異性体も用いることができ、cis体およびtrans体混合物やラセミ体を用いることもできる。
上記ビタミン類またはビタミン様作用因子の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩;塩酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩などの無機塩;乳酸塩、酢酸塩、トリエタノールアミン塩などの有機塩が挙げられる。上記ビタミン類またはビタミン様作用因子の誘導体としては、アルキルエステル、アルケニルエステル、アリールエステル、リン酸エステル、硫酸エステル、ホスファチジルエステル、グルコシド、ガラクトシド、マルトシド、ラクトシドなどの配糖体などが挙げられる。
本発明においては、上記ビタミン類、ビタミン様作用因子、またはこれらの塩もしくは誘導体として、動植物や藻類及び微生物などより抽出、精製して得られた天然由来のものや、化学的もしくは酵素反応を利用して合成したものを用いることができる。
細胞賦活剤としては、酵母抽出物及び酵母培養上清、アスパラガス(Asparagus)属植物、アボカド(Persea americana Mill.)、アロエ(Aloe)属植物、アンズ(Prunus armeniaca L. var. ansu Maxim.)、イチョウ(Ginkgo biloba L.)、イヌブナ(Fagus japonica Maxim.)、オオニンニク(Allium sativum L. f. pekinense Makino)、オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)、カミツレ(Matricaria chamomilla L.)、キハダ(Phellodendron amurense Rupr.)及びその同属植物、キュウリ(Cucumis sativus L.)、キンセンカ(Calendula arvensis L.)、シイタケ(Lentinus edodes Sing.)、シナサルナシ(キウイ:Actinidia chinensis Planch.)、スギナ(Equisetum arvense L.)、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)、セイヨウニンニク(Allium sativum L.)、センブリ(Swertia japonica Makino)、タマサキツヅラフジ(Stephania cepharantha Hayata)、チシャ(レタス:Lactuca sativa L.)、トウガラシ(Capsicum annuum L.)、トウキンセンカ(Calendula officinalis L.)、トチノキ(Aesculus turbinata Blume)、ニンジン(Daucus carota L.)、ブクリョウ(マツホド:Poria cocos Wolf)、ブドウ(Vitis vinifera L.)、ブナ(Fagus crenata Blume)、ヘチマ(Luffa cylindrica M.Roemen)、ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)、マンネンロウ(Rosmarinus officinalis L.)、ミカン(Citrus)属植物、ムクロジ(Sapindus mukurossi Gaertn.)、ムラサキ(Lithospermum officinale L. var. erythrorhizon Maxim.)、ユーカリノキ(Eucalyptus)属植物、ユリ(Lilium)属植物の各抽出物、ヒドロキシ脂肪酸及びその塩並びに誘導体、核酸及びその関連物質、卵殻膜より抽出されたタンパク質及び異性化糖の混合物などが挙げられる。細胞賦活剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
さらに、細胞賦活剤として、リン脂質を用いることができる。リン脂質は、保湿効果も有するため有用である。リン脂質としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール(カルジオリピン)、ホスファチジン酸などのグリセロリン脂質、リゾホスファチジルコリン(リゾレシチン)、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルセリン、リゾホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルグリセロール、リゾホスファチジン酸などのリゾグリセロリン脂質、スフィンゴミエリンなどのスフィンゴリン脂質、及びこれらの水素添加物などが挙げられる。リン脂質は、例えば、大豆、卵黄など動植物から抽出、分離したり、あるいは化学的もしくは酵素的方法により合成することによって得られる。
抗炎症剤としては、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、ベクロメタゾン、これらの塩(リン酸塩、プロピオン酸塩、酢酸塩、コハク酸塩など)などのステロイド性抗炎症剤;サリチル酸、サリチル酸誘導体(アスピリン、サリチルアミド、エテンザミド、サリチル酸メチルなど)、インドール酢酸誘導体(インドメタシン、スリンダクなど)、ピラゾリジンジオン誘導体(フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾンなど)、アントラニル酸誘導体(メフェナム酸、フルフェナム酸など)、プロピオン酸誘導体(イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセンなど)、フェニル酢酸誘導体(ジクロフェナック、フェンブフェン、ブフェキサマクなど)、ベンゾチアジン誘導体(ピロキシカムなど)などの非ステロイド性抗炎症剤;グリチルリチン酸またはその塩もしくは誘導体(グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなど);グリチルレチン酸またはその塩もしくは誘導体(グリチルレチン酸ステアリル、ステアリン酸グリチルレチニル、3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウムなど);アズレン誘導体(グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸エチル、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、カマズレンなど);アラントイン;アロイン;アロエエモジン;シコニンまたはその誘導体(イソブチルシコニン、アセチルシコニン、イソバレリルシコニンなど);ギンセノシド(ギンセノシドRa1、ギンセノシドRa2、ギンセノシドRb1など);ギンセノシド誘導体(20−グルコギンセノシドRfなど);ペオニフロリン;ペオノールおよびその誘導体(ペオノシド、ペオノリド)などが挙げられる。
抗炎症剤としては、さらに上記抗炎症剤を含有する植物抽出物も利用できる。例えば、オウゴン(Scutellariae Radix)、カンゾウ(Glycyrrhizae Radix)、クジン(Sophorae Radix)、サイコ(BupleuriRadix)、シャクヤク(Paeoniae Radix)、ショウマ(Cimicifugae Rhizoma)、タイソウ(Zizyphi Fructus)、チモ(Anemarrhenae Rhizoma)、ボタンピ(Moutan Cortex)、リュウタン(Gentianae Scabrae Radix)、レンギョウ(Forsythiae Fructus)などの抽出物が挙げられる。
ホルモン剤としては、エストラジオールまたはその誘導体、植物性のホルモン様物質が挙げられる。
本発明の化粧料は、例えば、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤などの種々の形態に加工され得る。本発明の化粧料は、化粧品、医薬品、医薬部外品などとして利用される。具体的には、化粧水、化粧クリーム、乳液、クリーム、マスク、ヘアトニック、ヘアクリーム、シャンプー、ヘアリンス、トリートメント、ボディシャンプー、洗顔剤、石鹸、ファンデーション、育毛剤、水性軟膏などとして利用されるが、好ましい実施形態はマスクである。バイオセルロースをマスクの支持体として用いると、その保水性により有用成分を多く含有することが可能なマスクとして使用することが可能となる。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定して解釈すべきではなく、特許請求の範囲における記載の範囲内で種々の変更が可能である。
(調製例1)
グルコース25g、酵母エキス5g、ペプトン3gを精製水1000mLに溶解し、pHを6に調整してからオートクレーブにて滅菌し、培養液を得た。この培養液100mLに、アセトバクターキシリナム(Acetobacter xylinum IFO13693)を播種し、25℃、14日間静置培養を行った。3日後に、培養液の表層にできたセルロース膜を回収した。回収した膜は、水で良く洗浄し、1200mLの2%水酸化ナトリウム溶液で1時間煮沸し、次いで、水で中性になるまで洗浄して、バイオセルロースを得た。このバイオセルロース1gを凍結乾燥し、重量を測定したところ0.04gであった。従って、このバイオセルロースの保水量は、乾燥質量の24倍であることがわかった。
(実施例1)
含水率94質量%のシート状のバイオセルロース18gに、1,2−ペンタンジオール(シムライズ株式会社)を最終濃度が2質量%となるように添加し、化粧料1を調製した。
(実施例2)
1,2−ペンタンジオールの最終濃度を1.5質量%となるようにした以外は、実施例1と同様に操作し、化粧料2を調製した。
(実施例3)
1,2−ペンタンジオールの代わりにメチルパラベン(上野製薬株式会社)を用い、最終濃度が0.25質量%となるようにした以外は、実施例1と同様に操作し、化粧料3を調製した。
(実施例4)
1,2−ペンタンジオールの代わりにメチルパラベン(上野製薬株式会社)を用い、最終濃度が0.15質量%となるようにした以外は、実施例1と同様に操作し、化粧料4を調製した。
(実施例5)
バイオセルロースをシート状の不織布へと変更した以外は、実施例3と同様に操作し、化粧料5を調製した。
(実施例6)
バイオセルロースをシート状の不織布へと変更した以外は、実施例4と同様に操作し、化粧料6を調製した。
(実施例7)
バイオセルロースをシート状の不織布へと変更した以外は、実施例1と同様に操作し、化粧料7を調製した。
(実施例8)
実施例1および2で得た化粧料1および2を、室温で7日間保管し、7日後にバイオセルロースを圧搾して溶液を回収した。この溶液中の1,2−ペンタンジオール量をHPLCで測定し、1,2−ペンタンジオールのバイオセルロースへの吸着率を求めた。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例3〜7で得た化粧料3〜7を、室温で7日間保管し、7日後にバイオセルロースを圧搾して溶液を回収した。この溶液中のメチルパラベンもしくは1,2−ペンタンジオールの量をHPLCで測定し、メチルパラベンもしくは1,2−ペンタンジオールのバイオセルロースへの吸着率を求めた。結果を表1に示す。
(実施例9)
化粧料1および2について、第14改正日本薬局方・参考情報の保存効力試験法に従って、防腐効果を評価した。被験菌株は、Escherichia coli ATCC 8739、Pseudomonas aeruginosa ATCC 9027、Staphylococcus aureus ATCC 6538、Candida albicans ATCC 10231、Aspergillus niger ATCC 16404を用い、各試料1mLあたり105〜106個になるように接種、25℃で保存し、14日目および28日目の生菌数を測定した。測定した接種菌の生存率と、カテゴリーIAの判定基準により、防腐効果を評価した。結果を表1に合わせて示す。
(比較例2)
実施例3〜7で得た化粧料3〜7を、実施例9と同様に操作し、防腐効果を評価した。結果を表1に合わせて示す。
Figure 2007169242
表1の結果、1,2−ペンタンジオールを使用した化粧料1および2は、バイオセルロースへの吸着を起こさない一方で、メチルパラベンを使用した化粧料3および4は、バイオセルロースに特異的に吸着していることがわかる。さらに、メチルパラベンとバイオセルロースを組み合わせた化粧料3および4は、防腐効果が不良であった。
従って、バイオセルロースを含有する化粧料においては、防腐剤としてパラベン類を用いることは適さない。また1,2−ペンタンジオールなどの親水性の多価アルコールを防腐剤として用いることが好適であり、本発明により保存安定性に優れた化粧料を得ることがことができる。
本発明は、防腐剤としてパラベン類を実質的に含まないことを特徴とする、バイオセルロースを含有する化粧料であり、好ましくはフェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種を含有する。本発明の化粧料は、バイオセルロースの優れた保水性を有しつつ、長期安定性を可能にする。

Claims (4)

  1. 防腐剤としてパラベン類を実質的に含まないことを特徴とする、バイオセルロースを含有する化粧料。
  2. 防腐剤として、フェノキシエタノールおよび親水性の多価アルコールから選択される少なくとも1種を用いることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記多価アルコールが、炭素数3〜6で構成される2価アルコールから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項2に記載の化粧料。
  4. 前記化粧料の形態がマスクであることを特徴とする、請求項1〜3に記載の化粧料。
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