JP2007168841A - 螺子キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂の目付け量の低減に対応することができ、しかも優れたタンパーエビデント性とキャッピング性とを兼ね備え、さらには生産性も高い螺子キャップを提供する。
【解決手段】天面壁1とスカート壁2とTEバンド4とからなる螺子キャップにおいて、TEバンド4の内面には、キャップ開栓時に容器顎部52と係合する突起12が設けられており、突起12の付け根部側には、凹部15が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、タンパーエビデント性を有する螺子キャップに関するものであり、より詳細には、スカート下端に設けられたタンパーエビデントバンドの内面に形成されている係合手段が突起であり、該突起と容器の顎部とが係合することによりタンパーエビデント性を示すタイプの螺子キャップに関する。
螺子係合により容器口部に着脱自在に装着される螺子キャップは、各種調味料、飲料等の容器に広く採用されている。このような螺子キャップには、いたずら防止や容器内容物の品質保証のために、開封履歴を証明するためタンパーエビデントバンド(TEバンド)が、該キャップのスカート壁の下端に破断可能なブリッジを介して連結されている。即ち、このTEバンドの内面には、容器口部の外面に形成されている顎部との係合手段が設けられており、容器口部に装着されたキャップを開栓方向に旋回させて螺子係合を解除していくと、該キャップは上昇するが、上記の係合手段が容器の顎部に係合することによってTEバンドの上昇が阻止される。このため、TEバンドの上方のキャップ本体のみが上昇し、TEバンドとキャップスカート壁とを連結しているブリッジが破断することとなり、容器口部から取り除かれたキャップからはTEバンドが切り離される。従って、TEバンドが切り離されているという事実により、キャップの開封履歴が証明されるわけである。
上記のような螺子キャップのTEバンドの内面に設けられる係合手段としては、フラップ片が知られている(特許文献1参照)。このフラップ片は、TEバンドの内面から上方且つ径方向内方を指向しており、キャップの開栓に際しては、その上端部が容器の顎部とがっちりと係合してTEバンドの上昇を阻止するため、優れたタンパーエビデント性(TE性)を示す。また、このフラップ片は、可撓性を有しているため、キャップの容器口部への装着(キャッピング)に際しては、TEバンドが容器の顎部を乗り越える際に、その先端がTEバンドの内面に密着するように折り畳まれるため、キャッピングも容易に行うことができるという利点がある。
特開2002−173157号(図1)
しかしながら、フラップ片を備えたTEバンドを有する螺子キャップは、生産性が低いという問題がある。即ち、この種の螺子キャップは、型抜きの点で、フラップ片が上方を指向した形態に直接成形できないため、この製造工程では、フラップ片が下方を指向した形態に成形した後に、所定の治具を用いて、フラップ片を上方に反転するという後工程が必要となり、生産性が低く、生産コストの増大などをもたらしていたのである。
また、最近では、コスト削減や資源の有効利用などの観点から、キャップの分野でも樹脂の目付け量を低減する傾向にある。しかるに、上記のフラップ片を利用した螺子キャップでは、目付け量低減に対応しにくいという問題がある。即ち、フラップ片は、可撓性が高いため、フラップ片を小さくし或いは薄肉にすると、フラップ片と容器の顎部との係合力が低下し、開栓に際して、TEバンドのすっぽ抜けを生じやすく、TE性が低下してしまうためである。
一方、TEバンドの内面に、フラップ片の代わりに山形形状の突起を容器顎部との係合手段として設けることも知られている。このような突起を有するTEバンドを備えた螺子キャップは、フラップ片の上方への折り返しなどの後工程を必要とせず、一段の成形で生産可能であり、生産性の点で有利である。しかしながら、このような突起は、可撓性が低いため、この種の螺子キャップは、キャッピング性に問題がある。即ち、容器口部にキャップを装着する際に、該突起を有するTEバンドが容器の顎部を乗り越え難く、このときの閉栓トルクが著しく高くなってしまい、このため、TEバンドとスカートとを繋ぐブリッジがキャッピング時に破断してしまうというトラブルを生じ易い。また、樹脂の目付け量の低減に対応しにくいという問題もある。即ち、突起の高さを小さくする等の手段を採用すると、容器の顎部との係合力が大きく低下してしまい、この場合にも、開栓に際して、TEバンドのすっぽ抜けを生じやすく、TE性の低下を招いてしまうのである。
従って本発明の目的は、樹脂の目付け量の低減に対応することができ、しかも優れたタンパーエビデント性とキャッピング性とを兼ね備え、さらには生産性も高い螺子キャップを提供することにある。
本発明によれば、天面壁と、該天面壁の周縁部から降下しており且つ内面に螺条を備えたスカート壁と、該スカート壁の下端に、破断可能な橋絡部を介して設けられたタンパーエビデントバンドとからなる螺子キャップにおいて、
前記タンパーエビデントバンドの内面には、キャップ開栓時に容器顎部と係合する突起が設けられており、
前記突起の付け根部側には、その周方向全体にわたって軸方向下端から上方に向かって延びている切欠きにより形成された凹部が設けられていることを特徴とする螺子キャップが提供される。
本発明の螺子キャップにおいては、
(1)前記凹部内には、該凹部の径方向内方側面と径方向外方側面とを連結するリブが設けられていること、
(2)前記突起が、周方向に沿って間欠的に設けられていること、
(3)前記リブは、前記径方向内方側面との接合部分が前記径方向外方側面との接合部分よりもキャップ閉栓方向下流側に位置するように、傾斜して延びていること、
(4)前記リブは、前記径方向内方側面との接合部分での軸方向長さが、前記径方向外方側面との接合部分での軸方向長さよりも短く形成されていること、
(5)前記凹部の前記径方向外方側面と、該径方向外方側面に対応する前記バンドの外面との間隔で規定される該バンドの下端部厚みは、前記スカート壁の下端の厚みよりも薄く形成されていること、
(6)前記凹部上端よりも上方側に位置する前記突起の基部が、環状に連続して延びていること、
が好適である。
本発明の螺子キャップは、タンパーエビデントバンド(TEバンド)の内面に、容器顎部との係合手段として突起を設けたものであるが、特に重要な特徴は、この突起の付け根部側に、その周方向全体にわたって軸方向下端から上方に向かって延びている切欠き形態の凹部が形成されている点にある。即ち、このような凹部を突起の付け根部側に形成することにより、該突起には適度な可撓性が付与され、この結果、TE性を損なうことなく、キャッピング性を向上させることができる。具体的には、キャッピングに際して、この突起は、容易に容器顎部を乗り越えることができ、従って、キャッピングに際してのTEバンドとスカートとを繋ぐブリッジの破断を有効に防止することができ、また、該突起と容器顎部との間には適度な係合力が確保されるため、開栓に際してのTEバンドのすっぽ抜けも防止することができる。
また、本発明の螺子キャップは、上記凹部の形成により、樹脂の目付け量が低減されており、このような目付け量の低減によって軽量性にも優れている。
さらに、本発明の螺子キャップは、フラップ片を成形する場合のように成形後の折り返しなどの後工程が不要であり、しかも上記のような凹部が形成されているため、成形後の冷却時間も短時間でよく、極めて生産性が高い。
また、本発明においては、前記凹部内に、該凹部の径方向内方側面と径方向外方側面とを連結するリブが設けることが最も好ましく、このようなリブを凹部内に形成することにより、キャッピング時の突起の可撓性(変形性)を損なうことなく該突起の強度を向上させ、例えばキャッピング時にTEバンドが容器の顎部を乗り越える際に、突起が捲れ上がってしまう不都合を確実に回避することができ、また開栓時における該突起と容器顎部との係合力を高めることができ、一層優れたTE性を確保することができる。さらには、TEバンドの薄肉化を図ったときにも、突起と容器顎部との係合力の低下を回避することができるため、樹脂の目付け量の低減やキャップの軽量化の点でも極めて優れている。
本発明を、以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の螺子キャップの半断面側面図であり、
図2は、図1の螺子キャップの底面図であり、
図3は、本発明の螺子キャップが容器に適用された状態を示す側断面図であり、
図4は、図3のA部を拡大して示す側断面図であり、
図5は、本発明の螺子キャップの要部である凹部の内部を拡大して示す底面図であり、
図6は、凹部内に設けられているリブの図2のB方向からみた正面図である。
図1乃至図3を参照して、この螺子キャップは、大まかに言って、天面壁1と、天面壁1の周縁部から垂下しているスカート壁2からなるキャップ本体と、破断可能なブリッジ(橋絡部)3を介してスカート壁2の下端に設けられたタンパーエビデントバンド(TEバンド)4とから構成されている。
スカート壁2の内面には、螺子突起5が適当な間隔で螺旋状に配列されて螺条5が形成されており、この螺条5が容器口部50の外面に形成されている螺条51と螺子係合することにより、この螺子キャップは、容器口部50に装着される。尚、スカート壁2の内面の螺条5は、螺旋状に一体に形成されていてもよいが、樹脂の目付け量の低減や軽量化の点で、小さな螺子突起を螺旋状に配列させて、所謂丸螺子として螺条を形成することもできる。
また、スカート壁2の外面には、滑り止め用のローレット7が形成されており、容器口部50の螺条51と螺子係合させ(閉栓)或いは螺子係合を解除(開栓)するためのキャップの回転がスムーズに行い得るようになっている。
天面壁1の内面には、スカート壁2とは間隔をおいてインナーリング8が設けられており、スカート壁2とインナーリング8との間には、インナーリング8よりも背の低いアウターリング9が設けられている。即ち、螺子係合によりキャップを容器口部50に装着したとき、容器口部50の上方部分はインナーリング8とアウターリング9との間の空間に嵌め込まれ、インナーリング8が容器口部50の内面に密着することによって容器口部50が密封される。また、キャップを開栓する際には、アウターリング9が容器口部50の上端外側コーナー部よりもやや下方の位置で密着しているため、キャップを容器口部50の外面に沿ってガタツクことなく同心円状に回転させることができ、この結果、インナーリング8の容器口部50の内面との密着とを安定に保持しながらスカート壁2を上方に移動させることが可能となり、シールが破壊するまでの回転角度を広くとることができる。(即ち、後述するTEバンド4の切り離しに先立ってシール破壊が生じることを有効に防止することができる。)
また、インナーリング8とアウターリング9との間には、小突起10が設けられており、この小突起10は、図3から明らかなように、キャップが容器口部50に装着された状態で、容器口部50の上端面に密着している。この小突起10は、シール性を補強すると同時に、外部から偶発的に衝撃が加わったときに、この衝撃を緩和し、インナーリング8と容器口部50の内面との密着が損なわれないように機能し、さらには、キャップ閉栓時の締めすぎを防止する機能を有している。このような小突起10は、環状に形成されていてもよいが、特に衝撃緩和性や締めすぎ防止の観点からは、小突起10を適当な間隔で間欠的に形成してもよく、また閉栓時に小突起10が容器口部50の上端面から離れていてもよい。
TEバンド4の内面には複数の突起12が周方向に間欠的に設けられており、TEバンドの内面全体に均等に分布している。この突起12が開栓時に容器口部50の顎部52と係合することにより、TE性が発揮される。即ち、容器口部50に装着されているキャップを開栓方向に回転させると、天面壁1とスカート壁2とからなるキャップ本体は上昇し、これにより、インナーリング8と容器口部50の内面との密着が解除され(シール破断)、最終的にはキャップ本体は容器口部50から取り除かれる。一方、TEバンドは、突起12が容器顎部52に当接して係合するため、その上昇が制限され、従って、キャップ本体の上昇に伴うシール破断に先立ってブリッジ3が破断し、TEバンド4はキャップ本体から切り離されることとなる。この結果、TEバンド4がキャップ本体から切り離されている(或いはブリッジ3が破断している)という事実は、既にシール破断が生じていることを示し、キャップの開封履歴が証明されることとなる。
図2の底面図及び図4の要部拡大側断面図を参照して、本発明の螺子キャップでは、上記の突起12の付け根部側に凹部15が設けられている。この凹部15は、突起12の付け根部側の周方向全体にわたって軸方向下端から上方に向かって延びている切欠き形態を有している。即ち、このような凹部15を形成することにより、樹脂の目付け量を低減させ、またキャップの軽量化を図ることができるのであるが、最も大きな利点は、TE性を損なうことなく、キャッピング性を向上させ得る点にある。例えば、前述した構造の螺子キャップを容器口部50に装着するとき(キャッピング時)に、TEバンド4の内面の突起12が容器口部50の外面に形成されている顎部52を乗り越える必要がある。従って、突起12に凹部15が形成されていない場合には、この突起12は可撓性をほとんど有していないため、顎部52を乗り越えさせるために著しく大きなトルク(閉栓トルク)を要する。この結果、ブリッジ3に過大な負荷が加わり、ブリッジ3の破断を生じ易くなってしまうこととなる。しかるに、本発明にしたがって、凹部15を突起12の付け根部側に形成したときには、該突起12に適度な可撓性が付与されるため、突起12が顎部52を乗り越える際に、該突起12はTEバンド4の内面側に畳まれるように変形する。従って、顎部52を乗り越えさせるための閉栓トルクは低減され、ブリッジ3への負荷が軽減され、ブリッジ3の破断を有効に防止することが可能となるのである。
また、本発明においては、図2の底面図及び図5の要部拡大底面図に示されているように、上記の凹部15内にリブ17を設け、このリブ17によって、凹部15の径方向内方側面15aと径方向外方側面15bとを連結することが好適である。即ち、凹部15の形成によって突起12には可撓性が付与されるため、キャッピング時に突起12は容易に容器口部50の顎部52を乗り越えることができるのであるが、反面、顎部52を乗り越える際に、突起12が捲りあがってしまうこともある。しかるに、上記のようなリブ17を凹部15内に設けておくことにより突起12の強度が高められるため、キャッピング時における突起12の捲れ上がりを確実に防止することが可能となる。また、突起12の強度が高められるため、開栓時における突起12と容器口部50の顎部52との係合力も高められ、開栓時におけるTEバンド4のすっぽ抜けも確実に防止することができ、優れたTE性を確保することも可能となる。
さらに、上記のリブ17は、図5に示されているように、凹部15の径方向内方側面15aとリブ17との接合部分が径方向外方側面15bとリブ17の接合部分よりも、キャップ閉栓方向Xに対して下流側に位置するように、傾斜して延びていることがキャッピング性の確保する上で好ましい。即ち、リブ17をこのようにして形成しておくと、キャッピング時に、突起12が顎部52に最初に当接する部分が最も撓み易くなっているため、閉栓トルクを増大させることなく、スムーズに閉栓方向にキャップを回転させることができ、ブリッジ3への負荷の増大を回避し、ブリッジ3の破断を確実に抑制することが可能となるのである。
また、上記リブ17の正面形状を示す図6を図1及び図4と共に参照して、このリブ17は、径方向内方側面15aとの接合部分17aでの軸方向長さLが、径方向外方側面15bとの接合部分17bでの軸方向長さLよりも短く形成されていることが好ましく、例えば、接合部分17bでは、リブ17は径方向外方側面15bの下端(TEバンド4の下端に相当)まで延びており、一方、接合部分17aでは、リブ17は、径方向内方側面15aの下端(突起12の内方側の先端部分の下端)まで延びている。即ち、リブ17の形状をこのようにすると、キャッピング時に、突起12が顎部52に最初に当接する部分(17a)に位置するリブ17の軸方向長さLが短くなっているため、リブ17自体が接合部17bを支点として容易に撓み、突起12の撓みを促進させ、突起12の強度の増大によるキャッピング性の低下を確実に回避することができる。
このように、上記のようなリブ17を突起12の凹部15内に設けることにより、突起12が補強され、キャッピング性及びTE性の何れをもさらに向上させることができる。
また、図1、図4及び図5を参照して、各突起12の上方側の付け根部分(即ち、凹部15の上端部よりも上方側に位置する基部)の間には、突起12よりも背の低いビード19が形成され、互いに隣り合う突起12の基部は、このビード19によって互いに連結されていることが好ましい。即ち、突起12の基部は、上記のビード19を介して環状に連続しており、例えて言うならば、TEバンド4の内面に、上記のビード19が環状に形成されており、この環状のビード19に乗るようにして間欠的に突起12が形成され、且つ突起12の付け根部側の下端からビード19の下端まで切欠くようにして凹部15が形成された形態となっているものである。このようなビード19は、特に図4から明らかなように、開栓時において、容器口部50の顎部52に若干係合するような高さを有していることが好ましく、これにより、キャッピング性を損なうことなく、突起12の強度が補強され且つ開栓時における突起12と容器口部50の顎部52との係合力をさらに高めることができる。
上述した本発明においては、突起12に凹部15を形成することによりTE性を損なうことなくキャッピング性が改善され、キャッピング時におけるブリッジ3の破断を有効に防止することができ、しかも凹部15内にリブ17を形成し、或いはビード19により突起12の基部間を環状に連続させることによって、突起12と容器口部50の顎部52との係合力を高めることができ、優れたTE性を確保することができる。特に、突起12と容器口部50の顎部52との係合力を高めることができるため、TEバンド4の薄肉化を図ることができ、例えば、図3に示されているように、TEバンド4の下端部分を肉抜きして薄肉化することにより、径方向外方側面15bと、この面15bに対応するTEバンド4の外面との間隔で規定されるTEバンド4の下端部厚みtを、スカート壁2の下端の厚みtよりも薄くすることができる。即ち、このような薄肉化を行った場合にも、突起12と容器口部50の顎部52との間に十分な係合力を確保することができ、優れたTE性を確保することができるのである。
また、上述した突起12は、図4に示されているように、山形形状を有しているが、一般に、該突起12の頂点部の上方のテーパー角θは45乃至65度、特に50乃至60度の範囲にあり、突起12の頂点部の下方のテーパー角θは15乃至35度、特に15乃至30度の範囲にあることが、キャッピング性とTE性とをバランスよく確保する上で好適である。
本発明において、上記の突起12の数や大きさ或いは凹部15の大きさなどは、キャップの大きさに応じて、キャッピング性とTE性とをバランスよく確保し得るように適宜決定されるが、一般に、突起12の周方向幅w(図5参照)を15乃至30度程度とし、この周方向幅wのトータルが、TEバンド4の内周長の60乃至90%程度となるように、突起12をTEバンド4の内面に均等に分布させるのがよい。
上述した樹脂キャップの素材としては、各種のプラスチック、例えば、低−、中−、または高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、スチレン系樹脂、ABS樹脂等を例示することができ、このようなプラスチックを用いての射出成形、圧縮成形等の一体成形により、キャップ本体とTEバンド4とが一体となった形態に成形し、次いでカッティングによりキャップ本体(スカート壁2)とTEバンド4とにブリッジ3を残して切断・分離することにより製造することができる。即ち、フラップ片付TEバンドを成形する場合のように成形後の折り返しなどの後工程が不要であるというのも本発明の大きな利点である。特に、突起12に凹部15が形成されているため、成形後の冷却時間も短時間でよいため、極めて生産性が高い。
本発明の螺子キャップの半断面側面図。 図1の螺子キャップの底面図。 本発明の螺子キャップが容器に適用された状態を示す側断面図。 図3のA部を拡大して示す側断面図。 本発明の螺子キャップの要部である凹部の内部を拡大して示す底面図。 凹部内に設けられているリブにおける図2のB方向からみた正面図。
符号の説明
1:天面壁
2:スカート壁
3:ブリッジ
4:TEバンド
12:突起
15:凹部
17:リブ
50:容器口部
52:容器顎部

Claims (7)

  1. 天面壁と、該天面壁の周縁部から降下しており且つ内面に螺条を備えたスカート壁と、該スカート壁の下端に、破断可能な橋絡部を介して設けられたタンパーエビデントバンドとからなる螺子キャップにおいて、
    前記タンパーエビデントバンドの内面には、キャップ開栓時に容器顎部と係合する突起が設けられており、
    前記突起の付け根部側には、その周方向全体にわたって軸方向下端から上方に向かって延びている切欠きにより形成された凹部が設けられていることを特徴とする螺子キャップ。
  2. 前記凹部内には、該凹部の径方向内方側面と径方向外方側面とを連結するリブが設けられている請求項1に記載の螺子キャップ。
  3. 前記突起が、周方向に沿って間欠的に設けられている請求項1または2に記載の螺子キャップ。
  4. 前記リブは、前記径方向内方側面との接合部分が前記径方向外方側面との接合部分よりもキャップ閉栓方向下流側に位置するように、傾斜して延びている請求項2に記載の螺子キャップ。
  5. 前記リブは、前記径方向内方側面との接合部分での軸方向長さが、前記径方向外方側面との接合部分での軸方向長さよりも短く形成されている請求項4に記載の螺子キャップ。
  6. 前記凹部の前記径方向外方側面と、該径方向外方側面に対応する前記バンドの外面との間隔で規定される該バンドの下端部厚みは、前記スカート壁の下端の厚みよりも薄く形成されている請求項1乃至5の何れかに記載の螺子キャップ。
  7. 前記凹部上端よりも上方側に位置する前記突起の基部が、環状に連続して延びている請求項1乃至6の何れかに記載の螺子キャップ。
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