JP2007168837A - ヒートシール装置 - Google Patents

ヒートシール装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007168837A
JP2007168837A JP2005367861A JP2005367861A JP2007168837A JP 2007168837 A JP2007168837 A JP 2007168837A JP 2005367861 A JP2005367861 A JP 2005367861A JP 2005367861 A JP2005367861 A JP 2005367861A JP 2007168837 A JP2007168837 A JP 2007168837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
elastic member
container holding
seal rubber
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005367861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4877476B2 (ja
Inventor
Yoshinori Asada
吉則 浅田
Nobuaki Hase
宣昭 長谷
Shoichi Inaba
正一 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2005367861A priority Critical patent/JP4877476B2/ja
Publication of JP2007168837A publication Critical patent/JP2007168837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4877476B2 publication Critical patent/JP4877476B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closing Of Containers (AREA)

Abstract

【課題】シール部材の交換が容易であるヒートシール装置を提供する。
【解決手段】シールラバー10を、容器のフランジ部と容器支持面との間に挟まれる天板部11と、天板部11から折り曲がる筒状部12と、筒状部12から折り曲がって天板部11と対向する底板部13とから構成し、内側に係合溝14を形成し、且つ容器保持部に対しその係合溝14が係合する外周突起部を形成する。そして、シールラバー10は容器保持部の外周突起部に係合しながら自身の弾性力によって着脱可能に容器保持部に密着するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートシール装置、特に、シールヘッドの押圧を均一にするシール部材の交換作業を容易にし、且つ同シール部材の殺菌洗浄性および耐久性に優れたヒートシール装置に関するものである。
例えばカップ型容器の開口部をフィルム部材で密封するヒートシール装置においては、加熱ヘッドの押圧を均一にするため、容器を支持する剛性部材(容器保持部)の容器支持面に対して弾性部材、例えばシールラバーが取り付けられている。通常、このシールラバーの容器支持面に対する取り付けは、シールラバーを容器支持面に載置した状態で炉内において焼き付け固着させることにより行われている。その他のシールラバーの容器支持面に対する取り付けとしては、シールラバーを接着剤によって容器支持面に固着する方法が知られている(例えば、特許文献1の図11および図12を参照。)。更に、同じく容器のフランジ部を支持する容器ホルダー本体に環状溝を形成し、その環状溝に断面L字状の係止リングをネジによって固定しながら、シールラバーを容器ホルダー本体に固定する方法が知られている(例えば、特許文献1の図3を参照。)。
また、シールラバーが取り付けられた容器保持部は無端のコンベヤ上に配設されて、容器の搬入、内容物の充填、不活性ガスの充填、容器開口部の密封、容器の搬出、殺菌洗浄そして再び新たな容器の搬入という循環サイクルに供されることとなる(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2003−291904号公報 特開2005−225526号公報
ところで、容器に充填される内容物は、食品または飲料が大部分を占め、従って、シールラバーに対し高い清浄性が求められる。
しかし、シールラバーが容器支持面に焼き付け又は接着剤によって固着されたヒートシール装置の場合、シールヘッドからのプレス荷重を繰り返し受けると、シールラバーと容器支持面との固着部分が劣化していき、終いには固着部分が剥離し、シールヘッドに押されるたびにゴムや接着剤のカスを撒き散らし、最悪の場合、これらのカスが容器の内部に混入するという問題が発生している。その一方で、作業者がシールラバーを交換する場合、シールラバーが容器支持面に焼き付けることにより取り付けられていると、作業者は容器支持面から古いシールラバーを除去し、容器支持面からゴムカス等を除去した上で、新たなシールラバーを容器支持面にセットし、そして炉内で焼き付けるという工程を経なければならなくなる。すなわち、シールラバーの交換作業が煩雑になり、その結果、時間を要するという問題が発生している。この問題は、シールラバーを容器支持面に接着剤によって固着されたヒートシール装置に対しても起きている。加えて、シールラバーが容器支持面に焼き付け又は接着剤によって固着されたヒートシール装置の場合、シールヘッドからの繰り返し荷重によって、シールラバーが容器支持面から剥離しやすくなり、容器開口部の蓋材による封止が確実に行われない、いわゆるシール不良を起こす問題がある。
他方、上記特許文献1に記載の係止リングによってシールラバーが固定された容器保持部の場合、確かに、シールラバーの交換は、ネジを緩めて係止リングのシールラバーに対する固定を解除することにより容易に行われることとなるが、シールラバーの内側で係止リングに接合する部分、いわゆる係止リングの陰になる部分の殺菌および洗浄が不確実になる問題がある。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、シールヘッドの押圧を均一にするシール部材の交換作業を容易にし、且つ同シール部材の殺菌洗浄性および耐久性に優れたヒートシール装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のヒートシール装置は、容器のフランジ部を支持する環状の容器支持面を有する容器保持部と、環状の弾性部材を隔てて前記容器保持部と合しながら容器の開口部を蓋材によって溶融封止するシールヘッドとを具備するヒートシール装置であって、前記環状の弾性部材は自身の弾性力によって前記容器保持部に係合しながら着脱可能に係止していることを特徴とする。
上記ヒートシール装置では、弾性部材は自身の弾性力によって容器保持部に固定されているため、作業者はその弾性部材をストレッチすることにより、容易に弾性部材の取り外し又は取り付けを行うことが出来る。また、弾性部材と容器支持面との間には接着剤または焼き付け部が存在しないため、ゴムや接着剤のカスが発生しなくなり高い清浄性が長く維持されるようになる。更に、弾性部材は元々容器支持面に固着されていないため、プレス荷重を受けると、変形することによりシールヘッドのプレス荷重を好適に逃がすことが出来る。結果として、プレス荷重による弾性部材の疲労度の進行が遅くなり、劣化しづらくなり耐久性が向上するようになる。
請求項2に記載のヒートシール装置では、前記環状の弾性部材は、容器のフランジ部と前記容器支持面との間に挟まれる天板部と、該天板部から折り曲がる筒状部と、該筒状部から折り曲がって前記天板部と対向する底板部とから構成されて、内側に内周溝部が形成され、且つ前記容器保持部には該内周溝部が係合する外周突起部が形成されて成ることとした。
上記ヒートシール装置では、上記構成とすることにより、弾性部材は容器保持部にタイトに密着し、シールヘッドのプレス荷重を受けても姿勢が崩れにくく安定するようになる。その結果、シール不良が起こりにくくなる。
請求項3に記載のヒートシール装置では、前記筒状部の内周長は、前記内周溝部に係合する前記容器保持部の外周突起部の外周長より短いことから成ることとした。
上記ヒートシール装置では、弾性部材を上記構成とすることにより、弾性部材は半径方向に対し容器保持部にタイトに密着し、シールヘッドのプレス荷重を受けても姿勢が崩れにくく安定するようになる。
請求項4に記載のヒートシール装置では、前記容器保持部の外周突起部が前記弾性部材の内周溝部に係合した時に、前記弾性部材の天板部と前記容器支持面との間に隙間が形成されて成ることとした。
上記ヒートシール装置では、上記構成とすることにより、殺菌または洗浄する際に、殺菌剤または洗浄水が弾性部材と容器保持部との隙間に入り込むようになる。その結果、弾性部材の外側のみならず内側までも確実および迅速に殺菌洗浄されるようになる。
請求項5に記載のヒートシール装置では、前記弾性部材の天板部は、テーパ状から成ることとした。
上記ヒートシール装置では、弾性部材の天板部をテーパ状とすることにより、他の部材の陰になりにくく、その結果、殺菌剤および洗浄水が弾性部材と容器保持部との隙間に容易に入り込みやすくなると共に排出しやすくなる。その結果、弾性部材の外側のみならず内側までも確実および迅速に殺菌洗浄されるようになる。
請求項6に記載のヒートシール装置では、前記弾性部材の筒状部の内高および同底板部に対する天板部の内高は、共に前記容器保持部の外周突起部の高さよりも低いことから成ることとした。
上記ヒートシール装置では、上記構成とすることにより、弾性部材を外周突起部に装着した際に、弾性部材の天板部が外周突起部によって押し上げられ、天板部をテーパ状とした請求項5に記載の天板部と同様に、容器支持面との間に隙間が形成され、殺菌剤または洗浄水がその隙間に入り込むようになる。その結果、弾性部材の外側のみならず内側までも確実および迅速に殺菌洗浄されるようになる。
前記目的を達成するために、請求項7に記載のヒートシール装置は、容器のフランジ部を支持する環状の容器支持面を有する容器保持部と、環状の弾性部材を隔てて前記容器保持部と合しながら容器の開口部を蓋材によって溶融封止するシールヘッドとを具備するヒートシール装置であって、前記環状の弾性部材は、均一厚さの環状弾性体からなり且つ、該環状弾性体の上面に接合する環状薄板と該環状薄板から突設して前記環状弾性体を貫通する固定枠から成る取付部材により、前記容器保持部に係止して成ることを特徴とする。
上記ヒートシール装置では、上記構成とすることにより弾性部材の交換が容易となる。
請求項8に記載のヒートシール装置では、前記容器保持部は、無端のコンベア上に配設されて、且つ殺菌洗浄手段によって殺菌洗浄された後再び新たな容器を保持するために供されることから成ることとした。
上記ヒートシール装置では、上記構成とすることにより、殺菌剤および洗浄水が弾性部材と容器保持部との隙間に浸入・排出しやすい構成となっているため、弾性部材は好適に殺菌洗浄される。その結果、弾性部材が常に高い清浄性を保った状態で、容器の搬入、内容物の充填、容器開口部の密封および容器の搬出という一連の工程が繰り返されることとなる。
請求項9に記載のヒートシール装置では、前記弾性部材の内側に入り込んだ殺菌剤および洗浄水を同外側に排出する排出手段を有するように構成されていることとした。
上記ヒートシール装置では、殺菌剤および洗浄水の浸入・排出しやすい構成と相俟って、排出手段によって弾性部材の外側のみならず内側までも確実および迅速に殺菌洗浄されるようになる。
本発明のヒートシール装置によれば、シールヘッドによる押圧を均一にする弾性部材が自身の弾性力によって容器保持部に係合しながら、着脱可能に容器保持部に係止するように構成されているために、作業者が弾性部材をストレッチすることにより、容器保持部に対する弾性部材の脱着が容易に行われるようになる。その結果、弾性部材の交換作業が容易となり、交換作業時間が大幅に短縮されることとなる。また、弾性部材と容器支持面との間には接着剤または焼き付け部が存在しないため、ゴムや接着剤のカスが発生しなくなり高い清浄性が長く維持されるようになる。更に、弾性部材は元々容器支持面に固着されていないため、シールヘッドのプレス荷重を受けると、変形することによりシールヘッドのプレス荷重を好適に逃がすことが出来る。結果として、プレス荷重による弾性部材の疲労度の進行が遅くなり、耐久性が向上するようになる。
更に、弾性部材は、容器保持部にタイトに密着していながら、殺菌剤または洗浄水が弾性部材と容器保持部との間に浸入・排出しやすい構成となっているため、殺菌洗浄が精度よく確実かつ迅速に行われ、結果として、弾性部材が常に高い清浄性を保った状態で、容器の搬入、内容物の充填、容器開口部の密封および容器の搬出という一連の工程が繰り返されることとなる。これにより、本発明のヒートシール装置は、無菌充填装置に対しても好適に適用することが可能となる。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係るヒートシール装置100を示す要部断面説明図である。
このヒートシール装置100は、容器Cを支持する容器保持部1と、その容器保持部1に合して容器Cの開口部を蓋材Fにて封止するシールヘッド2と、容器保持部1とシールヘッド2との間に挟まれてシールヘッド2の押圧を均一化するシールラバー10と、複数の容器保持部1を保持しながら循環するコンベア3と、密封された容器Cを外部に搬出する搬出部(図示せず)と、容器搬入から容器搬出までの一連の工程を終えた容器保持部1を含むコンベアを殺菌および洗浄する殺菌洗浄部(図示せず)と、シールラバー10の内部に入り込んだ殺菌剤および洗浄水を排出する排出手段としてのローラ20とを具備して構成されている。
容器保持部1は、中央近傍に容器Cが挿通する貫通穴1aと、容器支持面1bにシールラバー10を嵌め込む環状溝1cとを有している。さらに、その貫通穴1aの壁面外周には、シールラバー10と係合する外周突起部1dが形成されている。その外周突起部1dの寸法例を挙げると、外径がφ75.0mm、軸方向の厚さが2.3mmである。
シールラバー10は、詳細については図2を参照しながら後述するが、耐薬品性および耐熱性を有する弾性体、例えば硬度50〜80のシリコンゴムで作られている。また、シールラバーの内側には上記外周突起部1dに係合する係合溝が形成されている。そして、作業者がシールラバー10を引き延ばすことにより、シールラバー10は容易に容器保持部1から取り外され、又は容易に容器保持部1に取り付けられるようにすることが可能となる。
従来のヒートシール装置では、シールラバーは、容器支持面1bに接着剤または焼き付け加工によって取り付けられるか、あるいは別途、固定部材によって容器支持面1bに取り付けられていた。そのため、シールラバーの交換作業は時間を要していた。それに加え、シールヘッドによる繰り返しプレス荷重によりシールラバーの固着部分が剥離して接着剤またはゴムかす等を散布し、容器Cが汚染される虞があった。また、シールラバーの固着部分が剥離した状態で、容器のフランジ部がシールされてシール不良が発生する虞もあった。これに対し、本発明に係るシールラバー10は、自身の弾性力によって容器保持部1の外周突起部1dに係合しながら係止しているため、作業者がシールラバー10を引き延ばす(ストレッチする)ことにより、容易にシールラバー10を容器保持部1から脱着することができ、シールラバー10の交換が非常に容易となり交換作業に時間を要さなくなる。また、シールラバー10の容器保持部1への取り付けに対して、接着剤または焼き付け加工が一切使用または適用されていないため、接着剤またはゴムかす等の異物が発生することはなく、結果として容器Cが汚染されることはなくなる。更に、シールラバー10は、外周突起部1dに係合しながら自身の弾性力によって容器保持部1にタイトに密着し、シールヘッド2のプレス荷重を受けても姿勢が崩れにくく安定するようになる。その結果、シール不良が起こりにくくなる。また、本発明に係るシールラバー10は、後述するように殺菌洗浄が確実および迅速にできるように構成され、高い清浄性を長く保つことが可能となる。
シールヘッド2は、下降して容器保持部1の容器支持面1bに合しながらフィルムシート(ウェブ状)から成る蓋材Fを容器Cのフランジ面に圧接し、そして蓋材Fを容器Cのフランジ面に溶融圧着する。また、この溶融圧着工程は、コンベア3の搬送方向に沿って離隔して配設された複数機、例えば4機のシールヘッドによって行われる。始めの2機のシールヘッド2,2が溶融圧着用であり、そして、次のシールヘッド2は、加熱された蓋材Fを冷却固化してシールを確実なものとする蓋材Fの冷却シール用であり、そして、最後のシールヘッド2は、容器Cのフランジ面に固着した余分なウェブ状の蓋材Fをフランジ部の外周縁に沿って切り取るための、いわゆるトリミング用である。このようにして、容器Cの開口部を蓋材Fによりシールされた容器Cは、コンベア3によって容器排出口(図示せず)に搬送されて、例えばプッシュロッド等によって容器保持部1より取り出され外部に排出される。一方、切り取られた蓋材スケルトンもローラに巻かれて外部に搬出される。
コンベア3には、いわゆるエンドレス形態の無端コンベアであり、容器保持部1が複数個取り付けられている。コンベア3の移動経路の一例を挙げると、先ず、コンベア3は容器搬入部(図示せず)から容器Cを受け取り、次に内容物充填部(図示せず)に移動し、容器Cは内容物充填部から内容物を充填される。続いて、コンベア3は窒素供給部(図示せず)に移動し、容器Cは窒素供給部から窒素の供給を受け、ここでヘッドスペースの空気が窒素に置換される。次に、コンベア3はシールヘッド2の真下に移動し、容器Cは開口部をシールされ、次にコンベア3は容器排出部(図示せず)に移動し、容器Cは外部に排出される。次に、コンベア3は、殺菌洗浄部(図示せず)に移動し、容器保持部1を含むコンベア3の一部分が殺菌および洗浄される。次に、コンベア3は、殺菌洗浄した部分を乾燥させる乾燥部(図示せず)に移動し、そして再び容器搬入部に戻るという循環経路となる。
押えローラ20は、シールラバー10を容器支持面1bに押しつけて回転圧接し、シールラバー10の内側に入り込んだ殺菌剤または洗浄水を押し出し(しごき出す)ことにより、シールラバー10の外周面だけでなく、内周面もくまなく殺菌および洗浄されるようにする。また、このしごき出し工程は、複数の押えローラ20によってなされる方が好ましい。すなわち、複数、例えば2機の押えローラ20が殺菌洗浄部の下流に、コンベア3の搬送方向に沿って配設され、連続してしごき出すような構成の方が好ましい。
そして、ローラ20によってしごかれたシールラバー10は、乾燥された後に、容器保持部1と共に再び容器Cの受け取りから始まる同一の循環経路をたどることとなる。
図2は、本発明に係るシールラバー10を示す断面説明図である。
このシールラバー10は、容器Cのフランジ面と容器支持面1bとの間に挟まれてシールヘッド2の押圧を均一にする天板部11と、半径方向に対しタイトに容器保持部1に密着する筒状部12と、天板部11と対向する底板部13とから成る。また、天板部11、筒状部12および底板部13とによって、内側に、容器保持部1の外周突起部1dが係合する係合溝14が形成されている。なお、係合溝14の内径は、外周突起部1dの外径より小さくなっている。更に、天板部11は、底板部13に対してテーパ角αを有している。すなわち、シールラバー10がこのように構成されることにより、シールラバー10は、自身の弾性力によって容器保持部1の外周突起部1dと係合しながら容器保持部1に係止し、作業者はシールラバー10をストレッチすることによりシールラバー10の取り外し及び取り付け作業を容易に行うことができる。それに加えて、シールラバー10が外周突起部1dと係合した時、天板部11と容器支持面1bとの間に隙間が形成されるようになり、シールラバー10の内部まで殺菌剤および洗浄水が行き渡るようになる。更に、これらのシールラバー10の内部に入り込んだ殺菌剤および洗浄水は押えローラ20によって好適に排出されるようになり、その結果、シールラバー10は、容器の搬入、内容物の充填、容器開口部の密封および容器の搬出という一連の反復工程において、殺菌および洗浄が確実および迅速になされ、常に高い清浄性を保つようになる。
また、シールラバー10は、元々容器支持面1bに固着されていないため、シールヘッド2のプレス荷重を逃がし易い構成となっている。これにより、シールヘッド2のプレス荷重を繰り返して受ける場合であっても、シールラバー10の疲労の進行が遅くなり、結果、劣化しずらくなり耐久性が向上し、結果として容器Cの開口部に対しシール不良が起こりにくくなる。
容器保持部1の外周突起部1dの外径がφ75mmであり且つ軸方向の厚さが2.3mmである時のシールラバー10の寸法例を挙げると、係合溝14の内径Aはφ67.4mmであり、係合溝14の高さBは2.3mmであり、テーパ角αは10°〜15°となる。なお、テーパ角α=10°の時に、容器支持面1bに対する天板部11の隙間寸法が、0.5〜0.8mmとなるように、天板部11は構成され、一方、テーパ角α=15°の時に、容器支持面1bに対する天板部11の隙間寸法が、1.0〜1.3mmとなるように、天板部11は構成されている。
なお、本実施形態では、シールラバー10の平面形状は、円環状であるが、円環状円形に限定されず、楕円形状や、外側に向かって凸の円弧を複数組合せたものなど、閉じた2次曲線で表される環状であればよい。
図3は、本発明に係る他のシールラバー30を示す断面説明図である。
このシールラバー30は、上記シールラバー10と同じく天板部31、筒状部32および底板部33から構成されているが、天板部31および底板部33が互いに平行に構成され、なお且つ係合溝34の高さDが、外周突起部1dの軸方向の長さに比べ小さくなるように構成されている。このように構成されることにより、シールラバー30は、外周突起部1dに係合した際に、外周突起部1dによって天板部31が押し上げられ、シールラバー10と同様に、天板部31がテーパ状になる。従って、天板部31と容器支持面1bとの間に隙間が形成されるようになり、シールラバー30の内部まで殺菌剤および洗浄水が行き渡るようになる。更に、これらのシールラバー30の内部に入り込んだ殺菌剤および洗浄水は押えローラ20によって好適に排出されるようになり、その結果、シールラバー30は、容器の搬入、内容物の充填、容器開口部の密封および容器の搬出という一連の反復工程において、殺菌および洗浄が確実および迅速になされ、常に高い清浄性を保つようになる。
また、シールラバー30は、シールラバー10と同様に、元々容器支持面1bに固着されていないため、シールヘッド2のプレス荷重を逃がし易い構成となっている。これにより、シールヘッド2のプレス荷重を繰り返して受ける場合であっても、シールラバー30の疲労の進行が遅くなり、結果、劣化しずらくなり耐久性が向上する。その結果、容器Cの開口部に対しシール不良が起こりにくくなる。
容器保持部1の外周突起部1dの外径がφ75mmであり且つ軸方向の厚さが2.3mmである時のシールラバー30の寸法例を挙げると、係合溝34の内径Cはφ67.4mmであり、係合溝34の高さDは1.3mmである。また、天板部31の厚みEは、0.7〜1.0mmである。
なお、本実施形態では、シールラバー30の平面形状は、円形であるが、円形に限定されず、環状、即ち直線部を有さない閉じた2次曲線であればよい。
図4は、本発明に係る他のヒートシール装置200を示す要部断面説明図である。
このヒートシール装置200は、シールラバー52を固定する固定枠としてのシールラバー固定部50と、容器Cを支持する容器保持部40と、その容器保持部40に合して容器Cの開口部を蓋材Fにて封止するシールヘッド2と、複数の容器保持部40を保持しながら循環するコンベア3と、密封された容器Cを外部に搬出する搬出部(図示せず)と、容器搬入から容器搬出までの一連の工程を終えた容器保持部40を含むコンベアを殺菌および洗浄する殺菌洗浄部(図示せず)とを具備して構成されている。
容器保持部40は、シールラバー固定部50を固定するための凹部40aと、容器Cを挿通する容器貫通穴40bと、サポートボルト53を挿通するボルト貫通穴40cとを有している。
シールラバー固定部50は、容器Cのフランジ面FSを支持する環状薄板51と、同じく環状の、シールヘッド2の押圧を均一にするシールラバー52と、環状薄板51に固定されシールラバー52を貫通して固定ナット54に螺合するサポートボルト53と、固定ナット54とから構成され、図5のように容器保持部40の凹部40aに取り付けられている。シールラバー固定部50は、このように構成されることにより、作業者は、固定ナット54を緩めることにより、容易にシールラバー52を取り外すことができ、又はサポートボルト53をシールラバー52に通して固定ナット54を締めることにより容易にシールラバー52の取り付けを行うことができるようになる。このように、シールラバー52の交換が非常に容易となり、その結果、シールラバー52の交換作業に時間を要さなくなる。また、シールラバー52の容器保持部40への取り付けは、接着剤または焼き付け加工が一切使用または適用されていないため、接着剤またはゴムかす等の異物が発生することはなく、結果として容器Cが汚染されることはなくなる。
更に、シールヘッド2が容器Cのフランジ面FSをプレスする際に、上部の環状薄板51は、容器Cのフランジ部の厚みに応じて撓りながら好適にシールヘッド2の押圧を瞬時に均一化するようになる。その結果、容器Cのフランジ面FSにおけるシールヘッド2の押圧がフランジ面FSにわたり均一になり、容器Cのフランジ面FSは均一にシールされることとなり、シール不良が起こりにくくなる。なお、上記環状薄板51は、シールヘッド2の押圧荷重によるシールラバー52の変形に追従して容易に変形するように出来る限り薄厚のほうが良い。
シールラバー固定部50の寸法例を挙げると、環状薄板51は、厚さが0.3〜2.0mmであり、幅が2〜20mm程度であり、材質は、特に問わないが、無菌設備内で使用される場合は、薬剤耐性の点でステンレスが好ましい。また、シールラバーは、厚みが1.0〜10mmであり、材質は、硬度50〜80度のシリコンゴムが好ましい。なお、サポートボルト53の本数は3〜8本程度である。
なお、本実施形態では、環状薄板51およびシールラバー52の平面形状は、円形であるが、円形に限定されず、角型容器の蓋に見られる4隅が丸められた四角形、その他の多角形等、あらゆる平面形状を適用することが可能である。
本発明のヒートシール装置は、容器詰め飲料および食品等の無菌充填装置または通常の充填装置に対して好適に適用され得る。
本発明に係るヒートシール装置を示す要部断面説明図である。 本発明に係るシールラバーを示す断面説明図である。 本発明に係る他のシールラバーを示す断面説明図である。 本発明に係る他のヒートシール装置を示す要部断面説明図である。 本発明に係るシールラバー固定部を示す説明図である。
符号の説明
1 容器保持部
2 シールヘッド
3 コンベア
10,30 シールラバー
20 押えローラ
40 容器保持部
50 シールラバー固定部
100,200 ヒートシール装置

Claims (9)

  1. 容器のフランジ部を支持する環状の容器支持面を有する容器保持部と、環状の弾性部材を隔てて前記容器保持部と合しながら容器の開口部を蓋材によって溶融封止するシールヘッドとを具備するヒートシール装置であって、前記環状の弾性部材は自身の弾性力によって前記容器保持部に係合しながら着脱可能に係止していることを特徴とするヒートシール装置。
  2. 前記環状の弾性部材は、容器のフランジ部と前記容器支持面との間に挟まれる天板部と、該天板部から折り曲がる筒状部と、該筒状部から折り曲がって前記天板部と対向する底板部とから構成されて、内側に内周溝部が形成され、且つ前記容器保持部には該内周溝部が係合する外周突起部が形成されて成る請求項1に記載のヒートシール装置。
  3. 前記筒状部の内周長は、前記内周溝部に係合する前記容器保持部の外周突起部の外周長より短いことから成る請求項2に記載のヒートシール装置。
  4. 前記容器保持部の外周突起部が前記弾性部材の内周溝部に係合した時に、前記弾性部材の天板部と前記容器支持面との間に隙間が形成されて成る請求項2又は3に記載のヒートシール装置。
  5. 前記弾性部材の天板部は、テーパ状から成る請求項4に記載のヒートシール装置。
  6. 前記弾性部材の筒状部の内高および同底板部に対する天板部の内高は、共に前記容器保持部の外周突起部の高さよりも低いことから成る請求項4に記載のヒートシール装置。
  7. 容器のフランジ部を支持する環状の容器支持面を有する容器保持部と、環状の弾性部材を隔てて前記容器保持部と合しながら容器の開口部を蓋材によって溶融封止するシールヘッドとを具備するヒートシール装置であって、前記環状の弾性部材は、均一厚さの環状弾性体からなり且つ、該環状弾性体の上面に接合する環状薄板と該環状薄板から突設して前記環状弾性体を貫通する固定枠から成る取付部材により、前記容器保持部に係止して成ることを特徴とするヒートシール装置。
  8. 前記容器保持部は、無端のコンベア上に配設されて、且つ殺菌洗浄手段によって殺菌洗浄された後再び新たな容器を保持するために供されることから成る請求項1から7の何れかに記載のヒートシール装置。
  9. 前記弾性部材の内側に入り込んだ殺菌剤および洗浄水を同外側に排出する排出手段を有するように構成されている請求項8に記載のヒートシール装置。
JP2005367861A 2005-12-21 2005-12-21 ヒートシール装置 Expired - Fee Related JP4877476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367861A JP4877476B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 ヒートシール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367861A JP4877476B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 ヒートシール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007168837A true JP2007168837A (ja) 2007-07-05
JP4877476B2 JP4877476B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=38295940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005367861A Expired - Fee Related JP4877476B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 ヒートシール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4877476B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003910A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Cowa Co Ltd 果肉入りゼリー菓子の製造方法
RU175064U1 (ru) * 2017-02-01 2017-11-17 Павел Александрович Мудрагей Устройство запайки лотка

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411908A (en) * 1987-07-03 1989-01-17 Adeka Fine Chem Kk Binder for injection molding
JPH0340911A (ja) * 1989-07-10 1991-02-21 Nippon Kasei Kk 熱膨張性黒鉛
JP2002521277A (ja) * 1998-07-22 2002-07-16 ワールド クラス パッキング システムズ アイエヌシー. パッケージシール用アンビル
JP2003291904A (ja) * 2002-04-05 2003-10-15 Fujimori Kogyo Co Ltd 容器ホルダおよび容器密封装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411908A (en) * 1987-07-03 1989-01-17 Adeka Fine Chem Kk Binder for injection molding
JPH0340911A (ja) * 1989-07-10 1991-02-21 Nippon Kasei Kk 熱膨張性黒鉛
JP2002521277A (ja) * 1998-07-22 2002-07-16 ワールド クラス パッキング システムズ アイエヌシー. パッケージシール用アンビル
JP2003291904A (ja) * 2002-04-05 2003-10-15 Fujimori Kogyo Co Ltd 容器ホルダおよび容器密封装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003910A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Cowa Co Ltd 果肉入りゼリー菓子の製造方法
RU175064U1 (ru) * 2017-02-01 2017-11-17 Павел Александрович Мудрагей Устройство запайки лотка

Also Published As

Publication number Publication date
JP4877476B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4724139B2 (ja) 使い捨てユニット
JP2009536133A (ja) 梱包機、具体的には、深絞り装置を含む梱包機
JP4877476B2 (ja) ヒートシール装置
JP5764331B2 (ja) 振動処理装置
EP2922767A1 (en) Device for the fluid-tight conservation of a substance to be mixed to another substance contained in a container
JP4841992B2 (ja) 密封容器の製造装置及び密封容器の製造方法
KR101760390B1 (ko) 대상체 내외부면 세정 장치
KR101850232B1 (ko) 일축 편심 나사 펌프
JP6971935B2 (ja) シール装置
CN105082752A (zh) 基于红外高温辐射的锡膏印刷网板清洗方法
US20200404935A1 (en) Needle register
JP5011249B2 (ja) 滅菌装置及び滅菌方法
JP2000095297A (ja) プラスチックボトルに充填するための方法および装置
JP5783231B2 (ja) 容器のフランジ部洗浄装置及び洗浄システム
JP2015213483A (ja) 無菌包装米飯の製造方法及び無菌包装米飯用容器
JP4887056B2 (ja) 基板の処理装置
JP4618625B2 (ja) レンズパッケージ用のヒートシール装置
JP3195278B2 (ja) 容器入り食品の製造装置の殺菌方法
JP3212286U (ja) 搬送用ホルダーおよび封止装置
JP2005298024A (ja) 液体の充填方法及び装置
KR102242096B1 (ko) 튜브형 용기의 인쇄설비
JP3180985U (ja) スクリューコンベア用駆動軸のシール構造
JP2004182273A (ja) 連続包装方法および装置
JP2000085708A (ja) 容器の密封方法
JP2005280717A (ja) 包装品の製造方法および包装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111115

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees